1: 2016/11/11(金) 22:32:25.08 ID:wM00DUQK.net
善子「……お疲れ様です!西木野教授!」
真姫「…………」ウトウト
善子「にーしーきーのきょーじゅ!!」ワッ!
真姫「ヴェッ!?……なんだ……善子か……」
善子「……大丈夫ですか?……お疲れみたいですけど」
真姫「……あとちょっとなの……あと少しで……」
善子「私も教授の研究は応援してますけど……教授がダメになっちゃったらもともこもないんですよ!」
真姫「…………」ウトウト
善子「にーしーきーのきょーじゅ!!」ワッ!
真姫「ヴェッ!?……なんだ……善子か……」
善子「……大丈夫ですか?……お疲れみたいですけど」
真姫「……あとちょっとなの……あと少しで……」
善子「私も教授の研究は応援してますけど……教授がダメになっちゃったらもともこもないんですよ!」
2: 2016/11/11(金) 22:35:40.47 ID:wM00DUQK.net
真姫「そうよね……じゃあ今日は休ませてもらうわ……」
善子「それでいいんですよ」ハァ
真姫「でも…善子も一緒に休むわよ」
善子「えっ!」
真姫「当たり前よ」
善子「でも……私なんてまだまだ」
真姫「駅前においしそうなイタリアンのお店ができたのよ」
善子「……」ジュルリ
真姫「じゃあ決まりね」
善子「それでいいんですよ」ハァ
真姫「でも…善子も一緒に休むわよ」
善子「えっ!」
真姫「当たり前よ」
善子「でも……私なんてまだまだ」
真姫「駅前においしそうなイタリアンのお店ができたのよ」
善子「……」ジュルリ
真姫「じゃあ決まりね」
4: 2016/11/11(金) 22:41:37.76 ID:wM00DUQK.net
イタリア料理店……
真姫「トマトとモッツァレラチーズと……」
善子「ピザで大丈夫です」
真姫「………もうプライベートよ」
善子「あっ……ピザでいいわよ」
真姫「お願いします」
善子「真姫も頑張るわね~」
真姫「もう少しなのよ……最後の鍵なの……人類の……」
善子「すごいわよ……本当にノーベル賞どころじゃないわよ」
真姫「まあそうね」フフンッ
善子「ふふ、自信満々ね」
真姫「トマトとモッツァレラチーズと……」
善子「ピザで大丈夫です」
真姫「………もうプライベートよ」
善子「あっ……ピザでいいわよ」
真姫「お願いします」
善子「真姫も頑張るわね~」
真姫「もう少しなのよ……最後の鍵なの……人類の……」
善子「すごいわよ……本当にノーベル賞どころじゃないわよ」
真姫「まあそうね」フフンッ
善子「ふふ、自信満々ね」
5: 2016/11/11(金) 22:45:43.78 ID:wM00DUQK.net
ウェイター「おまたせいたしました、トマトとモッツァレラチーズのサラダと今日のオススメピッツァです」
カタッカタッ
真姫「ありがとう」
善子「じゃあ」
真姫善子「いただきます」パン
真姫「善子…ごめんね……最近帰るのいつも遅くて……」
善子「大丈夫よ、でも本当に心配してるんだから」
カタッカタッ
真姫「ありがとう」
善子「じゃあ」
真姫善子「いただきます」パン
真姫「善子…ごめんね……最近帰るのいつも遅くて……」
善子「大丈夫よ、でも本当に心配してるんだから」
6: 2016/11/11(金) 22:49:44.54 ID:wM00DUQK.net
善子「でもちょっとさみしいかも……」
真姫「ごめん……」
真姫は私の大学時代の先輩
だけどなんだか意気投合して普通のお友だちになった
今私は真姫の家に転がり込んで助手をしてる
真姫「それなら…」
善子「それなら?」
真姫「気休めにしかならないだろうけど昔作った人工知能がうちにあるの…それと仲良くしてみたら?」
善子「人工……知能……」
真姫「人に似せる努力はしたわ」
真姫「ごめん……」
真姫は私の大学時代の先輩
だけどなんだか意気投合して普通のお友だちになった
今私は真姫の家に転がり込んで助手をしてる
真姫「それなら…」
善子「それなら?」
真姫「気休めにしかならないだろうけど昔作った人工知能がうちにあるの…それと仲良くしてみたら?」
善子「人工……知能……」
真姫「人に似せる努力はしたわ」
7: 2016/11/11(金) 22:51:44.97 ID:wM00DUQK.net
善子「ただいま」
真姫「ただいま」
善子「はぁ~つっかれたぁ」
真姫「そうね……ずいぶん溜まってたわ」ンーー
善子「それで……その人工知能ってのは?」
真姫「ちょっとお風呂でも入って待ってて」
善子「はーい」
真姫「ただいま」
善子「はぁ~つっかれたぁ」
真姫「そうね……ずいぶん溜まってたわ」ンーー
善子「それで……その人工知能ってのは?」
真姫「ちょっとお風呂でも入って待ってて」
善子「はーい」
9: 2016/11/11(金) 22:55:35.57 ID:wM00DUQK.net
チャポン………
善子(結局……人工知能と暇潰しすることにしちゃった……)
善子(真姫は本当に多才ね……)
善子「はぁ」ザパァァッ
善子(人類誕生…人類の完全な設計図……脳……心、精神……真姫は……本当にすごいわね)フキフキフキ
善子(結局……人工知能と暇潰しすることにしちゃった……)
善子(真姫は本当に多才ね……)
善子「はぁ」ザパァァッ
善子(人類誕生…人類の完全な設計図……脳……心、精神……真姫は……本当にすごいわね)フキフキフキ
10: 2016/11/11(金) 22:58:20.95 ID:wM00DUQK.net
善子「ふぅ~さっぱりよ!」サッパリ
真姫「あっちょうど良いわね」
善子「ってことは」
真姫「ええ、あったわ」
<バーチャルアイドルプログラム>
善子「バーチャルアイドルプログラム………」
真姫「そうよ!プロトタイプだけどね」
善子「アイドル……ふふ…学生時代を思い出すわね」
真姫「あっちょうど良いわね」
善子「ってことは」
真姫「ええ、あったわ」
<バーチャルアイドルプログラム>
善子「バーチャルアイドルプログラム………」
真姫「そうよ!プロトタイプだけどね」
善子「アイドル……ふふ…学生時代を思い出すわね」
12: 2016/11/11(金) 23:01:04.43 ID:wM00DUQK.net
真姫「それはアイドルといっても偶像の方よ」
善子「じゃあさっそくインストールしてみるわ」
真姫「うん、仲良くしてあげてね、私はお風呂にはいるから」
善子「ごゆっくり~」
善子「………」
カチッ……ブァン
「ダウンロード……」
善子(人工知能……どうなのかしら……)
善子「じゃあさっそくインストールしてみるわ」
真姫「うん、仲良くしてあげてね、私はお風呂にはいるから」
善子「ごゆっくり~」
善子「………」
カチッ……ブァン
「ダウンロード……」
善子(人工知能……どうなのかしら……)
13: 2016/11/11(金) 23:05:33.34 ID:wM00DUQK.net
パソコン「ダウンロード完了、インストール開始……」
善子(まだかしら……)
パソコン「完了」
VIpro起動………
善子「へぇ……私の……情報を入力」カタカタカタカタ
トッ
パソコン「はじめまして!」
善子「おっ!しゃべった!!」
パソコン「善子ちゃんだよね?」
善子「そうよ、あなたは?」
パソコン「私は花丸、花丸といいます」
善子「へえ、かわいい名前ね」
善子(まだかしら……)
パソコン「完了」
VIpro起動………
善子「へぇ……私の……情報を入力」カタカタカタカタ
トッ
パソコン「はじめまして!」
善子「おっ!しゃべった!!」
パソコン「善子ちゃんだよね?」
善子「そうよ、あなたは?」
パソコン「私は花丸、花丸といいます」
善子「へえ、かわいい名前ね」
14: 2016/11/11(金) 23:09:37.34 ID:wM00DUQK.net
バーチャル花丸「善子ちゃんは今25歳ですね、結婚はしないのですか?」
善子「げ……痛いとこつくのね…今は何も考えてないわ」
バーチャル花丸「楽しいですか?人生は?」
善子「………まあまあね」
バーチャル花丸「花丸はまだ産まれたばかりで何もわからないです、良かったら花丸にいろんなことを教えてください」
善子「私でよければいいわよ」
善子(本当に暇潰しってかんじね)
善子「げ……痛いとこつくのね…今は何も考えてないわ」
バーチャル花丸「楽しいですか?人生は?」
善子「………まあまあね」
バーチャル花丸「花丸はまだ産まれたばかりで何もわからないです、良かったら花丸にいろんなことを教えてください」
善子「私でよければいいわよ」
善子(本当に暇潰しってかんじね)
15: 2016/11/11(金) 23:14:52.17 ID:wM00DUQK.net
善子「インターネットに繋がればわかるんじゃないの?」
バーチャル花丸「このプログラムの製作者は自分で学ぶ、教えてもらうことに意味があると考えているようなのでインターネットには繋がりません」
善子「へぇ……何か知りたいことある?」
バーチャル花丸「………………善子ちゃんのことが知りたいです」
善子「いいわよ」
善子「私は……今真姫の研究室で助手をしてるの 」
バーチャル花丸「小さい頃は何をしてたんですか?」
善子「静岡の沼津って町で暮らしてたのよ」
………………
バーチャル花丸「このプログラムの製作者は自分で学ぶ、教えてもらうことに意味があると考えているようなのでインターネットには繋がりません」
善子「へぇ……何か知りたいことある?」
バーチャル花丸「………………善子ちゃんのことが知りたいです」
善子「いいわよ」
善子「私は……今真姫の研究室で助手をしてるの 」
バーチャル花丸「小さい頃は何をしてたんですか?」
善子「静岡の沼津って町で暮らしてたのよ」
………………
16: 2016/11/11(金) 23:17:40.84 ID:wM00DUQK.net
真姫「はぁ……さっぱりしたわ…」サッパリ
真姫「………ずいぶん仲良くなったのね」
善子「あっ真姫!?あがってたの!」
真姫「ええ……どう?私の自信作は」
善子「まあ暇潰しって感じね」
真姫「あら、楽しそうに話してたじゃない」
善子「あっ……///あれは……」
真姫「良いのよ別に」
真姫「………ずいぶん仲良くなったのね」
善子「あっ真姫!?あがってたの!」
真姫「ええ……どう?私の自信作は」
善子「まあ暇潰しって感じね」
真姫「あら、楽しそうに話してたじゃない」
善子「あっ……///あれは……」
真姫「良いのよ別に」
17: 2016/11/11(金) 23:20:26.41 ID:wM00DUQK.net
カチッ
真姫「じゃあ私ねるから…お休みなさい」
善子「うん、お休み……」
善子「…………」
善子(ちょっとだけ……)
善子「ちょっとだけ……また花丸と……」
真姫「じゃあ私ねるから…お休みなさい」
善子「うん、お休み……」
善子「…………」
善子(ちょっとだけ……)
善子「ちょっとだけ……また花丸と……」
18: 2016/11/11(金) 23:26:06.56 ID:wM00DUQK.net
バーチャル花丸「あれ寝たんじゃないの?」
善子「……なんだか寝る気分じゃないのよ」
バーチャル花丸「そうなんだ」
善子「もっと何か聞きたい?」
バーチャル花丸「うん」
善子「何が良い?高校生の頃の話?私のお母さんの話?」
バーチャル花丸「さみしいってどんな気持ち?」
善子「えっ………」
バーチャル花丸「楽しいってどんな気持ち?」
善子「…………」
バーチャル花丸「感情っていうもののことが知りたいなぁ」
善子「……なんだか寝る気分じゃないのよ」
バーチャル花丸「そうなんだ」
善子「もっと何か聞きたい?」
バーチャル花丸「うん」
善子「何が良い?高校生の頃の話?私のお母さんの話?」
バーチャル花丸「さみしいってどんな気持ち?」
善子「えっ………」
バーチャル花丸「楽しいってどんな気持ち?」
善子「…………」
バーチャル花丸「感情っていうもののことが知りたいなぁ」
19: 2016/11/11(金) 23:28:41.61 ID:wM00DUQK.net
善子「……今の私の顔…わかる?」
バーチャル花丸「うん」
善子「この顔は……すこし楽しい時の顔よ♪」
バーチャル花丸「へぇ~」
善子「最初に見た私の顔」
バーチャル花丸「それは?」
善子「すこしさみしい顔よ」
バーチャル花丸「うん」
善子「この顔は……すこし楽しい時の顔よ♪」
バーチャル花丸「へぇ~」
善子「最初に見た私の顔」
バーチャル花丸「それは?」
善子「すこしさみしい顔よ」
20: 2016/11/11(金) 23:30:09.43 ID:wM00DUQK.net
………………………
善子「じゃあ私寝るわね」
バーチャル花丸「お休み善子ちゃん」
プツン
善子(結局……はまっちゃったのかしら……)
善子「じゃあ私寝るわね」
バーチャル花丸「お休み善子ちゃん」
プツン
善子(結局……はまっちゃったのかしら……)
21: 2016/11/11(金) 23:35:52.89 ID:wM00DUQK.net
(^8^)「チュンチュン」
善子「………あぁ……朝か……」
真姫「おはよう善子、朝ごはんできてるわよ」
善子「あっ!ごめん!」ムクッ
真姫「良いのよ、はい卵焼きとわかめスープとごはんよ」
善子「ありがと………いただきます」
真姫「花丸……調子はどう?」モグモグ
善子「え……」カタッ
真姫「昨日私が寝てから花丸と話に言ったでしょ」
善子「あ……気づいてたんだ……」
真姫「当たり前でしょ」パリパリ
善子「花丸は…まだなんにも知らないみたいだけどいろんなことを教えたらきっと賢くなるんじゃないかしら」
善子「………あぁ……朝か……」
真姫「おはよう善子、朝ごはんできてるわよ」
善子「あっ!ごめん!」ムクッ
真姫「良いのよ、はい卵焼きとわかめスープとごはんよ」
善子「ありがと………いただきます」
真姫「花丸……調子はどう?」モグモグ
善子「え……」カタッ
真姫「昨日私が寝てから花丸と話に言ったでしょ」
善子「あ……気づいてたんだ……」
真姫「当たり前でしょ」パリパリ
善子「花丸は…まだなんにも知らないみたいだけどいろんなことを教えたらきっと賢くなるんじゃないかしら」
22: 2016/11/11(金) 23:39:23.73 ID:wM00DUQK.net
真姫「まあ、そういう風に作ったから」
善子「ははは、そうよね」
真姫「もっともっと教えてあげてね、花丸が賢くなりすぎたら善子の仕事とられちゃうかもね」
善子「ちょっやめてよw」
真姫「ふふ、冗談よ」
真姫「食べたらいきましょう」
善子「うん」
善子「ははは、そうよね」
真姫「もっともっと教えてあげてね、花丸が賢くなりすぎたら善子の仕事とられちゃうかもね」
善子「ちょっやめてよw」
真姫「ふふ、冗談よ」
真姫「食べたらいきましょう」
善子「うん」
23: 2016/11/11(金) 23:43:13.54 ID:wM00DUQK.net
善子「真姫…気を付けなさいよね」
真姫「何をよ」
善子「研究よ……倫理がどうとかで変な奴等につけ回されてるんだから」
真姫「そういうものなの、もしノーベル賞取れたらボディーガードつけようかしら」
善子「その方がいいわ」
善子(本当に……心配だから……)
真姫「何をよ」
善子「研究よ……倫理がどうとかで変な奴等につけ回されてるんだから」
真姫「そういうものなの、もしノーベル賞取れたらボディーガードつけようかしら」
善子「その方がいいわ」
善子(本当に……心配だから……)
24: 2016/11/11(金) 23:49:08.06 ID:wM00DUQK.net
真姫「完成よ!!」
善子「嘘!」
真姫「当たり前よ……やっぱり……この私に不可能はないのね!!」
善子「じゃ……じゃあ」
真姫「うん…これを発表すれば」
善子「すごいわ!!これで……これで真姫は」
真姫「ふふ…これから忙しくなるわよ」
善子「嘘!」
真姫「当たり前よ……やっぱり……この私に不可能はないのね!!」
善子「じゃ……じゃあ」
真姫「うん…これを発表すれば」
善子「すごいわ!!これで……これで真姫は」
真姫「ふふ…これから忙しくなるわよ」
25: 2016/11/11(金) 23:54:05.20 ID:wM00DUQK.net
善子「記者会見とかは私に任せて!」
真姫「とりあえず大学にいってくるわ」
善子「うんっ!」
真姫は……本当にすごい……
今までずっとわからなかったことを……
たったひとりで……
善子「………私は………」
真姫「とりあえず大学にいってくるわ」
善子「うんっ!」
真姫は……本当にすごい……
今までずっとわからなかったことを……
たったひとりで……
善子「………私は………」
26: 2016/11/11(金) 23:56:48.47 ID:wM00DUQK.net
善子「よし……とりあえず……はぁー」
しばらく……忙しくなるわね……
善子「帰っちゃお」
また花丸と……今日は何を教えてあげよう……
沼津のこと……もっと教えてあげたいな
しばらく……忙しくなるわね……
善子「帰っちゃお」
また花丸と……今日は何を教えてあげよう……
沼津のこと……もっと教えてあげたいな
27: 2016/11/12(土) 00:01:06.11 ID:5ivDU2HJ.net
善子「ただいま………って誰もいないわよね」
カチッ
パソコン「VIpro起動………しばらくお待ちください」
善子(また……)
花丸「あっ善子ちゃんお帰りなさい」
善子「ただいま、そう聞いて!ついに真姫が……」
カチッ
パソコン「VIpro起動………しばらくお待ちください」
善子(また……)
花丸「あっ善子ちゃんお帰りなさい」
善子「ただいま、そう聞いて!ついに真姫が……」
28: 2016/11/12(土) 00:15:25.58 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「なんだか……善子ちゃんはあんまり“楽しくない”顔だね」
