1: 2013/11/03(日) 13:59:20.87 ID:GR/hHtvE0
P「いやぁ、最近は売れてきてますよね」

ちひろ「そうですね、喜ばしい限りです♪」

P「こう、みんな不思議な魅力があるって評判なんですよ」

ちひろ「へぇ、そうなんですか?」

P「そうそう、まるで人間じゃないみたいだ! なーんて言われることもありますよ」

ちひろ「えっ」

P「あれ、何かおかしなこと言いました?」

ちひろ「いやぁ、当たり前じゃないですか。何言ってるんです?」

P「何って……え?」

ちひろ「だってうちの事務所のアイドルのみんなって、人間じゃありませんよ?」

P「なんだって!? それは本当かい!?」

2: 2013/11/03(日) 14:06:22.27 ID:GR/hHtvE0
P「……いや、人間じゃないって。冗談キツいんですから」

ちひろ「本当ですってば。なんなら聞いてみればいいじゃないですか」

P「聞くって、誰にですか」

ちひろ「そろそろあの子が帰ってくるでしょう?」

P「あの子って……あぁ、>>5ですか?」

12: 2013/11/03(日) 14:27:06.29 ID:GR/hHtvE0
小早川紗枝(15)


P「そういえばそろそろ紗枝が帰ってくるころでしたね」

ちひろ「そうです。ほら――」

 ガチャッ

紗枝「ただいまもどりました……あら、2人ともどうしたんどす?」

ちひろ「帰ってきましたよ、紗枝ちゃん♪」

P「あぁ、お帰り。ちょっと話をしてたんだよ」

紗枝「あらあら……そうやったんおすか? うちは邪魔やったろか……」

P「そんなわけないだろ、冗談はやめてくれ」

ちひろ「あらひどい、私傷ついちゃいますよ? くすん」

紗枝「ふふ、失礼しました。それで……なんや話があるんやありまへんか?」

13: 2013/11/03(日) 14:34:57.61 ID:GR/hHtvE0
ちひろ「流石紗枝ちゃんは話が早い♪」

P「うん、まぁ聞きたいことがあるんだけど……」

紗枝「あら、年やったらプロデューサーはんは知っとりますやろうに……」

P「なんでそうなる」

紗枝「男の人が真剣な顔して女に聞くんは年と体重ぐらいやろて、いいまへん?」

P「いいません!」

紗枝「あら、ならなんでっしゃろ?」

P「あー、実はちひろさんがな」

紗枝「はいはい」

P「アイドルのみんなは人間じゃないっていうんだよ」

紗枝「あら……」

P「な? なにバカなこと言ってるんだって言ってやってくれないか」

紗枝「ちひろはん、プロデューサーはんにいうたんどすか?」

ちひろ「聞かれたので。私は嘘はつかないんですよ♪」

紗枝「さよですか……ふぅ、まぁ隠しとく事やあらしまへんし、言うてもかまいまへんけど……」

15: 2013/11/03(日) 14:44:27.99 ID:GR/hHtvE0
P「えっ」

紗枝「うちも人間ちゃいますえ?」

P「だ、だってほら。実家見たし……」

紗枝「あぁ、うちの実家は地主どすなぁ……」

P「なのに、人間じゃない?」

紗枝「ふふ、べつに人間やないもんも結構おるもんどすえ」

P「そーなのかー……」

ちひろ「ね?」

P「いや、結構ついていけてないんですけれど……」

ちひろ「んもう、じゃあわかりました! 紗枝ちゃん、本当の姿を見せてあげてください!」

紗枝「なんや恥ずかしいわぁ……プロデューサーはんも、見たいいうんなら考えますけど……」

P「……紗枝が、人間じゃない……いや、でも。紗枝には変わりないし。どうせなら見てみたい、かな……?」

紗枝「……なら、いきますえ? 戻りますさかい、見といておくれやす……」

P「こ、これは……」

>>17 
紗枝の正体

17: 2013/11/03(日) 14:49:59.72 ID:uey9jgT/i
バリアン

20: 2013/11/03(日) 14:58:50.44 ID:GR/hHtvE0
紗枝「………」シュゥゥ…

P「さ、紗枝!? 見た目は変わってないのに、なんだこの威圧感……!」

紗枝「多くは語りまへん……プロデューサーはんなら伝わるはずや。このふぃーるが!」ギンッ!

