130: 2011/09/06(火) 02:44:11.81 ID:vrTQjfGp0
一夏(あ……!)

箒(なっ……!?)

ちゅ

箒「~~~~~ッ!!?////」

一夏「うわわっ、ご、ごめん!」

箒『ば、馬鹿者声が大きい!』

一夏『う……すまん』

箒『……』

一夏『……あの』

箒『今の件の話なら、映画が終わってからゆっくり聞かせて貰う』

一夏『……はい』

136: 2011/09/06(火) 02:50:32.86 ID:vrTQjfGp0
箒(~~~ッッ////まずいまずいぞ非常にまずい。ここが屋外であったらとても耐えられん)

一夏(箒、やっぱり怒ってるよな…)

箒(顔が熱い…一夏の唇の感触が、まだ……)

一夏(うあー俺って奴は何をやってるんだ! ほっぺにでもアウトだよいきなりキスなんて!)

箒(一夏との、一夏からの……キス…)

一夏(……でも、柔らかかったな。箒の唇)

箒(一夏は、いったいどういうつもりで……)

一夏(箒……)

箒(一夏……)

314: 2011/09/06(火) 18:58:22.54 ID:vrTQjfGp0
-上映後
一夏「……終わったな」

箒「……ああ」

一夏「……行こうぜ」

箒「……ああ」

一夏(さっきから箒が同じ返事しかしてこない……。やっぱり怒ってんのかな……)

箒(一夏とキス一夏からのキス初めてのキス一夏の唇一夏のキス一夏……)ふらっ

一夏「箒!?」

箒「……きゅぅ」ばたっ

一夏「箒ーっ!?」

316: 2011/09/06(火) 19:08:47.52 ID:vrTQjfGp0
………

……



箒「……う」

箒(……ここは?)

一夏「お、起きたか箒」

箒「……一夏?」

箒(なんだ…? なんだかやけに一夏が近いような…)

箒「~~ッッ!!」

一夏「うわっ急に起きるなよまだ安静にしてなきゃ…」

箒「…う、く」

319: 2011/09/06(火) 19:14:35.09 ID:vrTQjfGp0
一夏「ほら、まだ寝てろって」ぽふっ

箒(馬鹿なっ、一夏の膝枕だと!?)

箒「し、しかしだな。…重いだろ?」

一夏「重くないよ、大丈夫」ナデナデ

箒「ふあぁ……///」

箒(一夏の膝枕で、一夏に頭を撫でられるとは……。なんという至福……)

