1: 2013/05/31(金) 16:16:34.33 ID:v6bkYYV40
医者「ストレスと疲労から来る一時的な失明ですね、1ヶ月ほどゆっくり療養すれば治りますよ」

アイドル達「目が見えないと大変ですよね!1ヶ月私がつきっきりで看病してあげます!」


みたいなのが読みたいです

3: 2013/05/31(金) 16:58:50.66 ID:9weVKhaBO
P「……ん、っとっと」ギュ

凛「んっ」

P「……あ、ごめんな、前が見え辛くて」アタフタ

凛「平気、というかプロデューサー、掴まってた方がいいでしょ?」ギュ

P「いつまでも掴まってる訳にはいかんだろ」

凛「私はそれでも構わないけど」

P「んーでもな」

凛「いいからさ、ほら、手、握って?」



盲導犬りんわんかと

10: 2013/05/31(金) 17:42:55.33 ID:9weVKhaBO
凛「ご飯出来たよ」

P「ん、ああ、ありがとな……ええと……箸は……」スッ

凛「ああ、危ない、お茶碗倒れるでしょ」

P「じゃあ凛、箸を持たせてくれるか?」

凛「ダメ、はい口開けて」

P「……いいのか?」

凛「いいもなにも、そのままじゃ危なくて見てられないよ」

P「……すまん」

凛「……ほら口開けて」

P「……」モグモグ

凛「おいしい?」

P「おいしいよ」ジワッ

凛「大げさだなぁ、プロデューサーは」ニコッ

13: 2013/05/31(金) 18:11:02.40 ID:9weVKhaBO
P「ご馳走様」

凛「お粗末様でした、食器洗っとくよ」

P「ありがとな」


――

凛(うーん、プロデューサーの頼りになるのは嬉しいけど)

凛(もうちょっと、軽い感じが良かったな)

ガタン!ガタタタ!

