1: 2015/01/16(金) 22:10:33 ID:QYIEk9LM
西暦2071年。地球は、あらゆるものを捕喰する細胞「オラクル細胞」から形成される異形の怪物「荒神(アラガミ)」によって荒廃し、彼らの“食べ残し”である人類は滅亡の危機に瀕していた。
人類の対抗手段は只一つ、生化学企業「フェンリル」によって開発された生体武器「神機」とそれを操る「ゴッドイーター」だけだった。
そんなある日、極東支部で新型神機の適合者となった少年が姿を現した。彼の名は皇飛龍。異世界からの出身で、青き龍の魂を持つ少年だ。
その少年が荒廃した世界に何をもたらすのか?それは・・・・戦ってみないと分からない。

2: 2015/01/16(金) 22:14:43 ID:QYIEk9LM
主人公設定

皇飛龍(15)♂(寺島拓篤)
・使用神機:刀身:ロングブレード『クレメンサー』
      銃身:アサルト『サイレントクライ』
      装甲:バックラー『ティアストーン』
・使用魔術:全ての能力の魔法
・能力:青龍拳法、青龍に変身可能、ガンダム等の召喚、さまざまな次元に行ける能力、全ての武器を使用可能

この物語の主人公。小学4年の頃からさまざまな戦いを生き抜いていた。
生まれた時から青き龍の魂を持っているため、超人的な能力を持つ。

3: 2015/01/16(金) 22:16:30 ID:QYIEk9LM
主題歌(無印編)

OP:Falco-ファルコ-
ED:love letter

では、本編スタート!

4: 2015/01/16(金) 22:26:00 ID:QYIEk9LM
プロローグ

荒廃した街

グルルルルル

リンドウ(そろそろだな。んじゃ、早速・・・。)

ギュイーン

リンドウ「ん?何の音だ?」

ギュオオオオオ

サクヤ「嘘!?一般人じゃないの!」

リンドウ「逃げ遅れか!?」

ソーマ「ちっ!」

ドドドドド

ソーマ「ん?」

ギャオオオオ

サクヤ「討伐対象であるヴァジュラまでいるわ!すぐにスタングレネードを!」

ビュン

リンドウ「と、飛んだ!?いったい何をする気だ!?」

5: 2015/01/16(金) 22:35:28 ID:QYIEk9LM
<プログラム発動。ドラゴンバスター、装着。>

パアアアアアア

リンドウ「武器を作り出した!?あいつ、いったい何者なんだ!?」

「ターゲット確認。発射!」

ドゴオオオオオ

サクヤ「す、すごい威力だわ!」

ギャオオオオオ

リンドウ「しかもヴァジュラを圧倒してやがる・・・。とんでもない奴だぜ・・・。」

ズドーン

ソーマ「氏んでしまったか。あいつは一体何者なんだ?」

リンドウ「とりあえず声を掛けてみるか。」

「ターゲットは氏んだようだな。さてと・・・。」

リンドウ「そこのお前、ちょっと聞きたいことがあるんだが、その武器はお前が作り出したのか?」

「はい。そうですが・・・。」

サクヤ「で、あなたは?」

「俺の名は皇飛龍。今日からゴッドイーターになる予定です。」

6: 2015/01/16(金) 22:41:45 ID:QYIEk9LM
リンドウ「皇飛龍・・・。ああ。そう言えば姉上が言ってた新人ってお前だったのか。」

飛龍「はい。それに俺は異世界から来ました。」

サクヤ「異世界ね・・・。そこはどんな世界なの?」

飛龍「俺の世界は平和で、自然が豊かなところです。空もきれいですし。」

サクヤ「いい世界に住んでいるわね。じゃあ、何でこの世界に来たの?」

飛龍「母上からの命令でこの世界に来たんです。自分自身を強くするためだけでなく、そこの世界の人達を手助けしてくれって。」

リンドウ「なるほど。お前の母親は立派な人だろうな。」

飛龍「そうでしょうね。ところで極東支部は何処にあるのでしょうか?」

ソーマ「そこは俺達のいる場所だ。せっかくだから着いてきな。」

飛龍「は、はい。」

ザッザッ

7: 2015/01/16(金) 22:51:54 ID:QYIEk9LM
極東支部

ツバキ「ほう。貴様が新型候補生の皇飛龍か。では、試験を始める。すぐ準備をしてくれ。」

飛龍「はい。」

ガシャーン

ツバキ「オラクル細胞を注入せよ!」

ガシャン

ツバキ「よし!解除だ!」

プシュウウウ

飛龍「ハァ・・・、ハァ・・・。試験の結果は・・・?」

ツバキ「合格だ。これでお前は極東支部初の新型戦士だ。これからの活躍に期待しているぞ。」

飛龍「はい。」

飛龍(ここからいよいよ始まるんだな。ゴッドイーターとしての戦いが・・・。)

プロローグ 完

8: 2015/01/16(金) 22:56:19 ID:QYIEk9LM
第1話 青き龍の初陣

9: 2015/01/16(金) 23:07:57 ID:QYIEk9LM
エントランス

ウィーン

ツバキ「飛龍か。」

飛龍「はい、ツバキ教官。」

ツバキ「こんな朝早くからどうした?」

飛龍「ええ。ここの施設のベッドルームはとても寝心地が良く、とても休まりました。ただ、今日だけ早く起きてしまったのです。」

ツバキ「生真面目な奴だな。では、模擬戦闘をやってもらう。今日は少し予定が詰まっているからな。神機は地下の工具室に支給されている。この時間なら『楠リッカ』というエンジニアがいるはずだから名前を言えば渡してくれる。」

飛龍「分かりました。地下へはどう行けば?」

ツバキ「あそこのエレベータを使え。準備ができたらアナウンスで呼ぶ。」

飛龍「分かりました。すぐに向かいます。」

ウィーン

ツバキ(データによれば、飛龍は異世界から来たそうだな。あいつはこの世界に何をもたらすのだろうか・・・?)

