1: 2016/09/26(月) 20:11:21.23 ID:1/jo9p2H.net
海未「はいどうも~!」タッタッタッ

巧「……」ノロノロ……

海未「音ノ木坂学院から来ました!μ'sの園田海未です!」

巧「……乾巧だ」

海未「よろしくお願いします!」

巧「……」

海未「今日はこのちょっと変わった組み合わせで漫才をやらせていただこう思うんですけどね~」

巧「……意味わかんねぇ」

海未「あっ!真姫のマネですか?!」

巧「……違げぇよ。……ったく、漫才でも何でもいいからさっさと終わらせてくれ」

海未「というわけで早速始めていきますので最後までお付き合いください!」ペコリ!

パチパチパチパチ(拍手)

巧「……はぁ」タメイキ

3: 2016/09/26(月) 20:12:23.79 ID:1/jo9p2H.net
海未「聞くところによると乾さんは仮面ライダーをなさってるとか」

巧「まぁな……」

海未「失礼な話ですが私、仮面ライダーってあんまり興味なくて」

巧「だろうな。女子はプリキュアとかのが興味あんだろ」

海未「そうですね。プリキュアとか宇宙刑事シリーズとかですかね」

巧「チョイスが渋い!そこはおジャ魔女とか言っとけよ」

海未「さすがにそれでは乾さんに申し訳ないと思いまして、仮面ライダーについて調べてきました」

巧「そりゃどうも」

海未「あのですね、乾さん」

巧「なんだよ?」

海未「知ってますか?今の世の中は便利なものでインターネットサービスのヤホー検索というものがありましてね」

巧「よくそんな堂々と丸パクりできたな」

海未「『乾巧 仮面ライダー』でググってみたところ……」

巧「ググってんじゃねぇよ!そこはヤフー使ってやれ!」

海未「5件ほどヒットしましたのでちょっとご紹介させていただこうと思います」

巧「少な!ウソだろ?!自慢じゃないけど結構人気あるぜ、俺」

海未「ウソです」

巧「ほっ……」

海未「ところで乾さん」

巧「なんだよ?」

海未「なかなかキレのいいツッコミをお持ちのようで」ニヤニヤ

巧「そ、そんなんじゃねぇよ///。いいから続けろ」

海未「はい、では……」

6: 2016/09/26(月) 20:13:23.63 ID:1/jo9p2H.net
海未「こちらが乾さんが変身する仮面ライダーの写真となっております」スッ

巧「フリップまで持ってきたのか。ご苦労なこったな」

海未「知らない人もいると思うので」

巧(俺、こんなポーズしたっけ?)

海未「その名も『仮面ライダーゴーゴーゴー』!」

巧「だせぇ!嫌だわそんな名前!変身したくねぇわ!『ファイズ』な『ファイズ』、『555』で『ファイズ』って読むんだよ。そんなんでよく紹介しようと思ったな」

海未「はぁ、そうでしたか。で、その『仮面ライダーファイズリ』がですね……」

巧「待て待て待て!変な一文字足してんじゃねぇよ!下ネタみたいになってんぞ!」

海未「そいや!!」ブン!

パチン!

巧「痛っ!何で急にビンタしてきたんだよ」

海未「貴方は……貴方は最低です!乙女に向かって何が◯イズリですか!」

巧「知らねぇよ!お前が勝手に言い出したんだろ!」

海未「人が胸のことを気にしてることも知らないでっ……!」

巧「……いや、それは本当に知らねぇよ」

no title

7: 2016/09/26(月) 20:15:51.16 ID:1/jo9p2H.net
海未「気をとり直しまして。この『仮面ライダーファイズ』はスマートブレイン社が開発したものでして、携帯電話とベルトを使って変身するんですよね」

巧「ああ」

海未「ちょっとやってみてくださいよ」

巧「仕方ねぇな……」

ブン!

巧「変身」

ブン!

