1: 2011/09/15(木) 16:28:29.32 ID:xJEPvAv/I
QB「まどかも魔法少女になったし、しばらくはよさそうだね」

QB「なんて思ってたら魔女が減ってしかも彼女達のSGは濁りを見せない」

QB「まさかここまで絶望しないとは驚いた」

QB「でもこの先色々と支障をきたすから一人減らすことにしたんだ」

QB「てことで佐倉杏子、君の契約を破棄するよ」

杏子「」
もう誰にも頼らない
4: 2011/09/15(木) 16:38:11.45 ID:xJEPvAv/I
杏子「おい、どういうことだ!」

QB「確かに君は巴マミと同じくらい強い。捨てるのはもったいない」

QB「だけどエネルギー回収を阻害する一番厄介な障害にもなっているんだ」

QB「君は食いしん坊だよね。だから一番困るんだ」

杏子「は?さっぱりわかんねーよ」

QB「君は最近食事の量が減っているはずなんだ」

杏子「確かに」

6: 2011/09/15(木) 16:46:12.05 ID:xJEPvAv/I
QB「なのに満腹感は変わらない」

杏子「確かに、今じゃたい焼き30個だったのが5個で済んでるし」

QB「それは君がエネルギーを吸収してるからだ」

杏子「ありがたい話じゃん」

QB「でも君の存在は他から生まれたエネルギーを勝手に使っているただの寄生虫なんだよ」

QB「だから君さえいなくなればエネルギーの流れがスムーズになるんだ」

杏子「っ……」

QB「もし契約解除以外に手があるとしたらそのSGを破壊するのみ」

杏子「つまり、氏ぬか普通の人間になるかってことか?

QB「そうだね」

杏子「さあ、どちらを選ぶ?佐倉杏子」

8: 2011/09/15(木) 16:48:01.30 ID:xJEPvAv/I
>>6ミスった

QB「なのに満腹感は変わらない」

杏子「確かに、今じゃたい焼き30個だったのが5個で済んでるし」

QB「それは君がエネルギーを吸収してるからだ」

杏子「ありがたい話じゃん」

QB「でも君の存在は他から生まれたエネルギーを勝手に使っているただの寄生虫なんだよ」

QB「だから君さえいなくなればエネルギーの流れがスムーズになるんだ」

杏子「っ……」

QB「もし契約解除以外に手があるとしたらそのSGを破壊するのみ」

杏子「つまり、氏ぬか普通の人間になるかってことか?

QB「そうだね」

QB「さあ、どちらを選ぶ?佐倉杏子」

10: 2011/09/15(木) 16:55:48.06 ID:xJEPvAv/I


杏子「ん」

杏子「ここは……教会か……!」

杏子「SGがねえ!つまり、本当に契約破棄したのか……」

杏子「畜生!なんであたしなんだよ!ほかにも無能な奴いるだろ!

杏子「でも……なんであの時反論できなかったんだ……?」

QB『でも君の存在は他から生まれたエネルギーを勝手に使っているただの寄生虫なんだよ』

杏子「あの野郎が言ってたのは正論だった……からか」

杏子「でもどうすりゃいいんだよ……」

杏子「身寄りも無い、金も無い、家も無い、食いもんも無い」

杏子「とりあえずコンビニ行くか」

12: 2011/09/15(木) 17:01:05.70 ID:xJEPvAv/I
イラッシャイマセー

杏子(店員は一人、しかもレジの隅)

杏子(客もいねえし、今ならできる……!)

杏子(今だ!)バッ

杏子(よし、出たら速攻ダッシュだ!)

アリガトウゴザイマシター

杏子(いざダッシュ!)ダッ



杏子「……よし、食パンと板チョコゲット!」

14: 2011/09/15(木) 17:06:46.60 ID:xJEPvAv/I
杏子「畜生、契約解除したから腹が減る……」

杏子「田舎に行けば槍で自販機ぶっ壊せるけど槍がねえ……」

杏子「住所無いしバイトとか無理だ……」

杏子「また今日も行くか」



イラッシャイマセー

15: 2011/09/15(木) 17:09:35.77 ID:xJEPvAv/I
杏子(今は店員は二人、客も二人でレジにつきっきり)

杏子(こりゃ今日もチョロいな)

杏子(今日は弁当かっぱらうか)

杏子(今だ!)ガサ



?「ちょっと貴方」

杏子「」

20: 2011/09/15(木) 17:14:59.76 ID:xJEPvAv/I
?「お店の商品でしょ?ちょっと来なさい」

杏子「は、離せ!」

?「いいから来い!」グイっ

杏子(畜生、こっちにいたのかよ……)



?「店長呼んでくるから待ってなさい」

杏子「」

杏子(ダメだ、逃げ道がねぇ……このままじゃ牢屋行きだ)

杏子(身寄りも無いし釈放されたら施設に入れられちまう……)