10: 2015/01/16(金) 23:19:17 ID:QYIEk9LM
地下

飛龍「ここが地下か。すごいところだな。」

コツコツ

飛龍「俺の世界では今まで見た事のない物ばかりだ・・・。ん?」

飛龍「これは・・・、昨日の試験の・・・。これが俺の力になる新たな武器なのか・・・。」

ソーッ

「触らないで!」

飛龍「うわっ!」

「何してるの君!それは新型神機だから勝手に触ったら危ないよ!!」

飛龍「す、すみません!」

「本当に分かった!?」

飛龍「は、はい!」

「あれ?君、見ない顔だね。」

飛龍「俺は皇飛龍。本日付でゴッドイーターとなりました。」

「皇飛龍・・・。ああ。確か異世界から来た新型神機の使い手だったね。私は楠リッカ。ここのエンジニアだよ。」

飛龍「あなたが楠さんでしたか?」

リッカ「リッカでいいよ。それに同年代だから敬語もいらないから。」

飛龍「そうですか・・・。ふう・・・。敬語は中々難しくて肩こるから疲れて大変だったからなー。」

リッカ「順応早いね。まあ遠慮されるよりはいいけど、エンジニアの許可なく勝手に神機を触ろうとしたのは褒められたものじゃないよ? 適合しない神機に触ればゴッドイーターでもたちまち侵食されて終わりなんだから。」

飛龍「め、面目ない……。」

リッカ「それにしても君は異世界から来たんだってね。どんな世界なの?」

飛龍「ああ。サクヤさん達にも話したけど、俺の世界は平和で、自然が豊かなところだ。」

リッカ「羨ましいなー。私もそんな世界に行ってみたいな。」

飛龍「んじゃ、そろそろ行って来る。訓練が始まるし。」

リッカ「頑張ってね!」

11: 2015/01/16(金) 23:25:34 ID:QYIEk9LM
荒廃した建物が並ぶ崩壊した都市

飛龍「酷く荒れ果てているな・・・。これはいくら何でも酷すぎるぜ・・・。」

リンドウ「よお新入り。調子はどうだ?」

飛龍「あっ、リンドウさん。大丈夫です。」

リンドウ「そうか。今回は弱い敵を相手に一人で戦ってみろ。やばくなったら俺も出てやるから自由に戦ってみな。」

飛龍「分かりました。では・・・。」

バッ

リンドウ「おっ、動きが早いな。」

飛龍「では、見せましょう。青き龍の力を・・・・!」

ビュンビュン

飛龍「そこだ!」ズシャアアアアア

ズシーン

飛龍「そしてコアの回収!」

ガブッ

リンドウ「次、来るぞ!」

飛龍「はい!」

ズババババババ

飛龍「最後の一撃!」ズバッ

クルクルクルクル、スタッ

リンドウ「1分もかからずに倒すとは・・・、俺が教える事はないかもな。」

12: 2015/01/16(金) 23:27:14 ID:QYIEk9LM
エントランス

ツバキ「なるほど。1分もかからずに弱い敵を倒すとはお見事としか言いようがないな。しばらくは射撃とそれぞれの武器の使い方、アイテムの使い方をメインに実戦で教えてやれ」

リンドウ「戦闘術は?」

ツバキ「どうしても駄目な所があればそれを指摘して注意するくらいで構わん。」

リンドウ「つまり、自由にやらせろってことか。」

ツバキ「そういう事だ。」

13: 2015/01/17(土) 17:33:14 ID:h/JAN6vk
それから翌日

ドゴーン

飛龍「ふう・・・。今日はこのくらいだな。」

サクヤ「ええ。それにしてもすごいわね。青き龍の魂を持っているなんて・・・。」

飛龍「いえ、別に大したことじゃないですけどね。」

サクヤ「そうなの。さーて、帰ってさっぱりしたいわね……と通信?」

飛龍「本当だ……何かあったのでしょうか?」

サクヤ「えぇ……こちら第一部隊サクヤ。」

ヒバリ『サクヤさん。緊急事態です。只今、防衛班のカノンさんが単身でコンゴウと接敵しました。非常に危険です。』

飛龍「なんだって!?他の防衛班は?」

ヒバリ『タツミさんは他のアラガミと交戦中で現場に行くのは難しいと思われます。場所はサクヤさんの位置から西の位置です。』

サクヤ「分かった。ただちに現場に急行するわ。」

15: 2015/01/17(土) 21:21:57 ID:h/JAN6vk
飛龍「こうなった以上は戦うしか方法はありません。すぐに急ぎましょう!」

サクヤ「ええ。けど、コンゴウは今までとは違う強敵よ。大丈夫なの?」

飛龍「大丈夫です。こう見えても俺は多くの戦いを経験しているので。」

サクヤ「分かったわ。けど、あまり無理はしないでね。」

飛龍「ええ。すぐに行きましょう!」

タタタタタ

16: 2015/01/17(土) 22:01:01 ID:h/JAN6vk
アナグラから離れた地区

ギャオオオオ

カノン「きゃっ!」

ズシャアアアア

カノン「あう・・・。」

ズンズン

カノン「い、嫌・・・。」

ギャオオオオ

カノン「キャアアアアアアア!!」

飛龍「そうはさせるか!」ヒュン

ズバアアアアア

カノン「へ?」

ギャオオオオオ

カノン「あ、あなたは!?」

飛龍「俺の名は皇飛龍。青き龍の魂を持つゴッドイーターだ。」

カノン「皇・・・、飛龍・・・。」

ギャオオオオ

サクヤ「飛龍、来るわよ!」

飛龍「ええ。戦闘開始!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン

飛龍「よし!捕食形態だ!」

ガブッ、バッ

飛龍「よし!捕食成功!サクヤさん!」バシュッ

ギュイーン

サクヤ「受け取ったわ!喰らいなさい!」ドゴーン

ギャオオオオオオ
ズドーン

17: 2015/01/17(土) 22:01:40 ID:h/JAN6vk
飛龍「そしてそのまま捕食だ!」

ガブッ、バッ

飛龍「これで任務完了。怪我はないか?」

カノン「ええ。大丈夫です。ありがとうございました・・・。」

サクヤ「ふう・・・。あと少し遅かったらやられたかもしれないわね。」

飛龍「ええ。ギリギリ間に合ってよかったですね。そろそろ戻りましょうか。」

サクヤ「そうね。」

18: 2015/01/17(土) 22:10:22 ID:h/JAN6vk
エントランス

飛龍「ふう・・・。少し休むか・・・。」コツコツ

飛龍「おっ、先客がいたか。隣空いてるか?」

「ん?あぁ、いいよ。」

飛龍「ありがとう。」

「そういえばさ、あんたってもしかして新型の新人?」

飛龍「そうだけど・・・。」

「じゃあ、異世界から来て、ヴァジュラをブラスターで撃破した噂の新人かー。それなら俺と同期ってことだな。俺は藤木コウタって言うんだ。」

「へぇ、俺と同じ新人か。俺は皇飛龍。よろしくな!」

コウタ「こちらこそ!そう言えば訓練どうだった?」

飛龍「順調だけど、近接での戦い方が多いんだよな・・・。」

コウタ「新型は近接戦闘と遠距離戦闘の訓練を受けるんだよな……まあ頑張ろうぜ!」

飛龍「ああ。」

19: 2015/01/17(土) 22:21:29 ID:h/JAN6vk
カノン「あ、あの!今、お時間よろしいですか?」

飛龍「ん?あっ!あの時の!」

カノン「ええ。さっきは助けてくださってありがとうございました!」

飛龍「い、いえ。倒したのはサクヤさんですけどね・・・。」

ブレンダン「でも、フェンリルに入って数日しか経ってないのにコンゴウを相手にするなんて凄いことだぞ。」

コウタ「え!? そうなの!?それってすげえことじゃん!」

飛龍「いや、本当は一人で俺が一人でなんとかしたかったんだけど、神機の扱いにはまだ慣れていないからな。他の武器は扱えるんだけど・・・。」

タツミ「まあ、最初はこんな物さ。時間が経てば慣れてくるって。」

飛龍「そうですね。」

タツミ「まあ、君が何と言おうとカノンを助けてくれたことには俺たち防衛班は感謝してるんだから礼くらいさせてくれ。本当にありがとう。」

ブレンダン「礼を言う。」

カノン「ありがとうございます!」

20: 2015/01/17(土) 22:30:24 ID:h/JAN6vk
飛龍「どういたしまして。それに俺たちはこれから一緒に戦う仲間なんですから、助けるのは当然ですよ。それに、助けを求める仲間を、ましてや女を見頃しにするのは許されない事です。だから助けに行きました。」

