465: 2010/02/28(日) 05:03:38.71 ID:mdkRigpx0
保守がてら>>66に続きまして
美琴「1週間とは言え優しい寮監代理でいれば人気者になれるかもよー?」
上条「うう…………」
美琴「常磐台中学の女の子とお近づきになれるチャンスかもよー?」
上条「常磐台のお嬢様……」ゴクリ
美琴「…………ッ」ビリビリ
黒子「お、お姉様!? 寮内での能力使用はー!」
美琴「あの寮監がいないってことは問題ないじゃんないの?」バチンバチン
上条「ななな何!? 何で!? ちょ、ちょっと御坂サンさっきまであんなにノリ良かったくせに何でお前いきなり不穏な感じに帯電してんのー!?」
美琴「1週間とは言え優しい寮監代理でいれば人気者になれるかもよー?」
上条「うう…………」
美琴「常磐台中学の女の子とお近づきになれるチャンスかもよー?」
上条「常磐台のお嬢様……」ゴクリ
美琴「…………ッ」ビリビリ
黒子「お、お姉様!? 寮内での能力使用はー!」
美琴「あの寮監がいないってことは問題ないじゃんないの?」バチンバチン
上条「ななな何!? 何で!? ちょ、ちょっと御坂サンさっきまであんなにノリ良かったくせに何でお前いきなり不穏な感じに帯電してんのー!?」
491: 2010/02/28(日) 16:24:54.91 ID:mdkRigpx0
黒子「お姉様! 今は寮監がいなくてもこの殿方のから寮監に伝わってしまったら大変なことになりますのよ!」
美琴「おっと、そうか。うっかりしてたわ」
上条「ほっ……(助かった……)」
黒子「この件については1週間後に外でじっくり話すのがよろしいんじゃないかと思いますの」ニコッ
上条(ヤバイ! なんだか知らないけどヤバイところに来てしまった!)
上条「って時間がねえな。と、とりあえず俺は寮監室に戻らせてもらうぞ!」
御坂「密室殺人にでも遭遇しそうな感じね」
黒子「ああ、氏亡フラグですの……」
492: 2010/02/28(日) 16:29:57.01 ID:mdkRigpx0
──19時20分
上条「幸か不幸か、初日の門限破りはなしか。えーと何すりゃいいんだっけか?」
上条(面接の時に言われたのを簡単にまとめると……)
06:30 - 寮監室の簡単な掃除
07:30 - 朝食前の点呼
19:00 - 門限破りのチェック
19:20 - 夕飯前に各部屋周って点呼(該当日のみ)
23:00 - 消灯の確認見周り
(ってことにしておく)
・合間で日誌など雑務
・問題がなければその他の時間は自由
・能力使用の反抗を受ける可能性あり
・罰則の内容は最低ラインで60分の拘束となる事柄
・違反レベルに応じて時間追加
・能力で楽をされないように配慮すること
・そのために学生名簿(能力データ付)を参照しておくこと
・その他のブラックリスト
上条「幸か不幸か、初日の門限破りはなしか。えーと何すりゃいいんだっけか?」
上条(面接の時に言われたのを簡単にまとめると……)
06:30 - 寮監室の簡単な掃除
07:30 - 朝食前の点呼
19:00 - 門限破りのチェック
19:20 - 夕飯前に各部屋周って点呼(該当日のみ)
23:00 - 消灯の確認見周り
(ってことにしておく)
・合間で日誌など雑務
・問題がなければその他の時間は自由
・能力使用の反抗を受ける可能性あり
・罰則の内容は最低ラインで60分の拘束となる事柄
・違反レベルに応じて時間追加
・能力で楽をされないように配慮すること
・そのために学生名簿(能力データ付)を参照しておくこと
・その他のブラックリスト
494: 2010/02/28(日) 16:33:12.09 ID:mdkRigpx0
──19時30分
上条「つまり能力で暴れたりする生徒がいるかもってことだよな」
上条「常磐台っつったら最低でも強能力者の集まりだったはず……」
黒子「それも2~3人で一気に、なんてこともありましたのよ」
上条「本当にヤバイとこに来ちまったな……って何でいるんだよお前!?」
黒子「何かと不慣れでしょうから、ここは風紀委員として補佐させていただこうかと」
上条「補佐って……いいのか? 生徒にこんな仕事手伝わせるだなんて」
黒子「別に問題ありませんのよ。あともう夕飯の時間ですのよ?」
上条「もうそんな時間!?」
黒子「点呼周りとかは要りませんの?」
上条「点呼って何だっけ? えっと資料資料……」
黒子「……そんなんで大丈夫ですの?」
上条「つまり能力で暴れたりする生徒がいるかもってことだよな」
上条「常磐台っつったら最低でも強能力者の集まりだったはず……」
黒子「それも2~3人で一気に、なんてこともありましたのよ」
上条「本当にヤバイとこに来ちまったな……って何でいるんだよお前!?」
黒子「何かと不慣れでしょうから、ここは風紀委員として補佐させていただこうかと」
上条「補佐って……いいのか? 生徒にこんな仕事手伝わせるだなんて」
黒子「別に問題ありませんのよ。あともう夕飯の時間ですのよ?」
上条「もうそんな時間!?」
黒子「点呼周りとかは要りませんの?」
上条「点呼って何だっけ? えっと資料資料……」
黒子「……そんなんで大丈夫ですの?」
496: 2010/02/28(日) 16:37:58.40 ID:mdkRigpx0
上条「ああ、夕飯前に各部屋をチェックってやつか。今日はやんなくていいみたいだな」
黒子「じゃあ早く食堂に向かいませんと」
上条「ああ、悪いな。助かったよ」
黒子「そんな調子でいられて寮の規律が乱れる方が困りますわ」
上条「すいません……」
美琴「黒子、アンタどこ行ってたの……」
上条「あ」
美琴「…………って二人で何してたわけ?」
黒子「お、おねっ!? わわわたくしはただ風紀委員として寮監代理のお手伝いを……ねぇ?」
黒子「じゃあ早く食堂に向かいませんと」
上条「ああ、悪いな。助かったよ」
黒子「そんな調子でいられて寮の規律が乱れる方が困りますわ」
上条「すいません……」
美琴「黒子、アンタどこ行ってたの……」
上条「あ」
美琴「…………って二人で何してたわけ?」
黒子「お、おねっ!? わわわたくしはただ風紀委員として寮監代理のお手伝いを……ねぇ?」
497: 2010/02/28(日) 16:41:32.95 ID:mdkRigpx0
上条「ああ。まぁ手伝いっつーか、飯の時間知らせてくれた」
美琴「……。ふーん?」
上条(ってあれー、また不機嫌ですかー!?)
黒子「わたくしはお先に食堂に行きますので!」
上条「あっ、逃げ……」
美琴「はぁ……。で、アンタ食堂で夕飯取るの?」
上条「い、いろいろやることあるし、適当に食えるもの貰って部屋戻るよ」
美琴「夕食にかかる時間なんてちょっとでしょうに」
上条「まぁ自己紹介くらいはしとかないといけないけどさ」
上条「その後女の子に混じって飯を食う勇気なんてねえよ!」
美琴「そんなんで寮監代理が務まるのかしらね……」
美琴「……。ふーん?」
上条(ってあれー、また不機嫌ですかー!?)
黒子「わたくしはお先に食堂に行きますので!」
上条「あっ、逃げ……」
美琴「はぁ……。で、アンタ食堂で夕飯取るの?」
上条「い、いろいろやることあるし、適当に食えるもの貰って部屋戻るよ」
美琴「夕食にかかる時間なんてちょっとでしょうに」
上条「まぁ自己紹介くらいはしとかないといけないけどさ」
上条「その後女の子に混じって飯を食う勇気なんてねえよ!」
美琴「そんなんで寮監代理が務まるのかしらね……」
500: 2010/02/28(日) 16:45:59.65 ID:mdkRigpx0
──19時40分
自己紹介終了後
生徒A「寮監代理って言ってもいくらなんでも若すぎない?」
生徒B「なんかビクビクしてましたよね」
生徒C「というか、あの方どこかで見たような気がするんですけど」
生徒D「あれなら門限破ってもちょっと御小言もらって終わる程度で済むんじゃないかしら?」
黒子「まぁこうなりますわよね」
美琴「すっかりナメられちゃってまぁ」
黒子「お、お姉様? 落ち着いてくださいですの」
自己紹介終了後
生徒A「寮監代理って言ってもいくらなんでも若すぎない?」
生徒B「なんかビクビクしてましたよね」
生徒C「というか、あの方どこかで見たような気がするんですけど」
生徒D「あれなら門限破ってもちょっと御小言もらって終わる程度で済むんじゃないかしら?」
黒子「まぁこうなりますわよね」
美琴「すっかりナメられちゃってまぁ」
黒子「お、お姉様? 落ち着いてくださいですの」
501: 2010/02/28(日) 16:49:07.92 ID:mdkRigpx0
美琴「あん? 別に私は落ち着いてるわよ」
黒子「すごい帯電っぷりですけど!?」
生徒B「た、確かにちょっと優しそうな方でしたよね」
美琴「…………」バチン
黒子「おね!?」
生徒A「てか能力とかで脅したらあっさり開放してくれそうじゃない?」
美琴「…………」バチバチ
黒子「ひいィィィィいいいい!?」
黒子「すごい帯電っぷりですけど!?」
生徒B「た、確かにちょっと優しそうな方でしたよね」
美琴「…………」バチン
黒子「おね!?」
生徒A「てか能力とかで脅したらあっさり開放してくれそうじゃない?」
美琴「…………」バチバチ
黒子「ひいィィィィいいいい!?」
502: 2010/02/28(日) 16:53:09.33 ID:mdkRigpx0
──19時40分
寮監室
上条「人前に出るってのは慣れないなー。それも女の子ばっかりだし」
上条(やたらと熱視線送ってくるあのキモチワルイ坊主刈りのおっさんは何だったんだ?)
上条(あと吹き飛ばされていく青髪ピアスの姿が思い浮かぶんだけどなぜだろう……)
上条(しかし作り置きがなかっただなんて不幸だ。いやバナナがあっただけマシか……)
上条「さて、資料資料っと。いや先に名簿見といたほうがいいかな?」
上条「いや先にやることを確認するために資料か?」
上条「くそ、時間ねーのにやること多すぎる」
寮監室
上条「人前に出るってのは慣れないなー。それも女の子ばっかりだし」
上条(やたらと熱視線送ってくるあのキモチワルイ坊主刈りのおっさんは何だったんだ?)
上条(あと吹き飛ばされていく青髪ピアスの姿が思い浮かぶんだけどなぜだろう……)
上条(しかし作り置きがなかっただなんて不幸だ。いやバナナがあっただけマシか……)
上条「さて、資料資料っと。いや先に名簿見といたほうがいいかな?」
上条「いや先にやることを確認するために資料か?」
上条「くそ、時間ねーのにやること多すぎる」
504: 2010/02/28(日) 16:59:59.39 ID:mdkRigpx0
──20時10分
上条「仕事内容って指定が細かいだけで結局やることは門限破りのチェックと決められた時間の見周りくらいなんだな」
上条「んー、日誌? いや日誌書けって代理が書いてもいいもんなのかコレ?」
上条「これか、日誌……。うわー綺麗な字だなオイ。これに俺の字並べるってすごい抵抗があるんですけど」
上条「こっちはブラックリスト? そういや面接ん時に208号室の連中に気をつけろって言ってたな」
上条「208……って御坂と白井かよ!?」
上条「主に白井が何かした時は別室に隔離、か。……効果絶大そうだな」
コンコン ガチャ
上条「にしても風紀委員が目つけられてるだなんて」
黒子「悪いことをしてるつもりなんてないんですが、どうも間が悪いというか」
上条「いつも突然だなお前!?」
黒子「あら、わたくしは空間移動の使い手ですのよ?」
上条「寮則第九条──」
黒子「普通にノックして入ってきましたのよ!?」
上条「仕事内容って指定が細かいだけで結局やることは門限破りのチェックと決められた時間の見周りくらいなんだな」
上条「んー、日誌? いや日誌書けって代理が書いてもいいもんなのかコレ?」
上条「これか、日誌……。うわー綺麗な字だなオイ。これに俺の字並べるってすごい抵抗があるんですけど」
上条「こっちはブラックリスト? そういや面接ん時に208号室の連中に気をつけろって言ってたな」
上条「208……って御坂と白井かよ!?」
上条「主に白井が何かした時は別室に隔離、か。……効果絶大そうだな」
コンコン ガチャ
上条「にしても風紀委員が目つけられてるだなんて」
黒子「悪いことをしてるつもりなんてないんですが、どうも間が悪いというか」
上条「いつも突然だなお前!?」
黒子「あら、わたくしは空間移動の使い手ですのよ?」
上条「寮則第九条──」
黒子「普通にノックして入ってきましたのよ!?」
506: 2010/02/28(日) 17:06:32.82 ID:mdkRigpx0
上条「都合のいいことを言って……」
黒子「ノックしましたわよね!? 音聞いてましたわよね!?」
上条「したっけ……? まぁいいけどさ」
黒子「それで寮監代理様? 何かお仕事はありまして?」
上条「大体やることはわかった。常になんかしてなきゃいけないわけでもないんだな。」
黒子「まぁ寮の規律を守らせるというのが大事なわけですし」
上条「そっか。あとは時間忘れないように気をつけなきゃいけないけど」
上条「それと名簿をチェックしとかないといけないくらいか」
黒子「名簿? なぜまた名簿ですの? もしも流出なんてさせたら」
上条「しねーよ。ここって能力者だらけなんだろ? 罰の内容考えたりするのに情報がいるんだよ」
上条「反抗されたりしたら面倒だし」
黒子「ああ、それはありますわね」
上条「やっぱあるのか。否定してほしかったんですが」
美琴「つーかアンタ、結構ナメられてるみたいよ」
上条「どう見たってただの男子高校生だし無理もねーよな……。ていうかお前も突然だな!?」
黒子「ノックしましたわよね!? 音聞いてましたわよね!?」
上条「したっけ……? まぁいいけどさ」
黒子「それで寮監代理様? 何かお仕事はありまして?」
上条「大体やることはわかった。常になんかしてなきゃいけないわけでもないんだな。」
黒子「まぁ寮の規律を守らせるというのが大事なわけですし」
上条「そっか。あとは時間忘れないように気をつけなきゃいけないけど」
上条「それと名簿をチェックしとかないといけないくらいか」
黒子「名簿? なぜまた名簿ですの? もしも流出なんてさせたら」
上条「しねーよ。ここって能力者だらけなんだろ? 罰の内容考えたりするのに情報がいるんだよ」
上条「反抗されたりしたら面倒だし」
黒子「ああ、それはありますわね」
上条「やっぱあるのか。否定してほしかったんですが」
美琴「つーかアンタ、結構ナメられてるみたいよ」
上条「どう見たってただの男子高校生だし無理もねーよな……。ていうかお前も突然だな!?」
508: 2010/02/28(日) 17:12:54.03 ID:mdkRigpx0
美琴「あの寮監に比べたら確かにヌルそうに見えるわよね」
上条「人様のことをじろじろ見ながらその上ボロクソ言いやがって……」
黒子「あの寮監と比べること自体が間違ってるのでは?」
上条「……あの寮監そんなにスゴイのか?」
黒子「わたくしの記憶の限りだと大能力者3人相手にしても余裕そうでしたわよ」
美琴「やったことはないけど、多分私でも無理ね」
上条「第3位の超能力者で無理ってどういうことだよ!?」
美琴「殺る気で行かないと殺られるって感じよ」
上条「想像できないくらい恐ろしい世界を感じるな。まぁとにかくあの寮監に比べて俺はヌルそうってわけか」
黒子「殿方というだけで、あとは歳も大して違わないような方をあの寮監と比較してしまったら……」
黒子「まぁなんというか当然といった感じですわね」
上条「なんつーか、不幸だ……」
上条「人様のことをじろじろ見ながらその上ボロクソ言いやがって……」
黒子「あの寮監と比べること自体が間違ってるのでは?」
上条「……あの寮監そんなにスゴイのか?」
黒子「わたくしの記憶の限りだと大能力者3人相手にしても余裕そうでしたわよ」
美琴「やったことはないけど、多分私でも無理ね」
上条「第3位の超能力者で無理ってどういうことだよ!?」
美琴「殺る気で行かないと殺られるって感じよ」
上条「想像できないくらい恐ろしい世界を感じるな。まぁとにかくあの寮監に比べて俺はヌルそうってわけか」
黒子「殿方というだけで、あとは歳も大して違わないような方をあの寮監と比較してしまったら……」
黒子「まぁなんというか当然といった感じですわね」
上条「なんつーか、不幸だ……」
510: 2010/02/28(日) 17:21:59.45 ID:mdkRigpx0
美琴「まぁどうしようもなくなったら私が止めてやるわよ」
上条「いやー、いいよ」
美琴「いいよってアンタ……」
上条「俺に手を貸したら、お前の立場がまずくなったりしねーか?」
美琴「な、何でアンタが私の立場を気にするのよ!?」
黒子「まぁまぁお姉様。ここは風紀委員のわたくしが」
上条「白井も同じだ。別に能力が優れたってだけでそれ以外の部分はただのお嬢様なんだろ?」
上条「だったら2~3人くらいなら何とかなるかもしれないし」
黒子「だ、大丈夫ですの? ってその右手の動きは何です? 犯罪の香りが……」
美琴「その手だけで何とかなるのかしら?」
上条「まぁ大丈夫だろ。つーか結構良い時間だし、お前らはもう部屋に戻れ」
上条「いやー、いいよ」
美琴「いいよってアンタ……」
上条「俺に手を貸したら、お前の立場がまずくなったりしねーか?」
美琴「な、何でアンタが私の立場を気にするのよ!?」
黒子「まぁまぁお姉様。ここは風紀委員のわたくしが」
上条「白井も同じだ。別に能力が優れたってだけでそれ以外の部分はただのお嬢様なんだろ?」
上条「だったら2~3人くらいなら何とかなるかもしれないし」
黒子「だ、大丈夫ですの? ってその右手の動きは何です? 犯罪の香りが……」
美琴「その手だけで何とかなるのかしら?」
上条「まぁ大丈夫だろ。つーか結構良い時間だし、お前らはもう部屋に戻れ」
512: 2010/02/28(日) 17:26:56.01 ID:mdkRigpx0
上条「寝る時間までこんなとこいても仕方な……ってベッドどこだ? 俺どこで寝るんだ!?」
黒子「寮監ならよくロビーのソファーに座ったまま寝てるようですけど」
美琴「座ったまま? たまに立ったまま寝てない?」
上条「それは寝てないんじゃないのか……?」
黒子「たまに立ったままの時もありますわね……」
上条「それは寝てないんじゃないの!?」
黒子「いろんな意味であの寮監に常識は通用しませんのよ」
上条「俺、なんかあの寮監のことがよくわからなくなってきた」
美琴「まぁ空き部屋使えばいいんじゃない?」
上条「いいんかね? 勝手に使っちまって」
黒子「メイドの実習生が定期的にメンテナンスしてますから問題ないと思いますわよ」
上条「ふーん、じゃあちょっと見てくるか。まぁお前らは帰れよ」
黒子「寮監ならよくロビーのソファーに座ったまま寝てるようですけど」
美琴「座ったまま? たまに立ったまま寝てない?」
上条「それは寝てないんじゃないのか……?」
黒子「たまに立ったままの時もありますわね……」
上条「それは寝てないんじゃないの!?」
黒子「いろんな意味であの寮監に常識は通用しませんのよ」
上条「俺、なんかあの寮監のことがよくわからなくなってきた」
美琴「まぁ空き部屋使えばいいんじゃない?」
上条「いいんかね? 勝手に使っちまって」
黒子「メイドの実習生が定期的にメンテナンスしてますから問題ないと思いますわよ」
上条「ふーん、じゃあちょっと見てくるか。まぁお前らは帰れよ」
514: 2010/02/28(日) 17:31:13.60 ID:mdkRigpx0
黒子「わかりましたわ、ではお姉様?」
美琴「あ、ちょっと!」
ガチャ
生徒C「あ、あの!? 寮監代理様!」
上条「ん?」
美琴「あら? どうしたの?」
生徒C「御坂様も! ロビーの方で先輩方が言い争いを……」
黒子「寮監がいなくなった初日からこれですのね……」
上条「ううー、やっぱり平和のまま終わってはくれないのですね……」
美琴「何を現実逃避してんのよ。ホラ行くわよ黒子」
上条「ちょっと御坂サンそれ俺の仕事なんですけどー!?」
美琴「あ、ちょっと!」
ガチャ
生徒C「あ、あの!? 寮監代理様!」
上条「ん?」
美琴「あら? どうしたの?」
生徒C「御坂様も! ロビーの方で先輩方が言い争いを……」
黒子「寮監がいなくなった初日からこれですのね……」
上条「ううー、やっぱり平和のまま終わってはくれないのですね……」
美琴「何を現実逃避してんのよ。ホラ行くわよ黒子」
上条「ちょっと御坂サンそれ俺の仕事なんですけどー!?」
515: 2010/02/28(日) 17:37:06.12 ID:mdkRigpx0
──20時30分
生徒B「で、ですがこんな時間にわざわざ行かなくても!」
生徒D「せっかく寮監がいないんだから細かいことは言わないの!」
生徒B「で、でも!」
黒子「はいはい、そこまでですの」
生徒D「あら、白井さん? 何か御用かしら?」
黒子「そんなに派手に口論していては止めに入ってもおかしくはないでしょう?」
上条「一体こんな時間にどこに行こうってんだ?」
生徒D「あら、よく見たら頼りにならなそうな寮監代理様までひきつれちゃって」
美琴「…………ッ」ズイ
上条「ちょちょちょストップ御坂! 何でお前キレてんの!?」
美琴「だ、だって!」
上条「いやいやなんでお前が涙目なの!? もういいから、俺の仕事だし!」
生徒B「で、ですがこんな時間にわざわざ行かなくても!」
生徒D「せっかく寮監がいないんだから細かいことは言わないの!」
生徒B「で、でも!」
黒子「はいはい、そこまでですの」
生徒D「あら、白井さん? 何か御用かしら?」
黒子「そんなに派手に口論していては止めに入ってもおかしくはないでしょう?」
上条「一体こんな時間にどこに行こうってんだ?」
生徒D「あら、よく見たら頼りにならなそうな寮監代理様までひきつれちゃって」
美琴「…………ッ」ズイ
上条「ちょちょちょストップ御坂! 何でお前キレてんの!?」
美琴「だ、だって!」
上条「いやいやなんでお前が涙目なの!? もういいから、俺の仕事だし!」
518: 2010/02/28(日) 17:50:52.84 ID:mdkRigpx0
生徒D「失礼、寮監代理。ちょっと急用がありますので」
上条「急用? どんなの?」
生徒D「お友達から呼び出しがありまして」
黒子「寮監だったら瞬殺されてますわね……」
上条「さすがにそれじゃ認められないな」
黒子「というか後で寮監に報告すればいいんじゃ?」
生徒D「!? と、とにかくこっちは急いでるんです!!」
上条「何か随分焦ってるな? もしかしてその友達の命が危ないとか?」
美琴「はぁ? アンタの基準で物事考えんなよ……」
生徒D「・・…? そ、そうなんです! だから急がないと!!」
黒子「うわー、脆い嘘ですわね……」
生徒D「う! どうせ嘘は下手よ!!」
上条「嘘なのかよ!?」
美琴「アンタ馬鹿か!?」
上条「急用? どんなの?」
生徒D「お友達から呼び出しがありまして」
黒子「寮監だったら瞬殺されてますわね……」
上条「さすがにそれじゃ認められないな」
黒子「というか後で寮監に報告すればいいんじゃ?」
生徒D「!? と、とにかくこっちは急いでるんです!!」
上条「何か随分焦ってるな? もしかしてその友達の命が危ないとか?」
美琴「はぁ? アンタの基準で物事考えんなよ……」
生徒D「・・…? そ、そうなんです! だから急がないと!!」
黒子「うわー、脆い嘘ですわね……」
生徒D「う! どうせ嘘は下手よ!!」
上条「嘘なのかよ!?」
美琴「アンタ馬鹿か!?」
519: 2010/02/28(日) 17:54:28.74 ID:mdkRigpx0
上条「んじゃ、止めるしかないんだな」
生徒D「くっ……」
美琴「結局こうなるのね……」
上条「白井、あの娘の能力わかるか?」
黒子「発火能力でしたわね」
上条「なるほど」
上条(何か得体のしれない能力とかじゃなくてよかった。右手使ってハッタリかませば……)
上条「ま、嘘ついただけなら罰はないから、すぐに部屋に戻れよ」
上条「変なこと考えるなよ。俺だって伊達に寮監代理に選ばれたわけじゃねえんだ」
生徒D「どいてください!!」 ボウッ
上条「ってうおーい!?」
美琴「何で避けてんのよ……」
生徒D「くっ……」
美琴「結局こうなるのね……」
上条「白井、あの娘の能力わかるか?」
黒子「発火能力でしたわね」
上条「なるほど」
上条(何か得体のしれない能力とかじゃなくてよかった。右手使ってハッタリかませば……)
上条「ま、嘘ついただけなら罰はないから、すぐに部屋に戻れよ」
上条「変なこと考えるなよ。俺だって伊達に寮監代理に選ばれたわけじゃねえんだ」
生徒D「どいてください!!」 ボウッ
上条「ってうおーい!?」
美琴「何で避けてんのよ……」
522: 2010/02/28(日) 18:02:29.57 ID:mdkRigpx0
上条「いやいや何だあの出力!?」
黒子「強能力ですし、多少手加減したところであんなものでしょう」
生徒D「あら、口だけだったんですか?」
上条(つーか防ぐ防がないよりも大火傷しそうなんですけどー!?)
生徒D「まだまだ!」ゴッ
上条「ぬおっ!?(よけれねぇ!)」 バキン
生徒D「え?」
上条(あれ、思ったほど熱くねーや)
美琴「はー? ホント不思議なもんねー」
黒子「炎まで叩き消すだなんて……お姉様? あれって一体どういう能力ですの?」
黒子「強能力ですし、多少手加減したところであんなものでしょう」
生徒D「あら、口だけだったんですか?」
上条(つーか防ぐ防がないよりも大火傷しそうなんですけどー!?)
