1: 2012/05/03(木) 19:57:40 ID:xNJfGM4A
男「呪いのビデオ・・・ねぇ・・・・」

友「そうそう。なんか友達から回ってきたんだよ」

男「ふーん。で?なんで俺に押し付けてくるんだ?」

友「俺さ、心霊系は無理なんだ。スマン。だから代わりに見てくれ」
ゆらぎ荘の幽奈さん 24 (ジャンプコミックスDIGITAL)
2: 2012/05/03(木) 19:58:42 ID:xNJfGM4A
男「・・・・とりあえずデッキ出さないと・・・」

ガラガラ

男「こことここつないで・・・よし」

男「ほんじゃまぁ、再生・・・っと」

ピッ

3: 2012/05/03(木) 20:00:47 ID:xNJfGM4A
男「あ、どっかで見たような井戸・・・」

?「うぁぁぁぁぁ・・・・・・」

男「・・・・井戸登ってんのかな?」

?「うぁぁぁぁぁ・・・・あっ!?きゃああああああああ!!」

ドボーーーン

男「えっ!?落ちた!?」

4: 2012/05/03(木) 20:02:56 ID:xNJfGM4A
男「・・・音量上げれば、井戸の中の音も聞こえるかな」

オンリョウ 89

?「うぅぅぅ・・・ぬれちゃった・・・滑って登れないよぉ・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・」

?「うぅぅぅぅぅ・・・・きゃああああああ!?」

ドボーーーーン

6: 2012/05/03(木) 20:05:25 ID:xNJfGM4A
母「おとこー!ごはんよーー!」

男「あーーい!・・・・・とりあえずつけっぱなしにしておくか」

?「きゃあああああああああ!?」

バタンッ

男「・・・・・・・・・・・・・・・」

8: 2012/05/03(木) 20:07:36 ID:xNJfGM4A
男「ごちそうさま」

母「はい、おそまつさま」

男(・・・・・どうなってるかな)

ガチャッ

9: 2012/05/03(木) 20:09:52 ID:xNJfGM4A
男「ん?焚き火?」

?「・・・・・さむぃさむぃさむぃ・・・・」ガチガチガチ・・・

男「・・・とりあえず上がれはしたのか」

?「あ、帰ってきた!よぉし・・・・」

男「あ、こっちに近づいてきた」

?「うぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

10: 2012/05/03(木) 20:12:24 ID:xNJfGM4A
ゴッ!!

?「いった・・・・・・あ、あれ?出られない?!」

男「・・・・これほんとにビデオなのか?」

?「あ、あのすいませんけど、このテレビってブラウン管でしょうか?」

男「あ、会話できんのね。いや、地デシ対応のやつですけど」

11: 2012/05/03(木) 20:16:17 ID:xNJfGM4A
?「えっと・・・薄いやつです?」

男「はい。えっと・・・なにか問題でも?」

?「あの~・・・よろしければコードをブラウン管のテレビに差し替えていただけませんか?」

男「え?ブラウン管?あったかな・・・ちょっとまってて」

ガタガタガタガタ・・・・・ガサガサガサ

14: 2012/05/03(木) 20:20:39 ID:xNJfGM4A
男「よっこい・・・しょっと!」

男「ふぅ・・・・ってあれ?あの子がいないな?」

男「・・・・・あ、そうか。これビデオだから巻き戻せばいいのか」

ジィィィィィ・・・・

男「あ」

?「きゃーーーー!?」

16: 2012/05/03(木) 20:23:38 ID:xNJfGM4A
男「ごめん!まさか服着替えてるとは思ってなくて!」

?「いやーーーー!」ダダダダダッ・・・

男「・・・・なんか悪いことしちゃったな」

17: 2012/05/03(木) 20:26:05 ID:xNJfGM4A
~5分後~

男「さっきはごめん」

?「あ、いえ・・・・ち、ちなみになんですが」

男「ん?」

?「ビデオを巻き戻しても私がその時間にいた場所に移動するだけなので・・・その・・・」

男「・・・・・・・・」

?「こ、今回みたいに着替え中のときは・・・その・・・・」

18: 2012/05/03(木) 20:30:51 ID:xNJfGM4A
男「あ、そっ、そうだ!ブラウン管見つけてきたよ」

?「ほ、本当ですか?!よかったぁ・・・では早速つないでいただいてもよろしいですか?」

男「う・・・・ん?つなぐとどうなんの?」

?「私が出てきます」

男「・・・・・・・・・・・」

19: 2012/05/03(木) 20:32:55 ID:xNJfGM4A
?「??」

男「出てきてなにすんの?」

?「えっと、驚かせます」

男「・・・・・・・・・・・」

?「あのぉ・・・なにか?」

男「あ、いや。今つなぐよ」

20: 2012/05/03(木) 20:37:38 ID:xNJfGM4A
男「・・・・これでいいかな」

男「えーっと・・・入力2か・・・ほいっ」

男「お、映った映った」

?「や、やったぁ!つ、ついに・・・ついにぃ・・・グスッ」

男「? なんで泣くの」

?「えっ?!い、いえ!」ゴシゴシ

?「そ、それじゃあ、お邪魔します」

21: 2012/05/03(木) 20:40:18 ID:xNJfGM4A
男「・・・・・あれ?画面にいなくなった?」

男「でも出てこないし・・・・・あれ?」

ガタガタガタガタ!! ガンッガンッガンガンガン!!

男「うぉっ!?な、なんだ?!テレビが!?」

?「うぅー!・・・あ、あかないぃ~~~!このっ!このぉっ!」

22: 2012/05/03(木) 20:43:06 ID:xNJfGM4A
ガンガンガンガンガンガンガン!

ガコッ・・・・・

?「あ、あいたぁ!」

男「おぉ!・・っておい!何で画面からじゃなくてテレビ本体の中から出てくんだよ!」

?「・・・・・あ、あれ?」

男「・・・・こりゃもう完璧に壊れちまったな・・・・」

?「うぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

23: 2012/05/03(木) 20:45:13 ID:xNJfGM4A
男「・・・・・なにやってんの?」

?「あ、あれ?驚かないんですか?!」

男「・・・・・テレビ壊された怒りのほうが強いかな・・いまは」

?「ひぅっ!?」

男「アンタが怖がってどうする・・・・・」

24: 2012/05/03(木) 20:48:36 ID:xNJfGM4A
男「・・・・あー、もしもし?友?」

友「おー、男。どうした?」

男「お前から渡されたビデオ?見てみたんだけど・・・」

友「な、なにかあったのか?!」

男「あー・・・テレビが壊れた」

友「ま、まじかよ!?」

25: 2012/05/03(木) 20:50:32 ID:xNJfGM4A
男「呪いのビデオってのはあながち間違いじゃないわ」

友「や、やっぱり・・・貞子の呪いは本物だったのか!」

男「貞子?あいつ貞子っていうのか」

友「お、おまえ見たのか!?」

男「ん?まぁ・・・・・」

友「ひぃぃぃぃぃ!」

27: 2012/05/03(木) 21:47:11 ID:xNJfGM4A
男「あ、きれた・・・・にしても・・・」

貞子「・・・・・・・」キョロキョロ

男「・・・・・この子どうしたもんかなぁ・・・・」

貞子「・・・はっ、は、はくちっ!」

男「あっと、そういえば井戸に落ちたんだっけ」

貞子「ズズー・・・あ、ふぁい」

男「ほらほら、鼻すするな。ほいティッシュ」

貞子「あ、ありがとうございます」

28: 2012/05/03(木) 21:55:41 ID:xNJfGM4A
男「ちょっと風呂たいてくるから・・・さっき着替えはしたんだよな?」

貞子「ふぁ、ふぁい。チーン!」

男(アイツほんとに幽霊とかそういう類なのか?)タッタッタッタ

男「・・・・・あ、そうだ」

タッタッタッタッタ・・・・

30: 2012/05/03(木) 22:59:08 ID:xNJfGM4A
タッタッタッタ・・・

男「あと15分もすれば入れると思う」

貞子「あ、ありがとうございます~・・・・」

男「風呂前にあんまりよくないと思うけど、食うか?」

貞子「か、からあげとおにぎり・・・・・」

男「・・・・・・・・・」

貞子「・・・・・・・・・・」

31: 2012/05/03(木) 23:01:33 ID:xNJfGM4A
貞子「お、おいしぃですぅ~」モモモモモモ

男「そりゃよかった」

貞子「ムシャシャシャシャ」

男「ところで、君は何しに来たのかな?」

貞子「え?」

男「いや、ウチに飯くいに来たわけじゃないんだろ?」

貞子「あ、はい。そうでしたムシャムシャムシャ」

男「・・・いいよ。食べ終わってからで」

32: 2012/05/03(木) 23:07:06 ID:xNJfGM4A
貞子「実は私、呪いのビデオの貞子と申します」

男「あぁ、それは知ってるけど」

貞子「な、なんと!私の名前も一般の方が知ってるくらいに有名になってたんですね!」

男「いや、なんか喜んでるところ悪いんだけど、ビデオのラベルに書いてあったんだ」

貞子「え?」

男「ほら」

33: 2012/05/03(木) 23:12:22 ID:xNJfGM4A
ビデオ(注・貞子の呪いのビデオ)

貞子「・・・・・・・・」

男「ね?」

貞子「・・・・・・・・・・」

男「で、ショックを受けているところ悪いんだけど」

男「なにをするために出てきたの?用がないならもう帰ってほしいんだけど」

34: 2012/05/03(木) 23:16:45 ID:xNJfGM4A
貞子「・・・・え?」

男「さっきのラベルがそんなにショックか・・・・いや、だから、何しに出てきたんだ?」

貞子「わ、私も一応おばけとか幽霊の類なので・・・・人を驚かすために」

男「うーん・・・なんだろ。君、べつに怖くない」

貞子「・・・・!?」ガーン

男「そもそも、さっきのビデオのときから思ってたんだけど」

35: 2012/05/03(木) 23:19:26 ID:xNJfGM4A
男「なんか井戸に何回も落ちてるの見てたら、怖いって言うより面白いになっちゃうんだよねぇ」

貞子「そ、そんな・・・・」

男「・・・・もしかして、前に見たやつもこんな感じだったのか?」

36: 2012/05/03(木) 23:23:52 ID:xNJfGM4A
貞子「前に見られた方は私が井戸を登る途中で巻き戻してしまったので、お顔すら・・・」

男「・・・・・ってことはそん時からずっと井戸の中に?」

貞子「すごく寒かったんですよぉ!滑って登れないし!」

男「そ、それはご愁傷様・・・・・」

貞子「正直な話、もう井戸からの登場なんかいやなんですよぉ~・・・」

男「はぁ・・・・」

37: 2012/05/03(木) 23:26:03 ID:xNJfGM4A
男「んじゃあほかのビデオに入っていけばいいんじゃないの?」

貞子「ほかの?」

男「まぁ・・出てこれたってんなら、入ってもいけるんじゃない?」

貞子「私に出来るんでしょうか?」

男「さぁ?まぁテレビが壊れちゃったからどうにも出来ないけど」

貞子「ご、ごめんなさい!」

40: 2012/05/04(金) 00:39:31 ID:tnicnjHs
男「ためしになんかのテープにでも入ってみたら?あ、でもテレビがねーか」

貞子「あ、いえ。入るだけなら薄型でも大丈夫です」

男「でも今入ったら出てこれないじゃん」

貞子「あ、そうでした・・・」

男「まぁ、そろそろ風呂も沸いただろうし、まずは風呂いってきなよ」

貞子「あ、はい。それでは失礼して・・・・」

42: 2012/05/04(金) 00:44:45 ID:tnicnjHs
男「母さん、この子さ友達の妹なんだけど、預かってくれって頼まれたんだけどいいかな」

母「はーいわかったよー」

男「それとさ、なんか急に来たから着替えとかないらしいんだけど、なんかないかな?」

母「パジャマとかならアンタのを貸してあげなよ。ほかのは・・・えーっと」

男「まぁいいや。そこらへんは母さんに任せるわ」

43: 2012/05/04(金) 00:46:54 ID:tnicnjHs
ガラガラ

男「ここにパジャマとかおいとくぞー」

貞子「あ、すみません」

男「あいよー」

ガラガラガラ

44: 2012/05/04(金) 00:49:26 ID:tnicnjHs
~男の部屋~

男「んー・・・ビデオねぇ・・・なんか面白そうなのねぇかなぁ」

ガサガサガサガサ・・・ゴソゴソゴソ・・・・

男「・・・・あ。こ、これは・・・!」

貞子「お風呂ありがとうございましたー!」

男「お、あがったのか」

貞子「はい。暖かくて天国にいけそうなほどの心地でした」

45: 2012/05/04(金) 00:53:41 ID:tnicnjHs
男「にしてもやっぱダボダボだな。少しまくっといたほうがいいんじゃないか?」

貞子「そうですね・・・でわ・・・」クルクルクル

男「あ、そうだ。君の寝る場所どうしよう」

貞子「えぇ?!こちらに泊まらせていただけるのではないんですか?!」

男「いや、泊まるのはいいんだけど、部屋がな。・・一応俺も男だし」

貞子「ま、まさか・・!わ、わたしを襲うおつもりなんですか・・・!?」

47: 2012/05/04(金) 00:59:03 ID:tnicnjHs
男「襲われるって思うんならビデオの中に帰れ」

貞子「そ、それじゃあ怖がらせる修行が出来ないじゃないですかぁ・・・」

男「逆にきくけど、俺と一緒の部屋でもいいの?」

貞子「わ、私はかまいませんが」

男「・・・・・・・・・・・・」

48: 2012/05/04(金) 01:01:35 ID:tnicnjHs
貞子「おふとんふかふかです~」

男「はいはい。それじゃあ電気消すぞ」

貞子「あ、はい」

男「はい、おやすみー・・・」

パチッ

50: 2012/05/04(金) 14:40:34 ID:uzcwKg2g
~翌朝~

コケコッコー

男「・・・・・んぁ・・・・・・・・・・ん?」

男「何で・・・・・・俺が布団で寝てんだ?」

貞子「zzz・・・・・・zzz・・・・・」

男「そして・・・・なんでアイツがベッドに?」ボリボリ

54: 2012/05/04(金) 23:47:35 ID:0D/OPQEQ
貞子「朝ごはんおいしぃですぅ~ムシャムシャ」

男「そしてなぜ一緒に朝飯を食っている・・・・」

母「なにいってんの。友達の妹さんなんでしょう?」

男「あ、そうだったそうだった」

貞子「友達?妹?なんのことでs・・・ムグ!」

男「いいから黙って食え」

55: 2012/05/05(土) 13:40:18 ID:kcTZIBjw
貞子「モモモモモモモモモ・・・・」

男「なんつー食いっぷり・・・・」

母「あらあら。健康的でいいじゃないの」

貞子「モシャモシャモシャモシャ」

男「・・・・・・・・・・・・・」

56: 2012/05/05(土) 13:46:09 ID:kcTZIBjw
男「さて、飯も食ったことだし・・・・」

貞子「zzz・・・・zzz・・・・・・」

男「食ってすぐに寝てんじゃない」ペチンっ!