海未「っとまあ、このようにクソダサい変身ポーズなわけですが……」

巧「待て待て待て!!人に変身させておいてクソダセぇはないだろ!」

海未「だって腕上げて下げただけじゃないですか」

巧「そう言われたらそうだけどよ」

海未「ですが乾さんはポーズのダサさを変身前のセリフで中和させているわけです」

巧「そんなん意識したことねぇわ!」

8: 2016/09/26(月) 20:16:42.28 ID:1/jo9p2H.net
海未「でも名言はたくさんありますよね」

巧「自分じゃよくわかんねぇな。例えばどんなだ?」

海未「例えば、人気なところで『戦うことが罪なら、俺が背負ってやる!』っていうのがありまして」

巧「ああ、そんなことも言ったな」

海未「あと、『見つけようぜ!俺たちの答えを!』」

巧「おお、最終回のやつだな。他には?」

海未「あとは、乾さんが夢について語るシーンですね」

巧「ああ、あの時の」

海未「『知ってるか?胸っていうのはな』」

巧「いきなりひっでぇ改悪が入ってるぞ。『胸』じゃなくて『夢』な」

海未「『胸っていうのはな、小さいと切なくなるが、大きいと時々すっげぇ肩がこる……らしいぜ』」

巧「いや、知らねぇよ」

海未「『私には胸がない』」

巧「自分からネタにすんなよ。気にしてるじゃなかったのかよ」

海未「『でもな、胸を盛ることは出来る!変身!』」

巧「『夢を守ることは出来る!』な」

海未「あーーい!」ブン!

パチン!

巧「痛ぇ!またビンタしやがったな!」

海未「貴女は最低です!さっきから胸の話しかしてないじゃありませんか!!」

巧「俺は何も言ってねぇ!」

9: 2016/09/26(月) 20:17:26.97 ID:1/jo9p2H.net
海未「と、まぁ下品な乾さんは置いておいて」

巧「どういう思考回路してんだ、こいつ」

海未「続きまして、こちらがファイズが戦っているところの写真です」スッ

巧(俺こんなところで戦ったっけか?)

海未「この写真でですね、私、すごいことに気が付いてしまったんですが」

巧「すごいこと?なんだ、気になるじゃねぇか」

海未「乾さんってもしかして……」

巧「おう」

海未「真姫推しですか?」

巧「意味がわかんねぇ!」

海未「あっ!またマネしましたね!」

巧「してねぇ!とりあえずどういう意味か説明してくれ!」

海未「だってこの赤いサイリウム……」ふりふり

巧「サイリウムじゃねぇよ!敵を目の前にしてサイリウム振り回すとか正気じゃないだろ!これはフォトンエッジっていう武器だよ、武器」

海未「フォトンエ◯チ!!ハレンチです!」

巧「さっきからハレンチなのはお前の頭の中だろ!!」

no title

11: 2016/09/26(月) 20:18:22.94 ID:1/jo9p2H.net
海未「続きましてファイズ愛用のバイクの……」

巧「おいちょっと待て、お前」

海未「どうかなさいましたか?」

巧「お前、本当にやる気あんのか?」

海未「もちろんですよ。何を今さら」

巧「でも、さっきから言ってることめちゃくちゃじゃねぇか。本当に調べてきたのか?」

海未「ええ、まぁ」

巧「こっちだってな、貴重な仕事の時間割いて来てやってるんだよ。それがこんな適当なのに付き合わされてよぉ」イライラ

海未「えっ!?乾さん働いてらしたんですか?!」

巧「働いてるわ!」

海未「あっ!工事現場とかによくいる」ふりふり

巧「フォトンエッジは交通整備の光る棒じゃねぇ!」

海未「フォトンエ◯チ!!ハレンチです!」

巧「そのくだり2度目!」

12: 2016/09/26(月) 20:19:52.02 ID:1/jo9p2H.net
海未「じゃあ何のお仕事をされてるんですか!」

巧「クリーニング屋だよクリーニング屋!」

海未「えっ、似合わな」ボソッ

海未「それでこのバイク『オートバジン』は実は変形して……」

巧「おい、待て待て待て。しれっとネタに戻るな」

海未「何なんですかさっきからちゃちゃ入れてきて!話が進まないじゃないではないですか!」

巧「いや、お前今ボソッと『似合わな』って言っただろ」

海未「いいではありませんか。実際に似合ってないですし」

巧「よくねぇ!」

海未「!?」ビクッ

巧「確かに似合ってないかもしれねぇよ。クリーニング屋なんてな。でもな、俺だって世界中の洗濯物を真っ白にしてやりたいって思って、友だちの啓太郎と一緒に頑張ってるんだよ」

