にこ「その頃は私たち２人ともママになってるだろうから、子供も一緒だといいわねぇ」

真姫「にこちゃんは、やっぱり……子供とか……欲しいの……？」

にこ「今はあんまり想像出来ないけど、小さい子好きだし、たぶん欲しがるでしょうねぇ」

真姫「そう……」

にこ「真姫ちゃんは欲しくないの？ 子供」

真姫「……」

にこ「まあ子供とか苦手そうだもんねぇ」

にこ「真姫ちゃんの将来はお嫁さんってよりはキャリアウーマンって感じかなぁ」　

真姫「にこちゃんは……良いお嫁さんに……なりそうね……」

にこ「私と結婚する人は宇宙一の幸せ者でしょうねぇ」

真姫「うん……」

にこ「……真姫ちゃん？」

真姫「ごめん、なさい……目にゴミが入ったから、洗い流してくる……」

にこ「……」

にこ「待って」

真姫「……」

にこ「……なんで泣いてるのよ」

真姫「ゴミが入ったって、言ったでしょ……」

にこ「声、震えてるけど」

真姫「っ……」

にこ「私、何か変なこと言った……？」

真姫「言ってない……」

にこ「嘘」

真姫「にこちゃんは、何も悪くないからっ……」

真姫「お願いだから、１人にさせて……」

にこ「……」

にこ「そんな顔でそんなこと言われて、はいそうですか、ってなると思う？」

真姫「……」

にこ「ホント、子供なんだから……」ｷﾞｭ…

真姫「！」

真姫「な、なに、してっ」

にこ「ちょっと落ち着きなさい。ほら、深呼吸して」

真姫「そんなことっ」

にこ「いいから黙って言うこと聞きなさい、ほら」　

真姫「……」

にこ「……」ﾅﾃﾞ…

にこ「……どう？ ちょっとは落ち着いた？」

真姫「落ち着くわけ、ないでしょ……」

にこ「え、嘘。こころあはこうすれば泣きやむんだけど……」

真姫「そんな小さい子と、一緒にしないで……」

真姫「子供扱い、しないでよ……」

にこ「別にそういうつもりじゃ……」

真姫「じゃあどういうつもりよ……」

真姫「私の気持ち知った上で……こんなことしてるの……？」

にこ「真姫ちゃんの気持ちが分からないから、教えて貰うために落ち着かせようとしてるんだけど」

真姫「……教えて欲しい？ 私の気持ち」

にこ「出来るだけ分かりやすくお願いするわ」

にこ「……」

真姫「……」

にこ「……初めて、だったんだけど」

真姫「これ以上分かりやすい伝え方なんて、知らないから」

にこ「やっぱり子供じゃない……」

真姫「返事、聞かせなさいよ」

にこ「返事……そうね……真姫ちゃんっぽく回りくどくでいいかしら」

真姫「どういう意味？」

にこ「月が綺麗ね」

真姫「！」

にこ「……」ｸｽ…

真姫「分かってたの……？」

にこ「知らなーい」

真姫「……」

にこ「今の真姫ちゃんの気持ち、教えてよ」

にこ「分かりやすくはちょっと恥ずかしいから、回りくどくでいいよ」

真姫「……」

真姫「氏んでもいいわ」



おわり

|c||T.- T|| 感動ですわ

|c||^.- ^||最高ですわ