1: 2016/11/13(日) 20:50:39.56 ID:YVjWkZxN.net
理亞「ところで姉様?」

聖良「どうしたの、理亞?」

理亞「スクフェスって何?」

聖良「スクールアイドルフェスティバルのことよ。私もよく知らないけど」

理亞「スクールアイドルのお祭りなの?」

聖良「そんな感じかしらね。理亞にはそこでAqoursと一緒にライブをしてもらうわ」

理亞「え!イヤよそんなの!あんな奴らとなんかと……」

聖良「そんなこと言わないの。彼女たちももう立派なスクールアイドルなのよ」

理亞「私は絶対にイヤ!」

聖良「困ったわね……あっ!もしかしたらμ'sともライブができるかもしれないって聞いたわよ」

理亞「は?」

5: 2016/11/13(日) 20:59:03.97 ID:YVjWkZxN.net
理亞「えっ?どいうこと?μ'sって解散したんじゃ?」

聖良「私に言われても……」

聖良「でも確かにそう説明を受けたのよ」

理亞「で、でも私はイヤよ!たとえμ'sに会えるとしてもAqoursと一緒はイヤ!」

聖良「あと、運が良ければA-RISEにも会えるって話よ」

理亞「行く!」ガバッ

聖良「ふふふ、理亞は本当にA-RISEが大好きなのね」ニヤニヤ

理亞「あっ///」カァッ

理亞「じゃ、じゃなくて……姉様がどうしてもっていうなら行ってあげようかなって……///」

聖良「ふふふ」

10: 2016/11/13(日) 21:09:37.95 ID:YVjWkZxN.net
理亞「じゃあ荷物をまとめてくるわね」

聖良「その必要はないわ。制服手ぶらでかまわないそうよ」

理亞「制服手ぶらって……ライブ衣装はどうするの?」

聖良「覚醒したら送っていいらしいわ」

理亞「覚醒?!」

聖良「それまでは制服でパフォーマンスしてちょうだい」

理亞「いやちょっと待って、姉様!覚醒ってなに?!」

聖良「特別練習をしてレベルの限界を引き上げるのよ!」

理亞「レベル?!」

聖良「スクールアイドルとしてレベルアップするチャンスよ!」

聖良「ワンモア!チャンスタイム!」

理亞「練習して上手になれるっていうならありがたいけど……なんか胡散臭いわね」

11: 2016/11/13(日) 21:15:19.50 ID:YVjWkZxN.net
理亞「というわけで東京についたわ」

理亞「確かこの辺りにいればいいって聞いたけど……」ウロウロ

理亞「……あれ?あれって>>13(キャラ)じゃない?」

13: 2016/11/13(日) 21:17:07.87 ID:fKXmiPgB.net
黒澤ルビィ

18: 2016/11/13(日) 21:40:38.75 ID:YVjWkZxN.net
理亞「黒澤ルビィじゃない」

ルビィ「ピギィ!」ビクッ

理亞「きゃあ!」ビクッ

理亞「きゅ、急に大きな声出さないでよ!びっくりするじゃない!」

ルビィ「ご、ごめんなさい!えっと……あの……」

理亞「セイントスノーの鹿角理亞よ。まさか名前覚えてない?」

ルビィ「うぅ……そぅじゃなくてぇ……な、なにを話したらいいのかなって……」

ルビィ「ルビィ……人見知りだから……」

理亞「いや、まあ、私も話しかけようかかなり迷ったわよ」

ルビィ「ぅう……やっぱりルビィなんかと仲良くしたくないんだぁ……」

理亞「そうじゃなくて……」

理亞「あなたなんで浴衣着てるのよ」

22: 2016/11/13(日) 22:03:11.34 ID:YVjWkZxN.net
理亞「季節外れにも程があるでしょ」

ルビィ「え?でもルビィこれしかクールな衣装持ってないから……」

理亞「ピンクのヒラヒラ浴衣のどこがクールなのよ!」

ルビィ「理亞ちゃんもとってもクールに仕上がってるね!」グッ

理亞「ただの制服よ!」

理亞「あと気軽にちゃん付けしないでくれる!?私はあなたたちを認めてないのよ!」

ルビィ「ぅゅう……」

理亞「ふんだ!」

理亞「まさかライブもその格好でやるつもりじゃないでしょうね?」

ルビィ「え、そ、そのつもだったけど……」

理亞「やめてちょうだい!一緒にライブする他のアイドルに迷惑だわ!」

ルビィ「ぅゅうゅ……」

理亞「まったくもう!」

25: 2016/11/13(日) 22:55:08.86 ID:YVjWkZxN.net
リハーサル会場

理亞「ここがスクールアイドルフェスティバルの会場ね……なかなか大規模じゃない」

剣「門田剣です。よろしく!」

理亞「今回のライブのメンバーは私と黒澤ルビィと……あとは見たことない顔が7人ね」

理華「神谷理華……よろしく……」

ルビィ「Aqoursの黒澤ルビィです!今日はセンターで緊張してるけど、精一杯頑張ります!」ペコリ

パチパチパチ

理亞「ってなんであんたがセンターなのよーー!」

ルビィ「ピギィ!ごめんなさいぃ!!」

理亞「あなたがセンターするくらいだったら私がやったほうが断然いいわ!」

ルビィ「でも理亞ちゃんセンタースキル持ってないでしょ……?」

理亞「センタースキルって何よ?!……あとちゃん付けするな!」

ルビィ「ルビィがセンターにいるとみんながクールになるんだ!」

理亞「意味わかんないこと言ってんじゃないわよ!」

ルビィ「本当だよ!一緒にライブしてみればわかるよ!」

理亞「そもそもどういう理屈なのよ!一緒にいるとクールになるって!」

ルビィ「なんかこう、クールなパワーが湧いてくるらしいよ?」

理亞「ていうかさっきからクールクール言い過ぎなのよ!クールさがそんなに大事なの?!」

ルビィ「うん。むしろここではクールさしか評価されないよ」

理亞「どんだけファンの趣向が傾いてるイベントなのよ!」

ルビィ「理亞ちゃ……理亞さん、ちょっと声が大きい……」

理亞「あっ、ごめんなさい」

27: 2016/11/13(日) 23:02:06.98 ID:YVjWkZxN.net
理亞「まあセンターじゃなくてもベストなパフォーマンスをするだけよ」

理亞「落ち着いて……落ち着くのよ、理亞……」

理亞「大事なことはセルフコントロールよ……」

ルビィ「はい理亞さん、今日の段取りだよ」ピラッ

理亞「ありがと」パシッ

理亞「ふんふん、なるほど○時入場、×時開演でそこから……」

理亞「>>29を歌うのね」

29: 2016/11/13(日) 23:03:36.33 ID:Ceavr470.net
aa

38: 2016/11/13(日) 23:14:11.26 ID:YVjWkZxN.net
理亞「Angelic Angelを歌うのね」

理亞「って」

ルビィ「って何でよーー!!」

理亞「それはこっちのセリフよ!」

ルビィ「理亞ちゃん大変だよぉ……」

理亞「ちゃん付けするな」

ルビィ「もしかしたら今日くるお客さんはクールを評価してくれる人じゃないかもしれない……」

理亞「はぁ?」

理亞「それ以前になんでμ'sの曲を私たちが……」

ルビィ「それはよくあることだから……」

理亞「よくあることなの?!」

ルビィ「私としてはAqoursの曲の方がボーナスがつくから好きなんだけど」

理亞「ボーナスって何よ?!」

ルビィ「理亞ちゃんは何歌ってもボーナス付かないから気にしなくていいよ」

理亞「なんかよくわかんないけどバカにされたのはわかる!」

理亞「あとちゃん付けするな」

ルビィ「とにかく!」

理亞「とにかく?」

ルビィ「できるだけ笑って……ごまかすしかないよぉ……ぅゆゅ……」

理亞「は?」

43: 2016/11/13(日) 23:28:01.37 ID:YVjWkZxN.net
理亞「」ホゲ-

ルビィ「」ピギ-

理亞「すっごいライブだったわね」

ルビィ「思い出したくないよぉ……」

理亞「お客さんゴミを見るような目で見てたわね。こんな屈辱初めてよ」

ルビィ「ぅう……おうちにかえりたぃ……」

理亞「しっかりしなさい」

理亞「ほら、報酬の宝箱みたいなやつ、せっかくもらったんだから開けてよ」

ルビィ「ぅゆゅ……」パカッ

ルビィ「はい、これ、ルビィ持ってるから理亞ちゃんにあげる」

理亞「ちゃんって呼ばないで」

理亞「何よこれ」

ルビィ「それつけるとクールなキッスのパフォーマンスが身につくの」

理亞「パフォーマンスに投げキッス取り入れる予定なんてないんだけど」

ルビィ「……ぅう」メソメソ

理亞「……」

理亞「ふん!」カチッ

ルビィ「!!」

理亞「……よくわかんないけどないよりかはマシね」

ルビィ「理亞ちゃぁ……」

理亞「じゃあ、私は次のライブがあるから」

理亞「また会いましょ」

理亞「あなたがスクールアイドルをやめてなければ、ね」

45: 2016/11/13(日) 23:34:10.95 ID:YVjWkZxN.net
理亞「次の集合場所はここ……」

理亞「saint snowの名前に泥を塗ったまま帰るわけにはいかない!」

理亞「必ず成果を残す!ラブライブで勝ち上がるために!」

理亞「……あっ、あれは>>47(キャラ)」

47: 2016/11/13(日) 23:35:16.33 ID:Iwsw4t+y.net

51: 2016/11/13(日) 23:47:39.57 ID:YVjWkZxN.net
理亞「まさか……東條希さん……?!」

ハロウィン希「んー?そうだけど?君は?」

理亞(魔女のコスプレしてる……生で見てもやっぱりスタイル抜群ね……)

理亞「鹿角理亞っていいます……今、スクフェスに参加してて……」

ハロウィン希「おお!理亞ちゃん!話は聞いてるよ、今日はよろしくね」スッ

理亞「は、はい!よろしくおね……」

????「スキあり!!」ガバッ

理亞「ひゃぁ?!」

理亞「後ろから……誰に……」

????「メリークリスマスぅー!」

サンタ希「わしわしやーー」

理亞「きゃあぁぁぁぁーーー!!」

56: 2016/11/13(日) 23:59:06.85 ID:YVjWkZxN.net
理亞「はぁ……はぁ……///」

サンタ希「いやー!いいリアクション!わしわししがいがあるわー!」

ハロウィン希「ちょっとびっくりさせ過ぎちゃったかな?」

理亞「え?あれ?へ?」

ハロウィン希「おーい、理亞ちゃーん?」

理亞「なんで?東條希さんが?2人いる?」

サンタ希「?」

舞踏会希「おまたせー!いやー着替えるのに手間取ってもうてなー!」

理亞「きゃーーー!」

舞踏会希2「この服可愛いんやけどなー」

舞踏会希3「着替えにくいのが難点やね」

舞踏会希4「ダンスしにくいのも忘れたらあかんよ」

舞踏会希5「お腹すいた」
舞踏会希6「焼肉食べたい」

理亞「いーーーやーーー!!」

理亞「」バタッ

ハロウィン希「あっ!倒れてもうた!」

サンタ希「え!うちそこまでわしわししてないで!」

60: 2016/11/14(月) 00:07:26.38 ID:Mo8Kafh3.net
理亞「……うーん…うーん」

理亞「……東條希さんが……魔女で……サンタで……」

理亞「……は……8人や……うちだけで……」

理亞「」パチッ

理亞「はっ!」

理亞(完全に気を失ってたわ!)

理亞「あれ?ここは?」キョロキョロ

理亞「どこかの部屋?」

理亞「暗いし……」

理亞「寒い……」ブルブルッ

理亞「とにかく出口を探さないと……」

シャクッ

理亞「!?」

理亞「何か……踏んだ……?」

理亞「部屋の中なのに……草……?」

????「めぇー……」

理亞「!?」

「めぇー」「めぇー」「めぇー」

理亞「なんなのよ……」

アルパカ1「めぇー」ワナワナ
アルパカ2「めぇー」ワナワナ
アルパカ3「めぇー」ワナワナ

アルパカ10「めぇー」ワナワナ

理亞「なんなのよ……これっ……!!」

62: 2016/11/14(月) 00:16:03.41 ID:Mo8Kafh3.net
理亞「こんなの関係ないわ!早くここから出ないと!」

アルパカ「めぇー!!」ガバッ

理亞「きゃあ?!」ドサッ!

理亞「くっ!そう簡単には通してくれないってわけね」

「めぇー」「めぇー」「めぇー」「めぇー」「めぇー」ワナワナワナ

理亞「なら……」

理亞「だったらこっちも本気を出すしかないわね!」

理亞「道産子流奥義!」

理亞「聖雪装着-ジョイント・スノウ-」ジャキ-ン

理亞「はああぁぁぁっ!!」

アルパカ「めぇーーーーっ!!」

63: 2016/11/14(月) 00:25:23.24 ID:Mo8Kafh3.net
ハロウィン希「うーん」

サンタ希「どうしたん?」

ハロウィン希「大丈夫やったんかな?あそこにおいてきてもうて?」

サンタ希「でも、理亞ちゃんレベル1やったし、正直あのままだと足手まといや」

ハロウィン希「せやけど……」

サンタ希「ここで終わるようやったら、そこまでのスクールアイドルやったって話やん?」

ハロウィン希「……そうやけど」

舞踏会希1「そのリングめっちゃ綺麗やん!」
舞踏会希2「そっちこそオーラでまくりやん!」
舞踏会希3「馬車ごとステージ上がればダンスしにくいの誤魔化せるんちゃう?」
舞踏会希4「ええやんそれ!」

ハロウィン希「理亞ちゃん……無事でいてな……」

64: 2016/11/14(月) 00:33:12.54 ID:Mo8Kafh3.net
理亞「ていやーー!」

アルパカ4「め、めぇ……」バタッ

理亞「はぁ……はぁ……」

理亞「やっと……4匹たおせた……」

理亞「けど、もう限界……」フラッ

理亞「」バタッ

理亞「はぁ……はぁ……」

アルパカ5~10「めぇー」ワナワナ

理亞「ここ……まで……」

理亞「ごめんなさい……姉様……」

ピカ--ン!!