生徒D「まだまだ!」ゴッ
上条「ぬおっ!?(よけれねぇ!)」 バキン
生徒D「え?」
上条(あれ、思ったほど熱くねーや)
美琴「はー? ホント不思議なもんねー」
黒子「炎まで叩き消すだなんて……お姉様? あれって一体どういう能力ですの?」
523: 2010/02/28(日) 18:05:23.21 ID:mdkRigpx0
上条「ふぅ……」
生徒D「くっ!!」ボッ
上条「うおい!? っと悪い! け! ど!」バキン
上条「俺はそういうの効かないから、大人しくしてくれな?」
生徒D「そんな、はずは!?」ボン
上条「ちょ!? 効かないって言ってんだろッ!? (こえええ! はやく止めてー!?)」バキン
美琴「まーいろいろあるのよ。いろいろね」
黒子「説明が面倒なだけですのね。にしてもいつまで続ける気ですのアレ……」
上条「ちょ、いい加減に!? やめ!? (誰か助けてくれえええ!!)」バキン
生徒D「くっ!!」ボッ
上条「うおい!? っと悪い! け! ど!」バキン
上条「俺はそういうの効かないから、大人しくしてくれな?」
生徒D「そんな、はずは!?」ボン
上条「ちょ!? 効かないって言ってんだろッ!? (こえええ! はやく止めてー!?)」バキン
美琴「まーいろいろあるのよ。いろいろね」
黒子「説明が面倒なだけですのね。にしてもいつまで続ける気ですのアレ……」
上条「ちょ、いい加減に!? やめ!? (誰か助けてくれえええ!!)」バキン
526: 2010/02/28(日) 18:09:16.51 ID:mdkRigpx0
──21時00分
黒子「あんなこと言ってしまって大丈夫ですの?」
上条「なにがだ?」
美琴「しかも自覚なしか……。アンタさ、さっきの生徒の罰はどうする気よ?」
上条「だから考えとくって言ったろ?」
黒子「それが甘いんですのよ」
上条「そうなのか?」
黒子「そうですの。ただでさえ甘そうだとか思われてるのに実際にあんな判断下したら……」
美琴「この1週間、どんだけ規則破り出す気よ?」
上条「いやいや、明日ちゃんと罰与えればそれでいいだろ?」
黒子「それでは、明日になったら厳しい罰を与えるつもりでいますの?」
上条「うーん……」
黒子「あんなこと言ってしまって大丈夫ですの?」
上条「なにがだ?」
美琴「しかも自覚なしか……。アンタさ、さっきの生徒の罰はどうする気よ?」
上条「だから考えとくって言ったろ?」
黒子「それが甘いんですのよ」
上条「そうなのか?」
黒子「そうですの。ただでさえ甘そうだとか思われてるのに実際にあんな判断下したら……」
美琴「この1週間、どんだけ規則破り出す気よ?」
上条「いやいや、明日ちゃんと罰与えればそれでいいだろ?」
黒子「それでは、明日になったら厳しい罰を与えるつもりでいますの?」
上条「うーん……」
528: 2010/02/28(日) 18:13:21.72 ID:mdkRigpx0
美琴「甘っちょろいわね。あの寮監なら即締め落とし。で何時間もかかるような掃除とか押し付けてくるのに……」
上条「お前、そんなの食らったことあんのか?」
美琴「門限破りで無駄に広いプールを2人で掃除したりしたわね」
黒子「しかもその掃除が原因で門限を破ってしまい罰を追加……」
上条「ひでえ……」
黒子「ただの門限破りでそれだけやらされますのよ?」
上条「ちなみに最初の門限ってどんだけ時間オーバーしたんだ?」
黒子「…………」
美琴「…………」
上条「……相当やらかしたようだな」
上条「お前、そんなの食らったことあんのか?」
美琴「門限破りで無駄に広いプールを2人で掃除したりしたわね」
黒子「しかもその掃除が原因で門限を破ってしまい罰を追加……」
上条「ひでえ……」
黒子「ただの門限破りでそれだけやらされますのよ?」
上条「ちなみに最初の門限ってどんだけ時間オーバーしたんだ?」
黒子「…………」
美琴「…………」
上条「……相当やらかしたようだな」
529: 2010/02/28(日) 18:18:24.09 ID:mdkRigpx0
黒子「しかし! 寮監への攻撃だなんて、門限破りより大問題ですの!」
美琴「それにアンタ、一方的に攻撃防いでただけでしょ?」
黒子「まぁ女性に手を上げないというのは殿方としては立派だと思いますけど」
黒子「あの生徒が無傷でいることで『あの寮監代理は強くない』だとか」
黒子「とにかく余計に甘く見られることになりますのよ」
美琴「まぁ普段はあの寮監の一撃が待ってるわけだしね。」
美琴「それに能力が効かないだなんて、その身で体験したって納得するまでには時間かかるわよ?」
上条「何!? そんな理由で俺は低温火傷しかけたの!?」
美琴「低温火傷って何か意味違わない?」
黒子「あの生徒がなかなか攻撃を止めなかったのはそういうことでしたのね」
美琴「それにアンタ、一方的に攻撃防いでただけでしょ?」
黒子「まぁ女性に手を上げないというのは殿方としては立派だと思いますけど」
黒子「あの生徒が無傷でいることで『あの寮監代理は強くない』だとか」
黒子「とにかく余計に甘く見られることになりますのよ」
美琴「まぁ普段はあの寮監の一撃が待ってるわけだしね。」
美琴「それに能力が効かないだなんて、その身で体験したって納得するまでには時間かかるわよ?」
上条「何!? そんな理由で俺は低温火傷しかけたの!?」
美琴「低温火傷って何か意味違わない?」
黒子「あの生徒がなかなか攻撃を止めなかったのはそういうことでしたのね」
532: 2010/02/28(日) 18:22:37.93 ID:mdkRigpx0
美琴「本気を出してないだとかそういう風に自分で理由づけちゃえば『気のせいかも』ってことになったりするかもしれないし」
黒子「そうなると余計に面倒ですわね」
上条「んー? あの娘は自分の能力が効かなかったって誰かに言ったりしないかな?」
美琴「はぁ? ……アンタ人の話聞いてた?」
上条「あの生徒の口から、能力が全然通用しなかったって広まったら、それでいいんじゃね?」
黒子「何か突拍子もない話ですが、確かにそれが広まったら……」
美琴「でもあの人確か強能力よね……。大能力の人は『自分は違う』ってなるんじゃないの?」
上条「よし、罰としてそういう風に広めてもらうか!」
美琴「さっきからアンタ話聞いてんの!?」
黒子「そうなると余計に面倒ですわね」
上条「んー? あの娘は自分の能力が効かなかったって誰かに言ったりしないかな?」
美琴「はぁ? ……アンタ人の話聞いてた?」
上条「あの生徒の口から、能力が全然通用しなかったって広まったら、それでいいんじゃね?」
黒子「何か突拍子もない話ですが、確かにそれが広まったら……」
美琴「でもあの人確か強能力よね……。大能力の人は『自分は違う』ってなるんじゃないの?」
上条「よし、罰としてそういう風に広めてもらうか!」
美琴「さっきからアンタ話聞いてんの!?」
534: 2010/02/28(日) 18:25:18.73 ID:mdkRigpx0
──22時20分
上条「これで雑務関係は終わりか?」
上条「しっかし疲れた…………」
上条「つーか夕飯にもらったバナナのことを忘れていた……」
上条「どこいっちまったんだ? まさかこの資料の山の中か?
上条「御坂と白井がいろいろ動かしてたからわかんねえな……」
上条「すごいデジャヴュを感じるんですけど。くっそ、夏休み最後の日もこんなだったよな……」
上条「これで雑務関係は終わりか?」
上条「しっかし疲れた…………」
上条「つーか夕飯にもらったバナナのことを忘れていた……」
上条「どこいっちまったんだ? まさかこの資料の山の中か?
上条「御坂と白井がいろいろ動かしてたからわかんねえな……」
上条「すごいデジャヴュを感じるんですけど。くっそ、夏休み最後の日もこんなだったよな……」
535: 2010/02/28(日) 18:27:30.65 ID:mdkRigpx0
──22時50分
上条「結局見つからねえ。紛失というより消失じゃねえかコレ……」
上条「しかももう消灯時間来てるし!?」
上条「見周り行かなきゃな……」
上条「結局見つからねえ。紛失というより消失じゃねえかコレ……」
上条「しかももう消灯時間来てるし!?」
上条「見周り行かなきゃな……」
537: 2010/02/28(日) 18:32:37.64 ID:mdkRigpx0
──23時00分
上条「消灯時間だから寝てるはずだよな。ならうっかり着替え中とかにはならないよな……」
上条「と、とにかく行こう。とっとと済ませよう」
コンコン ガチャ
上条(暗ッ!? って当たり前か。よし、二人とも寝てるな)バタン
上条(時間通りきっちり寝てるだなんて流石お嬢様だなぁ……っと次だ次)コンコン
?『ちょ!?』
上条「ん?」ガチャ
生徒B「き……」
上条「あ」
生徒B「きゃあああああああ!!!」
上条「失礼しましたー!!」
上条(何だ何だよ何最初の部屋でまんまと油断させられてるんですか俺ー!!)
上条「消灯時間だから寝てるはずだよな。ならうっかり着替え中とかにはならないよな……」
上条「と、とにかく行こう。とっとと済ませよう」
コンコン ガチャ
上条(暗ッ!? って当たり前か。よし、二人とも寝てるな)バタン
上条(時間通りきっちり寝てるだなんて流石お嬢様だなぁ……っと次だ次)コンコン
?『ちょ!?』
上条「ん?」ガチャ
生徒B「き……」
上条「あ」
生徒B「きゃあああああああ!!!」
上条「失礼しましたー!!」
上条(何だ何だよ何最初の部屋でまんまと油断させられてるんですか俺ー!!)
538: 2010/02/28(日) 18:36:12.42 ID:mdkRigpx0
──23時10分
(きゃああああああ!!)
美琴「3度目ねー……」
黒子「たった10分で3回とはとんでもない野郎ですわね」
美琴「どうせこうなるだろうとは思ってたけど……」
黒子「ていうかわざとなんじゃありませんの?」
コンコン
?『あー、見周りの者ですが今このドアを開けたりしても大丈夫でございましょうか?』
美琴「どんだけビクビクしてんのよ!?」
(きゃああああああ!!)
美琴「3度目ねー……」
黒子「たった10分で3回とはとんでもない野郎ですわね」
美琴「どうせこうなるだろうとは思ってたけど……」
黒子「ていうかわざとなんじゃありませんの?」
コンコン
?『あー、見周りの者ですが今このドアを開けたりしても大丈夫でございましょうか?』
美琴「どんだけビクビクしてんのよ!?」
543: 2010/02/28(日) 19:03:33.49 ID:mdkRigpx0
ごめん、さるったので書き込みテスト
つーかさるさんってどんくらいのペースで書けばいいんだ
つーかさるさんってどんくらいのペースで書けばいいんだ
544: 2010/02/28(日) 19:06:11.21 ID:mdkRigpx0
ガチャ
上条「ああ、ここお前らの部屋だったっけ」
美琴「アンタ、夕方までここにいたじゃない……」
上条「てかお前ら全然寝る感じじゃねーな」
美琴「別に騒いだりしてるわけじゃないしいいでしょ?」
黒子「わたくしは風紀委員の仕事で徹夜しないといけないので」
上条「てかお前全然仕事する感じじゃねーな」
黒子「当然お姉様とお話する時間の方が大事ですの」
美琴「つーかアンタが一方的にしゃべってるだけでしょ……。私は普通に寝たいんだけど」
上条「白井、とりあえず御坂は寝たいそうだから、お前も仕事があるならそっちに集中しろって」
黒子「寮監代理だからって偉そうに! わたくしたちの憩いの時間をぶち壊そうたってそうはいきませんのよ!」
上条「ああ、ここお前らの部屋だったっけ」
美琴「アンタ、夕方までここにいたじゃない……」
上条「てかお前ら全然寝る感じじゃねーな」
美琴「別に騒いだりしてるわけじゃないしいいでしょ?」
黒子「わたくしは風紀委員の仕事で徹夜しないといけないので」
上条「てかお前全然仕事する感じじゃねーな」
黒子「当然お姉様とお話する時間の方が大事ですの」
美琴「つーかアンタが一方的にしゃべってるだけでしょ……。私は普通に寝たいんだけど」
上条「白井、とりあえず御坂は寝たいそうだから、お前も仕事があるならそっちに集中しろって」
黒子「寮監代理だからって偉そうに! わたくしたちの憩いの時間をぶち壊そうたってそうはいきませんのよ!」
546: 2010/02/28(日) 19:09:07.60 ID:mdkRigpx0
上条「あのなぁ、風紀を守るとか何とか言ってた風紀委員がそんなんで……」
黒子「キィィィィ! これ以上ごちゃごちゃ抜かしたら変な噂ばらまいてやりますわよ!?」
上条「やめろよ!? てか何で逆ギレしてんだよ!?」
御坂「眠いんですけど?」
黒子「ま、風紀委員と言われては仕方ありませんわね。寮監に報告されても困りますのでオフザケはこれくらいにしておきますわ」
上条「テメェさっきまで本気で暴れ回ってたじゃねぇか……」
美琴「寝たいんですけど?」
上条「何で!? 俺が悪いの!? もう! 上条さんだって早く寝たいのでアナタタチも早く寝てください!」
バタン
美琴「初日からあんなんで1週間も持つのかしら?」
(きゃああああ!!)
黒子「あら、4度目……」
美琴「あ…の野郎……」
黒子「キィィィィ! これ以上ごちゃごちゃ抜かしたら変な噂ばらまいてやりますわよ!?」
上条「やめろよ!? てか何で逆ギレしてんだよ!?」
御坂「眠いんですけど?」
黒子「ま、風紀委員と言われては仕方ありませんわね。寮監に報告されても困りますのでオフザケはこれくらいにしておきますわ」
上条「テメェさっきまで本気で暴れ回ってたじゃねぇか……」
美琴「寝たいんですけど?」
上条「何で!? 俺が悪いの!? もう! 上条さんだって早く寝たいのでアナタタチも早く寝てください!」
バタン
美琴「初日からあんなんで1週間も持つのかしら?」
(きゃああああ!!)
黒子「あら、4度目……」
美琴「あ…の野郎……」
548: 2010/02/28(日) 19:11:33.82 ID:mdkRigpx0
黒子「ていうかわざとなんじゃありませんの?」
美琴「ま、まさかねぇ……」
(きゃああああ!!)
美琴「ちょっと黒子!? 寮の風紀を守るためにあの痴漢野郎を撃退してきてもいいかしら!?」バッ
黒子「ちょ! おおおおおねおねえさま! あんなに眠そうにしていらしたのに!?」
美琴「いいわよねッ!?」バチバチ
黒子「おねおねおねえさま!? その電撃はひっこめてくださいですのー!?」
美琴「ま、まさかねぇ……」
(きゃああああ!!)
美琴「ちょっと黒子!? 寮の風紀を守るためにあの痴漢野郎を撃退してきてもいいかしら!?」バッ
黒子「ちょ! おおおおおねおねえさま! あんなに眠そうにしていらしたのに!?」
美琴「いいわよねッ!?」バチバチ
黒子「おねおねおねえさま!? その電撃はひっこめてくださいですのー!?」
550: 2010/02/28(日) 19:17:31.29 ID:mdkRigpx0
23時20分
上条「これはきっと不幸なんだろうな。ノックしたり声かけたりしてんのに……」
上条「でもやっと3階も半分だ。もうすぐ終わりだ!」ガチャ
美琴「オラ待たんかあああああァァァァああ!!」
上条「ふげっ!?」
生徒A「あら御坂様……華麗なとび蹴りですわ」
美琴「やっぱり着替え中か、危ないところだったわね」
生徒A「えっと、寮監代理様、大丈夫でしょうか?」
上条「不幸だ……」
美琴「平気ですよー、消灯時間なんで早く寝てくださいねー」バタン
美琴「ホラ、いつまで寝てんのよ?」
上条「これはきっと不幸なんだろうな。ノックしたり声かけたりしてんのに……」
上条「でもやっと3階も半分だ。もうすぐ終わりだ!」ガチャ
美琴「オラ待たんかあああああァァァァああ!!」
上条「ふげっ!?」
生徒A「あら御坂様……華麗なとび蹴りですわ」
美琴「やっぱり着替え中か、危ないところだったわね」
生徒A「えっと、寮監代理様、大丈夫でしょうか?」
上条「不幸だ……」
美琴「平気ですよー、消灯時間なんで早く寝てくださいねー」バタン
美琴「ホラ、いつまで寝てんのよ?」
551: 2010/02/28(日) 19:21:49.69 ID:mdkRigpx0
上条「待てよテメェ!? いきなり何なんだよ!?」
美琴「うっさいわね! アンタしまいにゃノックすら忘れやがって……」
上条「は? したろ?」
美琴「いや普通にあけたわよ今!?」
上条「……いやよくわかんなくなってきた……」
美琴「ったく。あと3階だけなんでしょ? とっとと済ませるわよ」
上条「いやそれ俺の仕事……」
美琴「うっさいわね! アンタしまいにゃノックすら忘れやがって……」
上条「は? したろ?」
美琴「いや普通にあけたわよ今!?」
上条「……いやよくわかんなくなってきた……」
美琴「ったく。あと3階だけなんでしょ? とっとと済ませるわよ」
上条「いやそれ俺の仕事……」
553: 2010/02/28(日) 19:25:10.06 ID:mdkRigpx0
コンコン ガチャ
美琴「消灯点検代理です。もう寝てくださいねー?」
生徒C「あの、寮監代理の悲鳴が聞こえましたけど……」
上条「ああ、うん。平気ですのよ……」
生徒C「御顔が腫れてますけど大丈夫ですか?」
美琴「寝てくださいねー!?」 バタン
上条「よくわかんないけど、女の子の優しさが心に染みる……」
美琴「コラいつまで座り込んでる気だ!!」
上条「何!? 何でお前はキレてんの!?」
美琴「消灯点検代理です。もう寝てくださいねー?」
生徒C「あの、寮監代理の悲鳴が聞こえましたけど……」
上条「ああ、うん。平気ですのよ……」
生徒C「御顔が腫れてますけど大丈夫ですか?」
美琴「寝てくださいねー!?」 バタン
上条「よくわかんないけど、女の子の優しさが心に染みる……」
美琴「コラいつまで座り込んでる気だ!!」
上条「何!? 何でお前はキレてんの!?」
554: 2010/02/28(日) 19:29:51.04 ID:mdkRigpx0
──23時30分
美琴「ただいまー。ったく何なのよアイツ……」
黒子「わたくしも影から見てましたけど、お姉様空回り気味でしたわよ?」
美琴「そ、そんなことないわよ!?」
黒子「着替え中の突撃も問題ですけど、お姉様がどつき回したことで逆に心配されてませんでした?」
美琴「うー……。確かにやりすぎたかも。なんか逆に仲良くなってるように思えたし……」
黒子「いっそお姉様は関わらない方がよかったのでは?」
美琴「だからって寝巻に着替える人も多いこのタイミングでアイツがドア開けまくってるのは納得いかないんだけど!?」バチバチ
黒子「おおおおねおねおね! お姉様! 勝手に思い出しギレしないでッ!?」
美琴「はぁー、疲れたわ……」
黒子「しかしあのクソ野郎ったら、初日からどんだけフラグ立てたら気が済みますの」
美琴「明日って実習生の来る日よね。そっちにまで及びそうで恐いわ」
黒子「外の人間はまずいですわね。わたくしたちで氏守しませんと」
美琴「ただいまー。ったく何なのよアイツ……」
黒子「わたくしも影から見てましたけど、お姉様空回り気味でしたわよ?」
美琴「そ、そんなことないわよ!?」
黒子「着替え中の突撃も問題ですけど、お姉様がどつき回したことで逆に心配されてませんでした?」
美琴「うー……。確かにやりすぎたかも。なんか逆に仲良くなってるように思えたし……」
黒子「いっそお姉様は関わらない方がよかったのでは?」
美琴「だからって寝巻に着替える人も多いこのタイミングでアイツがドア開けまくってるのは納得いかないんだけど!?」バチバチ
黒子「おおおおねおねおね! お姉様! 勝手に思い出しギレしないでッ!?」
美琴「はぁー、疲れたわ……」
黒子「しかしあのクソ野郎ったら、初日からどんだけフラグ立てたら気が済みますの」
美琴「明日って実習生の来る日よね。そっちにまで及びそうで恐いわ」
黒子「外の人間はまずいですわね。わたくしたちで氏守しませんと」
555: 2010/02/28(日) 19:31:24.57 ID:mdkRigpx0
──23時50分
上条「やっと、終わったぁー。思ったよりずっと結構辛い…。腹減った」
上条「冬休みだってのに6時に起きなきゃいけないってどういうことだよ」
上条「あー、空き部屋……。今から確認しに行くのも面倒だしな、もうソファーで寝よう……」
上条「やっと、終わったぁー。思ったよりずっと結構辛い…。腹減った」
上条「冬休みだってのに6時に起きなきゃいけないってどういうことだよ」
上条「あー、空き部屋……。今から確認しに行くのも面倒だしな、もうソファーで寝よう……」
567: 2010/02/28(日) 21:14:10.53 ID:mdkRigpx0
2日目──05時00分
上条「あれ、今何時だ?」
上条「5時ぴったり…。自然に目が覚めるなんてどういうことだ……」
上条「何か二度寝する気も起きないくらいバッチリ目が覚めてる」
上条「ソファーのくせにあまり体痛くなったりしてないし……」
上条「ただ腹が減ったな。ってよく考えると昨日何も食ってねえじゃねえか!?」
上条「朝食まで、うっ……あと2時間半……。不幸だ……。」
上条「……朝の仕事済ませちまうか」
572: 2010/02/28(日) 21:24:21.98 ID:mdkRigpx0
──07時30分
上条「全員いるみたいだな。んじゃ飯の時間な」
上条(俺は適当にもらって帰ろう、氏にそうだ)
上条「適当に寮監室で食えるもんとかありませんか?」
おばさん「あら寮監代理、とりあえずおにぎりくらいしか作れないけど」
上条「それでいいです、とりあえず食えればなんでもいいくらいです」
おばさん「あら? ご飯、ちょっと足りなくなってるみたいだからちょっと待ってね」
上条「う、嘘だ…………」
上条「全員いるみたいだな。んじゃ飯の時間な」
上条(俺は適当にもらって帰ろう、氏にそうだ)
上条「適当に寮監室で食えるもんとかありませんか?」
おばさん「あら寮監代理、とりあえずおにぎりくらいしか作れないけど」
上条「それでいいです、とりあえず食えればなんでもいいくらいです」
おばさん「あら? ご飯、ちょっと足りなくなってるみたいだからちょっと待ってね」
上条「う、嘘だ…………」
573: 2010/02/28(日) 21:36:38.21 ID:mdkRigpx0
──07時50分
舞夏「みさかみさかー。何か寮監がいないって聞いたんだけどホントなのかー?」
美琴「1週間ほど休むんだってさ。あと土御門、一応アンタはメイドさん見習いなんだからタメ口はまずいでしょ」
舞夏「みさかみさかー。その代理が男だってのはホントなのかー?」
美琴「あー……、そうよ。あと土御門、一応アンタはメイドさん見習いなんだからお客さんを無視しちゃ」
舞夏「みさかみさかー。その代理がすごい若いってのはホントなのかー?」
美琴「聞けよ!? 若いっつーか、大して歳変わんないような……」
上条「さっすが常磐台。メイドさんまでいるのかよ、って舞夏じゃねーか!?」
舞夏「あれ? みさかみさかー。何で上条当麻がいるのかー?」
美琴「私に聞くな! っつかアンタら知り合いだったのか!?」
舞夏「みさかみさかー。何か寮監がいないって聞いたんだけどホントなのかー?」
美琴「1週間ほど休むんだってさ。あと土御門、一応アンタはメイドさん見習いなんだからタメ口はまずいでしょ」
舞夏「みさかみさかー。その代理が男だってのはホントなのかー?」
美琴「あー……、そうよ。あと土御門、一応アンタはメイドさん見習いなんだからお客さんを無視しちゃ」
舞夏「みさかみさかー。その代理がすごい若いってのはホントなのかー?」
美琴「聞けよ!? 若いっつーか、大して歳変わんないような……」
上条「さっすが常磐台。メイドさんまでいるのかよ、って舞夏じゃねーか!?」
舞夏「あれ? みさかみさかー。何で上条当麻がいるのかー?」
美琴「私に聞くな! っつかアンタら知り合いだったのか!?」
576: 2010/02/28(日) 21:45:00.47 ID:mdkRigpx0
黒子「いろいろ練った対策も無駄でしたわね」
上条「何だよそれ?」
美琴「で? アンタらどんな関係なのよ!?」
舞夏「みさかみさかー。すごい食い付きっぷりだけどそんなに気になるかー?」
美琴「なっ!?」
舞夏「みさかみさかー。すごい赤くなってるけどどうしたのかー?」
美琴「あ、赤くなんて!!」
上条「ま、舞夏! あんまり刺激しないでやってくれ……」
黒子「あらあら、随分仲がよろしいこと。うらやましいですわね」
美琴「…………ッ」バッチン
黒子「ぎゃあああ!? わたくしの髪があああ!?」
上条「何だよそれ?」
美琴「で? アンタらどんな関係なのよ!?」
舞夏「みさかみさかー。すごい食い付きっぷりだけどそんなに気になるかー?」
美琴「なっ!?」
舞夏「みさかみさかー。すごい赤くなってるけどどうしたのかー?」
美琴「あ、赤くなんて!!」
上条「ま、舞夏! あんまり刺激しないでやってくれ……」
黒子「あらあら、随分仲がよろしいこと。うらやましいですわね」
美琴「…………ッ」バッチン
黒子「ぎゃあああ!? わたくしの髪があああ!?」
577: 2010/02/28(日) 21:55:06.24 ID:mdkRigpx0
上条「いや、だから! 舞夏って俺のクラスメイトの妹なんだよ!」
美琴「は?」
上条「いや、は?って言われても……」
黒子「(ああ、一部すっごいハネてますの……)」
美琴「あ、ああ、それならそうと言えばいいじゃない」
上条「お前電撃出かけてて聞く気なかったよな!?」
舞夏「というか、そこに尊い犠牲者がいるなー」
黒子「(ああ、わたくしの髪は焼かれ損でしたの……?)」
美琴「で、アンタやっぱり妹って言葉がそんなに好きだったわけ?」
上条「何の話だ!? つかいつの話題引っ張ってんだよ!?」
黒子「(ああ、つい先週ストパーかけたばかりですのに……)」
美琴「は?」
上条「いや、は?って言われても……」
黒子「(ああ、一部すっごいハネてますの……)」
美琴「あ、ああ、それならそうと言えばいいじゃない」
上条「お前電撃出かけてて聞く気なかったよな!?」
舞夏「というか、そこに尊い犠牲者がいるなー」
黒子「(ああ、わたくしの髪は焼かれ損でしたの……?)」
美琴「で、アンタやっぱり妹って言葉がそんなに好きだったわけ?」
上条「何の話だ!? つかいつの話題引っ張ってんだよ!?」
黒子「(ああ、つい先週ストパーかけたばかりですのに……)」
583: 2010/02/28(日) 22:02:24.50 ID:mdkRigpx0
舞夏「みさかみさかー。私はとりあえず仕事の続きがあるからまたなー」
美琴「はいはい。で、何? やっぱり妹キャラが好きなの、お兄ちゃん?」
黒子「ハッ!?」
上条「何で突然ノリよくなってんだよ!? やめてくれそんなキャラ!」
美琴「えー? てっきりこういう趣味だと思ったんだけど違うの、お兄ちゃん?」
上条「やめろおおオオオおおお!! お前の妹キャラなんてもう見たくねえェェェえええ!!」
黒子「オラアアアア!? 『もう』ってどういう意味だァァァあああ!?」
上条「お前ヘコんでたと思ったら何だいきなりー!?」
美琴「はいはい。で、何? やっぱり妹キャラが好きなの、お兄ちゃん?」
黒子「ハッ!?」
上条「何で突然ノリよくなってんだよ!? やめてくれそんなキャラ!」
美琴「えー? てっきりこういう趣味だと思ったんだけど違うの、お兄ちゃん?」
上条「やめろおおオオオおおお!! お前の妹キャラなんてもう見たくねえェェェえええ!!」
黒子「オラアアアア!? 『もう』ってどういう意味だァァァあああ!?」
上条「お前ヘコんでたと思ったら何だいきなりー!?」
584: 2010/02/28(日) 22:13:39.47 ID:mdkRigpx0
──08時10分
上条「朝っぱらから災難っつか、うん、不幸だ……。」
美琴「ああなったら、私でも止めるのは無理ね。というか関わりたくないし」
上条「よくわからないやつだな……んーと?」
上条「朝は点呼取って終わりか。あとは大騒ぎするやつがいなければいいんだけど」
美琴「それは大丈夫ね。なんだかんだいってもお嬢様学校なんだし」
上条「なら良かった。夕方までは俺も自由になれるし、ってまた御坂いたの!?」
美琴「何よ、毎回毎回大げさなリアクションしちゃって」
上条「音もなく背後に立たれたらびびりますのよ!? ってあれ? 白井は?」
美琴「……何? アンタ、黒子がお気に入りだったの?」
上条「何だよその飛躍は!? しかも何で不機嫌そうなんだよ!?」
美琴「ツインテール属性?」
上条「どっから単語拾ってくるんだテメェ!? ……で、何か用でもあんの?」
美琴「い、いやー別に? アンタ暇なのかなーって思って」
上条「朝っぱらから災難っつか、うん、不幸だ……。」
美琴「ああなったら、私でも止めるのは無理ね。というか関わりたくないし」
上条「よくわからないやつだな……んーと?」
上条「朝は点呼取って終わりか。あとは大騒ぎするやつがいなければいいんだけど」
美琴「それは大丈夫ね。なんだかんだいってもお嬢様学校なんだし」
上条「なら良かった。夕方までは俺も自由になれるし、ってまた御坂いたの!?」
美琴「何よ、毎回毎回大げさなリアクションしちゃって」
上条「音もなく背後に立たれたらびびりますのよ!? ってあれ? 白井は?」
美琴「……何? アンタ、黒子がお気に入りだったの?」
上条「何だよその飛躍は!? しかも何で不機嫌そうなんだよ!?」
美琴「ツインテール属性?」
上条「どっから単語拾ってくるんだテメェ!? ……で、何か用でもあんの?」
美琴「い、いやー別に? アンタ暇なのかなーって思って」
585: 2010/02/28(日) 22:29:44.51 ID:mdkRigpx0
上条「そんなに暇じゃねーよ。一応泊まり込みだし、使える時間はそん時使っとかないと夏休みの二の舞になりかねないしさ」
美琴「何々? また宿題? 手伝ってあげよっか?」
上条「物珍しさだけで食い付いてくんじゃねー!! あと寮監室に生徒をずっと入れとくのもまずい!」
美琴「何よ別に。細かいことはいいじゃない」
上条「よかねーよ……。って悪い、電話が来た」
美琴「はいはい、じゃー私は昼間で立ち読みでもしてくるわ」
上条「はいはい。……昼間までって買えよ……流石に」
ピッ
上条「はい、上条です」
?『はいはいカミやーん? 高1の冬休みはエンジョイしとるー?』
美琴「何々? また宿題? 手伝ってあげよっか?」
上条「物珍しさだけで食い付いてくんじゃねー!! あと寮監室に生徒をずっと入れとくのもまずい!」
美琴「何よ別に。細かいことはいいじゃない」
上条「よかねーよ……。って悪い、電話が来た」
美琴「はいはい、じゃー私は昼間で立ち読みでもしてくるわ」
上条「はいはい。……昼間までって買えよ……流石に」
ピッ
上条「はい、上条です」
?『はいはいカミやーん? 高1の冬休みはエンジョイしとるー?』
587: 2010/02/28(日) 22:34:57.25 ID:mdkRigpx0
上条「げ、青髪ピアス……。ただいま上条さんは宿題に追われてお馬鹿なトークしてる余裕はありません。ピーという音の後にご用件をお」
青髪『常磐台のお嬢様と宿題に囲まれてるだなんて、カミやんも随分大胆な真似しとるやないかー?』
上条「何でテメェ知ってんだよ!?」
青髪『知らないとでも思ってんか? お気楽やねー』
上条「ふざけんな! 何で知ってんだ答えろ!」
青髪『ははは! 氏ねハーレム野郎☆』
ブツ ツーツーツー
上条「それ言うためだけに電話かけてきたのかよ!?」
上条(ちくしょー、休み明けが恐い……)
上条「……不幸だ……」
上条「っと、いけね。昨日の子の罰のこと忘れてた」
青髪『常磐台のお嬢様と宿題に囲まれてるだなんて、カミやんも随分大胆な真似しとるやないかー?』
上条「何でテメェ知ってんだよ!?」
青髪『知らないとでも思ってんか? お気楽やねー』
上条「ふざけんな! 何で知ってんだ答えろ!」
青髪『ははは! 氏ねハーレム野郎☆』
ブツ ツーツーツー
上条「それ言うためだけに電話かけてきたのかよ!?」
上条(ちくしょー、休み明けが恐い……)
上条「……不幸だ……」
上条「っと、いけね。昨日の子の罰のこと忘れてた」
590: 2010/02/28(日) 22:45:09.97 ID:mdkRigpx0
──08時30分
上条「じゃあ、昨日のことなんだけどさ」
生徒D「そ、その、申し訳ありませんでした!」
上条「ま、まぁそれはいいんだけどさ。えーと、まず俺に能力効かないってのは理解してくれたのかな?」
生徒D「え? えーと、昨日は興奮しててわからなかったんですけど……」
上条「まぁあれくらいの力なら変な連中に絡まれた時とかに使ってるんだろ?」
生徒D「あ、はい。……確かにそれをあんなにあっさり防がれるのは確かにおかしいのかも」
生徒D「でもあんな風に防がれたのは初めてですし」
上条「まぁ仕方ないよな。御坂も同じようなこと言ってたし……」
生徒「御坂さんが? ももも、もしかして超能力者の電撃まで防いだことあるんですか!?」
上条「まぁあいつだって手加減してるだろうけどさ」
生徒D「寮監代理様があの御坂さんと渡り合えるほどの方だったなんて!」
上条「え、えーと……?」
上条「じゃあ、昨日のことなんだけどさ」
生徒D「そ、その、申し訳ありませんでした!」
上条「ま、まぁそれはいいんだけどさ。えーと、まず俺に能力効かないってのは理解してくれたのかな?」
生徒D「え? えーと、昨日は興奮しててわからなかったんですけど……」
上条「まぁあれくらいの力なら変な連中に絡まれた時とかに使ってるんだろ?」
生徒D「あ、はい。……確かにそれをあんなにあっさり防がれるのは確かにおかしいのかも」
生徒D「でもあんな風に防がれたのは初めてですし」
上条「まぁ仕方ないよな。御坂も同じようなこと言ってたし……」
生徒「御坂さんが? ももも、もしかして超能力者の電撃まで防いだことあるんですか!?」
上条「まぁあいつだって手加減してるだろうけどさ」
生徒D「寮監代理様があの御坂さんと渡り合えるほどの方だったなんて!」
上条「え、えーと……?」
591: 2010/02/28(日) 22:47:25.89 ID:mdkRigpx0
生徒D「どうぞ罰をお申し付けください! 反省します!」
上条「え、えーと? じゃあ発火能力が利かなかったっていう事実だけそれとなく広げてもらいたいかなー?」
生徒D「は? どういうことでしょう?」
上条「俺って随分軽くみられてるって聞いたからさ。監督者が弱そうだからってだけで規律が乱れるなんてつまらないし」
上条「一応代理できるだけの力はあるんですよ? っていうのをそれとなくわかってもらいたいなーだなんて」
生徒D「な、なるほど。わかりました! 他には!?」
上条(えー!? 何なんですかこのやる気は!?)
