1: 2016/11/21(月) 01:22:07.11 ID:DB/e9eEg.net
ことり「ど…どうしたの?真姫ちゃん?」

真姫「…ことりには関係ないでしょ」プイ

ことり「え…で…でも…」

真姫「…」フン

ことり「ま…真姫ちゃん…」

真姫「何よ」

ことり「何かあったの…?落ち込んだ顔してたし、心配になっちゃって」

真姫「だから、ことりには…」

ことり「もしかして、ことり何かしちゃったかな?」

真姫「別にそういう訳じゃないけど」

2: 2016/11/21(月) 01:22:48.34 ID:DB/e9eEg.net
ことり「ことり先輩が真姫ちゃんの相談に乗ってあげますよっ!」

真姫「先輩って…」

ことり「えへへ、ことりもたまには先輩らしい事しなくちゃね♪」

真姫「余計なお世話よ」

ことり「あはは…ごめんね…余計なことして」シューン

真姫「…っ」

ことり「ことりじゃ、ちょっと頼りなかったかな…」

4: 2016/11/21(月) 01:23:49.35 ID:DB/e9eEg.net
ことり「それなら、希ちゃんとか絵里ちゃんとか…」

真姫「わ…分かったわよ!」

ことり「…えっ?」

真姫「話せばいいんでしょ話せば!」

ことり「で…でも…」

真姫「ことり先輩の言う事聞いてあげるから、これでいいんでしょ」

ことり「真姫ちゃんに先輩って言われるの久しぶりかも」

真姫「それがどうしたのよ」

ことり「えへへ、何でもないよ♪」

真姫「意味わかんない…」

5: 2016/11/21(月) 01:24:29.45 ID:DB/e9eEg.net
ことり「それで、何があったの?」

真姫「その…ちょっと体調が悪かっただけよ…」

ことり「本当?」

真姫「そ…そうよ、疑ってるわけ?」

ことり「じー」

真姫「な…何よ…」

ことり「真姫ちゃん、ことりに嘘ついてない?」

6: 2016/11/21(月) 01:25:01.26 ID:DB/e9eEg.net
真姫「つ…ついてないし」プイ

ことり「ことりの目を見て言ってくれたら信じてあげるよ♪」

真姫「だ…だから…」

ことり「じー」

真姫「うっ…」

7: 2016/11/21(月) 01:25:45.21 ID:DB/e9eEg.net
真姫「はあ…私の負けよ…」

真姫「ことりってのんびりしてるようで鋭いところあるから困るのよね…」ボソッ

ことり「何か言った?」

真姫「何でもないわ」

8: 2016/11/21(月) 01:26:19.38 ID:DB/e9eEg.net
ことり「それで、何があったの?」

真姫「ちょっと…その…凛とケンカしちゃって…」

ことり「そうなんだ…でも大丈夫だよ、真姫ちゃん!」

真姫「何がよ…」

ことり「ことりが仲直りさせてあげる!」

真姫「…はい?」

真姫(正直、2年生が張り切ってる時っていい印象がないんだけど…)

真姫(穂乃果は意味分かんない事言いだすし、海未はとんでもない運動メニューを考えるし)

真姫(ことりは…どうなのかしら…)

9: 2016/11/21(月) 01:26:55.22 ID:DB/e9eEg.net
ことり「普段、穂乃果ちゃんと海未ちゃんでそういう事には慣れてるからね」

真姫「やけに説得力があるわね…」

ことり「それに、真姫ちゃんは凛ちゃんと仲良しさんだから絶対仲直りできるよ♪」

真姫「別に仲いいわけじゃないし…」プイ

ことり「ふふっ、でもどうしてケンカしちゃったの?」

10: 2016/11/21(月) 01:27:51.01 ID:DB/e9eEg.net
真姫「凛に勉強教えてたんだけど、全然集中しないし、教えた問題の答えもほとんど間違えてて、ついイラッとしちゃって」

真姫「それから、ちょっと口げんかになって…」

真姫「凛に…キライって…言っちゃったの…」

真姫「だから…その…」

ことり「真姫ちゃん…」

11: 2016/11/21(月) 01:28:29.94 ID:DB/e9eEg.net
ことり「安心して、真姫ちゃん!」

ことり「真姫ちゃんが真剣に悩むって事は、それだけ凛ちゃんの事大好きだって事だからね♪」

真姫「大好きなんて言ってないでしょ!!」

ことり「ちょっとしたきっかけがあれば大丈夫だよ♪」

真姫「私の話を…」

ことり「だから、ちゃーんと謝れば仲直りできるからね」

真姫「全く…」

ことり「それじゃあ、ちょっとだけ時間貰っていいかな?」

真姫「いいけど…」

真姫(本当に大丈夫かしら…)