一夏「……」

箒「ふわ~…………時に一夏」

一夏「ん?」

箒「ここはどこだ?」

一夏「ああ、映画館を出て少し歩いた公園のベンチだよ」

340: 2011/09/06(火) 20:31:22.86 ID:vrTQjfGp0
箒「……そうか、手間をかけたな」

一夏「いいって。それに、もともと来るつもりだったし」

箒「? どういうことだ?」

一夏「少し待ってればわかるよ。後のお楽しみだ」

箒「む、そうか。では聞くまい」

一夏「……」

箒「……」

一夏「……」

箒「……一夏」

一夏「…ん?」

箒「映画館での、その、……キス、は……?」

343: 2011/09/06(火) 20:38:44.82 ID:vrTQjfGp0
一夏「……うん」

箒「何だったのだ?」

一夏「えっと、だな」

箒「……」

一夏「映画に見入ってる箒を見てたら、何だか変な気持ちになって……」

箒「…変な、気持ち…?」

一夏「その、……綺麗になったな、って思って…」

箒「ななななななっ!? …え、あ、う、……私はどう反応すれば良いのだ……///」

一夏「あ……ごめん」

箒「……こほん。話を戻せ、一夏」

一夏「あ、ああ…。…で、じっと見てたら、その、キス、……したくなって」

349: 2011/09/06(火) 20:53:56.42 ID:vrTQjfGp0
あいさ

352: 2011/09/06(火) 21:02:18.70 ID:vrTQjfGp0
箒「…な、何だその直結は!? 色々と課程を飛んでないか!?」

一夏「すっ、すまん!」

箒「……まったく、…少しでも期待した私が馬鹿だった」

一夏「ん? ごめんよく聞こえなかった」

箒「何でもないわ馬鹿者!」

一夏「うぅ、ごめん」

箒「……初めてだったのだぞ」

一夏「え?」

箒「ファーストキスだったのだと言ったのだ!」

一夏「そ、そうだったのか!? すまん!」

箒「どういう意味だ失礼だぞ!」

354: 2011/09/06(火) 21:06:48.41 ID:vrTQjfGp0
一夏「いやだって箒くらい可愛ければそういう機会はいくらでも……」

箒「えっ……///」

一夏「あっ……///」

箒「……」

一夏「……」

箒「……本当か?」

一夏「ん?」

箒「私は、一夏から見て可愛いか…?」

一夏「う、うん。…可愛いよ、…凄く」

箒「……そっ、そうか…///」

一夏「……箒も、本当か?」

箒「…何がだ?」

一夏「初めて、だったのか……?」

420: 2011/09/07(水) 00:41:19.32 ID:lqMmuRkv0
IDチェック支援

438: 2011/09/07(水) 01:18:18.58 ID:lqMmuRkv0
おったった

623: 2011/09/07(水) 18:55:31.45 ID:lqMmuRkv0
うーっす

624: 2011/09/07(水) 18:58:57.94 ID:lqMmuRkv0
えっと、>>354からかな
また飯の支度の合間に書いてきます

626: 2011/09/07(水) 19:04:10.50 ID:lqMmuRkv0
箒「だからそうだと言ってるだろ!」

一夏「そ、そうか。すまん」

箒「まったく……」

一夏「はは……」

箒「……」

一夏「……」

箒「…おい」

一夏「ん?」

箒「『ん?』ではないわ! なにをニヤニヤしている!」

一夏「ごっ、ごめん! なんつーか、その、…嬉しくなっちまって」

箒「なっ……///」

665: 2011/09/07(水) 21:20:15.15 ID:lqMmuRkv0
これ、まだ同じ布団に入ってるんだよな……ゴクリ

680: 2011/09/07(水) 21:37:52.76 ID:lqMmuRkv0
一夏てめぇ起きてんだろ

722: 2011/09/07(水) 22:42:43.67 ID:lqMmuRkv0
一夏「あっ……」

箒「……ど、どういう意味だ?///」

一夏「え、と…だな」

ヒュ~…

箒「え…」

一夏「あ…」

        ドォン

箒「花…火?」

一夏「ああ。……さっき言ってた『ここに来るつもりだった』ってのはこれさ」

箒「つまり、映画からの花火というプランだったわけか」

一夏「ん、そういう事」

箒「……そうか」

724: 2011/09/07(水) 22:49:45.96 ID:lqMmuRkv0
ヒュ~…    ドォン

一夏「……箒」

箒「何だ?」

一夏「さっきの質問の答えも含めて、話したい事があるんだ」

箒「……うむ」

一夏「聞いてくれ、……俺」

ヒュ~…    ドォン

一夏「俺は、箒の事が……好きだ」

箒「…………ッッ!!」

箒「……ほん、とう…なのか……?」

一夏「…………多分」

箒「多分!? 多分ってどういう事だ!?」

729: 2011/09/07(水) 23:15:25.28 ID:lqMmuRkv0
自主保守

733: 2011/09/07(水) 23:25:46.01 ID:lqMmuRkv0
一夏「自分でもよくわからないんだ。こんな気持ち、初めてで。ただ……」

箒「……ただ?」

一夏「最近、気づけば箒の事を目で追ってる。部屋にいるときも、箒の事ばかり考えてる。箒と話してると、何だか不思議と嬉しくて、箒の事を想うと、胸の辺りがあったかく……っておい、箒!」

