138: 2010/03/04(木) 03:29:51.97 ID:JiZNFiksO
【禁書目録】上条「寮監…ですか」
上条「……で、なんでまた俺はここにいるんでせうか?」
美琴「それは、また寮監が寮を離れなきゃいけなくなったからでしょ?」
黒子「前回の仕事ぶりを寮監はいたく気に入りましたの。そこで、今回も貴方に白羽の矢がたったというわけですわね」
上条「……まあ、かなり良い待遇の仕事だし、仕事をすることに文句はねえんだけどさ。……ただ、半ばどころかほぼ脅迫でしたよあの電話」
美琴「それだけ寮監もアンタを信頼してんのよ。ほら、グダグダぼやいてないでさっさと寮監室にいきなさい」
黒子「挨拶は夕食時でいいと思いますの。きっと皆さん喜びますわよ」
上条「はいよー」
141: 2010/03/04(木) 03:39:25.59 ID:JiZNFiksO
上条「この部屋に入るのも久しぶりだなー」ドサッ
上条「フフフ、前回と同じ轍は踏まない上条さんですことよ。今回はきっちり着替えやその他生活用品は用意済みだぜ」
上条「しっかし、相変わらず整理されてるな……」
コンコン ガチャ
黒子「失礼しますの」
上条「おお白井、どうした」
黒子「そういえば、寮監から言伝を言いつかってますの」
上条「なんだ?」
黒子「『罰則の内容は任せるが、一応参考用のメモを名簿に挟んである』だそうですの。お目通しのほどよろしくお願いいたしますわね」
上条「はいはい」
黒子「それでは、また後ほど」
ガチャ
上条「フフフ、前回と同じ轍は踏まない上条さんですことよ。今回はきっちり着替えやその他生活用品は用意済みだぜ」
上条「しっかし、相変わらず整理されてるな……」
コンコン ガチャ
黒子「失礼しますの」
上条「おお白井、どうした」
黒子「そういえば、寮監から言伝を言いつかってますの」
上条「なんだ?」
黒子「『罰則の内容は任せるが、一応参考用のメモを名簿に挟んである』だそうですの。お目通しのほどよろしくお願いいたしますわね」
上条「はいはい」
黒子「それでは、また後ほど」
ガチャ
143: 2010/03/04(木) 03:47:19.34 ID:JiZNFiksO
上条「名簿名簿……あったあった」
上条「この名簿を見るのも久しぶりかー」パラリ
上条「お、これがメモか?」ピラ
『罰則についてのメモ
・基本的には前回に準ずる。ただし、罰則は罰則である。違反者への罰は前回よりも重くすること
・御坂、白井両名に関しては、前回同様厳罰を課すこと』
上条「……やっぱ、前回の罰則じゃあ軽すぎたか……?」
上条「ま、いいだろ。そんなに罰則をキツくしてもしょうがねえし、前回通りいくか」
……ジー
上条「……?」ブルッ
上条「何か寒気が……まあ良いか」
上条「この名簿を見るのも久しぶりかー」パラリ
上条「お、これがメモか?」ピラ
『罰則についてのメモ
・基本的には前回に準ずる。ただし、罰則は罰則である。違反者への罰は前回よりも重くすること
・御坂、白井両名に関しては、前回同様厳罰を課すこと』
上条「……やっぱ、前回の罰則じゃあ軽すぎたか……?」
上条「ま、いいだろ。そんなに罰則をキツくしてもしょうがねえし、前回通りいくか」
……ジー
上条「……?」ブルッ
上条「何か寒気が……まあ良いか」
145: 2010/03/04(木) 03:56:26.17 ID:JiZNFiksO
上条「さて、と。ついでに、寮生の確認しとくか」
パラリ パラリ パラリ
上条「……うーん、改めて見ると……」
上条「やっぱお嬢様ってカンジの綺麗な娘ばっかだなー」パラリ
上条「普通なら上条さんにはご縁のないような楚楚としたお方ばかりでしてよ」パラリ
上条「そんな娘たちと一つ屋根の下か……。青髪ピアスたちがキレるわけだよな」パラリ
上条「下心は無くとも、身に余る幸福だよな、良く考えたら」パラリ
上条「……」
上条「かと思えば、ビリビリみたいなのがお嬢様の頂点、か。世の中ってわかんねえ」パラリ
パラリ パラリ パラリ
上条「……うーん、改めて見ると……」
上条「やっぱお嬢様ってカンジの綺麗な娘ばっかだなー」パラリ
上条「普通なら上条さんにはご縁のないような楚楚としたお方ばかりでしてよ」パラリ
上条「そんな娘たちと一つ屋根の下か……。青髪ピアスたちがキレるわけだよな」パラリ
上条「下心は無くとも、身に余る幸福だよな、良く考えたら」パラリ
上条「……」
上条「かと思えば、ビリビリみたいなのがお嬢様の頂点、か。世の中ってわかんねえ」パラリ
147: 2010/03/04(木) 04:07:37.42 ID:JiZNFiksO
コンコン ガチャ
黒子「寮監代理さん、もうすぐお夕食のお時間でしてよ」
上条「おっと、もうそんな時間かよ」ガタッ
黒子「……お仕事の準備に夢中でしたのね。随分と、このお仕事を気に入られたようで」
上条「まあな。勝手もある程度分かってるし。なんつーか、居心地良いんだよなぁ、ここ」
黒子「……麗しい少女に囲まれて鼻を伸ばさないでいただけませんこと?」
上条「いやいや、そういうことじゃねえよ。前だって皆優しかったし、それに……」
黒子「冗談ですわよ。……それより、挨拶は考えてますの?」
上条「………………あ」
黒子「まったく……。まあ、初対面というわけじゃないですし、きっとなんとかなりますわね」
上条「上条さんはプレッシャーに弱いんですのよ?」
黒子「馬鹿なことおっしゃってないで、行きますわよ」
黒子「寮監代理さん、もうすぐお夕食のお時間でしてよ」
上条「おっと、もうそんな時間かよ」ガタッ
黒子「……お仕事の準備に夢中でしたのね。随分と、このお仕事を気に入られたようで」
上条「まあな。勝手もある程度分かってるし。なんつーか、居心地良いんだよなぁ、ここ」
黒子「……麗しい少女に囲まれて鼻を伸ばさないでいただけませんこと?」
上条「いやいや、そういうことじゃねえよ。前だって皆優しかったし、それに……」
黒子「冗談ですわよ。……それより、挨拶は考えてますの?」
上条「………………あ」
黒子「まったく……。まあ、初対面というわけじゃないですし、きっとなんとかなりますわね」
上条「上条さんはプレッシャーに弱いんですのよ?」
黒子「馬鹿なことおっしゃってないで、行きますわよ」
155: 2010/03/04(木) 04:26:19.07 ID:JiZNFiksO
――ガヤガヤ ワイワイ
ガチャ
上条「失礼しますー」
生徒A「あっ!上条先生じゃありませんの!?」
生徒B「キャー!上条先生!また来てくれたんですね!」
生徒C「嬉しいですね。また上条先生とご一緒に生活出来るだなんて」
生徒E「これは……御坂さんとキャッキャウフフな展開!?いえ、白井さんとの三角関係!?」
生徒F「むしろこれは……料理長とのフラグ!?」ゴクリ
生徒G「だとしたら、リベンジって事なのかしら……wktk」ゴクリ
生徒D「ねーよ」
ガチャ
上条「失礼しますー」
生徒A「あっ!上条先生じゃありませんの!?」
生徒B「キャー!上条先生!また来てくれたんですね!」
生徒C「嬉しいですね。また上条先生とご一緒に生活出来るだなんて」
生徒E「これは……御坂さんとキャッキャウフフな展開!?いえ、白井さんとの三角関係!?」
生徒F「むしろこれは……料理長とのフラグ!?」ゴクリ
生徒G「だとしたら、リベンジって事なのかしら……wktk」ゴクリ
生徒D「ねーよ」
156: 2010/03/04(木) 04:46:35.37 ID:JiZNFiksO
上条「あー……とりあえず皆さん座って座って」
「「「はーい」」」ガタ ガタ
シーン
上条「……えー、再び寮監代理を努める事になった、上条当麻です。改めてよろしくお願いします」ペコリ
「「「よろしくお願いしまーす」」」
生徒B「今回はどれくらいいらっしゃるんですかー?」
上条「それが、いつまでなのか分からないんですよね……。寮監さんの用事が済み次第、交代ってことみたいです」
生徒D「それじゃー、無期限もあり得るって事ですかー?」
上条「それはないと思いますけど……まあ、いつまでが期限か分からないって点ではそうなのかもしれませんねー」
「えー、無期限の方がいいのにー」 「ねー」 「寮監が戻って来ませんよーに!」
上条「あはは……。とにかく、これから改めてよろしくお願いします」
生徒A「上条先生、それ二回目ですわ」
源蔵「先生。緊張なさってるようですが、まあそう固くならなくても大丈夫でしょう。……それより、早く料理食べてくれませんかね。冷めちまいますよ」
上条「あ、ああ、そうだった!えー、それじゃあ皆さん……いただきます」
「「「いただきます!」」」
「「「はーい」」」ガタ ガタ
シーン
上条「……えー、再び寮監代理を努める事になった、上条当麻です。改めてよろしくお願いします」ペコリ
「「「よろしくお願いしまーす」」」
生徒B「今回はどれくらいいらっしゃるんですかー?」
上条「それが、いつまでなのか分からないんですよね……。寮監さんの用事が済み次第、交代ってことみたいです」
生徒D「それじゃー、無期限もあり得るって事ですかー?」
上条「それはないと思いますけど……まあ、いつまでが期限か分からないって点ではそうなのかもしれませんねー」
「えー、無期限の方がいいのにー」 「ねー」 「寮監が戻って来ませんよーに!」
上条「あはは……。とにかく、これから改めてよろしくお願いします」
生徒A「上条先生、それ二回目ですわ」
源蔵「先生。緊張なさってるようですが、まあそう固くならなくても大丈夫でしょう。……それより、早く料理食べてくれませんかね。冷めちまいますよ」
上条「あ、ああ、そうだった!えー、それじゃあ皆さん……いただきます」
「「「いただきます!」」」
163: 2010/03/04(木) 05:19:22.24 ID:JiZNFiksO
上条「はー、この豪華な食事をとるのも久しぶりだなぁー……。前回の仕事が終わってしばらくは、家の飯が恐ろしく味気無く感じましたよ本当に」
美琴「良かったわねー。しかも、周りは美少女ばっかりよ?こんな目にも麗しい状況で美味しい食事なんて、アンタ本当に運が良いわねー?」
上条「いやー本当にそう思いますよ。まさか、この不幸の申し子上条当麻にこんな素晴らしい幸福が舞い込むだなんてなー」
黒子「本当にそうですわね。寮生の皆さんも貴方をいたくお気に入りになっているようですし、両手どころかお花に囲まれて……なんてことも夢ではないかもしれませんわよ?」
上条「上条さんにはそんな下心はありませんことよ。美味しい食事が出来て、お給料が貰えればそれでオッケー。……というか、ここの寮生方のような美少女には上条さんのようなブ男など縁も所縁もございませんっての」
黒子「あら、ご謙遜を通り越して随分と卑屈ですのね。……お姉様から引き剥がすチャンスかと思いましたのに……って、あら」
上条「ん?」
美琴「…………」バチッ バチッ
上条「み、御坂さん……?なぜ、そんな不機嫌そうにバチバチなさっているのでせう……?」
美琴「……なんでもないわよ、
美琴「良かったわねー。しかも、周りは美少女ばっかりよ?こんな目にも麗しい状況で美味しい食事なんて、アンタ本当に運が良いわねー?」
上条「いやー本当にそう思いますよ。まさか、この不幸の申し子上条当麻にこんな素晴らしい幸福が舞い込むだなんてなー」
黒子「本当にそうですわね。寮生の皆さんも貴方をいたくお気に入りになっているようですし、両手どころかお花に囲まれて……なんてことも夢ではないかもしれませんわよ?」
上条「上条さんにはそんな下心はありませんことよ。美味しい食事が出来て、お給料が貰えればそれでオッケー。……というか、ここの寮生方のような美少女には上条さんのようなブ男など縁も所縁もございませんっての」
黒子「あら、ご謙遜を通り越して随分と卑屈ですのね。……お姉様から引き剥がすチャンスかと思いましたのに……って、あら」
上条「ん?」
美琴「…………」バチッ バチッ
上条「み、御坂さん……?なぜ、そんな不機嫌そうにバチバチなさっているのでせう……?」
美琴「……なんでもないわよ、
164: 2010/03/04(木) 05:21:47.43 ID:JiZNFiksO
>>163最後切れてたんで追加
美琴「なんでもないわよ、馬鹿」バチッ
黒子(……相変わらず素直になれませんのね)
美琴「なんでもないわよ、馬鹿」バチッ
黒子(……相変わらず素直になれませんのね)
167: 2010/03/04(木) 05:35:33.62 ID:JiZNFiksO
夕食後
カツ カツ カツ
黒子「まったく、お姉様は。ご自分から話題をふっておきながら、それで機嫌を損ねるなんて矛盾してますわよ?」
美琴「うう……分かってるわよ。でも、やっぱ複雑なの……」
黒子「あの方の肩を持つのは嫌ですが、あの方に限っては『可愛い』だの『美人』だのは好意に結び付きませんでして?その事はお姉様もよくご存知でしょうに?」
美琴「分かってるわよ、そりゃ。……でも、私には全然そういうこと言ってくれない癖に……」
黒子「ハァ……。そんなの当たり前じゃございませんの。お姉様は、あの方に会えば電撃を飛ばしたり蹴ったりどついたり暴れたり。照れ隠しなら可愛いものですが、傍目には単なる暴力少女ですのよ?」
美琴「……」ズーン
黒子「……逆に考えれば、今回の寮監代理は、チャンスですの。前回は空回りしっぱなしでしたけれど、今回はしっかりとお姉様への印象を変えるんですのよ」
美琴「……チャンス……」
黒子「そうですの。お姉様の印象を暴力からお淑やかに変えれば、あの方のお姉様への態度も変わるのではありませんこと?」
美琴「……そうよね。そうね、やってやるわ!今度こそ、アイツに見直させてやるんだからぁぁぁぁぁあああっ!」バチバチバチッ
黒子(……はぁ、どうして黒子はお姉様を応援するような真似をしているのでしょうか。……ま、お姉様がお喜びになるなら、損する役回りでも……我慢は出来ますわね)
黒子「………………はぁ」
カツ カツ カツ
黒子「まったく、お姉様は。ご自分から話題をふっておきながら、それで機嫌を損ねるなんて矛盾してますわよ?」
美琴「うう……分かってるわよ。でも、やっぱ複雑なの……」
黒子「あの方の肩を持つのは嫌ですが、あの方に限っては『可愛い』だの『美人』だのは好意に結び付きませんでして?その事はお姉様もよくご存知でしょうに?」
美琴「分かってるわよ、そりゃ。……でも、私には全然そういうこと言ってくれない癖に……」
黒子「ハァ……。そんなの当たり前じゃございませんの。お姉様は、あの方に会えば電撃を飛ばしたり蹴ったりどついたり暴れたり。照れ隠しなら可愛いものですが、傍目には単なる暴力少女ですのよ?」
美琴「……」ズーン
黒子「……逆に考えれば、今回の寮監代理は、チャンスですの。前回は空回りしっぱなしでしたけれど、今回はしっかりとお姉様への印象を変えるんですのよ」
美琴「……チャンス……」
黒子「そうですの。お姉様の印象を暴力からお淑やかに変えれば、あの方のお姉様への態度も変わるのではありませんこと?」
美琴「……そうよね。そうね、やってやるわ!今度こそ、アイツに見直させてやるんだからぁぁぁぁぁあああっ!」バチバチバチッ
黒子(……はぁ、どうして黒子はお姉様を応援するような真似をしているのでしょうか。……ま、お姉様がお喜びになるなら、損する役回りでも……我慢は出来ますわね)
黒子「………………はぁ」
169: 2010/03/04(木) 05:54:10.40 ID:JiZNFiksO
寮監室
上条「えーと……消灯まで雑務はナシっと……。とりあえず週間の業務予定を確認しとくか……」
コンコン
上条「……どうぞー」
生徒A「し、失礼いたしますわ」ガチャ
上条「お、生徒Aさんどうしたんすか?」
生徒A「えっと、何かお手伝い出来ることはないでしょうか……?」
上条「気を使ってくれてありがとう。でも、今んとこは大丈夫かな」
生徒A「そ、そうですか……」
上条「……あー、じゃあ、消灯時刻より前には着替えておくように皆に伝えておいてくれないかな?ほら、消灯の時に着替えててバッタリなんて笑えないし」
生徒A「は、はい!それくらいならお安い御用ですわ。……あ、あの、上条先生?」
上条「はい?」
生徒A「あの……その……」モジモジ
上条「?」
上条「えーと……消灯まで雑務はナシっと……。とりあえず週間の業務予定を確認しとくか……」
コンコン
上条「……どうぞー」
生徒A「し、失礼いたしますわ」ガチャ
上条「お、生徒Aさんどうしたんすか?」
生徒A「えっと、何かお手伝い出来ることはないでしょうか……?」
上条「気を使ってくれてありがとう。でも、今んとこは大丈夫かな」
生徒A「そ、そうですか……」
上条「……あー、じゃあ、消灯時刻より前には着替えておくように皆に伝えておいてくれないかな?ほら、消灯の時に着替えててバッタリなんて笑えないし」
生徒A「は、はい!それくらいならお安い御用ですわ。……あ、あの、上条先生?」
上条「はい?」
生徒A「あの……その……」モジモジ
上条「?」
201: 2010/03/04(木) 14:09:31.37 ID:JiZNFiksO
生徒A「あ、あの……み、御坂先輩とは、どういったご関係でしょうか!?」クワッ!
上条「えっ………………は?」
生徒A「いつぞやの寮前での待ち合わせとか、大覇星祭での出来事や様々な目撃談……り、寮内でも御坂さんへの態度だけ特別な気もいたします!」
上条「いや、あの」
生徒A「も、もしや上条先生は御坂先輩とただならぬご関係でいらっしゃるのですか!?」
上条「だから、あの」
生徒A「真実の程を!どうか!!」
上条「……………あー……」
生徒A「………」ウルウル
上条「……一言で言うと、腐れ縁?」
生徒A「……え?く、腐れ縁、でございますか?」
上条「そう、腐れ縁」
上条「えっ………………は?」
生徒A「いつぞやの寮前での待ち合わせとか、大覇星祭での出来事や様々な目撃談……り、寮内でも御坂さんへの態度だけ特別な気もいたします!」
上条「いや、あの」
生徒A「も、もしや上条先生は御坂先輩とただならぬご関係でいらっしゃるのですか!?」
上条「だから、あの」
生徒A「真実の程を!どうか!!」
上条「……………あー……」
生徒A「………」ウルウル
上条「……一言で言うと、腐れ縁?」
生徒A「……え?く、腐れ縁、でございますか?」
上条「そう、腐れ縁」
203: 2010/03/04(木) 14:27:31.77 ID:JiZNFiksO
上条「いつ頃からか、街中でアイツに絡まれるようになって……所構わず電撃を放ってくるわ、容赦無い攻撃をしてくるわ、はた迷惑な奴としか思わなかったな」
生徒A「あの御坂先輩が、そんな……」
上条「んでまぁ、ある事件に巻き込まれたのを境目に、ちょいちょい共闘したり、出くわしたり」
生徒A「じ、事件………?共闘………?」
上条「あ、ああっと気にしないでくれ!……とにかく、アイツと俺はそんな関係じゃないって。っていうか、アイツもそんな気はないだろうしな」
生徒A「………………上条先生、鈍いんですのね」ボソッ
上条「は?」
生徒A「いえ、なんでもありませんわ。……そ、それじゃあ上条先生、今、お付き合いしていらっしゃる方はいらっしゃいまして?」
上条「はっはっは。上条さんはこの通り全然モテないんで、生まれてこの方一度たりとも彼女なんていませんでしてよ」
生徒A「そうですか……。それなら、私にもチャンスはありますのね」
上条「は?」
生徒A「上条先生、ありがとうございました。それでは、私は皆さんにお伝えしてきますわ。また後ほど」
上条「え?あー……いっちまった……。チャンスってなんのチャンスだよ……?……ま、いいか」ガチャン
生徒A「あの御坂先輩が、そんな……」
上条「んでまぁ、ある事件に巻き込まれたのを境目に、ちょいちょい共闘したり、出くわしたり」
生徒A「じ、事件………?共闘………?」
上条「あ、ああっと気にしないでくれ!……とにかく、アイツと俺はそんな関係じゃないって。っていうか、アイツもそんな気はないだろうしな」
生徒A「………………上条先生、鈍いんですのね」ボソッ
上条「は?」
生徒A「いえ、なんでもありませんわ。……そ、それじゃあ上条先生、今、お付き合いしていらっしゃる方はいらっしゃいまして?」
上条「はっはっは。上条さんはこの通り全然モテないんで、生まれてこの方一度たりとも彼女なんていませんでしてよ」
生徒A「そうですか……。それなら、私にもチャンスはありますのね」
上条「は?」
生徒A「上条先生、ありがとうございました。それでは、私は皆さんにお伝えしてきますわ。また後ほど」
上条「え?あー……いっちまった……。チャンスってなんのチャンスだよ……?……ま、いいか」ガチャン
210: 2010/03/04(木) 14:49:47.34 ID:JiZNFiksO
上条「さーて、消灯の時間ですよー」コンコン
「はーい」ガチャ
上条「準備は出来てますね。じゃ、おやすみなさい」
「おやすみなさーい」
―――略―――
コンコン
「はーい」ガチャ
上条「はやく寝て………って、なにやってんすか御坂さん」
美琴「いやーちょっとね」
黒子(素直になる訓練と称してスキンシップをとろうとしましたのに……。まさか、看破されてこんな紐でぐるぐるに縛られるとは思いませんでしたわ)
上条「…………とりあえず、風邪引かないようにして早く寝ろよ」
美琴「はーい」
黒子「モガー」
――略――
コンコン
「あ、あの、ちょっと待っていただけませんか?」ガタガタ
「はーい」ガチャ
上条「準備は出来てますね。じゃ、おやすみなさい」
「おやすみなさーい」
―――略―――
コンコン
「はーい」ガチャ
上条「はやく寝て………って、なにやってんすか御坂さん」
美琴「いやーちょっとね」
黒子(素直になる訓練と称してスキンシップをとろうとしましたのに……。まさか、看破されてこんな紐でぐるぐるに縛られるとは思いませんでしたわ)
上条「…………とりあえず、風邪引かないようにして早く寝ろよ」
美琴「はーい」
黒子「モガー」
――略――
コンコン
「あ、あの、ちょっと待っていただけませんか?」ガタガタ
213: 2010/03/04(木) 15:00:58.57 ID:JiZNFiksO
ガチャ
生徒A「お、お待たせいたしましたわ」アセアセ
上条「なんだ、消灯の準備終わってなかったのか」
生徒A「はい……。申し訳ありませんわ」
上条「いやいや、伝言に時間が割かれちまったんだろ?ごめんな」
生徒A「い、いえ!私がしたくてしたことですから……」
上条「ありがとうな」イケメン
生徒A「は、はい!」ドキッ
上条「じゃ、ゆっくり寝るんだぞー」
生徒A「は、はい。おやすみなさいませ……」
上条「おやすみー」ガチャン
上条「………」
上条(ぱ、パジャマが微妙にはだけててスゲー危なかった……。上条さんには刺激が強すぎますことよ……)ドキドキ
生徒A「お、お待たせいたしましたわ」アセアセ
上条「なんだ、消灯の準備終わってなかったのか」
生徒A「はい……。申し訳ありませんわ」
上条「いやいや、伝言に時間が割かれちまったんだろ?ごめんな」
生徒A「い、いえ!私がしたくてしたことですから……」
上条「ありがとうな」イケメン
生徒A「は、はい!」ドキッ
上条「じゃ、ゆっくり寝るんだぞー」
生徒A「は、はい。おやすみなさいませ……」
上条「おやすみー」ガチャン
上条「………」
上条(ぱ、パジャマが微妙にはだけててスゲー危なかった……。上条さんには刺激が強すぎますことよ……)ドキドキ
217: 2010/03/04(木) 15:16:17.75 ID:JiZNFiksO
上条「さーて、消灯の見回り完了っと」
上条「宿題でも進めるか?」
上条「いや、でもアレは俺一人じゃどうにも……」
上条「あー畜生。アレイスターの野郎、休暇をくれるのは良いけど宿題なんて出すなよなー」
上条「『学生の本分は勉強だ』じゃねえっての。大体、学生を勉強以外に使おうとしてんのお前じゃねぇか」
上条「………」
上条「ま、いいや。寝るか」トスッ
上条「このソファーも久しぶりだなぁ。まだ五時起きの魔術は残ってるかなーっと」
上条「………くかー」
上条「宿題でも進めるか?」
上条「いや、でもアレは俺一人じゃどうにも……」
上条「あー畜生。アレイスターの野郎、休暇をくれるのは良いけど宿題なんて出すなよなー」
上条「『学生の本分は勉強だ』じゃねえっての。大体、学生を勉強以外に使おうとしてんのお前じゃねぇか」
上条「………」
上条「ま、いいや。寝るか」トスッ
上条「このソファーも久しぶりだなぁ。まだ五時起きの魔術は残ってるかなーっと」
上条「………くかー」
221: 2010/03/04(木) 15:24:05.48 ID:JiZNFiksO
生徒A「…………」コソッ
生徒A「……寝てらっしゃいますわね」
生徒A「フフ、やっぱりこのソファーでしたか。予想通りですわ。寮監室に籠られたら手出しができませんもの」
生徒D「で、ソファーで寝てる今ならなんとかなるって?」
生徒A「そういうことですわ………って、生徒D先輩!」
生徒D「しーっ!大きい声を出すなっての。……やっぱり、アンタも狙ってたわけね」
生徒A「先輩……も?」
生徒D「……」コクリ
生徒A「……寝てらっしゃいますわね」
生徒A「フフ、やっぱりこのソファーでしたか。予想通りですわ。寮監室に籠られたら手出しができませんもの」
生徒D「で、ソファーで寝てる今ならなんとかなるって?」
生徒A「そういうことですわ………って、生徒D先輩!」
生徒D「しーっ!大きい声を出すなっての。……やっぱり、アンタも狙ってたわけね」
生徒A「先輩……も?」
生徒D「……」コクリ
224: 2010/03/04(木) 15:35:29.03 ID:JiZNFiksO
A「……仕方がありませんわね。今日のところは、お互い引き下がりましょう?」
D「それが良さそうね。……ま、私は3Pでも大丈夫だけど?」
A「な、な、な、なにをおっしゃっているんですか!」カーッ
D「冗談よ冗談。じゃ、写メくらいは大丈夫でしょ。撮ったら部屋に戻るわ」
A「……そ、そうですね。写メくらいなら……」
上条「………くかー……」
ピロリーン ピロリーン ピロリーン
A「……(か、可愛い……)」ドキドキ
カシャ カシャ カシャ
D「………(……うう、体が熱い……)」ドキドキ
D「それが良さそうね。……ま、私は3Pでも大丈夫だけど?」
A「な、な、な、なにをおっしゃっているんですか!」カーッ
D「冗談よ冗談。じゃ、写メくらいは大丈夫でしょ。撮ったら部屋に戻るわ」
A「……そ、そうですね。写メくらいなら……」
上条「………くかー……」
ピロリーン ピロリーン ピロリーン
A「……(か、可愛い……)」ドキドキ
カシャ カシャ カシャ
D「………(……うう、体が熱い……)」ドキドキ
233: 2010/03/04(木) 15:49:12.55 ID:JiZNFiksO
翌日
上条「……やっぱ五時に目が覚めるんだよな。いやーすげーよこのソファー」
上条「……にしても、相変わらず誰も起きてないとただっ広く感じるな」
上条「んあー……。寮内でも回るか」テクテク
源蔵「お、寮監代理。お目覚めですかい?」
上条「ああ、源蔵さん。早いですね」
源蔵「料理の仕込みをしなきゃならねえからな。いつもこんなもんだ」
上条「そうだったんですか。お疲れさまです」
源蔵「いやいやいや。……それより、寮監代理はなにを?」
上条「五時に目が覚めたはいいんですが、なにもすることがなくて」
源蔵「なるほどなるほど。……寮監さんは、いつも寮内を軽く掃除してましたよ」
上条「掃除か……。それいいですねぇ。やってみます」
上条「……やっぱ五時に目が覚めるんだよな。いやーすげーよこのソファー」
上条「……にしても、相変わらず誰も起きてないとただっ広く感じるな」
上条「んあー……。寮内でも回るか」テクテク
源蔵「お、寮監代理。お目覚めですかい?」
上条「ああ、源蔵さん。早いですね」
源蔵「料理の仕込みをしなきゃならねえからな。いつもこんなもんだ」
上条「そうだったんですか。お疲れさまです」
源蔵「いやいやいや。……それより、寮監代理はなにを?」
上条「五時に目が覚めたはいいんですが、なにもすることがなくて」
源蔵「なるほどなるほど。……寮監さんは、いつも寮内を軽く掃除してましたよ」
上条「掃除か……。それいいですねぇ。やってみます」
241: 2010/03/04(木) 16:02:18.45 ID:JiZNFiksO
上条「……とは言ったものの、広いなぁこの寮」
上条「もう一時間半経っちまった」
上条「まだ半分も終わってねぇぜ」
上条「とりあえず出来るところまでやるか……?」
黒子「あら、寮監代理。おはようございますの」
上条「おお、白井。どうした?随分早いな」
黒子「風紀委員の仕事が入りましたの。私の分の朝食は不要ですわ」
上条「一応、とっておいて貰えるか訊いておこうか?」
黒子「それじゃあお願いしますの。では、行って参りますわ」シュン!
上条「……大変だなぁ風紀委員も。さーて、源蔵さんとこ行くか」
上条「もう一時間半経っちまった」
上条「まだ半分も終わってねぇぜ」
上条「とりあえず出来るところまでやるか……?」
黒子「あら、寮監代理。おはようございますの」
上条「おお、白井。どうした?随分早いな」
黒子「風紀委員の仕事が入りましたの。私の分の朝食は不要ですわ」
上条「一応、とっておいて貰えるか訊いておこうか?」
黒子「それじゃあお願いしますの。では、行って参りますわ」シュン!
上条「……大変だなぁ風紀委員も。さーて、源蔵さんとこ行くか」
242: 2010/03/04(木) 16:14:00.42 ID:JiZNFiksO
源蔵「お、寮監代理。なんか御用で?」
上条「ええ。白井が風紀委員の仕事で朝食に間に合うか分からないので、白井の分を残してはいただけませんか?」
源蔵「お安い御用です。治安を守る風紀委員や警備員の方々には頭が下がりますや。……と、そうだそうだ。寮監代理、モノは相談なんですがね」
上条「はい?」
源蔵「ウチの厨房で、一人手伝いを雇いたいんですわ。パン食を増やしてって要望が寮生から沢山きてるんですが、何分パンは手間がかかる。パン作りに慣れたバイトが欲しいんですよ」
上条「はぁ、なるほど」
源蔵「給料は心配いりません。俺は多すぎるくらい貰ってますから、俺の財布から出しますや」
上条「分かりました。とりあえず、寮監さんに訊いてみます」
源蔵「お願いします」
上条「ええ。白井が風紀委員の仕事で朝食に間に合うか分からないので、白井の分を残してはいただけませんか?」
源蔵「お安い御用です。治安を守る風紀委員や警備員の方々には頭が下がりますや。……と、そうだそうだ。寮監代理、モノは相談なんですがね」
上条「はい?」
源蔵「ウチの厨房で、一人手伝いを雇いたいんですわ。パン食を増やしてって要望が寮生から沢山きてるんですが、何分パンは手間がかかる。パン作りに慣れたバイトが欲しいんですよ」
上条「はぁ、なるほど」
源蔵「給料は心配いりません。俺は多すぎるくらい貰ってますから、俺の財布から出しますや」
上条「分かりました。とりあえず、寮監さんに訊いてみます」
源蔵「お願いします」
247: 2010/03/04(木) 16:21:09.31 ID:JiZNFiksO
源蔵「……どうでした?」
上条「許可が降りましたよ。給料や備品もちゃんと学舎の園から支給されるようです」
源蔵「そりゃあ良かった。それじゃあ、募集でも作りますかね」
上条「……そうだ源蔵さん。そのバイトなんですが、俺に一人心当たりがあるんですよ」
源蔵「本当ですかい?」
上条「ええ。パン屋で下宿してるんで、パン作りには慣れてんじゃないかと。それに、ここでバイト出来んなら喜んで承諾しますよ」
源蔵「そりゃあ良い。それじゃ、その件については任せていいですかね?」
上条「任せて下さい。それじゃ、朝食のほうよろしくお願いします」
源蔵「あいよ!今日は腕によりをかけて作りまさぁ!」
上条「許可が降りましたよ。給料や備品もちゃんと学舎の園から支給されるようです」
源蔵「そりゃあ良かった。それじゃあ、募集でも作りますかね」
上条「……そうだ源蔵さん。そのバイトなんですが、俺に一人心当たりがあるんですよ」
源蔵「本当ですかい?」
上条「ええ。パン屋で下宿してるんで、パン作りには慣れてんじゃないかと。それに、ここでバイト出来んなら喜んで承諾しますよ」
源蔵「そりゃあ良い。それじゃ、その件については任せていいですかね?」
上条「任せて下さい。それじゃ、朝食のほうよろしくお願いします」
源蔵「あいよ!今日は腕によりをかけて作りまさぁ!」
250: 2010/03/04(木) 16:29:58.51 ID:JiZNFiksO
朝食後
上条「源蔵さん、バイトの件なんですが」
源蔵「お、もう連絡がとれたんですかい?」
上条「はい。案の定、二つ返事で承諾しましたよ」
源蔵「そうですか。そりゃあ良かった……。ただ、寮監代理を信用していないわけでは無いんですがね、ソイツは本当に信用できるんですかい?女子寮で働くことを嬉々として承諾する輩だと、お子さんを預かる身としちゃあ心配なんですわ」
上条「大丈夫ですよ。源蔵さんもめちゃめちゃ気に入りますって」
源蔵「……それなら、寮監代理を信じますぜ。いつから来れるんですかい」
上条「明日の朝にはこっちにこれると。一応向こうの下宿先からこっちに通うカンジになりますね」
源蔵「そうかそうか。それじゃあ、俺はパンのメニューでも考えますわ」
上条「よろしくお願いします」
上条「源蔵さん、バイトの件なんですが」
源蔵「お、もう連絡がとれたんですかい?」
上条「はい。案の定、二つ返事で承諾しましたよ」
源蔵「そうですか。そりゃあ良かった……。ただ、寮監代理を信用していないわけでは無いんですがね、ソイツは本当に信用できるんですかい?女子寮で働くことを嬉々として承諾する輩だと、お子さんを預かる身としちゃあ心配なんですわ」
上条「大丈夫ですよ。源蔵さんもめちゃめちゃ気に入りますって」
源蔵「……それなら、寮監代理を信じますぜ。いつから来れるんですかい」
上条「明日の朝にはこっちにこれると。一応向こうの下宿先からこっちに通うカンジになりますね」
源蔵「そうかそうか。それじゃあ、俺はパンのメニューでも考えますわ」
上条「よろしくお願いします」
253: 2010/03/04(木) 16:42:44.59 ID:JiZNFiksO
舞夏「おー、上条当麻ー。おはよー」
上条「お、舞夏じゃねえか。そっか、実地研修に来てんのか?」
舞夏「そうだぞー。メイド見習いに休みはないのだー」
上条「休日だってのに大変だな」
舞夏「ふふーん。メイド見習いに疲れはないのだー」
上条「流石だよな。上条さんなんて、寮監代理業務にへばりそうですよ」
舞夏「……そういえばそうだなー。上条がここにいるのが自然すぎて受け入れてたぞー。また寮監代理かー」
上条「自然か?前回だって一週間いただけなんだぜ?」
舞夏「それだけ馴染んでるってことだぞー」
上条「……なるほど」
上条「お、舞夏じゃねえか。そっか、実地研修に来てんのか?」
舞夏「そうだぞー。メイド見習いに休みはないのだー」
上条「休日だってのに大変だな」
舞夏「ふふーん。メイド見習いに疲れはないのだー」
上条「流石だよな。上条さんなんて、寮監代理業務にへばりそうですよ」
舞夏「……そういえばそうだなー。上条がここにいるのが自然すぎて受け入れてたぞー。また寮監代理かー」
上条「自然か?前回だって一週間いただけなんだぜ?」
舞夏「それだけ馴染んでるってことだぞー」
上条「……なるほど」
255: 2010/03/04(木) 16:50:47.10 ID:JiZNFiksO
舞夏「そういえば寮監代理、寮の備品が足りなそうだぞー」
上条「え、マジで?」
舞夏「トイレットペーパーが無くなりかけてたぞー。今まではこんなこと無かったのになー」
上条「業者が備品の補充に来るのは明後日だから……仕方ない。緊急用に買いに行くか」
舞夏「それが良いぞー。……にしても、やたらとトイレットペーパーの減りが早いのは何故だろうなー」
上条「女の子のアレコレなんて、上条さんには分かりませんことよ」
舞夏「フフフー、上条らしいぞー。それじゃあ、私はもう行くぞー」
上条「はーい、お疲れさまー」
上条「え、マジで?」
舞夏「トイレットペーパーが無くなりかけてたぞー。今まではこんなこと無かったのになー」
上条「業者が備品の補充に来るのは明後日だから……仕方ない。緊急用に買いに行くか」
舞夏「それが良いぞー。……にしても、やたらとトイレットペーパーの減りが早いのは何故だろうなー」
上条「女の子のアレコレなんて、上条さんには分かりませんことよ」
舞夏「フフフー、上条らしいぞー。それじゃあ、私はもう行くぞー」
上条「はーい、お疲れさまー」
260: 2010/03/04(木) 17:10:11.76 ID:JiZNFiksO
雑談する寮生の溜まり場・食堂
上条「……というわけで、誰かに備品購入を手伝って貰いたいワケです」
「今、白井さんいないんだっけ?」「じゃー私行こっかなー」「えー私も行きたーい」「ここは源蔵さんが……」「ねーよ」
美琴「(ふ。フフフ。これはチャンスよ!一緒に買い物をして、かいがいしい所を見せてやるんだから!)あ、あのさー……」
D「はいはーい!私行きまーす!」
美琴「!?」
上条「お、Dさん。来てくれんのか?」
D「はい!私なら、自分の身は自分で守れますし。私の能力は先生も良くご存知でしょう?」
上条「そうだな。なら、Dに頼むよ」
美琴「わ、私も行く!」
上条「大丈夫だ。一人来てくれれば十分だ。サンキューな、御坂」
美琴「ぁ……ぅ……」シオシオ
D「それじゃー行きましょ?先生♪」
上条「そうだな。行くか」
上条「……というわけで、誰かに備品購入を手伝って貰いたいワケです」
「今、白井さんいないんだっけ?」「じゃー私行こっかなー」「えー私も行きたーい」「ここは源蔵さんが……」「ねーよ」
美琴「(ふ。フフフ。これはチャンスよ!一緒に買い物をして、かいがいしい所を見せてやるんだから!)あ、あのさー……」
D「はいはーい!私行きまーす!」
美琴「!?」
上条「お、Dさん。来てくれんのか?」
D「はい!私なら、自分の身は自分で守れますし。私の能力は先生も良くご存知でしょう?」
上条「そうだな。なら、Dに頼むよ」
美琴「わ、私も行く!」
上条「大丈夫だ。一人来てくれれば十分だ。サンキューな、御坂」
美琴「ぁ……ぅ……」シオシオ
D「それじゃー行きましょ?先生♪」
上条「そうだな。行くか」
272: 2010/03/04(木) 17:27:23.72 ID:JiZNFiksO
とある第七学区の街中
上条「いやー悪いね」
D「いえいえ。先生の役に立てて嬉しいです」
上条「今まではこんなことってなかったんだろ?俺の不備で寮生に迷惑をかけるだなんて……」ズーン
D「いえいえ、先生のせいじゃないと思いますよ!(ある意味で先生のせいだけど)」
上条「そっかなぁ。なら良いんだけど……。ほら、俺ってなんだかんだで寮監代理やってまだ日が浅いし、なにかと至らないことばかりだと思うんだよな。それで寮生の皆さんに手間取らせたりとか迷惑かけてんじゃないかってビクビクしててさ……」
D「あはは、それはないですよ。先生はちょっと頼りないけど、凄く皆から慕われてますって!」
上条「やっぱ頼りねえんだよなぁ……」ズーン
D(か、可愛いっ!!)キュン
「………」ジー
上条「いやー悪いね」
D「いえいえ。先生の役に立てて嬉しいです」
上条「今まではこんなことってなかったんだろ?俺の不備で寮生に迷惑をかけるだなんて……」ズーン
D「いえいえ、先生のせいじゃないと思いますよ!(ある意味で先生のせいだけど)」
上条「そっかなぁ。なら良いんだけど……。ほら、俺ってなんだかんだで寮監代理やってまだ日が浅いし、なにかと至らないことばかりだと思うんだよな。それで寮生の皆さんに手間取らせたりとか迷惑かけてんじゃないかってビクビクしててさ……」
D「あはは、それはないですよ。先生はちょっと頼りないけど、凄く皆から慕われてますって!」
上条「やっぱ頼りねえんだよなぁ……」ズーン
D(か、可愛いっ!!)キュン
「………」ジー
278: 2010/03/04(木) 17:42:39.19 ID:JiZNFiksO
上D「キャッキャウフフ」
美琴「……いいなー。アイツとあんなに自然に会話して」コソコソ
美琴「はぁ……私ももう少し素直になれたらな……」
美琴「……というか、あのD先輩ってもしやアイツに気があるんじゃ……」ハラハラ
美琴「が、頑張らなきゃ!」グッ
D「……ところで、上条先生。先生って、彼女さんとかいないんですか?」
上条「女の子ってこういう話好きだなー。生まれてこの方モテない街道まっしぐらな上条さんにはいないですよいるハズ無いですよチクショー」
D「プフッ、先生って卑屈ですねー。……でもそっかー、彼女いないんだー。じゃ、私が先生の彼女になったげる♪」ダキッ
上条「うわわわ!ち、ちょっとDさん!からかうのはよせって!」
D「あはは♪先生かわいー♪」
美琴「……」バチッ バチッ
美琴「……いいなー。アイツとあんなに自然に会話して」コソコソ
美琴「はぁ……私ももう少し素直になれたらな……」
美琴「……というか、あのD先輩ってもしやアイツに気があるんじゃ……」ハラハラ
美琴「が、頑張らなきゃ!」グッ
D「……ところで、上条先生。先生って、彼女さんとかいないんですか?」
上条「女の子ってこういう話好きだなー。生まれてこの方モテない街道まっしぐらな上条さんにはいないですよいるハズ無いですよチクショー」
D「プフッ、先生って卑屈ですねー。……でもそっかー、彼女いないんだー。じゃ、私が先生の彼女になったげる♪」ダキッ
上条「うわわわ!ち、ちょっとDさん!からかうのはよせって!」
D「あはは♪先生かわいー♪」
美琴「……」バチッ バチッ
294: 2010/03/04(木) 18:35:07.98 ID:JiZNFiksO
上条「と、とにかく離れて!」グイー
D「いや~ん♪」
美琴「なんなのよアイツら……あんなにベタベタイチャイチャしちゃって……」バチッバチッ
美琴「ぅぅ……いいなー……」シオシオ
D「あーあ、剥がされちった」
上条「あ、当たり前だっての!」
D「あはは、先生って普段そんな口調なんだ♪その方がカッコいいよ?」
上条「ばっ……か、からかうなっての!」
D「からかってなんかないよ♪」
上条「だ、だから……」
D「ま、いいじゃんいいじゃん!さ、早くスーパー行こっ!?」タタタッ
上条「あ、待てって!」タタタッ
D「いや~ん♪」
美琴「なんなのよアイツら……あんなにベタベタイチャイチャしちゃって……」バチッバチッ
美琴「ぅぅ……いいなー……」シオシオ
D「あーあ、剥がされちった」
上条「あ、当たり前だっての!」
D「あはは、先生って普段そんな口調なんだ♪その方がカッコいいよ?」
上条「ばっ……か、からかうなっての!」
D「からかってなんかないよ♪」
上条「だ、だから……」
D「ま、いいじゃんいいじゃん!さ、早くスーパー行こっ!?」タタタッ
上条「あ、待てって!」タタタッ
295: 2010/03/04(木) 18:44:54.83 ID:JiZNFiksO
美琴「……はぁ、私もあんなことしたいなー……」シオシオ
美琴「ってアレ!?二人はどこいったの!?」
美琴「ああーっ!見失ったー!」
ヒソヒソヒソヒソ「なにあれー」ヒソ「関わらない方がいいって」ヒ「こわっ」ソヒソヒ「あやしー」ソヒソ「風紀委員よべ風紀委員」ヒソヒソヒソヒソ
美琴「………~~ッ!」アセアセ
美琴「うわぁぁぁあああん!」ダダダダッ
上条「あっれ~……Dちゃんどこ行った?」
上条「この曲がり角で見失って……ってことはそんなに遠くまでは行ってないか」
上条「路地裏にでも入ったか?あそこはアブねーってのに……」
「……ぁ、いいだろ?」「ヒャッハー」「や、やだ!」「テメェが入ってきたんだろーがアァ?」
上条「……ビンゴーって、まったく……不幸だー」タッタッタッ
美琴「ってアレ!?二人はどこいったの!?」
美琴「ああーっ!見失ったー!」
ヒソヒソヒソヒソ「なにあれー」ヒソ「関わらない方がいいって」ヒ「こわっ」ソヒソヒ「あやしー」ソヒソ「風紀委員よべ風紀委員」ヒソヒソヒソヒソ
美琴「………~~ッ!」アセアセ
美琴「うわぁぁぁあああん!」ダダダダッ
上条「あっれ~……Dちゃんどこ行った?」
上条「この曲がり角で見失って……ってことはそんなに遠くまでは行ってないか」
上条「路地裏にでも入ったか?あそこはアブねーってのに……」
「……ぁ、いいだろ?」「ヒャッハー」「や、やだ!」「テメェが入ってきたんだろーがアァ?」
上条「……ビンゴーって、まったく……不幸だー」タッタッタッ
298: 2010/03/04(木) 18:57:00.23 ID:JiZNFiksO
上条「おい、お前らなにやってんだ?」
ハゲ「アァ?」
刺青「なんだなんだよなんか用ですかぁ!?」
モヒカン「ヒャッハー!消毒されてェのかアァン!?」
D「せ、せんせぇ……」グスッ
上条「……とりあえず、俺の連れがお世話になりました。じゃ、そういうことでコイツは連れ帰りますんで」ガシッ
ハゲ「そうは行くかよ。そこの女が俺らの溜まり場にフラフラ来やがったんだろ?」
刺青「自分からフラフラ来やがったんじゃァ何されてもナニされても文句はいえねーじゃんよぉ!?」
モヒカン「ヒャッハー!」
上条「はぁ……なんだか良く分からない理屈ですが、それじゃまたの機会に」
ハゲ「アァ?」
刺青「なんだなんだよなんか用ですかぁ!?」
モヒカン「ヒャッハー!消毒されてェのかアァン!?」
D「せ、せんせぇ……」グスッ
上条「……とりあえず、俺の連れがお世話になりました。じゃ、そういうことでコイツは連れ帰りますんで」ガシッ
ハゲ「そうは行くかよ。そこの女が俺らの溜まり場にフラフラ来やがったんだろ?」
刺青「自分からフラフラ来やがったんじゃァ何されてもナニされても文句はいえねーじゃんよぉ!?」
モヒカン「ヒャッハー!」
上条「はぁ……なんだか良く分からない理屈ですが、それじゃまたの機会に」
304: 2010/03/04(木) 19:26:36.05 ID:JiZNFiksO
上条がDの腕を引き、路地の出口へ足を向けた瞬間である。背後の温度が急激に上昇するのを感じた。
上条「やばっ―――!」
幾多の戦いで培われてきた上条の勘が、一気に警報を鳴らす。次の瞬間には、上条はDを押し倒し二人で地面に倒れていた。
上条「伏せろ!」
D「キャッ!」
酸素が燃焼する音が頭上を通り過ぎ、熱風が地面に伏せる上条の背を叩く。オレンジの光が、薄暗い路地裏を照らした。
上条「スキルアウトかと思ったら……ガッツリ能力者かよ」
上条が立ち上がり振り返ると、そこには掌から炎を立ち上らせるモヒカンがニヤニヤと立っていた。
ハゲ「ハッハァ、そういうことだ。これでも俺らは全員がレベル3以上だ。怪我したくなきゃぁ、女を置いて失せろよ」
上条「はぁ……不幸だ……」
上条は頭を抱えながら、未だに地面にへたりこんでいるDを見た。例えレベル4の能力者とはいえ、本質は年頃の世間知らずのお嬢様である。どうやら、腰が抜けて演算どころか立つこともままならないようだった。
上条「仕方ねえ、な」
上条は前を見据える。
上条「テメェらが、か弱い女の子を寄ってたかって好きにできると思ってんなら。テメェらが、力でなんでもねじ伏せるってんなら」
幾多の敵を打ち倒した右拳を握り締め、傲岸不遜に上条たちをねめつける三人を睨み付け言い放つ。
上条「まずは――その幻想をぶち頃す」
上条「やばっ―――!」
幾多の戦いで培われてきた上条の勘が、一気に警報を鳴らす。次の瞬間には、上条はDを押し倒し二人で地面に倒れていた。
上条「伏せろ!」
D「キャッ!」
酸素が燃焼する音が頭上を通り過ぎ、熱風が地面に伏せる上条の背を叩く。オレンジの光が、薄暗い路地裏を照らした。
上条「スキルアウトかと思ったら……ガッツリ能力者かよ」
上条が立ち上がり振り返ると、そこには掌から炎を立ち上らせるモヒカンがニヤニヤと立っていた。
ハゲ「ハッハァ、そういうことだ。これでも俺らは全員がレベル3以上だ。怪我したくなきゃぁ、女を置いて失せろよ」
上条「はぁ……不幸だ……」
上条は頭を抱えながら、未だに地面にへたりこんでいるDを見た。例えレベル4の能力者とはいえ、本質は年頃の世間知らずのお嬢様である。どうやら、腰が抜けて演算どころか立つこともままならないようだった。
上条「仕方ねえ、な」
上条は前を見据える。
上条「テメェらが、か弱い女の子を寄ってたかって好きにできると思ってんなら。テメェらが、力でなんでもねじ伏せるってんなら」
幾多の敵を打ち倒した右拳を握り締め、傲岸不遜に上条たちをねめつける三人を睨み付け言い放つ。
上条「まずは――その幻想をぶち頃す」
306: 2010/03/04(木) 19:39:24.08 ID:JiZNFiksO
モヒカン「カッコつけてんじゃねぇよヒャッハーァ!!」
吼えると、モヒカンは手を振りかざし、その手の平に巨大な火の玉を生み出した。
モヒカン「汚物は―――消毒だァ!!」
モヒカンが野球の投球の様に腕をふると、手の平の火の玉は形を変え、まるで蛇花火のごとく上条へ襲いかかる。
上条「炎は確かにヤバいが――」
だが、上条は怖じけづく事なく前へ踏み出す。
上条「――あのエセ神父のほうが、格段に強かった!」
一撃。上条の放った右拳は炎の渦に叩き込まれ、熱波と共に霧散してしまった。
モヒカン「は……ハァ?」
何が起きたのか分からずに唖然とするモヒカンと刺青。だが、ハゲはあくまで冷静に動いた。
ハゲ「なんの能力か知らねぇが……これならどうだァア!」
ハゲは身を屈めると、一瞬で上条へと距離を詰める。
上条(肉体操作系の能力者か――!?)
ハゲ「らッしゃァッ!!」
上条が反応するより早く、ハゲの右拳が上条の腹に叩き込まれる。まるでバットの先を鳩尾に叩き込まれたかのような衝撃と痛みが、上条を襲った。
吼えると、モヒカンは手を振りかざし、その手の平に巨大な火の玉を生み出した。
モヒカン「汚物は―――消毒だァ!!」
モヒカンが野球の投球の様に腕をふると、手の平の火の玉は形を変え、まるで蛇花火のごとく上条へ襲いかかる。
上条「炎は確かにヤバいが――」
だが、上条は怖じけづく事なく前へ踏み出す。
上条「――あのエセ神父のほうが、格段に強かった!」
一撃。上条の放った右拳は炎の渦に叩き込まれ、熱波と共に霧散してしまった。
モヒカン「は……ハァ?」
何が起きたのか分からずに唖然とするモヒカンと刺青。だが、ハゲはあくまで冷静に動いた。
ハゲ「なんの能力か知らねぇが……これならどうだァア!」
ハゲは身を屈めると、一瞬で上条へと距離を詰める。
上条(肉体操作系の能力者か――!?)
