372:◆TLyYpvBiuw 2014/07/29(火) 21:01:30.66 ID:jCXRdguUo

変な艦これ劇場 第二十四回


瑞加賀編の続き


373: 2014/07/29(火) 21:02:04.51 ID:jCXRdguUo







電「ご清覧に当たりまして、一つお詫び申し上げます」

深雪「今回の台本を何者かによって改竄され、オチが書き換えられてしまいました」

電「しかし、時間と予算の都合上このまま進めさせていただきます」

深雪「読者の方々には大変ご迷惑をおかけします」

電「では、変な艦これ劇場始まるのです!」
Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん -艦これ-
374: 2014/07/29(火) 21:02:39.99 ID:jCXRdguUo

加賀はあの時以来、悶々とした日々を過ごしていた。
あの唇の感触を、絡む舌の感触を忘れられずにいたのだ。

加賀(はぁ……困った)


一方瑞鶴はかなり上機嫌であった。
加賀にギャフンと言わせてご満悦なのだ。
あの鳩が豆鉄砲を食らったような顔を忘れられなかった。
とその時瑞鶴に電撃が走る。

瑞鶴(ええー!?ちょ、えぇー!?私何やってんのよ!!///)

自分がやったことを今ようやく理解し、赤面した。

瑞鶴「かぁ~~~~どうしよぉ~~~~~合わせる顔がないよぉ~~~///」ジタバタ

翔鶴「若気の至りって怖いわねぇ……」ヨシヨシ

瑞鶴「ど~~すんのよ~~~~~~……」

375: 2014/07/29(火) 21:04:00.63 ID:jCXRdguUo

翔鶴「大丈夫、恋愛のスペシャリストを呼んでおいたわ」

瑞鶴「恋愛のスペシャリスト!?」

翔鶴「さあ入って」

磯波「どうも!磯波です!」

瑞鶴(あ、これめんどくさいヤツだな)

磯波「あなたと加賀さんさ、やっちゃったんでしょ?知ってるよ知ってるよちょんちょん!」チョンチョン

瑞鶴「ま、まあ。うん」

磯波「まあ!いけない人!悪いね!悪いよ!あなた悪い人!わかってるねちょんちょんだからね!」チョンチョン

瑞鶴「何が言いたいの?」

磯波「いーよいーよわかってるから、何も言うなっつの!ちょんちょん!」チョンチョン

瑞鶴「言いたいことがあるなら、はっきり言いなさい」

磯波「い、いや言いたいことはね。えーとつまりね、なんというかね。経験が豊かな人だなぁって」

瑞鶴「じゃああなたは恋愛経験が無いっていうの?」

磯波「あのー、なんていうかそのね、あのー……はい」

瑞鶴「これだもん」

瑞鶴はなんとも頼りがいのない助っ人を手にした。


376: 2014/07/29(火) 21:04:49.48 ID:jCXRdguUo

そうして場面は加賀の方へと移る。

加賀「責任を取ってもらいます……いや違う」

烈風「親分、やめません?」

加賀「いえ、あれだけされてそのままポイだなんて。そんな話があるわけないわ」

烈風「まあ、件の五航戦の片割れの性格から考えてそれはないでしょうけど」

加賀「瑞鶴、よ」

烈風「こないだまで自分も『五航戦の子』なんて言ってたくせに」ボソッ

加賀「何か言ったかしら?」

烈風「いえ、別に、何も」

加賀「いいから黙って瑞鶴役やって」


流星「烈風大変だな」

彗星「加賀のヤツに捕まる前に向こうに涼みに行こうぜ。大井っちがスイカ切ってくれるって」

15.5cm副砲「そうですねぇ。触らぬ神になんとやら、です」

スタコラサッサ

烈風「おいみんな代わってくれよ……いないだと!?」

加賀「もう、めちゃくちゃにしてッ!……これじゃあ痴女だわ」


377: 2014/07/29(火) 21:05:33.48 ID:jCXRdguUo

そんでもって食堂

ワイワイ

磯波「とにかく攻撃あるのみですよ!だって雑誌に書いてるもん!ほら!」ペラッ

瑞鶴「あなたほとんどの情報源がその雑誌なのね」

磯波「まあいいじゃないですか!」

瑞鶴「というか、まず別に私としては交際しなくても……」

磯波「それじゃあ加賀さんがかわいそうですよ!せっかく受け入れてくれたのに!悪い人!」

瑞鶴「そっかぁ……責任取らなきゃかなぁ……」

磯波「当然ですよ!加賀さんのこと嫌いなんですか?」

瑞鶴「別に、嫌いじゃないけど。ちょっと口が悪いけど、まあかっこいいし、強いし。

   なんだかんだ言って訓練には付き合ってくれるし、悪い人じゃないわ」

磯波「このやろ~とぼけちゃってこのこの!まだあんだろ!どーしたんだこれがぁ!」チョンチョン

瑞鶴(……私、加賀さんのこと好きなのかな)

磯波「もっとあんでしょ?ね?いや、言わなくていい言わなくていいよ」

瑞鶴(うざっ)

磯波「とにかく、思いの丈をぶつければ大丈夫!ああいうクールな人は正面突破に限ります!」


378: 2014/07/29(火) 21:06:12.89 ID:jCXRdguUo

加賀ルーム

加賀「もっとこう、色っぽい感じがいいかしら」

烈風「うん、そうね」

コンコン

加賀「?誰かしら。どうぞ」

烈風(今がチャンス!脱兎の如し!)ピュー

ガチャ

瑞鶴「こんばんは」

加賀「!?こ、こんばんは」

瑞鶴「今、忙しかった?」

加賀「いや、そんなことはないわ」

瑞鶴「それなら良かったけど」

加賀「……何か用なの?」

瑞鶴「まあ、そんなところ」

加賀「そう」

瑞鶴(……相変わらず気まずい)