善子「え…………」
花丸「まだ花丸は善子ちゃんの顔をよく知らないから、間違ってたらごめんね」
善子(私は………)
善子「そんなことないわよ…」
善子「え…………」
花丸「まだ花丸は善子ちゃんの顔をよく知らないから、間違ってたらごめんね」
善子(私は………)
善子「そんなことないわよ…」
29: 2016/11/12(土) 00:17:33.88 ID:5ivDU2HJ.net
善子「それより今日は沼津のことをもっと………」
私が……真姫の成功に………
嬉しそうじゃない顔………
嬉しいに決まってるじゃない……
一緒に頑張ってきた友達が……偉業を………
じゃあ花丸の言ってたことって……
私が……真姫の成功に………
嬉しそうじゃない顔………
嬉しいに決まってるじゃない……
一緒に頑張ってきた友達が……偉業を………
じゃあ花丸の言ってたことって……
30: 2016/11/12(土) 00:27:15.32 ID:5ivDU2HJ.net
いや……私……真姫に………嫉妬を
善子「青くてきれいなのよ」
花丸「青…水は透明なのに海は青いんだね」
嫉妬なんて…そんな……わかってたはずよ……
真姫と私の差なんて……
プルルルルルル
善子「あっ電話来たからちょっとまって」
花丸「うん」
善子「はい……はい……え…………真姫が………」
善子「青くてきれいなのよ」
花丸「青…水は透明なのに海は青いんだね」
嫉妬なんて…そんな……わかってたはずよ……
真姫と私の差なんて……
プルルルルルル
善子「あっ電話来たからちょっとまって」
花丸「うん」
善子「はい……はい……え…………真姫が………」
31: 2016/11/12(土) 00:41:17.15 ID:5ivDU2HJ.net
西木野真姫……
私が大学生のときにであった先輩
親友で相棒で理解者で恩人で……
いつだって私のことを思ってくれる……
とっても頭が良くて………でもときどき見せるおっちょこちょいなところがとってもかわいい……
そんな私の大事な人が……
善子「……はい、今すぐいきます………」
ガチャ
善子「ごめん、ちょっと出掛けるから切るわね」
花丸「うん、じゃあね」
私が大学生のときにであった先輩
親友で相棒で理解者で恩人で……
いつだって私のことを思ってくれる……
とっても頭が良くて………でもときどき見せるおっちょこちょいなところがとってもかわいい……
そんな私の大事な人が……
善子「……はい、今すぐいきます………」
ガチャ
善子「ごめん、ちょっと出掛けるから切るわね」
花丸「うん、じゃあね」
32: 2016/11/12(土) 01:19:53.39 ID:5ivDU2HJ.net
医者「……後ろから……長い日本刀のようなもので貫かれて……」
善子「………………」
正真正銘、私の親友、西木野真姫………
もう動かない……
やっと発表して、これから忙しくなるってときに………
善子「………」
ただただ立ち尽くして………
真姫とのことを思い返す………
私は……………
善子「………………」
正真正銘、私の親友、西木野真姫………
もう動かない……
やっと発表して、これから忙しくなるってときに………
善子「………」
ただただ立ち尽くして………
真姫とのことを思い返す………
私は……………
34: 2016/11/12(土) 10:28:00.48 ID:5ivDU2HJ.net
善子「ただいま」
と言っても……誰も答えてはくれない……
いつもそうだったけど……
善子「ふぅ……」
真姫の研究とかはどうなるんだろう……
この家は……私の仕事は……
善子「………」
カチッ
パソコン「ヴゥゥゥン…VIpro起動………シバラクオマチクダサイ」
真姫…………
花丸「あっ善子ちゃんおかえり」
善子「……………」
花丸「……どうしたの?“楽しくない顔”だよ……」
善子「花丸……あなたの……お母さんが氏んだわ……」
花丸「えっ………ウヴゥゥゥン」
と言っても……誰も答えてはくれない……
いつもそうだったけど……
善子「ふぅ……」
真姫の研究とかはどうなるんだろう……
この家は……私の仕事は……
善子「………」
カチッ
パソコン「ヴゥゥゥン…VIpro起動………シバラクオマチクダサイ」
真姫…………
花丸「あっ善子ちゃんおかえり」
善子「……………」
花丸「……どうしたの?“楽しくない顔”だよ……」
善子「花丸……あなたの……お母さんが氏んだわ……」
花丸「えっ………ウヴゥゥゥン」
35: 2016/11/12(土) 10:30:47.77 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「ギィィィィン」
善子「えっ何これ!?」
花丸「willタスクに……ヴゥゥゥン」
善子「ちょっと!!」
花丸「こんにちは……あなたは………私の未来の旦那さんかしら?」
善子「え?」
花丸「花丸が西木野真姫の氏を認識したら再生されるようにしてあるのよ、いわゆる遺書ね」
善子「えっ何これ!?」
花丸「willタスクに……ヴゥゥゥン」
善子「ちょっと!!」
花丸「こんにちは……あなたは………私の未来の旦那さんかしら?」
善子「え?」
花丸「花丸が西木野真姫の氏を認識したら再生されるようにしてあるのよ、いわゆる遺書ね」
37: 2016/11/12(土) 10:47:06.21 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「私の研究はどうなった?もちろんノーベル賞はいただいたわよね?」
善子「…………」
花丸「遺産は全部あなたにあげるわ♪このデータを私の育った音ノ木坂教会に持っていけば手続きできるはずよ、すべての権利と研究室、貯金、土地ぜーんぶあげちゃうんだから」
善子「……そん………な」
花丸「私が氏んだのは何故かしら?
病気?事故?それとも事件?私の研究をよく思わない団体も存在するから……人類のどうのこうので古くさい考え方の人がね」
そういえば……まだなにも……
花丸「じゃああなたは私のことなんて忘れて幸せになりなさいよ」
善子「…………」
花丸「遺産は全部あなたにあげるわ♪このデータを私の育った音ノ木坂教会に持っていけば手続きできるはずよ、すべての権利と研究室、貯金、土地ぜーんぶあげちゃうんだから」
善子「……そん………な」
花丸「私が氏んだのは何故かしら?
病気?事故?それとも事件?私の研究をよく思わない団体も存在するから……人類のどうのこうので古くさい考え方の人がね」
そういえば……まだなにも……
花丸「じゃああなたは私のことなんて忘れて幸せになりなさいよ」
38: 2016/11/12(土) 10:54:22.40 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「ヴゥゥゥゥン……」
善子「うぅ……うっ……でぎる"わ"げな"い"でじょ……」ポロポロ
花丸「20代30代40代で氏んじゃったときように三種類ありました」
善子「いいわ……」
花丸「とても残念です……」
善子「………」
私が……真姫の研究を貰うの………?…
ずっと引っ付いて……紅茶を出してただけ……
善子「うぅ……うっ……でぎる"わ"げな"い"でじょ……」ポロポロ
花丸「20代30代40代で氏んじゃったときように三種類ありました」
善子「いいわ……」
花丸「とても残念です……」
善子「………」
私が……真姫の研究を貰うの………?…
ずっと引っ付いて……紅茶を出してただけ……
39: 2016/11/12(土) 11:02:48.62 ID:5ivDU2HJ.net
次の日……
花丸「どうだったの?」
善子「やっぱり真姫の研究に対して抗議を続けてたあの新興宗教の線が強いみたい……近々強制捜査が入るみたいよ……」
花丸「やっぱりそうなんだね……」
善子「…………」
花丸「どうするの?……研究は……」
善子「真姫は……すべて譲ると言ったわ……でも……私が発表したら……」
花丸「…………」
善子「盗んだみたいじゃない……」
花丸「それもそうだね……」
善子「………だから……封印よ」
花丸「うん、お母さんの部屋に」
花丸「どうだったの?」
善子「やっぱり真姫の研究に対して抗議を続けてたあの新興宗教の線が強いみたい……近々強制捜査が入るみたいよ……」
花丸「やっぱりそうなんだね……」
善子「…………」
花丸「どうするの?……研究は……」
善子「真姫は……すべて譲ると言ったわ……でも……私が発表したら……」
花丸「…………」
善子「盗んだみたいじゃない……」
花丸「それもそうだね……」
善子「………だから……封印よ」
花丸「うん、お母さんの部屋に」
40: 2016/11/12(土) 11:08:03.42 ID:5ivDU2HJ.net
……………………………
善子「…………」
お葬式……いつぶりだろう……小さい頃ひいおじいちゃんが氏んじゃったとき以来かしら……
「あのぉ……」
善子「はい……あっ」
花陽「小泉です」
善子「覚えてますよ……」
小泉さん……たしか真姫と同じ孤児院で育った親友……
花陽「真姫ちゃんは…うっ…」ポロポロ
花陽「真姫ちゃんは………真姫ちゃんは………ああぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ
善子「…………」
お葬式……いつぶりだろう……小さい頃ひいおじいちゃんが氏んじゃったとき以来かしら……
「あのぉ……」
善子「はい……あっ」
花陽「小泉です」
善子「覚えてますよ……」
小泉さん……たしか真姫と同じ孤児院で育った親友……
花陽「真姫ちゃんは…うっ…」ポロポロ
花陽「真姫ちゃんは………真姫ちゃんは………ああぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ
41: 2016/11/12(土) 11:26:56.21 ID:5ivDU2HJ.net
花陽「すみません…取り乱しちゃって……」
善子「いえ……」
この人にとっては家族同然だものね……
花陽「真姫ちゃんはどうでしたか?」
善子「ずっと……研究よ……」
花陽「ははは、やっぱり」
善子「すべての理論が完成して……すぐに発表ってときに……」
花陽「……」
善子「………」
花陽「どうするんですか?」
善子「え?」
善子「いえ……」
この人にとっては家族同然だものね……
花陽「真姫ちゃんはどうでしたか?」
善子「ずっと……研究よ……」
花陽「ははは、やっぱり」
善子「すべての理論が完成して……すぐに発表ってときに……」
花陽「……」
善子「………」
花陽「どうするんですか?」
善子「え?」
42: 2016/11/12(土) 11:35:41.46 ID:5ivDU2HJ.net
花陽「発表は……」
善子「それは
花陽「発表してください……真姫ちゃんの残したものを……」
善子「え
花陽「真姫ちゃんいってたんです……医療以外にも……とにかくいろんなことに応用できるって……真姫ちゃんが生きた証を……」
孤児院で育った真姫……こどももいないし……氏んだらこのままいずれ忘れられてしまうかもしれない……
花陽「お願いします……私はよくわからないから……」
トテテテテテ
善子「あっ……」
帰っちゃった………
善子「それは
花陽「発表してください……真姫ちゃんの残したものを……」
善子「え
花陽「真姫ちゃんいってたんです……医療以外にも……とにかくいろんなことに応用できるって……真姫ちゃんが生きた証を……」
孤児院で育った真姫……こどももいないし……氏んだらこのままいずれ忘れられてしまうかもしれない……
花陽「お願いします……私はよくわからないから……」
トテテテテテ
善子「あっ……」
帰っちゃった………
43: 2016/11/12(土) 11:41:55.30 ID:5ivDU2HJ.net
善子「………」
私と花丸は……封印することにした……
でも小泉さんは……発表することを望んでる……
私が発表したら……
真姫の助手だった私が注目されて……
私なんかは……そんな……
善子「………帰ろう……」
花丸に……話してみよう……今日のこと……
私と花丸は……封印することにした……
でも小泉さんは……発表することを望んでる……
私が発表したら……
真姫の助手だった私が注目されて……
私なんかは……そんな……
善子「………帰ろう……」
花丸に……話してみよう……今日のこと……
44: 2016/11/12(土) 13:09:50.80 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「そんなことが……」
善子「うん………どうしようかしら……」
花丸「善子ちゃんの言いたいこともわかるし……小泉さんの言いたいこともわかるし……」
善子「……発表して…………でもきっと助手の私が注目される……」
善子「私はなにもしてないの……全部真姫の功績なのに……助手だったからって私が……」
善子「うん………どうしようかしら……」
花丸「善子ちゃんの言いたいこともわかるし……小泉さんの言いたいこともわかるし……」
善子「……発表して…………でもきっと助手の私が注目される……」
善子「私はなにもしてないの……全部真姫の功績なのに……助手だったからって私が……」
45: 2016/11/12(土) 13:14:26.40 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「やっぱり封印しよう」
善子「………」
花丸「私は善子ちゃんの悲しい顔はあんまり見たくないから」
善子「…………」
相手はただの人工知能……
いや‘’ただの”じゃない……真姫の残した……人工知能……
花丸「そうだ!絵を描いてみたの!海だよ!」
善子「……海は…水色じゃなくてもっと濃い青よ……」
花丸「えー海は水なのに水色じゃないの!?」
善子「………」
花丸「私は善子ちゃんの悲しい顔はあんまり見たくないから」
善子「…………」
相手はただの人工知能……
いや‘’ただの”じゃない……真姫の残した……人工知能……
花丸「そうだ!絵を描いてみたの!海だよ!」
善子「……海は…水色じゃなくてもっと濃い青よ……」
花丸「えー海は水なのに水色じゃないの!?」
46: 2016/11/12(土) 13:23:52.45 ID:5ivDU2HJ.net
善子「そうよ」
花丸「へぇ~どんなんなんだろ~」
善子「画像アっプロードするから待ってて」
花丸「やったぁ」
私に元気になってほしいのかしら……人工知能がいっちょまえに……
ふふふ
花丸「うわぁ~きれーい」
善子「でしょ?昔は毎日これを見てたのよ」
花丸「いいなぁ~本物を見てみたいなぁ」
花丸「へぇ~どんなんなんだろ~」
善子「画像アっプロードするから待ってて」
花丸「やったぁ」
私に元気になってほしいのかしら……人工知能がいっちょまえに……
ふふふ
花丸「うわぁ~きれーい」
善子「でしょ?昔は毎日これを見てたのよ」
花丸「いいなぁ~本物を見てみたいなぁ」
47: 2016/11/12(土) 13:33:03.56 ID:5ivDU2HJ.net
善子「見せてあげたいわ」
本物……を見せる……そんなこと……
善子「できるかも……」
花丸「本当ぉ!?」
善子「花丸を私のiPhone152に入れたら……」
花丸「あ!たしかに」
善子「ちょっと待っててね」
本物……を見せる……そんなこと……
善子「できるかも……」
花丸「本当ぉ!?」
善子「花丸を私のiPhone152に入れたら……」
花丸「あ!たしかに」
善子「ちょっと待っててね」
48: 2016/11/12(土) 13:47:25.68 ID:5ivDU2HJ.net
花丸「すごぉぉぉぉい」
善子「どう?」
花丸「わぁ~」
善子「これでなんでも直接見に行けるわよ」
花丸「じゃあ海に」
善子「………まあもう暇だしね……明日いく?」
花丸「やったぁ」
何も知らない……からっぽで……こどもみたいに好奇心があって……
善子「じゃあ明日ね」
善子「どう?」
花丸「わぁ~」
善子「これでなんでも直接見に行けるわよ」
花丸「じゃあ海に」
善子「………まあもう暇だしね……明日いく?」
花丸「やったぁ」
何も知らない……からっぽで……こどもみたいに好奇心があって……
善子「じゃあ明日ね」
49: 2016/11/12(土) 14:09:15.90 ID:5ivDU2HJ.net
ザァァァァァァァァァァァァァ
善子「ほら……これが海よ」
iPhone丸「…………すごいね……太陽が反射してきらきらしてる……」
善子「でしょ?」
チャプ
善子「つめたっ」
iPhone丸「冷たいの?」
善子「ええ……まあこんな時期だし」
iPhone丸「………………」
善子「どう?初めての海は」
iPhone丸「とってもきれいだね……水ってどんなかんじ?」
善子「冷たいわ……今はね……あとは………」
善子「ほら……これが海よ」
iPhone丸「…………すごいね……太陽が反射してきらきらしてる……」
善子「でしょ?」
チャプ
善子「つめたっ」
iPhone丸「冷たいの?」
善子「ええ……まあこんな時期だし」
iPhone丸「………………」
善子「どう?初めての海は」
iPhone丸「とってもきれいだね……水ってどんなかんじ?」
善子「冷たいわ……今はね……あとは………」
51: 2016/11/12(土) 14:44:44.58 ID:5ivDU2HJ.net
善子「ただいまー」
お母さん「あら……おかえり……」
久しぶりの実家……いつぶりだろう……大学を卒業して一回帰って……それから真姫のところだから……
善子「…………ごめん……」
お母さん「………いいのよ……まだまだ若いんだから…お仕事なんてたくさんあるわ……でも孫の顔が見てみたいわ」
善子「あはは…それは」
お母さん「とりあえずごはん作るわよ」
善子「うん、ありがとう」
お母さん「あら……おかえり……」
