1: 2016/11/07(月) 22:51:59.70 ID:pwS4VzLN.net
千歌「ど、どうしたの、急に」アセアセ

千歌「いままでそんなそぶりちっとも......」

梨子「実はずっと前から曜ちゃんのことが好きだったの」

梨子「曜ちゃん、とっても優しくてカッコいいから」

曜「えへへ///照れちゃうな~」

曜「梨子ちゃんこそ、まるでお姫様みたいに綺麗でおしとやかで、私の理想の女の子だよ」

梨子「ありがとう、曜ちゃん///」

千歌「そ、そんな......」

2: 2016/11/07(月) 22:58:14.59 ID:pwS4VzLN.net
千歌「あ、あはは。二人っていつの間にかそんなに仲良くなってたんだね......」

千歌「私、知らなかったな~」

梨子「そういうことだから、私たち今から二人でデートなの」

曜「ごめんね、せっかく松月に誘ってくれたのに」

千歌「べ、別に大丈夫だよ。私一人で行くから......」シュン

曜「あっ、このことはAqoursのみんなにも絶対に言わないでね。ダイヤさんとか怒りそうだし」

千歌「うん。私こそ、二人の邪魔してごめんね。それじゃ......」トボトボ

曜「またね、千歌ちゃん」フリフリ

曜「......」フリフリ

曜「......」




曜「......」キュン

10: 2016/11/07(月) 23:07:55.04 ID:pwS4VzLN.net
梨子「......千歌ちゃん行ったみたいね」

曜「ごめんね、ごめんね千歌ちゃん」ハァハァ

曜「でも仲間外れにされて落ち込んでる千歌ちゃんもとっても可愛いよ~」ハァハァ

梨子「まさか曜ちゃんにこんな趣味があったなんて......」

曜「ち、違うよ!?最近千歌ちゃんスクールアイドルのことで頭がいっぱいだからたまには私のことも考えて欲しくて......」

梨子「ふーん......」

曜「そういえば、梨子ちゃんどうして乗ってくれたの?最初誘った時は断ったのに」

梨子「じ、実をいうと私も嫉妬する千歌ちゃんに興味があったりして......」

曜「ふふっ、やっぱり梨子ちゃんもなんだ。千歌ちゃんも罪な女だね」

梨子「......どっちがよ」

曜「大丈夫だって、明日になったらネタばらしするから」

13: 2016/11/07(月) 23:13:56.59 ID:pwS4VzLN.net
しばらくして


梨子「ところで曜ちゃん」

曜「なに?」

梨子「......」チラッ

曜「?」

千歌「......」コソコソ

曜「あ、あれって......千歌ちゃん?」

梨子「えぇ、サングラスかけて変装してるつもりみたいだけどバレバレね」

曜「私たちのことを尾行してるのかな」

梨子「多分。まだ私たちが付き合ってることを疑ってるんじゃない?」

曜「千歌ちゃん意外と疑り深いなぁ」

梨子「ねぇ、曜ちゃん」

曜「なに?」

梨子「せっかく千歌ちゃんがバレバレの尾行をしてくれていることだし、本当にデートのフリでもする?」

曜「え?」

17: 2016/11/07(月) 23:19:55.39 ID:pwS4VzLN.net
梨子「私達がデートするところを見せつければもっと可愛い千歌ちゃんが見れるかもしれないよ」

曜「......ふふっ、梨子ちゃん、お主も悪よの~」

梨子「曜ちゃんほどじゃないわよ」

曜「じゃあ、ほら」ギュ

梨子「え?」

曜「恋人どうしなんだから手繋いでたほうが雰囲気出るでしょ?」ニコッ

梨子「......千歌ちゃんにもこんな風に積極的に行けばいいのに」

曜「そ、それはちょっと恥ずかしいかな///」

梨子「はぁ......」

曜「じゃあ、どこいこっか。私が決めてもいい?」

梨子「えっと、この間沼津の駅前に新しいカフェができたでしょ?そこ行かない?」

曜「了解であります!」(*> ᴗ •*)ゞ

19: 2016/11/07(月) 23:25:46.58 ID:pwS4VzLN.net
梨子「うわぁ......人いっぱい」

曜「ん?これは......」

梨子「どうしたの?」

店員「お客様ご注文はいいがなさいますか?」

曜「このカップル限定ジュースとイチゴのケーキで」

梨子「!?」

店員「はい、かしこまりました」

梨子(これ、ハート形のストローに飲み口が二つ付いてる......)

20: 2016/11/07(月) 23:30:45.23 ID:pwS4VzLN.net
曜「あそこの席空いてるよ」

梨子「え、えぇ」

梨子(どうしよ、周りの人にめっちゃ見られてる......)

モブ1「ねぇねぇ、あれ、カップル限定のやつじゃない?」ヒソヒソ

モブ2「ほんとだ、あの二人付き合ってるのかな~」ヒソヒソ

梨子「///」

曜「どうしたの?梨子ちゃんもみかんジュース飲むでしょ?」

梨子「あの、二人でこれは恥ずかし......」

曜「なんで?私達、付き合ってるんだからいいでしょ」チラッ

梨子(え......)

梨子(あっ、千歌ちゃんが2つ隣の席にいるんだ)

千歌「......」ジロジロ

24: 2016/11/07(月) 23:36:47.84 ID:pwS4VzLN.net
梨子「そ、そうね。じゃあ私も貰おうかな」

曜「はい、梨子ちゃんはそっちね」

曜「......」チュー

梨子「......///」チュー

曜「そういえば梨子ちゃんなにも頼んでないよね?私のケーキちょっと食べる」

梨子「いいの?じゃあちょっとだけ貰おうかな」

曜「はい、あ~ん」

梨子「え!?」

千歌「!?」

27: 2016/11/07(月) 23:43:38.65 ID:pwS4VzLN.net
梨子「流石にそれは......」

曜「どうしたの?」

曜「これくらい付き合ってるんだから普通だよね?」チラッ

千歌「......」ハラハラ

梨子「......そうだね」

梨子「あ、あ~ん」パクッ

梨子「......///」モグモグ

千歌「あぁ......」サーッ

梨子(恥ずかしすぎて味わかんないよ......)

