595:◆TLyYpvBiuw 2014/08/11(月) 19:22:05.09 ID:XvpR+8HPo







変な艦これ劇場 第三十五回

霧島「はいはい、どーせ私が大破したせいですよ。すみませんねぇ」

提督「霧島がふてくされた!誰か励ましてくれ!」

Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん -艦これ-
596: 2014/08/11(月) 19:23:19.32 ID:XvpR+8HPo

ネノヒエェーンドクマノォ!ネノクマレィディオ!

子日「さあ今日もやってまいりました、ねのくまラヂオ!」

熊野「彼女子日と私熊野がお送りいたしますわ」

子日「みんなイベントやってる?こっちはやっとE-1突破だよ!」

熊野「苦労しましたわ」

若葉「E-2は威力偵察しようと思ったらそのままゲージ削ったらしい」

熊野「まあ、これは楽勝ですわね!」

子日「さて敗北フラグも立てたところでお便り読み上げていくよ!」



え、今更それ言っちゃうのかww


熊野「言われてみれば……」

子日「今更だよねぇ」


>>1からここに至るまでわずかでも真面目な部分があったと言うのかぁ!おいい!!!


子日「ない」

熊野「ありませんわ」

若葉「ないな」

597: 2014/08/11(月) 19:25:22.08 ID:XvpR+8HPo


真面目に不真面目がここの基本スタイルじゃないか
そんなあなたが大好きだ


熊野「その通りですわね。全力でふざけることほど面白いことはございませんわ」

若葉「最初っからからやりたい放題だからな」

子日「臭い臭い言われるかもしれないけど、臭いには慣れるものだよ!」

熊野「私としては慣れたくはございませんけど」


乙です
みせてもらおう、真面目になった>>1の性能とやらを


子日「だって!じゃあ真面目にやらせてもらうよ!」

若葉「書き溜めて完結したはいいけどよくわからない出来だしどうしよう、と思ってたヤツを投下する」

熊野「それって、在庫処分ではなくて……?」

子日「そうとも言う」


598: 2014/08/11(月) 19:26:33.42 ID:XvpR+8HPo

磯波「うわぁ~」キラキラ

ここはサンフランシスコ。
日米定期便の輸送船団の護衛任務で磯波たちはやって来ていた。
ところでここはお菓子屋である。

磯波「色とりどりで美味しそうだね!」

不知火「そうですか?ゲー。不知火にはちょっと無理です」

磯波「そうかなぁ、鮮やかで素敵だと思うけど」

不知火「特に青いのがダメです。青は食欲減衰の色なんです」

磯波「ふぅん。それじゃあこれとこれとこれ下さい!二つずつ!」

店員「アリガトネ!」

磯波「イエーイ!」ピース

不知火「不知火はあなたを随分と誤解していたみたいです」


深海棲艦の出現後、日米の交流は海路、空路共に妨げられた。
だが艦娘の登場により人類は制海権を僅かながら取り戻したのだ。
現在新旧の大陸を繋ぐ線は一つ、日本から南太平洋、オーストラリアを経由するルートだけであった。
そしてその終着点がここサンフランシスコである。
今や南北アメリカの重要機関や大企業などが集中しており、今まで以上の栄華を誇っている!

599: 2014/08/11(月) 19:28:02.94 ID:XvpR+8HPo

磯波「誤解って?」

不知火「いえ、大した事ではないのですが」

磯波「えー、なになに?」

不知火「もっと暗い人かと思ってました」

磯波「えーなんでー」

不知火「いつもは敬語だし、提督の前では借りて来た猫ではありませんか」

磯波「だって、提督ってちょっと怖いし……」

不知火「そうでしょうか、親しみやすい方だと思いますよ」

磯波「そうかなぁ」

不知火「……そういえば向こうにある虹色の旗はなんなのでしょうか」

磯波「あれは同性愛者の旗なんだって」

不知火「どう、なんですって?」

磯波「同性愛者。LGBTってやつだね。虹色の旗はここで生まれたんだって」

LGBT
レOビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシャル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭字語。
それぞれ女性の同性愛者、男性の同性愛者、両性愛者、そして性転換者・異性装同性愛者という意味である。
ここサンフランシスコのとりわけカストロ通りは米国屈指のゲイタウンとして知られ、
第二次世界大戦時に性的指向を理由に除隊された者たちがこのカストロ通りに放免されたのが始まりである。
そして虹色の旗、レインボーフラッグもサンフランシスコのアーティスト、ギルバート・ベイカーが生み出した。