ハゲ「らッしゃァッ!!」
上条が反応するより早く、ハゲの右拳が上条の腹に叩き込まれる。まるでバットの先を鳩尾に叩き込まれたかのような衝撃と痛みが、上条を襲った。
308: 2010/03/04(木) 19:47:24.78 ID:JiZNFiksO
上条(――なんだ、コレ――)
上条は、地面に膝をつく。そして、無防備になった上条の顔をハゲの回し蹴りが襲った。
上条「がふっ!」
脳を揺さぶられる衝撃を受けながら上条の体は吹き飛ばされ、Dのすぐ横に倒れ伏した。
D「か……か……か……かみじょ……せん……」
ブルブルと震えながら、倒れた上条に手を伸ばす。それは、心配ゆえの行動なのか、頼れる相手へと触れることで安心感を求めたのか。
だが、彼女の指が触れるより先に、上条は立ち上がっていた。
上条「……ってぇ……。だ、大丈夫だ。俺に任せとけ」
顔面の右半分を腫らしながら、上条は笑った。そして、三人に向き直り考える。
上条(ハゲの力……ただの肉体強化じゃない?……攻撃を受けたとき、何か妙な感触が……)
上条は静かに構える。
上条は、地面に膝をつく。そして、無防備になった上条の顔をハゲの回し蹴りが襲った。
上条「がふっ!」
脳を揺さぶられる衝撃を受けながら上条の体は吹き飛ばされ、Dのすぐ横に倒れ伏した。
D「か……か……か……かみじょ……せん……」
ブルブルと震えながら、倒れた上条に手を伸ばす。それは、心配ゆえの行動なのか、頼れる相手へと触れることで安心感を求めたのか。
だが、彼女の指が触れるより先に、上条は立ち上がっていた。
上条「……ってぇ……。だ、大丈夫だ。俺に任せとけ」
顔面の右半分を腫らしながら、上条は笑った。そして、三人に向き直り考える。
上条(ハゲの力……ただの肉体強化じゃない?……攻撃を受けたとき、何か妙な感触が……)
上条は静かに構える。
311: 2010/03/04(木) 20:00:13.78 ID:JiZNFiksO
モヒカン「ひ、ヒヒ。なんだよ、さっきは能力が消されたんでビビったが、ただのガキじゃねぇか」
刺青「フクロにすりゃあぶっ殺せるぜ」
ハゲ「だな……。だが、俺の常勝パターンを受けて尚立つたぁな。根性あんじゃねえか」
ニヤリと笑うと再び、ハゲは一気に上条との距離を詰めた。
上条(来た――ッ!)
上条は、体を左へ寄せる。ハゲの右拳が体があった場所をないだ。
上条「ハァッ!」
フォームもへったくれもないような上条の左カウンターがハゲの顔面を捉える。ハゲは自ら顔面ごと上条の左拳に突っ込む形となり、威力のないハズの左カウンターは見事な一撃となってハゲの脳を揺さぶった。
ハゲ「がふっ!」
真芯に入った一撃。だが、ハゲは倒れることなく上条から距離をとった。鼻からは血が流れている。
モヒカン「ヒャッハー!」
モヒカンが炎を再び放つ。だが、これはあっさりと幻想頃しによって打ち消された。
上条(奴が肉体操作の能力者なら、さっきの左カウンターはよけれていたハズだ。なにより、あの一撃で鼻血まで出すわけがない)
上条(だとするなら、奴の能力は肉体操作ではない――?)
刺青「フクロにすりゃあぶっ殺せるぜ」
ハゲ「だな……。だが、俺の常勝パターンを受けて尚立つたぁな。根性あんじゃねえか」
ニヤリと笑うと再び、ハゲは一気に上条との距離を詰めた。
上条(来た――ッ!)
上条は、体を左へ寄せる。ハゲの右拳が体があった場所をないだ。
上条「ハァッ!」
フォームもへったくれもないような上条の左カウンターがハゲの顔面を捉える。ハゲは自ら顔面ごと上条の左拳に突っ込む形となり、威力のないハズの左カウンターは見事な一撃となってハゲの脳を揺さぶった。
ハゲ「がふっ!」
真芯に入った一撃。だが、ハゲは倒れることなく上条から距離をとった。鼻からは血が流れている。
モヒカン「ヒャッハー!」
モヒカンが炎を再び放つ。だが、これはあっさりと幻想頃しによって打ち消された。
上条(奴が肉体操作の能力者なら、さっきの左カウンターはよけれていたハズだ。なにより、あの一撃で鼻血まで出すわけがない)
上条(だとするなら、奴の能力は肉体操作ではない――?)
316: 2010/03/04(木) 20:17:28.02 ID:JiZNFiksO
上条は、拳や蹴りを受けたときの感触を思い出す。何かが体を駆け巡った。痛みとは違う何か――
そして、ふと思い立った。
上条「お前、電撃使いだろ」
ハゲはニヤリと笑む。
上条「だが、お前はきっとレベル3なんかじゃない。精々がレベル1かレベル2。……操れるとしたら、生体電気ってとこか?」
ハゲ「……スゲェな。正解だ。俺はレベル1の電撃使い。能力名は『反射強化(エレクトロ・ブースター)』ってんだけどよ」
ハゲは構えをといて、能力を見破ったことへのご褒美とばかりに自分の能力を説明し始めた。
ハゲ「要は、生体電気のスピードを強化して反射速度を上げてんのさ。だが、イマイチ加減が出来なくてな、脊髄や脳までは強化してねぇんだ」
上条「通りで顔面にはあっさり一撃入ったわけか」
ハゲは鼻血を拭い、口から血の混じった唾を吐く。
ハゲ「だが、強化されんのは神経だけでね。精密動作はできねぇし、長く使うと筋肉が壊れちまう。だから、普段は常勝パターンで済ますんだが、なんでかお前は立っちまいやがるんで焦ったぜ」
上条「人より丈夫なんだ、俺」
そして、ふと思い立った。
上条「お前、電撃使いだろ」
ハゲはニヤリと笑む。
上条「だが、お前はきっとレベル3なんかじゃない。精々がレベル1かレベル2。……操れるとしたら、生体電気ってとこか?」
ハゲ「……スゲェな。正解だ。俺はレベル1の電撃使い。能力名は『反射強化(エレクトロ・ブースター)』ってんだけどよ」
ハゲは構えをといて、能力を見破ったことへのご褒美とばかりに自分の能力を説明し始めた。
ハゲ「要は、生体電気のスピードを強化して反射速度を上げてんのさ。だが、イマイチ加減が出来なくてな、脊髄や脳までは強化してねぇんだ」
上条「通りで顔面にはあっさり一撃入ったわけか」
ハゲは鼻血を拭い、口から血の混じった唾を吐く。
ハゲ「だが、強化されんのは神経だけでね。精密動作はできねぇし、長く使うと筋肉が壊れちまう。だから、普段は常勝パターンで済ますんだが、なんでかお前は立っちまいやがるんで焦ったぜ」
上条「人より丈夫なんだ、俺」
324: 2010/03/04(木) 20:35:54.55 ID:JiZNFiksO
ハゲ「丈夫かよ。……ハッ、なんだよお前面白ぇな」
上条「しょっちゅう電撃浴びたり骨折ったり筋肉ズタズタになったりしてっからな……って、あのさー、そろそろ帰っていいっすか?」
ハゲ「……やっぱ、面白くねぇわ」
目をギュッと細めると、ハゲは再び構えをとる。上条はため息を吐きながら、冷静に頭を動かした。
上条(精密動作が出来ない……ってのは、体に動きが振り回されるからだよな。だから、腹への拳から顔面への回し蹴りって固定のパターンを遵守せざるを得ない)
ハゲは呼吸を整え、静かに体を沈めた。
上条(だとするならば――)
空間が迫ってくるような感覚と共に、再び一瞬で距離が詰まる。
上条(攻撃は必ず正面から来る――!!)
上条は、真っ直ぐに右拳を撃ち出した。
顎の下にカウンターヒットした右拳は、ハゲの能力を打ち消しながら確実にハゲの目線を押し上げる。
上条「はぁぁぁぁあああああああああっ!!」
拳を振りきった。完全に力を失ったハゲの体は宙を舞い、地面に転がると動かなくなった。
モヒカン「ひ……ヒャッハー!」
モヒカンが再び炎を出すが、上条の相手にはならない。そして――
上条「しょっちゅう電撃浴びたり骨折ったり筋肉ズタズタになったりしてっからな……って、あのさー、そろそろ帰っていいっすか?」
ハゲ「……やっぱ、面白くねぇわ」
目をギュッと細めると、ハゲは再び構えをとる。上条はため息を吐きながら、冷静に頭を動かした。
上条(精密動作が出来ない……ってのは、体に動きが振り回されるからだよな。だから、腹への拳から顔面への回し蹴りって固定のパターンを遵守せざるを得ない)
ハゲは呼吸を整え、静かに体を沈めた。
上条(だとするならば――)
空間が迫ってくるような感覚と共に、再び一瞬で距離が詰まる。
上条(攻撃は必ず正面から来る――!!)
上条は、真っ直ぐに右拳を撃ち出した。
顎の下にカウンターヒットした右拳は、ハゲの能力を打ち消しながら確実にハゲの目線を押し上げる。
上条「はぁぁぁぁあああああああああっ!!」
拳を振りきった。完全に力を失ったハゲの体は宙を舞い、地面に転がると動かなくなった。
モヒカン「ひ……ヒャッハー!」
モヒカンが再び炎を出すが、上条の相手にはならない。そして――
326: 2010/03/04(木) 20:47:07.31 ID:JiZNFiksO
黒子「そこまでですわ!風紀委員ですの!」
一歩踏み出しかけた上条と、モヒカン刺青両名の間に黒子が現れた。そして、路地裏に響く幾つもの足音。ガチャガチャという無骨な音が混じるそれは、警備員のものだとすぐに分かった。
黒子「激しく争う物音がすると通報がありましたの!暴行と器物破損の現行犯で逮捕いたしますわ!」
モヒカン「ヒッ……!」
黒子は、へたりこむDと顔面を腫らす上条を見比べると、小さくため息を吐いた。
黒子「――今回限り特別ですのよ。仕事に私情を挟むだなんて、最低なのですけど」
いうや否や、黒子は地面に倒れ伏すハゲに関節技をかける。
愛穂「全員大人しくするじゃん!」
一気に警備員が路地裏になだれ込んだ。
黒子「そこの少年と少女は保護してくださいですの!こちらの三名が容疑者ですわ!」
愛穂「少年と少女は保護!……って、あれ?月詠センセのとこの少年じゃんか」
上条「はは……どうも」
一歩踏み出しかけた上条と、モヒカン刺青両名の間に黒子が現れた。そして、路地裏に響く幾つもの足音。ガチャガチャという無骨な音が混じるそれは、警備員のものだとすぐに分かった。
黒子「激しく争う物音がすると通報がありましたの!暴行と器物破損の現行犯で逮捕いたしますわ!」
モヒカン「ヒッ……!」
黒子は、へたりこむDと顔面を腫らす上条を見比べると、小さくため息を吐いた。
黒子「――今回限り特別ですのよ。仕事に私情を挟むだなんて、最低なのですけど」
いうや否や、黒子は地面に倒れ伏すハゲに関節技をかける。
愛穂「全員大人しくするじゃん!」
一気に警備員が路地裏になだれ込んだ。
黒子「そこの少年と少女は保護してくださいですの!こちらの三名が容疑者ですわ!」
愛穂「少年と少女は保護!……って、あれ?月詠センセのとこの少年じゃんか」
上条「はは……どうも」
328: 2010/03/04(木) 20:56:56.79 ID:JiZNFiksO
時は、少し前に遡る。
美琴「どこいったのかしら、アイツ」
二人を見失った美琴は、あちらこちらをフラフラとしていた。トイレットペーパーを購入する予定だったスーパーにも姿は見えず、周辺にも見えず。気付かぬ間にすれ違って、もう二人は帰ってしまったのだろうか――
そんなことを考えていた矢先、美琴の耳は路地裏から争いの音を捉えた。
美琴「あ、アイツならあり得る……!」
溜まらず路地裏へと飛び込んだ美琴は、曲がり角で尻餅をつく羽目になった。
美琴「キャッ!」
曲がり角の先から、突如として炎が吹き出てきたからだ。美琴は痛む尻を撫でながら立ち上がると、曲がり角の陰から様子を窺った。
「――の幻想をぶち頃す!」
美琴(あ~!やっぱりアイツじゃない!……でも、私がここで出てったら絶対に後をつけてたことがバレちゃう……)
一般人ならばパッと思い浮かぶような簡単な方法にたどり着いたのは、それからしばらく経ってからである。
美琴(……あ、風紀委員に連絡すればいいじゃない)
美琴「どこいったのかしら、アイツ」
二人を見失った美琴は、あちらこちらをフラフラとしていた。トイレットペーパーを購入する予定だったスーパーにも姿は見えず、周辺にも見えず。気付かぬ間にすれ違って、もう二人は帰ってしまったのだろうか――
そんなことを考えていた矢先、美琴の耳は路地裏から争いの音を捉えた。
美琴「あ、アイツならあり得る……!」
溜まらず路地裏へと飛び込んだ美琴は、曲がり角で尻餅をつく羽目になった。
美琴「キャッ!」
曲がり角の先から、突如として炎が吹き出てきたからだ。美琴は痛む尻を撫でながら立ち上がると、曲がり角の陰から様子を窺った。
「――の幻想をぶち頃す!」
美琴(あ~!やっぱりアイツじゃない!……でも、私がここで出てったら絶対に後をつけてたことがバレちゃう……)
一般人ならばパッと思い浮かぶような簡単な方法にたどり着いたのは、それからしばらく経ってからである。
美琴(……あ、風紀委員に連絡すればいいじゃない)
331: 2010/03/04(木) 21:10:08.67 ID:JiZNFiksO
かくして、匿名の通報を受けた風紀委員は、対能力者戦を想定した警備員との協力のもと、路地裏へと踏み込んだのである。
その中には、風紀委員の仕事で支部に呼びだされていた白井黒子(朝食抜き)も含まれていた。
上条「……にしても、まさかこうあっさりと解放されるとは」
D「……白井さんの機転のお陰で、私たちは単なる被害者扱いでしたからね」
しばらく後、二人は再び街を歩いていた。
結局、暴行を加えたのは一方的にハゲ一味で、ハゲを伸したのは白井黒子であるということになり、上条は暴行の罪に問われることなく済んだのだった。
上条「……まあ、あの巨Oの警備員は何か感づいてはいたみたいだったけどな」
上条はのんびりといった。小萌からの話で上条を一方的に知っている愛穂だったが、それ故に上条がハゲを伸したことに多少なりとも気が付いていたようだ。だが、それでもお咎めなしというのは、些か甘いようであるが。
上条「さーて、改めてトイレットペーパー買いに行きますか」
D「は、はい。……あの、上条先生」
上条「ん?」
Dは、頬を染めながらポツリと言った。
D「えっと……助けていただいて、本当にありがとうございました」
上条「あはは、気にすんなよ。一応寮監代理なワケだしさ」
上条は気楽そうに笑う。いつの間にか、Dもつられて笑っていた。
その中には、風紀委員の仕事で支部に呼びだされていた白井黒子(朝食抜き)も含まれていた。
上条「……にしても、まさかこうあっさりと解放されるとは」
D「……白井さんの機転のお陰で、私たちは単なる被害者扱いでしたからね」
しばらく後、二人は再び街を歩いていた。
結局、暴行を加えたのは一方的にハゲ一味で、ハゲを伸したのは白井黒子であるということになり、上条は暴行の罪に問われることなく済んだのだった。
上条「……まあ、あの巨Oの警備員は何か感づいてはいたみたいだったけどな」
上条はのんびりといった。小萌からの話で上条を一方的に知っている愛穂だったが、それ故に上条がハゲを伸したことに多少なりとも気が付いていたようだ。だが、それでもお咎めなしというのは、些か甘いようであるが。
上条「さーて、改めてトイレットペーパー買いに行きますか」
D「は、はい。……あの、上条先生」
上条「ん?」
Dは、頬を染めながらポツリと言った。
D「えっと……助けていただいて、本当にありがとうございました」
上条「あはは、気にすんなよ。一応寮監代理なワケだしさ」
上条は気楽そうに笑う。いつの間にか、Dもつられて笑っていた。
334: 2010/03/04(木) 21:22:11.04 ID:JiZNFiksO
えーそんなワケで地の文終了
書き溜めないので刺青くんの不遇は見なかったことにして下さい
想像以上にバトルに時間つかっちまった……
じゃ、ほのぼのに戻ります
一応、バトルシーンの補足解説↓
ハゲ:レベル1の「反射強化」。頭が良い
モヒカン:レベル4の「発火能力」。ヒャッハー
刺青:レベル0のなんか。空気。韻を踏むしゃべり方
ハゲたちの戦法
ハゲが全員レベル3以上のハッタリをかます→モヒカンが消毒するフリで威圧→ハゲが二発で伸す
刺青は……外見で威圧感を与える役とかそんなカンジで
因みに、黒子の機転は
・ハゲの怪我が顔面への二発(二発とも顔面の真ん中)であったこと
・上条はボロボロ、ハゲ一味は三人中二人が無傷だったこと
・黒子がハゲを伸したフリをしたこと
・風紀委員である黒子の証言が優先されたこと
などの理由で通用したカンジで
書き溜めないので刺青くんの不遇は見なかったことにして下さい
想像以上にバトルに時間つかっちまった……
じゃ、ほのぼのに戻ります
一応、バトルシーンの補足解説↓
ハゲ:レベル1の「反射強化」。頭が良い
モヒカン:レベル4の「発火能力」。ヒャッハー
刺青:レベル0のなんか。空気。韻を踏むしゃべり方
ハゲたちの戦法
ハゲが全員レベル3以上のハッタリをかます→モヒカンが消毒するフリで威圧→ハゲが二発で伸す
刺青は……外見で威圧感を与える役とかそんなカンジで
因みに、黒子の機転は
・ハゲの怪我が顔面への二発(二発とも顔面の真ん中)であったこと
・上条はボロボロ、ハゲ一味は三人中二人が無傷だったこと
・黒子がハゲを伸したフリをしたこと
・風紀委員である黒子の証言が優先されたこと
などの理由で通用したカンジで
338: 2010/03/04(木) 21:36:17.37 ID:JiZNFiksO
上条「やっと寮にもどってこれたなー。つっかれたー」
D「そうですねー……私はなんにもできなかったですけど」シュン
上条「しょうがねぇよ。いくらレベル4ったってDちゃんはか弱い女の子だろ?あんな状況じゃ腰だって抜けるさ」
D「上条先生……」
上条「結局、レベルなんて関係ねえんだって。例えレベル0でも、守れる気持ちがある奴が立てば良いんだ。だから、また何かあっても無理はすんなよ。俺が守るからな」イケメン
D「上条……先生……」ドキドキドキドキ
美琴「あ、お帰りー……って、凄い顔面ね」
上条「はは、ちょっとな。あ、御坂、トイレットペーパーを各トイレに補充すんのをDちゃんと一緒にやって貰えないか?俺はとりあえず病院行ってくる」
美琴「あ、うん。分かった。じゃあそれ貸しなさい」ガサッ
上条「頼んだぞ二人ともー」
「「はーい」」
D「そうですねー……私はなんにもできなかったですけど」シュン
上条「しょうがねぇよ。いくらレベル4ったってDちゃんはか弱い女の子だろ?あんな状況じゃ腰だって抜けるさ」
D「上条先生……」
上条「結局、レベルなんて関係ねえんだって。例えレベル0でも、守れる気持ちがある奴が立てば良いんだ。だから、また何かあっても無理はすんなよ。俺が守るからな」イケメン
D「上条……先生……」ドキドキドキドキ
美琴「あ、お帰りー……って、凄い顔面ね」
上条「はは、ちょっとな。あ、御坂、トイレットペーパーを各トイレに補充すんのをDちゃんと一緒にやって貰えないか?俺はとりあえず病院行ってくる」
美琴「あ、うん。分かった。じゃあそれ貸しなさい」ガサッ
上条「頼んだぞ二人ともー」
「「はーい」」
342: 2010/03/04(木) 21:54:51.22 ID:JiZNFiksO
上条「……結局、検査だなんだで夜かよ……」ゲンナリ
上条「昼飯も食えてねえし、腹減ったな………不幸だー」
ガチャ
上条「あー……寮監室は落ち着くぜー」
黒子「落ち着いている場合じゃありませんのよ?」
上条「う、うわっ白井!?」
黒子「もうすぐに門限のチェックですわ。お忘れになって?」
上条「そういやそーだ……あ」
黒子「どうされたのですか?」
上条「さっきはありがとうな、白井」
黒子「……別に貴方のためではございませんの。あのまま貴方が逮捕されれば、D先輩がお悲しみになりますから」
上条「でも、ありがとうな」
黒子「……どういたしまして」
上条「さ、確認にいきますかー……あー疲れたー」
黒子「………」
上条「昼飯も食えてねえし、腹減ったな………不幸だー」
ガチャ
上条「あー……寮監室は落ち着くぜー」
黒子「落ち着いている場合じゃありませんのよ?」
上条「う、うわっ白井!?」
黒子「もうすぐに門限のチェックですわ。お忘れになって?」
上条「そういやそーだ……あ」
黒子「どうされたのですか?」
上条「さっきはありがとうな、白井」
黒子「……別に貴方のためではございませんの。あのまま貴方が逮捕されれば、D先輩がお悲しみになりますから」
上条「でも、ありがとうな」
黒子「……どういたしまして」
上条「さ、確認にいきますかー……あー疲れたー」
黒子「………」
353: 2010/03/04(木) 22:38:44.85 ID:JiZNFiksO
しばらく後―食堂
上条「飯うめー」
黒子「……先ほどの事件が事件ではありましたが、少し汗くさくはありませんこと?」
上条「ん……そういや、風呂入ってねぇな。お嬢様ってやっぱ日に何度も風呂入んの?」
黒子「一応は。淑女のたしなみですわ」
上条「ふーん」
黒子「寮監室には備え付けのお風呂がございますわ。そちらをお使いになられるとよろしいかと」
上条「分かった。サンキューな白井」
黒子「……お風呂。ふむ」ニヤリ
上条「飯うめー」
黒子「……先ほどの事件が事件ではありましたが、少し汗くさくはありませんこと?」
上条「ん……そういや、風呂入ってねぇな。お嬢様ってやっぱ日に何度も風呂入んの?」
黒子「一応は。淑女のたしなみですわ」
上条「ふーん」
黒子「寮監室には備え付けのお風呂がございますわ。そちらをお使いになられるとよろしいかと」
上条「分かった。サンキューな白井」
黒子「……お風呂。ふむ」ニヤリ
360: 2010/03/04(木) 22:49:07.90 ID:JiZNFiksO
黒子「お・ね・え・さ・ま♪」
美琴「なによ黒子、気持ち悪いわね」
黒子「あらあらお姉様~。せっかくお姉様に有益な情報を持って参りましたのに」
美琴「……な、なにかしら」
黒子「今夜、あの方は大浴場を使いますわ。そこに、乱入するんですの」
美琴「……は?」
黒子「作戦は、かくかくしかじか……」
美琴「……つまり、黒子のテレポートで寮監室のお風呂を壊して、そのまま消灯後の大浴場を使うよう薦める。そこに乱入する、と」
黒子「そういうことですわ……って痛ーっ!」ゴンッ
美琴「あああアンタねぇ、そんなことが出来るわけないじゃない!」
黒子「……それじゃあ、お姉様はD先輩などの方々に先を越されても良いと?」
美琴「……うっ」
黒子「今のところお姉様は劣勢も劣勢。この分では、D先輩があの方を射止めることは決してあり得なくはないのでは?」
美琴「……うぅ」
美琴「なによ黒子、気持ち悪いわね」
黒子「あらあらお姉様~。せっかくお姉様に有益な情報を持って参りましたのに」
美琴「……な、なにかしら」
黒子「今夜、あの方は大浴場を使いますわ。そこに、乱入するんですの」
美琴「……は?」
黒子「作戦は、かくかくしかじか……」
美琴「……つまり、黒子のテレポートで寮監室のお風呂を壊して、そのまま消灯後の大浴場を使うよう薦める。そこに乱入する、と」
黒子「そういうことですわ……って痛ーっ!」ゴンッ
美琴「あああアンタねぇ、そんなことが出来るわけないじゃない!」
黒子「……それじゃあ、お姉様はD先輩などの方々に先を越されても良いと?」
美琴「……うっ」
黒子「今のところお姉様は劣勢も劣勢。この分では、D先輩があの方を射止めることは決してあり得なくはないのでは?」
美琴「……うぅ」
371: 2010/03/04(木) 23:13:00.58 ID:JiZNFiksO
黒子「D先輩はあの器量。スタイル。性格もフランクで大胆で素直、かと思えばいじらしい所もありますわ。ああいうタイプに殿方は弱いのでしてよ」
美琴「………うう」
黒子「それに、Aさんも侮り難いですわよ。恐らくはAさんもあの方を狙っておりますわ」
美琴「……あう」
黒子「器量は勿論のこと、あのお淑やかな性格!なんて楚楚としてらっしゃるのやら!」
美琴「……あうあう」
黒子「これを逆転するには、もはやこのくらいなさらなきゃいけませんの!意中の殿方のために一肌も二肌も脱げないで何が淑女ですの!」
美琴「あうあうあう」
黒子「さあ!ご英断を!」
美琴「ぴぃ!」
美琴「わ、わかったわよ!やればいいんでしょ!……うぅ……」カーッ
黒子「それならば、私は下準備に行って参りますの」タッタッタッ
美琴「…………と、とーまとおふろ…………あうあうあう」プシュー
「………!?これは皆さんに伝えねば!」
美琴「………うう」
黒子「それに、Aさんも侮り難いですわよ。恐らくはAさんもあの方を狙っておりますわ」
美琴「……あう」
黒子「器量は勿論のこと、あのお淑やかな性格!なんて楚楚としてらっしゃるのやら!」
美琴「……あうあう」
黒子「これを逆転するには、もはやこのくらいなさらなきゃいけませんの!意中の殿方のために一肌も二肌も脱げないで何が淑女ですの!」
美琴「あうあうあう」
黒子「さあ!ご英断を!」
美琴「ぴぃ!」
美琴「わ、わかったわよ!やればいいんでしょ!……うぅ……」カーッ
黒子「それならば、私は下準備に行って参りますの」タッタッタッ
美琴「…………と、とーまとおふろ…………あうあうあう」プシュー
「………!?これは皆さんに伝えねば!」
381: 2010/03/04(木) 23:32:57.75 ID:JiZNFiksO
寮監室
上条「消灯まで時間があるし、先に風呂入った方がいいか?」
上条「でも、寮監さんの私物とかあると気が引けるしな……一応風呂場の確認を」
pi pi pi pi pi
上条「っと……寮監さん?」
ピッ
寮監『もしもし、上条くんかね?』
上条「はい」
寮監『明日はシステムスキャンだろう。明日の朝は私が戻ってシステムスキャンの準備を行う』
上条「なるほど」
寮監『システムスキャンが終わればまた寮から離れねばならんがな』
上条「分かりました。明日はお任せします……っと、何時ぐらいに戻られます?」
寮監『朝の五時には着く予定だ』
上条「分かりました。俺は丁度その頃に起きると思います」
寮監『うむ。準備は10:00まで掛かるから、それまで外をフラフラしていたまえ』
上条「消灯まで時間があるし、先に風呂入った方がいいか?」
上条「でも、寮監さんの私物とかあると気が引けるしな……一応風呂場の確認を」
pi pi pi pi pi
上条「っと……寮監さん?」
ピッ
寮監『もしもし、上条くんかね?』
上条「はい」
寮監『明日はシステムスキャンだろう。明日の朝は私が戻ってシステムスキャンの準備を行う』
上条「なるほど」
寮監『システムスキャンが終わればまた寮から離れねばならんがな』
上条「分かりました。明日はお任せします……っと、何時ぐらいに戻られます?」
寮監『朝の五時には着く予定だ』
上条「分かりました。俺は丁度その頃に起きると思います」
寮監『うむ。準備は10:00まで掛かるから、それまで外をフラフラしていたまえ』
383: 2010/03/04(木) 23:40:51.55 ID:JiZNFiksO
上条「あの寮監さん」
寮監『なんだね?』
上条「寮監室の風呂って使っても大丈夫ですか?」
寮監『ああ、構わんよ。まあ私の私物はあるだろうが、気にしないでくれたまえ』
上条「分かりました。……あー、でも石鹸とかは変えた方がいいですかね?」
寮監『気にするな。私は今更そのようなことを気にする年齢ではないからな。君が気になるというなら、変えても構わんが』
上条「い、いえ!滅相もございません!寮監さんは綺麗ですし、あの……っていや!そういうことではなくて!!」
寮監『ははは、君は相変わらず正直な少年だ。……まあいい。とにかく、よろしく頼む』
上条「は、はい!」
ブツッ ツー ツー ツー
上条「……うん、とりあえず風呂を見るか」
寮監『なんだね?』
上条「寮監室の風呂って使っても大丈夫ですか?」
寮監『ああ、構わんよ。まあ私の私物はあるだろうが、気にしないでくれたまえ』
上条「分かりました。……あー、でも石鹸とかは変えた方がいいですかね?」
寮監『気にするな。私は今更そのようなことを気にする年齢ではないからな。君が気になるというなら、変えても構わんが』
上条「い、いえ!滅相もございません!寮監さんは綺麗ですし、あの……っていや!そういうことではなくて!!」
寮監『ははは、君は相変わらず正直な少年だ。……まあいい。とにかく、よろしく頼む』
上条「は、はい!」
ブツッ ツー ツー ツー
上条「……うん、とりあえず風呂を見るか」
385: 2010/03/04(木) 23:45:29.17 ID:JiZNFiksO
上条「……」
上条「……これは、なんとまあ」
上条「……意外なご趣味で」
上条「……ゲコ太ネット」
上条「……ゲコ太ブラシ」
上条「……ゲコ太シャンプー入れ」
上条「……ゲコ太シャワーキャップ」
上条「浴槽横の洗面器には湯船に浮かべるアヒルとかゲコ太」
上条「…………ファンシーだな」
上条「……これは、なんとまあ」
上条「……意外なご趣味で」
上条「……ゲコ太ネット」
上条「……ゲコ太ブラシ」
上条「……ゲコ太シャンプー入れ」
上条「……ゲコ太シャワーキャップ」
上条「浴槽横の洗面器には湯船に浮かべるアヒルとかゲコ太」
上条「…………ファンシーだな」
392: 2010/03/04(木) 23:53:15.20 ID:JiZNFiksO
上条「シャワーヘッドもゲコ太という徹底ぶり……なんかゲコ太がゲロ吐いてるみたいだ。そーいやゲコ太自身が吐きキャラだったっけ」
上条「うおっ、良く見たらカミソリとかマッサージ器までゲコ太だ」
コンコン
「失礼しますのー」
上条「はい!今行きます!」
ガチャ
黒子「あら、まだお風呂に入ってらっしゃならなかったのですわね」
上条「寮監さんから連絡があったんだよ。明日の朝にはシステムスキャンの準備に――って、ああっ!」
黒子「どうしたんですの?」
上条「明日は青髪ピアスこれねぇじゃん!料理長に伝えねえと!」ダダッ
黒子「慌ただしい方ですのね……」
黒子「でも……好・都・合♪」ニヤリ
上条「うおっ、良く見たらカミソリとかマッサージ器までゲコ太だ」
コンコン
「失礼しますのー」
上条「はい!今行きます!」
ガチャ
黒子「あら、まだお風呂に入ってらっしゃならなかったのですわね」
上条「寮監さんから連絡があったんだよ。明日の朝にはシステムスキャンの準備に――って、ああっ!」
黒子「どうしたんですの?」
上条「明日は青髪ピアスこれねぇじゃん!料理長に伝えねえと!」ダダッ
黒子「慌ただしい方ですのね……」
黒子「でも……好・都・合♪」ニヤリ
394: 2010/03/05(金) 00:01:59.92 ID:yl96a98pO
上条「料理長も承諾したし、青髪ピアスも明後日に来ることで了解したっと……」
上条「まだ時間は大丈夫だろ。風呂に入りますか」
ガチャ
上条「白井ー……ってあれ?いねぇな」
上条「何しに来たんだ?アイツ……」
上条「ま、いいや。おっふろ、おっふろ、おっふーろー♪」
上条「寒っ!シャワー壊れてんじゃねえか!」ブルブル
上条「チクショーゲコ太め……」
コンコン
黒子「失礼しますのーって、キャッ!」
上条「うわわわわわわっ!閉めろ閉めろ!」
黒子「……なーんて、こんなことを一々気にする黒子ではございませんの」
上条「俺が気にするっての」
黒子「非常にどうでもいいですわ」
上条「まだ時間は大丈夫だろ。風呂に入りますか」
ガチャ
上条「白井ー……ってあれ?いねぇな」
上条「何しに来たんだ?アイツ……」
上条「ま、いいや。おっふろ、おっふろ、おっふーろー♪」
上条「寒っ!シャワー壊れてんじゃねえか!」ブルブル
上条「チクショーゲコ太め……」
コンコン
黒子「失礼しますのーって、キャッ!」
上条「うわわわわわわっ!閉めろ閉めろ!」
黒子「……なーんて、こんなことを一々気にする黒子ではございませんの」
上条「俺が気にするっての」
黒子「非常にどうでもいいですわ」
396: 2010/03/05(金) 00:10:35.47 ID:yl96a98pO
黒子「そんなことより、なにをそんな格好で固まってますの?溜まってますの?黒子で発散されるのは困るのですけれど」
上条「そんなことを女の子が言うんじゃありません!ちげーよ、シャワーが壊れててさ……」
黒子「でしたら、消灯後にでも大浴場をお使いになさったら?」
上条「大浴場?」
黒子「ええ。流石にこの時間では寮生が入ってますけれど、消灯後は誰も使いませんもの。そちらで入られるとよろしいのではありませんこと?」
上条「そっか。サンキューな白井……って、結局消灯の見回りは汗臭いままでやる羽目になんのか……」
黒子「大丈夫ですわ。趣味は人それぞれですもの」
上条「そういう問題じゃ…………まぁいいや」
黒子「それでは、失礼いたしますのー」
上条「はいよー」
上条「……結局、白井は何をしに来たんだ?」
上条「そんなことを女の子が言うんじゃありません!ちげーよ、シャワーが壊れててさ……」
黒子「でしたら、消灯後にでも大浴場をお使いになさったら?」
上条「大浴場?」
黒子「ええ。流石にこの時間では寮生が入ってますけれど、消灯後は誰も使いませんもの。そちらで入られるとよろしいのではありませんこと?」
上条「そっか。サンキューな白井……って、結局消灯の見回りは汗臭いままでやる羽目になんのか……」
黒子「大丈夫ですわ。趣味は人それぞれですもの」
上条「そういう問題じゃ…………まぁいいや」
黒子「それでは、失礼いたしますのー」
上条「はいよー」
上条「……結局、白井は何をしに来たんだ?」
399: 2010/03/05(金) 00:25:04.71 ID:yl96a98pO
消灯
上条「じゃ、電気消しますよー。お休みなさい」
「お休みなさ~い」
ガチャ
上条「これで消灯完了っと……。さー、風呂に行くかー」
黒子「ファイト!ファイトですわお姉様!」
美琴「う、うん!」
A「噂が正しいかは分かりませんが……行くしかないですわね!」
D「上条先生…………今背中を流しに行きます!」
?「…………ここは一つ、親睦でも深めますかね」
上条「じゃ、電気消しますよー。お休みなさい」
「お休みなさ~い」
ガチャ
上条「これで消灯完了っと……。さー、風呂に行くかー」
黒子「ファイト!ファイトですわお姉様!」
美琴「う、うん!」
A「噂が正しいかは分かりませんが……行くしかないですわね!」
D「上条先生…………今背中を流しに行きます!」
?「…………ここは一つ、親睦でも深めますかね」
423: 2010/03/05(金) 00:54:21.25 ID:yl96a98pO
カポーン
上条「んはー。お風呂はいいなー」
上条「っつーか広いなぁー。さっすが常磐台学生寮ー」ザバー
上条「お湯もなんか色ついてるし。入浴剤的なモンでもはいってんのか?」チャプン
上条「そりゃあここの寮生の皆さんは肌が綺麗なわけですなー」
上条「…………」
上条「………………いかんいかん、意識するな意識するな」
上条「あー血流が………」
上条「んはー。お風呂はいいなー」
上条「っつーか広いなぁー。さっすが常磐台学生寮ー」ザバー
上条「お湯もなんか色ついてるし。入浴剤的なモンでもはいってんのか?」チャプン
上条「そりゃあここの寮生の皆さんは肌が綺麗なわけですなー」
上条「…………」
上条「………………いかんいかん、意識するな意識するな」
上条「あー血流が………」
425: 2010/03/05(金) 00:59:58.61 ID:yl96a98pO
上条「さてと、体洗いますか」ザバー
ガラッ
A「お邪魔致しますわ……って、キャッ!」
上条「うわわわわわわわわわわわわわわ」ザバザバザバ
A「そ、そんなに驚かないで下さいませんか?……そりゃ、いきなり入ったのは申し訳ありませんけど……」
上条「いやいやいやそういうことじゃなくてですね、え?何?消灯後って誰も使わないだろ!?」
A「ふふ……そうですわね。誰も使いませんわ」ススス
上条「……な、なにを近付いていらっしゃるのでせうか?」ビクビク
A「……ですから」チャプ
A「……お背中をお流し致しますわ」ニコッ
ガラッ
A「お邪魔致しますわ……って、キャッ!」
上条「うわわわわわわわわわわわわわわ」ザバザバザバ
A「そ、そんなに驚かないで下さいませんか?……そりゃ、いきなり入ったのは申し訳ありませんけど……」
上条「いやいやいやそういうことじゃなくてですね、え?何?消灯後って誰も使わないだろ!?」
A「ふふ……そうですわね。誰も使いませんわ」ススス
上条「……な、なにを近付いていらっしゃるのでせうか?」ビクビク
A「……ですから」チャプ
A「……お背中をお流し致しますわ」ニコッ
428: 2010/03/05(金) 01:07:34.40 ID:yl96a98pO
上条「いやいやいやいや駄目でしょ駄目です駄目だろ三段活用!」
A「良いじゃありませんの。お背中をお流しするだけですわ」ワキワキ
上条「その手の動きはなんですかーっ!っつーかAちゃんまだ中1だろ!?」
上条(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいよチクショー!今だかつて無い危機ですよ!)
上条(まさかこんなイベントに巻き込まれるだなんて!……糞ッ、静まれ相棒!)
相棒「……」フルモンティ
上条(不幸だーっ!!でも大浴場の電気つけてなくて良かったー!今はまだ気付かれてないし……チクショーこういうときに幻想頃しは役に立たねぇ!右手で静める……ってそりゃ意味が違う!)
上条(ヤバいヤバいヤバいこのままじゃ上条は下条さんになっちまう!この状況を打開するには……打開するには……)
ガラッ
御坂「」
A「」
上条「」
A「良いじゃありませんの。お背中をお流しするだけですわ」ワキワキ
上条「その手の動きはなんですかーっ!っつーかAちゃんまだ中1だろ!?」
上条(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいよチクショー!今だかつて無い危機ですよ!)
上条(まさかこんなイベントに巻き込まれるだなんて!……糞ッ、静まれ相棒!)
相棒「……」フルモンティ
上条(不幸だーっ!!でも大浴場の電気つけてなくて良かったー!今はまだ気付かれてないし……チクショーこういうときに幻想頃しは役に立たねぇ!右手で静める……ってそりゃ意味が違う!)
上条(ヤバいヤバいヤバいこのままじゃ上条は下条さんになっちまう!この状況を打開するには……打開するには……)
ガラッ
御坂「」
A「」
上条「」
434: 2010/03/05(金) 01:14:42.28 ID:yl96a98pO
上条「あばばばばばばば」
上条(サヨナラ……我が人生…)
御坂「な、なんでAさんがここに!?」
A「わ、私は……淑女として、お慕いしている殿方のお背中をお流しして差し上げにきましたの。そういう御坂先輩はなぜここに?」
御坂「わ、私は……」モジモジ
上条(い、生きてる?まだ氏んでない?やったー!)
御坂「そ、そこのバカと戦いによ!」ビシィ!
上条(やっぱりサヨナラ我が人生ー!)
A「(……なるほど)……タオル一枚で、ですの?」
御坂「!?……た、タオル一枚じゃないわ!……その、やっぱり恥ずかしかったから、水着を……」ゴニョゴニョ
A「水着だなんて。私は、このタオル一枚だけですのよ?」
御坂「―――――ッ!?」
上条(サヨナラ……我が人生…)
御坂「な、なんでAさんがここに!?」
A「わ、私は……淑女として、お慕いしている殿方のお背中をお流しして差し上げにきましたの。そういう御坂先輩はなぜここに?」
御坂「わ、私は……」モジモジ
上条(い、生きてる?まだ氏んでない?やったー!)
御坂「そ、そこのバカと戦いによ!」ビシィ!
上条(やっぱりサヨナラ我が人生ー!)
A「(……なるほど)……タオル一枚で、ですの?」
御坂「!?……た、タオル一枚じゃないわ!……その、やっぱり恥ずかしかったから、水着を……」ゴニョゴニョ
A「水着だなんて。私は、このタオル一枚だけですのよ?」
御坂「―――――ッ!?」
436: 2010/03/05(金) 01:20:37.10 ID:yl96a98pO
A「私は、この通り……お慕いする殿方に全てをさらけ出す覚悟が御座いますわ」チラッチラッ
御坂「――ッ!」カーッ
A「……そんな乙女の恋路を、戦いなどという無粋なもので邪魔するのでしたら……この場を退いていただけませんこと?」
御坂「私は……私は……」
上条(なんだか俺の預かり知らぬ所で戦闘が起きている気がする)ポツネン
ガラッ
D「上条せんせー、来ちゃいましたー……って、アレ?」
A「」
御坂「」
上条(……またややこしくなってきた)
御坂「――ッ!」カーッ
A「……そんな乙女の恋路を、戦いなどという無粋なもので邪魔するのでしたら……この場を退いていただけませんこと?」
御坂「私は……私は……」
上条(なんだか俺の預かり知らぬ所で戦闘が起きている気がする)ポツネン
ガラッ
D「上条せんせー、来ちゃいましたー……って、アレ?」
A「」
御坂「」
上条(……またややこしくなってきた)
437: 2010/03/05(金) 01:25:00.61 ID:yl96a98pO
D「あららー……Aちゃんも御坂さんもいたのかー」
A「……来るとは思っていましたわ」
D「当たり前でしょー?私がこんなチャンス逃すわけないじゃん♪……それに」チラッ
上条「?」
D「……あの怪我は私のせいだから。私が癒してあげたいの」
A「……」
美琴「……」
上条(………どうしよう。三人とも睨みあって固まってる)
A「……来るとは思っていましたわ」
D「当たり前でしょー?私がこんなチャンス逃すわけないじゃん♪……それに」チラッ
上条「?」
D「……あの怪我は私のせいだから。私が癒してあげたいの」
A「……」
美琴「……」
上条(………どうしよう。三人とも睨みあって固まってる)
443: 2010/03/05(金) 01:40:32.28 ID:yl96a98pO
A「……まぁ、D先輩は構いませんわ。上条先生をお慕いする者同士ですから」
D「ふふっ、まーね」
A「でも、御坂先輩は……?」
御坂「私は……私は……」
A「お慕いする気持ちで来ているわけではありませんの?」
御坂「私は………………うぅ」
御坂「私、は…………あ、アイツが」
ガラッ
源蔵「あん?なんで寮生がいんだ?」
D「ふふっ、まーね」
A「でも、御坂先輩は……?」
御坂「私は……私は……」
A「お慕いする気持ちで来ているわけではありませんの?」
御坂「私は………………うぅ」
御坂「私、は…………あ、アイツが」
ガラッ
源蔵「あん?なんで寮生がいんだ?」
444: 2010/03/05(金) 01:41:29.75 ID:yl96a98pO
上条「げ、源蔵さん!?」
源蔵「ほらほら、寮監代理。規則規則」
上条「あっ……そうだった!消灯時刻は過ぎてるから、皆部屋に戻ってくれ!」
源蔵「ほらほら!寮生はけぇったけぇった!」
A「……仕方がありませんわね」
D「あーあ、結局源蔵さんの一人勝ちかー」
御坂「私は……私は……」ブツブツ
ピシャッ
源蔵「ほらほら、寮監代理。規則規則」
上条「あっ……そうだった!消灯時刻は過ぎてるから、皆部屋に戻ってくれ!」
源蔵「ほらほら!寮生はけぇったけぇった!」
A「……仕方がありませんわね」
D「あーあ、結局源蔵さんの一人勝ちかー」
御坂「私は……私は……」ブツブツ
ピシャッ
449: 2010/03/05(金) 01:44:17.43 ID:yl96a98pO
上条「助かりました」
源蔵「いやいや、構いませんやね。寮監代理にゃあバイトの件含めて世話になりましたからな」
上条「大したことはしてないんすけどね」
源蔵「協力を惜しまない態度が良いんですよ。ここは一つ、男同士裸の付き合いといきましょーや」ザバー
上条「良いですね……っていうか、ここの寮生は男の人に裸見られても平気なんですかね?」
源蔵「いんやあ、俺らが特別なだけでしょう」
上条「はぁ」
源蔵「寮監代理についちゃあ俺から言うことはありませんが……俺に関して言えば、俺は女の裸にゃあ興味はありませんからね」
上条「あはは、そうでしたね……」
上条(………って、忘れてたぁぁぁぁあああっ!ふ、不幸だぁぁぁぁぁああああっ!)
夜は更ける
源蔵「いやいや、構いませんやね。寮監代理にゃあバイトの件含めて世話になりましたからな」
上条「大したことはしてないんすけどね」
源蔵「協力を惜しまない態度が良いんですよ。ここは一つ、男同士裸の付き合いといきましょーや」ザバー
上条「良いですね……っていうか、ここの寮生は男の人に裸見られても平気なんですかね?」
源蔵「いんやあ、俺らが特別なだけでしょう」
上条「はぁ」
源蔵「寮監代理についちゃあ俺から言うことはありませんが……俺に関して言えば、俺は女の裸にゃあ興味はありませんからね」
上条「あはは、そうでしたね……」
上条(………って、忘れてたぁぁぁぁあああっ!ふ、不幸だぁぁぁぁぁああああっ!)
夜は更ける
454: 2010/03/05(金) 01:56:36.00 ID:yl96a98pO
チュン チュン
上条「………あー……朝、か」
上条「時刻は……5:00……」
上条「相変わらず正確だな……」
ブロロロロロ…… ガチャッ バタン
寮監「ご苦労だった、上条くん」
上条「あ、寮監さん……おはようございます」
寮監「その顔は本当に今起きたのだな。寝癖がついているぞ」
上条「あー……すいません」グシグシ
寮監「フフ、まあいいさ。一先ず、午前中限りは交代だ。午後からは、またよろしく頼む」ニコッ
上条「は、はい」ドキッ
上条「………あー……朝、か」
上条「時刻は……5:00……」
上条「相変わらず正確だな……」
ブロロロロロ…… ガチャッ バタン
寮監「ご苦労だった、上条くん」
上条「あ、寮監さん……おはようございます」
寮監「その顔は本当に今起きたのだな。寝癖がついているぞ」
上条「あー……すいません」グシグシ
寮監「フフ、まあいいさ。一先ず、午前中限りは交代だ。午後からは、またよろしく頼む」ニコッ
上条「は、はい」ドキッ
460: 2010/03/05(金) 02:06:42.37 ID:yl96a98pO
しばらく後
上条「……暇だなぁ」
上条「朝なんてどこも店しまってるし」
上条「……暇だなぁ」
上条「朝なんてどこも店しまってるし」
481: 2010/03/05(金) 02:46:59.72 ID:yl96a98pO
上条「……で、結局……」
上条「なんやかんやでこの公園に来ちゃうんだよなー」
上条「自販機でコーヒーでも買うか」ピッ ガシャコン
カシュッ
上条「っぷはー、うめえ」
ミサカ「おや、奇遇ですね、とミサカは運命の出会い的なものを感じてドキッとします」
上条「お、御坂妹か」
ミサカ「はい、私は妹達のミサカ10032号です、と恐らく貴方が考えているであろう個体であるという証明を名乗ることで行います」
上条「いや、そんなことしなくても大丈夫だって……ほら」
ミサカ「?」
上条「そのネックレス。まだ付けていてくれてんだな」
ミサカ「当然です、これはミサカにとって大切な宝物です、とミサカはもはや体の一部となったネックレスを見てほんのり頬を染めます」
上条「はは、そりゃ嬉しいな」
上条「なんやかんやでこの公園に来ちゃうんだよなー」
上条「自販機でコーヒーでも買うか」ピッ ガシャコン
カシュッ
上条「っぷはー、うめえ」
ミサカ「おや、奇遇ですね、とミサカは運命の出会い的なものを感じてドキッとします」
上条「お、御坂妹か」
ミサカ「はい、私は妹達のミサカ10032号です、と恐らく貴方が考えているであろう個体であるという証明を名乗ることで行います」
上条「いや、そんなことしなくても大丈夫だって……ほら」
ミサカ「?」
上条「そのネックレス。まだ付けていてくれてんだな」
ミサカ「当然です、これはミサカにとって大切な宝物です、とミサカはもはや体の一部となったネックレスを見てほんのり頬を染めます」
上条「はは、そりゃ嬉しいな」
482: 2010/03/05(金) 02:57:38.44 ID:yl96a98pO
ミサカ「ところで、貴方はなにをしているのですか?とミサカは平日であるのに街をフラフラする貴方に一抹の不安を覚えます」
上条「ああ、今特別休暇を使って常磐台の学生寮の寮監代理をしててさ。今日はシステムスキャンの日だから、午前中は仕事がないんだ」
ミサカ「なるほど」
上条「御坂妹はなにしてんだ?」
ミサカ「ミサカは何時でも根無し草です、とミサカはミステリアスな女を演出します」
上条「つまり暇ってことか……?」
「あー!カミやん!」
上条「ああ、今特別休暇を使って常磐台の学生寮の寮監代理をしててさ。今日はシステムスキャンの日だから、午前中は仕事がないんだ」
ミサカ「なるほど」
上条「御坂妹はなにしてんだ?」
ミサカ「ミサカは何時でも根無し草です、とミサカはミステリアスな女を演出します」
上条「つまり暇ってことか……?」
「あー!カミやん!」
485: 2010/03/05(金) 03:06:01.21 ID:yl96a98pO
上条「げっ、青髪ピアス……」
青ピ「なんやなんやーまた可愛らしい少女と仲良さげに話してんねんなー!カミやんばっかずるいでー!」
上条「ただ話してるだけじゃねぇか……」
青ピ「もうそれがズルいねん!一体何人の女のことフラグ立てよったら気が済むねんなこの野郎!」
上条「だーうるせえ!別に俺はそんな気はねぇっての!」
青ピ「お嬢さんお嬢さん、こんな奴はほっといて俺と遊びにいかへん?」
上条「無視かよ!!」
ミサカ「私はこの人にゾッコンです、とミサカは氏語を使いつつ片腕に抱きついて腕を胸に押し当てます」
上条「み、御坂妹!?」
青ピ「うがー!こないな不思議系美少女までカミやん病患者かー!!チクショーカミやんなんてもう知らんわ覚えてろやー!!!」ダダダダ
上条「嵐のようだった」
ミサカ「役得役得、とミサカは腕に抱きついたまま和みます」
青ピ「なんやなんやーまた可愛らしい少女と仲良さげに話してんねんなー!カミやんばっかずるいでー!」
上条「ただ話してるだけじゃねぇか……」
青ピ「もうそれがズルいねん!一体何人の女のことフラグ立てよったら気が済むねんなこの野郎!」
上条「だーうるせえ!別に俺はそんな気はねぇっての!」
青ピ「お嬢さんお嬢さん、こんな奴はほっといて俺と遊びにいかへん?」
上条「無視かよ!!」
ミサカ「私はこの人にゾッコンです、とミサカは氏語を使いつつ片腕に抱きついて腕を胸に押し当てます」
上条「み、御坂妹!?」
青ピ「うがー!こないな不思議系美少女までカミやん病患者かー!!チクショーカミやんなんてもう知らんわ覚えてろやー!!!」ダダダダ
上条「嵐のようだった」
ミサカ「役得役得、とミサカは腕に抱きついたまま和みます」
486: 2010/03/05(金) 03:11:35.89 ID:yl96a98pO
バキィィィィィン!
青ピ「うわぁぁぁぁぁあああっ!」
ズザザザザァァッ!
上条「うおっ!青ピがロケットの如く飛んできやがった!」
ミサカ「忙しい方ですね、とミサカは…………おや?」
「……アァ?今なンかぶつかったかァ?」
ザリッ ザリッ
上条「…………お前は」
「アァン……って、お前……」
上条「……一方通行……」
一方「……三下ァ……エリザリーナ独立国同盟以来じゃねェか」
青ピ「うわぁぁぁぁぁあああっ!」
ズザザザザァァッ!
上条「うおっ!青ピがロケットの如く飛んできやがった!」
ミサカ「忙しい方ですね、とミサカは…………おや?」
「……アァ?今なンかぶつかったかァ?」
ザリッ ザリッ
上条「…………お前は」
「アァン……って、お前……」
上条「……一方通行……」
一方「……三下ァ……エリザリーナ独立国同盟以来じゃねェか」
488: 2010/03/05(金) 03:24:18.55 ID:yl96a98pO
上条「青髪ピアスを吹っ飛ばしたのはお前か……?」
一方「ソイツが勝手にぶつかって来ただけだ」
上条・一方「……」ピリピリ
青ピ(なんなん?なんなんこの状況!?起き上がり難いで!)
