22: 2011/08/16(火) 00:39:18.64 ID:TZ0aJJBg0
スバル「ハハ…おもしろいジョークですねお嬢様…」

奏「あらぁ?私ったらいつ、愛すべき自らの執事に嘘をつく癖がついたのかしらねぇ?スバル?」

スバル「で、ですが!そんな冗談信じられませんっ!ジ、ジローがお嬢様とキ…キキキ…キスだなんて…」

奏「ふぅ~ん……主の言うコトが信じられないんだぁ?ス・バ・ル?」

スバル「!け、決してそんなことは!」

奏「なら、本人に尋ねればいいじゃない?」

スバル「えっ?」

ジロー「…近衛」

スバル「………ジロー」

奏「………うふっ♪」


35: 2011/08/16(火) 01:02:25.88 ID:TZ0aJJBg0
なんか来ないから続きやっておk?

37: 2011/08/16(火) 01:03:48.68 ID:TZ0aJJBg0
スバル「…本当なのか?ジロー?」

ジロー「…ああ……本当だ…だが!弁明させてくれ!近衛!」

奏「………」

スバル「………」

ジロー「あれはな!…そのぉ…別にやましい思いがあって、やった訳じゃなくてだな、つか第一俺からしたんじゃなくて…涼月からいきなりされたんだって!そ、それで涼月が挨拶のようものだって言って……だから俺も気にしないで…」

奏「へぇ~?私のせいにするんだぁ~♪流石甲斐性無しのチキン次郎君ね」

ジロー「なっ!?うるせー!…だからな?俺も気にしてないし、あいつだってほら?全く気にも留めてないだろ?な?だから、あの出来事は今更掘り返すことでも…」

ギリッ!

ジロー「な……い…」

奏「ふふ♪」

スバル「ジ……ジロォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」ドゴォ!

ジロー「ッ!!!ガハッ!!!」

43: 2011/08/16(火) 01:13:01.47 ID:TZ0aJJBg0
スバル「馬鹿っ!馬鹿っ!ジローの馬鹿!」ドゴッ!バゴッ!

ジロー「がっ!?ばっ!ちょ、ちょっと待て!この…えっ!」ベキバキ

スバル「信じてたのにっ!お前だけは!信じてたのに!」

奏「………」

ジロー「す、涼月!お前も見てないで助け……がふっ!」

奏「そのくらい自分でどうにかしなきゃ、女性恐怖症は一生かかっても直せないわよ……それにしてもすごい鼻血ねぇ~…いくら慣れたからってあんなに触れられたら出ちゃうのね………うんうん、今後のジロー君の調教の際にプログラムを調整しなくちゃいけないわね」

ジロー「ばっ…この血は……近衛に殴られ……」

スバル「………」ドゴッ!バキッ!

ジロー「いくら……近衛だからって……うぐっ…いつまでもやられる……かっ!!!」ガシッ!

スバル「ッ!」

ジロー「……ふぅ…やっと終わった、こんなに殴られたのはお袋が鬱憤晴らしに俺に当たってきた時以来だぜ……はぁ…ん?」

スバル「ひぐっ……んっ…」ポロポロ・・・

ジロー「………お前……泣いてるのか?」

47: 2011/08/16(火) 01:22:41.03 ID:TZ0aJJBg0
スバル「なっ泣いてなんかないっ!」

ジロー「けどお前……」スッ・・・

スバル「うるさいっ!馬鹿ジロー!」バシッ!

ジロー「なっ…」

スバル「お前だけはそこらの男共とは違うと思ってた……お嬢様を…カナちゃんをそういう目で見てないと思ってた…」ポロポロ・・・

スバル「お前だけは……僕を…本当の僕だけを見てくれると思ってたのに……」ポロポロ…

ジロー「こ、近衛……今さっきから何言ってんだよ…確かに涼月とのキスは衝撃的だったかもしれないし、許してもらえないかもしれないけど…」

スバル「そういうことじゃない!」

スバル「……違う…あってるよ…けど違うんだよ!ジロー!僕はそんなこと言ってるんじゃないんだよ!」ポロポロ・・・

奏「………」

ジロー「???……近衛、今さっきからお前の言ってること支離滅裂だぞ…」

スバル「ッ!!!」

バチィィィィィン…

ジロー「………」

スバル「……ッ…失礼します、お嬢様」スク…タッタッタッタ・・・

50: 2011/08/16(火) 01:38:38.94 ID:TZ0aJJBg0
奏「スバルの平手打ちなんて、ファンの間ではご褒美なんだから喜んだほうがいいわよ、ジロー君?」