不知火「なんでそんなのに詳しいんですか?」

磯波「パンフレット見たの」

不知火「そうなんですか。不知火は同性愛なんて真っ平御免です」

磯波「えー、性別を超えた真実の愛!って素敵だと思うけど」

不知火「それを否定するわけではありませんが」

600: 2014/08/11(月) 19:29:20.25 ID:XvpR+8HPo

磯波「じゃあ何が嫌なの?」

不知火「特にゲイとバイですね。性病を媒介する害虫ですよ。あんなものは穴があったら入れたいだけの連中です」

磯波「そういう話も確かにあるけど」

不知火「本当に頭に来ます。しかも不知火のブログを語録とやらで汚すのですよ?考えられません」

磯波「そ、それは気の毒に……」

磯波(ブログとかやってたんだ……)ガビーン

犯人は秋雲であるッ!

不知火「とにかく、同性愛なんてうんざりです」

「おぉーーーーい!そこのあんたたちー!」タッタッタ

磯波「ん?」

「やっと会えたぜ!間違いねえ!俺の命の恩人だぜ!」

不知火「?どういうことですか?」

「あんたじゃなくてこっちの姉ちゃんだぜ!半年前に俺たちが乗っていた輸送船を護衛してくれたんだ!」

磯波「……?」

半年前、磯波は今回と同じ任務に就いていた。
深海棲艦出現後初の日米便であった!
球磨を旗艦とし、鬼怒、初雪、深雪、綾波、そして磯波が護衛として出撃した。
そして、サンフランシスコ目前というところで敵の襲撃にあったが、無事撃退に成功した!
しかし磯波はすっかり忘れていた。

601: 2014/08/11(月) 19:31:11.59 ID:XvpR+8HPo

「あんたを目指して、俺も艦娘になったんだぜ!」

磯波「えっ!ついにアメリカも開発できたの?」

不知火「ついにですか、胸が熱くなりますね」

「まあ詳しくは話せねえがつまりそういうことだぜ」

対深海棲艦兵器は長らく日本のみが生産しており、アメリカも日本製の艤装を使っていた。
しかし艦娘の艤装にはオカルト的な一面もあり、国外に輸出すると原因不明の性能低下が起こるという問題があるのだ。

「おおっとぉ!?もうこんな時間だ!最終調整に間に合わなくなっちまう!」スタタタッ

磯波「……行ってしまった」

不知火「忙しい人ですね」

二人は宿舎に戻った……。


602: 2014/08/11(月) 19:32:30.23 ID:XvpR+8HPo

黒潮「なんやなんや二人してデートかいな羨ましいわ~」

敷波「あたしらも二人で買い物行ったでしょーが」

不知火「ふうん」

磯波「別にデートなんかじゃないよ!」アセアセ

黒潮「せやかて敷波、こんな柔らかい雰囲気の不知火初めて見たで」

敷波「確かにねぇ」

不知火「なっ!?」

黒潮「あっ戻った」

不知火「別に楽しかったのは否定しません。でもそーいうカンケイではありませんからね!」ギャーギャー

磯波「そうだよ!」

黒潮「わかったわかったからかっただけやんか、なあ敷波?」

敷波「あたしは別に相槌打っただけじゃん」

黒潮「かぁー!敷波にも見放されてもーた!」

敷波「しっかし、あと三日間暇だねぇ」

黒潮「妙高さんいつ帰って来はるんやろ」

磯波「技術者さんもいっぱいいたよね」

不知火「なるほど、そういうわけか」

敷波「どうした?不知火」

不知火「ちょっと街である人物と出会いましてね」

603: 2014/08/11(月) 19:33:52.36 ID:XvpR+8HPo

妙高は今現在多数の技術者とともにニューヨークにいる。
軍事顧問の命を受けていた。
以前は神通が派遣されていたが、
訓練のあまりの厳しさに離脱者、脱走者が続出して米海軍関係者をドン引きさせるという凄まじい有り様であった!
しかし、一人だけこの訓練をこなした者がいるらしい。
訓練生らの嘆願書が集まり神通が日本に帰ってからは一定期間ごとに交代で指導することとなった。今回は妙高である。
(神通は酷く落ち込んでいたのだが)
それはともかく、多くの技術者ということは、
米国の艦娘建造計画も最終段階へと入った事に他ならないと、不知火は考えた。