タツミ「なるほど。やっぱり異世界から来た人間はどこか違うな。」

カノン「リュウガくんは本当にいい人なんですね!」

ブレンダン「カノンから聞いたけど色んな意味で面白い奴だな。戦い方も俺たちのとは根本的に違うようだ。」

コウタ「どういうことですか?」

ブレンダン「新型の戦い方だ。素早い動きで敵を翻弄した後、すぐに攻撃を仕掛けたり、上空に飛んで射撃をしたり・・・。」

コウタ「そ、空まで飛べるのか!?」

飛龍「8歳の頃に飛行訓練を受けていたからな。」

カノン「あの、これ助けてくださったお礼ですけど……。」

飛龍「?」

ガサゴソ

飛龍「おお!クッキーじゃないか!」

カノン「あの、私お菓子作るの得意なんです。それで今回はクッキーを焼いたんです。」

コウタ「マジかよ!いいな~。」

パクパク

飛龍「すごくおいしいです!ありがとうございます!」

カノン「どういたしまして。また今度にクッキー作りましょうか?」

飛龍「お願いします!」

カノン「ふふ……はい、約束します。」

21: 2015/01/17(土) 22:35:07 ID:h/JAN6vk
タツミ「まあ、親睦を深められたってことで今は失礼するわ。俺たちはこれから任務あるし。」

ブレンダン「カノンの方はアイテムの貯蔵も完了したことだしな。」

コウタ「そうだったんですか。」

飛龍「でも、大丈夫ですか?さっきまで戦っていたのに?」

カノン「飛龍君が守ってくれたからダメージ無かったんです。今日は調子がいい気がします。」

飛龍「そうですか。良かった~。」ホッ

タツミ「そういえば名乗ってなかったな。俺は大森タツミ。タツミって呼んでくれ。」

ブレンダン「ブレンダン・バーデルだ。ブレンダンと呼んでくれ。」

カノン「私は台場カノンです。よろしくお願いします」

コウタ「俺は藤木コウタっていいます!今後ともよろしくお願いします。」

飛龍「俺は皇飛龍。青き龍の魂を持つ異世界からの戦士です。よろしくお願いします!」

タツミ「おっ。いい返事だな。これからもよろしくな。」

飛龍「はい!」

リンドウ「あの新人。今度のはマジで面白い奴だな。」

サクヤ「そうね。アナグラが活気づきそうだわ。」

続く

22: 2015/01/17(土) 22:51:17 ID:h/JAN6vk
次回予告

飛龍がさまざまな任務を次々とこなし、期待の新人という称号を手に入れた。

それから1週間後、新たな新型兵士が入って来た。

彼女の名はアリサ・イリーニチナ・アミエーラ。ロシアからの美少女だ。

だが、彼女は初対面の人を侮辱したり、先輩に対して暴言を吐いたのだ。

飛龍はこの事態にどう対応するのだろうか?

次回、新型兵士との邂逅。青き龍よ、奇跡を起こせ!

23: 2015/01/17(土) 22:51:48 ID:h/JAN6vk
第2話 新型兵士との邂逅

24: 2015/01/17(土) 22:56:55 ID:h/JAN6vk
鉄塔の森

「やあ、君が噂の愉快な新人君だね?」

飛龍「はい。飛龍です。」

「僕はエリック。エリック=デア=フォーゲルヴァイデ。よろしく。」

飛龍「こちらこそ。今日はよろしくお願いします。」

エリック「君の自己紹介はエントランスで聞かせてもらったから普段通りの喋り方で構わないよ。僕たちは共に戦うゴッドイーターだからね。」

飛龍「……もう先輩とか関係ないんだな。ここ。」

エリック「それで、あっちが相方のソーマだ。無口だけど悪い奴じゃないから仲良くしてやってくれ。」

ソーマ「エリック。余計なこと言うんじゃねえ。」

飛龍「ああ。この前は世話になった。改めてだが、俺は飛龍。よろしくな!」

ソーマ「慣れ合う気はねえ。俺に関わるんじゃねえ。」ザッ

エリック「おい、ソーマ!」

ザッザッ

飛龍「行っちゃったか・・・。そういう奴もいるもんだな・・・。」

25: 2015/01/17(土) 23:08:47 ID:h/JAN6vk
エリック「すまない。彼は少し気難しいだけなんだ。」

飛龍「気にしないでくれ。こんな世の中だからどんな人間がいてもおかしくないからな。それにあいつを悪い人とは思わない。」

エリック「そうか。そう言ってくれると助かるよ。」

飛龍「どういたしまして。」

ソーマ「エリック!上だ!」

エリック「しまっ・・・!」

ズバアアアア

エリック「な!?」

飛龍「人が話をしている最中に攻撃をするとはいい度胸だな。」

エリック「ひ、飛龍くん・・・。」

飛龍「これで終わりだ!」ズバアアアア

ズドーン

飛龍「まずは一匹。あとは待ち伏せしている奴等だけだな。エリックさん、立てるか?」

エリック「あ、ああ・・・、すまない。」

飛龍「さて・・・、戦闘開始だ!」

ソーマ「エリック、すぐに戦闘態勢に入るぞ!」

エリック「分かった!」

26: 2015/01/17(土) 23:12:50 ID:h/JAN6vk
ギャオオオオオ

飛龍「貴様等はこれで十分だ。神機解放!」

ギュオオオオオ、ガシャンガシャン

飛龍「奥義発動!龍王回転斬!!」ギュオオオ

ズバアアアアアア

飛龍「話にも何もならなかったな。」ジャキッ

ズドーン

飛龍「さてと。そちらの方は・・・。」チラッ

ズドーン

飛龍「駆けつける暇はなかったようだな。」

27: 2015/01/17(土) 23:26:53 ID:h/JAN6vk
エリック「驚いたよ。まさか多くのアラガミを倒すとは・・・。」

飛龍「こういう戦いは小さい頃からあったからな。」

エリック「小さい頃って・・・、いつから戦いに参加したんだい!?」

飛龍「俺が10歳の頃。」

エリック「小学生からじゃないか!これはいくら何でもすご過ぎるよ!」

飛龍「ええ。母上からの命令で参加する事になっちゃいまして・・・。」

エリック「た、大変なんだね・・・。」

ソーマ「エリック。今回はあのルーキーがいなかったら氏んでいた……そのことを忘れるな。」

エリック「そ、そうだな……。」

ソーマ「ようこそクソッタレな職場へ。ここはてめえが住んでいた所とは違う。その事を忘れるな。」

飛龍「分かっているよ、ソーマ。」

ソーマ「フン・・・。これだけは言っておく……俺とは関わるな。氏にたくなければな。」

飛龍「どういう意味だ?」

ソーマ「深い意味はねえ……帰るぞ。」

エリック「おい、ソーマ!」

28: 2015/01/18(日) 10:49:34 ID:FqJR1H7Q
飛龍「別にいいですよ。信用は後で勝ち取るので。それにソーマは悪い人なんかじゃない。」

