1: 2011/09/27(火) 00:40:22.58 ID:49W5EK2t0
向日葵「……」ズーン

結衣「え……ね、寝取られ……?」

向日葵「ましたの……」

結衣「……」

向日葵「……」

結衣「(ど、どこからツッコんでいいのかわからない……)」

結衣「え、ええと……古谷さん?」

向日葵「はい……」

結衣「私も相談された以上、出来る限り力にはなりたいと思う」

向日葵「はい……ありがとうございます……」

結衣「うん……で、最初に一番大事なことを訊いてもいいかな?」

向日葵「どうぞ……」

結衣「……寝取られた、って……誰に?」

向日葵「妹ですの」

結衣「∵」
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)
13: 2011/09/27(火) 00:45:54.18 ID:49W5EK2t0
結衣「なんッ……!」グッ

向日葵「?」キョトン

結衣「あ、いや、なんでも……」

結衣「(あぶねえ、京子を相手にするノリで『なんでだよ!』って頭はたきそうになった……)」セーフ

結衣「い、妹さんかー……ていうか、妹さんいたんだ?」

向日葵「あ、はい……そういえば先輩にはお話ししたことありませんでしたわね」

結衣「う、うん、たぶん」

向日葵「……」

結衣「……」

向日葵「……」

結衣「えっと。次、訊いていい?」

向日葵「はい」

結衣「妹さんって……いくつ?」

向日葵「6歳ですの」

結衣「Wao……」

19: 2011/09/27(火) 00:53:32.18 ID:49W5EK2t0
結衣「………………」

結衣「古谷さん」

向日葵「はい」

結衣「はいじゃないよ」

向日葵「はい」

結衣「……寝取られた?」

向日葵「はい」

結衣「大室さんが?」

向日葵「はい」

結衣「妹さん(6)に?」

向日葵「はい」

結衣「……」

向日葵「……」

結衣「はいじゃないよ……」

結衣「はいじゃないよぉ……!」ググッ

33: 2011/09/27(火) 01:04:16.22 ID:49W5EK2t0
結衣「言いにくいんだけどさ……」

向日葵「はい?」

結衣「……ウソだよね?」

向日葵「ウソなんかじゃありませんわっ!!」カッ

結衣「ぇぇぇ……」

向日葵「本当ですわ!」

結衣「だって……」

向日葵「本当に! 櫻子が!! 楓に!!!」

結衣「わ、わかったわかった! わかったから落ち着いて!」

向日葵「……」

結衣「と、とにかく。そう言い切るに足る証拠はあるの?」

向日葵「もちろんありますわ!」

結衣「(えっあるの?)」

向日葵「あれは忘れもしない先週の……土曜か日曜のことでしたわ……」

結衣「(曖昧だぁ……)」

40: 2011/09/27(火) 01:19:43.67 ID:49W5EK2t0
――――――

向日葵「もう、櫻子ったら……せっかくの休日にいきなり押し掛けてきて……」テクテク

向日葵「お陰で晩ご飯の材料を買い足す羽目になってしまいましたわ」

向日葵「ご飯も1合多く炊かないといけないし……」

向日葵「食後のリンゴも1つ追加ですわ」

向日葵「まったく櫻子ったら……まったくもうっ」ホクホク

向日葵「ただいまですわー」ガラッ

向日葵「……あら? 櫻子ー?」

向日葵「へんじがないただの無人のようだ」

向日葵「楓とお留守番してるように言いつけておきましたのに……逃げやがりましたの?」

向日葵「櫻子ー? 楓ー?」テクテク

向日葵「……あら?」

向日葵「私の部屋、電気が点いてますわ」

向日葵「ふたりともあそこにいるのかしら?」

向日葵「ちょっと櫻子、楓! いるなら返事くらい――」ガラッ

41: 2011/09/27(火) 01:21:10.99 ID:49W5EK2t0





櫻子「むにゃ……楓ぇー……むにゃむにゃ……」zzZ

楓「櫻子お姉ちゃあん……すぅ……すぅ……」zzZ





向日葵「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ピシャーン





51: 2011/09/27(火) 01:33:23.52 ID:49W5EK2t0
向日葵「な、ななな、ぬななななななあああっっっ!!?」

櫻子「んぅ……? なにもー、うるさぃ……」モゾッ

楓「おねえちゃん……?」モゾッ

向日葵「!」

櫻子「おー、向日葵じゃん……おかえりー」ヘラッ

楓「おはようなの、おねえちゃん」エヘッ

向日葵「あ、あなあなあななななあなたたち……こっ、ここここここここで、いったい、なな、なにを、なにを……!?」ワナワナ

櫻子「なにって……ねー、楓?」

楓「うん。お姉ちゃん……」ポム

向日葵「楓……」

楓「見ればわかるでしょ?」ニコッ

向日葵「!!!!!!!!!!!」ピシャシャーン

――――――