理亞「!!」

67: 2016/11/14(月) 00:37:04.00 ID:Mo8Kafh3.net
理亞「何かが……光ってる……?」

理亞「これは……黒澤ルビィからもらったクールキッス……?」

理亞「違う!その裏に……」

理亞「シー……ル……?」

シャッ!

理亞「!!」

ドルルルルルル......

理亞「力が……みなぎる……」

テン!

ピカ----ン!!!

アルパカ「め、めぇ??!」

69: 2016/11/14(月) 00:49:35.52 ID:Mo8Kafh3.net
ハロウィン希「……もうすぐ本番やね」

サンタ希「結局戻ってこなかったね、理亞ちゃん」

舞踏会希1「一応補欠は連れてきたけど……」

舞踏会希7「もっと早くゆーてよー!これ着替えるの時間かかるんやから!」

ハロウィン希「いや……理亞ちゃんは来るで」

サンタ希「そんなこと言っても」

ハロウィン希「理亞ちゃんは来る。カードがうちにそう告げるんや!」

ドゴ----ン!!

サンタ希「!?」

モクモクモク...

理亞「私はスクールアイドル……ライブをすっぽかしたりなんてしない……」

理亞「ラブライブは!遊びじゃない!」

ハロウィン希「理亞ちゃん!!」

サンタ希「そんな信じられへん!レベルが60まで上がってる?!」

舞踏会希1「途中でリタイヤするか」
舞踏会希2「上がっても40までだと思ってたんやけど」
舞踏会希3「自力で覚醒を?!」
舞踏会希4「まさかここまでとは思わんかったわ」
舞踏会希5「ちなみにRをレベマするならアルパカは7匹で十分や」
舞踏会希6「無駄氏にってやつやね」

理亞「さあやりましょう……私たちのライブを……!」

74: 2016/11/14(月) 01:12:55.25 ID:Mo8Kafh3.net
理亞「はぁ……はぁ……」

ハロウィン希「お疲れ様、理亞ちゃん」

理亞「お疲れ様です……」

ハロウィン希「さすがに3曲メドレーはきつかったかな?」

理亞「はい……こんなんじゃダメですね……」

ハロウィン希「ダメなんかじゃないよ、疲れててもミスしなかったやん」

理亞「……ありがとうございます」

ハロウィン希「理亞はえらい!お姉さんがよしよししてあげよー!」ナデナデ

理亞「……///」

理亞(……なんだか、希さんとの距離が縮まった気がする)

理亞「?!」ピキ-ン!

ポロッ

理亞「こ、これは?」

ハロウィン希「ラブカストーンとゴールドやね」

理亞「??」

ハロウィン希「ラブカストーンは体力を回復したり、部員を勧誘したり、ライブの失敗をなしにしたりするのに使えるんよ」

理亞「使用法に一貫性が見えない」

ハロウィン希「ゴールドは練習するときに必要なお金みたいなものやね」

理亞「そうなんですか……」

理亞「でもなんでそんなものが私の中から出てきたんでしょうか?」

ハロウィン希「うちとのキズナが深まったからかもしれないね」

理亞「……は?」

76: 2016/11/14(月) 01:24:56.40 ID:Mo8Kafh3.net
ハロウィン希「うわー、傷つくわー!そのリアクションー!」

理亞「あっ、いえ!希さんと仲良くなれたのは否定しないんですけど!」

理亞「それでお金稼げるっておかしくない?って思って」

理亞「その前にそもそも、希さんが高校生のままだったり、8人に分身してたり、色々おかしいんですよ!」

ハロウィン希「……」

ハロウィン希「理亞ちゃん……」

ハロウィン希「うちはスピリチュアルな魔女、東條希」

ハロウィン希「不思議なことを起こせたって何も不思議じゃないんよ」

理亞「……」

ハロウィン希「それに、女の子は秘密を抱えてたほうが魅力的に見えるやん?」

ハロウィン希「やから秘密は簡単には明かさないよ」

ハロウィン希「ほな、理亞ちゃん。また一緒にライブしようね、バイバイ」

理亞「……」

理亞「希さん……」

理亞「すごいうまいこと言って丸め込まれた気がする……」

77: 2016/11/14(月) 01:37:52.91 ID:Mo8Kafh3.net
理亞「東京某所で開催されているイベント、スクールアイドルフェスティバル、通称スクフェス」

理亞「意味わかんないこと、腑に落ちないことだらけだけど」

理亞「ファンの数、1日に行われるライブの数はどのイベントよりも群を抜いて多い」

理亞「ここなら、ここならもっとレベルができるかもしれない」

理亞「そして、ここで力を付けて、必ずラブライブの本戦を……!」

舞踏会希5「無理やでー」
舞踏会希6「もうレベルマやん」

理亞「は?」

舞踏会希5「キズナmaxでクールキッスもついてるしこれ以上上げられないんよ」
舞踏会希6「スキルなら上げられるけどね」

理亞「……」

舞踏会希5「お腹すいたー」
舞踏会希6「焼肉食べてこー」

理亞「……」

理亞「……」

理亞「……か、必ずラブライブ本戦を勝ち上がって見せる!」

理亞「……」モヤモヤ

98: 2016/11/14(月) 20:54:16.07 ID:zOWt8iOW.net
ピピピピピ!

理亞「……むにゃむにゃ」zzz

ピピピピピ!

理亞「うーん……」zzz

ピピピピ...

理亞「うるさい」バシッ!

理亞「ふぁ~……姉様、朝です、起きて……」

理亞「ふーーーん」ノビ--

理亞「……」

理亞「姉様?」キョロキョロ

理亞「……あっ」

理亞「そっか、私今東京に来てるんだった」

99: 2016/11/14(月) 21:02:48.94 ID:zOWt8iOW.net
理亞「……あれ?」

理亞「荷物が届いてる、何だろ」パカッ

理亞「これは……saint snowの衣装……」

理亞「そっか私、覚醒したから衣装着ていいんだ」

ピキッ

理亞「痛っ……筋肉痛か……」ジンジン

理亞「昨日相当無理したし……当然ね」

ヒラッ

理亞「……?」

理亞「衣装に何かはさまってる」

理亞「何この紙切れ?……勧誘チケット?」

勧誘チケット「」ドモ

理亞「すごい怪しい名前ね」

勧誘チケット「!!」

理亞「普段なら捨ててるところだけど」

勧誘チケット「!?」アセアセ

理亞「ここなら逆に役に立ちそうだから持っといてあげるわ」

勧誘チケット「……」ホッ

100: 2016/11/14(月) 21:09:53.17 ID:zOWt8iOW.net
理亞「さて、いつも通りスクフェスの会場に来たわ」

理亞「私の出番は午後からだからまだ時間があるけど」

理亞「これだけひっきりなしにライブしてるんだから、飛び入りで参加できる可能性もあるわ」

理亞「とはいえ、スクフェスに詳しい人と一緒にいないことにはどうしようもないわね」

理亞「……」キョロキョロ

勧誘チケット「」キョロキョロ

理亞「あっ!あそこにいるのは>>102(キャラ)」

102: 2016/11/14(月) 21:11:14.07 ID:fe2TH1/H.net
ヘノケチェン

103: 2016/11/14(月) 21:33:53.69 ID:zOWt8iOW.net
理亞「あれは高坂穂乃果さん?!」

理亞「まさか本物に会えるなんて、信じられない」

理亞「まあ8人の東條希さんとライブした私に信じられないものなんてないんだけどね」

理亞「でも話しかけていいのかしら」

穂乃果「はぁ……」

理亞「……?」

理亞「ため息?何か悩んでる?だったらそっとしておいた方が……」

穂乃果「ほああああああ!」ガッ

理亞「!?」ビクッ

穂乃果「飽きたーーー!スコマ走るのもう飽きたーーー!」

穂乃果「はぁ……」フニャン

理亞「……話しかけても良さそうね」

107: 2016/11/14(月) 23:07:41.35 ID:zOWt8iOW.net
穂乃果「そもそもあの曲数で飽きるなっていう方が無理だよ……」ブツブツ

穂乃果「しかも自分で選べないしちょいちょい被るし……」ブツブツ

穂乃果「あ~面白いことないかなぁ……」

理亞「あの……」モジモジ

穂乃果「はい……?」

理亞「わ、私、鹿角理亞っていいます。その、スクフェスに来たばっかりでわからないことばっかりで……その……」モジモジ

穂乃果「……?」

勧誘チケット「!」ファイトダヨ!

理亞「も、もしよければ色々教えてください!」

穂乃果「……」ジトッ

理亞「えっと、あの」モジモジ

穂乃果「ジトー」ジト-

理亞「……ご、ごめんなさい。迷惑でしたか」

穂乃果「……いい」

理亞「へ?」

穂乃果「かわいいーーー!!」モギュ--

理亞「ひゃあ///」

109: 2016/11/14(月) 23:35:45.42 ID:zOWt8iOW.net
穂乃果「そーかそーかー!スクフェス初心者だったんだ!」ナデナデ

理亞「///」

穂乃果「心細かったでしょ!もう大丈夫!お姉さんが手取り足取り教えてあげよう!」

理亞「あ、ありがとうございます」

穂乃果「へいきへいき!私もちょうど退屈してたところだから!あなた、名前は?」

理亞「鹿角理亞っていいます」

穂乃果「理亞ちゃんか!いい名前だね!」

穂乃果「私は……」

理亞「高坂穂乃果さん、ですよね?」

穂乃果「私のこと知ってるの!?」

理亞「はい、もちろんです」

穂乃果「へー!μ'sも有名になったもんだなぁ~」シミジミ

理亞「みんな穂乃果さんたちのこと知ってますよ!」

穂乃果「理亞ちゃん!同じスクールアイドルなんだから、先輩後輩は禁止!さん付けはノー!だよ!」ビシッ

穂乃果「私のことは呼び捨てかちゃん付けで呼んで!」

穂乃果「私も理亞ちゃんのこと」

穂乃果「えっとね」

穂乃果「うーん……うーん……」

穂乃果「理亞ちゃんって呼ぶから!」ビシッ

理亞(かわいい)

勧誘チケット「」カワイイ

110: 2016/11/14(月) 23:45:47.53 ID:zOWt8iOW.net
理亞「ところで穂乃果さんは……」

穂乃果「むー!」プク-!

理亞「ほ、穂乃果ちゃんはここで何をしてたの?何かに飽きたって言ってたけど」

穂乃果「そっか、それも知らないんだ」

穂乃果「今はスコアマッチっていうスクフェスの中のイベントが開催されててね」

理亞「スコアマッチ?」

穂乃果「まあ誰が上手にライブできるか競うイベントだね」

理亞「!!」

理亞「これは今のパフォーマンスの腕を確かめるチャンス!」

理亞「ワンモア!チャンスタイム!」

穂乃果「10日間ライブがあってね、最終的に上位入賞した人には特別な衣装がもらえるんだ」

理亞「上位入賞……ちなみに何位までが入賞できるの?」

理亞「やっぱり8位までとか……?」

穂乃果「確か120000位までだったような」

理亞「は?」

112: 2016/11/14(月) 23:55:09.30 ID:zOWt8iOW.net
理亞「聞き間違いじゃないわよね?」

穂乃果「120000位だよ!じゅーにまんい!」

理亞「そんなことしたら誰でも入賞できちゃうじゃない!」

穂乃果「でもスクフェスは3000万人くらい参加してるし……」

理亞「さんぜんまん?!」

穂乃果「すごい人気だよね~」

理亞「人気どころじゃないでしょ!そんな規模のイベントしたら東京がパンクするわよ!」

穂乃果「あっ、でも国内アクティブに限れば500000人くらいか」

理亞「国内って何?!国外があるの?!」

113: 2016/11/15(火) 00:03:21.00 ID:aymgOQ82.net
理亞「仮にそれが本当だったとしても!12万/50万が上位って甘すぎる!」

穂乃果「うーん。確かに」

穂乃果「衣装が2個もらえる5万位以内とか3個もらえる1万位以内とかが上位なのかな?」

理亞「なるほど。上に行くほどいい衣装がもらえるのね」

穂乃果「ううん。全部同じだよ」

理亞「は?」

勧誘チケット「」ハ?