敷波「なるほど~。で、どんな子だった?」

不知火「忙しい子でした」

磯波「明るい子だったよ!」

黒潮「楽しみやな~」

不知火「明るいというのは違うような……うーんでも間違っては……」ブツブツ

プルルルル

黒潮「なんや今頃」

ガチャ

敷波「はい、敷波。……なんですって!?はい、了解しました!」

ガチン!

敷波「敵の襲来だそうだ。すぐに出撃しよう!臨時であたしが旗艦を請け負う!」

三人「了解!」

604: 2014/08/11(月) 19:35:44.62 ID:XvpR+8HPo
サンフランシスコ沖

敷波『で、状況は?』

スノウストーム「こちらスノウストーム、空母が一隻だけ哨戒網を抜けサンフランシスコに向けて進撃中!艦載機の発艦は確認出来ず!」ザザー

彼女らは湾岸警備に従事する米国の駆逐隊である。
艤装は吹雪型などのいわゆるモンキーモデルを使用している。艦名は多くの場合日本名の直訳である。
基本性能こそ劣るが防衛戦力としては十分のはずだった!

ヲ級「ヲッヲッヲッ……」ザアー

ヘイズ「と、止まってくださ~~~い!」ズザー

スプリンクル「あんにゃろめ、私たちをまるっきり無視していやがりますな」ズザー

ライトニング「F**k!こっちを向きやがれこのドち○ぽ野郎がッ!!」ギャーギャー

敷波『一隻?不思議な話だ、空母一隻だけなのか!?』

スノウストーム「そうです!他は見当たりません!ソナーも反応無しです!」

敷波『了解、こちらも迎撃準備に入る!どれくらいでこっちに着く?』

スノウストーム「二時間ほどでしょうか!」

敷波『わかった!くれぐれも氏なないように!』

二時間!大抵の空母は35kt前後が巡航速度である!
1ktはおよそ時速1.8km、つまりサンフランシスコまで僅か120kmまで迫って来ているッ!
しかし何故単艦で現れたのか!
何故航空機出撃をしないのか!
既に全滅しているのかっ!?それとも単なる気まぐれかっ!?
いや違う!勝ち誇っている!
この海、全てがヲれたちの領海さッ!ヲ前らは完敗なんだよ!!
どヲすることも出来ねーだろ!!
そう言っている!
あのヲ級はそう言っているッ!!

ヲ級「グヒヒ……」


605: 2014/08/11(月) 19:37:14.67 ID:XvpR+8HPo

そして二時間後、事態は好転することなく遂に決戦の時が来た!

黒潮「なんとか民間人の避難も間に合いそうやで」

敷波「素晴らしいね」

スノウストーム『こちらスノウストーム!もう港が目の前です!』

敷波「よくやった、作戦海域より離脱せよ」

スノウストーム『な、なんですって!?我々も戦います!』

ライトニング『ちょっとどういう事だ!説明しろよ!』

敷波「君らじゃ勝てないってことだ。弾薬も燃料も尽きかけだろ?」

ライトニング『ぐっ……』

スノウストーム『……了解しました。本当に後は頼みますよ!』

敷波「確かに承ったよ」

不知火「不知火たちも急ぎましょう」

磯波「うん!」

敷波は直接に突っ込んでくるならと、単縦陣で迎え撃つことにした!
いわゆる丁字有利である!
しかし艦載機の攻撃を受けた場合、単縦陣では心もとないという懸念もあった。
だが敷波は最初の一撃に賭け、陣形を敵側が内側となるゆるい弧を描く形に少し配置をずらした!