上条「え、えーと? じゃあ発火能力が利かなかったっていう事実だけそれとなく広げてもらいたいかなー?」
生徒D「は? どういうことでしょう?」
上条「俺って随分軽くみられてるって聞いたからさ。監督者が弱そうだからってだけで規律が乱れるなんてつまらないし」
上条「一応代理できるだけの力はあるんですよ? っていうのをそれとなくわかってもらいたいなーだなんて」
生徒D「な、なるほど。わかりました! 他には!?」
上条(えー!? 何なんですかこのやる気は!?)
592: 2010/02/28(日) 22:50:58.94 ID:mdkRigpx0
──10時00分 寮の脇の袋小路
上条「こんなもんでいいか」
生徒D「そうですね。にしてもなぜ寮監代理様まで一緒になって罰を受けてるんですか?」
上条(メインの罰は別にあるし。大変じゃなさそうなところの掃除を、と思ったらすげー広いんだもん…)
上条「うー、昨日御坂達に散々甘いと言われたワケがわかった気がする」
生徒D「それに発火能力者に草むしりさせるだなんて」
上条(どうせ能力と罰の関連性なんてすっかり忘れてましたよ!)
上条「あー、まぁそれでも1時間はかかったし、十分かなーなんて」
生徒D「まぁ能力は使いませんでしたけど」
上条「気を使わせちゃってすいませんでした!」
生徒D「何で寮監代理様が謝ってるんですか!?」
上条「こんなもんでいいか」
生徒D「そうですね。にしてもなぜ寮監代理様まで一緒になって罰を受けてるんですか?」
上条(メインの罰は別にあるし。大変じゃなさそうなところの掃除を、と思ったらすげー広いんだもん…)
上条「うー、昨日御坂達に散々甘いと言われたワケがわかった気がする」
生徒D「それに発火能力者に草むしりさせるだなんて」
上条(どうせ能力と罰の関連性なんてすっかり忘れてましたよ!)
上条「あー、まぁそれでも1時間はかかったし、十分かなーなんて」
生徒D「まぁ能力は使いませんでしたけど」
上条「気を使わせちゃってすいませんでした!」
生徒D「何で寮監代理様が謝ってるんですか!?」
594: 2010/02/28(日) 22:53:21.37 ID:mdkRigpx0
──11時30分
上条「何もない時間は帰宅してもいいみたいだし、一度帰るか」
上条「腹減ってきたし、風呂にも入りたいしな……」
──12時00分 大通り
上条「何か辺りからすげー殺気を感じるんですけど。つかこんな遠かったっけ、ウチの寮……」
上条「何もない時間は帰宅してもいいみたいだし、一度帰るか」
上条「腹減ってきたし、風呂にも入りたいしな……」
──12時00分 大通り
上条「何か辺りからすげー殺気を感じるんですけど。つかこんな遠かったっけ、ウチの寮……」
596: 2010/02/28(日) 22:55:39.34 ID:mdkRigpx0
──13時00分
上条「ひと段落だな」
上条「ヤバイ、すごい眠い。ってか5時に起きたんだもんな……」
上条(しかしここで寝たら取り返しのつかないことになりそうな気がする)
上条「戻るか。つか帰ってもいいって言われたらほとんど手ぶらで行ったけど」
上条「やっぱ最低限の着替えとかは持ちこんでおいた方がいいよな……」
──13時10分
上条「よし、こんなもんでいいかな。……さて、行くか」
上条「ひと段落だな」
上条「ヤバイ、すごい眠い。ってか5時に起きたんだもんな……」
上条(しかしここで寝たら取り返しのつかないことになりそうな気がする)
上条「戻るか。つか帰ってもいいって言われたらほとんど手ぶらで行ったけど」
上条「やっぱ最低限の着替えとかは持ちこんでおいた方がいいよな……」
──13時10分
上条「よし、こんなもんでいいかな。……さて、行くか」
598: 2010/02/28(日) 22:59:18.18 ID:mdkRigpx0
──14時00分 大通り
上条「って何なんですかコレー!?」
上条(何で表通り歩いてただけなのにこんな大勢の野郎に追われてますか俺はー!?)
上条「不幸だー!!」
──14時30分
黒子「風紀委員ですの。何があっか知りませんが、人一人追いかけるには多勢が過ぎますわよ」
上条「白井!? 警備員まで!? ちょっとこれどうなってんの!?」
黄泉川「つか、追われてんのって月詠先生のとこの悪ガキじゃん」
黒子「貴方一体何しましたの?」
上条「何もしてねえよ!? ただ歩いてたらいきなり声かけられて、そのまま能力とかで襲撃されたんですけど!?」
黒子「能力者相手なら大丈夫だったんじゃありませんの?」
上条「あの数に無茶言うなよ!? いつのまにかあんなに増えてるし!」
黒子「わけがわかりませんわね。じゃあ面倒なので事が落ち着くまであの車の中で待っててくださいですの」
上条「え? 警備員の車両って身柄拘束されちゃうの? 完全にとばっちりなんですけどー!?」
上条「って何なんですかコレー!?」
上条(何で表通り歩いてただけなのにこんな大勢の野郎に追われてますか俺はー!?)
上条「不幸だー!!」
──14時30分
黒子「風紀委員ですの。何があっか知りませんが、人一人追いかけるには多勢が過ぎますわよ」
上条「白井!? 警備員まで!? ちょっとこれどうなってんの!?」
黄泉川「つか、追われてんのって月詠先生のとこの悪ガキじゃん」
黒子「貴方一体何しましたの?」
上条「何もしてねえよ!? ただ歩いてたらいきなり声かけられて、そのまま能力とかで襲撃されたんですけど!?」
黒子「能力者相手なら大丈夫だったんじゃありませんの?」
上条「あの数に無茶言うなよ!? いつのまにかあんなに増えてるし!」
黒子「わけがわかりませんわね。じゃあ面倒なので事が落ち着くまであの車の中で待っててくださいですの」
上条「え? 警備員の車両って身柄拘束されちゃうの? 完全にとばっちりなんですけどー!?」
600: 2010/02/28(日) 23:04:29.72 ID:mdkRigpx0
──19時10分
上条「さすがに2日目だし、もう大丈夫だぞ、うん!」
黒子「門限の時間までぐっすり寝てたくせに何を……」
美琴「アンタ忙しいとかで人を追い払っておいて……」
上条「忙しかったはずなんですよ!?」
上条「でもわけのわからないことばっかり起きたんですよ!?」
美琴「少し聞いたけど、アンタも人気者になったもんね」
上条「そんな人気いらねえよ!?」
上条「しかしおっかなくて外出れないな、着替え持ってきて良かった……」
上条「さすがに2日目だし、もう大丈夫だぞ、うん!」
黒子「門限の時間までぐっすり寝てたくせに何を……」
美琴「アンタ忙しいとかで人を追い払っておいて……」
上条「忙しかったはずなんですよ!?」
上条「でもわけのわからないことばっかり起きたんですよ!?」
美琴「少し聞いたけど、アンタも人気者になったもんね」
上条「そんな人気いらねえよ!?」
上条「しかしおっかなくて外出れないな、着替え持ってきて良かった……」
601: 2010/02/28(日) 23:07:18.09 ID:mdkRigpx0
黒子「それで、点呼周りとかはありませんの?」
上条「んーと、うん、今日もないな」
黒子「なら夕飯は食堂で食べて行かれては?」
上条「いや、女の子ばっかりなんだろ? そこに混じる勇気はないですよ」
黒子「料理長とご一緒するというのもありますわよ」
上条「なに? その人、男なの?」
美琴「ああ、何だっけ? 野郎趣味の源蔵さんだっけ?」
上条「やっぱり寮監室で食います」
黒子「チッ……」
上条「んーと、うん、今日もないな」
黒子「なら夕飯は食堂で食べて行かれては?」
上条「いや、女の子ばっかりなんだろ? そこに混じる勇気はないですよ」
黒子「料理長とご一緒するというのもありますわよ」
上条「なに? その人、男なの?」
美琴「ああ、何だっけ? 野郎趣味の源蔵さんだっけ?」
上条「やっぱり寮監室で食います」
黒子「チッ……」
603: 2010/02/28(日) 23:09:58.00 ID:mdkRigpx0
──19時40分
上条「飯もらいに行かなきゃな」
上条「ん、何だ?」
上条「あれ? 昨日のバナナじゃん。……もうこれでいいや」
上条「飯もらいに行かなきゃな」
上条「ん、何だ?」
上条「あれ? 昨日のバナナじゃん。……もうこれでいいや」
606: 2010/02/28(日) 23:13:30.38 ID:mdkRigpx0
──19時50分
上条「昨日は確認することだらけで余裕がなかったけど」
上条「ホントにすげー寮だな……」
上条「ただの廊下なのに……、このロビーなんて完全にホテルみたいだよな」
──19時50分 寮前
生徒A(何で普通に入口にいるの!? もしかして門限破りがバレてる!?)
生徒A(いや、でも! 今日は見周りはなかったって聞いたし、そんなことないはず)
生徒A(となれば! 強行突破しかないわね!)
上条「昨日は確認することだらけで余裕がなかったけど」
上条「ホントにすげー寮だな……」
上条「ただの廊下なのに……、このロビーなんて完全にホテルみたいだよな」
──19時50分 寮前
生徒A(何で普通に入口にいるの!? もしかして門限破りがバレてる!?)
生徒A(いや、でも! 今日は見周りはなかったって聞いたし、そんなことないはず)
生徒A(となれば! 強行突破しかないわね!)
608: 2010/02/28(日) 23:16:47.79 ID:mdkRigpx0
上条「しかし昨日のなのにうまいバナナだ……。さすが常磐台だなぁ……。」
生徒A(よし、あっち向いてるうちに全身固めて金縛り状態にしてやる!)
上条「ん?」ポト
生徒A「(よし!今だ!)」ダッ
上条「おっと、バナナの皮が」
生徒A(やば、こっち向いた! ってええ!? ……『こっち向いた』!?)
上条「お、おい! 足下あぶな!」
生徒A「えっ!?」
ズルッ ドン
生徒A(よし、あっち向いてるうちに全身固めて金縛り状態にしてやる!)
上条「ん?」ポト
生徒A「(よし!今だ!)」ダッ
上条「おっと、バナナの皮が」
生徒A(やば、こっち向いた! ってええ!? ……『こっち向いた』!?)
上条「お、おい! 足下あぶな!」
生徒A「えっ!?」
ズルッ ドン
609: 2010/02/28(日) 23:19:04.51 ID:mdkRigpx0
──20時10分
美琴「で、たまたま落ちたバナナの皮がトラップと化した、と」
黒子「しかも滑ったあとは寮監代理に思い切りタックルかます形になった、と」
美琴「ギャグ漫画かよ……」
生徒A「うう…………」
黒子「にしても、寮監代理が入口で張ってるってのに正面突破とは大胆ですわね」
美琴「貴女って確か念動力で金縛り状態を作り出すんだっけ?」
生徒A「はい、それで振り向けなくして後ろを通過しようと思ったんですけど」
黒子「念動力で金縛りだなんて。ま、この方が相手じゃ分が悪すぎましたわね」
美琴「で、こいつが気絶してるあたりギャグよね。てか全身動かなくなんて出来るの?」
生徒A「相手の力次第ですけど。不意打ちなら多少の時間は稼げるかなって……」
生徒A「でも寮監代理に能力が全く効かないだなんて知らなかったし」
生徒A「首回りだけ固めようかとも迷ったんですけど、一応全身を……」
美琴「あー……。(むしろそっちじゃなくて正解だったのかしら)」
黒子「まぁ朝から出かけてらしたんじゃ知らないのも無理ありませんわね」
美琴「で、たまたま落ちたバナナの皮がトラップと化した、と」
黒子「しかも滑ったあとは寮監代理に思い切りタックルかます形になった、と」
美琴「ギャグ漫画かよ……」
生徒A「うう…………」
黒子「にしても、寮監代理が入口で張ってるってのに正面突破とは大胆ですわね」
美琴「貴女って確か念動力で金縛り状態を作り出すんだっけ?」
生徒A「はい、それで振り向けなくして後ろを通過しようと思ったんですけど」
黒子「念動力で金縛りだなんて。ま、この方が相手じゃ分が悪すぎましたわね」
美琴「で、こいつが気絶してるあたりギャグよね。てか全身動かなくなんて出来るの?」
生徒A「相手の力次第ですけど。不意打ちなら多少の時間は稼げるかなって……」
生徒A「でも寮監代理に能力が全く効かないだなんて知らなかったし」
生徒A「首回りだけ固めようかとも迷ったんですけど、一応全身を……」
美琴「あー……。(むしろそっちじゃなくて正解だったのかしら)」
黒子「まぁ朝から出かけてらしたんじゃ知らないのも無理ありませんわね」
610: 2010/02/28(日) 23:23:55.40 ID:mdkRigpx0
上条「……う……ん?」
生徒A「!?」
美琴「ああ、起きた?」
上条「どこだここ?」
黒子「またもや記憶障害ですのね」
上条「何で俺寝てんだ? って今何時だ!?」
美琴「まだ8時過ぎよ」
上条「もう8時過ぎじゃねーか。なんか毎日気絶してる気がするんだけど」
生徒A「あ、あの寮監代理? 大丈夫ですか?」
上条「あれ、君は確かさっきの……門限破り?」
生徒A「申し訳ありません……」
上条「あー、まぁいいか、一応反省はしてるようだし」
生徒A「いえ、罰は受けますので……。それにぶつかってしまって……」
上条「いや、そっちは気にするなよ」
生徒A「!?」
美琴「ああ、起きた?」
上条「どこだここ?」
黒子「またもや記憶障害ですのね」
上条「何で俺寝てんだ? って今何時だ!?」
美琴「まだ8時過ぎよ」
上条「もう8時過ぎじゃねーか。なんか毎日気絶してる気がするんだけど」
生徒A「あ、あの寮監代理? 大丈夫ですか?」
上条「あれ、君は確かさっきの……門限破り?」
生徒A「申し訳ありません……」
上条「あー、まぁいいか、一応反省はしてるようだし」
生徒A「いえ、罰は受けますので……。それにぶつかってしまって……」
上条「いや、そっちは気にするなよ」
611: 2010/02/28(日) 23:27:58.65 ID:mdkRigpx0
黒子「なんか昨日と違って随分あっさり行きましたわねってお姉様? おねっ……」
美琴「…………」
上条「それはそうと怪我とかないか?」
生徒A「は、はい! 寮監代理がかばってくださったおかげで」
美琴「……!?」ピキ
黒子「ひっ!? わたくしはーお部屋にー戻らせていただきますわー」
上条「何だよその棒読みな……って御坂サン!? 何その恐い顔!?」
生徒A「!?」
美琴「べーつにィ?」
上条「ななな!? そそそそっちの君、罰は後で伝えるから戻っていいよ、ごごごご飯まだだろ!?」
生徒A「は、は、は、は、はい!!」ダッ
美琴「ふーん…………?」
美琴「…………」
上条「それはそうと怪我とかないか?」
生徒A「は、はい! 寮監代理がかばってくださったおかげで」
美琴「……!?」ピキ
黒子「ひっ!? わたくしはーお部屋にー戻らせていただきますわー」
上条「何だよその棒読みな……って御坂サン!? 何その恐い顔!?」
生徒A「!?」
美琴「べーつにィ?」
上条「ななな!? そそそそっちの君、罰は後で伝えるから戻っていいよ、ごごごご飯まだだろ!?」
生徒A「は、は、は、は、はい!!」ダッ
美琴「ふーん…………?」
613: 2010/02/28(日) 23:30:54.42 ID:mdkRigpx0
上条「みみみみ御坂サンちょっと!?」
美琴「アンタは!向かってくる子なら誰でもいいのかあああああ!?」
上条「何がだあああああ!?」
美琴「もうどんな罰でも受けてやるからいっそここで最大出力食らえボケー!!」
上条「何でだあああああ!?」
(ぎゃあああああああああああ)
黒子「お姉様ったら……、あんなにムキになられて……」
黒子「せっかく広まった能力無効化の話がパーになったら困りますのに……」
美琴「アンタは!向かってくる子なら誰でもいいのかあああああ!?」
上条「何がだあああああ!?」
美琴「もうどんな罰でも受けてやるからいっそここで最大出力食らえボケー!!」
上条「何でだあああああ!?」
(ぎゃあああああああああああ)
黒子「お姉様ったら……、あんなにムキになられて……」
黒子「せっかく広まった能力無効化の話がパーになったら困りますのに……」
614: 2010/02/28(日) 23:33:14.58 ID:mdkRigpx0
──23時00分
上条「氏ぬかと思った……。何なんだあいつ……」
上条「結局重い罰は嫌なのか、電撃じゃなくて回し蹴りだったし」
上条「結局一発避けて終わりだったけど電撃よりずっとこえーし……」
黒子「見周り終わりましたわよ」
上条「ああ、悪いな。仕事押しつけちまって」
黒子「引き受けた以前にそもそも申し出たのはわたくしですから」
黒子「ただでさえお姉様があんな状態だというのに、貴方に昨晩のような様子で見周りされたら、わたくし今晩寝られなくなりますわよ」
上条「というか何であんなに突然キレるんだよアイツ」
黒子「はぁ、無自覚とは流石ですわね」
上条「はぁ?」
黒子「なんでもありませんの。ではおやすみなさい」
上条「は? ああ、おやすみ……」
上条「氏ぬかと思った……。何なんだあいつ……」
上条「結局重い罰は嫌なのか、電撃じゃなくて回し蹴りだったし」
上条「結局一発避けて終わりだったけど電撃よりずっとこえーし……」
黒子「見周り終わりましたわよ」
上条「ああ、悪いな。仕事押しつけちまって」
黒子「引き受けた以前にそもそも申し出たのはわたくしですから」
黒子「ただでさえお姉様があんな状態だというのに、貴方に昨晩のような様子で見周りされたら、わたくし今晩寝られなくなりますわよ」
上条「というか何であんなに突然キレるんだよアイツ」
黒子「はぁ、無自覚とは流石ですわね」
上条「はぁ?」
黒子「なんでもありませんの。ではおやすみなさい」
上条「は? ああ、おやすみ……」
617: 2010/03/01(月) 00:00:18.46 ID:r3y6Jl/E0
──23時30分
黒子「お姉様、いつまでそうしてるんですの?」
美琴「いいじゃない別に」
黒子「早く着替えてお休みになってくださいな」
美琴「…………」
黒子「あの方のことを気にしてるんですの? お姉様の心内は存じませんが」
黒子「黒子から見ても最近のお姉様は空回りしすぎですわよ」
美琴「う……わかってるわよ」
黒子「そんな調子ではあの方にとってお姉様はただ暴力的な少女という風にならなくて?」
美琴「……わかってるわよ……」
黒子「まぁわたくしがとやかく言うことではありませんわね」
黒子「いっそその方があの方を遠ざけたりして妨害を働く必要もなくてわたくしにとっては好都合ですし」
黒子「このお姉様の下着をあの殿方にわざわざお見せしなくともぐえ!?」
美琴「その辺わからないからよく聞かせてもらいましょーか!?」
黒子「お、お、おねえさま! 暴力はおや!? め、に! ギブ! ギブですの!!」
黒子「お姉様、いつまでそうしてるんですの?」
美琴「いいじゃない別に」
黒子「早く着替えてお休みになってくださいな」
美琴「…………」
黒子「あの方のことを気にしてるんですの? お姉様の心内は存じませんが」
黒子「黒子から見ても最近のお姉様は空回りしすぎですわよ」
美琴「う……わかってるわよ」
黒子「そんな調子ではあの方にとってお姉様はただ暴力的な少女という風にならなくて?」
美琴「……わかってるわよ……」
黒子「まぁわたくしがとやかく言うことではありませんわね」
黒子「いっそその方があの方を遠ざけたりして妨害を働く必要もなくてわたくしにとっては好都合ですし」
黒子「このお姉様の下着をあの殿方にわざわざお見せしなくともぐえ!?」
美琴「その辺わからないからよく聞かせてもらいましょーか!?」
黒子「お、お、おねえさま! 暴力はおや!? め、に! ギブ! ギブですの!!」
618: 2010/03/01(月) 00:01:23.94 ID:r3y6Jl/E0
──23時30分
上条「よーし、今日も終わりか」
上条「しっかし疲れた……。のんびり宿題やるつもりだったのに」
上条「なんで追い回されたりしなきゃなんねーんだ。つーか誰だあいつら?」
上条「あー、また知らないところで面倒なことになってる気がするなー」
上条「不幸な予感がする。ちくしょう、全部忘れてとっとと寝よう……」
上条「ソファーで……」
上条「よーし、今日も終わりか」
上条「しっかし疲れた……。のんびり宿題やるつもりだったのに」
上条「なんで追い回されたりしなきゃなんねーんだ。つーか誰だあいつら?」
上条「あー、また知らないところで面倒なことになってる気がするなー」
上条「不幸な予感がする。ちくしょう、全部忘れてとっとと寝よう……」
上条「ソファーで……」
619: 2010/03/01(月) 00:03:17.15 ID:r3y6Jl/E0
俺の妄想2日目及びストック終了
明日のことは明日考えるので丸投げしとくわ
明日のことは明日考えるので丸投げしとくわ
749: 2010/03/03(水) 00:08:37.18 ID:MUKEWnqA0
禁書「『誰』!? 『誰』ってどういうこと! 私はこれでもメインヒロインなのであって少しはそういったシーンも描いてくれないとショックを受けてしまうと言うのに!!」
775: 2010/03/03(水) 06:00:00.74 ID:MUKEWnqA0
3日目──05時00分
上条「ん……。朝? また5時ジャストかよ」
上条「飯まで2時間くらい余るけど、やっぱり二度寝しようとは思わないし」
上条「…………朝は平和だよなぁ……」
上条「現実逃避してないで、掃除でもするか」
上条「……今日は大変なことにならないといいんだけどなー」
上条「ん……。朝? また5時ジャストかよ」
上条「飯まで2時間くらい余るけど、やっぱり二度寝しようとは思わないし」
上条「…………朝は平和だよなぁ……」
上条「現実逃避してないで、掃除でもするか」
上条「……今日は大変なことにならないといいんだけどなー」
776: 2010/03/03(水) 06:00:36.51 ID:MUKEWnqA0
──07時30分
上条「全員いるし朝食はじめー」
黒子「なんかだんだん適当になってきてる気がしますの」
上条「気のせい気のせい。さて飯もらってくるかな」
黒子「また寮監室で食べますのね」
美琴「ところで黒子?」
黒子「あら、お姉様、どうしましたの?」
美琴「寝癖ついてるわよ?」
黒子「…………ええ、おかげ様で」
美琴「はぁ?」
上条「全員いるし朝食はじめー」
黒子「なんかだんだん適当になってきてる気がしますの」
上条「気のせい気のせい。さて飯もらってくるかな」
黒子「また寮監室で食べますのね」
美琴「ところで黒子?」
黒子「あら、お姉様、どうしましたの?」
美琴「寝癖ついてるわよ?」
黒子「…………ええ、おかげ様で」
美琴「はぁ?」
777: 2010/03/03(水) 06:01:18.29 ID:MUKEWnqA0
──07時40分
舞夏「みさかみさかー。寮監代理はどこだー?」
美琴「アイツならその辺にいない? あと土御門、一応アンタはメ」
舞夏「いたいたー。うーい、上条当麻ー」
上条「あ? 舞夏か。何か用か?」
舞夏「いやー、用っていうか伝言ー」
上条「伝言? 誰から?」
舞夏「兄貴から。『氏ねハーレム野郎☆』だってさー」
上条「テメェが言いふらしたのか!?」
黒子「あら、おはようございま……ちょ!? 落ちついてくださいまし!?」
上条「す、すいませんでした……」
舞夏「みさかみさかー。寮監代理はどこだー?」
美琴「アイツならその辺にいない? あと土御門、一応アンタはメ」
舞夏「いたいたー。うーい、上条当麻ー」
上条「あ? 舞夏か。何か用か?」
舞夏「いやー、用っていうか伝言ー」
上条「伝言? 誰から?」
舞夏「兄貴から。『氏ねハーレム野郎☆』だってさー」
上条「テメェが言いふらしたのか!?」
黒子「あら、おはようございま……ちょ!? 落ちついてくださいまし!?」
上条「す、すいませんでした……」
778: 2010/03/03(水) 06:02:16.78 ID:MUKEWnqA0
黒子「というか、ここの代理の仕事って割と希望者多かったらしいですわよ」
美琴「何よ希望者って? まさか募集でもしてたっての? アルバイトじゃあるまいし」
黒子「そのまさかだったようですの」
上条「つーか具体的な仕事内容も書かれてなかったな」
美琴「どうなってんのよ……」
黒子「その募集も割と早い段階で決まってしまったようでして」
美琴「へー? ああ、なるほどね」
上条「は? どういうこと?」
美琴「つまり、面接で落ちた人だとかいろんな人が揃ってアンタのこと恨んでるってことでしょ?」
上条「何で!? 俺のせいなのそれ!?」
黒子「さらには『募集してる』という話だけ広まってしまったようですの」
美琴「んで期待したのに、既に結果が出てたってわけね」
上条「それで襲われたの!? 意味わからないんですけど!?」
美琴「何よ希望者って? まさか募集でもしてたっての? アルバイトじゃあるまいし」
黒子「そのまさかだったようですの」
上条「つーか具体的な仕事内容も書かれてなかったな」
美琴「どうなってんのよ……」
黒子「その募集も割と早い段階で決まってしまったようでして」
美琴「へー? ああ、なるほどね」
上条「は? どういうこと?」
美琴「つまり、面接で落ちた人だとかいろんな人が揃ってアンタのこと恨んでるってことでしょ?」
上条「何で!? 俺のせいなのそれ!?」
黒子「さらには『募集してる』という話だけ広まってしまったようですの」
美琴「んで期待したのに、既に結果が出てたってわけね」
上条「それで襲われたの!? 意味わからないんですけど!?」
779: 2010/03/03(水) 06:03:13.50 ID:MUKEWnqA0
美琴「お嬢様に囲まれてお仕事。それで給料もすごいんでしょ?」
黒子「無能力者だとか高校生だとかっていう話も疑問視されてますし、噂は形を変えますから」
美琴「はー。じゃあもう代理の事とか知らない人もアンタのこと恨んでるんじゃない?」
上条「何でだ!? もはや俺カンケーねーだろそれ!?」
黒子「まぁそうなれば昨日の大人数も納得ですわね」
黒子「顔までしっかり割れてるようですから、もう立派な有名人ですわね」
上条「嘘だ……。もう学園都市には安全な場所はないのか……?」
美琴「いいじゃない、外に出なきゃいいだけでしょ」
上条「1週間で放り出されるんですけど!? つか俺の個人情報どうなってるんだよ!?」
黒子「無能力者だとか高校生だとかっていう話も疑問視されてますし、噂は形を変えますから」
美琴「はー。じゃあもう代理の事とか知らない人もアンタのこと恨んでるんじゃない?」
上条「何でだ!? もはや俺カンケーねーだろそれ!?」
黒子「まぁそうなれば昨日の大人数も納得ですわね」
黒子「顔までしっかり割れてるようですから、もう立派な有名人ですわね」
上条「嘘だ……。もう学園都市には安全な場所はないのか……?」
美琴「いいじゃない、外に出なきゃいいだけでしょ」
上条「1週間で放り出されるんですけど!? つか俺の個人情報どうなってるんだよ!?」
780: 2010/03/03(水) 06:04:58.19 ID:MUKEWnqA0
黒子「昨日の集団の中に貴方のクラスメイトを名乗る人物がいましたわよ」
上条「青髪の野郎か!? つーかアイツなんで妙に事情に詳しいんだ!?」
舞夏「青髪のやつなら昨日m」
上条「やっぱ言いふらしたのか!? あいつに余計なこと吹き込んだのはテメェか!?」
舞夏「おおう!?」
美琴「ちょっと落ち着きなさい、こんの馬鹿!!」ガバ
上条「ちょ! 首はヤメ!? ぐげげげげ!!」
黒子「お姉様何を!? 密着しすぎですわよ!!」
美琴「え? (うわ近っ!? どどどどどうしよう!?)」
上条「stygさdf!j」
黒子「それ以上はまずいですのよお姉様!?」
美琴「ハッ! …………」ドサ
上条「青髪の野郎か!? つーかアイツなんで妙に事情に詳しいんだ!?」
舞夏「青髪のやつなら昨日m」
上条「やっぱ言いふらしたのか!? あいつに余計なこと吹き込んだのはテメェか!?」
舞夏「おおう!?」
美琴「ちょっと落ち着きなさい、こんの馬鹿!!」ガバ
上条「ちょ! 首はヤメ!? ぐげげげげ!!」
黒子「お姉様何を!? 密着しすぎですわよ!!」
美琴「え? (うわ近っ!? どどどどどうしよう!?)」
上条「stygさdf!j」
黒子「それ以上はまずいですのよお姉様!?」
美琴「ハッ! …………」ドサ
782: 2010/03/03(水) 06:05:51.37 ID:MUKEWnqA0
上条「うぐ……」
美琴「…………だ、大丈夫デスカー?」