エリック「えっ?」

飛龍「ソーマはあなたの危険を伝えた時に確信した。奴は良い奴だ。俺は気に入ったぜ。」

エリック「そうか……本人は否定するかもしれないが絶対に喜ぶだろう。」

飛龍「そうだろうな。」

29: 2015/01/18(日) 10:54:24 ID:FqJR1H7Q
エントランス

リンドウ「聞いたぜ。お前さん、エリックを助けたんだってな。」

飛龍「もう知っているのですか?」

リンドウ「お前の報告中にエリックが感謝してたぞ。『彼には借りができた』ってな。」

「エリックー!」

エリック「ただいまエリナ。良い子にしてたかい?」

エリナ「うん!」

エリック「そうか、それなら何かプレゼントしてあげよう。」

エリナ「やったー♪」

飛龍「兄妹か・・・。俺にも姉が2人いるんだけど、別の任務に就いているからな・・・。」

リンドウ「お前さんにも姉が2人いたのか。俺は姉が一人いるけどな。」

飛龍「ああ。ツバキさんですね。それに俺はあの二人の笑顔を護ったんだ。もしかしたらあんな光景なんて訪れず、誰かが泣いてたのかもしれませんね……。」

リンドウ「だろうな。」

30: 2015/01/18(日) 10:59:49 ID:FqJR1H7Q
リンドウ「それでよ。ソーマのことをお前はどう思う?」

飛龍「ソーマかぁ……文句なしの良い奴だと思います。」

リンドウ「へぇ、それまたどうして?」

飛龍「彼の目を見てすぐに分かったんです。仲間が氏ぬことを恐れている……だからあいつは仲間を寄せ付けないようにしているんです。それに彼は俺と同じく、小さな時から戦場に立っている……その分、氏んでいった奴のことを覚えているんだ。」

リンドウ「そうか。お前さんも苦労していたんだな。」

飛龍「ええ。俺はこれ以上仲間を失いたくありませんので。それにソーマも俺の大切な仲間です。彼を縛り付ける鎖や深い闇も、俺が破壊させてみせます!必ず!」

リンドウ「そうか。頑張れよ。」

飛龍「ええ。では、これにて。」

コツコツ

リンドウ「ソーマ。お前、しつこい奴に目付けられたな。とりあえず頑張れや。」

31: 2015/01/18(日) 11:05:56 ID:FqJR1H7Q
鎮魂の寺

飛龍「随分と寒いな・・・。ここも昔は四季に合わせてさまざまな催しが行われてだろうな。」

コウタ「ああ。早くアラガミを倒してさっさと帰ろうぜ。」

飛龍「そうだな。」

ギャオオオオ

飛龍「ついに来たか!戦闘開始だ!」

コウタ「おう!!」

バッ

飛龍「喰らいやがれ!」ズバッ

ウガアアアアアア

飛龍「さらに追い打ちだ!煉獄無双斬!」ズババババ

バリーン

コウタ(す、すげぇ・・・。)

飛龍「そしてそのまま捕食!」ガブッ

バッ

飛龍「受け取れ!」ドギュン

ギュイーン

コウタ「サンキュー!」

飛龍「今だ!」

コウタ「喰らえ!」ドギュン

ギャオオオオオ
ズドーン

飛龍「よし!コアの回収っと。」

ガブッ

32: 2015/01/18(日) 13:21:01 ID:FqJR1H7Q
飛龍「ふう・・・。これで始末完了だな。」

コウタ「すっげー・・・。これがお前の実力なのか?」

飛龍「いや、俺の力はそんな物じゃないぜ。今のはほんの一部だったからな。」

コウタ「ま、マジかよ・・・。」

飛龍「んじゃ、そろそろ帰るとするか。」

コウタ「お、おう・・・。」

ザッザッ

コウタ(俺もお前みたいな力があれば、家族を守りきることができるのだろうか・・・。)

33: 2015/01/18(日) 13:31:21 ID:FqJR1H7Q
それから数日後

飛龍「新しい仲間ですか?」

ツバキ「そうだ。しかもお前と同じ新型の戦士だ。」

飛龍「誰なんだろう?」

ツバキ「こちらだ。」

コツコツ

飛龍(うわぁ・・・。すごい美人だ・・・。)

「本日一二○○付けでフェンリル極東支部第一部隊の配属になりました。アリサ・イリーニチナ・アミエーラと申します。」

コウタ「女の子ならいつでも大歓迎だよ。」

アリサ「よくそんな浮ついた考えで今まで生き残ってこれましたね?」

グサッ

コウタ「」ズーン

ツバキ「彼女は実戦経験こそ少ないが、演習では優秀な成績を収めている。追い抜かれないよう気を引き締めろ。」

コウタ「り、了解……。」

飛龍「だ、大丈夫か?」

34: 2015/01/18(日) 14:04:09 ID:FqJR1H7Q
ツバキ「リンドウ、お前の下にアリサを付ける。そして飛龍。お前の方が新型で実戦を経験している先輩だ……くれぐれも『見本』となるように振る舞えよ?」