久しぶりの実家……いつぶりだろう……大学を卒業して一回帰って……それから真姫のところだから……
善子「…………ごめん……」
お母さん「………いいのよ……まだまだ若いんだから…お仕事なんてたくさんあるわ……でも孫の顔が見てみたいわ」
善子「あはは…それは」
お母さん「とりあえずごはん作るわよ」
善子「うん、ありがとう」
52: 2016/11/12(土) 14:49:42.71 ID:5ivDU2HJ.net
iPhone丸「どうしてあやまったの?」
善子「いろいろあるのよ……」
私が就活で悩んでるときに真姫が研究室を紹介してくれて…
いちおうすこしお金も貰えるし大好きな友達のところだったから喜んで入っちゃった……
お父さんとお母さんからは心配されて柔らかく反対されたけど……
善子「……結局……ダメだもんね……私」
iPhone丸「………」
善子「いろいろあるのよ……」
私が就活で悩んでるときに真姫が研究室を紹介してくれて…
いちおうすこしお金も貰えるし大好きな友達のところだったから喜んで入っちゃった……
お父さんとお母さんからは心配されて柔らかく反対されたけど……
善子「……結局……ダメだもんね……私」
iPhone丸「………」
53: 2016/11/12(土) 14:57:40.10 ID:5ivDU2HJ.net
お母さん「…はい」
ガタン
善子「親子丼ね……いただきます」パンッ
お母さん「どうすんのこれから……」
善子「まだ決めてないわ……」モグモグ
シチミパッパ
お母さん「そう……まあゆっくりしていきなさい……」
善子「うん……」ムシャムシャ
シチミパッパパッパ
ガタン
善子「親子丼ね……いただきます」パンッ
お母さん「どうすんのこれから……」
善子「まだ決めてないわ……」モグモグ
シチミパッパ
お母さん「そう……まあゆっくりしていきなさい……」
善子「うん……」ムシャムシャ
シチミパッパパッパ
54: 2016/11/12(土) 15:16:56.57 ID:5ivDU2HJ.net
………………
善子「そろそろよ……」
iPhone丸「?」
善子「ここが私の高校……ずいぶん変わっちゃったけどね」
iPhone丸「へぇ~」
女子高生A「みてみて……あの人きれい~」
女子高生B「でも携帯電話に話しかけてるずら」
女子高生A「もー……電話なんだから話しかけて当たり前でしょ!?」
女子高生B「たしかにそうずら」
善子「そろそろよ……」
iPhone丸「?」
善子「ここが私の高校……ずいぶん変わっちゃったけどね」
iPhone丸「へぇ~」
女子高生A「みてみて……あの人きれい~」
女子高生B「でも携帯電話に話しかけてるずら」
女子高生A「もー……電話なんだから話しかけて当たり前でしょ!?」
女子高生B「たしかにそうずら」
56: 2016/11/12(土) 15:22:01.92 ID:5ivDU2HJ.net
iPhone丸「今のは?」
善子「今の……?」
iPhone丸「ずらって」
善子「ああ、あれは方言よ」
iPhone丸「ほーげん?」
善子「そ、方言…なんか地域によってちょっと変わった日本語よ」
iPhone丸「へぇ~おもしろいずら!!」
善子「真似しないの!」
iPhone丸「でもかわいいよ」
善子「うーん……」
善子「今の……?」
iPhone丸「ずらって」
善子「ああ、あれは方言よ」
iPhone丸「ほーげん?」
善子「そ、方言…なんか地域によってちょっと変わった日本語よ」
iPhone丸「へぇ~おもしろいずら!!」
善子「真似しないの!」
iPhone丸「でもかわいいよ」
善子「うーん……」
57: 2016/11/12(土) 15:26:58.63 ID:5ivDU2HJ.net
善子「……やめなさい」
iPhone丸「大丈夫ずら、たまにずらってつけるくらい」
善子「…………まあ……とくに悪いこともないし……」
善子「とりあえず次いくわよ」
「「あれっ………善子ちゃああああああん!!」」
善子「?」
ルビィ「ルビィだよ!!」
善子「ルビィ!?」
ルビィ「久しぶりだねぇ!えーっと四年くらいあってないっけ?」
善子「そうね!」
iPhone丸「大丈夫ずら、たまにずらってつけるくらい」
善子「…………まあ……とくに悪いこともないし……」
善子「とりあえず次いくわよ」
「「あれっ………善子ちゃああああああん!!」」
善子「?」
ルビィ「ルビィだよ!!」
善子「ルビィ!?」
ルビィ「久しぶりだねぇ!えーっと四年くらいあってないっけ?」
善子「そうね!」
58: 2016/11/12(土) 15:32:22.54 ID:5ivDU2HJ.net
ルビィ「善子ちゃんは………あっ……ごめん……」
善子「いいのよ……ルビィは今なにやってるの?」
ルビィ「ルビィはしやくしょだよ!」
善子「しやくしょ?……市役所……市役所ォ!?」
ルビィ「そう!市役所!」
善子「えぇっ!?」
ルビィ「うゆ?」
信じられない……
善子「えらいわね……」
ルビィ「勉強とってもがんばったもん!」
善子「ダイヤはどうなの?」
ルビィ「おねえちゃんはねえ……ええっと……なんだっけ……よくわからないけど洗濯機とか作ってる会社なんだって」
善子「………すごいわね」
善子「いいのよ……ルビィは今なにやってるの?」
ルビィ「ルビィはしやくしょだよ!」
善子「しやくしょ?……市役所……市役所ォ!?」
ルビィ「そう!市役所!」
善子「えぇっ!?」
ルビィ「うゆ?」
信じられない……
善子「えらいわね……」
ルビィ「勉強とってもがんばったもん!」
善子「ダイヤはどうなの?」
ルビィ「おねえちゃんはねえ……ええっと……なんだっけ……よくわからないけど洗濯機とか作ってる会社なんだって」
善子「………すごいわね」
59: 2016/11/12(土) 15:36:38.61 ID:5ivDU2HJ.net
ルビィ「それよりさっき電話してたのは……」
善子「えっ……」ギクッ
ルビィ「ううん…やっぱり…なんでもない………」
善子「あ、そう……」
ルビィ「いるはず………ないもんね……」ボソッ
善子「なにかいった?」
ルビィ「ううん大丈夫!……そうだ!千歌ちゃんのところ行こう!」
善子「千歌はここらへんにいるの?」
ルビィ「うんっ旅館だよ」
善子「えっ……」ギクッ
ルビィ「ううん…やっぱり…なんでもない………」
善子「あ、そう……」
ルビィ「いるはず………ないもんね……」ボソッ
善子「なにかいった?」
ルビィ「ううん大丈夫!……そうだ!千歌ちゃんのところ行こう!」
善子「千歌はここらへんにいるの?」
ルビィ「うんっ旅館だよ」
60: 2016/11/12(土) 15:42:46.18 ID:5ivDU2HJ.net
ちゃぽん………
千歌「ふぅ……いいお湯だね~」
ルビィ「うふふふ」
善子「千歌はいいの?仕事中に温泉なんて」
千歌「大丈夫だよぉ……」
善子「替わりがいるのね」
千歌「ふふふ……善子ちゃんは心配性だね……」ホワワ~
善子「……?」
千歌「えのきがいれば大丈夫だもんね」
善子「えのき?」
千歌「しいたけのひとり娘だよ」
善子「犬ぅ!?」
千歌「ふぅ……いいお湯だね~」
ルビィ「うふふふ」
善子「千歌はいいの?仕事中に温泉なんて」
千歌「大丈夫だよぉ……」
善子「替わりがいるのね」
千歌「ふふふ……善子ちゃんは心配性だね……」ホワワ~
善子「……?」
千歌「えのきがいれば大丈夫だもんね」
善子「えのき?」
千歌「しいたけのひとり娘だよ」
善子「犬ぅ!?」
61: 2016/11/12(土) 15:47:43.70 ID:5ivDU2HJ.net
善子「……千歌とルビィは……結婚とか考えてないの?」
千歌「私はねぇ……よくお客さんに話しかけられるからきっと大丈夫だよぉ……」
善子「なにも考えてないのね……ルビィは?」
ルビィ「うゅぁ……ルビィは……よく上司のおじさんとごはんにいくけど……あの人きらい……」
善子「……そう」
千歌「そういう善子ちゃんは?」
善子「…そうねぇ……大学でてから……男の人と仕事以外でしゃべってないから……」
千歌「なんとかの研究だもんねぇ……リケ女だね」
ルビィ「かっこいいね」
私は…そんなんじゃ……ない
千歌「私はねぇ……よくお客さんに話しかけられるからきっと大丈夫だよぉ……」
善子「なにも考えてないのね……ルビィは?」
ルビィ「うゅぁ……ルビィは……よく上司のおじさんとごはんにいくけど……あの人きらい……」
善子「……そう」
千歌「そういう善子ちゃんは?」
善子「…そうねぇ……大学でてから……男の人と仕事以外でしゃべってないから……」
千歌「なんとかの研究だもんねぇ……リケ女だね」
ルビィ「かっこいいね」
私は…そんなんじゃ……ない
62: 2016/11/12(土) 15:55:56.21 ID:5ivDU2HJ.net
善子「じゃあね!みんなによろしく!」
千歌「ウィンナーの梨子ちゃんにいっとくよ~」
ルビィ「オーストラリアじゃなかった?」
善子「オーストリアのウィーンでしょ……」
千歌ルビィ「それだ!!じゃあね善子ちゃあああん」
テケテケテケテケ
善子「………」
iPhone丸「小さな同窓会はどうだったずら?」
善子「いつのまにそんな言葉覚えたのよ……」
iPhone丸「iPhoneに電子書籍がたくさんあったから…暇なときに読んでるんだぁ」
善子「それはいいことね……」
千歌「ウィンナーの梨子ちゃんにいっとくよ~」
ルビィ「オーストラリアじゃなかった?」
善子「オーストリアのウィーンでしょ……」
千歌ルビィ「それだ!!じゃあね善子ちゃあああん」
テケテケテケテケ
善子「………」
iPhone丸「小さな同窓会はどうだったずら?」
善子「いつのまにそんな言葉覚えたのよ……」
iPhone丸「iPhoneに電子書籍がたくさんあったから…暇なときに読んでるんだぁ」
善子「それはいいことね……」
63: 2016/11/12(土) 16:01:50.96 ID:5ivDU2HJ.net
善子「ただいまー」
お母さん「おかえり、おふろと晩御飯できてるわよ」
善子「お風呂は千歌のところで入ってきたから大丈夫よ」
お母さん「じゃあごはんね…」
グラタン、サラダ、うどん
善子「……めちゃくちゃね……」
お母さん「東京いってずいぶん舌は肥えた?善子がちっちゃいころ好きだったものよ、ぜんぶ」
善子「もちろん今も大好きよ…いただきます」
お母さん「おかえり、おふろと晩御飯できてるわよ」
善子「お風呂は千歌のところで入ってきたから大丈夫よ」
お母さん「じゃあごはんね…」
グラタン、サラダ、うどん
善子「……めちゃくちゃね……」
お母さん「東京いってずいぶん舌は肥えた?善子がちっちゃいころ好きだったものよ、ぜんぶ」
善子「もちろん今も大好きよ…いただきます」
65: 2016/11/12(土) 16:12:05.03 ID:5ivDU2HJ.net
…………………
善子「…………私の部屋……そのままなんだ……」
iPhone丸「へぇ~ここが善子ちゃんの部屋……」
iPhone丸「かわいい衣装が飾ってあるね、あれは善子ちゃんが来てたの?」
善子「そうね……懐かしいわ……高校生のころアイドル部だったのよ」
iPhone丸「意外ずら」
写真がない……昔撮って……飾ってると思ったんだけど……
花丸に見せてあげたかったな……
善子「…………私の部屋……そのままなんだ……」
iPhone丸「へぇ~ここが善子ちゃんの部屋……」
iPhone丸「かわいい衣装が飾ってあるね、あれは善子ちゃんが来てたの?」
善子「そうね……懐かしいわ……高校生のころアイドル部だったのよ」
iPhone丸「意外ずら」
写真がない……昔撮って……飾ってると思ったんだけど……
花丸に見せてあげたかったな……
66: 2016/11/12(土) 23:15:15.87 ID:5ivDU2HJ.net
iPhone丸「あの黒い本は何ずら?」
善子「ん…?…あっ!!…」
iPhone丸「?」
善子「ダメよ!!」
iPhone丸「ヨハネ堕天黙示録?」
善子「ああ!フォーカス!!」
iPhone丸「なに?」
善子「………黒歴史よ」
iPhone丸「黒歴史って?」
善子「……いいのよ……////」
iPhone丸「ずるいよ、教えて善子ちゃん」
善子「……ヨハネは……私の昔の名前よ……」
iPhone丸「へぇ~ユダヤ人だったんだぁ」
善子「違うわ」
善子「ん…?…あっ!!…」
iPhone丸「?」
善子「ダメよ!!」
iPhone丸「ヨハネ堕天黙示録?」
善子「ああ!フォーカス!!」
iPhone丸「なに?」
善子「………黒歴史よ」
iPhone丸「黒歴史って?」
善子「……いいのよ……////」
iPhone丸「ずるいよ、教えて善子ちゃん」
善子「……ヨハネは……私の昔の名前よ……」
iPhone丸「へぇ~ユダヤ人だったんだぁ」
善子「違うわ」
67: 2016/11/12(土) 23:17:51.79 ID:5ivDU2HJ.net
善子「自分のこと……堕天使だと思ってたのよ………」
iPhone丸「あっ」
善子「なによもうっ!!」
iPhone丸「私は花丸だからマル!」
善子「は?」
iPhone丸「マルは堕天使かっこいいと思うよ!」
善子「そ……そうかしら……」
iPhone丸「うん!」
善子「よかった……じゃあ寝るわね、お休み」
iPhone丸「おやすみ」
iPhone丸「あっ」
善子「なによもうっ!!」
iPhone丸「私は花丸だからマル!」
善子「は?」
iPhone丸「マルは堕天使かっこいいと思うよ!」
善子「そ……そうかしら……」
iPhone丸「うん!」
善子「よかった……じゃあ寝るわね、お休み」
iPhone丸「おやすみ」
68: 2016/11/12(土) 23:22:13.68 ID:5ivDU2HJ.net
(^8^)「CHUNCHUN」
iPhone「ヴゥゥゥン…ヴゥゥゥン」
善子「ふぁ………アラームなんかしてないのに……」
iPhone丸「おはよう善子ちゃん」
善子「おはよう花丸……アラームは花丸の仕業?」
iPhone丸「そうだよ」
善子「はぁ……」
iPhone「ヴゥゥゥン…ヴゥゥゥン」
善子「ふぁ………アラームなんかしてないのに……」
iPhone丸「おはよう善子ちゃん」
善子「おはよう花丸……アラームは花丸の仕業?」
iPhone丸「そうだよ」
善子「はぁ……」
69: 2016/11/12(土) 23:24:41.94 ID:5ivDU2HJ.net
善子「おはよ」
お母さん「おはよう、朝ごはんできてるわよ」
善子「あぁ、うん……」
真姫を思い出す……いつも忙しいのに朝ごはんを作ってくれたのよね……
善子「いただきます」
目玉焼き、ほうれんそう、ごはん、鮭
お母さん「おはよう、朝ごはんできてるわよ」
善子「あぁ、うん……」
真姫を思い出す……いつも忙しいのに朝ごはんを作ってくれたのよね……
善子「いただきます」
目玉焼き、ほうれんそう、ごはん、鮭
70: 2016/11/12(土) 23:29:25.01 ID:5ivDU2HJ.net
お母さん「帰るの?」
善子「…………うん」
お母さん「もうちょっとゆっくりしてけばいいのに」
善子「ごめん……」
お母さん「東京に戻ってどうするの?」
善子「戻ってから決める……」
お母さん「そう………善子が戻ってきて……嬉しかったのよ」
善子「………」
お母さん「もうずっと……この町には戻りたくないのかと思ってたんだから」
善子「…………」
それってどういう意味?………
善子「そんなわけないでしょ……私の故郷なのよ」
深い意味なんてないわよね……
善子「…………うん」
お母さん「もうちょっとゆっくりしてけばいいのに」
善子「ごめん……」
お母さん「東京に戻ってどうするの?」
善子「戻ってから決める……」
お母さん「そう………善子が戻ってきて……嬉しかったのよ」
善子「………」
お母さん「もうずっと……この町には戻りたくないのかと思ってたんだから」
善子「…………」
それってどういう意味?………
善子「そんなわけないでしょ……私の故郷なのよ」
深い意味なんてないわよね……
71: 2016/11/12(土) 23:33:41.30 ID:5ivDU2HJ.net
善子「じゃあね」
お母さん「………いってらっしゃい……またいつでも帰ってきてね」
善子「うん……ばいばい」
ガチャッ
iPhone丸「……善子ちゃん」
善子「なによ」
iPhone丸「最後に一回だけ海に連れていってほしいな」
善子「………まあいいわ」
お母さん「………いってらっしゃい……またいつでも帰ってきてね」
善子「うん……ばいばい」
ガチャッ
iPhone丸「……善子ちゃん」
善子「なによ」
iPhone丸「最後に一回だけ海に連れていってほしいな」
善子「………まあいいわ」
72: 2016/11/12(土) 23:37:33.99 ID:5ivDU2HJ.net
ザパァァッ………
iPhone丸「………きれいずら……」
善子「寒いわね~」
iPhone丸「今は寒いんだね」
善子「そうね……」
iPhone丸「水は?」
善子「冷たいわよ……」
iPhone丸「冷たいってどんな感じなの?」
善子「………難しい質問ね」
iPhone丸「温度が低いってどんな感じずら?」
善子「…………」
iPhone丸「マルも……さわってみたいな……水」
善子「………花丸は人工知能だから……」
iPhone丸「知ってるよ」
善子「ロボットにでもなれば………あっ」
iPhone丸「………きれいずら……」
善子「寒いわね~」
iPhone丸「今は寒いんだね」
善子「そうね……」
iPhone丸「水は?」
善子「冷たいわよ……」
iPhone丸「冷たいってどんな感じなの?」
善子「………難しい質問ね」
iPhone丸「温度が低いってどんな感じずら?」
善子「…………」
iPhone丸「マルも……さわってみたいな……水」
善子「………花丸は人工知能だから……」