黒子(……お姉様に後ろから……この野郎幸運すぎますわよ)
上条「…………………………不幸だ」
舞夏「ちなみに見かけただけで何も言ってないぞー」
上条「………………さいですか……」
舞夏「藁人形と金づち持ってたけど何なんだろー?」
黒子「わ、藁人形って……」
上条「どうせ藁人形に俺の名前が書いてあるんだろうな!?」
美琴「何だっけ? 藁人形って」
上条「なんか呪いみたいなやつ。つか科学の街で何してんだアイツ……」
美琴「…………だ、大丈夫デスカー?」
黒子(……お姉様に後ろから……この野郎幸運すぎますわよ)
上条「…………………………不幸だ」
舞夏「ちなみに見かけただけで何も言ってないぞー」
上条「………………さいですか……」
舞夏「藁人形と金づち持ってたけど何なんだろー?」
黒子「わ、藁人形って……」
上条「どうせ藁人形に俺の名前が書いてあるんだろうな!?」
美琴「何だっけ? 藁人形って」
上条「なんか呪いみたいなやつ。つか科学の街で何してんだアイツ……」
783: 2010/03/03(水) 06:06:36.75 ID:MUKEWnqA0
──10時00分
上条「あれ? 白井、今日も風紀委員か?」
黒子「いえ、今日は非番ですの。」
上条「どっか行くのか? そういや御坂もさっき出てったけど」
黒子「お姉様はお買い物があるそうですの。ご一緒したかったのですが、わたしくは今日は美容院に行こうかと」
上条「美容院?」
黒子「ええ、昨日ちょっとありまして、ストレートパーマが取れてしまったので」
上条「ふーん、それでいちいち美容院とか大変だな」
黒子「一応身だしなみには結構気を使ってますのよ」
上条「とはいえ美容院だとかパーマだとか言われてもピンとこないな」
黒子「わたくしは元々クセっ毛ですの。ずっとストレートパーマにはお世話になってますのよ」
上条「ふーん、しかしそんくらい長さあると大変だろうな」
黒子「そりゃ大変ですわよ。ストレートパーマの維持のために気を使ったりして」
上条「で、なに? アフロだっけ?」
黒子「ストパだっつってんだろ!!」
上条「あれ? 白井、今日も風紀委員か?」
黒子「いえ、今日は非番ですの。」
上条「どっか行くのか? そういや御坂もさっき出てったけど」
黒子「お姉様はお買い物があるそうですの。ご一緒したかったのですが、わたしくは今日は美容院に行こうかと」
上条「美容院?」
黒子「ええ、昨日ちょっとありまして、ストレートパーマが取れてしまったので」
上条「ふーん、それでいちいち美容院とか大変だな」
黒子「一応身だしなみには結構気を使ってますのよ」
上条「とはいえ美容院だとかパーマだとか言われてもピンとこないな」
黒子「わたくしは元々クセっ毛ですの。ずっとストレートパーマにはお世話になってますのよ」
上条「ふーん、しかしそんくらい長さあると大変だろうな」
黒子「そりゃ大変ですわよ。ストレートパーマの維持のために気を使ったりして」
上条「で、なに? アフロだっけ?」
黒子「ストパだっつってんだろ!!」
784: 2010/03/03(水) 06:08:20.35 ID:MUKEWnqA0
──11時00分
上条「悪い悪い、罰のこと忘れてた」
生徒A「い、いえ。あの、本当に昨日は申し訳ありませんでした」
上条「まぁ済んだことは仕方ないとして罰だけど」
生徒A「は、はい!」
上条「じゃー、まぁ昼飯食った後でいいから食堂前の清掃な」
生徒A「え? そんなのでいいんですか?」
上条「あれ? 嫌だった? 食堂前アレルギーとか?」
生徒A「え? い、いえ! やります!」
上条「じゃ、頼んだぞ」
生徒A「は、はい! そ、その……」
上条「どうした?」
生徒A「い、いえ!? その、失礼しました!」バタン
上条「何だ? まいっか、宿題やっかな」
生徒A「(……優しい人だな……)」
上条「悪い悪い、罰のこと忘れてた」
生徒A「い、いえ。あの、本当に昨日は申し訳ありませんでした」
上条「まぁ済んだことは仕方ないとして罰だけど」
生徒A「は、はい!」
上条「じゃー、まぁ昼飯食った後でいいから食堂前の清掃な」
生徒A「え? そんなのでいいんですか?」
上条「あれ? 嫌だった? 食堂前アレルギーとか?」
生徒A「え? い、いえ! やります!」
上条「じゃ、頼んだぞ」
生徒A「は、はい! そ、その……」
上条「どうした?」
生徒A「い、いえ!? その、失礼しました!」バタン
上条「何だ? まいっか、宿題やっかな」
生徒A「(……優しい人だな……)」
785: 2010/03/03(水) 06:10:31.22 ID:MUKEWnqA0
──12時00分
上条「宿題すすまねえし腹が減った。というわけで飯もらってくるかな」
上条「よく考えたらここでまともな飯を食うの初めてじゃねーか俺」
料理長「お、寮監代理。今日はこっちで食うんですか?」
上条「生徒も少ないですし。(出たなムキムキ角刈り頭!?)」
上条「ってかちゃんと挨拶してなかったっすね。すいません」
料理長「最初の自己紹介は聞いてたから大丈夫ですよ」
料理長「でも夜も朝も食いに来ないし、心配しましたよ」
上条「やっぱ女の子ばかりなんで居辛いっていうか……(何なのこの熱視線!?)」
料理長「なるほどなぁ、それで持ってってたんですか」
上条「あ、あはは……。まぁ……」
料理長「まぁそんならちゃんと運びやすいように作っときますから」
上条「なんだかすいません、気を遣ってもらっちゃって。(良い人なのに何か寒気がする……)」
料理長「まぁのんびり食ってってください、じゃあ」
上条「は……、はい。(い、嫌な汗が止まらねえ)」
上条「宿題すすまねえし腹が減った。というわけで飯もらってくるかな」
上条「よく考えたらここでまともな飯を食うの初めてじゃねーか俺」
料理長「お、寮監代理。今日はこっちで食うんですか?」
上条「生徒も少ないですし。(出たなムキムキ角刈り頭!?)」
上条「ってかちゃんと挨拶してなかったっすね。すいません」
料理長「最初の自己紹介は聞いてたから大丈夫ですよ」
料理長「でも夜も朝も食いに来ないし、心配しましたよ」
上条「やっぱ女の子ばかりなんで居辛いっていうか……(何なのこの熱視線!?)」
料理長「なるほどなぁ、それで持ってってたんですか」
上条「あ、あはは……。まぁ……」
料理長「まぁそんならちゃんと運びやすいように作っときますから」
上条「なんだかすいません、気を遣ってもらっちゃって。(良い人なのに何か寒気がする……)」
料理長「まぁのんびり食ってってください、じゃあ」
上条「は……、はい。(い、嫌な汗が止まらねえ)」
786: 2010/03/03(水) 06:11:58.37 ID:MUKEWnqA0
──16時00分
上条「何もなかった割に宿題が進みません。そして眠い。料理長がやたらと甘いもん持ってくるし……」
美琴「体に悪そうな生活してるわねー?」
上条「なんだ帰ったのかよ。あと入ってくるときはノックしろな?」
美琴「細かいわねえ……」
上条「あれ? 白井は一緒じゃねーの?」
美琴「アンタ、マジで黒子がお気に入りなの?」
上条「ちげーよ!? つーかいつまでその話引っ張ってんの!?」
美琴「黒子なら美容院行くって言ってたわよ」
上条「あ、言ってたかも。そんな時間かかんの?」
美琴「終わった後遊びに行ったんじゃないの? 同僚の子も非番だったみたいだし。で、何か用があったの?」
上条「というかお前が俺に用あったんじゃないのかよ?」
美琴「べ、別にアンタ暇そうにしてるんじゃないかと思っただけで」
上条「暇じゃねーよ……。宿題だってまだまだ残ってるし、夜の見周りの件だっていろいろ考えるところもあるし」
上条「何もなかった割に宿題が進みません。そして眠い。料理長がやたらと甘いもん持ってくるし……」
美琴「体に悪そうな生活してるわねー?」
上条「なんだ帰ったのかよ。あと入ってくるときはノックしろな?」
美琴「細かいわねえ……」
上条「あれ? 白井は一緒じゃねーの?」
美琴「アンタ、マジで黒子がお気に入りなの?」
上条「ちげーよ!? つーかいつまでその話引っ張ってんの!?」
美琴「黒子なら美容院行くって言ってたわよ」
上条「あ、言ってたかも。そんな時間かかんの?」
美琴「終わった後遊びに行ったんじゃないの? 同僚の子も非番だったみたいだし。で、何か用があったの?」
上条「というかお前が俺に用あったんじゃないのかよ?」
美琴「べ、別にアンタ暇そうにしてるんじゃないかと思っただけで」
上条「暇じゃねーよ……。宿題だってまだまだ残ってるし、夜の見周りの件だっていろいろ考えるところもあるし」
791: 2010/03/03(水) 07:06:55.71 ID:MUKEWnqA0
美琴「そう言う割には昨日はしっかり昼寝してたわよね」
上条「予定外に走り回って疲れてたんだから仕方ないだろ!?」
美琴「予定外に走り回らなかった今日もずいぶんお疲れに見えるけど?」
上条「……あー、料理長にいろいろ絡まれてさ、ちょっと疲れてるかも」
美琴「うわー、源蔵さんだっけ?」
上条「オイ待て!? 野郎趣味の源蔵さんってアレかよ!?」
美琴「なるほどねー。帰ってきたらアンタと料理長の噂がちょくちょく聞こえたのってそういうわけだったのね」
上条「何!? 嫌な予感しかしないけどどんな噂になってんの!?」
美琴「いやー、内容は知らない方がいいわね、まぁ大丈夫よご愁傷さまー」
上条「お前慰める気ねーだろ!?」
美琴「あっはっは! 良かったじゃない、数少ない男の人からの善意よ?」
上条「いいや今ようやく理解した! あの熱視線! あれは善意じゃなくて下心だ!!」
上条「つかテメェ爆笑してんじゃねーよ!」
上条「予定外に走り回って疲れてたんだから仕方ないだろ!?」
美琴「予定外に走り回らなかった今日もずいぶんお疲れに見えるけど?」
上条「……あー、料理長にいろいろ絡まれてさ、ちょっと疲れてるかも」
美琴「うわー、源蔵さんだっけ?」
上条「オイ待て!? 野郎趣味の源蔵さんってアレかよ!?」
美琴「なるほどねー。帰ってきたらアンタと料理長の噂がちょくちょく聞こえたのってそういうわけだったのね」
上条「何!? 嫌な予感しかしないけどどんな噂になってんの!?」
美琴「いやー、内容は知らない方がいいわね、まぁ大丈夫よご愁傷さまー」
上条「お前慰める気ねーだろ!?」
美琴「あっはっは! 良かったじゃない、数少ない男の人からの善意よ?」
上条「いいや今ようやく理解した! あの熱視線! あれは善意じゃなくて下心だ!!」
上条「つかテメェ爆笑してんじゃねーよ!」
792: 2010/03/03(水) 07:07:37.44 ID:MUKEWnqA0
黒子「ただいま戻りましたの」
美琴「あ、黒子! ちょっと聞いて聞いて!」
上条「もうやめてくれえええ!!」
黒子「あら寮監代理様? 見境のない方だとは思っていましたが、まさか料理長のような殿方まで守備範囲内だなんて驚きましたわ!」
上条「何で!? 今帰ってきたばかりのお前にまでそんな情報が行きわたってるの!? ていうかテメェに言われたくないぞ!?」
黒子「わたくしはお姉様一筋なだけですの。貴方と一緒にはしないで欲しいですわ」
上条「泣きたい。本気で泣きたい……」
美琴「あっはっは! ま、胸なら貸してやるわよ」
黒子「お、お、おねえさま! それは黒子だけの場所ですのよ! というか貸すだけのボリュームに欠けふごっ!!」
美琴「ッ!?」
美琴(い、勢いで変なこと言っちゃった!!)
黒子(ぐ……今の一撃、すごい勢いでしたの……)
上条「何でこんなことに…………不幸だ…………」
美琴「あ、黒子! ちょっと聞いて聞いて!」
上条「もうやめてくれえええ!!」
黒子「あら寮監代理様? 見境のない方だとは思っていましたが、まさか料理長のような殿方まで守備範囲内だなんて驚きましたわ!」
上条「何で!? 今帰ってきたばかりのお前にまでそんな情報が行きわたってるの!? ていうかテメェに言われたくないぞ!?」
黒子「わたくしはお姉様一筋なだけですの。貴方と一緒にはしないで欲しいですわ」
上条「泣きたい。本気で泣きたい……」
美琴「あっはっは! ま、胸なら貸してやるわよ」
黒子「お、お、おねえさま! それは黒子だけの場所ですのよ! というか貸すだけのボリュームに欠けふごっ!!」
美琴「ッ!?」
美琴(い、勢いで変なこと言っちゃった!!)
黒子(ぐ……今の一撃、すごい勢いでしたの……)
上条「何でこんなことに…………不幸だ…………」
793: 2010/03/03(水) 07:09:30.81 ID:MUKEWnqA0
──16時30分
上条「眠すぎるので一度帰ってシャワーを浴びてきたい!」
美琴「アンタ外は危険とか言ってたじゃない」
上条「そうなんだよな。昨日みたいに襲撃されるのも怖いし、外に出て噂の実態を知るのも怖い」
美琴「噂の発信源はココじゃないの」
黒子「というかシャワーだけなら部屋についてますでしょ?」
美琴「そうそう、空き部屋の使えばいいじゃない」
上条「そういえば空き部屋のこと忘れてたな」
美琴「はぁ? アンタどこで寝てたの?」
上条「ロビーのソファーだけど」
黒子「よくあんなところでまともに眠れますわね……」
美琴「まともに眠れてないから今眠そうなんじゃないの?」
上条「眠すぎるので一度帰ってシャワーを浴びてきたい!」
美琴「アンタ外は危険とか言ってたじゃない」
上条「そうなんだよな。昨日みたいに襲撃されるのも怖いし、外に出て噂の実態を知るのも怖い」
美琴「噂の発信源はココじゃないの」
黒子「というかシャワーだけなら部屋についてますでしょ?」
美琴「そうそう、空き部屋の使えばいいじゃない」
上条「そういえば空き部屋のこと忘れてたな」
美琴「はぁ? アンタどこで寝てたの?」
上条「ロビーのソファーだけど」
黒子「よくあんなところでまともに眠れますわね……」
美琴「まともに眠れてないから今眠そうなんじゃないの?」
794: 2010/03/03(水) 07:10:46.17 ID:MUKEWnqA0
上条「ま、いいや。なら空き部屋行ってくるわ」
美琴「はいはい、部屋間違えんなよー?」
上条「いや、流石に……気をつけます」
黒子「では何かあったら一時的にわたくしの方で何とかしますので」
上条「ありがとう、白井」
美琴「まぁ、任せときなさい」
上条「ああ、じゃ頼むわ」
バタン
美琴「私にはお礼ないわけ!?」
黒子「何で黒子に当たりますのー!?」
美琴「はいはい、部屋間違えんなよー?」
上条「いや、流石に……気をつけます」
黒子「では何かあったら一時的にわたくしの方で何とかしますので」
上条「ありがとう、白井」
美琴「まぁ、任せときなさい」
上条「ああ、じゃ頼むわ」
バタン
美琴「私にはお礼ないわけ!?」
黒子「何で黒子に当たりますのー!?」
795: 2010/03/03(水) 07:11:28.36 ID:MUKEWnqA0
──19時20分
上条「あれ? 今何時?」
黒子「あら起きましたの? あと10分ほどで夕食ですわよ」
美琴「っつかアンタ眠いからシャワー浴びたんじゃないの? 油断しきった顔で寝ちゃって……」
黒子「けっ、その顔に見入ってたのはどなたでしたかしら?」
美琴「う、うるさいわね!」
上条「19時20分か……げっ!? そういえば今日は見周りしなきゃいけないんだっけ? えっと資料は……」ペラッ
黒子「今日は点呼周りしないといけませんわよ。あとその辺の資料ならもう見ました」
上条「ええ?」
黒子「巡回なら今からでも余裕ですわ。さあ行きましょう」
上条「は……、はい」
上条「あれ? 今何時?」
黒子「あら起きましたの? あと10分ほどで夕食ですわよ」
美琴「っつかアンタ眠いからシャワー浴びたんじゃないの? 油断しきった顔で寝ちゃって……」
黒子「けっ、その顔に見入ってたのはどなたでしたかしら?」
美琴「う、うるさいわね!」
上条「19時20分か……げっ!? そういえば今日は見周りしなきゃいけないんだっけ? えっと資料は……」ペラッ
黒子「今日は点呼周りしないといけませんわよ。あとその辺の資料ならもう見ました」
上条「ええ?」
黒子「巡回なら今からでも余裕ですわ。さあ行きましょう」
上条「は……、はい」
796: 2010/03/03(水) 07:12:28.33 ID:MUKEWnqA0
美琴「ちょっと待ちなさい。黒子と私で行くわ。つかアンタは行くな」
上条「は? なんでだよ?」
美琴「アンタ、またうっかり生着替えとか目撃したいわけ?」
上条「え? …………、」
黒子「素の反応でしたわね……」
美琴「私と黒子でアンタの代わりに見てきて報告してやるから食堂で待ってろ」
上条「はい」
黒子(電撃も出してないのにこの迫力は何なんですの!?)
上条「は? なんでだよ?」
美琴「アンタ、またうっかり生着替えとか目撃したいわけ?」
上条「え? …………、」
黒子「素の反応でしたわね……」
美琴「私と黒子でアンタの代わりに見てきて報告してやるから食堂で待ってろ」
上条「はい」
黒子(電撃も出してないのにこの迫力は何なんですの!?)
797: 2010/03/03(水) 07:14:13.51 ID:MUKEWnqA0
──19時30分
上条「全員いるなー?」
黒子「点呼も終わりましたの」
上条「おう、サンキュー」
美琴「…………黒子ばっかり」
黒子「ちょ、お姉様こわッ!?」
上条「んじゃちょっと連絡させてくれー」
美琴「は?」
上条「消灯確認の時間だけど、10分遅らせようと思う」
黒子「どういうつもりですの?」
上条「消灯の時間になって着替える奴って多いんだろ?」
上条「だから10分ずらす。どうかお願いですからそれまでに着替えて寝てくれ!」
上条「全員いるなー?」
黒子「点呼も終わりましたの」
上条「おう、サンキュー」
美琴「…………黒子ばっかり」
黒子「ちょ、お姉様こわッ!?」
上条「んじゃちょっと連絡させてくれー」
美琴「は?」
上条「消灯確認の時間だけど、10分遅らせようと思う」
黒子「どういうつもりですの?」
上条「消灯の時間になって着替える奴って多いんだろ?」
上条「だから10分ずらす。どうかお願いですからそれまでに着替えて寝てくれ!」
801: 2010/03/03(水) 07:26:29.73 ID:MUKEWnqA0
上条「と、まぁこんだけなんだけど何か質問とかあるか?」
生徒A「あ、あの」
上条「何?」
生徒A「御坂さんに勝ったことがあるって本当ですか?」
上条「は?」
美琴「え?」
生徒A「噂ですけど、本気の御坂さんを片手であしらったって」
上条「えーと?」
生徒D「あ、言ってましたね」
上条「言ってないよ!?」
生徒D「それに炎も効きませんでしたし」
生徒C「それは私も見てました! あれって何かの能力なんですか!?」
上条「いや、その」
802: 2010/03/03(水) 07:27:17.69 ID:MUKEWnqA0
美琴「逆にまずいんじゃないのコレ?」
黒子「なんだか面倒なことになりましたわね……」
ザワザワ
生徒E「でも代理は無能力者だって最初にry
生徒F「噂といえば料理長とはry
生徒G「こちらで食事されないのはry
生徒B「………………」
ザワザワ……
生徒E「しかもただの高校生だとry
生徒F「ホ〇が嫌いな女の子なんて
生徒G「よかったら私たちとごいry
生徒B「…………」ジーッ
807: 2010/03/03(水) 08:14:07.54 ID:MUKEWnqA0
上条「ちょちょちょ!?」
ガヤガヤ……
美琴「あらら……」
黒子「困りますわね……」
料理長「早く食え! 飯下げちまうぞ」
「………………………………」
上条「! と、とりあえずこの話は置いといて! 夕飯にしよう!」
黒子「あの料理長が出てくるなんて……」
美琴「本気でアイツに気があるんじゃ」
黒子「これは手ごわいライバルですわね、お姉様」
美琴「…………すごい複雑なんですけど」
黒子「いろいろな意味でそこは否定してほしかったのですが……」
ガヤガヤ……
美琴「あらら……」
黒子「困りますわね……」
料理長「早く食え! 飯下げちまうぞ」
「………………………………」
上条「! と、とりあえずこの話は置いといて! 夕飯にしよう!」
黒子「あの料理長が出てくるなんて……」
美琴「本気でアイツに気があるんじゃ」
黒子「これは手ごわいライバルですわね、お姉様」
美琴「…………すごい複雑なんですけど」
黒子「いろいろな意味でそこは否定してほしかったのですが……」
808: 2010/03/03(水) 08:16:26.72 ID:MUKEWnqA0
──19時40分
上条「すいませんでしたホント」
料理長「寮監代理のせいじゃないでしょう?」
上条「いやいや、俺がしっかり言わなきゃいけない場面だったのに」
料理長「まだガキとはいえ女ってーのは噂とかに振り回されて面倒臭えったらないですよ」
上条「あー……、ははは……。 (ヤバイ! この人やっぱ本物だ!?)」
料理長「あとせっかくだしこっちの席で食べてってくださいよ」
上条「え、えーと……。 (まずい! これはまずい!)」
上条「すいませんでしたホント」
料理長「寮監代理のせいじゃないでしょう?」
上条「いやいや、俺がしっかり言わなきゃいけない場面だったのに」
料理長「まだガキとはいえ女ってーのは噂とかに振り回されて面倒臭えったらないですよ」
上条「あー……、ははは……。 (ヤバイ! この人やっぱ本物だ!?)」
料理長「あとせっかくだしこっちの席で食べてってくださいよ」
上条「え、えーと……。 (まずい! これはまずい!)」
809: 2010/03/03(水) 08:17:54.53 ID:MUKEWnqA0
──20時10分
上条「結局ご一緒してしまった……」
上条「あの食堂どこを見ても変な視線と噂ばっかりだし……」
上条「シャワー浴びたのに嫌な汗が出てきてキモチワルイ……」
上条「どうせ門限破りもいなかったし、もっかい入ってくっかな?」
生徒A「あの寮監代理、料理長が探してましたけど」
上条「え? ああ、ありがとう」
上条(もっかい入ってくっかな!)
上条「結局ご一緒してしまった……」
上条「あの食堂どこを見ても変な視線と噂ばっかりだし……」
上条「シャワー浴びたのに嫌な汗が出てきてキモチワルイ……」
上条「どうせ門限破りもいなかったし、もっかい入ってくっかな?」
生徒A「あの寮監代理、料理長が探してましたけど」
上条「え? ああ、ありがとう」
上条(もっかい入ってくっかな!)
810: 2010/03/03(水) 08:18:47.01 ID:MUKEWnqA0
──20時50分
上条「良い湯でございました……」
生徒D「あ、寮監代理様、何かお手伝いできることはありませんか?」
上条「は? 何で急に?」
生徒D「もう3日目とはいえ突然代理を任されたとなっては慣れないことも多いでしょう?」
生徒D「ここが共同生活の場である以上、寮監代理様を寮のみんなで助けていくべきだと思いまして」
上条「みんな?」
生徒「ええ、夕食後に他の3年生や、あと先ほど寮監室で御坂さんたちとも話し合いました」
上条「あいつら……。 (何で寮監室に入り浸ってんだ)」
上条「良い湯でございました……」
生徒D「あ、寮監代理様、何かお手伝いできることはありませんか?」
上条「は? 何で急に?」
生徒D「もう3日目とはいえ突然代理を任されたとなっては慣れないことも多いでしょう?」
生徒D「ここが共同生活の場である以上、寮監代理様を寮のみんなで助けていくべきだと思いまして」
上条「みんな?」
生徒「ええ、夕食後に他の3年生や、あと先ほど寮監室で御坂さんたちとも話し合いました」
上条「あいつら……。 (何で寮監室に入り浸ってんだ)」
811: 2010/03/03(水) 08:19:43.09 ID:MUKEWnqA0
生徒D「白井さんは風紀委員で、御坂さんもとても優秀ですから彼女たちに頼るのはいいことだと思います」
上条「えー、と?」
生徒D「でもそういう補佐を彼女たちだけに押し付けてしまうのもどうかと思うんです」
生徒D「私達も大丈夫ですけど、『2人は寮監代理の機嫌取りをしている』と思う人だっているかもしれません」
生徒D「ですから、困ったことがあったらぜひ他の生徒にも頼っていただきたいとお伝えしたかったんです」
上条「そ、そっか……」
生徒D「それで、今何かお困りではないかと思ったんですけど……」
上条「あ、ああ、もう見周りする以外何もないから大丈夫。あ、ありがとう……」
生徒D「そうですか……。失礼しました」
上条「やっぱあの2人ばっかりにいろいろ頼むのはよくないよなぁ……」
上条「えー、と?」
生徒D「でもそういう補佐を彼女たちだけに押し付けてしまうのもどうかと思うんです」
生徒D「私達も大丈夫ですけど、『2人は寮監代理の機嫌取りをしている』と思う人だっているかもしれません」
生徒D「ですから、困ったことがあったらぜひ他の生徒にも頼っていただきたいとお伝えしたかったんです」
上条「そ、そっか……」
生徒D「それで、今何かお困りではないかと思ったんですけど……」
上条「あ、ああ、もう見周りする以外何もないから大丈夫。あ、ありがとう……」
生徒D「そうですか……。失礼しました」
上条「やっぱあの2人ばっかりにいろいろ頼むのはよくないよなぁ……」
812: 2010/03/03(水) 08:20:26.41 ID:MUKEWnqA0
──23時00分
上条「ということで、お前らは部屋に戻れと言ってるんだけど」
美琴「意外とこの部屋快適なのよねー、テレビがあるし」
黒子「あら、こっちの本棚とかも、隙間から化粧品のチラシが出てきたりして面白いですわよ? 寮監の趣味でしょうね」
美琴「うっそ!? 見せて見せて!!」
上条「お前らなぁ……消灯の時間なんですけど?」
黒子「あら失礼、お仕事の邪魔でしたわね。じゃあわたくしたちは戻りましょう?」
美琴「えー? 別にいいじゃない少しくらい」
上条「…………」ピキ
上条「ということで、お前らは部屋に戻れと言ってるんだけど」
美琴「意外とこの部屋快適なのよねー、テレビがあるし」
黒子「あら、こっちの本棚とかも、隙間から化粧品のチラシが出てきたりして面白いですわよ? 寮監の趣味でしょうね」
美琴「うっそ!? 見せて見せて!!」
上条「お前らなぁ……消灯の時間なんですけど?」
黒子「あら失礼、お仕事の邪魔でしたわね。じゃあわたくしたちは戻りましょう?」
美琴「えー? 別にいいじゃない少しくらい」
上条「…………」ピキ
814: 2010/03/03(水) 08:30:37.40 ID:MUKEWnqA0
──23時20分 208号室
美琴「何よアイツ、いきなり叩き出しやがって」
黒子「まぁ正直、あれはわたくしたちが悪かったですわね」
美琴「そりゃそうだけどさ。だからってあんなに怒んなくてもいいのに」
黒子「罰がないだけよかったではないですの。むしろ素直に謝った方がよろしくなくて?」
美琴「うー……。でも」
黒子「やっぱり素直じゃありませんのね。別に黒子の知ったことではないですけど」
美琴「うー…………」
コンコン
黒子「どうぞー?」
ガチャ
上条「失礼しまーす」
上条「ってどうぞじゃねえだろ!?」
美琴「何よアイツ、いきなり叩き出しやがって」
黒子「まぁ正直、あれはわたくしたちが悪かったですわね」
美琴「そりゃそうだけどさ。だからってあんなに怒んなくてもいいのに」
黒子「罰がないだけよかったではないですの。むしろ素直に謝った方がよろしくなくて?」
美琴「うー……。でも」
黒子「やっぱり素直じゃありませんのね。別に黒子の知ったことではないですけど」
美琴「うー…………」
コンコン
黒子「どうぞー?」
ガチャ
上条「失礼しまーす」
上条「ってどうぞじゃねえだろ!?」
815: 2010/03/03(水) 08:32:14.61 ID:MUKEWnqA0
上条「ったく、2日続けて見周り頼んじまったからあまり言えないけどさ」
上条「お前らいつもそんな感じなのか?」
美琴「うー……」
黒子「さすがにあの寮監相手ではこんなの無理ですわね」
上条「何だよそれ? ナメられるからとか言ってたけど、結局お前らも俺のこと馬鹿にしてんじゃん」
黒子「………………」
美琴「そ、そんなことは」
黒子「そうかもしれませんわね。まぁお手伝いした分として多少多めに見ていただければとは思っていましたが」
美琴「ちょっと黒子……」
上条「確かにお前らには手伝ってもらったけど、てそれと引き換えにお前らを特別扱いする訳にはいかねえだろ?」
黒子「あら、それでいいじゃありませんの?」
美琴(ちょ、なんで挑発気味なの!?)