海未「……」

巧「世界中の人の幸せが俺の夢だ。そういう意味ではみんなに笑顔になってもらおうっていう、お前らスクールアイドルも同じなんじゃないのか?」

海未「乾さん……」

巧「どうだ?わかってくれたか?」

海未「乾さん、友だちいたんですね」

巧「余計なお世話だ!もういい!止めさせてもらう!」べしっ

海未「え?!」

巧「え?」

海未「もう終わりなんですか?」

巧「いや、今のは完全に『どうも、ありがとうございました~』って言う流れだったろ」

海未「今日のためにあと4つほどネタを作ってきたのですが……」

巧「作りすぎだろ」

海未「だめ、ですか?」もじもじ

巧「……もういい、最後まで付き合ってやるよ」

海未「ありがとうございます!」ぱあっ!

巧「……はぁ」タメイキ

13: 2016/09/26(月) 20:22:42.53 ID:1/jo9p2H.net
巧「で、そんなにネタ作ってくれたのはいいが、俺はどうすればいい?そんなに覚えられねぇぞ?」

海未「私がボケるので当たり強めであとは流れでお願いします」

巧「八百長みたいな指示出すなよ」

海未「ようは適当です」

巧「雑ってレベルじゃねぇな」

15: 2016/09/26(月) 20:24:27.94 ID:1/jo9p2H.net
海未「調べたところによりますと、仮面ライダーに変身できるのは乾さんだけではないみたいなんですよ」

巧「まあな」

海未「乾さんにはこんな性格でも共に戦ってくれる仲間がいるというわけです。」

巧「『こんな性格でも』は余計だ」

海未「そのライダーがこちら」スッ

巧「……この黄色いラインは」

海未「その名も『仮面ライダーヤクザ』!!」

巧「『カイザ』だ!『ザ』しか合ってねぇよ、『ザ』しか。むしろヤクザは俺の方だわ」

海未「えっ?!乾さん、ヤクザだったんですか?」

巧「いや、たまにネタにされるんだよ。戦い方がヤクザっぽいってな」

海未「ちょっと何言ってるかわかんないですね~」

巧「なんでわかんないんだよ!今説明したろ!」

巧「……しかもこれサンドイッチマンのネタだろ。お前パクりネタ好きだな」

海未「その、ヤクザ繋がりで……」

巧「ああ、なるほどな……。って、サンドイッチマンは別にヤクザじゃねぇよ」

海未「話は戻りまして、カイザに変身するベルトは呪いのベルトと呼ばれてまして」

巧「そうそう、変身すると大変なことになるんだよな」

海未「変身した者は体が白い粉になると言われ……」

巧「違えよ!灰だよ灰!体が灰になるんだよ!」

海未「あっ、失礼いたしました。変身した者は体がHighになると言われ……」

巧「待て待て!その言い方だと危ないクスリやっちまったみたいじゃねぇか!ったく、さっきから白い粉だのクスリだの、いい加減ヤクザから離れやがれ」

海未「はい。わかりました」スススッ

巧「いや、そういう離れるじゃねぇよ。……って!俺はヤクザじゃねぇ!戻ってこい!!」

16: 2016/09/26(月) 20:25:56.57 ID:1/jo9p2H.net
海未「続いてこちらがカイザが戦ってるところの写真です」スッ

巧「なかなかうまく撮れてるじゃねぇか」

海未「しかしながら私、すごいことに気が付いてしまいました」

巧「おっ、このくだりさっきもやった気がするぞ」

海未「このカイザさん、なんと凛推しのようです!」

巧「だからサイリウムじゃねぇよ!どこの世界に柄に銃がくっついた物騒なサイリウム振るファンがいるんだよ!これも武器で『カイザブレイガン』っていうんだよ」

海未「して凛推しライダーの正体がこちらの写真の男性」スッ

巧「話を聞け」

17: 2016/09/26(月) 20:26:58.29 ID:1/jo9p2H.net
海未「この写真の男性が草加雅人さんです。いや~、乾さんと違って人柄が良さそうな方ですね~」

