69: 2019/01/03(木) 20:17:18.45 ID:p8Id/7Jt0

70: 2019/01/03(木) 20:17:59.11 ID:p8Id/7Jt0
 巴はガチャリと音を立ててその部屋に入った。どこからか微かに、すうすうと寝息らしきものが聴こえる。
 奥に足を進めると、音の発生源がソファに横たわっている姿が目に映った。

「寝とるんか……」

 声が届いたのか、それとも気配を察知したのか、ううんと声を上げて杏が薄く目を開く。

「……いま、何時?」

 寝惚けたような声で、杏が訊ねる。

「午後の五時じゃ」

「もうそんな時間か……」

 杏が体を起こし、大きく伸びをする。

「邪魔してもうたか」

「いや、もう十分寝たから……ていうか、巴はなんでここに?」

「ちいとばかり話――いや、頼みがあっての」
アイドルマスター シンデレラガールズ 双葉杏 なまけものフェアリーVer. 1/7 完成品フィギュア
71: 2019/01/03(木) 20:18:50.13 ID:p8Id/7Jt0
 杏がうんざりしたように溜息をつく。

「またか、今度は誰の差し金?」

「……告げ口は好かん」

「じゃあ質問を変えるよ、何デリカの差し金?」

「わかっとるんじゃないか」

「いや、わかってはなかったよ」

 杏が含み笑いを漏らす。

 巴は意味がわからず眉を寄せた。それから一瞬遅れて、鎌を掛けられたのだと気付き、小さく舌打ちをした。

「意地が悪いのう」

「ごめんごめん。で、頼みってなに? 聞くだけは聞くよ」

「うむ、まあ頼みというか、まずその前に質問なんじゃが」

 巴はバッグから将棋盤と駒を取り出して見せた。

「指せる人かの?」

72: 2019/01/03(木) 20:20:09.46 ID:p8Id/7Jt0
   *

 巴は将棋を趣味としている。それは父親の影響だった。

 任侠団体と将棋は古来より関わりが深い、というのが関係しているかは知らないが、巴の父親は大の将棋好きで、アマチュアとしてはそれなりの指し手でもあった。あるとき彼は、戯れにまだ幼い娘に駒の動かし方を教えた。
 女児である。もし興味を持たないようなら仕方ない――と、ものは試し程度のつもりだったが、意外にも巴はこれに夢中になった。
 彼は喜んで将棋の手ほどきをし、娘からせがまれれば無理をしてでも時間を作って相手をした。
 家に出入りする若い衆たちも多くは将棋の心得があり、巴が相手に不自由することはなかった。

 そうして、巴はぐんぐんと棋力を高めていった。小中学校にも将棋を嗜む同級生はいたが、到底巴の相手になるものではなかった。
 父親には何百回負けたかわからない。しかし何年もかけて挑み続けるうちに、やがてハンデが大駒落ちから飛車落ちに、飛車落ちから角落ちに、そして香落ちになり、ついには平手でも勝負になるようになった。

73: 2019/01/03(木) 20:20:53.54 ID:p8Id/7Jt0
 東京へやってきてアイドルになり、新しい知人たちが増えて、巴がまず考えたことは、将棋を指せる奴はいるだろうか、ということだった。
 同僚アイドル、事務所の職員、そして自分の担当プロデューサーと、指せるものはそれなりにいた。巴は喜び勇んで対局を申し込み、その全員に土をつけた。
 勝つことはもちろん嬉しい。しかし同時に、「こんなものか」と残念に思う気持ちもあった。
 将棋というゲームは、ある程度以上の実力差があれば、百戦して百回とも強い方が勝つように出来ている。やはり、それなりに実力が伯仲している者同士でないと面白いものではない。親元を離れてみると、身近に巴と戦える者はいなくなっていた。

 最近はネット将棋というものも始めた。
 これは回数をこなしていくうちに、同じくらいの力量の者同士が当たる仕組みになっている。ネット上では沢山の強者がひしめき合っていて、ここでは巴も勝ったり負けたりの勝負を楽しめていた。
 しかし、顔も名前も知らない相手では、なかなか戦っているという実感が湧かない。できれば面と向かって、盤を挟んで指し合いたいというのが本音のところだ。

74: 2019/01/03(木) 20:22:05.27 ID:p8Id/7Jt0
 そんなある日、同僚アイドルの宮本フレデリカが、「杏ちゃんに課題手伝ってもらっちゃった~」と言いふらしている姿を目にした。

