142: 2013/11/17(日) 13:58:43.66 ID:FziztUDHo
最初から:モバP「小早川紗枝が実は人間じゃなかった」
前回:モバP「塩見周子が実は女郎蜘蛛だった」
五十嵐響子(15)
響子「あ、おはようございます! 周子さん」
P「おはよう、響子……周子、いってらっしゃい」
周子「うん、またねー♪ ……あ、響子ちゃん。ゴニョゴニョ…」
響子「え? ……な、ななっ!」
周子「……なんてね♪ ジョークジョーク。冗談だよん♪」
響子「も、もうっ! びっくりさせないでくださいよぉ……」
P「なんの話だ?」
周子「んー? ヒミツのお話♪」
響子「あ、おはようございます! 周子さん」
P「おはよう、響子……周子、いってらっしゃい」
周子「うん、またねー♪ ……あ、響子ちゃん。ゴニョゴニョ…」
響子「え? ……な、ななっ!」
周子「……なんてね♪ ジョークジョーク。冗談だよん♪」
響子「も、もうっ! びっくりさせないでくださいよぉ……」
P「なんの話だ?」
周子「んー? ヒミツのお話♪」
143: 2013/11/17(日) 14:05:19.94 ID:FziztUDHo
P「……いったか、なんだったんだ?」
響子「え、いえ……そのぅ……」
P「……?」
響子「あっ! その編みぐるみ可愛いですね!」
P「うん? あぁ、そうだな。これはさっき周子にもらったんだ」
響子「えぇっ? そんな、こんなに細かくて綺麗な………あれ? 普通の糸じゃなくって、これって……」
P「周子の糸が綺麗って言ったら、な」
響子「………」
P「……?」
響子「そ、そんな……いいなぁ……」
響子「え、いえ……そのぅ……」
P「……?」
響子「あっ! その編みぐるみ可愛いですね!」
P「うん? あぁ、そうだな。これはさっき周子にもらったんだ」
響子「えぇっ? そんな、こんなに細かくて綺麗な………あれ? 普通の糸じゃなくって、これって……」
P「周子の糸が綺麗って言ったら、な」
響子「………」
P「……?」
響子「そ、そんな……いいなぁ……」
144: 2013/11/17(日) 14:09:48.33 ID:FziztUDHo
P「いいなぁって、頼んだらもらえるんじゃないか?」
響子「そうですけど……そうじゃなくって……」
P「……」
響子「……」
P「……あー、響子? その」グゥー…
P「……」
響子「……お腹、減ってるんですか?」
P「ちょ、ちょっと。そういえば遠出してご飯食べてなかったっけな」
響子「もう、気を付けないとダメですよ? 身体が資本なんですから!」
P「あは、ははは。そうだな、気を付けるよ」
響子「それじゃあ――」
>>146
響子の正体
響子「そうですけど……そうじゃなくって……」
P「……」
響子「……」
P「……あー、響子? その」グゥー…
P「……」
響子「……お腹、減ってるんですか?」
P「ちょ、ちょっと。そういえば遠出してご飯食べてなかったっけな」
響子「もう、気を付けないとダメですよ? 身体が資本なんですから!」
P「あは、ははは。そうだな、気を付けるよ」
響子「それじゃあ――」
>>146
響子の正体
146: 2013/11/17(日) 14:10:31.71 ID:p5/YDbh2o
包丁
148: 2013/11/17(日) 14:11:05.91 ID:Sb2NpTi4O
包丁?
つくもがみか?
つくもがみか?