60: 2011/09/27(火) 01:45:04.11 ID:49W5EK2t0
向日葵「という次第で」

結衣「古谷さん」

向日葵「はい」

結衣「はいじゃないよ」

向日葵「はい」

結衣「私見だけどさ」

向日葵「はい」

結衣「はいじゃないよ」

向日葵「はい」

結衣「それ、ふたりでお昼寝してただけじゃないの?」

向日葵「……」

結衣「……」

向日葵「はぁ?」ジトッ

結衣「軽蔑するような目で!?」

69: 2011/09/27(火) 01:55:55.57 ID:49W5EK2t0
向日葵「……」ハァー...

結衣「あの……溜息やめてほしいんだけど……」

向日葵「船見先輩」

結衣「は、はい」

向日葵「はいじゃないですの」

結衣「……はい」

向日葵「正気ですの?」

結衣「正気を疑われたぁ……」

向日葵「寝てたんですのよ? 櫻子と、楓が」

結衣「うん、だから単にお昼寝を……」

向日葵「船見先輩!!!」カッ

結衣「は、はいぃ!?」

向日葵「よく考えてみてください!!!」

向日葵「櫻子と同じ布団に入って何もせずにいられるわけがないでしょう!!?」キー

結衣「(ああ……この子も大概ガチなんだ……)」

82: 2011/09/27(火) 02:10:33.19 ID:49W5EK2t0
向日葵「あの時の櫻子と楓は……間違いなくオンナのカオでしたわ」

結衣「オンナのカオ……」

向日葵「私の肩に手を起き、未練たらたらな横恋慕女を諭すような楓の顔が忘れられませんわ……!」グギギ

結衣「(重症だなあ……)」

向日葵「船見先輩、私どうしたらいいんですの!?」

結衣「うわっ急にこっち来た!」

向日葵「お願いします、私にどうかお力を貸してください……」

結衣「……」

向日葵「……」ジッ

結衣「……古谷さんは、それからそのふたりと話はした?」

向日葵「い、いいえ……家族と隣人ですので、かなり気まずくはありますけれど……」

結衣「そっか、なるほど」

結衣「……」フーム

89: 2011/09/27(火) 02:24:46.10 ID:49W5EK2t0
向日葵「……? あの……」オズッ

結衣「私はさ」

向日葵「え?」

結衣「私だったら、さ。やっぱり本人に直接確かめると思う」

向日葵「直接……」

結衣「うん。そうしないと気が済まない性分……って思い込んで、無理矢理にでも突っ走ってみようとすると思う」

向日葵「思い込んで……?」

結衣「だって、本当は怖いもんね? もし面と向かってふたりに関係を肯定されたら……すごく怖い」

向日葵「っ」

結衣「でも、そうしないといけないんだったら……そうしなくちゃいけないんだと思うよ」

向日葵「……船見先輩……」

結衣「……なんて、やっぱり他人事だから言えるのかもしれないけど」ニコッ

向日葵「……いえ。ありがとうございます、とても参考になりましたわ」ニコッ

結衣「そう、よかった」

99: 2011/09/27(火) 02:38:43.40 ID:49W5EK2t0
向日葵「それにしても、やっぱり船見先輩は大人ですわぁ」ホゥ

結衣「え、そうかな?」

向日葵「はい。単純に年上というのもありますが……やっぱり雰囲気からして成熟していますの」

結衣「はは……なんか照れるな」

向日葵「それに比べて私は、実の妹にまで対抗心を燃やして……」

結衣「……あはは」

向日葵「もし先輩が私の立場だったらどうされます? 御姉妹に歳納先輩を寝取られたら……」

結衣「え? いや、私妹とかいないからなぁ……あ、親戚に小さい女の子ならいるけど」

向日葵「じゃあ、その子で」

結衣「えぇー……」

向日葵「イメージしてください、船見先輩。その子と歳納先輩が一夜を共にする姿を……」

結衣「……」

結衣「まりちゃんが……京子と……?」

結衣「……」

105: 2011/09/27(火) 02:50:11.66 ID:49W5EK2t0
~妄想中☆~

まり「うにー」クチュクチュ

京子「ふぁああっ!?」ビクンビクン

まり「キョッピーお姉ちゃんのうにかわいー」クチュクチュ

京子「そ、そこはウニじゃなくてアワ、ビぃいっ!?」ビクンッ

まり「お姉ちゃんのうにはまりにうにーされるために育ててきたんだもんね」クパァ

京子「ゃ、やだぁ……そんなとこ、見ないでよぉ……っ」

まり「うにー」ジュッポジュッポ

京子「ぁあアッ! んっ、やぁ……ぁんっ!」ガクガク

……

まり「よかったよ、お姉ちゃん」シュボッ

京子「うっうっ……結衣、ゆいぃ……ごめんね、私、結衣にはじめてあげられなくなっちゃった……」サメザメ

まり「うにー」プハー

~ 終 了 ~

結衣「………………」

115: 2011/09/27(火) 03:02:25.79 ID:49W5EK2t0
向日葵「先輩?」

結衣「……」スッ

結衣「……」ピポパポ

結衣「「……」prrrr...prrrr...

