302:◆TLyYpvBiuw 2015/02/18(水) 18:14:16.05 ID:3zPYnWrYo
【第十四話 白雪と夕立】
早朝の駆逐艦寮。
不知火「……おや」
ドタバタ
夕立「あっはははははー!」
白雪「こらぁー!待ちなさい!」
夕立「白雪ちゃんからかうと退屈しないっぽいー!」
白雪「ど、どういう意味ですそれ!」
不知火(もうそんな時間か……)
いつもの朝の風景だ。
白雪も夕立も朝は早く、鉢合わせる度に夕立は白雪をからかって楽しんでいる。
微笑ましい光景であった。
しかし、そんな二人を邪な目で見る者たちがいた……。
早朝の駆逐艦寮。
不知火「……おや」
ドタバタ
夕立「あっはははははー!」
白雪「こらぁー!待ちなさい!」
夕立「白雪ちゃんからかうと退屈しないっぽいー!」
白雪「ど、どういう意味ですそれ!」
不知火(もうそんな時間か……)
いつもの朝の風景だ。
白雪も夕立も朝は早く、鉢合わせる度に夕立は白雪をからかって楽しんでいる。
微笑ましい光景であった。
しかし、そんな二人を邪な目で見る者たちがいた……。
303: 2015/02/18(水) 18:15:07.30 ID:3zPYnWrYo
食堂
磯波「絶対二人はそういう関係なんだよ!」
秋雲「不良男と真面目女ってのは定番だけどねぇ」
磯波「でも、二人とも毎朝のように私たちより先に起きてるんだよ?」
秋雲「早朝の密会ってやつ?」
磯波「早朝の密会……キャー///」
秋雲「ふーむ……じゃ、調べてみるか。いいネタになりそうだし」
磯波「うん、そうしようよ!」
磯波は少々妄想の激しい子であった。
これでも提督の前では大人しいのだが、見かけによらず色恋沙汰は大好物である。
秋雲もそういうことは好きであり(彼女の場合若干ニュアンスが異なるが)、磯波とはよくつるんでいた。
304: 2015/02/18(水) 18:15:50.10 ID:3zPYnWrYo
翌朝、まだ暗いうちに二人は寮のロビーで落ち合った。
磯波「まだ誰も起きてないよね?」
秋雲「うん、静かだ」
磯波「寒~い……」ブルブル
秋雲「そりゃあ、冬だし」
磯波「早く来ないかなぁ」
ギィ
秋雲「おっ、誰か出てくるぞ。テーブルの陰に隠れろ」ササッ
磯波「うんっ」サササッ
スタスタスタ
不知火「……」
305: 2015/02/18(水) 18:16:19.08 ID:3zPYnWrYo
秋雲(なんだ、不知火かよ)ヒソヒソ
磯波(まさか、三角関係!?)ヒソヒソ
秋雲「んなわけあるかっ!!」
不知火「ひょっ!?」ビクッ
磯波「えっ?」
秋雲「おっ?」
不知火「……」
秋雲「……」
磯波「……」
不知火「ど、どうも……おはようございます」
秋雲磯波「「お、おはようございます……」」
不知火「……じゃ、私はジョギングがあるので、失礼」
スタスタ
306: 2015/02/18(水) 18:16:52.40 ID:3zPYnWrYo
磯波「……」
秋雲「ククク……『ひょっ!?』だって……フフ」クスクス
磯波「わ、笑っちゃ悪いよぉ」
秋雲「フフフ……にしても寒いなぁ。もうちょっと寄ってよ」
磯波「えっ」
秋雲「あたし指先冷えるんだよなぁ~」サワサワ
磯波(……やだ、私の手をとって)
秋雲「磯波はあったかいな手。手が冷たい人って心はあったかいって言うけどどうなんだろ」
磯波(ひょ、ひょっとして好きなの?私のこと///)
秋雲「ん?どうしたの赤くなって、風邪?」
磯波「ご、ごめんなさい!気持ちは嬉しいけど私、秋雲ちゃんのこと友達としか見れないからっ!」
秋雲「え゛っ!?」
307: 2015/02/18(水) 18:17:35.94 ID:3zPYnWrYo
磯波「ごめんなさぁ~~い!」ピュー
秋雲「え゛っ!?」
白雪「」
夕立「」
秋雲「え゛っ!?」
夕立「あ、あなたそれアレでしょ?れ、レOってヤツでしょ……?」
白雪「少し……引きます……」
秋雲「」
白雪「行きましょう……彼女振られたんだからそっとしておきましょう……」
夕立「う、うん……」
スタスタ
秋雲「」
不知火「WAWAWA忘れ物っと……おや、秋雲、どうしました」
秋雲「……いや、全然わからん」
不知火「……?そうですか」
308: 2015/02/18(水) 18:18:13.88 ID:3zPYnWrYo
ルールルールルル♪ルール
プツン
ネノヒウントクマノォ!ネノクマラーディオゥ!