貞子「ふぁっ?!あ、お、おはようございます。もうご飯ですか?」

男「お前は認知症か。さっき食ったばかりだろが」

貞子「えっ?あっ、そうでした」

57: 2012/05/05(土) 13:48:36 ID:kcTZIBjw
男「ほれ」

貞子「これはブラウン管テレビ・・・またお貸ししていただけるんですか!」

男「・・・・ぜったいに壊すなよ?」

貞子「う・・・そ、それにつきましては確証が持てません・・・・」

男「おいおい」

58: 2012/05/05(土) 13:52:16 ID:kcTZIBjw
男「とりあえず、修行になりそうなビデオを探しといてやったから、まぁ入ってみろよ」

貞子「ありがとうございます。ちなみにどんなテープなんですか?」

男「それは入ってみてからのお楽しみ。まぁ修行なんだしお楽しみでもないか」

貞子「わ、わかりました!がんばります!」

男「おっしゃ、それじゃあいってこい」

ガチャッ・・・ジー

59: 2012/05/05(土) 13:56:21 ID:kcTZIBjw
~in ビデオ~

貞子「・・・・なんでしょう?なんだか懐かしい感じが」

男「おーい、まだ序盤だから、修行になりそうなとこまで早送りするぞ」

貞子「はーい。お願いしますー」

男「ぴぴっと・・・」

ガーーーー・・・・

60: 2012/05/05(土) 14:03:29 ID:kcTZIBjw
男「再生っと・・・それじゃあがんばれよ」

貞子「・・っと、あれ?」

ヒューーーー・・・

貞子「この井戸って・・・・・・」

?「・・・・・・・・・・・・・」

貞子「・・・・・・・ひっ」ブルッ

貞子「な、なんでしょう?寒気が・・・・」

61: 2012/05/05(土) 14:04:49 ID:kcTZIBjw
?「・・・・・・・・・」

ぺた・・・ぺた・・・・ぺた

貞子「・・・・・・・」クルッ・・・・

?「・・・・・・・・・・」

貞子「きゃあああああああああああああああああああああああ!!?」

63: 2012/05/05(土) 22:56:44 ID:92UFZyxs
貞子「いやぁ!出てきた!なにかでてきましたよぉーー!?」

?「・・・・・・・・・・・・」ペタ・・・・ペタ・・・・・

貞子「いやぁああああああ!怖い!怖いよぉぉ!!」

男「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

貞子「えっ!?で、出れない!?で、出られませんよ!?」

男「あ、ブラウン管につなぎかえるの忘れてた」

64: 2012/05/05(土) 23:02:11 ID:92UFZyxs
貞子「や、やだぁぁあぁぁあああ!?来てる!?こっちに来てますよぉぉぉ!?」

男「ちょ、ちょっとまってろ・・・いま・・・・」

?「ぅぁぁぁっぁぁぁっぁぁ・・・・・・・・」ペタペタ・・・・ペタ・・・

貞子「ぅ・・・・・・・ぁぅ・・・・・・・」

男「ほれ!!戻って来い!!」

65: 2012/05/05(土) 23:07:05 ID:92UFZyxs
ぺた・・・ぺた・・・・

貞子「・・・・・・・・・・」

男「あ、あれ?普通に画面から・・・・」

ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・・

男「・・・ん?ぴちゃ?」

貞子「う・・・・ぅ・・・ひっ・・・・」

男「・・・・・・えぇ・・・・・・」

66: 2012/05/05(土) 23:17:18 ID:92UFZyxs
男「・・・・ほれ、とりあえずこれ着とけ」

貞子「・・・・・ひっ・・・・ひっ・・・・・」

~着替え中・・・・さらに15分後~

男「おい・・・・もう出てこいよ」

貞子布団饅頭「・・・ひっ・・・・はぁ・・・」

男(まさか本家にここまでショックを植えつけられるとは)

70: 2012/05/06(日) 02:32:46 ID:wltoPHwE
男「悪かったよ。でもアレくらいじゃないと驚かせる練習台にならないと思ったんだよ」

貞子布団饅頭「・・・・・・ふぁ・・・・・ふ・・ぅ」

男「・・・あーもう・・・わかったよ。次に入るビデオはお前が選べよ。ほれ」

貞子「・・・・・ズズッ」

男「鼻水・・・・・ほれ、チーンしろ」

貞子「・・・・・ちーん」

71: 2012/05/06(日) 02:36:15 ID:wltoPHwE
~さらに15分後~

男「選ぶって言っても、ウチにもそんなにビデオは無いんだけどな」

貞子「・・・・もうホラー物はいやです・・・・・」

男「お前もホラー的な存在だと思うんだが・・・・」

貞子「思い出すだけで・・・・・ちょ、ちょっとトイレをお借りしますね」ブルブル・・・

男「・・・修行になんねぇなぁ」

72: 2012/05/06(日) 02:41:38 ID:wltoPHwE
男「ほれ、どれがいいか選べよ」

貞子「・・・・・・・・・・・」ジー・・・

男「俺まんが読んでるから決まったら言ってくれ」

貞子「・・・・・・・・・・」ガサゴソガサゴソ

男「・・・・・・・・・・・・」

貞子「・・・・・・・・・・」

73: 2012/05/06(日) 02:45:01 ID:wltoPHwE
~5分後~

貞子「・・・・あのぉ」

男「ん?決まった?」

貞子「2本あるんですが・・・」

男「ん。まぁいいんじゃないか?数が多いにこしたことはないし」

貞子「じゃ、じゃあ・・・これで・・・お願いします」

74: 2012/05/06(日) 02:50:44 ID:wltoPHwE
男「・・・・・・・・・・」

猫「にゃー」

猫「にゃーー」

猫「なー」

貞子「にゃ~♪」

男「・・・・・おい」

75: 2012/05/06(日) 02:53:51 ID:wltoPHwE
男「これが修行になるのか?」

貞子「え、えっと・・・は、はい」

男「ほう。いったい何の?」

貞子「え、えっと・・・じょ、女子力?ですか?」

男「質問に質問で返すなよ」

猫「にゃー」

貞子「にゃ、にゃー♪」

76: 2012/05/06(日) 02:56:44 ID:wltoPHwE
男「お前のいう女子力というもので人を怖がらせることが出来るのか?」

貞子「え、えっと・・・・その・・・」

猫「なー」

貞子「なー♪」

男「おい、ちょっと戻って来い」

77: 2012/05/06(日) 03:06:29 ID:wltoPHwE
貞子「すみません・・・癒されたかったんです・・・」セイザッ

男「まぁ・・・さっきのショックが大きかったのはわかるが・・・」

貞子「・・・・・・・・」ガタガタガタッ

男「あぁ、悪い。思い出させちまったか」

貞子「い、いえ・・・・」タッタッタ

男「なぜそう言いつつ、また猫ビデオに入ろうとしている」

79: 2012/05/06(日) 03:09:14 ID:wltoPHwE
貞子「い、癒され足りないんです・・・お願いしますあと少しだけ・・・」

男「・・・あとでちゃんと修行になりそうなテープ探せよ?」

貞子「は、はい!」

男(こいつに人を怖がらせるのは無理だな)

猫「にゃー」

貞子「なー♪」

84: 2012/05/06(日) 20:54:06 ID:G8TfAT42
男「おーい、飯だってよー」

貞子「あ、はーーい」

男(結局ひとつも前進してないんだよなぁ・・・)

男「・・はぁ」

貞子「今日のお昼は何でしょうかね!」

男「さぁな。夏だしそうめんとか・・・・」

貞子「? どうなさいました?」

男「いや、おまえ・・・その腕に抱えてるのなに?」

85: 2012/05/06(日) 21:00:05 ID:G8TfAT42
猫「にゃー」

貞子「猫さんですよー♪可愛いですよねー♪」

男「いや・・・・どっからつれてきたんだ?」

貞子「え?・・・・・・あれ?」

男「え?ビデオの中から連れて来たのか?」

貞子「えっと・・・そ、そうなるんでしょうか?」

男「いや、俺に聞かれてもわかんないんだけど」

88: 2012/05/06(日) 21:09:17 ID:iZy9WMNc
男「まぁ・・・ここにいるってことは、つれてこれたってことなんだろうけど」

猫「にゃー」

貞子「・・・・・・あのー」

男「とりあえず返して来い」

貞子「そ、そんなー!?」

89: 2012/05/06(日) 21:16:18 ID:iZy9WMNc
猫「そんな硬いこというなよーお兄さん」

貞子「え?」

男「ん?」

猫「ん?」

男「え?貞子、お前今しゃべった?」

貞子「い、いいえ」

90: 2012/05/06(日) 21:21:24 ID:iZy9WMNc
猫「俺だよ俺。なんだー?猫がしゃべるとそんなにおかしいのかー?」

貞子「・・・わぁー」

男「・・・・てか、こいつほんとに猫なのか。なんか怖いんだが」

猫「失礼なやつだなーお兄さんは」

貞子「わぁー・・・」コショコショ

猫「お嬢さん。くすぐったいんで勘弁して」

貞子「あ・・・すみません」

91: 2012/05/06(日) 21:28:38 ID:iZy9WMNc
男「・・てか、何で猫がじゃべれるんだよ」

猫「こっちの猫はしゃべれないのか」

男「こっちってことは、お前やっぱりビデオから出てきたのか?」

猫「出てきたっていうか、連れてこられてたんだけどな」

貞子「うっ・・・・」コショコショ

猫「まぁそう落ち込むなやお嬢さん。そして落ち込んでる振りしてくすぐるのやめて」

92: 2012/05/06(日) 21:35:25 ID:iZy9WMNc
猫「まぁ、こっちは表で、あっちは裏みたいなもんだからな。何が起きててもおかしくないっしょ」

男「ふーん」

貞子「そうなんですかー」コショコショ

猫「お嬢さん、心ここにあらずって感じでくすぐるのやめて」

95: 2012/05/08(火) 06:12:59 ID:lUfk.Wjk
猫「あ、兄さん。俺はご飯に鰹節でもかけてもらえれば十分だ」

男「・・・食っていく気かよ」

猫「無理やりつれてこられたのも何かの縁。据え膳食わぬはなんとやらってやつだ」

男「だれも膳を据えてないんだが」

貞子「いいじゃないですかぁ~」ナデナデ

猫「お嬢さん。くすぐるのがダメだからって、あまり頭をなでるのもやめてほしいな」

貞子「むー・・・・じゃあなんならいいんですか」

96: 2012/05/08(火) 06:17:35 ID:lUfk.Wjk
男「なんだ。母さん飯の準備だけして出かけたのか」



貞子「ちゅるちゅるー」

男「ずるるるー」

貞子「あぁっ!?ピンクのそうめんがぁ・・・」

男「んぁ?味なんか白でもピンクでもかわんねぇよ」

97: 2012/05/08(火) 06:21:25 ID:lUfk.Wjk
貞子「そ、そうなんですか!?てっきり桃味なんだとばかり・・」

男「んなそうめんが売れるわけ無いだろ」

猫「俺も箸が使えりゃ一緒にそうめんがつつけるのになぁ」

男「そんな猫見たくねぇよ」

貞子「箸を使える猫・・・・・・」

貞子(・・・・・・・・・・・・・・)

98: 2012/05/08(火) 06:26:21 ID:lUfk.Wjk
貞子「獣人・・・に分類されるんでしょうか?」

男「は?」

猫「ん?」

貞子「え?」

102: 2012/05/08(火) 21:49:35 ID:MpPtKS0s
男「ふわぁぁぁぁ・・・・・・ねむ」

友「よう男。おはよ」

男「ん・・・?あ、友か。おはよ」

友「眠そうだな。なんかあったのか?」

男「あぁ・・・例のビデオのやつがな」

友「お、おいおい・・・まさかこないだの電話って・・・マジだったのか!?」

男「あぁ、まじまじ」

103: 2012/05/08(火) 21:53:48 ID:MpPtKS0s
男「昨日はなんかわからんけど寝る前に急にしりとりがしたいとか言い出してな」

友「び、ビデオの中から語りかけてくるのか!?」

男「いや、もう隣からガンガン言ってくるんだ」

友「で、出てくるのか!??」

男「あー、うん。出てきてるな」

友「お、お前やばいよ!?お、御祓いしてもらったほうがいいよ!?」

男「・・・・その原因を押し付けたやつがどの口でそれを言う」

104: 2012/05/08(火) 22:02:22 ID:MpPtKS0s
~学校・昼~

男「あー・・・飯だ飯だー」

友「そーだなぁ・・今日はどうするよ」

男「購買いくかー」

ピンポンパンポーン・・・

アナウンス「2年C組 男。至急職員室へ来なさい」

ピンポンパンポーン・・・

105: 2012/05/08(火) 22:06:24 ID:MpPtKS0s
男「あん?」

友「なんかしたのか?」

男「見に覚えが・・・・ないぞ」

友「貴重な昼休みに迷惑なことで」

男「まぁ、いくしかないよなぁ・・・友、金あとで渡すからカレーパンとメロンパン買ってきといてくんね?」

友「あいよー」

106: 2012/05/08(火) 22:13:15 ID:MpPtKS0s
ガラガラー

男「しつれいしゃーす」

担任「あ、男きたかー。こいつ次の授業で使うから配っといてくれ」

男「へーい」

男(係りの仕事でよばれたのね)