 双葉杏。ニート系アイドルという奇妙な触れ込みで人気を博している一方で、近頃は同僚アイドルたちから持ち掛けられる悩み事を片っ端から解決してるという噂もある。
 自他ともに認める怠け者と名高く、巴自身も彼女が事務所で昼寝に励んでいる姿は度々目撃していたが、杏とて常に眠っているわけではない。聞くところによると、ゲームをしたり漫画を読んだりアニメを観たりと、娯楽にはむしろ積極的な方であるらしい。ならば、将棋の心得もあるかもしれないと巴は思った。
 若い女性で将棋を嗜む者なんて、そうはいない。しかし、もし指せるのであれば、おそらく相当に強いだろうという印象が彼女にはある。

75: 2019/01/03(木) 20:23:31.96 ID:p8Id/7Jt0
   *

「んー……まあ、指せるよ」

 若干迷ったような口ぶりで、杏が答える。

「なら、一手御指南いただきたい」

「堅苦しいね」

 杏がけらけらと笑う。

「将棋かー。いいよ、一局だけね」

「ありがたい。あと、生意気言うようで恐縮じゃが」

「なに?」

「本気で、頼むわ」

 杏から見れば巴は年下だ、花を持たせようとするかもしれない。考え方は人それぞれだが、巴は手加減をするのもされるのも好きではなかった。手加減されて、それでも負けるというのならまだいい。だが、勝たせてもらうのは御免だ。それよりは惨敗のほうが遥かにいいと思えた。

 杏は一瞬ちらりと巴に視線を向け、「はいよ」と答えた。

76: 2019/01/03(木) 20:26:02.25 ID:p8Id/7Jt0
 木製の二つ折り将棋盤をテーブルに開き、駒箱を逆さにする。巴は大橋流の手順で、杏は順番は関係なしに目についたところから無造作に駒を並べていった。

「先後はどうしようかの?」と巴が云う。

 一般的には強い方が後手を持つものだが、杏が将棋を指している姿を見たことはなく、その実力は未知数だ。また、将棋指しの自称強い、弱いほど当てにならないものはない。

「振り駒でいいんじゃない?」

 杏がこともなげに答える。巴は、「うむ」と声を出し、自軍の歩を五枚取って盤に中央に放った。歩が一枚、と金が四枚表、という結果になった。

「そっちの先手じゃ」

「うん。じゃ、お願いします」

 杏が小さく礼をし、ぼんやりと盤面を眺める。三十秒ほどそうしたあと、おもむろに腕を伸ばし、角道を開けた。十人中六人か七人はそうする、ごく普通の初手だ。
 杏ならば、いきなり意表を突くような手を指してもおかしくはない、と身構えていた巴は、ほっとしたような落胆したような、不思議な気分だった。

77: 2019/01/03(木) 20:26:32.53 ID:p8Id/7Jt0
「端歩でも突くかと思ったわ」

「それでもよかったけどね」

 後手の巴は飛車先の歩を突いた。続く杏も己の飛車先を突き、巴は更に8五に歩を進めた。
 杏、7七角。巴、3四歩。杏、8八銀と手が進む。声にこそ出さないものの、これは巴が「角換わりでどうじゃ?」と問いかけ、杏が「好きにすれば」と答えた形である。
 双方の金上がりを挟んで、角を交換し、自陣を整える。自然と先後同型に近い形となっていたが、巴がそれを外した。6二に玉が上がる。

「へえ、そっちなんだ」と杏がつぶやいた。

78: 2019/01/03(木) 20:29:59.30 ID:p8Id/7Jt0
no title

79: 2019/01/03(木) 20:31:13.74 ID:p8Id/7Jt0
 角換わり右玉、これはおよそ一年前、巴が初めて父を破った際に取った陣形だった。
 未だ十三年の人生しか歩んでいない巴にとって、何十年と将棋を指してきた大人たちとは埋められない経験の差がある。強い弱いというよりは、知っているか知らないかという部分で序盤に不利を負ってしまう。角換わりから、順当に相矢倉、相腰かけ銀ともなれば、散々研究し尽されている定跡手順だ。

 ならば、見たこともない戦型にすればええ、と巴は考えた。
 無論、これとて例がないわけではない。しかし珍しい形ではある。巴の父はこの一手に大いに唸り、そして娘に平手では初の白星を贈ることとなった。