150: 2013/11/17(日) 14:15:55.03 ID:FziztUDHo
響子「お弁当、食べませんか?」
P「弁当って……響子の分は?」
響子「大丈夫ですよ、ちゃんと持ってます♪」
P「そうか? じゃあ、遠慮なく……」
響子「はい♪ 手作りですよ!」
パカッ…
P「おぉ、美味そう……」
響子「えへへ、また上達したねって褒められたんです♪」
P「番組も持ってるしな。流石だよ」
響子「ありがとうございます……えへへっ」
P(……この、ご飯の上に海苔で描かれた何かよくわからない絵以外はとても可愛いな。本当に)
P「弁当って……響子の分は?」
響子「大丈夫ですよ、ちゃんと持ってます♪」
P「そうか? じゃあ、遠慮なく……」
響子「はい♪ 手作りですよ!」
パカッ…
P「おぉ、美味そう……」
響子「えへへ、また上達したねって褒められたんです♪」
P「番組も持ってるしな。流石だよ」
響子「ありがとうございます……えへへっ」
P(……この、ご飯の上に海苔で描かれた何かよくわからない絵以外はとても可愛いな。本当に)
152: 2013/11/17(日) 14:23:11.10 ID:FziztUDHo
P「いただきまーす……ん、おぉ。美味い、味がよく染みてていいな」
響子「ちょっと切り方にコツがあるんです。下ごしらえって大事なんですよ?」
P「響子はいいお嫁さんになれるだろうなぁ、本当美味いよ……」
響子「そ、そうですか? えへへ……」
P「うん。あとこれ……飾り包丁っていうのか? よくできてるな」
響子「それはちょっとズルしちゃったんですよ。でも気に入ってもらえたなら嬉しいです!」
P「ズルって……こんな細かく掘ったり切ったりにそんな方法あるのか?」
響子「方法というか……えぇっと……」
P「……ひょっとして響子の本当の姿に関係してたりするのか?」
響子「……知ってたんですか?」
P「人間じゃないってことだけは。別に、言いたくないならそれでもいいよ」
響子「いいえ、大丈夫です。なら、ちょっと見ててくださいね?」
響子「ちょっと切り方にコツがあるんです。下ごしらえって大事なんですよ?」
P「響子はいいお嫁さんになれるだろうなぁ、本当美味いよ……」
響子「そ、そうですか? えへへ……」
P「うん。あとこれ……飾り包丁っていうのか? よくできてるな」
響子「それはちょっとズルしちゃったんですよ。でも気に入ってもらえたなら嬉しいです!」
P「ズルって……こんな細かく掘ったり切ったりにそんな方法あるのか?」
響子「方法というか……えぇっと……」
P「……ひょっとして響子の本当の姿に関係してたりするのか?」
響子「……知ってたんですか?」
P「人間じゃないってことだけは。別に、言いたくないならそれでもいいよ」
響子「いいえ、大丈夫です。なら、ちょっと見ててくださいね?」
153: 2013/11/17(日) 14:26:52.75 ID:FziztUDHo
響子「えーっと……あ。リンゴひとつもらってもいいですか?」
P「うん? あぁ、この前買ってきたやつだな、はい」
響子「いきます……やぁっ!」シュピピンッ!
トサトサトサッ
P「これ……は……」
響子「うん。上手にできました!」
P(リンゴが兎の形に……比喩じゃなく、彫刻されてる……! なんてきめ細かな技……!)
響子「やっぱり、自分の手が一番使いやすいんですよね……」キランッ
P(……あ。響子の手が銀に光って……というか、刃物? 包丁、か……?)
響子「これが私の正体。包丁の付喪神……です」
P「……なるほどなぁ」
P「うん? あぁ、この前買ってきたやつだな、はい」
響子「いきます……やぁっ!」シュピピンッ!
トサトサトサッ
P「これ……は……」
響子「うん。上手にできました!」
P(リンゴが兎の形に……比喩じゃなく、彫刻されてる……! なんてきめ細かな技……!)
響子「やっぱり、自分の手が一番使いやすいんですよね……」キランッ
P(……あ。響子の手が銀に光って……というか、刃物? 包丁、か……?)
響子「これが私の正体。包丁の付喪神……です」
P「……なるほどなぁ」
154: 2013/11/17(日) 14:32:53.43 ID:FziztUDHo
響子「びっくりしちゃいましたか?」
P「……いや、しっくりくるんじゃないか? 道理で料理も上手いんだ」
響子「えへへ……やっぱり、幸せなご飯っていいですよね……?」
P「うん。そうだなぁ……あー、幸せだ」
響子「美味しいって、やっぱり生きてるってことですもん♪ 兎さんもどうぞ?」
P「食べるのがもったいないぐらい綺麗だけどなぁ……」
響子「コツを掴めば、結構できますよ?」
P「そうなのか?」
響子「はいっ! 私が保証しちゃいます!」
P(……こんな綺麗な兎の像は掘れるのに、兎の絵は残念なのは包丁だからなのかな……そうだろうな、うん)
P「……いや、しっくりくるんじゃないか? 道理で料理も上手いんだ」
響子「えへへ……やっぱり、幸せなご飯っていいですよね……?」
P「うん。そうだなぁ……あー、幸せだ」
響子「美味しいって、やっぱり生きてるってことですもん♪ 兎さんもどうぞ?」
