170: 2013/11/17(日) 15:27:52.87 ID:FziztUDHo

最初から:モバP「小早川紗枝が実は人間じゃなかった」

前回:モバP「五十嵐響子が実は付喪神だった」

大和亜季(21)



P「亜季のところ、か……」

P「そろそろ仕事も終わるころかな。ついでにちょっと雑談でもしてこいって言ってたが……」

P(……今回の仕事、実は亜季の正体に関係してるとかっていうんじゃないだろうな?)


亜季「おや、プロデューサー殿! おはようございますっ!」

P「ん、お疲れ。亜季」

亜季「……はて、今日はお迎えではなかったはずですが」

P「一応な。差し入れだ」

亜季「おぉ! ……って、リンゴですか?」

P「うん。いろいろあったんだ……」

亜季「そうでありますか……私はあえて聞きません。プロデューサー殿にも私にも、秘密はありますから!」

P(秘密か……そもそも今回は――)


>>175
亜季の正体

172: 2013/11/17(日) 15:30:34.49 ID:/1sCtBnD0
未来からきたサイボーグ

175: 2013/11/17(日) 15:31:46.08 ID:p5/YDbh2o
>>172の液体金属ボディタイプ

176: 2013/11/17(日) 15:35:35.82 ID:lZzMLvqao
わけがわからない

178: 2013/11/17(日) 15:39:36.73 ID:FziztUDHo
P(……科学研究番組か。亜季とは結構タイプが違うと思ってたんだがなぁ)

亜季「むむ……なかなかの美味ですね。流石は禁断の果実です」

P「そう言ってもらえると嬉しいな。剥いただけだけどなんか誇らしい気分だ」

亜季「これをプロデューサー殿が、ですか?」

P「……そうだよ。ちょっと不格好なのはそのせいだ」

亜季「……いえ。なるほど、温かい味です」

P「そういってもらえるとありがたいけどなぁ……」

亜季「ふふふ、しかし今回の収録はボリューム満点でしたよ! なんといっても本物の爆薬を使った実験は迫力もありました」

P「爆薬なぁ。だから採石場跡地か……光も一度連れてきてやりたいな、こういうところ」

亜季「ふふ、そうですね。きっと喜ぶでしょう」

180: 2013/11/17(日) 15:43:56.39 ID:FziztUDHo
P「でも崩れたりしないのか? 採石場だったんだろ?」

亜季「そのあたりはプロたちがきちんと監督を――」

 ガラッ…

亜季「――殺気! 伏せてください!」ガバッ!

P「え、なっ――」


 ドガーン!  ガラガラガラ…  



P(な、なんだなんだ!? なんだかわからないが、上からやたら柔らかい重さが……)

亜季「くっ、まさかこのタイミングで襲撃とは……! 本部、応答を!」

P(……これ、おっぱ……じゃない。亜季の正体絡みだったりするのか、まさか?)

182: 2013/11/17(日) 15:51:34.13 ID:FziztUDHo
亜季「……どうやら収まりましたか。無事ですか、プロデューサー殿?」

P「え、あぁ……うん……」

亜季「本来ならば先まわって片づけておかねばならないところを……なんという不覚……! 私のレーダーもアテにはなりませんね」

P「いや。それより亜季は大丈夫なのか? 思いっきり岩が……」

亜季「私は平気です。それよりも――」

D「すみませーん! 大丈夫ですか!?」

 ジャキンッ!

亜季「止まりなさい。それ以上近づくのならば容赦はしません……この銃のトリガーは軽いのですよ?」

D「え、いやぁ……なんのことですか? まさか、崩れるなんて……ケガがないか、心配で」

亜季「崩れる直前。貴方だけが一瞬早く動きましたね……個体識別完了。あなたの身元は判明しましたよ、観念することです」

D「は……ハハハ……チッ! 抹頃するチャンスだったのによぉ!」ガシャガシャッ

亜季「プロデューサー殿、どうかそのままで! すぐに片づけて参ります!」

P「なにこれこわい」

183: 2013/11/17(日) 15:52:24.01 ID:VRYtr9nuO
どこのターミネーターだよ

184: 2013/11/17(日) 15:57:42.00 ID:FziztUDHo
  ドゴォーン!  パラパラ…

        ダダダダダ!   バキューン!