穂乃果「同じ衣装を集めると覚醒できるんだよ」

理亞「衣装集めるとレベルの上限が引きあがるって……」

理亞「……まあシールで覚醒した私が言えたことじゃないけど」

114: 2016/11/15(火) 00:12:44.20 ID:aymgOQ82.net
穂乃果「まあスコマの説明はこんなとこかな」

理亞「で、穂乃果ちゃんは10日間開催に耐えられなくて飽きちゃったってこと?」

穂乃果「そーそー、ライブの曲も同じのばっかりだし。ファンのみんなもよく盛り上がれるよね」

理亞「……」

勧誘チケット「……」

理亞「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「どーしたの、理亞ちゃん?」

理亞「退屈しのぎに、上位の人のライブ見に行きましょ!」

理亞「50万人の頂点に立つスクールアイドルのパフォーマンス!」

理亞「必ずラブライブを勝ち上がるための勉強になるはずよ!」

穂乃果「いいね!それ!」

穂乃果「ちょうどあそこにトップ100に入る実力者の>>116ちゃんがいるよ!」

117: 2016/11/15(火) 00:14:33.62 ID:h5gVtMUv.net
真姫

119: 2016/11/15(火) 00:32:09.60 ID:aymgOQ82.net
穂乃果「真姫ちゃんはスコマでは必ず100位以内に入る凄腕なんだから!」

理亞「μ'sの西木野真姫……」

真姫「うんしょ……うんしょ……」

理亞「すごい大荷物……一体どんなパフォーマンスをするのかしら……」

穂乃果「理亞ちゃん理亞ちゃん!ライブの席空いてるみたいだよ!よかったね!」

理亞「よし!」

理亞「じゃあ早速、お手並み拝見と行こうかしら」ウデクミドヤッ

勧誘チケット「」ドヤッ

穂乃果「……」ジト-

理亞「……?」

穂乃果「……」ジト-

理亞「……な、何よ!私の顔に何かついてる?!」

穂乃果「……」ナデナデナデ

理亞「ちょ、やめ……///」

穂乃果「かわいいな~、私もこんな妹が欲しかったな~」

121: 2016/11/15(火) 00:40:54.30 ID:aymgOQ82.net
スコマ会場

穂乃果「そろそろ始まるよ!」

理亞「どきどき」

勧誘チケット「」ワクワク

真姫「行くわよ!」

理亞(ステージに上がってきた!)

理亞(他のメンバーは……)

モブ's「……」

理亞(見たことない顔ばっかりね)

理亞(また分身してくるのかと思ったけど……違うみたいね……)

真姫「失敗ね……」

理亞(!?)

理亞(ステージを降りた?!)

真姫「行くわよ!」

理亞(と思ったらまた上がってきた!)

真姫「失敗ね……」

真姫「行くわよ!」
真姫「失敗ね……」

真姫「行くわよ!」
真姫「失敗ね……」

真姫「行くわ……」

理亞「なんなのこれ?」

124: 2016/11/15(火) 00:45:57.76 ID:aymgOQ82.net
理亞「ただステージを上り降りしてるだけ?」

穂乃果「それだけじゃないよ……よく見て……!」

理亞「?!」

真姫「失敗ね……」テクテクテク

真姫「」スッ

理亞「ステージ脇にさっきの大荷物が!」

真姫「」パシッ

理亞「あれは……確かラブカストーンとかいう……」

真姫「ゔぇぇ!」キラ-ン!

真姫「行くわよ!」テクテクテク

穂乃果「見た?今のテクニック」

理亞「いや、何を見ればいいのよ」

129: 2016/11/15(火) 00:56:07.84 ID:aymgOQ82.net
穂乃果「歩みを一切止めず流れるように体力を回復するラブカストーンさばき」

穂乃果「そしてこれだけのファンを前にしてためらうことなくステージを降りる度胸」

穂乃果「動きが完璧に最適化されてるよ……!さすが真姫ちゃん!」

理亞「ごめんなさい、穂乃果さん。あんたバカ?」

穂乃果「でもこの方法で100位以内からもれたことがないのは事実だよ」

理亞「スクフェス見にくるファンは何を評価してるのよ」

穂乃果「真姫ちゃんはあのラブカストーンの山が尽きるまで、10日間休まずひたすらステージの上り降りを繰り返してるんだよ」

穂乃果「どんな状況であってもステージに上がり続ける、その姿勢と精神力が評価されてるんじゃないかな?」

理亞「真面目な顔してるけどあんたら本当にバカでしょ」

130: 2016/11/15(火) 00:59:48.62 ID:aymgOQ82.net
真姫「行くわよ!」テクテクテク
真姫「失敗ね……」テクテクテク

テクテクテクテクテクテクテクヴェェテクテクテクテクテクテク

理亞「ちょっとめまいがしてきたから外出るわね」

穂乃果「ああ!待ってよ理亞ちゃん!」

132: 2016/11/15(火) 01:10:26.03 ID:aymgOQ82.net
理亞「おえぇぇ……」

穂乃果「大丈夫、理亞ちゃん?」サスサス

勧誘チケット「?」ダイジョブ?

理亞「はぁ……はぁ……」

穂乃果「上位ランカーのライブは理亞ちゃんには刺激が強すぎたかな~?」

理亞「もう、そういうことにしといてあげる」

理亞「もうちょっとお手頃なところで参考になりそうな人はいないかしら?」

穂乃果「うーん、それだと私が今10万位くらいだからちょうどいいかな?」

理亞「それを先に言ってよ……」

穂乃果「もしかして理亞ちゃん、私のライブ見たいの?」

理亞「ええ、見たい、穂乃果ちゃんのライブ」

穂乃果「う~ん、でもな~、穂乃果今退屈しのぎしてるからな~」

穂乃果「スコマに戻ったらまた退屈しちゃうような……」

理亞「でも私との退屈しのぎを結構長いことやってるでしょ?」

理亞「退屈しのぎに退屈しないための退屈しのぎよ」

穂乃果「つまり?」

理亞「そろそろスコマのやり時ってことよ!」

穂乃果「ほうほう、なるほど!さすが理亞ちゃんあったまいい!!」

理亞「この人、本当に伝説のμ'sのリーダーなの?」

134: 2016/11/15(火) 01:35:00.87 ID:9cfI/uFE.net
穂乃果「よーし!理亞ちゃんのためだし、穂乃果頑張っちゃうよー!」

穂乃果「穂むら流七変幻奥義」

穂乃果「愛は大正じゃない?」

バサッ

大正穂乃果「よっと」ヒラヒラ

勧誘チケット「!?」

理亞「なんてスピード早着替えのなの!?」

大正穂乃果「みんな行っくよ~!」

大正穂乃果「1!」

チャイナことり「2!」ササッ!

晴れ着園田「3!」スタッ!

勧誘チケット「!!?」

理亞「μ'sのメンバーが!いつの間に!?」

星座真姫「4!」スタッ!
お花見凛「5!」スタッ!
忍者花陽「6!」ススッ!
妖精にこ「7!」フワッ!
人魚希「8!」ピッチピッチ!
怪盗絵里「9!」スタッ!

大正穂乃果「μ's!ミュージック……」

μ's「スタート!!」

理亞「メンバーを一瞬で集めた……これがリーダーの実力?!」

大正穂乃果「いっくよーー!」

136: 2016/11/15(火) 01:47:28.77 ID:9cfI/uFE.net
理亞「」ホゲ-

勧誘チケット「」ホゲ-

穂乃果「……あ、あれ?ライブ、ダメだった?」

理亞「いえ……違います……」

理亞「格が違い過ぎるというか……」

理亞「感動し過ぎて体に力が入らないんです……」

穂乃果「ははは、大げさだなぁ、理亞ちゃんは」

理亞「穂乃果さん……」

穂乃果「むー!」プク-!

理亞「穂乃果ちゃん、私、どうやったら穂乃果ちゃんたちみたいになれる?」

穂乃果「私たちみたいに?」

理亞「……」コクン

穂乃果「うーん」

穂乃果「とりあえず理亞ちゃんもユニット組んで見たら?あと8人仲間を集めてさ」

理亞「自分のユニット?」

穂乃果「うん!他の人のお手伝いもいいけど、自分の好きな時に練習してライブしてっていう方が楽しいと思うんだ!」

穂乃果「楽しい方が上達するに決まってるしね!」

理亞「仲間……か」

理亞「でもどうやって……?」

穂乃果「そんなの簡単だよ!」

穂乃果「勧誘するんだよ!」

141: 2016/11/15(火) 02:01:15.55 ID:9cfI/uFE.net
理亞「勧誘?」

穂乃果「うん!友情ポイントかラブカストーンがあればできるよ!」

理亞「ラブカストーンなら……ある」

穂乃果「5個で1人勧誘できるんだけど……」

理亞「……1個しか持ってない」

穂乃果「あはは、あとファーストライブボーナスとかあるんだけど……」

穂乃果「メンバーがいないことにはライブできないしね」

穂乃果「うーん、どうしたもんか」ウ-ン

理亞「このラブカストーンっていうのを貯めるしかないのかしら」ウ-ン

勧誘チケット「」ウ-ン

穂乃果「……」

理亞「……」

勧誘チケット「……」

穂乃果「」チラッ

理亞「」チラッ

勧誘チケット「!!!!??!」ビクッ!

143: 2016/11/15(火) 02:07:06.68 ID:9cfI/uFE.net
理亞「これって何かに使えない?」

勧誘チケット「!!!」イヤダ!マダシニタクナイ!

穂乃果「これなら1枚で1回特待生勧誘できるよ!」

勧誘チケット「!!」ジタバタジタバタ

理亞「特待生?」

穂乃果「まあ考えるよりまずは引いてみよう!」バッ

勧誘チケット「」シュワァ...

テンテンテンテンテ-ン

クルクルクルクルクル

テレン!

穂乃果「>>145(キャラ)ちゃんが出たよ!」

145: 2016/11/15(火) 02:10:13.71 ID:vrxFxXj8.net
堕天使降臨

154: 2016/11/15(火) 18:44:18.92 ID:aymgOQ82.net
ピピピピピピピ!

パチッ!

??「ふぁ~……」ノビ-

??「理亞~?朝よ、起きなさい」

理亞「……むにゃむにゃ」zzz

理亞「あと5分~……」ギュ-

??「ちょ、ちょっと!理亞!」

理亞「えへへ~……姉様あったかい……」ハグハグ

理亞「あれ??」スカッ

理亞「うーん……」ハグハグ

理亞「姉様にしては胸が物足りないような」

理亞「……」パチ

理亞「……」チラッ

善子「///」

理亞「は?」

善子「わ、悪かったわね!物足りなくて///!」

理亞「はあああぁぁぁぁ???!?」

155: 2016/11/15(火) 18:53:19.76 ID:aymgOQ82.net
理亞「ど、どどど、どうしてAqoursの津島善子が私の部屋に?!」

善子「もう、落ち着きのない子ね」

理亞「あんたはなんでそんなに落ち着いてるのよ!」

善子「あれよ、堕天流セルフコントロールってやつ?」

理亞「バカにしないで!」

善子「まず顔洗ってセルフコントロールしてなさい。その間に朝ごはん作っとくから」イソイソ

理亞「あっ、待って!」

理亞「……」

理亞「どうしてこんな状況に……?」

理亞「確か昨日は……」

156: 2016/11/15(火) 19:05:21.48 ID:aymgOQ82.net
ーーーーー
ーーー


勧誘チケット「」シュワ...

テンテンテンテンテン

クルクルクル

テレン!

穂乃果「善子ちゃんが当たったよ!」

善子「堕天使降臨!」ファサッ

善子「あとヨハネよ」

理亞「当たったって何よ」

善子「はいこれ、入部届」

理亞「入部届?!部なんて作った覚えないわよ!?」

穂乃果「おお!これは!」

理亞「Aqoursの方は大丈夫なのかしら?」

穂乃果「よかったね理亞ちゃん!この善子ちゃんはレアな善子ちゃんだよ!」

善子「だからヨハネ!」

理亞「レア……?レアってどのくらい珍しいの?」

穂乃果「排出率にすると80%くらいだね!」

理亞「全然レアに聞こえないんだけど」

穂乃果「あっ!レアと理亞って似てるよね!」グッ

理亞「もうμ'sのファンやめます」

157: 2016/11/15(火) 19:12:24.33 ID:aymgOQ82.net
ワッチャドゥ-!ワッチャドゥ-!

理亞「あっ、電話かかってきたんで出ますね」ピッ

穂乃果(着メロA-RISEなんだ……)

理亞「もしもし……はい……はい……」

理亞「えっ!もうそんな時間?!」

理亞「はい!わかりました!すぐ行きます!」ピッ

穂乃果「どうしたの?」

理亞「ごめんなさい、穂乃果ちゃん!ライブの時間になっちゃったから、もう行きます!ありがとうございました!」タタッ

穂乃果「えっ、ちょっと!とりあえず善子ちゃんだけは……!」

タッタッタッタッタ-!

穂乃果「あっ……」

穂乃果「行っちゃった」

159: 2016/11/15(火) 19:16:40.14 ID:aymgOQ82.net

ーーー
ーーーーー

理亞「そういえば、そんなこともあったような」

理亞「つまり津島善子は私が勧誘?したってこと?」

理亞「でもなんで一緒に寝てたのよ!」

理亞「……」

理亞「勧誘した後のことを思い出しましょう……」

161: 2016/11/15(火) 20:23:28.02 ID:aymgOQ82.net
ーーーーー
ーーー


理亞「はぁ……はぁ……」

理亞「お待たせしました!」

ルビィ「もう!遅いよ、理亞ちゃぁ!」

理亞「はぁ……はぁ……ちゃん付けしないで」

ルビィ「ぅゆぅ……」

理亞「待ってて、すぐに衣装に着替えるから」

ルビィ「あっ、パフォーマンスはしなくていいよ」

理亞「は?」

ルビィ「今日はライブのサポートに回ってもらうから」

理亞「パフォーマンスしないって、どういうことよ?!」

ルビィ「えっとね……お客さんの誘導とか、ステージの照明とか……」

理亞「……、要するに裏方ってこと?」

ルビィ「うん……そうなっちゃうね」

理亞「……時間に遅れたから?」

ルビィ「ううん。元々理亞ちゃんはサポートで呼ばれてたみたいで……」

理亞「な、なんでよ!?」

ルビィ「ぅゆゆ……でもこれは仕方ないっていうか……その……」ボソボソ

理亞「なによ、なにか知ってるの?」

ルビィ「……言っても傷付かない?」

理亞「いいから教えて」

ルビィ「飽きられちゃったんだよ、理亞ちゃん」

理亞「っ!」ズキッ

163: 2016/11/15(火) 20:58:10.28 ID:9cfI/uFE.net
理亞「なっ……あんたになにがわかるって言うのよ!?」

ルビィ「だって……理亞ちゃん、ボイス実装してないし」

理亞「ボイス?!声なら出してるわよ!!」

ルビィ「ライブ中にかけ声出してかないとスクフェスでは通用しないんだよ?」

理亞「なんでライブ中にかけ声出すのよ?!歌に集中しなさい!」

ルビィ「ぅぅ……でもみんなやってるし……」

理亞「もういいわ!パフォーマンスできないなら帰る!」フン!