12: 2016/11/21(月) 01:29:35.22 ID:DB/e9eEg.net
ことり「お待たせ、真姫ちゃん」

凛「な…なんで…」

真姫「ちょっとことり!」

ことり「どうしたの?真姫ちゃん?」ニコッ

真姫「な…なんでもないわ…」

真姫(あの笑顔には逆らえない気がするわ…なんとなく)

13: 2016/11/21(月) 01:30:09.81 ID:DB/e9eEg.net
ことり「真姫ちゃんと凛ちゃんにお願いがあります!」

凛「なにかな?」

ことり「これから、ちょうど真姫ちゃんと凛ちゃんの衣装を作る予定なんだけど」

ことり「生地が足りないので、買い出しに付いてきてもらいます!」

真姫「それぐらいならいいけど…」

凛「…凛も大丈夫だよ」

ことり「それじゃあ、出発!」

15: 2016/11/21(月) 01:30:44.65 ID:DB/e9eEg.net
ことり「~♪」

真姫(はあ…本当に大丈夫なのかしら…?ことりはやけに機嫌が良いし)

真姫(それに、凛は一度も顔を合わせてくれないわけで…溜息の一つぐらい出るわよね)

真姫(それでも…ことりの事信じてみる事にしたんだから、今は従うしかないわ)

16: 2016/11/21(月) 01:31:18.07 ID:DB/e9eEg.net
ことり「そうだ♪せっかく二人いるんだし、お互いの衣装に使う生地を選びあうってどうかな?」

真姫「えっ?」

凛「ことりちゃんが選ばないの?」

ことり「大体のイメージは二人とも分かってると思うから大丈夫♪」

ことり「それじゃあ、選んできてね!ことりはちょーっと他のお買い物してきますっ!」

真姫「ちょ…待ちなさい……!行っちゃったわ…」

真姫「…」

凛「…」

真姫「え…選びましょうか…」

凛「…うん」

17: 2016/11/21(月) 01:32:07.70 ID:DB/e9eEg.net
真姫「凛に似合いそうなものね…これなんかいいじゃないかしら」

ことり「まーきちゃん♪」

真姫「!?」ビクッ

ことり「えへへ、おどろいた?それで決まったかな?」

真姫「これなんかいいと思うんだけど」

ことり「真姫ちゃんはこれを選んだんだ」

真姫「駄目だった?それなら別の物にするけど」

ことり「ううん、これで良いと思うよっ!」

ことり「凛ちゃんも決まったみたいだし行こうか」

19: 2016/11/21(月) 01:34:20.35 ID:DB/e9eEg.net
ことり「それじゃあ、見せあいっこしてね」

凛「ど…どうかな…」

真姫「これって…」

凛「あ…色違い…」

ことり「ふふっ、同じ物を選ぶなんて二人とも仲良しさんだね」

ことり「それに、お互いの事考えてるから真姫ちゃんは黄色を選んでるし、凛ちゃんは赤を選んでるもん」

ことり「だから、仲直りも簡単にできちゃうよね?真姫ちゃん?」

20: 2016/11/21(月) 01:35:04.09 ID:DB/e9eEg.net
真姫「…凛」

凛「…」

真姫「私…本当は凛の事キライじゃないし…その…友達だと思ってるから…」

真姫「あの…酷い事言ってごめんなさい…」

凛「本当…?凛の事キライじゃないの…?」

真姫「…うん」

凛「えへへ…良かった…」

凛「真姫ちゃんは、凛の大切な友達だから…嫌われちゃったら寂しいって思って…その…」

21: 2016/11/21(月) 01:35:34.34 ID:DB/e9eEg.net
凛「まきちゃーん!!」ギュー

真姫「ちょっと!離れなさいよ」

凛「い~や!今日はこうするの♪」

真姫「はあ…困ったものね…」クスッ

ことり「まきちゃーん♪」ギュー

真姫「ことりまで…意味わかんない…」

ことり「ことりもこうしたくなったんだもん♪それじゃあ、お会計してくるね」

22: 2016/11/21(月) 01:36:04.75 ID:DB/e9eEg.net
ことり「ただいま…あれ?凛ちゃんは?」

真姫「お手洗いよ。それと…ことり…」

ことり「どうしたの?」

真姫「あの…ありがと」ボソッ

23: 2016/11/21(月) 01:36:35.07 ID:DB/e9eEg.net
ことり「え?なんて言ったの?」

真姫「ありがとうって言ったの!」プイ

ことり「気にしないで大丈夫だよ♪」

ことり「真姫ちゃんが凛ちゃんの事大好きなように」

ことり「ことりも真姫ちゃんの事だーいすきだからね♪」

真姫「なっ…いきなり何を言い出すのよ…///」

ことり「だって本当の事だもん♪」

真姫(でも、ことりの事も嫌いじゃないわよ、凛と同じぐらいにはね)

真姫(ありがとう、おせっかいでかわいい先輩さん♪)

26: 2016/11/21(月) 01:38:47.69 ID:Vq45uoud.net
おいおい


引用: 真姫「おせっかいな私の先輩」