ジロー「はぁ……で、何であんなことを今更打ち明けたんだよ?」

奏「ただのお遊び、それ以上でもそれ以下でもないわ」

ジロー「なるほど、俺はお前が暇だったがためにボコボコに殴られたってことか…」

奏「あら?怒らないの?私はてっきり……額に青筋浮かべ、目を血走り、自らの怒りと欲のままに力で私をメチャクチャにするのかと思ってたのに」

ジロー「アホ、そんなことしたら俺はお前の家に殺されるって……それにあれだけ殴られたら、頭もクールダウンして怒る気も失せたって……あぁ~…ひでぇ目にあったな…」

51: 2011/08/16(火) 01:47:28.32 ID:TZ0aJJBg0

ジロー「で、何で近衛はあんなに怒り狂ってたんだ?たかがキスくらいであそこまで怒ることないだろうに…」

奏「はぁぁん?私とのキスを『たかが』?」ギロッ

ジロー「え、えぇ~っと何で涼月とのとろけるような熱いようなキス(?)をしただけであんなに怒ったんだ?」

奏「……あなたって多分、ライトノベルの主人公とか務まりそうね」

ジロー「はぁ?らいとのべる?何言ってんだ?涼月?」

奏「…ハァ……何このムカつく男…」

ジロー「ひぃ!?」ビクッ


56: 2011/08/16(火) 02:27:29.08 ID:TZ0aJJBg0
奏「ほら、頭のなかでスバルの言った台詞を反芻しなさい」

ジロー「反芻って言ったって…」

奏「犬でさえご主人様の命令に一言『ワン♪』って吠えて従うのに、あなたときたら…」

ジロー「わ、分かったよ…」

奏「早くなさい、駄犬」ゲシゲシ

ジロー「蹴るな、えぇ~っと…」

60: 2011/08/16(火) 02:44:34.64 ID:TZ0aJJBg0
『お前だけはそこらの男共とは違うと思ってた……お嬢様を…カナちゃんをそういう目で見てないと思ってた…』

『お前だけは……僕を…本当の僕だけを見てくれると思ってたのに……』

『そういうことじゃない!』


ジロー「う~む……」

奏「どう?」

ジロー「いや、多分ありえないかもしれないんだが……言ってもいいか?涼月」

奏「どうぞ、あなたの知能指数が壊滅的に足りない頭で導いた答えは?」

ジロー「………えぇーっとだなぁ、多分違うと思うんだけど、近衛は……俺とお前の関係に嫉妬してるんだろ………なーんて」

奏「あら、ご名答、よく分かったじゃない犬、いえ、グレードアップしてよく分かったじゃないこのチキン」

ジロー「いつもと同じじゃねぇーか、って合ってたのか……はぁ~ん…」

奏「あらあら、で、今の気分はどう?チキン君?」

ジロー「気分って言ったって、まぁ……近衛は相当お前が大事なんだろうなぁ~って」

奏「え」

ジロー「え」

64: 2011/08/16(火) 02:55:38.98 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「いや、そうじゃないのか?」

奏「はぁ……あなたってホントに向いてるかもね、けどこういうキャラはもうウザくて飽き飽きなんだけど」

ジロー「………なぜ俺は罵倒されなきゃならねぇんだ…?」

奏「……いくら女の子と接せられないからって分かるでしょ」

ジロー「?何が?」

奏「だぁかぁらぁぁぁぁぁ…」

ジロー「………」



奏「逆よ」

ジロー「……は?」

奏「だから、今さっきあなたが言ったことの逆、スバルは私に嫉妬してるのよ、ジロー君とキスしたから…」

ジロー「………嘘だろ」


もう寝る、もし残ってたら明日の朝に暇があれば書くよ

92: 2011/08/16(火) 08:17:03.12 ID:TZ0aJJBg0
奏「もしあなたの言うことがまかり通れば私とあの子は世間的にはノーマルだけど………きゃっ♪///」