箒「……ふぁ///」しゅ~

一夏「大丈夫か!? 顔が茹だったみたいに赤いぞ!?」

箒「……らいりょうふ///」しゅ~

一夏「いや、全然大丈夫そうに見えないんだが…」

箒「う、うるひゃい! …う、ごほん! うるさい! 誰のせいだ!」

一夏「え、俺のせい!?」

箒「そうだとも! 全く恥ずかしいやら照れるやらで顔が熱いぞ」

一夏「ご、ごめん」

箒「でも……嬉しいぞ、一夏」

735: 2011/09/07(水) 23:32:43.58 ID:lqMmuRkv0
一夏「箒……」

箒「私も、同じだから」

一夏「それって……箒!」

箒「待て!……最後まで言わせてくれ。……一夏」

一夏「あ、…うん」

箒「私も、お前が好きだ。この世界の誰よりも、何よりも、愛している」

一夏「ほ、箒……ありがとう。俺も、凄く嬉しいよ。おかしくなりそうだ」

箒「ふふっ、私もだ」

一夏「……箒。俺、まだ最後まで言ってなかった」

箒「ん?」

一夏「俺と、恋人になってください」

箒「! ……はい!」

737: 2011/09/07(水) 23:36:49.56 ID:lqMmuRkv0
……



ヒュ~…    ドォン
一夏「……」

箒「……一夏」

一夏「なんだ、箒」

箒「少し、目を閉じてくれないか?」

一夏「? なんで?」

箒「いいから、早くするのだ」

一夏「……わかった」

箒「……閉じたか?」

一夏「ああ」

箒「……」

一夏「……」

739: 2011/09/07(水) 23:43:18.06 ID:lqMmuRkv0
箒「……」

一夏「…なぁ、ほうんむっ!?」

ヒュ~…

        ドォン

箒「……ふぅ///」

一夏「ほ、箒…///」

箒「ふふっ///」

ヒュ~…

箒「恋人同士というのは、3つのキスをするのだそうだ」

一夏「3つの?」

箒「そう、3つのキスだ。男から女へのキス」

一夏「さっきの、映画館でのキスの事か」

箒「ああ、そうなるな//。そして、女から男へのキス」

一夏「さ、さっきのか…/// 」

741: 2011/09/07(水) 23:48:25.48 ID:lqMmuRkv0
       ドォン

箒「ああ、そうだ//」

一夏「それで、3つ目は?」

箒「……双方から双方への、キスだ」

一夏「え、それって……」

箒「…一夏……」

ヒュ~…

一夏「……ほ、箒…」

箒「……」

一夏「……」

       ドォン

箒「……これで、正真証明の恋人同士だな。一夏」

一夏「ああ、そうだな。よろしく、箒」

箒「こちらこそよろしく頼むぞ、一夏」

746: 2011/09/07(水) 23:54:49.56 ID:lqMmuRkv0
………

……



箒「花火、綺麗だったな」

一夏「二人ともあんま花火の方見てなかったけどな」

箒「う、うるさいばか///」

一夏「ははは」

箒「……家に帰るのに、これほど後ろ髪引かれる思いを抱くのは初めてだ」

一夏「あ、そうだ箒、言い忘れてた」

箒「ん?」

一夏「この後、俺の家に来て欲しい」

箒「なっ、なななななななっ!? だ、ダメだ一夏!」

一夏「ええっ!? なんで!?」

750: 2011/09/08(木) 00:00:56.49 ID:zZ1U1W010
箒「恋人同士になったその日に初夜などと! い、嫌というわけではないが、私達はまだ学生なのだし」

一夏「! ち、違うよ箒! そういうんじゃなくて!」

箒「…え、違うのか…?」

一夏「実は、今日のデートプラン立てるのに千冬ねえもかなり協力してくれたんだ」

一夏(束さんはソッコー飽きて寝てたからな)

箒「千冬さんが?」

一夏「そう。だから二人でお礼と報告に行きたいんだ」

箒「そういう事か。わかった、お前の家に行こう」

752: 2011/09/08(木) 00:07:01.04 ID:zZ1U1W010
-織斑家
一夏「ただいま、千冬ねえ」

千冬「おお、一夏。どうだった?」

箒「……お、おじゃまします」

千冬「篠ノ之……。そうか、うまくいったか」

一夏「ああ、晴れて恋人同士だぜ」

箒「よ、よろしくお願いします」

千冬「うむ、こちらこそ愚弟を……いや、待て」

箒「!?」

千冬「少しそこで待っていろ」

タッタッタッ…

一夏「何だ? 千冬ねえどうしたんだろう」

箒「何かを、取りに行ったようだが…」

754: 2011/09/08(木) 00:11:06.66 ID:zZ1U1W010
……



千冬「すまん、少し待たせたな」

箒「い、いえ…」

箒(千冬さん、目が赤い…)

一夏「あれ、千冬ねえなんか目が」

千冬「…………」

一夏「な、なんでもない」

千冬「ふん。……これを取りに行っていたのだ。篠ノ之、お前にやろう」

箒「私に?…ありがとうございます」

箒(ガラスの、指輪……?)