「ほらほら。そこでなにを睨みあってんじゃん?」
一方「ソイツが勝手にぶつかって来ただけだ」
上条・一方「……」ピリピリ
青ピ(なんなん?なんなんこの状況!?起き上がり難いで!)
「ほらほら。そこでなにを睨みあってんじゃん?」
532: 2010/03/05(金) 14:59:19.07 ID:yl96a98pO
一方通行「げっ、ヨミカワ……」
上条「あ、警備員の……」
愛穂「お、昨日ぶりじゃんか少年。でも同じ学校なんだからいい加減に私の名前を覚えるじゃん?」
上条「あー……すいません(夏休みまでの記憶ないとか言えねー)」
一方「……チッ、今日はお預けかよォ……おいヨミカワ!ガキはどこ行った!?」チラッ
愛穂「あっちで桔梗といるじゃんよ。ほらほら、久々の休みなんだからそんなピリピリするもんじゃないじゃん」
一方「うるせェ!俺はいつもこンなんだよ!!」
上条「……なんかお前、丸くなったか?」
一方「アァン?」
上条「いや、お前って知り合いとのんびりお散歩……なんてキャラじゃなかったろ、多分」
一方「………うるせェ」
上条「……ま、いいや。青髪ピアスが勝手にぶつかったっての、信じるよ」
一方「まだ信じてなかったのかよォ」
上条「だってキャラじゃねーし」
一方「テメェ……」ビキッ
上条「あ、警備員の……」
愛穂「お、昨日ぶりじゃんか少年。でも同じ学校なんだからいい加減に私の名前を覚えるじゃん?」
上条「あー……すいません(夏休みまでの記憶ないとか言えねー)」
一方「……チッ、今日はお預けかよォ……おいヨミカワ!ガキはどこ行った!?」チラッ
愛穂「あっちで桔梗といるじゃんよ。ほらほら、久々の休みなんだからそんなピリピリするもんじゃないじゃん」
一方「うるせェ!俺はいつもこンなんだよ!!」
上条「……なんかお前、丸くなったか?」
一方「アァン?」
上条「いや、お前って知り合いとのんびりお散歩……なんてキャラじゃなかったろ、多分」
一方「………うるせェ」
上条「……ま、いいや。青髪ピアスが勝手にぶつかったっての、信じるよ」
一方「まだ信じてなかったのかよォ」
上条「だってキャラじゃねーし」
一方「テメェ……」ビキッ
533: 2010/03/05(金) 15:11:38.32 ID:yl96a98pO
愛穂「っていうか、二人はなんで睨みあってるんじゃん?」
一方「勝手に俺にぶつかって反射喰らったコイツを、俺が攻撃したって勘違いしてただけだ……まあ、いざこざは前にもあったしなァ」
上条「いやあ、すいません。俺の早とちりで」
愛穂「それはいいんだけど……ってことは一方通行、チョーカーのスイッチ切り替わりっぱなしじゃん?」
一方「ゲッ!?ヤベェヤベェ……」カチッ
愛穂「気を付けなきゃ電池切れるじゃんか。……それと少年」
上条「はい?」
愛穂「少年の愚直さは美徳じゃん。でも、友達を守るためになんでも拳を握ればいいってもんでもないじゃんか。もう少し、自分の能力だけじゃなくて大人も頼るじゃんか」
上条「すいません……」
愛穂「地下街の時も、この前も、今日も。多分、こんなのはほんの一部じゃん?若い内に無茶はするもんじゃないじゃんか」
上条「……若い内にって、先生も若いじゃないですか」
愛穂「そんな屁理屈は通らないじゃん。……大体、君になにかあったら月詠センセが泣くじゃんか」
上条「あっ」
一方「勝手に俺にぶつかって反射喰らったコイツを、俺が攻撃したって勘違いしてただけだ……まあ、いざこざは前にもあったしなァ」
上条「いやあ、すいません。俺の早とちりで」
愛穂「それはいいんだけど……ってことは一方通行、チョーカーのスイッチ切り替わりっぱなしじゃん?」
一方「ゲッ!?ヤベェヤベェ……」カチッ
愛穂「気を付けなきゃ電池切れるじゃんか。……それと少年」
上条「はい?」
愛穂「少年の愚直さは美徳じゃん。でも、友達を守るためになんでも拳を握ればいいってもんでもないじゃんか。もう少し、自分の能力だけじゃなくて大人も頼るじゃんか」
上条「すいません……」
愛穂「地下街の時も、この前も、今日も。多分、こんなのはほんの一部じゃん?若い内に無茶はするもんじゃないじゃんか」
上条「……若い内にって、先生も若いじゃないですか」
愛穂「そんな屁理屈は通らないじゃん。……大体、君になにかあったら月詠センセが泣くじゃんか」
上条「あっ」
540: 2010/03/05(金) 15:28:21.65 ID:yl96a98pO
愛穂「……君のために泣いてくれる人は沢山いるじゃん。その人たちの為にも、やっぱり無茶はいけないじゃんか」
上条「……」
愛穂(流石に反省したじゃんか?)
上条「……大丈夫です」
愛穂「へ?」
上条「だって、俺は絶対に戻ってきます。怪我の一つや二つはするかもしれませんが、俺は絶対に皆の元に帰るんです。だから、心配することもいらないし、泣く人だっていないんですよ」
愛穂「そ、そんなこと分からないじゃんか!」
上条「俺には、なんの才能も技術もない。精々がこの右手くらいです。……でも、俺は立ち上がれるんです。骨が折れようが筋肉が裂けようが、俺を信じてくれている人がいるなら!俺は何度だって立ち上がれる!」
愛穂「…………」
上条「……生意気言ってすいません。でも、俺は必ず戻ってくるんです。俺がどんなに不幸な人間でも、これだけは絶対なんです。……信じて下さい」
愛穂「…………」
上条「…………」
愛穂「………はぁ」
愛穂「……なんだ、やっぱり月詠センセは良い生徒に恵まれてんじゃん」
上条「……」
愛穂(流石に反省したじゃんか?)
上条「……大丈夫です」
愛穂「へ?」
上条「だって、俺は絶対に戻ってきます。怪我の一つや二つはするかもしれませんが、俺は絶対に皆の元に帰るんです。だから、心配することもいらないし、泣く人だっていないんですよ」
愛穂「そ、そんなこと分からないじゃんか!」
上条「俺には、なんの才能も技術もない。精々がこの右手くらいです。……でも、俺は立ち上がれるんです。骨が折れようが筋肉が裂けようが、俺を信じてくれている人がいるなら!俺は何度だって立ち上がれる!」
愛穂「…………」
上条「……生意気言ってすいません。でも、俺は必ず戻ってくるんです。俺がどんなに不幸な人間でも、これだけは絶対なんです。……信じて下さい」
愛穂「…………」
上条「…………」
愛穂「………はぁ」
愛穂「……なんだ、やっぱり月詠センセは良い生徒に恵まれてんじゃん」
543: 2010/03/05(金) 15:38:19.00 ID:yl96a98pO
愛穂「地下街のときも、一緒にいた友達にそんなこと言ってたじゃん」
上条「そういやそうですね」
愛穂「そういう信念を持つ子は好きじゃんか。そして、それを曲げない子も」
上条「…………」
愛穂「これからも頑張るじゃんよ。ただ、月詠センセを泣かせたらただじゃ済まさないじゃん」
上条「分かってます」
愛穂「うん、ならいいじゃん。あー、あと風紀委員の門戸はいつでも開いてるじゃん……まぁ、組織に縛られるタイプじゃないのは分かってるけど」
上条「風紀委員は……考えときます」
愛穂「いつでも待ってるじゃん。……待たせて悪いね一方通行。そろそろ行くじゃんか」
一方「なげーンだよ説教。待ちくたびれちまったぜ」
愛穂「ふふ、後でファミレスでコーヒーパフェ奢ってやるじゃん」
一方「……そンなもんに釣られる俺じゃねェっての」
愛穂「本当にじゃん?」
一方「……チッ」
ミサカ「行ってしまいましたね、とミサカは今まで空気だった事を挽回すべく発言します」
上条「そういやそうですね」
愛穂「そういう信念を持つ子は好きじゃんか。そして、それを曲げない子も」
上条「…………」
愛穂「これからも頑張るじゃんよ。ただ、月詠センセを泣かせたらただじゃ済まさないじゃん」
上条「分かってます」
愛穂「うん、ならいいじゃん。あー、あと風紀委員の門戸はいつでも開いてるじゃん……まぁ、組織に縛られるタイプじゃないのは分かってるけど」
上条「風紀委員は……考えときます」
愛穂「いつでも待ってるじゃん。……待たせて悪いね一方通行。そろそろ行くじゃんか」
一方「なげーンだよ説教。待ちくたびれちまったぜ」
愛穂「ふふ、後でファミレスでコーヒーパフェ奢ってやるじゃん」
一方「……そンなもんに釣られる俺じゃねェっての」
愛穂「本当にじゃん?」
一方「……チッ」
ミサカ「行ってしまいましたね、とミサカは今まで空気だった事を挽回すべく発言します」
544: 2010/03/05(金) 15:47:38.26 ID:yl96a98pO
上条「悪いな御坂妹」
ミサカ「いえ、特に気にはしていません、とミサカは懐の広さをアピールします」
上条「さーて……適当に街でもフラフラするかな」
ミサカ「ミサカは少し用事があるので、とミサカは名残惜しさを噛み締めつつ別れを宣言します」
上条「そうか。んじゃまたな御坂妹」
ミサカ「はい、とミサカは後ろ髪を引かれる思いでこの場を去ります」
青ピ「…………」ムクリ
青ピ「カミやん、結局最後の最後で放置しくさりよって……」
青ピ「絶対にしばいたるぁぁぁぁあああああっ!」
ミサカ「いえ、特に気にはしていません、とミサカは懐の広さをアピールします」
上条「さーて……適当に街でもフラフラするかな」
ミサカ「ミサカは少し用事があるので、とミサカは名残惜しさを噛み締めつつ別れを宣言します」
上条「そうか。んじゃまたな御坂妹」
ミサカ「はい、とミサカは後ろ髪を引かれる思いでこの場を去ります」
青ピ「…………」ムクリ
青ピ「カミやん、結局最後の最後で放置しくさりよって……」
青ピ「絶対にしばいたるぁぁぁぁあああああっ!」
546: 2010/03/05(金) 15:56:38.15 ID:yl96a98pO
上条「朝の街は静かだなー」
上条「ってアレ?あのスーパーの前にいるのは……」
ミサカ?「あ、これは上条さんではありませんか、とミサカは別個体でありながら運命の再会を演出します」
上条「再会っつっても今別れたばっかだけどな……って、やっぱりお前は御坂妹じゃねーな」
18413「はい、私は妹達のミサカ18413号です、とミサカは他スレのキャラであるにも関わらず躊躇なく使います」
上条「なにやってんだ?」
18413「開店前にスーパーの前を掃除しているのですが、とミサカは出来るバイトであることを宣言します」
上条「そうかそうか。なんだかんだでお前ら楽しくやってんのな」
18413「はい、貴方のお陰です、とミサカは感謝の印にスーパーの割引券を差し上げます」
上条「おお!ありがとうございますミサカ18413号様!!」
18413「私がお礼のつもりで渡したのに、とミサカは逆にお礼を言われたことに戸惑いを感じます」
「不思議系キャラは。私の方が先」
上条「ってアレ?あのスーパーの前にいるのは……」
ミサカ?「あ、これは上条さんではありませんか、とミサカは別個体でありながら運命の再会を演出します」
上条「再会っつっても今別れたばっかだけどな……って、やっぱりお前は御坂妹じゃねーな」
18413「はい、私は妹達のミサカ18413号です、とミサカは他スレのキャラであるにも関わらず躊躇なく使います」
上条「なにやってんだ?」
18413「開店前にスーパーの前を掃除しているのですが、とミサカは出来るバイトであることを宣言します」
上条「そうかそうか。なんだかんだでお前ら楽しくやってんのな」
18413「はい、貴方のお陰です、とミサカは感謝の印にスーパーの割引券を差し上げます」
上条「おお!ありがとうございますミサカ18413号様!!」
18413「私がお礼のつもりで渡したのに、とミサカは逆にお礼を言われたことに戸惑いを感じます」
「不思議系キャラは。私の方が先」
551: 2010/03/05(金) 16:12:25.41 ID:yl96a98pO
上条「あれ?姫神?……なんだなんだ?今日はヤケに知り合いに会う朝だな」
姫神「その子より先に。私の方が不思議系としてデビューしたのに。私は。依然として空気」
18413「まあ私はオリキャラ(他人の)なのでこの場合比較すべきはミサカ10032号なのでしょうが、とミサカは微妙な訂正をいれます」
上条「そんなことより、姫神はなにやってんだ?」
姫神「(私のキャラ付けは。上条くんにとっては『そんなこと』……)……私は滅多に本編にもSSにも出ることはないから。ここぞとばかりに登場しただけ」
18413「実はこの作者は姫神SS書いたことあるのですが、とミサカは不要なアピールを行います」
上条「……なんだろう。こいつらがいると、確実に舞台裏ネタが盛りだくさんになりそうな気がする」
姫神「それは気がするじゃなくて。事実」
18413「両方ともギャグキャラですから、とミサカは実はシリアスも出来る自分をひた隠しにします」
上条「……ここだけ世界が違う……」
「にゃー!カミやん両手に花かこの野郎!!」
姫神「その子より先に。私の方が不思議系としてデビューしたのに。私は。依然として空気」
18413「まあ私はオリキャラ(他人の)なのでこの場合比較すべきはミサカ10032号なのでしょうが、とミサカは微妙な訂正をいれます」
上条「そんなことより、姫神はなにやってんだ?」
姫神「(私のキャラ付けは。上条くんにとっては『そんなこと』……)……私は滅多に本編にもSSにも出ることはないから。ここぞとばかりに登場しただけ」
18413「実はこの作者は姫神SS書いたことあるのですが、とミサカは不要なアピールを行います」
上条「……なんだろう。こいつらがいると、確実に舞台裏ネタが盛りだくさんになりそうな気がする」
姫神「それは気がするじゃなくて。事実」
18413「両方ともギャグキャラですから、とミサカは実はシリアスも出来る自分をひた隠しにします」
上条「……ここだけ世界が違う……」
「にゃー!カミやん両手に花かこの野郎!!」
553: 2010/03/05(金) 16:20:41.34 ID:yl96a98pO
上条「あ、土御門」
元春「なんでカミやんばっかこんな女の子に囲まれてモテモテウハウハライフをエンジョイしてんだにゃー!」
上条「青髪ピアスもさっき似たようなこと言ってたぞ」
元春「にゃー!アイツも裏切り者だぜよ!ちゃっかりカミやんのコネにあやかって常磐台女子寮でのバイトゲッツしやがってー!」
上条「そういやそうだった」
元春「おいコラカミやん!!俺にも青ピみたいにバイト紹介するにゃ!!!」
上条「背中を刺す刃なんて魔法名の奴にバイト任せられるかっての」
元春「チクショー!こんな時ばっか魔術師かぶれなこと言いやがって!!許せんぜよ!」
「土御門、こんなところで油を売っていたのですか」
元春「なんでカミやんばっかこんな女の子に囲まれてモテモテウハウハライフをエンジョイしてんだにゃー!」
上条「青髪ピアスもさっき似たようなこと言ってたぞ」
元春「にゃー!アイツも裏切り者だぜよ!ちゃっかりカミやんのコネにあやかって常磐台女子寮でのバイトゲッツしやがってー!」
上条「そういやそうだった」
元春「おいコラカミやん!!俺にも青ピみたいにバイト紹介するにゃ!!!」
上条「背中を刺す刃なんて魔法名の奴にバイト任せられるかっての」
元春「チクショー!こんな時ばっか魔術師かぶれなこと言いやがって!!許せんぜよ!」
「土御門、こんなところで油を売っていたのですか」
560: 2010/03/05(金) 16:31:28.27 ID:yl96a98pO
18413「次から次へと新キャラが、とミサカは余りのめまぐるしさに少しげんなりとします」
神裂「おや、上条当麻ではありませんか」
上条「神裂。久しぶりだな」
神裂「あの子が会いたがっていましたよ。天草式の面々も、ロンドンの女子寮の面々もですが」
上条「そっか、皆元気なんだな」
神裂「ええ、貴方のお陰です。……と、そんなことより土御門。こんなところで油を売ってないで、さっさと任務に戻らなければ」
元春「だってカミやんばっかずるいぜよ!常磐台女子寮の寮監代理を任されてるなんて!」
神裂「寮監……代理?」
上条「ああ、常磐台中学ってとこの女子寮の寮監が忙しいから、代理として寮監やってんだ」
神裂「なるほど。……もう寮監の仕事には慣れた頃で?」
上条「まあな。まだまだ至らない事はありそうだけど」
神裂「ふむ」
元春(…………なんだか凄く嫌な予感がする)
神裂「おや、上条当麻ではありませんか」
上条「神裂。久しぶりだな」
神裂「あの子が会いたがっていましたよ。天草式の面々も、ロンドンの女子寮の面々もですが」
上条「そっか、皆元気なんだな」
神裂「ええ、貴方のお陰です。……と、そんなことより土御門。こんなところで油を売ってないで、さっさと任務に戻らなければ」
元春「だってカミやんばっかずるいぜよ!常磐台女子寮の寮監代理を任されてるなんて!」
神裂「寮監……代理?」
上条「ああ、常磐台中学ってとこの女子寮の寮監が忙しいから、代理として寮監やってんだ」
神裂「なるほど。……もう寮監の仕事には慣れた頃で?」
上条「まあな。まだまだ至らない事はありそうだけど」
神裂「ふむ」
元春(…………なんだか凄く嫌な予感がする)
562: 2010/03/05(金) 16:42:20.84 ID:yl96a98pO
神裂「……実は、今ロンドンのイギリス清教女子寮の管理人が、かなり体調が悪いのです」
元春「やっぱりにゃぁぁぁぁぁあああああっ!!」
神裂「元々、結構な高齢ですから、いつ倒れて入院するか分からないんです。勿論、そうなった場合にいつ復帰出来るかも」
上条「………で?」
神裂「そうなった場合、管理人代理を貴方にお願いしたいのですが」
上条「…………え、えええええええっ!!」
元春「カミやんばっかズルいにゃぁぁぁぁぁぁぁああああっ!!」
神裂「も、勿論、そうなった場合で結構です!」アセアセ
スススス
元春「………ねーちん、まさかその機会に借りを返そう……とか思ってないかにゃ?」ヒソヒソ
神裂「ち、違います!……寮生は全員上条当麻を知っていますし、戦友として信頼もしています!ですから、寮監としての業務経験のあることからも、上条当麻が適役だと思っただけで………その………」ゴニョゴニョ
元春「…………(カミやん頃すぜよ)」ビキビキ
上条「…………分かった。ただ、こっちの寮監代理が終わってからになると思うが良いか?」
神裂「は、はい!そもそもこちらもいつそうなるか分かりませんから」アセアセ
元春「やっぱりにゃぁぁぁぁぁあああああっ!!」
神裂「元々、結構な高齢ですから、いつ倒れて入院するか分からないんです。勿論、そうなった場合にいつ復帰出来るかも」
上条「………で?」
神裂「そうなった場合、管理人代理を貴方にお願いしたいのですが」
上条「…………え、えええええええっ!!」
元春「カミやんばっかズルいにゃぁぁぁぁぁぁぁああああっ!!」
神裂「も、勿論、そうなった場合で結構です!」アセアセ
スススス
元春「………ねーちん、まさかその機会に借りを返そう……とか思ってないかにゃ?」ヒソヒソ
神裂「ち、違います!……寮生は全員上条当麻を知っていますし、戦友として信頼もしています!ですから、寮監としての業務経験のあることからも、上条当麻が適役だと思っただけで………その………」ゴニョゴニョ
元春「…………(カミやん頃すぜよ)」ビキビキ
上条「…………分かった。ただ、こっちの寮監代理が終わってからになると思うが良いか?」
神裂「は、はい!そもそもこちらもいつそうなるか分かりませんから」アセアセ
567: 2010/03/05(金) 16:53:35.69 ID:yl96a98pO
神裂「そういうことですから、連絡があったときはよろしくお願いしますね」
上条「ああ、分かった」
18413「安易に別ルートフラグは立てるべきじゃないと思いますが、とミサカは呆れ顔を作りつつもwktkします」
元春(…………む、気配!隠れるぜよ)コソコソ
上条「あれ?土御門……消えた?」
神裂「土御門……また逃げられましたね」
「あ!いたぞー!」「どこだオラァ!」「焼き討ちにしろォ!」
上条「は?」
青ピ「アイツだ!あのツンツン黒髪だ!……ってあー!また新しい女の子を二人も!しかも巫女さんにセクシーなねーちゃんやんけ!」
「畜生!」「頃す!」「しばく!」「なぶる!」「掘る!」「焼き討ちにしてやるぜヒャッハー!」
姫神「多人数が出ると。やっぱり私は空気になる」
神裂「セクシーなねーちゃん……私のことでしょうか?」
18413「私は個体差が見分けがつきませんから、とミサカは補足説明を行います」
上条「な、なんだなんだ?」
上条「ああ、分かった」
18413「安易に別ルートフラグは立てるべきじゃないと思いますが、とミサカは呆れ顔を作りつつもwktkします」
元春(…………む、気配!隠れるぜよ)コソコソ
上条「あれ?土御門……消えた?」
神裂「土御門……また逃げられましたね」
「あ!いたぞー!」「どこだオラァ!」「焼き討ちにしろォ!」
上条「は?」
青ピ「アイツだ!あのツンツン黒髪だ!……ってあー!また新しい女の子を二人も!しかも巫女さんにセクシーなねーちゃんやんけ!」
「畜生!」「頃す!」「しばく!」「なぶる!」「掘る!」「焼き討ちにしてやるぜヒャッハー!」
姫神「多人数が出ると。やっぱり私は空気になる」
神裂「セクシーなねーちゃん……私のことでしょうか?」
18413「私は個体差が見分けがつきませんから、とミサカは補足説明を行います」
上条「な、なんだなんだ?」
571: 2010/03/05(金) 17:08:42.56 ID:yl96a98pO
青ピ「ここにおわすは非モテ男総勢134名!前回の常磐台中学女子寮のバイトで不採用だった面々の一部にお前のフラグメイカーっぷりにムカついた有志の方々や!さあ、往生せいカミやん!!」
上条「は、はぁ?」
「覚悟しろ!」「お命頂戴!」「絶対●す!」「氏なす!」「氏ろす!」「なぶる!」「ねぶる!」「掘る!」「ヒャッハー!」「」「」「」「」「」「」「「「「」」」」」」」」………
青ピ「やっちまえ!」
上条「う、うわわわわわわ」タタタタタッ
「逃げたぞ!」「追え!」
ドダダダダダダダダ
上条「ふ、ふ、ふ、ふ、」
上条「不幸――――だぁ――――っ!」
18413「嵐の様でしたね、とミサカはスーパーの開店準備に戻ります」ガララ
神裂「では私は土御門を捕まえに」シュバッ
姫神「………私は。空気」
上条「は、はぁ?」
「覚悟しろ!」「お命頂戴!」「絶対●す!」「氏なす!」「氏ろす!」「なぶる!」「ねぶる!」「掘る!」「ヒャッハー!」「」「」「」「」「」「」「「「「」」」」」」」」………
青ピ「やっちまえ!」
上条「う、うわわわわわわ」タタタタタッ
「逃げたぞ!」「追え!」
ドダダダダダダダダ
上条「ふ、ふ、ふ、ふ、」
上条「不幸――――だぁ――――っ!」
18413「嵐の様でしたね、とミサカはスーパーの開店準備に戻ります」ガララ
神裂「では私は土御門を捕まえに」シュバッ
姫神「………私は。空気」
572: 2010/03/05(金) 17:11:01.48 ID:yl96a98pO
そんなわけで上条さんの朝は終了です
次から女子寮に戻りますが、その前に少しおまけをば
次から女子寮に戻りますが、その前に少しおまけをば
576: 2010/03/05(金) 17:22:04.16 ID:yl96a98pO
とあるファミレス
一方「……」ズコー
愛穂「……そんなに不機嫌そうな顔はするもんじゃないじゃん」
芳川「そんなにあの男の子とお話ししていたかったの?」
一方「ばっ……!ち、違ェよ!」ゲホゴホ
打止「わー!貴方にもそういうラヴなロマンスがあるんだね!ってミサカはミサカは驚いてみたり!」
一方「あ、アホなこと言ってっとブッ頃すぞ!!」
愛穂「ファミレスで大きな声でそんなこと言うもんじゃないじゃん」
芳川「そうよ。っていうか、あなたは一応女の子なんだからしゃべり方は気を付けなさい」
一方「……性別とかくっだらねェ」
芳川「フフ……本当は自分が一番分かってるくせに」
愛穂「ホルモンバランスを敢えて操作しないのは、憧れの裏返しじゃん?」
一方「…………」ズコー
打止「ジュースを音を立てて飲むのはお行儀が悪いんだよ!ってミサカはミサカは大人なふりして注意してみたり!」
一方「……」ズコー
愛穂「……そんなに不機嫌そうな顔はするもんじゃないじゃん」
芳川「そんなにあの男の子とお話ししていたかったの?」
一方「ばっ……!ち、違ェよ!」ゲホゴホ
打止「わー!貴方にもそういうラヴなロマンスがあるんだね!ってミサカはミサカは驚いてみたり!」
一方「あ、アホなこと言ってっとブッ頃すぞ!!」
愛穂「ファミレスで大きな声でそんなこと言うもんじゃないじゃん」
芳川「そうよ。っていうか、あなたは一応女の子なんだからしゃべり方は気を付けなさい」
一方「……性別とかくっだらねェ」
芳川「フフ……本当は自分が一番分かってるくせに」
愛穂「ホルモンバランスを敢えて操作しないのは、憧れの裏返しじゃん?」
一方「…………」ズコー
打止「ジュースを音を立てて飲むのはお行儀が悪いんだよ!ってミサカはミサカは大人なふりして注意してみたり!」
582: 2010/03/05(金) 17:31:50.95 ID:yl96a98pO
一方「……大体、アイツと俺は頃し合いをしてきた関係なンだぞ……今更フツーの関係になんかなれっかよ」
芳川「でも、なりたいんでしょ?」
愛穂「諦めるにはまだ早いじゃん」
一方「…………」ズコー
「あっ!アホ毛ちゃん!お久しぶりだね!」
打止「ほえ?ってあ!いつかの花飾りのお姉ちゃん!ってミサカはミサカは感動的な再開に喜んでみたりっ!」
初春「わー!また会うなんて思わなかった!」
佐天「わー、可愛い娘だね。初春いつのまに生んでたの」
初春「違います!っていうか、髪の色も見た目も全然違うじゃないですか!」
佐天「じょーだんよじょーだん♪……ってあれ?なんか誰かに似てる気が…………?」
芳川「でも、なりたいんでしょ?」
愛穂「諦めるにはまだ早いじゃん」
一方「…………」ズコー
「あっ!アホ毛ちゃん!お久しぶりだね!」
打止「ほえ?ってあ!いつかの花飾りのお姉ちゃん!ってミサカはミサカは感動的な再開に喜んでみたりっ!」
初春「わー!また会うなんて思わなかった!」
佐天「わー、可愛い娘だね。初春いつのまに生んでたの」
初春「違います!っていうか、髪の色も見た目も全然違うじゃないですか!」
佐天「じょーだんよじょーだん♪……ってあれ?なんか誰かに似てる気が…………?」
588: 2010/03/05(金) 17:41:07.06 ID:yl96a98pO
個人的に、一方通行の性別が一方通行ってのに賛成なんです
ベース女の子の、男混じりみたいな
本当は女の子なんだけど、男らしい性格を分かっているから体つきも男っぽくホルモンバランスを操作したり
だから台詞も男っぽくなってるみたいな
とにかくそういうコンプレックスを持つ卑屈な一方通行さん萌え
ベース女の子の、男混じりみたいな
本当は女の子なんだけど、男らしい性格を分かっているから体つきも男っぽくホルモンバランスを操作したり
だから台詞も男っぽくなってるみたいな
とにかくそういうコンプレックスを持つ卑屈な一方通行さん萌え
592: 2010/03/05(金) 17:59:05.49 ID:yl96a98pO
一方「あン?知り合いか打ち止め?」
打止「うん!いつか私が人質になりかけたとき、庇ってくれたんだよ!」
一方「人質…………アァ」
初春「……あっ!あの時の白い人!……あ、あの、その節は本当にありがとうございました!!」ペコッ
一方「………気にすんなよ」
佐天「あ、あれ?こっちの人とも知り合い?」
愛穂「……全然状況が掴めないじゃん」
芳川「あなたは幻想御手って繋がりがあるけど、私なんて場面的にも被ったためしがないんだけど」
打止「うん!いつか私が人質になりかけたとき、庇ってくれたんだよ!」
一方「人質…………アァ」
初春「……あっ!あの時の白い人!……あ、あの、その節は本当にありがとうございました!!」ペコッ
一方「………気にすんなよ」
佐天「あ、あれ?こっちの人とも知り合い?」
愛穂「……全然状況が掴めないじゃん」
芳川「あなたは幻想御手って繋がりがあるけど、私なんて場面的にも被ったためしがないんだけど」
602: 2010/03/05(金) 18:27:35.38 ID:yl96a98pO
一方「第二位ン時に、アイツに人質にされかけた打ち止めを庇ったンだよ」
打止「あの時のことは感謝しきれないかも!ってミサカはミサカは抱きついてみたり!」
初春「あはは~もう可愛いな~アホ毛ちゃんは~♪」
佐天「やっぱり誰かに似てる気がする……うーん……」
愛穂「ああ、あの時に現場にいたのか。……って、良く無事だったじゃん!?」
一方「…………」
初春「……多分、攻撃の余波は全部この人が防いでくれたんじゃないでしょうか?」
一方「……」ギクッ
愛穂「……本当か?」
芳川「ベクトルの操作によっては、相手の攻撃ごと巻き込んで余波を打ち消すくらいは出きるかもね……もっとも、私は現場にいなかったけれど」
愛穂「……だとしたら表彰モンじゃんか、一方通行」
一方「……そもそもあれは、俺が原因で起きたようなモンだ。義務だよ、義務」
愛穂「望みもしない義務を真っ当にこなせる奴こそ立派じゃんか。よくやったな一方通行」
一方「…………」
打止「あの時のあなたはカッコよかったんだよ!ってミサカはミサカはのろけてみたり」
打止「あの時のことは感謝しきれないかも!ってミサカはミサカは抱きついてみたり!」
初春「あはは~もう可愛いな~アホ毛ちゃんは~♪」
佐天「やっぱり誰かに似てる気がする……うーん……」
愛穂「ああ、あの時に現場にいたのか。……って、良く無事だったじゃん!?」
一方「…………」
初春「……多分、攻撃の余波は全部この人が防いでくれたんじゃないでしょうか?」
一方「……」ギクッ
愛穂「……本当か?」
芳川「ベクトルの操作によっては、相手の攻撃ごと巻き込んで余波を打ち消すくらいは出きるかもね……もっとも、私は現場にいなかったけれど」
愛穂「……だとしたら表彰モンじゃんか、一方通行」
一方「……そもそもあれは、俺が原因で起きたようなモンだ。義務だよ、義務」
愛穂「望みもしない義務を真っ当にこなせる奴こそ立派じゃんか。よくやったな一方通行」
一方「…………」
打止「あの時のあなたはカッコよかったんだよ!ってミサカはミサカはのろけてみたり」
608: 2010/03/05(金) 18:49:19.04 ID:HTWMg2ESO
初春「じゃーねー」
佐天「……誰かに………似てる………」
芳川「元気な子達だったわ。若いって良いわね」
打止「ヨシカワまるでおばさんみたい!ってミサカはミサカは躊躇なく事実を突き付けてみる!」
一方通行「……俺が感謝されるたァな。世も末だ」
愛穂「アンタは立派にヒーローやってんじゃんか、一方通行。悪だなんだって気張るより、そっちのが似合ってるじゃん」
一方「……バカ言え」
打止「アナタがどんなに自虐しても、アナタはいつだって私のヒーローなんだよ、ってミサカはミサカは抱きついてみたり」
一方「…………」
芳川「貴方が自分を悪党だと言っても、貴方をヒーローと思う人がいたら貴方はヒーローなのよ、一方通行。そして、そう思っているのはここに三人いるし、さっきの子だってそう。……もしかすると、まだまだ沢山いるのかも」
一方「…………バカらしい」
打止「……これからも守ってね一方通行、ってミサカはミサカはヒロインを演じてみたり」
一方「…………」
佐天「……誰かに………似てる………」
芳川「元気な子達だったわ。若いって良いわね」
打止「ヨシカワまるでおばさんみたい!ってミサカはミサカは躊躇なく事実を突き付けてみる!」
一方通行「……俺が感謝されるたァな。世も末だ」
愛穂「アンタは立派にヒーローやってんじゃんか、一方通行。悪だなんだって気張るより、そっちのが似合ってるじゃん」
一方「……バカ言え」
打止「アナタがどんなに自虐しても、アナタはいつだって私のヒーローなんだよ、ってミサカはミサカは抱きついてみたり」
一方「…………」
芳川「貴方が自分を悪党だと言っても、貴方をヒーローと思う人がいたら貴方はヒーローなのよ、一方通行。そして、そう思っているのはここに三人いるし、さっきの子だってそう。……もしかすると、まだまだ沢山いるのかも」
一方「…………バカらしい」
打止「……これからも守ってね一方通行、ってミサカはミサカはヒロインを演じてみたり」
一方「…………」
609: 2010/03/05(金) 18:50:17.57 ID:yl96a98pO
……守ってやるよ
俺は悪党だ。それは変えるつもりはねェ
だが、悪党が守っちゃなンねェなんてルールはねェんだ
あの8月31日に誓ったじゃねェか。
………俺は、いつでもお前の悪党だ。
いつまでもな。
俺は悪党だ。それは変えるつもりはねェ
だが、悪党が守っちゃなンねェなんてルールはねェんだ
あの8月31日に誓ったじゃねェか。
………俺は、いつでもお前の悪党だ。
いつまでもな。
610: 2010/03/05(金) 18:51:30.14 ID:yl96a98pO
というわけで番外終了っす
さー今日一日スレタイから大分離れてしまいました
じゃ、上条さんに戻ります
さー今日一日スレタイから大分離れてしまいました
じゃ、上条さんに戻ります
614: 2010/03/05(金) 19:03:15.64 ID:yl96a98pO
常磐台学生寮 AM10:20
上条「あー……結局二時間半近くマラソンしてしまった……」
寮監「おや、上条くん。随分と疲れているようじゃないか」
上条「はぁ、まあ色々ありまして……って、あんだけのことがあったのにまだ朝かよ……」
寮監「後でシャワーでも浴びると良い。だが、その前に話がある」
上条「……?話、ですか」
寮監「うむ。寮監室で話そう」
上条「あー……結局二時間半近くマラソンしてしまった……」
寮監「おや、上条くん。随分と疲れているようじゃないか」
上条「はぁ、まあ色々ありまして……って、あんだけのことがあったのにまだ朝かよ……」
寮監「後でシャワーでも浴びると良い。だが、その前に話がある」
上条「……?話、ですか」
寮監「うむ。寮監室で話そう」
618: 2010/03/05(金) 19:18:47.17 ID:yl96a98pO
上条「……で、話ってなんでしょう」
寮監「うむ。……君は寮生の諸君から人気があるようだな」
上条「はぁ」
寮監「寮監代理としての業務もきちんとこなしているとの報告も受けている。私としては、非常にありがたく思っているよ」
上条「あ、ありがとうございます」
寮監「ふむ……ただね、一つ残念な事があるのだ」
上条「……なんでしょう?」
寮監「……寮則と、それに伴う罰則についてはどうしているかね?」
上条「……今のところ罰則を適用した違犯者がいないのでなんとも……」
寮監「……それなのだよ。君は、些か寮則について考え方が甘い」
上条「……甘いですか」
寮監「うむ」
寮監「うむ。……君は寮生の諸君から人気があるようだな」
上条「はぁ」
寮監「寮監代理としての業務もきちんとこなしているとの報告も受けている。私としては、非常にありがたく思っているよ」
上条「あ、ありがとうございます」
寮監「ふむ……ただね、一つ残念な事があるのだ」
上条「……なんでしょう?」
寮監「……寮則と、それに伴う罰則についてはどうしているかね?」
上条「……今のところ罰則を適用した違犯者がいないのでなんとも……」
寮監「……それなのだよ。君は、些か寮則について考え方が甘い」
上条「……甘いですか」
寮監「うむ」
621: 2010/03/05(金) 19:34:04.14 ID:yl96a98pO
寮監「寮則は絶対だ。団体が団体としてあるためには、規律は守らねばならん。だからこそ、罰則というものがある」
上条「はい」
寮監「寮則に違反したものには、必ず規定通りの罰則を与えること。これは遵守してくれたまえ」
上条「……はい」
寮監「……私と違って君は優しいからな。心が痛むだろうが、頼んだぞ」
上条「……はい」
寮監「うむ。……ああ、それから、Dを助けてくれた一件についても感謝している。その顔の怪我、そこで負ったそうじゃないか」
上条「ああ、このくらいならどうってことないですよ」
寮監「やはり頼もしいな。……本当にありがとう」
上条「……」
上条「はい」
寮監「寮則に違反したものには、必ず規定通りの罰則を与えること。これは遵守してくれたまえ」
上条「……はい」
寮監「……私と違って君は優しいからな。心が痛むだろうが、頼んだぞ」
上条「……はい」
寮監「うむ。……ああ、それから、Dを助けてくれた一件についても感謝している。その顔の怪我、そこで負ったそうじゃないか」
上条「ああ、このくらいならどうってことないですよ」
寮監「やはり頼もしいな。……本当にありがとう」
上条「……」
622: 2010/03/05(金) 19:41:30.15 ID:yl96a98pO
上条「……さっきの罰則の話ですけど」
寮監「なんだ?」
上条「寮監さんも本当は心が痛いんじゃないですか?」
寮監「……」
上条「寮生の事を本当に心配している人が、心を痛めずに罰則を与えるわけがないと思うんですよ、俺は。……すいません、分かったような口を」
寮監「……いや、構わんよ」
上条「……今後は、きちんと寮則と罰則を遵守します」
寮監「頑張りたまえよ。君のことは信頼しているし頼りにしているからな」
上条「はい」
寮監「フフ……さ、堅い話は終りだ。そろそろ昼だし、一緒に昼食でもとらないか?」
上条「は、はい!喜んで!」
寮監「なんだ?」
上条「寮監さんも本当は心が痛いんじゃないですか?」
寮監「……」
上条「寮生の事を本当に心配している人が、心を痛めずに罰則を与えるわけがないと思うんですよ、俺は。……すいません、分かったような口を」
寮監「……いや、構わんよ」
上条「……今後は、きちんと寮則と罰則を遵守します」
寮監「頑張りたまえよ。君のことは信頼しているし頼りにしているからな」
上条「はい」
寮監「フフ……さ、堅い話は終りだ。そろそろ昼だし、一緒に昼食でもとらないか?」
上条「は、はい!喜んで!」
626: 2010/03/05(金) 19:51:07.25 ID:yl96a98pO
寮監「……久しぶりに源蔵氏の料理を食べたが、やはり美味いな」
上条「ええ。お陰で、俺の舌が肥えちゃって肥えちゃって」
寮監「ははは、今の内に目一杯肥やしたまえ」
上条「そうします……っと寮監さん」
寮監「ん?」
上条「寮監さんって意外に可愛らしいご趣味なんですね」
寮監「……やはり似合わんか。だから私物については気にするなと……」
上条「いやー似合ってますよ。ああいう趣味って可愛いじゃないですか」
寮監「……!…大人をからかうのはよしたまえ」ドキドキ
上条「へ?……ああ、可愛いって趣味のことっす。すいません紛らわしくて」
寮監「………だろうな」ハァ
上条「ええ。お陰で、俺の舌が肥えちゃって肥えちゃって」
寮監「ははは、今の内に目一杯肥やしたまえ」
上条「そうします……っと寮監さん」
寮監「ん?」
上条「寮監さんって意外に可愛らしいご趣味なんですね」
寮監「……やはり似合わんか。だから私物については気にするなと……」
上条「いやー似合ってますよ。ああいう趣味って可愛いじゃないですか」
寮監「……!…大人をからかうのはよしたまえ」ドキドキ
上条「へ?……ああ、可愛いって趣味のことっす。すいません紛らわしくて」
寮監「………だろうな」ハァ
627: 2010/03/05(金) 19:52:42.80 ID:yl96a98pO
上条「寮監さんは、やっぱ可愛いというか綺麗じゃないですか。そういう綺麗でキビキビした人がああいう趣味だったりすると、男ってクラッとしたりするんすよ……って、高校生が偉そうにすいません」
寮監「い、いや構わんよ(上げて落として……また上げるのかこの少年は……)」ドキドキ
上条「……っていうか、寮監さんって結婚とかお付き合いしてる人はいないんですか?」
寮監「残念だがな。こんな性格だ、夫も恋人もおらんよ」
上条「そーなんすか?俺ならほっとかないのに」
寮監「……ッ!?」ドキドキドキドキ
寮監「い、いや構わんよ(上げて落として……また上げるのかこの少年は……)」ドキドキ
上条「……っていうか、寮監さんって結婚とかお付き合いしてる人はいないんですか?」
寮監「残念だがな。こんな性格だ、夫も恋人もおらんよ」
上条「そーなんすか?俺ならほっとかないのに」
寮監「……ッ!?」ドキドキドキドキ
637: 2010/03/05(金) 20:35:16.10 ID:yl96a98pO
上条「まあ、俺みたいな子供じゃ相手にもしてもらえないんでしょうけれど」アハハハハ
寮監「………」ドキドキ
上条「あ、そういえば寮監さん」
寮監「な、なんだね」ドキドキ
上条「寮監室のシャワーが故障してるみたいなんですよ。どうすればいいですかね?」
寮監「……私が業者を呼んでおこう。それまでは大浴場か、シャワー室を消灯後に使いたまえ」
上条「ありがとうございます」
寮監「……上条くん」
上条「はい」
寮監「そういう上条くんは、付き合っている女性はいないのかね?」
上条「いませんよ。っていうかいるわけないですよ。生来女の子と付き合ったこともなければ告白されたためしもない俺ですから…………って自分で言ってて虚しい……」
寮監「なら、好みの女性はどういうタイプなのかね?」
上条「んー、寮の管理人のお姉さんタイプですかね……要は年上のおねーさんが好きなんですけど……って、あ」
寮監「……わ、私はお姉さんという年ではないからな。気にするな」ドキドキ
上条「あ、あは、あはははは……(良く考えたらタイプど真ん中じゃないですかー!)」
寮監「………」ドキドキ
上条「あ、そういえば寮監さん」
寮監「な、なんだね」ドキドキ
上条「寮監室のシャワーが故障してるみたいなんですよ。どうすればいいですかね?」
寮監「……私が業者を呼んでおこう。それまでは大浴場か、シャワー室を消灯後に使いたまえ」
上条「ありがとうございます」
寮監「……上条くん」
上条「はい」
寮監「そういう上条くんは、付き合っている女性はいないのかね?」
上条「いませんよ。っていうかいるわけないですよ。生来女の子と付き合ったこともなければ告白されたためしもない俺ですから…………って自分で言ってて虚しい……」
寮監「なら、好みの女性はどういうタイプなのかね?」
上条「んー、寮の管理人のお姉さんタイプですかね……要は年上のおねーさんが好きなんですけど……って、あ」
寮監「……わ、私はお姉さんという年ではないからな。気にするな」ドキドキ
上条「あ、あは、あはははは……(良く考えたらタイプど真ん中じゃないですかー!)」
643: 2010/03/05(金) 20:49:26.26 ID:yl96a98pO
寮監「……では、また頼むぞ」
上条「はい、任せて下さい」
寮監「いつになるかは分からんが、また寮に戻ることが決まった時に連絡する」
上条「はい」
寮監「それから……そ、それ以外の時でも好きなときに電話は掛けても良いからな」
上条「はい」
寮監「それから、今日は御坂の門限は気にしないで良い。実験で遅くなるそうだ」
上条「分かりました」
寮監「……で、では行ってくるからな」
上条「行っちゃったな」
上条「さー、寮監代理を頑張るぞーっと」
644: 2010/03/05(金) 20:51:57.03 ID:yl96a98pO
ダメだ基本的に妄想力が足りん……
というわけで寮監ルート終了っす
ちなみに、これで入れ知恵してもらったネタで触れてないのは残る二つ(多分)
まだまだネタは募集しています
というわけで寮監ルート終了っす
ちなみに、これで入れ知恵してもらったネタで触れてないのは残る二つ(多分)
まだまだネタは募集しています
658: 2010/03/05(金) 21:02:44.65 ID:yl96a98pO
ちなみに一応設定の確認
舞台:常磐台学生寮での日常
メイン登場人物:上条当麻、御坂美琴、白井黒子、源蔵、舞夏、生徒A~G
モブは増えたり消えたりな可能性あり
寮監代理は無期限、適当に切ります
インデックスはイギリスで調整中
多分イギリス清教女子寮ルートで絡むことがあったらいいのに
舞台:常磐台学生寮での日常
メイン登場人物:上条当麻、御坂美琴、白井黒子、源蔵、舞夏、生徒A~G
モブは増えたり消えたりな可能性あり
寮監代理は無期限、適当に切ります
インデックスはイギリスで調整中
多分イギリス清教女子寮ルートで絡むことがあったらいいのに
672: 2010/03/05(金) 21:29:13.75 ID:yl96a98pO
夜・消灯後
上条「なんだかんだで今日も一日終わったぜー……」
上条「色々午前中にありすぎて疲れた……」
上条「大浴場……は止めておこう。昨日の二の舞はキツいしな」
上条「シャワー室行くか……」
ガチャッ
上条「ふーん、いくつもシャワー用の個室がならんでるわけか。……観葉植物まであるし豪華だな」
上条「ま、いいや。適当に使うか」
シャアアアアアアアア
上条「……あー、シャワー気持ちいー……」
ガチャッ
「あ~……つっかれたわー」
上条「なんだかんだで今日も一日終わったぜー……」
上条「色々午前中にありすぎて疲れた……」
上条「大浴場……は止めておこう。昨日の二の舞はキツいしな」
上条「シャワー室行くか……」
ガチャッ
上条「ふーん、いくつもシャワー用の個室がならんでるわけか。……観葉植物まであるし豪華だな」
上条「ま、いいや。適当に使うか」
シャアアアアアアアア
上条「……あー、シャワー気持ちいー……」
ガチャッ
「あ~……つっかれたわー」
677: 2010/03/05(金) 21:38:02.22 ID:yl96a98pO
上条「!?」
美琴「あら?誰かいるの?……ま、いっか」
シュルシュル パサッ
上条(こ、こ、こ、この衣擦れの音は……お脱ぎになられていらっしゃる!?)
キィ パタン
キュッ シャアアアアアアアア
美琴「はー……つっかれたー」
上条(ととととと隣の個室だだだだだだだあばばばばばばばば!しかも曇りガラスでうっすらシルエットがあばばばばばばばばばば)
美琴「……?さっきから無言だけど、大丈夫?」
上条(……今喋ったら氏ぬ気がする……)
美琴「……?シルエットもなんか……変ね……男みたいにガタイが良い……頭……は……黒い………ツン………ツン……………」
上条「…………」
美琴「…………」
シャアアアアアアアア
上条(無言が…………痛い)
美琴「あら?誰かいるの?……ま、いっか」
シュルシュル パサッ
上条(こ、こ、こ、この衣擦れの音は……お脱ぎになられていらっしゃる!?)
キィ パタン
キュッ シャアアアアアアアア
美琴「はー……つっかれたー」
上条(ととととと隣の個室だだだだだだだあばばばばばばばば!しかも曇りガラスでうっすらシルエットがあばばばばばばばばばば)
美琴「……?さっきから無言だけど、大丈夫?」
上条(……今喋ったら氏ぬ気がする……)
美琴「……?シルエットもなんか……変ね……男みたいにガタイが良い……頭……は……黒い………ツン………ツン……………」
上条「…………」
美琴「…………」
シャアアアアアアアア
上条(無言が…………痛い)
683: 2010/03/05(金) 21:46:22.67 ID:yl96a98pO
美琴「……ふーん……正々堂々覗きとは良い度胸ね………」バチッ バチッ
上条「いやいやいやいや後から入ってきたのは御坂さんではありませんかハイこれ重要!上条さんは悪くありません!」
美琴「……じゃあなんで返事しなかったのよ」
上条「あっ……」
美琴「私が入ってきた時に止めればよかったじゃない」
上条「………その……テンパっておりまして……」
美琴「………」バチッ バチッ バチッ
上条「みみみみみみ御坂さん!シャワー室で電撃なんて洒落にもなりませんから勘弁してくださりませぬか!!」ガバッ!
美琴「わわわわ、分かったから土下座すんじゃないわよ!下の隙間から見えるだろうが!」
上条「は?」
美琴「顔を上げるなぁぁぁぁああああっ!」ゲシゲシ!
上条「いでででで!頭を蹴らないで下さい美琴様!」
美琴「じゃあこっちに顔を向けずに立ちなさい!」
上条「ははは、はいぃぃい!」
上条「いやいやいやいや後から入ってきたのは御坂さんではありませんかハイこれ重要!上条さんは悪くありません!」
美琴「……じゃあなんで返事しなかったのよ」
上条「あっ……」
美琴「私が入ってきた時に止めればよかったじゃない」
上条「………その……テンパっておりまして……」
美琴「………」バチッ バチッ バチッ
上条「みみみみみみ御坂さん!シャワー室で電撃なんて洒落にもなりませんから勘弁してくださりませぬか!!」ガバッ!
美琴「わわわわ、分かったから土下座すんじゃないわよ!下の隙間から見えるだろうが!」
上条「は?」
美琴「顔を上げるなぁぁぁぁああああっ!」ゲシゲシ!
上条「いでででで!頭を蹴らないで下さい美琴様!」
美琴「じゃあこっちに顔を向けずに立ちなさい!」
上条「ははは、はいぃぃい!」
689: 2010/03/05(金) 22:00:05.90 ID:yl96a98pO
上条「うう……おでこが床のタイルに擦られてヒリヒリする……」
美琴「じ、自業自得じゃない!」
上条「……申し訳ありません……」
美琴「まったく、電撃を当てなかっただけ良かったと思いなさい」
上条「……はい……」
美琴「………」
美琴(うう……シルエットが見えて……ドキドキする……肌色が……肌色が……)ドキドキドキドキ
上条「………」
上条(……無言が……辛い……)
美琴「……あ、アンタの髪って、シャワーを浴びても結構ツンツンなのね。流石にてっぺんはペタンコだけど」
上条「ま、まあな。さすがにそこまで強情な髪ではございませんよ。そういう御坂もペタンコじゃんか」
美琴「……悪かったわね」ビキビキ
上条「……何やら不穏な空気……」ビクビク
美琴「ペタンコで……悪かったわねぇ!!」ビリビリビリビリィ!!
上条「うわわわわわわわわわわっ!」バキィィィィィン!
美琴「じ、自業自得じゃない!」
上条「……申し訳ありません……」
美琴「まったく、電撃を当てなかっただけ良かったと思いなさい」
上条「……はい……」
美琴「………」
美琴(うう……シルエットが見えて……ドキドキする……肌色が……肌色が……)ドキドキドキドキ
上条「………」
上条(……無言が……辛い……)
美琴「……あ、アンタの髪って、シャワーを浴びても結構ツンツンなのね。流石にてっぺんはペタンコだけど」
上条「ま、まあな。さすがにそこまで強情な髪ではございませんよ。そういう御坂もペタンコじゃんか」
美琴「……悪かったわね」ビキビキ
上条「……何やら不穏な空気……」ビクビク
美琴「ペタンコで……悪かったわねぇ!!」ビリビリビリビリィ!!
上条「うわわわわわわわわわわっ!」バキィィィィィン!
691: 2010/03/05(金) 22:04:04.01 ID:yl96a98pO
美琴「私だって好きでペタンコなワケじゃないわよ!今に見てなさい!すぐにおっきくなってねぇ!!」ワナワナ
上条「違う違う違う違う!御坂さんはなんの話をしているんでせうか!?俺が言ったのは髪の毛デスよ髪の毛!」
美琴「髪の……毛?」
上条「さっきまでその話題だったでしょうが!御坂さんはどんな飛躍のしかたをしたんですか!?」
美琴「…………」
上条「…………」
美琴「……そういえば、黒子はもう寝ちゃったかしら」
上条「御坂さん!露骨に話をスルーしないでください!」
美琴「ううううっさい!」ビリビリビリビリィ!
上条「ぼぎゃぁぁあああ!」バキィィィィィン!
ガチャッ
「なにやら騒がしいですね……ってアレ?」
上条「違う違う違う違う!御坂さんはなんの話をしているんでせうか!?俺が言ったのは髪の毛デスよ髪の毛!」
美琴「髪の……毛?」
上条「さっきまでその話題だったでしょうが!御坂さんはどんな飛躍のしかたをしたんですか!?」
美琴「…………」
上条「…………」
美琴「……そういえば、黒子はもう寝ちゃったかしら」
上条「御坂さん!露骨に話をスルーしないでください!」
美琴「ううううっさい!」ビリビリビリビリィ!