上条「お前らいつもそんな感じなのか?」
美琴「うー……」
黒子「さすがにあの寮監相手ではこんなの無理ですわね」
上条「何だよそれ? ナメられるからとか言ってたけど、結局お前らも俺のこと馬鹿にしてんじゃん」
黒子「………………」
美琴「そ、そんなことは」
黒子「そうかもしれませんわね。まぁお手伝いした分として多少多めに見ていただければとは思っていましたが」
美琴「ちょっと黒子……」
上条「確かにお前らには手伝ってもらったけど、てそれと引き換えにお前らを特別扱いする訳にはいかねえだろ?」
黒子「あら、それでいいじゃありませんの?」
美琴(ちょ、なんで挑発気味なの!?)
816: 2010/03/03(水) 08:33:16.17 ID:MUKEWnqA0
上条「よくない、確かにお前らは実力だってあるかもしんねーけどさ」
上条「だからって特別扱いすれば周りの生徒がどう思うかなんてわかんねーだろ」
黒子「わかってませんのね。わたくしは風紀委員として、お姉様なんか超能力者ですのよ」
上条「そんなこと関係ねえっつってんだよ!」
美琴「!?」
上条「それがお前らにとってどうでもいいことだったとしてもだ。俺はこれでも仕事としてやってるんだよ。
上条「俺の都合でお前らを特別扱いしたりして、周りのやつらとの間に溝を作るような真似なんかできるか」
黒子「な、何もそこまで……」
上条「こんなの! 俺の思い込みかもしれねーけど、」
美琴「わ、悪かったわよ!」
黒子「へ?」
上条「は?」
美琴「だ、だから、その、ごめんってば……」
黒子(ちょ、お姉様!?)
上条(えー!? 何で泣きそうなの!?)
上条「だからって特別扱いすれば周りの生徒がどう思うかなんてわかんねーだろ」
黒子「わかってませんのね。わたくしは風紀委員として、お姉様なんか超能力者ですのよ」
上条「そんなこと関係ねえっつってんだよ!」
美琴「!?」
上条「それがお前らにとってどうでもいいことだったとしてもだ。俺はこれでも仕事としてやってるんだよ。
上条「俺の都合でお前らを特別扱いしたりして、周りのやつらとの間に溝を作るような真似なんかできるか」
黒子「な、何もそこまで……」
上条「こんなの! 俺の思い込みかもしれねーけど、」
美琴「わ、悪かったわよ!」
黒子「へ?」
上条「は?」
美琴「だ、だから、その、ごめんってば……」
黒子(ちょ、お姉様!?)
上条(えー!? 何で泣きそうなの!?)
817: 2010/03/03(水) 08:35:50.34 ID:MUKEWnqA0
上条「え、えーと?」
美琴「アンタがそこまで考えてくれてるとか思わなかったし……」
美琴「そ、その、勢いとかもあったけどつい攻撃しちゃったりして……」
上条(えー!? 何だこのキャラ!?)
黒子「お、お姉様……。(な、何ですのこの表情、この破壊力は……!!)」
美琴「だから、……ごめんなさい……」
上条(な、なんだかよくわからないんですが……)
上条「あー、べ、別に怒ってるわけじゃないからな?」
美琴「え……」
上条「だから感謝してるんだって。その分余計なことさせたくないっていうか……」
美琴「そ、そう…………」
黒子「………………何ですのこの雰囲気」
黒子(なんかすごいバカバカしくなってきましたの。ちくしょー、寝ますわ)
黒子「はぁー。お先に失礼しますの」
上条「………………」
美琴「………………」
美琴「アンタがそこまで考えてくれてるとか思わなかったし……」
美琴「そ、その、勢いとかもあったけどつい攻撃しちゃったりして……」
上条(えー!? 何だこのキャラ!?)
黒子「お、お姉様……。(な、何ですのこの表情、この破壊力は……!!)」
美琴「だから、……ごめんなさい……」
上条(な、なんだかよくわからないんですが……)
上条「あー、べ、別に怒ってるわけじゃないからな?」
美琴「え……」
上条「だから感謝してるんだって。その分余計なことさせたくないっていうか……」
美琴「そ、そう…………」
黒子「………………何ですのこの雰囲気」
黒子(なんかすごいバカバカしくなってきましたの。ちくしょー、寝ますわ)
黒子「はぁー。お先に失礼しますの」
上条「………………」
美琴「………………」
819: 2010/03/03(水) 09:00:25.50 ID:MUKEWnqA0
上条「え、えーと。じゃあ寝ろよ……?」
美琴「あ、う……、うん……」
上条「……おやすみ、御坂」
美琴「!? お、おや!」
バタン
美琴「す……」
美琴「み………………」
美琴「…………………………」
黒子「プッ! ククククク……」
美琴「ッ!?」
黒子(ああ、たまりませんのあの表情! お相手があの野郎なのが気に入りませんが)
黒子「やっぱり素直になりきれませんのね、お姉様?」
美琴「うっ、うっさい!! 寝るからね!!」
黒子「はいはい。おやすみなさいませ、お姉様」
美琴(あーもう! 恥ずかしい恥ずかしい! 恥ずかしすぎる!!)
美琴「あ、う……、うん……」
上条「……おやすみ、御坂」
美琴「!? お、おや!」
バタン
美琴「す……」
美琴「み………………」
美琴「…………………………」
黒子「プッ! ククククク……」
美琴「ッ!?」
黒子(ああ、たまりませんのあの表情! お相手があの野郎なのが気に入りませんが)
黒子「やっぱり素直になりきれませんのね、お姉様?」
美琴「うっ、うっさい!! 寝るからね!!」
黒子「はいはい。おやすみなさいませ、お姉様」
美琴(あーもう! 恥ずかしい恥ずかしい! 恥ずかしすぎる!!)
820: 2010/03/03(水) 09:02:07.77 ID:MUKEWnqA0
──23時50分
上条「終わった終わった! 10分スライド作戦は成功だったな」
上条「……御坂たちの部屋で時間を食いすぎたけど」
上条「……御坂たちの部屋でちょっと大声出しすぎたかもしれないけど」
上条「しかし、御坂のやつ何かおかしかったな」
上条「まぁあれこれ考えても仕方がねえしな」
上条「……このソファーを見ると突然眠くなるのはなぜだろう」
上条「終わった終わった! 10分スライド作戦は成功だったな」
上条「……御坂たちの部屋で時間を食いすぎたけど」
上条「……御坂たちの部屋でちょっと大声出しすぎたかもしれないけど」
上条「しかし、御坂のやつ何かおかしかったな」
上条「まぁあれこれ考えても仕方がねえしな」
上条「……このソファーを見ると突然眠くなるのはなぜだろう」
821: 2010/03/03(水) 09:03:42.18 ID:MUKEWnqA0
ここまで俺の妄想3日目
1週間とか無茶ぶりすぎんだろ
1週間とか無茶ぶりすぎんだろ
836: 2010/03/03(水) 13:34:10.91 ID:MUKEWnqA0
4日目──05時00分
上条「ん……。5時か……? 5時か……」
上条「もう驚かなくなってきたな。なんというかずっとこのリズムで生きてたような気すらする」
上条「結局掃除も30分くらいで終わっちまうから2時間は暇なんだよな」
上条「つまりこれは宿題をやる時間になるわけか……」
上条「あれ? 電話?」
上条「こんな時間にかけてきやがって」
上条「はい? もしもし」
?『あ、とうまの声だ!』
上条「この声……ってインデックス!?」
禁書『そうだよ! とうま元気だった!?』
上条「ああ、ばっちり目が覚めたところですよ?」
禁書『あれ? そっち朝なの?』
上条「は? 時差とかあるだろ?」
上条「ん……。5時か……? 5時か……」
上条「もう驚かなくなってきたな。なんというかずっとこのリズムで生きてたような気すらする」
上条「結局掃除も30分くらいで終わっちまうから2時間は暇なんだよな」
上条「つまりこれは宿題をやる時間になるわけか……」
上条「あれ? 電話?」
上条「こんな時間にかけてきやがって」
上条「はい? もしもし」
?『あ、とうまの声だ!』
上条「この声……ってインデックス!?」
禁書『そうだよ! とうま元気だった!?』
上条「ああ、ばっちり目が覚めたところですよ?」
禁書『あれ? そっち朝なの?』
上条「は? 時差とかあるだろ?」
837: 2010/03/03(水) 13:34:56.97 ID:MUKEWnqA0
禁書『うん、魔術的な通信を使えば普通に話せるんだけど、とうまの右手があるからできなくて』
上条「あれって両者に何か要るだろ? そもそも俺一人でそんなの用意できないし」
禁書『でもコクサイデンワを使えば、時差を消して同じ時間帯になるって聞いたから』
禁書『わざわざ使い方教わってとうまも私も夜ご飯食べ終わるくらいの8時を狙って連絡したんだよ』
上条「どう考えても微妙に睡眠妨害狙ってきやがったよな!?」
禁書『え? そうなの?』
上条「その適当なことほざいたのは誰だ!? どうせあの腐れ神父なんだろうな!?」
?『(代わってくれるかい? ちょっとその男と話しておきたいことがあるから)』
上条「噂をすれば……ステイルか……」
ステイル『久しぶりだね、上条当麻』
ステイル『あんまり君と長話なんてしたくないんで手短に言う。インデックスの調整がもうそろそろ終わるんだ』
上条「調整ってリハビリみたいなもんなんだろ? もう終わるのか?」
ステイル『疲労が異常に蓄積したような状態だったからね。調整を始めたころは大変だったがもう大丈夫だ』
上条「そうか、良かった……」
上条「あれって両者に何か要るだろ? そもそも俺一人でそんなの用意できないし」
禁書『でもコクサイデンワを使えば、時差を消して同じ時間帯になるって聞いたから』
禁書『わざわざ使い方教わってとうまも私も夜ご飯食べ終わるくらいの8時を狙って連絡したんだよ』
上条「どう考えても微妙に睡眠妨害狙ってきやがったよな!?」
禁書『え? そうなの?』
上条「その適当なことほざいたのは誰だ!? どうせあの腐れ神父なんだろうな!?」
?『(代わってくれるかい? ちょっとその男と話しておきたいことがあるから)』
上条「噂をすれば……ステイルか……」
ステイル『久しぶりだね、上条当麻』
ステイル『あんまり君と長話なんてしたくないんで手短に言う。インデックスの調整がもうそろそろ終わるんだ』
上条「調整ってリハビリみたいなもんなんだろ? もう終わるのか?」
ステイル『疲労が異常に蓄積したような状態だったからね。調整を始めたころは大変だったがもう大丈夫だ』
上条「そうか、良かった……」
838: 2010/03/03(水) 13:36:21.23 ID:MUKEWnqA0
ステイル『それで、個人的には大反対なんだが……、この子の希望でね』
ステイル『少しでも早くそっちに送ってやりたいんだが都合は大丈夫かい?』
上条「早くっていつくらいだ?」
ステイル『明日でも問題ないんだが』
上条「流石に早すぎんだろ!?」
上条「あー、悪いんだけどさ。家計がヤバイんで泊まり込みでバイトしてて」
ステイル『泊まり込み?』
上条「ああ。あと3日は部屋に戻れない」
ステイル『なるほど。部屋を荒らすチャンスか』
上条「やめろよ!?」
ステイル『少しでも早くそっちに送ってやりたいんだが都合は大丈夫かい?』
上条「早くっていつくらいだ?」
ステイル『明日でも問題ないんだが』
上条「流石に早すぎんだろ!?」
上条「あー、悪いんだけどさ。家計がヤバイんで泊まり込みでバイトしてて」
ステイル『泊まり込み?』
上条「ああ。あと3日は部屋に戻れない」
ステイル『なるほど。部屋を荒らすチャンスか』
上条「やめろよ!?」
840: 2010/03/03(水) 13:41:03.75 ID:MUKEWnqA0
ステイル『ふん、君のためにそんな時間を割くほど暇じゃない』
上条「テメェが言いだしたんだろーが!?」
ステイル『何を言ってるんだ君は? まあ事情はわかった。では4日後に改めて連絡しよう』
上条「こんの野郎……。まぁ頼んだぜ」
ステイル『ああ』
?『(終わったの? じゃあ私もいっぱい話したいことが──)』
ブツッ ツーツーツー
上条「何だ? まぁいいか」
上条「掃除掃除っと」
上条「テメェが言いだしたんだろーが!?」
ステイル『何を言ってるんだ君は? まあ事情はわかった。では4日後に改めて連絡しよう』
上条「こんの野郎……。まぁ頼んだぜ」
ステイル『ああ』
?『(終わったの? じゃあ私もいっぱい話したいことが──)』
ブツッ ツーツーツー
上条「何だ? まぁいいか」
上条「掃除掃除っと」
841: 2010/03/03(水) 13:41:50.75 ID:MUKEWnqA0
──07時30分
上条(慣れちまえばなんてことないもんだな。仕事もここで飯食うのも)
上条(確かにこういう生活ってぱっと見た感じだとうらやましいんだろうな)
上条(選り取り見取りだとかハーレムだとか、そんなもんとは程遠いのに)
料理長「………………」(キラキラ)
上条(実際はものすごい寒気との戦いなんだけどなぁ……)
美琴「あ……、お、おはよう」
上条「ん? おう、おはよう」
黒子「おはようございますですの。昨日は失礼いたしましたの」
上条「昨日?」
美琴「ッ………………」
上条「ああアレか。別に気にすんなよ」
黒子「じゃあそうしますの」
上条「お前なぁ……」
上条(慣れちまえばなんてことないもんだな。仕事もここで飯食うのも)
上条(確かにこういう生活ってぱっと見た感じだとうらやましいんだろうな)
上条(選り取り見取りだとかハーレムだとか、そんなもんとは程遠いのに)
料理長「………………」(キラキラ)
上条(実際はものすごい寒気との戦いなんだけどなぁ……)
美琴「あ……、お、おはよう」
上条「ん? おう、おはよう」
黒子「おはようございますですの。昨日は失礼いたしましたの」
上条「昨日?」
美琴「ッ………………」
上条「ああアレか。別に気にすんなよ」
黒子「じゃあそうしますの」
上条「お前なぁ……」
842: 2010/03/03(水) 13:42:36.16 ID:MUKEWnqA0
──09時00分
上条「あれ? お前ら出かけんの?」
美琴「え!? えーっと」
黒子「わたくしは今日は風紀委員のお仕事がありますの」
上条「そっか、がんばれよ」
黒子「ええ。……お姉様?」
上条「御坂は買い物か?」
美琴「いや! え? ああ、うん! そうなのよ」
上条「気をつけてな」
美琴「う、うん。……あ、行っちゃった……」
黒子(お姉様ったら意識しすぎですの……)
黒子「それでお姉様はどうするんですの?」
美琴「とりあえず立ち読みして時間つぶすしかないかな……」
黒子「またですの? あんなに読むのですからたまには買われては?」
美琴「い、いいじゃない別に」
上条「あれ? お前ら出かけんの?」
美琴「え!? えーっと」
黒子「わたくしは今日は風紀委員のお仕事がありますの」
上条「そっか、がんばれよ」
黒子「ええ。……お姉様?」
上条「御坂は買い物か?」
美琴「いや! え? ああ、うん! そうなのよ」
上条「気をつけてな」
美琴「う、うん。……あ、行っちゃった……」
黒子(お姉様ったら意識しすぎですの……)
黒子「それでお姉様はどうするんですの?」
美琴「とりあえず立ち読みして時間つぶすしかないかな……」
黒子「またですの? あんなに読むのですからたまには買われては?」
美琴「い、いいじゃない別に」
843: 2010/03/03(水) 13:44:20.40 ID:MUKEWnqA0
黒子「それで? せいぜい昼間で持てば良い方でしょう? その後はどうしますの?」
美琴「…………。うー……」
黒子「全く仕方ないですわね。お昼の時間になったらご連絡しますわ」
美琴「うー…………?」
黒子「お昼御飯は初春と3人で食べましょう」
美琴「なんか、ごめん……気遣わせちゃって」
黒子「ある意味ではわたくしのせいみたいなものですし」
美琴「は?」
黒子「なんでもありませんわ。では後ほど」
美琴「あ、うん。じゃあね」
美琴「…………。うー……」
黒子「全く仕方ないですわね。お昼の時間になったらご連絡しますわ」
美琴「うー…………?」
黒子「お昼御飯は初春と3人で食べましょう」
美琴「なんか、ごめん……気遣わせちゃって」
黒子「ある意味ではわたくしのせいみたいなものですし」
美琴「は?」
黒子「なんでもありませんわ。では後ほど」
美琴「あ、うん。じゃあね」
844: 2010/03/03(水) 13:47:10.20 ID:MUKEWnqA0
──10時00分
上条「進まない。夏に比べたら量は少ないはずなのになぜか全然進まない」
上条「というか、夏休み中からいろいろありすぎたからな……」
上条「仮になかったとして、この状況を回避できたとは到底思えないんだが……」
上条「電話? って俺のじゃないな。どこで鳴ってんだ?」
上条「げ……こんなところに隠すように置いてあるだなんて……っとはいはい」
上条「はい、こちら常磐台中学学生寮です」
上条「…………清掃?」
上条「進まない。夏に比べたら量は少ないはずなのになぜか全然進まない」
上条「というか、夏休み中からいろいろありすぎたからな……」
上条「仮になかったとして、この状況を回避できたとは到底思えないんだが……」
上条「電話? って俺のじゃないな。どこで鳴ってんだ?」
上条「げ……こんなところに隠すように置いてあるだなんて……っとはいはい」
上条「はい、こちら常磐台中学学生寮です」
上条「…………清掃?」
845: 2010/03/03(水) 13:48:45.09 ID:MUKEWnqA0
──10時20分
生徒A「あの、寮監代理。どうしたんですか?」
上条「なんでも清掃会社の人がトラブルで来れなくなったとかなんとかで」
生徒A「ああ、定期的にロビーなどの清掃に来てる人達ですね」
上条「そんなよく来てたのか……」
生徒A「週2回くらいだったと思いますけど……。それで寮監代理が清掃をしてるというわけですか」
上条「まぁロビーだけでも綺麗にしておいた方がいいかと思ってな」
生徒D「ならば私達がお手伝いします!」
上条「突然すぎてびっくりするんですけど!?」
生徒D「あら、昨晩お話ししたじゃないですか。こういう時こそ私達を頼っていただきたいんですけど?」
上条「あ、ああ。そうだったな。じゃあ悪いけど、」
生徒E「では、どこから始めればらry
生徒F「ところで、料理長ry
生徒G「今日こそご一緒にry
ガヤガヤ
生徒A「あの、寮監代理。どうしたんですか?」
上条「なんでも清掃会社の人がトラブルで来れなくなったとかなんとかで」
生徒A「ああ、定期的にロビーなどの清掃に来てる人達ですね」
上条「そんなよく来てたのか……」
生徒A「週2回くらいだったと思いますけど……。それで寮監代理が清掃をしてるというわけですか」
上条「まぁロビーだけでも綺麗にしておいた方がいいかと思ってな」
生徒D「ならば私達がお手伝いします!」
上条「突然すぎてびっくりするんですけど!?」
生徒D「あら、昨晩お話ししたじゃないですか。こういう時こそ私達を頼っていただきたいんですけど?」
上条「あ、ああ。そうだったな。じゃあ悪いけど、」
生徒E「では、どこから始めればらry
生徒F「ところで、料理長ry
生徒G「今日こそご一緒にry
ガヤガヤ
847: 2010/03/03(水) 13:50:41.29 ID:MUKEWnqA0
上条「いつのまに集まったんだ!? というか集まりすぎじゃね!?」
生徒D「これだけいればあっという間に終わりますよ。ロビーと廊下全域でしたよね?」
上条「う、うん」
生徒D「ではチーム分けしてしまいますね」
上条「なんか、すいません……」
生徒A「今日は白井さんや御坂様もいないからちょうど良かったかもしれないですね」
上条「ああ、そっか。そうかもな」
生徒D「できました、もう始めても?」
上条「恐縮です。た、頼みます」
生徒A「何でかしこまっちゃってるんです?」
生徒D「これだけいればあっという間に終わりますよ。ロビーと廊下全域でしたよね?」
上条「う、うん」
生徒D「ではチーム分けしてしまいますね」
上条「なんか、すいません……」
生徒A「今日は白井さんや御坂様もいないからちょうど良かったかもしれないですね」
上条「ああ、そっか。そうかもな」
生徒D「できました、もう始めても?」
上条「恐縮です。た、頼みます」
生徒A「何でかしこまっちゃってるんです?」
851: 2010/03/03(水) 14:08:59.39 ID:MUKEWnqA0
──12時00分
上条「しかしあっという間だった。40分くらいか?」
上条「つかロビーだけで1時間は行くと思ってだけに驚きですよ」
上条「というわけで、昼飯食ったら今度こそのんびり宿題を進めたい!」
上条「どうしようかな。やっぱ寮監室で食おうかな」
上条「とりあえず見つからないように食堂に」
料理長「あ、寮監代理!」
上条「!?」ビクゥ
上条(いきなりゲームオーバーですかー!?)
上条「しかしあっという間だった。40分くらいか?」
上条「つかロビーだけで1時間は行くと思ってだけに驚きですよ」
上条「というわけで、昼飯食ったら今度こそのんびり宿題を進めたい!」
上条「どうしようかな。やっぱ寮監室で食おうかな」
上条「とりあえず見つからないように食堂に」
料理長「あ、寮監代理!」
上条「!?」ビクゥ
上条(いきなりゲームオーバーですかー!?)