80: 2019/01/03(木) 20:32:43.67 ID:p8Id/7Jt0
 杏は落ち着いた様子で左端の歩を突き、巴が応じると今度は右端の歩を突いた。
 杏の指し手は早い。時間制限を設けているわけでもないのに、一手あたり一分かそこらで手を繰り出す。巴はつい自分も早く指さなければならないと焦るのを堪えて、一手一手、熟考しながら指し手を選んだ。

 やがて駒がぶつかり、小競り合いが繰り返される。主に巴が仕掛け、杏が受ける形だったが、決定的な隙はなく、なかなか攻め込むことができない。やはり杏は強い、と胸が熱くなるのを自覚しつつ、巴は集中力が研ぎ澄まされていくのを感じた。

 幾度かの駒の交換があり、杏が銀二枚を、巴が金と桂を一枚ずつ多く持つ形となった。損得で云えば、ほとんど差はないだろう。
 杏が持ち駒の銀を打ち、巴の角にぶつける。

81: 2019/01/03(木) 20:35:25.80 ID:p8Id/7Jt0
no title

82: 2019/01/03(木) 20:37:23.61 ID:p8Id/7Jt0
 ――ここが勝負どころじゃい。

 巴は6六に角を切った。
「おっ」と声を発して、杏が銀で角を取る。その頭に、持ち駒の歩を叩きつけた。
 杏はこれを取るか、避けるか、放置するか。いずれの場合も、そう簡単に攻めは途切れない。巴はここで一気に攻勢をかけるつもりだった。

 相手の手番ながら、巴は盤面を睨み、それぞれの変化に思考を巡らせた。そして、異変に気付いた。これまで安定したペースで指し続けていた、杏がなかなか指さない。
 流石の杏も考え込む局面か、それともまさか眠ってしまったんじゃあるまいな、と巴は顔を上げた。
 杏は、当然眠ってはいなかった。その両眼はしっかりと開かれ、射竦めるように盤上に向けられていた。しかし、ぴくりとも動かない。

 ――読みを入れとるんか?

83: 2019/01/03(木) 20:38:30.74 ID:p8Id/7Jt0
 それから三分が過ぎ、五分が過ぎた。杏はやはり微動だにしない。
 なにか話しかけてみようかとも思ったが、巴はそれをしなかった。邪魔になるかもしれないから、というのもあったが、声をかけても耳に届かないだろうと思ったからだ。

 十分が経過する。
 呼吸はしているのだろうか、と巴が不安になったころ、杏が動く。
 その手が持ち駒の歩をつかみ、盤上に伸ばされる。ぱちりと軽い音を立てて7四のマスに置かれた駒から指が離れる瞬間、巴の目には、杏の手がぶるぶると震えたように見えた。

「大丈夫かの? 中断しても構わんのじゃが」と巴は云った。

「ん、へーき。もう疲れるとこは終わったから」

「……ほうか」

84: 2019/01/03(木) 20:39:44.24 ID:p8Id/7Jt0
 どういう意味か、と問いたくもあったが、ともあれ杏は指した。本人が平気と云うのなら今は勝負の続きだ。巴は盤上に目を向けた。

 ――7四歩。

 なるほど妙手だ、と巴は心の中で唸った。次に桂馬を取った手が王手になる。
 6六の銀を取り、桂馬を取られ、玉で歩を払う。杏は金で6六の歩を払う。互いに攻め手は止まり、角桂と銀二枚の交換となる。相手の陣形は乱せるものの、駒の勘定では到底得とは云えまい。
 しかし、この歩を取ってしまうのは、玉が突っ込み過ぎて危険であるように見えた。仕切り直すつもりで、巴は6六の銀を取る。だが局面は、巴の想像したようには進まなかった。
 杏、7三歩成。巴、同玉。そこまでは読み通り、しかし杏はそこで、空いた6五の地点に、取ったばかりの桂馬を打った。

85: 2019/01/03(木) 20:40:46.23 ID:p8Id/7Jt0
 意表を突かれた王手だったが、歩は金取りに残っている。うまくすれば後で拾えるかもしれない、などと思いながら、巴が8三に玉を逃がす。
 杏は続けて7二に銀を打った。王手飛車取り、とはいえ、この地点には何も利いてはいない。タダ捨てだ。
 巴、同玉。杏、7九飛、再三の王手がかかる。