31: 2016/11/07(月) 23:50:28.92 ID:pwS4VzLN.net
モブ1「見て、さっきの子たち、二人で食べさせあってる」ヒソヒソ

モブ2「カワイ~」ヒソヒソ

梨子「///」モグモグ

曜「おいしい?」ニコニコ

梨子「う、うん」

曜「ほんとに?このカフェきて良かったね」

梨子「えぇ、また次のデートのときもこようね」

千歌「......」シュン

曜(あぁ~!!千歌ちゃんシュンとしてる!可愛いよ~!)

58: 2016/11/08(火) 21:11:29.66 ID:GcUZ9v0e.net
梨子「次はどこいこっか」

曜「う~ん、恋人同士でいくところといえば......」

梨子「せっかく沼津まで来たんだし、ショッピングでもする?」

曜「賛成であります!」(*> ᴗ •*)ゞ

曜「駅前に可愛い服がいっぱいある店があるんだ~。梨子ちゃんに似合う服を私が選んであげるよ」

梨子「ほんとに?嬉しい!」

千歌「......」コソコソ

警官A「ちょっと、君」

千歌「え、私ですか?」

警官A「なんでこの季節に帽子かぶってサングラスなんてしてるの?マスクまで」

千歌「そ、それは......」

警官B「少しお話聞かせてもらっていい?」

千歌「えっと、私は怪しい者じゃなくて......」アタフタ

60: 2016/11/08(火) 21:22:46.58 ID:GcUZ9v0e.net
ブブブ

梨子(ん?着信?)

梨子「曜ちゃん、電話がかかってきたからちょっといい?」

曜「うん、誰から?」

梨子「お母さんよ」

ピッ

梨子「もしもし、どうしたの?」

梨子「......」

梨子「はぁ......」

梨子「はいはい、ちょっと待ってて。それじゃ」

曜「お母さんどうしたの?」

梨子「沼津に買い物に来たらしいんだけどお財布を家に忘れちゃったんだって」

梨子「すぐそこだから代わりにお会計してくるね」

曜「それなら私も一緒に......」

梨子「本当にすぐそこだから。ここでちょっと待ってて」タッタッタ

曜「行っちゃった......」

62: 2016/11/08(火) 21:29:19.50 ID:GcUZ9v0e.net
しばらくして

梨子「曜ちゃん待たせちゃ悪いし、早く戻らないと......」

梨子「裏道通ったら早く戻れるよね。人通りが少なくてちょっと怖いけど」

テクテク

男1「ねぇねぇ、君一人?」

梨子「え?」

男2「すっごい可愛いね。もしかしてアイドルとかやってたりする?」

梨子「すみません、私急いでるんで......」ササッ

バッ

男3「ちょっとだけ俺たちとお話していかない?大丈夫、悪いようにはしないって」

梨子(か、囲まれた!?)

67: 2016/11/08(火) 21:34:44.08 ID:GcUZ9v0e.net
梨子「ご、ごめんなさいっ!!」ダッ!

ガシッ

梨子「!?」

男1「傷つくなぁ。別に逃げなくてもいいじゃん」グイッ

梨子(う、腕を掴まれて......)

梨子「やめ......」

男2「次逃げようとしたら頃すぞ」ボソッ

梨子「!?」ゾクッ

68: 2016/11/08(火) 21:39:18.88 ID:GcUZ9v0e.net
男2「冗談だって。こっちに俺らの車あるからさ。ゆっくりお喋りしよ?」

梨子「だ、誰か......」

梨子(ダメだ、震えて声が......)

梨子(曜ちゃん......助けて......)

グイッ

男2「あ?」

?「やめなよ。その子嫌がってるじゃん」グイッ

梨子(え......)

男1「お前誰?もしかしてこいつのツレ?」

曜「その子、私の彼女だから」

梨子(曜ちゃん!)

74: 2016/11/08(火) 21:45:20.80 ID:GcUZ9v0e.net
男3「え?もしかして君たちレOなのwww」

曜「あなたたちには関係ないでしょ」

男1「てゆーかこの子もチョー可愛くね?レOってのが逆にそそるわ」

男2「ほら、君も俺らと一緒にあそぼうよ」グイッ

曜「!?」

曜「さわんないでっ!」バシッ

男2「は?いってぇな」

男1「女だから優しくしてやればいい気になりやがって!」ガシッ

曜「!?」

梨子「ダメ......曜ちゃん逃げて!」

77: 2016/11/08(火) 21:53:48.43 ID:GcUZ9v0e.net
曜「は、離して!」ジタバタ

男1「おい、顔は殴んなよ」

男2「おう」

梨子「やめて!私はどうなったっていいから、お願い!」

男1「最初からそのつもりだよ。てめぇは黙ってろ」

曜「梨子ちゃん!今のうちに逃げて」ジタバタ

梨子「曜ちゃん!何言って......」

男2「おら、一発目いくぞ!」

曜「っ!」




警官A「おい、お前たち!何やってる!」

男1「やべ、ポリ公だ!逃げるぞ!」ダッ

男2「ちっ、なんでこんな裏道に!」ダッ

警官B「待て!!」

78: 2016/11/08(火) 21:59:52.23 ID:GcUZ9v0e.net
曜「た、助かったぁ」ヘタァ

梨子「曜ちゃん!ごめんなさいっ、私のせいであんな......」

曜「ははは、結果的に何事もなかったし、気にすることないよ」

曜「とりあえず安全な表通りのベンチにでも移動しよっか 」

梨子「えぇ......あっ」

曜「どうしたの?」

梨子「その......足が震えて......」

79: 2016/11/08(火) 22:04:37.56 ID:GcUZ9v0e.net
曜「歩けない?」

梨子「......」コクリ

曜「よし!それじゃ!」ヒョイ

梨子「え!?」

梨子(これってお姫様だっこ!?)