上条「ぼぎゃぁぁあああ!」バキィィィィィン!
ガチャッ
「なにやら騒がしいですね……ってアレ?」
695: 2010/03/05(金) 22:15:15.89 ID:yl96a98pO
生徒Z「あら、先客がいたんですね。失礼します」
上条(どどどどどどーすりゃいいんだ!?)
美琴「あ、あのさー……今は入んない方が良いと思う……なー……」
Z「どうしてですか?」
美琴「いやー、あのー、そのー……」
上条「………」ガクガクブルブル
Z「?……そういえば、もう一人の方は誰なんでしょう?御坂さんはすぐに分かりましたが……」
上条「……」ガクガクブルブル
美琴「……えーと……」
Z「……少し体つきがガッシリしてますね……髪も黒くて……ツンツン………………」
上条「……」
美琴「……」
Z「……」
上条(………デジャヴ?)
上条(どどどどどどーすりゃいいんだ!?)
美琴「あ、あのさー……今は入んない方が良いと思う……なー……」
Z「どうしてですか?」
美琴「いやー、あのー、そのー……」
上条「………」ガクガクブルブル
Z「?……そういえば、もう一人の方は誰なんでしょう?御坂さんはすぐに分かりましたが……」
上条「……」ガクガクブルブル
美琴「……えーと……」
Z「……少し体つきがガッシリしてますね……髪も黒くて……ツンツン………………」
上条「……」
美琴「……」
Z「……」
上条(………デジャヴ?)
700: 2010/03/05(金) 22:24:39.78 ID:yl96a98pO
シャアアアアアアアア
上条「……」ゴシゴシ
シャアアアアアアアア
美琴「……」ワシャワシャ
シャアアアアアアアア
Z「……」カシュッカシュッ
上条(……無言だ……凄く無言だ……)
上条(しかもなんでZさんは躊躇なくシャワー浴びているんでせうか?しかも隣の個室で)
上条(……ああ……気まずい)
Z「……上条先生……ですよね?」
上条「……はい」
上条「……」ゴシゴシ
シャアアアアアアアア
美琴「……」ワシャワシャ
シャアアアアアアアア
Z「……」カシュッカシュッ
上条(……無言だ……凄く無言だ……)
上条(しかもなんでZさんは躊躇なくシャワー浴びているんでせうか?しかも隣の個室で)
上条(……ああ……気まずい)
Z「……上条先生……ですよね?」
上条「……はい」
707: 2010/03/05(金) 22:31:12.11 ID:yl96a98pO
Z「……なんで御坂さんと入っていたのかは聞かないことにします……」
上条「いや……それに関しては事故と言わざるを得ないのですが」
Z「上条先生」
上条「……はい」
Z「私の門限違反について、罰則は無いんですか?」
上条「あ、そういえばそうだった……」
Z「一応理由を言いますと、システムスキャンの後に実験に協力していました。まあ、書類は提出し忘れていましたが」
上条「Zちゃんは……ああ、そういや原石なんだっけ」
Z「はい。まあ大した能力ではありませんが」
上条「でも、実験に協力していたなら罰則は……」
Z「上条先生」
上条「はい」
Z「規則は規則……ぜひ罰則を。出きる限り重い罰則をお願いします」
美琴(………なんかおかしくない?)
上条「いや……それに関しては事故と言わざるを得ないのですが」
Z「上条先生」
上条「……はい」
Z「私の門限違反について、罰則は無いんですか?」
上条「あ、そういえばそうだった……」
Z「一応理由を言いますと、システムスキャンの後に実験に協力していました。まあ、書類は提出し忘れていましたが」
上条「Zちゃんは……ああ、そういや原石なんだっけ」
Z「はい。まあ大した能力ではありませんが」
上条「でも、実験に協力していたなら罰則は……」
Z「上条先生」
上条「はい」
Z「規則は規則……ぜひ罰則を。出きる限り重い罰則をお願いします」
美琴(………なんかおかしくない?)
715: 2010/03/05(金) 22:39:08.65 ID:yl96a98pO
上条「そう言われても……」
Z「上条先生」
上条「はい」
Z「もし、私の罰則が重くなければ、今日のシャワー室でのことをあることないこと言いふらします」
上条「えっ」
Z「さあ。重い罰則を。草むしりですか?正座ですか?折檻ですか?折檻ですよね?折檻してく……ゲフンゲフン……」
美琴「……ち、ちょっと待って」
Z「上条先生」
上条「はい」
Z「もし、私の罰則が重くなければ、今日のシャワー室でのことをあることないこと言いふらします」
上条「えっ」
Z「さあ。重い罰則を。草むしりですか?正座ですか?折檻ですか?折檻ですよね?折檻してく……ゲフンゲフン……」
美琴「……ち、ちょっと待って」
717: 2010/03/05(金) 22:40:55.64 ID:yl96a98pO
Z「……はい、なんでしょうか御坂さん」
美琴「これ、Zさんが規則を破ったことに対する罰則についての会話よね」
上条「多分」
美琴「……なんでZさんがアンタを脅してんのよ」
上条「……あ」
Z「……」
美琴「……しかも、罰則を重くするように」
上条「………」
Z「………」
美琴「………」
美琴「これ、Zさんが規則を破ったことに対する罰則についての会話よね」
上条「多分」
美琴「……なんでZさんがアンタを脅してんのよ」
上条「……あ」
Z「……」
美琴「……しかも、罰則を重くするように」
上条「………」
Z「………」
美琴「………」
719: 2010/03/05(金) 22:44:12.25 ID:yl96a98pO
上条「…………えー」
美琴「……まさか……Zさん……」
Z「………ZがMじゃ、ダメですか?」
上条「……」
美琴「……」
Z「……」
シャアアアアアアアア
上条(空気が……重い………)
美琴「……まさか……Zさん……」
Z「………ZがMじゃ、ダメですか?」
上条「……」
美琴「……」
Z「……」
シャアアアアアアアア
上条(空気が……重い………)
723: 2010/03/05(金) 22:48:32.19 ID:yl96a98pO
ここでZさんプロフィール
・二年
・原石の念動能力者。レベル3。詳細未定
・真性のドM。変態の中の変態
・策士
・上条さんに一目惚れ?
・二年
・原石の念動能力者。レベル3。詳細未定
・真性のドM。変態の中の変態
・策士
・上条さんに一目惚れ?
730: 2010/03/05(金) 22:58:41.98 ID:yl96a98pO
上条「と、とにかく……分かりました。罰則は明日通知します……」
Z「よろしくお願いしますね」
美琴「……」
上条「………」
Z「…………」
シャアアアアアアアア
上条(……やっぱり……空気が重い……)
美琴「……あのさー」
上条「……なんでせうか」
美琴「……アンタ、いつ頃シャワー終わる?」
上条「俺は……もうすぐに」
美琴「……じゃあ、向こう側を向いてさっと着替えてとっとと出なさい」
上条「………あっ」
美琴「………」
上条「………分かりました」
Z「よろしくお願いしますね」
美琴「……」
上条「………」
Z「…………」
シャアアアアアアアア
上条(……やっぱり……空気が重い……)
美琴「……あのさー」
上条「……なんでせうか」
美琴「……アンタ、いつ頃シャワー終わる?」
上条「俺は……もうすぐに」
美琴「……じゃあ、向こう側を向いてさっと着替えてとっとと出なさい」
上条「………あっ」
美琴「………」
上条「………分かりました」
740: 2010/03/05(金) 23:30:16.92 ID:yl96a98pO
上条「……」コソコソ
美琴「……」シャアアアアアアアア←シャワーの音
Z「……」シャアアアアアアアア
上条(あばばばばば……なんでここのシャワー室は個室の扉が小さいんだ!全然隠れねーじゃん!際どい所が見えそうで見えなかったり……ってあー……血流が……)
美琴「……アンタ、後ろ向いてるわよね?」
上条「当然です!上条さんは紳士でございますよ!」
Z「……確かに後ろを向いてますね」
上条「でしょう!……って、へ?」
美琴「は?」
シャアアアアアアアア
美琴「ななななな、なに後ろ向いて着替えを見てんのよZさん!?」
Z「良いカラダ……」
上条「ほぎゃぁぁぁあああっ!」
美琴「……」シャアアアアアアアア←シャワーの音
Z「……」シャアアアアアアアア
上条(あばばばばば……なんでここのシャワー室は個室の扉が小さいんだ!全然隠れねーじゃん!際どい所が見えそうで見えなかったり……ってあー……血流が……)
美琴「……アンタ、後ろ向いてるわよね?」
上条「当然です!上条さんは紳士でございますよ!」
Z「……確かに後ろを向いてますね」
上条「でしょう!……って、へ?」
美琴「は?」
シャアアアアアアアア
美琴「ななななな、なに後ろ向いて着替えを見てんのよZさん!?」
Z「良いカラダ……」
上条「ほぎゃぁぁぁあああっ!」
746: 2010/03/05(金) 23:38:08.51 ID:yl96a98pO
上条「うう……上条さんはもうお婿に行けない……」
Z「ふふふ、良いじゃないですか別に。あ、なんならこのセクハラについても明日の罰則に加味する形でお願いします」
美琴「そそそ、そういう問題じゃないわよバカじゃないの!?」
Z「殿方の裸体も見れない意気地無しはだまらっしゃい」
美琴「意気地無しとかって問題でもないでしょ!」
Z「あ、なんなら私の裸も見ます?上条先生」
美琴「あばばばばばばば」
上条「はい」キリッ
美琴「はいじゃないわよこのバカ!!」ビリビリビリビリィ!
上条「うわわわわわわわわ冗談ですすいません!」
美琴「着替えたんならとっとと出てけー!」
上条「はははははははい!分かりました!」
ドタタタタタタ
ガチャッ バタン!
Z「ふふふ、良いじゃないですか別に。あ、なんならこのセクハラについても明日の罰則に加味する形でお願いします」
美琴「そそそ、そういう問題じゃないわよバカじゃないの!?」
Z「殿方の裸体も見れない意気地無しはだまらっしゃい」
美琴「意気地無しとかって問題でもないでしょ!」
Z「あ、なんなら私の裸も見ます?上条先生」
美琴「あばばばばばばば」
上条「はい」キリッ
美琴「はいじゃないわよこのバカ!!」ビリビリビリビリィ!
上条「うわわわわわわわわ冗談ですすいません!」
美琴「着替えたんならとっとと出てけー!」
上条「はははははははい!分かりました!」
ドタタタタタタ
ガチャッ バタン!
751: 2010/03/05(金) 23:52:16.90 ID:yl96a98pO
上条「あー……酷い目にあった……」
上条「後で一応御坂に謝りに行くか……」
上条「Zさんは…………まあいいか」
ガチャッ
上条「あー……寮監室がやたらと落ち着く……」
上条「……一応、名簿でZさんについて調べとこう」
上条「……後は明日が青髪ピアスの顔合わせと初仕事で……」
上条「えー………」
上条「っと、雑務やってたら結構時間経っちまったな」
上条「御坂んとこ行くか」ガタッ
上条「後で一応御坂に謝りに行くか……」
上条「Zさんは…………まあいいか」
ガチャッ
上条「あー……寮監室がやたらと落ち着く……」
上条「……一応、名簿でZさんについて調べとこう」
上条「……後は明日が青髪ピアスの顔合わせと初仕事で……」
上条「えー………」
上条「っと、雑務やってたら結構時間経っちまったな」
上条「御坂んとこ行くか」ガタッ
757: 2010/03/06(土) 00:04:40.58 ID:rU5SCYiPO
美琴の部屋の前
上条「……やっぱ、扉を開けた途端にビリビリ~!とかあるかな……」
上条「いかんいかん!男・上条当麻、女子中学生にビビってどうする」
上条「行くぞ……」ゴクリ
ガチャッ
上条「御坂ーさっきは……」
上条「………」
美琴「んふふ~ゲコ太ゲコ太~」
上条「………」
上条(なんだなんだなんだ?え?扉を開けたら異空間ですよ!?なぜ御坂さんはカエルのお人形さんとお戯れになっているのでせう!?しかもパジャマも可愛らしいゲコ太柄!?しかも俺に気が付かないレベルでゲコ太さんに夢中かよ!?)
上条「……やっぱ、扉を開けた途端にビリビリ~!とかあるかな……」
上条「いかんいかん!男・上条当麻、女子中学生にビビってどうする」
上条「行くぞ……」ゴクリ
ガチャッ
上条「御坂ーさっきは……」
上条「………」
美琴「んふふ~ゲコ太ゲコ太~」
上条「………」
上条(なんだなんだなんだ?え?扉を開けたら異空間ですよ!?なぜ御坂さんはカエルのお人形さんとお戯れになっているのでせう!?しかもパジャマも可愛らしいゲコ太柄!?しかも俺に気が付かないレベルでゲコ太さんに夢中かよ!?)
763: 2010/03/06(土) 00:11:56.32 ID:rU5SCYiPO
上条「……」
美琴「んふふ~♪ゲコ太♪ゲコ太♪」ゴロゴロ
上条「……」
美琴「ね~ぇゲコ太♪ゲコ太は私のこと、好き?」
上条「……」
美琴「うん!大好きだゲコ!(低音)」クイクイ
上条「……」
美琴「だよね~♪私もゲコ太がだ~い好き!」ムギュー
上条「……」
美琴「ゲコ太♪ゲコ太……ぁ」
上条「……」
美琴「……」
上条「……………………うす」
美琴「んふふ~♪ゲコ太♪ゲコ太♪」ゴロゴロ
上条「……」
美琴「ね~ぇゲコ太♪ゲコ太は私のこと、好き?」
上条「……」
美琴「うん!大好きだゲコ!(低音)」クイクイ
上条「……」
美琴「だよね~♪私もゲコ太がだ~い好き!」ムギュー
上条「……」
美琴「ゲコ太♪ゲコ太……ぁ」
上条「……」
美琴「……」
上条「……………………うす」
767: 2010/03/06(土) 00:22:29.39 ID:rU5SCYiPO
美琴「――――――ッ!」ビリビリビリビリビリビリビリビリィ!!!
上条「うわわわわっ!出力高過ぎるだろ!?」バキィィィィィン
美琴「わわわわわわわわわ忘れなさい!今の光景を全て一切合際なにもかも!」バチバチバチィ!!!
上条「夜中なんだから暴れんな!」バキィィィィィン
美琴「お願い!忘れて!記憶を!消し去って!」ズバーン!ズバーン!ズバーン!ズバーン!
上条「無理だそんなん!」バキィィィィィン
美琴「だって!恥ずかしいもの!氏ねるわよ!恥ずか氏ねるわよ!」バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!
上条「大丈夫だって!恥ずかしくなんかねぇよ!可愛かったし!」バキィィィィィン
美琴「………………ふぇ?」
上条「(止まった……?)いやだから、女の子なんだしそれくらい普通なんじゃねえの?良いじゃねーか可愛いぜそういう趣味」
美琴「…………ふにゃ~」プシュー
上条「え?み、御坂!?」
上条「うわわわわっ!出力高過ぎるだろ!?」バキィィィィィン
美琴「わわわわわわわわわ忘れなさい!今の光景を全て一切合際なにもかも!」バチバチバチィ!!!
上条「夜中なんだから暴れんな!」バキィィィィィン
美琴「お願い!忘れて!記憶を!消し去って!」ズバーン!ズバーン!ズバーン!ズバーン!
上条「無理だそんなん!」バキィィィィィン
美琴「だって!恥ずかしいもの!氏ねるわよ!恥ずか氏ねるわよ!」バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!
上条「大丈夫だって!恥ずかしくなんかねぇよ!可愛かったし!」バキィィィィィン
美琴「………………ふぇ?」
上条「(止まった……?)いやだから、女の子なんだしそれくらい普通なんじゃねえの?良いじゃねーか可愛いぜそういう趣味」
美琴「…………ふにゃ~」プシュー
上条「え?み、御坂!?」
773: 2010/03/06(土) 00:28:17.61 ID:rU5SCYiPO
美琴「ふにゃ~……」
上条「うわわわ……どうしよう、御坂がぐったりして動かねぇ………そんなに見られたのがショックだったのか……」
美琴「ふにゃ~……」
上条「……いつまでもお姫様だっこは流石にキツいしな……ベッドにとりあえず寝かせて……」ギシッ
美琴「ふにゃ~……」
上条「掛布団かけて、人形は枕元に」トスッ
美琴「ふにゃ~……」
上条「……お休み、御坂」
パチン
バタン
美琴「ふにゃ~……とーま……」
上条「うわわわ……どうしよう、御坂がぐったりして動かねぇ………そんなに見られたのがショックだったのか……」
美琴「ふにゃ~……」
上条「……いつまでもお姫様だっこは流石にキツいしな……ベッドにとりあえず寝かせて……」ギシッ
美琴「ふにゃ~……」
上条「掛布団かけて、人形は枕元に」トスッ
美琴「ふにゃ~……」
上条「……お休み、御坂」
パチン
バタン
美琴「ふにゃ~……とーま……」
775: 2010/03/06(土) 00:39:54.85 ID:rU5SCYiPO
翌朝
上条「…………あー」
上条「時間は……やっぱり五時だな」
上条「さーて今日も一日頑張りますか」
上条「っと、スケジュールスケジュール……」
上条「とりあえず青髪ピアスが朝に来るのと……」
上条「クリーニングの業者も来るのか」
上条「あ、Zさんと……一応御坂への罰則も考えねーと」
上条「忙しい忙しい」パタパタ
上条「…………あー」
上条「時間は……やっぱり五時だな」
上条「さーて今日も一日頑張りますか」
上条「っと、スケジュールスケジュール……」
上条「とりあえず青髪ピアスが朝に来るのと……」
上条「クリーニングの業者も来るのか」
上条「あ、Zさんと……一応御坂への罰則も考えねーと」
上条「忙しい忙しい」パタパタ
780: 2010/03/06(土) 00:48:26.03 ID:rU5SCYiPO
上条「……というわけで」
源蔵「なるほど、コイツがバイトかい(寮監代理も粋な事しやがるじゃねえか)」バチコーン
青ピ「……」
上条「ええ。どうぞ使ってやってください(源蔵さん喜んでるな。ウインク返しとこう)」バチーン
源蔵「おうよ!バシバシしごいてやらあ!(二つの意味でな)」
青ピ「………カミやん」ボソッ
上条「ん?なんだ青髪ピアス」ボソッ
青ピ「……ボク、この人に見覚えあんねんけど」ボソボソッ
上条「なんのことだ?」ボソッ
青ピ「…………謀ったな、カミやん」ブツブツ
源蔵「おいおい!何をしょっぺえ面してんだいバイト!ほら、奥の事務室に来い!備品とかあんだからよ!」ガッシ
青ピ「ああー……堪忍なー……」
バタン
アッー
上条「…………さ、仕事仕事」
源蔵「なるほど、コイツがバイトかい(寮監代理も粋な事しやがるじゃねえか)」バチコーン
青ピ「……」
上条「ええ。どうぞ使ってやってください(源蔵さん喜んでるな。ウインク返しとこう)」バチーン
源蔵「おうよ!バシバシしごいてやらあ!(二つの意味でな)」
青ピ「………カミやん」ボソッ
上条「ん?なんだ青髪ピアス」ボソッ
青ピ「……ボク、この人に見覚えあんねんけど」ボソボソッ
上条「なんのことだ?」ボソッ
青ピ「…………謀ったな、カミやん」ブツブツ
源蔵「おいおい!何をしょっぺえ面してんだいバイト!ほら、奥の事務室に来い!備品とかあんだからよ!」ガッシ
青ピ「ああー……堪忍なー……」
バタン
アッー
上条「…………さ、仕事仕事」
788: 2010/03/06(土) 01:02:31.33 ID:rU5SCYiPO
朝食後
A「あ、上条先生。玄関にクリーニング業者が来ていらっしゃいますわ」
上条「はいはい。じゃあ、悪いんだが誰かと協力して玄関までクリーニングに出す奴持ってきて欲しいんだが頼めるか?」
A「はい。お任せ下さいませ」
上条「ありがとう。……さてと、取りに行きますか」
上条「どうもお疲れさまです」
「それじゃあこちらがお届けの品です。キャスターは後日取りに伺いますんで」
上条「はいはい。今、寮生がクリーニングをお願いする衣類を持ってくると思いますんで、少し待っていただいて大丈夫ですか?」
「ええ。大丈夫ですよ」
上条「すいません。じゃあお願いします………よいしょ」
ガラガラガラガラ
A「あ、上条先生。玄関にクリーニング業者が来ていらっしゃいますわ」
上条「はいはい。じゃあ、悪いんだが誰かと協力して玄関までクリーニングに出す奴持ってきて欲しいんだが頼めるか?」
A「はい。お任せ下さいませ」
上条「ありがとう。……さてと、取りに行きますか」
上条「どうもお疲れさまです」
「それじゃあこちらがお届けの品です。キャスターは後日取りに伺いますんで」
上条「はいはい。今、寮生がクリーニングをお願いする衣類を持ってくると思いますんで、少し待っていただいて大丈夫ですか?」
「ええ。大丈夫ですよ」
上条「すいません。じゃあお願いします………よいしょ」
ガラガラガラガラ
791: 2010/03/06(土) 01:12:10.91 ID:rU5SCYiPO
青ピ「かぁぁぁぁぁああああみぃぃぃぃぃぃいいいいぃやぁぁぁぁあああぁぁあああん」ズルズル
上条「お、青ピ。なんだよゾンビみたいにズルズル現れて」ガラガラ
青ピ「なんだよやないでぇぇぇぇえええ」ドロドロ
上条「あ、お前の作ったパン凄く美味かった。寮生にも大人気じゃねえか」
青ピ「いやあそれほどでも」キリッ
上条「良かったなぁ源蔵料理長にも気に入られて。順風満帆じゃねーかアッハッハ」
青ピ「それやそれ!なんやねんあの料理長!」ビシィ!
上条「あん?源蔵さんはいい人だぞ?好きになる対象が同性だろうと良いじゃんか」
青ピ「やっぱ知っとったんやな!?お陰で朝から密着しながらコックスーツ着付けるハメになったわ!!」
上条「よかったな。バイト料はずんでもらえるかもしれないぞ」
青ピ「そないな問題ちゃうねん!大体、寮生の女の子たちは俺を指差してヒソヒソなんか言いよるし!」
上条「人気者だな」
青ピ「逆の意味でな!」
上条「お、青ピ。なんだよゾンビみたいにズルズル現れて」ガラガラ
青ピ「なんだよやないでぇぇぇぇえええ」ドロドロ
上条「あ、お前の作ったパン凄く美味かった。寮生にも大人気じゃねえか」
青ピ「いやあそれほどでも」キリッ
上条「良かったなぁ源蔵料理長にも気に入られて。順風満帆じゃねーかアッハッハ」
青ピ「それやそれ!なんやねんあの料理長!」ビシィ!
上条「あん?源蔵さんはいい人だぞ?好きになる対象が同性だろうと良いじゃんか」
青ピ「やっぱ知っとったんやな!?お陰で朝から密着しながらコックスーツ着付けるハメになったわ!!」
上条「よかったな。バイト料はずんでもらえるかもしれないぞ」
青ピ「そないな問題ちゃうねん!大体、寮生の女の子たちは俺を指差してヒソヒソなんか言いよるし!」
上条「人気者だな」
青ピ「逆の意味でな!」
792: 2010/03/06(土) 01:20:34.76 ID:rU5SCYiPO
青ピ「もうこうなったら知らん!よう知らんわ!」
上条「お、関西人っぽい」
青ピ「それは常磐台jcの制服やろ?ボクに寄越せや」ジリジリ
上条「なっ!駄目に決まってんだろ決まってんです決まってるよ三段活用!ええい下がれ下がれ!」ジリジリ
青ピ「クンカクンカしたいねん!ジブンもしてんねやろ?してんねやろジブン?」ジリジリ
上条「するか!ええい寄るな変態怪人略して変人青髪ピアス!お前がいるべきはここじゃない!変態の国(厨房)に帰れ!」ジリジリ
青ピ「やかましわ!戦利品の一つや二つなきゃやってられんっちゅーねん!」ジリジリ
上条「大体だ……クリーニング済みの制服嗅いでどうする」
青ピ「……あ」
上条「……」
青ピ「……」
上条「バカらしいな」
青ピ「ホンマなにアホなことしてんねやろボク」
上条「お、関西人っぽい」
青ピ「それは常磐台jcの制服やろ?ボクに寄越せや」ジリジリ
上条「なっ!駄目に決まってんだろ決まってんです決まってるよ三段活用!ええい下がれ下がれ!」ジリジリ
青ピ「クンカクンカしたいねん!ジブンもしてんねやろ?してんねやろジブン?」ジリジリ
上条「するか!ええい寄るな変態怪人略して変人青髪ピアス!お前がいるべきはここじゃない!変態の国(厨房)に帰れ!」ジリジリ
青ピ「やかましわ!戦利品の一つや二つなきゃやってられんっちゅーねん!」ジリジリ
上条「大体だ……クリーニング済みの制服嗅いでどうする」
青ピ「……あ」
上条「……」
青ピ「……」
上条「バカらしいな」
青ピ「ホンマなにアホなことしてんねやろボク」
794: 2010/03/06(土) 01:28:57.94 ID:rU5SCYiPO
少し後
上条「さて……変人青髪ピアスは無事厨房に封印したし……」
上条「クリーニングも完了」
上条「次は……罰則かー」
上条「どうしよう」
上条「さて……変人青髪ピアスは無事厨房に封印したし……」
上条「クリーニングも完了」
上条「次は……罰則かー」
上条「どうしよう」
808: 2010/03/06(土) 01:50:32.08 ID:rU5SCYiPO
>>807
禁書wikiを見ながら、携帯でポチポチやったのよ
禁書wikiを見ながら、携帯でポチポチやったのよ
815: 2010/03/06(土) 01:59:51.73 ID:rU5SCYiPO
美琴「……で、話ってなによ?」
Z「……」
上条「えっと、昨日の件についての罰則です」
Z「はい」ワクワクテカテカ
美琴「ち、ちょっと待ってよ!わ、私も!?」
上条「昨日真夜中に電撃使ったろ?寮内での能力の使用は禁止されています」
美琴「む……むぅ」
上条「それでですね、色々と罰則を考えたんですが……正直しっくりくる罰則が思い浮かばなくて」
美琴「はぁ?」
Z「ふむ」
Z「……」
上条「えっと、昨日の件についての罰則です」
Z「はい」ワクワクテカテカ
美琴「ち、ちょっと待ってよ!わ、私も!?」
上条「昨日真夜中に電撃使ったろ?寮内での能力の使用は禁止されています」
美琴「む……むぅ」
上条「それでですね、色々と罰則を考えたんですが……正直しっくりくる罰則が思い浮かばなくて」
美琴「はぁ?」
Z「ふむ」
816: 2010/03/06(土) 02:01:13.96 ID:rU5SCYiPO
上条「えっと…………誠に恐れ入りますが…………上条さんの課題を……手伝っていただけませんか?」
美琴「……」
Z「……」
美琴「し、しょーがないわね……」
Z「保険体育の保険分野なら、実践で家庭教師するのもやぶさかではありませんよ?」
上条「ありがとう御坂」
美琴「ば、罰則じゃなかったの?」
上条「あ、そうだった……アハハ」
美琴「まったく……しっかりしなさいよ寮監代理さん」
Z「無視されました」ビクンビクン
美琴「……」
Z「……」
美琴「し、しょーがないわね……」
Z「保険体育の保険分野なら、実践で家庭教師するのもやぶさかではありませんよ?」
上条「ありがとう御坂」
美琴「ば、罰則じゃなかったの?」
上条「あ、そうだった……アハハ」
美琴「まったく……しっかりしなさいよ寮監代理さん」
Z「無視されました」ビクンビクン
824: 2010/03/06(土) 02:15:48.80 ID:rU5SCYiPO
上条「というわけでこちらが課題です」ドッサリ
美琴「この課題……平日に出る分量じゃないわよね?そういえばアンタ学校は?」
上条「ああ、学園都市統括理事長から特別休暇を貰っててさ」
美琴「学園都市統括理事長!?それって学園都市の最高権力者じゃない!?」
Z「!?」
上条「ああ、まあ詳しくは省くけど、それでも学生の本分は勉強だろ?仮にも学園都市なワケだし。で、羽休めはいいが必要な学習はしなさいってことでこの課題が出たわけだ」
美琴「……なんだかまた良く分かんないことに巻き込まれてんのね」ハァ
Z「学園都市統括理事長とお知り合いだなんて……凄いです」ポー
上条「で、おバカな万年補習少年の上条さんにはちょっと荷が重い課題なワケでして」
美琴「自分で言ってて悲しくならない?」
上条「…………………………ウッ」シクシク
美琴「……はぁ。いいわ。今日は美琴センセーがしっかり教えてあげるわ。覚悟しなさい」
上条「……はい」
Z「……放置プレイですね上条先生」ハァハァ
美琴「この課題……平日に出る分量じゃないわよね?そういえばアンタ学校は?」
上条「ああ、学園都市統括理事長から特別休暇を貰っててさ」
美琴「学園都市統括理事長!?それって学園都市の最高権力者じゃない!?」
Z「!?」
上条「ああ、まあ詳しくは省くけど、それでも学生の本分は勉強だろ?仮にも学園都市なワケだし。で、羽休めはいいが必要な学習はしなさいってことでこの課題が出たわけだ」
美琴「……なんだかまた良く分かんないことに巻き込まれてんのね」ハァ
Z「学園都市統括理事長とお知り合いだなんて……凄いです」ポー
上条「で、おバカな万年補習少年の上条さんにはちょっと荷が重い課題なワケでして」
美琴「自分で言ってて悲しくならない?」
上条「…………………………ウッ」シクシク
美琴「……はぁ。いいわ。今日は美琴センセーがしっかり教えてあげるわ。覚悟しなさい」
上条「……はい」
Z「……放置プレイですね上条先生」ハァハァ
826: 2010/03/06(土) 02:25:16.56 ID:rU5SCYiPO
美琴「………化合物が……だから……で……」
上条「……」
Z「おしべとめしべが…………ここに入れます………」
上条「……」
美琴「この定理は………代入して………」
上条「……」
Z「月経は……………不順はよくあることですが………」
上条「……」
美琴「………つまりオクタヴィアOスは………これが………」
Z「つまりこれが性O帯という場所で………私は特にアOスが……」
上条「……」プルプル
美琴「つまり関係代名詞の使い方が……」
Z「……ですので関係をもった男女は」
上条「だぁー!もう無理だー!」ガターン
美琴「ちょっと!課題投げ出すんじゃないわよ!」
上条「……」
Z「おしべとめしべが…………ここに入れます………」
上条「……」
美琴「この定理は………代入して………」
上条「……」
Z「月経は……………不順はよくあることですが………」
上条「……」
美琴「………つまりオクタヴィアOスは………これが………」
Z「つまりこれが性O帯という場所で………私は特にアOスが……」
上条「……」プルプル
美琴「つまり関係代名詞の使い方が……」
Z「……ですので関係をもった男女は」
上条「だぁー!もう無理だー!」ガターン
美琴「ちょっと!課題投げ出すんじゃないわよ!」
832: 2010/03/06(土) 02:34:56.02 ID:rU5SCYiPO
上条「ごめんなさい御坂先生!上条さんは頭がパンクしそうなんです!少し休ませて!」
美琴「男が弱音吐くんじゃないわよ、情けないわねー」
上条「っていうかZさん!お前は課題と関係無い分野をやるな!変態さんですか!?」
Z「……言葉責めですね」キュンキュン
上条「とにかく、ちょっと休憩!もう氏ぬ!頭がパンクして氏ぬ!脳細胞が焼け氏ぬ!」
美琴「もう……ヤワねぇ」
Z「まだ私のカラダでの実践教育が残ってるのに……」
上条「ちょっとシャワー室で冷や水浴びてくる!」バタン
ジャアアアアアアア
美琴「………まったく」
美琴(……教えてる最中凄く密着出来た……う~……恥ずかしい……)
Z(……教えてる最中に胸を押しつける作戦はどう出るか。楽しみですね)
美琴「男が弱音吐くんじゃないわよ、情けないわねー」
上条「っていうかZさん!お前は課題と関係無い分野をやるな!変態さんですか!?」
Z「……言葉責めですね」キュンキュン
上条「とにかく、ちょっと休憩!もう氏ぬ!頭がパンクして氏ぬ!脳細胞が焼け氏ぬ!」
美琴「もう……ヤワねぇ」
Z「まだ私のカラダでの実践教育が残ってるのに……」
上条「ちょっとシャワー室で冷や水浴びてくる!」バタン
ジャアアアアアアア
美琴「………まったく」
美琴(……教えてる最中凄く密着出来た……う~……恥ずかしい……)
Z(……教えてる最中に胸を押しつける作戦はどう出るか。楽しみですね)
836: 2010/03/06(土) 02:44:27.73 ID:rU5SCYiPO
ジャアアアアアアア
上条「あ~………頭が冷えてきた」
キュッ バサッ
上条「よし、手伝ってくれてる御坂………と多分Z……の為にも、気合い入れていくぜ!」グシグシ
ガチャ
上条「悪い悪い!んじゃまた頼……む………わ…………」
美琴「ちょ、ちょっとなにやってんのよ!?」
Z「何って、下着漁りですけど」
美琴「し、し、し……」カァァ
Z「ほうほう上条先生はトランクス派ですか。チンポジが気にならないのでしょうか?」
美琴「チン――ッ!?」プシュー
Z「シンプルな柄が流石に多いですね。いやー眼福眼福」
上条「……」
Z「あら上条先生、出られたんですか」
上条「あ~………頭が冷えてきた」
キュッ バサッ
上条「よし、手伝ってくれてる御坂………と多分Z……の為にも、気合い入れていくぜ!」グシグシ
ガチャ
上条「悪い悪い!んじゃまた頼……む………わ…………」
美琴「ちょ、ちょっとなにやってんのよ!?」
Z「何って、下着漁りですけど」
美琴「し、し、し……」カァァ
Z「ほうほう上条先生はトランクス派ですか。チンポジが気にならないのでしょうか?」
美琴「チン――ッ!?」プシュー
Z「シンプルな柄が流石に多いですね。いやー眼福眼福」
上条「……」
Z「あら上条先生、出られたんですか」
840: 2010/03/06(土) 02:51:41.86 ID:rU5SCYiPO
上条「ななななななななにやってんでせうか!?」
Z「下着漁り……ではなくて、上条先生の素性調査です」
上条「どう考えても下着漁りだろ!?」
Z「まあまあそうカリカリせずに。あ、代わりに私の下着見ます?履いてる奴」
上条「見ねえよ!あーもうやってられるか!やっぱお前別の罰則にする!」
Z「ほうほう。木馬責めですか?荒縄責め?重し?正座?暴行?それともセッ」
上条「だぁぁぁぁあああそれ以上言うな!!」
Z「下着漁り……ではなくて、上条先生の素性調査です」
上条「どう考えても下着漁りだろ!?」
Z「まあまあそうカリカリせずに。あ、代わりに私の下着見ます?履いてる奴」
上条「見ねえよ!あーもうやってられるか!やっぱお前別の罰則にする!」
Z「ほうほう。木馬責めですか?荒縄責め?重し?正座?暴行?それともセッ」
上条「だぁぁぁぁあああそれ以上言うな!!」
846: 2010/03/06(土) 03:00:37.72 ID:rU5SCYiPO
上条「Zは……厨房で源蔵さんと青髪ピアスの手伝いしてこい!」
Z「えー」
上条「昼飯と夕飯の準備を手伝え!料理まできちんと!」
Z「それじゃあ、私のカラダでの実践性教育はどうなるんですか」
上条「どちらにしろやらねぇよ!」
Z「えー」
黒子「ちょっと寮監代理、うるさいですわよ?廊下まで丸聞こえですの」ガチャ
上条「あー丁度いいところに。白井、頼むからZを厨房に運んでくれ。今だけ能力の使用を許可する」
黒子「分かりましたの……って、お姉様がなにやら上の空なのですが」
上条「Zのせいだ」
黒子「そうですの……まあいいですわ。さ、行きましょうZ先輩」シュン!
Z「上条先生!私と合体し」シュン!
上条「あー…………疲れた」
Z「えー」
上条「昼飯と夕飯の準備を手伝え!料理まできちんと!」
Z「それじゃあ、私のカラダでの実践性教育はどうなるんですか」
上条「どちらにしろやらねぇよ!」
Z「えー」
黒子「ちょっと寮監代理、うるさいですわよ?廊下まで丸聞こえですの」ガチャ
上条「あー丁度いいところに。白井、頼むからZを厨房に運んでくれ。今だけ能力の使用を許可する」
黒子「分かりましたの……って、お姉様がなにやら上の空なのですが」
上条「Zのせいだ」
黒子「そうですの……まあいいですわ。さ、行きましょうZ先輩」シュン!
Z「上条先生!私と合体し」シュン!
上条「あー…………疲れた」
849: 2010/03/06(土) 03:09:17.08 ID:rU5SCYiPO
上条「おーい、御坂」ユサユサ
美琴「あばばばば」プシュー
上条「起きろ御坂」ユサユサ
美琴「……ハッ!?ストライプフリーダムとスーパートランクスの闘いはいずこ!?」
上条「なんだそりゃ。ほら、続きを教えてくれよ」
美琴「あー……そういえば課題を教えてたんだっけ……って、Zさんは?」
上条「今別の罰則与えて、白井に連れていかせた」
美琴「そう……って、はっ!」
美琴(ってことは、寮監室でコイツと二人きり!?)カァァ
上条「ほら、続き続き。頼むぜ御坂先生」
美琴「う、うん。任せて」
美琴(頭が……真っ白になりそう……うぅ……)
美琴「あばばばば」プシュー
上条「起きろ御坂」ユサユサ
美琴「……ハッ!?ストライプフリーダムとスーパートランクスの闘いはいずこ!?」
上条「なんだそりゃ。ほら、続きを教えてくれよ」
美琴「あー……そういえば課題を教えてたんだっけ……って、Zさんは?」
上条「今別の罰則与えて、白井に連れていかせた」
美琴「そう……って、はっ!」
美琴(ってことは、寮監室でコイツと二人きり!?)カァァ
上条「ほら、続き続き。頼むぜ御坂先生」
美琴「う、うん。任せて」
美琴(頭が……真っ白になりそう……うぅ……)
850: 2010/03/06(土) 03:20:17.31 ID:rU5SCYiPO
美琴「えっと……これが……つまり化学式が……」
上条「ふむふむ」
美琴「つまり……この座標は……絶対にこの数にはならなくて……」
上条「なるほどなるほど」
美琴「ここは係結びで………この場合は謙譲だから……」
上条「ほうほう」
美琴「……AIM拡散力場の応用として…………精神感応系は………」
上条「うんうん」
美琴「………だから……で……」
上条「あ、ちょっと待ってくれ。つまりこの解は……」ズズイ
美琴(うわわわわわスゴい近いスゴい近いスゴい近い!………ああ……いい匂いかも)ドキドキ
上条「ふむふむ」
美琴「つまり……この座標は……絶対にこの数にはならなくて……」
上条「なるほどなるほど」
美琴「ここは係結びで………この場合は謙譲だから……」
上条「ほうほう」
美琴「……AIM拡散力場の応用として…………精神感応系は………」
上条「うんうん」
美琴「………だから……で……」
上条「あ、ちょっと待ってくれ。つまりこの解は……」ズズイ
美琴(うわわわわわスゴい近いスゴい近いスゴい近い!………ああ……いい匂いかも)ドキドキ
853: 2010/03/06(土) 03:31:31.89 ID:rU5SCYiPO
美琴「……つまり……で……」
上条「……」
上条(御坂がすぐ隣だ……うわわスゲェ近くないか?……やっぱ女の子っていい香りするよな……ボディーソープか?)
美琴「……座標移動と空間移動の差は計算の次元で……」
上条(あああ……半分しか言葉が頭に入んねー………でもバレたらビリビリされんなー確実に)
美琴「……つまり氏角移動は……って、ごめんねちょっと中断」
上条「へ?」
美琴「ずっと正座だったから足が痺れちゃって」
上条「ああ、悪いな。足を崩したらどうだ?」
美琴「うん、そうする」モゾモゾ
上条「う、うわわわわっ」ババッ
美琴「ん?どーしたのよ、両腕を顔の前でクロスさせちゃって」
上条(そんなに足上げたらパンツが見えちまうじゃねぇか!………って、あ)
美琴「ああ、もしかしてパンツ見えるかもとか思ったわけ?残念ながら、私は今日も短パン装備なのです」
上条「…………ぐぅ」
上条「……」
上条(御坂がすぐ隣だ……うわわスゲェ近くないか?……やっぱ女の子っていい香りするよな……ボディーソープか?)
美琴「……座標移動と空間移動の差は計算の次元で……」
上条(あああ……半分しか言葉が頭に入んねー………でもバレたらビリビリされんなー確実に)
美琴「……つまり氏角移動は……って、ごめんねちょっと中断」
上条「へ?」
美琴「ずっと正座だったから足が痺れちゃって」
上条「ああ、悪いな。足を崩したらどうだ?」
美琴「うん、そうする」モゾモゾ
上条「う、うわわわわっ」ババッ
美琴「ん?どーしたのよ、両腕を顔の前でクロスさせちゃって」
上条(そんなに足上げたらパンツが見えちまうじゃねぇか!………って、あ)
美琴「ああ、もしかしてパンツ見えるかもとか思ったわけ?残念ながら、私は今日も短パン装備なのです」
上条「…………ぐぅ」
854: 2010/03/06(土) 03:38:44.86 ID:rU5SCYiPO
コンコン
上条「はい」
ガチャ
黒子「失礼しますの、もうじき昼食の時間ですわ」
上条「ああ、悪いな白井。今行く」
美琴「んんー、つっかれたわー!」ググッ
上条「ありがとうな御坂。出来れば午後も頼むぜ」
美琴「まっかせなさい!午後もビシバシしごいてやるわ!」
上条「それはお手柔らかに頼む」
黒子(まったく、随分と楽しそうですわねお姉様は……妬けてしまいますわ)
黒子(……でもまあ、あんな表情は黒子では引き出せないのも事実)
黒子(黒子は潔く、お姉様の幸せのサポートに徹しますの)
黒子(お姉様の表情を曇らせたりしたら……許しませんのよ?上条さん)
上条「はい」
ガチャ
黒子「失礼しますの、もうじき昼食の時間ですわ」
上条「ああ、悪いな白井。今行く」
美琴「んんー、つっかれたわー!」ググッ
上条「ありがとうな御坂。出来れば午後も頼むぜ」
美琴「まっかせなさい!午後もビシバシしごいてやるわ!」
上条「それはお手柔らかに頼む」
黒子(まったく、随分と楽しそうですわねお姉様は……妬けてしまいますわ)
黒子(……でもまあ、あんな表情は黒子では引き出せないのも事実)
黒子(黒子は潔く、お姉様の幸せのサポートに徹しますの)
黒子(お姉様の表情を曇らせたりしたら……許しませんのよ?上条さん)
856: 2010/03/06(土) 03:41:52.19 ID:rU5SCYiPO
ってことで罰則終了
午後編まで書けるほど妄想力が無いのです
さて、現在消化するつもりのイベントは後一つですので、恒例の入れ知恵をお願いします
午後編まで書けるほど妄想力が無いのです
さて、現在消化するつもりのイベントは後一つですので、恒例の入れ知恵をお願いします
927: 2010/03/06(土) 14:03:26.20 ID:rU5SCYiPO
お待たせいたしました
いやー沢山出るもんですね
妄想力をバシバシ分けていただきたいものです
こうしてネタをいただいているワケですが
ありがたやありがたや
さて、俺がグズグズしてる間にもう1000間近というところまで来てしまいました
950を超えたら、>>950の方同名の次スレを立てていただけますでしょうか?立てられない場合は安価下で
場所はvipで大丈夫です
というわけで再開します
いやー沢山出るもんですね
妄想力をバシバシ分けていただきたいものです
こうしてネタをいただいているワケですが
ありがたやありがたや
さて、俺がグズグズしてる間にもう1000間近というところまで来てしまいました
950を超えたら、>>950の方同名の次スレを立てていただけますでしょうか?立てられない場合は安価下で
場所はvipで大丈夫です
というわけで再開します
933: 2010/03/06(土) 14:12:00.13 ID:rU5SCYiPO
――――り!――代理!
上条「………んあ」
――――ん代理!
上条「………むにゃ」
――きろって言ってんでしょうがー!!
ビリビリビリビリィ!
上条「ほぎゃああああああああっ!」ガバッ!
美琴「あら、しっかり効いてるわね」
上条「ななななななななんですか!?御坂さんは俺を頃す気ですの!?」
黒子「気持ち悪いので私の真似をしないでいただきたいのですが寮監代理。…………それより、緊急事態ですの」
上条「?」
美琴「とりあえず、食堂にみんな集まってるから来てちょうだい」
上条「……なんか、ただ事じゃあ無さそうだな」
上条「………んあ」
――――ん代理!
上条「………むにゃ」
――きろって言ってんでしょうがー!!
ビリビリビリビリィ!
上条「ほぎゃああああああああっ!」ガバッ!
美琴「あら、しっかり効いてるわね」
上条「ななななななななんですか!?御坂さんは俺を頃す気ですの!?」
黒子「気持ち悪いので私の真似をしないでいただきたいのですが寮監代理。…………それより、緊急事態ですの」
上条「?」
美琴「とりあえず、食堂にみんな集まってるから来てちょうだい」
上条「……なんか、ただ事じゃあ無さそうだな」
935: 2010/03/06(土) 14:15:27.63 ID:rU5SCYiPO
なんとも次スレの扱いは意見が別れますね……
それじゃあ、スレタイは
上条「常磐台学生寮の寮監代理をやってみた」
で、誘導は不要です
各々検索をかけて次スレへ移動という流れでいかがでしょう?
それじゃあ、スレタイは
上条「常磐台学生寮の寮監代理をやってみた」
で、誘導は不要です
各々検索をかけて次スレへ移動という流れでいかがでしょう?