852: 2010/03/03(水) 14:11:38.22 ID:MUKEWnqA0
──12時30分 外
美琴「あ、電話だ」
ピッ
美琴「もしもし? 黒子?」
黒子『遅くなって申し訳ありませんの。今から昼食をと思ってるんですがお姉様はもう済ませました?』
美琴「まだよ、てか誘ってくれたのアンタじゃない」
黒子『普段はスルーばかりなのに覚えていてくださるなんて光栄ですわお姉様!』
美琴「だって初春さんいるんでしょ?」
黒子『おのれ初春ー!!』
?『(ちょ、ちょっと白井さん頭はやめっ)』
美琴「やめなさい、馬鹿。でどこに行けばいいの?」
黒子『佐天さんも来てくださるそうなので、いつものところにでも……』
美琴「あ、電話だ」
ピッ
美琴「もしもし? 黒子?」
黒子『遅くなって申し訳ありませんの。今から昼食をと思ってるんですがお姉様はもう済ませました?』
美琴「まだよ、てか誘ってくれたのアンタじゃない」
黒子『普段はスルーばかりなのに覚えていてくださるなんて光栄ですわお姉様!』
美琴「だって初春さんいるんでしょ?」
黒子『おのれ初春ー!!』
?『(ちょ、ちょっと白井さん頭はやめっ)』
美琴「やめなさい、馬鹿。でどこに行けばいいの?」
黒子『佐天さんも来てくださるそうなので、いつものところにでも……』
855: 2010/03/03(水) 14:14:25.90 ID:MUKEWnqA0
──12時40分
ピッ
美琴「どうしようかな、これ。大した荷物でもないから持ってってもいいんだけど」
美琴「つーか深いこと考えずに服なんて買っちゃったのは失敗ね」
美琴「だけど今日あのチャンスを逃したら買えなかったかもしれないわけだし……」
美琴「うーん、今から寮に戻るのも時間がかかるし、今は戻りたくないし……」
?「お姉様」
美琴「え?」
美琴「…………ねぇアンタ、今暇?」
ピッ
美琴「どうしようかな、これ。大した荷物でもないから持ってってもいいんだけど」
美琴「つーか深いこと考えずに服なんて買っちゃったのは失敗ね」
美琴「だけど今日あのチャンスを逃したら買えなかったかもしれないわけだし……」
美琴「うーん、今から寮に戻るのも時間がかかるし、今は戻りたくないし……」
?「お姉様」
美琴「え?」
美琴「…………ねぇアンタ、今暇?」
856: 2010/03/03(水) 14:15:53.36 ID:MUKEWnqA0
──12時40分 食堂
上条「ごちそうさまでした」
料理長「お粗末さまでした」
生徒D「寮監代理様、他に仕事とかないですか?」
上条「ああ、もう夕方まで何もない予定だよ」
生徒D「何かあったら手伝いますね」
上条「ホントすいません」
生徒A「代理って何か可愛いですね」
生徒F「やっぱ受けなんですか?」
料理長「……………………」(キラキラ)
上条「あー、(よし、逃げよう)」
上条「眠気覚ましにちょっと外の空気吸ってきます!」
料理長「いってらっしゃい!」
上条「ごちそうさまでした」
料理長「お粗末さまでした」
生徒D「寮監代理様、他に仕事とかないですか?」
上条「ああ、もう夕方まで何もない予定だよ」
生徒D「何かあったら手伝いますね」
上条「ホントすいません」
生徒A「代理って何か可愛いですね」
生徒F「やっぱ受けなんですか?」
料理長「……………………」(キラキラ)
上条「あー、(よし、逃げよう)」
上条「眠気覚ましにちょっと外の空気吸ってきます!」
料理長「いってらっしゃい!」
858: 2010/03/03(水) 14:23:41.28 ID:MUKEWnqA0
──12時50分
上条「ちくしょー、仕事より疲れる昼飯だ…………」
上条「でも基本的に良い人なんだよなぁ……」
御坂妹「貴方には野郎趣味があったのですか、とミサカは軽蔑の視線を送ります」
上条「どっから出た噂だそれ!? 何でお前まで知ってんの!?」
御坂妹「ここが発信源なのでは? それとこの学区内には知れ渡ってるようです、とミサカは報告します」
上条「できればそんな報告は聞きたくなかった!」
上条「つーか随分久しぶりじゃん。お前こんなところで何してたんだ?」
御坂妹「ミサカはお姉様からお使いを頼まれたのですが、とミサカは預かった品物を差し出しました」
上条「何これ?」
御坂妹「部屋に置いておいて欲しいと頼まれたのですが」
御坂妹「警備の厳重そうな建物だったのでどこから侵入していいかわかりませんでした、とミサカは正直に語ってみます」
上条「……多分、ゴーグル外したら普通に入っていけると思うけどな」
御坂妹「では、ガラスをたたき割って入る必要はないのですか、とミサカは目をつけていた窓を指差します」
上条「やめてくれ。そしてそのとばっちりを受けるのは美琴の方だ」
上条「ちくしょー、仕事より疲れる昼飯だ…………」
上条「でも基本的に良い人なんだよなぁ……」
御坂妹「貴方には野郎趣味があったのですか、とミサカは軽蔑の視線を送ります」
上条「どっから出た噂だそれ!? 何でお前まで知ってんの!?」
御坂妹「ここが発信源なのでは? それとこの学区内には知れ渡ってるようです、とミサカは報告します」
上条「できればそんな報告は聞きたくなかった!」
上条「つーか随分久しぶりじゃん。お前こんなところで何してたんだ?」
御坂妹「ミサカはお姉様からお使いを頼まれたのですが、とミサカは預かった品物を差し出しました」
上条「何これ?」
御坂妹「部屋に置いておいて欲しいと頼まれたのですが」
御坂妹「警備の厳重そうな建物だったのでどこから侵入していいかわかりませんでした、とミサカは正直に語ってみます」
上条「……多分、ゴーグル外したら普通に入っていけると思うけどな」
御坂妹「では、ガラスをたたき割って入る必要はないのですか、とミサカは目をつけていた窓を指差します」
上条「やめてくれ。そしてそのとばっちりを受けるのは美琴の方だ」
860: 2010/03/03(水) 14:25:11.12 ID:MUKEWnqA0
御坂妹「ところで貴方はこんなところで何をしているのですか、とミサカは不審者に対する視線を送ります」
上条「一番最初に聞くべきだよなそれ。俺はここの監督の代理だよ」
御坂妹「つまりそれはハーレムルートということですか、とミサカは確認を取ります」
上条「お前といい美琴といいそんな言葉どこで覚えてくるんだよ!?」
御坂妹「ということはこの荷物は貴方に預けても問題ないのですね、とミサカはお姉様の都合を適当に投げます」
上条「お前って意外と強引だよな。ちょっと待ってろ。今美琴に聞くから」
御坂妹「電話ですか…………」
御坂妹「気軽にいつでも連絡を取り合える仲にあるとは流石お姉様、とミサカは改めて強敵の存在を実感しました」
上条「一番最初に聞くべきだよなそれ。俺はここの監督の代理だよ」
御坂妹「つまりそれはハーレムルートということですか、とミサカは確認を取ります」
上条「お前といい美琴といいそんな言葉どこで覚えてくるんだよ!?」
御坂妹「ということはこの荷物は貴方に預けても問題ないのですね、とミサカはお姉様の都合を適当に投げます」
上条「お前って意外と強引だよな。ちょっと待ってろ。今美琴に聞くから」
御坂妹「電話ですか…………」
御坂妹「気軽にいつでも連絡を取り合える仲にあるとは流石お姉様、とミサカは改めて強敵の存在を実感しました」
863: 2010/03/03(水) 14:31:19.30 ID:MUKEWnqA0
──13時00分
初春「へー? 寮監さんいないんですか」
黒子「代わりに来たのがなぜか高校生で、仕事のお手伝いも大変ですのよ」
佐天「しっかりお手伝いもこなしてるなんて、さすが白井さん」
初春「でも風紀委員の仕事の間とか大変なんじゃないですか?」
黒子「昼間は仕事が全然ないみたいで、普段は学校の宿題とやらをやってるみたいですわよ」
初春「とやら、って……。そう言えば常磐台は宿題がないんですよね」
佐天「ええ!? ないんですか!?」
御坂「普段からやってるから必要ない、ってことなのかな?」
黒子「ええ、その代わりサボったりすれば痛い目を見ますのよ」
初春「へー? 寮監さんいないんですか」
黒子「代わりに来たのがなぜか高校生で、仕事のお手伝いも大変ですのよ」
佐天「しっかりお手伝いもこなしてるなんて、さすが白井さん」
初春「でも風紀委員の仕事の間とか大変なんじゃないですか?」
黒子「昼間は仕事が全然ないみたいで、普段は学校の宿題とやらをやってるみたいですわよ」
初春「とやら、って……。そう言えば常磐台は宿題がないんですよね」
佐天「ええ!? ないんですか!?」
御坂「普段からやってるから必要ない、ってことなのかな?」
黒子「ええ、その代わりサボったりすれば痛い目を見ますのよ」
864: 2010/03/03(水) 14:33:48.18 ID:MUKEWnqA0
佐天「でもいいなぁ、ウチなんかすごい量出てるし」
初春「というか冬も夏も多すぎですよね。結局夏なんて時間足りなくなりそうでしたし」
黒子「あら、お姉様、電話ですわよ」
美琴「ホントだ。誰よ? えーと、かみj……」
ガタン
佐天「!?」
初春「ど、どうしたんですか御坂さん!?」
美琴「…………。 スー……ハー……スー……ハー……」
黒子「まさかあの野郎ですの……?」
ピッ
初春「す、すごい、これがお嬢様スタイルな電話の取り方……!」
初春「というか冬も夏も多すぎですよね。結局夏なんて時間足りなくなりそうでしたし」
黒子「あら、お姉様、電話ですわよ」
美琴「ホントだ。誰よ? えーと、かみj……」
ガタン
佐天「!?」
初春「ど、どうしたんですか御坂さん!?」
美琴「…………。 スー……ハー……スー……ハー……」
黒子「まさかあの野郎ですの……?」
ピッ
初春「す、すごい、これがお嬢様スタイルな電話の取り方……!」
865: 2010/03/03(水) 14:35:47.92 ID:MUKEWnqA0
美琴「もしもし?」
上条『悪い、御坂。お前の部屋って勝手に入っても平気か?』
ピッ
黒子「どうしたんですの?」
美琴「なんでもないわ」
佐天「ところで白井さん! 今『あの野郎』って言いましたよね!?」
美琴「!?」
黒子「え?」
初春「まさか! 男の人だったんですか!?」
ガタン
黒子「お、お姉様……。動揺しすぎですわよ……」
佐天「ほほう、これはそういうことなんですね!」
美琴「黒子……。アンタはまた余計なことを……!!」
黒子「ちょ!? 電撃はおやめになって!?」
上条『悪い、御坂。お前の部屋って勝手に入っても平気か?』
ピッ
黒子「どうしたんですの?」
美琴「なんでもないわ」
佐天「ところで白井さん! 今『あの野郎』って言いましたよね!?」
美琴「!?」
黒子「え?」
初春「まさか! 男の人だったんですか!?」
ガタン
黒子「お、お姉様……。動揺しすぎですわよ……」
佐天「ほほう、これはそういうことなんですね!」
美琴「黒子……。アンタはまた余計なことを……!!」
黒子「ちょ!? 電撃はおやめになって!?」
866: 2010/03/03(水) 14:40:10.63 ID:MUKEWnqA0
──19時00分
上条「もう門限か、白井と御坂のやつはどうしたんだ?」
黒子「ぬおおおおおおおお!!」ズサー
上条「ちょ!? 何だよあぶねえ!?」
黒子「セーフ!! ですわよね!?」
上条「19時ジャスト……」
黒子「…………セーフ?」
上条「……セーフでいいよ」
黒子「っしゃあぁ!!」
上条「…………」
上条「あれ? 御坂は?」
上条「もう門限か、白井と御坂のやつはどうしたんだ?」
黒子「ぬおおおおおおおお!!」ズサー
上条「ちょ!? 何だよあぶねえ!?」
黒子「セーフ!! ですわよね!?」
上条「19時ジャスト……」
黒子「…………セーフ?」
上条「……セーフでいいよ」
黒子「っしゃあぁ!!」
上条「…………」
上条「あれ? 御坂は?」
882: 2010/03/03(水) 16:59:02.90 ID:MUKEWnqA0
ちょっとごめんブルースクリーンと戦ってる。4日目一部と5日目飛んだけど何とかする
900: 2010/03/03(水) 18:59:56.24 ID:MUKEWnqA0
──19時30分
上条「んじゃ夕飯はじめー」
黒子「寮監代理様?」
上条「何だ? 白井」
黒子「あちらの方々が夕飯ご一緒したいそうですわよ」
上条「うそ!?」
生徒G「………………」ニコニコ
上条(一人で黙々と食ってる分にはいいけど、完全に輪に入るのはまだハードルが高すぎる!!)
美琴「………………」イライラ
料理長「…………」(キラキラ)
生徒G「!?」
上条(あれ!? これはどっちに転んでも不幸なんじゃないですか!?)
上条「あれ? そういえば御坂いつの間に帰ってたんだ?」
上条「んじゃ夕飯はじめー」
黒子「寮監代理様?」
上条「何だ? 白井」
黒子「あちらの方々が夕飯ご一緒したいそうですわよ」
上条「うそ!?」
生徒G「………………」ニコニコ
上条(一人で黙々と食ってる分にはいいけど、完全に輪に入るのはまだハードルが高すぎる!!)
美琴「………………」イライラ
料理長「…………」(キラキラ)
生徒G「!?」
上条(あれ!? これはどっちに転んでも不幸なんじゃないですか!?)
上条「あれ? そういえば御坂いつの間に帰ってたんだ?」
901: 2010/03/03(水) 19:00:41.60 ID:MUKEWnqA0
上条「あ、忘れてた。なぁ御坂」
美琴「ッ!? ゴホゴホッ!!」
上条「だ、大丈夫か……?」
美琴「な、何よ?」
上条「妹に何か預けなかったか?」
美琴「……あ」
上条「あの袋、寮監室で預かってるんだけどさ、後で取りに来てくれよ」
美琴「わ、わかった。……あの子ったら…………」
上条「人に押し付けておいてお前……」
美琴「しょうがないじゃない……居づらかったんだもん」
上条「はぁ?」
美琴「なんでもない!」
美琴「ッ!? ゴホゴホッ!!」
上条「だ、大丈夫か……?」
美琴「な、何よ?」
上条「妹に何か預けなかったか?」
美琴「……あ」
上条「あの袋、寮監室で預かってるんだけどさ、後で取りに来てくれよ」
美琴「わ、わかった。……あの子ったら…………」
上条「人に押し付けておいてお前……」
美琴「しょうがないじゃない……居づらかったんだもん」
上条「はぁ?」
美琴「なんでもない!」
902: 2010/03/03(水) 19:01:27.94 ID:MUKEWnqA0
上条「おい……。行っちまった。なんなんだ……?」
上条「ていうかアイツ門限破ったりしてないだろうな……」
生徒G「御坂様なら夕方の内に戻られてたみたいですけど」
上条「あれ? 全然気付かなかったな」
生徒G「それで、えっと、寮監代理……」
上条「ああ。え?」
料理長「………………」
上条(すっごいなんかうずうずしてる感じが!?)
生徒G「ひっ……。ま、またの機会に」
上条「結局こっちのルートですかー!?」
上条「ていうかアイツ門限破ったりしてないだろうな……」
生徒G「御坂様なら夕方の内に戻られてたみたいですけど」
上条「あれ? 全然気付かなかったな」
生徒G「それで、えっと、寮監代理……」
上条「ああ。え?」
料理長「………………」
上条(すっごいなんかうずうずしてる感じが!?)
生徒G「ひっ……。ま、またの機会に」
上条「結局こっちのルートですかー!?」
903: 2010/03/03(水) 19:02:16.55 ID:MUKEWnqA0
──19時50分
上条「はい? 確かにその学校に通ってますけど何か?」
料理長「大覇星祭のときにちょっと見てたんですよ」
上条「ええ!?」
料理長「寮監代理って1年生なんでしょ? それなのに棒倒しの時なんか完全に中心にいましたよね」
上条「そこまで見てたんですか……? (……バッドエンド一直線な気がしてきた)」
料理長「一人で敵軍に突っ込んでっちゃって、いやぁすごいもんですよ」
料理長「最初ん時、もう一人すぐそばを走ってる少年がいましたね。」
上条「もう一人……?ああ、青髪ピアスか……?」
料理長「ああ、そうそう髪の青い・・・・・・。彼はなんていうんです?」
上条(ん……? 棒倒しの時の青髪………。!?)
料理長「い、いきなりこんなこと言うのもアレなんですけど、ちょっと彼が気になってて・・・・・・」
上条(お!おもいだしたー!!)
料理長「よ、よかったらその人の連絡先とか教えてもらえたらなーって・・・・・・」
上条(大覇星祭の某倒しの時青髪に熱烈ラブコール送ってたのこいつかー!?)
上条「はい? 確かにその学校に通ってますけど何か?」
料理長「大覇星祭のときにちょっと見てたんですよ」
上条「ええ!?」
料理長「寮監代理って1年生なんでしょ? それなのに棒倒しの時なんか完全に中心にいましたよね」
上条「そこまで見てたんですか……? (……バッドエンド一直線な気がしてきた)」
料理長「一人で敵軍に突っ込んでっちゃって、いやぁすごいもんですよ」
料理長「最初ん時、もう一人すぐそばを走ってる少年がいましたね。」
上条「もう一人……?ああ、青髪ピアスか……?」
料理長「ああ、そうそう髪の青い・・・・・・。彼はなんていうんです?」
上条(ん……? 棒倒しの時の青髪………。!?)
料理長「い、いきなりこんなこと言うのもアレなんですけど、ちょっと彼が気になってて・・・・・・」
上条(お!おもいだしたー!!)
料理長「よ、よかったらその人の連絡先とか教えてもらえたらなーって・・・・・・」
上条(大覇星祭の某倒しの時青髪に熱烈ラブコール送ってたのこいつかー!?)
905: 2010/03/03(水) 19:07:25.60 ID:MUKEWnqA0
──21時30分
黒子「あら、どちらに行ってましたの?」
上条「シャワー浴びてたんだけど、どうしたんだ?」
黒子「わたくしじゃありませんの。ホラお姉様」
上条「御坂か、どうしたんだよ」
美琴「荷物を…………」
上条「ああ、ちょっと待ってろ」
上条「えーと、これか?」
美琴「え、ええ」
上条「服でも入ってんのか?」
美琴「! まさか見たの!?」
黒子「あら、どちらに行ってましたの?」
上条「シャワー浴びてたんだけど、どうしたんだ?」
黒子「わたくしじゃありませんの。ホラお姉様」
上条「御坂か、どうしたんだよ」
美琴「荷物を…………」
上条「ああ、ちょっと待ってろ」
上条「えーと、これか?」
美琴「え、ええ」
上条「服でも入ってんのか?」
美琴「! まさか見たの!?」
906: 2010/03/03(水) 19:08:10.88 ID:MUKEWnqA0
上条「そんなことするかよ。大体重さと感触でわかるっての」
美琴「そう。とりあえず、あ、ありがとう」
上条「? ああ」
黒子「ところで、今日はいつもほど疲れてる様子がありませんのね」
上条「ほとんど予定外の仕事がなかったからな。」
上条「おまけに大きなプレッシャーが消えた」
美琴「プレッシャー?」
上条「…………こっちの話だ」
黒子「噂は消えそうにありませんけどね」
上条「……………………」
美琴「そう。とりあえず、あ、ありがとう」
上条「? ああ」
黒子「ところで、今日はいつもほど疲れてる様子がありませんのね」
上条「ほとんど予定外の仕事がなかったからな。」
上条「おまけに大きなプレッシャーが消えた」
美琴「プレッシャー?」
上条「…………こっちの話だ」
黒子「噂は消えそうにありませんけどね」
上条「……………………」
907: 2010/03/03(水) 19:12:16.59 ID:MUKEWnqA0
──23時20分
黒子「で、お姉様? その袋の中身は何ですの?」
美琴「ただの寝間着よ」
黒子「寝間着? もしかしてまたお子様みたいなデザインのを買われたんですの?」
美琴「いいじゃない! ひ、一目見て買わずにはいられなかったんだもん」
黒子「で、あの方には見られるのが嫌ですって? 既に3日も寝間着姿見られてますのに」
美琴「………………そうだった。どうしよう」
黒子「何を今更赤くなってるんですの?」
美琴「赤くなんかなってないわよ!」
黒子「……。でも何で部屋に置かずに寮監室になんて」
美琴「ちょっと都合があったのよ」
黒子「都合?」
コンコン
美琴「!?」
黒子「で、お姉様? その袋の中身は何ですの?」
美琴「ただの寝間着よ」
黒子「寝間着? もしかしてまたお子様みたいなデザインのを買われたんですの?」
美琴「いいじゃない! ひ、一目見て買わずにはいられなかったんだもん」
黒子「で、あの方には見られるのが嫌ですって? 既に3日も寝間着姿見られてますのに」
美琴「………………そうだった。どうしよう」
黒子「何を今更赤くなってるんですの?」
美琴「赤くなんかなってないわよ!」
黒子「……。でも何で部屋に置かずに寮監室になんて」
美琴「ちょっと都合があったのよ」
黒子「都合?」
コンコン
美琴「!?」
908: 2010/03/03(水) 19:13:19.49 ID:MUKEWnqA0
ガチャ
上条「白井、起きてたのかよ」
黒子「今日は割と大事な仕事がありますの。お姉様は……。早々に寝てしまわれましたし」
上条「そうか、まぁ無理すんなよ」
黒子「お気遣いどうも」
バタン
黒子「寝たふりだなんて小学生じゃあるまいし」
美琴「…………うるさい」
黒子「意識しすぎててもう面白いですわよ、今日のお姉様」
美琴「うー……。 よ、よし! じゃあ明日こそ」
黒子「は?」
美琴「明日こそがんばろう、うん」
黒子(あれ? またわたくしの発言は裏目に出ましたの!?)
上条「白井、起きてたのかよ」
黒子「今日は割と大事な仕事がありますの。お姉様は……。早々に寝てしまわれましたし」
上条「そうか、まぁ無理すんなよ」
黒子「お気遣いどうも」
バタン
黒子「寝たふりだなんて小学生じゃあるまいし」
美琴「…………うるさい」
黒子「意識しすぎててもう面白いですわよ、今日のお姉様」
美琴「うー……。 よ、よし! じゃあ明日こそ」
黒子「は?」
美琴「明日こそがんばろう、うん」
黒子(あれ? またわたくしの発言は裏目に出ましたの!?)
909: 2010/03/03(水) 19:15:43.21 ID:MUKEWnqA0
──23時30分
上条「嗚呼、こんなことがあってもイイんでしょうか!?」
上条「予定外らしい予定外といえば清掃だけだし、それもみんなの協力で即終了」
上条「さらには料理長の真意もわかった!」
上条「いつもの不幸がウソみたいに平和な1日じゃないですか!」
上条「よーし! なんか良い夢見られそうだ! 後は日誌だな」
上条「待ってろよソファー!」
上条「嗚呼、こんなことがあってもイイんでしょうか!?」
上条「予定外らしい予定外といえば清掃だけだし、それもみんなの協力で即終了」
上条「さらには料理長の真意もわかった!」
上条「いつもの不幸がウソみたいに平和な1日じゃないですか!」
上条「よーし! なんか良い夢見られそうだ! 後は日誌だな」
上条「待ってろよソファー!」
911: 2010/03/03(水) 19:40:58.82 ID:MUKEWnqA0
5日目──05時00分
上条「昨日のハイテンションがウソみたいに体の節々が痛む朝でございます」
上条「くそ、はやく起きれるのはいいけど、徐々に疲労が溜まってるような感じがしてきた」
上条「とはいっても今日で5日目か。がんばってるよな、俺も」
上条「とりあえず昨日全く手が出なかった問題をサクっと掃除してしまいますか」
上条「昨日のハイテンションがウソみたいに体の節々が痛む朝でございます」
上条「くそ、はやく起きれるのはいいけど、徐々に疲労が溜まってるような感じがしてきた」
上条「とはいっても今日で5日目か。がんばってるよな、俺も」
上条「とりあえず昨日全く手が出なかった問題をサクっと掃除してしまいますか」
913: 2010/03/03(水) 19:49:24.73 ID:MUKEWnqA0
──7時30分
美琴「どうしたの? すごい元気ないけど」
上条「ほっといてください。上条さんは難題にぶち当たってるのです」
美琴「難題?」
上条「そういうお前は元気になったみたいだな?」
美琴「え? ああ、まぁね! いろいろあんのよいろいろ!」
上条「ふーん?」
舞夏「うーい。上条当麻ー」
上条「あん?」
舞夏「兄貴が『宿題やるの面倒だから見せてくれ』って言ってたぞー」
上条「叶うことならこっちが見せてもらいたい。その前に一発殴りに行きたい」
舞夏「私にまで手伝わせようとしてたからなー。しつこかったから一応一発叩き込んどいたぞー」
上条「よし、よくやった」
美琴「ていうか中学生に手伝わせる高校生ってどうなのよ」
上条「それを言うな……」
美琴「どうしたの? すごい元気ないけど」
上条「ほっといてください。上条さんは難題にぶち当たってるのです」
美琴「難題?」
上条「そういうお前は元気になったみたいだな?」
美琴「え? ああ、まぁね! いろいろあんのよいろいろ!」
上条「ふーん?」
舞夏「うーい。上条当麻ー」
上条「あん?」
舞夏「兄貴が『宿題やるの面倒だから見せてくれ』って言ってたぞー」
上条「叶うことならこっちが見せてもらいたい。その前に一発殴りに行きたい」
舞夏「私にまで手伝わせようとしてたからなー。しつこかったから一応一発叩き込んどいたぞー」
上条「よし、よくやった」
美琴「ていうか中学生に手伝わせる高校生ってどうなのよ」
上条「それを言うな……」
915: 2010/03/03(水) 20:02:49.25 ID:MUKEWnqA0
──09時00分
美琴「ああ、今日は風紀委員だっけ?」
黒子「ええ、行ってまいりますの」
上条「気ぃつけてなー」
ヒュン
美琴「空間移動って絶対便利よね」
上条「無能力者に言わせれば、何でも便利に見えるけどな。つかお前は出かけないの?」
美琴「べ、別に今日はいいかなーなんて」
美琴(むしろ今日はずっとこっちにいたいし……)
上条「そっか。んじゃ俺は戻るかな」
美琴「私は先にシャワー浴びてくるね」
上条「おう (…………先に?)」
(生徒A「!?」)
(生徒D「!?」)
(生徒C「しゃしゃしゃしゃわーって!?」)
生徒B「……………………」
美琴「ああ、今日は風紀委員だっけ?」
黒子「ええ、行ってまいりますの」
上条「気ぃつけてなー」
ヒュン
美琴「空間移動って絶対便利よね」
上条「無能力者に言わせれば、何でも便利に見えるけどな。つかお前は出かけないの?」
美琴「べ、別に今日はいいかなーなんて」
美琴(むしろ今日はずっとこっちにいたいし……)
上条「そっか。んじゃ俺は戻るかな」
美琴「私は先にシャワー浴びてくるね」
上条「おう (…………先に?)」
(生徒A「!?」)
(生徒D「!?」)
(生徒C「しゃしゃしゃしゃわーって!?」)
生徒B「……………………」
917: 2010/03/03(水) 20:08:54.34 ID:MUKEWnqA0
──10時00分
美琴(何かバカみたいに気合入れてきてしまった……)
上条「この問題だけで丸2日くらい使ってる気がしてきた。どうしよう」
美琴「うん? 随分苦労してるわね? ただの復習なんでしょ?」
上条「俺にとっては『ただの』なんてもんじゃないんです!」
上条「ていうか、結局来たのかよ」
美琴「うう。しょうがないじゃない。暇なんだから」
上条「全く……。どこ行くわけでもない癖にいつも異常に身だしなみ整ってるし」
美琴「!? ちが! ひっ、暇だからこそよ!!」
上条「ったく。あんまりうるさくしないでくれよ」
美琴「てか、まさか朝言ってた難題ってそれ?」
上条「そうだよ。明らかに場違いな問題が混ざってやがる」
美琴「ちょっと貸して」
上条「お、おい!?」
上条(何か夏休みの時みたいになってるんですけどー!?)
美琴(何かバカみたいに気合入れてきてしまった……)
上条「この問題だけで丸2日くらい使ってる気がしてきた。どうしよう」
美琴「うん? 随分苦労してるわね? ただの復習なんでしょ?」
上条「俺にとっては『ただの』なんてもんじゃないんです!」
上条「ていうか、結局来たのかよ」
美琴「うう。しょうがないじゃない。暇なんだから」
上条「全く……。どこ行くわけでもない癖にいつも異常に身だしなみ整ってるし」
美琴「!? ちが! ひっ、暇だからこそよ!!」
上条「ったく。あんまりうるさくしないでくれよ」
美琴「てか、まさか朝言ってた難題ってそれ?」
上条「そうだよ。明らかに場違いな問題が混ざってやがる」
美琴「ちょっと貸して」
上条「お、おい!?」
上条(何か夏休みの時みたいになってるんですけどー!?)
918: 2010/03/03(水) 20:11:24.68 ID:MUKEWnqA0
上条「………………。もう勘弁してください」
美琴「何がよ」
上条「上条さんのプライドはもうズタズタなんです……」
美琴「確かにコレ結構難しいし、アンタみたいな奴には解けないようにできてたんじゃないの?」
上条「何だそれ!? 俺の宿題を終わらせないようにするための罠か!?」
美琴「はぁ? ていうかわかんないなら後回しにすればよかったじゃない」
上条「……………………(ソンナ手があったんですね)」
美琴「本気で頭の心配していい?」
上条「もう許してください」
美琴「まぁそう落ち込むなって! 手伝ってあげるわよ!?」
上条「くそう、くー、屈辱だ…………」
美琴「何がよ」
上条「上条さんのプライドはもうズタズタなんです……」
美琴「確かにコレ結構難しいし、アンタみたいな奴には解けないようにできてたんじゃないの?」
上条「何だそれ!? 俺の宿題を終わらせないようにするための罠か!?」
美琴「はぁ? ていうかわかんないなら後回しにすればよかったじゃない」
上条「……………………(ソンナ手があったんですね)」
美琴「本気で頭の心配していい?」
上条「もう許してください」
美琴「まぁそう落ち込むなって! 手伝ってあげるわよ!?」
上条「くそう、くー、屈辱だ…………」
922: 2010/03/03(水) 20:24:23.78 ID:MUKEWnqA0
──14時00分
上条(と、いうかですよ。なんか良い匂いしてきて集中できないんですけど!?)
上条「…………………」
上条「ちょっと息抜きさせてくれ」
美琴「は?」
上条「表の空気吸ってくる」
美琴「ちょっ」
上条(ダメだ、あの空間は俺をいろいろダメにする空間だ!)
上条「あー、今日はいい天気だなー? って、あれ?」
上条「警備員がこんなところうろついてるなんて……」
上条(と、いうかですよ。なんか良い匂いしてきて集中できないんですけど!?)
上条「…………………」
上条「ちょっと息抜きさせてくれ」
美琴「は?」
上条「表の空気吸ってくる」
美琴「ちょっ」
上条(ダメだ、あの空間は俺をいろいろダメにする空間だ!)
上条「あー、今日はいい天気だなー? って、あれ?」
上条「警備員がこんなところうろついてるなんて……」
923: 2010/03/03(水) 20:25:33.63 ID:MUKEWnqA0
上条「え? 俺ですか?」
警備員「ええ、ちょっと聞きたいことが」
警備員「10歳くらいの女の子を追い掛け回してる男がいるって聞きましてね」
警備員「たぶんこっちの方に来てると思うんですけど、見てないですか?」
上条「んー? ずっと中にいましたし、見てないですね」
警備員「そうでしたか……。どこいったんだろ」
(こンのクソガキがあああああァァァァァ!!)
(へへーん! ってミサカはミサカは)
警備員「あっちか! どうもありがとうございました!」
上条「今の声…………まさかなぁ?」
警備員「ええ、ちょっと聞きたいことが」
警備員「10歳くらいの女の子を追い掛け回してる男がいるって聞きましてね」
警備員「たぶんこっちの方に来てると思うんですけど、見てないですか?」
上条「んー? ずっと中にいましたし、見てないですね」
警備員「そうでしたか……。どこいったんだろ」
(こンのクソガキがあああああァァァァァ!!)