107: 2012/05/08(火) 22:20:25 ID:MpPtKS0s
担任「あ、それとこいつをオカルトに渡しておいてくれ」

男「・・・携帯?」

担任「あぁ。無くしたっていってたのが見つかったんでな」

男「へーい。わかりやしたー」

109: 2012/05/09(水) 00:38:44 ID:hp87lsAI
男「おーいオカルトー」

オカルト「・・・・あれ?男君。どうしたの?」

男「これ。先生が渡してくれってさ」

オカルト「・・あぁ。僕の携帯だ。ありがとうね男君」

男「別にこのくらいお礼言われるほどでもないよ。それじゃな」

オカルト「あ、ちょ、ちょっとまってよ」

110: 2012/05/09(水) 00:41:04 ID:hp87lsAI
男「ん?」

オカルト「携帯を届けてくれたお礼にこれをあげるよ」

男「・・・なんだこの紙・・・ん?電話番号?」

オカルト「よ、よかったら、今度一緒にあそびにいかないかな?」

男「へ?俺とお前の二人で?」

オカルト「う、うん・・・・」

111: 2012/05/09(水) 00:42:24 ID:hp87lsAI
男「んー・・・まぁ、暇があったら・・・そんときに電話するよ」

オカルト「う、うん!僕待ってるよ!」

男「おう。それじゃなー」タッタッタ・・・

オカルト「・・・・・・・うふふ」ニヤリ

112: 2012/05/09(水) 00:48:04 ID:hp87lsAI
~放課後・自宅~

男「ただいまー」

貞子「あ、お帰りなさい。男さん」

男「んー・・・」

猫「おー、兄さんお帰り。ガッコは楽しかったかい?」

男「いつもと変わりなかったよ」

113: 2012/05/09(水) 00:50:45 ID:hp87lsAI
男「あー・・はらへったなぁ」

ヒラヒラヒラ・・・

男「なんか台所にねぇかなぁ」タッタッタ

貞子「あれ?この紙はなんでしょう?」

猫「ん?電話番号かコレ?」

114: 2012/05/09(水) 00:53:44 ID:hp87lsAI
猫「んー・・・数字の並び的に携帯電話用の番号みたいだな」

貞子「どうして猫さんはそんなにいろんなことに詳しいんですか?」ワシャワシャ

猫「長く生きてるからな。だから撫でるなって」

貞子「でもこれ、誰の番号なんでしょうね?」

猫「さすがに長生きしてる俺でもそれはわからん。気になるならかけてみればいいさ」

貞子「そうですね!」

115: 2012/05/09(水) 00:55:41 ID:hp87lsAI
貞子「えっと・・・・」ぴっぽぱっぽっぽ

貞子「・・・・・・・」

トゥルルルル・・・・トゥルルルル・・・・

ガチャッ

貞子「あっ、つながりました!」

116: 2012/05/09(水) 00:58:27 ID:hp87lsAI
?「はーい。そのまま1分半待っててねー」

貞子「あ、はい。分かりましたー」

猫「ん?何の会話をしてるんだ嬢ちゃん?」

貞子「なんだか少し待っててほしいそうです」

猫「ふーん・・・」

貞子「・・・・・・・・・」

117: 2012/05/09(水) 01:00:19 ID:hp87lsAI
?「はーい、おまたせー。待たせちゃってごめんねー?」

貞子「あ、いえいえー」

?「それじゃねー」ガチャッ・・・ツーツー・・・・

貞子「あ、あれ?」

猫「ん?」

貞子「急に切られちゃいました」

118: 2012/05/09(水) 01:02:36 ID:hp87lsAI
貞子「なんだったんでしょう?」

猫「さぁなー・・・第一話をしたお嬢ちゃんに分からないなら俺にもわからんよ」

貞子「そうですよねー・・・・はぁぁ・・・・」

~~~~♪~~~♪

貞子「うわっ!?」ビクッ

猫「着信だな」

119: 2012/05/09(水) 01:06:00 ID:hp87lsAI
男「っとっとと、電話電話・・・ん?なんでお前が俺の携帯持ってんだ?」

貞子「あ、いえ、玄関に置きっぱなしになっていましたので」

~~~♪~♪

男「あ、そっか。っと電話電話」

貞子「はい男さん」

男「おう。はいもしもし」

120: 2012/05/09(水) 01:08:56 ID:hp87lsAI
?「私メリーちゃん。今デパート前のバス停にいるn・・・・」

ブツッ・・・

男「・・・・・・・」

貞子「どうしました?」

男「いや、いたずら電話」

猫「へー。いたずら電話なんてするやつがまだいたのか」

121: 2012/05/09(水) 01:14:39 ID:hp87lsAI
~~♪~~~♪

男「・・・・また非通知からか・・・・」

ピッ・・・

男「はいもしもし」

メリー?「ごめん・・・来ちゃった」

男「あ?てか誰だお前」

ピンポーン

貞子「誰かいらしたみたいですね」

122: 2012/05/09(水) 01:17:14 ID:hp87lsAI
貞子「はーい」

ガチャッ

貞子「・・・?あれ?誰もいませんよ?」

~~♪~~~~♪

男「また電話・・・・」

123: 2012/05/09(水) 01:20:05 ID:hp87lsAI
男「・・・もしもし」

メリー?「はっはっはー!家に上がり込めばもうこっちのもの!」

男「は?」

メリー?「ふふふふ・・・お前らはアタシがどこにいるかも分からずにビクビクしながら暮らしていくのよ!」

男「・・・・・・」ピッ

猫「また同じ相手からかい?兄さん」

124: 2012/05/09(水) 01:22:47 ID:hp87lsAI
男「あぁ。なんか・・・なんていえばいいかわかんねぇや」

猫「?」

男「とりあえず相手は馬鹿っぽいやつってことしか分からなかった」

~~~♪~~♪

ピッ

男「・・・はい」

125: 2012/05/09(水) 01:24:47 ID:hp87lsAI
メリー?「馬鹿っていうやつが馬鹿なんだよーー!!」

男「なんでそんなに怒ってるんだか・・・・」

貞子「お、男さーん」

男「あ、悪いな切るぞ」

メリー?「えっ?ちょ、ちょっと・・」ブツッ

126: 2012/05/09(水) 01:26:18 ID:hp87lsAI
男「どうした」

貞子「いえ・・・アレなんですけど・・・」

ヤギ「・・・めぇぇぇ~」

男「・・・なんでウチにヤギがいるんだ?」

貞子「さ、さぁ?ちょっと分かりかねます・・・・」

男「とりあえず外に出そう」

127: 2012/05/09(水) 01:29:31 ID:hp87lsAI
ガチャッ

男「ほれ。もうここにくんなよ」

ヤギ「めぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーー!!!」

ダダダダダダダダダダ!

貞子「や、ヤギってあんなに早く走れるんですね・・・」

男「・・・あんな早く走れる動物はヤギじゃないと思うぞ」

128: 2012/05/09(水) 01:32:12 ID:hp87lsAI
~~~♪~♪

男「あいあい」

メリー?「ちょ、ちょっと!?なんで私の羊を!!」

男「羊?いや、うちにいたのはヤギだったが」

メリー?「あ、アイツがいなくちゃ・・・帰れないのに」

男「アイツのついでにお前もウチから出てってくれ」

132: 2012/05/09(水) 11:47:53 ID:J.2fwq7w
男「ていうか、お前誰なんだよ。そしてどこにいるんだよ」

メリー?「・・・う・・うぅ・・・・羊が・・・帰・・・れな・・い・・・・」

男「泣いてないで質問に答えろ」

メリー?「わ、わた・・し・・・め、メリーさ・・ん・・・」

男「・・・・・・・・」

メリー?「い・・いま・・・・うぅ・・あ、あなたの・・後ろに・・・う、うぅぅぅ・・・・」

男「あ?後ろ?」

133: 2012/05/09(水) 11:50:28 ID:J.2fwq7w
男「・・・っていないじゃん」

ピチャッ

貞子「ひゃっ?!・・・・・あ・・・・」

男「どうした?」

貞子「男さん。上、上ですよ!」

男「上?う・・・・・え・・・・」

135: 2012/05/09(水) 18:25:29 ID:HU0z5SHw
~30分後~

男「さて、落ち着いたか?」

メリー「・・・・・・まぁ」

貞子「私と猫さんはヤギさんを探しに行ってきますね」

男「あぁ、頼む」

メリー「・・・・・ヤギじゃない・・・・羊」

136: 2012/05/09(水) 18:28:55 ID:HU0z5SHw
男「ところでお前誰?何でウチにいんの?」

メリー「私メリーさん。いまあなたの正面でお話してるn・・・いたっ!?」

男「ふざけてるんだったら怒るぞ」

メリー「き、きかれたから答えたのに・・・」

男「だいたいなんでウチに来たんだよ?」

メリー「だって・・・電話してきたんだもん・・・」

男「ん?電話?」

137: 2012/05/09(水) 18:33:09 ID:HU0z5SHw
メリー「・・・・電話してきたでしょ?」

男「・・・・いや、してないが」

メリー「う、嘘だよ!だってほら!私の携帯に着信履歴で残ってるもん!」

男「は?・・・・ほんとだ・・・・」

メリー「だから私は自分の仕事をするためにここにきたのに、もう散々だよ・・・・」

男(・・・・あとで貞子を問い詰めるか)

138: 2012/05/09(水) 18:44:21 ID:HU0z5SHw
男「というか、メリーさんの電話ってメリーさんからかかってくるんじゃなかったっけ?」