次郎「………」

奏「……いつまで呆けてるつもりなの?このチキン」

次郎「…うるせぇ、つか冗談キツイぜ涼月……俺とアイツは友達であってそれ以上じゃないんだよ………俺はアイツを親友だと思ってる、それだけだ」

奏「でもあの子は………どうでしょうね?チキン君♪」

次郎「ッ……」

94: 2011/08/16(火) 08:28:02.94 ID:TZ0aJJBg0
奏「ある女の子は女だということを隠し、いつも気を張って男の子を演じ…」

次郎「………」

奏「いつもいつも息が切れるような生活をしていました」

奏「そんなとき、その女の子に救世主が現れた……そう、そ・れ・がぁ♪」

次郎「………」

奏「女の子に触れられないぐらいのヘタレ腰抜けチキン野郎だったのです♪」

奏「そのチキン野郎がその女の子の初めての親友になってくれたのです」

次郎「………」

95: 2011/08/16(火) 08:36:51.91 ID:TZ0aJJBg0
奏「ですが、親友と言っても異性、いくら自分が男の子を演じているからって意識しないわけがありません」

奏「さらには神様の悪戯なのか、運命なのか、日が進むにつれてフラグと言ってもいいほどのイベントが次々に彼女たちを襲ったのです……」

次郎「………」

奏「ですが二人は親友パワーでこのイベントをことごとく切り抜いたのでした、ちゃんちゃん♪」

次郎「……終わりか?」

奏「あら、私のお話もっと聞きたい?もう、甘えん坊さんね」ナデナデ

次郎「………で」

奏「ん?」

次郎「この話をまとめると、その女の子をチキン男のことが好きってことなのか?」

奏「ふふ~♪女の子に聞けば?女心は世界の全ての法則よりも複雑なのよ♪」

次郎「……ああ、そうだな…お前を見てればだいたい分かるよ」

奏「………ふーん」

次郎「じゃあ俺行くよ、その女の子の元……」ガシッ・・・

次郎「に?」

98: 2011/08/16(火) 08:55:55.99 ID:TZ0aJJBg0
次郎「………なんで俺の腰にまとわり付く…うっ…ヤベ鼻血が…」タラァ・・・

奏「むぅ~いっちゃやらぁ~」グニグニ

次郎「ばっ!何キャラ崩してんだよお前ぇ!?」

奏「あら、こういう系は今まで接点ないから……気に入らなかったかしら?」

次郎「お、お前…い、いい加減、離れろって…」タラァ・・・

奏「いぃやぁだぁぁぁ…離れたくなぁいぃぃぃ」ギュウウウ・・・

次郎「………はぁ…」タラァ・・・

101: 2011/08/16(火) 09:05:38.81 ID:TZ0aJJBg0
次郎「で、何故今までのサディストみたいなキャラを崩してまでこんなことをするんだ?涼月?」

奏「かなちゃんって言って!」ギュゥ・・・

次郎「か、かなちゃんは何で俺に引っ付いてるのかな?」

奏「………女心はね、時には世界の全ての法則よりも複雑だけど……時にはね…」

次郎「………」

奏「とても、簡単で分かりやすいの」



「」


103: 2011/08/16(火) 09:13:12.78 ID:TZ0aJJBg0
次郎「………は?」タラァ・・・

奏「どうだった?セカンドキス?」

次郎「い、いきなりだな……う、うんいきなりだな…」

奏「あはは、次郎君馬鹿みたいだね♪あっ、馬鹿か♪」

次郎「………」

奏「……初めてのときより動揺してるじゃない?どうして?」

次郎「なっ!?べ、別に動揺なんか……んむっ!?」

奏「うふっ♪……んっ…あっ……んっ……ぷはっ…んん♪どきどきしちゃってる?」

次郎「………」

奏「まさか、図星ぃ?かっわいいぃ~♪」ギュッ・・・

次郎「なっ!?ば、馬鹿!抱きつくなって!離れ…」

奏「でもホントにドキドキしてたら……」


奏「うれしいわ…」ギュッ・・・

次郎「す、涼月…」

104: 2011/08/16(火) 09:22:31.99 ID:TZ0aJJBg0
奏「ねぇ、行くの?」

次郎「……ああ、だからいい加減離れてくれ」

奏「別にもう行かなくてもよくなぁ~い?」

次郎「何でだよ?お前が促したんだろ?」

奏「……でもぉ~私が居るんだしぃ~」

次郎「………いい加減にしろ、涼月」グッ・・・

奏「ん?…ってどうして離れるのぉ~?」ズルズル・・・

次郎「お前の茶番に付き合ってる暇なんてないんだよ」

奏「……え…?」

109: 2011/08/16(火) 09:27:49.92 ID:TZ0aJJBg0
次郎「こんなキスまでして……お前はそんなに俺を困らせて楽しいのかよ?……それに今アイツは一人なんだぞ、早く行ってやらねぇと…」