iPhone丸「知ってるよ」
善子「ロボットにでもなれば………あっ」
73: 2016/11/12(土) 23:43:22.62 ID:5ivDU2HJ.net
善子「………なんでもないわ……」
気づいちゃった………ロボットになんかなる必要ない……
真姫の研究があれば……花丸は……
iPhone丸「わかってるずら……さあ帰ろ善子ちゃん」
善子「………うん」
あいては………人工知能よ………
気づいちゃった………ロボットになんかなる必要ない……
真姫の研究があれば……花丸は……
iPhone丸「わかってるずら……さあ帰ろ善子ちゃん」
善子「………うん」
あいては………人工知能よ………
75: 2016/11/12(土) 23:48:54.06 ID:5ivDU2HJ.net
それに……封印するって……
🚇「ガタンゴトンガタンゴトンプァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」
善子「はぁ……」ジャガリコポリポリ
iPhone丸「楽しくない顔だね……何か悩みでもできたずら?」
善子「まあ……そうね……」
わからない……自分が何をしたいのか……
花丸……
ただの人工知能で……暇潰しのつもりだったのに……
真姫がいなくなって……私に開いた穴を埋めにくる………
私は……
🚇「ガタンゴトンガタンゴトンプァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」
善子「はぁ……」ジャガリコポリポリ
iPhone丸「楽しくない顔だね……何か悩みでもできたずら?」
善子「まあ……そうね……」
わからない……自分が何をしたいのか……
花丸……
ただの人工知能で……暇潰しのつもりだったのに……
真姫がいなくなって……私に開いた穴を埋めにくる………
私は……
76: 2016/11/12(土) 23:53:10.56 ID:5ivDU2HJ.net
iPhone丸「沼津から長旅お疲れ様」
善子「ふぅ……さすがに疲れるわ……」
iPhone丸「ゆっくり休むずら」
善子「……ちょっと用事あるから出掛けるわね」
iPhone丸「マルもいきたい」
善子「ダーメ、留守番してなさい」
iPhone丸「そんなぁ」
善子「ふぅ……さすがに疲れるわ……」
iPhone丸「ゆっくり休むずら」
善子「……ちょっと用事あるから出掛けるわね」
iPhone丸「マルもいきたい」
善子「ダーメ、留守番してなさい」
iPhone丸「そんなぁ」
77: 2016/11/12(土) 23:56:53.39 ID:5ivDU2HJ.net
テクテクテク
善子「……………」
ダメに決まってるじゃない……真姫の研究を利用して……
善子「……はぁ」
わかってるわよそんなこと……でも……
私は……花丸が………
テクテクテク
善子「…………ついた……」
ちょっとしか経ってないはずなのに……久しぶりに来たような………
真姫の研究室……この扉を開いても真姫はいない……
善子「……………」
ダメに決まってるじゃない……真姫の研究を利用して……
善子「……はぁ」
わかってるわよそんなこと……でも……
私は……花丸が………
テクテクテク
善子「…………ついた……」
ちょっとしか経ってないはずなのに……久しぶりに来たような………
真姫の研究室……この扉を開いても真姫はいない……
78: 2016/11/13(日) 00:03:54.44 ID:c2BN5eAV.net
ガチャッ
善子「…………」
何を期待してたの……?…
いるわけないのよ……氏んだのよ………
ガサガサ
善子「えっと……あった……」
私は……どうしたいの……?……
こんなところに来て……
善子「これがあれば……」
善子「…………」
何を期待してたの……?…
いるわけないのよ……氏んだのよ………
ガサガサ
善子「えっと……あった……」
私は……どうしたいの……?……
こんなところに来て……
善子「これがあれば……」
79: 2016/11/13(日) 00:09:07.98 ID:c2BN5eAV.net
花丸が……人に………
善子「………ダメ……よね……帰ろう…」
まだ……真姫の匂いがする研究室……
善子「………」
人を作るなんて……
神様に大目玉食らうわよね………
善子「………ダメ……よね……帰ろう…」
まだ……真姫の匂いがする研究室……
善子「………」
人を作るなんて……
神様に大目玉食らうわよね………
80: 2016/11/13(日) 00:11:16.92 ID:c2BN5eAV.net
善子「ただいま……」
なんていっても……今はひとり………
iPhone丸「お帰り善子ちゃん」
善子「花丸……」
善子「……とりあえずカップ麺でも作ろうかしら……」
……………………………………………
フツフツフツ
ピッ
iPhone丸「マルが三分はかるよ」
善子「あら……ありがとう」
なんていっても……今はひとり………
iPhone丸「お帰り善子ちゃん」
善子「花丸……」
善子「……とりあえずカップ麺でも作ろうかしら……」
……………………………………………
フツフツフツ
ピッ
iPhone丸「マルが三分はかるよ」
善子「あら……ありがとう」
81: 2016/11/13(日) 00:16:27.75 ID:c2BN5eAV.net
マル「できたよ!!三分ずら!!」
善子「これよ!……セブブンの豚の角煮を突っ込むの」
ドチャッ
善子「……………」スンスン
善子「たまらないわ!!いただきまーす」チュルルルルッ
善子「うーんデリシャス!」
iPhone丸「おいしいの?」
善子「そうよ……小さいへんな肉しか入ってないカップ麺にいれるとあぶらがトロットロになるのよ」
iPhone丸「へえ~食べてみたいなあ」
善子「……………」
食べるなんて……言わないでよ……
善子「これよ!……セブブンの豚の角煮を突っ込むの」
ドチャッ
善子「……………」スンスン
善子「たまらないわ!!いただきまーす」チュルルルルッ
善子「うーんデリシャス!」
iPhone丸「おいしいの?」
善子「そうよ……小さいへんな肉しか入ってないカップ麺にいれるとあぶらがトロットロになるのよ」
iPhone丸「へえ~食べてみたいなあ」
善子「……………」
食べるなんて……言わないでよ……
82: 2016/11/13(日) 00:20:02.02 ID:c2BN5eAV.net
善子「……ごちそうさま」
iPhone丸「幸せそうな顔になったずら」
善子「そう?」
iPhone丸「出掛ける前も……東京に帰る電車の中でもなんだか辛そうな顔だったから」
善子「……そうかしら……」
なんでもお見通しってわけ…?……
iPhone丸「善子ちゃんの笑顔が見れてマルも幸せずら」
iPhone丸「幸せそうな顔になったずら」
善子「そう?」
iPhone丸「出掛ける前も……東京に帰る電車の中でもなんだか辛そうな顔だったから」
善子「……そうかしら……」
なんでもお見通しってわけ…?……
iPhone丸「善子ちゃんの笑顔が見れてマルも幸せずら」
84: 2016/11/13(日) 10:15:34.98 ID:c2BN5eAV.net
ウィィィィィィィ
善子「…………」
iPhone丸「お母さんの部屋の掃除?」
善子「そうね……」
iPhone丸「このままにしておくの?」
善子「…………どうかしら……」
真姫の部屋……整頓されていて難しい本がたくさん並んでる……
善子「あっ………」
アルバム……真姫の
パラパラ
善子「ふふ……」
小学生くらいの真姫と小泉さんの写真……
善子「かわらないわね……」
iPhone丸「かわいいずら」
中学、高校まで小泉さんや灰色の髪の女の子との写真ばかり……
たしか南さんだったかしら……
あったことはないけど話は聞いてたわね……
善子「…………」
iPhone丸「お母さんの部屋の掃除?」
善子「そうね……」
iPhone丸「このままにしておくの?」
善子「…………どうかしら……」
真姫の部屋……整頓されていて難しい本がたくさん並んでる……
善子「あっ………」
アルバム……真姫の
パラパラ
善子「ふふ……」
小学生くらいの真姫と小泉さんの写真……
善子「かわらないわね……」
iPhone丸「かわいいずら」
中学、高校まで小泉さんや灰色の髪の女の子との写真ばかり……
たしか南さんだったかしら……
あったことはないけど話は聞いてたわね……
85: 2016/11/13(日) 10:19:08.96 ID:c2BN5eAV.net
善子「………大学のころのね……そろそろ私が出てくるかも」
パラパラ
iPhone丸「善子ちゃんに期待ずら」
善子「あったわ……これはスキー旅行のとき……これは学祭でたこ焼きを売ってたときね」
iPhone丸「いつも笑ってるね」
善子「楽しかったわ」
パラパラ
善子「これは……」
iPhone丸「いつの写真ずら?」
パラパラ
iPhone丸「善子ちゃんに期待ずら」
善子「あったわ……これはスキー旅行のとき……これは学祭でたこ焼きを売ってたときね」
iPhone丸「いつも笑ってるね」
善子「楽しかったわ」
パラパラ
善子「これは……」
iPhone丸「いつの写真ずら?」
86: 2016/11/13(日) 10:23:42.83 ID:c2BN5eAV.net
善子「……………」
2年前?……この日にちが正しいならそうなるけど
どこかしら…?……研究室?人が二人くらい入りそうな大きな機械の前に私と真姫……
でもここは見たことがない……
まったく覚えがない……
iPhone丸「この写真は険しい顔だね」
善子「…………」
2年前?……この日にちが正しいならそうなるけど
どこかしら…?……研究室?人が二人くらい入りそうな大きな機械の前に私と真姫……
でもここは見たことがない……
まったく覚えがない……
iPhone丸「この写真は険しい顔だね」
善子「…………」
87: 2016/11/13(日) 10:31:20.00 ID:c2BN5eAV.net
2年前って……私はもう大学を出てあの研究室で真姫の助手をしてるわよね
でもこの写真はあそこじゃないし……
2年前に違う研究室に行ってたとしてもそれを忘れるなんて……
善子「………」
アルバムはこのページで終わってる……
パタン
善子「昔の写真よ…研究室に入ったころのね」
iPhone丸「へぇ~」
もう少し詳しく調べないと……
でもこの写真はあそこじゃないし……
2年前に違う研究室に行ってたとしてもそれを忘れるなんて……
善子「………」
アルバムはこのページで終わってる……
パタン
善子「昔の写真よ…研究室に入ったころのね」
iPhone丸「へぇ~」
もう少し詳しく調べないと……
88: 2016/11/13(日) 10:38:20.24 ID:c2BN5eAV.net
真姫の部屋には古臭い学習机がある
孤児院で小学校に入学したら歳上の孤児たちがみんなで作ってくれるらしい……
真姫は今までそれを大事に使ってた……
でも一ヶ所だけ改造してある場所があって…右側の引き出しに鍵をつけていた……
善子「……たしか……日記と……思い出の論文とかが入ってるっていってたっけ……」
iPhone丸「いいの?怒られちゃうよ?」
善子「…………」
そりゃあ罪悪感だってあるけど
もういないのよ……
孤児院で小学校に入学したら歳上の孤児たちがみんなで作ってくれるらしい……
真姫は今までそれを大事に使ってた……
でも一ヶ所だけ改造してある場所があって…右側の引き出しに鍵をつけていた……
善子「……たしか……日記と……思い出の論文とかが入ってるっていってたっけ……」
iPhone丸「いいの?怒られちゃうよ?」
善子「…………」
そりゃあ罪悪感だってあるけど
もういないのよ……
89: 2016/11/13(日) 10:46:22.86 ID:c2BN5eAV.net
ガキッ
善子「固いわね……」
ギギッ
善子「…………ふんっ!」
バキッ
善子「あっ…………ごめんね……」
iPhone丸「あぁあ、マル知らないよ」
壊しちゃった………でも……
手がかりがあるかもしれないから……
知りたいし……知らないのはおかしいんだし……
善子「………MAKIdiary……ふふ」
あとは……卒論と………レポート?
善子「Tレポート…?……」
知らない……実験はいつも私がいたはずなのに……
それなら私が大学に入る前ってこと?
善子「固いわね……」
ギギッ
善子「…………ふんっ!」
バキッ
善子「あっ…………ごめんね……」
iPhone丸「あぁあ、マル知らないよ」
壊しちゃった………でも……
手がかりがあるかもしれないから……
知りたいし……知らないのはおかしいんだし……
善子「………MAKIdiary……ふふ」
あとは……卒論と………レポート?
善子「Tレポート…?……」
知らない……実験はいつも私がいたはずなのに……
それなら私が大学に入る前ってこと?
90: 2016/11/13(日) 10:52:13.22 ID:c2BN5eAV.net
パラパラ
善子「………なにこれ……」
この間完成させたものとまったく同じもの……
パラパラ
善子「しかも……2年前…?…………」
嘘……でしょ……
パラパラ……
善子「最終実験……失敗…?………」
わけがわからない……
善子「どうして2年前に………」
善子「………なにこれ……」
この間完成させたものとまったく同じもの……
パラパラ
善子「しかも……2年前…?…………」
嘘……でしょ……
パラパラ……
善子「最終実験……失敗…?………」
わけがわからない……
善子「どうして2年前に………」
91: 2016/11/13(日) 11:00:58.78 ID:c2BN5eAV.net
善子「………………」
わからない……なにもわからない……
パサッ……
善子「……………真姫diary……」
パラパラ
≪四年前11月17日
人を生き返らせたいなんて…そんなこと頼まれるなんて思わなかった。
でも私が研究してる事を続ければそこに向かうことは必然だし、なにより親友の善子の頼みだから。≫
善子「っ…………」
私が………?………
人を?………誰を?
わからない……なにもわからない……
パサッ……
善子「……………真姫diary……」
パラパラ
≪四年前11月17日
人を生き返らせたいなんて…そんなこと頼まれるなんて思わなかった。
でも私が研究してる事を続ければそこに向かうことは必然だし、なにより親友の善子の頼みだから。≫
善子「っ…………」
私が………?………
人を?………誰を?
92: 2016/11/13(日) 11:05:00.73 ID:c2BN5eAV.net
≪三年前2月19日
研究室を地下に移した。音がすごいし人に見せられるようなものじゃないから。
でももうずいぶん進んだ≫
善子「知らない……知らないわ……なにも」
≪2年前11月1日ごめんね善子≫
善子「…………」
ここから先はなかった………
研究室を地下に移した。音がすごいし人に見せられるようなものじゃないから。
でももうずいぶん進んだ≫
善子「知らない……知らないわ……なにも」
≪2年前11月1日ごめんね善子≫
善子「…………」
ここから先はなかった………
93: 2016/11/13(日) 11:12:12.17 ID:c2BN5eAV.net
てくてくてく
善子「……………」
外を歩きたくなった……まだ昼間……スーツのオジサンたちが忙しそうに走ってる……
私はゆっくり歩いてる
iPhone丸「善子ちゃん……」
善子「どうしたの?」
どこか違う世界に迷い混んだような……
世界は壊れちゃったのかな……
私って……
iPhone丸「マルは今の善子ちゃんの味方だよ……ほかのぜんぶが善子ちゃんの知らないものになっても……ずっと善子ちゃんの友達だよ……」
善子「…………」
善子「……………」
外を歩きたくなった……まだ昼間……スーツのオジサンたちが忙しそうに走ってる……
私はゆっくり歩いてる
iPhone丸「善子ちゃん……」
善子「どうしたの?」
どこか違う世界に迷い混んだような……
世界は壊れちゃったのかな……
私って……
iPhone丸「マルは今の善子ちゃんの味方だよ……ほかのぜんぶが善子ちゃんの知らないものになっても……ずっと善子ちゃんの友達だよ……」
善子「…………」
95: 2016/11/13(日) 12:04:00.52 ID:c2BN5eAV.net
こんなに優しい友達がいるのに……
さみしいのはどうして?
頭の中がめちゃくちゃで……何が本当のことなのかもわからない……
私は………
iPhone丸「ひとりじゃないずら」
善子「……花丸…………」
さみしいのはひとりだから……
私をわかってくれるのは……もう人工知能の花丸だけ……
テクテクテク
さみしいのはどうして?
頭の中がめちゃくちゃで……何が本当のことなのかもわからない……
私は………
iPhone丸「ひとりじゃないずら」
善子「……花丸…………」
さみしいのはひとりだから……
私をわかってくれるのは……もう人工知能の花丸だけ……
テクテクテク
96: 2016/11/13(日) 12:10:19.83 ID:c2BN5eAV.net
ガチャッ
研究室……歩いていたらたどり着いた……
善子「………切るわよ」
iPhone丸「え…プツン
誰か教えて……いったい何があったの?
知ってる真姫はもういない……
ひとりにしないで……
私が生き返らせたい人?
私の願いなのに……私はなにも知らない……
どうして謝ってたの?
真姫はもう帰ってこない……
善子「ごめんね真姫、花丸」
ガチャン
研究室……歩いていたらたどり着いた……
善子「………切るわよ」
iPhone丸「え…プツン
誰か教えて……いったい何があったの?
知ってる真姫はもういない……
ひとりにしないで……
私が生き返らせたい人?
私の願いなのに……私はなにも知らない……
どうして謝ってたの?