メリー「そうよ!でも珍しく相手からかかってきたから大サービスで来てあげたのに・・・・」

男「別に来なくてよかったのに・・・そういえばどうやってウチの場所をかぎつけてきたんだよ」

メリー「GPS」

男「俗世に染まりすぎだろ」

139: 2012/05/09(水) 18:49:29 ID:HU0z5SHw
メリー「・・・もう帰りたい・・・・」

男「どうぞ」

メリー「あんたたちが羊を逃がしちゃったから帰れないの!」

男「何であのヤギがいないと帰れないんだよ」

メリー「羊!・・・・とにかくあの子がいないと帰れないの!!」

男「んなこといってもなぁ・・・ものすごい速さででてっちゃったし」

142: 2012/05/10(木) 23:20:17 ID:2RILl3pU
~30分後~

貞子「ただいま戻りましたー・・・・」

猫「ただいま」

男「あ、貞子!見つかったか?」

貞子「えーと・・・それがですね・・・・」

猫「すまないな兄さん。俺たちではこれくらいのものしか見つけることが出来なんだ」

男「・・・・これって・・・ヤギのぬいぐるみ?」

144: 2012/05/10(木) 23:27:03 ID:2RILl3pU
男「一応大きさはこんなもんだったけど・・・・さすがにこれじゃあだませないだろ」

貞子「わ、私たちもがんばって探してきたんですよ?」

猫「そうだぜ兄さん」

男「・・・まぁ・・一応・・・やってみるか」

146: 2012/05/11(金) 01:28:31 ID:aIpD3k0Q
貞子「あ、男さん」

男「ん?」

貞子「戻ってくるときに気付いたんですけど、そのぬいぐるみおなかの辺りを押すとですね」

ぬいぐるみ「わんっ!」

貞子「という感じに鳴くんですよ!」

男「なんで犬の鳴き声なんだよ・・・」

147: 2012/05/11(金) 01:41:18 ID:aIpD3k0Q
メリー「・・・・・・・はぁ」

男「おい」

メリー「・・・・・・へ?」

男「ほら、あいつらが探してきてくれたんだ」

メリー「ひ、羊!?ひつじーーーー!!」ガシッ

ぬいぐるみ「わんっ!!」

148: 2012/05/11(金) 02:00:34 ID:aIpD3k0Q
男「見つかってよかったな」

メリー「これで・・・これでやっと帰れるよぉ・・・」

男「そうか。それじゃあ道中気をつけてな」

メリー「うん!アンタ見かけによらずいいやつなんだな・・・」

男「そんなことねぇよ」

メリー「それじゃあ帰ろう羊!」

ぬいぐるみ「わんっ!!」

149: 2012/05/11(金) 02:03:52 ID:aIpD3k0Q
~土曜日~

男「はー・・・朝から雨ってのもなんだかなぁ・・・」

貞子「そうですか?私は雨の日におうちにいるのは好きです」

男「・・・ていうか、怖がらせる授業とやらはどうなったんだオイ!」

貞子「ふっふっふ・・・私だっていつまでも進歩していないと思ったら大間違いですよ男さん!」

男「へー。で?どこが進化したんだ?」

貞子「ふっふっふ・・・聞いて驚いてください!」

150: 2012/05/11(金) 02:05:49 ID:aIpD3k0Q
ピンポーーーン

男「ん?誰か来たな」

貞子「むー・・・いい所なのに・・・」

男「お前出てきてくれ」

貞子「えー・・・私この家の子じゃないんですよぉ・・・」

男「居候に断る権利は無い。さっさと出て来い」

貞子「むー・・・・」

151: 2012/05/11(金) 02:56:53 ID:aIpD3k0Q
ピピピピピピピンポーーーン

男「どんだけ連打してるんだよ」

猫「最近のピンポンダッシュは捕まるか捕まらないかのギリギリを楽しむものなのか兄さん?」

男「俺に聞かれてもなぁ・・・・・」

貞子「きゃあああああああああああああああああああああああああ!?」

男「うおっ?!」

猫「なんかあったみたいだなぁ」

152: 2012/05/11(金) 03:00:56 ID:aIpD3k0Q
男「どうした!」

貞子「・・・・・・・・・・・」バタッ

猫「気絶しちまったみたいだな。ん?あれは・・・・」

男「あ?」

ピカッ!ゴロゴロゴロゴロ・・・

153: 2012/05/11(金) 03:03:13 ID:aIpD3k0Q
ぬいぐるみ「わ・・・・・ん・・・・・・わ・・・わ・わわ・・・」

男「お、お前・・・メリーか?」

メリー「う・・・・・・・・・・」

男・猫「・・・・・・・・・・・・」

メリー「うわああああああああああああん!」

154: 2012/05/11(金) 03:08:34 ID:aIpD3k0Q
~遡る事3日前~

メリー「さぁ羊!早くお家にかえろ!」

ぬいぐるみ「わんっ!」

~2日前~

メリー「おかしいなぁ。なんでお家に帰れないんだろう?ねぇ羊、どうして?」

ぬいぐるみ「わんっ!」

メリー「それじゃあわかんないよ・・・・」

155: 2012/05/11(金) 03:11:12 ID:aIpD3k0Q
~昨日~

ザーザーザーザーザー・・・

メリー「さむい・・・ひつじぃ・・・さむいよ」

ぬいぐるみ「わんっ・・・・・わ・・・んっ!・・わ・・・・・・・・ん」

メリー「ひ、ひつじ!?どうしたの?!どこか痛いの?!」

ぬいぐるみ「わ・・・・・・・・・・・・・・」

メリー「ひ、ひつじぃ!やだよぉ!氏なないでぇ!」

156: 2012/05/11(金) 03:15:51 ID:aIpD3k0Q
男「・・・・それでびしょぬれでウチの前にいたってわけか。ほれココア」

メリー「・・・・・・・・ぐすっ」ズズー

男「とりあえず風呂たいてくるから」

猫「あいよー」

メリー「・・・・・・ひつじ・・・・」

161: 2012/05/12(土) 17:42:38 ID:sawfomRA
~メリーお風呂中~

男「にしてもなぁ」

猫「うん?どうした兄さん」

男「今回はなんだかさすがに罪悪感を感じるなぁ」

猫「ふむ」

男「3日間あの状態でさまよってたって考えると・・・・なぁ?」

猫「兄さんはなんだかんだいってお人よしだねぇ」

162: 2012/05/12(土) 17:46:07 ID:sawfomRA
男「まぁ・・・アイツが風呂から出てくる前にコイツを直しておいてやるか」

猫「ん?ヤギのぬいぐるみかい?」

男「あぁ。なんか泣き声がホラーチックになってたしな。こんな感じに」グッ

ぬいぐるみ「わわわ・・・わわわ・わわわ・・・わわわわわ」

猫「夜中になり始めたら恐怖だな」

男「貞子が聞いたらまた気絶しそうな低音だな」

163: 2012/05/12(土) 17:49:37 ID:sawfomRA
男「んっと・・・これがその機械かな」

猫「結構簡単に取れるもんだね」

男「まぁ電池の入れ替えとかのためにそうなってるんだろ。雨で濡れちゃったから電池換えただけじゃ直んないだろうけど」

猫「分解するしかないな兄さん」

男「そうだなぁ」

ガラッ・・・タッタッタッタ

164: 2012/05/12(土) 17:51:53 ID:sawfomRA
メリー「ふひー♪あったかかった~♪」

男「お、あがったか」

メリー「うん。あったかかっt・・・・ぎゃああああああ!!ヤギになにやってんのーー!?」

男「え?いや音がおかしいから・・・」

メリー「内臓!?内臓が飛び出てる!?」

男「・・・・・・・・・・」

172: 2012/05/13(日) 19:43:47 ID:tAuoTXAc
男「・・・・ヤギ?」

メリー「あっ・・・ひ、羊!」

男「お前ずっと羊っていってたじゃん」

メリー「うっ・・・・・!」

男「なんだ?知ってて羊だって言い張ってたのか?」

メリー「くぅ・・・・!」

173: 2012/05/13(日) 19:49:31 ID:tAuoTXAc
男「・・・お前・・・」

メリー「う、うっせぇうっせぇ!!」

男「お?」

メリー「元はといえばテメエが私に電話なんかするからだろうが!!」

男「・・・あれ・・・なんだろ・・・それが素?」

メリー「うっせぇ!」

174: 2012/05/13(日) 19:52:21 ID:tAuoTXAc
猫「これが猫かぶりってやつか」

男「まぁ・・・いうほどかぶってなかった気もするが・・・」

メリー「お前らアレだろ?ちょっと抜けてるくらいが可愛いとか思ってるんだろ?」

男「・・・んー・・・ただのアホにしか見えてなかったが」

メリー「なっ!?」

男「というか、そんな猫かぶりするためだけにヤギを連れてきたのかよ」

メリー「そ、そんなわけ!!」

175: 2012/05/13(日) 19:57:06 ID:tAuoTXAc
男「じゃあなんでヤギなんだよ」

メリー「・・・う・・・・」

男「ん?」

メリー「うちに・・・ヤギしか残ってなかった・・・」

男「・・・・・・・・・」

メリー「他の羊はみんなねぇーちゃん達がのってっちゃったし・・・・」

176: 2012/05/13(日) 20:10:01 ID:tAuoTXAc
男「・・・・・・・・」

メリー「じーちゃんの原付借りていこうとしたら、かーちゃんにそれでもメリーさんかってビンタされるし・・・・」

男「・・・・なんかお前も大変なんだな」

メリー「テメェが電話したからだろ!!」

178: 2012/05/13(日) 22:49:00 ID:iIXyI/5k
貞子「・・・・・・・・あれ?」ムクッ

貞子「・・・・おふとん?」

貞子「・・・・・・・・どうして」

貞子「男さんは・・・お茶の間でしょうか」

タッタッタッタ

179: 2012/05/13(日) 22:58:39 ID:iIXyI/5k
猫「お、目が覚めたか嬢ちゃん」

貞子「あ、猫さん、私どうしちゃったんでしょう?」

猫「あぁ。さっき玄関先で気絶したんだよ」

貞子「そ、そうだったんですか?すみません。お二人に迷惑をかけてしまって」

猫「いや、運んだのは兄さんだから兄さんに礼いっとけ」

貞子「はい!それで男さんは?」

猫「茶の間でほかの嬢ちゃんと話してるぜ」

180: 2012/05/13(日) 23:00:49 ID:iIXyI/5k
男「ほれ。ドライヤー。とりあえず髪乾かしとけ」

メリー「・・・ふん!」

男「なに怒ってんだよ」

メリー「うるさいな!お前の電話のせいでヤギには逃げられるし、家には帰れないし、どうしてくれんだよ!」

男「どうするも何もなぁ・・・てか俺の責任かそれ?」

メリー「そうだよ!責任取ってどうにかしろよ!」

181: 2012/05/13(日) 23:04:18 ID:iIXyI/5k
貞子「・・・・・・・・・」

猫「ん?どうした?入らないのか?」

貞子「・・・・・・えっと・・・・・あの、猫さん。ちょっと・・・」

猫「どしたい?」

貞子「えっと、今、女の人の声で責任を取れって」

猫「ん?あぁ。まぁ今回のことに関しては兄さんも悪いことしたかなっていってたしなぁ」

貞子「えっ!?」

182: 2012/05/13(日) 23:09:11 ID:iIXyI/5k
貞子「そ、そんな!男さんがそんなことするはずありません!」

猫「といってもなぁ。兄さんも騙したことを悪く思ってたみたいだぜ」

貞子「そ、そんな・・・・・」

猫「相手も家に帰れないっていってたしな」

貞子「!!」

184: 2012/05/13(日) 23:15:18 ID:iIXyI/5k
ガチャッ!

男「ん?貞子起きたのか。お前からもこいつにいってくれy・・・・」

バッチーーーーーン!

メリー「・・・・へ?」

男「・・・・・ってーー!?なにすんだy・・・・って」

男(え?泣いてる?)

貞子「見損ないましたよ男さん!女の子を騙すなんて!その上お家に帰れないなんて可哀想過ぎます!!」

男「・・・・・あ?なに言ってんだお前?」

185: 2012/05/13(日) 23:20:30 ID:iIXyI/5k
貞子「それも、こんな小さい子に!さらに犯罪を重ねる気ですか!」

メリー「ちっせぇゆうな!俺は16だ!」

貞子「あ、す、すいません・・・」

男「・・・・・すまん貞子。状況がまったく読めないんだが・・・」

貞子「とぼけないでください!男さんがこの子と・・・その・・・・」

男「なんだよ」

186: 2012/05/13(日) 23:24:29 ID:iIXyI/5k
貞子「え・・・えOちなことをしたのはもう分かってるんですから!!」

メリー「・・・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」

猫「え?兄さんこの子と一発しけこんじゃてたのか?」

男「んなわけねけねぇだろ」

貞子「そんなこといったってごまかされませんよ!さぁ!ちゃんと座ってお話しますよ!!」

187: 2012/05/13(日) 23:30:26 ID:iIXyI/5k
~15分後~

猫「・・・というわけだ嬢ちゃん」

貞子「・・・・・・・・・・・・」

猫「つまり逃がしちまった責任と、ぬいぐるみ拾ってきた責任のそれぞれの半分は嬢ちゃんにあるわけだ」

貞子「・・・・えっとぉ・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」むすっ

メリー「お前きもちわりぃ顔してんなぁ。あははっ・・・いでぇ!ふぉっへふへるな!」

男「さて・・・・・」

188: 2012/05/13(日) 23:34:16 ID:iIXyI/5k
貞子「・・・!!」ビクッ

男「弁解を聞こうか」

貞子「え・・・えっとぉ・・・・・・そのぉ・・・」ダラダラ

男「・・・・・・・・・・・」

貞子「ご、ごめんなさい・・・・・」

猫(兄さんも意地がわりぃなぁ)

190: 2012/05/13(日) 23:37:45 ID:iIXyI/5k
男「とりあえず、ビンタ一発分のお返しはしないとなぁ・・・・」

貞子「ひっ!?」

男「俺のは痛いぞ」ググググッ

貞子「や・・・いやああああああ!」

ベチンッ!

貞子「きゃっ!?」

191: 2012/05/13(日) 23:41:26 ID:iIXyI/5k
貞子「いたいぃぃ!いたぃよぉぉ!」ゴロゴロゴロゴロ

猫「兄さん、デコピンってそんなに痛いのか?」

男「当たり所がいいと相当痛いぞ」

メリー「おまえさ。女には優しくしろよ」

男「うるせぇ。今の世の中は男女平等だ」

192: 2012/05/13(日) 23:44:43 ID:iIXyI/5k
メリー「っておい!今ので忘れてたけどどう責任取るんだよ!」

男「くそ、余計なこと思い出しやがって」

メリー「どうすんだよー!おいー!」

男「じゃあ聞くけどどうしてほしいんだよ」

メリー「家に帰れるまであたしの家来になれよ」

男「却下だ。すぐに出て行け」

193: 2012/05/13(日) 23:48:02 ID:iIXyI/5k
メリー「ちょ!やめろ!襟つかむな!持ち上げるな!」

男「いっとくけど、家は無理だぞ?ただでさえ一人と一匹が余計に増えてんだから」

猫「すまんね兄さん」

貞子「いたいいいいいい!?」ゴロゴロゴロゴロ

メリー「な、なんだよ・・・こんないたいけな女の子を追い出すっていうのか?」

男「いたいけってどこが」

194: 2012/05/13(日) 23:50:22 ID:iIXyI/5k
メリー「・・・うぅ・・・・・ひっく・・」

男「え・・・」

メリー「ぐすっ・・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・・」

メリー「うわぁぁぁぁぁん」

男「・・・・まじか」

195: 2012/05/13(日) 23:52:29 ID:iIXyI/5k
男「・・・・わかったよ。だけど早めに出て行けるようにしろよ!いいな!」

メリー「分かればいいんだよ」

男「なっ!?てめー!嘘泣きか!」

メリー「ひひっ♪こんなんに騙されるとはな!二階がお前の部屋だな!」ダダダッ

男「あのやろう!」

猫「兄さんちょっといいか?」

196: 2012/05/13(日) 23:58:16 ID:iIXyI/5k
男「なんだよ?」

猫「あの嬢ちゃんほんとに泣いてたっぽいぞ?」

男「はあ?」

猫「いや、兄さんには背中向けてたから分からないと思うけど、あの嬢ちゃん目元赤かったぞ」

男「・・・・・・・え?マジ泣きだったの?」

猫「さぁ?」

200: 2012/05/14(月) 21:04:10 ID:oz2bTtAM
ガチャッ!バタンッ!

バフッ

メリー「ふとん・・・・うぅ・・・ふかふか・・・・うぅぅぅう・・・・・」

メリー「帰れない・・・・・うわぁぁぁぁぁ・・・・」

201: 2012/05/14(月) 21:07:34 ID:oz2bTtAM
コソコソ・・・

男「・・・・ほんとだ」

猫「だろ?」

男「・・・・俺、なんか泣かせるようなことしたか?」

猫「さぁ?でもまぁ、相手も女の子だ。優しくしてやったほうがいいんじゃないか兄さん?」

男「ふむ・・・・・」

203: 2012/05/14(月) 21:17:42 ID:oz2bTtAM
ガチャッ!