奏「………」

次郎「今までのことは黙っておくからな、お前も黙っとけよ、んじゃ行ってく


パァァァァァァァァンン・・・


次郎「………は?」

奏「………」グスッ・・・

113: 2011/08/16(火) 09:33:29.49 ID:TZ0aJJBg0
奏「アンタほんとに馬ッ鹿じゃないの!?なんでそんなに鈍感なの!イライラしてくるっつのぉ!」ポロポロ

次郎「…なんで泣いてんだよ、お前…」

奏「ッ!!!」パァァン!

次郎「つっ……お前何回も叩かなくたっていいだろ!俺だって痛いもんは痛…」パァァァン!

奏「馬鹿!馬鹿!ホントに馬鹿!ここまでしてほんとに気付かないの!もう氏になさいよ!」パァァァン!パァァン!

次郎「ッ…!い、いい加減にしろ!どうしたんだよ!お前!情緒不安定かよ!?」グッ・・・

奏「……なんでそんなこと言うの………もぉ馬鹿…次郎君の馬鹿……ホントに氏んじゃってよ……もう…」ポロポロ・・・

次郎「………涼月」

118: 2011/08/16(火) 09:43:41.36 ID:TZ0aJJBg0
次郎「……自惚れになるかもしんねーけど……言ってもいいか?」

奏「…何よ……早く言いなさい……この甲斐性無し……」ポロポロ

次郎「…お前、俺のことが好きなのか?」

奏「………」

次郎「……どうなんだよ?」

奏「馬鹿……ホントは分かってるクセに…」

次郎「ああ…そうだな」

奏「………」

次郎「………」

奏「……ねぇ、次郎くん…」

次郎「……何だ?」



奏「もいっかい……キス…しよ?……ね?」


次郎「………」

123: 2011/08/16(火) 09:54:50.50 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「すまん、俺行くよ」

奏「………何その冗談」

ジロー「冗談じゃねぇよ、ほら早く離れてくれ…」

奏「……返事は?」

ジロー「………すまん涼月…」

奏「………」

ジロー「俺みたいな臆病者よりいい男は腐るほどいる、それにお前の容姿だったら簡単に落とせるんだ」

奏「………」

ジロー「だから…さ、悪かったな、涼月」

奏「……何それ」

ジロー「………」

126: 2011/08/16(火) 10:07:59.69 ID:TZ0aJJBg0
奏「私ここまでしてるのよ!ねぇ、何で!何でそんなこと言えるの!ねぇ!ジロー君!」

ジロー「すまん……涼月…」

奏「っ………」

ジロー「………」

奏「……ねぇ…」

ジロー「ん?」

奏「キス……してよ…」ギュ・・・

ジロー「………」

128: 2011/08/16(火) 10:11:41.97 ID:TZ0aJJBg0
奏「…して?」

ジロー「……ダメだ」

奏「じゃあ………私からしてあげてもいいわよ」

ジロー「なっ……そういうことじゃ…」

奏「ねぇ……ジロー君、何してほしい?」

奏「キスしてあげる、抱きしめてあげる、手繋いであげる、喋ってあげる、遊んであげる、一緒にご飯食べてあげる、一緒に歩いてあげる、一緒に住んであげる……」

奏「一生愛してあげる」

ジロー「………」

奏「ねぇジロー君、私、あなたのためなら何でもしてあげられるわ、だから…」

ジロー「………涼月」ギュッ・・・

奏「!!!…ジロー君…やった……嬉し


ジロー「ごめんな」

132: 2011/08/16(火) 10:26:43.74 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「じゃ、俺行くな」スッ・・・

奏「………」

ジロー「………俺ホントはまだ自分の気持ちに気付いてないんだ」

奏「えっ…」

ジロー「だから………ごめん、忘れてくれ…行ってくる」ガチャ・・・ッタッタタ・・・

奏「………何それ」

奏「そんなこと言われたら……

  期待しちゃうじゃない………馬鹿。」

187: 2011/08/16(火) 14:20:43.23 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「はぁっ……はぁっ……」タッタッタ・・・