(へへーん! ってミサカはミサカは)
警備員「あっちか! どうもありがとうございました!」
上条「今の声…………まさかなぁ?」
924: 2010/03/03(水) 20:27:20.86 ID:MUKEWnqA0
──18時50分
上条「終わった…………だと?」
美琴「案外ちょろいもんじゃない?」
上条「終わってる!? 本当に終わってる!!」
美琴「これでアンタも本格的に昼間にすることなくなったわけね。……も、もしよかったら明日――」
上条「う・・・・・・ウソみたいだ。毎年毎年何か不幸なことになって終わったことなんてないのに」
美琴「ちょ、ちょっとー? 聞いてんの?」
上条「俺はこの冬休み、宿題に終われる必要がなくなったのか」
美琴「聞いてんの!?」
上条「よし! 俺、この仕事が終わったら遊ぶんだ!!」
美琴「聞きなさいよ!?」
上条「終わった…………だと?」
美琴「案外ちょろいもんじゃない?」
上条「終わってる!? 本当に終わってる!!」
美琴「これでアンタも本格的に昼間にすることなくなったわけね。……も、もしよかったら明日――」
上条「う・・・・・・ウソみたいだ。毎年毎年何か不幸なことになって終わったことなんてないのに」
美琴「ちょ、ちょっとー? 聞いてんの?」
上条「俺はこの冬休み、宿題に終われる必要がなくなったのか」
美琴「聞いてんの!?」
上条「よし! 俺、この仕事が終わったら遊ぶんだ!!」
美琴「聞きなさいよ!?」
929: 2010/03/03(水) 20:40:03.51 ID:MUKEWnqA0
──19時50分
上条「ひょっとすると、最近仕事が楽になったのは俺が進歩したからなのかもしれない」
黒子「絶対違いますわね」
上条「言ってみただけです」
美琴「最初は嫌がってたくせに、今じゃ普通に女の子に囲まれて夕飯だなんて」
黒子「そうやって不機嫌になるところは最初から変わりませんわね……」
美琴「ぐっ」ピリ
黒子「ひっ!?」
上条「電撃の音なんて随分久しぶりに聞いた気がする。つーかお前ホントに元気になったんだな」
美琴「だ、だからいろいろあったのよ」
黒子「というか、今のは咎める場面だと思いますけど……」
上条「まぁ今のは許容範囲だろ。そんじゃ俺は戻るからな」
黒子「なんだかんだいっても甘いですわね…………」
生徒B「……………………」
上条「ひょっとすると、最近仕事が楽になったのは俺が進歩したからなのかもしれない」
黒子「絶対違いますわね」
上条「言ってみただけです」
美琴「最初は嫌がってたくせに、今じゃ普通に女の子に囲まれて夕飯だなんて」
黒子「そうやって不機嫌になるところは最初から変わりませんわね……」
美琴「ぐっ」ピリ
黒子「ひっ!?」
上条「電撃の音なんて随分久しぶりに聞いた気がする。つーかお前ホントに元気になったんだな」
美琴「だ、だからいろいろあったのよ」
黒子「というか、今のは咎める場面だと思いますけど……」
上条「まぁ今のは許容範囲だろ。そんじゃ俺は戻るからな」
黒子「なんだかんだいっても甘いですわね…………」
生徒B「……………………」
930: 2010/03/03(水) 20:47:06.58 ID:MUKEWnqA0
──20時00分
生徒A「それにしても御坂様って寮監代理と仲いいですよね?」
生徒C「そうそう、今日も寮監室にずっといましたよね!」
美琴「なっ? ええ!?」
黒子「何ですと…………?」
生徒B「………………あ」
黒子「どうしましたの?」
生徒B「お! 思い出しました!!」
美琴「え?」
生徒B「寮監代理さんって! 大覇星祭で玉入れの時に御坂さんのこと押し倒してた人じゃないですか!?」
美琴「ブッ!」
生徒A「それにしても御坂様って寮監代理と仲いいですよね?」
生徒C「そうそう、今日も寮監室にずっといましたよね!」
美琴「なっ? ええ!?」
黒子「何ですと…………?」
生徒B「………………あ」
黒子「どうしましたの?」
生徒B「お! 思い出しました!!」
美琴「え?」
生徒B「寮監代理さんって! 大覇星祭で玉入れの時に御坂さんのこと押し倒してた人じゃないですか!?」
美琴「ブッ!」
932: 2010/03/03(水) 20:48:45.05 ID:MUKEWnqA0
黒子「なななな、なななな何だとオオオオオ!?」
生徒C「ああ、それ私も見ましたよ! そのあと顔が急接近して!!」
黒子「おおおお、おね、おおお、おねおねおおおお、おねえ、おおお!!」
生徒D「ホント!? それで!? どうなったの!?」
生徒G「あのときの御坂さんの表情は最高でしたわ」
黒子「おねええさままあああどういうことですのおおおおお!?」
美琴「……………………」
生徒A「あら御坂さん、どうしましたの? 口をぱくぱくさせて」
生徒B「あ、そういえば」
黒子「な、何ですの!?」
生徒B「借り物競争の時に一緒に走ってもらったのって、寮監代理だったんですね!」
美琴「!?」
生徒C「ああ、それ私も見ましたよ! そのあと顔が急接近して!!」
黒子「おおおお、おね、おおお、おねおねおおおお、おねえ、おおお!!」
生徒D「ホント!? それで!? どうなったの!?」
生徒G「あのときの御坂さんの表情は最高でしたわ」
黒子「おねええさままあああどういうことですのおおおおお!?」
美琴「……………………」
生徒A「あら御坂さん、どうしましたの? 口をぱくぱくさせて」
生徒B「あ、そういえば」
黒子「な、何ですの!?」
生徒B「借り物競争の時に一緒に走ってもらったのって、寮監代理だったんですね!」
美琴「!?」
934: 2010/03/03(水) 20:50:30.77 ID:MUKEWnqA0
生徒D「あ! それなら見た! そっか、どっかで見た気がしたのってそれか!」
黒子「あ゙あ゙あ゙! その日の恨み! すっかり忘れてましたの!!」
生徒B「そういえば」
黒子「!?」
美琴「!?」
生徒A「なんですかなんですか!?」
生徒B「夏休みに寮の前で男性と待ち合わせしてましたよね!」
生徒D「それも見た見た!」
黒子「はぁー…………。はぁー…………」
生徒C「し、白井さん大丈夫?」
黒子「あ゙あ゙あ゙! その日の恨み! すっかり忘れてましたの!!」
生徒B「そういえば」
黒子「!?」
美琴「!?」
生徒A「なんですかなんですか!?」
生徒B「夏休みに寮の前で男性と待ち合わせしてましたよね!」
生徒D「それも見た見た!」
黒子「はぁー…………。はぁー…………」
生徒C「し、白井さん大丈夫?」
940: 2010/03/03(水) 21:16:36.91 ID:MUKEWnqA0
生徒B「あ! あとは!」
美琴「まだあんの!?」
生徒B「衣替えの日だったと思いますけど、寮監代理と手繋いで歩いてましたよね!」
生徒A「す、すごいですわ、さすが御坂様!」
黒子「そ、その日は確か……!」
生徒D「それは見れなかったなー。ツーショット写真撮ってるカップルがちょっと似てたような気がするけど」
美琴「あがががががが、がが…………」
黒子「そ、そそそ、それだああああああああ!!」
生徒D「やっぱり本人だったの!?」
生徒A「是非その話も!! もっと聞かせてください!!」
美琴「まだあんの!?」
生徒B「衣替えの日だったと思いますけど、寮監代理と手繋いで歩いてましたよね!」
生徒A「す、すごいですわ、さすが御坂様!」
黒子「そ、その日は確か……!」
生徒D「それは見れなかったなー。ツーショット写真撮ってるカップルがちょっと似てたような気がするけど」
美琴「あがががががが、がが…………」
黒子「そ、そそそ、それだああああああああ!!」
生徒D「やっぱり本人だったの!?」
生徒A「是非その話も!! もっと聞かせてください!!」
941: 2010/03/03(水) 21:17:29.71 ID:MUKEWnqA0
黒子「お、おの、おお、おのれ、あんの若造がああああああああ!!」
生徒C「ちょ、ちょ、白井さん!? どこいくんですかー!?」
(こんの腐れ類人猿がああああああああああ!!)
(何なんですかいきなりー!?)
美琴「……………………」パクパク
生徒D「御坂さーん?」
生徒C「ちょ、ちょ、白井さん!? どこいくんですかー!?」
(こんの腐れ類人猿がああああああああああ!!)
(何なんですかいきなりー!?)
美琴「……………………」パクパク
生徒D「御坂さーん?」
942: 2010/03/03(水) 21:23:28.97 ID:MUKEWnqA0
──23時00分
上条「氏ぬかと思ったぞ…………」
黒子「我を失っておりましたの」
上条「ったく……」
黒子「あそこは一度引いて立て直すべきでしたわね」
上条「そっちじゃねえだろ!?」
上条「能力全開でいきなり襲撃してくるだなんて…………」
美琴「むしろ初日でそうならなかったのがすごかったのかも」
上条「ていうかお前ももっと早く来てくれればよかったのに……」
美琴「だ、だ、だって、わっ、わわわ、私は食堂で」
上条「食堂で?」
美琴「ッ………………」プシュー
上条「何だ? 大丈夫か?」
上条「氏ぬかと思ったぞ…………」
黒子「我を失っておりましたの」
上条「ったく……」
黒子「あそこは一度引いて立て直すべきでしたわね」
上条「そっちじゃねえだろ!?」
上条「能力全開でいきなり襲撃してくるだなんて…………」
美琴「むしろ初日でそうならなかったのがすごかったのかも」
上条「ていうかお前ももっと早く来てくれればよかったのに……」
美琴「だ、だ、だって、わっ、わわわ、私は食堂で」
上条「食堂で?」
美琴「ッ………………」プシュー
上条「何だ? 大丈夫か?」
947: 2010/03/03(水) 21:32:35.87 ID:MUKEWnqA0
上条「こんだけ派手にやったら流石に見逃せないですよー?」
黒子「どうぞ煮るなり焼くなり御好きにしてくださいな」
上条「反省の色が見えないんですけど……」
上条「んー、そうだな。明日、風紀委員は?」
黒子「非番ですのよ」
上条「んじゃ清掃業者の手伝いな」
美琴「は?」
黒子「そんなことでよろしいんですの?」
黒子「どうぞ煮るなり焼くなり御好きにしてくださいな」
上条「反省の色が見えないんですけど……」
上条「んー、そうだな。明日、風紀委員は?」
黒子「非番ですのよ」
上条「んじゃ清掃業者の手伝いな」
美琴「は?」
黒子「そんなことでよろしいんですの?」
952: 2010/03/03(水) 21:43:01.29 ID:MUKEWnqA0
黒子「ちょ、ちょっとお待ちを!? なぜそのようなことを!!」
上条「寮監からの伝言で、お前の罰の一つに指定されてた」
黒子「そ、そんな!! ど、どうかお情けをおおお!!」
上条「必氏すぎてこえーよ! とはいえ、すごい効果抜群だな」
美琴「いやー、今日は静かに眠れそうね!」
黒子「お姉様あああああああああ!!」
美琴「いや、ちょっと待って!?」
黒子「お姉様!!」
美琴「その部屋ってアンタが使ってるんじゃ!?」
上条「いや寝るときはソファーだし」
美琴「あ、ああ、そっか。驚いたわ。それならいいわ」
黒子「おねえええさまあああああああ!!」
上条「寮監からの伝言で、お前の罰の一つに指定されてた」
黒子「そ、そんな!! ど、どうかお情けをおおお!!」
上条「必氏すぎてこえーよ! とはいえ、すごい効果抜群だな」
美琴「いやー、今日は静かに眠れそうね!」
黒子「お姉様あああああああああ!!」
美琴「いや、ちょっと待って!?」
黒子「お姉様!!」
美琴「その部屋ってアンタが使ってるんじゃ!?」
上条「いや寝るときはソファーだし」
美琴「あ、ああ、そっか。驚いたわ。それならいいわ」
黒子「おねえええさまあああああああ!!」
953: 2010/03/03(水) 21:43:58.60 ID:MUKEWnqA0
上条「こんだけ派手にやったら流石に見逃せないですよー?」
黒子「どうぞ煮るなり焼くなり御好きにしてくださいな」
上条「反省の色が見えないんですけど……」
上条「んー、そうだな。明日、風紀委員は?」
黒子「非番ですのよ」
上条「んじゃ清掃業者の手伝いな」
美琴「は?」
黒子「そんなことでよろしいんですの?」
上条「あと、今夜は白井は332号室に隔離だな」
黒子「どうぞ煮るなり焼くなり御好きにしてくださいな」
上条「反省の色が見えないんですけど……」
上条「んー、そうだな。明日、風紀委員は?」
黒子「非番ですのよ」
上条「んじゃ清掃業者の手伝いな」
美琴「は?」
黒子「そんなことでよろしいんですの?」
上条「あと、今夜は白井は332号室に隔離だな」
955: 2010/03/03(水) 21:45:20.72 ID:MUKEWnqA0
──23時50分
上条「お、おい。流石にもう寝ろよ。というか着替えろよ」
黒子「お、おね、お姉様……、お姉様……ぐす」
上条「いつまでベッドの脇で落ち込んでるんだ」
黒子「おおおお、おねええ、おねえさまあああ」
上条「…………なんか放っておいたほうがよさそうな気がしてきた」
上条「はぁ、んじゃな。抜け出したりするなよ」
黒子「ちょ、ちょっと待って欲しいんですの!?」
黒子「このまま返すわけには行きませんのよ!!」
上条「は…………は?」
黒子「今晩はここに居てもらいますわよ!?」
上条「はぁッ!?」
上条「お、おい。流石にもう寝ろよ。というか着替えろよ」
黒子「お、おね、お姉様……、お姉様……ぐす」
上条「いつまでベッドの脇で落ち込んでるんだ」
黒子「おおおお、おねええ、おねえさまあああ」
上条「…………なんか放っておいたほうがよさそうな気がしてきた」
上条「はぁ、んじゃな。抜け出したりするなよ」
黒子「ちょ、ちょっと待って欲しいんですの!?」
黒子「このまま返すわけには行きませんのよ!!」
上条「は…………は?」
黒子「今晩はここに居てもらいますわよ!?」
上条「はぁッ!?」
21: 2010/03/03(水) 23:21:49.72 ID:MUKEWnqA0
====
6日目──00時00分
上条「………………」
黒子「………………」
上条(…………ここで寝ろってことか? 一体何考えてんだ!?)
黒子(…………お姉様が部屋に一人の状態で、この方から目を離すのは危険ですわ)
上条「お、お前、一体どういう……」
黒子「せっかくですの機会です。この際はっきり聞いておきますわよ」
黒子(とはいえ、聞き方を工夫しなければお姉様の想いを漏らすことにもなりますわね)
黒子「……お姉様のこと、どう思ってらっしゃいますの!?」
6日目──00時00分
上条「………………」
黒子「………………」
上条(…………ここで寝ろってことか? 一体何考えてんだ!?)
黒子(…………お姉様が部屋に一人の状態で、この方から目を離すのは危険ですわ)
上条「お、お前、一体どういう……」
黒子「せっかくですの機会です。この際はっきり聞いておきますわよ」
黒子(とはいえ、聞き方を工夫しなければお姉様の想いを漏らすことにもなりますわね)
黒子「……お姉様のこと、どう思ってらっしゃいますの!?」
22: 2010/03/03(水) 23:22:31.40 ID:MUKEWnqA0
──01時00分
黒子「うっかりドストレートに聞いてしまったのに、本気で鈍感でしたのねこの方」
上条「すー…………すー…………」
黒子(結局、黒子の不満を一方的にぶちまけただけになってしまいましたの)
黒子(この方の言い分はただお姉様とその周りの世界を守るというだけ)
黒子(全く! 叩き起こしてでも怒鳴りつけてやりたい気分ですわね)
黒子(どうしてその世界の中にご自分を含まないのか…………)
黒子(それだけお姉様に信頼されているというのに、鈍感にも程がありますの)
上条「う………………すー……」
黒子「まったく、この季節そんな状態で寝ては洒落になりませんわよ」
黒子「ベッドでゴロゴロしているうちに寝てしまうだなんて…………」
黒子「でも、こういうとき空間移動とは便利ですわね」ヒュン
黒子「この方には効かずとも掛布団の方を移動させればいいだけですし」
黒子「…………おやすみなさい、上条さん」
黒子「うっかりドストレートに聞いてしまったのに、本気で鈍感でしたのねこの方」
上条「すー…………すー…………」
黒子(結局、黒子の不満を一方的にぶちまけただけになってしまいましたの)
黒子(この方の言い分はただお姉様とその周りの世界を守るというだけ)
黒子(全く! 叩き起こしてでも怒鳴りつけてやりたい気分ですわね)
黒子(どうしてその世界の中にご自分を含まないのか…………)
黒子(それだけお姉様に信頼されているというのに、鈍感にも程がありますの)
上条「う………………すー……」
黒子「まったく、この季節そんな状態で寝ては洒落になりませんわよ」
黒子「ベッドでゴロゴロしているうちに寝てしまうだなんて…………」
黒子「でも、こういうとき空間移動とは便利ですわね」ヒュン
黒子「この方には効かずとも掛布団の方を移動させればいいだけですし」
黒子「…………おやすみなさい、上条さん」
27: 2010/03/03(水) 23:24:21.65 ID:MUKEWnqA0
──07時00分
上条「え、えーと」
黒子「お、おねえさま?」
美琴「で、これはどういうことかしら?」
上条「あああ、あれ? 御坂サン? ここってもしかしてあの部屋か!?」
美琴「ソファーで寝てるんじゃなかったわけ?」
上条「ていうか今、何時?」
黒子「し、7時ですけど」
上条「うそ!? ここのところ5時起き連発だったのに!?」
美琴「シカトしてんじゃないわよコラー!!」バチバチ
黒子「ヒィィィィ!?」
上条「ちょ、ちょっと待てー!?」
上条「え、えーと」
黒子「お、おねえさま?」
美琴「で、これはどういうことかしら?」
上条「あああ、あれ? 御坂サン? ここってもしかしてあの部屋か!?」
美琴「ソファーで寝てるんじゃなかったわけ?」
上条「ていうか今、何時?」
黒子「し、7時ですけど」
上条「うそ!? ここのところ5時起き連発だったのに!?」
美琴「シカトしてんじゃないわよコラー!!」バチバチ
黒子「ヒィィィィ!?」
上条「ちょ、ちょっと待てー!?」
28: 2010/03/03(水) 23:25:36.73 ID:MUKEWnqA0
──08時30分
上条「なぁ御坂」
美琴「何よ変態。黒子といろいろ話してるうちにうっかりそこで寝ちゃった? それを信じろって? 信じたとしてどうしろって?」
上条「というかなんでお前そんな怒ってんだよ!?」
美琴「別に怒ってま・せ・ん!」
上条「お前な……つーか食堂の空気が一変しててやりにくいんですけど!?」
美琴「う…………」
生徒D「あら? 痴話喧嘩って奴?」
生徒A「ほほえましいですわ」
黒子「噂は形を変えやすいですから」
上条「完全に別モンになってねーか!?」
上条「なぁ御坂」
美琴「何よ変態。黒子といろいろ話してるうちにうっかりそこで寝ちゃった? それを信じろって? 信じたとしてどうしろって?」
上条「というかなんでお前そんな怒ってんだよ!?」
美琴「別に怒ってま・せ・ん!」
上条「お前な……つーか食堂の空気が一変しててやりにくいんですけど!?」
美琴「う…………」
生徒D「あら? 痴話喧嘩って奴?」
生徒A「ほほえましいですわ」
黒子「噂は形を変えやすいですから」
上条「完全に別モンになってねーか!?」
29: 2010/03/03(水) 23:26:37.23 ID:MUKEWnqA0
美琴「あ、黒子、今日は非番だっけ?」
黒子「ええ、ですが昨日の罰がありますので」
美琴「ああ、そうだったわね」
上条「たしかに業者が来るのが11時とかだったかな」
美琴「別にそんなこと聞いてないんだけど」
黒子「まぁ1時間程度で終わりますわよ」
美琴「ああ、いつもそんくらいだっけ?」
黒子「いや、もっとかかってたような気がしますけど」
上条「この前は生徒総出で1時間弱だったっけ?」
美琴「別にそんなこと聞いてないんだけど」
上条「何で!? 何で俺にだけキレてんの!?」
黒子「ええ、ですが昨日の罰がありますので」
美琴「ああ、そうだったわね」
上条「たしかに業者が来るのが11時とかだったかな」
美琴「別にそんなこと聞いてないんだけど」
黒子「まぁ1時間程度で終わりますわよ」
美琴「ああ、いつもそんくらいだっけ?」
黒子「いや、もっとかかってたような気がしますけど」
上条「この前は生徒総出で1時間弱だったっけ?」
美琴「別にそんなこと聞いてないんだけど」
上条「何で!? 何で俺にだけキレてんの!?」
34: 2010/03/03(水) 23:31:48.23 ID:MUKEWnqA0
──10時00分
黒子「お姉様、今日はおでかけですの?」
美琴「佐天さんからメールが来ててね」
美琴「初春さんも来るらしいし、アンタが行けないのは残念だけど」
黒子「お、お姉様! お姉様が黒子のことを!」
美琴「ああ、うっとおしい!!」
黒子「ううーお姉様の感触がああ」
美琴「気色悪いわね!?」
黒子「……ところで、いつまで怒ってるつもりですの」
美琴「…………わかんない」
黒子「超能力者がそこまで自己分析できなくなるだなんて……」
美琴「うっさい……」
黒子「お姉様、今日はおでかけですの?」
美琴「佐天さんからメールが来ててね」
美琴「初春さんも来るらしいし、アンタが行けないのは残念だけど」
黒子「お、お姉様! お姉様が黒子のことを!」
美琴「ああ、うっとおしい!!」
黒子「ううーお姉様の感触がああ」
美琴「気色悪いわね!?」
黒子「……ところで、いつまで怒ってるつもりですの」
美琴「…………わかんない」
黒子「超能力者がそこまで自己分析できなくなるだなんて……」
美琴「うっさい……」
36: 2010/03/03(水) 23:34:45.10 ID:MUKEWnqA0
──11時00分
黒子「あら、ようやく来ましたの?」
上条「つか悪い白井。飯食う時間なくなるってこと忘れてた」
黒子「お構いなく。この恨みは忘れませんわよ」
上条「笑顔が怖い」
上条「と、とにかく頼んだぞ」
黒子「罰は罰。きちんとやりますわよ」
美琴「ああ、罰ってコレだっけ?」
上条「お前はどっか行くのか?」
美琴「アンタには関係ないでしょ」
黒子「お姉様! いってらっしゃいまし!」
黒子「あら、ようやく来ましたの?」
上条「つか悪い白井。飯食う時間なくなるってこと忘れてた」
黒子「お構いなく。この恨みは忘れませんわよ」
上条「笑顔が怖い」
上条「と、とにかく頼んだぞ」
黒子「罰は罰。きちんとやりますわよ」
美琴「ああ、罰ってコレだっけ?」
上条「お前はどっか行くのか?」
美琴「アンタには関係ないでしょ」
黒子「お姉様! いってらっしゃいまし!」
37: 2010/03/03(水) 23:36:32.88 ID:MUKEWnqA0
上条「何なんだよ……」
黒子「無自覚。自業自得でしょう?」
上条「なんで俺だけが悪いのですか!?」
黒子「その辺はよくわかりませんの。わたくしも共犯といわれてもおかしくないはずなのですが」
上条「あ、そうだ」
黒子「どうしましたの?」
上条「雨降るらしいぞ、って言おうと思ったんだけど」
黒子「わたくしが電話しておきますわ。この役立たずが」
上条「……すいません」
黒子「無自覚。自業自得でしょう?」
上条「なんで俺だけが悪いのですか!?」
黒子「その辺はよくわかりませんの。わたくしも共犯といわれてもおかしくないはずなのですが」
上条「あ、そうだ」
黒子「どうしましたの?」
上条「雨降るらしいぞ、って言おうと思ったんだけど」
黒子「わたくしが電話しておきますわ。この役立たずが」
上条「……すいません」
40: 2010/03/03(水) 23:38:38.85 ID:MUKEWnqA0
──13時00分
御坂「ただいま」
佐天「こんちはー!」
初春「こんにちは」
黒子「おかえりなさいお姉様。それに、初春も佐天さんも」
初春「白井さん、また何かしでかしたんですか?」
黒子「またって何ですの? その頭の花をどこかに飛ばして差し上げますわよ」
美琴「掃除は終わったの?」
黒子「ええ今しがた、大体2時間ほどでしたわね」
黒子「ところで、どうして2人は?」
美琴「いやー、遊び回る気でいたんだけど、雨降るっていうしさ」
黒子「まぁ、それも上条さんから聞いた話ですの」
美琴「…………」
初春「にしても、最近っていうかここ数ヶ月、予報おかしいですよね」
美琴「え? そ、そうかしら?」
御坂「ただいま」
佐天「こんちはー!」
初春「こんにちは」
黒子「おかえりなさいお姉様。それに、初春も佐天さんも」
初春「白井さん、また何かしでかしたんですか?」
黒子「またって何ですの? その頭の花をどこかに飛ばして差し上げますわよ」
美琴「掃除は終わったの?」
黒子「ええ今しがた、大体2時間ほどでしたわね」
黒子「ところで、どうして2人は?」
美琴「いやー、遊び回る気でいたんだけど、雨降るっていうしさ」
黒子「まぁ、それも上条さんから聞いた話ですの」
美琴「…………」
初春「にしても、最近っていうかここ数ヶ月、予報おかしいですよね」
美琴「え? そ、そうかしら?」
42: 2010/03/03(水) 23:40:29.59 ID:MUKEWnqA0
佐天「ああ、なんか噂だと樹形図の設計者が謎の攻撃を受けて撃墜されたって!!」
黒子「さ、佐天さんったら、まーたそんなくだらないお話を……」
初春「そうですよ、それよりも! 御坂さんの電話のお相手を確認ですよ!」
佐天「ちょっと初春! まだ言っちゃダメだって」
美琴「え? そ、それで寮に来たがってたのね……」
佐天「てへっ」
黒子「ここまで来てしまったら引き返せませんわね」
美琴「全く、この2人には敵わないわねー」
黒子「ではお姉様、上条さんはわたくしが抑えておきますので」
美琴「よし! ありがとう黒子! さあ部屋に行きましょう2人とも!」
初春「え? えええええ!?」
佐天「ちょっと御坂さん!? そんなのないってですよ!?」
黒子「さ、佐天さんったら、まーたそんなくだらないお話を……」
初春「そうですよ、それよりも! 御坂さんの電話のお相手を確認ですよ!」
佐天「ちょっと初春! まだ言っちゃダメだって」
美琴「え? そ、それで寮に来たがってたのね……」
佐天「てへっ」
黒子「ここまで来てしまったら引き返せませんわね」
美琴「全く、この2人には敵わないわねー」
黒子「ではお姉様、上条さんはわたくしが抑えておきますので」
美琴「よし! ありがとう黒子! さあ部屋に行きましょう2人とも!」
初春「え? えええええ!?」
佐天「ちょっと御坂さん!? そんなのないってですよ!?」
43: 2010/03/03(水) 23:41:31.81 ID:MUKEWnqA0
──13時10分
上条「あ? 何だ?」
黒子「な、なんでもないみたいですのよ! ロビーにはお姉様も戻られてましたし!」
上条「んー、でも一応俺の仕事になるだろうし」
黒子「で、ですから! 今日の点呼回りの時のことについてお話しに来ましたの!!」
上条「はぁ?」
上条「あ? 何だ?」
黒子「な、なんでもないみたいですのよ! ロビーにはお姉様も戻られてましたし!」
上条「んー、でも一応俺の仕事になるだろうし」
黒子「で、ですから! 今日の点呼回りの時のことについてお話しに来ましたの!!」
上条「はぁ?」
44: 2010/03/03(水) 23:42:12.89 ID:MUKEWnqA0
──13時20分
黒子「疲れましたの。帰りもやらなきゃならないんですのね」
佐天「いえいえ、無理にやらなくたっていいんですよ!?」
初春「そうですよ! 無理せず会わせてくれればいいんですよ」
美琴「帰りは交代しましょ」
黒子「いえ! お姉様とあの野郎を同じ部屋に、と思うとその申し出は受けられませんの!!」
美琴「アンタねぇ……」
佐天「何でダメなんですかー?」
黒子「危険……ですのよ」
初春「危険?」
美琴「他所の中学の子……確かに危険極まりないわね」
佐天「はぁ……」
黒子「疲れましたの。帰りもやらなきゃならないんですのね」
佐天「いえいえ、無理にやらなくたっていいんですよ!?」
初春「そうですよ! 無理せず会わせてくれればいいんですよ」
美琴「帰りは交代しましょ」
黒子「いえ! お姉様とあの野郎を同じ部屋に、と思うとその申し出は受けられませんの!!」
美琴「アンタねぇ……」
佐天「何でダメなんですかー?」
黒子「危険……ですのよ」
初春「危険?」
美琴「他所の中学の子……確かに危険極まりないわね」
佐天「はぁ……」
47: 2010/03/03(水) 23:43:51.12 ID:MUKEWnqA0
──14時00分
上条「嬉しい誤算ではあるんだけど」
上条「宿題も終わってしまっては……暇だ…………」
上条「しかし今日は食堂の方がなんだか賑やかだな……」
上条「嬉しい誤算ではあるんだけど」
上条「宿題も終わってしまっては……暇だ…………」
上条「しかし今日は食堂の方がなんだか賑やかだな……」
51: 2010/03/03(水) 23:49:13.94 ID:MUKEWnqA0
──14時00分
黒子「何だか騒がしくありません?」
佐天「あ、ごめんなさい。声大きかったですか?」
黒子「いえ、そういう意味じゃありませんの」
美琴「集まって何かしてるのかな?」
初春「お、お嬢様が集まって、いっぱい……」
佐天「ういはるー?」
黒子「黒子が見てまいりますの」
バタン
初春「わ、わたしも!」
美琴「初春さんはダーメ? ここから出すわけにはいかないんだから」
初春「ううううう~」
佐天「お嬢様パワーですねぇ。今の声、白井さんがいたらと思うと」
美琴「……ゾッとするわ」
黒子「何だか騒がしくありません?」
佐天「あ、ごめんなさい。声大きかったですか?」
黒子「いえ、そういう意味じゃありませんの」
美琴「集まって何かしてるのかな?」
初春「お、お嬢様が集まって、いっぱい……」
佐天「ういはるー?」
黒子「黒子が見てまいりますの」
バタン
初春「わ、わたしも!」
美琴「初春さんはダーメ? ここから出すわけにはいかないんだから」
初春「ううううう~」
佐天「お嬢様パワーですねぇ。今の声、白井さんがいたらと思うと」
美琴「……ゾッとするわ」
63: 2010/03/04(木) 00:25:17.91 ID:1RwTp5ji0
──14時10分
白井「な…何ですのコレは!?」
白井「な…何ですのコレは!?」
64: 2010/03/04(木) 00:26:12.25 ID:1RwTp5ji0
──15時00分
美琴「お別れパーティ!?」
黒子「さっき食堂の方で盛り上がってましたわよ」
黒子「明日寮監が戻ってきますし、何でもかなり早い時間だそうで」
美琴「それで今日のうちにやろうっての? ちょっと急すぎるんじゃないの?」
黒子「わたくしもそう申したのですが、まぁ料理長がやる気になってますので」
佐天「なんだか楽しそうじゃないですか!」
初春「ダメですよ佐天さん。さ、さすがに私たちは帰らないと」
佐天「う、そ、そうだよね……」
黒子「申し訳ありませんの。流石に夕飯の時間まで他校の学生を残しておくのはまずいですので」
佐天「い、いや気にしないでください」
初春「で、御坂さんが呼ばれてるってどういうことですか?」
黒子「ああ、なにやらお姉様に生徒側の代表をお願いしたいとか」
美琴「ええ!?」
美琴「お別れパーティ!?」
黒子「さっき食堂の方で盛り上がってましたわよ」
黒子「明日寮監が戻ってきますし、何でもかなり早い時間だそうで」
美琴「それで今日のうちにやろうっての? ちょっと急すぎるんじゃないの?」
黒子「わたくしもそう申したのですが、まぁ料理長がやる気になってますので」
佐天「なんだか楽しそうじゃないですか!」
初春「ダメですよ佐天さん。さ、さすがに私たちは帰らないと」
佐天「う、そ、そうだよね……」
黒子「申し訳ありませんの。流石に夕飯の時間まで他校の学生を残しておくのはまずいですので」
佐天「い、いや気にしないでください」
初春「で、御坂さんが呼ばれてるってどういうことですか?」
黒子「ああ、なにやらお姉様に生徒側の代表をお願いしたいとか」
美琴「ええ!?」
65: 2010/03/04(木) 00:26:53.58 ID:1RwTp5ji0
佐天「そ、それって! 代表の挨拶とかやる役ですよね!? 成績が良い人がよくやるやつ!」
初春「な、なるほど! 御坂さんなら納得です」
佐天「しかもお別れの挨拶で相手が彼氏だなんてすっごいなぁ!」
黒子「ブッ!!」
美琴「ゲホッ!!ゴホゴホッ!!」
佐天「あれ?」
黒子「お姉様!? 大丈夫ですの!? お姉様ー!?