937: 2010/03/06(土) 14:35:09.67 ID:rU5SCYiPO
食堂
ガチャ
源蔵「おう、寮監代理。来ましたかい」
上条「寮生勢揃いですね。一体なにがあったんですか?」
源蔵「それが……」
黒子「ポルターガイスト現象ですの」
上条「ポルターガイスト現象?」
黒子「様々な物体がひとりでに動き回る現象ですわ。『外』では心霊現象だとか言われているようですが、私はそうは思ってませんの」
上条「まあ科学の街だしな。……念動能力者の仕業と考えるのが妥当ってとこか?」
黒子「……本当なら、そう思いたいのですけれど」
上条「?……ですが、なんだよ?」
黒子「……範囲が広すぎますの。現象は寮の全域に渡って確認されているのですけれど、それだけの範囲で同時に能力を発生させることができる念動能力者はこの寮にはいませんの」
上条「なるほど、外部に犯人がいる可能性が高いってワケか」
ガチャ
源蔵「おう、寮監代理。来ましたかい」
上条「寮生勢揃いですね。一体なにがあったんですか?」
源蔵「それが……」
黒子「ポルターガイスト現象ですの」
上条「ポルターガイスト現象?」
黒子「様々な物体がひとりでに動き回る現象ですわ。『外』では心霊現象だとか言われているようですが、私はそうは思ってませんの」
上条「まあ科学の街だしな。……念動能力者の仕業と考えるのが妥当ってとこか?」
黒子「……本当なら、そう思いたいのですけれど」
上条「?……ですが、なんだよ?」
黒子「……範囲が広すぎますの。現象は寮の全域に渡って確認されているのですけれど、それだけの範囲で同時に能力を発生させることができる念動能力者はこの寮にはいませんの」
上条「なるほど、外部に犯人がいる可能性が高いってワケか」
941: 2010/03/06(土) 14:49:29.99 ID:rU5SCYiPO
黒子「…………それも正直言って怪しいところですの」
上条「なんでだ?」
黒子「先ほど申し上げた通り、範囲が広すぎますの。これだけの範囲で数えきれない程の対象物を同時に操るなど、レベル5でなければ不可能ですわ」
上条「じゃあ、犯人はしぼられるじゃないか」
黒子「……書庫に記録されているレベル5の中で、念動能力を持つのは第七位の削板軍覇さんだけですの。しかし、彼は現在第一八学区の研究施設に籠りきりということになってますの」
上条「外部犯……でもない?」
黒子「ええ。………まさか、また幻想御手が……?」ポツリ
上条「は?」
黒子「いえ、なんでもありませんの!」ワタワタ
上条「……?」
上条「なんでだ?」
黒子「先ほど申し上げた通り、範囲が広すぎますの。これだけの範囲で数えきれない程の対象物を同時に操るなど、レベル5でなければ不可能ですわ」
上条「じゃあ、犯人はしぼられるじゃないか」
黒子「……書庫に記録されているレベル5の中で、念動能力を持つのは第七位の削板軍覇さんだけですの。しかし、彼は現在第一八学区の研究施設に籠りきりということになってますの」
上条「外部犯……でもない?」
黒子「ええ。………まさか、また幻想御手が……?」ポツリ
上条「は?」
黒子「いえ、なんでもありませんの!」ワタワタ
上条「……?」
944: 2010/03/06(土) 14:59:33.86 ID:rU5SCYiPO
黒子「……実は、それに加えて最近ある現象が寮内で目撃されていますの」
上条「ある現象?また怪しげだな」
黒子「……私は正直半信半疑なのですが……幽霊を見た、という寮生が続出しておりますの」
上条「ゆ……幽霊……ですか?」
黒子「そうですの。なんでも、壁をすり抜けて廊下を横切ったり、突然現れては消えたり」
上条「……能力は一人に一つ。つまり、能力者、じゃない……?」
黒子「…………ですので、私も半信半疑なのですわ。非科学的なことは信じませんもの」
上条「ふむ……」
黒子「とにかく、幽霊の目撃に続いてポルターガイスト現象。寮生の皆さんは怯えきってしまって……」
上条「……ポルターガイストは今どうなってる?」
黒子「一応、治まってますわ」
上条「ある現象?また怪しげだな」
黒子「……私は正直半信半疑なのですが……幽霊を見た、という寮生が続出しておりますの」
上条「ゆ……幽霊……ですか?」
黒子「そうですの。なんでも、壁をすり抜けて廊下を横切ったり、突然現れては消えたり」
上条「……能力は一人に一つ。つまり、能力者、じゃない……?」
黒子「…………ですので、私も半信半疑なのですわ。非科学的なことは信じませんもの」
上条「ふむ……」
黒子「とにかく、幽霊の目撃に続いてポルターガイスト現象。寮生の皆さんは怯えきってしまって……」
上条「……ポルターガイストは今どうなってる?」
黒子「一応、治まってますわ」
954: 2010/03/06(土) 15:07:40.42 ID:rU5SCYiPO
上条「よし!それじゃあ原因解明に行きますか!」
黒子「……なんの手がかりもないのに、正気ですの?」
上条「手がかりがないなら集めねえと。待ってても手がかりは現れないんだからな」
黒子「……大体、どんな能力者かも分かりませんのに……」
上条「大丈夫だって。いざとなったら、どんな幻想も俺の右手でブチ頃すから」
黒子「……でも………」
上条「…………まさか、白井」
黒子「!?わ、私は別に幽霊や心霊現象が怖いわけではありませんわ!」
上条「誰もそこまで言ってないんだが」
黒子「ぁ………」
黒子「……なんの手がかりもないのに、正気ですの?」
上条「手がかりがないなら集めねえと。待ってても手がかりは現れないんだからな」
黒子「……大体、どんな能力者かも分かりませんのに……」
上条「大丈夫だって。いざとなったら、どんな幻想も俺の右手でブチ頃すから」
黒子「……でも………」
上条「…………まさか、白井」
黒子「!?わ、私は別に幽霊や心霊現象が怖いわけではありませんわ!」
上条「誰もそこまで言ってないんだが」
黒子「ぁ………」
959: 2010/03/06(土) 15:13:02.98 ID:rU5SCYiPO
美琴「わ、私がついていってあげるわ!」ガタッ
上条「お、心強いな。サンキュー御坂」
美琴「ふ、ふん!任せなさいよ!」
A「……わ、私もついていきますわ!」ガタッ
D「わ、私も!」ガタッ
Z「大事な大事な、アタックチャァ~ンス」ガタッ
上条「お前ら……助かるよ。ありがとうな」
黒子「一人だけ児玉さんが混ざってましたけれど」
上条「お、心強いな。サンキュー御坂」
美琴「ふ、ふん!任せなさいよ!」
A「……わ、私もついていきますわ!」ガタッ
D「わ、私も!」ガタッ
Z「大事な大事な、アタックチャァ~ンス」ガタッ
上条「お前ら……助かるよ。ありがとうな」
黒子「一人だけ児玉さんが混ざってましたけれど」
962: 2010/03/06(土) 15:16:43.52 ID:rU5SCYiPO
じゃあ次スレに移籍しますの
こちらのスレは1000まで完走するもよし、適当に保守し続けるも良し、落とすも良し
こちらのスレは1000まで完走するもよし、適当に保守し続けるも良し、落とすも良し
974: 2010/03/06(土) 15:48:42.36 ID:l+vdP71p0
──8時10分
上条「長かったな。ほとんど1週間ぶりか」
ガチャ
上条「ウソ……だろ……?」
土御門「おかえりだにゃー。カミやん」
上条「図ったようなタイミングで出てくんじゃねーよ!?」
土御門「はいはい質問ー! 帰り道カミやんが無事だったのは誰のお陰でしょうか?」
上条「は? 無事って?」
土御門「にゃー。わざわざ土御門さんがカミやんの趣味を歪めて広めてやったというのに」
上条「テメェのせいだったのかよ!?」
土御門「いやいやカミやん。今ごろカミやんは怖いお兄さんたちに囲まれてたかもしれないんだぜい?」
上条「にしたって他に何かあるだろ!?」
土御門「他にって何があんダヨ? 何事もなく1週間過ごしましたーってか?」
上条「長かったな。ほとんど1週間ぶりか」
ガチャ
上条「ウソ……だろ……?」
土御門「おかえりだにゃー。カミやん」
上条「図ったようなタイミングで出てくんじゃねーよ!?」
土御門「はいはい質問ー! 帰り道カミやんが無事だったのは誰のお陰でしょうか?」
上条「は? 無事って?」
土御門「にゃー。わざわざ土御門さんがカミやんの趣味を歪めて広めてやったというのに」
上条「テメェのせいだったのかよ!?」
土御門「いやいやカミやん。今ごろカミやんは怖いお兄さんたちに囲まれてたかもしれないんだぜい?」
上条「にしたって他に何かあるだろ!?」
土御門「他にって何があんダヨ? 何事もなく1週間過ごしましたーってか?」
988: 2010/03/06(土) 16:02:50.52 ID:l+vdP71p0
上条「は? それでいいじゃん」
土御門「にゃー。じゃあカミやん、仮にだ」
上条「なんだよ」
土御門「青髪ピアスが女子寮で1週間無事に仕事をしました、って言われたら信じるか?」
上条「そんなことありえねーだろ!」
土御門「そうなるだろ? つまりはそういうことですたい」
上条「はぁ!? 何で俺がアイツと同系列なんだよ!?」
土御門「……。カミやんは一度自分を見つめなおした方がいいみたいだにゃー」
上条「認めない! 認めたくないそんな立ち位置!」
土御門「諦めるんだにゃー。まぁそんなことより禁書の件で伝えとくことがあるんだった」
上条「そんなことじゃねーよ!」
土御門「いいから聞けって」
上条「……。そういえばステイルから連絡が来るんだっけ」
土御門「もう出発したみたいだから、今から第二十三学区まで迎えに行ってこい」
上条「今から!? 何でテメエらいつもいつも急に言い出すんだよ!?」
土御門「にゃー。じゃあカミやん、仮にだ」
上条「なんだよ」
土御門「青髪ピアスが女子寮で1週間無事に仕事をしました、って言われたら信じるか?」
上条「そんなことありえねーだろ!」
土御門「そうなるだろ? つまりはそういうことですたい」
上条「はぁ!? 何で俺がアイツと同系列なんだよ!?」
土御門「……。カミやんは一度自分を見つめなおした方がいいみたいだにゃー」
上条「認めない! 認めたくないそんな立ち位置!」
土御門「諦めるんだにゃー。まぁそんなことより禁書の件で伝えとくことがあるんだった」
上条「そんなことじゃねーよ!」
土御門「いいから聞けって」
上条「……。そういえばステイルから連絡が来るんだっけ」
土御門「もう出発したみたいだから、今から第二十三学区まで迎えに行ってこい」
上条「今から!? 何でテメエらいつもいつも急に言い出すんだよ!?」
11: 2010/03/06(土) 15:34:14.88 ID:rU5SCYiPO
上条「というわけで廊下を進撃中の上条探検隊である」
美琴「暗いわね……雰囲気出てるわー」
A「どうやらポルターガイスト現象で電気系統が麻痺したようですわ」
D「私の能力で照らそっか?」
Z「私、今赤い蝋燭持ってますけど使います?」
美琴「………?なんで蝋燭が赤いのよ?」
上条「深く考えるな御坂。……とりあえず、原因究明より先に変電室探さなきゃな」
美琴「それなら、地下にあるわよ」
A「地下ですの……」
D「ますます雰囲気あるね」
Z「地下……監禁……拷問…………いや、むしろ調教?」
上条「全部ねーよ」
美琴「暗いわね……雰囲気出てるわー」
A「どうやらポルターガイスト現象で電気系統が麻痺したようですわ」
D「私の能力で照らそっか?」
Z「私、今赤い蝋燭持ってますけど使います?」
美琴「………?なんで蝋燭が赤いのよ?」
上条「深く考えるな御坂。……とりあえず、原因究明より先に変電室探さなきゃな」
美琴「それなら、地下にあるわよ」
A「地下ですの……」
D「ますます雰囲気あるね」
Z「地下……監禁……拷問…………いや、むしろ調教?」
上条「全部ねーよ」
16: 2010/03/06(土) 15:41:23.99 ID:rU5SCYiPO
上条「ここが階段か?」
美琴「廊下の一番端っこにある階段だけが地下に続いてるから」
D「地下って、食料品を保存する貯蔵庫とか、備品の倉庫とか、避難用シェルターとかあるのよね」
A「なんだか、戦争くらいなら凌げそうな感じですわね」
Z「戦争……敗残……敵兵によって慰み者にされる私…………あ、ダメだ。上条先生じゃないと萌えない」
上条「じゃ、降りるぞ。足元に気を付けてな」
A「足元が見えませんの」
D「気温も変わるわね」
美琴「うぅ……ちょっと怖いかも」
Z「……はっ!敵兵を全部上条先生に変えれば!!ヒャッハー!!」
美琴「廊下の一番端っこにある階段だけが地下に続いてるから」
D「地下って、食料品を保存する貯蔵庫とか、備品の倉庫とか、避難用シェルターとかあるのよね」
A「なんだか、戦争くらいなら凌げそうな感じですわね」
Z「戦争……敗残……敵兵によって慰み者にされる私…………あ、ダメだ。上条先生じゃないと萌えない」
上条「じゃ、降りるぞ。足元に気を付けてな」
A「足元が見えませんの」
D「気温も変わるわね」
美琴「うぅ……ちょっと怖いかも」
Z「……はっ!敵兵を全部上条先生に変えれば!!ヒャッハー!!」
19: 2010/03/06(土) 15:50:26.53 ID:rU5SCYiPO
上条「結構長い階段だな……」
美琴「シェルターも兼ねてるからね。二階層分は降りなきゃいけないもの」
A「ここで転げ落ちたら大惨事ですわね」
D「大丈夫。上条先生ならきっと受け止めてくれるわよ」
上条「む、無茶言うな!」
Z(…………転げ落ちる。危険とは言え、やれば美味しいイベントであることは明白)
Z(残る踊り場は二つ。被害を最小限に食い止めるため、二つ目の踊り場でわざとコケる)
Z(そうすれば不可抗力で上条先生とくんずほぐれつ)
Z(上条先生のあんなところに私の顔を埋めたり、その逆もまた然り)
Z(完璧な計画だ)
Z(……とはいえ、他の連中を巻き込む恐れもある)
Z(………………ま、いいか。他の連中は)
美琴「シェルターも兼ねてるからね。二階層分は降りなきゃいけないもの」
A「ここで転げ落ちたら大惨事ですわね」
D「大丈夫。上条先生ならきっと受け止めてくれるわよ」
上条「む、無茶言うな!」
Z(…………転げ落ちる。危険とは言え、やれば美味しいイベントであることは明白)
Z(残る踊り場は二つ。被害を最小限に食い止めるため、二つ目の踊り場でわざとコケる)
Z(そうすれば不可抗力で上条先生とくんずほぐれつ)
Z(上条先生のあんなところに私の顔を埋めたり、その逆もまた然り)
Z(完璧な計画だ)
Z(……とはいえ、他の連中を巻き込む恐れもある)
Z(………………ま、いいか。他の連中は)
23: 2010/03/06(土) 16:04:11.36 ID:rU5SCYiPO
上条「本当に足元が頼りないな」
美琴「落ちたら受け止めてね」
A「うう……怖いですわ」
D「やっぱ照らそっか?」
美琴「火事になったらマズイでしょ。っていうか、寮則違反よ」
Z「……………」
Z(………まだだ)
Z(まだ堪えるんだ)
Z(上条先生と絡み合いたい)
Z(上条先生のあんなところに顔を埋めたい)
Z(色々なところをクンカクンカしたい)
Z(っていうかされたい)
Z(でも、まだだ)
Z(まだ堪えるのですよ!Z!)
美琴「落ちたら受け止めてね」
A「うう……怖いですわ」
D「やっぱ照らそっか?」
美琴「火事になったらマズイでしょ。っていうか、寮則違反よ」
Z「……………」
Z(………まだだ)
Z(まだ堪えるんだ)
Z(上条先生と絡み合いたい)
Z(上条先生のあんなところに顔を埋めたい)
Z(色々なところをクンカクンカしたい)
Z(っていうかされたい)
Z(でも、まだだ)
Z(まだ堪えるのですよ!Z!)
26: 2010/03/06(土) 16:12:51.96 ID:rU5SCYiPO
上条「もうこの辺まで来ると完璧に見えないな」
美琴「手探りで行くしかないわね」
D「やっぱ寮則違反とか言ってる場合じゃないって。照らした方が良いよ」
A「あなたばかりに良いカッコはさせませんよ?」
Z「…………」
Z(手すり伝いに歩くしかない)
Z(でも、手すりのカーブとかで判断は出来る)
Z(踊り場は、後……一つ)
Z(………………ここだ)
上条「お、踊り場だな。段差に気を付けろよ」
Z(今こそあなたにアタックチャァ~ンス)
Z(受け止めてください!上条先生!)ガバッ
美琴「手探りで行くしかないわね」
D「やっぱ寮則違反とか言ってる場合じゃないって。照らした方が良いよ」
A「あなたばかりに良いカッコはさせませんよ?」
Z「…………」
Z(手すり伝いに歩くしかない)
Z(でも、手すりのカーブとかで判断は出来る)
Z(踊り場は、後……一つ)
Z(………………ここだ)
上条「お、踊り場だな。段差に気を付けろよ」
Z(今こそあなたにアタックチャァ~ンス)
Z(受け止めてください!上条先生!)ガバッ
29: 2010/03/06(土) 16:20:25.41 ID:rU5SCYiPO
上条「あ、」
31: 2010/03/06(土) 16:29:51.83 ID:rU5SCYiPO
Z「あ~んバランス崩しちゃいました~♪」ガバッ
ドスッ
美琴「あ、」
A「へ?」
上条「がっ」
D「お?」
Z(あー……なんか余計なものまでついてきた……)
上条「うわわわわわわわわ」ズルッ
美琴「きゃあああああああ!」グラッ
A「ひゃあああああああっ!」グラッ
D「おおおおおおおおう!?」グラッ
Z「あはぁぁぁぁああああん!」ズルルルッ
ドタタタタタタッ
ドサッ
ドスッ
美琴「あ、」
A「へ?」
上条「がっ」
D「お?」
Z(あー……なんか余計なものまでついてきた……)
上条「うわわわわわわわわ」ズルッ
美琴「きゃあああああああ!」グラッ
A「ひゃあああああああっ!」グラッ
D「おおおおおおおおう!?」グラッ
Z「あはぁぁぁぁああああん!」ズルルルッ
ドタタタタタタッ
ドサッ
38: 2010/03/06(土) 16:40:11.97 ID:rU5SCYiPO
美琴「うー……重い」
D「失礼な!私は重くないわよ!」
A「上三人とも重いです……」
Z「私は、胸があるからちょっと重いですよ?」
美琴「……喧嘩売ってんのかしら?」バチッ
上条「……………俺が一番キツい………って、ん?」モニュモニュ
「ひゃっ!?」
上条「………左手に妙な感触が……って、アレ?俺の下にいるのだれだ?」モニュモニュ
「ぁ……ぅ……う、動かさないで下さい上条さん……」
上条「……この豊満な柔らか夢物体は………まさか……」
風斬「お久しぶりです……上条さん」
上条「かざ……きり?」
美琴「……とりあえず、みんな降りない?」
D「失礼な!私は重くないわよ!」
A「上三人とも重いです……」
Z「私は、胸があるからちょっと重いですよ?」
美琴「……喧嘩売ってんのかしら?」バチッ
上条「……………俺が一番キツい………って、ん?」モニュモニュ
「ひゃっ!?」
上条「………左手に妙な感触が……って、アレ?俺の下にいるのだれだ?」モニュモニュ
「ぁ……ぅ……う、動かさないで下さい上条さん……」
上条「……この豊満な柔らか夢物体は………まさか……」
風斬「お久しぶりです……上条さん」
上条「かざ……きり?」
美琴「……とりあえず、みんな降りない?」
44: 2010/03/06(土) 16:53:40.29 ID:rU5SCYiPO
美琴「……で、この女の子は誰かしら?」バチッバチッ
風斬「ひっ……」
上条「なんで御坂が半ギレなんだよ……風斬が怯えてんじゃねーか」
A「見ない制服ですね……」
D「立派なモンもってるわねー」
Z「メガネ臆病爆乳…………思わぬ伏兵か」
風斬「えと……か、風斬氷華、です……よろしくお願いします……」
上条「風斬、どうしてここに?」
風斬「あの……えと……インデックスちゃんを……探してて……」
上条「インデックス?」
風斬「ひっ……」
上条「なんで御坂が半ギレなんだよ……風斬が怯えてんじゃねーか」
A「見ない制服ですね……」
D「立派なモンもってるわねー」
Z「メガネ臆病爆乳…………思わぬ伏兵か」
風斬「えと……か、風斬氷華、です……よろしくお願いします……」
上条「風斬、どうしてここに?」
風斬「あの……えと……インデックスちゃんを……探してて……」
上条「インデックス?」
46: 2010/03/06(土) 17:02:52.22 ID:rU5SCYiPO
風斬「また『出てこれる』ようになったから……インデックスちゃんとお話ししたくて……」
上条「ああ、なるほど」
風斬「貴方の傍を探せば多分見つかるかと思ってて……でも見つからなくて……」
上条「……最近目撃されてる幽霊って、風斬だったのか……」
風斬「今日も探してたら、上から皆が降ってくるから……せめて受け止めなきゃって……」
上条「そうか、サンキューな風斬」
風斬「それで……インデックスちゃんはどこに……?」
上条「……実は、今は学園都市から離れて、イギリスに居るんだ」
風斬「…………そんな……」
上条「ああ、なるほど」
風斬「貴方の傍を探せば多分見つかるかと思ってて……でも見つからなくて……」
上条「……最近目撃されてる幽霊って、風斬だったのか……」
風斬「今日も探してたら、上から皆が降ってくるから……せめて受け止めなきゃって……」
上条「そうか、サンキューな風斬」
風斬「それで……インデックスちゃんはどこに……?」
上条「……実は、今は学園都市から離れて、イギリスに居るんだ」
風斬「…………そんな……」
49: 2010/03/06(土) 17:23:37.87 ID:rU5SCYiPO
上条「インデックスも会いたがってるとは思うけど……こればかりは、な」
風斬「……いいんです。私も、今の学園都市を取り巻く環境はよく分かってますから」
上条「風斬……」
風斬「ありがとうございました、上条さん。私はまた、街をさ迷うことにします」
上条「……」
風斬「そんな顔しないでください……私は、上条さんに会えただけでも嬉しいですから」
上条「……」
風斬「それじゃあ、またいつか。その時は、インデックスちゃんも一緒に、ね?」
上条「……ああ。そん時は、また三人でゲームセンターに行こうな」
風斬「ふふ………約束ですよ?」スー……
美琴「……きえ、た?」
A「……ひっ」
D「ゆ………幽、霊?」
Z「メガネ臆病爆乳に加えて幽霊……なんたる難敵」
風斬「……いいんです。私も、今の学園都市を取り巻く環境はよく分かってますから」
上条「風斬……」
風斬「ありがとうございました、上条さん。私はまた、街をさ迷うことにします」
上条「……」
風斬「そんな顔しないでください……私は、上条さんに会えただけでも嬉しいですから」
上条「……」
風斬「それじゃあ、またいつか。その時は、インデックスちゃんも一緒に、ね?」
上条「……ああ。そん時は、また三人でゲームセンターに行こうな」
風斬「ふふ………約束ですよ?」スー……
美琴「……きえ、た?」
A「……ひっ」
D「ゆ………幽、霊?」
Z「メガネ臆病爆乳に加えて幽霊……なんたる難敵」
54: 2010/03/06(土) 17:39:20.54 ID:rU5SCYiPO
上条「さ、変電室行くぞ………って、なんで皆固まってんだ?」
美琴「だって、今の子……え?」
Z「明らかに幽霊だった。乳がでかい眼鏡っ娘の萌え系の」
A「上条先生……除霊もできたんですね」
D「しかも会話だけで……」
上条「え?いや、風斬は幽霊じゃ」
美琴「…………私、今ものスゴいもの見ちゃったの?」
A「流石は上条先生です……」
D「幽霊さえも手懐ける……」
Z「もはやその守備範囲に敵はない」
上条「…………」
こうして、翌日から「除霊師・上条当麻」の噂が寮内に流れることになるのだった
美琴「だって、今の子……え?」
Z「明らかに幽霊だった。乳がでかい眼鏡っ娘の萌え系の」
A「上条先生……除霊もできたんですね」
D「しかも会話だけで……」
上条「え?いや、風斬は幽霊じゃ」
美琴「…………私、今ものスゴいもの見ちゃったの?」
A「流石は上条先生です……」
D「幽霊さえも手懐ける……」
Z「もはやその守備範囲に敵はない」
上条「…………」
こうして、翌日から「除霊師・上条当麻」の噂が寮内に流れることになるのだった
61: 2010/03/06(土) 17:51:24.57 ID:rU5SCYiPO
上条「さて変電室か」
D「地下階だけは別枠の電源があって助かったわ」
美琴「ブレーカー入れてもダメみたいね」
A「機械の中がぐちゃぐちゃなんでしょうか?」
Z「私のナカをぐちゃぐちゃにして貰えるのはいつでしょうか?」
上条「ちょっと待ってろ。中を見てみる」ガコン
美琴「……特に異常は見当たらないわね。電子回路がバグってるのかしら」
D「違うわよく見て。ここのコードが千切れてるのよ」
A「じゃあ、私が能力で繋ぎますから御坂先輩は溶接をお願いします」
Z「私と上条先生が繋がるのはいつですか」
御坂「任せて。じゃあ、頼むわね」
上条「なんかさっきからノイズが聞こえる」
D「地下階だけは別枠の電源があって助かったわ」
美琴「ブレーカー入れてもダメみたいね」
A「機械の中がぐちゃぐちゃなんでしょうか?」
Z「私のナカをぐちゃぐちゃにして貰えるのはいつでしょうか?」
上条「ちょっと待ってろ。中を見てみる」ガコン
美琴「……特に異常は見当たらないわね。電子回路がバグってるのかしら」
D「違うわよく見て。ここのコードが千切れてるのよ」
A「じゃあ、私が能力で繋ぎますから御坂先輩は溶接をお願いします」
Z「私と上条先生が繋がるのはいつですか」
御坂「任せて。じゃあ、頼むわね」
上条「なんかさっきからノイズが聞こえる」
66: 2010/03/06(土) 18:07:58.13 ID:rU5SCYiPO
ううむ
なんだがダレてきている感がいなめない
ポルターガイスト編なんですが、やっぱいちゃいちゃはあった方がいいですか?
なんだがダレてきている感がいなめない
ポルターガイスト編なんですが、やっぱいちゃいちゃはあった方がいいですか?
83: 2010/03/06(土) 18:58:28.60 ID:rU5SCYiPO
とりあえず展開がダレて来たので全力で反省してきました
今頭を冷やすためにネクタイと靴下とメガネのみを装着しております
今からファミレスに行くようなので、またしばらくお待たせします……
今頭を冷やすためにネクタイと靴下とメガネのみを装着しております
今からファミレスに行くようなので、またしばらくお待たせします……
114: 2010/03/06(土) 20:59:55.68 ID:rU5SCYiPO
A「それじゃあ繋ぎますね」
美琴「おっけー」
ギギ………
D「……な、なに今の音……」
A「え?」
美琴「は?」
ギギギギ……
上条「何かが……軋んでる」
Z「うふふへへへへ……無視されんの気持ち良いです……」クネクネ
上条「こいつは相変わらずか」
ギギギギ……ギシッ……
美琴「ななな、なによ!なんなのよぉ!?」
A「まさか……ポルターガイストですの……!?」
D「なんか……嫌なカンジ……」
美琴「おっけー」
ギギ………
D「……な、なに今の音……」
A「え?」
美琴「は?」
ギギギギ……
上条「何かが……軋んでる」
Z「うふふへへへへ……無視されんの気持ち良いです……」クネクネ
上条「こいつは相変わらずか」
ギギギギ……ギシッ……
美琴「ななな、なによ!なんなのよぉ!?」
A「まさか……ポルターガイストですの……!?」
D「なんか……嫌なカンジ……」
117: 2010/03/06(土) 21:08:51.24 ID:rU5SCYiPO
ガタガタガタガタ ガコン
ギギギギ ギ ギギ
カタッ カタカタカタカタ カカカカカカカカカ
コキン カカカ キン
美琴「もうやだぁ!」ブルブル
A「あちらこちらから音が……」
D「………こ、怖い……よ……」ガタガタ
上条「み、皆とりあえず一ヶ所に固まれ!」
ギギギギ ギ ギギ
カタッ カタカタカタカタ カカカカカカカカカ
コキン カカカ キン
美琴「もうやだぁ!」ブルブル
A「あちらこちらから音が……」
D「………こ、怖い……よ……」ガタガタ
上条「み、皆とりあえず一ヶ所に固まれ!」
118: 2010/03/06(土) 21:10:22.38 ID:rU5SCYiPO
キョキョキョキョキョキョ
ガタッ
カカカカカカカカカ シュコン
ガタガタガタガタカカカカカカカカカ
カンカンカンカンカンカン
美琴「や、やだやだやだ囲まれてるぅ!」ブルブル
上条「落ち着け!音があちこちでなってるだけだ!」
A「まるで……私たちの周りを何かが這いずってるみたいですわ……」フルフル
D「暗いよ周りになんかいるよ怖いよ!」ガタガタ
Z「うへへうふうへあは上条先生に密着してぁあんもうなんて素敵なスメル」スーハー
上条「やっぱお前だけ離れろ」
ガタンッ!
美琴「ぴぃ!?」ガバッ
A「ひゃっ!」ガバッ
D「キャ――――ッ!」ガバッ
Z「今だ―――――ッ!」ガバッ
上条「うわわわわわわ苦しいっ!」バターン!
ガタッ
カカカカカカカカカ シュコン
ガタガタガタガタカカカカカカカカカ
カンカンカンカンカンカン
美琴「や、やだやだやだ囲まれてるぅ!」ブルブル
上条「落ち着け!音があちこちでなってるだけだ!」
A「まるで……私たちの周りを何かが這いずってるみたいですわ……」フルフル
D「暗いよ周りになんかいるよ怖いよ!」ガタガタ
Z「うへへうふうへあは上条先生に密着してぁあんもうなんて素敵なスメル」スーハー
上条「やっぱお前だけ離れろ」
ガタンッ!
美琴「ぴぃ!?」ガバッ
A「ひゃっ!」ガバッ
D「キャ――――ッ!」ガバッ
Z「今だ―――――ッ!」ガバッ
上条「うわわわわわわ苦しいっ!」バターン!
122: 2010/03/06(土) 21:23:18.26 ID:rU5SCYiPO
カカカカカカカカカ
キキキキキ
コキン
カカカ キン
……
上条「……収まった、か?」
美琴「……ひっく……ぐす……怖いよぉ……」ムギュー
A「……まだ……不安ですの……」ムギュー
D「ぅぅぅ……えぐっ……ひうっ……」ムギュー
Z「ふへへへ密着気持ち良いっすなぁ」スリスリ
上条「頼むから離れてくれよZ」
上条(にしても、マズイですよこの状況は!?女の子のあんなとこやこんなとこと上条さんは今密着しているわけでして!ああ、女の子って柔らかいな……じゃなくて!
本日二度目の柔らかマシュマロ素敵物体の感触を楽しんでる場合じゃねぇ!とにかくなんとかコイツらを立ち直らせなきゃ…………あー、血流が……)ドキドキ
キキキキキ
コキン
カカカ キン
……
上条「……収まった、か?」
美琴「……ひっく……ぐす……怖いよぉ……」ムギュー
A「……まだ……不安ですの……」ムギュー
D「ぅぅぅ……えぐっ……ひうっ……」ムギュー
Z「ふへへへ密着気持ち良いっすなぁ」スリスリ
上条「頼むから離れてくれよZ」
上条(にしても、マズイですよこの状況は!?女の子のあんなとこやこんなとこと上条さんは今密着しているわけでして!ああ、女の子って柔らかいな……じゃなくて!
本日二度目の柔らかマシュマロ素敵物体の感触を楽しんでる場合じゃねぇ!とにかくなんとかコイツらを立ち直らせなきゃ…………あー、血流が……)ドキドキ
126: 2010/03/06(土) 21:39:41.32 ID:rU5SCYiPO
上条(とはいえ……どうしようか……)
ムギュー
美琴「……やだぁ……離れちゃやだぁ……」ブルブル
ギュッ
A「もう少しだけ…………まだ怖いですの」フルフル
ムニュムニュ
D「……うえぇ………ひっく……」ガタガタ
サワサワ
Z「うぇっヘッヘッへ……」クンカクンカ
上条「よし、お前は大丈夫っぽいから離れやがれ」グィ
Z「あ~ん!痛いです上条先生~」グググッ
ムギュー
美琴「……やだぁ……離れちゃやだぁ……」ブルブル
ギュッ
A「もう少しだけ…………まだ怖いですの」フルフル
ムニュムニュ
D「……うえぇ………ひっく……」ガタガタ
サワサワ
Z「うぇっヘッヘッへ……」クンカクンカ
上条「よし、お前は大丈夫っぽいから離れやがれ」グィ
Z「あ~ん!痛いです上条先生~」グググッ
130: 2010/03/06(土) 21:47:04.30 ID:rU5SCYiPO
上条「……ほら、もう音もしねえし大丈夫だって」
美琴「う………うん………」グスッ
上条「ほらAも。お前らしくねーぞ?」
A「……はい。もう大丈夫ですわ…」スーハー
上条「ほらD。もう泣き止めって。大丈夫だから」
D「ぁぅ……ぅ……うん……」グスッ
上条「よし、皆無事だな。とりあえず、電気は後回しだ。……にしても、さっきのはなんだったんだ?」
A「ポルターガイストでしょうけど……さっきの幽霊さんは無関係だったんでしょうか?」
上条「だからあれは幽霊じゃ…………まあ無関係に変わりはないからいいか」
美琴「う………うん………」グスッ
上条「ほらAも。お前らしくねーぞ?」
A「……はい。もう大丈夫ですわ…」スーハー
上条「ほらD。もう泣き止めって。大丈夫だから」
D「ぁぅ……ぅ……うん……」グスッ
上条「よし、皆無事だな。とりあえず、電気は後回しだ。……にしても、さっきのはなんだったんだ?」
A「ポルターガイストでしょうけど……さっきの幽霊さんは無関係だったんでしょうか?」
上条「だからあれは幽霊じゃ…………まあ無関係に変わりはないからいいか」
134: 2010/03/06(土) 22:02:19.75 ID:rU5SCYiPO
上条「…………」
上条(冷静になって考えろ、上条当麻!幽霊の正体は風斬だった、ということは心霊現象ではないということは判明したワケだ)
A「御坂先輩、大丈夫ですか」
美琴「うん……なんとか」グスッ
上条(となると能力者……念動能力か、或いは……気圧や温度を変えられる能力?)
A「とりあえず電気をつけちゃいましょう。お願い出来ますか?」
美琴「……うん、もう大丈夫だから」グシグシ
上条(いや、それはない。それだと物体の動きを操るなんて不可能だ。となると、やはり念動能力か?)
D「……ひっく……ぅ……で、でんきが………ついたの………?」グスッ
Z「ああん、暗闇の方が興奮するのにぃ」
上条(だが念動能力でこれだけのことが出来る人物には犯行は不可能!……そういえば、白井が言っていたあの言葉)
A「これで、やっと原因究明に戻れますね」
美琴「あ~あ……みっともないとこ見られちゃったな……」
D「……ぅう……怖かったよぅ……」グスッ
Z「あ~……暗闇での妄想は楽しかった」
上条(冷静になって考えろ、上条当麻!幽霊の正体は風斬だった、ということは心霊現象ではないということは判明したワケだ)
A「御坂先輩、大丈夫ですか」
美琴「うん……なんとか」グスッ
上条(となると能力者……念動能力か、或いは……気圧や温度を変えられる能力?)
A「とりあえず電気をつけちゃいましょう。お願い出来ますか?」
美琴「……うん、もう大丈夫だから」グシグシ
上条(いや、それはない。それだと物体の動きを操るなんて不可能だ。となると、やはり念動能力か?)
D「……ひっく……ぅ……で、でんきが………ついたの………?」グスッ
Z「ああん、暗闇の方が興奮するのにぃ」
上条(だが念動能力でこれだけのことが出来る人物には犯行は不可能!……そういえば、白井が言っていたあの言葉)
A「これで、やっと原因究明に戻れますね」
美琴「あ~あ……みっともないとこ見られちゃったな……」
D「……ぅう……怖かったよぅ……」グスッ
Z「あ~……暗闇での妄想は楽しかった」
136: 2010/03/06(土) 22:13:58.49 ID:rU5SCYiPO
上条「『レベル・アッパー』……」ポツリ
美琴「……どうしたの?幻想御手なんて、随分と懐かしい名前じゃない」
上条「知っているのか御坂?」
美琴「まあ、それに関しては色々あったし……っていうか、聞いたことないの?」
上条「………………ああ」
美琴「……ああ、そっか。あのね、幻想御手ってのは要するに、能力のレベルを楽して上げるアイテムなの。方法は省くけど、一時期それで急に力をつけた能力者があちこちで暴れたりしたのよ」
上条「急に力をつけた能力者……なるほど」
美琴「もっとも、色々あって幻想御手は完全に消滅。使用者もみんな元のレベルに下がったけどね」
上条(……幻想御手は現存しない。なら、別の方法で能力を急に上げることは出来ないか?)
上条(思い出せ…………何かあったハズだ)
上条(その片鱗を、俺は見たことがある)
美琴「……どうしたの?幻想御手なんて、随分と懐かしい名前じゃない」
上条「知っているのか御坂?」
美琴「まあ、それに関しては色々あったし……っていうか、聞いたことないの?」
上条「………………ああ」
美琴「……ああ、そっか。あのね、幻想御手ってのは要するに、能力のレベルを楽して上げるアイテムなの。方法は省くけど、一時期それで急に力をつけた能力者があちこちで暴れたりしたのよ」
上条「急に力をつけた能力者……なるほど」
美琴「もっとも、色々あって幻想御手は完全に消滅。使用者もみんな元のレベルに下がったけどね」
上条(……幻想御手は現存しない。なら、別の方法で能力を急に上げることは出来ないか?)
上条(思い出せ…………何かあったハズだ)
上条(その片鱗を、俺は見たことがある)
140: 2010/03/06(土) 22:28:38.09 ID:rU5SCYiPO
上条(…………風斬?)
上条(いや、アレは確か外部から無理矢理変質させられた姿のハズだ)
上条(違う………もっと間接的な………片鱗)
上条「…………御坂、レベルアッパーの他に、能力を上げる、あるいは上がってしまう現象ってあったか?」
美琴「……あるわよ。幻想御手の事件の発端もその現象だったからね。……それに、アンタも少しは見たことがあるはずよ」
上条「………」
美琴「アンタがアレを止めてくれたから、黒子は今も私のルームメイトなのよ?」
上条「……テレポート?」
美琴「正確には座標移動。……彼女が能力の限界を行使できた理由。…………能力の、暴走よ」
上条「……それだ」
上条(あの日の惨状)
上条(何もかもがごちゃ混ぜに吹き飛ばされていて)
上条(挙げ句に空間を歪ませるほどの物体移動)
上条(………暴走、だ)
上条(いや、アレは確か外部から無理矢理変質させられた姿のハズだ)
上条(違う………もっと間接的な………片鱗)
上条「…………御坂、レベルアッパーの他に、能力を上げる、あるいは上がってしまう現象ってあったか?」
美琴「……あるわよ。幻想御手の事件の発端もその現象だったからね。……それに、アンタも少しは見たことがあるはずよ」
上条「………」
美琴「アンタがアレを止めてくれたから、黒子は今も私のルームメイトなのよ?」
上条「……テレポート?」
美琴「正確には座標移動。……彼女が能力の限界を行使できた理由。…………能力の、暴走よ」
上条「……それだ」
上条(あの日の惨状)
上条(何もかもがごちゃ混ぜに吹き飛ばされていて)
上条(挙げ句に空間を歪ませるほどの物体移動)
上条(………暴走、だ)
141: 2010/03/06(土) 22:42:03.28 ID:rU5SCYiPO
上条(……だとするならば)
上条(……犯人の可能性のある人物は一気に増える!)
上条(そして、能力を暴走させる危険性を孕み)
上条(能力自体が安定しないブラックボックス……)
上条(…………恐らく犯人は……)
上条「―――Z、ちゃん」
Z「はい?」
上条「……Zは確か、原石だったよな。それもレベル3の念動能力者」
Z「……そうですよ。まあ、微弱な能力ですが」
上条「だが、原石の能力は普通じゃないハズだ。能力自体が希少だったり、能力の幅が安定しなかったり。使用者のメンタルに左右されまくったり。
……俺自身が原石だからな。それくらいは分かる」
Z「…………」
上条「……昨日の罰則、厨房でなにがあった?」
上条(……犯人の可能性のある人物は一気に増える!)
上条(そして、能力を暴走させる危険性を孕み)
上条(能力自体が安定しないブラックボックス……)
上条(…………恐らく犯人は……)
上条「―――Z、ちゃん」
Z「はい?」
上条「……Zは確か、原石だったよな。それもレベル3の念動能力者」
Z「……そうですよ。まあ、微弱な能力ですが」
上条「だが、原石の能力は普通じゃないハズだ。能力自体が希少だったり、能力の幅が安定しなかったり。使用者のメンタルに左右されまくったり。
……俺自身が原石だからな。それくらいは分かる」
Z「…………」
上条「……昨日の罰則、厨房でなにがあった?」
148: 2010/03/06(土) 22:49:41.86 ID:rU5SCYiPO
Z「………」ギリッ
上条「……頼む。教えてくれ」
Z「……………フフ」
Z「フフフ………ハハハハハ」
Z「そうですよ……今回の発端のポルターガイスト現象」
Z「私の能力が暴走したことが原因です」
Z「……………………あれは、悪夢だった」
Z「生命とは、あるがままが美しいというのに!!」
Z「…………アレは、生命を侮辱していた」
Z「………………お教えします。昨日の厨房で、何があったか」
A「……」
D「……」
美琴「……」
上条「…………」ゴクリ
上条「……頼む。教えてくれ」
Z「……………フフ」
Z「フフフ………ハハハハハ」
Z「そうですよ……今回の発端のポルターガイスト現象」
Z「私の能力が暴走したことが原因です」
Z「……………………あれは、悪夢だった」
Z「生命とは、あるがままが美しいというのに!!」
Z「…………アレは、生命を侮辱していた」
Z「………………お教えします。昨日の厨房で、何があったか」
A「……」
D「……」
美琴「……」
上条「…………」ゴクリ
155: 2010/03/06(土) 22:55:17.78 ID:rU5SCYiPO
Z「……私は、白井黒子に連れられて厨房へ移動した」
Z「だが、厨房は誰もおらず」
Z「昼食のシチューの鍋がグツグツ煮えているだけだった」
Z「…………だが、換気扇や蒸気や鍋の音に混じって、聞こえてきたんだ」
Z「………あれは、声」
Z「泣き叫ぶような、助けを請うような、悲痛な声」
Z「それは厨房奥の事務室から聞こえてきた」
Z「私は、一歩一歩近付いて」
Z「中を…………そっと覗き見た」
Z「だが、厨房は誰もおらず」
Z「昼食のシチューの鍋がグツグツ煮えているだけだった」
Z「…………だが、換気扇や蒸気や鍋の音に混じって、聞こえてきたんだ」
Z「………あれは、声」
Z「泣き叫ぶような、助けを請うような、悲痛な声」
Z「それは厨房奥の事務室から聞こえてきた」
Z「私は、一歩一歩近付いて」
Z「中を…………そっと覗き見た」
166: 2010/03/06(土) 23:01:27.93 ID:rU5SCYiPO
Z「そこには……………」
Z「料理長………」
Z「そして……」
Z「青い髪の少年…………」
Z「奥の窓から入る逆光で、シルエットしか見えなかったけど……」
Z「……………二人が、抱き締めあってキスを………」
上琴AD「―――――ッ!!??」
Z「あれは、生命のやることではない!」
Z「料理長………」
Z「そして……」
Z「青い髪の少年…………」
Z「奥の窓から入る逆光で、シルエットしか見えなかったけど……」
Z「……………二人が、抱き締めあってキスを………」
上琴AD「―――――ッ!!??」
Z「あれは、生命のやることではない!」
170: 2010/03/06(土) 23:03:48.34 ID:rU5SCYiPO
Z「世界は必ず二元によって形作られねばならないんだ!」
Z「正と負、光と闇、右と左上と下!!」
Z「男と、女!」
Z「あっちゃいけないんだ!」
Z「同性同士で愛し合う?」
Z「ありえない!」
Z「あっちゃいけないんだよそんなものは!!」
Z「どちらが涙を流し、受け入れたかは知らない」
Z「そもそも、受け入れてはならない光景だったんだ!!」
Z「正と負、光と闇、右と左上と下!!」
Z「男と、女!」
Z「あっちゃいけないんだ!」
Z「同性同士で愛し合う?」
Z「ありえない!」
Z「あっちゃいけないんだよそんなものは!!」
Z「どちらが涙を流し、受け入れたかは知らない」
Z「そもそも、受け入れてはならない光景だったんだ!!」
180: 2010/03/06(土) 23:12:01.53 ID:rU5SCYiPO
Z「…………ハァッ………ハァッ!」
美AD「…………」gkbr
上条「………それから、どうしたんだ?」
Z「フフ、私は静かに扉を閉めました。……そして、あの光景をそっと胸に閉じ込めた」
Z「その後の手伝いも、何事もなかったかのようにこなしました」
Z「…………でも、ダメだった」
Z「目をつぶっていると、どうしても浮かんでしまうんです」
上条「…………」
Z「……私は、生命だ」
Z「だから私は、本能に忠実です。気持ち良いことは好きだし、好きな男の種を受け止めたい」
Z「だからこそ、あれは許せなかった」
上条「……そして、その光景に堪えきれなくなり、暴走が起きた」
Z「………」コクッ
美AD「…………」gkbr
上条「………それから、どうしたんだ?」
Z「フフ、私は静かに扉を閉めました。……そして、あの光景をそっと胸に閉じ込めた」
Z「その後の手伝いも、何事もなかったかのようにこなしました」
Z「…………でも、ダメだった」
Z「目をつぶっていると、どうしても浮かんでしまうんです」
上条「…………」
Z「……私は、生命だ」
Z「だから私は、本能に忠実です。気持ち良いことは好きだし、好きな男の種を受け止めたい」
Z「だからこそ、あれは許せなかった」
上条「……そして、その光景に堪えきれなくなり、暴走が起きた」
Z「………」コクッ
187: 2010/03/06(土) 23:20:16.21 ID:rU5SCYiPO
上条「………Z」スッ
Z「……ッ!」ビクッ
ギュッ
上条「……辛かったな」ギュゥ
Z「……………ヒック」ジワッ
Z「うぅ、うえぇ………」
Z「う、う、う、うあああああああああ――――」
美琴「………」
A「………」
D「………」
上条「…………」ギュゥ
うぇぇぇぇぇえええええん……
ああぁぁぁぁぁああああああ……―――
――
―
・
・
・
Z「……ッ!」ビクッ
ギュッ
上条「……辛かったな」ギュゥ
Z「……………ヒック」ジワッ
Z「うぅ、うえぇ………」
Z「う、う、う、うあああああああああ――――」
美琴「………」
A「………」
D「………」
上条「…………」ギュゥ
うぇぇぇぇぇえええええん……
ああぁぁぁぁぁああああああ……―――
――
―
・
・
・
188: 2010/03/06(土) 23:21:23.49 ID:rU5SCYiPO
こうして、ポルターガイスト事件は、その幕を閉じた………▽
.
196: 2010/03/06(土) 23:28:16.44 ID:rU5SCYiPO
上条「……ってちょっと待て?」
Z「はい?」
美琴「なによ?」
AD「?」
上条「今回の発端のポルターガイスト現象が、Zの仕業ってことは分かった」
美琴「うん」
Z「間違いないですね」
上条「…………じゃあ、変電室でのラップ音は?」
美琴「だからそれもZさんが」
Z「いえ、それは私じゃないですよ?」
美琴「……へ?」
Z「はい?」
美琴「なによ?」
AD「?」
上条「今回の発端のポルターガイスト現象が、Zの仕業ってことは分かった」
美琴「うん」
Z「間違いないですね」
上条「…………じゃあ、変電室でのラップ音は?」
美琴「だからそれもZさんが」
Z「いえ、それは私じゃないですよ?」
美琴「……へ?」
198: 2010/03/06(土) 23:31:25.08 ID:rU5SCYiPO
Z「私が関わってるのは発端のポルターガイスト現象で、変電室のは知りません。そもそも、私の能力は物を動かすだけで音だけを鳴らすなんてことはありませんから」
A「じ、じゃあ……」
Z「そういえばなんだったんでしょうね?私は、上条先生に甘えるチャンスだと思って気にしませんでしたが」
D「あれは…………」
上条「…………本物?」
上琴AD「………………いっ!」
いやぁぁぁぁあああああああ―――――…………
ポルターガイスト編マジで糸冬
A「じ、じゃあ……」
Z「そういえばなんだったんでしょうね?私は、上条先生に甘えるチャンスだと思って気にしませんでしたが」
D「あれは…………」
上条「…………本物?」
上琴AD「………………いっ!」
いやぁぁぁぁあああああああ―――――…………
ポルターガイスト編マジで糸冬
201: 2010/03/06(土) 23:35:15.05 ID:rU5SCYiPO
というわけで無理矢理エンドなポルターガイスト事件ですた
gdgdで申し訳ない
さーZさんが素敵な光景を目撃したワケですが、事の真相を究明すべく上条さんがインタビューに行ってくる模様です
本編に戻る前にそちらをどうぞ
ちなみに、SSはしっかり13巻と14巻の間
SS2は一巻以前から16巻までの長い時系列の裏側を語るストーリーです
gdgdで申し訳ない
さーZさんが素敵な光景を目撃したワケですが、事の真相を究明すべく上条さんがインタビューに行ってくる模様です
本編に戻る前にそちらをどうぞ
ちなみに、SSはしっかり13巻と14巻の間
SS2は一巻以前から16巻までの長い時系列の裏側を語るストーリーです
203: 2010/03/06(土) 23:44:32.31 ID:rU5SCYiPO
翌日
上条「青髪ピアス」
青ピ「……なんやねん」
上条「……お前、昨日の昼前、厨房で何してた?」
青ピ「……調理の準備やけど?」
上条「……その時、事務室で何してた?」
青ピ「……………!?」
上条「……やっぱり何かあった顔だな。……洗いざらい喋って貰おうか」
青ピ「……な、なにもあれへん。調理の準備しかしてへんねや」
上条「……あくまでシラを切るのか、青髪ピアス……」
上条「青髪ピアス」
青ピ「……なんやねん」
上条「……お前、昨日の昼前、厨房で何してた?」
青ピ「……調理の準備やけど?」
上条「……その時、事務室で何してた?」
青ピ「……………!?」
上条「……やっぱり何かあった顔だな。……洗いざらい喋って貰おうか」
青ピ「……な、なにもあれへん。調理の準備しかしてへんねや」
上条「……あくまでシラを切るのか、青髪ピアス……」
207: 2010/03/06(土) 23:50:31.73 ID:rU5SCYiPO
上条「青髪ピアス」
青ピ「なんやねんな」
上条「実は、その時の様子を目撃したらしい少女がいてな」
青ピ「!?」
上条「その時の様子を、よく語ってくれたんだ………」
上条「はい再現VTR、ドン」
青ピ「なんやねんな」
上条「実は、その時の様子を目撃したらしい少女がいてな」
青ピ「!?」
上条「その時の様子を、よく語ってくれたんだ………」
上条「はい再現VTR、ドン」
209: 2010/03/06(土) 23:51:55.50 ID:rU5SCYiPO
上条「……私は、白井黒子に連れられて厨房へ移動した」
上条「だが、厨房は誰もおらず」
上条「昼食のシチューの鍋がグツグツ煮えているだけだった」
上条「…………だが、換気扇や蒸気や鍋の音に混じって、聞こえてきたんだ」
上条「………あれは、声」
上条「泣き叫ぶような、助けを請うような、悲痛な声」
上条「それは厨房奥の事務室から聞こえてきた」
上条「私は、一歩一歩近付いて」
上条「中を…………そっと覗き見た」
(↑全部裏声)
上条「だが、厨房は誰もおらず」
上条「昼食のシチューの鍋がグツグツ煮えているだけだった」
上条「…………だが、換気扇や蒸気や鍋の音に混じって、聞こえてきたんだ」
上条「………あれは、声」
上条「泣き叫ぶような、助けを請うような、悲痛な声」
上条「それは厨房奥の事務室から聞こえてきた」
上条「私は、一歩一歩近付いて」
上条「中を…………そっと覗き見た」
(↑全部裏声)
211: 2010/03/06(土) 23:54:00.44 ID:rU5SCYiPO
上条「そこには……………」
上条「料理長………」
上条「そして……」
上条「青い髪の少年…………」
上条「奥の窓から入る逆光で、シルエットしか見えなかったけど……」
上条「……………二人が、抱き締めあってキスを………」
上条「はい再現VTR終了!」
青ピ「全部カミやんやがな」
上条「料理長………」
上条「そして……」
上条「青い髪の少年…………」
上条「奥の窓から入る逆光で、シルエットしか見えなかったけど……」
上条「……………二人が、抱き締めあってキスを………」
上条「はい再現VTR終了!」
青ピ「全部カミやんやがな」
214: 2010/03/06(土) 23:56:33.79 ID:rU5SCYiPO
上条「再現VTRだからな。本人じゃない」
青ピ「……で、この証言の出来事があったんちゃうんかと」
上条「そういうわけですな」
青ピ「…………」
上条「…………」
青ピ「…………」
上条「…………」
上条「…………で、どうなの?」
青ピ「ありえへんことくらい分からんかドアホ」ズビシ
青ピ「……で、この証言の出来事があったんちゃうんかと」
上条「そういうわけですな」
青ピ「…………」
上条「…………」
青ピ「…………」
上条「…………」
上条「…………で、どうなの?」
青ピ「ありえへんことくらい分からんかドアホ」ズビシ
218: 2010/03/07(日) 00:01:27.47 ID:/k9a8KfRO
上条「なんだなかったのかよ」
青ピ「ボクとお前は一回友情のあり方を確認したほうが良さそうやな」
上条「まあそれは置いといて。じゃあ、この目撃情報の真相はなんなんだよ?」
青ピ「気になるんか、やっぱり」
上条「上条さんは気になりすぎて夜しか寝れませんのことよ」
青ピ「ぶっちゃけどうでもいいんやな」
上条「うん」
青ピ「なにはともあれ再現VTR、ドン」
青ピ「ボクとお前は一回友情のあり方を確認したほうが良さそうやな」
上条「まあそれは置いといて。じゃあ、この目撃情報の真相はなんなんだよ?」
青ピ「気になるんか、やっぱり」
上条「上条さんは気になりすぎて夜しか寝れませんのことよ」
青ピ「ぶっちゃけどうでもいいんやな」
上条「うん」
青ピ「なにはともあれ再現VTR、ドン」
223: 2010/03/07(日) 00:08:56.84 ID:/k9a8KfRO
前日・厨房
青ピ「おい青髪!ちゃっちゃと昼食の準備すんぞ!」チャッチャッ
青ピ「はい料理長!……ってあら?上手くエプロンが結べへんな……」ワタワタ
青ピ「ああん?お前、そんなんでようここのバイトやる気になったなぁ」
青ピ「す、すんまへん」ワタワタ
青ピ「あ~もうじれったい!貸してみろ!」
青ピ「うわわわわっ!料理長!近いですって!」ゾワッ
青ピ「うるせぇ!テメェがエプロンを背中で結べねえのが悪いんだろうが!」グイグイ
青ピ「だからって正面から手を回してやることあらへんやないですかぁ」ゾワゾワ
青ピ「黙らんか!」
ガチャ
青ピ「――――ッ!?」
バタン
青ピ「おい青髪!ちゃっちゃと昼食の準備すんぞ!」チャッチャッ
青ピ「はい料理長!……ってあら?上手くエプロンが結べへんな……」ワタワタ
青ピ「ああん?お前、そんなんでようここのバイトやる気になったなぁ」
青ピ「す、すんまへん」ワタワタ
青ピ「あ~もうじれったい!貸してみろ!」
青ピ「うわわわわっ!料理長!近いですって!」ゾワッ
青ピ「うるせぇ!テメェがエプロンを背中で結べねえのが悪いんだろうが!」グイグイ
青ピ「だからって正面から手を回してやることあらへんやないですかぁ」ゾワゾワ
青ピ「黙らんか!」
ガチャ
青ピ「――――ッ!?」
バタン
228: 2010/03/07(日) 00:11:53.89 ID:/k9a8KfRO
青ピ「はい再現VTR終了!」
上条「本人出演かよ」
青ピ「よく芸能人の体験談とかの再現VTRであるやん」
上条「ああ、あのタイプな」
青ピ「そうそう。…………まあとにかく、こういう真相なワケやな」
上条「なんだよ。源蔵×青ピは無いのか」
青ピ「見たくもないやろそんなん」
上条「半々くらいかな」
青ピ「なんやと」
上条「本人出演かよ」
青ピ「よく芸能人の体験談とかの再現VTRであるやん」
上条「ああ、あのタイプな」
青ピ「そうそう。…………まあとにかく、こういう真相なワケやな」
上条「なんだよ。源蔵×青ピは無いのか」
青ピ「見たくもないやろそんなん」
上条「半々くらいかな」
青ピ「なんやと」
232: 2010/03/07(日) 00:17:27.78 ID:/k9a8KfRO
上条「あちらに源蔵×青ピを楽しみにしていた方々が」
E「久々の登場ですけど、なんだBLは無いのか……」
F「やはり源蔵さんはアレで奥手!?」
G「いやいやきっと!いずれは!」
上条「こんな感じでして」
青ピ「ないわ」
上条「ないか」
青ピ「だっていくら広い守備範囲でも、性別男で受け付けんのはシOタだけやし」
上条「そこに兄貴を追加したりとかは」
青ピ「ないわ」
上条「………」
青ピ「………」
上条「それではまた来週」
E「久々の登場ですけど、なんだBLは無いのか……」
F「やはり源蔵さんはアレで奥手!?」
G「いやいやきっと!いずれは!」
上条「こんな感じでして」
青ピ「ないわ」
上条「ないか」
青ピ「だっていくら広い守備範囲でも、性別男で受け付けんのはシOタだけやし」
上条「そこに兄貴を追加したりとかは」
青ピ「ないわ」
上条「………」
青ピ「………」
上条「それではまた来週」
260: 2010/03/07(日) 00:38:49.17 ID:/k9a8KfRO
上条が二度目の寮監代理に就任してから、早くも一週間が経とうとしていた。
様々な出来事があったが、基本的には平和そのもの。
上条を慕う寮生たちと協力しながら、彼はのんびりとした管理人ライフを送っていた。
今日は平日。寮生たちは既に学校へ行っており、諸事情により特別な休暇を得ている上条はといえば、箒片手にせっせと玄関前を掃いていたのである。
上条「………あー、爽やかだな」
なにやらキラキラとした汗を流しながら、上条は爽やかな笑みで空を仰いだ。
日常的に不幸だなんだと騒いでいた面影はそこにはない。クラスメートが見たら衝撃のあまり固まるであろう、幸福感を全面に押し出したオーラを纏っていた。
様々な出来事があったが、基本的には平和そのもの。
上条を慕う寮生たちと協力しながら、彼はのんびりとした管理人ライフを送っていた。
今日は平日。寮生たちは既に学校へ行っており、諸事情により特別な休暇を得ている上条はといえば、箒片手にせっせと玄関前を掃いていたのである。
上条「………あー、爽やかだな」
なにやらキラキラとした汗を流しながら、上条は爽やかな笑みで空を仰いだ。
日常的に不幸だなんだと騒いでいた面影はそこにはない。クラスメートが見たら衝撃のあまり固まるであろう、幸福感を全面に押し出したオーラを纏っていた。
267: 2010/03/07(日) 00:50:43.22 ID:/k9a8KfRO
それもそのハズである。
かねてより上条の悩みの種であった暴飲暴食少女インデックスは、只今イギリスにて調整中。
このところは右手が呼び寄せる不幸なイベントや事件もなくなり、人並みの幸せを彼は噛み締めているのだ。
もっとも、インデックスの処遇については喜び半分不満半分といったところである。
数週間前に撃破したローマ正教の『神の右席』のトップである右方のフィアンマによって酷使されたインデックスは、奪還したときには既に衰弱しきっていた。
そこで戦地からすぐさまイギリスのロンドンへと飛んだ上条は、イギリス清教にインデックスを預け、彼女の命が助かるまでの数日を聖ジョージ大聖堂で寝ずに過ごしたのだ。
結果として彼女は一命をとりとめ、後遺症などのチェックや調整のためにイギリスに残ることになり、上条は学園都市側からの招集を受けて再び日本へ。
そんな経緯があるからこそ、またインデックスと話したい。笑って生活したい。
そんな思いもあったりするのだ。
かねてより上条の悩みの種であった暴飲暴食少女インデックスは、只今イギリスにて調整中。
このところは右手が呼び寄せる不幸なイベントや事件もなくなり、人並みの幸せを彼は噛み締めているのだ。
もっとも、インデックスの処遇については喜び半分不満半分といったところである。
数週間前に撃破したローマ正教の『神の右席』のトップである右方のフィアンマによって酷使されたインデックスは、奪還したときには既に衰弱しきっていた。
そこで戦地からすぐさまイギリスのロンドンへと飛んだ上条は、イギリス清教にインデックスを預け、彼女の命が助かるまでの数日を聖ジョージ大聖堂で寝ずに過ごしたのだ。
結果として彼女は一命をとりとめ、後遺症などのチェックや調整のためにイギリスに残ることになり、上条は学園都市側からの招集を受けて再び日本へ。
そんな経緯があるからこそ、またインデックスと話したい。笑って生活したい。
そんな思いもあったりするのだ。
273: 2010/03/07(日) 00:59:37.85 ID:/k9a8KfRO
が、そこは頭の軽いおバカ少年上条当麻である。
そういった思いは胸の奥に仕舞い込み、彼は寮監代理としての生活を全力で過ごしていた。
恐らく、近い内に再び何か事件が起こるに違いない。
その時までの、つかの間の休息。
それくらいはあったっていいじゃねーか、等と思ったりもするわけである。
しかし、上条はやはり不幸の申し子であった。
上条「ふぃー。掃除は気持ち良いですなー」
のんびり額の汗をぬぐうその姿を、物陰から見つめる人物がいたのである。
結局、その時に彼が人影に気が付くことはなかった。
そして、夜が来る。
そういった思いは胸の奥に仕舞い込み、彼は寮監代理としての生活を全力で過ごしていた。
恐らく、近い内に再び何か事件が起こるに違いない。
その時までの、つかの間の休息。
それくらいはあったっていいじゃねーか、等と思ったりもするわけである。
しかし、上条はやはり不幸の申し子であった。
上条「ふぃー。掃除は気持ち良いですなー」
のんびり額の汗をぬぐうその姿を、物陰から見つめる人物がいたのである。
結局、その時に彼が人影に気が付くことはなかった。
そして、夜が来る。
281: 2010/03/07(日) 01:07:52.62 ID:/k9a8KfRO
源蔵「おら!寮監代理!飯が冷める前に早く早く!!」
上条「分かりましたよ源蔵さん。……えー、皆さん手を合わせて…………いただきます!」
「「「いただきます!」」」
一斉に手にフォークを持つ寮生たち。どの寮生も、長テーブルにぎっしりと用意された食事のうちサラダから食べ始めていた。どうやら、淑女のたしなみであるらしい。
上条「あー飯うめえ」
淑女ではない上条はというと、今日の疲れを夕飯で癒すべく大好物の肉からガツガツと食べ始める。
不幸によって大好物を逃さないがための、彼なりの生活の知恵であった。
黒子「……寮監代理、お夕食は逃げませんのよ。もう少し落ち着いてお食べになったらどうですの?」
美琴「そうよ。一応は寮の模範たる寮監の代理なんだから。ちゃんと味わって食べなさいよ」
上条「えー。だって美味いんだからしょーがねえじゃんか」
上条「分かりましたよ源蔵さん。……えー、皆さん手を合わせて…………いただきます!」
「「「いただきます!」」」
一斉に手にフォークを持つ寮生たち。どの寮生も、長テーブルにぎっしりと用意された食事のうちサラダから食べ始めていた。どうやら、淑女のたしなみであるらしい。
上条「あー飯うめえ」
淑女ではない上条はというと、今日の疲れを夕飯で癒すべく大好物の肉からガツガツと食べ始める。
不幸によって大好物を逃さないがための、彼なりの生活の知恵であった。
黒子「……寮監代理、お夕食は逃げませんのよ。もう少し落ち着いてお食べになったらどうですの?」
美琴「そうよ。一応は寮の模範たる寮監の代理なんだから。ちゃんと味わって食べなさいよ」
上条「えー。だって美味いんだからしょーがねえじゃんか」
285: 2010/03/07(日) 01:17:22.33 ID:/k9a8KfRO
そう言って子供のように肉を頬張る上条を見て、寮生たちはクスクスと笑った。
バカにしているわけではなく、やんちゃな子供を見守る母親のような笑みである。
美琴「まったくもう……」
美琴は、静かに自分の食事に手をつける。
活発な美琴には似合わず、優雅で気品に満ちた動作だった。
お嬢様学校のエースの座は、決して能力だけの伊達ではない。
黒子「……そんなこといいつつお姉様。お肉を残してはなりませんのよ?」
美琴「……うっ」
見れば、美琴の食事は綺麗に肉ばかりが残っていた。
メインディッシュのリブロースはもちろん、サラダのベーコンまでが端に寄せられて、手をつけられることなく冷めるのを待っていた。
バカにしているわけではなく、やんちゃな子供を見守る母親のような笑みである。
美琴「まったくもう……」
美琴は、静かに自分の食事に手をつける。
活発な美琴には似合わず、優雅で気品に満ちた動作だった。
お嬢様学校のエースの座は、決して能力だけの伊達ではない。
黒子「……そんなこといいつつお姉様。お肉を残してはなりませんのよ?」
美琴「……うっ」
見れば、美琴の食事は綺麗に肉ばかりが残っていた。
メインディッシュのリブロースはもちろん、サラダのベーコンまでが端に寄せられて、手をつけられることなく冷めるのを待っていた。
288: 2010/03/07(日) 01:26:10.68 ID:/k9a8KfRO
黒子「まさか、お姉様……」
黒子は、そこで良い止まる。
淑女にとって、ささやかながらも重要な闘い―――すなわちダイエットを大勢の前で直に指摘されるのは、晒し者になるということに他ならない。
それは淑女にとってプライドを傷つけられる行為であり、淑女たちにとっては暗黙の了解だったのだが……
上条「なんだ御坂、ダイエット?」
淑女などという言葉とは無縁の、普通の男子高校生である上条には分からなかった。
そして、ピシッと張り詰める空気。
上条(……あれ?もしかして上条さんは地雷をふみました?)