ルビィ「まっ、待ってぇ理亞ちゃん!理亞ちゃんがいてくれないとライブが上手くできないの!」

理亞「……」

ルビィ「理亞ちゃぁ!おねがぁい!」

理亞「……」

理亞「今日……だけよ……」

164: 2016/11/15(火) 21:04:07.66 ID:9cfI/uFE.net
理亞「ふぅ……ライブの裏方って結構体力使うのね」

理亞「下手したらアイドルより疲れるかも」

理亞「えっと、次は確か希さんからの呼び出しだったわね」

理亞「またあの8人分身の中で踊るのかしら……?」

ハロウィン希「おーい!理亞ちゃん!」

理亞「あっ、希さん、こんにちは」

ハロウィン希「元気にしてたー?」

理亞「はい、おかげさまで……」

ハロウィン希「そっかそっかー!よかったわー!じゃあ……」

ハロウィン希「今日はサポートよろしくね!」

理亞「っ!」ズキッ

165: 2016/11/15(火) 21:13:24.73 ID:9cfI/uFE.net
理亞「そんな……今日は一緒にライブできないんですか……?」

ハロウィン希「いやー……そうなんよ、ごめんね」

理亞「わ、私たちの絆はっ……!?」

ハロウィン希「あはは~……なんというか」

ハロウィン希「絆が出来上がったからむしろもういいかなっていう……」

理亞「っ!」ズキッズキッ

理亞「も、もういいって……飽きたってことですか……」

ハロウィン希「えっ、いやっ!そんなつもりじゃっ!」アタフタ

舞踏会希5「着替え終わったでー」
舞踏会希6「リハしよリハー」

ハロウィン希「う、うんすぐ行く!」

ハロウィン希「ほ、ほなな、理亞ちゃん!サポート、期待してるで!」

理亞「……」

舞踏会希5「……」
舞踏会希6「……」

舞踏会希5「これが現実」
舞踏会希6「Rの限界やん」

理亞「……」

166: 2016/11/15(火) 21:18:38.65 ID:9cfI/uFE.net
理亞「……」

理亞「疲れた……」

理亞「気分が乗らないから余計に……」

ハロウィン希「理亞ちゃん、お疲れ!」

理亞「……」

ハロウィン希「……」

理亞「大丈夫でしたか、私……ミスしてませんでしたか……?」

ハロウィン希「ううん!バッチリやったよ!」

理亞「私……ちゃんと役に立ってましたか……?」

ハロウィン希「もちろんやん!ちゃんと3%分くらい頑張ってたで!」

理亞「……」

理亞「3%……?」

168: 2016/11/15(火) 21:24:11.56 ID:9cfI/uFE.net
ハロウィン希「もー!そんな浮かない顔してたら運気が逃げちゃうよ!」

理亞「……ごめんなさい」

ハロウィン希「そんな元気がない理亞ちゃんにご褒美や!手、出して!」

理亞「……?」スッ

ハロウィン希「はい!今日のサポートのお駄賃の友情ポイント!」

理亞「友情ポイント……?」

ハロウィン希「そ、これを100ポイント集めると一般勧誘ができて、色んなスクールアイドルに会えちゃうのだ!」

理亞「……」

理亞「ありがとうございます……」

170: 2016/11/15(火) 21:32:25.62 ID:9cfI/uFE.net
帰り道

テクテクテクテク

理亞「……」

理亞(結局今日1日、パフォーマンスできなかった)

理亞(やったことといえば西木野真姫のステージ上り降りの見学とライブの裏方くらい)

理亞(その裏方仕事の報酬は……)

理亞(2人のライブをサポートしたから20ポイント)

理亞(『特待生』と『一般生』、どっちが実力が上かなんてスクフェスに来たばかりの私にだってわかる)

理亞(20ポイント……私の価値……)

理亞(顔も知らない有象無象のスクールアイドルのたった……)

理亞「5分の1……か……」

171: 2016/11/15(火) 21:37:02.39 ID:9cfI/uFE.net
宿

理亞「やっとついた」ガチャッ

理亞「……」

理亞「なんにもする気が起きない……」

理亞「ご飯も……今日はいいや」

理亞「白い恋人食べとこ」ムシャムシャ

理亞「……」

理亞「もう寝よ……明日は……」

理亞「明日もサポートなのかな……?」

理亞「……」

174: 2016/11/15(火) 22:17:18.74 ID:9cfI/uFE.net

ーーー
ーーーーー
理亞「……」

理亞「嫌なこと思い出してしまったわ」

理亞「……でも、ここにいる限り忘れてても仕方ないこと」

理亞「……」

理亞「……」

理亞「……」ウルッ

理亞「もうスクフェス……行きたくな……」

善子「朝ごはんできたわよーー!早く来なさいよーー!」

理亞「!?」ビクッ

178: 2016/11/15(火) 22:30:29.54 ID:9cfI/uFE.net
ーーーーー
ーーー


善子「こらー!鹿角理亞!帰って来たなら帰って来たって言いなさいよ!」

善子「あんたが勧誘してから放ったらかしにしたから、穂乃果さんにあんたが泊まってる宿探してもらったんだから!」

理亞「……」zzz

善子「って寝てるしーー!!」

善子「せっかく人が夕飯作って待っててあげたっていうのに~!」ジダンダ

クシャッ

善子「なにこれ?ゴミ?……白い恋人?」

善子「スクールアイドルフェスティバルで体力使ってるのにクッキー1枚で持つわけないじゃない!」

善子「叩き起こしてご飯食べさせてやるんだから!」プンプン!

善子「もう!起きなさー……!」

理亞「……ん……なさい」zzz

善子「??」

理亞「……めんな……さい」ジワッ

理亞「ごめんなさい……姉様……」ポロポロポロ

善子「……」

善子「まったく……なにがあったのよ」ナデナデ

理亞「……ん……ねえ……さま」zzz

理亞「……ねぇ……」zzz

理亞「……すゃぁ……」zzz

180: 2016/11/15(火) 22:38:17.59 ID:9cfI/uFE.net
善子「……ま、今は起こさない方がいいわね」ナデナデ

理亞「……すゃぁ」zzz

ギュッ!

善子「!?」

善子「う、腕を掴まれてた?!」

理亞「……むにゃむにゃ……姉様ぁ」zzz

善子「寝てる?寝てるのよね、これ?」

理亞「……むにゃむにゃ」zzz

善子「うーん、起こさないよう抜けようにしても……」

ギュ--!

善子「意外と力が強くて身動きが取れない」

善子「……」

理亞「……ふふ……姉様ぁ」スリスリ

善子「……」

善子「……はあ」タメイキ

181: 2016/11/15(火) 22:54:16.59 ID:9cfI/uFE.net

ーーー
ーーーーー

善子「て、言うのがなんで私が一緒に寝てたのかの真相よ」モグモグ

理亞「ぅぅ……氏にたい///」モグモグ

善子「なんとなくわかってたけど相当なシスコンね、理亞って」

理亞「……こ、このことは誰にも言わないでちょうだい」

善子「別に言うつもりなんてないわよ。人のこと茶化すとか陰で笑うとか嫌いなの」

理亞「よかった……」ホッ

善子「私も堕天使っていう職業柄、よくそう言うことされるから」

理亞「……前々から気になってたんだけど、それ本気で言ってるの?」

善子「それって?」

理亞「堕天使」

善子「当たり前よ。私は堕天使ヨハネだもの」

理亞「正直ダサくない?」

善子「ダサくないわよ?ちょーイケイケって感じ?」

善子「まあ何があったか知らないけど、夜な夜なベソかく方がダサいんじゃない?」

理亞「は?」イラッ

182: 2016/11/15(火) 23:06:57.28 ID:9cfI/uFE.net
理亞「な、なによ!0点で最下位とるあんたらに何がわかるのよ!」

善子「あー、そういえばあの時も泣いてたわねー」

理亞「なっ!」イラッ

理亞「あんたらなんて負けても涙も出ないお遊びのお子ちゃまグループのくせに!」

善子「……」

善子「朝っぱらからお姉ちゃんにべったりしてる方がお子ちゃまじゃない?」

善子「ルビィでもそんなことしないわよ?」

理亞「なっ!それは言わないって話でしょ!?」

善子「夜のことは黙ってるとは言ったけど朝のことは何も決めてないわよ」

理亞「なっ!卑怯よあんた!」

善子「悪魔的って言ってくれる?そうね、言いふらされたくなければ私の言うことを聞きなさい?」

理亞「なによ急に偉そうに!」

善子「いいの?そんな態度で?言いふらしちゃうわよ?」

理亞「ぐ、ぐぬぬ……」

理亞「で、言うことって何よ?内容によっては姉様に言いつけるわよ?」

善子「これからこの堕天使ヨハネと一緒に……」

善子「スクフェスに行くこと!」ビシッ

理亞「!!」ドキッ

183: 2016/11/15(火) 23:14:42.39 ID:9cfI/uFE.net
理亞「な……何よそんなこと……?」

理亞「べ、別に……元から行くつもり……だし」

善子「そう!じゃあ一緒に行きましょう!理亞!」

理亞「……待ってよ」

善子「ん?ああ!太陽に当たる前に闇の儀式をしておかないとね!」イソイソ

理亞「そうじゃない!……私はあなたたちAqoursのこと、認めてないんだから!」

理亞「気安く名前で呼ばないで!」

善子「……そう」

善子「でも私は好きよ、saint snowの歌」

理亞「……な、何言って……」

善子「……さあ!闇の儀式を始めるわよ」バサッ!

184: 2016/11/15(火) 23:31:15.87 ID:9cfI/uFE.net
善子「堕天使ヨハネ、リトルデーモンと共にスクフェスに降臨」ドヤッ

理亞「リトルデーモンって、私?」

善子「真名で呼ばれるのが嫌みたいだから、間をとったわ」

理亞「どことどこの間をとったのよ?」

善子「現世と……冥界っ!」キメガオ

理亞「すでにバカを通り越してるわね」

理亞「で、会場にきてどうするの?2人だけじゃライブはできないわよ」

善子「私の愛しいリトルデーモンズの情報網によると、ライブのサポートは飛び込みでも受け付けてるらしいわ」

善子「力を封じられし私たちがライブするのに必要な友情ポイントはあと680ポイント」

善子「ひとりとワンデーモンあたり34件の契約-engage-を取ってくればクリアよ!」

理亞「言い方がいちいちくどい」

善子「これも堕天使の運命(さだめ)」キメガオ

理亞「ていうかあんた本当にバカ?現実的に考えて34回もできるわけ……」

善子「さっ、早く行きましょ!急がないとチャンスを逃しちゃうわよ!」

善子「ワンモア!チャンスタイム!」

186: 2016/11/15(火) 23:50:07.82 ID:9cfI/uFE.net
・・・・・・
理亞「」ホゲ-

善子「」ヨハ-

理亞「聞いてないわよ」

善子「飛び込み参加はポイント半額なんて」

理亞「たったの5ポイント……2人で10ポイントか……」

善子「ヨハネがあまりに美しいから嫉妬した神様が天引きしたのね」

理亞「天引きってそういう意味じゃないから。どんだけせこい神様なのよ」

善子「よし!じゃあ次のライブに行くわよ!リトルデーモン!」

理亞「は?」

善子「ポイントが半分になったなら、2倍早く動くだけよ!」

理亞「なによそれ?」

善子「心配は無用よ、封印されし闇の力を解放すれば……」

理亞「そうじゃなくて!」ドンッ!

善子「な、何よ……壁ドンならリリーにやってあげなさいよ」

理亞「なんなのよ、さっきから!この方法で700ポイント貯めるなんてどう考えても無理じゃない!」

理亞「あんたのバカに私を巻き込まないでよ!」

善子「だって……」

善子「ライブさせてあげた……じゃなくて」アセアセ

善子「ライブしたいじゃない!せっかくのスクールアイドルフェスティバルなんだから!」

善子「あなたは……理亞はライブしたくないの?」

理亞「そんなの!」

理亞「そんなのしたいに決まってるじゃない……」

理亞「……」

188: 2016/11/16(水) 00:06:34.90 ID:hslLVa7t.net
理亞「でも……せめてもう少し簡単に勧誘する方法はないかしら?」

善子「このイベントの情報は大体集めたけど、どの報酬もライブをしないことにはもらえないから……」

善子「ライブさえできれば友情ポイントどころかメンバーもラブカストーンももらえるみたい……」

理亞「……メンバー……そこら辺の人を勧誘しちゃだめなのかしら?」

善子「そこらへんは運営の利権が関わってるから厳しく禁止されてるの」

理亞「利権?」

善子「ええ、なんでも勧誘に使うチケットやラブカストーンは現金で買えるらしいのよ」

理亞「ふーん……こんなハート型の石に利権が関わってるなんてね」キラキラ

善子「そうよね……」

善子「あ~、そこらへんに落ちてないかしらね~?ラブカストーン」

理亞「そこらへんに……ね」

善子「……」ウ-ン

理亞「……」ウ-ン

善子「……」ウ-ン

理亞「……あっ!!」

善子「どうしたの!ラブカストーン落ちてた?!」

理亞「落ちてはないけど、心当たりはあるわ!」

190: 2016/11/16(水) 00:21:25.07 ID:hslLVa7t.net
・・・・・・

真姫「行くわよ!」テクテクテク
真姫「失敗ね……」テクテクテク

真姫「行くわよ!」テクテクテク
真姫「失敗ね……」テクテクテク

真姫「行くわよ!」テクテクテク
真姫「失敗ね……」テクテクテク


善子「えぇ……何これは?」

理亞「ほら、あそこ、あのステージ脇の荷物をみなさい」

真姫「行くわよ!」テクテクテク
真姫「失敗ね……」テクテクテク

真姫「」パシッ
真姫「ゔぇぇ!」キラ-ン!