飛龍「み、見本って・・・、どういう事ですか?」

ツバキ「あり得ないことだが、アリサがお前のような戦い方を覚えたらどうするつもりだ?」

飛龍「そ、その時は徹底的に教え込むしかありません・・・。」

ツバキ「だろうな。リンドウ、お前はこれから書類の引き継ぎがあるから私と来い。その後にはシユウ討伐に飛龍とアリサをリンドウの付添の下で行ってもらう。」

飛龍・アリサ「はい。」

ツバキ「それではその任務を受注しておいてくれ。リンドウが戻るまでは各自待機だ」

コツコツ

飛龍「初めまして。俺は皇飛龍だ。」

アリサ「あなたが噂の新型ですか?」

飛龍「噂?」

アリサ「史上最大の力を持っていますが、私達とは違う別の世界から来ましたよね?」

飛龍「そ、そうだが・・・。」

アリサ「おまけに小さい頃から戦場に立たされて、ゴッドイーターになった理由もその理由なのでしょう。」

サクヤ「ちょっとアリサ……。」

アリサ「幾ら新型の適正があるからってこんな危険人物をゴッドイーターにするなんて品性を疑いますね。」

コウタ「この、いい加減に……!」

飛龍「止めておけ。彼女は彼女なりの考えがある。それに彼女には心の中に何か悩みがあるそうだ。」

アリサ「な!?何故そのような事を!?」

飛龍「俺は人の心を読むことができるのさ。いくら誤魔化そうとしても、俺の目には誤魔化せないぜ。」

アリサ「・・・ふん。」

コウタ「すっげー・・・。お前、こんな能力まで持っていたなんて・・・。」

飛龍「まあな。それにアリサが言った事は別に気にしていないからな。」

35: 2015/01/18(日) 14:07:34 ID:FqJR1H7Q
タツミ「第一部隊。なんか大変そうだな。」

飛龍「あっ、第2部隊の皆さん。」

カノン「今のは言い過ぎですよ……飛龍くんはいい人なのに……。」

ブレンダン「カノンと同感だ。大勢の人前で言うべき言葉とは思えん。」

飛龍「初対面ではあんな態度を取る人は多いだろうし、自分でも分かっている。別に気にする事じゃないから。」

サクヤ「私からも何か言っておくから……気を落とさないでね?」

飛龍「ああ。」

タタタタ

飛龍「それじゃ、任務に行って来る!」

ヒバリ「行ってらっしゃいませ。」

36: 2015/01/18(日) 14:12:37 ID:FqJR1H7Q
旧市街地

ザッザッ

リンドウ「よ、待たせたな。」

飛龍「あっ、リンドウさん。」

リンドウ「今日は新型2人との共同任務か……まあ、足を引っ張らないようにすっから。」

飛龍「何言っているんですか……。」

アリサ「旧型は旧型なりの仕事をしていただければいいと思います。」

飛龍「お、おい!なんてことを言うんだ!」

リンドウ「ま、気楽にやるさ。」

スッ

アリサ「きゃあっ!」ビュン

リンドウ「あ~……随分と嫌われたようだな。」

アリサ「あ、いえ、すみません……。」

リンドウ「緊張してるようだな……ならアリサ、空を見ろ。そして動物に似た雲を探すんだ。そうすれば落ち着くぞ?それを見つけるまではここを動くな?見つけたら合流しろ。」

アリサ「ちょっ、何で私がそんなこと……。」

リンドウ「いいから探せ。これは命令だ。飛龍は俺と来い。」

ザッザッ

アリサ「なんでこんなこと……。」

飛龍「意外と律義だな。」

37: 2015/01/18(日) 14:24:00 ID:FqJR1H7Q
リンドウ「あの子な、ちょっとワケありなんだ。成績は優秀でも精神の方が不安定らしい。こんな時代だから無理もねえことだろうがな。」

飛龍「確かにそうですね。ん?あれって・・・。」

リンドウ「そう。あれがシユウだ。堂々と歩いているから見つけやすいけどな。」

飛龍「なるほど。あっ、こっちに気付いた。」

ギャオオオオオ

飛龍「だったら戦うしか方法はない!行くぜ!」ダッ

リンドウ「待て!もう一匹来るぞ!」

飛龍「へ?」

ギャオオオオオ

飛龍「2匹来たとは・・・。これは予想外だな。」

アリサ「只今到着しました!」

リンドウ「おっ、アリサか。ここは2手に別れるぞ。飛龍とアリサはそっちを。俺はこっちだ!」

飛龍「よし!アリサ、行くぞ!」

アリサ「はい!」

38: 2015/01/18(日) 14:30:49 ID:FqJR1H7Q
ヒュンヒュンヒュンヒュン

飛龍「そこだ!」ズバッ

ギャオオオオ

飛龍「アリサ!」

アリサ「ええ!」ドガガガガ

ギャオオオ

アリサ「たあ!」バッ

ズドーン

アリサ「うっ!」

グルアアァァ

アリサ「しまっ!」

ガシッ

アリサ「へ?」

飛龍「伏せろ!」

アリサ「は、はい!」

飛龍「うおおおおおおおお!!」ギュイーン

アリサ「あ、アラガミを持ち上げた!?しかも上空へ!?」

飛龍「秘技、青龍地獄落とし!」ドゴオオオオ

アリサ「ど、何処に向かっているんですか!?待ってくださーい!」

39: 2015/01/18(日) 14:33:13 ID:FqJR1H7Q
ゴオオオオオオ

リンドウ「何だ!?」

飛龍「リンドウさん!離れてください!」

リンドウ「お、おう!」ビュン

飛龍「そのまま別のシユウに直撃だ―――――!!」

ゴチーン

アリサ「ちょ、直撃した・・・。」

リンドウ「しかもアラガミを持ち上げるとは・・・。こんな奴、今まで見た事ないぞ・・・。」

ズッドーン

飛龍「へへっ。任務完了。」

リンドウ「さてと、コアを回収するか。」

飛龍「はい。」

ガブブッ

40: 2015/01/18(日) 14:45:32 ID:FqJR1H7Q
アリサ「アラガミを持ち上げるなんて・・・。今までこんな人はいませんでしたよ・・・。」

飛龍「まあな。あのくらいだったら簡単に持ち上げるさ。」

アリサ「す、すごいですね・・・。」

飛龍「んじゃ、さっさと帰ろうぜ。」

アリサ「え、ええ・・・。」

飛龍「ん?顔が赤くなっているが・・・。」

アリサ「な、何でもありません!」

41: 2015/01/18(日) 14:59:44 ID:FqJR1H7Q
翌日

ヒバリ「住民地区付近にアラガミ反応が出たとのことでタツミさんたち防衛班が住民避難の任務を行っている模様、接敵の可能性は未だ断定できません。接敵を許してしまうと防衛班だけでは厳しい予想となります。」

