1: 2016/11/05(土)19:54:57 ID:0aB
イッシャ「ほーん、ないんか…
まあええわ、それならそれで薬調合したろ」

彡(^)(^)「ありがとナス!」



彡(^)(^)「……」

彡(゚)(゚)「転失気ってなんやろ?」

3: 2016/11/05(土)19:59:10 ID:0aB
彡(ー)(ー)「聞いたら知らないのがバレて恥ずかしいから知ったかぶってしまったンゴねぇ…」

彡(゚)(゚)「……」

彡(●)(●)「アカン!意味が気になるンゴ!」

彡(゚)(゚)「どうしたろ…」
彡(^)(^)「せや!ええ事思い付いたわ!」

4: 2016/11/05(土)20:11:20 ID:0aB
彡(^)(^)「おい!ゴミクズ腐れきうり豚!」

(´・ω・`)「呼んだ?」

彡(゚)(゚)「おう、お前ワイのテンシキどこやったんや?」

(´・ω・`)「なにそれ?知らないよ」

彡(●)(●)「なにいってるんや!お前に預けたやろ!!若年痴呆ガイジが!!!」

(´・ω・`)「そもそもそのテンシキ?って分からないよ」

彡(゚)(゚)「なら角の花屋に行って借りてこい
見たらお前の味噌の変わりに糞詰まった頭でも思い出すやろ」

(´・ω・`)「うん、行ってくる」

彡(゚)(゚)


彡(゚)(^)d

5: 2016/11/05(土)20:18:25 ID:0aB
(´・ω・`)「おーい、花屋さん」

ハナッヤ「くっさ!消え失せろ腐れ原住民(おう、どうしたんだい原の字)」

(´・ω・`)「ちょっとテンシキ貸してよ」

ハナッヤ「テンシキ…ちょっと待ってろ
婆さんに聞いてくらぁ」

ハナッヤ「――すまねぇ、ひとつは床の間の置物にしてたんだが、田舎から親戚が来てな
土産に持たせちまった」

(´・ω・`)「じゃあ、もうひとつは?」

ハナッヤ「ああ、もうひとつな…
――今朝お汁の実にしちまった」

(´・ω・`)




(´^ω^`)

7: 2016/11/05(土)20:27:06 ID:0aB
「ただいま」
彡(゚)(゚)「どうや、借りてきたか?」

(´・ω・`)「それが二つあったんだけど、一つは床の間の置物にしてたのを親戚の土産にしちゃったんだって」

彡(゚)(゚)「ほーん、で?もうひとつは」

(´・ω・`)「今朝、味噌汁にして食べたそうだよ」

彡(゚)(゚)(置物になったり土産になったり、お汁の実にもなるんか)

彡( )( )(アカン!ますます分からん!なんでイッシャはそんなものあるか聞いたんや?)

9: 2016/11/05(土)20:34:52 ID:0aB
(´・ω・`)「ねえ、結局テンシキってなんなの?」

彡(゚)(゚)「…」

彡(●)(●)「お前はそういうとこがあかんのや!なんでもワイに聞けばすむと思って!喝!」

ハリー「喝ですよ!喝!」カーツ!デデン!

(´・ω・`)「でもわからないものは分からないよ」

彡(゚)(゚)「しゃーないならイッシャに聞いてこい」

彡(゚)(゚)「せやけど、くれぐれもワイの入れ知恵やと言うなよ
あくまで自分の腹で危機に来た体で聞くんや」

(´・ω・`)「うん!聞いてくる」

10: 2016/11/05(土)20:42:25 ID:0aB
(´・ω・`)「ねえイッシャさん!」

イッシャ「ちょうどいいモルモットや!生きたまま解剖したろ!(なんや使いか?やきう民の薬なら調合できたで)」

(´・ω・`)「あ!ありがとう!
――ってそうじゃなくて聞きたい事があるんだ」

イッシャ「おう、なんや」

(´・ω・`)「テンシキってなに?」

イッシャ「屁や
あまりの臭さで気を失って転ぶ気体やから転失気と書く」

(´・ω・`)「ふーん」

13: 2016/11/05(土)21:06:02 ID:0mG
落語やったんか

16: 2016/11/05(土)21:22:43 ID:0aB
~帰り道~

(´・ω・`)(あれ?もしかしておにいちゃんもハナッヤさんも知ったかぶりしてる?)

(´ーωー`)(…)

(´・ω・`)(そうだ!嘘を教えよう!)

18: 2016/11/05(土)21:37:59 ID:0aB
(´・ω・`)「ただいま」
彡(゚)(゚)「遅いわクズが!トンボ掛けも終わってないくせにどこで油売ってたんや!」

彡(゚)(゚)「まあええわ…で、なんて聞いてきたんや?」

(´・ω・`)「盃だってさ」

彡(゚)(゚)(盃…?あの盃がテンシキか?)

彡(゚)(゚)(“呑む”は天に口と書く…シ、シは酒(シュ)がなまったんやろ…でキが器)

彡(^)(^)(なるほど!天酒器ってことか!)

彡(゚)(゚)「まあわかればええわ!」
(´・ω・`)「…」

21: 2016/11/05(土)22:03:32 ID:0aB
~数日後~

彡(^)(^)「イッシャさん!実はないっていったけど本当は天酒器あったんやで」

イッシャ「ほーん、まあ有るに越した事はないやろ」

彡(^)(^)「そんで今日は是非見てもらいたいんや」

イッシャ「見せなくていいから(良心)」

彡(゚)(゚)「おい!アレ持ってこい」

「はい」

彡(゚)(゚)「この桐箱に入ってるんや」

イッシャ「箱に転失気が?どういう事なの?(レ)」

彡(^)(^)「箱パカー」

22: 2016/11/05(土)22:03:57 ID:0aB
イッシャ「くっさ!盃やんけ!転失気って屁の事に決まっとるやろ!ガイジ!」

彡;(゚)(゚)「て、寺では昔から盃を天酒器っていうんや」

イッシャ「ソースは?ないならエアプ確定だぞクソガイジ」

彡(゚)(゚)「…」

彡(●)(●)「ならお望みの物くれてやらぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!ブツチチブブブチチチチブリリィリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!」

23: 2016/11/05(土)22:05:00 ID:0aB
おわし

30: 2016/11/05(土)22:15:36 ID:Z5U
これはつまり偉ぶった医者が誅罰を食らう話やな

引用: 彡(^)(^)「転失気?ワイにはないで!」