後悔先にたたず。恐る恐る美琴の顔を伺う上条は、聖母のような笑顔を浮かべる美琴の唇が無言で動くのを捉えた。
美琴(……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね)
黒子は、そこで良い止まる。
淑女にとって、ささやかながらも重要な闘い―――すなわちダイエットを大勢の前で直に指摘されるのは、晒し者になるということに他ならない。
それは淑女にとってプライドを傷つけられる行為であり、淑女たちにとっては暗黙の了解だったのだが……
上条「なんだ御坂、ダイエット?」
淑女などという言葉とは無縁の、普通の男子高校生である上条には分からなかった。
そして、ピシッと張り詰める空気。
上条(……あれ?もしかして上条さんは地雷をふみました?)
後悔先にたたず。恐る恐る美琴の顔を伺う上条は、聖母のような笑顔を浮かべる美琴の唇が無言で動くのを捉えた。
美琴(……ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね)
293: 2010/03/07(日) 01:36:52.08 ID:/k9a8KfRO
さて、夕食後。
寮内での能力の使用は厳重に禁止されているため、仕方がなく回し蹴り(日々自販機相手に訓練済み)を上条寮監代理にお見舞いした美琴だったが、ふと有ることに気が付いた。
美琴「アンタって寮則を守らなきゃいけない人?」
上条「ああ、まあ一応は寮監代理なわけだし。寮則は守らないとダメじゃないか?」
美琴「……じゃあ、アンタが私や他の寮生の能力を打ち消すのって、寮則違反じゃない?」
上条は顎に手を当てると、しばらくうーんと考え込み、
上条「……まあその話は置いといて」
美琴「都合が悪くなったからって話をそらすんじゃないわよバカ」
再び炸裂する美琴の回し蹴り。
地味に響く痛みを腰に感じながら、上条は言った。
寮内での能力の使用は厳重に禁止されているため、仕方がなく回し蹴り(日々自販機相手に訓練済み)を上条寮監代理にお見舞いした美琴だったが、ふと有ることに気が付いた。
美琴「アンタって寮則を守らなきゃいけない人?」
上条「ああ、まあ一応は寮監代理なわけだし。寮則は守らないとダメじゃないか?」
美琴「……じゃあ、アンタが私や他の寮生の能力を打ち消すのって、寮則違反じゃない?」
上条は顎に手を当てると、しばらくうーんと考え込み、
上条「……まあその話は置いといて」
美琴「都合が悪くなったからって話をそらすんじゃないわよバカ」
再び炸裂する美琴の回し蹴り。
地味に響く痛みを腰に感じながら、上条は言った。
294: 2010/03/07(日) 01:43:23.05 ID:/k9a8KfRO
上条「そもそも、お前らが寮則を違反して能力を使うからダメなんだろ?それによる被害を食い止めるために能力を使ったって良いだろ」
上条にとっては精一杯の正論。だが、万年補習生の上条よりも名門中学のトップたる美琴のほうが、やはり頭の出来は良い。
美琴「それだと、発火能力者を止めるために水流操作系や気流操作系の能力者が能力を使うのもアリになるけど」
上条「……」
黙り込む上条。
そして、ポツリと口を開く。
上条「……御坂様は何をお望みでせうか」
美琴「別に。なにも」
上条にとっては精一杯の正論。だが、万年補習生の上条よりも名門中学のトップたる美琴のほうが、やはり頭の出来は良い。
美琴「それだと、発火能力者を止めるために水流操作系や気流操作系の能力者が能力を使うのもアリになるけど」
上条「……」
黙り込む上条。
そして、ポツリと口を開く。
上条「……御坂様は何をお望みでせうか」
美琴「別に。なにも」
295: 2010/03/07(日) 01:50:21.69 ID:/k9a8KfRO
美琴の返答に釈然としないものを感じた上条は、再び問いかける。
上条「……あの、本当になんでもないんですか?」
美琴「な、ないわよ……。本当になんとなく」
上条は懐疑的な表情を浮かべると、すぅと息を吸い込み、
上条「ま、まさか御坂さんはわたくし上条当麻に再び愛玩奴隷上条当麻になれとおっしゃるつもりでせうか!?」
美琴「だからなんとなくだって言ってんでしょーがっ!!」
ズバーン!と爽快な打撃音を奏でる美琴の突っ込み。
頭を思いきり叩かれた上条は、頭を擦りながらぼやいた。
上条「……だったら、なんだよその封筒は」
美琴「………っ!?」
美琴のスカートのポケット、その右側からは、小さな茶封筒が顔をのぞかせていた。
上条「……あの、本当になんでもないんですか?」
美琴「な、ないわよ……。本当になんとなく」
上条は懐疑的な表情を浮かべると、すぅと息を吸い込み、
上条「ま、まさか御坂さんはわたくし上条当麻に再び愛玩奴隷上条当麻になれとおっしゃるつもりでせうか!?」
美琴「だからなんとなくだって言ってんでしょーがっ!!」
ズバーン!と爽快な打撃音を奏でる美琴の突っ込み。
頭を思いきり叩かれた上条は、頭を擦りながらぼやいた。
上条「……だったら、なんだよその封筒は」
美琴「………っ!?」
美琴のスカートのポケット、その右側からは、小さな茶封筒が顔をのぞかせていた。
298: 2010/03/07(日) 01:59:10.85 ID:/k9a8KfRO
美琴「こっ、これは――」
話は、昼まで遡る。
D「白井さ~ん」
常磐台中学。学園都市の第七学区に存在する『学舎の園』という場所に門を構える、名門お嬢様学校。
学園都市中の少女から羨望の眼差しを受ける学校の廊下を、黒子はなんの気取りもなくサクサク歩いていた。
黒子「あら、D先輩ですの」
呼び止められ振り向くと、同じ学生寮で顔馴染みの発火能力者であるDがたっていた。
D「白井さんさ、明日とか暇だったりする?」
黒子「風紀委員の仕事が入らなければ、予定はありませんわね」
Dは溌溂とした笑みを見せると、黒子に小さな茶封筒を差し出した。
話は、昼まで遡る。
D「白井さ~ん」
常磐台中学。学園都市の第七学区に存在する『学舎の園』という場所に門を構える、名門お嬢様学校。
学園都市中の少女から羨望の眼差しを受ける学校の廊下を、黒子はなんの気取りもなくサクサク歩いていた。
黒子「あら、D先輩ですの」
呼び止められ振り向くと、同じ学生寮で顔馴染みの発火能力者であるDがたっていた。
D「白井さんさ、明日とか暇だったりする?」
黒子「風紀委員の仕事が入らなければ、予定はありませんわね」
Dは溌溂とした笑みを見せると、黒子に小さな茶封筒を差し出した。
302: 2010/03/07(日) 02:06:57.92 ID:/k9a8KfRO
D「これ、映画のチケットなんだけど。私も友達も明日外せない用事が入っちゃってさー。代わりに、どう?」
Dは中身を取り出して、黒子の眼前に広げて見せた。
それは、人気俳優の一一一が主演の、今もっとも話題になっている恋愛映画だった。
妙なことに、邦画であるにも関わらず、監督はビバリー=シースルーという外国人らしいのだが。
黒子「私にですの?」
D「うん。あ、お金は良いわよ?ほら、最近は何かとお喋りしたりするじゃない。たまには、こんなやりとりも、ね」
黒子は、屈託のないDの笑顔を眺めると、にこやかに言った。
黒子「それでは、ありがたく頂戴しますわ」
D「ありがとう。見たら、感想を教えてね」
Dは中身を取り出して、黒子の眼前に広げて見せた。
それは、人気俳優の一一一が主演の、今もっとも話題になっている恋愛映画だった。
妙なことに、邦画であるにも関わらず、監督はビバリー=シースルーという外国人らしいのだが。
黒子「私にですの?」
D「うん。あ、お金は良いわよ?ほら、最近は何かとお喋りしたりするじゃない。たまには、こんなやりとりも、ね」
黒子は、屈託のないDの笑顔を眺めると、にこやかに言った。
黒子「それでは、ありがたく頂戴しますわ」
D「ありがとう。見たら、感想を教えてね」
304: 2010/03/07(日) 02:15:35.30 ID:/k9a8KfRO
それからしばらく経って、放課後。
黒子「というわけで、三枚の映画のチケットがありますの」
美琴「アンタが行けば良いじゃない。初春さんとか佐天さんとか呼んでさ」
目を輝かせながらチケットを突き出す黒子に、美琴はつれない態度をとっていた。
黒子「……なぜそんなに冷たいんですの?」
美琴「だって、映画館なんて暗い場所で恋愛映画なんて見てみなさいよ。アンタに何されるか分かんないじゃない」
うっ、とたじろぐ黒子。
様々な前科があることは自覚しつつも、懲りないのが彼女である。
冷たくあしらわれようとも、彼女はめげずに続けた。
黒子「な、なにもしませんわよ?」
美琴「…………」
果てしない疑いの目線を向ける美琴。硬直した笑みを浮かべ続ける黒子。やがて、美琴はため息混じりに口を開いた。
黒子「というわけで、三枚の映画のチケットがありますの」
美琴「アンタが行けば良いじゃない。初春さんとか佐天さんとか呼んでさ」
目を輝かせながらチケットを突き出す黒子に、美琴はつれない態度をとっていた。
黒子「……なぜそんなに冷たいんですの?」
美琴「だって、映画館なんて暗い場所で恋愛映画なんて見てみなさいよ。アンタに何されるか分かんないじゃない」
うっ、とたじろぐ黒子。
様々な前科があることは自覚しつつも、懲りないのが彼女である。
冷たくあしらわれようとも、彼女はめげずに続けた。
黒子「な、なにもしませんわよ?」
美琴「…………」
果てしない疑いの目線を向ける美琴。硬直した笑みを浮かべ続ける黒子。やがて、美琴はため息混じりに口を開いた。
306: 2010/03/07(日) 02:23:35.49 ID:/k9a8KfRO
美琴「……っていうか私、恋愛映画って苦手なのよねー」
黒子「なんですと!?」
窓から夕焼けを眺める美琴にバレないように、黒子は小さく唇を噛んだ。
黒子(このままでは、お姉様と恋愛映画を見て良い雰囲気になり、そのムードを保ったまま夜は寮の部屋でベッドイン作戦が早くも頓挫してしまいますの!)
黒子はお姉様の為ならば限界を易々と超える脳をフルに使い、別のアプローチを探る。
恋愛映画嫌いなお姉様に、恋愛映画を見させる方法……
やがて、黒子は他人に譲ろうと考えていた三枚目のチケットを眺め、腹をくくった。
肉を斬らせても骨を絶つ!そういった気概である。
黒子「なんですと!?」
窓から夕焼けを眺める美琴にバレないように、黒子は小さく唇を噛んだ。
黒子(このままでは、お姉様と恋愛映画を見て良い雰囲気になり、そのムードを保ったまま夜は寮の部屋でベッドイン作戦が早くも頓挫してしまいますの!)
黒子はお姉様の為ならば限界を易々と超える脳をフルに使い、別のアプローチを探る。
恋愛映画嫌いなお姉様に、恋愛映画を見させる方法……
やがて、黒子は他人に譲ろうと考えていた三枚目のチケットを眺め、腹をくくった。
肉を斬らせても骨を絶つ!そういった気概である。
308: 2010/03/07(日) 02:30:38.59 ID:/k9a8KfRO
黒子「お・ね・え・さ・ま~ん♪」
美琴「……なによ、急に猫撫で声なんて出して。気色悪いわね……」
その程度の暴言であれば快楽に変換することも出来なくもない黒子である。
美琴の耳元に口を近付けると、美琴の心を鷲掴む魔法のセリフを唱えた。
黒子「じ・つ・は、あの殿方を誘おうとも思ってますの」
美琴「………!」
効果覿面。というのが黒子にはちょっぴり悔しかったが、とにかく美琴の興味を惹くことには成功したようだった。
美琴「なによ黒子、まさかアンタまでアイツを狙ってるわけじゃないわよね……?」
黒子「黒子はお姉様一筋ですのよ」
美琴「……なによ、急に猫撫で声なんて出して。気色悪いわね……」
その程度の暴言であれば快楽に変換することも出来なくもない黒子である。
美琴の耳元に口を近付けると、美琴の心を鷲掴む魔法のセリフを唱えた。
黒子「じ・つ・は、あの殿方を誘おうとも思ってますの」
美琴「………!」
効果覿面。というのが黒子にはちょっぴり悔しかったが、とにかく美琴の興味を惹くことには成功したようだった。
美琴「なによ黒子、まさかアンタまでアイツを狙ってるわけじゃないわよね……?」
黒子「黒子はお姉様一筋ですのよ」
312: 2010/03/07(日) 02:38:31.47 ID:/k9a8KfRO
黒子「やはり、男女の間柄をぐっと近付ける簡単な方法は、一緒に恋愛映画を見ることですの!
共に恋愛映画を見た男女は、やがてその映画に感情移入を始め、そのまま二人はお互いを意識するようになり、そして結ばれる―――!!
……なーんていうのは、決して夢物語ではありませんのよ」
美琴は、熱烈に説明を始める黒子をしばらく意外そうに見つめて言った。
美琴「アンタもしかして、アイツとの、その、恋、愛……を、応援してくれんの?」
実際のところ、当日は上条が映画館で飲むドリンクに下剤を仕込んで即退場、と企んでいるのだったが、そんな腹黒さは微塵も出さず。
黒子「お姉様の幸せこそ、黒子の幸せですの」
ぬけぬけと言い切った。
共に恋愛映画を見た男女は、やがてその映画に感情移入を始め、そのまま二人はお互いを意識するようになり、そして結ばれる―――!!
……なーんていうのは、決して夢物語ではありませんのよ」
美琴は、熱烈に説明を始める黒子をしばらく意外そうに見つめて言った。
美琴「アンタもしかして、アイツとの、その、恋、愛……を、応援してくれんの?」
実際のところ、当日は上条が映画館で飲むドリンクに下剤を仕込んで即退場、と企んでいるのだったが、そんな腹黒さは微塵も出さず。
黒子「お姉様の幸せこそ、黒子の幸せですの」
ぬけぬけと言い切った。
315: 2010/03/07(日) 02:49:27.48 ID:/k9a8KfRO
さて、場面は巻き戻る。
そんな経緯を経て、美琴は夕食後の上条が一人になるタイミングを狙ってやってきたのだったが、やはり勇気が出せずに回り道ばかりしていたのだった。
美琴「こっ、これは、その……」
上条「?」
頬に朱を差しながらもじもじとする美琴に、そんな乙女の感情の機微などどこ吹く風の鈍感少年上条。
これは誰かが助太刀をしなければならないか、と思われる状況だったが、やがて美琴が顔を林檎のように真っ赤にしながら封筒を突き出した。
美琴「く、黒子と私とアンタの三人で、映画でも見に行かないかって誘いに来たのよ!!」
上条「なぜ御坂さんはお怒りになられているのでせうか!?」
黒子の名が最初に出たのは、照れ隠しか、ささやかな誤魔化しか。
だがとにかく、美琴は見事に上条を映画に誘うことに成功したのだった。
そんな経緯を経て、美琴は夕食後の上条が一人になるタイミングを狙ってやってきたのだったが、やはり勇気が出せずに回り道ばかりしていたのだった。
美琴「こっ、これは、その……」
上条「?」
頬に朱を差しながらもじもじとする美琴に、そんな乙女の感情の機微などどこ吹く風の鈍感少年上条。
これは誰かが助太刀をしなければならないか、と思われる状況だったが、やがて美琴が顔を林檎のように真っ赤にしながら封筒を突き出した。
美琴「く、黒子と私とアンタの三人で、映画でも見に行かないかって誘いに来たのよ!!」
上条「なぜ御坂さんはお怒りになられているのでせうか!?」
黒子の名が最初に出たのは、照れ隠しか、ささやかな誤魔化しか。
だがとにかく、美琴は見事に上条を映画に誘うことに成功したのだった。
317: 2010/03/07(日) 02:58:40.20 ID:/k9a8KfRO
さて、そんな美琴の一世一代の勇気ある誘いに対する上条の返答は
上条「は?映画?」
と至ってシンプルなものだった。
封筒を突き出したまま熟れたトマトのようになって動かない美琴と、ポカンとアホ面をぶら下げて棒立ちな上条の間に、しばし沈黙が訪れる。
そして、美琴は小さくプルプルと震えると、プシュー、と顔から蒸気を出してうつ向いた。
上条「み、御坂?」
心配そうに声をかける鈍感少年。
そして、ガバッと顔を上げた美琴は、猛り吼えながら電撃をほとばしらせた。
美琴「だから、行くとか行かないとか言いなさいよぉぉぉぉぉおおおっ!!!」
上条「うおっ!?あぶねっ!」
前髪から凄まじい勢いで弾ける紫電。
そしてその雷撃は、上条の突きだした右手に触れた途端に消滅した。
上条「は?映画?」
と至ってシンプルなものだった。
封筒を突き出したまま熟れたトマトのようになって動かない美琴と、ポカンとアホ面をぶら下げて棒立ちな上条の間に、しばし沈黙が訪れる。
そして、美琴は小さくプルプルと震えると、プシュー、と顔から蒸気を出してうつ向いた。
上条「み、御坂?」
心配そうに声をかける鈍感少年。
そして、ガバッと顔を上げた美琴は、猛り吼えながら電撃をほとばしらせた。
美琴「だから、行くとか行かないとか言いなさいよぉぉぉぉぉおおおっ!!!」
上条「うおっ!?あぶねっ!」
前髪から凄まじい勢いで弾ける紫電。
そしてその雷撃は、上条の突きだした右手に触れた途端に消滅した。
319: 2010/03/07(日) 03:05:33.17 ID:/k9a8KfRO
上条「おい御坂!寮内での能力の使用は寮則違反だってさっき会話したばっかじゃねえか!」
美琴「じゃあアンタも寮則違反じゃない!」
上条「だって消さなきゃ上条さん氏んでましたよ!?」
美琴「避けなさいよ!!」
上条「無茶言うな!っていうか、映画の内容とか時間も知らないのに行くとか行かないとか答えられるかっての!!」
美琴「あっ……」
それもそうである。美琴は緊張のあまり、重要な情報を伝え損ねていたらしい。美琴は急に大人しくなると、恥ずかしそうにチケットを取り出して、内容を読み上げていった。
美琴「えっとぉ……タイトルは『鳴宮ナツヨの憂鬱』でぇ」
上条「なんですかそのギャル口調!?」
美琴「じゃあアンタも寮則違反じゃない!」
上条「だって消さなきゃ上条さん氏んでましたよ!?」
美琴「避けなさいよ!!」
上条「無茶言うな!っていうか、映画の内容とか時間も知らないのに行くとか行かないとか答えられるかっての!!」
美琴「あっ……」
それもそうである。美琴は緊張のあまり、重要な情報を伝え損ねていたらしい。美琴は急に大人しくなると、恥ずかしそうにチケットを取り出して、内容を読み上げていった。
美琴「えっとぉ……タイトルは『鳴宮ナツヨの憂鬱』でぇ」
上条「なんですかそのギャル口調!?」
320: 2010/03/07(日) 03:14:09.26 ID:/k9a8KfRO
美琴「内容は一一一主演の恋愛映画……でぇ、開演は朝の10:00で、二時間半の映画みたいねー……」
読み終わるとチケットを静かに封筒にしまうと、美琴は顔を赤くしたまま、小動物のような面持ちで首をかしげた。
美琴「どう、かな?」
上条「……別に映画に行くのは構いませんが」
美琴「ほ、ほんと!?」
美琴は目をキラキラと輝かせると、テンション高く小さく跳ねながら
美琴「えっと!じゃあ明日は朝の9:00には寮を出て、それからしばらく街をフラフラ歩いて、時間になったら映画見て、ご飯食べて、また街をフラフラして、いろんなお買い物したりして!」
上条「ち、ちょっと待った御坂さん!一気にそんな予定を捲し立てられても上条さんは覚えきれませんことよ!?っつーか初耳な予定ばっかなんだが!!」
読み終わるとチケットを静かに封筒にしまうと、美琴は顔を赤くしたまま、小動物のような面持ちで首をかしげた。
美琴「どう、かな?」
上条「……別に映画に行くのは構いませんが」
美琴「ほ、ほんと!?」
美琴は目をキラキラと輝かせると、テンション高く小さく跳ねながら
美琴「えっと!じゃあ明日は朝の9:00には寮を出て、それからしばらく街をフラフラ歩いて、時間になったら映画見て、ご飯食べて、また街をフラフラして、いろんなお買い物したりして!」
上条「ち、ちょっと待った御坂さん!一気にそんな予定を捲し立てられても上条さんは覚えきれませんことよ!?っつーか初耳な予定ばっかなんだが!!」
321: 2010/03/07(日) 03:18:35.48 ID:/k9a8KfRO
美琴「じ、じゃあ今から予定を紙に書いてくるからちょっと待ってなさい!」
言うやいなや、美琴は猛烈なダッシュで寮の廊下を駆けていった。
上条「廊下を走るなー御坂」
寮監代理として一応注意は呼び掛けるが、もはや耳には届かず。
上条「……まったく」
上条は小さく笑うと、寮監室へと入っていった。
そして―――事件は、起こる。
言うやいなや、美琴は猛烈なダッシュで寮の廊下を駆けていった。
上条「廊下を走るなー御坂」
寮監代理として一応注意は呼び掛けるが、もはや耳には届かず。
上条「……まったく」
上条は小さく笑うと、寮監室へと入っていった。
そして―――事件は、起こる。
323: 2010/03/07(日) 03:27:55.79 ID:/k9a8KfRO
寮監室に戻った上条が、机に向かって雑務をしていた時である。
「―――きゃぁぁぁぁあああっ!」
―――叫び声っ!?
上条は慌てて椅子を吹き飛ばして立ち上がる。
今の叫び声には、聞き覚えがあった。
上条「―――御坂っ!!」
上条は扉のノブを回す手間さえ惜しく、勢いに任せて飛ばし開けた。
そこには―――
御坂「い、いや!離してよ!」
「へっへっへっ、そうはいくかっての」
虚ろな目線をさ迷わせるメガネの痩せぎすの青年と、腰で履いたジーンズにジャージと金ネックレスの坊主頭の男と、タンクトップにスウェットといういでたちの金髪の男。
そして、金髪の男に成す術なく華奢な腕を掴まれ動けなくなっている、学園都市第三位の御坂美琴がいた。
「―――きゃぁぁぁぁあああっ!」
―――叫び声っ!?
上条は慌てて椅子を吹き飛ばして立ち上がる。
今の叫び声には、聞き覚えがあった。
上条「―――御坂っ!!」
上条は扉のノブを回す手間さえ惜しく、勢いに任せて飛ばし開けた。
そこには―――
御坂「い、いや!離してよ!」
「へっへっへっ、そうはいくかっての」
虚ろな目線をさ迷わせるメガネの痩せぎすの青年と、腰で履いたジーンズにジャージと金ネックレスの坊主頭の男と、タンクトップにスウェットといういでたちの金髪の男。
そして、金髪の男に成す術なく華奢な腕を掴まれ動けなくなっている、学園都市第三位の御坂美琴がいた。
325: 2010/03/07(日) 03:38:02.23 ID:/k9a8KfRO
上条「なっ、なにしてやがる!御坂を離せ!」
金髪「あぁ?聞こえねぇよカス」
金髪はヘラリと笑うと、美琴の腕を高く上げて美琴を吊り下げるようにした。
美琴「いっ……痛い……」
上条「御坂ぁ!」
金髪「お前だろ?寮監代理さんってのは。随分とチョロそうな奴が寮監代理になったもんだなぁオイ」
上条「その手を離しやがれクソ野郎!」
金髪「はぁ?テメェは自分の置かれているポジションって奴が、分かってねぇのかぁ?」
そう言うと、更に高く美琴の腕を吊り上げる金髪。同時に、美琴は苦痛に顔を歪めた。
美琴「ぁあ……ぅ……」
金髪「はっは!良いねぇ女の苦痛に喘ぐ声ってのはよ!」
上条は思わず飛びかかりかけた。が、寸前で踏み止まった。
上条(なんで……御坂は能力を使わない?)
金髪「あぁ?聞こえねぇよカス」
金髪はヘラリと笑うと、美琴の腕を高く上げて美琴を吊り下げるようにした。
美琴「いっ……痛い……」
上条「御坂ぁ!」
金髪「お前だろ?寮監代理さんってのは。随分とチョロそうな奴が寮監代理になったもんだなぁオイ」
上条「その手を離しやがれクソ野郎!」
金髪「はぁ?テメェは自分の置かれているポジションって奴が、分かってねぇのかぁ?」
そう言うと、更に高く美琴の腕を吊り上げる金髪。同時に、美琴は苦痛に顔を歪めた。
美琴「ぁあ……ぅ……」
金髪「はっは!良いねぇ女の苦痛に喘ぐ声ってのはよ!」
上条は思わず飛びかかりかけた。が、寸前で踏み止まった。
上条(なんで……御坂は能力を使わない?)
327: 2010/03/07(日) 03:46:26.85 ID:/k9a8KfRO
疑問が顔に出ていたのか、金髪はニヤリと口の端を歪めた。
金髪「気になるか?なんか小細工をしてんじゃねえかって思うと掴みかかれねえってか?
…………だぁ~いせぇ~いかぁ~い♪」
そのまま、後ろに待機していた坊主頭に目配せをすると、坊主頭がニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべながら、上条に歩み寄る。
続いて、金髪は空いている方の手でポケットを探ると、小さなナイフを取り出した。
金髪「……タネは明かさねぇよ。もっとも、どんなネタ仕込んでるか予想がついてんのかは知らねえけどな」
坊主頭が上条の前に立つ。
金髪「お前は黙って殴られてろよ。変な真似したら、首切るぜ?」
そして、一撃。
上条「――がはァっ!!」
鳩尾に向けて放たれたアッパーは、無抵抗な上条の腹に突き刺さった。
金髪「気になるか?なんか小細工をしてんじゃねえかって思うと掴みかかれねえってか?
…………だぁ~いせぇ~いかぁ~い♪」
そのまま、後ろに待機していた坊主頭に目配せをすると、坊主頭がニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべながら、上条に歩み寄る。
続いて、金髪は空いている方の手でポケットを探ると、小さなナイフを取り出した。
金髪「……タネは明かさねぇよ。もっとも、どんなネタ仕込んでるか予想がついてんのかは知らねえけどな」
坊主頭が上条の前に立つ。
金髪「お前は黙って殴られてろよ。変な真似したら、首切るぜ?」
そして、一撃。
上条「――がはァっ!!」
鳩尾に向けて放たれたアッパーは、無抵抗な上条の腹に突き刺さった。
329: 2010/03/07(日) 03:53:09.78 ID:/k9a8KfRO
上条「あ……が……っ!」
坊主「オラ、立てよ」
膝をついた上条に対し、そのまま髪を掴んで無理矢理引き上げると、二撃。
上条「―がふっ!――がヒュっ!!」
再び腹に向けての、今度は膝蹴りである。
鈍い音が二回続き、上条は地面に倒れ伏しかける。
しかし、髪を掴まれているせいでそれは叶わなかった。
上条「―――ゼェ、ゼェ」
金髪「……もうそろそろ良いか?」
金髪は、優越感に浸りながら口を開く。
金髪「昔、能力の暴走が起きる法則を掴もうって実験があってな。
その発展で、逆に能力を暴走させたらどんなプラスの結果が出るのか調べる実験があったんだよ」
坊主「オラ、立てよ」
膝をついた上条に対し、そのまま髪を掴んで無理矢理引き上げると、二撃。
上条「―がふっ!――がヒュっ!!」
再び腹に向けての、今度は膝蹴りである。
鈍い音が二回続き、上条は地面に倒れ伏しかける。
しかし、髪を掴まれているせいでそれは叶わなかった。
上条「―――ゼェ、ゼェ」
金髪「……もうそろそろ良いか?」
金髪は、優越感に浸りながら口を開く。
金髪「昔、能力の暴走が起きる法則を掴もうって実験があってな。
その発展で、逆に能力を暴走させたらどんなプラスの結果が出るのか調べる実験があったんだよ」
330: 2010/03/07(日) 04:00:51.38 ID:/k9a8KfRO
上条「――?……いきなり……何、を……?」
上条が口を開くと、再び腹に蹴りが入る。
金髪「タネ明かしだよ、タネ明かし。どうせ破ることは出来ねぇし、冥土の土産にってな」
金髪は、余裕の態度を崩さずに告げた。
金髪「その実験で、色々な能力者が生まれた。大体は強力な力を得たんだ……が」
ナイフをしまうと、代わりにポケットから小さなガラス瓶を取り出した。
金髪「……『体晶』、って言ってな。コイツを使わなきゃ、能力が発動出来なくなっちまった。そして、この『体晶』は使い続けると自我を壊しちまう」
上条は霞みかける視界の奥に映る、今まで動きもせず喋りもせず、ただ虚ろな目線を天井にむけるだけ青年を見た。
彼が、被験者なのか。
上条が口を開くと、再び腹に蹴りが入る。
金髪「タネ明かしだよ、タネ明かし。どうせ破ることは出来ねぇし、冥土の土産にってな」
金髪は、余裕の態度を崩さずに告げた。
金髪「その実験で、色々な能力者が生まれた。大体は強力な力を得たんだ……が」
ナイフをしまうと、代わりにポケットから小さなガラス瓶を取り出した。
金髪「……『体晶』、って言ってな。コイツを使わなきゃ、能力が発動出来なくなっちまった。そして、この『体晶』は使い続けると自我を壊しちまう」
上条は霞みかける視界の奥に映る、今まで動きもせず喋りもせず、ただ虚ろな目線を天井にむけるだけ青年を見た。
彼が、被験者なのか。
332: 2010/03/07(日) 04:10:07.12 ID:/k9a8KfRO
金髪「そいつの能力は『能力阻害(AIM・ジャマー)』。
能力を発動しているコイツを基点とする半径100mの球体の中では、どんな能力もAIM拡散力場から阻害されて発動出来ねぇ」
もはや機材として扱われている青年は、なにも語らない。
その分、金髪は饒舌に「おもちゃ自慢」をしているようだった。
金髪「……つまり、この寮にいる連中の殆どは能力を使えない。ついでに、寮の外にいる連中もな」
いつの間にか、ロビーには寮生が集まってきていた。
騒ぎを聞き付けてやってきたのだろう、恐らく全員だ。
金髪「……コイツの能力の射程外に行くには、どんぐらいかかる?……もはやお前らには……」
金髪は瓶をポケットにしまい込み、再びナイフを取り出した。
金髪「……黙って俺らの言うことを聞いてる他ねぇんだよ。はっは!」
能力を発動しているコイツを基点とする半径100mの球体の中では、どんな能力もAIM拡散力場から阻害されて発動出来ねぇ」
もはや機材として扱われている青年は、なにも語らない。
その分、金髪は饒舌に「おもちゃ自慢」をしているようだった。
金髪「……つまり、この寮にいる連中の殆どは能力を使えない。ついでに、寮の外にいる連中もな」
いつの間にか、ロビーには寮生が集まってきていた。
騒ぎを聞き付けてやってきたのだろう、恐らく全員だ。
金髪「……コイツの能力の射程外に行くには、どんぐらいかかる?……もはやお前らには……」
金髪は瓶をポケットにしまい込み、再びナイフを取り出した。
金髪「……黙って俺らの言うことを聞いてる他ねぇんだよ。はっは!」
334: 2010/03/07(日) 04:18:11.77 ID:/k9a8KfRO
上条は、金髪の言葉を黙って聞きながら、静かに歯を食いしばる。
腹には未だに鈍い痛みが走り、呼吸も荒かった。
髪は依然として坊主頭に掴まれたままで、抵抗も出来ないハズである。
だが、上条は頭が良くなかった。
上条「…………そうか、それだけか?」
金髪「……はぁ?」
金髪は怪訝な顔をした。
そして、寮生たちにも戦慄が走る。
この状況で普通なら選択しない「挑発」を、彼は敢えて選んだ。
それは、美琴に危害が加わる可能性を孕んでいるのに。
だが、上条は愚かだった。
上条「……それだけか、って言ったんだゲス野郎……」
再び腹に鈍い一撃。
衝撃で、上条の体は一瞬だけ宙に浮く。
だが、その程度で彼の芯は、愚直なまでの正義は、折れたりはしなかった。
腹には未だに鈍い痛みが走り、呼吸も荒かった。
髪は依然として坊主頭に掴まれたままで、抵抗も出来ないハズである。
だが、上条は頭が良くなかった。
上条「…………そうか、それだけか?」
金髪「……はぁ?」
金髪は怪訝な顔をした。
そして、寮生たちにも戦慄が走る。
この状況で普通なら選択しない「挑発」を、彼は敢えて選んだ。
それは、美琴に危害が加わる可能性を孕んでいるのに。
だが、上条は愚かだった。
上条「……それだけか、って言ったんだゲス野郎……」
再び腹に鈍い一撃。
衝撃で、上条の体は一瞬だけ宙に浮く。
だが、その程度で彼の芯は、愚直なまでの正義は、折れたりはしなかった。
336: 2010/03/07(日) 04:24:58.75 ID:/k9a8KfRO
上条「……なんだ、要するにお前は、他人の力にすがって有頂天になってるだけじゃねえか……」
上条は、髪を掴まれたままで、無理矢理うつむかされていた顔を上げる。
その表情は、苦しそうに笑っていた。
金髪「なんだと……?」
金髪は不機嫌そうにナイフを構え、坊主頭は空いている方の拳を振りかざす。
上条「……俺や、御坂は……」
風切り音。そして、打撃音が続く。
上条「…………お前らみたいな奴には、絶対に負けたりはしない。借り物でキャンキャン吠えんなよ」
直後、坊主頭の拳を受け止めた左手を握り締め、上条は右拳を引く。
上条「―――歯ぁ食いしばれ、バカ野郎!!」
上条は、髪を掴まれたままで、無理矢理うつむかされていた顔を上げる。
その表情は、苦しそうに笑っていた。
金髪「なんだと……?」
金髪は不機嫌そうにナイフを構え、坊主頭は空いている方の拳を振りかざす。
上条「……俺や、御坂は……」
風切り音。そして、打撃音が続く。
上条「…………お前らみたいな奴には、絶対に負けたりはしない。借り物でキャンキャン吠えんなよ」
直後、坊主頭の拳を受け止めた左手を握り締め、上条は右拳を引く。
上条「―――歯ぁ食いしばれ、バカ野郎!!」
339: 2010/03/07(日) 04:32:30.86 ID:/k9a8KfRO
坊主頭の氏角となる真下から撃ち込まれた右アッパーは、綺麗に坊主頭の下顎に吸い込まれた。
坊主「―――がッ!?」
強かに骨を打つ音がロビー中に響き渡り、坊主頭はその身を宙に舞わせ、やがて倒れて動かなくなった。
金髪「―――なっ!て、テメェこの女がどうなってもいいのかよ!?」
美琴の喉に当てがわれたナイフが、歪に光を反射する。
上条「一つ、テメェは勘違いしてる」
肩で息をしながらも余裕を崩さない上条に気押されるかのように、金髪はたじろいだ。
金髪「……は、ハァ?」
上条「……御坂は、能力を使えない。だが、使えるんだ」
金髪「い、い、い、意味が分かんねぇよ!?」
そして、上条は言い放つ。
坊主「―――がッ!?」
強かに骨を打つ音がロビー中に響き渡り、坊主頭はその身を宙に舞わせ、やがて倒れて動かなくなった。
金髪「―――なっ!て、テメェこの女がどうなってもいいのかよ!?」
美琴の喉に当てがわれたナイフが、歪に光を反射する。
上条「一つ、テメェは勘違いしてる」
肩で息をしながらも余裕を崩さない上条に気押されるかのように、金髪はたじろいだ。
金髪「……は、ハァ?」
上条「……御坂は、能力を使えない。だが、使えるんだ」
金髪「い、い、い、意味が分かんねぇよ!?」
そして、上条は言い放つ。
340: 2010/03/07(日) 04:40:13.33 ID:/k9a8KfRO
上条「――御坂!……今だけ寮則違反に目を瞑る。だから――
そいつの幻想を、ブチ頃してやれ!!」
美琴「……言うのが……遅いのよ!!」
そして
金髪「あ……がぁぁぁあああああああああっ!!!」
壮絶な電撃を一身に浴び、金髪はあえなく床に沈んだ。
美琴「……今のは、腕の分も含めてよ」
美琴はフンと鼻を鳴らすと、そのまま上条の元へ歩み寄った。
美琴「――でも、寮監代理さんは暴力ふるって罰則じゃないの?」
上条「じゃ、御坂が罰則決めてくれ」
美琴は、小さく微笑んだ。
美琴「……じゃあ、明日は目一杯楽しんで―――
『不幸だー』、なんて絶対に言わないこと」
上条「……そりゃキツいな」
二人は、寮生たちの声援のなか、静かに笑いあった。
そいつの幻想を、ブチ頃してやれ!!」
美琴「……言うのが……遅いのよ!!」
そして
金髪「あ……がぁぁぁあああああああああっ!!!」
壮絶な電撃を一身に浴び、金髪はあえなく床に沈んだ。
美琴「……今のは、腕の分も含めてよ」
美琴はフンと鼻を鳴らすと、そのまま上条の元へ歩み寄った。
美琴「――でも、寮監代理さんは暴力ふるって罰則じゃないの?」
上条「じゃ、御坂が罰則決めてくれ」
美琴は、小さく微笑んだ。
美琴「……じゃあ、明日は目一杯楽しんで―――
『不幸だー』、なんて絶対に言わないこと」
上条「……そりゃキツいな」
二人は、寮生たちの声援のなか、静かに笑いあった。
346: 2010/03/07(日) 04:55:34.76 ID:/k9a8KfRO
あ、そういえばSS中で解説忘れてた
ということで事の顛末を解説
なぜ『能力阻害』が無効化されたかといえば、『能力阻害』のAIM拡散力場の範囲に上条さんの右手が含まれていたからでして
つまり初めから能力は使用可能でした
ちなみに御坂さんは寮則のやりとりを気にしていて能力を使えなかったという事ですね
で、どんなネタが仕込まれてるか分かんない上条さんは手だしできず
種明かしでやっと茶番だと気が付いて、一件落着と
多分分かってましたね
一応参考までに
ちなみに、賊の侵入経路に関する突っ込みは無しね
ということで事の顛末を解説
なぜ『能力阻害』が無効化されたかといえば、『能力阻害』のAIM拡散力場の範囲に上条さんの右手が含まれていたからでして
つまり初めから能力は使用可能でした
ちなみに御坂さんは寮則のやりとりを気にしていて能力を使えなかったという事ですね
で、どんなネタが仕込まれてるか分かんない上条さんは手だしできず
種明かしでやっと茶番だと気が付いて、一件落着と
多分分かってましたね
一応参考までに
ちなみに、賊の侵入経路に関する突っ込みは無しね
347: 2010/03/07(日) 05:02:08.39 ID:/k9a8KfRO
とりあえず、スタイルは今まで通りでいきます
台本メインで、グダりかけたら地の文で
まあ題材ごとに区切らなきゃいけませんが
後、俺のSSの内容に関する批判には反論しないでいただけると幸いです
力不足は重々に理解していますので
後、スレストとか来たら多分制作速報に立て直します
参考までに
ということで今日は寝ます
また明日も昼過ぎに
お休みなさい
台本メインで、グダりかけたら地の文で
まあ題材ごとに区切らなきゃいけませんが
後、俺のSSの内容に関する批判には反論しないでいただけると幸いです
力不足は重々に理解していますので
後、スレストとか来たら多分制作速報に立て直します
参考までに
ということで今日は寝ます
また明日も昼過ぎに
お休みなさい
374: 2010/03/07(日) 12:54:57.06 ID:/k9a8KfRO
ここらで一応設定の再確認をば
あらすじ
無事にフィアンマを退け、インなんとかを奪還した上条さんはインなんとかをイギリス清教に預け日本へ
その後、一度寮監代理を努めた実績から再び寮監代理に抜擢された上条さんの運命やいかに?
上条さん : 寮監代理。学校は特別な休暇を得ているので行かなくておk
御坂 : ビリビリ
黒子 : 風紀委員ですの!お姉様一筋
源蔵 : 常磐台学生寮料理長。ムキムキの坊主頭。青ピとフラグ成立済み
青ピ : パン食を増やす際にバイトとして雇われる。基本的に朝晩の料理の準備に参加。休日は昼も
舞夏 : 時々出没するメイド見習い
寮監 : 只今出張中。ゲコ太趣味。上条さんが気になっちゃう、行き遅れたお姉さん
A : 一年生。金縛りの念動能力者。お慕いしてますわ上条先生。意外に強か。前々スレのバナナ
B : 一年生。ウワサ好き女子。影が薄い
C : 三年生。Dと仲良い真面目系女子。影が薄い
D : 三年生。レベル4の発火能力者。大好きです上条先生。サバサバしてる。意外に臆病で泣き虫
EFG : あれこれ有らぬ予想をする腐女子ども
Z : 二年生。原石の念動能力者。ドMで年齢を無視した変態性。折檻してください上条先生。策士だがバカ野郎
それでは再開しますの
なお、支援レスのみってのはちょっと味気ないですの
適当に雑談なり反応なりなさっていてくださいませ
あらすじ
無事にフィアンマを退け、インなんとかを奪還した上条さんはインなんとかをイギリス清教に預け日本へ
その後、一度寮監代理を努めた実績から再び寮監代理に抜擢された上条さんの運命やいかに?
上条さん : 寮監代理。学校は特別な休暇を得ているので行かなくておk
御坂 : ビリビリ
黒子 : 風紀委員ですの!お姉様一筋
源蔵 : 常磐台学生寮料理長。ムキムキの坊主頭。青ピとフラグ成立済み
青ピ : パン食を増やす際にバイトとして雇われる。基本的に朝晩の料理の準備に参加。休日は昼も
舞夏 : 時々出没するメイド見習い
寮監 : 只今出張中。ゲコ太趣味。上条さんが気になっちゃう、行き遅れたお姉さん
A : 一年生。金縛りの念動能力者。お慕いしてますわ上条先生。意外に強か。前々スレのバナナ
B : 一年生。ウワサ好き女子。影が薄い
C : 三年生。Dと仲良い真面目系女子。影が薄い
D : 三年生。レベル4の発火能力者。大好きです上条先生。サバサバしてる。意外に臆病で泣き虫
EFG : あれこれ有らぬ予想をする腐女子ども
Z : 二年生。原石の念動能力者。ドMで年齢を無視した変態性。折檻してください上条先生。策士だがバカ野郎
それでは再開しますの
なお、支援レスのみってのはちょっと味気ないですの
適当に雑談なり反応なりなさっていてくださいませ
377: 2010/03/07(日) 13:05:29.68 ID:/k9a8KfRO
5:00
上条「……ふぁ~……。あー、やっぱこのソファー欲しいなぁ。なんでこの時間ぴったりに起きれんだろ」
上条「さー、朝の内に雑務は済まさねえとな」コキコキ
上条「…………映画か」
上条「映画なんて、初めてじゃないか?……記憶をなくしてから」
上条「前の俺は見たことあんのかな……まぁ、いっか」
上条「御坂も楽しみにしてたしな。……今日は目一杯楽しまなきゃな」
上条「さー、上条さんは頑張っちゃいますよっと!」
上条「……ふぁ~……。あー、やっぱこのソファー欲しいなぁ。なんでこの時間ぴったりに起きれんだろ」
上条「さー、朝の内に雑務は済まさねえとな」コキコキ
上条「…………映画か」
上条「映画なんて、初めてじゃないか?……記憶をなくしてから」
上条「前の俺は見たことあんのかな……まぁ、いっか」
上条「御坂も楽しみにしてたしな。……今日は目一杯楽しまなきゃな」
上条「さー、上条さんは頑張っちゃいますよっと!」
378: 2010/03/07(日) 13:21:44.09 ID:/k9a8KfRO
上条「」カリカリ
コンコン
上条「?……はい」
ガチャ
美琴「あ、あの、とー…………あ、アンタ、なんか手伝うこととかない?」
上条「御坂……?まだ5:30じゃねえか。随分と早起きだな」
美琴「た、たまたまよ!……で、なんかないわけ?事務とか雑務とか」
上条「んー、一応は寮監代理としての作業だからな……御坂に手伝って貰うべき作業とかはないな」
美琴「ち、違うわよ!私がしなきゃいけないとかじゃなくて、その……き、今日は映画見に行くでしょ?私が誘ったんだし、それで寮監代理としての作業が終わんなかったら嫌じゃない。
だから、作業効率を上げるために手伝うって言ってんの!」
上条「朝から元気だなぁ、お前……。そっか、じゃあそういうことなら、この書類にハンコ押していってくれよ」
美琴「ま、任せなさい!」
コンコン
上条「?……はい」
ガチャ
美琴「あ、あの、とー…………あ、アンタ、なんか手伝うこととかない?」
上条「御坂……?まだ5:30じゃねえか。随分と早起きだな」
美琴「た、たまたまよ!……で、なんかないわけ?事務とか雑務とか」
上条「んー、一応は寮監代理としての作業だからな……御坂に手伝って貰うべき作業とかはないな」
美琴「ち、違うわよ!私がしなきゃいけないとかじゃなくて、その……き、今日は映画見に行くでしょ?私が誘ったんだし、それで寮監代理としての作業が終わんなかったら嫌じゃない。
だから、作業効率を上げるために手伝うって言ってんの!」
上条「朝から元気だなぁ、お前……。そっか、じゃあそういうことなら、この書類にハンコ押していってくれよ」
美琴「ま、任せなさい!」
379: 2010/03/07(日) 13:28:46.70 ID:/k9a8KfRO
上条「」カリカリ
美琴「」ペタッペタッ
上条「」カリカリ
美琴「」ペタッペタッ
上条「」カリカリ
美琴「……」プルプル
上条「」カリカリ
美琴「ち、ちょっと」
上条「……んー?」カリカリ
美琴「……なんか、喋んなさいよ」
上条「……はい?」カリカリ
美琴「……だから、黙りっぱなしじゃなくて、なんか喋ってよ……。いつもベラベラ喋るアンタらしくないじゃない」
上条「んー、これ終わったらな」カリカリ
美琴「…………っ!」プルプル
美琴(うう……緊張のせいで寝れなかったから思わずこっち来ちゃったけど……。まさか、こんな無言の時間が続くなんて……!)
