1: 2012/09/12(水) 13:39:44 ID:/fB1CTqE
キマリ「シンが居なくなってキマリは旅をする必要が無くなった」


キマリ「ユウナのガードの必要もなくなった。無職になった」


キマリ「リュックのコネでアルベドのコンビニで働くことになった」


キマリ「キマリはなんでもできるから問題ない」

2: 2012/09/12(水) 13:42:36 ID:/fB1CTqE
コンビニ

リン「えっと、今日からここで働くことになったキマリさんです。
   今日一日指導はお願いします。」


店員「わかりました」


キマリ「宜しくお願いします。」


リン「じゃ、キマリさんがんばってください。ここの頑張り次第では、
   他の大きなショップで働いてもらうかもしれませんので」

3: 2012/09/12(水) 13:45:25 ID:/fB1CTqE
店員「じゃあ一通りの流れを説明します。」


店員「接客は当たり前ですが、時間ごとにトイレ・ゴミ箱の掃除、
   商品の補充・棚卸・引き継ぎ時のレジの清算が大体メインです。」


キマリ「キマリはそういうことはやったことない」

4: 2012/09/12(水) 13:47:16 ID:/fB1CTqE
店員「とりあえず未経験なんで、私がやることを見てて覚えてください」


キマリ「キマリは敵の技を覚えるのが得意だから問題ない。」


店員「私は敵じゃありませんからね・・・あ、お客さんだ!」


店員「いらっしゃいませ!!  はい、キマリさんも!!」

5: 2012/09/12(水) 13:53:16 ID:/fB1CTqE
キマリ「・・・・・・・・・・」


店員「ちょ、ちょっとキマリさん! 接客の第一はいらっしゃいませですよ!」


キマリ「い、いらっしゃい・・・ませ」


店員「できれば笑顔でね。とりあえず後はお客さんの持ってきた商品を
   レジで精算して、お金をもらってお釣りがあれば返す。それだけです。」


キマリ「分かった。」

6: 2012/09/12(水) 13:58:42 ID:/fB1CTqE
お客「すみません、これお願いします。」


店員「じゃぁキマリさん、精算お願いします」


キマリ「・・・・・ピッ・・・・ピッ   500ギルになります」


キマリ「1000ギルお預かりしましたので、300ギルのお返しになります」


店員・客「え?」

7: 2012/09/12(水) 14:01:12 ID:/fB1CTqE
キマリ「なにか?」


店員「ちょっと、500ギルのおつりでしょ?」


キマリ「キマリはお金に困っている。手数料を差し引かしてもらった。
    キマリはシンを倒したガードだから当然。」

お客「な・・・・」


店員「すみません、500ギルのお返しになります。」

8: 2012/09/12(水) 14:03:50 ID:/fB1CTqE
店員「キマリさん! 訳わかんないことしないでくださいね!
   貴方はガードだったかも知れませんが、今はバイトなんだから!」


店員「ちゃんと仕事をしてもらわないと困りますよ!・・・って、なに着替え店の?」


キマリ「もう午後8時になった。キマリは寝る時間。帰らせてもらう」


店員「だめだこりゃ」

9: 2012/09/12(水) 14:05:22 ID:/fB1CTqE
ユウナ「どうしたのキマリ? 急に来て・・」


キマリ「キマリは食べるものがない。」


ユウナ「あ・・・・そうなんだ。」


ティーダ「どうしたんスかユウナ?」


ユウナ「キマリが・・・」

10: 2012/09/12(水) 14:07:55 ID:/fB1CTqE
ティーダ「ど、どうする・・・?」

ユウナ「返すわけにもいかないし・・・今日だけ上がってもらおうか?」

ティーダ「そうだな、飯食ったら帰っるだろう」


ユウナ「良かったら一緒に晩御飯食べようか?」


キマリ「キマリは助かる」

12: 2012/09/12(水) 14:10:35 ID:/fB1CTqE
キマリ「おかわり」


ティーダ「もう10杯めっスよ・・・」


ユウナ「ごめん。今日だけだから急速で炊いてあげて。」


ティーダ「仕方ないっスね。 おかずもなくなりそうだ。」


ユウナ「ところでキマリは今何してるの?」


キマリ「リュックのコネで、コンビニでバイトを今日からすることになった。」

14: 2012/09/12(水) 14:17:16 ID:/fB1CTqE

ユウナ「そっか。どうだったコンビニのバイトは?」


キマリ「キマリは必要ないと言われた」


ユウナ「え?」


キマリ「キマリは明日から来なくていいと言われた。」


ティーダ「そ、それは大変ッスね・・・」


ティーダ「ところで今どこに住んでるの?」


キマリ「寺院を転々としている」


ティーダ(ホームレスじゃねぇかwwww)