真姫はもう帰ってこない……
善子「ごめんね真姫、花丸」
ガチャン
98: 2016/11/13(日) 20:18:36.97 ID:c2BN5eAV.net
あれからどれだけ時間が経ったのかしら……
ヴゥゥゥゥン
プシャアアアアアアアア
「……あ………ああ"っお"え"っ」ビチャビチャッ
善子「!………気づいた?」
「ゴハッ……あ……ぁぁ」
善子「初めてのだものね……声を出すのは」
「え……がっ……ごえ"っ」
善子「最初から成体だったのは失敗だったかしら……」
「ぞ………お……よ」
ゆっくり立ち上がろうとしてる……
ヴゥゥゥゥン
プシャアアアアアアアア
「……あ………ああ"っお"え"っ」ビチャビチャッ
善子「!………気づいた?」
「ゴハッ……あ……ぁぁ」
善子「初めてのだものね……声を出すのは」
「え……がっ……ごえ"っ」
善子「最初から成体だったのは失敗だったかしら……」
「ぞ………お……よ」
ゆっくり立ち上がろうとしてる……
99: 2016/11/13(日) 20:24:27.88 ID:c2BN5eAV.net
「あっ」ガクン
善子「ふふ…生まれたての馬みたいね」
フキフキ
「あり……が……」
濡れたクリーム色の長い髪を拭いて顔を見ると…まだまだまぶたを閉じたままで……
善子「せっかく本物が見られるのよ?」
「あ"っ……あ……ま……ぶしい……」
善子「どう?iPhoneのカメラじゃなくて……自分の目でみるのは?」
「……しこ……ゃん……」
善子「花丸…今日から人間よ」
善子「ふふ…生まれたての馬みたいね」
フキフキ
「あり……が……」
濡れたクリーム色の長い髪を拭いて顔を見ると…まだまだまぶたを閉じたままで……
善子「せっかく本物が見られるのよ?」
「あ"っ……あ……ま……ぶしい……」
善子「どう?iPhoneのカメラじゃなくて……自分の目でみるのは?」
「……しこ……ゃん……」
善子「花丸…今日から人間よ」
100: 2016/11/13(日) 20:28:50.56 ID:c2BN5eAV.net
花丸「あ…い…う…え…お…」
善子「そうよ」
花丸「よし……こしゃん」
善子「ち!ちは……うーん舌を上に…?…」
花丸「ち……ち…」
善子「そうよ」
ちゃんとしゃべれるようになるにはまだまだかかるかしら……
善子「そうよ」
花丸「よし……こしゃん」
善子「ち!ちは……うーん舌を上に…?…」
花丸「ち……ち…」
善子「そうよ」
ちゃんとしゃべれるようになるにはまだまだかかるかしら……
101: 2016/11/13(日) 20:39:05.42 ID:c2BN5eAV.net
善子「立てる?」
花丸「う……」ガクガク
善子「歩いてみて」
花丸「うん」コクッ
とっ……………とっ…………トテッ
花丸「あぅ……」
善子「大丈夫?ゆっくりでいいのよ、私に掴まって」
とっ…………とっ…………とっ…………
善子「その調子よ」
花丸「ふふ」ニコォ
一応筋肉とかは成人と同じ位だけど……やっぱり難しいのね
花丸「う……」ガクガク
善子「歩いてみて」
花丸「うん」コクッ
とっ……………とっ…………トテッ
花丸「あぅ……」
善子「大丈夫?ゆっくりでいいのよ、私に掴まって」
とっ…………とっ…………とっ…………
善子「その調子よ」
花丸「ふふ」ニコォ
一応筋肉とかは成人と同じ位だけど……やっぱり難しいのね
102: 2016/11/13(日) 21:03:59.85 ID:c2BN5eAV.net
そのあと……少し苦労したけど……ゆっくり歩いておうちに帰った……
善子「どう?自分の目で見る我が家は」
花丸「ふういん……おか……かさんはふういんするんぜゃないの?」
善子「……………」
iPhoneの花丸をインストールした……
まさに人造人間になった花丸……
もちろん人工知能だったときの記憶もある……
あのとき決めた……真姫の研究は全部封印するって……
だけど
善子「ごめんね……」
花丸「…………」
ヒトを作った……
善子「どう?自分の目で見る我が家は」
花丸「ふういん……おか……かさんはふういんするんぜゃないの?」
善子「……………」
iPhoneの花丸をインストールした……
まさに人造人間になった花丸……
もちろん人工知能だったときの記憶もある……
あのとき決めた……真姫の研究は全部封印するって……
だけど
善子「ごめんね……」
花丸「…………」
ヒトを作った……
103: 2016/11/13(日) 21:10:46.52 ID:c2BN5eAV.net
宗教とか……倫理とか……いろんなものが頭を過って
でも
善子「とりあえず……ごはん作るわ」
罪?……ヒトとヒトが交わって……ヒトが産まれる……
何年も……何千……何万年……ヒトが産まれる前からそうだった
クローンとかは居たけど……完全に種のない状態から花を咲かせたのはきっと私が……
………違う………かもしれない
真姫の日記だと前に完成してたんだっけ
でも最終実験失敗って書いてあったからやっぱり私が最初か……
花丸「…………」グゥゥ
善子「ふふふ、おなかがすいてるのね」
でも
善子「とりあえず……ごはん作るわ」
罪?……ヒトとヒトが交わって……ヒトが産まれる……
何年も……何千……何万年……ヒトが産まれる前からそうだった
クローンとかは居たけど……完全に種のない状態から花を咲かせたのはきっと私が……
………違う………かもしれない
真姫の日記だと前に完成してたんだっけ
でも最終実験失敗って書いてあったからやっぱり私が最初か……
花丸「…………」グゥゥ
善子「ふふふ、おなかがすいてるのね」
104: 2016/11/13(日) 21:14:26.12 ID:c2BN5eAV.net
善子「焼きうどんよ」
カンッ
花丸「いつ……いただきます」
善子「上手くなってるわね……はいフォークよ」
ザッ
グルグル
花丸「………」パクッ
花丸「ぼ……おえええ」ボドボド
善子「あっごめん……不味かった?」
花丸「ど……ぼえええ」おろろろ
善子「ごめんね」フキフキフキ
善子「おかゆにするわ、もうちょっと待ってて」
カンッ
花丸「いつ……いただきます」
善子「上手くなってるわね……はいフォークよ」
ザッ
グルグル
花丸「………」パクッ
花丸「ぼ……おえええ」ボドボド
善子「あっごめん……不味かった?」
花丸「ど……ぼえええ」おろろろ
善子「ごめんね」フキフキフキ
善子「おかゆにするわ、もうちょっと待ってて」
105: 2016/11/13(日) 21:19:31.12 ID:c2BN5eAV.net
善子「できたわ!!」
どんっ
花丸「……」ゴクッ
花丸「……おい……い」
善子「よかったわ」ニコッ
花丸「ふふ……」ゴクッ
善子「ちゃんと噛むのよ?」
花丸「うん」コク
ちゃんとしゃべれるようになるまでは赤ん坊みたいな感じなのかしら
どんっ
花丸「……」ゴクッ
花丸「……おい……い」
善子「よかったわ」ニコッ
花丸「ふふ……」ゴクッ
善子「ちゃんと噛むのよ?」
花丸「うん」コク
ちゃんとしゃべれるようになるまでは赤ん坊みたいな感じなのかしら
106: 2016/11/13(日) 21:30:34.58 ID:c2BN5eAV.net
花丸「ごちす……すぉ……そうさま」
善子「食べてくれてよかったわ」
いつも真姫が作ってたから久しぶりだったわ……
善子「さてと……」
花丸「?」
善子「おふろよ、喜びなさい、本物の水に疲れるわよ」
善子「食べてくれてよかったわ」
いつも真姫が作ってたから久しぶりだったわ……
善子「さてと……」
花丸「?」
善子「おふろよ、喜びなさい、本物の水に疲れるわよ」
107: 2016/11/13(日) 21:33:10.82 ID:c2BN5eAV.net
花丸をひとりでいれるわけにはいかないし………
善子「こっちよ」
花丸「……」
トトトト
善子「さ、脱ぎなさい」
花丸「……………」ギュギュ
ヌギヌギ
ガララララ
善子「さすがにふたりじゃ狭いわね……」
善子「こっちよ」
花丸「……」
トトトト
善子「さ、脱ぎなさい」
花丸「……………」ギュギュ
ヌギヌギ
ガララララ
善子「さすがにふたりじゃ狭いわね……」
108: 2016/11/13(日) 21:43:04.02 ID:c2BN5eAV.net
善子「こうよ」
ゴシゴシゴシ
善子「この布に、せっけんをごしごしするとあわがたつの」
花丸「へえ」
ゴシゴシゴシ
モモモワッ
花丸「ははは」
善子「今日はやってあげるわ」
ゴッシゴッシ
モコモコッ
善子「……………」
おわっ乳でかっ……いつの間にこんな設定したんだっけ……髪の色と……身長くらいしか覚えてないわね……
ジャアアアアアアアア
花丸「あっ……い…いだ」
善子「?」
花丸「め……めに……」
善子「あっごめんね目に泡が入ったのね」
ジャアアアアアアアア
ゴシゴシゴシ
善子「この布に、せっけんをごしごしするとあわがたつの」
花丸「へえ」
ゴシゴシゴシ
モモモワッ
花丸「ははは」
善子「今日はやってあげるわ」
ゴッシゴッシ
モコモコッ
善子「……………」
おわっ乳でかっ……いつの間にこんな設定したんだっけ……髪の色と……身長くらいしか覚えてないわね……
ジャアアアアアアアア
花丸「あっ……い…いだ」
善子「?」
花丸「め……めに……」
善子「あっごめんね目に泡が入ったのね」
ジャアアアアアアアア
109: 2016/11/13(日) 21:47:35.17 ID:c2BN5eAV.net
チャポン………
善子「……せまっ」
花丸「うん」
ギュウギュウ
善子「浴槽……ふたりではちょっときついわね……」
ツメツメ
花丸「よしこ……ちゃん?」
善子「?」
花丸「あ………ありが……とう」
善子「………」
花丸「たのし……たのしいよ……」
善子「気にしないで」
私が勝手にやったことだもの
私が……
善子「……せまっ」
花丸「うん」
ギュウギュウ
善子「浴槽……ふたりではちょっときついわね……」
ツメツメ
花丸「よしこ……ちゃん?」
善子「?」
花丸「あ………ありが……とう」
善子「………」
花丸「たのし……たのしいよ……」
善子「気にしないで」
私が勝手にやったことだもの
私が……
110: 2016/11/13(日) 22:03:21.63 ID:c2BN5eAV.net
花丸「……………」コクンコクン
花丸「………」ウトウト
善子「……ちょっと……」
花丸「…すぅ…………すぅ………」zzz
善子「寝てる?」
風呂で寝ないでよ……
善子「うぅぅぅん………おっもいわね」
ズリズリ
花丸「ふぅ…………」zzz
善子「はぁ」
仕方ないわね……はじめて身体を動かしたんだから………
花丸「………」ウトウト
善子「……ちょっと……」
花丸「…すぅ…………すぅ………」zzz
善子「寝てる?」
風呂で寝ないでよ……
善子「うぅぅぅん………おっもいわね」
ズリズリ
花丸「ふぅ…………」zzz
善子「はぁ」
仕方ないわね……はじめて身体を動かしたんだから………
111: 2016/11/13(日) 22:08:12.79 ID:c2BN5eAV.net
ベッド花丸「ふふ…………」zzz
かわいらしい寝顔ね……
善子「………はぁ………」
明日から……本格的に調べていこう……
善子「地下の研究室……」
私の知らない研究室……ずっと真姫と一緒にいたと思ってたけど……
私の知らない私……その願い……
2年前の11月……何があったのか……?
真姫はどうして日記に……ごめんなんて……
善子「山積みね…………」
花丸「ふゎ……」zzz
善子「おやすみ」
かわいらしい寝顔ね……
善子「………はぁ………」
明日から……本格的に調べていこう……
善子「地下の研究室……」
私の知らない研究室……ずっと真姫と一緒にいたと思ってたけど……
私の知らない私……その願い……
2年前の11月……何があったのか……?
真姫はどうして日記に……ごめんなんて……
善子「山積みね…………」
花丸「ふゎ……」zzz
善子「おやすみ」
113: 2016/11/13(日) 22:33:11.22 ID:c2BN5eAV.net
ルビィ「えへへへ」
「わあっルビィちゃん似合ってるよ」
善子「流石終身名誉リトルデーモンね」
誰?……私と遊んでるのは
ルビィ「リトルデーモンとしてもがんばルビィ!!」
「ルビィちゃんは悪魔なんかじゃないずら」
誰?……私とルビィの間にいるのは
善子「■■もリトルデーモンよ!」
「■■はお寺だからりとるでーもんなんかじゃないよ」
善子「ぐぐ……じゃあリトルエンマね」
誰?……私と話してるのは
千歌「おーいそろそろ練習だよー」
「はぁーい」
ルビィ「うゅ」
善子「いくわよルビィ■■」
「うん」
ルビィ「おねえちゃんまだかな~」
「わあっルビィちゃん似合ってるよ」
善子「流石終身名誉リトルデーモンね」
誰?……私と遊んでるのは
ルビィ「リトルデーモンとしてもがんばルビィ!!」
「ルビィちゃんは悪魔なんかじゃないずら」
誰?……私とルビィの間にいるのは
善子「■■もリトルデーモンよ!」
「■■はお寺だからりとるでーもんなんかじゃないよ」
善子「ぐぐ……じゃあリトルエンマね」
誰?……私と話してるのは
千歌「おーいそろそろ練習だよー」
「はぁーい」
ルビィ「うゅ」
善子「いくわよルビィ■■」
「うん」
ルビィ「おねえちゃんまだかな~」
114: 2016/11/13(日) 22:35:49.95 ID:c2BN5eAV.net
(^8^) 「CHUNCHUN」
善子「……………朝……そうだ……ごはん作らなきゃ……」ムクッ
花丸「おはよぅ……よしこちゃん」
善子「起きてたの…ごめん…いま朝ごはん作るわ」
夢……ただの夢……すぐに忘れる……
よく見るじゃない……わけのわからない夢なんて
善子「……………朝……そうだ……ごはん作らなきゃ……」ムクッ
花丸「おはよぅ……よしこちゃん」
善子「起きてたの…ごめん…いま朝ごはん作るわ」
夢……ただの夢……すぐに忘れる……
よく見るじゃない……わけのわからない夢なんて
115: 2016/11/13(日) 22:41:00.69 ID:c2BN5eAV.net
善子「はい……ごめんね、真姫はもっといろんなもの作れたんだけど……」
たまごやき、おかゆ、ほうれんそうのおひたし
花丸「ありがとう」
善子「じゃあはい……いただきます」
花丸「いたたきましゥ」
善子「ずいぶんうまくしゃべれるようになってるわね」モグモグ
花丸「へ……れんしゅうしたから……」モッモッ
善子「練習?……だから早く起きてたのね」
花丸「うん」
たまごやき、おかゆ、ほうれんそうのおひたし
花丸「ありがとう」
善子「じゃあはい……いただきます」
花丸「いたたきましゥ」
善子「ずいぶんうまくしゃべれるようになってるわね」モグモグ
花丸「へ……れんしゅうしたから……」モッモッ
善子「練習?……だから早く起きてたのね」
花丸「うん」
116: 2016/11/13(日) 22:46:46.34 ID:c2BN5eAV.net
善子「今日は……お留守番しててもらっていい?」
花丸「え……」ウルウル
善子「…………」
堪えないと……
善子「ごめんね……ちょっと大事な用事なの」
花丸「するよ……おるすばんずら」
善子「……せっかく人間になって……ちゃんと喋れるんだからずらやめなさいよ」
花丸「ええ……」
花丸「え……」ウルウル
善子「…………」
堪えないと……
善子「ごめんね……ちょっと大事な用事なの」
花丸「するよ……おるすばんずら」
善子「……せっかく人間になって……ちゃんと喋れるんだからずらやめなさいよ」
花丸「ええ……」
117: 2016/11/13(日) 22:53:55.10 ID:c2BN5eAV.net
手がかり……そんなものほとんどない……
一応……ほんの少しの可能性に賭けて……
善子「すみません」
「……津島さん?」
善子「南さんですか?」
ことり「そうですよ」
善子「……場所を変えましょうか……」
一応……ほんの少しの可能性に賭けて……
善子「すみません」
「……津島さん?」
善子「南さんですか?」
ことり「そうですよ」
善子「……場所を変えましょうか……」
118: 2016/11/13(日) 22:59:07.19 ID:c2BN5eAV.net
オシャレ喫茶店
ことり「真姫ちゃんのことですか?」
善子「…………」
鋭いわね
善子「そうです……」
ことり「真姫ちゃん、いつも津島さんの話はしてたんですよぉ」
善子「………」
ことり「それで……何が聞きたいんですか?」
善子「最後に真姫と会ったのはいつですか?」
ことり「ええっとぉ……かよちゃんと真姫ちゃんとクリスマスに教会にあいさつしに行った時だからぁ」
善子「………」
ことり「去年の12月かなぁ」
ことり「真姫ちゃんのことですか?」
善子「…………」
鋭いわね
善子「そうです……」
ことり「真姫ちゃん、いつも津島さんの話はしてたんですよぉ」
善子「………」
ことり「それで……何が聞きたいんですか?」
善子「最後に真姫と会ったのはいつですか?」
ことり「ええっとぉ……かよちゃんと真姫ちゃんとクリスマスに教会にあいさつしに行った時だからぁ」
善子「………」
ことり「去年の12月かなぁ」
119: 2016/11/13(日) 23:05:42.97 ID:c2BN5eAV.net
善子「その前は?」
ことり「ええっとぉ……そのとき結構久しぶりだったから……3年くらいまえかも……」
三年前……ならまだ真姫は研究中……
善子「なにか……なにか真姫が言ってたこと……ちょっとでも覚えてませんか?」
ことり「うぅーん……津島さんのお話しとぉ……」
善子「地下……とか……研究室を移動したとか」
ことり「あっ!!そうです!どこだっけ……」
善子「………」
何よ……何に気づいたの……
ことり「ええっとぉ……そのとき結構久しぶりだったから……3年くらいまえかも……」
三年前……ならまだ真姫は研究中……
善子「なにか……なにか真姫が言ってたこと……ちょっとでも覚えてませんか?」
ことり「うぅーん……津島さんのお話しとぉ……」
善子「地下……とか……研究室を移動したとか」
ことり「あっ!!そうです!どこだっけ……」
善子「………」
何よ……何に気づいたの……
120: 2016/11/13(日) 23:17:37.66 ID:c2BN5eAV.net
ことり「ええっと……うぅーーん……わかんないですぅ……ごめんなさい」
善子「いえ……無理いってすみません」
ことり「あっでも…去年のときは…つらそうな顔だったなぁ…すっごくやせてて…心配だったの……聞いても答えてくれなかったし……」
善子「去年……」
善子「ありがとうございます」
ことり「ごめんなさいちからになれなくて……」
善子「いえ…」
善子「いえ……無理いってすみません」
ことり「あっでも…去年のときは…つらそうな顔だったなぁ…すっごくやせてて…心配だったの……聞いても答えてくれなかったし……」
善子「去年……」
善子「ありがとうございます」
ことり「ごめんなさいちからになれなくて……」
善子「いえ…」
121: 2016/11/13(日) 23:22:30.31 ID:c2BN5eAV.net
善子「………」
四年前に私がひとを生き返らせるようにお願いして……
三年前に地下に移した
二年前にTレポート…最終実験に失敗…私にあやまる謎の日記……
その一年後…去年のクリスマスに南さんと会って……そのときはつらそうな顔だった……
善子「やっぱり地下にいかないと……」
でも手がかりが……
四年前に私がひとを生き返らせるようにお願いして……
三年前に地下に移した
二年前にTレポート…最終実験に失敗…私にあやまる謎の日記……
その一年後…去年のクリスマスに南さんと会って……そのときはつらそうな顔だった……
善子「やっぱり地下にいかないと……」
でも手がかりが……
122: 2016/11/13(日) 23:25:43.39 ID:c2BN5eAV.net
善子「ただいまー」
花丸「おかえりよしこちゃん」
家に帰って……おかえりって言われるのがこんなにうれしいなんて……
善子「お昼ごはん作るわよ♪」
花丸「やったぁ」
善子「普通のごはんにするわよ?」
花丸「うん、ちゃんとかむずら」
善子「じゃあテレビでも見て待ってて」
花丸「おかえりよしこちゃん」
家に帰って……おかえりって言われるのがこんなにうれしいなんて……
善子「お昼ごはん作るわよ♪」
花丸「やったぁ」
善子「普通のごはんにするわよ?」
花丸「うん、ちゃんとかむずら」
善子「じゃあテレビでも見て待ってて」
123: 2016/11/13(日) 23:31:04.85 ID:c2BN5eAV.net
善子「えっと……ふりかけどこだっけ……」
真姫がいつも料理してたからわからないわ……
ガサガサ
善子「……あれ……?」
オーブンの下に……なにこれ……
ガチャッガチャッ
善子「んっ……くぐぐぐ……」
ガッチャン
カパッ
善子「わっ…………」
なにこれ……狭いけど……人がぎりぎり入れそう……
善子「これって………」
地下?……まさかこんなところに?