初春「違うみたいですねぇ」
佐天「あれー? おっかしいなー?」
黒子(……お、恐ろしい子たちですの!?)
初春「な、なるほど! 御坂さんなら納得です」
佐天「しかもお別れの挨拶で相手が彼氏だなんてすっごいなぁ!」
黒子「ブッ!!」
美琴「ゲホッ!!ゴホゴホッ!!」
佐天「あれ?」
黒子「お姉様!? 大丈夫ですの!? お姉様ー!?
初春「違うみたいですねぇ」
佐天「あれー? おっかしいなー?」
黒子(……お、恐ろしい子たちですの!?)
66: 2010/03/04(木) 00:27:34.75 ID:1RwTp5ji0
──15時30分
黒子「いいんですの? 見ず知らずの人のお別れパーティのお手伝いだなんて」
佐天「いやー、これからお知り合いになるかもしれないじゃないですか」
初春「わ、私はここでこういうお仕事を任せてもらえるだけで十分です!」
美琴「どうでもいいけど、こんなにバタバタしててアイツに気付かれないの?」
黒子「足止め係が数人行ってるようですので大丈夫みたいですのよ」
佐天「なんでそっちの仕事を任せてくれなかったんですかー!?」
美琴(数人…………)
黒子「お姉様……流石にそれくらい我慢してくださいですの」
美琴「別に我慢なんて……」
初春「代理さんも今頃お嬢様に囲まれてるんですね~」
美琴「…………」
黒子「う、初春!? 黙りなさい!!」
初春「ひぇ!?」
黒子「いいんですの? 見ず知らずの人のお別れパーティのお手伝いだなんて」
佐天「いやー、これからお知り合いになるかもしれないじゃないですか」
初春「わ、私はここでこういうお仕事を任せてもらえるだけで十分です!」
美琴「どうでもいいけど、こんなにバタバタしててアイツに気付かれないの?」
黒子「足止め係が数人行ってるようですので大丈夫みたいですのよ」
佐天「なんでそっちの仕事を任せてくれなかったんですかー!?」
美琴(数人…………)
黒子「お姉様……流石にそれくらい我慢してくださいですの」
美琴「別に我慢なんて……」
初春「代理さんも今頃お嬢様に囲まれてるんですね~」
美琴「…………」
黒子「う、初春!? 黙りなさい!!」
初春「ひぇ!?」
69: 2010/03/04(木) 00:28:27.51 ID:1RwTp5ji0
──15時30分
上条「ここは遊ぶ部屋じゃあないんですけどー?」
生徒G「でもお仕事はないんでしょう? お話ししましょうよー」
生徒D「ここ初めて入ったわー、意外に狭いのね」
生徒C「あんまり触っちゃダメですよ。元々寮監の部屋なんですから」
生徒G「寮監代理さんとー御坂さんってー」
生徒D「あー、大きいテレビいいなぁー!」
生徒C「指紋とかつけたらまずいんじゃないですか!?」
上条「何がどうなってるんですかー!?」
上条「ここは遊ぶ部屋じゃあないんですけどー?」
生徒G「でもお仕事はないんでしょう? お話ししましょうよー」
生徒D「ここ初めて入ったわー、意外に狭いのね」
生徒C「あんまり触っちゃダメですよ。元々寮監の部屋なんですから」
生徒G「寮監代理さんとー御坂さんってー」
生徒D「あー、大きいテレビいいなぁー!」
生徒C「指紋とかつけたらまずいんじゃないですか!?」
上条「何がどうなってるんですかー!?」
71: 2010/03/04(木) 00:29:10.43 ID:1RwTp5ji0
──18時00分
上条「で、何? 今度はお前か」
美琴「うー、なんか朝のこと思い出してムカムカしてきた」
上条「ちょ!? 待ってください御坂サン!?」
美琴(ああもう、挨拶だなんて何言えばいいわけ!?)
上条「で、何? 今度はお前か」
美琴「うー、なんか朝のこと思い出してムカムカしてきた」
上条「ちょ!? 待ってください御坂サン!?」
美琴(ああもう、挨拶だなんて何言えばいいわけ!?)
73: 2010/03/04(木) 00:30:03.81 ID:1RwTp5ji0
──18時00分
佐天「やっぱり会わせてくれないんですね」
初春「無念です……」
黒子「そんなことより、準備にお手伝いいただいちゃって申し訳ありませんでしたの」
初春「手伝いっていっても大したことできませんでしたけど」
佐天「まぁまぁ気にしないでください!」
佐天「じゃあまた今度! 次こそその人に会わせてくださいねー!」
黒子「そんなことにならないように精一杯がんばりますわ」
佐天「やっぱり会わせてくれないんですね」
初春「無念です……」
黒子「そんなことより、準備にお手伝いいただいちゃって申し訳ありませんでしたの」
初春「手伝いっていっても大したことできませんでしたけど」
佐天「まぁまぁ気にしないでください!」
佐天「じゃあまた今度! 次こそその人に会わせてくださいねー!」
黒子「そんなことにならないように精一杯がんばりますわ」
74: 2010/03/04(木) 00:30:50.58 ID:1RwTp5ji0
──18時10分
黒子「さて、いよいよ大詰めですわね」
美琴「まぁ短時間なら装飾はこんなもんじゃない?」
黒子「ところで、足止めは?」
美琴「先輩たちにまた任せてあるわ」
黒子「ではお姉様は挨拶の方ですのね」
美琴「困ったら王道しかないわよね……」
黒子「お姉様……まさか?」
黒子「さて、いよいよ大詰めですわね」
美琴「まぁ短時間なら装飾はこんなもんじゃない?」
黒子「ところで、足止めは?」
美琴「先輩たちにまた任せてあるわ」
黒子「ではお姉様は挨拶の方ですのね」
美琴「困ったら王道しかないわよね……」
黒子「お姉様……まさか?」
75: 2010/03/04(木) 00:31:48.38 ID:1RwTp5ji0
──19時00分
上条「御坂がいなくなったと思ったらまた君達ですか……」
生徒D「へへー」
上条「おっと、悪い。そろそろ時間だ」
ガチャ
黒子「その心配は要りませんのよ」
上条「はぁ?」
黒子「ついでに言うと巡回の必要もなくなったようですの」
上条「どういうことだ!?」
黒子「お願いですから、このまま20分ほどお待ちくださいですの」
上条「ちゃんと説明をだな!?」
上条「御坂がいなくなったと思ったらまた君達ですか……」
生徒D「へへー」
上条「おっと、悪い。そろそろ時間だ」
ガチャ
黒子「その心配は要りませんのよ」
上条「はぁ?」
黒子「ついでに言うと巡回の必要もなくなったようですの」
上条「どういうことだ!?」
黒子「お願いですから、このまま20分ほどお待ちくださいですの」
上条「ちゃんと説明をだな!?」
77: 2010/03/04(木) 00:33:12.11 ID:1RwTp5ji0
──19時20分
上条「お、おい! そんな急がなくたって!? 食堂行くの!? つーか巡回は!?」
黒子「大丈夫と申しましたでしょ。どうせもうみんな集まってますわ!」
上条「はぁ!? って、何だコレー!?」
美琴「お別れパーティよ」
上条「お別れ?」
黒子「わたくしたちも全然知らないところで皆様が企画していたそうですわよ」
上条「え、ええ!?」
上条「……………………」
美琴「どうしたの?」
黒子「サプライズ過ぎて声も出ませんの?」
上条「………………そっか」
上条「お、おい! そんな急がなくたって!? 食堂行くの!? つーか巡回は!?」
黒子「大丈夫と申しましたでしょ。どうせもうみんな集まってますわ!」
上条「はぁ!? って、何だコレー!?」
美琴「お別れパーティよ」
上条「お別れ?」
黒子「わたくしたちも全然知らないところで皆様が企画していたそうですわよ」
上条「え、ええ!?」
上条「……………………」
美琴「どうしたの?」
黒子「サプライズ過ぎて声も出ませんの?」
上条「………………そっか」
79: 2010/03/04(木) 00:36:08.96 ID:1RwTp5ji0
──19時30分
黒子 (お姉様ったら、結局予想のはるか上を行く感じに堅苦しい挨拶になってしまいましたのね……)
美琴「い、い、一週間の短い間でしたが」
黒子「内容は普通なのにものすごい動揺っぷりですわね……」
美琴「え、えーと、あ、ありがとうございました」
一同「ありがとうございました」
上条「え、えーと、その。(御坂ってこんな話し方だったっけ!?)」
料理長「よーし! もういいだろ!」
料理長「さあどんどん作るからどんどん食えよー!」
上条「ひぃ仕切り屋!?」
料理長「ずっと待ってんのも退屈だったんですよ!!」
黒子 (お姉様ったら、結局予想のはるか上を行く感じに堅苦しい挨拶になってしまいましたのね……)
美琴「い、い、一週間の短い間でしたが」
黒子「内容は普通なのにものすごい動揺っぷりですわね……」
美琴「え、えーと、あ、ありがとうございました」
一同「ありがとうございました」
上条「え、えーと、その。(御坂ってこんな話し方だったっけ!?)」
料理長「よーし! もういいだろ!」
料理長「さあどんどん作るからどんどん食えよー!」
上条「ひぃ仕切り屋!?」
料理長「ずっと待ってんのも退屈だったんですよ!!」
81: 2010/03/04(木) 00:38:45.24 ID:1RwTp5ji0
──20時30分
上条「やっぱり俺も挨拶すんの?」
美琴「当たり前でしょ。いつも号令やってるくせに何いきなり困り顔してんのよ」
上条「こういうのは緊張するだろ普通!? お前も緊張気味だったじゃねーか!?」
美琴「なっ!? そんなことないわよ!! ただ厄介な役を任されたなーって!」
黒子「むしろ照れてましたわよね」
美琴「くっ、黒子!!」
生徒A「あらあら、ほほえましいですわ」
上条「ははっ、無理してやることなかったのに。どうせ寂しくもなんともねーだろ?」
美琴「そんなわけないでしょ!?」
上条「だよなぁ? って、え? ええ!?」
生徒A「私たちもうおなかいっぱいなんだけどなー……」
美琴「寂しいに決まってんでしょ!?」
上条「み、御坂!?」
上条「やっぱり俺も挨拶すんの?」
美琴「当たり前でしょ。いつも号令やってるくせに何いきなり困り顔してんのよ」
上条「こういうのは緊張するだろ普通!? お前も緊張気味だったじゃねーか!?」
美琴「なっ!? そんなことないわよ!! ただ厄介な役を任されたなーって!」
黒子「むしろ照れてましたわよね」
美琴「くっ、黒子!!」
生徒A「あらあら、ほほえましいですわ」
上条「ははっ、無理してやることなかったのに。どうせ寂しくもなんともねーだろ?」
美琴「そんなわけないでしょ!?」
上条「だよなぁ? って、え? ええ!?」
生徒A「私たちもうおなかいっぱいなんだけどなー……」
美琴「寂しいに決まってんでしょ!?」
上条「み、御坂!?」
83: 2010/03/04(木) 00:39:43.55 ID:1RwTp5ji0
黒子「なんというか、飽きませんわねぇ」
美琴「…………」
上条「ははは。…………俺だって同じだよ」
美琴「!?」
生徒G「帰っていいすか?」
料理長「おう」
上条「たった1週間だったけど、それでもこの生活に慣れてたんだな」
上条「明日で終わりっていうのはすごい寂しい」
上条「名門常盤台だし、最初は正直言って怖かったよ。(御坂達みたいな奴ばっかりだと思ってたし)」
上条「でも手伝ってくれたり話しかけてくれたりしたろ? すごい助かった。(宿題とか)」
上条「やっぱりこうやって、1週間積み重ねてきたんだもんな。やっぱりすごく寂しいよな」
生徒一同「……………………」
美琴「…………」
上条「ははは。…………俺だって同じだよ」
美琴「!?」
生徒G「帰っていいすか?」
料理長「おう」
上条「たった1週間だったけど、それでもこの生活に慣れてたんだな」
上条「明日で終わりっていうのはすごい寂しい」
上条「名門常盤台だし、最初は正直言って怖かったよ。(御坂達みたいな奴ばっかりだと思ってたし)」
上条「でも手伝ってくれたり話しかけてくれたりしたろ? すごい助かった。(宿題とか)」
上条「やっぱりこうやって、1週間積み重ねてきたんだもんな。やっぱりすごく寂しいよな」
生徒一同「……………………」
86: 2010/03/04(木) 00:41:07.96 ID:1RwTp5ji0
上条「でもまぁ、ぶっちゃけ俺も第七学区の住人だしさ。すぐ会えるんだよな!」
美琴「…………は?」
生徒G「まだ…………チャンスはある……!?」
上条「だから、見かけたときは声かけてやってくれよな! とにかく1週間ありがとう!」
黒子「お見事ですわ。台無しですの」
生徒D「御坂さんの本音が聞けたのが一番の収穫でしたね」
上条「本音? 何が?」
美琴「……………………アンタは……!」ビリビリ
上条「ちょ、え、えええ!? な、な、何でーー!?」
美琴「人が……思い切って……言ったのに……アンタはあああああああ!!」バチバチ
上条「ぎゃあああああああああああああ!?」
美琴「…………は?」
生徒G「まだ…………チャンスはある……!?」
上条「だから、見かけたときは声かけてやってくれよな! とにかく1週間ありがとう!」
黒子「お見事ですわ。台無しですの」
生徒D「御坂さんの本音が聞けたのが一番の収穫でしたね」
上条「本音? 何が?」
美琴「……………………アンタは……!」ビリビリ
上条「ちょ、え、えええ!? な、な、何でーー!?」
美琴「人が……思い切って……言ったのに……アンタはあああああああ!!」バチバチ
上条「ぎゃあああああああああああああ!?」
89: 2010/03/04(木) 00:43:25.33 ID:1RwTp5ji0
──22時30分
上条「ということで」
美琴「ううううう……」
黒子「随分派手にやりましたわね」
上条「さすがに腰が抜けました。建物に被害がないことに驚いております」
黒子「で、お姉様も例の罰を?」
美琴「!? (それって昨日の黒琴同じ状態!? つまりアイツと一緒にー!?)」
上条「いや、なんか明日寮監に報告するだけでいいらしい」
美琴「うぐっ…………ううううう…………」
黒子「お姉様!? お姉様しっかりしてー!?」
上条「ということで」
美琴「ううううう……」
黒子「随分派手にやりましたわね」
上条「さすがに腰が抜けました。建物に被害がないことに驚いております」
黒子「で、お姉様も例の罰を?」
美琴「!? (それって昨日の黒琴同じ状態!? つまりアイツと一緒にー!?)」
上条「いや、なんか明日寮監に報告するだけでいいらしい」
美琴「うぐっ…………ううううう…………」
黒子「お姉様!? お姉様しっかりしてー!?」
91: 2010/03/04(木) 00:45:32.92 ID:1RwTp5ji0
──23時30分
上条「最後の夜くらいはベッドで寝たいところだけど」
上条「すごい悪夢が見れそうな気がする!」
上条「しかし1週間か。割とあっという間だったな……」
美琴「そうね……」
上条「うお!? 何してんだよ!?」
美琴「なんだか落ち着かなくてね」
上条「……。 そっか…………」
美琴「ねぇ……」
上条「ん?」
美琴「……ううん、何でもない。おやすみなさい」
上条「は? ああ、おやすみ」
美琴(やっぱり、よくわかんない……)
上条「最後の夜くらいはベッドで寝たいところだけど」
上条「すごい悪夢が見れそうな気がする!」
上条「しかし1週間か。割とあっという間だったな……」
美琴「そうね……」
上条「うお!? 何してんだよ!?」
美琴「なんだか落ち着かなくてね」
上条「……。 そっか…………」
美琴「ねぇ……」
上条「ん?」
美琴「……ううん、何でもない。おやすみなさい」
上条「は? ああ、おやすみ」
美琴(やっぱり、よくわかんない……)
98: 2010/03/04(木) 00:53:37.98 ID:1RwTp5ji0
7日目──05時00分
上条「何なんだろう。また5時かよ」
上条「このソファーなんかおかしいんじゃねえのか?」
上条「俺の右手が影響しない何かでもあるとしか思えない」
上条「……頼んだら譲ってもらえるかな?」
上条「しかし昨日は考える余裕なかったけど、この感触ともお別れかー」
上条「そう思うと困ったな。起きたくねえ……」
上条「何なんだろう。また5時かよ」
上条「このソファーなんかおかしいんじゃねえのか?」
上条「俺の右手が影響しない何かでもあるとしか思えない」
上条「……頼んだら譲ってもらえるかな?」
上条「しかし昨日は考える余裕なかったけど、この感触ともお別れかー」
上条「そう思うと困ったな。起きたくねえ……」
100: 2010/03/04(木) 01:02:41.71 ID:1RwTp5ji0
──07時00分
寮監「おはよう」
上条「あ、おはようございます、って早ッ!?」
寮監「ああ、思ったより早く戻ってこれた」
上条(な、なんかこの前と雰囲気が違う?)
寮監「しかし、話に聞いていたとおり優秀だったようだな」
上条「いえ、そんな」
上条「って話?」
寮監「こっちの話だ。気にしないでいい」
上条「はぁ……」
上条(ていうか、流石にあの御坂たちに恐れられてるだけあるな……)
寮監「もう朝食だろう。最後の挨拶を済ませよう」
上条「あ、い、いえ、寮監が戻ってきたんなら俺は帰りますよ」
上条「挨拶なら昨日しましたし」
寮監「おはよう」
上条「あ、おはようございます、って早ッ!?」
寮監「ああ、思ったより早く戻ってこれた」
上条(な、なんかこの前と雰囲気が違う?)
寮監「しかし、話に聞いていたとおり優秀だったようだな」
上条「いえ、そんな」
上条「って話?」
寮監「こっちの話だ。気にしないでいい」
上条「はぁ……」
上条(ていうか、流石にあの御坂たちに恐れられてるだけあるな……)
寮監「もう朝食だろう。最後の挨拶を済ませよう」
上条「あ、い、いえ、寮監が戻ってきたんなら俺は帰りますよ」
上条「挨拶なら昨日しましたし」
103: 2010/03/04(木) 01:03:49.52 ID:1RwTp5ji0
寮監「そうか、しかし」
上条(なるべく早く帰ってしまおう。なんか怖くなってきた)
上条「それにもたもたしてるとなんだか意志が鈍りそうなんで」
寮監「……そうか。いいのか?」
上条「荷物もまとめてあります」
寮監「わかった。日誌は書いてくれたのかな?」
上条「あ、はい、一応毎日書きました」
寮監「そうか、ご苦労だった」
上条(ふう、これで終わりか)
寮監「昼までに読むとして……。では報酬等細かいことは午後にでも電話をしよう」
上条「わかりました。じゃあ後はお願いします」
上条「って、そうだ。あと御坂が──、
上条(なるべく早く帰ってしまおう。なんか怖くなってきた)
上条「それにもたもたしてるとなんだか意志が鈍りそうなんで」
寮監「……そうか。いいのか?」
上条「荷物もまとめてあります」
寮監「わかった。日誌は書いてくれたのかな?」
上条「あ、はい、一応毎日書きました」
寮監「そうか、ご苦労だった」
上条(ふう、これで終わりか)
寮監「昼までに読むとして……。では報酬等細かいことは午後にでも電話をしよう」
上条「わかりました。じゃあ後はお願いします」
上条「って、そうだ。あと御坂が──、
104: 2010/03/04(木) 01:04:51.05 ID:1RwTp5ji0
──07時30分
美琴「うー……」
黒子「やけに嬉しそうに部屋に戻ってきたと思ったら、そのまま眠れなくなるだなんて」
美琴「だってぇ……なんか落ち着かなくて」
黒子「これで最後の朝ですのよ。まぁあの方の顔を見たら少しは落ち着くんじゃありませんの?」
黒子「ほら、この足音…………ハッ!? そんな!?」
生徒D「あ、きたよ!」
美琴「あっ」ドキドキ
寮監「全員整列しろ」
美琴「うー……」
黒子「やけに嬉しそうに部屋に戻ってきたと思ったら、そのまま眠れなくなるだなんて」
美琴「だってぇ……なんか落ち着かなくて」
黒子「これで最後の朝ですのよ。まぁあの方の顔を見たら少しは落ち着くんじゃありませんの?」
黒子「ほら、この足音…………ハッ!? そんな!?」
生徒D「あ、きたよ!」
美琴「あっ」ドキドキ
寮監「全員整列しろ」
107: 2010/03/04(木) 01:09:54.73 ID:1RwTp5ji0
──07時30分
(えええええええええええええええええ!?)
(いやあああああああああああああああ!!)
(ぎゃあああああああああああああああ!?)
上条「食堂の方が賑やかだなぁ」
上条「まぁいきなり寮監が出てきたらびびるよなー……」
上条「さてと、帰るか!」
(えええええええええええええええええ!?)
(いやあああああああああああああああ!!)
(ぎゃあああああああああああああああ!?)
上条「食堂の方が賑やかだなぁ」
上条「まぁいきなり寮監が出てきたらびびるよなー……」
上条「さてと、帰るか!」
109: 2010/03/04(木) 01:11:01.93 ID:1RwTp5ji0
──08時00分
青髪「カミやーん?」
上条「げ、青髪……。こんな朝っぱらから何してんだよ」
青髪「その荷物は何なん?」
上条「むしろお前のその荷物が何だよ!? 路上で寝袋かよ!?」
青髪「そんなこといいからいいから! 噂のお仕事もついに終了かー?」
上条「ああ、予定通り1週間で終わりだ」
青髪「にしてもカミやん。お嬢様に囲まれておきながら予想外にすごいルートを取ったってすごい噂になっとるで?」
上条「それは非常に不本意なんだが、おかげで俺の身が安全だと思うと涙が出る」
青髪「それでどんな仕事してたん?」
上条「掃除と点呼と罰決め、能力者とのガチンコ対決だな。あと名簿を眺めてたり」
青髪「名簿?」
上条「能力とかの情報が載ってるんだよ。まぁアルバムみたいになってんだけど、必要なことは大体載ってるしから、何度も見る機会があってな……」
青髪「なるほど、そのアルバムにはお世話になったわけやね」
上条「そんな言い方するといろいろ語弊があるからやめなさい」
青髪「カミやーん?」
上条「げ、青髪……。こんな朝っぱらから何してんだよ」
青髪「その荷物は何なん?」
上条「むしろお前のその荷物が何だよ!? 路上で寝袋かよ!?」
青髪「そんなこといいからいいから! 噂のお仕事もついに終了かー?」
上条「ああ、予定通り1週間で終わりだ」
青髪「にしてもカミやん。お嬢様に囲まれておきながら予想外にすごいルートを取ったってすごい噂になっとるで?」
上条「それは非常に不本意なんだが、おかげで俺の身が安全だと思うと涙が出る」
青髪「それでどんな仕事してたん?」
上条「掃除と点呼と罰決め、能力者とのガチンコ対決だな。あと名簿を眺めてたり」
青髪「名簿?」
上条「能力とかの情報が載ってるんだよ。まぁアルバムみたいになってんだけど、必要なことは大体載ってるしから、何度も見る機会があってな……」
青髪「なるほど、そのアルバムにはお世話になったわけやね」
上条「そんな言い方するといろいろ語弊があるからやめなさい」
110: 2010/03/04(木) 01:12:04.16 ID:1RwTp5ji0
上条「あ、そうだ青髪。お前の電話番号知りたいっていう人がいてさ」
青髪「何やて!?」
上条「あっちには電番とか教えてあるんだけどさ、いつ電話していいかわからないみたいなこといってたし」
青髪「またまたカミやんわかってるくせに!? ボクぁいつだって出れますよー!?」
上条「でも相手がお前好みじゃなかったらどうしようかなってさ」
青髪「またまたカミやんわかってるくせに!? ボクぁどんな相手からだってラブを受け止めて見せますよー」
上条「そうだよな。んじゃあちっと連絡つけるから電話よこせ」
青髪「ハイ!」
上条「ったく元気だな。えーと……」
青髪「何やて!?」
上条「あっちには電番とか教えてあるんだけどさ、いつ電話していいかわからないみたいなこといってたし」
青髪「またまたカミやんわかってるくせに!? ボクぁいつだって出れますよー!?」
上条「でも相手がお前好みじゃなかったらどうしようかなってさ」
青髪「またまたカミやんわかってるくせに!? ボクぁどんな相手からだってラブを受け止めて見せますよー」
上条「そうだよな。んじゃあちっと連絡つけるから電話よこせ」
青髪「ハイ!」
上条「ったく元気だな。えーと……」
111: 2010/03/04(木) 01:12:56.60 ID:1RwTp5ji0
ピッピッピッ
青髪「カミやん早k」
上条「あ、もしもし? 源蔵さん? 上条ですけど」
青髪「……………………………………」
上条「ほらよ」
青髪「なぁカミやん。嫌な予感しかせんけど、信用してええんよな?」
上条「お前さっき言ってたじゃん、大丈夫だ。きっとその相手もラブの範疇だ」
青髪「も、もしもし…………?」
上条「んじゃ寮あっちだしまたな!」ダッ
青髪「ちょ、カ、…ミや……」
上条「しかし料理長ってすげー積極的だよなぁ……」
青髪「ぎゃあああぁぁぁぁぁあああああああああああ!?」
もうおわりですの
青髪「カミやん早k」
上条「あ、もしもし? 源蔵さん? 上条ですけど」
青髪「……………………………………」
上条「ほらよ」
青髪「なぁカミやん。嫌な予感しかせんけど、信用してええんよな?」
上条「お前さっき言ってたじゃん、大丈夫だ。きっとその相手もラブの範疇だ」
青髪「も、もしもし…………?」
上条「んじゃ寮あっちだしまたな!」ダッ
青髪「ちょ、カ、…ミや……」
上条「しかし料理長ってすげー積極的だよなぁ……」
青髪「ぎゃあああぁぁぁぁぁあああああああああああ!?」
もうおわりですの
115: 2010/03/04(木) 01:17:40.62 ID:DE3mDBny0
乙!面白かった
116: 2010/03/04(木) 01:18:09.14 ID:FLLCHWz10
乙!!!!!!!
青ピざまああああああwwwww
青ピざまああああああwwwww
117: 2010/03/04(木) 01:20:04.59 ID:ePaMgZKy0
乙。無理強いはしないが後日談きぼう
126: 2010/03/04(木) 01:51:25.58 ID:1RwTp5ji0
にゃー。もうネタが枯れたから投げるぜい
つか第七学区って広かったのかよ……
・設定:多分20巻以降。フィアンマ戦の割とすぐ後と想定、禁書英国で治療中。
日曜日スタートと想定して月、水は御坂が立ち読み。仕事する時刻は適当。
・源蔵:5巻、朝の常盤台の場面で名前のみ登場
舞夏「野郎趣味は料理長の源蔵さんだなー」
・9巻棒倒しの場面「ムキムキ坊主刈り男」
オチのためだけに源蔵と同一人物化
ネタ用メモ
もぶ生徒
A 1年生 念動力バナナ きっと寮監に伸されたことがある1年 上条優しい易しいフラグ
B 1年生 御坂を押し倒す上条を目撃 CとDのケンカの報告
C 3年生 Dと仲がいい敬語で真面目系
D 3年生 発火能力 3年 上条強い→フラグ
EFG ?年生 適当、腐、フラグ成立済
んじゃおつかれさまー
つか第七学区って広かったのかよ……
・設定:多分20巻以降。フィアンマ戦の割とすぐ後と想定、禁書英国で治療中。
日曜日スタートと想定して月、水は御坂が立ち読み。仕事する時刻は適当。
・源蔵:5巻、朝の常盤台の場面で名前のみ登場
舞夏「野郎趣味は料理長の源蔵さんだなー」
・9巻棒倒しの場面「ムキムキ坊主刈り男」
オチのためだけに源蔵と同一人物化
ネタ用メモ
もぶ生徒
A 1年生 念動力バナナ きっと寮監に伸されたことがある1年 上条優しい易しいフラグ
B 1年生 御坂を押し倒す上条を目撃 CとDのケンカの報告
C 3年生 Dと仲がいい敬語で真面目系
D 3年生 発火能力 3年 上条強い→フラグ
EFG ?年生 適当、腐、フラグ成立済
んじゃおつかれさまー
127: 2010/03/04(木) 01:52:47.07 ID:V7UxA2pT0
おつおつ
128: 2010/03/04(木) 02:02:21.13 ID:iK1TXSbBO
乙
そして保
そして保
引用: 上条「寮監…ですか」
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