3: 2016/11/22(火) 21:56:43.78 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「ちょっと花陽ぉ…また寝てるの?」

花陽「Zzz…」

真姫「そんなところで寝てたら風邪引くわよ~」ユサユサ

花陽「Zzz…」

真姫「セーター離してほしいんだけど~」ユサユサ

花陽「Zzz…」

4: 2016/11/22(火) 21:58:33.87 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「もぉ~っ、花陽!」ユサリ

花陽「Zzz……」プルン

真姫「……」

真姫「……」

真姫「……」ジーッ


7: 2016/11/22(火) 22:00:51.35 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫(やっぱり花陽って大きいわね…)

真姫(……)

真姫(少しくらい触っても…)

真姫「ねぇ、花陽」

花陽「Zzz…」

真姫「……」

9: 2016/11/22(火) 22:02:56.72 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「も、毛布でもかけてあげるわ」ソーッ

花陽「……」

真姫「……」ソーッ

花陽「……」

真姫(あと、少し…)ソーッ

花陽「ふわぁ…おさんぽきもちいよぉ///」

真姫「ヴェェ!」ビクッ

11: 2016/11/22(火) 22:05:17.73 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫(ね、寝言っ!?)

真姫「……」

真姫「…止めた」

真姫「風邪引くんじゃないわよ、花陽」モウフカブセ

真姫「…私も一緒に休もう」

真姫「……」

ーーーー
ーーー
ーー

真姫「Zzz…」

12: 2016/11/22(火) 22:07:40.98 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽(……)

花陽(……)パチリ

花陽「あれ、毛布…?」チラッ

真姫「Zzz…」

花陽「…えへへ///」

花陽「ありがとう、真姫ちゃん」ニコッ

16: 2016/11/22(火) 22:11:30.83 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽(真姫ちゃんは花陽の大切なお友達)

花陽(初めて見かけた時は少し怖い人かもって思ってたけど…)

花陽(本当は寝ている花陽に毛布を掛けてくれるような優しい子)

花陽(花陽はそんな真姫ちゃんが大好きです)

花陽「お返しです♪」モウフカブセ

真姫「Zzz…」

花陽(寝顔かわいい///)

花陽「……」

花陽(綺麗な髪の毛だなぁ…)

17: 2016/11/22(火) 22:12:56.28 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽(いつもクルクルしてるけど、どんな感じなんだろう…)

花陽(花陽も触ってみたいです)

花陽(…少しくらいなら、いいかな?)

花陽「…」ソーッ

真姫「Zzz…」

花陽「…」ソーッ

真姫「Zzz…」

18: 2016/11/22(火) 22:14:33.03 ID:oW0tZ8Tw.net
フワッ

花陽「…すごく柔らかい」サワサワ

クルクル

真姫「……」

花陽「それになんだか良い匂い…」

真姫「……///」

真姫「は、花陽…///」

花陽「ま、真姫ちゃん!?」///

19: 2016/11/22(火) 22:16:58.40 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「あ、あのっ!ごめんねっ///」

花陽「え~と、え~と」アセアセ

真姫「い、いいわよっ!べつに///」

真姫「それより毛布掛けてくれたんでしょ」

真姫「…ありがと」

花陽「…えへへ///」

真姫(この毛布、花陽の匂いがする…///)

21: 2016/11/22(火) 22:18:32.49 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「真姫ちゃんもさっき花陽に掛けてくれたでしょ」

花陽「ありがとう」

真姫「…どういたしまして」

花陽(ほら、やっぱり真姫ちゃんはいい子です♪)

ーーーー
ーーー
ーー

23: 2016/11/22(火) 22:21:39.04 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「わっ、もうこんな時間」

花陽「お休みしてたから気付かなかった」アセアセ

花陽「真姫ちゃん、今日もありが──

真姫「ま、待ちなさいよっ」

花陽「え?」

真姫「…泊まっていけばいいでしょ」

26: 2016/11/22(火) 22:27:09.18 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「…いいの?」