「ぬぅっ……」

 思わず声が漏れた。先の桂馬のせいで、合駒が利かない。
 巴は6一へ玉を逃がした。杏、7二角、再びの王手飛車取り。巴、5二玉。杏、8一角成。

86: 2019/01/03(木) 20:41:49.18 ID:p8Id/7Jt0
 巴がほっと息をつく。飛車を奪われてしまったが、連続王手は途切れた。巴、6七歩成。金を取り、敵玉に王手がかかる。杏、同玉。

 持ち駒を確認する。金三枚、銀二枚、桂。方や杏は持ち駒を惜しげもなくばらまいたせいで、飛車しかない。駒の損得では負けていないだろう。
 しかし自玉はかなり危険な状態にあるように見えた。左が広いが、6五の桂馬がうるさい。まずはこいつを黙らせなければならない。
 巴は6四に銀を打った。杏は8二飛、王手だ。

87: 2019/01/03(木) 20:42:49.27 ID:p8Id/7Jt0
no title

88: 2019/01/03(木) 20:45:02.51 ID:p8Id/7Jt0
 飛成でも同じように王手がかかるのに、わざわざ持ち駒を使うんか?
 巴は首を捻りつつ、4三に玉を逃がす。杏、3二飛成。
 寒気がした。打ったばかりの飛車を、ためらいもなく捨てる一手。
 まさか、と思った。

 巴、同玉。杏、5四馬。

 なんじゃこれは。

 巴、4三金。杏、7二飛成。

 なんじゃこれは。

 巴、4二金打。杏、4三馬。

“終わったから”という杏の言葉が、巴の脳裏に蘇る。

 まさか――詰んどるんか?

89: 2019/01/03(木) 20:45:39.79 ID:p8Id/7Jt0
 巴、同玉。杏、5三金。巴、同銀。杏、同桂成。巴、同玉。杏、4五桂。巴、同歩。杏、4四銀。巴、同玉。杏、4二龍。

「どうする?」と杏が囁く。

「……もう何手か、指そうかの」

「そう」

 巴、4三桂。杏、5五金。巴、3四玉。杏、3五金。巴、同桂。杏、4四龍。

90: 2019/01/03(木) 20:47:21.53 ID:p8Id/7Jt0
「ありません」会釈しながら、巴がつぶやく。

「おつかれー」

 杏がソファに深く体を沈め、はあっと大きく息をつく。

「……そっちのほうが、疲れてるように見えるのう」

「一キロは痩せたね。間違いない」杏が笑いながら云う。

『何をされたのかわからん』というのが、巴の正直な感想だった。
 ここまで見事に寄せ切られると、悔しさよりも感心してしまう。相手がいないなんて自惚れていた数時間前の自分を笑ってやりたくなった。
 ふと巴は考える。今日まで、杏が将棋を指せるなんて知らなかった。おそらく誰も聞いたことがないだろう。
 巴が趣味は将棋だと公言し、常日頃から相手を探しているのは誰もが知るところだ。しかし杏から勝負を持ち掛けてくることはなかった。これだけ指せるというのに。

91: 2019/01/03(木) 20:48:39.28 ID:p8Id/7Jt0
 いや、これだけ指せるから、だろうか。巴が将棋好きだといっても、所詮十三歳の小娘のこと、自分の相手にはならないだろうと考えたのかもしれない。事実、その通りだったわけだが。
 どんな経緯で杏が将棋を覚えたのかはわからない。しかし、杏こそ、勝負になるような相手がいないのではないか。勝って当然の退屈を味わっているのではないか、と思った。

「……また、相手してくれるかの?」

「うーん……いや、もう当分やんない」

 ――それは、いつかは相手をしてくれる、と思ってええんじゃな?