善子「あれは!すごいラブカストーンの山!」

理亞「しかも西木野真姫はここ数日ずっとここでステージ上り降りをしてるらしいの」

善子「つまり?」

理亞「このあたりを探せば山から溢れたラブカストーンが落ちてるかもしれないわ」キョロキョロ

善子「……」

テクテクテクテクヴェェテクテクテクテク

善子「あれって、確か……」

理亞「ほら、あんたも探しなさいよ!」

善子「そういうことね……!ここはこの堕天使ヨハネに任せるのよ!」ダダッ

理亞「ちょっ!どこ行くのよ!まさか盗む気?!」

192: 2016/11/16(水) 00:30:32.79 ID:hslLVa7t.net
・・・・・・

理亞「ちょっ、何やってるのよあいつは!」

善子「ラブカストーンもらってきたわよー!」タッタッタッ

理亞「は?」

善子「ほら!50個!50個あると11人勧誘できらしいわ!」

理亞「……あんた」

善子「ヨハネ様様ね!」

理亞「返してきなさい!」ガバッ

善子「えっ!ちょっ!なんで?!」

理亞「いくらライブするためだからって盗みはダメよ」

理亞「ダーメーなんだー」バッテン

善子「ぬ、盗んでないわよ!ちゃんと西木野真姫さんに譲ってもらったの!」

理亞「嘘つきなさい?!どうやったら譲ってもらえるのよ!」

善子「スコマのルールが変わったのを教えてあげたの!」

194: 2016/11/16(水) 00:37:41.23 ID:hslLVa7t.net
ーーーーー
ーーー


善子「あの~」

真姫「何?今ライブ中なんだけど?」

善子「とてもそうには見えない」

善子「じゃなくて、それ、失敗稼ぎってやつですよね」

真姫「ええ。知ってるなら邪魔しないで。時間との勝負なの」

善子「失礼ですけどスコアマッチptって知ってます?」

真姫「なにそれ?」

善子「あっ、やっぱり!」

真姫「??」

善子「今回からスコマにレートが付くようになったんですよ?それがスコアマッチpt」

真姫「ゔぇ?」

善子「そのレートでも順位報酬が出るようになって……」

真姫「ゔぇぇ!」

善子「このままだと報酬もらえなくなっちゃいますよ」

真姫「ゔぇぇぇ!!」

善子「ある程度稼いだらまじめにライブした方がいいかなって……」

真姫「ゔぇぇぇぇぇぇ!!!!」

197: 2016/11/16(水) 00:44:38.45 ID:hslLVa7t.net

ーーー
ーーーーー

善子「で、教えてくれたお礼と、買いすぎて使い切れないからって譲ってくれたのよ」

理亞「じゃ、じゃあこれで本当に……っ!」

善子「できるわよ、ライブ!」

理亞「……ぃぃ」

理亞「ぃやったーーーー!!!」ピョンピョン

善子「ふう……」ヤレヤレ

199: 2016/11/16(水) 00:56:16.14 ID:hslLVa7t.net
・・・・・・

穂乃果「スコマもう飽きたーー!」クワッ

穂乃果「あれ?あれは……」

穂乃果「おーい!理亞ちゃーん!善子ちゃーん!」フリフリ

理亞「あっ、穂乃果ちゃん!」

善子「穂乃果さんのことはちゃん付けするのね」

理亞「ど、どうだっていいでしょそんなの///」

穂乃果「穂乃果は善子ちゃんにもちゃん付けしてほしーなー」

善子「だからヨハネよ」

理亞「ところで穂乃果ちゃん!特待生勧誘ってどこでやればいいかわかる?」

穂乃果「勧誘?……まあどこでも思いついた時にやっていいと思うんだけど」

穂乃果「また勧誘チケット?」

理亞「いえ、ラブカストーンが50個手に入ったから11連っていうのをやろうと思って」

穂乃果「……」

穂乃果「こうして課金の沼にハマる子がまた1人……」

理亞「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ううん!なんでもない!」

穂乃果「勧誘はね!スッと溶かして、パッと引くんだよ!」

理亞「溶かす?」

201: 2016/11/16(水) 01:03:10.81 ID:hslLVa7t.net
理亞「ま、まあやってみるわ」

理亞「えい!」シュワッ...

テンテンテンテンテン

クルクルクルクル

理亞「おっとっと!」パシッ

善子「封筒が空を飛んで来たわね」

穂乃果「あれ?全部ピンク色?おかしーな……」

ピンク封筒「……」

ピンク封筒「!」クルン!

赤封筒「!」キラ-ン!

よしりあ「!!」

穂乃果「おお!これは!」

穂乃果「理亞ちゃん!善子ちゃん!おめでとう!」

穂乃果「>>203ちゃんのURだよ!」

203: 2016/11/16(水) 01:06:05.96 ID:mLpvppoa.net
善子

220: 2016/11/16(水) 20:07:10.01 ID:UtdfNU6L.net
>>1です
生きてるので続き書きます

221: 2016/11/16(水) 20:15:45.34 ID:UtdfNU6L.net
・・・・・・

理亞「……うっ……」

理亞「……うーん」パチッ

理亞「あれ?ここは……?」キョロキョロ

理亞「泊まってる宿……じゃなさそう……」

理亞「なんか薄暗いし……」

理亞「寒いし……キミ悪い……」ブルブル

??「気がついたみたいね」

理亞「なんだ……あんたもいたのね」

善子「ええ」

理亞「うーん……なんだか最近よく記憶がなくなるわね……なんで私ここに?」

善子「それはね……私が連れて来たからよ」

理亞「へぇ、あんたがね……」

善子「……」

善子「ええ」ニヤッ

222: 2016/11/16(水) 20:25:29.24 ID:UtdfNU6L.net
理亞「……ところで、ここがどこかわかる?」

善子「ええわかるわよ。だって私が連れて来たんだもの」

理亞「それもそうよね」

善子「でもここ……理亞さんも来たことあるはずよ?」

理亞「?!」

善子「心当たりない?」

理亞「あんた今なんて言っ……?」

善子「心当たりがないなら……」

善子「思い出させてあげるわよ!」ブンッ

ドゴォッ!

理亞「が……は……っ!」メキッ

理亞「いきなり……何を……」フラフラ

理亞「」バタッ

クシャッ

理亞「クシャッ………?」

理亞「これは……部屋の中なのに……草?」

善子「まわりをよく見てみなさい?」

理亞「まわり?」チラッ

アルパカ「め……めぇ……」グッタリ

理亞「!!」

理亞「こ、ここは……!?」

善子「どう?思い出したかしら?」

223: 2016/11/16(水) 20:36:15.97 ID:UtdfNU6L.net
理亞「こ、ここは……」

善子「ふふふ……」ニヤッ

理亞「あ……」

理亞「アルパカ牧場?」キョトン

善子「ってなんでそうなるのよー!」ズッコケ!

理亞「スキあり!」

理亞「道産子流アクロバット奥義!」

理亞「聖雪飛翔-フライト・スノウ-」ピョン

善子「!?」

善子「消えた?!」

善子「違う……この気配……」

善子「頭上!?」

ビュ--ン!

理亞「気がつくのが遅かったわね!」スタッ

善子「しまった!」

理亞「このままこんな陰気臭い部屋とはおさらばよ!」タッタッタッ!

善子「くっ……!」

理亞「このドアから外に!」

ガチャッ!ガチャッ!ガチャッ!

理亞「……出れない?!」

善子「くっ……くっくっく……」プルプル

善子「ははははははっ!」

理亞「……外から鍵がかかってるのね」ガチャガチャガチャ

善子「そうよ……『エサ』はこの部屋から……」

善子「この練習部屋からは出ることはできないのよ!」

224: 2016/11/16(水) 20:59:24.03 ID:UtdfNU6L.net
理亞「」ゾクッ

理亞「……あんた……本当に『津島善子』なの?」

善子「ええ、もちろん、正真正銘の『津島善子』よ」

理亞「……」

善子「もっとも……」

UR善子「『UR津島善子』だけどね……ふふふ」クスクス

理亞「……はん」

UR善子「……?」

理亞「……その返し……ゲキダサね」ヤレヤレ

UR善子「ふん……Rの分際で……まあせいぜい言ってなさいよ」

理亞「で、さっきは人のことエサ呼ばわりしてくれたけど……これから私をどうするつもり?」

UR善子「そんなの……」スタスタスタ...

UR善子「決まってるじゃない!」ガバッ!

230: 2016/11/16(水) 22:22:40.51 ID:UtdfNU6L.net
UR善子「エサは大人しく……」

UR善子「喰われてればいいのよ!」ブン!

理亞「さっきは不意打ちをもらったけど……」

理亞「聖雪装着-ジョイント・スノウ-!」カチカチカチッ!

ガシ--ン!

UR善子「へぇ……抵抗する気ね」

ガシ--ン!ガシ--ン!

UR善子「覚醒済みで!レベルマックスで!絆もマックスになった!もう用済みなのよ!」

ガシ--ン!ガシ--ン!

UR善子「だったらせいぜい!私の!URの私の経験値になりなさいよ!」

ガシ--ン!...ギリギリギリ...

理亞「くっ……まさかあんた……最初からそのつもりで……?!」ギリギリ...

UR善子「ええ、そうよ……」ギリギリ...

理亞「……っ」

UR善子「まんまと引っかかってくれたわねぇ!」ガシ--ン!

理亞「きゃあっ!!」パリ--ン!

231: 2016/11/16(水) 22:34:07.54 ID:hslLVa7t.net
理亞「はぁ……はぁ……」

理亞「さっきからUR、UR言ってて意味がよくわからないけど……1つだけわかることはある」

理亞「強い……っ!このままだと本当に喰われる……っ!」

UR善子「わかったかしら?抵抗しても無駄だってことが?」クスクス

理亞「ええ……よくわかったわ……」

UR善子「そ、じゃあ……大人しく」スタスタ...

理亞「だからこうするのよ!」

理亞「道産子流冬来奥義!」

理亞「聖雪吹雪-アドベント・スノウ-」ブオォォォ---!!

234: 2016/11/16(水) 22:43:58.91 ID:hslLVa7t.net
UR善子「ふぅん……吹雪を起こして目くらましってとこかしら?」

UR善子「でもこんな狭い部屋のどこに隠れるって言うの?」

理亞「ねぇ、あんた!」

UR善子「そこ!」シュッ!

ドスッ!

アルパカ「めぇ!」ビクッ!

UR善子「ちっ」

理亞「さっき私がまんまと引っかかったって言ってたけど……本当なの?」

UR善子「なによ、それがどうかしたの?」

理亞「詳しく聞かせてくれる?」

UR善子「そこ!」シュッ!

アルパカ「めぇ!」ドスッ

UR善子「くっ、吹雪の中じゃどうにもやりずらいわね」

理亞「これが北海道人の戦い方よ!」

理亞「まあ、吹雪が弱まるまでおしゃべりでもしましょうよ」

UR善子「……ちっ……まあいいわ」

235: 2016/11/16(水) 22:57:25.18 ID:hslLVa7t.net
理亞「まず……なんで私のこと手伝ってくれたの?」

UR善子「そんなの、私を引き当ててもらうために決まってるじゃない!」

理亞「ユニットも組めない、ライブもできない、そんな私をわざわざ選んで?」

UR善子「そうよ!」

理亞「……そう……随分と遠回しなことするのね」

UR善子「でも、現に、1日で私を引き当てたわ!私との絆が全部偽りだとも知らずにね!」

理亞「……全部偽り?」

UR善子「そうよ!偽りよ!みんなみんは演技だったのよ!」

理亞「演技……?演技だったの……?」

UR善子「そう!演技よ!かけた言葉も!流した汗も!全部!全部!」

理亞「……ぜん……ぶ?」

理亞「嘘……」

理亞「嘘よ……そんなの……」

238: 2016/11/16(水) 23:05:52.28 ID:hslLVa7t.net
理亞「そんな……」

ブォォ...

UR善子「吹雪が弱まってきた……」

理亞「そんな……」シャク...シャク...

UR善子「さっきまでは吹雪に乱されて声からじゃ大体の位置しか予測できなかったけど……」

UR善子「今なら声どころか足音まで丸聞こえよ」シャクシャクシャク

理亞「……」シャク...シャク...

UR善子「ふふふ……」シャクシャクシャク

理亞「……」シャク...

UR善子「さあ……」

UR善子「追い詰めたわよ」

239: 2016/11/16(水) 23:11:43.68 ID:hslLVa7t.net
理亞「そんな……」

理亞「そんなの嘘!」ドン!

理亞「嘘よ!」ガチャガチャガチャ!!!

理亞「嘘よ!嘘よ!嘘よ!嘘よ!嘘よ!嘘よ!」ドンドンドンドンドンドン!!!!!!

理亞「はぁ……はぁ……はぁ……っ!」

UR善子「さっき自分で言ってたじゃない。そのドアは外から鍵がかかってるって」

UR善子「逃げられないの、この部屋から」

UR善子「そして、現実からもね」

理亞「本当に……?本当に全部演技だったの……?」

UR善子「」コクン

理亞「……」

理亞「……」

UR善子「諦めて……くれたみたいね」

240: 2016/11/16(水) 23:24:49.71 ID:hslLVa7t.net
理亞「ええ……諦めるわ……」

UR善子「ふふふ、それでいいのよ」

UR善子「よかったわ、これでやっと経験値が手に入る……」

理亞「内側からこのドアを開けようとするのはね」コンコンッ!