P(わぁ、銃撃戦だ……すごいなぁ、今回のロケ、こんな撮影もあるのかー)

P(……じゃ、ないよな。まさか亜季は……って)


P「亜季、危ない! 後ろだッ!」

亜季「え――」

  タァンッ!

D「は……ハハハ! かかったな! そこにはトラップが……」

P「あ……亜季! お前、よくも亜紀を!」

D「これで俺の任務……は………?」

  ズルゥッ…

亜季「……まったくもって、軍法会議物の大失態であります。二度も不覚を取るとは……」

D「なっ……!? 頭が半分吹っ飛んだのに、なんで!?」

亜季「私はパーフェクト・サイボーグ。1%の心以外は、機械なのです。腕がもげようと、頭が吹きとぼうと……決して、引くことも、氏ぬこともありません」

D「ひ、ひぃっ!」

185: 2013/11/17(日) 16:02:08.16 ID:FziztUDHo
D「ま、待て! じょ、情報なら――」

亜季「それではさようなら。あなたの口から聞くことはもはやありません」

 ガチャッ  …タァン!

D「あがっ」

亜季「………」

P「……亜季」

亜季「……ふふっ、バレてしまいましたね。申し訳ありません、プロデューサー殿」

P「お前、サイボーグだったのか……?」

亜季「はい。未来から……ディストピアへと世界を変革せんとする不埒者どもを成敗するべくやってきました」

亜季「特殊液体金属使用パーフェクト・サイボーグ。AKI-シリーズのラストナンバー。大和亜紀であります」

190: 2013/11/17(日) 16:09:05.32 ID:FziztUDHo
P「……はぇー」

亜季「まさかプロデューサー殿の手を煩わせることになるとは……申し訳ありません」

P「いや、うん。そっちのDさんはどうするんだ?」

亜季「そうですね……ここまで大規模になってしまうと……もはやごまかしも……」

P「……亜季?」

亜季「ご安心ください。P殿の生活は守られます、ただ私が――」

P「お、おい。どこへ行く気だよ?」

亜季「どこかへ、です。どうかお元気で」


 ヴ…  ヴヴン…

ちひろ「遅くなっちゃったみたいですね♪」

亜季「……ちひろ殿?」

ちひろ「はぁい! 可愛いアイドルが大好きな。みんなの事務員千川ちひろですっ♪」

亜季「いつの間に……まったく反応はなかったはずでは……」

ちひろ「そんな細かいことはいいんです! まったく、今アイドルを諦めようとしていませんでしたか?」

亜季「い、いえ。細かいことなどでは」

191: 2013/11/17(日) 16:09:39.08 ID:fCbW+koDO
これがホントの亜季ネーターですね!