606: 2014/08/11(月) 19:40:00.27 ID:XvpR+8HPo

不知火「敵艦見ゆ!」

敷波「全艦、魚雷発射準備」

黒潮「了解や!」

磯波「あっ!敵空母から航空隊が発艦したみたい!」

敷波「わかった、全艦微速前進」

ヲ級「……」

敷波「撃てぇーー!!」

シュシュシュッ

半円から放たれる魚雷は広い範囲をカバーしており、
ハの字、斜め十字の軌道を描こうとヲ級が通るであろう予測地点を目指している!

敷波「さあ避けてみろ!どっちに避けてもぶつかるぞ!」

ヲ級「……フゥー」ヤレヤレ

不知火「!?恐れるでも避けるでもなくただ呆れている!?」

磯波「どうして!?」

黒潮「もう諦めたんかいな!」

普通の艦ならば回避運動を取るはずだ、だが!
既に見切っていたのか!それとも軍艦の本能がそうさせたのか!
ヲ級は逆にそのまま真っ直ぐ加速した!
放たれた魚雷はヲ級の通った後を交差した!

黒潮「まだ余力を残してたっちゅうわけやな!」

不知火「舐められたものです……!」ギリッ

607: 2014/08/11(月) 19:41:30.06 ID:XvpR+8HPo

ヲ級「ヲッヲッヲッ……」

ブゥゥゥゥゥン

そして発艦したヲ級の艦載機たちが彼女らを襲う!

敷波「全艦一斉転舵!奴を取り囲むんだ!」

不知火「ぐっ!航空機に駆逐艦では分が悪い!」

磯波「きゃあ!早く倒さないと!」

ドォン

黒潮「うぐっ、すまん!直撃や!黒潮、航行不能!」

敷波「なにッ!?」

不知火「ああっ!」

ヲ級航空隊爆撃機の放った爆弾が、黒潮の重要区画、つまり機関部に直撃!
黒潮、大破!航行不能!まさしく生存は絶望的ッ!

敷波「安心しろ!戦いが終わるまで耐え抜け!すぐそこで直せる!」

黒潮「ほなちょっと休ませてもらいますから……」

不知火「し、不知火を怒らせ……!?」

磯波「うわああああああああああ!!!」

敷波「磯波!」

磯波は激怒した!仲間を傷つけた巨悪に!人類を虐げた悪の権化に!
彼らにも何か理由があるのかもしれない!人類にも何か原因があるのかもしれない!
だが!目の前で仲間を傷つけられて黙っていられる彼女ではなかった!
酸素魚雷を叩き込むべく、彼女は突撃した!
結構呑気してたヲ級もこれには流石にビビったッ!

608: 2014/08/11(月) 19:42:35.39 ID:XvpR+8HPo

ヲ級「ヲヲッ!?」

しかし、ヲ級艦載機の猛爆雷撃が磯波を強襲する!

磯波「こ、これしき!」

パラララ

磯波も機銃で応戦する!だが!

ドボォオン

磯波「し、至近に……!」

直撃は避けたものの至近で爆発し、少しぐらついた!
そこを見逃すヲ級航空隊ではない!

ブゥゥゥゥゥン

磯波「あっ……」

磯波は少し後悔した。。
だが、戦いで氏ぬのも悪くないともちょっぴり思っていた。

磯波(ああ、あの爆撃機は私の重要区画を狙っている。見える、時がゆっくり流れているから)

しかし、次の瞬間その爆撃機に対空砲火が襲う!
そしてあっけなく墜落した!
これほどの対空砲火を出せるものは帝国海軍にはいない!

609: 2014/08/11(月) 19:43:36.55 ID:XvpR+8HPo

敷波「援軍!?」

不知火「あ、あなたは……!」

「すまねえな、ちょっと遅くなっちまったようだ」

ヲ級「!?」

磯波「あれ?」

「誰だって顔してんで、自己紹介させてもらうがよ。俺はアトランタ級一番艦、アトランタ!」

アトランタ!米国製初の艦娘となる!
彼女こそが神通の訓練をクリアした唯一の人物!