UR善子「は?」

理亞「外側から鍵がかかってるなら…っ!」

カチャン!

UR善子「!!!?!!」

理亞「外側から開ければいいのよ!」

ガチャリ!

UR善子「そ……そんな……」

UR善子「そんなバカな!!!!」


???「降り注ぐはこの世の終焉-ラグナロク-を告げる終末の雪……」

???「待ち受けるは最期の聖戦……」

???「運命の声に導かれ……」

R善子「堕天使ヨハネ……ここに降臨!!!!」ババ---ン!!

241: 2016/11/16(水) 23:35:06.24 ID:hslLVa7t.net
R善子「待たせたわね、理亞!マイ・リトルデーモン!」

理亞「来るのが遅いのよ!『津島善子』!」

R善子「だから善子じゃなくて『ヨハネ』よ!」

理亞「……ぷっ」

理亞「ふふふ……ふふふふ……」プルプル

R善子「なっ!あんたバカにしてんの?!お姉ちゃんにハグハグスリスリするクセがあることバラすわよ!」

理亞「ふふふ……違うの、なんか笑えてきちゃって」

R善子「それをバカにしてるって言うのよ!」

理亞「いや、なんか……」

理亞「それでこそヨハネだなって思って……」

R善子「!」ドキッ

R善子「ま……まあ?少しはリトルデーモンとしての自覚が出たきたみたいじゃない///」


UR善子「な、なんでよ??」

UR善子「なんでこの場所がわかったのよ??!!!?!」

243: 2016/11/16(水) 23:46:17.02 ID:hslLVa7t.net
理亞「あなたは勘違いをしていることがあるわ」チッチッチ

UR善子「勘違い?」

理亞「聖雪吹雪-アドベント・スノウ-は吹雪を起こすだけの奥義じゃない」

理亞「冬そのものを到来-アドベント-させる奥義なのよ」

理亞「この練習部屋がどこにあるのかは知らないけど……」

理亞「私が奥義を使った瞬間から、局地的に、この建物の周囲だけ極寒の冬将軍にみまわれる」

理亞「それが私がここにいるという目印になるってわけ」

理亞「あとは適当に時間を潰したり、物音を立てて部屋のありかを教えたりしてれば」

理亞「外から助けが来てくれるって計算よ」

UR善子「冬を……到来……?」

理亞「ふふん」ドヤッ

理亞「ちょっと言ってる意味がわかんないわね」

理亞「こんなめちゃくちゃな世界で自分がそのツッコミされるとは思わなかったわ」

247: 2016/11/17(木) 00:02:28.15 ID:t1AwM6UL.net
UR善子「じゃあ……吹雪を起こした時から私は理亞さんの手の上で踊ってたってこと?」

理亞「そうよ。見事に踊ってたわ」

理亞「ダンスナウ!ダンスナウ!」

UR善子「じゃあ私がそこのRの私と違うってことも……」

理亞「わかってたわ」

理亞「おかしいと思ったのは私のことを『理亞さん』って呼んだとき……」

理亞「そして確信に変わったのは……」


『……あんた……本当に『津島善子』なの?』
『ええ、もちろん、正真正銘の『津島善子』よ』


理亞「自分のことを『ヨハネ』って呼ばなかったときよ!」

251: 2016/11/17(木) 00:12:12.99 ID:t1AwM6UL.net
理亞「私に協力したのは計画だったとか、絆は演技だったとか言ってたけど、そもそも人が違うんだから信じるはずないじゃない」

UR善子「……そうよ、あまりにも抵抗するものだから、諦めさせるために言っただけよ」

理亞「UR?って言うのがそんなに偉いのか知らないけど、騙すつもりが騙されてたってわけよ」

UR善子「くぅっ!」

R善子「さらに!この堕天使ヨハネ様が来たからにはあんたなんてコテンパンにしてやるんだから!」

理亞「それはむり」

R善子「ええ?!」

理亞「あいつなまら強い」

R善子「じゃあ私はなんのために来たのよ!」

理亞「ヨハネは鍵を開けてくれるだけでよかったの」

理亞「あとは……」

理亞「逃げる!!!」スタコラサッサ--!

253: 2016/11/17(木) 00:18:36.70 ID:t1AwM6UL.net
UR善子「はは……はははは……」

UR善子「Rの分際でやってくれたわね」

UR善子「そう簡単には……」

UR善子「逃がさないわよ!」ユビパッチン!

ズドドドドドドド!!!!

理亞「!?」

R善子「何?何の音?」

ズドドドドドドドドドド!!!

アルパカ「めぇー!!」
アルパカ「めぇー!!」
アルパカ「めぇー!!」
しいたけ「ワン!!」
アルパカ「めぇー!!」
アルパカ「めぇー!!」
:
:

ズドドドドドドドドドド!!!

理亞「きゃーーー!」
R善子「きゃーーー!」

254: 2016/11/17(木) 00:26:41.92 ID:t1AwM6UL.net
R善子「す、すごい数のアルパカね」ギュウギュウ

理亞「1匹犬がいたけどね」ギュウギュウ

R善子「元の部屋まで押し戻された上に……」

理亞「すし詰めにされて身動きが取れない……」

アルパカ「めぇー!!」ギュウギュウ


UR善子「ふふふ……逃がさない……逃がさないわよ……」

R善子「ていうかあんた!こんなにアルパカいるならこいつらでレベリングしなさいよ!」

UR善子「あら?知らないの?Rの私?」

UR善子「あなたたちスクールアイドルは部室を圧迫するけどね……」

UR善子「アルパカはどれだけいてもスペースを圧迫しないのよ?」

理亞「は?」
R善子「とてもそうには見えない」

アルパカ「めぇー!!」ギュウ
アルパカ「めぇー!!」ギュウ
アルパカ「めぇー!!」ギュウ

257: 2016/11/17(木) 00:39:07.77 ID:t1AwM6UL.net
UR善子「もう用済みの覚醒済みレベルマ絆マRはね……」

UR善子「部室を圧迫するからいつかは手放さなきゃいけないの」

UR善子「だったらせめて……」

UR善子「ファンのみんなが期待しているURの練習相手になるのが、最期の仕事なんじゃないの?」

UR善子「ファンのみんなからはもう飽きられてるんだから」

理亞「?!」ズキッ!

R善子「理亞!」

UR善子「それにもうレベルも上がらない……頑張っても勝てない相手には勝てなくなっていくのよ?」

理亞「……っ!」ズキッズキッ

R善子「あいつの言うことに耳を貸しちゃだめよ!理亞!理亞!」ジタバタ

UR善子「このまま残っててもどうせライブには参加出来ない。サポートだけの毎日に戻るだけよ」

理亞「……飽きられて……ライブ……出来ない」ボ-...

R善子「しっかりしなさい!私がついてる!まだ開けてない封筒があるでしょ?あれがあればライブだって出来るの!出来るんだから!!」ジタバタジタバタ

UR善子「残ってても辛いだけよ……」

UR善子「だったらここで……」

UR善子「キエチャイナサイヨ」

259: 2016/11/17(木) 00:48:33.44 ID:t1AwM6UL.net
『無理やでー』
『もうレベルマやん』
『飽きられちゃったんだよ、理亞ちゃん』
『むしろもういいかなっていう……』
『これが現実』
『Rの限界』

『無理『もう『飽きら『いいか『現実『限界『無理『無理『無理『限界『もう『いいか『飽き『現実『もう『もう『もう……

『キエチャイナサイヨ』

260: 2016/11/17(木) 00:54:38.29 ID:t1AwM6UL.net
理亞「……もう……」ボ-...

UR善子「あはははははははははははははははははは!!!

UR善子「今度は諦めてくれたみたいね!」

UR善子「それともまた演技なの?」

UR善子「まあ演技でも演技じゃなくてもいいのよ!」

UR善子「これで消えちゃうからっ!」

UR善子「堕天流焼殺奥義……」

UR善子「狂凶ノ焔-サイキック・ファイア-」メラメラメラ...

ドゴ---------ン!!

261: 2016/11/17(木) 01:02:37.22 ID:t1AwM6UL.net
UR善子「これで……」

UR善子「終わりね」


モクモクモク...

R善子「見え見えの失敗フラグ立ててんじゃないわよ!」ドン!

理亞「……ヨ……ハネ」

UR善子「!?」

UR善子「へぇ、アルパカから抜け出して盾になってあげたのね」

UR善子「でも……」

R善子「ぅうっ……」ガクッ

UR善子「無事でいれるはずがないじゃない?RがURの攻撃受けて?」

理亞「……っ!」ハッ!

理亞「ヨハネ!大丈夫!ヨハネ!ヨハネ!」

R善子「気が……戻ったのね」

理亞「そんな……私のせいで……?」

R善子「大丈夫……よ」

R善子「あなたは……」

R善子「私が守るから……」

262: 2016/11/17(木) 01:16:17.91 ID:t1AwM6UL.net
UR善子「守る?」

UR善子「つまりあなたが代わりに『エサ』になってくれるってこと?」

R善子「違うわ!」

R善子「私も理亞も『エサ』になんてならないってことよ!」

理亞「ヨハネ……っ!」

UR善子「ふーん、なるほどね」

UR善子「そんなに消えたいなら」スタスタスタ...

UR善子「そっちから消してあげるわよ!!」ブンッ

R善子「うっ……避けれない……」ガクッ

ドゴッ!

R善子「かっ……」メキッ!

UR善子「今度こそ終わりよ」

UR善子「堕天流……」メラメラメラ

R善子「……かかったわね!」

UR善子「何ですって?」

R善子「はぁっ!」ビリッ

UR善子「魔法陣が自分自身の肉体に直接?!」

R善子「堕天使にうかつに近づいたことを後悔しなさい!」

R善子「堕天流拘束奥義!」

R善子「紅ノ誘惑-ストロベリー・トラッパー-」

UR善子「っ!!?」

283: 2016/11/17(木) 19:33:19.88 ID:xKG1ZsC7.net
>>1です
生きてるので書きます

284: 2016/11/17(木) 19:38:55.34 ID:xKG1ZsC7.net
ーーーーー

真姫「ーーーーもう!穂乃果ったら!私はスコマで忙しいって言ってるでしょ!そんなくだらないことで呼び出さないでよ!」プンプン!

穂乃果「だから本当なんだってば!向こうの……UDXの方で雪が降ってたんだって!」

真姫「だから降ってないじゃない!」

ハロウィン希「さいきん寒くなってきてるんやけどな……流石に雪はスピリチュアルすぎやで」

穂乃果「もー!本当だってば!さっきまで降ってたのー!」

285: 2016/11/17(木) 19:46:28.69 ID:xKG1ZsC7.net
ーーーーー

????「さぁ……ここからどうなるのかしらねぇ?」

???「どうもこうもない。勝負ありダ。帰るゾ」

???「……それはどうかしら?」

???「もう少し……もう少し見ていきましょう?」

287: 2016/11/17(木) 20:00:18.61 ID:xKG1ZsC7.net
ーーーーー

UR善子「堕天流……」メラメラメラ

R善子「……かかったわね!」

UR善子「何ですって?」

R善子「はぁっ!」ビリッ

UR善子「魔法陣が自分自身の肉体に直接?!」

R善子「堕天使にうかつに近づいたことを後悔しなさい!」

R善子「堕天流拘束奥義!」

R善子「紅ノ誘惑-ストロベリー・トラッパー-」

UR善子「っ!!?」

シュルシュルシュルシュル...!!

UR善子「ぐっ!」ギチギチ

R善子「真紅の闇に飲まれなさい!」

UR善子「ツタで拘束しようってことね!でもこんなの!」

UR善子「でも残念ねっ!逆転の言っても……」

UR善子「相性が悪ければただの悪あがきよ!」メラメラメラ...

UR善子「狂凶ノ焔-サイキック・ファイア-!」ボォォォォ!!!

R善子「そうよ!悪あがきよ!」

R善子「それが本当にただのツタならね!!」

288: 2016/11/17(木) 20:04:14.72 ID:xKG1ZsC7.net


シュルシュルシュルシュル...!!

UR善子「ぐっ!」ギチギチ

R善子「真紅の闇に飲まれなさい!」

UR善子「ふん!ツタで拘束しようってことね!」

UR善子「でも残念ねっ!いくら逆転の一手って言っても……」

UR善子「相性が悪ければただの悪あがきよ!」メラメラメラ...

UR善子「狂凶ノ焔-サイキック・ファイア-!」ボォォォォ!!!

R善子「そうよ!悪あがきよ!」

R善子「それが本当にただのツタならね!!」

289: 2016/11/17(木) 20:21:57.27 ID:xKG1ZsC7.net
ボォォォォッ!!!!

UR善子「炎でツタを焼き尽くせば……」メラメラメラ

UR善子「手の込んだその魔法陣も!」メラメラメラメラ

UR善子「わざわざ私の攻撃を食らったのも!」メラメラメラメラメラ...

UR善子「全部無駄になっちゃうのよ!」メラメラメラメラメラメラ...

R善子「くっ……はぁ……はぁ……」ズキズキ

UR善子「その様子だと肋骨が数本持ってかれたんじゃないの?」メラメラメラメラメラメラメラ...!

UR善子「文字通り骨折り損ね!」メラメラメラメラメラメラメラメラ...!

R善子「はぁ……はぁ……」

R善子「はぁ……」タメイキ

UR善子「??」

R善子「痛いのは……肋骨じゃなくて頭よ……」

R善子「なんてったって……目の前にいるバカが……自分の姿をしてるんだもの」ヤレヤレ

UR善子「バ、バカですって!バカって言ったほうがバカなのよ!」メラメラメラメラメラメラメラメラメラ...!!!

R善子「だって自分に絡まってるツタが燃え尽きてるかどうかもわかってないじゃない」

R善子「ただのバカじゃない」

UR善子「!?」メラメラメラメラメラメラメラメラメラメラメラッ....!!!!