巧「へっ、どうだかな」

海未「この草加さんにはファンにとても人気のあるセリフがあるそうでして。乾さん、わかりますか?」

巧「いや、逆に心当たりがあり過ぎて」

海未「雪山のシーンなんですけどね、『に、兄さん……俺……』」

巧「雅人違い!そいつ草加じゃねぇよ!木野さん家の雅人君だよ、そいつ!」

海未「あっ、失礼しました。『俺はインゲンが嫌いなんだよ!』っていう名ゼリフが……」

巧「ねぇよ!なんだよそれ!意味わかんねぇよ!」

海未「また真姫のマネを!やっぱり真姫推しじゃないですか!」

巧「だから違うって!全部お前のせいだよ!てか、なんで草加の好き嫌いを食い気味に宣言されなきゃなんねぇんだよ!」

海未「あっ、間違えました。『凛ちゃんのことを好きにならない人間は邪魔なんだよ!』でした」

巧「すげぇ厄介なラブライバーみたいになってんぞ!」

no title

18: 2016/09/26(月) 20:28:25.01 ID:1/jo9p2H.net
巧「違うだろ、『俺のことを好きにならない人間は邪魔なんだよ!』が正解な」

海未「え、気持ち悪」ボソッ

海未「それで草加さんの愛用のバイクが『サイドバッシャー』といいまして……」

巧「おい、待て待て待て。しれっとネタに戻るな」

海未「何ですか?ここからいいところなのですが……」

巧「お前、今、ボソッと『気持ち悪』って言っただろ」

海未「言いましたけど、いいではありませんか。実際引きますよ、そんなこと言われたら」

巧「よくねぇ!」

海未「!?」ビクッ

巧「確かに草加は目的のために手段を選ばなかったり、真里に異常に執着してたり、やり過ぎなところはあるぜ」

海未「……」

巧「でもあいつはあいつなりに一生懸命なんだ。一生懸命な奴のことをバカにしてちゃあ、スクールアイドルの名が泣くぜ」

海未「乾さん……」

巧「わかってくれたか?」

海未「草加さんに何回殺されかけましたか?」

巧「……それは言うな」

海未「おあとがよろしいようで」

巧・海未「どうも、ありがとうございました~」

19: 2016/09/26(月) 20:29:40.89 ID:1/jo9p2H.net
海未「それでですね、乾さん」

巧「おい、まだ続くのか」

海未「まだネタが残ってますから」

巧「しょうがねぇな」

海未「調べたところによると、仮面ライダーはカイザの他にもう1人いるそうじゃないですか。よかったですね、乾さん」

巧「ああ、草加とふたりきりじゃ命がいくつあっても足りねぇよ」

海未「友だちが増えて」

巧「やかましいわ!」

海未「その第3ライダーの写真がこちら」スッ

巧「銃を構える白いラインのこいつは」

海未「その名も『仮面ライダーさんかく』!!」

巧「だせぇ!お前ネーミングセンスなさすぎだろ!『デルタ』だよ『デルタ』、『△』で『デルタ』って読むんだよ」

海未「で、その『仮面ライダーデノレタ』はですね……」

巧「『デノレタ』って何だよ!『ル』をノとレに離すな、ややこしい」

海未「で、その『仮面ライダーデレタ』はですね……」

巧「いや、デレてねぇよ!」

海未「で、その『仮面ライダーデルタ』は装着者が何人もおられるとか」

巧「そういえばいろんな奴が変身してたな。俺もしたことあるぜ」

海未「その誰にでもフォトンストリームを開く様子からビXチ系ライダーなんて」

巧「呼ばれてねぇよ!初耳だわそんなん!」

海未「まるでことりみたいですね」ボソッ

巧「待て待て!……えっ?えっ?!南ことりってビXチなのか?!」

海未「ええ、ことりは魔性の女ですからね」

巧「まじかよ!あんな純粋そうなのに?!……ちくしょう。なんか、男の夢を壊された気分だぜ」

海未「乾さん、知ってますか」

巧「……なんだ?まだなんかあんのか?」

海未「夢っていうのは時々胸がすごい切なくなるものなんですよ」

巧「やかましいわ!」

no title

21: 2016/09/26(月) 20:31:08.43 ID:1/jo9p2H.net
海未「ちなみに今のは嘘です。ことりは未だにキスすると赤ちゃんができちゃうと思ってますよ」