飛龍「状況は?」

ヒバリ「中型アラガミが二体同時に居住区に接近しているとのことです。もし、よければ念のために向かってほしいとのことです。」

アリサ「アラガミとの戦闘は可能性での話ですよね?」

ヒバリ「はい。今のところは離れていていますが交戦の可能性は充分だと言えます。」

飛龍「なるほど。だったらそれに決めるとするか。」

アリサ「ちょっと待ってください。住民の避難なんて防衛班に任せてればいいじゃないですか。」

飛龍「いや、近くにアラガミが来るなら無視できないじゃないか。」

アリサ「私たちが行かなくても素通りする可能性だって・・・!」

飛龍「お前、仕事内容は俺に任せるって言ったよな?」

アリサ「それはそうですが……。」

飛龍「ならここでは俺に従え。自分の言葉には責任取ってもらうからな。」

アリサ「……。」

42: 2015/01/18(日) 15:12:33 ID:FqJR1H7Q
飛龍「で、タツミたちは今どこに!?」

ヒバリ「住民地区西側です!接敵するとしたら五分後と……。」

飛龍「どうした!?」

ヒバリ「そ、それが、アラガミが突然住民の元に進路変更、進行速度も速くなって……!」

飛龍「こうしちゃいられない!アリサ、行くぞ!!」ダッ

アリサ「え!?ちょっと待って……!」

43: 2015/01/18(日) 15:16:08 ID:FqJR1H7Q
外部居住区西側

ドゴーン

タツミ「くそ!二体同時に来やがって!」

カノン「しつこいんだよ!!さっさと爆散しなさいよ!」ドゴーン

タツミ「くそ! アナグラの奴らが出払っている時に限って!」

ブレンダン「タツミ!無駄口を叩いている暇はないぞ!」

タツミ「分かってるよブレ公!」

ドゴーン

タツミ「ぐっ!!」

ブレンダン「タツミ!ぐああぁ!」

ズドーン

カノン「タツミさん!ブレンダンさん!」

ギャオオオオ

カノン「ひ・・・!」

飛龍「させるか!」ズバアアアア

カノン「ひゃはははははは!あんたもイっちゃえ!」ドゴーン

スタッ

44: 2015/01/18(日) 15:23:09 ID:FqJR1H7Q
カノン「飛龍さん!」

タツミ「飛龍!」

ブレンダン「来てくれたのか!」

飛龍「タツミ!ここからは俺達も助太刀する!」

タツミ「俺達?」

ドガガガガガ、スタッ

アリサ「まったく、だらしないですね。」

タツミ「なるほど、新型大集合って訳か。」

飛龍「ブレンダン!そのでかい剣が泣いてるぞ!」

ブレンダン「ふ、ならここから汚名返上しなければな。」

飛龍「そう来ないとな!」

ギャオオオオオ

飛龍「俺達はグボロを倒しに行く!タツミ達はシユウを!」

タツミ「分かった!」

ブレンダン「任せてくれ!」

カノン「いいわぁ、肉片にしてあげる!!」

飛龍「ひ、豹変した!?」

タツミ「ああ。カノンは戦闘態勢に入るとこの姿になるんだよ・・・。」

飛龍「な、なるほど・・・。」

アリサ「無駄口を叩かないでさっさとやりますよ!」

飛龍「オーライ!」

45: 2015/01/18(日) 15:35:01 ID:FqJR1H7Q
ドゴ-ンドガーン

飛龍「さてと・・・、ここからは俺のステージだ!スパークモード発動!」

<スパークモード!雷撃の力で敵を倒せ!>

バチバチバチバチ

アリサ「神機が電撃の力を帯び始めた!?」

飛龍「奴の弱点は電撃だ。これで決めさせてやる!!」

ギャオオオオ

飛龍「喰らいやがれ!サンダー・ブレード!!」ズバアアアアア

グギャアアアアアア
ズシーン

アリサ「す、すごいですね・・・。こんな能力まであったなんて・・・。」

飛龍「まあな。さてと、タツミ達はどうかな・・・?」

46: 2015/01/18(日) 15:38:16 ID:FqJR1H7Q
タツミ「よし!そろそろ止めを刺すぞ!」

ブレンダン「ああ!」

スッ

タツミ「!?」

カノン「射線上に入るなって……私、言わなかったっけ?」

ドッゴーン

タツミ・ブレンダン「ギャアアアアアアア!!!」

ズドーン

飛龍「あら・・・。」

アリサ「ドン引きです……。」

カノン「やりましたー♪」

ヒュウウウウウ

47: 2015/01/18(日) 15:44:06 ID:FqJR1H7Q
しばらくして

飛龍「ふう・・・。これで任務完了だな。」

カノン「あの、お疲れ様です。」

飛龍「ああ。」

カノン「今日は本当にありがとうございました!飛龍さんたちが来なかったら危なかった所です。」

飛龍「なーに。仲間がピンチになると黙っちゃいられないからな。で、タツミとブレンダンは?」

カノン「他の隊の人に住民の皆さんの護送の引き継ぎを行っている所です。大抵はお二人がやってくれるんです。甘えちゃいけないって分かってるんですけど……。」

飛龍「あの二人なりの気遣いだからな。」

カノン「飛龍さんは優しいんですね。困っている人たちを助けたりしてくれるんですから。」

飛龍「困っている人たちを放って置けるわけにはいかないからな。」

カノン(何かしてあげられないかな?)

飛龍「ん?向こうが騒がしいぞ?」

カノン「あっ、タツミさんとアリサさんが言い争ってますね。」

飛龍「ちょっと行って来る。」ダッ

カノン「あ、私も行きます!」

48: 2015/01/18(日) 15:47:38 ID:FqJR1H7Q
タツミ「だから住民を混乱させるようなことはするなって言ってるだろ!?まず大事なのは住民の安全だろうが!」

アリサ「本気で言ってるんですか?本来私たちゴッドイーターはアラガミを頃すのが本来の目的なんですよ?こうやって私が手伝ってあげていることに感謝すべきなのではないのですか?」

