599:◆TLyYpvBiuw 2014/11/28(金) 00:54:38.50 ID:L4ovkyQMo
ここは鎮守府。
実はここに40名の艦娘が隠れています。
隠れ方のお勉強です。
鎮守府狂騒曲 第二十六回
“敵艦から身を隠す方法”
実はここに40名の艦娘が隠れています。
隠れ方のお勉強です。
鎮守府狂騒曲 第二十六回
“敵艦から身を隠す方法”
600: 2014/11/28(金) 00:55:05.97 ID:L4ovkyQMo
ドイツ帰りのはっちゃんこと、伊号第八潜水艦がいます。
姿が見えませんので浮上してもらいましょう。
伊8さん、浮上してください。
ブクブクザバァ
伊8「はぁい」
ドォン
伊8「ぐげっ!!」
隠れる意義がおわかりですね。
601: 2014/11/28(金) 00:55:52.77 ID:L4ovkyQMo
こちらの広場には妙高型重巡洋艦の那智さんが物陰に隠れています。
那智さん、出てきてください。
那智「なんだ?」ヒョコ
ドォン
那智「ぐはぁっ!!」バタッ
602: 2014/11/28(金) 00:56:40.49 ID:L4ovkyQMo
倉庫の箱の陰にいるのは大和型戦艦の大和さんです。
大和さん、出てきてください。
……
『出てこない』ということを学んだようです。
でも隠れ方があまり上手ではありません。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
大和「がぁーーーっ!!」
603: 2014/11/28(金) 00:57:32.51 ID:L4ovkyQMo
暁型の響さんは陽動作戦のようです。
三つの箱を配置して隠れています。
でも簡単ですね。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
響「うぎゃあああ!!」
真ん中でした。
604: 2014/11/28(金) 00:58:24.58 ID:L4ovkyQMo
龍驤さんはうまく隠れました。
鎮守府の駐車場です。
どこにいるのでしょう。
出入り口の機械の後ろか、提督の車か、早霜の原付か、街路樹の陰か、草むらの中か。
でも実はモーリス・マリーナに隠れるところを見てしまいました。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
龍驤「あぎゃぁーーっ!!」
睦月「私のモーリス・マリーナが消し炭に!」
605: 2014/11/28(金) 00:59:13.19 ID:L4ovkyQMo
水上機母艦の千歳千代田姉妹は非常に巧妙に隠れました。
二週間の休暇だと言って旅に出てしまい、行き先も知らせず部屋の戸は釘付けにしてありました。
でも友人から行き先を聞きました。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
ちよちよ「あばぁーーーーーッ!!」
隼鷹さんが行き先を教えてくれたのです。
ドォン
隼鷹「うぎゃっ!」バタッ
告げ口屋は嫌ですからね。
606: 2014/11/28(金) 00:59:52.84 ID:L4ovkyQMo
ここは提督の家です。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
我々に非協力的だった、陸軍の本拠地です。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
同様な大井提督の家。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
真珠湾と。
ヒュゥゥゥゥゥ
ドォーーーーーン
607: 2014/11/28(金) 01:00:20.20 ID:L4ovkyQMo
ビキニ環礁も。
カッ
ドォーーーーーン
あとロシアも。
カッ
ドォーーーーーン
中国も。
カッ
ドォーーーーーン
アメリカも!
カッ
ドォーーーーーン
ぎゃははははははははは!!ごはははははははははは!!
608: 2014/11/28(金) 01:01:00.48 ID:L4ovkyQMo
霧島「あ、この辺でやめときます。暴力的なシーンで不快に感じた方もいるでしょう。私は大丈夫ですが」
比叡「ひ、ひえぇ……」
霧島「それではねのくまラヂオです」
609: 2014/11/28(金) 01:01:41.45 ID:L4ovkyQMo
ネノヒエェーンドクマノォ!ネノクマレィディオ!