巧「それもそれで極端だな」

海未「純粋ですね~。よかったですね~、乾さん。はい、ちゅんちゅん」

巧「お前、天才的に煽りうめぇよな」

海未「話は戻りまして、寝取り寝取られ、紆余曲折ありましてデルタは1人の男性の腕の中に落ち着いたわけです」

巧「間違っちゃいないが言い方ってもんがあったろ」

海未「その方がこちらの男性」スッ

巧「カッコよく撮れてるじゃねぇか。初めはあんなになよなよしてたのによ」

海未「一原さんです」

巧「数が少ない!」

海未「失礼しました。四原さんです」

巧「足し過ぎ!足し過ぎ!」

海未「あっ、思い出しました。二原修三さんです」

巧「数字が逆!三原修二な。さすがに人の名前くらいは覚えてきた方がいいぜ」

no title

24: 2016/09/26(月) 20:33:14.29 ID:1/jo9p2H.net
海未「それで私、この三原さんについてすごいことを気が付いてしまいました」

巧「へっ!残念だったな。デルタはサイリウムを持ってないぜ」

海未「この方、恐らくことり推しです」

巧「なにそれ意味わかんない!」

海未「理由を説明しますとね……」

巧「拾え拾え!人がボケてやったんだから拾ってくれ!」

海未「なんかデルタが全体的に白いからことり推しのはずです」

巧「もう無茶苦茶だな。ライダーはみんなラブライバーじゃなきゃいけない決まりでもあんのかよ?」

海未「wwww」

巧「何がおかしいんだ?」

海未「ライダーがwwwwライバーってwwww」

巧「そこはボケてねぇから拾わなくていい!」

海未「だいたい、こういう童O臭い男性はことり推しって相場が決まっているんですよ!」バンバン

巧「ファンなめ腐りすぎだろ!謝れ!全国の南ことり推しと三原に謝れ」

海未「確かに、スクールアイドルとして不適切な発言があったかもしれません……」

巧「わかってくれりゃいいんだよ」

海未「だが私は謝らない」キリッ

巧「謝れ!」

巧「いい加減にしろ」ぺしっ

巧・海未「どうも、ありがとうございました~」

36: 2016/09/26(月) 20:36:36.30 ID:1/jo9p2H.net
>>23
海未「よくないですねぇ、こういうミスは・・・」

巧「適当とか言ってるからこうなるんだよ」
http://imgur.com/ESQagdD.jpg

37: 2016/09/26(月) 20:37:59.24 ID:1/jo9p2H.net
巧「で、あと何個だ?」

海未「あと2ネタです」

巧「よし、このまま行くぞ」

海未「はい。ファイズリ、ヤクザ、デレタの3人はオルフェノクから人間を守るために戦う正義のライダーなわけですが」

巧「ファイズ、カイザ、デルタな。女ならもうちょいボケ方選んだほうがいいぜ」

海未「実は、この3人に立ちはだかる悪のライダーも存在するというではないですか!」

巧「まあ元々、ファイズもオルフェノクのために作られたんだけどな」

海未「その悪のライダーがこちら」スッ

巧「……こいつか」

海未「禍々しさが写真からも伝わってきますね」

巧「ああ、こいつとの戦いはまじでしんどかったぜ」

海未「その名も『仮面ライダーオーズ』!!」

巧「『オーガ』だよ!『オーズ』だと正義のライダーになんだろ!」

no title

48: 2016/09/26(月) 20:44:36.78 ID:z88Z6V17.net
海未「携帯電話に変身コード『オーオーオー』を入力して……」

巧「そういうことか!器用な間違え方すんな、お前」

海未「それほどでも」

巧「褒めてねぇよ。『オー』じゃなくて『ゼロ』な。確かに『OOO』だとオーズになっちまうけど、『000』だからそこらへんしっかりな」

海未「携帯電話にその変身コード『090』を入力して……」

巧「『090』ってそれただの電話番号じゃねぇか」