15: 2012/09/12(水) 14:19:23 ID:/fB1CTqE
キマリ「キマリは眠くなった」


ユウナ「え?」


キマリ「今日はここで寝ることにした」


ティーダ「まじっスか?」


キマリ「キマリはふかふかの布団じゃないと安眠できない。用意してくれ」


ティーダ「まじかよ・・・・」


ユウナ「今日だけだから・・・ね?」


ティーダ「仕方ないっスね・・・」

16: 2012/09/12(水) 14:27:08 ID:/fB1CTqE
翌朝

キマリ「キマリは良く眠れた」


ティーダ「そりゃよかったッス」


ユウナ「今日はどうするの?」


キマリ「もう一度リュックの所に行ってくる」


ティーダ(ふぅ、助かったぜ)


キマリ「キマリは知っている」

17: 2012/09/12(水) 14:29:45 ID:/fB1CTqE
ユウナ「な、なにを?」


キマリ「二人が声を頃して事に及んでいたことを知っている」


ユウナ「・・・・・・・・・・・・・・・・」

ティーダ「だ、だからなんなんだよ!」


キマリ「では失礼」


ティーダ「なんなんだあいつは!!」

18: 2012/09/12(水) 14:32:08 ID:/fB1CTqE
コンコンッ

リュック「開いてるよ~」


キマリ「邪魔する」


リュック「ちょっとキマリー!! 聞いたわよあんた!!」


リュック「せっかくリンさんに頼んで仕事貰ったのに、クビになったんだって?」


キマリ「キマリはああいったことは向いていない」


リュック「もう、せっかくいい仕事なのに。」


リュック「あんたこれからどうすんのよ?」

19: 2012/09/12(水) 14:34:38 ID:/fB1CTqE
キマリ「しばらくユウナのところで世話になることにした」


リュック「世話になるってあんた、勝手に押しかけて行ったんでしょ?」


リュック「せっかくティーダ帰ってきて二人で生活してんだから邪魔しちゃだめよ!」


キマリ「キマリはお金も食べる物も家もない」


リュック「困ったわね・・・」

20: 2012/09/12(水) 18:33:33 ID:/fB1CTqE
リュック「やっぱりガガゼトに帰って暮らせば?」


キマリ「ビランとエンケが居るから嫌なのだ」


キマリ「仕方ない。リュックのところで世話になるとしよう」


リュック「ちょっと、ここは駄目よ!! 私もやることあるんだから」

21: 2012/09/12(水) 18:52:20 ID:/fB1CTqE
リュック「あ、そうだ! 今ビーカネル島でアルベドのホームの
     再建してるんだけどさ、キマリ行ってくる?」