メリー「っ!?」ササッ

男「よっ」

メリー「な、何しに来た!」

男「いや、なにしにもなにも、ここ俺の部屋だし」

メリー「そ、そうかよ!」

204: 2012/05/14(月) 21:19:59 ID:oz2bTtAM
男「ってお前なに布団汚してるんだよ!」

メリー「う・・・うるさい!」

男「おいおい・・・よだれなんか垂らすなよ」

メリー「ばっ・・・!違う!よだれなんかじゃねぇよ!」

205: 2012/05/14(月) 21:30:51 ID:oz2bTtAM
男「そうだ、お前の部屋、外にテント張るからそれでいいか?」

メリー「い、いいわけない!女の子にそんな生活させるの?!」

男「都合のいいときだけ「女の子」って部分を強調すんな」

メリー「それにしたって外はないでしょ!?ほら!余ってる部屋とか・・」

男「残念ながら余ってる部屋が無いんだなこれが」

206: 2012/05/14(月) 21:34:50 ID:oz2bTtAM
メリー「なんで!だってあの子には部屋を貸してあげてるんでしょ?」

男「貞子か?アイツは俺と相部屋」

メリー「あ、相部屋?!」

男「あぁ」

メリー「ま、まじで?!」

男「どうした顔が赤いぞ」

207: 2012/05/14(月) 21:56:43 ID:oz2bTtAM
メリー「ま、まさかあんたたちってそういう関係だったの?!」

男「は?」

メリー「よ、夜にあの子と工口いことがしたいからあたしを外に住まわせようと・・・ふぎゃっ!?」

男「あほ。あいつとはそんな関係じゃねぇよ」

メリー「いったー・・・じゃあなんでよ!」

男「だってお前、俺の部屋なんていやだろ?」

209: 2012/05/14(月) 22:46:26 ID:oz2bTtAM
メリー「そうだ!アンタが出て行けばいいんじゃない!そうすればあたしとあの子で部屋が使えてみんな納得!」

男「俺が納得しねぇよ」

メリー「ぐぬ・・・・・」

男「で、一応聞くけどどうすんだよ。この部屋か、テントか」

メリー「・・・・あぁもう!わかったわよ!!」

210: 2012/05/14(月) 22:54:56 ID:oz2bTtAM
男「ほれ、組むの手伝え」

メリー「ちくしょー・・・・何であたしがこんなこと・・・」

男「お前が住むんだから自分で組み立てるのは当たり前だろ」

メリー「うぅー・・・・・」

貞子「よいしょ・・・よいしょっ・・・・」

男「・・・貞子、なんだそれは」

貞子「バーベキューセットです。テントと一緒にしまわれていたので持ってきちゃいました」

211: 2012/05/14(月) 22:57:49 ID:oz2bTtAM
男「え?バーベキューやる気?」

貞子「え?」

男「その「もしかしてやらないの?」って顔やめろ。こんな住宅街で出来るわけないだろ」

メリー「いいじゃん!やろうよ!」

貞子「ほらほらー、メリーさんもああいってますよ?」

212: 2012/05/14(月) 23:01:08 ID:oz2bTtAM
メリー(ふふふふ・・・・)

メリー「どさくさにまぎれて家に火をつけてやる・・家に帰れないつらさを思い知らせてやる!」

男「心の声丸聞こえだからな」

メリー「あ、あれ?!」

貞子「だめですよメリーさん。お家を燃やしたらどうやって私はご飯を食べればいいんですか」

男「お前は飯を食うために家に来たのか?」

貞子「あっ・・・い、いえ、そうではなくて・・・・」

215: 2012/05/15(火) 01:42:09 ID:CAFhcIB6
~男の部屋~

貞子「きょうはー・・・どれに・・・しようかなー」

男「修行になら無そうなのは却下だぞ」

貞子「うっ・・・・」

メリー「・・・素人のお姉さんは好きですか?欲求不満な彼女は・・・いってぇ!?」

男「お前はなにを朗読してるんだ」

メリー「DVDのパッケージだよ」

216: 2012/05/15(火) 01:45:33 ID:CAFhcIB6
メリー「毎度思うんだけど、いちいちたたかなくてもいいじゃんよー・・・」

男「そう思うなら最初からすんな」

貞子「・・・・・・・・・・」ゴクッ

カチャッ・・・ジジー

男「ん?入るやつ決まったのか?」

貞子「えっ!?え、ええ!!早速いってきます!!」

217: 2012/05/15(火) 01:47:57 ID:CAFhcIB6
メリー「貞ちゃんなんのテープに入ったんだ?」

男「ん?あれ?ビデオデッキが動いてないな」

メリー「上のレコーダーが動いてるぞ」

男「・・・・・ちょっとまてよ」

メリー「どったの?」

男「俺の部屋にあるDVDって」

男「AVしかねぇぞ」

218: 2012/05/15(火) 01:51:15 ID:CAFhcIB6
メリー「・・・・は?」

男「だからAVしかねぇよ」

メリー「さっき叩かれたあたしに謝れ、この変態!」

男「顔真っ赤にしてパッケージ見てたやつに誤る義理も変態といわれる筋合いもねぇよ」

メリー「て、ていうか!貞ちゃん大丈夫なのかよ!?」

男「んー・・・わからん」

219: 2012/05/15(火) 01:54:49 ID:CAFhcIB6
男「何よりまだ映像が始まってすらいないからな。出てくるにも出てこられないんだろ」

メリー「なんだと!?」

男「まぁ、アイツが自分から出てくるのを待つしかないな」

メリー「そ、そんなんでいいのかよ?!」

男「あぁ。とりあえず修行に関係ないもん選んだから戻ってきたらデコピンだな」

メリー「・・・・・・」

220: 2012/05/15(火) 01:59:49 ID:CAFhcIB6
DVD「シリーズ第5弾!ついに登場・・・・」

男「最近のやつはしょっぱなにいらねぇ宣伝がはいってるのが嫌だよなぁ」

メリー「お、俺に同意を求めんなー!・・・う、うえあっ!?」

DVD「あっ!・・・ああ~~ん!」

メリー「うわっうわっ!?」

男「落ち着け」

221: 2012/05/15(火) 02:03:37 ID:CAFhcIB6
メリー「お、落ち着けるわけ・・な、無いだろ!」チラッ・・・チラッ

男(といいつつ指の隙間からチラチラみてんな)

男「というかちゃんと観ろ。じゃないと貞子がみつけらんないだろ」

メリー「み、観ろって!?こ、これを!?」

男「ほれ、もう本編始まるぞ」

メリー「うぇあっ!?」

222: 2012/05/15(火) 02:09:26 ID:CAFhcIB6
~開始5分~

男「まぁ序盤は適当に離してるだけだからまだ見てられるだろ」

メリー「あ、ああ・・・・」

男「それにしてもなんだって貞子もこんなDVDになんて入ったんだか」

メリー「し、しらねぇよ!!」

223: 2012/05/15(火) 02:11:53 ID:CAFhcIB6
~開始15分~

メリー「・・・・・・・・・」ボッ

男(キスシーンだけでもうこれかよ)

メリー「・・・・・・・・・」ムフゥー

男「・・・・・・・・・・・」

224: 2012/05/15(火) 02:13:59 ID:CAFhcIB6
開始~30分~

DVD「あぁ~~!!ああああああああっ!」

男「いねぇなぁ・・・・」

メリー「・・・・・・・・・・!!」

メリー(あ、あんなのがはいんのか!?)ドキドキドキドキ

男「おい、見つかったか?」

メリー「・・・・・・・・・・・・」ムフゥー

225: 2012/05/15(火) 02:16:16 ID:CAFhcIB6
男「おーい」

メリー「・・・・・・・」ムムフゥー

男「おい」

メリー「うぇああっ!?ば、馬鹿!あんなのはいんねぇよ!!」

男「・・・・なにいってんだ?」

226: 2012/05/15(火) 02:21:44 ID:CAFhcIB6
~開始60分~

男「・・・で、終わったわけだが」

メリー「・・・・・・・・・」

男「貞子はいたか?」

メリー「・・・あ・・・ご、ごめん・・・わかんない」

227: 2012/05/15(火) 02:24:47 ID:CAFhcIB6
男「終わったのに貞子が帰ってこないとこを見ると、アイツ中で気絶してるな」

メリー「気絶?」

男「たぶんな。でもつけておかないとあいつ戻って来れないんだよなぁ」

メリー「・・・えっ?」

男「とりあえず戻ってくるまでリピートだな」

メリー「ええっ!?」

男「今度はちゃんと探せよ」

ピッ!

232: 2012/05/16(水) 00:58:05 ID:oek3oMzA
~2周目~

DVD「あぁっ・・・あんっ!あっあっあ・・・・あーー!」

男「・・・・・・・・・・・・」

メリー「・・・・・・・・・・・・」ムッフゥーー

男「いねぇなぁ・・・一体どこにいるんだか・・・」

メリー「・・・・・・・・・・・・・・!・・・・・・・!?」

男(集中してんなぁ・・・・・)

233: 2012/05/16(水) 01:06:39 ID:oek3oMzA
~二周目 終盤~

DVD「あっ・・!い、イク!いっちゃ・・・・あああああああ!」

男「結局見つからなかったなぁ」

メリー「・・・・・・・・・・・!!」

男「どれ、もっかい巻き戻して・・・」ガシッ

メリー「ま、まだ!まだ終わってない!」

男「え?」

234: 2012/05/16(水) 01:14:43 ID:oek3oMzA
メリー「まだ!まだ抜けてない!」

男「・・・・・・・・・・・・・」

メリー「・・・・・・・・・!!」クワッ!

男(真剣すぎだろ・・・)

DVD「・・・・にゅぽんっ」

マリー「・・・・・・・・」ムフフゥー!

238: 2012/05/16(水) 01:28:32 ID:oek3oMzA
テレビ「・・・・ガッ!」

メリー「うわーーー!?」

男「あ、やっと出てきやがった」

貞子「・・・・・・・・・・・・」カタカタカタカタカタ

男「ん?貞子?」

貞子「・・・・お、おとこさ、さん?」

239: 2012/05/16(水) 01:37:51 ID:oek3oMzA
貞子「わ、わわわたしししにににははははやすすすぎままましたたた・・・・」

男「落ち着けなに言ってるかわからん」

貞子「おおおおおととこのひひひっひとのおおおちっ、おちっ!」

男「・・・・・もういい休め」

貞子「おちっ・・・が!?あ、あんなの・・?!ひぃぃぃぃ・・?!!」

メリー「ど、どうすんのよ!?」

240: 2012/05/16(水) 01:45:24 ID:oek3oMzA
男「んー・・・フルパワーでデコピンする」

メリー「は?」

男「うまくいけば気絶する・・・と思う」

メリー「そんなに痛いの?あんたのって」

男「さぁな?けどやってみる価値はある」

貞子「・・・・・・・・」ガタガタガタ

男「貞子・・・やすらかに眠れ」

241: 2012/05/16(水) 01:47:04 ID:oek3oMzA
バッチイイイイイイイン!

貞子「いっ!?」パタッ・・・

男「・・・成功したみたいだな」

メリー「・・・・こ、こぶになってる・・・」

男「とりあえずその布団の上からどけ。よいしょっと・・・」

メリー「あ・・・うん」

男「どっこい・・・しょっと」

242: 2012/05/16(水) 01:52:10 ID:oek3oMzA
男「今回学んだことは軽い好奇心てのは裏目に出るって事か」

メリー「貞ちゃん・・・・」

男「おい、気遣う振りしてDVDを懐に隠そうとするな。それは俺のだ」

メリー「・・ふぇっ!?」ドキッ!

男「見たいなら恥を忍んで自分で買いにいけ」

メリー「じゅ、16だから買えねえし!!」

男「いや、逆ギレされてもしらねぇよ」

243: 2012/05/16(水) 01:56:32 ID:oek3oMzA
男「てか、16だからってことは、18だったら買いに行ってるってことかよ」

メリー「いっ、いかねぇし!!誰がこんなもん!」

男「お前言葉と動きがかみ合ってないぞ。とりあえずそれ返せ」

メリー「や、やだっ!返さない!うぅっ!」

男「ほれ、返せ」

メリー「うぅぅぅ・・・・・」

244: 2012/05/16(水) 02:01:06 ID:oek3oMzA
メリー「うぅぅぅぅ!」

男(な、泣いてやがる・・・)

メリー(ふふ・・・これなら奪えないでしょ!)

男「・・・・・・・」ガッ!

メリー「あっ!?」

男「工口DVD抱きしめて泣く女なんているかアホ!」

245: 2012/05/16(水) 02:04:26 ID:oek3oMzA
メリー「くそっ!よこせよっ!」ガッ!