ジロー(さて、闇雲に走り回っているんだが………どうしたもんかな…)

ジロー「糞っ、今更出直せねぇし……」ハァ・・・ハァ・・・

ジロー「アイツが行きそうなところ………糞、分かんねぇ!」

???「あれぇ~?お困りのようですねぇ~?」

ジロー「!?お、お前…」

192: 2011/08/16(火) 14:26:39.62 ID:TZ0aJJBg0
ナクル「私なら何か手がかりを持ってますよぉ~」タラタラ・・・

ジロー「………なんでお前そんなに汗だくなの?」

ナクル「あっ!い、いえ…これは……」アタフタ・・・フキフキ・・・

ジロー「それにその演技くさい登場の仕方、お前何企んでる?」

ナクル「え、えぇ~っと…」

ジロー「………」ジィー・・・

ナクル「………はぁ…分かりましたよ、話しましょう」

195: 2011/08/16(火) 14:37:00.28 ID:TZ0aJJBg0
ナクル「知っての通り、私は『スバル様を温かい眼差しで見守る会』の会長なのです、知ってますよね」

ジロー「ああ、知ってる…そんで」

ナクル「いつも会員からスバル様スバル様と何百通ものメールが来るのですよ」

ジロー「百……それで」

ナクル「そのメールの全てに目を通すのが私の日課であり、楽しみなんですよぉ~」

ジロー「全て……続けてくれ」

ナクル「その中にですね、とても興味深いメールが一件あったのですよ」

ジロー「興味深い?」

ナクル「ええ、件名は、『町でスバル様がしょんぼりと歩いておりました!』って」

ジロー「………」

199: 2011/08/16(火) 14:50:31.52 ID:TZ0aJJBg0
ナクル「これはどういうことかと思いですね、私と幹部と腕の立つ会員達を集めて調べてみたのですよ」

ナクル「それで分かったのは、スバル様と坂町近次郎が喧嘩して、スバル様が逃げ出してきた…というだけです…」

ジロー「いや、何故そこまで分かったのか逆に気になる……お前らを敵に回さないでよかった…」

ナクル「ふふ♪それでですね、これは坂町近次郎に知らせなければと全員の意見が合致してですね、今度は坂町近次郎を皆さんで捜索していたのですよ」

ジロー「なるほど……そっか、ありがとな」

ナクル「えっ!?そ、そんなお礼を言われることなんて……わ、私達は『スバル様を温かい眼差しで見守る会』としての責務を果たしただけであってですね…」オロオロ

ジロー「それでも、ありがとな、ナクル」ナデナデ

ナクル「むっ……は、はいぃ…」モジモジ

ジロー「じゃあほかの会員たちにもよろしく言っておいてくれぇー!」タッタッタ・・・

ナクル「やっと行ってくれた………でも…」

ナクル「………頭撫でられちゃったなぁ~…」サスサス・・・

ナクル「………」サスサス・・・

ナクル「………えへ///」ニヤ

200: 2011/08/16(火) 14:55:32.87 ID:TZ0aJJBg0
ナクル「えへへ………ってアレ?」


ナクル「ジロー君に行き先教えてないけど大丈夫なのかな?」




ジロー「はっはっ………スバルっ!」タッタッタ

???「止まりなさい!罪人、坂町近次郎!」

ジロー「なっ!お、お前たちは………」



S4信者達「「「うふふふふふふ…」」」

ジロー「S4……」グッ・・・

202: 2011/08/16(火) 15:07:33.38 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「ってやべ…行き先も教えてもらってないや…」