?「お待たせ」

杏子「!」

24: 2011/09/15(木) 17:19:09.82 ID:xJEPvAv/I
ほむら「貴方はどこまで愚かなの?」

杏子「てめえ……ここの店長かよ」

ほむら「ええ、色々事情があって店長代理って形だけど」

ほむら「それより貴方、万引きに失敗したのね」

杏子「こうでもしなきゃ生きていけ」

ほむら「貴方はもう魔法少女ではない、貴方は何のために生きるの?」

杏子「それは……」

34: 2011/09/15(木) 17:40:40.59 ID:xJEPvAv/I
杏子「そういうお前の生きる理由はなんだよ?」

ほむら「私はまどかを救うために生きている」

ほむら「巴マミは私達を率いるためリーダーとして生きている」

ほむら「美樹さやかは上条恭介と志筑仁美の愛を影から守るために生きている」

ほむら「まどかは家族を守るために生きている」

杏子「」

ほむら「貴方は?」

杏子「あ、あたしはその、さやかを守るために」

ほむら「じゃあどうするのかしら?」

杏子「食いしん坊を治してQBとまたけいや」

ほむら「今貴方にはQBが見えてるの?」

36: 2011/09/15(木) 17:44:29.87 ID:xJEPvAv/I
杏子「QBは今いないだろ」

ほむら「おかしいわね、QBは机の上にいるのに……」

杏子「嘘だろ?あたしには見え……!」

ほむら「貴方には魔法少女の素質がもう無いのよ」

杏子「マジ……かよ」

ほむら「諦めなさい、佐倉杏子」

杏子「」

ほむら(最初からQBはこの店にいないのよ)

38: 2011/09/15(木) 17:52:37.54 ID:xJEPvAv/I
ほむら(本当に貴方は愚かなのね)

ほむら「話を戻すわ。貴方は弁当を万引きした」

杏子「はい……」

ほむら「しかも、貴方は防犯カメラに何度も万引きする瞬間を捉えているわ」

杏子(防犯カメラだ……と!?)

ほむら「ざっと被害額20万かしら?」

杏子「……」

ほむら「貴方は払えるの?」

杏子「無理に決まってるだろ……」

ほむら「なら」

41: 2011/09/15(木) 18:00:56.00 ID:xJEPvAv/I
ほむら「元店長はよく犯人の身体で払ったって言ってたわ」

ほむら「でも私は生憎まどかの身体にしか興味無いわ」

杏子「あたしもさやか以外は御免だぜ」

ほむら「反省してないなら警察に」

杏子「け、警察だけは止めてくれ!止めてください!」

ほむら「ならどうするの?」

杏子「……」

ほむら「少し考えてなさい」


42: 2011/09/15(木) 18:08:37.62 ID:xJEPvAv/I
杏子「こっそり抜け出してきた……」

杏子「もう会わねえし大丈夫だろ」

杏子「でも、腹減ったな……」

杏子「とりあえず離れた別のコンビニに」

杏子「あそこの方がカメラも少ないし店員も無警戒だし、イケるな」

ッラッシャイマセ~


44: 2011/09/15(木) 18:16:38.40 ID:xJEPvAv/I
杏子「よし、店員はタバコ整理に集中してる。これならイケるな」

杏子「とりあえずパンとスナック菓子と」

杏子「よし、見つかってない。このまま出よう」

アジュジュシター

杏子「よし!」

?「ちょっと」

45: 2011/09/15(木) 18:19:39.96 ID:xJEPvAv/I
杏子「逃げろっ!」

?「ティロフィナーレ!」

杏子「っ!?まさか!?」

マミ「貴方が万引きの常習犯だったのね」

杏子「マミ……」

マミ「とりあえず事務所に来なさい」

杏子「……はい」


48: 2011/09/15(木) 18:27:36.94 ID:xJEPvAv/I
マミ「お金が無いから万引き、普通の理由ね」

マミ「とりあえず商品を見せなさい」

杏子「はい……」

マミ「パンとスナック菓子ね、これで350円」

マミ「そして、今までで30万も被害に遭ってるのよ」

マミ「今払えるのかしら?」

杏子「無理です……」

マミ「そうよね、私の生活費のウンヶ月分よ」

マミ「さて、どうしましょうか?」

杏子(またタイミング見計らって逃げるか?)

