724:◆TLyYpvBiuw   2014/12/24(水) 21:38:38.20 ID:jh+QcEKmo



暁「走れそりよ♪」

雷「風のように♪」

電「雪の中を♪」

響「軽く早く♪」

提督「……」ニコニコ

暁「笑い声を♪」

電「雪にまけば♪」

雷「明るいひかりの花になるよ♪」

六駆「誕生日ー♪おめでとー♪天皇陛下ー♪」

提督「えっ!?」

六駆「皇国日本にえーいーこーあーれーーー♪」

提督「ジングルベルじゃないの!?」

12月23日は天皇陛下のお誕生日です!
臣民ども!お辞儀をするのだ!

提督「そんな行事じゃねーよ!もっとこう静かにお祝いしようよ!ていうか!」

提督「昨日だよ!」

暁「しまったわ!」


鎮守府狂騒曲 第三十回
Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん -艦これ-
725: 2014/12/24(水) 21:39:31.71 ID:jh+QcEKmo

クリスマスだというのに、大和の部屋からは怒号が聞こえた。

初霜「全く、役に立たないゴミですねぇ……」

大和「……」

初霜「主砲、何cmでしたっけ?」

大和「46cmです」

初霜「46cm!へー!何か役に立つことありましたか?」

大和「ありません……」

初霜「へぇ?それで連合艦隊旗艦?随分と偉そうですね」

大和「すみません……」

初霜「あなた何かしました?ねぇ」

大和「沖縄へ向かう途中、何もできずに沈みました」

初霜「資源の無駄でしょう?あなたの存在そのものが」

大和「すみません」

726: 2014/12/24(水) 21:40:04.17 ID:jh+QcEKmo

初霜「一隻でも沈めましたか?」

大和「いえ」

初霜「よく恥ずかしげもなく顔を見せれたものですね」

大和「すみません」

初霜「すみませんだけじゃわかりませんけどね」

大和「……すみません」

初霜「それで、航空機は?」

大和「……機です」

初霜「聞こえませんよ!」

大和「10機です!」

初霜「はぁ……防護巡洋艦にでも改装したらどうです?」

大和「すみません」

727: 2014/12/24(水) 21:40:46.97 ID:jh+QcEKmo

初霜「……気になっていたんですが、なんでパッドを?」

大和「えっ?これは……」

初霜「外しなさい!」ガバッ

大和「あっ……」

初霜「まさかこれだけ言われて興奮してるんですか?」

大和「……///」コクコク

初霜「どうしようもない豚ですねぇ!跪きなさい!」ピシッ

大和「ぶひいいいいいいいいい///」ビクンビクン

728: 2014/12/24(水) 21:41:27.27 ID:jh+QcEKmo

雪風「何やってるんですかぁ?」

初霜「」

大和「」

雪風「えっ?」

大和「こ、これはその……」

初霜「ちょっとした、遊びみたいな?もので」

雪風「雪風も遊びたい!」

初霜「じゃ、じゃあ別の遊びにしよう!ね!」

729: 2014/12/24(水) 21:42:02.44 ID:jh+QcEKmo

クリスマス、ドイツ艦たちはとりわけはしゃいでいた。

ビスマルク部屋

ビスマルク「クリスマスね!」

Z1「そうだね」

伊8「ねね、ドイツではクリスマスはどんな事するんです?」

Z3「家族と過ごす」

プリンツオイゲン「今は帰れないけど、この戦いが終わったらまた家族に会える」

Z1「そうだね、ドイツに早く帰りたいよ……」

ハァ……

730: 2014/12/24(水) 21:42:48.26 ID:jh+QcEKmo

伊8「……」

ビスマルク「ゴホン、ハッチャンが困っているわ。それなら、ここは一つドイツ語の歌を歌いましょう」

Z1「何を歌うの?」

ビスマルク「ドイツと言っても、オーストリアの歌よ。ハッチャンも知ってると思うわ」

伊8「日本でも有名なんですか?」

ビスマルク「そうね、マックス、そこのギターを取ってくれる」

Z3「はい」

ビスマルク「それじゃあ、行くわ」ジャララン

731: 2014/12/24(水) 21:44:17.51 ID:jh+QcEKmo

シュティレ ナハト ハーリィゲ ナハト
Stille Nacht, heilige Nacht,

アレス  シュレーフト アィンザム ウ゛ァハト 
Alles schlaft, einsam wacht

ヌァ ダス トラォテ  ホーホハィリゲ  パーァ 
Nur das traute, hochheilige Paar,

ホルデァ クナーベ イム ロキゲン  ハーァ
Holder Knabe im lockigen Haar

シュラーフ イン ヒムリシェァ  ルゥ
Schlaf in himmlischer Ruh!

