1: 2023/02/10(金) 02:21:49.89 ID:D2S0v6080
キャラ崩壊注意



藍子「はっくしょんっ!」

藍子「うー、冬はまだまだ冷えますね……」プルプル

P「藍子、大丈夫か? 風邪ひいてないか?」

藍子「大丈夫です……お気遣いなく……」プルプル

P(そうは言っても心配だな)

P「おっ、こんな所に『押したら毛布が出るスイッチ』があるじゃないか。ほら藍子、これで暖まるといいぞ」ポチッ


モフンッ


藍子「わぁ……ふかふかで暖かそうな毛布♪ ありがとうございます♪」

藍子「……って、あれ? プロデューサーさんが居ない……?」キョロキョロ

P(毛布)「ココダヨー」バサッ

藍子「プロデューサーさんが毛布になっちゃったーッ!?」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(9) (電撃コミックスEX)
2: 2023/02/10(金) 02:23:17.11 ID:D2S0v6080
P(毛布)「うーん、どうやら『押したら毛布が出るスイッチ』じゃなくて『押したら毛布になるスイッチ』だったみたいだな」モフモフ

藍子「事務所には不思議なものがいっぱいありますね……」

P「多分もう一回押したら人間に戻るだろう。藍子、手を離してくれないか」バサバサ

藍子「うーん……嫌ですっ♪」クルマリ

P「藍子?」

藍子「ほらほら、今のプロデューサーさんは一枚の毛布なんですから、私のこと暖めてください♪」

P「……しょうがないな」モフッ

藍子「えへへ……」

藍子(毛布の内側……プロデューサーさんの体温、プロデューサーさんの匂いでいっぱいで……幸せです♪)

藍子(でも……)

藍子「プロデューサーさん? なんだか布と肌に距離がありませんか?」スカスカ

P「え、いや毛布になっても俺は俺だし……担当アイドルと密着しすぎてしまうのはいかがなものかと」

藍子「……」モジモジ

P「……」

藍子「……」ソワソワ

P「……しょうがないな」ギュッ

藍子「あ……♪」

P「これでいいか?」

藍子「はい、ありがとうございます♪ プロデューサーさんに抱きしめられてるみたいで……とっても幸せです♪」

3: 2023/02/10(金) 02:23:43.52 ID:D2S0v6080
藍子(大好きな人に毛布になってもらうって、いいですね……)ヌクヌク


ぐきゅ~


P「……今の音は?」

藍子「わ、私のお腹の音です……」カァ

P「冬は体温維持のためにカ口リーを使うからな。その上藍子は育ちざかりだし」

藍子(二度もプロデューサーさんの前でお腹を鳴らすわけにはいきません。鞄に入れたお菓子を食べないと……)

藍子「でも、毛布から出たくないなぁ……」

P「しょうがないな、俺が動くよ。ほら、藍子の鞄」ニョーン

藍子「わぁ、ありがとうございます♪」

藍子(でもこのまま食べようとしたら……やっぱり腕だけは毛布の外に出ちゃいますね。あんなに器用に毛布の体を動かせるなら……)

藍子「……あーんしてほしいです……なんて」

P「……しょうがないな。はい、あーん」スッ

藍子「えへへ……プロデューサーさん、大好きです♪」モグモグ

4: 2023/02/10(金) 02:24:08.77 ID:D2S0v6080
P「しょうがないな。もう藍子のしてほしいこと全部してやるよ」

P「ほら、口元拭いてやるよ」フキフキ

藍子「ありがとうございます♪」

P「歯磨きもしてやるよ」シャコシャコ

藍子「あひはほうほはいはふ♪」

P「なでなでもしてやるよ」ナデナデ

藍子「はぅ……♪」フニャ

藍子(プロデューサーさんのなでなで大好きなの、バレちゃってる……♪)

藍子「これダメです……プロデューサーさんに暖められて、お腹いっぱいになって、赤ちゃんみたいにお世話されて、なでなでされて……私、わがままな甘えんぼになってちゃいます……♪」