箒「あの、これは…?」

758: 2011/09/08(木) 00:17:30.28 ID:zZ1U1W010
千冬「昔、縁日でな。一夏が買ってくれたものだ」

箒「一夏が…?」

一夏(お、覚えてないぞ…)

千冬(覚えていないのが丸わかりだ、愚弟め)

千冬「それをくれる時に一夏が言ったのだ。『僕、将来お姉ちゃんと結婚する。だからこれあげる』とな。……言ってみればそれは、一夏の嫁の証のようなものだ」

箒「……千冬さん」

千冬「それの持ち主は、もう私ではない。お前だ、篠ノ之」

箒「……はい」

千冬「一夏を、よろしく頼む」

箒「……はい!」

762: 2011/09/08(木) 00:26:39.86 ID:zZ1U1W010
………

……



束「そんなに泣くんなら、なんでデートのお膳立てまでしたりしたのさ」

千冬「わたっし、が、一夏を好ぎでも、っく、一夏は、篠ノ之が、好ぎっ、だがらぁ…」

束「ちーちゃんはホントに、……いい子だね」ぎゅ

千冬「うっ、く、う、うう、……うぅぅうぅぅあぁぁぁっ!」

束「どうせ、姉弟で恋人になるのは無理ーとか言って、我慢してたんでしょ?」

千冬「うっく、…うん、っく、う、うえぇ…」

束「しょーがないなー。ちーちゃん、うんとお泣き。束さんの胸でよければいくらでも貸すから」

千冬「…うん、っく、あり、がとう、っく、う、うぅうぇええぇぇん!」

束(いっくん……幸せにならないと、許さないからね)

774: 2011/09/08(木) 00:54:17.18 ID:zZ1U1W010
-X年後
シャル「おめでとう、一夏!」

セシリア「おめでとうございます、一夏さん!」

鈴「まさか箒に勝ち抜かれるとは思ってなかったわー」

ラウラ「私の嫁に嫁が出来る……これはどういう状況なのだ……?」

一夏「皆、ありがとうな」

千冬「おい愚弟なにをしている早く来い」

一夏「あ、千冬ねえごめん、すぐ行くよ! じゃ、皆後でな」

……



神父「汝らは自らが伴侶と決めたその者を、一生をかけて愛すると誓いますか?」

一夏「誓います」

箒「…誓います」

神父「では、誓いのキスを」

779: 2011/09/08(木) 01:01:04.72 ID:zZ1U1W010
一夏「箒、愛してる。これからも、ずっと」

箒「私もだ、一夏。氏が二人を分かつまで……いや、もしも分かたれても、永遠に」

一夏「……箒」

箒「……一夏」


カラーン    カラーン    カラーン
……



鈴「あーあ、ついにゴールインされちゃったー」

セシリア「悔しいですけど、現実は認めて、お祝いするしかありませんわ」

ラウラ「……どういう状況なのだ……?」

シャル「あれ、皆はもう諦めちゃうんだ?」

787: 2011/09/08(木) 01:08:56.50 ID:zZ1U1W010
一同「えっ」

シャル「僕は愛人でも二号でも諦めないよ」

シャル(先にデキた方が本当の勝者だもんね!)

箒「シャルロット、考えてる事がまるわかりだぞ」

一同「箒(さん)!」

セシリア「この度は本当におめでとうございます!」

箒「ありがとう、セシリア」

鈴「敗因は料理のレパートリーかしらね? まあおめでと」

箒「はは、ありがとう、鈴」

ラウラ「うーむ、わからん……」

箒「ラウラ……は、何だか自分の世界に没頭しているな」

791: 2011/09/08(木) 01:14:42.10 ID:zZ1U1W010
シャル「おめでとう、箒」

箒「ああ、ありがとう、シャルロット」

シャル「ねえ、今の、どういう意味かな?」

箒「ふふ、大方、先にデキた方の勝ちだとか考えてただろう?」

シャル「うっ……。まあね、正解だよ」

箒「だが、残念だったな」

シャル「え…?」

箒「その勝負でも、私の勝ちだ」

一同「え、えぇぇえぇぇーっ!!?」

一夏「おーい箒ー、そろそろ行くぞー」

箒「ではな、新郎が待っている」

795: 2011/09/08(木) 01:17:54.05 ID:zZ1U1W010
一夏「なに話してたんだ?」

箒「いやなに、お祝いにお礼を返していただけさ」

一夏「そうか、それじゃ、いこうか、ハネムーン」

箒「あぁ、行こう」

一夏「箒」

箒「一夏」

二人「いつまでもずっと、一緒だぞ」

ちゅっ



おしまい

798: 2011/09/08(木) 01:19:32.94 ID:zZ1U1W010
長くなってすいませんでした
保守、支援に感謝
あと、結婚式のくだりは>>622を見て思いつきました


引用: 一夏「箒と思いっきりイチャラブしてみたい」