マミ「言っておくけどリボンがあるから逃げられないわよ」

杏子「」

56: 2011/09/15(木) 18:55:10.02 ID:xJEPvAv/I
マミ「あまり仲間を警察に出すのも罪悪感があるわ……」

マミ「でもどうやって償いましょうか?」

杏子「……」

マミ「なら、働いてみる?」

杏子「は、働く?」

マミ「ええ、しばらくは給料無しだけど」

杏子「いいのか……?」

マミ「ええ、人手が足りなかったからちょうどいいわ」

マミ「ただし、また万引きしたらその時は警察に出すわ」

マミ「やるかしら?」

杏子「やる!やらせてくださいマミ様!」

マミ「決まりね」




57: 2011/09/15(木) 18:59:04.81 ID:xJEPvAv/I
数日後
杏子「い、いらっしゃいませー」

マミ「いらっしゃいませ」ニコッ

マミ「もっと笑顔で」

杏子「い、いらっしゃいませ……」ニコッ

マミ「そうそう」

マミ「ありがとうございました」ニコッ

杏子「ありがとうございました」ニコッ

マミ「いい感じよ」

杏子「あんまり慣れねえなぁ……笑顔が疲れる」

マミ「慣れれば楽よ」


59: 2011/09/15(木) 19:07:01.91 ID:xJEPvAv/I
マミ「おつかれさま」

杏子「これ、いいのか?」

マミ「消費期限切れてるけど処分するのよ」

杏子「なら全部いいか?」

マミ「い、いいわよ。でも大丈夫?」

杏子「捨てるのはもったいねえし大丈夫だ!」

マミ「それじゃ、私は魔女狩りに行ってくるわ」

杏子「ああ、じゃな」



杏子「魔女狩りか……」

61: 2011/09/15(木) 19:15:29.30 ID:xJEPvAv/I
数週間後
杏子「あじゅじゅしたー」

杏子「慣れると楽しいな」

マミ「ただいま」

杏子「お帰り」

マミ「今日は手強かったわ」

杏子「そうか」

マミ「もうそろそろ休憩したら?」

杏子「んじゃ、そうするぜ」



杏子「ふう、疲れた」

QB「久しぶりだね、佐倉杏子!」

杏子「QB!」

64: 2011/09/15(木) 19:19:30.88 ID:xJEPvAv/I
QB「君の身体に試しにエネルギーを流して見たけど大丈夫だった。もうそろそろ元に戻れるわ」

杏子「マジか!?」

QB「だからもう一度願いを叶えてあげるよ」

杏子「よし、じゃあ早速」



ターン

杏子「!」

QB「」

67: 2011/09/15(木) 19:27:12.60 ID:xJEPvAv/I
ほむら「見つけたわ、佐倉杏子」

杏子「て、てめえは!」

ほむら「貴方、逃げたわね」

杏子「あ……」

ほむら「警察は呼んだわ、もう逃げられないわ」

杏子「金ならある!だから!」

ほむら「無理よ、潔く捕まりなさい」

杏子「っ……」



まどか「ファミチキください、マミさん」

マミ「はい」ニコッ

マミ(やけに事務所が騒がしいわね……?)

71: 2011/09/15(木) 19:41:34.90 ID:xJEPvAv/I
取調室
警官「待ってなさい」

杏子「はい……」

杏子「畜生……とうとう捕まっちまった」

QB「お困りのようだね」

杏子「QB」

QB「ここなら暁美ほむらも来ないから安心だ」

杏子「頼む、ここから出してくれ」

QB「いいんだね、例えただ出たとしても罪は消えないよ」

杏子「じゃあ今までの罪を消してくれ!」

QB「それが君の願いなんだね?」



QB「おめでとう、君の願いはエントロピーを凌駕したよ」

73: 2011/09/15(木) 19:44:37.61 ID:xJEPvAv/I
杏子「よし!今日もまた魔女狩り行くか!」

マミ「バイトと魔女狩りの両立って難しいわよ?」

杏子「平気平気!」

まどか「杏子ちゃん、一緒に頑張ろう!」

さやか「杏子!遅れないでよ!」

杏子「わかってら!」

ほむら「頑張りなさい、佐倉杏子」



QB「……」

75: 2011/09/15(木) 19:49:26.47 ID:xJEPvAv/I
QB「佐倉杏子のエネルギーはみんなと同じように出るようになった」

QB「これなら大丈夫かな?」

QB「……いやダメだ、新たな障害が生まれた」

QB「佐倉杏子はエネルギーを吸収してたけど次の障害はエネルギーを分散させてる」

QB「このままだとエネルギー回収にロスが出て非効率だ。しかも佐倉杏子の時より大きい」

QB「仕方ない、次は君と契約解除しよう」

QB「………か、君だよ」

続く

77: 2011/09/15(木) 19:52:39.91 ID:xJEPvAv/I
一応終わりです
もし次を書くなら来週かもしれない

79: 2011/09/15(木) 19:55:52.17 ID:xJEPvAv/I
今から出かける
できたら明日の夜書く

80: 2011/09/15(木) 19:56:25.86 ID:yrDvBWrS0
この引きかたは面白いね。乙

ちゃんと続きを書いてくれよ?頼むから!

82: 2011/09/15(木) 20:07:10.92 ID:m7yNMp2O0

次に期待してるよ

引用: QB「佐倉杏子、君の契約を破棄するよ」 杏子「」