善子「今は……とりあえずふりかけを……」
真姫がいつも料理してたからわからないわ……
ガサガサ
善子「……あれ……?」
オーブンの下に……なにこれ……
ガチャッガチャッ
善子「んっ……くぐぐぐ……」
ガッチャン
カパッ
善子「わっ…………」
なにこれ……狭いけど……人がぎりぎり入れそう……
善子「これって………」
地下?……まさかこんなところに?
善子「今は……とりあえずふりかけを……」
124: 2016/11/13(日) 23:34:32.07 ID:c2BN5eAV.net
善子「はい」
花丸「わぁ……」
善子「ごはん」
おかかのふりかけ、ごはん、買ってきたハムカツ、キャベツモリモリ
花丸「いただきます」
善子「ちゃんと野菜もたべるのよ」
花丸「うん」
どうしようかしら……できればひとりで行きたいから……
花丸「わぁ……」
善子「ごはん」
おかかのふりかけ、ごはん、買ってきたハムカツ、キャベツモリモリ
花丸「いただきます」
善子「ちゃんと野菜もたべるのよ」
花丸「うん」
どうしようかしら……できればひとりで行きたいから……
125: 2016/11/13(日) 23:41:40.94 ID:c2BN5eAV.net
夜まで待つしかないわね……
善子「…………」バリバリ
花丸「ごはんはおいしいずら」
善子「ふふふ♪」
花丸が寝たら……行ってみよう……
善子「…………」バリバリ
花丸「ごはんはおいしいずら」
善子「ふふふ♪」
花丸が寝たら……行ってみよう……
126: 2016/11/14(月) 00:03:09.66 ID:b2EqD7bv.net
善子「買い物にいくわよ」
花丸「おかいもの?」
善子「そう……晩御飯はコロッケを作ってみようと思うから……じゃがいもとひき肉をね……あとなんかお菓子とか」
花丸「まるもいくよ」
善子「だからいくわよっていってるの」
花丸「やったぁ」
花丸「おかいもの?」
善子「そう……晩御飯はコロッケを作ってみようと思うから……じゃがいもとひき肉をね……あとなんかお菓子とか」
花丸「まるもいくよ」
善子「だからいくわよっていってるの」
花丸「やったぁ」
127: 2016/11/14(月) 00:05:30.27 ID:b2EqD7bv.net
気になる……地下らしき入り口が気になって仕方がない……でも今は……
善子「ここがSEIYUよ」
花丸「わぁぁぁ」キラキラ
花丸「これは?」
善子「きゅうりね、食べたことあるでしょ?」
花丸「きうりはいつもうすいよ」
善子「それは切ってるからよ」
花丸「なるほど……」
善子「かごにいれちゃって」
花丸「うん」ポイッ
善子「ここがSEIYUよ」
花丸「わぁぁぁ」キラキラ
花丸「これは?」
善子「きゅうりね、食べたことあるでしょ?」
花丸「きうりはいつもうすいよ」
善子「それは切ってるからよ」
花丸「なるほど……」
善子「かごにいれちゃって」
花丸「うん」ポイッ
128: 2016/11/14(月) 00:07:48.35 ID:b2EqD7bv.net
善子「じゃがいもと…あった」
花丸「これは?」
善子「それは……水菜ね、すこし苦いけど私は好きよ」
花丸「へぇ」ポイッ
善子「お肉はあっちね」
テケテケテケ
善子「あったわ、ひき肉」
花丸「…………それがぶたさんだったの?」
善子「そうね」
花丸「……かわいそう」
善子「………」
花丸「これは?」
善子「それは……水菜ね、すこし苦いけど私は好きよ」
花丸「へぇ」ポイッ
善子「お肉はあっちね」
テケテケテケ
善子「あったわ、ひき肉」
花丸「…………それがぶたさんだったの?」
善子「そうね」
花丸「……かわいそう」
善子「………」
129: 2016/11/14(月) 00:11:04.81 ID:b2EqD7bv.net
答えづらいわね……
善子「パン粉……パン粉をさがさないと」
花丸「………」
トットット
善子「おやつ見る?」
花丸「うん」
善子「……………」
ポテチポイッアーモンドチョコポイッ
ジャガリコポイッヌレセンベイポイッ
花丸「これいれてもいいずら?」果汁グミ
善子「いいわよ」
善子「パン粉……パン粉をさがさないと」
花丸「………」
トットット
善子「おやつ見る?」
花丸「うん」
善子「……………」
ポテチポイッアーモンドチョコポイッ
ジャガリコポイッヌレセンベイポイッ
花丸「これいれてもいいずら?」果汁グミ
善子「いいわよ」
133: 2016/11/14(月) 10:34:22.39 ID:ahfvRxyd.net
「あのぉ………なにしてるんですか?」
善子「あっはい!?」
誰??!!
花陽「小泉です」コメドッサリ
善子「あっ……小泉さん…」
花陽「こんなところでなにをしてるんですか?……」
善子「ちょっとお買い物です」
花陽「……ずいぶん楽しそうですね」
花丸「…………」
善子「えっ」
花陽「真姫ちゃんが氏んで……まだちょっとしか経ってないのに」
え…………
善子「あっはい!?」
誰??!!
花陽「小泉です」コメドッサリ
善子「あっ……小泉さん…」
花陽「こんなところでなにをしてるんですか?……」
善子「ちょっとお買い物です」
花陽「……ずいぶん楽しそうですね」
花丸「…………」
善子「えっ」
花陽「真姫ちゃんが氏んで……まだちょっとしか経ってないのに」
え…………
134: 2016/11/14(月) 10:41:00.71 ID:ahfvRxyd.net
花陽「新しい女ですか………?…」
善子「えっ」
花丸「はなまるです、よろしくね」
花陽「………いつになったら発表するんですか?」
善子「それは」
花陽「真姫ちゃんの研究……いつになったら発表するんですか?」
善子「それは……発表……しないことにしたの」
花陽「えっ……なんでですか?ものすごいんですよね?世界中の多くの人が救われるような……そんなふうにいってましたよ?
真姫ちゃんが世界に残せる功績なんですよね?親も子もいない真姫ちゃんが残した唯一のものなんですよね?」
善子「えっ」
花丸「はなまるです、よろしくね」
花陽「………いつになったら発表するんですか?」
善子「それは」
花陽「真姫ちゃんの研究……いつになったら発表するんですか?」
善子「それは……発表……しないことにしたの」
花陽「えっ……なんでですか?ものすごいんですよね?世界中の多くの人が救われるような……そんなふうにいってましたよ?
真姫ちゃんが世界に残せる功績なんですよね?親も子もいない真姫ちゃんが残した唯一のものなんですよね?」
135: 2016/11/14(月) 10:47:43.33 ID:ahfvRxyd.net
善子「………………」
花陽「まさか……盗むんですか?それだけのものを自分のために使うんですか?真姫ちゃんのものをあなたが」
善子「ちが……………
使ったんだった………自分のために……自己満足のために………盗んだのと同じ……
花陽「最初から盗むために仲良くなったんですか?それでその花丸さんと幸せに暮らすために?」
善子「そんなんじゃ」
花陽「………わかりました」
善子「え………」
花陽「私が発表します……返してください……それは真姫ちゃんのものです……いまはもってないですよね?こんど取りにいきます」
カートカラカラ
善子「……………」
花陽「まさか……盗むんですか?それだけのものを自分のために使うんですか?真姫ちゃんのものをあなたが」
善子「ちが……………
使ったんだった………自分のために……自己満足のために………盗んだのと同じ……
花陽「最初から盗むために仲良くなったんですか?それでその花丸さんと幸せに暮らすために?」
善子「そんなんじゃ」
花陽「………わかりました」
善子「え………」
花陽「私が発表します……返してください……それは真姫ちゃんのものです……いまはもってないですよね?こんど取りにいきます」
カートカラカラ
善子「……………」
136: 2016/11/14(月) 10:49:55.72 ID:ahfvRxyd.net
じゃあ……どうすれば……良かったの?
善子「……………」
でも私が自分のために利用したのは事実……
たかが暇潰しの人工知能だったのに……真姫の残したもので……
花丸「よしこちゃん……大丈夫?」
善子「……………」
でも私が自分のために利用したのは事実……
たかが暇潰しの人工知能だったのに……真姫の残したもので……
花丸「よしこちゃん……大丈夫?」
137: 2016/11/14(月) 10:56:34.90 ID:ahfvRxyd.net
善子「…………はい」
コロッケ、キャベツ、ごはん、味噌汁、プリン
花丸「いただきます」
善子「………………」パクッ
小泉さん……の言うとおり……私は真姫の研究を利用して……
でも私だってわけのわからないことに巻き込まれて……
花丸「ごめんねよしこちゃん」モグモグ
善子「花丸のせいじゃないわ……」
全部私……
コロッケ、キャベツ、ごはん、味噌汁、プリン
花丸「いただきます」
善子「………………」パクッ
小泉さん……の言うとおり……私は真姫の研究を利用して……
でも私だってわけのわからないことに巻き込まれて……
花丸「ごめんねよしこちゃん」モグモグ
善子「花丸のせいじゃないわ……」
全部私……
138: 2016/11/14(月) 10:59:23.68 ID:ahfvRxyd.net
花丸「すぅ…………すぅ」zzz
善子「おやすみ………」
オーブンの下……あそこに入らないと……とにかくわからないことが多すぎる……
小泉さんのことはまた……
善子「ぐぐぐ………ふんっ!」
ガチャッ
善子「開いた………」
ギュウッギュウッ
善子「きっつ……」ムギュムギュ
スポン
善子「おやすみ………」
オーブンの下……あそこに入らないと……とにかくわからないことが多すぎる……
小泉さんのことはまた……
善子「ぐぐぐ………ふんっ!」
ガチャッ
善子「開いた………」
ギュウッギュウッ
善子「きっつ……」ムギュムギュ
スポン
139: 2016/11/14(月) 11:02:09.03 ID:ahfvRxyd.net
トットットット
善子「……」
少し降りるとはしごがあった……ゆっくり……
カタッ
善子「……ドア……」
ガチャン
研究室………私が知らない地下の……
善子「……」
少し降りるとはしごがあった……ゆっくり……
カタッ
善子「……ドア……」
ガチャン
研究室………私が知らない地下の……
140: 2016/11/14(月) 11:09:09.78 ID:ahfvRxyd.net
善子「ここは………」
あの写真に写ってた……大きな装置……
ガサガサ
善子「……………」
善子「見たことないPC……」
カチッ
パソコン「VIpro ver.2.01」
善子「えっ……」
バーチャルアイドルプログラム……完成版ってこと?……
そういえば花丸はプロトタイプだったっけ
パソコン「シバラクオマチクダサイ」
善子「……」
パソコン「あっ……いつぶりよつけたの!!って真姫じゃない?!」
あの写真に写ってた……大きな装置……
ガサガサ
善子「……………」
善子「見たことないPC……」
カチッ
パソコン「VIpro ver.2.01」
善子「えっ……」
バーチャルアイドルプログラム……完成版ってこと?……
そういえば花丸はプロトタイプだったっけ
パソコン「シバラクオマチクダサイ」
善子「……」
パソコン「あっ……いつぶりよつけたの!!って真姫じゃない?!」
141: 2016/11/14(月) 11:12:20.11 ID:ahfvRxyd.net
パソコン「………あんたはピーーーーーー」
善子「?」
パソコン「あれっピーーーーーー」
パソコン「規制されてるみたいねあんたについて言及することは」
善子「はあ」
パソコン「私はヨハネよ!バーチャルアイドルプログラムバージョン2!!」
善子「えっ」
ヨハネ……?……
パソコン「真姫は?」
善子「……………」
善子「?」
パソコン「あれっピーーーーーー」
パソコン「規制されてるみたいねあんたについて言及することは」
善子「はあ」
パソコン「私はヨハネよ!バーチャルアイドルプログラムバージョン2!!」
善子「えっ」
ヨハネ……?……
パソコン「真姫は?」
善子「……………」
142: 2016/11/14(月) 11:19:09.83 ID:ahfvRxyd.net
バーチャルヨハネ「えっ氏んじゃったの!?……嘘……でしょ………」
善子「………」
バーチャルヨハネ「そう……」
善子「あんたは……なんなの?この部屋は?装置は?」
バーチャルヨハネ「ひとつづつにしなさいようるさいわね、せっかく頭のおだんごがキュートなのに」
善子「答えて……」
バーチャルヨハネ「私はさっきも言ったけど人工知能よ、仕事は無くなっちゃったけどね」
善子「仕事?」
バーチャルヨハネ「そう、仕事。私はピーーーーーー人格を再現するために作られたんだけどピーーーーーー記憶がないからピーーーーーー完全に再現できないからポシャったの」
ガバガバ規制じゃない……
善子「………」
バーチャルヨハネ「そう……」
善子「あんたは……なんなの?この部屋は?装置は?」
バーチャルヨハネ「ひとつづつにしなさいようるさいわね、せっかく頭のおだんごがキュートなのに」
善子「答えて……」
バーチャルヨハネ「私はさっきも言ったけど人工知能よ、仕事は無くなっちゃったけどね」
善子「仕事?」
バーチャルヨハネ「そう、仕事。私はピーーーーーー人格を再現するために作られたんだけどピーーーーーー記憶がないからピーーーーーー完全に再現できないからポシャったの」
ガバガバ規制じゃない……
143: 2016/11/14(月) 11:25:14.58 ID:ahfvRxyd.net
バーチャルヨハネ「人格だけならほぼ再現できたんだけどね」
バーチャルヨハネ「次はこの部屋ね、この部屋は真姫が実験のために作った研究室よ」
バーチャルヨハネ「ピーーーーーー生き返らせるために作ったんだけど事故ってピーーーーーーしばらく閉鎖してたの」
善子「………………」
バーチャルヨハネ「そんでピーーーーーー完成して大成功、だけど私じゃピーーーーーーだからそのままの脳をピーーーーーー」
バーチャルヨハネ「次はこの部屋ね、この部屋は真姫が実験のために作った研究室よ」
バーチャルヨハネ「ピーーーーーー生き返らせるために作ったんだけど事故ってピーーーーーーしばらく閉鎖してたの」
善子「………………」
バーチャルヨハネ「そんでピーーーーーー完成して大成功、だけど私じゃピーーーーーーだからそのままの脳をピーーーーーー」
144: 2016/11/14(月) 11:28:22.78 ID:ahfvRxyd.net
バーチャルヨハネ「ピーーーーーー記憶の欠落があるみたいでしばらく真姫も来てたんだけどもうずっと来てなかったわね……氏んでたってことだったのね」
善子「………」
こいつの言うことが本当なら……
私は………
そんなことない
善子「でも……」
バーチャルヨハネ「?」
つじつまが合う……
バーチャルヨハネ「そこらへんに真姫の記録があるから読んでみたら?っていうか本当に規制した意味ないわね、ガバガバよ」
善子「………」
こいつの言うことが本当なら……
私は………
そんなことない
善子「でも……」
バーチャルヨハネ「?」
つじつまが合う……
バーチャルヨハネ「そこらへんに真姫の記録があるから読んでみたら?っていうか本当に規制した意味ないわね、ガバガバよ」
145: 2016/11/14(月) 11:45:28.40 ID:ahfvRxyd.net
裏真姫diary
なにこれ……
パラパラ
≪二年前11月16日善子が氏んだ。もう二週間近く前だけど、私のせいで。
最終実験、ひとりでやれば良かった≫
≪VIproでは善子は再現できない。幸い脳はほぼ無傷で残ってるからそのまま使えるかも。理論上はそれで大丈夫≫
≪一年前12月28日新しい善子には記憶の欠落があった。
でもそれ以外は完璧だから大丈夫。
花丸さんのことは忘れてるみたいだからゆっくり思い出してもらってからまた考えよう。
ことりには悪いことをしちゃった。せっかく誘ってくれたのに教会でも良いこと言えなかった≫
パラパラ
なにこれ……
パラパラ
≪二年前11月16日善子が氏んだ。もう二週間近く前だけど、私のせいで。
最終実験、ひとりでやれば良かった≫
≪VIproでは善子は再現できない。幸い脳はほぼ無傷で残ってるからそのまま使えるかも。理論上はそれで大丈夫≫
≪一年前12月28日新しい善子には記憶の欠落があった。
でもそれ以外は完璧だから大丈夫。
花丸さんのことは忘れてるみたいだからゆっくり思い出してもらってからまた考えよう。
ことりには悪いことをしちゃった。せっかく誘ってくれたのに教会でも良いこと言えなかった≫
パラパラ
146: 2016/11/14(月) 11:49:38.69 ID:ahfvRxyd.net
善子「……………………」プルプル
すべてが崩れ落ちるような………
バーチャルヨハネ「どう?あったぁ?まあショックよねピーーーーーーは
それに真姫がいないからピーーーーーーないし」
善子「失礼するわ」
バーチャルヨハネ「あっ……また来てね~」
トットットット
私が……二年前に氏んだ?……
花丸…?…思い出す?