P「なってもいいんだぞ。藍子はいつも頑張ってるから、甘えたい時はいくらでも俺に甘えていいんだ。このままずーっと、好きなだけくるまってていいからな」ナデナデ

藍子「甘えたら甘えた分だけたくさん甘やかしてくれるプロデューサーさん……好き♪ 大好きです♪」

5: 2023/02/10(金) 02:24:34.95 ID:D2S0v6080
数十分後……


未央「おはようございまーす」ガチャッ

毛布「おう、おはよう」カタカタ

未央「毛布の化け物が仕事をしているーッッッ!?」

藍子in毛布「毛布の化け物じゃないですよ」ペロン

未央「毛布に乗っ取られたあーちゃんが仕事をしているーッッッ!?」

藍子in毛布(P)「乗っ取ったわけじゃないぞ」

未央「プロデューサーが毛布になってあーちゃんをくるめながら仕事をしているーッッッ!?」


未央「へぇ……『押したら毛布になるスイッチ』かぁ」

藍子「はい。毛布になったプロデューサーさんに暖めてもらってるんです♪」ニコニコ

未央(あの笑顔……とっても幸せなんだね、あーちゃん)ニコッ

6: 2023/02/10(金) 02:25:01.73 ID:D2S0v6080
未央「でも残念だね。そろそろレッスンの時間だよ」

藍子「……」

未央「……あーちゃん? ほら、レッスン始まっちゃうよ」

藍子「じゃあプロデューサーさん、お願いします」

P「はいよ」スック

未央「え?」

P「じゃ、行こうか」

未央「いやいや……レッスン室なんてすぐそこだよ? ちょっと歩くだけじゃん。どうせレッスンになったら毛布から出るんだし……」

藍子「……いいえ、レッスンになっても出ません。ダンスはプロデューサーさんに外から体を動かしてもらいます」

未央「えぇ!?」

藍子「私は……一生プロデューサーさんの中に居ます!」ドンッ

未央「えぇーっ!?」

7: 2023/02/10(金) 02:25:27.48 ID:D2S0v6080
藍子「プロデューサーさんにずーっとあったかお世話してもらえる……こんな幸せ知ってしまったら、もう外の世界は寒くて嫌です!」

未央「いや一生ってそんな……本気じゃないよね?」

藍子「起きる時も、学校に行く時も、ご飯を食べる時も、お風呂に入る時も、寝る時も……ずーっとプロデューサーさんと一緒♪ ずーっとプロデューサーさんに甘えんぼです♪ 考えただけで、胸が幸せでいっぱいになっちゃいますね♪」ニコニコ

未央(あの笑顔……あーちゃんがおかしくなっちゃってる!)

未央「あーちゃん! いくら仲良しだからって、そんなに甘えっぱなしじゃダメでしょ!」

藍子「う……でも、プロデューサーさんは好きなだけここに居ていいって言ってました!」

未央「そんなの言葉の綾でしょ! プロデューサーも何か言ってあげてよ!」

P「でも藍子はいつも頑張ってるから」

未央「バカ! こうなったら、力づくでもぉ……っ!」グイッ

藍子「うー……! 寒いのやーやー! ぬくぬくするのぉ!」グワッ

未央「毛布パワーつよー!」ギチギチギチ

P「藍子が甘えたがっている以上、見放すわけには……」

未央「アホ!」

8: 2023/02/10(金) 02:25:53.36 ID:D2S0v6080
未央「プロデューサーさんとずっと一緒だなんて……あーちゃんは恥ずかしくないの!?」

藍子「ふふ世界中が私を自堕落人間と呼んでも……プロデューサーさんが甘やかしてくれるからオールオッケーです♪」

未央「いや自堕落とかそういうのじゃなくて……生活してたらあの時間があるでしょ! 恥ずかしくないの!?」

藍子「お風呂のことですか? 私は赤ちゃんなので、ちっとも恥ずかしくないですよ♪」

未央「えっと、お風呂もそうだけど……その……あの……」

藍子「……?」

未央「……トイレ、どうするの」

藍子「……」

未央「……」

P「大丈夫だ藍子。俺は繊維の一本に至るまでこの毛布の体をコントロールできる。藍子に接する面は常に衛生的に保ち、汚れは外面で処理するから」

藍子「今すぐ出してくださいッッッ!!」



ーおわり-

引用: 【モバマス】藍子「プロデューサーさんが毛布になっちゃったーッ!?」