キマリ「どういうことをするのだ?」


リュック「基本的には、大きな家を作るからそれの作業よ。
     力仕事が多いけど、キマリは大丈夫でしょ?」


キマリ「キマリは体力大丈夫。」


リュック「じゃぁ、オヤジとアニキに連絡しとくから頑張って!
     ちゃんと住むとこもあるから」

22: 2012/09/12(水) 18:56:13 ID:/fB1CTqE
ビーカネル島

シド「おう、お前がキマリか! みっちりこき使ってやるからな!!」

アニキ「とりあえず、基礎工事の補助から始めてもらう。」


キマリ「わかった。キマリは何でもできる」


アニキ「よし、じゃあ早速みんなと作業に取り掛かってもらうか!」

23: 2012/09/12(水) 18:59:56 ID:/fB1CTqE
3日後

リュック「オヤジ~! キマリは頑張ってる~?」


シド「あのロンゾは駄目だ。 話にならん!」


リュック「なんかやらかしたの?」


シド「ガガゼト育ちだから、暑いところは苦手なんだとよ!!
   全くあの図体で力もたいしてないし、使い物にならん」

リュック「マジで? 今はどこに?」


シド「海辺で海を見てやがるよ! さっさと連れて帰ってくれ!」

24: 2012/09/12(水) 19:02:15 ID:/fB1CTqE
キマリ「・・・・・・・・・・・・・・・」


リュック「キマリ・・・・・・・・」


キマリ「リュック、私には砂漠での仕事は向いてなかったようだ」


リュック「あのさ・・・・もう面倒見れないからね・・・・・」


キマリ「リュックが面倒見てくれないのなら、誰がキマリを面倒見るのだ」

25: 2012/09/12(水) 19:06:23 ID:/fB1CTqE
リュック「ちょ、なんか前にも似たような言葉聞いたことあるけど」


リュック「あんたの面倒なんか誰も見る義務もないし、見たくないんだからね!!」


リュック「あんたの兄弟だってちゃんとガガゼトで生活してんでしょう?
     だったらさっさと山に帰れよ糞ロンゾ!!」


キマリ「・・・・・・・・・・・・・・」


リュック(言い過ぎたかな・・・・でもこれぐらい言わないとこの馬鹿には効かないしね)

26: 2012/09/12(水) 19:19:27 ID:/fB1CTqE
ビサイド

コンコンッ

ワッカ「誰だこんな時間に?」


キマリ「失礼する」


ワッカ「ど、どうしたんだよキマリ!!」


キマリ「・・・ッヒック ・・・・・ッヒック」


ワッカ「な、泣いてるのか? ま、まぁここでもなんだから上がれよ」


ルールー「どうしたの?」


ワッカ「いや、キマリが泣いてるんだ」

27: 2012/09/12(水) 19:24:02 ID:/fB1CTqE
家の中

ワッカ「そうか、仕事にありつけず何も食って無かったのか」


キマリ「パクパク・・・・モグモグ・・・・」


ワッカ「キマリに向いてる仕事ねぇ・・・・」


キマリ「ムシャムシャ・・・・ゴクゴク・・・・・」


ルールー「それにしてもよく食べるわね・・・・・」


ワッカ「ま、とりあえず今日は向こうの部屋で休んでけよ!」


キマリ「申し訳ない」

28: 2012/09/12(水) 19:38:12 ID:/fB1CTqE
翌朝

ワッカ「喜べキマリ! お前を必要としているところが見つかったぞ!」


キマリ「本当か?」


ワッカ「モンスター訓練所だ! 確かガガゼトから近かっただろう?」


キマリ「どういった仕事をするのだ?」


ワッカ「いやそこまではわかんないけど、とりあえず早急に来てほしいみたいだ」


キマリ「そうか。では行ってくる」

29: 2012/09/12(水) 19:41:58 ID:/fB1CTqE
ルールー「やけに早く決まったのね」


ワッカ「まぁな。多分あそこぐらいしかあいつを欲しがるところはないな」


ルールー「そうね。彼は人間生活には溶け込めないもんね・・・」


ワッカ「だな。第一あんなの居たら邪魔だからなwww」


ルールー「そうねwwww」


ワッカ「旅の時も使えない。平和になっても使えない。
     やっぱキマリはキマリだな」

30: 2012/09/12(水) 21:23:16 ID:/fB1CTqE
モンスター訓練所

爺「おう、お前さんが例の」


キマリ「キマリだ。ガガゼトから来た」


爺「ほう、ガガゼトにまだ捕まえてないのがいたのじゃな」


キマリ「え?」


爺「とりあえずついてきなされ」

31: 2012/09/12(水) 21:28:41 ID:/fB1CTqE
爺「ここがお前さんの部屋じゃ」


キマリ「部屋って、モンスターがいっぱいいるのでは?」


爺「なにをおかしなことをいっとるんじゃ! お前さんも立派なモンスターじゃろ
  さあさぁ入った入った!」

ガチャンと鍵を掛けられた


キマリ「キマリはモンスターではない・・・・・」


爺「お前さんのバトル料金は500ギルぐらいかのぅ。」


おしまい

引用: キマリ「今日から働くことになった」