曜「大丈夫?怖くない?」

梨子「怖くはないけど、その......私、重いでしょ?」

曜「ううん、とっても軽いよ」ニコッ

梨子「そ、そう///」

82: 2016/11/08(火) 22:11:43.19 ID:GcUZ9v0e.net
そのころ

警官A「いやぁ、君が通報してくれたおかげで指名手配中の凶悪犯を3人も逮捕できたよ」

警官B「さっきは疑って申し訳ない」

千歌「いやぁ、そんな///」エヘヘ

警官A「そういえば、さっき犯人たちに襲われそうになった女の子は君の知り合いだったよね?話を聞きたいから連絡先を教えて欲しいんだが......」

千歌「その......あの二人は今デート中だから......」

警官A「え?......あぁ、なら仕方ない。また後日連絡させてもらうよ」

千歌「はい。それじゃ、私やることがあるので」ダッ

警官A「行ってしまった......」

警官B「そういえばあの子たち、どこかで見たことあるような気が......」

83: 2016/11/08(火) 22:14:39.26 ID:GcUZ9v0e.net
警官B「思い出した!」

警官B「あの子たち、今人気急上昇中のスクールアイドル、Aqoursの二年生だよ!」

警官A「あぁ、名前は聞いたことある」

警官B「変な格好してるから気づかなかったよ。サイン貰っときゃ良かった~」

警官A「......なぁ、さっきの子、被害者の二人がデート中って言ってなかったか?」

警官B「あっ......」

警官A「俺たち、とんでもないことを聞いてしまったのかもな......」

86: 2016/11/08(火) 22:18:48.38 ID:GcUZ9v0e.net
沼津駅前

曜「人通りが多くなってきたね」

梨子「そうね」

モブ1「ちょ!?さっきカフェにいた子たちお姫様だっこしてるよ!」ヒソヒソ

モブ2「あっちの子が攻めなのね」ヒソヒソ

梨子(周りの人の視線が凄まじい///)