真姫「別に問題ないわよ」

真姫「こんな時間に女の子一人で帰らせるなんてことしないわよ」

花陽「ありがとう、真姫ちゃん」ニコッ

真姫「……」///

真姫「先にお風呂入ってきなさい」

真姫「私のシャンプーとか使ってもいいから」

27: 2016/11/22(火) 22:30:44.40 ID:oW0tZ8Tw.net
ーーーー
ーーー
ーー

花陽「お風呂、気持ちよかったぁ…」ノビー

真姫「着替え置いておいたのわかったようね」

花陽「うんっ、何から何までありがとう」

花陽「あと、ほら」クルッ

花陽「真姫ちゃんの匂いです///」

29: 2016/11/22(火) 22:35:25.39 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「なっ、なに言ってんのよ!///」

真姫「…そうね、良かったじゃない」クルクル

花陽「えへへ///」

真姫「それじゃ、私も入ってくるから」

花陽「うん」

真姫「自由にくつろいでて」

ーーーー
ーーー
ーー

30: 2016/11/22(火) 22:42:22.60 ID:oW0tZ8Tw.net
ブクブク.。o○

真姫「……」

真姫(花陽は私が音ノ木坂に入って初めてできた友達)

真姫(初めはいつもオドオドして何だか放っておけない、そんな子だと思ってた)

真姫(でも違った…花陽は真っ直ぐな自分を持った子だった)

真姫(好きなことに強い情熱を持っていて、でもあと一歩踏み出せない)

真姫(その一歩を踏み出した後、誰から見ても本当に輝いた子になった)

32: 2016/11/22(火) 22:51:11.26 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫(素直な子だから誰からも好かれて…)

真姫(そういえば凛と友達になれたことやμ'sに入るきっかけをくれたのは花陽おかげね)

真姫「放っておけないと思って助けたつもりが私が助けられていたのか…」

真姫「……」

真姫(…花陽はどう思ってるのかしら)

33: 2016/11/22(火) 22:55:49.28 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫(私は花陽にとっての凛のように…)

真姫(なれるわけないわよね)

真姫(花陽と凛 と私)

真姫(幼い頃からの親友同士みたいには…)

真姫(なれない)

34: 2016/11/22(火) 22:59:56.74 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫(凛が羨ましい)

真姫(花陽が羨ましい)

真姫(2人が羨ましい)

真姫(もっと早く2人に会いたかったな…そうすれば私も)

ーーーー
ーーー
ーー

35: 2016/11/22(火) 23:07:59.14 ID:oW0tZ8Tw.net
ガチャ

真姫「やっぱりお風呂はいいわね」

花陽「あっ、真姫ちゃん」

真姫「待ってて、今布団持ってきてもらうから」

花陽「持ってきてもらうなんてわざわざ悪いよ」アセアセ

花陽「…真姫ちゃんさえよければ、ベッド大きいんだし一緒に寝よう」

真姫「ヴェェ///」

36: 2016/11/22(火) 23:14:13.28 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「…別にいいけど」

花陽「やったぁ!」

花陽「凛ちゃんとお泊りする時も、こうやって一緒に寝るんだ」

真姫「ほんと仲いいわね」

花陽「えへへ」

38: 2016/11/22(火) 23:18:29.31 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「じゃあ、電気消すわよ」

花陽「うん」

カチッ

真姫「……」

花陽「……」

花陽「まっくらだね」

真姫「当たり前でしょ」フフッ

40: 2016/11/22(火) 23:26:56.94 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「……」

真姫「ねぇ花陽」

花陽「なに?」

真姫「いつも凛とお泊りするときはどんな話してるの」

花陽「う~ん…そうだなぁ」

花陽「真っ暗で顔が見えないし色んなお話するよ」

花陽「秘密とか」クスッ

43: 2016/11/22(火) 23:39:29.26 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「へぇ~…例えばどんな?」

花陽「そんな恥ずかしいよぉ///」

真姫「あら恥ずかしい秘密があるの?」フフッ

花陽「そうじゃなくて…もぉ、からかわないでっ」

花陽「花陽怒っちゃいますよ」ブーブー

真姫(反応がかわいいわね…)

45: 2016/11/22(火) 23:44:39.42 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「…なんか楽しい」