美琴「」ペタッペタッ
上条「」カリカリ
美琴「」ペタッペタッ
上条「」カリカリ
美琴「……」プルプル
上条「」カリカリ
美琴「ち、ちょっと」
上条「……んー?」カリカリ
美琴「……なんか、喋んなさいよ」
上条「……はい?」カリカリ
美琴「……だから、黙りっぱなしじゃなくて、なんか喋ってよ……。いつもベラベラ喋るアンタらしくないじゃない」
上条「んー、これ終わったらな」カリカリ
美琴「…………っ!」プルプル
美琴(うう……緊張のせいで寝れなかったから思わずこっち来ちゃったけど……。まさか、こんな無言の時間が続くなんて……!)
381: 2010/03/07(日) 13:42:37.99 ID:/k9a8KfRO
上条「」カリカリ
美琴(……うー……どうせならもっとお喋りしながら過ごしたかったなぁ……ずっと無言なんて……やだな……)ペタッ ペタッ
上条「……」カリカリ
美琴(……どーせ、この朴念仁にはそういう乙女の気持ちなんて分からないんでしょうけど)ペタッ ペタッ
美琴(大体、いつもそうよコイツは。私の気も知らないで、いっつもマイペースで。……そりゃ、私だって素直になれないけどさ)ペタッ ペタッ
美琴(……今日の映画も、多分黒子の作戦なんて完全にどこ吹く風で、見終わった後に『あ~、面白かったな』とかいうおざなりな感想でハイ終了、に決まってんのよ)ペタッ ペタッ
美琴(……まあ、一緒に映画見たり遊んだりっていうのが重要なんだろうけど……)ペタッ ペタッ
美琴(……うー……どうせならもっとお喋りしながら過ごしたかったなぁ……ずっと無言なんて……やだな……)ペタッ ペタッ
上条「……」カリカリ
美琴(……どーせ、この朴念仁にはそういう乙女の気持ちなんて分からないんでしょうけど)ペタッ ペタッ
美琴(大体、いつもそうよコイツは。私の気も知らないで、いっつもマイペースで。……そりゃ、私だって素直になれないけどさ)ペタッ ペタッ
美琴(……今日の映画も、多分黒子の作戦なんて完全にどこ吹く風で、見終わった後に『あ~、面白かったな』とかいうおざなりな感想でハイ終了、に決まってんのよ)ペタッ ペタッ
美琴(……まあ、一緒に映画見たり遊んだりっていうのが重要なんだろうけど……)ペタッ ペタッ
383: 2010/03/07(日) 13:45:17.10 ID:/k9a8KfRO
美琴(……大体、コイツは……)
コトッ
美琴「……?」
上条「コーヒー入れて来たぜ。ほら、御坂の分」
美琴「……あ」
上条「ん?」カタッ
美琴「……あの、その……ありがと」
上条「いや、手伝ってもらってんのこっちだしさ。ありがとな、御坂」
美琴「………うん」
上条「」カリカリ
美琴「……」ギュッ
美琴(……でも、あったかいんだよなぁ……とーまは)ポカポカ
コトッ
美琴「……?」
上条「コーヒー入れて来たぜ。ほら、御坂の分」
美琴「……あ」
上条「ん?」カタッ
美琴「……あの、その……ありがと」
上条「いや、手伝ってもらってんのこっちだしさ。ありがとな、御坂」
美琴「………うん」
上条「」カリカリ
美琴「……」ギュッ
美琴(……でも、あったかいんだよなぁ……とーまは)ポカポカ
385: 2010/03/07(日) 13:52:02.83 ID:/k9a8KfRO
美琴「……」ブルッ
美琴「ちょっと寒い……かも」
上条「ああ、そういや暖房つけてなかったか。もう冬だしな」
カチッ ヴィーン
美琴「ありがと」
上条「いやごめんな。俺はホラ、厚着してっけど、お前はパジャマにカーディガン羽織ってるダケじゃんか」
美琴「あと靴下にスリッパ」
上条「微々たるもんだろその差」
美琴「ふふっ、まあね」
美琴「ちょっと寒い……かも」
上条「ああ、そういや暖房つけてなかったか。もう冬だしな」
カチッ ヴィーン
美琴「ありがと」
上条「いやごめんな。俺はホラ、厚着してっけど、お前はパジャマにカーディガン羽織ってるダケじゃんか」
美琴「あと靴下にスリッパ」
上条「微々たるもんだろその差」
美琴「ふふっ、まあね」
386: 2010/03/07(日) 13:53:43.13 ID:/k9a8KfRO
カリカリ カリカリ カリカリ
美琴「……ねえ、ちょっとそっちよっていい?」
上条「んー?作業しづらいぞ」
美琴「だって、寒いんだもん」
上条「……あ、そっか。暖房ってしばらく時間かかんだっけ」
美琴「そ。だから、いいでしょ?」
上条「えー……でも、なぁ」
美琴「いいじゃんいいじゃん……それとも、恥ずかしいの?」
上条「ばっ……!そ、そのようなことは断じてあ、ありえませんよ!?」
美琴「……ねえ、ちょっとそっちよっていい?」
上条「んー?作業しづらいぞ」
美琴「だって、寒いんだもん」
上条「……あ、そっか。暖房ってしばらく時間かかんだっけ」
美琴「そ。だから、いいでしょ?」
上条「えー……でも、なぁ」
美琴「いいじゃんいいじゃん……それとも、恥ずかしいの?」
上条「ばっ……!そ、そのようなことは断じてあ、ありえませんよ!?」
387: 2010/03/07(日) 13:57:08.64 ID:/k9a8KfRO
美琴「じゃーいいでしょ」
スッ ストッ
美琴「……アンタって、すごぉくあったかいんだもん」
上条「……厚着してっからだろ。というか人を暖房扱いするなよビリビリ」
美琴「だからビリビリいうなって言ってんでしょうが」
上条「へいへい」
美琴「へいじゃなくてはい。それと、はいもへいも一回でよろしい」
上条「ほいほい」
美琴「……なによ、ケンカ売ってんの?」
上条「いやいや」
スッ ストッ
美琴「……アンタって、すごぉくあったかいんだもん」
上条「……厚着してっからだろ。というか人を暖房扱いするなよビリビリ」
美琴「だからビリビリいうなって言ってんでしょうが」
上条「へいへい」
美琴「へいじゃなくてはい。それと、はいもへいも一回でよろしい」
上条「ほいほい」
美琴「……なによ、ケンカ売ってんの?」
上条「いやいや」
389: 2010/03/07(日) 14:01:28.53 ID:/k9a8KfRO
上条「……」
ジー
美琴「?……なに上着のファスナー下げてんのよ?寒いでしょ?」
パサッ
上条「寒がってんのはお前だろ。ほら、貸してやるから」
美琴「アンタは寒くないの?」
上条「俺は…………いいんだよ」
美琴「……ちょっと、こっちに体を寄せなさい」
パサッ
美琴「……二人で羽織れば、どっちもあったかいわよ?」
上条「……作業できねーよ」
美琴「邪魔?」
上条「……そんなことはねえけど」
ジー
美琴「?……なに上着のファスナー下げてんのよ?寒いでしょ?」
パサッ
上条「寒がってんのはお前だろ。ほら、貸してやるから」
美琴「アンタは寒くないの?」
上条「俺は…………いいんだよ」
美琴「……ちょっと、こっちに体を寄せなさい」
パサッ
美琴「……二人で羽織れば、どっちもあったかいわよ?」
上条「……作業できねーよ」
美琴「邪魔?」
上条「……そんなことはねえけど」
390: 2010/03/07(日) 14:05:38.29 ID:/k9a8KfRO
上条「……」カリカリ
美琴「……」ペタッ ペタッ
上条「……やっぱ作業しづらくないか、これ」カリカリ
美琴「んー、私は平気かな。ハンコ押すだけだし。……むしろ、作業効率上がるかも」ペタッ ペタッ
上条「……何故」カリカリ
美琴「ひみつ」ペタッ ペタッ
上条「……ま、いいけどさ」
美琴「そうそう、気にしないのきにしないの。細かいことを気にする男はモテないのよ?」
上条「……年下にモテない呼ばわりされる俺って……そりゃモテたためしがございませんけど……」ズーン
美琴「ほらほら、落ち込まないの」
美琴「……」ペタッ ペタッ
上条「……やっぱ作業しづらくないか、これ」カリカリ
美琴「んー、私は平気かな。ハンコ押すだけだし。……むしろ、作業効率上がるかも」ペタッ ペタッ
上条「……何故」カリカリ
美琴「ひみつ」ペタッ ペタッ
上条「……ま、いいけどさ」
美琴「そうそう、気にしないのきにしないの。細かいことを気にする男はモテないのよ?」
上条「……年下にモテない呼ばわりされる俺って……そりゃモテたためしがございませんけど……」ズーン
美琴「ほらほら、落ち込まないの」
392: 2010/03/07(日) 14:11:34.48 ID:/k9a8KfRO
美琴「あ、そういえば」
上条「ん?」
美琴「昨日、渡しそびれちゃった今日の予定」ピラ
上条「ああ、そういえば……って、なんかところどころ焦げてるんですが」
美琴「ポケットに入れてたからね。電撃の名残でしょ」
上条「……昨日は大変だったなぁ」
美琴「ホントよねー」
上条「……というか、寮則を気にして上条さんを見捨ててた御坂さんは少々薄情ではありませんでせうか?」
美琴「別にー。アンタなら大丈夫だと思ってたし。それに……嫌だったのよ」
上条「……なにが」
美琴「また寮則だなんだで揉めて、今日のが無しになったら」
上条「……なるわけねえだろ、バカ」
上条「ん?」
美琴「昨日、渡しそびれちゃった今日の予定」ピラ
上条「ああ、そういえば……って、なんかところどころ焦げてるんですが」
美琴「ポケットに入れてたからね。電撃の名残でしょ」
上条「……昨日は大変だったなぁ」
美琴「ホントよねー」
上条「……というか、寮則を気にして上条さんを見捨ててた御坂さんは少々薄情ではありませんでせうか?」
美琴「別にー。アンタなら大丈夫だと思ってたし。それに……嫌だったのよ」
上条「……なにが」
美琴「また寮則だなんだで揉めて、今日のが無しになったら」
上条「……なるわけねえだろ、バカ」
395: 2010/03/07(日) 14:18:51.68 ID:/k9a8KfRO
美琴「でも、昨日のアンタはカッコよかったわよ?」
上条「そりゃまるで上条さんが普段カッコ悪いみたいないいぐさだな」
美琴「え?カッコ悪いじゃない」
上条「……」ズーン
美琴「だから落ち込むなって。……いいのよ。男の子だからって、いっつもカッコつけなくて」
上条「……はぁ」
美琴「……アンタは、どんなになってもアンタなの。普段はダサいけど、いざってときには誰よりも頼りになるヒーローなの。……私の妹たちや、私自身を救ってくれた、カッコいいヒーロー」
上条「……」
美琴「……だから、いいのよ。普段カッコ悪くても。私は、アンタがカッコいいってことを知ってるから」
上条「……なんだか、照れるな」
美琴「……まあもっとも?アンタのことだから、なんだかんだ言って数えきれないくらいの女の子を助けてヒーローになってるんでしょうけど」
上条「なぜ女の子限定なんですか、というかなぜそんなにトゲのある言い方に?」
上条「そりゃまるで上条さんが普段カッコ悪いみたいないいぐさだな」
美琴「え?カッコ悪いじゃない」
上条「……」ズーン
美琴「だから落ち込むなって。……いいのよ。男の子だからって、いっつもカッコつけなくて」
上条「……はぁ」
美琴「……アンタは、どんなになってもアンタなの。普段はダサいけど、いざってときには誰よりも頼りになるヒーローなの。……私の妹たちや、私自身を救ってくれた、カッコいいヒーロー」
上条「……」
美琴「……だから、いいのよ。普段カッコ悪くても。私は、アンタがカッコいいってことを知ってるから」
上条「……なんだか、照れるな」
美琴「……まあもっとも?アンタのことだから、なんだかんだ言って数えきれないくらいの女の子を助けてヒーローになってるんでしょうけど」
上条「なぜ女の子限定なんですか、というかなぜそんなにトゲのある言い方に?」
396: 2010/03/07(日) 14:26:11.81 ID:/k9a8KfRO
美琴「……そういえば、お腹、大丈夫?」
上条「はっはっは!あの程度でダウンするほどヤワな上条さんではありませんのですよ!あの程度は屁の河童です!」
美琴「……」ピトッ
上条「はぅッ!?」ズギューン!
美琴「……やっぱ痛いんじゃない。無理しないでよ」
上条「……うぅ……」
美琴「……」ギュッ
上条「え!?み、御坂さん!?」ワタワタ
美琴「……ありがと、とーま。……私のために、またこんなになってくれて。……昨日の、『御坂を離せ!』って怒ってくれたの、凄く嬉しかった」ギュゥ
上条「……あ、あれは、その、寮監代理としての職務でありまして……」ドキドキ
美琴「それでもいいの。……本当に、ありがとう」
上条「…………おう」
上条「はっはっは!あの程度でダウンするほどヤワな上条さんではありませんのですよ!あの程度は屁の河童です!」
美琴「……」ピトッ
上条「はぅッ!?」ズギューン!
美琴「……やっぱ痛いんじゃない。無理しないでよ」
上条「……うぅ……」
美琴「……」ギュッ
上条「え!?み、御坂さん!?」ワタワタ
美琴「……ありがと、とーま。……私のために、またこんなになってくれて。……昨日の、『御坂を離せ!』って怒ってくれたの、凄く嬉しかった」ギュゥ
上条「……あ、あれは、その、寮監代理としての職務でありまして……」ドキドキ
美琴「それでもいいの。……本当に、ありがとう」
上条「…………おう」
399: 2010/03/07(日) 14:30:59.27 ID:/k9a8KfRO
美琴「……」スッ
上条「………?……?(は、離れた……?)」ドキドキ
美琴「……あーあ、上着落ちちゃって。埃ついちゃうわ」パサパサ
上条「み、御坂……」ドキドキ
パサッ
美琴「……今の話はおしまい。さ、作業に戻ろ?」
上条「……あ、ああ……」ドキドキ
美琴「……そろそろ、皆起き出す時間ね」
上条「本当だ。もうこんな時間か」
美琴「……もう、寒くないね」
上条「いつの間にか、あったかくなってたな」
美琴「……」
上条「……」
「「ま、いっか」」
上条「………?……?(は、離れた……?)」ドキドキ
美琴「……あーあ、上着落ちちゃって。埃ついちゃうわ」パサパサ
上条「み、御坂……」ドキドキ
パサッ
美琴「……今の話はおしまい。さ、作業に戻ろ?」
上条「……あ、ああ……」ドキドキ
美琴「……そろそろ、皆起き出す時間ね」
上条「本当だ。もうこんな時間か」
美琴「……もう、寒くないね」
上条「いつの間にか、あったかくなってたな」
美琴「……」
上条「……」
「「ま、いっか」」
400: 2010/03/07(日) 14:34:30.34 ID:/k9a8KfRO
てなわけで美琴と当麻のいちゃらぶ編終了
ダブルミーニングに関しては察してくだされ
ということで映画編スタート
ちなみに、俺が思うに上条さんは微妙に女卑だよね
女は男が守るもの、女は弱いって考えてる節があるような気が
ダブルミーニングに関しては察してくだされ
ということで映画編スタート
ちなみに、俺が思うに上条さんは微妙に女卑だよね
女は男が守るもの、女は弱いって考えてる節があるような気が
404: 2010/03/07(日) 14:47:35.83 ID:/k9a8KfRO
9:07
上条「晴れて良かったなー」
美琴「気温はそれなりに低いけどね」
黒子「天気予報では、降水確率10%でしたの……まったく、樹形図の設計者が壊れてからというもの、非常に不便に感じますわ」
上条「そういうなよ」
美琴「でも本当、未だに不思議なのよねー。なんで壊れちゃったんだろ」
黒子「噂は色々ですの。隕石やスペース・デブリに衝突したとか、攻撃衛星からの標的にされたとか」
上条「ま、噂は噂なんだろうけどな。隕石ってのがリアルっちゃあリアルか?」
黒子「それはそれで、ネット上では反証の嵐ですのよ。……まあ、そもそも様々な説は飛び交ってますけれど、どれも憶測に過ぎませんもの」
美琴「アンタも大概に噂好きねえ」
上条「晴れて良かったなー」
美琴「気温はそれなりに低いけどね」
黒子「天気予報では、降水確率10%でしたの……まったく、樹形図の設計者が壊れてからというもの、非常に不便に感じますわ」
上条「そういうなよ」
美琴「でも本当、未だに不思議なのよねー。なんで壊れちゃったんだろ」
黒子「噂は色々ですの。隕石やスペース・デブリに衝突したとか、攻撃衛星からの標的にされたとか」
上条「ま、噂は噂なんだろうけどな。隕石ってのがリアルっちゃあリアルか?」
黒子「それはそれで、ネット上では反証の嵐ですのよ。……まあ、そもそも様々な説は飛び交ってますけれど、どれも憶測に過ぎませんもの」
美琴「アンタも大概に噂好きねえ」
406: 2010/03/07(日) 14:56:22.79 ID:/k9a8KfRO
黒子「風紀委員の職務の性質上、様々な噂も調べなければなりませんもの。幻想御手の時も、事件解決の糸口となったのは噂でしたでしょう?」
美琴「ああ、そういえばそうだったわね」
上条「へえ、この前御坂が言っていた『色々』って、お前が解決したってことだったのか」
黒子「正確には、お姉様と初春が……ですが。ちなみに初春というのは私の同僚ですの」
美琴「黒子だって解決の立役者でしょ。アンタが体を張って情報を集めなければ、解決してなかったんだから」
黒子「……そうですわね。それじゃあ、あの時の分のご褒美を今ここでぇ~♪」ピョーン
美琴「やめなさい」ゲシ
黒子「ああん」
上条「……まあその話は置いておいて。今日見る映画ってどんなストーリーなんだ?」
黒子「『鳴宮ナツヨの憂鬱』ですの?ちょっとお待ちあそばせ」ゴソゴソ
美琴「ああ、そういえばそうだったわね」
上条「へえ、この前御坂が言っていた『色々』って、お前が解決したってことだったのか」
黒子「正確には、お姉様と初春が……ですが。ちなみに初春というのは私の同僚ですの」
美琴「黒子だって解決の立役者でしょ。アンタが体を張って情報を集めなければ、解決してなかったんだから」
黒子「……そうですわね。それじゃあ、あの時の分のご褒美を今ここでぇ~♪」ピョーン
美琴「やめなさい」ゲシ
黒子「ああん」
上条「……まあその話は置いておいて。今日見る映画ってどんなストーリーなんだ?」
黒子「『鳴宮ナツヨの憂鬱』ですの?ちょっとお待ちあそばせ」ゴソゴソ
407: 2010/03/07(日) 15:05:33.80 ID:/k9a8KfRO
黒子「『期待の新鋭・ビバリー=シースルーが送る、近未来SFアクションホラー青春人情ラブコメディー!』……だ、そうですの」
上条「内容に触れてねえし詰め込みすぎだろそのジャンル。っていうか、邦画じゃなかったのか?」
美琴「邦画よ。主演は一一一なんだけど、私ってこの手の俳優嫌いなのよねー」
黒子「そうですの?初春や佐天さんたちはお好きなようですが」
美琴「えー。なんか薄っぺらくない?」
黒子「見た目で判断し過ぎですのよ。……もっとも、女性関係ではかなりスキャンダラスなようですけれど」
上条「おいおい、男ならスバッと一本に筋を通せよなー」
美琴「……」じぃー
黒子「……」じぃー
上条「………な、なんでせうか?」
美黒「なんでもない(ですの)」
上条「内容に触れてねえし詰め込みすぎだろそのジャンル。っていうか、邦画じゃなかったのか?」
美琴「邦画よ。主演は一一一なんだけど、私ってこの手の俳優嫌いなのよねー」
黒子「そうですの?初春や佐天さんたちはお好きなようですが」
美琴「えー。なんか薄っぺらくない?」
黒子「見た目で判断し過ぎですのよ。……もっとも、女性関係ではかなりスキャンダラスなようですけれど」
上条「おいおい、男ならスバッと一本に筋を通せよなー」
美琴「……」じぃー
黒子「……」じぃー
上条「………な、なんでせうか?」
美黒「なんでもない(ですの)」
409: 2010/03/07(日) 15:16:29.95 ID:/k9a8KfRO
美琴「にしても、映画までは時間があるのよね。どっかフラフラするつもりで来たけど、考えたら朝なんて店開いてないじゃない」
黒子「軒並みシャッターは閉まってますわね。街を往く人々は結構いるようですけれど」
上条「とりあえず、どっかでゆっくりしちゃおうぜ。……といっても、開いてる店なんてコンビニくらいか?」
黒子「別に外だっていいじゃありませんの」
美琴「そうよ。このくらいの寒さなんて寒いに入らないわよ。……あ、いつもの公園行こっか」
上条「えー、さみいだろー」
美琴「根性ないわねー」
黒子「殿方ならシャキッとしなさいな」
黒子「軒並みシャッターは閉まってますわね。街を往く人々は結構いるようですけれど」
上条「とりあえず、どっかでゆっくりしちゃおうぜ。……といっても、開いてる店なんてコンビニくらいか?」
黒子「別に外だっていいじゃありませんの」
美琴「そうよ。このくらいの寒さなんて寒いに入らないわよ。……あ、いつもの公園行こっか」
上条「えー、さみいだろー」
美琴「根性ないわねー」
黒子「殿方ならシャキッとしなさいな」
410: 2010/03/07(日) 15:27:10.42 ID:/k9a8KfRO
上条「うー……寒ー」
美琴「そんなに寒いの?……じゃあ、自販機でなんか飲み物手に入れてくるわ」スタスタ
黒子「……お姉様、普通にお金を払って買ってきてくださいませ?」
美琴「……は~い」スタスタ
黒子「……まったく、お姉様ったら」
上条「あれでお嬢様なんだよなー。しかもお嬢様の中のエース」
黒子「お姉様の生きざまは、まさに淑女の鑑ですのよ。あんなラフなようで、その実全ての動作や作法は基本的な事項を遵守しながら崩してありますの。
淑女の模範でありながら、自分のスタイルを持つお姉様は、私たち常磐台生の絶対の憧れですのよ?」
上条「お前って御坂のことになると途端に饒舌になるよな。……っていうか、その話は前にも聞いたぞ」
黒子「何度だって聞かせて差し上げますわ。お姉様の素晴らしさが分かるまで」
上条「へいへい」
美琴「そんなに寒いの?……じゃあ、自販機でなんか飲み物手に入れてくるわ」スタスタ
黒子「……お姉様、普通にお金を払って買ってきてくださいませ?」
美琴「……は~い」スタスタ
黒子「……まったく、お姉様ったら」
上条「あれでお嬢様なんだよなー。しかもお嬢様の中のエース」
黒子「お姉様の生きざまは、まさに淑女の鑑ですのよ。あんなラフなようで、その実全ての動作や作法は基本的な事項を遵守しながら崩してありますの。
淑女の模範でありながら、自分のスタイルを持つお姉様は、私たち常磐台生の絶対の憧れですのよ?」
上条「お前って御坂のことになると途端に饒舌になるよな。……っていうか、その話は前にも聞いたぞ」
黒子「何度だって聞かせて差し上げますわ。お姉様の素晴らしさが分かるまで」
上条「へいへい」
411: 2010/03/07(日) 15:31:36.10 ID:/k9a8KfRO
黒子「………」
上条「………」
黒子「……実際のところ」
上条「ん?」
黒子「お姉様のこと、どう思ってらっしゃいますの?」
上条「御坂のこと?」
黒子「そうですの」
上条「……そうだなあ」
黒子「………」
上条「…………分かんねえ」
黒子「……なんですの、そのおざなりな回答は」
上条「いや、本当に分かんねえんだ」
上条「………」
黒子「……実際のところ」
上条「ん?」
黒子「お姉様のこと、どう思ってらっしゃいますの?」
上条「御坂のこと?」
黒子「そうですの」
上条「……そうだなあ」
黒子「………」
上条「…………分かんねえ」
黒子「……なんですの、そのおざなりな回答は」
上条「いや、本当に分かんねえんだ」
412: 2010/03/07(日) 15:38:15.25 ID:/k9a8KfRO
上条「手間のかかる妹なような気がするし、頼りがいのある姉のような気もする」
黒子「………」
上条「長い付き合いの知り合いなだけな気もするし、沢山の修羅場を一緒に潜り抜けてきた戦友な気もする」
黒子「……本当に、良く分かってませんのね」
上条「だから言っただろ」
黒子「黒子は半信半疑でしたのよ」
上条「……ああ、そういえば」
黒子「?」
黒子「………」
上条「長い付き合いの知り合いなだけな気もするし、沢山の修羅場を一緒に潜り抜けてきた戦友な気もする」
黒子「……本当に、良く分かってませんのね」
上条「だから言っただろ」
黒子「黒子は半信半疑でしたのよ」
上条「……ああ、そういえば」
黒子「?」
413: 2010/03/07(日) 15:48:33.85 ID:/k9a8KfRO
上条「白井みたいに、御坂を慕ってる奴がいたんだ」
黒子「……ライバル出現ですの」
上条「ある経緯から、俺とソイツは……まあ、殴り合いをしたんだ。で、俺はソイツに勝った」
黒子「………」
上条「そん時に、ソイツは御坂を守ってくれるか?って訊いてきたんだよ」
黒子「……なんて答えましたの?」
上条「…… ……ってな」
黒子「…………最悪の答えですの」
上条「ソイツも同じこと言ってたよ」
黒子「……ライバル出現ですの」
上条「ある経緯から、俺とソイツは……まあ、殴り合いをしたんだ。で、俺はソイツに勝った」
黒子「………」
上条「そん時に、ソイツは御坂を守ってくれるか?って訊いてきたんだよ」
黒子「……なんて答えましたの?」
上条「…… ……ってな」
黒子「…………最悪の答えですの」
上条「ソイツも同じこと言ってたよ」
416: 2010/03/07(日) 15:58:32.08 ID:/k9a8KfRO
上条「まあそれが本心だよな。少なくとも、俺はその約束を破る気はないしさ」
黒子「……なるほど。その方の気持ちが、黒子には痛いほど分かりますの」
上条「どんな?」
黒子「……こればかりは、黒子から申し上げることではございませんわ。
……きっと、その答えが持っている大事な意味に、貴方は気が付かないでおっしゃっているのでしょうから」
上条「………」
黒子「ま、自分でお気づきになることですわね。その程度は殿方の役目ですのよ」
上条「……頑張ります」
黒子「精々努力なさいませ」
タッタッタッ
美琴「お待たせー。ごめんごめん、今日は何回やっても出なくってさー」
黒子「……お・ね・え・さ・ま?それは黒子が風紀委員と知っての狼藉ですの?」ギロッ
美琴「あ、アハハハハハやーねえ!ちゃんとホラ、普通に買ってきてるから、ね?」
黒子「まったく……。しかもイチゴ大福サイダーなんて……。なんというか、お子ちゃまですわね、色々と」
美琴「むっ、どういう意味よー」
黒子「なんでもありませんわ」
黒子「……なるほど。その方の気持ちが、黒子には痛いほど分かりますの」
上条「どんな?」
黒子「……こればかりは、黒子から申し上げることではございませんわ。
……きっと、その答えが持っている大事な意味に、貴方は気が付かないでおっしゃっているのでしょうから」
上条「………」
黒子「ま、自分でお気づきになることですわね。その程度は殿方の役目ですのよ」
上条「……頑張ります」
黒子「精々努力なさいませ」
タッタッタッ
美琴「お待たせー。ごめんごめん、今日は何回やっても出なくってさー」
黒子「……お・ね・え・さ・ま?それは黒子が風紀委員と知っての狼藉ですの?」ギロッ
美琴「あ、アハハハハハやーねえ!ちゃんとホラ、普通に買ってきてるから、ね?」
黒子「まったく……。しかもイチゴ大福サイダーなんて……。なんというか、お子ちゃまですわね、色々と」
美琴「むっ、どういう意味よー」
黒子「なんでもありませんわ」
419: 2010/03/07(日) 16:07:50.05 ID:/k9a8KfRO
黒子「大体、寒いのに冷たいサイダーってどうなんですの?」
美琴「え?ホットよ?ホラ」ピトッ
黒子「……尚更どうかと思いますわね」
美琴「いいじゃんいいじゃん。ホラ、アンタは黒豆練乳おでん」ポイ
上条「なんで俺は飲み物じゃねえんだよ」パシッ
美琴「細かいこと気にしないの。……あー、暖かいのって美味しいわー」
黒子「そうですわねー……まあ、味はともかく……」
上条「……卵が……取れねえ……っていうか、御坂は何を買ったんだ?」
美琴「へ?私?」
黒子「そういえばそうですわね。お姉様だけマトモな飲み物だったら流石の黒子も許しませんのよ?」
美琴「…………ケロヨンサイダー」
上黒「キャラものかよ」
美琴「え?ホットよ?ホラ」ピトッ
黒子「……尚更どうかと思いますわね」
美琴「いいじゃんいいじゃん。ホラ、アンタは黒豆練乳おでん」ポイ
上条「なんで俺は飲み物じゃねえんだよ」パシッ
美琴「細かいこと気にしないの。……あー、暖かいのって美味しいわー」
黒子「そうですわねー……まあ、味はともかく……」
上条「……卵が……取れねえ……っていうか、御坂は何を買ったんだ?」
美琴「へ?私?」
黒子「そういえばそうですわね。お姉様だけマトモな飲み物だったら流石の黒子も許しませんのよ?」
美琴「…………ケロヨンサイダー」
上黒「キャラものかよ」
421: 2010/03/07(日) 16:18:59.96 ID:/k9a8KfRO
美琴「……別に良いじゃないキャラものだって……」
黒子「まあお姉様らしい趣味ですけれど、黒子は些か心配ですのよ?」
美琴「な、なによ」
黒子「……14歳にもなってキャラもののパン」
バキャッ
黒子「…………」ヒリヒリ
美琴「……ち、ちょっと黙ろっか黒子」
黒子「……はいですの」ヒリヒリ
上条「なにやら上条さんには想像もできない水面下の闘いが……」
美琴「それ使い方間違ってるわよ」
黒子「思いきり見えてますものね」
黒子「まあお姉様らしい趣味ですけれど、黒子は些か心配ですのよ?」
美琴「な、なによ」
黒子「……14歳にもなってキャラもののパン」
バキャッ
黒子「…………」ヒリヒリ
美琴「……ち、ちょっと黙ろっか黒子」
黒子「……はいですの」ヒリヒリ
上条「なにやら上条さんには想像もできない水面下の闘いが……」
美琴「それ使い方間違ってるわよ」
黒子「思いきり見えてますものね」
422: 2010/03/07(日) 16:27:22.20 ID:/k9a8KfRO
黒子「あら、もうすぐ上映時間ですのよ」
美琴「いつの間に」
上条「まあ、移動時間とかあったしな」
黒子「じゃあ行きますのよ?普通にチケットを渡せば入れるそうですの」
上条「分かった」
美琴「はーい」
黒子「それから、飲み終わった缶はちゃんとゴミ箱に捨ててくださいませ」
上条「分かってるよ」
美琴「まるで引率の先生ね」
424: 2010/03/07(日) 16:39:42.80 ID:/k9a8KfRO
上条「もう人がいっぱいだな」
美琴「ポップコーンとか飲み物を買わなきゃいけないしね」
黒子「それでは、黒子が三人分買ってきますので、お二人は座席を確保していてくださいませ」
美琴「自由席なの?」
黒子「そうですの。真ん中の通路近くの席がベストですのよ」
美琴「は~い」
上条「大丈夫か?」
黒子「心配には及びませんわ。お任せ下さりませんこと?」
上条「じゃあ、頼むわ」
美琴「ほら、席を取りにいくわよ!」
上条「おいおい御坂腕掴むなって!」
黒子「行きましたのね……」
黒子「うぇへ、うぇっへっへっへ……」
黒子「黒子の……勝ちですの!」
美琴「ポップコーンとか飲み物を買わなきゃいけないしね」
黒子「それでは、黒子が三人分買ってきますので、お二人は座席を確保していてくださいませ」
美琴「自由席なの?」
黒子「そうですの。真ん中の通路近くの席がベストですのよ」
美琴「は~い」
上条「大丈夫か?」
黒子「心配には及びませんわ。お任せ下さりませんこと?」
上条「じゃあ、頼むわ」
美琴「ほら、席を取りにいくわよ!」
上条「おいおい御坂腕掴むなって!」
黒子「行きましたのね……」
黒子「うぇへ、うぇっへっへっへ……」
黒子「黒子の……勝ちですの!」
427: 2010/03/07(日) 16:50:39.58 ID:/k9a8KfRO
黒子「鞄に忍ばせた下剤……」
黒子「あの類人猿に飲ませてやれば……」
黒子「あとは黒子とお姉様のパラァ~ダイス♪」
黒子「おねぇぇぇぇええさまぁぁぁぁぁあああ!黒子はやりますのよぉぉぉぉぉおおおっ!」
黒子「ウェッヘッヘッヘッヘッへ!!」
「何あれ」「風紀委員呼べよ」「つかむしろ警備員呼べよ」「あれ絶対に危ないって」
黒子「……ゴホン」
黒子「とにかく、完遂までもう少しですのよ黒子!」
黒子「黒子ならやれますわ!しっかり!ファイト!」グッ
「オツギノオキャクサマドウゾー」
黒子「……なに買うか聞くの忘れてましたわ」
黒子「あの類人猿に飲ませてやれば……」
黒子「あとは黒子とお姉様のパラァ~ダイス♪」
黒子「おねぇぇぇぇええさまぁぁぁぁぁあああ!黒子はやりますのよぉぉぉぉぉおおおっ!」
黒子「ウェッヘッヘッヘッヘッへ!!」
「何あれ」「風紀委員呼べよ」「つかむしろ警備員呼べよ」「あれ絶対に危ないって」
黒子「……ゴホン」
黒子「とにかく、完遂までもう少しですのよ黒子!」
黒子「黒子ならやれますわ!しっかり!ファイト!」グッ
「オツギノオキャクサマドウゾー」
黒子「……なに買うか聞くの忘れてましたわ」
429: 2010/03/07(日) 16:58:02.08 ID:/k9a8KfRO
美琴「丁度三つ空いててよかったわねー」
上条「ああ。ここなら見やすいな」
美琴「……ねえ、そういえば黒子になに買うか言った?」
上条「……いや、言ってないな」
美琴「私もなのよね。あの子なに買って来る気かしら?」
上条「……やっぱ俺、白井を手伝ってくる。そのついでに伝えるわ」
美琴「ホント?じゃあ私はウーロン茶とポップコーンのMで」
上条「おっけー。じゃ、待っててくれよ」
美琴「は~い」
上条「白井~」
黒子「……ゲッ。でも、ナイスタイミングですの」
上条「ああ。ここなら見やすいな」
美琴「……ねえ、そういえば黒子になに買うか言った?」
上条「……いや、言ってないな」
美琴「私もなのよね。あの子なに買って来る気かしら?」
上条「……やっぱ俺、白井を手伝ってくる。そのついでに伝えるわ」
美琴「ホント?じゃあ私はウーロン茶とポップコーンのMで」
上条「おっけー。じゃ、待っててくれよ」
美琴「は~い」
上条「白井~」
黒子「……ゲッ。でも、ナイスタイミングですの」
430: 2010/03/07(日) 17:07:59.93 ID:/k9a8KfRO
上条「御坂はウーロン茶とポップコーンのM。俺はコーラとポップコーンのMで。
俺少し離れた位置で待機してっから、商品受け取ったら呼んでくれ」
白井「はいですの」
白井(……まだ運は向いていますのよ、黒子!商品を受け取ってから類人猿に引き渡すまでに混入すれば……ふひ、ふひひひひ)
「あの、お客様?……ご注文を」
白井「あ、すいませんですの。えっとー……」
白井(ウェッヘッヘッヘッヘッへ…………この後が楽しみですのよ……あら涎が)ジュルリ
俺少し離れた位置で待機してっから、商品受け取ったら呼んでくれ」
白井「はいですの」
白井(……まだ運は向いていますのよ、黒子!商品を受け取ってから類人猿に引き渡すまでに混入すれば……ふひ、ふひひひひ)
「あの、お客様?……ご注文を」
白井「あ、すいませんですの。えっとー……」
白井(ウェッヘッヘッヘッヘッへ…………この後が楽しみですのよ……あら涎が)ジュルリ
432: 2010/03/07(日) 17:18:49.35 ID:/k9a8KfRO
「お待たせしましたー」
黒子「ありがとうございますの」
黒子(……誰も見てませんわね……今ですの!)
サラサラサラ……
黒子(……ミッション……コンプリート!!)
黒子「お待たせいたしましたのー♪」
上条「嫌に上機嫌だな白井。ほら、自分の分は自分で持つって」スッ
黒子「あら、親切ですのね――――ってああっ!?」
上条「わっ!?」
ストーン バシャァッ!
「だ、大丈夫ですかお客様!?」
上黒「ふ、不幸―――だぁ(ですの)―――――っ!!」
「お、お客様!?」
黒子「ありがとうございますの」
黒子(……誰も見てませんわね……今ですの!)
サラサラサラ……
黒子(……ミッション……コンプリート!!)
黒子「お待たせいたしましたのー♪」
上条「嫌に上機嫌だな白井。ほら、自分の分は自分で持つって」スッ
黒子「あら、親切ですのね――――ってああっ!?」
上条「わっ!?」
ストーン バシャァッ!
「だ、大丈夫ですかお客様!?」
上黒「ふ、不幸―――だぁ(ですの)―――――っ!!」
「お、お客様!?」
435: 2010/03/07(日) 17:28:22.49 ID:/k9a8KfRO
黒子(うう……見つかるリスクを抑えるために下剤を一包しか持ってこなかったのが仇になりましたの……)
上条「ああ……コーラが……まあポップコーンは無事だし良いか。すいません係員さん」
係員(女)「あっ……いえいえ///」
黒子(こんなところでも無差別にフラグ立ててますの……見境のないお猿さんですのね)
黒子(まったく……悪運の良い……)
上条「悪いな白井、とりあえず今あるやつを座席まで持っていこう」
黒子「私一人で大丈夫ですの……貴方はご自分の飲み物をお買いになりあそばせ」
上条「悪いな」
黒子(はぁ……欝ですの……)
上条(なんだか急にテンション下がったな白井……思春期か?)
上条「ああ……コーラが……まあポップコーンは無事だし良いか。すいません係員さん」
係員(女)「あっ……いえいえ///」
黒子(こんなところでも無差別にフラグ立ててますの……見境のないお猿さんですのね)
黒子(まったく……悪運の良い……)
上条「悪いな白井、とりあえず今あるやつを座席まで持っていこう」
黒子「私一人で大丈夫ですの……貴方はご自分の飲み物をお買いになりあそばせ」
上条「悪いな」
黒子(はぁ……欝ですの……)
上条(なんだか急にテンション下がったな白井……思春期か?)
436: 2010/03/07(日) 17:35:52.54 ID:/k9a8KfRO
美琴「やっときたわねー……って、どうしたの黒子」
黒子「なんでもないですわ……」
美琴「?……そういえばアイツは?」
黒子「コーラぶちまけて、今新しいのをお買い求めになっているところですの」
美琴「ふーん、なんだか間抜けね。まあ良いわ。ウーロン茶貰えるー?」
黒子「はいですの」スッ
美琴「……そういえば、アンタは何を頼んだの?」
黒子「私もウーロン茶ですの」ゴクッ
美琴「ふーん」ゴクッ
黒子「…………!?」
黒子(何やら……違和感が)
黒子「なんでもないですわ……」
美琴「?……そういえばアイツは?」
黒子「コーラぶちまけて、今新しいのをお買い求めになっているところですの」
美琴「ふーん、なんだか間抜けね。まあ良いわ。ウーロン茶貰えるー?」
黒子「はいですの」スッ
美琴「……そういえば、アンタは何を頼んだの?」
黒子「私もウーロン茶ですの」ゴクッ
美琴「ふーん」ゴクッ
黒子「…………!?」
黒子(何やら……違和感が)
439: 2010/03/07(日) 17:39:48.65 ID:/k9a8KfRO
黒子(まさか……これは)
上条「悪いなお待たせ」
美琴「アンタ、コーラぶちまけたんだって?間抜けねー」
上条「はいはい言われると思ってましたよ」
黒子(この喉で弾ける感触……これは)
美琴「でもアレねー。私のウーロン茶とアンタのコーラって見た目全然変わらないわよね」
上条「一緒に買うと結構間違うよな」
黒子(コーラ、ですの………)
黒子「……うっ!」ズギューン
美琴「……?どうしたのよ黒子?」
上条「悪いなお待たせ」
美琴「アンタ、コーラぶちまけたんだって?間抜けねー」
上条「はいはい言われると思ってましたよ」
黒子(この喉で弾ける感触……これは)
美琴「でもアレねー。私のウーロン茶とアンタのコーラって見た目全然変わらないわよね」
上条「一緒に買うと結構間違うよな」
黒子(コーラ、ですの………)
黒子「……うっ!」ズギューン
美琴「……?どうしたのよ黒子?」
441: 2010/03/07(日) 17:44:00.06 ID:/k9a8KfRO
黒子「あっ……あは、は……黒子は……その、おは……なを摘みに………行って……参りますの……
※訳 : トイレに行ってきます」ダラダラ
美琴「ちょっと黒子ー、映画始まっちゃうわよ?」
黒子「うふ……えへあは……黒子は今……お花畑が……うーいはーるー……」ダラダラ
美琴「ま、マジで大丈夫……?」
黒子「いっ、……行って、きますの!!」シュンッ!
上条「?……白井、急にどうしたんだ?」
美琴「……お花を摘みに行ったわ」
上条「はぁ?」
※訳 : トイレに行ってきます」ダラダラ
美琴「ちょっと黒子ー、映画始まっちゃうわよ?」
黒子「うふ……えへあは……黒子は今……お花畑が……うーいはーるー……」ダラダラ
美琴「ま、マジで大丈夫……?」
黒子「いっ、……行って、きますの!!」シュンッ!
上条「?……白井、急にどうしたんだ?」
美琴「……お花を摘みに行ったわ」
上条「はぁ?」
446: 2010/03/07(日) 17:52:28.78 ID:/k9a8KfRO
ビ――――
「――只今より、『鳴宮ナツヨの憂鬱』を……上映いたします……――」
美琴「あ、始まるわね」
上条「結局、白井戻ってこなかったな」
美琴「ほんと…………ねぇ」
美琴(うわわわわわ気が付かなかったけど今私コイツと二人きり!?)
上条「うわー超暗いな。手元見えにくいぞ」シャクシャク
美琴(どどどどどどうしよう急に緊張してきた!!黒子~はやく戻ってきてよ!!)
上条「ポップコーン美味いな」シャクシャク
「――只今より、『鳴宮ナツヨの憂鬱』を……上映いたします……――」
美琴「あ、始まるわね」
上条「結局、白井戻ってこなかったな」
美琴「ほんと…………ねぇ」
美琴(うわわわわわ気が付かなかったけど今私コイツと二人きり!?)
上条「うわー超暗いな。手元見えにくいぞ」シャクシャク
美琴(どどどどどどうしよう急に緊張してきた!!黒子~はやく戻ってきてよ!!)
上条「ポップコーン美味いな」シャクシャク
448: 2010/03/07(日) 17:57:51.60 ID:/k9a8KfRO
『――ここ、笑うとこ?結果から言うと、これはギャグでも――』
上条「………」シャクシャク
美琴(あううぅぅ……緊張しすぎて映画の内容が頭に入んないよぉ……結局黒子戻ってこないし!)
上条「………」ゴクッ
美琴(なんでコイツはこんな余裕そうなのよ!?ちょっとは緊張とかしてくれないわけ!?)
上条「………」シャクシャク
美琴(あう……これじゃ私が馬鹿みたいじゃない……でも緊張するものはするし……ううう)
上条「……うわ、ヤバいポップコーンが歯の裏に引っ付いた……」シャクシャク
上条「………」シャクシャク
美琴(あううぅぅ……緊張しすぎて映画の内容が頭に入んないよぉ……結局黒子戻ってこないし!)
上条「………」ゴクッ
美琴(なんでコイツはこんな余裕そうなのよ!?ちょっとは緊張とかしてくれないわけ!?)
上条「………」シャクシャク
美琴(あう……これじゃ私が馬鹿みたいじゃない……でも緊張するものはするし……ううう)
上条「……うわ、ヤバいポップコーンが歯の裏に引っ付いた……」シャクシャク
450: 2010/03/07(日) 18:06:35.32 ID:/k9a8KfRO
『――愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ、精神病の――』
美琴(もうどのくらい経ったのかしら……?うう、もうなんか頭がパンクしそう……)フラフラ
上条「……あ、取れた」シャクシャク
美琴(ポップコーン……ポップコーン何処かしら……)サワサワ
上条「……?」シャクシャク
美琴(あ……なんかあったかい………………あったかい?)
ギュッ
上条「………」
美琴「………」
上条「…………シャクッ」
美琴(て、て、て、手手手手手手手手手ててて―――っ!!思わず握っちゃってるし―――!?)
美琴(もうどのくらい経ったのかしら……?うう、もうなんか頭がパンクしそう……)フラフラ
上条「……あ、取れた」シャクシャク
美琴(ポップコーン……ポップコーン何処かしら……)サワサワ
上条「……?」シャクシャク
美琴(あ……なんかあったかい………………あったかい?)
ギュッ
上条「………」
美琴「………」
上条「…………シャクッ」
美琴(て、て、て、手手手手手手手手手ててて―――っ!!思わず握っちゃってるし―――!?)
457: 2010/03/07(日) 18:49:09.06 ID:/k9a8KfRO
上条(な、なんだなんだ!?御坂さんがなにやらご乱心にあらせられておりますで候!?うわわわわわわ御坂の手ってなんか華奢で可愛いなって違う違う違う!!
とにかく……手、手をずらさなきゃヤバい俺の精神がヤバい!!!)ドキドキ
美琴(あわわわわわわわどうしよう握っちゃったけど手を離したくないってそうじゃなくて!!でもやっぱり男の子の手って逞しいなって違くて違くて違くて!!
とにかく……手、手を離さなきゃ私パンクしちゃちゃちゃちゃ)ドキドキ
ムギュウウウウウ
上条(ええええええええっ!?なぜ御坂さんは更に強く握りしめるのでせう!?いやいやいやいやダメですダメでしょダメだろ三段活用!?
でもなんつーか御坂の手って柔らかくてあったけえってだから違う違う違う!?
……頼む!恥ずかしくて氏んじまう!!)ドキドキドキドキ
美琴(うえええええええんなんで私の手は強く握るのよぉぉぉぉぉおおおお!?なに電撃使いなのに生体電気が見事に誤作動起こしてるの!?
ダメダメダメ離したくないっていやいやいや離さなきゃだめでしょ御坂美琴!!離せ!離すのよ!)ドキドキドキドキ
とにかく……手、手をずらさなきゃヤバい俺の精神がヤバい!!!)ドキドキ
美琴(あわわわわわわわどうしよう握っちゃったけど手を離したくないってそうじゃなくて!!でもやっぱり男の子の手って逞しいなって違くて違くて違くて!!
とにかく……手、手を離さなきゃ私パンクしちゃちゃちゃちゃ)ドキドキ
ムギュウウウウウ
上条(ええええええええっ!?なぜ御坂さんは更に強く握りしめるのでせう!?いやいやいやいやダメですダメでしょダメだろ三段活用!?
でもなんつーか御坂の手って柔らかくてあったけえってだから違う違う違う!?
……頼む!恥ずかしくて氏んじまう!!)ドキドキドキドキ
美琴(うえええええええんなんで私の手は強く握るのよぉぉぉぉぉおおおお!?なに電撃使いなのに生体電気が見事に誤作動起こしてるの!?
ダメダメダメ離したくないっていやいやいや離さなきゃだめでしょ御坂美琴!!離せ!離すのよ!)ドキドキドキドキ
491: 2010/03/07(日) 20:52:01.72 ID:/k9a8KfRO
すいません、お待たせしました
再開します
支援保守レスなんですが、俺個人としてはただ支援や保守と書かれるよりも、反応や雑談があったほうが書きやすいです
レス数はそこまで気にしなくても結構ですので、よろしくお願いいたします
再開します
支援保守レスなんですが、俺個人としてはただ支援や保守と書かれるよりも、反応や雑談があったほうが書きやすいです
レス数はそこまで気にしなくても結構ですので、よろしくお願いいたします
494: 2010/03/07(日) 21:03:05.81 ID:/k9a8KfRO
美琴(ととととととりあえず深呼吸!落ち着くのよ御坂美琴!!まずは自分だけの現実を再構築!はい息吸ってー)
上条(ととととととりあえず息を吸え!あ違うぞ深呼吸!ヒッヒッフーってそりゃラマーズ法だ!!ボケてる場合じゃねえよ手を手を手を離さねえと!!)
美琴「………」ヒッヒッフー
上条「………」
上条(なななななななんで御坂さんがラマーズ!?)
美琴(まままままままま間違えたー!?私は子供でも産むんかーっ!!?)
上条(もうダメだ!なんだこの状況!手もなんやかんやで繋ぎっぱなしだし上条さんはどうすればばばばばばば)
美琴(もうダメ!なんかもう色々とダメ!あああああああどうしちゃったのよ私なんでこんなパニックなのよーっ!!)
上条(ととととととりあえず息を吸え!あ違うぞ深呼吸!ヒッヒッフーってそりゃラマーズ法だ!!ボケてる場合じゃねえよ手を手を手を離さねえと!!)
美琴「………」ヒッヒッフー
上条「………」
上条(なななななななんで御坂さんがラマーズ!?)
美琴(まままままままま間違えたー!?私は子供でも産むんかーっ!!?)
上条(もうダメだ!なんだこの状況!手もなんやかんやで繋ぎっぱなしだし上条さんはどうすればばばばばばば)
美琴(もうダメ!なんかもう色々とダメ!あああああああどうしちゃったのよ私なんでこんなパニックなのよーっ!!)
496: 2010/03/07(日) 21:13:47.91 ID:/k9a8KfRO
『―――反則なまでに似合ってたぞ――』
『――バカじゃないの?―――』
チュッ―――
上条(なななななななななななな)ガタガタガタガタ
美琴(なななななななななななな)ガタガタガタガタ
上条(キキキキキキキキッスですよなんだよコレ今このタイミングでかよなになになに神様がタイミングでも操ってんのかよだとしたらまずはその幻想をブチ頃す!!!)バクンバクンバクンバクン
美琴(あわわわわわわわわ今めっちゃチューしてたよ良いなぁ私もしたいじゃないわよ何なのよコレもう意識しちゃうじゃないのよ誰か助けて!!!)バクンバクンバクンバクン
上条(おおおおおおお落ち着かねえスゲエ落ち着かねえなんだよ周りの連中どんな反応でコレ見てんだよキッスまでするとか工口映画かこの映画はぁぁぁぁああああっ!!!)キョロキョロ
美琴(もうやだどっかスクリーンとコイツ以外に意識を持ってかなきゃ私絶対に倒れるパンクする気を失うもう誰かお願いマジで助けて!!!)キョロキョロ
『――バカじゃないの?―――』
チュッ―――
上条(なななななななななななな)ガタガタガタガタ
美琴(なななななななななななな)ガタガタガタガタ
上条(キキキキキキキキッスですよなんだよコレ今このタイミングでかよなになになに神様がタイミングでも操ってんのかよだとしたらまずはその幻想をブチ頃す!!!)バクンバクンバクンバクン
美琴(あわわわわわわわわ今めっちゃチューしてたよ良いなぁ私もしたいじゃないわよ何なのよコレもう意識しちゃうじゃないのよ誰か助けて!!!)バクンバクンバクンバクン
上条(おおおおおおお落ち着かねえスゲエ落ち着かねえなんだよ周りの連中どんな反応でコレ見てんだよキッスまでするとか工口映画かこの映画はぁぁぁぁああああっ!!!)キョロキョロ
美琴(もうやだどっかスクリーンとコイツ以外に意識を持ってかなきゃ私絶対に倒れるパンクする気を失うもう誰かお願いマジで助けて!!!)キョロキョロ
501: 2010/03/07(日) 21:22:28.24 ID:/k9a8KfRO
上条・美琴(全然落ち着かねええええええええええええってか見なきゃよかったぁぁぁぁぁぁあああああっ!!)
上条(スゲエよ周りみんなキスしてるよなんだよコレなんだよこの状況なんだよ神様助けてお願いマジで心から)
美琴(もうイヤなんで周りみんなキスしてんのよなになにここはそういう場所なのラOホテルなのだとしたら映画なんて二度と見るかあああああああああっ!!!)
上条(っていうかなんで御坂は手を離さないんだよ離せよ頼むよ離してくれよ心臓が口から出そうなんだよ!!)チラッ
美琴(っていうかコイツはなんで無反応なのよお願いなんとか反応示して私の手を振りほどいて心臓が口から出そうなのよ!!)チラッ
上条・美琴「……………ッ!?」バクンバクンバクンバクン
上条・美琴(目が合ったぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!?)
上条(スゲエよ周りみんなキスしてるよなんだよコレなんだよこの状況なんだよ神様助けてお願いマジで心から)
美琴(もうイヤなんで周りみんなキスしてんのよなになにここはそういう場所なのラOホテルなのだとしたら映画なんて二度と見るかあああああああああっ!!!)