シュラーフ イン ヒムリシェァ  ルゥ
Schlaf in himmlischer Ruh!


パチパチパチ!

伊8「す、すごい!『清しこの夜』ですね!」

プリンツオイゲン「流石ですお姉さま!」

ビスマルク「そ、そーお?ふふん、もっと褒めてもいいのよ?」

732: 2014/12/24(水) 21:45:30.41 ID:jh+QcEKmo

Z3「ん……」

Z1「どうしたの?マックス」

Z3「来客かしら」

ガチャ

「「「うわぁ!」」」

ドサァァ

Z3「随分と大所帯の来客ね」

ビスマルク「何の騒ぎ?」

川内「いや、ちょっと、綺麗な歌が聞こえてね、アハハ」

龍驤「そーや!誰やねんさっき歌ってたの!」

ビスマルク「私、だけど」

赤城「素敵な歌声でしたね」

吹雪「もう一度聞かせて欲しいんですけど!」

ビスマルク「そお?そーーーーーおぉ?いやー参ったわねそこまで言われたら歌わなくちゃ~~!」ニヤニヤ

733: 2014/12/24(水) 21:46:47.06 ID:jh+QcEKmo

ワイワイ

艦娘たちはクリスマスを楽しんだ。
しかし、それを虎視眈々と狙う不届きものがいた!

「クックックッ……」

川内「何者!?」

空母棲姫「深海棲艦よ……!」

赤城「なんですって!?」

駆逐棲姫「クリスマスで浮かれているわね!」

吹雪「一体何の用ですか!?」

港湾棲姫「一緒にクリスマスパーティーしましょう♪」

ビスマルク「なーんだ、そんなことか。もちろんいいわよ♪」

北方棲姫「わあい!」

そう、今日はクリスマスイブ!
深海棲艦だってこういう日にかこつけて遊びたいのだ!
二つの勢力は今だけは存分に楽しんだ……。

~突然だが自スレの宣伝だ!~

【艦これ】長月「なあ島風、月が綺麗だな」島風「えっ」

ギャグでもスレタイのような百合でもないため閲覧注意
完結済み

島風「こういうことしていいの?」

長月「いいんじゃないか自分のスレだし。頭に過去作品載せる人もいるしな」

島風「ふうん」

734: 2014/12/24(水) 21:47:46.43 ID:jh+QcEKmo

ネノヒウントクマノォ!ネノクマラーディオゥ!

熊野「メリークリスマス!ねのくまラヂオのお時間ですわ」

子日「くまのんと子日!そして若葉ちゃんがお送りするよー!」

若葉「今日もやっていくぞ」

子日「今日は何の日?クリスマスだよ!」

若葉「毎年思うんだが、24日なのか25日なのかわからなくなるんだよな」

熊野「25日ですわ。でも24日の日没から祝い始めるそうですわ」

子日「日本でクリスマスが普及し始めたのは1900年、明治33年頃なんだってね!」

熊野「そう、1928年、昭和3年には朝日新聞に『クリスマスももはや日本の行事に』とまで書かれるほどでしたのよ」

若葉「私たちにとってはつい最近の出来事だな」

735: 2014/12/24(水) 21:48:33.88 ID:jh+QcEKmo

子日「そうだね、私たちが生まれる1933年、昭和8年頃にはもう普及してたんだ!」

熊野「私の竣工する1937年だともっと広がっていたでしょうね」

若葉「そう思うと、もう100年以上も日本はクリスマスをやっていたのか」

子日「日露戦争よりも早かったんだよ!」

若葉「まさしく驚きだな」

熊野「さて、クリスマス談義もこれくらいにしてお便り読んでいきますわ」


乙です
さてクリスマスプレゼントを提督達が無事に奪還できるか見物だな


熊野「……」

子日「そんなん、ないよ!前回クリスマス攻勢とかあったような気がしたけど別にそんなことはなかったよ!」

若葉「それでいいのか……」

736: 2014/12/24(水) 21:49:08.09 ID:jh+QcEKmo


駆逐艦は流行るよッ!