男「絶対にやらん!」

メリー「くっ!おりゃぁー!!」

男「聞くかボケー!」

248: 2012/05/16(水) 21:31:04 ID:ASiH1wek
~夜~

メリー「・・・・ご馳走様」

母「はい、お粗末様」

男(母さんも簡単にもう一人引き受けてくれる辺りお人よしだよなぁ・・・)

貞子「もしゃもしゃもっちゃもっちゃ・・・・もぐもぐ」

男「・・・・・・・・・・・・ごちそうさま」

母「あれ?もういいの?」

男「ん。部屋にいってるわ」

249: 2012/05/16(水) 21:39:10 ID:ASiH1wek
~男の部屋~

メリー「・・・・・・・」ペラッ

メリー「・・・・・・・・・」ペラッ

男「何で俺の部屋にいるんだ?」

メリー「やることないし」

男「・・・・・なに読んでんだ?」

メリー「・・・・ん?湯煙痴帯 若妻の・・」

250: 2012/05/16(水) 21:41:44 ID:ASiH1wek
男「工口小説かよ!てかそれどうしたんだよ?」

メリー「・・・・さっき買ってきた」

男「・・・・・・・・?」

メリー「・・・・・・・・」ペラッ

男(なんか様子がおかしいな)

メリー「・・・・・・・・・・」ペラッ

251: 2012/05/16(水) 21:46:29 ID:ASiH1wek
男(AVのキスシーンで顔真っ赤にしてたやつが工口小説を平然と読んでいる・・・)

メリー「・・・なに?」

男「いや、なんか昼間と違うなと思ってな」

メリー「・・・・まぁ」

男「・・・・まぁ?」

メリー「あなた一号ちゃんにあったんでしょ?」

252: 2012/05/16(水) 21:48:55 ID:ASiH1wek
男「一号ちゃん?」

メリー「私は二号」

男「え?お前らロボットなん?」

メリー「・・・そんなわけないでしょ。人格よ人格」

男「は?人格?」

メリー「たじゅーじんかく」

253: 2012/05/16(水) 21:53:00 ID:ASiH1wek
男「多重人格?おまえが?」

メリー「ん」

男「え・・・まじ?お前二重人格なの?」

メリー「二重じゃない」

男「え?だって」

メリー「キレの一号 工口の二号 アホの三号」

男「三重・・・・だと」

255: 2012/05/16(水) 21:55:37 ID:ASiH1wek
~そのころ食卓では~

母「貞子ちゃんよく食べるわねぇ~。作った甲斐があるわぁ~」

貞子「お母さんのお料理おいしいです~」もしゃもしゃ

母「私も娘が欲しかったわ~」ナデナデ

貞子「・・・・♪」もぐもぐ

256: 2012/05/16(水) 21:57:27 ID:ASiH1wek
貞子「そうだ!お母さんに私の特技を見せちゃいますよぉ!」

母「あらあら?なにかしら?」

貞子「ちょっと待っててくださいね!」

母「はいはい」

貞子「あっ、すみません。紙とペンをお借りできますか?」

257: 2012/05/16(水) 22:00:30 ID:ASiH1wek
~5分後~

貞子「どうぞー!」

母「はいはーい。・・・あら?貞子ちゃん?」

紙「テレビを見ててください」

母「テレビ?」

258: 2012/05/16(水) 22:02:22 ID:ASiH1wek
テレビ「・・・・うぁぁぁぁぁぁぁ」

母「あら?何か・・・出てきた?」

貞子「うあぁぁぁぁぁ・・・・」

母「・・・・・・・・・・・・」

貞子「うあぁぁぁぁぁぁ・・・・・」

母「・・・・・・・・あら~」

貞子「・・えっと、あの・・・・・・」

259: 2012/05/16(水) 22:05:21 ID:ASiH1wek
貞子「い、いかがでした?」

母「貞子ちゃん髪が長すぎじゃないかしら?全体的にもう少し短くしたら?」

貞子「え?い、いえ、そうじゃなくて・・・・」

母「ね?少し切りそろえてあげようか?」

貞子「え、え?ええ?!」

260: 2012/05/16(水) 22:10:24 ID:ASiH1wek
~男の部屋~

男「じゃあ昼間のメリーは」

メリー「キレの一号」

男「・・・だろうな」

メリー「ちなみにアンタは三号にももう会ってるわよ」

男「は?」

261: 2012/05/16(水) 22:15:03 ID:ASiH1wek
メリー「初めてここに来たときね。客受けがいいだろってことで一号が三号に行かせたのよ」

男「・・・そんなに受けはよくなかったけどな」

メリー「はいはい。まぁとりあえずそれだけ覚えておいてよ」

男「・・・言いたかったんだけど」

メリー「なに?」

男「人の部屋で工口小説読みながら股擦るのやめろ」

266: 2012/05/17(木) 22:18:38 ID:C6zYP4/U
メリー「はいはい、わかったわよ。狭いテントのなかでシコシコ・・・もといセコセコやるわよ」

男「わかったからさりげなく俺のDVDを持っていこうとするな」

メリー「ちぇっ・・・」

男「・・・・まてよ?ってことはさっきDVDを取り合ったときの人格って」

メリー「ご明察。どうだった?一号ちゃんの真似は?」

男「やっぱりか!」

メリー「でもDVDを見てたときは一号ちゃんの人格だったわよ」

267: 2012/05/17(木) 22:22:26 ID:C6zYP4/U
チョキチョキ・・・チョキチョキ・・・・

貞子「えっと・・・お母さん?あんまり短くされちゃいますと、私、自分の存在意義がですね?あの・・・」

母「え~?なに~?」

チョキチョキチョキチョキ・・・・

貞子「うぅぅーー・・・・・」

268: 2012/05/17(木) 22:25:32 ID:C6zYP4/U
~10分後~

母「ほら?どう?」

?「えっと・・・・あの・・お母さん?これ・・いくらなんでも短すぎるんじゃあ?」

母「そう?貞子ちゃん短い髪型も素敵よ~」

?「あぅぅー・・・・」

?(ほめられちゃったら何にも言えないよぉ・・・・)

269: 2012/05/17(木) 22:29:36 ID:C6zYP4/U
母「男にも見せてきて見なさいよ~」

?「は、はい・・・」

トボトボトボトボ・・・・

母「やっぱり女の子はいいわぁ~♪・・・あら?」

キラッ

母「やったー!百円みっけ!ラッキー!」

270: 2012/05/17(木) 22:31:48 ID:C6zYP4/U
コンコンッ

男「んー?誰ー?」

?「あ、あの、私です」

男「あー、入れよ」

ガチャッ

男「どうし・・・・た!?お前髪?」

271: 2012/05/17(木) 22:33:53 ID:C6zYP4/U
?「お母さんが切ってくれまして・・・それで男さんにも見せて来いって」

男「はー・・・・見事にばっさりいっちまったなぁ・・・」

?「は、はい・・・・えっと・・・」ウズウズ

男「?」

?「えと・・・どうでしょうか?」

男「んー・・・なんかイメージが変わったな」

272: 2012/05/17(木) 22:36:12 ID:C6zYP4/U
?「えっと・・・具体的にはどうなんでしょう?」

男「んーと・・・なんだろ?ホラーっちゃホラーに出てくるんだろうけど」

?「は、はい」

男「日本人形?」

?「・・・・・はぁ」

男「え?俺なんかへこませるようなこと言った?!」

273: 2012/05/17(木) 22:39:07 ID:C6zYP4/U
猫「兄さん違うっしょ」

男「ん?」

猫「だから、嬢ちゃんは可愛いかどうかを聞いてんだよ」

男「え?そうなん?」

?「え?違いますけど・・・・」

猫「・・・・なんと」

274: 2012/05/17(木) 22:44:00 ID:C6zYP4/U
?「日本人形ですか・・・・」

男「だってなー・・・浴衣っぽいの着てるし、髪も短いし」

?「・・・・はぁ」

猫「んー・・・俺には日本人形って言うよりも」

男・?「?」

猫「座敷童子に見えるけどな」

276: 2012/05/17(木) 22:52:57 ID:C6zYP4/U
男「あーー・・・・・なるほど、いわれれば確かに・・・」

?「ざしき・・・わらし?」

猫「日本の妖怪・・・というか精霊的な存在だな」

?「へー・・・・」

男「家に幸福を運ぶんだったかな?」

猫「まぁいてくれると助かるもんだな」

277: 2012/05/17(木) 22:56:38 ID:C6zYP4/U
?「・・・・・・・はぁ」

男「どうした?元気ないけど」

?「そりゃそうですよ・・・・人を怖がらせるために出てきた私が人に幸せをもたらす存在に見えるなんて・・・」

男「まぁでも、まだ俺たちにいいことがあったわけじゃないしなぁ」

猫「そうそう。お嬢ちゃんも深く考えることはねえよ」

?「・・・・・はぁ」

278: 2012/05/17(木) 23:03:51 ID:C6zYP4/U
男「・・というわけで」

男「貞子がジョブチェンジしました」

メリー「・・・なに?それだけのことで私を呼んだの?」

男「しぃっ!そんなことなんていうな!今は猫を触っててトリップしてるが現実に戻ると落ち込むんだから!」

メリー「もう少しでイケそうだったときに呼ばないでほしいわほんと・・・」

281: 2012/05/18(金) 21:48:58 ID:S3MZEY1s
コンコン・・

母「男ー?ちょっといい?」

男「んあ?はいはい。おまえはちょっと貞子の様子を見といてくれ」

メリー「はいはーい」

282: 2012/05/18(金) 21:55:31 ID:S3MZEY1s
男「・・・・・なにこの札束?」

母「それがねー?さっき百円を見つけたんだけど・・・・」

~貞子散髪後~

母「んふふ♪ラッキー♪」

母「・・・あら?」

283: 2012/05/18(金) 21:58:20 ID:S3MZEY1s
母「なにかしら・・・・・」

母「五百円玉!・・・私そんなにぽろぽろお金落としてるのかしら?いやだわー・・・」

ボトッ!

母「?」

母「・・・・・・・札束・・・・・・・」

284: 2012/05/18(金) 22:00:20 ID:S3MZEY1s
母「・・・・ってことがあったのよ」

男「・・・まぁ・・・その札束を見れば・・・」

母「こんなことってあるのねー・・・・」

男「・・・・・・・・・・・・・・」

285: 2012/05/18(金) 22:02:00 ID:S3MZEY1s
ガチャッ!

メリー「あら、お帰り。速かったわね」

男「あぁ」

?「あぁ~・・・すごいもふもふですねぇ~」

猫「・・・・・・・」グッタリ

男「えっと、貞子、ちょっといいか?」

286: 2012/05/18(金) 22:05:34 ID:S3MZEY1s
男「・・・というわけで、お前は完璧に座敷童子になったみたいだ」

座敷「そうですかー・・・うすうすそうだろうと思っていましたけど・・・」

男「でもまさか札束が出てくるなんて・・・お前ってかなり強い力持ってるんじゃないのか?」

猫「それは違うんじゃないか兄さん?」

男「ん?」

287: 2012/05/18(金) 22:09:33 ID:S3MZEY1s
猫「座敷童子にそんな力はないと思うぞ」

男「だってなぁ・・・現に札束が出てきてるんだぞ?」

猫「座敷童子てのは気付いてない幸福を気付かせる程度の力しか使えないぞ?」

男「気付いてない?」

猫「そ。忘れられてる物って行ったほうがいいのか?」

男「・・・じゃああの札束は誰のモンなんだ・・・・」

289: 2012/05/19(土) 14:38:59 ID:UgXgrio6
~翌朝~

貞子「あ、おはようございます男さん」

男「・・・・・髪・・・もう伸びたのか?」

貞子「あ、いえ、これはですね」カポッ

座敷「かつらなんですよー。なんだか短いのにまだ慣れなくて」

男「ふーん」

座敷「それよりも、ご飯の時間ですから行きましょう男さん」

290: 2012/05/19(土) 14:44:42 ID:UgXgrio6
男「ん?かつらつけていかないのか?」

座敷「お母さんが似合うって言ってくださいましたので、お母さんに悪いかと思って・・」

男「ふーん」

座敷「あのかつらはお母さんがいないところでだけつけておこうと思ってるんです」

男「ふーん。あ、俺メリー起こしてくるから、先にいっててくれ」

座敷「わかりました」

291: 2012/05/19(土) 14:46:57 ID:UgXgrio6
~テント~

男「おーい、メリー」

テント「・・・・・・・・・・・」

男「入るぞー」ジィィィィ・・・

メリー「すーすー・・・・・」

男「おーい、飯だぞー」ペチペチ

メリー「んっ?・・・んん・・・・」

292: 2012/05/19(土) 14:53:04 ID:UgXgrio6
メリー「んんー・・・・」ムクッ

男「目さめたか?」

メリー「・・うん」

男「ほれ、飯だからさっさと着替えろ」

メリー「・・・うん」

293: 2012/05/19(土) 14:55:28 ID:UgXgrio6
~テント・外~

男「・・・・・・・・・」

~テント・中~

メリー「よい・・しょっ・・・・う、うわっ!?」ドテッ!

メリー「いたた・・・・・」

~テント・外~

男「・・・・・・・・・・・」

294: 2012/05/19(土) 15:00:55 ID:UgXgrio6
座敷「もしゃもしゃもしゃ・・・ゴクゴク」

母「おいしい?」

座敷「はい!もしゃもしゃもしゃもぐもぐ」

男「相変わらずだな・・・ん?」

メリー「おかわりーー!」

母「あらあら、今日はメリーちゃんもよく食べるわね~。はい、どうぞ」

メリー「ありがとう!」

295: 2012/05/19(土) 15:06:02 ID:UgXgrio6
男「んじゃ、いってきまーす」

母「はい、いってらっしゃーい」

座敷「いって・・もぐもぐ・・」

男「いいから座って食ってろ」

メリー「・・・・・・・・・・」

男「んじゃ」

296: 2012/05/19(土) 15:08:30 ID:UgXgrio6
友「よー、男ー」

男「お、友、おはよ」

友「おはよ。土日が明けるとなんだか憂鬱だなー」

男「そうか?」

友「まぁ夏休みが終わったときほどじゃないけど」

297: 2012/05/19(土) 15:16:00 ID:UgXgrio6
ブルブルブルブル・・・

男「ん?電話か・・・もしもし」

メリー「私メリーさん!いまおうちにいるの!」

男「・・・・・」ピッ

友「どうかしたのか?」

男「いや、ただのいたずら電話だった」

友「ふーん。このご時勢にいたずら電話ねぇ」

298: 2012/05/19(土) 15:19:25 ID:UgXgrio6
友「ところでよ」

男「ん?」

友「あの電信柱に隠れてるやつお前の知り合いか?さっきからついてきてるけど」

男「え?」

メリー「・・・・・・あっ!」

男「・・・・・・・・・・・」

301: 2012/05/19(土) 20:27:58 ID:96n8fOAM
男「いや、まったく見たことがないな。さ、いこういこう」

友「ん?そうか?」

メリー「あっ・・・くぅ・・・」ピピピッ

ブルブルブルブル・・・・

男「・・・・・・・・・・・・・・・・」ピッ

302: 2012/05/19(土) 20:31:06 ID:96n8fOAM
男「・・・・もしもし」

メリー「私メリーさん!今あなたのうしr」ピッ

男「さぁいこういこう」

友「ん?あ、ああ」

ダダダダッ!ひしっ!