熊野「ねのくまラヂオのお時間ですわ」
子日「くまのんと子日!そして若葉ちゃんがお送りするよー!」
若葉「今日もやっていくぞ」
多摩「待つにゃ!」
熊野「なんですの?」
多摩「いや、ナチュラルに乗っ取ろうとしてるんじゃないにゃ!」
加古「そーだぜ、あたしは別に楽だからいいけど」
多摩「プライドというものがないのかにゃ!?」
古鷹「とにかく、乗っ取りはSS速報のルールで禁止されているんですよ!」
309: 2015/02/18(水) 18:18:46.83 ID:3zPYnWrYo
子日「そっちかー!」
熊野「それなら、仕方ありませんわね」
若葉「じゃあお便りを読んでいくぞ」
多摩「だから!待ってってば!」
子日「もう!なんなのいきなり入ってきてさ!」
多摩「いきなり入ってきたのはそっちにゃ」
加古「今思ったんだけど、ねのくまラヂオキャラ濃いなぁ~」
古鷹「もうその時点で負けてるかも……」
多摩「弱気になったらダメにゃ!なんか、あるにゃ!こっちにもいいところは!」
加古「例えば?」
多摩「えーっと……強さとか」
子日「そりゃ駆逐2、重巡1と軽巡1、重巡2じゃそっちのが強いけど」
熊野「別に強さを競い合うものじゃありませんからね」
310: 2015/02/18(水) 18:19:19.27 ID:3zPYnWrYo
多摩「だが、そうとわかれば実力行使にゃ!」
ドンドン!
若葉「うおっ」
古鷹「多摩ちゃんストップ!こんなところで砲撃しちゃダメだよ!」
多摩「『ちゃん』はやめるにゃぁー!!」
熊野「私が、ひと捻りで黙らせて差し上げますわ」
子日「かかってこーい!」
加古「えー……お便り読みまーす」
311: 2015/02/18(水) 18:19:51.89 ID:3zPYnWrYo
加古はかわいいなぁ
もしかしてネノクマ、タマの部屋を乗っ取る気じゃないだろうな?
加古「か、かわいいって……///」
熊野「とぉおぉおぉぉぉぉおおぉぉ!!」
多摩「ふみゃあああーーーー!!!」
子日「子日アターーック!」
古鷹「撃てぇー!」
若葉「この瞬間を待っていたっ」
ドンドン!バラララララ
加古「乗っ取るどころの騒ぎじゃないな。ていうか誰か止めろよ!」
雲龍「逃げましょう、加古」
加古「あ、雲龍!逃げちゃっていいのかなぁ~~」
雲龍「このスタジオはもう終わりよ」
加古「う、うん……」
タッタッタッタ…
312: 2015/02/18(水) 18:21:06.20 ID:3zPYnWrYo
榛名「先ほど、某鎮守府が倒壊するという事故が起こりました。広報の収録中のトラブルによるものだそうです」
霧島「次のニュースです。ついに秋月問題が大規模デモへと発展し、憲兵隊が対応に追われています。金剛姉さま」
ワーワー!
金剛「ここは現場デース!たった今デモ隊が行進マース!」
「秋月の保護を!」
「秋月を安価から解放しろー!」
金剛「デモ隊の人に話を聞いてみマース!ちょっといいですカー?」
秋月「はい」
金剛「今回どういった経緯でこんなことに?」
秋月「我々秋月は安価で酷使されては嫌われてきました!もうそんな目には会いたくない!
だからこうやってデモで安価スレでの秋月の規制を訴えているわけです!」
313: 2015/02/18(水) 18:22:16.55 ID:3zPYnWrYo
金剛「具体的にどういった内容を要求しているんですカー?」
秋月「まず、末尾Oの秋月安価の無効。それから秋月安価が取られる場合の厳しい制限、例えば1スレに1つなどです」
金剛「なるほどー、静かに平穏に暮らしたいわけですネー!?」
秋月「端的に言うとそうなります。私たちは嫌われるためにSSに出演するわけじゃないんです!」
金剛「ありがとうございマース!それじゃあ霧島ー!続報が出たらまた呼び出すネー!」
霧島「中継の金剛お姉さまでした」
榛名「難しい問題ですね、秋月好き提督の意図とは真逆の現象が起きています」
霧島「何者か、秋月のネガティブキャンペーンを行っている者がいるのではないでしょうか?」
榛名「過ぎたるは及ばざるがごとし、もし秋月が好きでやってるなら一歩下がって周りを見てください」
霧島「嫌いでやってるなら……これは言うまでもありませんね。ではニュースの時間を終わります」
-次回に続くデース!-
314: 2015/02/18(水) 18:34:28.63 ID:l6UFIxHSO
乙です
え~と、ねのくま復活?
え~と、ねのくま復活?
315: 2015/02/18(水) 19:52:17.75 ID:fU+cvaerO
やったー次週からもねのくまラヂオですね!
……や、2スレ続けてやたらいろんなことに対処してきた分すごい安心感ある
……や、2スレ続けてやたらいろんなことに対処してきた分すごい安心感ある
次回:変な艦これ劇場 -お話は変わりまして-【第十五話 どんなSSが好き?】
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