結衣「!」ガチャ

結衣「京子か? 私」

結衣「うん。あのな、お前今日うちに泊まりにこい」

結衣「え、急だって? 急だよ」

結衣「お前だっていつも急に押し掛けてくるじゃないか。それと同じ」

結衣「ああ、ラムレーズンならあるよ。夕飯はお前の好きなメニューも作ってやるし、遅くまでゲームしていい」

結衣「うん、うん。な、来たくなったろ?」

結衣「その代わり……え? ああ、そりゃ交換条件ぐらいあるよ。でも簡単だから安心しろって。いいから聞けよ」

結衣「その代わり」

結衣「一番かわいい下着はいてこい」

結衣「じゃ」プチッ

120: 2011/09/27(火) 03:07:05.74 ID:49W5EK2t0
向日葵「……」

結衣「……」

向日葵「……」

結衣「……」

向日葵「……あの」

結衣「古谷さん」

向日葵「は、はいッ?」

結衣「そういうことだから」

向日葵「え?」

結衣「今から京子がくることになったから」

向日葵「……」

結衣「悪いんだけど……」

向日葵「……」

結衣「帰ってくれるかな?」ニコッ

向日葵「」

128: 2011/09/27(火) 03:19:25.68 ID:49W5EK2t0
~SOTO~

向日葵「爽やかに追い出されてしまいましたわ……」ポカーン

向日葵「……」トボトボ

向日葵「……そうしないといけないなら……そうしなくちゃいけない……」

向日葵「……」グッ

向日葵「話をしよう、櫻子と」

向日葵「そのためにも、まずは櫻子に会わないと……」

向日葵「この時間ならだいたいは家にいると思うけど……」

櫻子「……」モシャモシャ

向日葵「」ハタ

櫻子「……」モシャモシャ

向日葵「」

櫻子「よー向日葵ー」モシャモシャ

向日葵「いたーーーーーーーーーーーーーーー!?」

櫻子「?」モシャモシャ

136: 2011/09/27(火) 03:26:29.65 ID:49W5EK2t0
向日葵「さ、櫻子! あなた、こんなところでなに道草食ってますの!?」

櫻子「ちげーし」モシャモシャ

向日葵「はあ?」

櫻子「道草じゃなくて駄菓子だし」

向日葵「やかましいわ!!!」カッ

櫻子「やかましいのは向日葵じゃん……なんだよやぶから棒に」

向日葵「だ、だって……」

櫻子「……ていうか、本当にどーしたの?」

向日葵「え?」

櫻子「久しぶりじゃん。今みたいに私を怒鳴るの」

向日葵「っ」

櫻子「なんか向日葵、最近ヘンだったから。だからこーしてひとりで駄菓子食べてるんじゃん」モシャモシャ

向日葵「櫻子……」

152: 2011/09/27(火) 03:39:00.49 ID:49W5EK2t0
櫻子「」モシャモシャ

向日葵「その……櫻子」

櫻子「?」モシャモシャ

向日葵「……ごめんなさい」ペコ

櫻子「!?」モシャア

向日葵「……」

櫻子「ど、どうした向日葵……私に頭さげるとか正気?」モシャ...モシャ...