メリー「な、なんで切るの?!お相手してよぉ!」

男「・・・・・・・・・・」

303: 2012/05/19(土) 20:35:32 ID:96n8fOAM
友「お前ほんとに知らないのか?」

男「・・・・あんまり知り合いだと思われたくないんだよ」

友「でも腰に抱きつかれてんのみると、慕われてるんじゃないのか?」

男「冗談。お前が三号か?」

メリー「うん」

男「そうか。よし!家に帰れ!」

304: 2012/05/19(土) 20:37:14 ID:96n8fOAM
メリー「な、なんで?」

男「俺はこれから学校なんだよ学校」

メリー「じゃあ私もいく!」

男「なんで?」

メリー「メリーさんだもん」

男「・・・友、縄とか持ってない?」

友「ほらよ」

305: 2012/05/19(土) 20:39:06 ID:96n8fOAM
メリー「ほどいてよぉー!」

男「とりあえず貞子に電話してきてもらうから一緒に帰れ」

友「男、早く行かないと遅れるぞ」

男「ああ。それじゃな」

メリー「うぅ~~・・・・ほどいてよ~~~!!」

306: 2012/05/19(土) 20:41:58 ID:96n8fOAM
男「ところで、なんで縄なんて持ってたんだ?」

友「ん?んー・・・・お前とあの子の関係を教えてくれたら教えてやるよ」

男「んじゃ聞かなくていいや」

友「とにかく急ぐぞ」

男「おう」

307: 2012/05/19(土) 22:15:25 ID:96n8fOAM
~電信柱前~

貞子「男さんも急なんですから・・・せっかくおいしいご飯中だったのに・・・・」

貞子「・・・・・・・あれ?」

メリー「ほどいてよぉ~!」

貞子「メリーちゃん?」

メリー「あ、貞ちゃん!これほどいてぇ~・・・・」

308: 2012/05/19(土) 22:17:55 ID:96n8fOAM
メリー「ふひー・・ありがとう貞ちゃん」

貞子「一体どうしたんですか?」

メリー「男くんに縛られた」

貞子「・・?なんで?」

メリー「学校についていこうとしたら縛られちゃった」

貞子「・・・・・はぁ」

309: 2012/05/19(土) 22:21:09 ID:96n8fOAM
メリー「でもこれで男くんの学校にいけるよぉ」

貞子「えーとですねぇ・・・男さんからメリーちゃんを連れて帰るようにって言われてるんですよぉ」

メリー「それじゃあいってくるねー!」ダダダダダダダ!

貞子「あ!ちょ、ちょっと!?」

ヒューーー・・・・

貞子「お、怒られるのは私なんですよぉ・・・・・」

310: 2012/05/19(土) 23:56:45 ID:96n8fOAM
~昼~

男「ふひ~・・・月曜日ってなんか時間が長く感じるなぁ・・・・」

友「ほんとだなぁ・・・」

ピンポンパンポーーン

スピーカー「2年 男 至急職員室まで」

友「なんかしたのか?」

男「見に覚えがないなぁ・・・・」

311: 2012/05/20(日) 00:05:41 ID:xjI2QS3A
ガラガラガラ

男「しつれいしゃーす」

担任「来たか」

メリー「あ・・・・」

男「・・・・・・・・・・」

312: 2012/05/20(日) 00:12:44 ID:xjI2QS3A
担任「というわけで、敷地内でうろうろしてるところを見つかり、今に至るというわけだ」

男「とりあえずすいませんした・・・・お前も謝れ!」ペコ

メリー「ご、ごめんなさい・・・」

担任「次からは気をつけるように言っとけよ。ところで、その子はお前の親戚かなにかか?」

男「え?えーっと・・・・う、うちにホームステイしてるんです、はい」

担任「ほー、若いのにすごいなぁ」

313: 2012/05/20(日) 00:14:23 ID:xjI2QS3A
男「しつれいしあしたー・・・」

ガラガラガラガラ・・・

男「で・・・・・」

メリー「えーと・・・・男くん・・・もしかして・・・怒ってる?」

男「怒ってないように見えるか?」

メリー「み・・・・見えない」

314: 2012/05/20(日) 00:16:18 ID:xjI2QS3A
~屋上~

男「俺、家に帰れって言ったよな?」

メリー「はい」セイザ

男「なのになぜここにいる?」

メリー「私はメリーさんだから・・・」

男「だから?」

メリー「電話した人に付きまとわないと・・・」

315: 2012/05/20(日) 00:19:23 ID:xjI2QS3A
グーーーー・・・・

男「ん?」

メリー「・・・・・・・・・」

グギュルルルル・・・・・・

メリー「おなかすいちゃった」

男「家もどって飯食えばいいだろ」

メリー「帰り道わかんない・・・」

316: 2012/05/20(日) 00:22:07 ID:xjI2QS3A
~教室~

友「おー、男。結局何のだったんだ?」

男「ん?あー気にするほどのことじゃねーよ。それより・・」

友「ん?」

男「俺、早退」

友「・・・ほんとに何もなかったのか?」

男「心配すんな。ほんとくだらない野暮用だから」

317: 2012/05/20(日) 00:25:33 ID:xjI2QS3A
~購買部~

男「おばちゃーん。あとお茶2本くれー」

おばちゃん「はい、全部で840円ね」

男「あい」

おばちゃん「そうだ、男ちゃん、これももっていきなよ」

男「なにこれ?」

おばちゃん「パンの耳揚げたの。カリカリでおいしいわよ」

318: 2012/05/20(日) 00:28:10 ID:xjI2QS3A
~屋上~

メリー「いただきまーす」

男「とりあえず、今日だけだからな。二度と学校に来るなよ」

メリー「もぐもぐ・・・ふぁんへ?」

男「俺が迷惑だからだよ!」

メリー「ゴクン・・・男くんはあたしが嫌いなの?」

319: 2012/05/20(日) 00:31:19 ID:xjI2QS3A
男「好き嫌いじゃなく迷惑なんだよ」

メリー「でも・・あたしメリーさんだもん」

男「じゃあ俺じゃなくて、貞子か母さんについてけ」

メリー「そんなぁ・・・」ポロポロ

男「んなことで泣くな!」

メリー「うぅ・・・男くんに嫌われたぁ・・・・うぅぅ」

320: 2012/05/20(日) 00:32:53 ID:xjI2QS3A
男「泣くな。ほらこれやるから」

メリー「グスッ・・・なにこれ」

男「パンの耳」

メリー「・・・・・・・」カリカリカリ

男「・・・うまいか?」カリカリ

メリー「うん!」

323: 2012/05/20(日) 01:41:39 ID:xjI2QS3A
男(食い物で収まるとか・・・どっかの馬鹿に似てるな)

~男の家~

座敷「ふぁっ・・・ふぁくしょ!」

母「あら?貞子ちゃん風邪?」

座敷「ふぁ・・いえ。ちょっと鼻がむずむずしただけですので」

母「そう?具合が悪かったらすぐに言ってね?」

座敷「はい。もしゃもしゃもしゃもしゃもぐもぐズルズルー」

324: 2012/05/20(日) 13:23:19 ID:muTUkcBo
~昼休み後~

男「ほれ、帰るぞ」

メリー「? 男くん授業は?」

男「誰のせいで早引きしなくちゃいけないのかわかるか?」ギリギリギリ・・・

メリー「いたいたいたいたたあ?!」

男「ったく・・・・帰り道わかんないんだろ?ほらさっさといくぞ」

メリー「・・・・・・・うん!」

325: 2012/05/20(日) 13:28:14 ID:muTUkcBo
~早引き 下校中~

男「・・・・・なぜ手をつながなくてはならんのだ」

メリー「?」

男「まぁ・・・別にいいけど」

メリー「男くんっておにいちゃんみたいだね」

男「ん?お前って兄貴いんの?姉ちゃんはいるっていってたけど」

メリー「ううん。おにいちゃんはいないよ」

326: 2012/05/20(日) 13:38:35 ID:muTUkcBo
メリー「でもいたらこんな感じかなーって思ったの」

男「・・・この年で妹と手つないで歩いてたらいろいろと問題だと思うが」

メリー「? 仲がいいのが問題なの?」

男「いや、そういうことじゃねーよ」

メリー「???」

327: 2012/05/20(日) 13:40:54 ID:muTUkcBo
~男の家~

男「ただいまー」

メリー「ただいまー!」

座敷「あれ?男さん?学校はどうなさったんですか?」

男「早引きしてきたんだよ」

座敷「えっ?どこか具合が悪いんですか?!」

332: 2012/05/21(月) 20:05:12 ID:wWmR4xfw
男「こいつが帰り道がわかんないって言うから早退してきたんだよ」

座敷「そうだったんですかー」

男「ちなみに・・・お前にも責任はあるんだからな」

座敷「うっ・・・・だ、だってしょうがないじゃないですか!メリーちゃんとっても足が速いし・・・」

男「・・・・まぁ、急に頼んだ俺も悪かったけど。とりあえず明日からはついてこないように見張っててくれ」

座敷「わかりました。・・・あんまり見張るっていうのはいい感じがしませんけど・・・」

334: 2012/05/21(月) 20:12:51 ID:wWmR4xfw
男「まぁ、見張っててくれたらそのうち何かおごってやるよ」

座敷「ほ、本当ですか?」

男「飯おごるくらいで嘘なんかつかねぇよ」

座敷「やったー!私一回でいいから食べてみたいものがあるんです!」

男「さすがに高級料理店とかは無理だからな?高校生の財布でいけるところにしろよ?」

座敷「はい!楽しみだなぁ~♪」

335: 2012/05/21(月) 20:22:18 ID:wWmR4xfw
メリー「ふぁぁぁぁ・・・・ねむい・・・・・」

男「ん?どうしたメリー?」

メリー「三号が昼食べ過ぎたせいですごく眠いの・・・・」

男「・・・お前一号?二号?」

メリー「・・・・二号」

男「そういや三号は?」

メリー「「お腹いっぱいで眠いや」だってさ」

336: 2012/05/21(月) 20:25:51 ID:wWmR4xfw
メリー「だからってこんな状況で変わられてもこっちが困るわ」

男「寝ればいいじゃん」

メリー「ご飯食べてすぐに寝ると太るって一号がうるさいのよ」

男「じゃあ一号に変わってもらえばいいじゃん」

メリー「まぁそれもそうなんだけど」

337: 2012/05/21(月) 20:31:19 ID:wWmR4xfw
メリー「とりあえず眠気を覚ますためにオXXーしてくるわ」

座敷「お、おなっ?!」

男「お前のその考えはどうかと思うぞ」

メリー「大丈夫。オナといっても催眠オXXーだから」

男「なにが大丈夫なんだ・・・・それに結局寝ちまうんじゃないか?」

メリー「寝てる二人へのささやかな嫌がらせよ」

342: 2012/05/21(月) 20:57:59 ID:wWmR4xfw
~創立記念日~

座敷「・・・・とこさー・・・・・」

男「ん・・・・・・・んん?」

座敷「おとこさーーん」

男「ふふぁぁあああああ・・・・・・」

座敷「おはようございます男さん」

男「・・・・・・なんで馬乗り?」

座敷「約束したじゃないですか。ご飯をおごってくださるって」

343: 2012/05/21(月) 21:02:24 ID:wWmR4xfw
男「・・・・今何時だ?」

座敷「えっと・・・5時半ですね」

男「こんな時間じゃ開いてる店なんてコンビニしかねぇよ」

座敷「いえいえ!私が調べたところ、その店は24時間営業だそうですよ!」

男(・・・あんな約束すんじゃなかった・・・・・)

344: 2012/05/21(月) 21:04:59 ID:wWmR4xfw
~早朝5時50分~

男「さすがに朝はまだ寒いなー・・・・」

貞子「ほらほら!早く行きましょう!」グイグイ!

男「わかったからもう少し落ち着け」

貞子「うふふ」

男「で?お前がそれほどまでに食いたいモンってなんなんだ?」

345: 2012/05/21(月) 21:13:22 ID:wWmR4xfw
貞子「ここです!」

男「・・・へー。こんなんでいいのか?」

貞子「はい!」

男「まぁ、とりあえず入るか」

貞子「楽しみです~♪」

346: 2012/05/21(月) 21:16:34 ID:wWmR4xfw
店員「いらっしゃいませー!」

男「ハンバーガー食いにくるのもなんか久々だなぁ」

店員「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」

貞子「えっと・・・・えっとぉ・・・・・」

男「・・・なんでもいいよ。好きなもん頼め」

貞子「そ、それじゃあ・・・・・」

男(まぁ、たまにはこういうのもいいかな)

347: 2012/05/21(月) 21:21:29 ID:wWmR4xfw
貞子「朝限定のバーガーを五つと、チーズバーガー三つと、ポテトのLを四つと・・・」

店員「・・・・え?」

男(前言撤回だ・・・・全然よくねぇ・・・・)

貞子「それと、チキンを二つとパイを四つと・・・・」

店員「え、えっと・・・」ピピピピピピ

男「・・・・どんだけ食うんだ・・・・」

348: 2012/05/21(月) 21:24:59 ID:wWmR4xfw
店員「えっと・・お持ち帰りですか?」

貞子「いいえ」

店員「あの~・・・少々お時間いただいてしまうんですが・・・よろしいですか?」

男「あ、はい。あ、それとアイスコーヒーひとつ」

店員「はい。合計3700円になります」

男(・・・一食分の食費で3700だと・・・・)

353: 2012/05/26(土) 21:14:34 ID:KGuvBsQU
貞子「モグモグモグ・・・・チューチュー」

男「・・・・・なんつーくいっぷりだ・・・・」

貞子「モグモグモグ・・・・カリカリカリ・・・・」

男(あの体のどこにこれだけの量が入るんだ・・・・?)