曜「そこのベンチに降ろすね。どこか痛くない?」

梨子「大丈夫、曜ちゃんありがとう」

曜「ふぅ、ここなら安心できる」

89: 2016/11/08(火) 22:24:33.14 ID:GcUZ9v0e.net
梨子「あの......さっきは本当にありがとう、曜ちゃん」

曜「えへへ、どういたしまして。でも私は警察が来るまで時間を稼いだだけだから」

梨子「そんなことない!曜ちゃんがいなかったら私、どうなっていたか......それに......」

曜「それに?」


『その子、私の彼女だから』


梨子「......なんでもないの///」

曜「?」

千歌「......」ジー

曜「あっ」

千歌「......」ササッ

曜「千歌ちゃんが見てる。逆に目立つ変装はやめたみたい」

91: 2016/11/08(火) 22:30:39.73 ID:GcUZ9v0e.net
梨子「私ももう歩けそう。迷惑かけてごめんね」

曜「ううん、梨子ちゃんを守るのが彼女である私の役目ですから!」

梨子「曜ちゃ......///」

曜「......」チラッ

梨子「え......」

千歌「......」ズーン

曜「キャー!!曇り顔の千歌ちゃんもとっても可愛いね」ヒソヒソ

梨子「......そうね」

92: 2016/11/08(火) 22:36:40.59 ID:GcUZ9v0e.net
曜「じゃあ気を取り直して!さっき言ってたお店に行こっか」

梨子「えぇ」

梨子「......」

曜「梨子ちゃん、どうしたの?」

梨子「お母さんに今日少し遅くなるって連絡しなきゃ。ちょっと待ってて」

梨子「......」ポチポチ

梨子「よし、行こっか」

曜「ヨーソロー!!」(*> ᴗ •*)ゞ

千歌「......」ササッ

94: 2016/11/08(火) 22:43:01.84 ID:GcUZ9v0e.net
梨子「わぁ~、オシャレなお店!」

曜「でしょ?私のお気に入りのお店なんだ~」

曜「Aqoursの衣装担当の私が梨子ちゃんにとっても似合うコーディネートを考えてあげます!」

梨子「ははは、お手柔らかに......」

曜「これなんかどうかな~」

梨子「う~ん、とっても可愛いけど、私には似合わないかも」

曜「なんで?すごく似合うと思うけど」

梨子「だって......ほら、私って地味だし、こんな可愛い服は......」

96: 2016/11/08(火) 22:52:23.27 ID:GcUZ9v0e.net
曜「梨子ちゃんはとっても可愛いよ」

梨子「あ、ありがと......でも......」

曜「これは私の本心だよ。梨子ちゃんは本当に可愛いと思う」

梨子「え......」

曜「だからさ。可愛い服は自分には似合わないなんて言わずにいろいろ挑戦してみようよ」

曜「私も可愛い服を着てる梨子ちゃんが見てみたい」

梨子「それなら......」

曜「ふふっ、ありがとね。試着室はこっちだよ」

98: 2016/11/08(火) 22:58:24.56 ID:GcUZ9v0e.net
梨子「こ、これはやっぱり......」カアァァァ

曜「着替え終わった~?」

梨子「一応......」

曜「ほんと?じゃあカーテン開けるね」シャー

梨子「どう......かな?」オズオズ

曜「......」

梨子「あの......曜ちゃん?」

曜「すごく可愛い!とっても似合ってるよ、梨子ちゃん!」

梨子「そ、そう?」

曜「うん!ちょっと待ってて、この服に似合いそうなアクセサリーも借りてくるから!」

梨子「あ、曜ちゃんっ」

梨子「曜ちゃん、すごく似合ってるって......」

梨子「どうしよ、なんか自分でも似合ってる気がしてきた///」

101: 2016/11/08(火) 23:04:26.77 ID:GcUZ9v0e.net
曜「よし、これで完成!とっても似合ってるよ、梨子ちゃん」

梨子「うん、ありがとう」ニコッ

曜「こんな可愛い女の子が歩いてたらみんな振り向いちゃうね」

梨子「もうっ、褒めすぎだよ///」

曜「よし、それじゃあ早速お会計しちゃおう」

梨子「ちょっと待って。私今日はあんまりお金ないからまた今度......」

曜「大丈夫、これは私から梨子ちゃんへのプレゼントだから」

梨子「ちょ、だめよ!これ全部で3万円くらいするし、そんなの貰えない」

曜「お金のことは気にしないで。今日私に付き合ってくれたお礼だから」

梨子「で、でも......」

106: 2016/11/08(火) 23:12:14.42 ID:GcUZ9v0e.net
曜「じゃあまた二人でこのお店に来たとき、今度は梨子ちゃんが私の服を選んでよ。それでいいでしょ?」

梨子「また二人で来てくれるの?」

曜「もちろん!約束だよ?」

梨子「それなら......もらっちゃおうかな。本当にありがとう、曜ちゃん」

曜「ふふっ、どういたしまして。次に会う時はこれを着て来てね。Aqoursのみんなにも見てもらいたいし」

梨子「それはちょっと恥ずかしいかも......」

109: 2016/11/08(火) 23:20:12.87 ID:GcUZ9v0e.net
すみません、寝ます。多分明日には完結すると思います。
みなさんの予想が>>1の妄想を掻き立てたりするので、いろいろレスしてくれたら嬉しいです。

123: 2016/11/09(水) 00:51:26.34 ID:v5rUt6xc.net
梨子(曜ちゃんにこんなに可愛い服をプレゼントされちゃった)

梨子(それに、曜ちゃん私のこと本心から可愛いって)

梨子(そんなこと言われたら余計に......)

曜「そういえばさっきから千歌ちゃんみないね?」

梨子「......」

曜「梨子ちゃん?」

梨子(わかってる。曜ちゃんが愛してるのは千歌ちゃんだってことくらい)

梨子「......さっきまでそこにいたわよ。とっても可愛い顔をしてたわ」

曜「ほんとに?ぜんぜん見つからなかったぁ。千歌ちゃんも尾行の腕をあげてきたね」

梨子(でも、せめて今日だけは、私にも夢をみさせて......)

136: 2016/11/09(水) 22:35:24.31 ID:v5rUt6xc.net
梨子「ねぇ、曜ちゃん」

曜「なに?」

梨子「千歌ちゃんも尾行が上手になってきたでしょ?だから、今からは完全に恋人のフリしようよ」

曜「完全に?」

梨子「えぇ、ヒソヒソ話もなし。今日だけは外見だけじゃなくて本当に恋人ってこと」

曜「そうだね、気をつけるよ」

梨子「それじゃ......」ギュッ

曜「ふふっ、初めて梨子ちゃんから手を握ってくれたね」ギュッ

梨子「だって、私は曜ちゃんの彼女だから......」

曜「えへへ/// じゃあ行こっか」

梨子「うん!」

137: 2016/11/09(水) 22:42:10.84 ID:v5rUt6xc.net
ゲームセンター

ガヤガヤ

梨子「うわぁ、クレーンゲームの機械がいっぱい。沼津にこんなおっきなゲームセンターがあったんだ」

曜「驚いた?私も昔はよくここに遊びに来たんだ~」

梨子「曜ちゃんがゲームセンターに?なんか意外......」

曜「こう見えても結構上手いんだよ?何か1つ取ってあげよっか」

梨子「いいの?それじゃあ......あのうちっちーくんのストラップが欲しいかな」

曜「任せて!あれくらい1コインでとってみせるよ」チャリン

139: 2016/11/09(水) 22:48:55.97 ID:v5rUt6xc.net
30分後

曜「......」ズーン

梨子「あの......曜ちゃん?もういいから、ね?」

曜「ダメだよ!あともうちょっと、もうちょっとだから!」チャリン

ウィーン スポッ

曜「あぁ......」ガーン

梨子「さっきの服だけで私は十分すぎるほど嬉しいから......」

曜「止めないで!梨子ちゃん!これはこいつと私との真剣勝負なんだ!」チャリン

ウィーン ガシッ

曜「あっ!」パアアァァァ

ポトッ

曜「......」ズーン

142: 2016/11/09(水) 22:53:27.99 ID:v5rUt6xc.net
曜「梨子ちゃん。もうお金が......」ウツムキ

梨子「あはは......曜ちゃんの気持ちだけでとっても嬉しいよ」

曜「ごめんね......」

ガタガタ ガタガタ

梨子「!?」

曜「地震だ!梨子ちゃん、私に掴まって!」

梨子「あっ、曜ちゃん!」ガシッ

グラグラ ......シーン

曜「結構大きかったね、大丈夫?」

梨子「うん......」ギュー

143: 2016/11/09(水) 23:01:29.86 ID:v5rUt6xc.net
曜「梨子ちゃん、ちょっと苦しいかも......」

梨子「あっ!?ご、ごめんなさい///」パッ

曜「ううん、梨子ちゃんが無事でよかったよ」

ポロッ

曜「ん?」

梨子「さっきのうちっちーくんが......」

曜「や、やったー!」

曜「梨子ちゃん、これ!ちょっとずるい気もするけど......」

梨子「きっと神様が曜ちゃんが頑張るのを見ててくれたんだよ。大切にするね」

曜「うん!」

梨子「そうだ!私も曜ちゃんに何か取ってあげる。どれがいい?」

曜「私は梨子ちゃんのとお揃いのうちっちーちゃんが欲しいかな。でも大丈夫?これ、かなり難しいよ?」

梨子「ものは試しだよ」チャリン

ウィーン ガシッ ウィーン ポトッ

梨子「あ、とれた」

曜「」

144: 2016/11/09(水) 23:07:51.97 ID:v5rUt6xc.net
曜「ねぇ梨子ちゃん、初デート記念にプリクラも撮っていかない?」

梨子「えぇ」

梨子(曜ちゃん、初デート記念って///)