海未「それでエンターを押すと『プルルルル…』」

巧「電話かけてんじゃねぇ!そこは『スタンディングバイ』って言うんだよ」

海未「それでエンターを押すと『スタンディングバイ』という発信音の後にお名前とメッセージをどうぞ、…………『スタンディングバイ』」

巧「留守電につなぐな!しかもそこは普通『ピーという発信音の後に』だろ。何カッコつけて『スタンディングバイ』とか言っちゃってんだよ」

海未「それで『変身!』と言ってベルトに携帯を差し込むと『ホントニイーノ?』と返してくれるので……」

巧「『コンプリート』な!何でオーガのベルトそんなに心配性になってんだよ」

海未「でも思いませんか?」

巧「何をだよ」

海未「あの日、ちょっと思いとどまってくれてたら違う未来があったんじゃないかって……」

巧「……そう言われてみればそうかもな。……木場」

巧・海未「……」

海未「『プルルルル……』、『ピッ!』、はいもしもし園田です~」

巧「お前!よくこの空気で電話にでれたな、おい!」

海未「あっ!穂乃果ですか。さっきの留守電聞いてくれました?そうなんですよ~。今漫才やってましてね~」

巧「しかもさっきの電話つながってたのかよ!」

52: 2016/09/26(月) 20:45:46.99 ID:z88Z6V17.net
海未「続きまして、こちらがオーガが戦っているところの写真です」スッ

巧「おう、もうオチが読めたぜ」

海未「私、この写真を見てすごいことに気が付いてしまいました」

巧「先に言っとくがこの持ってるのは『オーガストランザー』っていう剣で、光ってるのも『オーガストラッシュ』っつー技だからな」

海未「このライダー、恐らく凛推しです!」

巧「強行しやがった!」

海未「見てください、この黄色いサイリウム」

巧「だからサイリウムじゃねぇって!」

海未「サイリウムでエラスモテリウムをなぎ払うわけですね」

巧「何ちょっとうまいこといった風になってんだよ!ちなみにエラスモテリウムは映画に出てきたデカいオルフェノクのことな」

海未「して、その凛推しライダーの正体は」

巧「ったく、お前はどうしてもライダーをラブライバーにしたいみたいだな」

海未「ライバーwwww」

巧「だからボケてねぇって!笑いのツボ浅すぎんだろ!」

no title

54: 2016/09/26(月) 20:46:56.11 ID:z88Z6V17.net
海未「して、オーガの正体はこちらの男性」スッ

巧「……いい笑顔してやがんな」

海未「『今何時?』さんです」

巧「誰だよ!なんでさっきからちょいちょい疑問系なんだよ!」

海未「失礼しました。『火野映司』さんです」

巧「違えよ!そいつが変身したら本当にオーズになっちまうだろ!」

海未「思い出しました。『城戸真司』さんです」

巧「龍騎!ちゃんとオーガに変身させてやれ。『木場』な『木場勇治』っつーんだよこいつは」

海未「そうでした、そうでした。どうもイントネーションが似てたもので。しかし、木場さんも元から悪の道を進んでいたわけではなく」

巧「そりゃこんな優しそうな奴が悪なわけねぇだろ」

海未「自らに課せられた運命と戦いながら生きる道を模索しておられたのです」

巧「そうそう、あいつもあいつなりに事情があったんだよな」

海未「気持ちが高ぶると顔が馬面になってしまうという壮絶な運命が……」

巧「言い方言い方!馬面っつーか全体的に馬な。『ホースオルフェノク』になっちまうんだよ」

海未「それでも人とオルフェノクと馬面の共存を理想に……」

巧「なんだよその第三勢力。馬面も人間サイドに入れてやれ!」

55: 2016/09/26(月) 20:47:57.89 ID:z88Z6V17.net
海未「そんな木場さんもファンに根強い人気のあるセリフがあるんですよね」