貞子「・・・・・あ」

男「ん?どうした?」

354: 2012/05/26(土) 21:17:51 ID:KGuvBsQU
貞子「いえ、私だけ食べるのもなんだか申し訳なくてですね・・・・その」

男「気にするな。おごるっていったのは俺なんだから」

貞子「で、ですけど・・・・」

男(そういいながらも食べる速度は変わっていない・・・だと)

貞子「あ、そうだ!男さん?」

男「ん?」

貞子「あ~んです」っポテト

355: 2012/05/26(土) 21:21:07 ID:KGuvBsQU
男「・・・・・・・・」

貞子「お、お気に召しませんでしたか?」

男「いや・・・まぁもらえるのはうれしいんだけど・・・」

貞子「?」

男「一回のあ~んの量じゃないだろこれ」

貞子「え?私はいつもこれくらいですけど・・・」

男(一口でポテト10本以上かよ・・・・・)

359: 2012/05/29(火) 15:51:57 ID:Ppz0NiXo
貞子「モシャモシャ・・・・」

男「・・・なんだろうな。お前を見てると掃除機を髣髴とさせる」

貞子「掃除機?」

男「なんでもない。気にせず食べろ」

貞子「あ、男さん。この朝限定のハンバーガー追加してもいいでしょうか?」

男「朝限定のバーガーは腹を満腹にするために食うもんじゃないと思うんだがな・・・何個だ?」

貞子「取りあえず五つお願いします」

男(出費4000over・・・・oh・・・・)

360: 2012/05/29(火) 16:00:09 ID:Ppz0NiXo
~朝食~

貞子「いただきます!モグモグモグモグ・・・」

母「相変わらず朝からすごいわね~」

メリー「・・・眠くて胃が受けつけねー・・・・」

男(アイツの胃袋は一体どうなってるんだ)

貞子「お母さんおかわりをいただけますか」

母「はいはい」

361: 2012/05/29(火) 16:02:39 ID:Ppz0NiXo
母「ところで貞子ちゃん?その髪はかつら?」

貞子「ふぇ?あっ!」

男(すっかり忘れてたみたいだな)

貞子「え、えっと・・・これは・・・」

母「もしかして短い髪型は嫌いだった?」

貞子「い、いえ!決してそんなことは!」

母「ごめんなさいね・・・・」

363: 2012/06/02(土) 14:16:52 ID:E5x/36JA
~男の部屋~

座敷「お母さんに悪いことをしてしまった気がします・・・・」

男「気にすんなって」

テレビ「あっ!・・・い、イクぅ!いっちゃううううう!」

メリー「・・・・・ふむふむ」

男「朝っぱらから人の部屋で工口DVD見てんじゃねーよ」ペシッ

メリー「・・・・痛い」

365: 2012/06/02(土) 14:23:21 ID:E5x/36JA
座敷「・・・・はぁ」

男「落ち込むなって。お前気使いすぎ。それになぁ・・・」

座敷「・・・・?」

男「母さんはそういうことで落ち込むって言うよりはむしろ・・・」

母「貞子ちゃ~ん?ちょっといい~?」

座敷「は、はい?」

男「むしろ燃え上がるから気をつけろ」

366: 2012/06/02(土) 14:30:47 ID:E5x/36JA
~居間~

母「これも似合ってるわ~、やっぱり貞子ちゃんは何でも似合うわねぇ~」

座敷「な、なんだか下半身がスースーして落着かないです・・・・」

男(もはや着せ替え人形だな)

母「ねね?今度はこっちのカツラとこっちの服ね~」

座敷「は、はい」

男(まぁ、これで少しは貞子も気が楽になったかな)

367: 2012/06/02(土) 14:33:56 ID:E5x/36JA
~男の部屋~

男「さーて・・・もう一眠りするかー・・・」

ガチャッ

メリー「・・・あっ・・・ん」

男「人の部屋で何してんだ」ベシッ

メリー「・・・ナニです」

男「少しは年頃の女だという自覚を持てアホ」

368: 2012/06/02(土) 14:39:43 ID:E5x/36JA
メリー「・・・・・・」ニュプニュプ

男「無心で続けようとするな!」

メリー「・・・もう少しなのに」

男「そういうのは一人のときにやってろ」

メリー「・・・ちょっとお花摘みにいってくるわ」

男「これほど堂々とした宣言もなかなかないぞ」

377: 2012/06/05(火) 15:00:09 ID:YBFzRFA2
~土曜日~

座敷「わー!男さん見てください!滝ですよ滝!」

男「間近で見るとすごいなぁ」

メリー「結構迫力があるもんだなー」

男「久々に来て見るとやっぱりいいなぁ」

378: 2012/06/05(火) 15:02:59 ID:YBFzRFA2
~前日・金曜日~

母「おとこ~」

男「ん?どったの?」

母「おばあちゃんが明日来るのかって電話~」

男「・・・・あー、もうそんな季節かー。どうするか考えてからもう一回電話するって言っといてー」

母「はいはい」

379: 2012/06/05(火) 15:10:22 ID:YBFzRFA2
貞子「明日、なにかあるんですか?」

男「ん?あぁ。ばーちゃん家のほうで祭りがあるんだよ。それに来ないかって」

貞子「お祭りですかー」キラキラ

男「・・・・・・・・・・」

メリー「へ、へー。祭りねー。まぁ男がどうしてもっていうなら一緒に行ってやっても・・・」

男「いや、俺はめんどくさいからあんまり行きたくないんだよ」

380: 2012/06/05(火) 15:18:22 ID:YBFzRFA2
貞子・メリー「!?」

男「いや、そんな顔されてもなぁ」

貞子「そんなこといわずに連れて行ってくださいよー!」ガシッ!

男「つってもなー・・・・」

メリー「わたしだって日本の文化をいろいろ勉強中なんだぞ!」

男「とってつけたようなことをいうな」

381: 2012/06/05(火) 15:25:51 ID:YBFzRFA2
男「それに・・・」

メリー「な、なんだよ・・・」

男「毎朝納豆をうまそうに食ってるやつは勉強中どころかもはや免許皆伝レベルだアホ」

メリー「く・・・」

猫「まぁまぁ兄さん。あんまりそういじめるモンでもないだろ」

男「あ、猫」

382: 2012/06/05(火) 15:31:09 ID:YBFzRFA2
猫「女の子のお願いは聞いておいて損はないと思うぜ」コソコソ

男「見返りが期待できんのだが・・・」コソコソ

猫「そんときゃ俺がみみうちしといてやるよ」コソコソ

男「んー・・・・わかったよ」コソコソ

383: 2012/06/05(火) 22:19:40 ID:A9NNulqc
~土曜日に戻る~

男「ほれ、次の駅でおりっから準備しとけ」

貞子「はい!」

メリー「おう!」

男「お前ら元気だなー。この辺に有る霊山の影響でも受けたか?」

貞子「この辺に霊山なんてあるんですか?」

男「あぁ。まぁその話はあとでばーちゃんにでも聞けるから」

384: 2012/06/05(火) 22:26:39 ID:A9NNulqc
メリー「とーーちゃーく!」

男「まだ6月なのにあっちぃなー・・・」

座敷「ふぅ・・・」

男「どうしたんだ?さっきからカツラをつけたり取ったりして」

座敷「いえ、電車の中は冷房が強かったもので・・・」

男「そんな上着じゃねーんだから・・・・」

385: 2012/06/05(火) 22:32:45 ID:A9NNulqc
爺「おとこー」

男「じーちゃん久しぶり」

爺「ん?その二人が電話で言ってた子達か?」

男「うん」

座敷「はじめまして。貞子っていいます」ペコ

メリー「こんちわ。メリーっていいます」ペコ

386: 2012/06/05(火) 22:36:19 ID:A9NNulqc
ブロロロロロロロ・・・

男「軽トラのるのも久しぶりだなぁ」

座敷「う、うぅ・・・・」

メリー「う、うううう・・・・・」

男「お前らあんまくっつかないでくれ。暑い」

メリー「だ、だってお前・・・こ、これ・・・」

387: 2012/06/05(火) 22:43:32 ID:A9NNulqc
男「ん?あぁこの熊ね。じーちゃんこの熊どうしたの?」

爺「んー?出掛けに家の畑の野菜食ってたから撃ってきた」

男「だってよ」

座敷・メリー「・・・・・・・・・・」ゲンナリ

爺「今日の夜は熊鍋だな」

座敷「!!」

388: 2012/06/05(火) 22:55:26 ID:A9NNulqc
爺「ほいとーちゃく。ほれ、お前ら婆に顔見せて来い」

男「うん。ほれいくぞお前ら」

メリー「・・・なんかきもちわるい・・・・」

座敷「大丈夫ですかメリーちゃん?」

男「とりあえず縁側で休ませるか」

390: 2012/06/07(木) 12:25:28 ID:z41oQXyk
~裏庭~

爺「さって・・・・解体するか」

?「じっちゃ。その熊はどうしたんじゃ?」

爺「おぉワンコロ。さっき畑でしとめてきたんだ」

?「ワンコロっていうな」

爺「あーそうだ。いま俺の孫きてっから婆のとこいって来てみろ」

?「ふむ?」

391: 2012/06/07(木) 12:28:57 ID:z41oQXyk
~縁側~

男「ほれ。ここで少し寝とけ。ちょっとは楽になるだろ」

メリー「・・・うん」

男「どれ、俺と貞子はばーちゃんに挨拶してくるから」

座敷「すぐに戻ってきますから」

メリー「んー・・・・・・」

392: 2012/06/07(木) 12:38:32 ID:z41oQXyk
?(孫かー・・・どんなやつじゃろ。男?女?)タッタッタッタ

メリー「はー・・・・少し楽になってきた」

?「おー、じっちゃの言ってたとおりじゃ」

メリー「・・・・あんた誰・・・・ってちょっと?!なになになに?!」

?「・・・・・・」クンクンクンクン

メリー「な、なんなのよ!」

?「んー?お前ほんとにじっちゃとばっちゃの孫か?全然匂いが似ておらんのじゃ」

393: 2012/06/07(木) 12:45:03 ID:z41oQXyk
~台所~

男「ばーちゃん久しぶりー」

婆「あらあら、男ちゃん。よくきたわねー。こっちの子が昨日電話で言ってた?」

座敷「はじめまして。貞子と申します」

婆「はいはいいらっしゃい。あら?昨日は二人連れて行くって言ってなかった?」

男「あぁ。一人気分が悪いっていってたから縁側で休ませてる」

395: 2012/06/07(木) 18:03:04 ID:q/2dJHEU
~縁側~

男「あれ?あいつどこいったんだ」

座敷「いませんねー」

男「んー・・・・・・ん?あそこで言い合いしてるのメリーじゃないか?」

座敷「あ、そうみたいですね」

男「とりあえず行ってみよう」

396: 2012/06/07(木) 18:07:10 ID:q/2dJHEU
メリー「ちょっと!離しなさいよ!」

?「黙るのじゃ!泥棒はおとなしく捕まるのじゃ!」

メリー「だから泥棒なんかじゃないって言ってんじゃないのよー!!」

?「おとなしくお縄を頂戴するのじゃ!・・・・・ん?」

男「なにやってんのお前?」

メリー「しらないわよーーー!!はやく助けろーー!」

397: 2012/06/07(木) 18:11:17 ID:q/2dJHEU
男「とりあえず、離してやってくれ」

?「なんじゃお前は」

男「いや、こっちからすればお前のほうが誰だって感じなんだが」

?「・・・!まさかお前らも泥棒の一味か!」

男「んなわけねーだろ」ゴンッ!

?「わきゃっ!?」

398: 2012/06/07(木) 18:17:46 ID:q/2dJHEU
メリー「いてて・・やっと開放されたわ・・・・」

?「くぅ・・・この犬娘に一撃を入れるなんて・・・貴様が泥棒一味の親玉じゃな!」

男「だから泥棒じゃねーよ」ゴンッ!

犬娘「ぎゃふっ!?一度ならず二度までも?!」

座敷「お、男さん・・・もうその辺で・・・・」

?「ゆ、ゆるさん・・・絶対に許さないのじゃ!勝負じゃ泥棒!」

399: 2012/06/07(木) 18:20:38 ID:q/2dJHEU
男「・・勝負?」

犬娘「そうじゃ!時間無制限の何でもありじゃ!」

男「・・・・・いいよ」

座敷「・・・大丈夫なんですか男さん」コソコソ

男「まぁみてろ」コソコソ

座敷「・・・・男さん?」コソコソ

401: 2012/06/07(木) 18:30:09 ID:q/2dJHEU
犬娘「大得意のラリアットで沈めてやるのじゃ!ウィーー!!」

男「・・・・なーんかどっかで見たことあるような気がするんだよなぁ」

犬娘「どうした!かかってこんのか!だったらこっちからいくのじゃー!」

男「んー・・・じゃあいくぞー」

402: 2012/06/07(木) 18:33:46 ID:q/2dJHEU
犬娘「喰らうのじゃー!必殺ラリアットーーー!!」

男「・・・・・ごふっ!?」

座敷「お、男さん?!」

男「て、てめぇ・・・腹パンだと・・・・」

犬娘「お前身長が高くて腕が届かんから攻撃変更じゃ!」

男「許さん・・・・」ガシッ

犬娘「わっ?!」

403: 2012/06/07(木) 18:39:43 ID:q/2dJHEU
男「許してといっても絶対に許さん・・・」

犬娘「は、離すのじゃ!離すのじゃ!」

男「離さん。腹パンの土産にじーちゃんから教わった技をお返ししてやる」

犬娘「な、なんじゃなんじゃなんじゃ?!」

男「くらえ!じーちゃん直伝のコブラツイストだ!」

404: 2012/06/07(木) 18:43:46 ID:q/2dJHEU
~5分後~

犬娘「イタタタ?!いたいいたいいいたあああああいい?!」

男「・・・・・・・・・・」

犬娘「ま、負け!犬娘の負け!負けでいいのじゃ!?だ、だから!?」

男「・・・・・・・・・・」

犬娘「わぎゃあああああああああ」

メリー「・・・男って絶対Sだよなー。見ろよあの顔、すげー楽しそう」

座敷「・・・あは、はは」

405: 2012/06/07(木) 19:20:06 ID:XHEAX/QY
OKあと2時間ほどツイストかけてようか

406: 2012/06/07(木) 19:46:10 ID:xkgKw5Zc
コブラは痛いんだよなぁ

よくとっつぁんにやられてたは

貞子「あ、あれ?!で、出られない!?」【中編】

引用: 貞子「あ、あれ?!で、出られない!?」