すべてが崩れ落ちるような………
バーチャルヨハネ「どう?あったぁ?まあショックよねピーーーーーーは
それに真姫がいないからピーーーーーーないし」
善子「失礼するわ」
バーチャルヨハネ「あっ……また来てね~」
トットットット
私が……二年前に氏んだ?……
花丸…?…思い出す?
147: 2016/11/14(月) 13:32:40.08 ID:ahfvRxyd.net
カッカッカッ
善子「……………」
ガチャン
寝よう………
善子「はなま………花丸?……」
いない………?……
善子「花丸っ!!」
ガチャン
花丸「あっ」
善子「……………」
ガチャン
寝よう………
善子「はなま………花丸?……」
いない………?……
善子「花丸っ!!」
ガチャン
花丸「あっ」
148: 2016/11/14(月) 13:37:38.76 ID:ahfvRxyd.net
善子「どこ行ってたのよ勝手に!!」
花丸「コンビニだよ」
善子「なにも言わずに出ていかないで!!」
花丸「ごめんね……みかんかったから食べよ?」
善子「まだ知らないことばかりなんだから……出掛けたいなら私に言って!ついていくから…………みかんはいらないわ…ごめんね」
花丸「………」
この花丸は……間違いなく私の花丸……
あの花丸って……誰なんだろう
花丸「コンビニだよ」
善子「なにも言わずに出ていかないで!!」
花丸「ごめんね……みかんかったから食べよ?」
善子「まだ知らないことばかりなんだから……出掛けたいなら私に言って!ついていくから…………みかんはいらないわ…ごめんね」
花丸「………」
この花丸は……間違いなく私の花丸……
あの花丸って……誰なんだろう
149: 2016/11/14(月) 13:44:50.92 ID:ahfvRxyd.net
眠れない………
テレビをつけてるけど何も入ってこない……
私は……氏んでた………
善子「………」
花丸「………しょ」ミカンムキムキ
花丸……花丸は……実在した……
この花丸は私が作った人造人間で……
私は真姫に作られた人造人間
お似合いね……
花丸「ふふ………はむっ」ミカンパクッ
元の花丸……を知らないと……
どんな人だったんだろう……
また沼津にいくしかない……
テレビをつけてるけど何も入ってこない……
私は……氏んでた………
善子「………」
花丸「………しょ」ミカンムキムキ
花丸……花丸は……実在した……
この花丸は私が作った人造人間で……
私は真姫に作られた人造人間
お似合いね……
花丸「ふふ………はむっ」ミカンパクッ
元の花丸……を知らないと……
どんな人だったんだろう……
また沼津にいくしかない……
152: 2016/11/14(月) 17:05:27.06 ID:b2EqD7bv.net
(^8^)「CHUNCHUN」
善子「あ…………」
花丸「おはようよしこちゃん」
善子「おはよ……いまごはんつくるわ……」
えっと……パンとマーガリンとコーンポタージュでいっか……
善子「あ…………」
花丸「おはようよしこちゃん」
善子「おはよ……いまごはんつくるわ……」
えっと……パンとマーガリンとコーンポタージュでいっか……
153: 2016/11/14(月) 17:16:41.55 ID:b2EqD7bv.net
沼津にいかなきゃ……
チンッ
善子「はい…」
トースト、コーンポタージュ、ヨーグルト
花丸「いただきます」
善子「いただきます」リモコンポチッ
花丸「あっつ」
善子「焼きたてよ…ちゃんとふぅふぅしてから食べなさい……」サクッサクッ
花丸「うん」フゥゥゥ
テレビ「続いてのニュースです」
善子「りんごジュース出してくるわ」ムクッ
てってって
テレビ「昨夜東京で女性が血を流して……」
花丸「………」リモコンピッ
…………
善子「おまたせ、りんごじゃなくてももだったわ」
花丸「ありがとう」
善子「ってニュースにしてたのに変えたの?」
花丸「うん」サクッサクッ
善子「まあいいわ」サクッ
チンッ
善子「はい…」
トースト、コーンポタージュ、ヨーグルト
花丸「いただきます」
善子「いただきます」リモコンポチッ
花丸「あっつ」
善子「焼きたてよ…ちゃんとふぅふぅしてから食べなさい……」サクッサクッ
花丸「うん」フゥゥゥ
テレビ「続いてのニュースです」
善子「りんごジュース出してくるわ」ムクッ
てってって
テレビ「昨夜東京で女性が血を流して……」
花丸「………」リモコンピッ
…………
善子「おまたせ、りんごじゃなくてももだったわ」
花丸「ありがとう」
善子「ってニュースにしてたのに変えたの?」
花丸「うん」サクッサクッ
善子「まあいいわ」サクッ
154: 2016/11/14(月) 17:23:10.18 ID:b2EqD7bv.net
ガサガサ
善子「………」
花丸「なにしてるずら?」
善子「沼津……行くわ……来る?」
花丸「いく!!」
善子「準備しなさい……すぐ行くわよ……」
とりあえず……ルビィに聞いてみよう………市役所よね……忙しそうなら千歌……絶対暇だし……
善子「………」
花丸「なにしてるずら?」
善子「沼津……行くわ……来る?」
花丸「いく!!」
善子「準備しなさい……すぐ行くわよ……」
とりあえず……ルビィに聞いてみよう………市役所よね……忙しそうなら千歌……絶対暇だし……
155: 2016/11/14(月) 17:46:56.08 ID:b2EqD7bv.net
🚇「プォォオオオオォォォォォォンガタンゴトンプァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」
善子「………」ジャガリコポリポリ
花丸「わぁぁぁぁ」ペタペタ
実在した……花丸という人物を……知らないと……
私の欠落した記憶の手がかり……
わかったところでどうというわけではないけど……
知りたい……私のことをもっと……花丸を……
善子「………」ジャガリコポリポリ
花丸「わぁぁぁぁ」ペタペタ
実在した……花丸という人物を……知らないと……
私の欠落した記憶の手がかり……
わかったところでどうというわけではないけど……
知りたい……私のことをもっと……花丸を……
159: 2016/11/14(月) 20:16:47.60 ID:b2EqD7bv.net
善子「市役所にいくわよ」
花丸「うみは?」
善子「用事が終わったら連れてってあげるから我慢してて」
テケテケテケ
~ぬまづなんでも窓口~
善子「すみません」
たしか……ルビィはなんでも窓口で受付してるって………
役員「はい」
善子「黒澤さんは」
役員「すみません今日はおやすみです」
善子「えっはいわかりました」
休み……
花丸「うみは?」
善子「用事が終わったら連れてってあげるから我慢してて」
テケテケテケ
~ぬまづなんでも窓口~
善子「すみません」
たしか……ルビィはなんでも窓口で受付してるって………
役員「はい」
善子「黒澤さんは」
役員「すみません今日はおやすみです」
善子「えっはいわかりました」
休み……
160: 2016/11/14(月) 20:19:32.42 ID:b2EqD7bv.net
一応……ルビィのおうちにいってみよう……
花丸「会いたかった人には会えなかったずら?」グミパクッ
善子「そうね……」
善子「バス乗るわよ?」
花丸「ばす!?」ワクワク
花丸「会いたかった人には会えなかったずら?」グミパクッ
善子「そうね……」
善子「バス乗るわよ?」
花丸「ばす!?」ワクワク
161: 2016/11/14(月) 20:26:01.30 ID:b2EqD7bv.net
🚌「ぷー、ガシャン」
善子「えっとぉ……ふたりで420円ね」
花丸「はえ~」フンフン
🚌「ハッシャシマスブー」
善子「………」
ルビィは……花丸を知ってる?
たぶん知ってる…と思う……
花丸「わぁぁぁぁ」
🚌「ブォォォォォォォォン」
善子「えっとぉ……ふたりで420円ね」
花丸「はえ~」フンフン
🚌「ハッシャシマスブー」
善子「………」
ルビィは……花丸を知ってる?
たぶん知ってる…と思う……
花丸「わぁぁぁぁ」
🚌「ブォォォォォォォォン」
162: 2016/11/14(月) 20:31:27.49 ID:b2EqD7bv.net
善子「………」
ピンポーン
「はぁーい」
ガチャン
ダイヤ「善子さん!?」ギリッ
善子「久しぶり……」
ダイヤ「と…………」ギリッ
花丸「?」
善子「…………」
ダイヤ「……………いや……ありえない……ありえません……」
ダイヤ「そちらの方は?」
花丸「はなまるです」
ダイヤ「!」ビクッ
善子「………」
ピンポーン
「はぁーい」
ガチャン
ダイヤ「善子さん!?」ギリッ
善子「久しぶり……」
ダイヤ「と…………」ギリッ
花丸「?」
善子「…………」
ダイヤ「……………いや……ありえない……ありえません……」
ダイヤ「そちらの方は?」
花丸「はなまるです」
ダイヤ「!」ビクッ
善子「………」
163: 2016/11/14(月) 20:35:01.76 ID:b2EqD7bv.net
ダイヤ「………とりあえず……あがってください……」
なによ……
善子「おじゃまします」
花丸「おじゃまするずら」
ダイヤ「ありえません……そんな……そっくりさんですわ……」ボソボソ
善子「………」
なによ……
善子「おじゃまします」
花丸「おじゃまするずら」
ダイヤ「ありえません……そんな……そっくりさんですわ……」ボソボソ
善子「………」
165: 2016/11/14(月) 20:40:55.89 ID:b2EqD7bv.net
ダイヤ「…………ふぅ…………ルビィ、入りますよ?」
「……………」
ガララララ
善子「また来ちゃったわ」
ルビィ「善子ちゃん!」
ダイヤ「ルビィが風邪をひいたというのでわたくしは東京から帰ってきました」
善子「そうなの」
もう良い大人でしょ………
善子「……入っていいわよ」
トトトトト
花丸「こんにちは」
「……………」
ガララララ
善子「また来ちゃったわ」
ルビィ「善子ちゃん!」
ダイヤ「ルビィが風邪をひいたというのでわたくしは東京から帰ってきました」
善子「そうなの」
もう良い大人でしょ………
善子「……入っていいわよ」
トトトトト
花丸「こんにちは」
166: 2016/11/14(月) 20:46:48.70 ID:b2EqD7bv.net
ルビィ「!………」
善子「………花丸ってい
ルビィ「帰って……」
善子「え?」
ルビィ「帰って……善子ちゃん……その話はもう……」ポロポロ
ダイヤ「………」
ルビィ「やくそくしたよ…もうわすれるってはなまるちゃんの話はもうしないって……どうしてやぶるの?善子ちゃんは約束を破るようなひとじゃないよ」ポロポロ
善子「私は
ルビィ「帰って!!帰ってよお!!」ムクッ
善子「えっ」
ルビィ「やめて!!やめて!!やめてよお!!!」ボロボロ
善子「………花丸ってい
ルビィ「帰って……」
善子「え?」
ルビィ「帰って……善子ちゃん……その話はもう……」ポロポロ
ダイヤ「………」
ルビィ「やくそくしたよ…もうわすれるってはなまるちゃんの話はもうしないって……どうしてやぶるの?善子ちゃんは約束を破るようなひとじゃないよ」ポロポロ
善子「私は
ルビィ「帰って!!帰ってよお!!」ムクッ
善子「えっ」
ルビィ「やめて!!やめて!!やめてよお!!!」ボロボロ
167: 2016/11/14(月) 20:50:00.09 ID:b2EqD7bv.net
ルビィ「誰?その人!!知らない!ルビィ知らないよ!!花丸ちゃんは……氏んじゃったんだもん!!……うっ……うっ………うわぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁん」ボロボロ
花丸「…………」
善子「え」
ダイヤ「……」
ルビィ「帰ってよお!!帰ってよお!!」ボロボロ
花丸「…………」
善子「え」
ダイヤ「……」
ルビィ「帰ってよお!!帰ってよお!!」ボロボロ
168: 2016/11/14(月) 21:09:48.67 ID:b2EqD7bv.net
花丸「………」
ルビィ「帰ってよお!!うぼっ……ごええええ」ボロロロロ
びちゃっ
ルビィ「うぇ……」バタン
ダイヤ「ルビィ!!!」
ダイヤ「善子さん……とそちらの方は客間で待っていてください、片付けたらいきますわ」
善子「………」
花丸「………」
ルビィ「帰ってよお!!うぼっ……ごええええ」ボロロロロ
びちゃっ
ルビィ「うぇ……」バタン
ダイヤ「ルビィ!!!」
ダイヤ「善子さん……とそちらの方は客間で待っていてください、片付けたらいきますわ」
善子「………」
花丸「………」
169: 2016/11/14(月) 21:18:53.77 ID:b2EqD7bv.net
花丸が……本物の花丸は……もうこの世にはいなかった……
いや、それはなんとなくわかってた……
氏ぬ前の私の生き返らせたかった人……
それが花丸だったのかしら……
今の……私が作ってしまった花丸は……自分が氏んだと聞かされてどう思っているんだろう…?…
トトトトトト
ダイヤ「終わりましたわ……ルビィは寝ています……」
善子「……………」
花丸「……………」
いや、それはなんとなくわかってた……
氏ぬ前の私の生き返らせたかった人……
それが花丸だったのかしら……
今の……私が作ってしまった花丸は……自分が氏んだと聞かされてどう思っているんだろう…?…
トトトトトト
ダイヤ「終わりましたわ……ルビィは寝ています……」
善子「……………」
花丸「……………」
170: 2016/11/14(月) 21:26:50.26 ID:b2EqD7bv.net
ダイヤ「善子さん……どういうことなのですか?」
善子「…………」
ダイヤ「まさか忘れてるだなんて言わせませんよ…?…」
善子「………」
ダイヤ「ルビィが……ルビィがどんな気持ちで……花丸さんとの思い出を……」フルフル
善子「おぼえて……ないの」
ダイヤ「はあ?」
善子「おぼえてないの!!」
ダイヤ「あれだけ……」グググ
ダイヤ「あれだけ仲の良かった友を……友の氏を………忘れるなんて……ありえませんわ!!それともあなた……」
だって………だって私も氏んだんだもん……
ダイヤ「……ふぅ………見損ないました………で……“それ”はなんなんですか?……花丸さんそっくりの人を見つけて……ルビィをからかいに来たのですか?」
善子「ち……ちがうの」プルプル
善子「…………」
ダイヤ「まさか忘れてるだなんて言わせませんよ…?…」
善子「………」
ダイヤ「ルビィが……ルビィがどんな気持ちで……花丸さんとの思い出を……」フルフル
善子「おぼえて……ないの」
ダイヤ「はあ?」
善子「おぼえてないの!!」
ダイヤ「あれだけ……」グググ
ダイヤ「あれだけ仲の良かった友を……友の氏を………忘れるなんて……ありえませんわ!!それともあなた……」
だって………だって私も氏んだんだもん……
ダイヤ「……ふぅ………見損ないました………で……“それ”はなんなんですか?……花丸さんそっくりの人を見つけて……ルビィをからかいに来たのですか?」
善子「ち……ちがうの」プルプル
171: 2016/11/14(月) 21:29:15.41 ID:b2EqD7bv.net
ダイヤ「………出ていってください……出ていってください!」
善子「…………」スタッ
花丸「え」
善子「いくわよ……」
花丸「え……うん」
テケテケテケ
善子「おじゃましました」
ダイヤ「…………」
善子「…………」スタッ
花丸「え」
善子「いくわよ……」
花丸「え……うん」
テケテケテケ
善子「おじゃましました」
ダイヤ「…………」
172: 2016/11/14(月) 22:18:26.40 ID:b2EqD7bv.net
善子「……………」
花丸「だいじょうぶ?」
善子「…………」
約束……花丸が氏んだことを……ルビィと私は忘れることにした………
でも私は忘れようとなんてしなかった……
生き返らせようと……真姫にたのんだ……
善子「やっぱり……悪いのは私ね……」
花丸「そんな……」
花丸「だいじょうぶ?」
善子「…………」
約束……花丸が氏んだことを……ルビィと私は忘れることにした………
でも私は忘れようとなんてしなかった……
生き返らせようと……真姫にたのんだ……
善子「やっぱり……悪いのは私ね……」
花丸「そんな……」
173: 2016/11/14(月) 22:33:42.26 ID:b2EqD7bv.net
ルビィ「忘れよう……忘れられないけど……」
善子「そんな……できない…………」
ルビィ「ルビィだって……ルビィだって花丸ちゃんのこと大好きだよ……でも……このままじゃ……どうかしちゃいそうだよ……ごはんを食べるときも、お風呂でも、寝る前も、夢でも……ずっと花丸ちゃんがいるの……」ポロポロ
善子「……………」
ルビィ「でも花丸ちゃんは……ううっ……」ボロボロ
ルビィ「もう花丸ちゃんのことは……やめよ?……ルビィは……こんなに辛いのは……」
善子「……」
カチッ
ボボッ
善子「あつっ」
パラパラ
ルビィ「これは……花丸ちゃんと善子ちゃんと運動会で撮った写真……」
ボボッ……チリチリ
ルビィ「う……うぐぅ…………ぐすっ………これは……文化祭の…クラスの出し物……ホットドッグだったね……うっ」ボロボロ
ボウッ……メラメラ
……………………………………………
ルビィ「ごれ"ば…入学式の"……うあっ……校門の"ま"え"でどっだ……」
ルビィ「うわぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁんあなまるぢゃああぁぁぁぁぁん」
善子「……………」ポロポロ
善子「そんな……できない…………」
ルビィ「ルビィだって……ルビィだって花丸ちゃんのこと大好きだよ……でも……このままじゃ……どうかしちゃいそうだよ……ごはんを食べるときも、お風呂でも、寝る前も、夢でも……ずっと花丸ちゃんがいるの……」ポロポロ
善子「……………」
ルビィ「でも花丸ちゃんは……ううっ……」ボロボロ
ルビィ「もう花丸ちゃんのことは……やめよ?……ルビィは……こんなに辛いのは……」
善子「……」
カチッ
ボボッ
善子「あつっ」
パラパラ
ルビィ「これは……花丸ちゃんと善子ちゃんと運動会で撮った写真……」
ボボッ……チリチリ
ルビィ「う……うぐぅ…………ぐすっ………これは……文化祭の…クラスの出し物……ホットドッグだったね……うっ」ボロボロ
ボウッ……メラメラ
……………………………………………
ルビィ「ごれ"ば…入学式の"……うあっ……校門の"ま"え"でどっだ……」