梨子「どんなポーズにしよっか」

曜「こういうのはどう?お互いの親指と人差し指でハート形を作ってウィンクするの」

梨子「あはは、それはちょっと恥ずかしいかも///」

曜「梨子ちゃんさっき言ったでしょ?ものは試しだって。ほらっ、撮るよ!」

梨子「あぁ!ちょっと!?」

パシャッ

146: 2016/11/09(水) 23:14:47.92 ID:v5rUt6xc.net
曜「みてみて、すっごく可愛く撮れてる」

梨子「ほんとだ......私じゃないみたい」

曜「そうだ!えーっと、専用のスマホのアプリを開いて......出来た!」

梨子「どうしたの?」

曜「さっきのプリクラがとっても可愛かったから待ち受けにしたんだ~。後で梨子ちゃんにも画像送るね」

梨子「!?」

梨子(曜ちゃんが私とのツーショットを携帯の待ち受けに.....)

梨子(それって曜ちゃんが携帯を開くたびに私の顔が見られるってことじゃ......)

曜「ダメだった?」

梨子「うぅ......///」プイッ

曜「どうしたの?」

梨子「なんでもないの!///」

梨子(私、今絶対変な顔してる///)

148: 2016/11/09(水) 23:21:06.71 ID:v5rUt6xc.net
スクールアイドルショップ

梨子「沼津にスクールアイドルの専門店なんてあったんだ」

曜「私も最近知ったんだぁ。有名どころのスクールアイドルだと衣装のレプリカとかも置いてあったりするんだ~」

店主「あら、曜ちゃん。またきてくれたの?」

曜「こんにちわ、店長さん。あっ、こっちは......」

店長「Aqoursの桜内梨子さんでしょ?はじめまして、ここの店長よ」

梨子「え?なんで私のことを......」

曜「ふふっ、こっちきて、梨子ちゃん」グイ

梨子「ちょっと、曜ちゃん!」

曜「じゃじゃーん!」

梨子「こ、これは!」

149: 2016/11/09(水) 23:30:42.38 ID:v5rUt6xc.net
梨子「Aqoursのグッズがいっぱい!」

曜「びっくりしたでしょ?私も最初みたときは驚いたな~」

梨子「でも、私達のグッズなんて売れるの?」

店長「そりゃもう、最近は飛ぶように売れてるよ」

店長「特に梨子ちゃん、あなたのグッズの売り上げは凄いわよ?」

梨子「え、私ですか!?」

曜「言ったでしょ、梨子ちゃんは可愛いって」

梨子「わ、わたしなんかより曜ちゃんほうがずっと可愛いよ///」

曜「ほら、そうやって謙遜しちゃうところも可愛い」

梨子「うぅ......///」

ようりこ イチャイチャ

店長「......」ジー

151: 2016/11/09(水) 23:36:19.70 ID:v5rUt6xc.net
店長「ところで......」ジー

ようりこ「?」ギュ

店長「......あなた達って、もしかしてデキてる?」

梨子「え゛っ!?」ビクッ!

店長「やっぱり、ずっと手を繋いでるし」

梨子「えっと......」アタフタ

曜「えへへ、実はそうなんです......///」

梨子「曜ちゃん!?」ビクッ!

店長「大丈夫大丈夫、スクールアイドルのグループ内でデキちゃうことは珍しくないから」

店長「二人とも、お似合いだと思うよ」ポンポン

梨子「あの......はい///」シュー

152: 2016/11/09(水) 23:43:58.73 ID:v5rUt6xc.net
店長「そうだ、その歳でデートしようにもお金がないでしょ?ほら、これお姉さんからお小遣い」ユキチ

曜「ちょ、お金なんてもらえないよ!」アセアセ

店長「なに言ってんの。あなた達のおかげでこっちは儲けさせてもらってるんだから、しっかり還元しなきゃ」

店長「二人で美味しいものでも食べなさい。その代わり、これからもしっかり活躍してよね」

梨子「は、はい。ありがとうございます」

店長「いいっていいって」

店長「これからまた荒稼ぎさせてもらうしね」ボソッ

梨子「?」

154: 2016/11/09(水) 23:49:30.51 ID:v5rUt6xc.net
梨子「店長とってもいい人だったね」

曜「でしょ?あのお店のためにも、地元の私たちが頑張らなきゃ」

梨子「そういえば、1万円ももらっちゃったけど晩御飯どこに行こっか?」

曜「梨子ちゃんは行きたいお店とかある?」

梨子「私、あんまりこの辺のお店とか分からなくて......」

曜「それなら、駅からちょっと離れたイタリアンのレストランとかどうかな」

梨子「あのとってもオシャレな?いいけど、高校生の私たちが入ったら場違いじゃない?」

曜「大丈夫、私もお父さんと一緒に行ったことあるから。ほら行こ?」ギュ

梨子「あっ......うん」ギュ

梨子(なんだか本当にデートしてるみたい......)

198: 2016/11/11(金) 21:51:32.14 ID:2Ecue7Fc.net
レストラン

店員「2名さまでよろしいでしょうか?」

曜「はい」

店員「かしこまりました。こちらへどうぞ」

梨子(うわぁ、本当にオシャレなお店......お客さんも大人ばっかりだ......)

梨子「......」オズオズ

曜「梨子ちゃん、こっちだよ」

梨子「え、えぇ」

梨子(そういえば、もう夜になってる)

梨子(この幸せな時間ももうすぐ終わりか......)