暁「ねのくまラヂオの時間よ!出払ってる三人の代わりにこの暁と!」
Z1「レーベレヒトマースがやらせてもらうよ」
暁「大型建造二回したけどまるゆちゃんと蒼龍さんだったわ」
Z1「そ、それは災難だったね……」
暁「それでもう開発資材とか弾薬とか、無いわ」
Z1「ひどい話だよ」
暁「まあそんなことはどうでもいいわ。お便り読んでいくわよ!」
610: 2014/11/28(金) 01:02:41.21 ID:L4ovkyQMo
>艦娘に家族はいないので『誰だ……?』みたいな空気になった。
最初笑ってしまったが、よく考えたら笑えなかった
駆逐艦の子達としおいと龍驤のお父さんになってやりてえ……
暁「別にいいです」
Z1「即答だね」
暁「レディーだもの、必要ないわ。しおいちゃんには必要かもね」
Z1「どことなくお父さんっ子っぽいよね」
ダンロン知らないのに書いてくれて感謝してます
ところでうーちゃん、このおやつはどうだい(ボロン
暁「一応、一通り調べたわ。ダンガンロンパ」
Z1「どんなだった?」
暁「そうね、一言で言うなら『論破』だわ」
Z1「……なにもわからなかったんだね」
暁「それと!レディーはお菓子なんかに釣られないわ!」
Z1「それは多分、お菓子じゃないけどね……憲兵さんに連絡しておこう」
611: 2014/11/28(金) 01:05:09.71 ID:L4ovkyQMo
乙だな、英国紳士としてはね!
暁「レディーとして受け取るわ!」
Z1「思うんだけど別に英国紳士関係ないよねアレ」
暁「フランスだったらフランス紳士って言うのかしら」
Z1「ドイツだったらドイツ紳士だね」
乙!
次の次辺りのチャレンジを
『貨客船チャレンジ』はどうだろうか。
貨物船だとまんまTGのトレーラーチャレンジになるから、敢えて貨客船で。
暁「なるほどね、貨客船。橿原丸とか出雲丸とかかしら」
Z1「それって隼鷹さんと飛鷹さんだね」
暁「そうね。でも艦これ世界的には貨客船は艦娘、もとい船娘じゃないかしら」
Z1「小型船舶は普通なんだけど、どうなんだろう」
暁「まあいいわ!それじゃ、チャレンジの続きをどうぞ!」
612: 2014/11/28(金) 01:05:57.69 ID:L4ovkyQMo
「きゃああああああああああ!!」
天龍「なんだぁ!?」
愛宕「行ってみましょう!」
雷「あ……あ……」ガクガク
若葉「どうした?あッ!」
武蔵「これは……!」
「提督!!」
提督「」
前回、提督はまた氏んでいた。
613: 2014/11/28(金) 01:06:36.53 ID:L4ovkyQMo
ザワザワ
愛宕「お、落ち着いてみんな!」
武蔵「その通りだ。これは起きるべくして起きたのだ」
日向「まあ、そうなるな」
子日「提督が……」
雷「わ、私じゃないわ!前回は頃したけど今回は違うわ!」
初雪「待って、ここにダイイングメッセージがある」
天龍「これは……『ゴ』?」
伊58「えっ?」
614: 2014/11/28(金) 01:07:42.03 ID:L4ovkyQMo
日向「『ゴ』……ゴーヤ、お前じゃないのか」
伊58「違うよぉ!違う違う!」
武蔵「しかし、これでどうやら否応なしに学級裁判をやらざるを得なくなったわけだな」
熊野「では私はここを調べますわ」
愛宕「私もやるわ」
子日「それじゃあ、ゴーヤちゃんの部屋を見てくる」
若葉「私も聞き込みしてくる」
伊58「どーせ何も見つからないっ!」
武蔵「それは探してみなくてはわからない」
ワイワイガヤガヤ
615: 2014/11/28(金) 01:08:32.89 ID:L4ovkyQMo
熊野「……」スッ
愛宕「あ、触らない方がいいんじゃないかしら?」
熊野「そうですか?」
愛宕「よくドラマとかで言うじゃない」
熊野「それもそうですわね」
愛宕「……提督も苦しかったでしょうね」
熊野「そうですわね。こんなに血が流れているのですから」
愛宕「『ゴ』ねぇ。やっぱりあの子なんじゃないかしら」
熊野(提督は前のめりに倒れている、血が乾いてるから事件はおそらく昨夜、『ゴ』とだけ書かれたダイイングメッセージ)ジー
616: 2014/11/28(金) 01:09:27.96 ID:L4ovkyQMo