子日「そうだね!流行るよ!」

若葉「ああ」

熊野「重巡洋艦も流行って欲しいですわ」

子日「重巡は流行らない」

熊野「流行ってもいいではありませんか……」

若葉「それでは、お待ちかね?のねのくまチャレンジだ」

熊野「私たちは三隻の客船の船長にそれぞれ任命されることになりましたの」

※語りっぽいものの振り分けっぽい!
“”=子日
【】=熊野
〈〉=若葉

737: 2014/12/24(水) 21:50:01.41 ID:jh+QcEKmo

“寒い中、港へ召集がかけられました”

熊野「ふぅ~、寒いですわ」

子日「もっと暖かくしてくればよかったなぁ」

若葉「私は問題ない」

子日「そりゃそんだけ厚着してればね」

若葉「キスカ作戦で北方は慣れている」

熊野「どの口が言うのですか」

〈番組スタッフから指令が届く〉

子日「なになにー?『客船の船長となり、乗客の忘年会を成功させよ』だって」

熊野「これは……なんと言いますか……」

若葉「私たちは忘年会はお預けか」

子日「え~~!そりゃないよ~~!」

738: 2014/12/24(水) 21:50:47.23 ID:jh+QcEKmo

若葉「ところで、船は?」

熊野「そこに停泊しているものでは?」

子日「うん、三隻あるね」

【それぞれ『タイタン』、『冬弥丸』、『セヴォル』というらしいですわ。】

子日「一つ言っていい?」

若葉「なんだ」

子日「不謹慎すぎない?」

熊野「今更ですわね」

若葉「人災なだけセヴォルがマシと考えるか」

熊野「時期的にタイタンは嫌ですわね」

子日「冬弥丸もねぇ……」

若葉「うーん、それじゃタイタンにしよう」

熊野「私は冬弥丸にさせていただきますわ」

子日「じゃ、セヴォルだ。珍しく意見があったね」

739: 2014/12/24(水) 21:51:52.42 ID:jh+QcEKmo

【みな、それぞれの船に乗り込みました。船には既に乗客が乗り込んでいました。
 私の船には女学生たちが乗っていましたわ。部活の集まりだそうです。】

乗客N「それではみなさん、乾杯!」

「「「かんぱーい!」」」

ドォーン!!

【全く、どこの世界に戦車に乗った女学生がいるのやら。】

〈熊野が戦車砲に悩まされている間、私は痴女に悩まされていた。〉

若葉『乗客の皆様、下をお履きください』

乗客M「下……?」

乗客Y「履いてるが」

乗客F「あ、ストッキング?」

〈何なんだこいつらは。〉

“一方私の船の治安は最悪だった。”

740: 2014/12/24(水) 21:52:31.94 ID:jh+QcEKmo

隼鷹「も~~~~っと酒持ってこ~~い」ヒック

子日「隼鷹さん!ちょっと!」

加賀「う……流石に気分が……」

子日「加賀さん!担架持ってきて誰かー!」

皐月「トイレどこ?」

子日「向こう!」

“しかも知人。”

〈かくしてクソみたいな客船三隻はクソみたいな乗客を乗せてクソみたいに寒い冬の海に出航するのである。クソが。〉

“若葉ちゃん相当頭来てるね。”

【そうですわね……。それでは、また次回お会いしましょう!さようなら!】

741: 2014/12/24(水) 21:53:30.68 ID:jh+QcEKmo

~ここはよくある普通のペットショップ~

夕立「ふんふんふ~ん♪」

卯月「クリスマスっぴょん!ケーキ楽しみ~~!」

店長「ほら、どうぞ召し上がれ」

夕立「うわ~い!」

卯月「いっただっきま~~っす!」

パクッ

夕立「ぶええまじいいいい!!!」

卯月「なにこれ!」

店長「ペット用のケーキだが、口に合わなかったか」

夕立「人間用!人間用ください!」


次回の鎮守府狂騒曲もお楽しみに!メリークリスマス!お、俺ぇ?ここここれから用事があるようなないような……

742: 2014/12/25(木) 01:12:19.74 ID:Fm4SYuHcO
若葉は「クソが」がやたら似合うなぁ

743: 2014/12/25(木) 09:43:30.71 ID:BZPnx+LSO
大和と初霜の会話が鶴翼の絆みたいな感じだったな。
まぁ、あっちは大和と比叡・榛名だったけど
次回:変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- 第三十一回



引用: 変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-