防空艦として建造されたアトランタ級の一番艦。船員からの愛称は「ラッキーA」。
多くの対空砲と優れたレーダー、火器管制装置を持ち、凄まじい対空火力を誇る。
開戦直前に就役し、ミッドウェー海戦、第二次、第三次ソロモン海戦などに参加した。
様々な作戦に参加しており、実装している艦だけでも、翔鶴、瑞鶴、飛鷹、比叡、長良、暁、夕立と対峙している。
対空戦闘において数多くの日本航空隊を撃退しており、そして第三次ソロモン海戦では壮烈な戦いぶりを見せている。
最期は暁の魚雷を受け航行不能。比叡、長良の砲撃や味方の誤射もあって甚大な被害を受けていたために自沈。
英雄的な無敵の闘争心を持った武勲艦である!

610: 2014/08/11(月) 19:44:13.45 ID:XvpR+8HPo

アトランタ「磯波さんたちが心配なんで急いで出てきちまったよ」

不知火「来てくれたのですね!」

敷波「なんかわからんけどとにかくありがたい!」

磯波「氏んでない……?」

アトランタ「何ぼさっとしている!早く攻撃しろ!」

磯波「ハッ!」

ブゥゥゥン

ヲ級「ヲヲヲヲ……」

ヲ級艦載機未だ健在!

アトランタ「やらせはしないぜッ!この距離なら七面鳥撃ちだな!」

ドドドドドドドドド

凄まじい弾幕!為す術もなく墜落していく!

不知火「す、すごい!」

敷波「なんという対空火力!」

黒潮「はよ秋月か改大和出せや運営……」

黒潮は寝言を言った。

611: 2014/08/11(月) 19:45:53.03 ID:XvpR+8HPo

磯波はついに魚雷を確実に外さない距離まで接近!

アトランタ「磯波さん!おもいっきしやっつけてやれぇぇぇ!!」

磯波「当たってぇぇーーーー!!」

シュッ

酸素魚雷は!真っ直ぐヲ級を目指している!

ヲ級「ヲ、ヲヲーーーーーーーーーッ!!」

ズゴォォォォォォォォォォォォン

弾薬庫に引火したのか、ヲ級は爆音を上げ一瞬で粉微塵となった!
その爆音と爆風は避難しているサンフランシスコの市民たちにも聞こえ感じられたという!

アトランタ「す、すげぇ!さすがはロングランス!」

敷波「やったぁー!!」

不知火「なんとかやりましたね……」

黒潮「いやーよかったよかった」

スノウストーム『こちらスノウストーム!ただいまの爆音と爆風は……』

敷波「やっこさんが砕け散った音だ」

ライトニング『流石に口だけじゃあねえってことか』

敷波「いや、あんたらもいての戦果だ。誇っていいんだよ」

ライトニング『そ、そーかい……まあそーだよなぁ!』

スノウストーム『元はと言えばキミがよそ見してたからでしょうが!』

敷波「ふぅーん」

ライトニング『い、いや違くてその……』

敷波「いいからさっさと帰ってきな」

スノウストーム『了解しました、全艦帰投します』


612: 2014/08/11(月) 19:46:39.50 ID:XvpR+8HPo

避難命令も解除されサンフランシスコもいつもの活気溢れる街へと戻った。
そして、ついに日本へと出港する日がやってきた。

妙高「それはまた大変でしたね」

敷波「大変でしたね、じゃないですよもう!」

黒潮「一歩間違ったら氏ぬところやったで!」

妙高「でも、無事に撃退できたのなら何も言うことはありませんよ」

不知火「本来なら皆頃しにされていましたからね」

黒潮「んも~~そんな物騒なこと言わんでや!」

敷波「そういや磯波は?」

不知火「何やらアトランタと話があるようで」


613: 2014/08/11(月) 19:48:16.72 ID:XvpR+8HPo

アトランタ「え、ええーー!?覚えてないってぇーーー!?」

磯波「うん、ごめん。ほんとごめん。あの時は夢中だったから……」

アトランタ「そりゃないぜ!俺はあんたを目指して艦娘になったんだぜ!?ジンツー教官の訓練もクリアしたし!」

磯波「ま、まーいいじゃない!細かいことはさ!」

アトランタ「俺はあん時あんたに惚れ込んだんだ」

アトランタはかの事件の時、輸送船より投げ出されてしまった。
しかしそこを磯波に救われたのだった!