S4信者「うふふふふ……貴様がスバル様を傷つけたと風の噂でこちらにも伝わってな」

S4信者「うふふふふ……そして私たちは思いついた、傷心のスバル様へ貴様の変わり果てた姿を持っていったら必ず我らを認めてくれるとな!」

S4信者「うふふふふ……だからお前をスバル様へ近づけさせるわけにはいかない…どうやらお前はスバル様の居場所を知らないようだな」

S4信者「うふふふふ……どうやら『スバル様を温かい眼差しで見守る会』は間に合わなかったようだな……可哀相に…」

S4信者「うふふふふ……だからな坂町近次郎、お前はこの先の我らが母校の屋上にいるスバル様には絶対に近づけん!」

S4信者「うふふふふ……そういうことだ!分かったか!?坂町近次郎!!!」




ジロー「あいつ学校に居るのか……どおりで見つからないわけだ」

S4信者「」

205: 2011/08/16(火) 15:14:32.61 ID:TZ0aJJBg0
日本語なんか不自然でワラタ

ジロー「ありがとな、お前たちって案外やさしいのな」

S4信者「」

ジロー「それじゃあもう行くけど、まだ用ある?」

S4信者「」ブンブン・・・

ジロー「そっか、じゃあな」タッタタ・・・

S4信者「………」

S4信者「私達って流石だよな」

211: 2011/08/16(火) 15:25:22.11 ID:TZ0aJJBg0
屋上……

ジロー「はぁ……はぁ……」ガ・・・チャ・・・

ジロー「スバルッ!!!」



スバル「………」


ジロー「………早く帰るぞ、涼月が待ってるぞ」

スバル「………」

ジロー「……えぇーっと………ほんとに悪かった」

ジロー「お前の気持ちを考えずに……俺は…」

スバル「うるさい」

ジロー「………」

213: 2011/08/16(火) 15:36:54.05 ID:TZ0aJJBg0
スバル「もうジローのそういう態度、嫌いになっちゃったよ僕」

ジロー「……スバル」

スバル「でもね、僕、ジロー自体は好きだよ」

ジロー「………」

スバル「何でだろうね、はは…こんな簡単に言えちゃったよ」

ジロー「スバル…」

スバル「今まではジローの顔を見るたびにこの好きっていう気持ちがジローには迷惑なんじゃないかなって考えを巡らせて、結局、言えない……そんなののくり返し」

スバル「けど今なら………」

ジロー「………」

スバル「……ねぇジロー?」

ジロー「………」



スバル「僕のこと……好き?」

219: 2011/08/16(火) 15:48:06.16 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「そ、それは……」

スバル「………」

ジロー「………すまん、まだ俺の中では決まって…」


ドゴッ!

ジロー「ガッ……ッハ…」

スバル「………何それ」

ジロー「……え?」

スバル「何なのそれぇ!!!」グッ!

ジロー「がっ……やめろ…スバル…」

223: 2011/08/16(火) 15:53:44.24 ID:TZ0aJJBg0
スバル「ここに来たってことはジローも僕のことが好きってことじゃなかったの?」グ・・・

ジロー「うっ……俺は…まだわからない…」

スバル「ッ!!!」グググ・・・

ジロー「うぐっ!?………や…めろ……スバ…ル」

スバル「………」グググ・・・

ジロー「ぐっ……かっ…はぁ………スバル…」

スバル「ッ…」スル・・・

226: 2011/08/16(火) 16:01:09.55 ID:TZ0aJJBg0
スバル「ねぇ…ジロー……僕こんなにジローのこと好きなんだよ」

ジロー「…はぁ……はぁ…」

スバル「なのになんで……なんで…」ポロポロ・・・

ジロー「………」

スバル「僕が女っぽくないから?お嬢様のほうが綺麗だから?それとも…」


ギュッ・・・

ジロー「……スバル、落ち着いてくれ…な」ギュ・・・ナデナデ・・・

スバル「ッ……馬鹿」

229: 2011/08/16(火) 16:07:19.15 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「………」ギュ・・・

スバル「…次郎の体……冷たいな」

ジロー「そりゃあ多分、お前を探してるときにかいた汗が冷えたんだろ」

スバル「そっか……次郎の臭い………えへ」クンクン

ジロー「………スバル…今日のお前大丈夫か?」

スバル「………」


スバル「ジローは嫌いか?……こういうの…僕とするの…」

ジロー「いや……決してそんな…」

232: 2011/08/16(火) 16:13:12.59 ID:TZ0aJJBg0
スバル「ならいいだろ♪……これがジローの臭い……ふふ♪」

ジロー「なんかこそばゆいな…」ポリポリ

スバル「すんすん♪……へへ何だか落ち着くぞ、ジロー♪」

ジロー「………」ポリポリ

スバル「………」クンクン

ジロー「な、なぁスバル、いい加減にして…」

スバル「ねぇジロー」



スバル「僕ともキスしてよ……いいでしょ?」

ジロー「………スバル」

326: 2011/08/16(火) 21:31:09.77 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「……ああ、いいぜ」