200: 2016/11/11(金) 21:57:16.51 ID:2Ecue7Fc.net
曜「すごく美味しかったね~」

梨子「うん、あんなに美味しいイタリアンを食べたのって初めてだよ。こんないいお店を知ってるなんて、さすが曜ちゃん」

曜「でしょ?特にここのピザは本物の釜で焼いてるから他のお店のとはものが違うんだ」


梨子「......ねぇ、曜ちゃん」

梨子「私、曜ちゃんと付き合えて本当に幸せ」

曜「どうしたの、急に。私も、梨子ちゃんの彼女になれて本当に嬉しいよ」ニコッ

梨子「......ありがとう。私、そろそろ帰らなきゃ」

曜「そうだね、バスが来るまで一緒にいるよ」

梨子「そうだ、お母さんに今から帰るって連絡しなきゃ......」ポチポチ

201: 2016/11/11(金) 22:03:38.07 ID:2Ecue7Fc.net
バス停

曜「バスが来るまでもう少し時間があるね」

梨子「ねぇ、曜ちゃん、あそこ」チラッ

曜「?」

千歌「......」コソコソ

曜「あっ、千歌ちゃんだ!完全に忘れてた......」

梨子「......」ピクリ

曜「どうしたの?なんか嬉しそうだけど」

梨子「なんでもないよ」

202: 2016/11/11(金) 22:09:07.09 ID:2Ecue7Fc.net
曜「どうする?もうネタバラシしちゃおっか」

梨子「待って、私にいい考えがあるわ」

曜「どんな?」

梨子「喧嘩別れの芝居をして千歌ちゃんをビックリさせるの」

梨子「私達が喧嘩してたら千歌ちゃんは多分止めに入るでしょ?そこでネタバラシしちゃうんだよ」

曜「ふふっ、それ面白そう」

梨子「じゃあ、曜ちゃんは別れ話を切り出して。私が未練タラタラな彼女役をするから」

曜「了解であります!」

204: 2016/11/11(金) 22:10:23.52 ID:2Ecue7Fc.net
千歌「......」コソコソ

曜「ねぇ、梨子ちゃん。話があるんだけど......」

梨子「なに?話って」

曜「私達、もう別れようよ」

梨子「え......なんで......」サーッ

曜「私、もうあんまり梨子ちゃんのこと好きじゃなくなったんだ。だからもうおしまい」

梨子「嘘......でしょ?」

曜「嘘じゃないよ。じゃあ私帰るから、バイバイ」

梨子「待って!行かないで!」ダキッ

205: 2016/11/11(金) 22:11:04.92 ID:2Ecue7Fc.net
梨子「曜ちゃん、お願い......」

曜「離して......」

梨子「嫌だよ、たった1日だけなんて......もっと、もっと曜ちゃんの彼女でいたいよ!」ギュー

梨子「ずっと......ずっと曜ちゃんのことが好きだったの」

梨子「カッコよくて、可愛くて、とっても優しい曜ちゃんが好きで、好きで、大好きで......」

梨子「曜ちゃんには他に好きな人がいるって知ってるのに......」

梨子「この気持ちが抑えきれなくて......」ポロポロ

曜(梨子ちゃん......)

207: 2016/11/11(金) 22:11:57.79 ID:2Ecue7Fc.net
梨子「だから、曜ちゃんと付き合えて嬉しかった......怖い男の人に絡まれたとき、『私の彼女だから』って言って助けに来てくれて、本当に嬉しかった!」ポロポロ

梨子「嫌だよ......曜ちゃんと別れたくないよ......」

梨子「曜ちゃんの彼女でいたいよ......」

梨子「曜ちゃん......お願い......」

ギュー

梨子(......え?)

208: 2016/11/11(金) 22:12:53.44 ID:2Ecue7Fc.net
曜「梨子ちゃん......」ギュー

梨子「ちょ!曜ちゃん、何やって......///」

曜「あっ!つ、つい抱きしめたくなって......」

梨子「ついって......」

曜「いいでしょ」ギュー

梨子「あっ......///」

梨子(こんなことされたら余計に好きになっちゃうよ......)

梨子(......)

梨子(ほんと、どっちが罪な女なんだか......)

梨子「......曜ちゃん」ギュー

梨子(幸せ......)



モブ2「なんか知らないけど仲直りできたのかな?」

モブ1「うぅっ......よがっだ!よがっだぁぁ!!」ボロボロ

209: 2016/11/11(金) 22:13:25.54 ID:2Ecue7Fc.net
ようりこ「///」ギュー

運転手「あの~、そちらのかた、乗ります?」

梨子「の、乗ります///」

曜「ははは/// それじゃ、また明日ね」

梨子「あの......曜ちゃん」

曜「?」

梨子「その......また今度ハグしてもらってもいい?」

曜「よ、よーそろぉ///」(//・_・//)ゝ

梨子「ありがと///」

梨子(あれ、何か忘れてる気が......)

運転手「発車しまーす」

211: 2016/11/11(金) 22:14:28.55 ID:2Ecue7Fc.net
バス内

千歌「......」ムゥ~

梨子「ち、千歌ちゃん!」

千歌「ふんだ!せっかく待機してたのに二人でイチャイチャし始めちゃってさ!」

梨子「ごめんごめん///」

千歌「まったく......」

梨子「曜ちゃん、完全に信じ切ってたよ、千歌ちゃんが騙されてるって」

千歌「ふふっ、策士策に溺れるってやつだね。あっ......今のは作詞の私を騙そうとした策士である曜ちゃんが(以下略」

212: 2016/11/11(金) 22:15:17.79 ID:2Ecue7Fc.net
千歌「気持ちは十分伝えられた?......って聞くまでもないか」

梨子「うん、お互いの関係がギクシャクしないような形でね」

梨子「やっぱり策士さんは作詞さんに溺れてるみたいだから私のつけいる隙はなさそうだけど」

千歌「絶対私なんかより梨子ちゃんのほうが可愛いとおもうけどなぁ」

梨子「......千歌ちゃんは本当に良かったの?私が曜ちゃんとデートをするのに協力なんかして」

千歌「私が言い始めたんだよ。それに前も言ったでしょ。曜ちゃんには悪いけど、私、そういう気はないって」

梨子「それ本人が聞いたらショックで自頃しそうね......」

千歌「だから言わないんだよ」

梨子「でもその割にはリアクションがリアルな感じがしたけど」

千歌「気のせいだって」

213: 2016/11/11(金) 22:16:31.46 ID:2Ecue7Fc.net
梨子「あっ、そういえばせっかく付いてきてもらったのに途中で二人きりになりたいなんて言ってごめんね」