193: 2013/11/17(日) 16:13:19.06 ID:FziztUDHo
ちひろ「細かいこと、ですよ。あんなの」

亜季「ですが、私を狙った刺客が――私の不手際のせいで、番組も!」

ちひろ「番組がどうしたんですか?」

亜季「え?」

監督「いやぁ、亜季ちゃん! いいカットだったねぇ。今度のショートドラマはもっと凝ったのいけそうだよ!」

亜季「はえ?」

ちひろ「うふふっ、やっぱり亜紀ちゃんは重火器が映えますよねー♪」

監督「そうそう。もうね、最高! 今度、うちの撮る映画にも出てもらっちゃうかな」

ちひろ「あらあら。お誘い受けちゃいましたよ、亜季ちゃん、プロデューサーさん?」

亜季「は、あ、あの。私は――」

P「ぜひお願いします! いいですよね、銃と女の子!」

監督「そうそう、いいよねぇ、武器と女の子!」

亜季「……あれぇー……?」

194: 2013/11/17(日) 16:15:21.10 ID:2cdkZVf+0
「いいですよね!セーラー服と機関銃!」

195: 2013/11/17(日) 16:17:12.02 ID:FziztUDHo
P「……ふぅ」

亜季「あ、あの。いったい何が……?」

ちひろ「いろいろですよ。今のは本編前のショートドラマ……すっごく凝った、ね?」

亜季「で、ですが……」

P「まぁ、そういうことになってるんですよね」

ちひろ「なっちゃったみたいですね。ふふっ♪」

亜季「そ、それでいいのですか!? 私はサイボーグですよ!?」

P「いやぁ、正直みくとかぶってるし……」

ちひろ「スペックは亜季ちゃんのほうが上ですねぇ。流石未来ですよ」

196: 2013/11/17(日) 16:23:24.79 ID:FziztUDHo
亜季「でも……私は……」

ちひろ「いいんですよ。あなたには1%も心が残っている――人じゃなくても、アイドルなんですから」

亜季「……よいのでしょうか。もっと危険が襲って来るやもしれません」

ちひろ「うーん、今までのやり取りを丸ごと巻き戻して『なかった』ことにもできる子もいますよ? でも、それじゃあプロデューサーさんに衝撃を――あっ」

P「ちひろさん、今なんて言いました?」

ちひろ「ふふっ、なんのことでしょう?」

P「ちょっと俺を驚かせるため、で亜季をあんな目に合わせたんですかあなたは!」

ちひろ「でもほら、ファーストインパクトが一番大事ですし?」

亜季「……ふふっ。まったく、かないませんね……流石です」

197: 2013/11/17(日) 16:27:48.74 ID:FziztUDHo
P「亜季?」

亜季「刺客や、テ口リスト共との戦い。危険に皆さんを巻き込みたくありません。未来を守るのは、大切な使命です」

ちひろ「………それで、どうしたんですか?」

亜季「……AKI-XXX≪ラストナンバー≫としての使命を捨てることはできませんが。私、大和亜季という個人としてはまだここいたいです」

ちひろ「その言葉が聞きたかった!」

亜季「でも」

ちひろ「じゃあポチー」カチッ

亜季「……なんですか、そのスイッチは?」

ちひろ「今この瞬間、亜季さんのいう『ディストピア』にこの世界は繋がらなくなりました! 拍手ー!」

亜季「えっ」

P「ははは、ちひろさんはすごいなぁ」

亜季「えっ」

202: 2013/11/17(日) 16:35:24.30 ID:FziztUDHo
亜季「……私はいったい何のために戦っていたのでしょうか」

P「ほ、ほら。でもこれで存分にアイドル活動に専念できるぞ?」

亜季「喜ばしいことなのですが……なんというか、どうしたものかと悩んでいるのであります」

P「……うん。お疲れ様……そうだなぁ、じゃあ俺から指令だ!」

亜季「指令でありますか?」

P「亜季は魚は平気だったよな?」

亜季「えぇ、エネルギー変換効率も悪くない食材です」

P「じゃあみくに魚を消化する方法を教えてやってくれ。あいつは魚食べられないのは消化できないせいらしいから」

亜季「わかりました! お任せください!」

P(現代と未来の科学技術が出会うなんて、ちょっとしたSFだなー)

亜季「泣いたり笑ったりできないようにしごいてやります!」

P「あるぇー?」

204: 2013/11/17(日) 16:38:59.02 ID:FziztUDHo
P「え、根性?」

亜季「知らないのですか、P殿! 改造人間のスペックは特訓することで向上するのであります!」

P(……あぁ、光の話にこの前食いついてたもんなぁ。なるほどな……)

亜季「ジープで追いかけるのと、私自身の翼で追うの。どちらがよいのでしょうか……ふふ、胸が高鳴りますね」

P「そうですねー」

ちひろ「では亜季ちゃん! 善は急げと言いますしみくちゃんのところへいきましょうか!」

亜季「はいっ! 参りましょう!」

P「ははは、それじゃあ俺は――」

ちひろ「プロデューサーさんは歩いて帰ってくださいねー」

P「えっ」

205: 2013/11/17(日) 16:41:57.23 ID:FziztUDHo
P(まさか、本当に置いて行かれるとはなぁ……)

P(スタッフも撤収しちゃったし、車はさっきのドンパチでエンジンがやられたし……)

P(……位置エネルギー車かぁ。俺がもうちょっとムキムキだったら試したのになぁ)


P「はぁ……」

P「……あれ、>>208?」

208: 2013/11/17(日) 16:42:27.68 ID:T3/Ou2OPo

216: 2013/11/17(日) 16:48:32.90 ID:Sb2NpTi4O
ナンジョルノなら何が合うかな?

ジョーカー?

引用: モバP「アイドルたちが実は人外ばかりだった」