向日葵「正気だし本気ですの。ここ数日、あなたにすげない態度をとってしまって、ごめんなさい」フカブカー

櫻子「お、おう……いや、もっと謝れ! お詫びに私の宿題をしろ!」モシャー

向日葵「はい」

櫻子「!? お、お菓子も作れ!」モシャシャー

向日葵「はい」

櫻子「!!? お、おっOい揉ませろ!!」モシャシャシャーン

向日葵「さえずるな」

櫻子「はい……」モシャッ

156: 2011/09/27(火) 03:51:00.37 ID:49W5EK2t0
向日葵「あ、あのですね、櫻子……」

櫻子「あん?」

向日葵「……ひとつ、櫻子に確認したいことがあって……」

櫻子「なに?」

向日葵「……」

櫻子「?」

向日葵「先週の……土曜か、日曜。あなた、うちに遊びに来たでしょう」

櫻子「え、うん」

向日葵「ですわよね。で、その時、私が買い物に行ってる間」

櫻子「……」

向日葵「……楓と、なにをしてましたの?」

櫻子「昼寝」

向日葵「えっ」

櫻子「えっ」

向日葵「えっ」

162: 2011/09/27(火) 04:00:17.39 ID:49W5EK2t0
櫻子「えっじゃねーよ。向日葵だって見たじゃんか」

向日葵「えっ……でも……えっ?」

櫻子「だからえっじゃねーよ」

向日葵「……」

櫻子「おーい、向日葵ー? ひま太郎ー?」フリフリ

向日葵「――」ダキッ

櫻子「!?」

向日葵「……っ」ギュッ

櫻子「い、いきなりなにすんの向日葵!? え、今日って外の気分なの!?」

向日葵「……」ギュゥゥ

櫻子「わ、私は別にいーけどさ! でも、やっぱもう少し人のこなさそうなとこに……」アセアセ

向日葵「ほんと……突っ走ってみるものですわね……」ポソッ

櫻子「え? なに?」

向日葵「なんでもなーい……♪」

櫻子「???」

168: 2011/09/27(火) 04:14:20.10 ID:49W5EK2t0
テクテク

向日葵「そういえば櫻子」

櫻子「ん?」

向日葵「どうして駄菓子屋で買い食いなんてしてましたの?」

櫻子「向日葵がかまってくれなかったから」

向日葵「ぅ。で、ですからそれはごめんなさいって……そうじゃなくて、いつもお金がないないって言ってるのに」

櫻子「ああ、もらった」

向日葵「え、誰にですの? 撫子さん?」

櫻子「楓」

向日葵「……は?」

櫻子「楓が『櫻子お姉ちゃん、500円あげるからどっか行ってて欲しいの』って」

向日葵「追い出されてる!? あなた、6歳児にお金握らされてなんとも思いませんの!?」

櫻子「そんなもん、お菓子の前にはなんの価値もないよ」キリッ

向日葵「いばるな!」

173: 2011/09/27(火) 04:25:38.45 ID:49W5EK2t0
向日葵「え、ちょっとお待ちなさい。じゃあ今、楓は櫻子の家にいますの?」

櫻子「うん。いきなり『遊びに来たのー』って言って」

向日葵「それで櫻子を外に追いやって……じゃあ、家には誰が?」

櫻子「えー? そういや誰かいたっけなかなぁ。ねーちゃんか花子が帰って来てたような……」

向日葵「ちょ、無用心ですわね……ほら、ちょうど着きましたし、確認しましょう」

ガチャ

櫻子「ただいまー」

向日葵「おじゃましますわ」

櫻子「あ、花子の靴だ」

向日葵「こっちは楓の靴ですわ」

櫻子「ふたりで遊んでたのかー」

向日葵「……ねえ、リビングから声が聞こえません?」

櫻子「ほんとだ、扉もちょっと開いてる」

向日葵「覗いてみましょう」

キィー...

177: 2011/09/27(火) 04:39:38.62 ID:49W5EK2t0
花子「あんっ! ぅぅ……花子ぉ、そこ、だめだしっ……!」ピクンッ

楓「だめじゃないの。花子ちゃんのここ、こんなにほしがってるの」クチュッ

花子「きゃうっ!? ちげーしぃ、ほしくなんかぁ、あっぁ、な、ぃ……し」プルプル

楓「花子ちゃんはうそがへたなの」サワサワ

花子「ぁ、だめだめだめ……やめ、そんな、やさしくっ……」

楓「力をぬくの。ほら花子ちゃん、ちゅー」

花子「んん……ちゅっ、ぅむ、んっ……っぷぁっ」

楓「ふぅ……花子ちゃん、可愛い」フニフニ

花子「やあっ……おしり、さわんなし……」フルフル

楓「花子ちゃんのおしり、ちっちゃくてやわらかくて大好きなの」サワサワ

花子「っ……」

楓「花子ちゃん?」

花子「……花子、は?」

楓「もちろん、花子ちゃんは大大大好きなの」チュッ

花子「んっ……なら、いーし。でも、も少しやさしくし、ふぁっ!?」ビクンッ

178: 2011/09/27(火) 04:41:37.15 ID:49W5EK2t0
向日葵「∵」

櫻子「∵」

綾乃「∵」

向日葵「Σ∵」

櫻子「Σ∵」

綾乃「Σ∵」

「「「……」」」



「「「∵」」」



180: 2011/09/27(火) 04:42:54.87 ID:49W5EK2t0
終わらいでか

187: 2011/09/27(火) 05:32:38.86 ID:7s0dYw3p0
あっ、終わりなの?

189: 2011/09/27(火) 05:47:35.30 ID:rOUiopXOO
乙っちひまさく

引用: 向日葵「櫻子が寝取られましたの……」結衣「!?」