千歌「ううん、私だって警察に疑われてるとき梨子ちゃんに助けてもらったからお互い様だよ。それに、そもそも梨子ちゃん達のためなんだから」

梨子「......本当にありがとう、千歌ちゃん」

千歌「どういたしまして。私がいない間は何してたの?」

梨子「見たら驚くよ?じゃじゃーん!」

千歌「服とアクセサリー?うわっ、これ全部で3万円もするじゃん!?」

梨子「凄いでしょ?曜ちゃんが買ってくれたんだ~」

千歌「梨子ちゃん......」ジトー

梨子「ちょ、何その目!」

千歌「梨子ちゃんって貢がせ上手だね」

梨子「ち、違うよ!?私は断ったんだけど曜ちゃんが......」

千歌「冗談だって。曜ちゃんがプレゼントとか大好きなの知ってるから」

梨子「もうっ!」

プップー

千歌「あ、ついたみたい」

217: 2016/11/11(金) 22:25:19.36 ID:2Ecue7Fc.net
ちかっちハウス前

梨子「千歌ちゃんのおかげで曜ちゃんとのデート、本当に楽しかったよ」

千歌「曜ちゃん、人を楽しませるのが凄い上手だから......」

梨子「ほんと、本命の前ではすぐヘタレちゃうのにね」

千歌「それは言わないであげて」

梨子「それじゃ、千歌ちゃん、また明日ね」

千歌「ねぇ、梨子ちゃん」

梨子「?」

千歌「私は曜ちゃんと梨子ちゃん、お似合いだと思うよ。それじゃ」ガララッ

梨子「......ありがとう」



千歌「......ほんとお似合いだよ」

219: 2016/11/11(金) 22:26:33.51 ID:2Ecue7Fc.net
しいたけ「わんわん」

千歌「あっ、しいたけ。まだ起きてたんだ」

しいたけ「わん」

千歌「そういえばお前も梨子ちゃんに片思いしてたんだったね」

千歌「やっぱり飼い犬は飼い主に似るのかなぁ」ナデナデ

しいたけ「くぅんくぅん」ペロペロ

千歌「ちょ、しいたけ、涙なんて舐めても美味しくないよ?」

221: 2016/11/11(金) 22:29:50.77 ID:2Ecue7Fc.net
しいたけ「くぅん......」

千歌「そんな悲しそうな顔、しないでよ......私まで悲しくなっちゃう......」

しいたけ「......」ペロペロ

千歌「梨子ちゃん......」

『千歌ちゃん、大好きだよ』

千歌「えぐっ......ぅ......梨子ちゃん......梨子ちゃん!......うわぁぁぁん!」

233: 2016/11/12(土) 01:34:56.65 ID:lEhm3NIo.net
翌日 黒澤家

ダイヤ「まだ梨子さんは来ませんの!?」

千歌「なんか寝坊しちゃったみたいで......」

ダイヤ「まったく、この緊急事態に......」ワナワナ

ダイヤ「もういいですわ!!梨子さん抜きで緊急会議を始めます!ルビィ!」

ルビィ「ピギィ!?も、問題となっているのはこちらです」カチッ

曜「!?」

花丸「これって曜さんと梨子さんズラ」

善子「手をつないで歩いてるわね」

ダイヤ「こんなものは序の口ですわ!次!」

鞠莉「ワオ!曜と梨子がバス停でハグしてるわ!」

果南「なんか梨子ちゃん半泣きなんだけど......」

曜「あわわ......」

ダイヤ「全てネット上にアップロードされているものです!」

234: 2016/11/12(土) 01:35:46.13 ID:lEhm3NIo.net
ダイヤ「それだけじゃありません!今とある国内最大規模のネット掲示板のスクールアイドル板では曜さんと梨子さんが秘密裏に交際しているとの噂で持ちきりです!」

善子「うわっ、ほんとだ。ようりこスレが乱立しててしかもめっちゃ伸びてる......」

ルビィ「噂では付き合ってるとか愛を囁きあっていたとか人気のない場所でキスしてたとか......」

曜「き、キスはしてないよ!?」

ダイヤ「ということはそれ以外は事実ですのね!?」

曜「え......は、はい......」

ダイヤ「はぁ......やっぱりそうでしたのね」

ダイヤ「曜さん、あなたたちがどのような関係にあろうが私達にどうこういうことはできません」

ダイヤ「ただし、もう私達はただの高校生ではないのです。スキャンダルには気をつけるようにあれほど言ったのに......」

曜「ご、ごめんなさい」

235: 2016/11/12(土) 01:36:34.89 ID:lEhm3NIo.net
ダイヤ「ともかく、これはAqoursの進退に関わる問題です」

ダイヤ「アイドルが色恋沙汰にうつつを抜かすなど言語道断ですから」

ダイヤ「ファンから失望されてしまっても仕方ありません」

曜「......」

ダイヤ「もうすぐスクールアイドルランキングが更新されます。その順位次第では、もうAqoursにラブライブは......」

千歌「そ、そんな!!」

ルビィ「こんな形で終わっちゃうの?