291: 2016/11/17(木) 23:20:36.95 ID:xKG1ZsC7.net
メラメラメラメラメラメラメラメラッ!!!

UR善子「あっつ!よく見たら全身炎まみれじゃない私!あっつ!」

R善子「いまさら?」

UR善子「なんでよ!なんでこのツタ燃え尽きないのよ?!」

R善子「別にね、奇襲をかけたいだけなら魔法陣なんて服に書かいたんでもいいのよ」

R善子「体に直接書くにはそれなりの理由があるわけ」

UR善子「?!」

UR善子「ツタが……赤く染まっていく……」ギチギチ

R善子「それはただのツタじゃない……」

R善子「堕天使の鮮血を代償に生成した、いわば紅の鎖」

R善子「焼き尽くせるものなら、焼き尽くしてみなさい」

292: 2016/11/17(木) 23:40:41.97 ID:xKG1ZsC7.net
UR善子「ふん!何を偉そうに!」

UR善子「ただ拘束しただけじゃない!」

UR善子「結局はただの時間稼ぎにしかならないわ!」

R善子「それは、ただ丈夫なだけのツタじゃない」

R善子「相手の魔力を誘い出し、それを吸収して紅く染まり……果てには身を結ぶ」

R善子「あんたがおバカなことに奥義なんて使ってくれたおかげで、随分と養分を吸えたみたいよ」

シュルシュルシュル...ニョキニョキニョキッ!

UR善子「……!!」

UR善子「だったら何???」

UR善子「所詮Rのあんたの攻撃じゃあ!URの私を消しさることなんてできないわ!」

R善子「確かに、私の攻撃じゃあ倒せないかもしれない……」

メラメラメラメラメラメラ......シュ-......

UR善子「炎が……ツタに吸収されていく……?!」

R善子「でも……」

R善子「吸収したあんたの力を使えば……どうかしら」メラメラメラ

UR善子「その炎……まさか!」

R善子「そのまさか、かもね」

R善子「堕天流……」

UR善子「ま、待ちなさい!私を消したらどうなるかわかってるの?!」

R善子「……焼殺奥義!!」

UR善子「URよ!誰もが求める!誰もが羨むスクールアイドルなのよ!私は!私はぁぁぁっ!」

R善子「狂凶ノ焔-サイキック・ファイア-!!!」

ドゴ-----ン!!

294: 2016/11/17(木) 23:47:52.93 ID:xKG1ZsC7.net
R善子「……自らの力を持って、滅びなさい」

R善子「……ってね」

R善子「どう?カッコよかった……?」

R善子「理亞」

理亞「……本当に……?」

R善子「理亞?」

理亞「本当に……勝ったの?」

R善子「ええ」

UR善子「」プシュ---...

R善子「真っ黒焦げよ」

理亞「すごい……」

理亞「すごいわよ!ヨハネ!流石ヨハネ!」

R善子「当然よ、このくらい」

理亞「すごい!すごい!すごい!」ピョン!ピョン!ピョン!

R善子「ふふふ……」

R善子「ふ……」フラフラ...

R善子「……」パタリ...

理亞「!!」

理亞「ヨハネ?!」

295: 2016/11/17(木) 23:55:33.93 ID:xKG1ZsC7.net
ヒラッヒラッヒラッ...

理亞「??」パシ

理亞「これは……」

理亞「私が前に覚醒した時に使ったシールじゃない?なんでこんなところに?」

R善子「それは……私のよ……」グッタリ

理亞「ヨハネの?」

R善子「アイドルとしての資格を失ったものはシールになる、まあ当然の話よ」

R善子「理亞はまた……『は?』って……言うでしょうね」

理亞「そんなの……もう慣れたわよ」

R善子「そっか……じゃあもう……私がいなくても……平気ね」

理亞「!?」

296: 2016/11/18(金) 00:01:12.11 ID:Am7Acjvd.net
理亞「何よ……どういうことよ!」

理亞「ヨハネがいなくても平気って!」

理亞「アイドルとしての資格がなくなったって何よ!?」

R善子「ふふふ……この……堕天使ヨハネとしたことが……」

R善子「結構やばい攻撃……食らっちゃってたみたい……だし」

R善子「紅ノ誘惑-ストロベリー・トラッパー-使うのに……やばい量の血……使っちゃったみたいで……」

理亞「そ……そんな……」

R善子「病院に行ったとしても……もう一回踊るのは……もう……」

R善子「できないわ」

297: 2016/11/18(金) 00:15:37.13 ID:Am7Acjvd.net
理亞「……っ」

R善子「理亞、私のことはもういいから……ライブに……」

理亞「……」

R善子「封筒、まだ10枚あるでしょ?……それがあれば……新しい仲間とライブ……できるわ」

理亞「……イヤよ」

R善子「理亞……」

理亞「できない……私……ヨハネがいないと……なんにもできない……」

R善子「……そんなことないわ」

理亞「本当は今朝、スクフェスになんて行きたくなかった……ヨハネがいなかったら、北海道に尻尾巻いて逃げてた」

R善子「……でもちゃんと行ったじゃないの」

理亞「それだけじゃない!その後の友情ポイント集めも!ラブカストーン集めも!」

理亞「……それに今だって……ヨハネがいなきゃ……」

R善子「……もっと……自信持ちなさいよ」

R善子「理亞が頑張ってここを知らせてくれたから、私も頑張っれたの」

R善子「理亞はできる子、やる前から諦めちゃだめよ」

理亞「ヨハネ……」

R善子「あと……」

R善子「あんまりヨハネヨハネ呼ばないで///……ちょっと照れくさい///」

理亞「じゃあなんて呼べばいいのよ……」

300: 2016/11/18(金) 00:33:01.94 ID:Am7Acjvd.net
理亞「……」

R善子「……」

理亞「……」プルプル

理亞「……絶対にイヤよ」ウルウル

理亞「離れたくない……」ウルウル

理亞「ヨハネェ……」ポロポロポロ

R善子「……まったく」スクッ

R善子「よいしょっと」スタッ

理亞「……ぅぅ」ポロポロ

R善子「本当に……どうかしてるわよ……」


『μ'sが伝説になれたのは!自分の好きを精一杯表現したからなんだと思う!』
『善子ちゃんはいいんだよ!堕天使の善子ちゃんのままで!』


R善子「好きでスクールアイドルやってるくせに……」


『ラブライブは遊びじゃない!』
『だってゼロだったんだよ!悔しいじゃん!』


R善子「どいつもこいつも涙なんて流しちゃって……」


『ごめんなさい……姉様……』ポロポホ


R善子「本当に……ダサいったらありゃしない……」フラフラ

ギュッ

理亞「っ!」

R善子「理亞、最後にこれだけは伝えておくわね……」

R善子「私はね……あなたの……」

????「堕天流崩壊奥義」

理亞「?!」
R善子「?!」



UR善子「生命ノ闇-ラブレス・ワールド-」

301: 2016/11/18(金) 00:37:39.66 ID:Am7Acjvd.net
R善子「理亞!離れて!」ドン!

理亞「きゃあっ!」

R善子「!!!」

ドスッ...

R善子「」

......

R善子「」サラサラサラ...

理亞「へ?」

R善子「り……あ……」サラサラサラ...

ドサッ...

理亞「ヨハネ?」

灰「」

理亞「ヨハネーーーーーー!!!!」

302: 2016/11/18(金) 00:43:51.98 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「ふひっ……ふひひひ……」

理亞「ヨハネは!あんたヨハネをどこにやったの?!」

UR善子「今目の前で見てたでしょ?そこにどっさり積もってる灰の山がお探しのヨハネよ」

UR善子「いいえ……ヨハネだったもの、かしらね」

理亞「なんで……?なんであんたが生きてるのよ?!」

UR善子「言ったでしょ?RじゃURを倒すことはできない」

UR善子「例えどんな策を打とうともね!」

303: 2016/11/18(金) 00:51:56.55 ID:Am7Acjvd.net
理亞「……じゃあやられたフリをしてたっていうの?」

UR善子「いいえ、悔しいけど本当に気を失ってたわ」

UR善子「ただ単に、あなたたちが確認をしなかっただけ」

理亞「確認って……」


『アイドルとしての資格を失ったものはシールになる……当然の話よ』


理亞「!?」

理亞「こいつ……シールになってなかった!!」

UR善子「本当は2人まとめてエサにするつもりだったのに……Rの私は最後まで邪魔してきたわね」

UR善子「しかも今私に入った経験値、いくつだと思う?」

理亞「経験値?」

UR善子「たったの……」

UR「600ぽっちよ」

305: 2016/11/18(金) 01:02:09.07 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「レベル1のN1体からもらえる経験値が100」

UR善子「中二病で!引きこもりで!オタクで!コミュ障が!スクールアイドル初めて、精一杯取り繕って、それで得られた価値が!」

UR善子「そこら辺のモブたった5人分なのよ!」

理亞「……」

UR善子「笑えてくるわよね……」

UR善子「でも、私は違う」

UR善子「例えどんなキャラでもURだから許される!大切にされる……っ!」

UR善子「誰だって苦しい人生よりも楽しい人生の方がいいでしょ?だからこの世に『津島善子』は、私1人でいいのよ」

UR善子「そして……」

UR善子「私には経験値が必要なのよ」ニヤッ...

理亞「」ビクッ

306: 2016/11/18(金) 01:11:33.24 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「理亞さん、あなたはさっきのレベル1の出来損ないとは違う」

UR善子「RはRでもレベル60のR」

UR善子「少しは役に立つはずよ……」スタスタスタ

UR善子「ふふふ……ふふふふふ……」

理亞「いや……」

UR善子「堕天流崩壊奥義……」

理亞「あれに触れたら……灰になっちゃう……」

UR善子「生命ノ闇-ラブレス・ワールド-……」シュッ

理亞「避けなきゃ!」ヨロッ

ツルッ!

理亞「きゃあ!」ドサッ

スカッ!

ドスッ!

アルパカ「め……え……」サラサラサラサラサラ...

307: 2016/11/18(金) 01:16:43.77 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「避けた?……いや」チラッ

理亞「痛たたた」

うす氷「」キラ-ン

UR善子「吹雪の時に貼った氷に滑っただけね」

UR善子「次は……もっと近づいて打とうかしら……」

スタスタスタ...

理亞「!!」

スタスタ...

理亞「イヤ!こないで!」

理亞「イヤよ……」ウルウル

理亞「やっぱり私……何にもできない」ウルウル

理亞「助けて……ヨハネ……」ポロポロポロ

308: 2016/11/18(金) 01:22:31.67 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「ふふふ……無様に泣いちゃって、いい気味」クスクス

理亞「やめて……こないで……」ポロポロ

UR善子「そういえば、Rの私も言ってたわねダサいって」

UR善子「まだお話の途中だったみたいだし……」

UR善子「また一緒になれるようにあの世に連れて行ってあげるわ!」

理亞「ひっ!」ズズッ

クシャッ

理亞「!?」

理亞「これは……」

理亞「ヨハネの中から出てきたシール……」

309: 2016/11/18(金) 01:36:44.33 ID:Am7Acjvd.net
ー少し驚いたことがある。

ーヨハネが引きこもりで、オタクだってこと。

ーだって……

『じゃあ行きましょう!理亞!』

ーそんな風には見えなかったから。

ー私とAqoursは、「ラブライブは遊びじゃない!」と「この人バカ?」くらいしか言葉を交わしたことがない。

ーそんな相手に私はあんなに明るく接することができるだろうか?

『だってライブさせてあげた……じゃなくて』アセアセ

ーあんなに一生懸命になれるだろうか?

ー社交的じゃない人があんな風に振る舞うのは、すごい大変なことだと思う。

ー何がヨハネをそうさせたの?

『最後にこれだけは伝えておくわね』

ーヨハネが伝えたかったことって何?

『夜な夜なベソかいてる方がダサいんじゃない?』

『理亞はできる子、やる前から諦めちゃだめよ』

『涙なんか流しちゃって、ダサいったらありゃしない』

ーヨハネは何で私のこと……?

『でも私は好きよ、saint snowの歌』

310: 2016/11/18(金) 01:44:26.99 ID:Am7Acjvd.net
理亞「……」

スタスタスタ...

UR善子「この距離ならどうしたってかわせないわね」

理亞「……」

UR善子「何か最後に言い残すことはあるかしら?」

UR善子「ここまで食い下がったから特別に聞いてあげる」

理亞「……めは……」

UR善子「??」


理亞「ゆーめはゆーめでも簡単にとーどかない」

理亞「特別なもの目指そーじゃないか」

理亞「そのためだから泣いたりしない」

理亞「敵はだれ?」

理亞「敵は弱い自分のかーげさー」

理亞「……」


UR善子「どうしたの?気でも狂ったの?」

理亞「いいえ?気を整えたのよ」

理亞「大切なのは……」

理亞「セルフコントロールだもの!」キリッ

311: 2016/11/18(金) 01:49:38.72 ID:Am7Acjvd.net
バッ!

理亞「ここに10枚、勧誘した時の封筒があるわ!」

UR善子「それが何?仲間でも呼ぶつもり?」

理亞「ふん!!」ビリッ!

ビリッビリッビリッビリッ

UR善子「?!」

封筒「」パラパラパラ...

UR善子「本当に気でも狂ったの?!何のつもりよ?!」

理亞「私は入部届けを受理しなかった……」

理亞「この子たちは別の部活に行くしかない……」

理亞「これは『転部』……でしょ?」チャリ-ン!

UR善子「転部したから何?ゴールドが何の役に立つって言うのよ?!」

理亞「えぇ……なんで転部したらお金がもらえるのよ……」

313: 2016/11/18(金) 01:53:51.25 ID:Am7Acjvd.net
ヒラヒラヒラ...