凛「っ!?プロデューサー!どうして!?」

P「いや……はは……凛を手伝いたいって思ってさ」

凛「……バカ、自分のことだけ心配してて!ほら手、握って」スッ

P「……ごめんな」ギュ

凛「謝るくらいなら最初から……」

凛「するよねぇ、だってそれがプロデューサーだから」フッ

P「苦労を掛けるな」

凛「ふふ、もう慣れっこ」

18: 2013/05/31(金) 19:15:31.08 ID:9weVKhaBO
凛「身体はなんともない?」

P「大丈夫」

凛「じゃあ洗い物に戻――あ、風呂沸かすよ、それまでじっとすること、いい?」

P「分かった」

凛「……ちゃんと待つんだよ?」

P「分かったってば」

P「……」

P「……凛」ボソッ

P「……りーん?」ボソボソ

P「……」ソロリ

凛「どこ行くの?」

P「うわっ!?凛!?居るなら返事してくれよ!」

凛「…また手伝おうとしたでしょ」

P「いやその……すまん」

凛「許さない」ニコッ

22: 2013/05/31(金) 19:31:08.69 ID:9weVKhaBO
凛「プロデューサー」ジャー

P「なんだ?」

凛「私、頼りないかな」キュッキュッ

P「いいや、うちの自慢のアイドルだよ」

凛「……ふーん、お世辞?」カチャ

P「お世辞じゃないよ」

P「凛は歌う時はかっこよかったし、そう言えばバレンタインチョコ作りの可愛いかったな、あ、ローソンの凛には元気を貰ったよ」

P「……なぁ凛?」

凛「あぁもう分かったった、分かったってば」

26: 2013/05/31(金) 20:00:20.06 ID:9weVKhaBO
P「先はいるよ」ガチャ

凛「分かった、私も入るからね」

P「……えーと、シャワーは」クイッ

P「うおっ!冷たっ!?」ザー

P「ひねりは、ひねりはどこだ」ガタガタ

P「どこ…うわっ…」バタッ

「……」キュッ

P「……止まった?」

凛「ドジだね」クス

P「ありがとう、ああ、もう凛が居ないと何にも出来ないな」

凛「……そう?じゃあ私も一緒に入ったげるね」バタン

P「え、ちょ……ちょっと待て凛、凛!?」

凛「冗談だよ、背中流すだけ」ニコッ

P「え?あ、はは……びっくりさせるなよ」

29: 2013/05/31(金) 20:17:54.45 ID:9weVKhaBO
凛「髪から洗うね、目瞑って」シャッシャッ

P「ん」

凛「…」ワシャワシャ

P「…」プニュ

凛「……」モシャモシャ

P「……?」プニプニ

凛「……ん」

P「……りん?」ムニュ

凛「口閉じてて、泡が入るよ」

P「……ん」モニュ

凛「んん……流すよ?」ジャー

P「うわぁっ!」ピクッ

凛「な、なに?どうしたの!?」

P「流すよって言いながら水出すのは止めて……」

凛「あー、ごめん」ドキドキ

36: 2013/05/31(金) 20:55:36.35 ID:9weVKhaBO
P「ふーさっぱりした」

凛「プロデューサー、足下に段差があるよ、ちょっと足上げて」ギュ

P「…っと」ピチャ

凛「……よいしょっと」

P「片足入ったら後は大丈夫だよ」トプン

凛「じゃあ私も髪洗うね」

P「ん、分かった」

凛「……止めないんだ?」

P「ま、凛だもんな、家に来てから少し諦めてる」

凛「以心伝心だね」



P「……やっぱり凛居ないとダメっぽいわ」ジワッ

凛「……もう、ずっといてあげるから泣かないの」

40: 2013/05/31(金) 21:16:45.23 ID:9weVKhaBO
凛「ん、私も入るよ」

P「狭いだろ?」

凛「だいじょう……ぶっ」チャポン

P「凛?なんか目の前湯気がある…んだけど…」ペタッ

凛「…ひゃ……プ、プロデューサー!?そこお尻……っ」

P「え、ええっ!?同じ方向に入るの!?」

凛「変態」

CoP「いや……まぁ……悪気はなかった」

凛「こっちは?」モニュ

P「…いやだからさ、…刺激しないでよ」ムクッ

凛「やっぱり変態だね」ニコッ

44: 2013/05/31(金) 21:26:01.56 ID:9weVKhaBO
凛「そろそろ上がろっか」

P「分かった、二階に布団があるからそこで寝てくれ」

凛「プロデューサーは?」

P「ソファーで寝るよ」

凛「寝かさないよ」

P「……いや、うちのベッド狭いからさ」

凛「ウチの夫婦も一つの布団でよく寝るから大丈夫」

P「分かったよ、好きにしてくれ」

凛「好きにするね、好きだから」

P「あぁもう大好きだ」

48: 2013/05/31(金) 21:46:40.60 ID:9weVKhaBO
P「……凛起きてるか?」

凛「……」スースー

P「いや、そのままでいいや」

P「医者には明日で治るって言われたけどさ」

P「もしかするとずっと目が見えないかもしれない」

P「今日みたいに凛の足を引っ張るかもしれない」

P「それもずっとだ」

P「正直、俺は悩んでいる。俺は凛はここに居て欲しい、だけど凛は新しい幸せを見つけられるのなら俺は…それでも……」グスッ

凛「嘘」

P「……え?」

凛「私がそばに居ないと、プロデューサーは泣くほど嫌なんでしょ?」

P「そんなことは……」

凛「なら決まってるよね?」ニコッ

P「凛……!」ギュ

50: 2013/05/31(金) 21:59:09.38 ID:9weVKhaBO
チュンチュン

P「……眩し……朝か……」

P「……ん?」

P「何で朝だとわかるんだ?」パチパチ

P「あれ?ここは……」

P(…家の天井、布団のシーツ、そして……凛のパンツ?)

P(あれ、見える……俺の家が見える!)

「おはよ、プロデュー……」ガチャ

P「り……凛か!見えるよ!」



P「裸エプロンの凛が!」

凛「ずっと家ではこの格好だったんだよ?プロデューサーが見えるようになってもわかるように……!」

CoP「あぁやっぱり凛だ!変態だ!」

凛「……おはようプロデューサー」ニコッ

52: 2013/05/31(金) 22:02:06.76 ID:9weVKhaBO
おわり感謝


53: 2013/05/31(金) 22:02:38.42 ID:hWFNwfea0
乙でした!


次回:モバP「目が見えなくなった」智絵里「Pさん……わ、わたしはうしろですっ……」グスッ

引用: モバP「目が見えなくなった」