巧「これもまた心当たりがありすぎて」

海未「有名なところで、『約束して……俺の理想を……君が……』」

巧「……。あそこは涙なしには語れないよな」

海未「あとその少し前のオーズストラッシュとクリムゾンスマッシュのぶつかり合いの時の……」

巧「ん?そん時何か言ってたか?」

海未「折れたぁ!?」

巧「だからそいつ『城戸』!確かに俺、剣バリバリ破壊したけどよぉ!」

海未「あと首が折れる音」

巧「もはやセリフじゃねぇ!しかもどっちかっつーと草加のだからなそれ!」

海未「あと最終回の」

巧「おっ、これは期待できそうだな」

海未「『お前がやれっいうなら、お前が本当にやりたいことなんだよな』『変身!』『タカ!クジャク!コン……』」

巧「そいつ『映司』!どこまでオーズ引っ張るんだよ!確かにすげぇいいシーンだけど木場全く関係ないからな!」

海未「あと決めゼリフの……」

巧「決めゼリフ?あったか?そんなの?」

海未「キバっていくぜ!」

巧「そいつも関係ねぇ!確かに木場って言ってるけど全っっ然関係ねぇぞ」

58: 2016/09/26(月) 20:48:41.93 ID:z88Z6V17.net
海未「あとですね……」

巧「ちょっと待てよ、お前」

海未「どうかなさいました?」

巧「どうかなさいましたじゃねぇよ。さっきからふざけたことばっかり言いやがって」

海未「いいではありませんか漫才なんですし」

巧「よくねぇ!」

海未「!!」ビクッ

巧「お前にはそのつもりがなくてもな、友だちのことバカにされてる気がしてこっちはムカついてんだよ」

海未「……」

巧「お前だってμ'sのメンバーのことバカにされたら気持ち悪いだろ?」

海未「乾さん……」

巧「わかってくれたか?」

海未「乾さんがまともなこと言ってる方が気持ち悪いです」

巧「いい加減にしろ!もうお前とはやっていけねぇわ」

巧・海未「どうも、ありがとうございました~」

62: 2016/09/26(月) 20:49:55.44 ID:z88Z6V17.net
巧「次で最後か?」

海未「はい」

巧「いい加減疲れてきたぜ。さっさと終わらすぞ」

海未「では、最後にご紹介するのは2人目の悪のライダー」スッ

巧「こいつか。こいつも強えっつーか、めんどくせー相手だったな」

海未「その名も『仮面ライダーサイゴ』!!」

巧「最後なだけにか?」

海未「ちょっと何言ってるかわかんないですね~」

巧「おい、人の善意を踏みにじるな。『サイゴ』じゃなくて『サイガ』な。『315』でわかりずらいけど『サイガ』って読むんだよ」

海未「それで私、このサイガを見てすごいことに気が付いてしまったのですが」

巧「どうせ『トンファーが青いから私推しです』とか言うんだろ?」

海未「トンファーが青いから私推しです!」

巧「本当に言いやがった!一字一句違わずに言いやがった!

http://imgur.com/83UJGY1.jpg

63: 2016/09/26(月) 20:50:49.26 ID:z88Z6V17.net
巧「……でもよ、色だけで決めるなら青系の絢瀬絵里や紫の東條希推しの可能性だってあんぜ」

海未「いいえ!この人は絶対に私推しの変態廃人重課金ラブライバーです!」

巧「お前基本的にファンのことなめてんだろ。だいたいどこからそんな自身が来るんだよ」

海未「乾さん、私の誕生日知ってますか?」

巧「知ってるぜ。3月の15日だろ?」

海未「えっ?なんで知ってるんですか、気持ち悪っ」

巧「失礼にもほどがあんだろ!」

海未「それでですね。3月15日、3、15……『315』で『サイガ』になるんですよ!」

巧「いや、そんなのたまたまだろ」

海未「変身コードを好きなアイドルの誕生日にするとかヤバくないですか?ちょっと身の危険を感じるので警察に電話してきますね」

巧「人をストーカー扱いすんじゃねぇ!しかもそんなんで電話かけてたら警察に迷惑だろ!」

海未「『ピッピッピッ』『プルルルル……プルルルル……』『スタンディングバイ』という発信音の後に……」

巧「留守電につないでんじゃねぇ!警察ちゃんと仕事しろ!」

65: 2016/09/26(月) 20:51:41.45 ID:z88Z6V17.net
海未「そして悪のライダーサイガとオーガのベルトは通称『電王のベルト』と呼ばれていて」