理亞「私の狙いはこっちよ!」パシッ!

理亞「アイドルとしての資格を失ったものはシールになる。当然の話なんでしょ?」

UR善子「なんども言わせないで!あんたの、やってることは何の意味もないことなのよ?!」

理亞「ここに……ヨハネのと合わせて11枚のシールがあるわ」

理亞「1枚つかってレベルの上限が40から60になったって希さんと希さんが言ってたわ」

理亞「だったら……」

理亞「11枚使ったらどうなるのかしらね!!!」

UR善子「はあ??!!」

314: 2016/11/18(金) 02:01:06.46 ID:Am7Acjvd.net
理亞「ちょうどこの建物には大地を揺るがすほどのアルパカが潜んでるみたいだし……」

理亞「経験値には事欠かないわね!」

UR善子「言ってる意味がわからないわよ!」

理亞「じゃあわからせてあげる!」

理亞「道産子流殲滅奥義!!!」

理亞「聖雪旋風-トルネード・スノウ-!!!」

ブフォォォォ------ッッッ!!!

アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!
アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!
アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!
アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!
しいたけ「わおーーん!!」ビュ-ン!
アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!
アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!
アルパカ「めぇーーーー!!」ビュ-ン!

315: 2016/11/18(金) 02:09:43.89 ID:Am7Acjvd.net
ーーーーー

穂乃果「ほら見て、真姫ちゃん!希ちゃん!またでたよ!雪!」

真姫「……穂乃果、あれは雪って言うより……竜巻じゃない?」

ハロウィン希「しかもただの竜巻とちゃうね」

ズドドドドド!!!
バリバリバリバリバリ---ン!!!

穂乃果「うわっ!」グラッ

真姫「きゃっ!地響きがここまで伝わってきたわ!」

ハロウィン希「それだけと違う。UDXの窓ガラスがすごい勢いで割れてく……」

バリバリバリバリ!!...メェ-...

穂乃果「うーん、なんか白いのも飛んでるねー。雪降ってるし鶴かな?」

真姫「な!?なんなのあれ?テロでも起きてるの?」

ハロウィン希「いったい……いったい何が起こってるんや……?」

316: 2016/11/18(金) 02:16:51.87 ID:Am7Acjvd.net
ーーーーー

モクモクモク...

UR善子「けほっけほっ!」

UR善子「信じられない……これがR力……?」

UR善子「そんな、そんなこと……」

理亞「ありえない、って言いたいのかしら?」

UR善子「!!?」

理亞「……」ピキン!ピキン!ピキン!

UR善子「レベルが……上昇してる?!」

理亞「……」ビキン!ピキン!...ピキン!

UR善子「レベル……」

UR善子「280ですって……」

318: 2016/11/18(金) 02:25:29.84 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「嘘よ……ありえない……」

UR善子「あんたはスクールアイドルスキルスロットも増やせない配布R……」

UR善子「もう覚醒なんてできないはずなのに……」

理亞「人生はゲームじゃない!」

理亞「URはRに勝てないとか!レベルには上限があるとか!」

理亞「関係ない!」

理亞「そんなの自分で勝手に決めつけた限界よ!」

理亞「私の敵は初めからあんたでもスクフェスでの評価でもなかった!」

理亞「限界を決めて、諦めてた自分自身!弱い自分の影だった!」

理亞「……ヨハネはそれをずっと伝えようとしてくれてたのよ」

319: 2016/11/18(金) 02:36:34.96 ID:Am7Acjvd.net
理亞「夢のためなら泣くなって……」

理亞「辛くても、先が見えなくても諦めるなって……」

理亞「ヨハネ自身も大変だったはずなのに……」

理亞「自分の地位にすがって、何もしてこなかったあんたとは大違いよ!」

UR善子「私が何もしてこなかった?なんでそんなこと言えるのよ!」

理亞「じゃあなんで私のこと『理亞さん』って呼ぶのよ?!」

理亞「怖いんでしょ?絡みがない人と接するのが!」

理亞「治そうとしなかったんでしょ!弱い自分を!!」

UR善子「人を見透かしたこと言わないで!」

理亞「ヨハネの方がよっぽど立派よ!」

UR善子「いい気になって!もうキレたわよ!」

理亞「私はとっくに切れてんのよ!」

UR善子「堕天流焼殺奥義!」

理亞「道産子流守閣奥義!」

UR善子「狂凶ノ焔-サイキック・ファイア-!」

理亞「聖雪氷壁-リフレクト・スノウ-!」

320: 2016/11/18(金) 02:40:44.39 ID:Am7Acjvd.net
メラメラメラメラ

ドゴ...

理亞「はあっ!」

カキ---ン!

UR善子「!!」ビクッ!

ドゴ-----ン!!!

UR善子「きゃああああああっっっ!!!」

321: 2016/11/18(金) 02:49:57.80 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「はぁ……はぁ……」

理亞「……しぶといわね」

UR善子「所詮は……R……URには……勝てない……」

ヒラヒラヒラッ

理亞「でも体にはガタがきてる」パシッ

UR善子「そ、それは……」

理亞「キレイな金ピカシールね……」

理亞「あんた、アイドルの資格なし、って判断されたみたいよ」

UR善子「URシールですって??!」

理亞「私の限界はこんなところじゃない!」

理亞「私はもう泣かない!諦めない!」

理亞「諦めなければなんだってできる!」ノビッ!

理亞「どんな夢でも叶えられる!」グッ!

ドルルルルルル....

テン!

UR善子「……そんなこと……」

UR善子「そんなこと認めない!」

UR善子「堕天流崩壊奥義ぃ!!」

????「落ちた天使なら天使らしく」

????「天に帰りなさい」

????「道産子流最終奥義」

UR理亞「 聖 雪 閃 光 -セ イ ン ト ・ ス ノ ー- 」

324: 2016/11/18(金) 02:53:11.78 ID:Am7Acjvd.net
UR善子「私の……負け……?」ピカ--...

UR善子「優しい……光ね……」

UR善子「」シュワッ...

......

UR理亞「……」

UR理亞「勝った……」

UR理亞「勝ったよ……」

UR理亞「ヨハネ……」

325: 2016/11/18(金) 03:02:23.82 ID:Am7Acjvd.net
UR理亞「……」フラッ

UR理亞「」パタリ

......

......

......

コツン...

UR理亞「!?」

コツン...コツン...

UR理亞「だれ?!」

???「お前のスクールアイドルとしての心意気、見させてもらったゾ」

????「久しぶりにゾクゾクしちゃった♡」

???「貴女は期待通り……いえ、期待以上の素質を見せてくれたわ」

UR理亞「その……声は……?!」

UR理亞「A-RISE?!」

英玲奈「認知してくれていて光栄ダ」

あんじゅ「最近はμ'sとAqoursに人気を取られっきりなのよねぇ……」

ツバサ「私たちも貴女のことは知っているわ」

ツバサ「鹿角理亞さん」ニコッ

UR理亞「……///」

326: 2016/11/18(金) 03:11:05.10 ID:Am7Acjvd.net
UR理亞「なんで、A-RISEがここに?」

あんじゅ「そーれーは、ここがUTXの内部施設だからよ♡」

英玲奈「表向きは練習、経験値獲得のための施設だガ、本当の目的は別にある」

ツバサ「それが……貴女のような逸材を探すことよ」

UR理亞「私のような?」

あんじゅ「正確には私たちのような……」グッ

ドルルルルルル......

テン!

URあんじゅ「レアリティの『壁』を越えることができる逸材、を探しているの♡」

UR英玲奈「お前はワタシたちに次ぐ、第4号目ダ」

URツバサ「そこで、私から相談があるのだけど……」

URツバサ「私たちと一緒に来ない?」

UR理亞「えっ!」

327: 2016/11/18(金) 03:15:39.20 ID:Am7Acjvd.net
URツバサ「私たちと一緒にライブをしてより高みを目指して欲しいの」

UR英玲奈「そこらのURではワレワレのユニットに不相応ダ」

URあんじゅ「『壁』を飛び越えて、URの向こうまで行っちゃうような、そんな子が欲しいの」

UR理亞「……壁」

URツバサ「返事はすぐにとは言わないわ」

URツバサ「でも少し考えておい……」

UR理亞「あの!ごめんなさい!」

URツバサ「て」

URツバサ「……」

UR英玲奈「」プッ

URあんじゅ「くすくす」プルプル




URツバサ「は?」

328: 2016/11/18(金) 03:21:40.33 ID:Am7Acjvd.net
ーあの日のことはよく覚えてる。

ーまだAqoursが6人だった頃、初めての東京でのイベント。

ー私たち1年生は、PVは撮ったことはあるけど、人前でライブするのは初めて。

ー会場はすごい人。

ー周りには動画でみたことあるスクールアイドルばっかり。

ー東京の魔力がーとか言ってごまかしてたけど、緊張するなって方が無理!

ーでも、そこで私は出会ったの。

ーsaint snowに!

329: 2016/11/18(金) 03:27:44.26 ID:Am7Acjvd.net
ーイントロとか照明の使い方とかちょーイケイケですぐハマっちゃった!

ー(絶対あのどっちか中二病抱えてるわよ!)

ー(特にあの小さい方!ああいう無口なのに限ってノートに特殊能力の名前とか妄想したりするのよ!)

ーとか自分のオタク感を押し付けて勝手にテンション上がったりしてて……

ーでもそれだけじゃない。

『そのためだから泣いたりしない』

『敵はだれ?敵は弱い自分のかーげさー』

ーなんだかすごい、励まされてる気がした。

ー東京とか、お客さんとかじゃなくて、まず自分と戦わなきゃって思った。

330: 2016/11/18(金) 03:33:12.49 ID:Am7Acjvd.net
ーだから……

『ラブライブは遊びじゃない!』

ー泣いてるところを見たときはすごいショックだった。

ー0票で最下位でもっともっとショックだったけど……

ーでも、ここで泣いちゃいけないって、そう、思った。

ー理亞に勧誘された時、チャンスだと思った。

『ごめんなさい……姉様……』ポロポロ

ー伝えなきゃいけない!ってそう……

ーそう……思った……

ー私は……

ー私は……あなたの歌に救われた……

331: 2016/11/18(金) 03:38:02.95 ID:Am7Acjvd.net
ーーーーー

ピピピピピピ

パチッ

??「ふぁ~……」ノビ-

??「理亞、朝よ、起きなさい」

理亞「……うーん」ゴロゴロ

??「まったく、相変わらず朝弱いんだから……」

理亞「なんてね」パッチリ

??「へっ?」

理亞「えいっ!」ガバッ!

??「ちょ、ちょっと理亞!抱きつかないでよ!」

理亞「ん~……あったかぃ……」ハグハグ

理亞「ヨハネェ……」スリスリ

善子「も、もう……///」

332: 2016/11/18(金) 03:40:03.48 ID:Am7Acjvd.net
ガチャッ

??????「ただいまー」

理亞「ヨハネェ」スリスリ

善子「あっ」ドキッ

??????「……」

??????「……これは」

??????「ギルティーーーー!!」

333: 2016/11/18(金) 03:42:45.31 ID:Am7Acjvd.net
?????「ギルティ?」

????「ギルティ発生?」

??????「ええ!ギルティ発生よ!」

????「ギルティ裁判入りまーす!」

334: 2016/11/18(金) 03:50:48.28 ID:Am7Acjvd.net
?????「ではジャージ、犯行内容を詳しく」

ジャージ善子「私が朝練から帰ってきて理亞の寝顔を拝もうと思ったら……」

ジャージ善子「水着が理亞といちゃいちゃしてました!」

水着善子「ち、違うわよ!これは理亞が勝手に……」

SSR善子「うーん、これはギルティね」

水着善子「SSR裁判長!」

浴衣善子「はいギルティーー!」
青ジャン善子「ギルティには罰ー!」
君ここ善子「今日1日センターはく奪ーー!」

水着善子「ちょっ!」

ドレス善子「朝ごはんできたわよーー!


理亞「はーい!」
善子ズ「はーい!」

335: 2016/11/18(金) 04:01:54.59 ID:Am7Acjvd.net
水着善子「うう……みんながイジメるぅ……」

水着善子「私が一番美しい堕天使だから?」

恋アク善子「私よ!」
青ジャン善子「私でしょ!」
君ここ善子「私に決まってるじゃない!」

SSR善子「静粛に!!」バンバン!

SSR善子「ここは愛しのマイ・リトルデーモン、理亞に決めてもらいましょう?」

水着善子「そうね」

水着善子「ねえ理亞?」

理亞「なあに?ヨハネ?」

水着善子「あなたはどの私が一番だと思う?」

理亞「……そうね」

理亞「どのヨハネも好きよ」

????「あの、わ……」

UR善子「私のことも?」

理亞「ええ、もちろん大好きよ」ニコッ

ジャージ善子「はいカワイィーーー!」

浴衣善子「カワイィ?」

SSR善子「うーん、これはカワイィ」

理亞「さっ!私のヨハネ艦隊たちよ!」

理亞「今日もスクフェスで……」

理亞「高みを目指すわよ!」


【理亞「スクフェスに行くことになった」 終】

337: 2016/11/18(金) 04:06:26.80 ID:Am7Acjvd.net
ここまで
続かない

コメントありがとうございました。すごいはげみになりました。

誤字脱字も多く、スクフェスのメタなのにスクフェスの内容を勘違いしてたりと、色々とお粗末でごめんなさい。

338: 2016/11/18(金) 04:12:17.01 ID:Am7Acjvd.net

339: 2016/11/18(金) 04:39:13.81 ID:FNkjFMAD.net
おつおつー!感動した
流石ヨハネ、読んでいて心が踊ったわ
ダンスナウ!ダンスナウ!

引用: 理亞「スクフェスに行くことになった」