真姫「…そうね」

花陽「真姫ちゃんって誰かとお泊りしたときある?」

真姫「え?」

花陽「あっ、ごめんなさい…そうじゃなくて」 

真姫「…分かってるわよ」

46: 2016/11/22(火) 23:49:52.03 ID:oW0tZ8Tw.net
真姫「合宿みたいなのじゃなくてこういうお泊りは…初めて」

花陽「じゃあ花陽が1番最初なんだ」

真姫「そうなるわね」

花陽「うれしい」

真姫「…そう、なら良かった」

真姫「花陽は?」

48: 2016/11/22(火) 23:56:06.34 ID:oW0tZ8Tw.net
花陽「実は真姫ちゃん以外だと凛ちゃんとしかないなぁ」

花陽「凛ちゃんとなら本当に小さな頃から何度もお泊りしてるんだけどね」

真姫「…さすが幼馴染ね」

花陽「えへへ、凛ちゃんは花陽にとって特別な人だから」

真姫(特別か…)

真姫「……」

50: 2016/11/23(水) 00:11:47.73 ID:o7t6M1h3.net
真姫「…花陽にとって」

花陽「…?」

真姫「…花陽にとって私はどんな存在?」
  
花陽「えっ…真姫ちゃ──

真姫「こっちを見て」ガバッ

真姫「…私も特別になりたい」グイッ

────
───
花陽(真姫ちゃんの呼吸が近づいて──
──


花陽「待っ、待って!」

52: 2016/11/23(水) 00:17:16.57 ID:o7t6M1h3.net
真姫「!」

花陽「…ごめんね真姫ちゃん」

真姫「…私」

真姫「…ごめんなさい」

花陽「……」

花陽「……どうかしたの?」ギュッ

55: 2016/11/23(水) 00:31:30.31 ID:o7t6M1h3.net
真姫「…ずっとね、ちょっとした壁を感じてたの」

花陽「えっ…」

真姫「私は今まで友達と呼べる人がいなかった」

真姫「音ノ木坂に来てあなたと友達になって…凛とも友達になれて…初めて大切な友達ができた」

真姫「おかげでμ'sという居場所もできて…」

真姫「私にとってあなた達二人は特別な存在」

花陽「それは花陽達にとっても──

真姫「2人には勝てない」

57: 2016/11/23(水) 00:46:06.97 ID:o7t6M1h3.net
真姫「やっぱり昔からの親友と私とでは違う…」

真姫「親友の2人と仲のいい3人、今の私たちはそういう関係でしょ」

真姫「…少し違う形でもいい、私も2人にとって特別になりたかった」

花陽「違うよ…」

花陽「そんなことない!花陽にとっても凛ちゃんにとっても真姫ちゃんは特別だよ!」

花陽「時間じゃないよ…大好きって気持ちは…そういうものじゃない」

58: 2016/11/23(水) 00:52:50.85 ID:o7t6M1h3.net
花陽「花陽にとって真姫ちゃんは大切で特別な存在です!」

真姫「……花陽」

花陽「凛ちゃんだって絶対に同じこと思ってる!」

花陽「だからもうそんなこと言わないで…」

真姫「……」

花陽「…真姫ちゃん、目を閉じて」

59: 2016/11/23(水) 01:02:44.75 ID:o7t6M1h3.net
真姫「…えっ」

花陽「今までそんなこと感じさせてごめんね」

花陽「花陽は真姫ちゃんの特別だよ」

────
───
──


花陽「えへへ…これで信じてくれた?」

真姫「……」ポロポロ

花陽「泣かないでよ、真姫ちゃん」

60: 2016/11/23(水) 01:10:36.22 ID:o7t6M1h3.net
真姫「…私、こんな、花陽の優しさに甘えちゃって」

花陽「凛ちゃんも今の話聞いたら同じことすると思う」

花陽「花陽たち3人はそれぞれが特別な存在だよ」

花陽「信じて」ギュッ

真姫「…うん」ギュッ

61: 2016/11/23(水) 01:17:08.09 ID:o7t6M1h3.net
ーーーー
ーーー
ーー

真姫「…ありがとう、花陽」

花陽「どういたしまして」

真姫「……」

花陽「……」

花陽「真姫ちゃん、手繋いでいい?」

真姫「ヴェェ///」

真姫「…いいわよ」

花陽「うん♪」

64: 2016/11/23(水) 01:23:35.39 ID:o7t6M1h3.net
花陽「…温かいね」

真姫「…そうね」


花陽「おやすみ、真姫ちゃん」

花陽「大好きだよ」

真姫「おやすみ、花陽」

真姫「私もよ」

『おさんぽ疲れした花陽ちゃん、今日も真姫ちゃんのお家で休憩中 』おわり

引用: おさんぽ疲れした花陽ちゃん、今日も真姫ちゃんのお家で休憩中