スバル「!ホントか!?ジロー!?」

ジロー「………ああ」

スバル「……やっぱりジローも僕と同じ気持ちだったんだな…」

ジロー「………」



俺のホントの気持ちは………

『いぃやぁだぁぁぁ…離れたくなぁいぃぃぃ』

『………女心はね、時には世界の全ての法則よりも複雑だけど……時にはね…』

『とても、簡単で分かりやすいの』


ジロー(………涼月)

329: 2011/08/16(火) 21:46:03.34 ID:TZ0aJJBg0
スバル「いくよ?…ジロー…」トローン・・・

ジロー「スバル………」

スバル「目…閉じて………ん~…」

ジロー「………スバル」

スバル「ん?何?……ジロー」


     すまん




スバル「………え?」

335: 2011/08/16(火) 21:52:08.89 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「俺……やっと気付いたよ、スバル」

スバル「………」

ジロー「…ごめんな、こんな思わせぶりまでしてしまって……」

スバル「………」

ジロー「けどやっと分かった……だから…ゴメン、スバル」

スバル「………」ポロポロ・・・

ジロー「だからお前とはいままでもこれからも親友でいたいんだ…」

スバル「………そうか」ポロポロ・・・

ジロー「………スバル」

スバル「ま、まぁ…僕は執事だ…」ポロポロ・・・

ジロー「…うん」

スバル「主のお、お嬢様のことをさ、最優先するつもりだ………だ、だから…」ポロポロ・・・


スバル「ぼ、僕はジローを諦めなければならない………んだ…」ポロポロ・・・

338: 2011/08/16(火) 21:57:43.33 ID:TZ0aJJBg0
日本語おかしすぎワロス

スバル「……い、行ってくれ」

ジロー「………」

スバル「僕は…お嬢様の幸せが第一なんだ…だから…」

ジロー「………スバル」



スバル「早く行ってくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

ジロー「…ああ」タッタッタタ・・・

スバル「………」

スバル「はは……」ヘタ・・・

スバル「情けないな……僕」

スバル「これじゃあ、お嬢様とジロー……どっちが僕の主なのか分かんないな…」

345: 2011/08/16(火) 22:17:04.12 ID:TZ0aJJBg0
ジロー「はぁ……はぁ……」タッタッタ

ジロー「もうこれで、俺は見守る会とS4、どちらも敵に回したってことなんだろうな…」タッタッタ

ジロー「はは、でも俺の傍にはお前が居るからな」タッタッタ・・・タタ・・・タ

ジロー「大丈夫なんだろ?涼月?」


奏「あらぁ?どうでしょうかね?」

347: 2011/08/16(火) 22:27:33.74 ID:TZ0aJJBg0
奏「それに、女の子に守られる男の人って…」

ジロー「そっか、はは……頼りねぇな俺って」

奏「あら、けど私の元に来たってことは、覚悟なさいな♪頼りないヘタレジロー君♪」

ジロー「ん?何をだよ?」

奏「私の執事以上に頼もしくなるってことよ♪ジロー君♪」

ジロー「………成程な……分かったよ、精進する、どこまでやれるか分かんないけどな」

奏「………そうよかった…ならここで宣言しとくね、ジロー君」

ジロー「?…何をだよ」

奏「そ・れ・はぁ~…」



奏「坂町近次郎、あなたは私、涼月奏が一生雇った新しい執事なので………
  もう私の傍から離れちゃダメよ、馬鹿ジロー君」ニコッ

348: 2011/08/16(火) 22:28:24.93 ID:TZ0aJJBg0
糸冬


書き忘れた

350: 2011/08/16(火) 22:30:38.17 ID:UIA88BJw0


出来ればアフターも欲しいんですがねぇ・・・?チラッ

357: 2011/08/16(火) 22:37:56.48 ID:TZ0aJJBg0
続編なんか今の状態じゃ文章的に書けません
けど
ジロー「かなちゃんが可愛すぎて生きるのが辛い」
っていうのおもしろそうだから、いつかちゃんと推敲しながら書いてみたいと思う

それじゃ保守や支援や雑談してた君達、乙

370: 2011/08/16(火) 23:14:39.94 ID:TZ0aJJBg0
>>368
君ならできる

390: 2011/08/16(火) 23:57:56.20 ID:TZ0aJJBg0
書け書けー

引用: 奏「ジロー君にキスしちゃった♪」スバル「えっ…?」