磯波「でもそんなあなたが今、私を助けてくれるなんて素敵よね」

アトランタ「確かにそうだな。すげー事だ」

磯波「これからまた思い出を作ればいいじゃない!」

アトランタ「……ああ、そうだな!」

磯波が昔助けたアトランタ、そしてそのアトランタに磯波たちは助けられた。
人の出会いは、運命によって決められているのかもしれない。
二人はそう思わずにはいられなかった。

614: 2014/08/11(月) 19:49:36.21 ID:XvpR+8HPo

アトランタ「あばよーー!!いつか日本に遊びに行くぜぇーーー!!」ブンブン

スノウストーム「貴艦らの奮戦、忘れません!!」

ヘイズ「ありがとうございます!また会いましょう!」

スプリンクル「我々あまり喋ってないけどね」

ライトニング「また来てくれよなー!」フリフリ

日本の艦娘たちは夕焼けの水平線に輸送船と共に消えて行った……。

アトランタ(磯波さん、俺はあんたが好きだぜ!たとえ振り向いてくれなくたってな!

      困ったときはいつでもどんな所でも駆けつけるつもりだぜ!)ウルウル

ライトニング「ヘイ、どーしたオトコオンナ。目に涙なんか浮かべちゃってさ」

アトランタ「う、うっせー!色々あんだよ!」ゴシゴシ

このサンフランシスコでの戦いはこの艦娘たちにとっても人類にとっても重要な出来事となった。
防空艦の有用性はもちろん沿岸防衛の必要性、深海棲艦の行動原理の研究にも大きな影響を与えた。
そして戦闘の様子がこっそり撮影されネット上にアップされた初めてのケースともなった……。

615: 2014/08/11(月) 19:51:37.84 ID:XvpR+8HPo

そして日本。

提督「お前たち大活躍だったな。Boutubeに上がってたぞ」

磯波「えっ!?」

黒潮「じゃあうちの大破姿も映ってるってこと!?」

敷波「あーりゃりゃバッチリ撮れてるみたいだね」

黒潮「なんちゅーこっちゃ!」

提督「なかなかカッコイイじゃないか、磯波」

磯波「恥ずかしいです……///」カァー

不知火「不知火はどうですか?」

提督「……初めにチョロっと出てきたあとはずっと映ってないな」

不知火「そうですか……。不知火に、不知火に何か落ち度でも……?」ショボン

~おしまい~

616: 2014/08/11(月) 19:52:13.35 ID:XvpR+8HPo


作戦報告書 三

E-1突破!

摩耶「ち、畜生……氏ぬかと思ったぜ」

千歳「首の皮一枚ってところね……」

加古「でもついに突破した!」

霧島「みんなで記念撮影しましょう!」

プツン

提督「えっ」

PC「なんかブラウザに異常があったから落としといたぞ」

提督「えっ」

無事クリア出来てました。よかったよかった!
ところで大型建造によりついに脳内瑞鶴とのお別れとなった!
さよなら資源!よろしく怒号!頑張れ艦娘!例え上司がアホでも!


617: 2014/08/11(月) 19:53:01.87 ID:XvpR+8HPo

~例の店~

夕立「気がついたら子日みたいな村雨みたいなのがいたっぽい!」

卯月「お馬鹿なことを言わないで欲しいぴょん」

夕立「本当っぽい!信じてくだぽい!」

卯月「ぽいちゃん、一週間謹慎ぴょん!」

夕立「なんで!?待って欲しいっぽい!うーちゃん!」


次回の変な艦これ劇場ってんだぁ、もよろしく~。

618: 2014/08/12(火) 09:52:13.95 ID:dGMcmzZSO
乙です
いつか本当にアトランタだけでなくアメリカ艦娘が使用可能になる日がくるかもな

619: 2014/08/13(水) 14:38:18.13 ID:wNIYqvHf0
普通の話も面白かったっぽい!




引用: 変な艦これ劇場