ルビィ「うわぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁんあなまるぢゃああぁぁぁぁぁん」
善子「……………」ポロポロ
174: 2016/11/14(月) 22:39:29.71 ID:b2EqD7bv.net
善子「っ………」
ジリジリと……ぽっかり開いた記憶の穴が埋まる……
花丸が氏んだ……あれは高二の冬………
写真も…ぜーんぶ燃やして……
ああ……だから私の部屋に写真無かったんだ……
花丸はいない………
ここにいるのは……私の幻想……私の願い……
「あれっ………善子ちゃん!?……と……」
ジリジリと……ぽっかり開いた記憶の穴が埋まる……
花丸が氏んだ……あれは高二の冬………
写真も…ぜーんぶ燃やして……
ああ……だから私の部屋に写真無かったんだ……
花丸はいない………
ここにいるのは……私の幻想……私の願い……
「あれっ………善子ちゃん!?……と……」
175: 2016/11/14(月) 22:43:41.78 ID:b2EqD7bv.net
善子「…………」
千歌「やっぱり善子ちゃん!また帰ってきたの?!………ていうか………誰?あのこにそっくり……花丸ちゃんと瓜二つだよ」
花丸「……え…」
善子「う……うわぁぁあああぁぁぁぁぁぁ」ボロボロ
千歌「え?………はぁ……よしよし善子ちゃん」ギュッ
善子「うぅうわぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ
千歌の胸は……暖かかった……
千歌「やっぱり善子ちゃん!また帰ってきたの?!………ていうか………誰?あのこにそっくり……花丸ちゃんと瓜二つだよ」
花丸「……え…」
善子「う……うわぁぁあああぁぁぁぁぁぁ」ボロボロ
千歌「え?………はぁ……よしよし善子ちゃん」ギュッ
善子「うぅうわぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ
千歌の胸は……暖かかった……
176: 2016/11/14(月) 22:52:45.67 ID:b2EqD7bv.net
十千万………
善子「……ぐすっ」ズビー
花丸「…………」
千歌「何があったの?」
善子「花丸が……氏んでた……」
千歌「あなたは?」
花丸「はなまるといいます」
千歌「ほ?……」チンプンカンプン
善子「……ぐすっ」ズビー
花丸「…………」
千歌「何があったの?」
善子「花丸が……氏んでた……」
千歌「あなたは?」
花丸「はなまるといいます」
千歌「ほ?……」チンプンカンプン
177: 2016/11/14(月) 23:07:46.52 ID:b2EqD7bv.net
千歌「………………………わかんないよ」
善子「…………」
千歌「えっとぉ……善子ちゃんがお友だちと花丸ちゃんを生き返らせようとして……事故で善子ちゃんが氏んじゃって……善子ちゃんが生き返って…善子ちゃんのお友だちが氏んじゃって…花丸ちゃんが生き返ったんだね?」
善子「うーん……まあ」
千歌「人が生き返るの!?」ビックリ
驚くのおっそ……
善子「まあ……そうね」
千歌「わぁ✨花丸ちゃん久しぶり!!天国ってどうだった?美味しいものたくさんあった?」
花丸「マルは……あなたの知ってるマルじゃないよ」
善子「記憶はないわ……」
千歌「はえ?!」
善子「…………」
千歌「えっとぉ……善子ちゃんがお友だちと花丸ちゃんを生き返らせようとして……事故で善子ちゃんが氏んじゃって……善子ちゃんが生き返って…善子ちゃんのお友だちが氏んじゃって…花丸ちゃんが生き返ったんだね?」
善子「うーん……まあ」
千歌「人が生き返るの!?」ビックリ
驚くのおっそ……
善子「まあ……そうね」
千歌「わぁ✨花丸ちゃん久しぶり!!天国ってどうだった?美味しいものたくさんあった?」
花丸「マルは……あなたの知ってるマルじゃないよ」
善子「記憶はないわ……」
千歌「はえ?!」
178: 2016/11/14(月) 23:23:15.08 ID:b2EqD7bv.net
千歌「とりあえず……今日は泊まっていきな?………ちゃんと説明したらルビィちゃんたちもわかってくれるよ」
善子「そうかしら……」
千歌「きっと大丈夫!私も手伝うよ!」
善子「ありがとう……」
千歌「いやーにしても驚いたよ!まさかふたりが人造人間だなんて!!キカイダーだよ!!」
花丸「?」
善子「懐かしいわね」
善子「そうかしら……」
千歌「きっと大丈夫!私も手伝うよ!」
善子「ありがとう……」
千歌「いやーにしても驚いたよ!まさかふたりが人造人間だなんて!!キカイダーだよ!!」
花丸「?」
善子「懐かしいわね」
179: 2016/11/14(月) 23:30:42.84 ID:b2EqD7bv.net
千歌「はい!お刺身と……ごはん!!わかめもたっぷりあるよ!!」
どんっ
善子「いいの?」
千歌「良いってことよ!!」
花丸「マルも?」
千歌「どんどんお食べ!!」
善子花丸「いただきます」
善子「おいしいわ!」
千歌「よかったよかった」リモコンポチッ
千歌「そろそろベイブレード始まるかな~?」
テレビ「続いてのニュースです」
千歌「ああ……」
テレビ「昨晩の女性殺人事件の被害者の身元の確認が取れました。」
千歌「ぶっそうだね~」
テレビ「東京にお住まいの小泉花陽さん」
花丸「!」
善子「えっ?!」
どんっ
善子「いいの?」
千歌「良いってことよ!!」
花丸「マルも?」
千歌「どんどんお食べ!!」
善子花丸「いただきます」
善子「おいしいわ!」
千歌「よかったよかった」リモコンポチッ
千歌「そろそろベイブレード始まるかな~?」
テレビ「続いてのニュースです」
千歌「ああ……」
テレビ「昨晩の女性殺人事件の被害者の身元の確認が取れました。」
千歌「ぶっそうだね~」
テレビ「東京にお住まいの小泉花陽さん」
花丸「!」
善子「えっ?!」
180: 2016/11/14(月) 23:34:13.77 ID:b2EqD7bv.net
テレビ「被害者の方は孤児で教会を出ていって……」
小泉さん…………殺された?………
千歌「?どうしたの?知り合いだった?」
善子「………そうね」
殺された?なんで………いやただの通り魔の可能性も………
千歌「……ごめん」
善子「…………」
どうして………
小泉さん…………殺された?………
千歌「?どうしたの?知り合いだった?」
善子「………そうね」
殺された?なんで………いやただの通り魔の可能性も………
千歌「……ごめん」
善子「…………」
どうして………
181: 2016/11/14(月) 23:46:38.80 ID:b2EqD7bv.net
千歌「じゃあ……おやすみ~」
善子「千歌……本当にありがとう……」
千歌「大丈夫、気にしないでね、私も善子ちゃんの辛い顔見たくないもん……おやすみ」
花丸「ありがとうございます~」
さて………これからどうしようかしら………
花丸「マルは……よしこちゃんのみかただよ」
善子「……いきなりどうしたの?……わかってるわよそんなこと……おやすみ」
花丸「おやすみ……」
善子「千歌……本当にありがとう……」
千歌「大丈夫、気にしないでね、私も善子ちゃんの辛い顔見たくないもん……おやすみ」
花丸「ありがとうございます~」
さて………これからどうしようかしら………
花丸「マルは……よしこちゃんのみかただよ」
善子「……いきなりどうしたの?……わかってるわよそんなこと……おやすみ」
花丸「おやすみ……」
182: 2016/11/14(月) 23:48:23.98 ID:b2EqD7bv.net
とっとっと
千歌「………どこいくの?」
「……えっと……ちょっとといれずら……」
千歌「そう……あっちだよ」
「ありがとうございます」
千歌「………どこいくの?」
「……えっと……ちょっとといれずら……」
千歌「そう……あっちだよ」
「ありがとうございます」
183: 2016/11/14(月) 23:53:22.46 ID:b2EqD7bv.net
翌朝……
善子「……………………」
テレビ「………昨夜未明静岡県沼津市の民家近くから通報があり………」
千歌「…………………」
テレビ「………氏体が発見された黒澤さんの家の………」
………………………………
テレビ「……ふたりの遺体は姉妹のものである可能性が………」
嘘………でしょ…………
善子「……………………」
テレビ「………昨夜未明静岡県沼津市の民家近くから通報があり………」
千歌「…………………」
テレビ「………氏体が発見された黒澤さんの家の………」
………………………………
テレビ「……ふたりの遺体は姉妹のものである可能性が………」
嘘………でしょ…………
185: 2016/11/15(火) 00:06:48.20 ID:WByK2X9t.net
千歌「…………」モグモグ
善子「…………」モッモッ
千歌「ごちそうさま」カチャ
花丸「……………」モグモグ
ルビィと……ダイヤが………殺された………
善子「…………」モッモッ
千歌「ごちそうさま」カチャ
花丸「……………」モグモグ
ルビィと……ダイヤが………殺された………
186: 2016/11/15(火) 00:08:40.34 ID:WByK2X9t.net
千歌「善子ちゃん」
善子「………何?」
千歌「あとで話があるの……ひとりでしいたけのお墓の前に来てね……」
善子「わかった………」
何?………
花丸「ごちそうさま」
善子「………何?」
千歌「あとで話があるの……ひとりでしいたけのお墓の前に来てね……」
善子「わかった………」
何?………
花丸「ごちそうさま」
187: 2016/11/15(火) 00:13:26.93 ID:WByK2X9t.net
というかしいたけのお墓って……
あっ……えのきの小屋の隣に石が………
善子「…………」モグモグ
ルビィ、ダイヤ……怒らせたまま……ちゃんと謝れなかった……説明できなかった…
こんなの…………
善子「………」ググ
いったい誰が……
あっ……えのきの小屋の隣に石が………
善子「…………」モグモグ
ルビィ、ダイヤ……怒らせたまま……ちゃんと謝れなかった……説明できなかった…
こんなの…………
善子「………」ググ
いったい誰が……
191: 2016/11/15(火) 09:44:07.01 ID:bFl2b4dc.net
えのき🐶「あんあんっ」
善子「……」
テッテッテッ
千歌「ごめぇん」
善子「大丈夫」
千歌「……………」
善子「……………」
ふたりで……?……花丸には聞かれたくないの?……
千歌「しいたけはね……おばあちゃんになって……えのきを産んでそのまま力尽きて氏んじゃったの……」
善子「そう……」
善子「……」
テッテッテッ
千歌「ごめぇん」
善子「大丈夫」
千歌「……………」
善子「……………」
ふたりで……?……花丸には聞かれたくないの?……
千歌「しいたけはね……おばあちゃんになって……えのきを産んでそのまま力尽きて氏んじゃったの……」
善子「そう……」
192: 2016/11/15(火) 09:49:00.09 ID:bFl2b4dc.net
千歌「ルビィちゃんと善子ちゃんに頼まれて……棄てるはずだったんだけどね……これ」
パラパラ
善子「これ………」
私とルビィと花丸が写ってる写真……
千歌「まだまだたくさんあるよ……」
もう……ルビィも氏んじゃったから……三人とも氏んでるのね……
善子「……ありがとう………」
千歌「ううんいいの……私は……花丸ちゃんとの思い出を……無かったことになんてできなかったから……」
善子「私も………」
生き返らせようとした……
パラパラ
善子「これ………」
私とルビィと花丸が写ってる写真……
千歌「まだまだたくさんあるよ……」
もう……ルビィも氏んじゃったから……三人とも氏んでるのね……
善子「……ありがとう………」
千歌「ううんいいの……私は……花丸ちゃんとの思い出を……無かったことになんてできなかったから……」
善子「私も………」
生き返らせようとした……
193: 2016/11/15(火) 09:53:17.81 ID:bFl2b4dc.net
善子「ありがとう……泊めてくれて……また来るわね」
千歌「待って!……」
善子「?」
千歌「その……今の花丸ちゃんに……聞いてほしいの………昨日の夜中に……何しに外に行ってたの?」
善子「えっ?!」
花丸が………夜中にどこかに……?…
千歌「3時くらいだっけ……私見ちゃったの……あの花丸ちゃんが……そとに行ってるの………」
善子「……………」
千歌は疑うの?………花丸を………
でも……そういえば小泉さんが氏んだ夜も………
千歌「待って!……」
善子「?」
千歌「その……今の花丸ちゃんに……聞いてほしいの………昨日の夜中に……何しに外に行ってたの?」
善子「えっ?!」
花丸が………夜中にどこかに……?…
千歌「3時くらいだっけ……私見ちゃったの……あの花丸ちゃんが……そとに行ってるの………」
善子「……………」
千歌は疑うの?………花丸を………
でも……そういえば小泉さんが氏んだ夜も………
194: 2016/11/15(火) 09:56:22.17 ID:bFl2b4dc.net
千歌「見た目はあの花丸ちゃんそのもので……ずらとか……たくさん似てるところがあって……昔のこと思い出しちゃうけど……私は今の花丸ちゃんを知らないから……」
善子「…………わかったわ……聞いてみる………」
千歌「ごめんね…………また……来てね……」
善子「うん………」
善子「…………わかったわ……聞いてみる………」
千歌「ごめんね…………また……来てね……」
善子「うん………」
195: 2016/11/15(火) 10:28:10.01 ID:bFl2b4dc.net
ザザァァァァァァ
花丸「へへへ」ちゃぷちゃぷ
善子「…………」
花丸「………」ペロッ
花丸「しょっぱい!!うみはしょっぱいよ」
善子「…………ねえ花丸……」
花丸「どうしたの?」
花丸「へへへ」ちゃぷちゃぷ
善子「…………」
花丸「………」ペロッ
花丸「しょっぱい!!うみはしょっぱいよ」
善子「…………ねえ花丸……」
花丸「どうしたの?」
196: 2016/11/15(火) 10:33:17.41 ID:bFl2b4dc.net
善子「昨日の夜……何してたの?」
花丸「………………」
善子「千歌に聞いたわ……出掛けてたんでしょ?」
善子「その前も……みかんを買いに行く前……何してたの?」
花丸「………マルは……よしこちゃんにえがおになってほしいずら」
善子「……………」
花丸「あのひとといると……よしこちゃんはつらそうなかおになるから……」
つまり……
花丸「………………」
善子「千歌に聞いたわ……出掛けてたんでしょ?」
善子「その前も……みかんを買いに行く前……何してたの?」
花丸「………マルは……よしこちゃんにえがおになってほしいずら」
善子「……………」
花丸「あのひとといると……よしこちゃんはつらそうなかおになるから……」
つまり……
197: 2016/11/15(火) 10:38:13.19 ID:bFl2b4dc.net
花丸「だから……こ
善子「いわないで!!!」
花丸「?………どうして?どうしてまだつらいかおなの?」
善子「もう……………」ポロポロ
花丸「あのひとたちがいないのに……どうしてえがおにならないの?」
善子「やめ………て」ボロボロ
花丸「そっか、マルのせいで……」
ゴンッ
善子「いわないで!!!」
花丸「?………どうして?どうしてまだつらいかおなの?」
善子「もう……………」ポロポロ
花丸「あのひとたちがいないのに……どうしてえがおにならないの?」
善子「やめ………て」ボロボロ
花丸「そっか、マルのせいで……」
ゴンッ
198: 2016/11/15(火) 10:45:44.71 ID:bFl2b4dc.net
ぽつ………ぽつ
善子「ん…………………」
雨………えっと……何してたんだっけ……
善子「んっ……」
重っ……
善子「花丸……こんなところで寝………
グジュ
雨…降り始めたばっかりなのに……ずぶ濡れ……?……
善子「んしょっ……」ムクッ
善子「えっ…………」
真っ赤に染まった服と……冷たくなった肌……
すぐにわかったわ……
善子「 」
善子「ん…………………」
雨………えっと……何してたんだっけ……
善子「んっ……」
重っ……
善子「花丸……こんなところで寝………
グジュ
雨…降り始めたばっかりなのに……ずぶ濡れ……?……
善子「んしょっ……」ムクッ
善子「えっ…………」
真っ赤に染まった服と……冷たくなった肌……
すぐにわかったわ……
善子「 」
199: 2016/11/15(火) 11:08:04.57 ID:bFl2b4dc.net
………………なにもない…………
……誰もいない……………………
結局ひとりになるのね………
ごめんね、千歌、ルビィ、ダイヤ、小泉さん、南さん………花丸……真姫……
一生かかったって……氏んだって……地獄にいったって……償いきれない……
誰も私を赦さないで………
~fin~
また会う日まで……
……誰もいない……………………
結局ひとりになるのね………
ごめんね、千歌、ルビィ、ダイヤ、小泉さん、南さん………花丸……真姫……
一生かかったって……氏んだって……地獄にいったって……償いきれない……
誰も私を赦さないで………
~fin~
また会う日まで……
203: 2016/11/15(火) 12:50:55.86 ID:ekaoQOvx.net
なんという打ちきりエンド……
乙
乙
210: 2016/11/15(火) 16:48:23.85 ID:bFl2b4dc.net
そんなに打ちきりっぽいかな……どうしよ
212: 2016/11/15(火) 16:54:37.96 ID:bFl2b4dc.net
>>211誰だと思うの?
214: 2016/11/15(火) 17:20:35.82 ID:bFl2b4dc.net
そうか……普通に危ない新興宗教の斥候が頃したと思ってた
済まぬ
済まぬ
216: 2016/11/15(火) 17:50:06.67 ID:TLIhtLSB.net
花丸と善子はなぜ氏んだの?
217: 2016/11/15(火) 17:51:45.21 ID:bFl2b4dc.net
>>216よしこはいきてる、花丸は自殺
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