飛龍「ブレンダン。何があった?」

ブレンダン「飛龍か……。」

カノン「この子がどうかしたんですか?」

「お姉ちゃん……お姉ちゃんどこー!?うぅ~……!ぐすっ。」

ブレンダン「タツミが事情を聞こうとしたんだがな、そこでアリサの奴が『いない人間を探すのは時間の無駄』だと……。」

飛龍「……ガキの前で言ったのか?」

カノン「ひどい……。」

タツミ「だからと言って人の感情を無視していい理由にはならないだろう!」

アリサ「人の心配よりもアラガミの駆除が存在意義です。あなた方は本当にゴッドイーターとしての自覚があるんですか?」

飛龍「ブレンダン。そいつの耳を塞いでくれ。」

ブレンダン「何をするつもりだ?」

飛龍「少し叱ってくる。」

ブレンダン・カノン「「!!」」

49: 2015/01/18(日) 15:51:25 ID:FqJR1H7Q
飛龍「2人共、そこまでだ!」

タツミ「飛龍!」

飛龍「アリサ。人の心配よりもアラガミの駆除が存在意義だと言ったそうだな。今の発言は酷すぎるぞ!!」

アリサ「!?」

飛龍「ゴッドイーターは討伐だけでなく、住民を守らなきゃいけない立場もあるんだ。お前はそれが分からないのか!!」

アリサ「・・・。すみません。帰って頭冷やします。」

飛龍「ああ・・・。」

タタタタタ

50: 2015/01/18(日) 15:59:17 ID:FqJR1H7Q
タツミ「飛龍、さっきは悪かった。」

飛龍「……頭下げるのはこっちの方だ。つい頭に血が登っちまって、怒りのままにあいつやあんたに八つ当たりしてしまった。」

タツミ「いや、お前がいなきゃずっとあのままだった。」

飛龍「そうか。俺も失礼する。」

ブレンダン「ああ・・・。」

飛龍「姉ちゃん。どこでいなくなったのか分からねえのか?」

少年A「……街の中……どこか行っちゃった……。」

飛龍「下を向くな。お前が下を向いていたら姉ちゃんも探せねえだろ?」

少年A「う……うぅ……。」

飛龍「安心しろ。アラガミの野郎が現れたその時まではずっとあの兄ちゃんたちが戦ってたんだ。その時まで誰も食われていない。」

少年A「ほ、本当……?」

バッ

少年A「わっ!」

飛龍「いいか!何事も中途半端に終わらせるな!!お前が諦めなければどんなことだってできる!下向いて涙流すより、前向いて信じる道を進め!!」

少年A「で、でも……。」

飛龍「絶対に諦めるな!出てこないならお前が探し出せ!お前が姉ちゃんを護るんだ!!お前は姉ちゃんを信じろ!お前の姉ちゃんはお前を置いて逃げるような奴なのか!?」

少年A「ううん……。」

飛龍「それならお前も逃げずに戦え!姉ちゃんだってお前の助けを待っているはずだ!」

少年A「う、うん……。」

飛龍「おっ!あれってもしかして姉ちゃんじゃないか?」

少年A「あっ!お姉ちゃん!」

タタタタタ

タツミ「良かったな。見つかって。」

飛龍「ああ・・・。元気でな!」

少年A「うん!ありがとう、お兄ちゃん!!」

51: 2015/01/18(日) 16:04:53 ID:FqJR1H7Q
少し離れた場所

飛龍「ふう・・・。これから先、どうすればいいのか分からなくなってきたぜ・・・。」

飛龍「あとアリサには言い過ぎちゃったな・・・。今頃、落ち込んでなきゃいいけど・・・。」

続く

52: 2015/01/18(日) 16:22:26 ID:FqJR1H7Q
次回予告

飛龍達はヴァジュラ討伐の為、崩壊した街に向かった。そしてヴァジュラを討伐した後、リンドウたちと出会ってしまった。

その時、プリヴィティ・マータの群れに囲まれてしまい、絶対説明の状況に!

さらにアリサの行為でリンドウと離れ離れになってしまい、撤退せざるを得なくなった。

だが、飛龍は瓦礫を破壊し、リンドウの手助けに向かい始めた。

果たして飛龍は仲間を救出し、生きて帰る事ができるのか!?

次回、絶望への抵抗。青き龍よ、奇跡を起こせ!

53: 2015/01/18(日) 16:22:50 ID:FqJR1H7Q
第3話 絶望への抵抗

54: 2015/01/18(日) 16:46:56 ID:FqJR1H7Q
エントランス

飛龍「今回はヴァジュラ討伐か。そう言えばサクヤ達と初めて会った時は追いかけられたな。」

サクヤ「で、飛龍は振り返って武器を出し、そのままヴァジュラを倒したわね。」

飛龍「あ、ああ・・・。」

ツバキ「今回はお前たち四人でこのヴァジュラの討伐となる。今までの相手と思って油断していたらやられると思え。」

飛龍「分かりました。」

ツバキ「知っている通りヴァジュラの電撃にはスタン、つまり身体を痺れさせて動けなくする攻撃が含まれている。くれぐれも気を付けろ。」

飛龍「つまり雷属性という訳か。こいつは地面属性の攻撃をしなきゃダメだな。」

ツバキ「以上でブリーフィングは終了だ!この後すぐに街エリアに行ってもらう!それまで準備を済ませておけ!」

飛龍達「はっ!」

55: 2015/01/18(日) 16:49:36 ID:FqJR1H7Q
街エリア

サクヤ「この辺りにいるのは間違いなさそうね……索敵しましょう。」

飛龍「ああ。そのまま見つけた奴から交戦するんですか?」

サクヤ「流石にコウタや飛龍じゃあ荷が重いと思うからルーキー組には私かソーマのどちらかを付けるわ。」

飛龍「という事は2組か。俺はソーマと行動する。サクヤさんはコウタと行動してください。こいつ、見つけたとしても腰を抜かすかもしれねえし、信号弾も失敗しそうなんで。」

コウタ「ひでぇ!」

飛龍「んじゃ、行くぞ。」

ソーマ「ああ。」

56: 2015/01/18(日) 16:54:39 ID:FqJR1H7Q
テクテク

ソーマ「飛龍。お前はどういう覚悟でこの職場に来た?」

飛龍「ああ。俺は母上の命令だけでなく、この世界で困っている人達を放って置けなかったんだ。それにゴッドイーターだけが敵に立ち向かえる、だけど他の奴等は氏ぬのを恐れて何もしない。俺はそれが嫌なんだ。」