P「……そうか、これは……」

ちひろ「紗枝ちゃんは人間界では仮の肉体が必要ですからね。視覚的に感じるのは難しいでしょう」

P「ちひろさん……」

ちひろ「さぁ、フィールドは用意しました。フィールを高めるんですよ、プロデューサーさん!」

P「ああ!」

紗枝「いきますえ――」

P「――応!」

紗枝・P「「決闘!」」

22: 2013/11/03(日) 15:04:45.46 ID:GR/hHtvE0
――――

―― 


P「真の決闘者は……ドローすら必然!」

紗枝「そんな、デッキが輝いて……!」

P「これが俺のフィールだ! マジックカード拡散する波動を発動する!」

紗枝「……ふふ、流石や……うちの負け、やな………」

P「ガッチャ! いい決闘だったぜ!」



ちひろ「というわけで紗枝ちゃんはバリアン人だったんですよ」

P「なるほど」

紗枝「なんややっぱり恥ずかしいわぁ……」

25: 2013/11/03(日) 15:18:28.01 ID:GR/hHtvE0
P「……ところでちひろさん。バリアン人ってことは本体は精神体、ですよね」

ちひろ「そうですねぇ。まぁいろいろあったんですよね、紗枝ちゃん?」

紗枝「まさかあいどるなんてなぁ……」

P「思いっきり決闘で倒しちゃったけど大丈夫か?」

紗枝「あんなに熱いふぃーる、初めてやさかい……まだ頭がぼーっとしますわぁ……」

P「ご、ごめんな?」

紗枝「ふふ。うち嬉しいわぁ……」

P「嬉しいって……?」

紗枝「決闘を通して感じたふぃーる……心……どれだけ思ってくれとるか、よおわかりましたえ?」

P「……夢中で、つい」

紗枝「だから、いいんどす。真剣な……本気の、ふぃーる。それがよかったんどす……」

28: 2013/11/03(日) 15:28:21.70 ID:GR/hHtvE0
紗枝「うちにとっての一番の原動力は精神力やさかい、これで向こう100年は戦えますわぁ……♪」

P「ひゃく!?」

紗枝「肉体は仮のものやさかい、それぐらいはできますえ?」

P「……え、紗枝は紗枝だよな?」

紗枝「小早川紗枝は15歳に違いありまへん」

P「だよな、あはは……」

紗枝「うちの齢は……とっぷしーくれっと、どす♪」

P「……」

30: 2013/11/03(日) 15:36:12.41 ID:GR/hHtvE0
ちひろ「ふふふ、仲良きことは美しきかな! それじゃあ紗枝ちゃん?」

紗枝「……あぁ、れっすんの予定がありましたなぁ……」

P「ん? あぁ、そんな時間か……」

紗枝「ふふ、きばってまいりますえー」

P「おう、いってらっしゃい」

紗枝「あとで、また……決闘してくれますやろか?」

P「おう、いつだって受けるぜ!」

紗枝「嬉しいわぁ……♪ ほな、ちひろはん、プロデューサーはん。ごきげんよう」

 スゥ…

P「……ワープもできるんだ」

ちひろ「まぁ、カードを使ってますけどね?」

31: 2013/11/03(日) 15:39:06.23 ID:GR/hHtvE0
P「しかし紗枝が人間じゃなかったとは……」

ちひろ「言ったでしょう? 私は嘘はつきませんよ♪」

P「まぁ、でも……本体が精神体だとか、決闘でフィールが高まってたのもあって割と受け入れられましたけど」

ちひろ「それはよかった♪」

P「それで、他の子はどんな風になってるんですか?」

ちひろ「どんなって……そうですねえ、じゃあ説明するより見たほうが早いんじゃないですか?」

P「見る?」

ちひろ「ほら、そこに>>35ちゃんがいるでしょう?」

35: 2013/11/03(日) 15:43:28.73 ID:+2NdBPN80

引用: モバP「アイドルたちが実は人間じゃなかった」