P「食べるのがもったいないぐらい綺麗だけどなぁ……」
響子「コツを掴めば、結構できますよ?」
P「そうなのか?」
響子「はいっ! 私が保証しちゃいます!」
P(……こんな綺麗な兎の像は掘れるのに、兎の絵は残念なのは包丁だからなのかな……そうだろうな、うん)
155: 2013/11/17(日) 14:39:18.84 ID:ZK/GsWibo
きょこたんゲットしたぜ
156: 2013/11/17(日) 14:39:53.93 ID:FziztUDHo
P「じゃあ、今度コツだけでも聞かせてもらおうかな?」
響子「別に、今でもいいですよ……? 時間はまだありますし」
P「だけど、どうやってだ? 流石に刃物は――」
響子「……ここに、私が」
P「え?」
響子「私が、いますよ? 手の動かし方も、教えられますし……」
P「……それは、うーん」
響子「前から気になってたんですけど、プロデューサーさんはご飯をもう少し気にするべきですっ! この際だから私が包丁≪わたし≫の使い方を教えてあげますからっ!」
P「ご飯はちゃんと……食べて……」
響子「……」
P「食べて……ないな、うん……」
響子「別に、今でもいいですよ……? 時間はまだありますし」
P「だけど、どうやってだ? 流石に刃物は――」
響子「……ここに、私が」
P「え?」
響子「私が、いますよ? 手の動かし方も、教えられますし……」
P「……それは、うーん」
響子「前から気になってたんですけど、プロデューサーさんはご飯をもう少し気にするべきですっ! この際だから私が包丁≪わたし≫の使い方を教えてあげますからっ!」
P「ご飯はちゃんと……食べて……」
響子「……」
P「食べて……ないな、うん……」
158: 2013/11/17(日) 14:46:17.39 ID:FziztUDHo
響子「んっ……やぁっ!」ボウンッ
カランッ
P「おぉ、包丁だ……」
包丁「はい。じゃあまず握ってみてください」
P「うん? こうやって……」ガシッ
包丁「ひゃあっ!? ど、どこ触ってるんですかぁ!」
P「えぇっ!? だ、だけど」
包丁「そんな持ち方したら、指を切っちゃいますよ? 危ないですっ!」
P「だけどこうやって握っとくんだろ?」
包丁「みねに指の腹を沿わせた方がいいと思います。わしづかみするのなら、指をもうちょっと下げて……」
カランッ
P「おぉ、包丁だ……」
包丁「はい。じゃあまず握ってみてください」
P「うん? こうやって……」ガシッ
包丁「ひゃあっ!? ど、どこ触ってるんですかぁ!」
P「えぇっ!? だ、だけど」
包丁「そんな持ち方したら、指を切っちゃいますよ? 危ないですっ!」
P「だけどこうやって握っとくんだろ?」
包丁「みねに指の腹を沿わせた方がいいと思います。わしづかみするのなら、指をもうちょっと下げて……」
159: 2013/11/17(日) 14:54:28.43 ID:FziztUDHo
P「……こうか?」
包丁「んっ……うん、いい感じです。はぁ、落ち着く……♪」
P「うーん、まさか持ち方から間違ってたとはなぁ……」
包丁「アイドル活動もそうですけど、基本が一番大事なんです。わかりましたか?」
P「はい……」
包丁「それじゃあ、リンゴの皮むきでも……いいですか、まず左手は――あぁっ! ダメです!」
P「えっ、でもこう……」
包丁「いいですか、指を中途半端に離れた位置に置いておく方が危ないんです! 勢いがついた私は指なんてスパっと切っちゃうんですから!」
P「そうなのかー……」
包丁「そうです。だから、私に指を置くぐらい近くに……」
P「……こうか?」
包丁「はい……それで……」
包丁「んっ……うん、いい感じです。はぁ、落ち着く……♪」
P「うーん、まさか持ち方から間違ってたとはなぁ……」
包丁「アイドル活動もそうですけど、基本が一番大事なんです。わかりましたか?」
P「はい……」
包丁「それじゃあ、リンゴの皮むきでも……いいですか、まず左手は――あぁっ! ダメです!」
P「えっ、でもこう……」
包丁「いいですか、指を中途半端に離れた位置に置いておく方が危ないんです! 勢いがついた私は指なんてスパっと切っちゃうんですから!」
P「そうなのかー……」
包丁「そうです。だから、私に指を置くぐらい近くに……」
P「……こうか?」
包丁「はい……それで……」
160: 2013/11/17(日) 15:00:04.16 ID:FziztUDHo
――――
――
P「……」ショリ…ショリ…
包丁「はい、ゆっくり……上手です。焦らないでくださいね? そのまま……」
P「……でき、た……!」
包丁「わぁ! やりましたね、プロデューサーさん!」
ボゥンッ!
響子「やった! やったぁ! やればできるって思ってたんです!」
P「お、おう! やったぜ響子!」
響子「えへへ……」
P「はは、は……?」
響子「……あっ」
P「響子?」
――
P「……」ショリ…ショリ…
包丁「はい、ゆっくり……上手です。焦らないでくださいね? そのまま……」
P「……でき、た……!」
包丁「わぁ! やりましたね、プロデューサーさん!」
ボゥンッ!