巧「ねぇよ!イマジンの力借りられねぇから!」

海未「『ZOのベルト』」

巧「チョイスが渋い!」

海未「♪い・ま・あ・いがーとーまらないー」

巧「なんで今歌ったんだよ!」

海未「セイコーのベルト」

巧「SEIKOっつったら時計を作ってる会社だよな。いや~、俺もそろそろ腕時計替えようと思ってるんだよなぁ。なんてったって俺の腕時計、10秒しか測れねぇからな。ってバカ!」

海未「絵里のキルト」

巧「止めろ止めろぉ!『趣味:キルト作り』とかいう今のところ1回も活かされてない設定の話は止めてやれぇ!」

海未「♪運命のゲート」

巧「♪今開かれた」

海未「♪サーイクローンエフェクト」

巧「♪ドンストップイット」

海未「♪チョコチョーコチョコレート」

巧「いや、さすがに歌わねーわ。百歩譲ってライダーソングは歌うかもしれねぇけど、μ'sの曲は歌わねーわ。キャラ的に」

海未「エリーチカのパワーショット」

巧「止めろ止めろぉ!賢さの欠片もない元生徒会長の発言を掘り起こすのは止めてやれぇ!」

海未「♪信じること疑うこと」

巧「もう関係なくなっちゃった!『帝王のベルト』の話、だいぶ早い段階から関係なくなっちゃったから!」

66: 2016/09/26(月) 20:53:06.72 ID:z88Z6V17.net
巧「さっきから思ってたんだけどよぉ。お前ちょいちょいライダーネタ挟んでくるよな」

海未「なっ?!」

巧「本当は仮面ライダーのこと好きなんじゃないのか?」

海未「ぎくっ」

巧「図星か。だったら何で初めにライダーなんて興味ないなんて言ったんだよ?」

海未「だって、女子高生が……、スクールアイドルがライダー好きなんて言ったら変じゃないですか」

巧「宇宙刑事シリーズも大概だけどな」

海未「ファンからのイメージが……」

巧「いや、お前、暴言吐きすぎで既にイメージボロボロになってるからな」

海未「ボロボロ……?!ウソダドンドコドーン!!」ガクッ

巧「完成度高ぇな、おい」

海未「鍛えてますから」スッ

巧「どんだけ好きなんだよ」

海未「……やっぱり変ですよね。私がライダー好きなんて……」

巧「……俺は変じゃないと思うぜ。ファンに変なイメージを持たれたってかまわねぇじゃねぇか。そこから本当のお前を見てもらえばいいんだと思うぜ」

海未「乾さん……」

巧「そん時はまたやろうぜ。ライダー漫才」

海未「そんな……私のこと嫌いにならないのですか?今まで酷いことを何回も」

巧「そんな、本当に嫌いだったら最後まで漫才なんて付き合わねぇよ」

巧・海未「…………」

巧「へへへへへへ」

海未「……」

巧「そこは乗れよ!今のは一緒に『へへへへへへ』ってやる流れだったろ!」

海未「えっ?気持ち悪っ」スススッ

巧「引くな引くな!もう今度っつー今度は怒ったからな!」

海未「まあまあ落ち着いてください。そんなに怒るとオオカミになっちゃいますよ?」

巧「それ人が一番気にしてるやつ!もうお前とはやってらんねぇ!終わりにさせてもらうわ!」

巧・海未「どうも、ありがとうございました~」

パチパチパチパチ(拍手)


77: 2016/09/26(月) 22:42:06.94 ID:z88Z6V17.net
>>1です
ファイズギアが届いた勢いでやった。後悔はしていない。
こんなノリでよかったら他のライダーでも書いてみたい。ダメだったら早くタヒんでくれないかな?って言われたい。

87: 2016/09/27(火) 12:25:36.26 ID:tZAwr/3X.net
ライダーネタ多かったからキレキレだったな
こんなに面白いのも>>1ってやつの仕業なんだ

88: 2016/09/27(火) 16:27:01.44 ID:j3+h+48Z.net
乙!
想像以上に面白くて笑いっぱなしだったよ
他のライダーでもぜひ見たい

引用: 【SS】海未「広がる宇宙の中」乾巧「Can you feel?」【仮面ライダー555】