善子「嘘......でしょ......」

鞠莉「オーマイガーッ!!」

花丸「みんな、更新が始まったズラ」

果南「順位は!?」

236: 2016/11/12(土) 01:37:29.58 ID:lEhm3NIo.net
7位 Aqours

曜「え?」

ダイヤ「ルビィ!これはなんのランキングですの!?スクールアイドルランキングを出しなさい!」

ルビィ「これがそうなんだけど......」

一同「ええぇぇぇ!!?」

曜「いったい何が......」

善子「みんな、このようりこスレをみて!中身は肯定的な意見ばっかりだわ!」

果南「Aqoursの人気が一気にあがったのも曜と梨子ちゃんの人気に引っ張れられたからみたいだね」

ダイヤ「ま、まさか......これは百合営業と捉えらているのでは......」

千歌「百合営業?」

ルビィ「ルビィ聞いたことがある!一部のファンはアイドルのメンバー同士が仲良しだと喜ぶから、それを狙うことをいうんだって」

曜「別に私は狙ってやったわけじゃ......」

239: 2016/11/12(土) 01:38:45.91 ID:lEhm3NIo.net
鞠莉「じゃあ私達も曜と梨子に頑張って百合営業してもらえばラブライブの優勝だって狙えるんじゃない?」

曜「わ、私達が?でも......」

ダイヤ「百合営業なんて邪道ですわ!人気の為に友情を偽るなんて!」

曜「だ、だよね......」

ダイヤ「ただし!曜さん、あなたたちの場合は偽りではなく本物の愛だからセーフ!セーフですわ!これを利用しない手はありません!」

曜「えぇ!?」

果南「手のひらクルックルだね......」

ダイヤ「何か問題がありますの?」

曜「いや、だって......」

ダイヤ「梨子さんのことを心から愛しているんでしょう!?」

曜「わ、私は......」

ダイヤ「どっちなんですの!?はっきりしなさい!」

240: 2016/11/12(土) 01:39:33.80 ID:lEhm3NIo.net
梨子「すみません、遅れちゃって......」ガララッ

曜「私は梨子ちゃんのことを心から愛してる!!」ドンッ!

梨子「え?」

曜「え?」

梨子「」

曜「」

ダイヤ「あら、梨子さん。ちょうどいいところに、梨子さんも曜さんのことを愛してるんですわよね?」

梨子「」

曜「り、梨子ちゃん!ちょっとこっちきて!」

梨子「え、曜ちゃん!?」

ダイヤ「ちょ、あなたたち、待ちなさい!!」

千歌「......ダイヤさん、あの二人に時間をあげてくれないかな」

ダイヤ「し、しかし......」

千歌「きっと二人で解決するから」

ダイヤ「まぁ、いいですわ。次のPVはあの二人のダブルセンターで行きまから千歌さん、あの二人の愛の歌を書いてもらえますね?」

千歌「......うん、わかった」

249: 2016/11/12(土) 10:49:11.62 ID:lEhm3NIo.net
梨子「曜ちゃん、さっきの騒ぎはいったい......」

曜「実はかくかくしかじかで......」

梨子「ちょっと待って!なんで私達が本当に付き合ってることになってるの!?」

曜「だってまだ千歌ちゃんにネタバラシしてないし......」

梨子(そういえば......)

梨子「でもそんなのドッキリでしたって言えば済むじゃない」

曜「......梨子ちゃんはそれでいいの?」

梨子「え?」

曜「昨日の夜に考えたんだ。私、昨日の思い出をドッキリなんかで片付けたくない」

曜「私、梨子ちゃんのこと好きになっちゃったみたいだから」

梨子「!?」

250: 2016/11/12(土) 11:13:09.19 ID:lEhm3NIo.net
曜「だから、できればずっと梨子ちゃんの恋人でいたい」

曜「もちろん、梨子ちゃんが嫌ならすぐにネタバラシするけど......」

梨子「だ、だめ!」

曜「え......」

梨子「私も......もっと曜ちゃんの彼女でいたい!」

曜「本当に!?」

梨子「......」コクリ

梨子「......でも、千歌ちゃんと浮気しちゃダメだよ」

曜「当たり前だよ、梨子ちゃん大好き!」ダキッ

梨子「ちょ/// 曜ちゃん!?」



その後、ダイヤさん主導のもと、私と梨子ちゃんのダブルセンターのラブソングのPV作成がスタートしました。

そして、明るい曲調と前向きだけどどこか寂しげな歌詞とのギャップが受け、Aqours最大のヒット曲となりました。

巷には私と梨子ちゃんがセットになってるグッズが溢れかえっています。店長め......

251: 2016/11/12(土) 11:16:38.14 ID:lEhm3NIo.net
実はあの日の夜、電話で千歌ちゃんに事実上振られました。千歌ちゃん曰く、自分には女同士はないそうです。

電話が切れた後、思いっきり泣きました。でも、不思議とそんなに悲しくありませんでした。もうその時には私は梨子ちゃんのことも好きになっていたみたい。

思えば私が梨子ちゃんと付き合えたのは、千歌ちゃんが私をぶった切ってくれたおかげなのかもしれないです。明日改めてお礼もかねて松月に誘ってみようかな。

最近は梨子ちゃんに対してもヘタレちゃうようになって梨子ちゃんに、イケメンな曜ちゃんが懐かしい、なんて言われます。面目無い......。

でも、そんなことを言っておきながら梨子ちゃんはとっても嬉しそう。

梨子ちゃんのその笑顔を見ていたら、私はなんでもできる気がするんだ。

梨子ちゃん、大好きだよ。


終わり

252: 2016/11/12(土) 11:20:23.49 ID:uOL+YUJq.net
終わりなのか

258: 2016/11/12(土) 11:45:53.65 ID:8mv12NdM.net

面白かった

引用: ようりこ「私たち、付き合うことにしたんだ~」 千歌「え?」