響子「やった! やったぁ! やればできるって思ってたんです!」
P「お、おう! やったぜ響子!」
響子「えへへ……」
P「はは、は……?」
響子「……あっ」
P「響子?」
161: 2013/11/17(日) 15:05:27.40 ID:FziztUDHo
響子「あ、あぁ……」
P(……なんか響子の身体からやたらと甘い匂いがするし、ベタベタに濡れてる気がするぞ?)
響子「あ、あの。リンゴを切ってそのまま戻っちゃったので全身に汁が残っちゃって……」
P「あぁ、なるほど……大丈夫か?」
響子「はい。ごめんなさい、綺麗にしてから戻ればよかったんですけれど」
P「じゃあ、洗おうか? 包丁の身体を綺麗にしてからのほうがいいんじゃ――」
響子「あ、あらっ……まだ早いですよっ! そんな、洗いっこなんて!」
P「えっ」
響子「あっ」
P「……あー、いや。ごめんな、デリカシーがなくって」
響子「す、すみません! シャワー室いってきます!」
P「お、おう。いってらっしゃい……」
響子「そのまま出発しますから! で、ではー!」
トテテテテ ガチャッ パタタタ…
P(……そうだよなぁ。綺麗にしてあげるってなぁ。セクハラだよなぁ……うん……)
P(……なんか響子の身体からやたらと甘い匂いがするし、ベタベタに濡れてる気がするぞ?)
響子「あ、あの。リンゴを切ってそのまま戻っちゃったので全身に汁が残っちゃって……」
P「あぁ、なるほど……大丈夫か?」
響子「はい。ごめんなさい、綺麗にしてから戻ればよかったんですけれど」
P「じゃあ、洗おうか? 包丁の身体を綺麗にしてからのほうがいいんじゃ――」
響子「あ、あらっ……まだ早いですよっ! そんな、洗いっこなんて!」
P「えっ」
響子「あっ」
P「……あー、いや。ごめんな、デリカシーがなくって」
響子「す、すみません! シャワー室いってきます!」
P「お、おう。いってらっしゃい……」
響子「そのまま出発しますから! で、ではー!」
トテテテテ ガチャッ パタタタ…
P(……そうだよなぁ。綺麗にしてあげるってなぁ。セクハラだよなぁ……うん……)
163: 2013/11/17(日) 15:14:42.32 ID:FziztUDHo
P「響子は出たか……」
ちひろ「あれ、プロデューサーさん。帰ってらっしゃったんですね」
P「あぁ、ちひろさん。えぇ……」
ちひろ「ふふふっ、響子ちゃんになにしてもらったんですか?」
P「なにってまぁ……包丁の使い方を……」
ちひろ「……女の子に自分の使い方を教わる。男としてはなかなかの……」
P「い、いやな言い方をしますね」
ちひろ「しかし、事実ですし。ねぇ?」
P「……そうですけど」
ちひろ「あと、このリンゴの山は?」
P「剥くのに失敗しまして……」シャリ…
ちひろ「なるほどぉ……まったく、もう」
ちひろ「あれ、プロデューサーさん。帰ってらっしゃったんですね」
P「あぁ、ちひろさん。えぇ……」
ちひろ「ふふふっ、響子ちゃんになにしてもらったんですか?」
P「なにってまぁ……包丁の使い方を……」
ちひろ「……女の子に自分の使い方を教わる。男としてはなかなかの……」
P「い、いやな言い方をしますね」
ちひろ「しかし、事実ですし。ねぇ?」
P「……そうですけど」
ちひろ「あと、このリンゴの山は?」
P「剥くのに失敗しまして……」シャリ…
ちひろ「なるほどぉ……まったく、もう」
164: 2013/11/17(日) 15:18:25.66 ID:FziztUDHo
ちひろ「じゃあ、そうですねぇ。このリンゴの山……流石にこのままでは問題ですし」
P「食べきるのは、辛いんですが……」
ちひろ「じゃあ、差し入れにいってあげてはどうでしょう?」
P「差し入れですか、そうですね……」
ちひろ「そうそう。>>168ちゃんのところなんかがちょうどいいんじゃないでしょうか♪」
P「食べきるのは、辛いんですが……」
ちひろ「じゃあ、差し入れにいってあげてはどうでしょう?」
P「差し入れですか、そうですね……」
ちひろ「そうそう。>>168ちゃんのところなんかがちょうどいいんじゃないでしょうか♪」
168: 2013/11/17(日) 15:19:36.25 ID:UClkYujao
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