愛宕「何か見つかったの?」
熊野「……いえ」
若葉「熊野」
熊野「あら、若葉さん」
若葉「お前は那珂と話していたらしいな」
熊野「はい、それが?」
若葉「どうも、見たらしい」
熊野「えっ?」
愛宕「二人だけで話してずるいじゃない」
617: 2014/11/28(金) 01:10:00.36 ID:L4ovkyQMo
若葉「ああ、そうだ。お前にも聞いておこう。昨日の夜、一体何をしていた?」
愛宕「昨日の夜?そうねぇ、部屋でジッとしていたわ」
若葉「そうか。わかった。熊野、お前は那珂と話してたんだってな」
熊野「はい、そうですわ」
若葉「それじゃあまた後でだな」
スタスタ
熊野「なんだったのかしら」
愛宕「そろそろ、私たちも戻りましょうか」
熊野「ええ」
618: 2014/11/28(金) 01:11:04.67 ID:L4ovkyQMo
子日「結局なーんにも手掛かり無しかぁ~」
伊58「そもそも、提督は執務室で氏んでるんだから部屋から証拠なんて出てくるわけないよ」
武蔵「それもそうだが、だとするとやっぱりお前が犯人というのが濃厚だぞ」
伊58「うぐぅ」
ピンポンパンポーン
『レディースあーんどジェントルシップス!』
雷「な、何!?」
日向「放送だな」
619: 2014/11/28(金) 01:12:34.58 ID:L4ovkyQMo
『私は黒幕!この……なんかこれを仕組んだ黒幕です!』
天龍「学級裁判?」
『そう!それそれ!とにかく黒幕です!決して提督頃しちゃったから進行役がいなくなったわけではありません!
愛宕「えぇ~……」
『それでは証拠も揃ってきたところで学級裁判を開廷いたします!』
初雪「ここで?」
『だから説明してる途中でしょーが!専用の場所があるんです、“論破室”がね』
若葉「ひどい名前だ」
『1階の、えーっと……隅の方にありますから、皆様お集まりくだっさーい!』
榛名「よくわかりませんけど、行くしかないようですね」
次回に続く!
初雪「長くない?」
天龍「すまん、もーちょっとだけ続くからな」
620: 2014/11/28(金) 01:13:35.29 ID:L4ovkyQMo
ある戦隊は敵の渦中に取り残されてしまった。
加古「吹雪」
吹雪「なんですか加古さん」
加古「国に帰ったら何するつもりだい」
吹雪「さあどうしましょうか。祖母の面倒でも見ます。苦労させたから」
加古「親はいないのか?」
吹雪「母は空襲で、父は輸送艦に乗っていたのですが……いやいいんです」
加古「言いたくないなら言わなくていい」
吹雪「いえ、愚痴になりますけど聞いてくれますか。5年前になりますけど」
621: 2014/11/28(金) 01:14:40.00 ID:L4ovkyQMo
赤城「待たせましたね」
加古「赤城さん」バッ
赤城「休め。偵察機から連絡がありました」
加古「行けそうですか!」
赤城「夜を待ってなんとか脱出する以外手はなさそうです」
加古「そうでしょう!まずいよなぁ!」
赤城「何がまずいんだ適当なこと抜かすなっつの!私たちは何名ですか?」
加古「赤城さん、私、吹雪、綾波、暁の五名です」
赤城「ところが燃料は?」
加古「……四人分」
赤城「そうでしょう。だから一人、ここで自決しなくてはなりません」
デデーーン
622: 2014/11/28(金) 01:15:46.15 ID:L4ovkyQMo
綾波「私が自決します。どのみち望みはありません」
赤城「あなたは大破して腕が動かないのでしたね」
綾波「はい……残念ながら」
赤城「いや、くじで決めましょう。軍人らしく。加古、藁を出しなさい」
加古「はい!」スッ
赤城「いいかしら、一番短い藁を引いた人が自決する。いいですね」
加古「はい」―
吹雪「…」――
暁「うぅ…」―――
綾波「……」―――
赤城「……」-
加古「赤城さんですね」
623: 2014/11/28(金) 01:16:14.43 ID:L4ovkyQMo
赤城「待ってください、一番長いって言いませんでしたっけ?」
加古「短いやつですよ!」
赤城「もう一度やってみましょう。今よく見てなかった」
加古「やれやれ」――
暁「えい」――――
綾波「どうでしょう」――――
吹雪「はい」―――――