「ほいじゃあ、そのときまでに、せいぜい強うなっとくわ。首を洗って待っとき」

 まるで負け惜しみの見本のようなセリフだ、と自分で笑ってしまう。

「期待しないで待ってるよ」

 杏がへらっと気の抜けた笑みを返した。

92: 2019/01/03(木) 20:50:08.35 ID:p8Id/7Jt0
 いい目標ができたが負けは負け、やはり悔しいものだ。あとで誰か相手に気晴らしでもしちゃろうか、と考えつつ部屋を出て行こうとした巴だったが、

「あ、待って」

 杏の声に振り返る。

「疲れすぎて動けない。ちょっと肩貸して、きらりかプロデューサーのところまで連れてって」

「……嘘じゃろ?」

「いや、本当に」

 巴は疑わしく思いながらも杏の腕を自分の首の後ろに回し、立ち上がらせた。杏は本当に地に足がついていないように全体重をかけてきた。小柄な杏とはいえ、重いものは重い。荷物は部屋に置いて、後で取りにくることにした。

「悪いねー、楽ちん楽ちん」

「まあ、うちのせい、かもしれんし……」

 対局で疲れたというのなら、それは勝負を持ち掛けた自分が原因ということになるだろう。しかし、なにか釈然としないものを感じる。いくら頭を使ったとはいえ、自力で歩けなくなるなんてことがあるだろうか?

93: 2019/01/03(木) 20:51:15.24 ID:p8Id/7Jt0
 ゆっくりと足を進めながら、ちらりと真横に並んだ顔に目を向ける。
 いつ見ても十七歳とは思えない、自分より年下の子供のような容姿だ。

「うん? どうかした?」と杏が云う。

「なんでもない」と巴は答えた。

 この幼気な少女が、将棋で鬼のような強さを見せたかと思えば、今度は疲れ果てて動けないと云う。
 どこまでが本当で、どこからが嘘なのかわからない。あるいは全て本当なのかもしれないが――まあとにかく、

 双葉杏っちゅうんは、変なヤツじゃ。

94: 2019/01/03(木) 20:52:36.79 ID:p8Id/7Jt0
先手▲双葉杏、後手△村上巴

▲7六歩、△8四歩、▲2六歩、△8五歩、▲7七角、△3四歩、▲8八銀、△3二金、▲7八金、△7七角成、▲同銀、△2二銀、▲3八銀、△3三銀、▲3六歩、△6二銀、▲4六歩、△6四歩、▲6八玉、△6三銀、▲5八金、△5二金、▲4七銀、△7四歩、▲3七桂、△7三桂、▲2五歩、△8一飛、▲6六歩、△6二玉、▲9六歩、△9四歩、▲1六歩、△1四歩、▲2九飛、△7二玉、▲6七金左、△5四歩、▲5六歩、△4四銀、▲7八玉、△3五歩、▲同歩、△同銀、▲3六歩、△4四銀、▲9八香、△5三銀、▲8八銀、△8四角、▲7七桂、△7五歩、▲同歩、△同角、▲7六歩、△8四角、▲5七金直、△7四銀、▲5八銀、△3八歩、▲4七角、△6三金、▲3八角、△4四歩、▲6八玉、△6五歩、▲同桂、△同桂、▲同歩、△7三桂、▲7五桂、△6五桂、▲6三桂成、△同玉、▲6六歩、△5七桂成、▲同銀、△6五歩、▲7五桂、△5二玉、▲6五歩、△7三桂、▲6四金、△同銀、▲同歩、△7五銀、▲同歩、△同角、▲6三歩成、△同玉、▲6六銀打、△同角、▲同銀、△6五歩、▲7四歩、△6六歩、▲7三歩成、△同玉、▲6五桂、△8三玉、▲7二銀、△同玉、▲7九飛、△6一玉、▲7二角、△5二玉、▲8一角成、△6七歩成、▲同玉、△6四銀、▲8二飛、△4三玉、▲3二飛成、△同玉、▲5四馬、△4三金、▲7二飛成、△4二金打、▲4三馬、△同玉、▲5三金、△同銀、▲同桂成、△同玉、▲4五桂、△同歩、▲4四銀、△同玉、▲4二龍、△4三桂、▲5五金、△3四玉、▲3五金、△同桂、▲4四龍

 まで、135手で双葉杏の勝ち。

95: 2019/01/03(木) 20:53:38.02 ID:p8Id/7Jt0
no title

96: 2019/01/03(木) 20:54:51.68 ID:p8Id/7Jt0
<村上巴編、終わり>

97: 2019/01/03(木) 20:57:28.39 ID:p8Id/7Jt0
 ※元棋譜は、先手福崎文吾先生、後手石田和雄先生の対局です。

次回:だいたいなんでも解決してくれる杏ちゃん~森久保乃々編


引用: だいたいなんでも解決してくれる杏ちゃん小品集