379: 2014/07/29(火) 21:06:59.02 ID:jCXRdguUo

加賀「その……どうする?」モジモジ

瑞鶴「どうするって?」

加賀「いえ、なんでもないわ」

磯波『こちら磯波より、Mission 1 主導権を握れ!』ピガー

瑞鶴(うざっ……主導権ったってどうすりゃいいのよ)

加賀「何か、用事があったんじゃ?」

瑞鶴「うん、ちょっとね。隣に座ってもいい?」

加賀「!!い、いいけれど」ドキドキ

瑞鶴「ベッド座るね、よいしょ」ポフン

加賀「……」モジモジ

瑞鶴「何を、さっきからモジモジしてるのよ」

加賀「モジモジなんかしてないわ」

瑞鶴「もしかして、この間のこと?」

加賀「!!な、なんのことかしら」ビクッ

瑞鶴「いや、違うんなら気にしなくていいの」

加賀「……」ドキドキ

磯波『よくやった、ではMission 2 おs』プチッ

瑞鶴(うるさいから切らせてもらうわ。ごめんね)

加賀「ち……違わない、わ」

380: 2014/07/29(火) 21:08:07.12 ID:jCXRdguUo

瑞鶴「ふぅ~ん、無理やりキスされて、嬉しかったの」

加賀「……そうよ。悪い?」フンッ

瑞鶴「そうやって開き直っちゃうんだ。加賀さん」

加賀「何かしら」フイッ

瑞鶴「こっち見て?」

加賀「……」ジッ

瑞鶴「そんな、怖い顔しないでよ……」

加賀「なに?また、するつもり?」

瑞鶴「加賀さんがしたいって言ったら」

加賀「……」ムム

瑞鶴「ふふふ、加賀さん?おねだりしてみてよ」

加賀「……頭にきました」

瑞鶴「へ?うわっ」ボフン

加賀「今度は私がマウントポジションを取ったみたいね」

瑞鶴「ああ、ちょっと、心の準備が」アタフタ

加賀「あら?自分は好きなだけ焦らしておいてそれはないんじゃない?」

瑞鶴「ああ……///」

加賀「ん……」チュゥ

瑞鶴「んん……ん……」レロレロ

381: 2014/07/29(火) 21:09:13.17 ID:jCXRdguUo

ビタンッ!デチーーー!!ハルナニヌカリハアリマセン!



加賀「ぷはぁ……」ネトォ

瑞鶴「はぁ…加賀さん。好きですよ」

加賀「私も。でも今になって言うセリフかしら」

瑞鶴「い、いいじゃない!」

加賀「ねぇ、続きは?」

瑞鶴「へ?つづ…」

モゾッ

瑞鶴「あ、ダメ」

加賀「胸は小さいのね」フニフニ

瑞鶴「そりゃあ、加賀さんほどじゃないけど……」

加賀「小さいほうが、その、可愛いと、思うわ……」モジモジ

瑞鶴「また顔赤くして、恥ずかしがりさんなのかな?」

加賀「意地悪」チュプッ

瑞鶴「あっ、ダメよ、赤ちゃんみたいっ、んっ」ピクン

加賀「……」チュッチュッ

瑞鶴「おっOい出ないよぉ?んっ、くすぐったいってば」ピクピク

加賀「……ぷはぁ」チュポン

382: 2014/07/29(火) 21:10:12.56 ID:jCXRdguUo

瑞鶴「はぁ……加賀さんは出るんじゃないの?おっOい」

加賀「試してみる?」スルッ

瑞鶴「お、おっきいなぁ」モミモミ

加賀「あなたよりはね」

瑞鶴「むむむ、はむっ!」チュッ

加賀「あっ」ビクッ

瑞鶴「……」チューチュー

加賀「もっと、優しく……」

瑞鶴「……」レロレロ

加賀「それ……いいわ……」ムズムズ

瑞鶴「……」カリカリ

加賀「あん、噛むのはダメよ」ビクッ

瑞鶴「……自分は散々噛んだクセに」パッ

加賀「それは手とかお尻とかでしょ?そこじゃないわ」

瑞鶴「仕返ししてやる!」ガバッ

加賀「あっ」ボフン

386: 2014/07/29(火) 21:13:40.62 ID:jCXRdguUo

加賀「ふぅー……」ハァハァ

瑞鶴「はぁ……」ハァハァ

加賀「……汚いわね」

瑞鶴「でも、嫌いじゃないでしょ?」

加賀「そうね」

瑞鶴「んふふー。加賀さんあったかい」ギュッ

加賀「全身、水浸し」

瑞鶴「お風呂入らなきゃねぇ」

瑞鶴と加賀はもうすっかり恋人同士であった。
二人はこの戦いの中でのささやかな幸せを手に入れたのだった。
もっともしょーもない小競り合いしかしてない二つの陣営ではあるが。特にこのスレでは。



磯波「ちぇっ、ケチんぼ」ブツブツ

暁「どうしたの磯波」

磯波「大人の階段登り損ねちゃったの」

暁「!?く、詳しく話聞かせて!!」


次回の変な艦これ劇場?いえ、知らない子ですね。

387: 2014/07/29(火) 21:15:30.24 ID:jCXRdguUo
冒頭の通り実験的に書いたSSです
読んでくださった皆様にお聞きします

・工口いか

・読みやすいか

・何やってるか想像できるか

という点を(できれば具体的に)ご意見お願いいたします。
途中で『俺は一体なにをしているのだ』ってなりましたが頑張りました!
ていうか俺何やってんだろう……




引用: 変な艦これ劇場