上条(っていうかなんで御坂は手を離さないんだよ離せよ頼むよ離してくれよ心臓が口から出そうなんだよ!!)チラッ
美琴(っていうかコイツはなんで無反応なのよお願いなんとか反応示して私の手を振りほどいて心臓が口から出そうなのよ!!)チラッ
上条・美琴「……………ッ!?」バクンバクンバクンバクン
上条・美琴(目が合ったぁぁぁぁぁぁぁああああああっ!!?)
505: 2010/03/07(日) 21:32:49.64 ID:/k9a8KfRO
上条(あわわわわわわわわヤバいヤバいヤバい今がっつり目線あってるよ向かい合ってるよ見つめあってるよ氏ぬ氏ぬ氏ぬ氏ぬ!!)
美琴(はにゃにゃにゃにゃにゃにゃなによなんでよなんでアンタまでコッチ見てんのよっていうか見つめないでよ胸が苦しいの唇が恋しいのもうダメなの無理無理無理無理!!)
上条(うわわわわわわ御坂の目がうるんで頬も耳も真っ赤でうわスゲエ可愛いってそうじゃない違うヤバいっていうかなんで御坂さんは目をつぶってらっしゃるの!?)
美琴(もうダメもうダメもうダメ心臓が破裂しちゃうもう我慢なんて出来るわけないじゃんいいよもうムードに流されていっちゃいます大人の階段五段飛ばし!!!)プルプル
上条(これはしろってか!求められてんのか上条当麻!ええいままよ!据え膳食わぬはなんとやらごめん父上母上俺はいってきます大人の階段五段飛ばし!!!)プルプル
黒子「―――――風紀委員ですのー!!」
上条・美琴「ぴぃ!?」
美琴(はにゃにゃにゃにゃにゃにゃなによなんでよなんでアンタまでコッチ見てんのよっていうか見つめないでよ胸が苦しいの唇が恋しいのもうダメなの無理無理無理無理!!)
上条(うわわわわわわ御坂の目がうるんで頬も耳も真っ赤でうわスゲエ可愛いってそうじゃない違うヤバいっていうかなんで御坂さんは目をつぶってらっしゃるの!?)
美琴(もうダメもうダメもうダメ心臓が破裂しちゃうもう我慢なんて出来るわけないじゃんいいよもうムードに流されていっちゃいます大人の階段五段飛ばし!!!)プルプル
上条(これはしろってか!求められてんのか上条当麻!ええいままよ!据え膳食わぬはなんとやらごめん父上母上俺はいってきます大人の階段五段飛ばし!!!)プルプル
黒子「―――――風紀委員ですのー!!」
上条・美琴「ぴぃ!?」
510: 2010/03/07(日) 21:38:24.74 ID:/k9a8KfRO
上条「あわわわわわわわわ」プルプル
美琴「ほああああああああ」プルプル
黒子「……まったく、私が地獄の苦しみから解放されてきてみればこのザマですの……不純異性交遊は許しませんのよ!!」
上条「わわわ……わ、悪かった御坂」ドキドキドキドキ
美琴「あああ、あ、うん私もごめんなんか気が動転してた」ドキドキドキドキ
黒子「―――まったく、とりあえず映画館を出ますのよ」
美琴「ほああああああああ」プルプル
黒子「……まったく、私が地獄の苦しみから解放されてきてみればこのザマですの……不純異性交遊は許しませんのよ!!」
上条「わわわ……わ、悪かった御坂」ドキドキドキドキ
美琴「あああ、あ、うん私もごめんなんか気が動転してた」ドキドキドキドキ
黒子「―――まったく、とりあえず映画館を出ますのよ」
513: 2010/03/07(日) 21:45:25.74 ID:/k9a8KfRO
黒子「まったく、周りの空気に当てられ過ぎですのよお二人とも」
上条「そそそそそうかもな(ヤベエいつの間にか映画終わってた内容覚えてねえええええ)」
美琴「きききき気を付けるわ(あああどうしよう今日はコイツの顔をまともに見れない!)」
黒子「とりあえず昼食にしますわよ。近くにフルーティ・キスという美味しいカフェレストランが……」
上条・美琴「!?」ビクゥ!
黒子「………」
黒子「後はキスの美味しい寿司屋が」
上条・美琴「!?」ビクビクゥ!
黒子「………」
黒子(なんだかバカらしくなってきましたわ)
上条「そそそそそうかもな(ヤベエいつの間にか映画終わってた内容覚えてねえええええ)」
美琴「きききき気を付けるわ(あああどうしよう今日はコイツの顔をまともに見れない!)」
黒子「とりあえず昼食にしますわよ。近くにフルーティ・キスという美味しいカフェレストランが……」
上条・美琴「!?」ビクゥ!
黒子「………」
黒子「後はキスの美味しい寿司屋が」
上条・美琴「!?」ビクビクゥ!
黒子「………」
黒子(なんだかバカらしくなってきましたわ)
516: 2010/03/07(日) 21:52:33.88 ID:/k9a8KfRO
――ピリリリリリリリ
ピッ
黒子「はいですの!」
黒子「――は?事件ですの?」
黒子「今日は非番ですのに、まったく……はい」
黒子「分かりましたわ。すぐに応援に参りますの」ピッ
黒子「……だそうですので、申し訳ありませんけれど後は二人でどうぞお楽しみあそばせ」
黒子「くれぐれも、行き過ぎた真似はなさらないように!」シュンッ
上条「………」
美琴「………」
上条・美琴(……気まずい……)
ピッ
黒子「はいですの!」
黒子「――は?事件ですの?」
黒子「今日は非番ですのに、まったく……はい」
黒子「分かりましたわ。すぐに応援に参りますの」ピッ
黒子「……だそうですので、申し訳ありませんけれど後は二人でどうぞお楽しみあそばせ」
黒子「くれぐれも、行き過ぎた真似はなさらないように!」シュンッ
上条「………」
美琴「………」
上条・美琴(……気まずい……)
521: 2010/03/07(日) 22:03:29.52 ID:/k9a8KfRO
上条「………」
美琴「………」
上条(どうしよう……お互い無言だ……)
美琴(ヤバい……気まずいし何か喋んなきゃ……)
上条(とりあえず……なんか……なんか……)
美琴(っていうか無理よ……あんな……あんな……うぅ)
Z「――あれですか、二人でしっぽりハメちゃおう的な計画ですか」
上条・美琴「ぴぃ!?」
美琴「………」
上条(どうしよう……お互い無言だ……)
美琴(ヤバい……気まずいし何か喋んなきゃ……)
上条(とりあえず……なんか……なんか……)
美琴(っていうか無理よ……あんな……あんな……うぅ)
Z「――あれですか、二人でしっぽりハメちゃおう的な計画ですか」
上条・美琴「ぴぃ!?」
526: 2010/03/07(日) 22:09:24.53 ID:/k9a8KfRO
上条「ぜ、ぜ、ぜっ……Z!?」
美琴「な、なんでZさんがここに!?」
Z「ここって、休日に街をフラフラするのが何か不思議ですか?」
上条「いやぁまさか会うとは……ハハハ」
美琴「ホントよホントよ……アハハ」
Z「二人はまさか、二人っきりでノー下着で徘徊したあと、存分に昂った気持ちを腰と腰で思いきりぶつけ合う予定だったんですか?
なんて不純な」
上条「違う違う違うそれ全部お前の妄想!」
美琴「っていうかさっきまで黒子もいたから!」
Z「ああ、3Pですか」ポム
上条「その発想から離れて!?」
美琴「な、なんでZさんがここに!?」
Z「ここって、休日に街をフラフラするのが何か不思議ですか?」
上条「いやぁまさか会うとは……ハハハ」
美琴「ホントよホントよ……アハハ」
Z「二人はまさか、二人っきりでノー下着で徘徊したあと、存分に昂った気持ちを腰と腰で思いきりぶつけ合う予定だったんですか?
なんて不純な」
上条「違う違う違うそれ全部お前の妄想!」
美琴「っていうかさっきまで黒子もいたから!」
Z「ああ、3Pですか」ポム
上条「その発想から離れて!?」
527: 2010/03/07(日) 22:15:39.77 ID:/k9a8KfRO
美琴「っていうか、Zさんは何してんの?」
Z「一人でノーパンにスカートを履いて歩き回るのを楽しむのが毎休日の過ごし方です」
上条「ノー下着って体験談かよ!」
美琴「もうアンタは早々に風紀委員に捕まった方が良いわね……」
Z「嘘です。一人じゃなくて友達と来てます」
上条「なんだ嘘か……」
美琴「多分この嘘にノーパンは含まれてないわね」
Z「はい」
美琴「やっぱり」
Z「一人でノーパンにスカートを履いて歩き回るのを楽しむのが毎休日の過ごし方です」
上条「ノー下着って体験談かよ!」
美琴「もうアンタは早々に風紀委員に捕まった方が良いわね……」
Z「嘘です。一人じゃなくて友達と来てます」
上条「なんだ嘘か……」
美琴「多分この嘘にノーパンは含まれてないわね」
Z「はい」
美琴「やっぱり」
529: 2010/03/07(日) 22:19:06.48 ID:/k9a8KfRO
Z「じゃ、私は友達を近くの店で待たせてますので」ビシッ
上条「おう、また後でな」
美琴「なんてキレの良い手の上げ方……」
上条「………」
美琴「………」
上条「とりあえず、飯食いますか」
美琴「うん」
上条・美琴(……サンキュー、Z……)
上条「おう、また後でな」
美琴「なんてキレの良い手の上げ方……」
上条「………」
美琴「………」
上条「とりあえず、飯食いますか」
美琴「うん」
上条・美琴(……サンキュー、Z……)
535: 2010/03/07(日) 22:26:31.11 ID:/k9a8KfRO
第七学区・「フルーティ・キス」
上条「なんだか可愛い店だな」
美琴「やたらと柄もカラフルでポップね」
「イラシャイマセー」
上条「なんか店員も女の子ばっかだな」
美琴「客層も女の子を狙ってるからね。基本的にデザートが有名なお店だし」
上条「あれ?この店知ってたのか」
美琴「私だって女子中学生よ?」
上条「………」
美琴「……忘れてた、とは言わせないわよ?」
上条「……はい」
上条「なんだか可愛い店だな」
美琴「やたらと柄もカラフルでポップね」
「イラシャイマセー」
上条「なんか店員も女の子ばっかだな」
美琴「客層も女の子を狙ってるからね。基本的にデザートが有名なお店だし」
上条「あれ?この店知ってたのか」
美琴「私だって女子中学生よ?」
上条「………」
美琴「……忘れてた、とは言わせないわよ?」
上条「……はい」
580: 2010/03/08(月) 00:10:23.30 ID:OdIsl9nkO
上条「にしても、メニューは結構しっかりしてんのな」
美琴「人気のお店だもの。メインではパスタやサラダが特に美味しいのよ」
上条「へぇ。やっぱ普通の店にあるようなパスタはないのな」
美琴「店名の通り、果物を使った創作料理が沢山あるの。ちなみに果物は学園都市産ね。
デザートのようなメインディッシュっていうのが売り文句だったかしら?」
上条「ま、いいや。俺はそういう事前情報より自分の舌で確かめたいタイプだし。
……にしても、なんだか品揃えがあの自販機を彷彿とさせるな……」
美琴「私はー……これ!『レモンスカッシュシーザーサラダ』!」
上条「味が意外と想像できるな……。じゃあ俺は……『ポンカンゴルゴンゾーラ』にするかな」
美琴「んじゃ、店員さん呼ぶわね。すいませーん」
美琴「人気のお店だもの。メインではパスタやサラダが特に美味しいのよ」
上条「へぇ。やっぱ普通の店にあるようなパスタはないのな」
美琴「店名の通り、果物を使った創作料理が沢山あるの。ちなみに果物は学園都市産ね。
デザートのようなメインディッシュっていうのが売り文句だったかしら?」
上条「ま、いいや。俺はそういう事前情報より自分の舌で確かめたいタイプだし。
……にしても、なんだか品揃えがあの自販機を彷彿とさせるな……」
美琴「私はー……これ!『レモンスカッシュシーザーサラダ』!」
上条「味が意外と想像できるな……。じゃあ俺は……『ポンカンゴルゴンゾーラ』にするかな」
美琴「んじゃ、店員さん呼ぶわね。すいませーん」
583: 2010/03/08(月) 00:18:46.22 ID:OdIsl9nkO
「はい、お待たせいたしましたー」
上条「えっと、『ポンカンゴルゴンゾーラ』と……」
美琴「『レモンスカッシュシーザーサラダ』を下さい」
「はい、かしこまりましたー。当店只今カップルサービスを行っておりまして、カップルのお客様にはデザートを一品、サービスしておりますー」
上条「かっ、カップルですか……。学園都市ってなんでそんな意味の分からないカップル系サービスをしたがるんだ……」
美琴「カップル……と、とりあえず、今は良いです!」
「かしこまりましたー」
上条「………ま、男女でいたらそりゃカップルに見えますわな」
美琴「……うん」
上条「えっと、『ポンカンゴルゴンゾーラ』と……」
美琴「『レモンスカッシュシーザーサラダ』を下さい」
「はい、かしこまりましたー。当店只今カップルサービスを行っておりまして、カップルのお客様にはデザートを一品、サービスしておりますー」
上条「かっ、カップルですか……。学園都市ってなんでそんな意味の分からないカップル系サービスをしたがるんだ……」
美琴「カップル……と、とりあえず、今は良いです!」
「かしこまりましたー」
上条「………ま、男女でいたらそりゃカップルに見えますわな」
美琴「……うん」
585: 2010/03/08(月) 00:25:45.15 ID:OdIsl9nkO
美琴「………ど、どうする?」
上条「は?」
美琴「その……か、カップルサービス……」
上条「ああ、上条さんは全然構いませんよ?御坂さんがよろしければ」
美琴「……!……そ、そっか、私と、カップルに見られても、別に平気か~………えへへ」モジモジ
上条「……?御坂さん、下向いてるから全然聞こえないんですが」
美琴「あ、ううんなんでもない!……じゃあ、アンタが好きなの頼んでよ」
上条「いやいやいいですよ上条さんは。御坂が好きなのを選んでくれ」
美琴「い、いや、アンタが選んでよ」
上条「上条さんはそんなにデザートを食べないから、御坂頼むって」
美琴「アンタが」
上条「御坂が」
美琴「アンタ」
上条「御坂」
上条・美琴「……ぐぅ~」
上条「は?」
美琴「その……か、カップルサービス……」
上条「ああ、上条さんは全然構いませんよ?御坂さんがよろしければ」
美琴「……!……そ、そっか、私と、カップルに見られても、別に平気か~………えへへ」モジモジ
上条「……?御坂さん、下向いてるから全然聞こえないんですが」
美琴「あ、ううんなんでもない!……じゃあ、アンタが好きなの頼んでよ」
上条「いやいやいいですよ上条さんは。御坂が好きなのを選んでくれ」
美琴「い、いや、アンタが選んでよ」
上条「上条さんはそんなにデザートを食べないから、御坂頼むって」
美琴「アンタが」
上条「御坂が」
美琴「アンタ」
上条「御坂」
上条・美琴「……ぐぅ~」
591: 2010/03/08(月) 00:36:50.03 ID:OdIsl9nkO
上条(なんでだ?御坂はアレか、意外に甘いものがダメなタイプなのか?……いや違うな、だって朝からサイダー飲んでたしな)
美琴(本当にこの朴念仁は……私はアンタの好みが知りたいのに……なんで大人しく選ばないのかなー)
上条「んー……」
美琴「むー……」
上条「……じゃあ、アレだ、じゃんけんにしよう」
美琴「じゃんけんなら確かに後腐れ無いわね」
上条・美琴「せーの、じゃんっ、けんっ、ぽい!」
上条「……負けた……。そういえば、生まれてからじゃんけんで勝ったことないの忘れてた……」
美琴「やったー!ほらほら、ちゃっちゃと選びなさい?」
「――クスクス、仲良いカップルねー――」「――和むなー――」「――ああ、リア充氏ね――」
上条「……ちょっとはしゃぎすぎだな」ドキドキ
美琴「……うん、なんか恥ずかしい……」ドキドキ
美琴(本当にこの朴念仁は……私はアンタの好みが知りたいのに……なんで大人しく選ばないのかなー)
上条「んー……」
美琴「むー……」
上条「……じゃあ、アレだ、じゃんけんにしよう」
美琴「じゃんけんなら確かに後腐れ無いわね」
上条・美琴「せーの、じゃんっ、けんっ、ぽい!」
上条「……負けた……。そういえば、生まれてからじゃんけんで勝ったことないの忘れてた……」
美琴「やったー!ほらほら、ちゃっちゃと選びなさい?」
「――クスクス、仲良いカップルねー――」「――和むなー――」「――ああ、リア充氏ね――」
上条「……ちょっとはしゃぎすぎだな」ドキドキ
美琴「……うん、なんか恥ずかしい……」ドキドキ
602: 2010/03/08(月) 00:55:45.14 ID:OdIsl9nkO
上条「じゃあ決めるぞ……そうだな…………個人的には、この『塩昆布イチゴアイス』が気になる……」
美琴「アンタ、自分が好きなのじゃなくてチャレンジ精神で選んでるわね?」
上条「そうだけど……ダメか?」
美琴「……まあいいわよ。じゃあそれにしましょ」
上条「はいよ。……でも、これ失敗だったらどうしよう」
美琴「大丈夫よ、一応は人気店なんだから」
上条「……信じてますよ御坂さん」
「――キャッキャ」「――エー、マジデェ?―」「――デサー、ソノカレガー――」
上条「……にしても、本当に女の子ばったかだな」
美琴「なに?どの女の子を引っ掻けようか考えてるわけ?」
上条「それが俺のキャラじゃないことは分かってんだろ」
美琴「冗談よ」
美琴「アンタ、自分が好きなのじゃなくてチャレンジ精神で選んでるわね?」
上条「そうだけど……ダメか?」
美琴「……まあいいわよ。じゃあそれにしましょ」
上条「はいよ。……でも、これ失敗だったらどうしよう」
美琴「大丈夫よ、一応は人気店なんだから」
上条「……信じてますよ御坂さん」
「――キャッキャ」「――エー、マジデェ?―」「――デサー、ソノカレガー――」
上条「……にしても、本当に女の子ばったかだな」
美琴「なに?どの女の子を引っ掻けようか考えてるわけ?」
上条「それが俺のキャラじゃないことは分かってんだろ」
美琴「冗談よ」
609: 2010/03/08(月) 01:08:56.16 ID:OdIsl9nkO
美琴「で、なんで急に女の子ばっかりだって?」
上条「いや、なんか居づれーなって」
美琴「……女の子の輪の中にいても違和感無さすぎるヤツな癖してよく言うわ……」
上条「ん?」
美琴「なんでもないわよ。……今は私が一緒にいるでしょ。別にアンタ一人で入ってるワケじゃないんだから、そんなに気にしなくても良くない?」
上条「……そうだな。サンキュー御坂」
美琴「この程度でお礼言われても……。っていうか、アンタって女友達と遊んだりとかしないの?」
上条「んー、精々がクラスの集まりくらいか?後はたまにインデックスと。ま、元々女っ気のない上条さんですから」
美琴「インデックスってあのシスターよね。まあ、あれは一般的じゃないから女の子に含めないとして……ってことは、アンタって意外に女っ気がない?」
上条「だからそういったでせう……」
上条「いや、なんか居づれーなって」
美琴「……女の子の輪の中にいても違和感無さすぎるヤツな癖してよく言うわ……」
上条「ん?」
美琴「なんでもないわよ。……今は私が一緒にいるでしょ。別にアンタ一人で入ってるワケじゃないんだから、そんなに気にしなくても良くない?」
上条「……そうだな。サンキュー御坂」
美琴「この程度でお礼言われても……。っていうか、アンタって女友達と遊んだりとかしないの?」
上条「んー、精々がクラスの集まりくらいか?後はたまにインデックスと。ま、元々女っ気のない上条さんですから」
美琴「インデックスってあのシスターよね。まあ、あれは一般的じゃないから女の子に含めないとして……ってことは、アンタって意外に女っ気がない?」
上条「だからそういったでせう……」
615: 2010/03/08(月) 01:18:30.15 ID:OdIsl9nkO
「お待たせしましたー」
美琴「あ、来た来た♪」
上条「お、スゲー美味そう」
「ごゆっくりどうぞー」
美琴「じゃ、寮監代理さん。食事の挨拶をお願いします」
上条「はいはい。手を合わせてー」
「「いただきます」」
上条「うおー、なんか不思議な味だ。甘酸っぱい」
美琴「私のも甘酸っぱいわね。なんていうか、レモンが意外に甘くしてくれてるみたい」
上条「へー」
美琴「あー、これは流行るわよねえ。今度源蔵さん連れて来ようかしら?」
上条「客が減るな、確実に」
美琴「あ、来た来た♪」
上条「お、スゲー美味そう」
「ごゆっくりどうぞー」
美琴「じゃ、寮監代理さん。食事の挨拶をお願いします」
上条「はいはい。手を合わせてー」
「「いただきます」」
上条「うおー、なんか不思議な味だ。甘酸っぱい」
美琴「私のも甘酸っぱいわね。なんていうか、レモンが意外に甘くしてくれてるみたい」
上条「へー」
美琴「あー、これは流行るわよねえ。今度源蔵さん連れて来ようかしら?」
上条「客が減るな、確実に」
616: 2010/03/08(月) 01:27:22.50 ID:OdIsl9nkO
上条「……なあ、御坂」
美琴「なにー?」
上条「そのサラダ一口くれないか?」
美琴「!?……あ、アンタなに言ってんの!?」
上条「え、ダメか?」
美琴「ダメっていうか……ダメじゃないけど……ダメ、というか……」
上条「……ごめんなさい御坂さん、お馬鹿な上条さんにはイマイチ理解できませんのですが」
美琴「り、理解しなくていいわよ!……ホラ!食べれば良いじゃない!」ズビシ
上条「……いやあの、御坂さん」
美琴「なによ」
上条「……フォークは別に自分のを使いますが」
美琴「……」
上条「……」
美琴「………パクッ」
上条「御坂さん、何事もなかったかのようにサラダを食べ始めないで下さい反応に困ります」
美琴「なにー?」
上条「そのサラダ一口くれないか?」
美琴「!?……あ、アンタなに言ってんの!?」
上条「え、ダメか?」
美琴「ダメっていうか……ダメじゃないけど……ダメ、というか……」
上条「……ごめんなさい御坂さん、お馬鹿な上条さんにはイマイチ理解できませんのですが」
美琴「り、理解しなくていいわよ!……ホラ!食べれば良いじゃない!」ズビシ
上条「……いやあの、御坂さん」
美琴「なによ」
上条「……フォークは別に自分のを使いますが」
美琴「……」
上条「……」
美琴「………パクッ」
上条「御坂さん、何事もなかったかのようにサラダを食べ始めないで下さい反応に困ります」
618: 2010/03/08(月) 01:33:42.13 ID:OdIsl9nkO
美琴「………」シャクシャク
上条「………」モグモグ
美琴「……アンタ」
上条「な、なんでせうか……?」
美琴「……アンタのも一口寄越しなさい」
上条「……フォークは」
美琴「自分のを使うわよ!バカ!」
上条「はいすみません!どうぞお召し上がりくだされぇー!」ササッ
美琴「……」クルクル パクッ
上条「………」
美琴「……ん。美味しい」
上条「さ、さいですか……」
美琴「……悪かったわよ、私が早とちりしただけなのに逆ギレして」
上条「み、御坂さん……っ!突然大人になられて!上条さんは感激のあまり涙がとまりませんの!!」
美琴「やっぱ前言撤回するわ。だってアンタムカつくもん」
上条「………」モグモグ
美琴「……アンタ」
上条「な、なんでせうか……?」
美琴「……アンタのも一口寄越しなさい」
上条「……フォークは」
美琴「自分のを使うわよ!バカ!」
上条「はいすみません!どうぞお召し上がりくだされぇー!」ササッ
美琴「……」クルクル パクッ
上条「………」
美琴「……ん。美味しい」
上条「さ、さいですか……」
美琴「……悪かったわよ、私が早とちりしただけなのに逆ギレして」
上条「み、御坂さん……っ!突然大人になられて!上条さんは感激のあまり涙がとまりませんの!!」
美琴「やっぱ前言撤回するわ。だってアンタムカつくもん」
622: 2010/03/08(月) 01:42:50.19 ID:OdIsl9nkO
美琴「ふう、美味しかった」
上条「じゃ、手を合わせまして……ってその前にデザートか」
美琴「食器下げて貰うときに注文しちゃいましょ。すいませーん」
「はいお待たせいたしましたー」
美琴「カッ……か、カップルサービスの……『塩昆布イチゴアイス』をお願いします」
「はいかしこましましたー」
上条「カップルサービスって、そんなに噛みやすいか?」
美琴「た、たまたまよ!悪かったわね、噛んで!!」
上条「そんなにお怒りになられなくても……」
美琴「……バカ」
上条「すいません」
美琴「バカ」
上条「おっしゃる通りで」
美琴「バカ!」
上条「……それ以上は流石の上条さんも落ち込むぜ……」
上条「じゃ、手を合わせまして……ってその前にデザートか」
美琴「食器下げて貰うときに注文しちゃいましょ。すいませーん」
「はいお待たせいたしましたー」
美琴「カッ……か、カップルサービスの……『塩昆布イチゴアイス』をお願いします」
「はいかしこましましたー」
上条「カップルサービスって、そんなに噛みやすいか?」
美琴「た、たまたまよ!悪かったわね、噛んで!!」
上条「そんなにお怒りになられなくても……」
美琴「……バカ」
上条「すいません」
美琴「バカ」
上条「おっしゃる通りで」
美琴「バカ!」
上条「……それ以上は流石の上条さんも落ち込むぜ……」
624: 2010/03/08(月) 01:50:48.95 ID:OdIsl9nkO
上条「塩昆布イチゴアイス……美味いな」
美琴「確かに美味しいわよね」
上条「なんか、半分安心半分残念だ」
美琴「良いじゃない。アタリだったんだし」
上条「まあな。……とはいえ、デザート一品にスプーン二つとは思わなかったな」
美琴「カッ……カップルサービスだし、それくらいは普通なのかもしれないけどね」
上条「うむ。……でも上条さんは気になるんですよ」
美琴「ん?」
上条「……アイスを両サイドから削っていった場合、最後に残る山脈みたいなのはどうするのか」
美琴「……」
上条「……」
美琴「あ、アンタが食べて良いわよ?」
上条「いやいや、御坂さんこそ」
上条・美琴「………」
美琴「確かに美味しいわよね」
上条「なんか、半分安心半分残念だ」
美琴「良いじゃない。アタリだったんだし」
上条「まあな。……とはいえ、デザート一品にスプーン二つとは思わなかったな」
美琴「カッ……カップルサービスだし、それくらいは普通なのかもしれないけどね」
上条「うむ。……でも上条さんは気になるんですよ」
美琴「ん?」
上条「……アイスを両サイドから削っていった場合、最後に残る山脈みたいなのはどうするのか」
美琴「……」
上条「……」
美琴「あ、アンタが食べて良いわよ?」
上条「いやいや、御坂さんこそ」
上条・美琴「………」
629: 2010/03/08(月) 02:01:28.90 ID:OdIsl9nkO
上条「……で結局、どちらも食べることなくお店を出てしまったわけですが」
美琴「まあ、お会計は普通にしたし良いじゃない」
上条「……ごめんな、原材料の塩と昆布とイチゴとアイス」
美琴「アイスは原材料じゃないわよ。っていうか、じゃあアンタが食べたらよかったじゃない」
上条「……まあそれはそれ、これはこれ」
美琴「なによそれ」
上条「さ、予定表だとこの後買い物だそうですが――とりあえず、どうします?」
美琴「んー、そうね―――」
シュンッ!
黒子「お姉様!上条さん!急いで寮にお戻り下さいませ!」
美琴「まあ、お会計は普通にしたし良いじゃない」
上条「……ごめんな、原材料の塩と昆布とイチゴとアイス」
美琴「アイスは原材料じゃないわよ。っていうか、じゃあアンタが食べたらよかったじゃない」
上条「……まあそれはそれ、これはこれ」
美琴「なによそれ」
上条「さ、予定表だとこの後買い物だそうですが――とりあえず、どうします?」
美琴「んー、そうね―――」
シュンッ!
黒子「お姉様!上条さん!急いで寮にお戻り下さいませ!」
632: 2010/03/08(月) 02:04:24.28 ID:OdIsl9nkO
美琴「は?」
上条「え?」
黒子「警備員から、第一級警報が出されましたの!もうすぐアナウンスが入りますわ!」
美琴「な、なによそれ!」
黒子「上条さん。私は先にお姉様を寮にお運びしますの。上条さんはご自分でお願いできますかしら?」
上条「……ああ。御坂を頼む」
美琴「ち、ちょっとアンタ!」
黒子「お姉様!今度ばかりはお姉様のわがままを聞いて差し上げられませんの―――飛びますわよ!?」
美琴「じ、じゃあ私とのお買――」
シュンッ!
上条「……今度はどんな魔術師だってんだ?」
上条「え?」
黒子「警備員から、第一級警報が出されましたの!もうすぐアナウンスが入りますわ!」
美琴「な、なによそれ!」
黒子「上条さん。私は先にお姉様を寮にお運びしますの。上条さんはご自分でお願いできますかしら?」
上条「……ああ。御坂を頼む」
美琴「ち、ちょっとアンタ!」
黒子「お姉様!今度ばかりはお姉様のわがままを聞いて差し上げられませんの―――飛びますわよ!?」
美琴「じ、じゃあ私とのお買――」
シュンッ!
上条「……今度はどんな魔術師だってんだ?」
639: 2010/03/08(月) 02:13:07.98 ID:OdIsl9nkO
ヴィ―――――――
ヴィ―――――――
ヴィ―――――――
『―――第一級警報が発表されました。一般の皆様は、お近くの風紀委員や警備員の指示に従い、速やかに避難してください。繰り返します―――』
上条「………」
ピリリリリリリリ ピッ
上条「……土御門か?」
元春『にゃー、カミやん。その分じゃ第一級警報が出たことはもう分かってるにゃ?』
上条「ああ。また魔術師なのか?」
元春『まあそうなんだが……今回はカミやんが思ってるのとはちょっと違うんだにゃー』
上条「は?」
元春『まあ詳しくは迎えがそっちに行くからそいつから聞くといいにゃ。カミやんも知ってる人物だから心配には及ばんぜよ』
上条「おい、土御門!?どういうことだ?おい!」
元春『がんばれカミやん!じゃあな!』
ガチャッ ツ―― ツ――
ヴィ―――――――
ヴィ―――――――
『―――第一級警報が発表されました。一般の皆様は、お近くの風紀委員や警備員の指示に従い、速やかに避難してください。繰り返します―――』
上条「………」
ピリリリリリリリ ピッ
上条「……土御門か?」
元春『にゃー、カミやん。その分じゃ第一級警報が出たことはもう分かってるにゃ?』
上条「ああ。また魔術師なのか?」
元春『まあそうなんだが……今回はカミやんが思ってるのとはちょっと違うんだにゃー』
上条「は?」
元春『まあ詳しくは迎えがそっちに行くからそいつから聞くといいにゃ。カミやんも知ってる人物だから心配には及ばんぜよ』
上条「おい、土御門!?どういうことだ?おい!」
元春『がんばれカミやん!じゃあな!』
ガチャッ ツ―― ツ――
646: 2010/03/08(月) 02:18:44.16 ID:OdIsl9nkO
上条「……なんだ?何が起きているんだ?」
ブロロロロロロ……キィィィィッ!
上条「うわあっ!……ば、バイク?」
五和「上条さん!後ろに乗ってください!」
上条「は?」
五和「いいから!!」
上条「お、おう」ドスッ
五和「――しっかり掴まっててください!」ギャルルルルルルブォオン!
上条「う……わっ!」ギュッ
ギャギャギャギャギャギャ
ギャルルルルルル
ブロロロロロロ……
上条「――な、なにがどうなってんだ!?」
五和「詳しくは後ほど!今はスピード出しますから――舌を切りたくなかったら口を閉じていてください!」
上条「は、はい!」
ブロロロロロロ……キィィィィッ!
上条「うわあっ!……ば、バイク?」
五和「上条さん!後ろに乗ってください!」
上条「は?」
五和「いいから!!」
上条「お、おう」ドスッ
五和「――しっかり掴まっててください!」ギャルルルルルルブォオン!
上条「う……わっ!」ギュッ
ギャギャギャギャギャギャ
ギャルルルルルル
ブロロロロロロ……
上条「――な、なにがどうなってんだ!?」
五和「詳しくは後ほど!今はスピード出しますから――舌を切りたくなかったら口を閉じていてください!」
上条「は、はい!」
658: 2010/03/08(月) 02:32:00.40 ID:OdIsl9nkO
『第一級警報(コードレッド)』。それは、学園都市でもっとも危険度が高い警報である。
その警報は、普通ならばまず発動しない。基本的に、学園都市の警備体制は強固で、学園都市外から学園都市内に侵入者が来ることはないからだ。
そして、もしもその警報が発動した場合。警報が意味するのは――『テ口リストの侵入が完全に確定した状態』。
五和「―――クッ!やっぱり学園都市の警備システムは手強いですね!」
大型のバイクを颯爽と駆る赤いライダースーツの少女は、天草式十字凄教の魔術師・五和である。
そして、その後部座席にはヘルメットを被ったごく普通の少年―――上条当麻がいた。
彼らの乗るバイクの後ろには、幾つもの装甲車やバイクが追いすがり、今彼らの置かれている状況を表していた。
それはもちろん、学園都市に侵入したテ口リストこそが彼女だと示していることに他ならない。
その警報は、普通ならばまず発動しない。基本的に、学園都市の警備体制は強固で、学園都市外から学園都市内に侵入者が来ることはないからだ。
そして、もしもその警報が発動した場合。警報が意味するのは――『テ口リストの侵入が完全に確定した状態』。
五和「―――クッ!やっぱり学園都市の警備システムは手強いですね!」
大型のバイクを颯爽と駆る赤いライダースーツの少女は、天草式十字凄教の魔術師・五和である。
そして、その後部座席にはヘルメットを被ったごく普通の少年―――上条当麻がいた。
彼らの乗るバイクの後ろには、幾つもの装甲車やバイクが追いすがり、今彼らの置かれている状況を表していた。
それはもちろん、学園都市に侵入したテ口リストこそが彼女だと示していることに他ならない。
662: 2010/03/08(月) 02:45:27.66 ID:OdIsl9nkO
『――大人しく少年を解放して投降するじゃん!』
猛スピードで道路を疾走する装甲車からは、拡声器で警備員からの呼びかけが聞こえてきていた。
『――これ以上の抵抗を見せるなら、こちらにも考えがあるじゃん!』
ギギ、と上条の背後で金属同士の擦れる歪な音がした。
嫌な予感がする、と上条が冷や汗をかいたところで
『――《拡散捕縛弾》発射じゃん!』
ドシュドシュドシュ!背後から迫る弾丸が風を切る音が、上条の背筋に冷たいものを走らせる。
五和「少し無茶しますけど――耐えてください!」
先ほど五和に釘を刺された上条は、無言を貫く。そして、不意に妙な浮遊感を覚えた。
上条「――――ッ!!」
五和の駆る大型のバイクは突然車体を大きく傾け、そのままスリップして大きく回転し、そのすぐ真上を幾つもの砲弾が通過していった。
上条「――!?」
猛スピードで道路を疾走する装甲車からは、拡声器で警備員からの呼びかけが聞こえてきていた。
『――これ以上の抵抗を見せるなら、こちらにも考えがあるじゃん!』
ギギ、と上条の背後で金属同士の擦れる歪な音がした。
嫌な予感がする、と上条が冷や汗をかいたところで
『――《拡散捕縛弾》発射じゃん!』
ドシュドシュドシュ!背後から迫る弾丸が風を切る音が、上条の背筋に冷たいものを走らせる。
五和「少し無茶しますけど――耐えてください!」
先ほど五和に釘を刺された上条は、無言を貫く。そして、不意に妙な浮遊感を覚えた。
上条「――――ッ!!」
五和の駆る大型のバイクは突然車体を大きく傾け、そのままスリップして大きく回転し、そのすぐ真上を幾つもの砲弾が通過していった。
上条「――!?」
664: 2010/03/08(月) 02:56:21.44 ID:OdIsl9nkO
砲弾はまっすぐ進んでいき、遥か前方で着弾。
五和は回転の勢いを受け流しながら再び車体を起こすと、再び猛スピードで道路を駆ける。
『あっ!くそっ、第二撃準備じゃん!』
なにやら背後が慌ただしくなるが、五和はもはや止まらない。アクセルを緩めることなく、道路を猛進する。
そして、今までは6車線の大きな道路を走っていた五和だが、急にカーブすると細道に入る。
『バイク隊追うじゃん!空いてるのと近くに待機してる部隊はフルでこの道の出口を塞げ!』
後ろからはバイク隊。そして、前方の道からは
上条(――前からもバイク来てんじゃねえか!どうすんだよコレ!?)
五和は回転の勢いを受け流しながら再び車体を起こすと、再び猛スピードで道路を駆ける。
『あっ!くそっ、第二撃準備じゃん!』
なにやら背後が慌ただしくなるが、五和はもはや止まらない。アクセルを緩めることなく、道路を猛進する。
そして、今までは6車線の大きな道路を走っていた五和だが、急にカーブすると細道に入る。
『バイク隊追うじゃん!空いてるのと近くに待機してる部隊はフルでこの道の出口を塞げ!』
後ろからはバイク隊。そして、前方の道からは
上条(――前からもバイク来てんじゃねえか!どうすんだよコレ!?)
666: 2010/03/08(月) 03:02:52.10 ID:OdIsl9nkO
前門のバイク隊、後門にもバイク隊。もはや道路は完全に封鎖され、五和と上条は逃げ場を失っていた。
五和「――上条さん!もっと強く私にしがみついてください!!」
五和が鬼気迫る声で、上条に指示を飛ばす。
上条は必氏に五和にしがみついた。それはもはや腰にしがみつくという次元ではなく、もっとも力を入れてしがみつける位置―――五和の胸部に手をガッチリ回していた。
が、普段ならドキドキ焦る二人も、この時ばかりはそうもいかず。二人揃って必氏の形相である。
上条「―――!」
前方のバイク隊は、もはや眼前に迫っていた。上条の脳裏には、嫌な想像がチラつく。
……まさか、バイク隊に突っ込む気じゃないよな?
五和「――上条さん!もっと強く私にしがみついてください!!」
五和が鬼気迫る声で、上条に指示を飛ばす。
上条は必氏に五和にしがみついた。それはもはや腰にしがみつくという次元ではなく、もっとも力を入れてしがみつける位置―――五和の胸部に手をガッチリ回していた。
が、普段ならドキドキ焦る二人も、この時ばかりはそうもいかず。二人揃って必氏の形相である。
上条「―――!」
前方のバイク隊は、もはや眼前に迫っていた。上条の脳裏には、嫌な想像がチラつく。
……まさか、バイク隊に突っ込む気じゃないよな?
669: 2010/03/08(月) 03:11:24.76 ID:OdIsl9nkO
そして。救世主は現れる。
上条「――――!?」
五和のバイクと前方のバイク隊。その真ん中に突如として現れた人影は、両サイドから迫り来るバイクに恐れをなすことなく、凛と立っていた。
そして、静かに腰を落とし、日本刀の切っ先が地面に向くように刀を振り上げるその人物は。
上条(――――神裂!?)
五和「――女教皇様……行きます!!」
五和のバイクは神裂、というよりは神裂の構える日本刀に向けて猛進する。
その神裂の日本刀の構え方は、日本刀と神裂を含めた全体的な形として上条にある物を連想させた。
それは、ジャンプ台。
五和「はぁぁぁぁああああああっ!」
五和のバイクは神裂の持つ2mの刀身を踏み越え、そのまま宙を舞った。
そして、その真下を警備員のバイク隊が通過していく。
上条「―――!」
上条「――――!?」
五和のバイクと前方のバイク隊。その真ん中に突如として現れた人影は、両サイドから迫り来るバイクに恐れをなすことなく、凛と立っていた。
そして、静かに腰を落とし、日本刀の切っ先が地面に向くように刀を振り上げるその人物は。
上条(――――神裂!?)
五和「――女教皇様……行きます!!」
五和のバイクは神裂、というよりは神裂の構える日本刀に向けて猛進する。
その神裂の日本刀の構え方は、日本刀と神裂を含めた全体的な形として上条にある物を連想させた。
それは、ジャンプ台。
五和「はぁぁぁぁああああああっ!」
五和のバイクは神裂の持つ2mの刀身を踏み越え、そのまま宙を舞った。
そして、その真下を警備員のバイク隊が通過していく。
上条「―――!」
671: 2010/03/08(月) 03:23:06.94 ID:OdIsl9nkO
後ろはもはや見えなかった。だが、激しい衝撃音が聞こえることにより想像はついた。何台ものバイクが折り重なるようにクラッシュする音が。
上条「――――神裂ぃ!!」
五和「大丈夫です!それより舌を噛みますから口を開かないで下さい!!」
直後、バイクが地面に着地する衝撃が五和と上条を襲った。しかも、それは着地の衝撃などというよりは、バイクごと地面に叩きつけられる衝撃といった方が正しい。
そして、衝撃に頭をクラクラさせた上条の視界には、バイクの隣を並走する神裂の姿が入った。
神裂「壁まではもうすぐです!壁の向こう側には天草式のメンバーが待機しています!そちらに合流したら、彼らと共に行動してください!」
言うやいなや、神裂は軽々と疾走するバイクを追い抜き、遥か前方へと駆けていった。
上条(―――壁って、たしかここの壁には出口なかったぞ?)
上条「――――神裂ぃ!!」
五和「大丈夫です!それより舌を噛みますから口を開かないで下さい!!」
直後、バイクが地面に着地する衝撃が五和と上条を襲った。しかも、それは着地の衝撃などというよりは、バイクごと地面に叩きつけられる衝撃といった方が正しい。
そして、衝撃に頭をクラクラさせた上条の視界には、バイクの隣を並走する神裂の姿が入った。
神裂「壁まではもうすぐです!壁の向こう側には天草式のメンバーが待機しています!そちらに合流したら、彼らと共に行動してください!」
言うやいなや、神裂は軽々と疾走するバイクを追い抜き、遥か前方へと駆けていった。
上条(―――壁って、たしかここの壁には出口なかったぞ?)
674: 2010/03/08(月) 03:32:18.82 ID:OdIsl9nkO
五和「――上条さん。絶対に、私にしがみつく力を緩めないで下さい!」
後ろからはなにも聞こえない。追っ手の危機は去ったらしい。だが、上条はもっと強い危機を感じていた。
五和「――飛びますから!振り落とされたら助かりません!!」
残念ながら、いくら学園都市製と言えども空を飛ぶバイクは開発されていない。ということは。
上条の視界の奥に、静かに片膝をついて構える神裂の姿が見えた。
上条(――どうせ、さっきの方式なんだろーなー……)
半ば諦めに近い境地に至る上条。
しかし、現実はもっと破天荒だった。
五和「女教皇様!行きます!」
五和は、バイクの頭を持ち上げる。所謂ウィリーである。
後ろからはなにも聞こえない。追っ手の危機は去ったらしい。だが、上条はもっと強い危機を感じていた。
五和「――飛びますから!振り落とされたら助かりません!!」
残念ながら、いくら学園都市製と言えども空を飛ぶバイクは開発されていない。ということは。
上条の視界の奥に、静かに片膝をついて構える神裂の姿が見えた。
上条(――どうせ、さっきの方式なんだろーなー……)
半ば諦めに近い境地に至る上条。
しかし、現実はもっと破天荒だった。
五和「女教皇様!行きます!」
五和は、バイクの頭を持ち上げる。所謂ウィリーである。
675: 2010/03/08(月) 03:41:32.39 ID:OdIsl9nkO
そして、浮き上がった前輪は片膝をつく神裂に迫る。普通ならばこのまま前輪に頭を砕かれお陀仏だが、世界に一握りの選ばれた人間・聖人としての能力を持つ神裂はその限りではない。
神裂「はぁぁぁああああああっ!」
気合い、一閃。
神裂は持ち上がった前輪を掴み、そのまま野球の投球の如くバイクを投げ飛ばした。
上条の視界が、瞬く間に地面から離れていく。
ほぼ垂直に打ち上げられたバイクは、そのまま壁の最上部を見下ろし流すと、次第に勢いを無くして壁の向こう側へと落下を始めた。
上条「――――~~~!!?」
五和「――大丈夫、ですっ!下では天草式の皆さんが待機してます……上条さん!失礼します!」
五和はバイクのハンドルから手を離し、そのまま前に回されていた上条の腕を掴むと――
上条「――――~~っ!!!?」
バイクを蹴り飛ばした。その勢いで、五和と上条の体もやや前進し、バイクはあっという間に離れた位置に吹き飛んでいった。そして―――
神裂「はぁぁぁああああああっ!」
気合い、一閃。
神裂は持ち上がった前輪を掴み、そのまま野球の投球の如くバイクを投げ飛ばした。
上条の視界が、瞬く間に地面から離れていく。
ほぼ垂直に打ち上げられたバイクは、そのまま壁の最上部を見下ろし流すと、次第に勢いを無くして壁の向こう側へと落下を始めた。
上条「――――~~~!!?」
五和「――大丈夫、ですっ!下では天草式の皆さんが待機してます……上条さん!失礼します!」
五和はバイクのハンドルから手を離し、そのまま前に回されていた上条の腕を掴むと――
上条「――――~~っ!!!?」
バイクを蹴り飛ばした。その勢いで、五和と上条の体もやや前進し、バイクはあっという間に離れた位置に吹き飛んでいった。そして―――
676: 2010/03/08(月) 03:51:41.35 ID:OdIsl9nkO
―――うさん!
上条「―――ぅ――」
――みじょうさん!
上条「―――うぁ――」
かみじょうさん!
上条さん!上条さん!
上条「うっ……ここは、どこだ?」
目を開けた上条の視界に映ったのは上条を見下ろす何人もの人影。そしてその頭上で揺れる錆びたクレーンに、穴だらけのトタン屋根。そこは、寂れた廃工場だった。
五和「よかった……目が覚めたんですね」
上条「五和……ここは?っていうか、今何時?」
五和「ここは、学園都市の外周近くの廃工場、今は23:55分です」
上条「俺は……どうなって……」
五和「気を失っていただけです。まあ、あんな落下を体験したんだから無理もないですけど」
上条「………で、今何してんの?」
五和「『縮図巡礼』の準備です。もっとも、移動するのは私たちじゃありませんが」
上条「―――ぅ――」
――みじょうさん!
上条「―――うぁ――」
かみじょうさん!
上条さん!上条さん!
上条「うっ……ここは、どこだ?」
目を開けた上条の視界に映ったのは上条を見下ろす何人もの人影。そしてその頭上で揺れる錆びたクレーンに、穴だらけのトタン屋根。そこは、寂れた廃工場だった。
五和「よかった……目が覚めたんですね」
上条「五和……ここは?っていうか、今何時?」
五和「ここは、学園都市の外周近くの廃工場、今は23:55分です」
上条「俺は……どうなって……」
五和「気を失っていただけです。まあ、あんな落下を体験したんだから無理もないですけど」
上条「………で、今何してんの?」
五和「『縮図巡礼』の準備です。もっとも、移動するのは私たちじゃありませんが」
678: 2010/03/08(月) 04:01:25.72 ID:OdIsl9nkO
上条「は?」
五和「とりあえず、上条さんは工場の外へ。右手があると儀式に影響がでますから」
上条「ああ、悪い悪い」
上条は慌てておき上がり、五和に連れられ外へ出た。空は満天の星が輝いていた。
上条「……で、なにがなんなの?」
五和「あの……まず先に謝ります!本当にごめんなさい!!」
ズバッ!とキレのある直角の礼に気押されながらも、上条は努めて冷静に返す。
上条「いや、謝ってもらうよりも、俺は状況が知りたいんだって。一体、なんで俺は学園都市から連れ出されたんだ?何が起きているんだ?」
五和「………」
いつも快活な彼女にしては珍しく、表情を暗くするとうつむいて黙りこくった。そして、ポツリと呟く。
五和「……実は、私たちも詳しくは知らないんです」
五和「とりあえず、上条さんは工場の外へ。右手があると儀式に影響がでますから」
上条「ああ、悪い悪い」
上条は慌てておき上がり、五和に連れられ外へ出た。空は満天の星が輝いていた。
上条「……で、なにがなんなの?」
五和「あの……まず先に謝ります!本当にごめんなさい!!」
ズバッ!とキレのある直角の礼に気押されながらも、上条は努めて冷静に返す。
上条「いや、謝ってもらうよりも、俺は状況が知りたいんだって。一体、なんで俺は学園都市から連れ出されたんだ?何が起きているんだ?」
五和「………」
いつも快活な彼女にしては珍しく、表情を暗くするとうつむいて黙りこくった。そして、ポツリと呟く。
五和「……実は、私たちも詳しくは知らないんです」
680: 2010/03/08(月) 04:10:05.67 ID:OdIsl9nkO
上条「?」
五和「……『上』からの命令で、上条さんを学園都市から連れ出せ、と。それだけ言われました」
五和は、言葉を慎重に選びながら、少しずつ語る。
五和「……そして、貴方にこれだけは必ず、伝えろと。そう……言われました……」
五和は、泣きそうな顔で、ポツリと呟いた。
五和「……禁書目録と再び会いたいのなら、大人しく指示に従え、と」
上条「―――っ!?」
上条はしばらく自分の耳を疑った。だが、五和と彼の間を吹き抜ける冷たい風が、どうしようもなく現実だと知らしめた。
上条「――そっか。……ありがとな、五和」
上条は、涙を流して崩れ落ちた五和を静かに抱き寄せた。
上条「……お前のせいじゃねえ。だから、大丈夫だ五和。お前が泣く必要なんかねえんだ」
五和「……でもっ………私は………」
五和「……『上』からの命令で、上条さんを学園都市から連れ出せ、と。それだけ言われました」
五和は、言葉を慎重に選びながら、少しずつ語る。
五和「……そして、貴方にこれだけは必ず、伝えろと。そう……言われました……」
五和は、泣きそうな顔で、ポツリと呟いた。
五和「……禁書目録と再び会いたいのなら、大人しく指示に従え、と」
上条「―――っ!?」
上条はしばらく自分の耳を疑った。だが、五和と彼の間を吹き抜ける冷たい風が、どうしようもなく現実だと知らしめた。
上条「――そっか。……ありがとな、五和」
上条は、涙を流して崩れ落ちた五和を静かに抱き寄せた。
上条「……お前のせいじゃねえ。だから、大丈夫だ五和。お前が泣く必要なんかねえんだ」
五和「……でもっ………私は………」
681: 2010/03/08(月) 04:16:16.82 ID:OdIsl9nkO
上条「安心しろ五和。……俺もインデックスも、必ず笑って帰ってくる。そして、必ずいつもの日常を取り戻す」
上条は、記憶のあるこの半年を思い浮かべた。インデックスと笑いあった記憶。インデックスに噛まれた記憶。インデックスと遊んだ記憶。インデックスに困らされた記憶。
そして、その周りある、様々な人間との出会い。そのどれもが、かけがえなく。
そして、上条は決意する。
上条「――これが、こんな誰かが泣かなければいけないのが俺の日常だっていうのなら」
上条「まずは、その幻想をぶち壊す」
そして、上条当麻は飛ぶ。
日本を離れて、遥か海の向こうの島国―――イギリスへと。
常磐台編、一旦終了
上条は、記憶のあるこの半年を思い浮かべた。インデックスと笑いあった記憶。インデックスに噛まれた記憶。インデックスと遊んだ記憶。インデックスに困らされた記憶。
そして、その周りある、様々な人間との出会い。そのどれもが、かけがえなく。
そして、上条は決意する。
上条「――これが、こんな誰かが泣かなければいけないのが俺の日常だっていうのなら」
上条「まずは、その幻想をぶち壊す」
そして、上条当麻は飛ぶ。
日本を離れて、遥か海の向こうの島国―――イギリスへと。
常磐台編、一旦終了
682: 2010/03/08(月) 04:22:26.06 ID:OdIsl9nkO
なんだかシリアスなムードで常磐台編に区切りが付きました
ぶっつけとノリで書いているので、突っ込み所は多々ありそうですが、目をつぶっていただければ幸いです
さあ、それではイギリス清教女子寮編に参りたいと思います
といってもプロローグ的な触りの部分だけです
本編は明日以降になります
それから、もう面倒なんで批判レスはスルーしてください
別に俺はなんとも思わないので、個人的な意見を言いたい人には言わせてさしあげましょう
それでは、起きている方がいらっしゃるかは分かりませんが、もうしばらくお付き合い下さい
上条「常盤台女子寮の代理ですか・・・」イギリス編
ぶっつけとノリで書いているので、突っ込み所は多々ありそうですが、目をつぶっていただければ幸いです
さあ、それではイギリス清教女子寮編に参りたいと思います
といってもプロローグ的な触りの部分だけです
本編は明日以降になります
それから、もう面倒なんで批判レスはスルーしてください
別に俺はなんとも思わないので、個人的な意見を言いたい人には言わせてさしあげましょう
それでは、起きている方がいらっしゃるかは分かりませんが、もうしばらくお付き合い下さい
上条「常盤台女子寮の代理ですか・・・」イギリス編
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