赤城「……」―
加古「赤城さん……」
624: 2014/11/28(金) 01:16:54.43 ID:L4ovkyQMo
赤城「次で最後にしましょう」
吹雪「どうぞ」―
綾波「はい」――
暁「どうだ」―
加古「ほい」――
赤城「はいっ!」-
「「……」」
赤城「わかった。そうね。じゃあ私がどうするかを決めるってことですね。どうするかをね。
言っておきますけど私がいないと非常に困ると思いますよ?いやだって空母ですし。
索敵とか、ほら索敵とか出来るし、階級も高いから誰かを推薦して表彰してもらったりとかも」
625: 2014/11/28(金) 01:17:41.24 ID:L4ovkyQMo
加古「……」
吹雪「……」
綾波「……」
暁「……」
赤城「わかりますよね?わかってますか?」
「「……」」
赤城「よし、他の手を考えましょう。なぁ~んかいい方法はないでしょうかね」
吹雪「どうでもいいけど早く決めましょうよ」
626: 2014/11/28(金) 01:18:19.48 ID:L4ovkyQMo
赤城「よし!ジャンケンで決めましょう!ジャンケンポンですからね?」
「「ジャンケンポン!」」
赤城「……」チョキ
加古「……」グー
吹雪「……」グー
暁「……」グー
赤城「えーっと、チョキはなんでも切れますよね?」
加古「グーは無理でしょう」
赤城「割とよく切れるチョキですけど?……あ!綾波さんやってない!」
加古「そいつは無理でしょう」
赤城「ああ、そうでした、すっかり忘れてました」
綾波「……」
627: 2014/11/28(金) 01:19:24.69 ID:L4ovkyQMo
赤城「じゃあこうしましょう。みんなのために、綾波さんが自決すればいいと思う人、ハイ手をあげて!」バッ
加古「」バッ
吹雪「」バッ
暁「」バッ
綾波「もうやめて!こんな馬鹿らしいこと!やめてください!」
加古「そんな……カッカすんなよな」
綾波「いえこの際言わせてもらいます!私だって出撃したときは手は動いた!
でも初戦で右手を……。でも私は微笑んでいた。人類の未来を信じていたからです。希望に満ちた未来を!
手ぐらい捧げる価値があると思った!そしてもう一方だって喜んで差し出したんです。歌を口ずさみながら。
信じていたのよ!笑うがいい!体の筋一本一本が、雨の一雫一雫のように花を咲かすことを!」
明石「はいはいちょっと連れて行きますね」ガシッ
加古「あ、はい」
綾波「やがてその花が!かぐわしい香りを放ち、新たな命が生まれる!新たな力が!新たn」ズリズリ
628: 2014/11/28(金) 01:20:01.25 ID:L4ovkyQMo
~ここはよくある普通のペットショップ~
夕立「新人さんっぽい?」
ビスマルク「褒めても、いいのよ?」
卯月「ドイツってペットショップとかダメなんじゃなかったっけ」
ビスマルク「まあ細かいことは気にしないで」
卯月「えぇー」
プリンツオイゲン「流石ですお姉さま!」
夕立「それはどこぞの劣等生の妹っぽい!」
深雪「呼んだ?」
卯月「呼んでないぴょん」
深雪「そっか」
さぁ、次回の鎮守府狂騒曲でるわよ!タウイタウイのみんなも元気かな?
629: 2014/11/28(金) 01:23:44.66 ID:gQC+OsEVO
おつ
腕が動かなくてもくじは引ける綾波さんマジ鬼神
腕が動かなくてもくじは引ける綾波さんマジ鬼神
630: 2014/11/28(金) 01:38:39.52 ID:bh8rC5WH0
カオスさが復活してる……だと……
これを待っていた!乙
これを待っていた!乙
631: 2014/11/28(金) 10:03:13.95 ID:pf7p8FWSO
乙です
明石に引きずられた綾波の運命やいかに
明石に引きずられた綾波の運命やいかに
次回:変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- 第二十七回
引用: 変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-
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