ソーマ「この世界はそれが普通だからな。」

飛龍「それに何もできなきゃ何も変わらない。自分自身が動かなきゃダメだからな。」

ソーマ「お前・・・。」

飛龍「おっと。ヴァジュラの姿が見えたな。」

ソーマ「ああ。すぐに接近して・・・。」

飛龍「いや、もう気づかれてるぞ。」

ギャオオオオ

ソーマ「何故そうなる?」

飛龍「さあな。ソーマ、信号弾を!」

ソーマ「分かった!」シュッ

ドンドーン

飛龍「さてと・・・、やりますか!!」

57: 2015/01/18(日) 16:58:52 ID:FqJR1H7Q
ドドドドド

飛龍「おっと!」ビュン

サクヤ「お待たせ!」

ソーマ「ようやく来たな。援護を頼む!」

コウタ「おう!!」

飛龍「神機解放!アースモード、発動!」

<アースモード発動!大地の力で薙ぎ倒せ!>

ギュオオオオオ、ガシャンガシャン

飛龍「これで電撃対策はバッチリだ。さあ、来い!」

ギャオオオオ

飛龍「そこだ!!」ドギュンドギュン

グオオオオオ

ソーマ「ふっ!」ズバッ

コウタ「えい!」ドギュンドギュン

サクヤ「もらった!」ドギュン

58: 2015/01/18(日) 17:34:48 ID:FqJR1H7Q
ソーマ「飛龍、止めを!」

飛龍「分かった!アースブレイド!!」ズバアアア

ドッゴーン

飛龍「終わったな。」

ソーマ「ああ。それにしてもお前、魔術も使えるのか?」

飛龍「小さい頃から修業したからね。いずれも免許皆伝さ。」

コウタ「じゃあ、もしかしたら他の大型アラガミも倒せる事ができるのか!?」

飛龍「さあな。んじゃ、さっさと・・・って、リンドウさん!?」

リンドウ「お前等もここに来ていたのか。しかも同じ区画に2チームが居合わせるとは・・・。」

コウタ「いったいどうなってんだ?」

飛龍「まあ、とにかく済ませた方がいいかもな。」

リンドウ「そうだな。俺とアリサは引き続き任務を続行する。お前等は外の見張りを頼む。」

ザッザッ

59: 2015/01/18(日) 17:37:58 ID:FqJR1H7Q
飛龍「こういう事って珍しいんじゃ・・・。」

サクヤ「珍しい……というよりこんなこと初めてよ。同一区画に二チームが出くわすことは無いはずなのに……。」

ソーマ「いや、もしかしたら何か裏があるかも知れない。何者かが仕掛けた罠だろう。」

飛龍「そうかも知れないな・・・。っと、どうやら敵が来たようだぜ。」

グルルルル

ソーマ「やっぱりか。これは戦うしか方法はないな。」

飛龍「ああ。早速・・・。」

アリサ「いやああぁぁぁ!!」

ガラガラガラガラ

飛龍「教会の中から悲鳴が!?こうしちゃいられない!」

コウタ「飛龍!」

60: 2015/01/18(日) 17:43:26 ID:FqJR1H7Q
飛龍「大丈夫か!?」

アリサ「違う……違うの……パパ、ママ……。」

飛龍「落ち着いてくれ!俺の事が分かるか!?」

アリサ「あ……うぅ……うああああああん!」

飛龍「駄目だ・・・。これは重傷だな。」

バッ

ソーマ「飛龍!このままじゃあもたねえ!撤退するぞ!」

飛龍「ああ!リンドウさん!退路は確保した!逃げるぞ!」

リンドウ「そうか!ならお前等だけでアナグラへ戻れ!!」

サクヤ「何言ってるのリンドウ!?」

飛龍「まさか・・・。瓦礫の奥でリンドウさんが戦っているんじゃ・・・。」

コウタ「ええっ!?」

サクヤ「嫌よリンドウ!!あなたを置いて逃げるなんて!!」

リンドウ「聞こえなかったのか命令だ!!アリサを連れて全員でアナグラに戻れ!!」

飛龍「くだらない事を言うな!!ここで氏ぬ気なのか!?」

リンドウ「その声は飛龍か!むざむざ氏ぬわけねえだろ!こいつ等片付けたら俺も帰るからそれまで配給ビールは取っておいてくれ!」

飛龍「くっ・・・。仲間を置き去りにして逃げ出す・・・。はっ!」

ソーマ「どうした飛龍?」

飛龍「同じだ・・・。あの時と・・・。」

61: 2015/01/18(日) 18:16:31 ID:FqJR1H7Q
2年前、荒れ果てた世界

ドゴーンドガーン

飛龍「恵理姉!エリエル姉!無事か!?」

恵理「何とかね・・・。」

エリエル「けど、隊長が・・・。」

飛龍「何!?」

「ハァ・・・ハァ・・・。」

飛龍「ゴルバ隊長!ご無事ですか!?」

ゴルバ「ああ。飛龍、彼女達を連れて逃げろ。」

飛龍「何を言ってるんですか!あなたが氏んだら家族はどうなるんですか!」

ゴルバ「大丈夫だ。俺の家族は副隊長が引き継いでくれる。」

飛龍「でも・・・。」

ゴルバ「これは隊長命令だ。すぐに逃げろ!!」

飛龍「・・・分かりました。」

タタタタタ

ゴルバ「さてと・・・、そろそろ行くか!うおおおおおおおお!!!」

ドッゴーン

飛龍「ゴルバ隊長――――――!!!」

62: 2015/01/18(日) 18:23:26 ID:FqJR1H7Q
回想終了

飛龍「俺はまた・・・、あの時と同じ行為を繰り返してしまうのか・・・。」

コウタ「お、おい。飛龍!?」

飛龍「そんなのは・・・、そんなのは・・・絶対に嫌だアアァァァァァ!!!」

ギュイーン

サクヤ「飛龍!何をするつもりなの!?」

飛龍「アンリミテッド・ブレイク!」ドゴオオオ

ズッドーン

サクヤ「が、瓦礫が・・・。」

コウタ「崩壊した・・・。」

ソーマ「・・・。」

リンドウ「は、破壊したのか!?」

飛龍「リンドウさん。俺はやっぱり引き返せない。あなたが氏んだらサクヤさんだけじゃない。皆だって悲しむに決まってる。それに、あの時と同じ出来事を繰り返したくない。」

リンドウ「飛龍・・・。」

飛龍「あなたも生きているのなら何も言わずに戦うんだ!生きる事から逃げるな!」

リンドウ「無茶だ!!お前が戦っても殺られちまう!!」

飛龍「俺はこんなところで退かないぜ。仲間を見捨てる事なんてできないし、逃げる訳にはいかない。たとえどんな状況でも俺は戦い続ける!青き龍の魂は、我の心の中にあり!」

ゴオオオオオ

飛龍「皇飛龍。いざ、参る!」バッ

63: 2015/01/18(日) 18:59:06 ID:FqJR1H7Q
リンドウ「生きる事から逃げるな・・・か・・・。まったく、お前のような問題児は初めてだな。」

スッ

リンドウ「飛龍。スタングレネードとかトラップは持ってるか?」

飛龍「十分にあります。」

リンドウ「よし!派手にやるとするか!」

サクヤ「私も戦うわ!」

飛龍「サクヤさん!」

サクヤ「飛龍の言葉、確かに心に響いたわ。私だってリンドウを失いたくないんだから!」

リンドウ「やれやれ。んじゃ、ソーマ達はアリサを連れて逃げてくれ。ここは俺達でなんとかする!」

ソーマ「分かった。コウタ、行くぞ!」

コウタ「ああ!」

タタタタタ

飛龍「では・・・、最大限解放!アンリミテッドモード!!」

<アンリミテッドモード!限界を超えて戦え!>

ギュイーン

飛龍「さて・・・、派手に暴れるとしますか!」

リンドウ「ああ!」

サクヤ「そうこなくっちゃ!」

64: 2015/01/18(日) 19:03:49 ID:FqJR1H7Q
ドゴーンドガーン

飛龍「龍王の一撃!」ズバッ

リンドウ「そこだ!」ズバッ

サクヤ「そこ!」ドギュン

ズドーンズドーン

飛龍「これで全部の様だな。」

リンドウ「いや、そうとは限らない。」

サクヤ「どういう事?」

リンドウ「あれだ。」ユビサシ

ズシンズシン

飛龍「あのアラガミは・・・、ディアウス・ピターか。これは相当ヤバいかもな・・・。」

グオオオオオオオ

リンドウ「ここは逃げるしか方法はないな。」

飛龍「だったら・・・。ウィングモード!」

<モードチェンジ!ウィング!>

パアアアアア

サクヤ「背中に翼が生えた!?」

飛龍「サクヤさん!ホールドトラップを!」

サクヤ「OK!」ビュン

パシッ

リンドウ「何をする気だ?」

飛龍「いい考えがあるんですよ。」ニカッ

65: 2015/01/18(日) 19:12:24 ID:FqJR1H7Q
飛龍「バスターモード!」

<バスターモード、発動!>

ガシャンガシャン

リンドウ「おお!あれはあの時の!」

飛龍「ホールドトラップをバスターにセット!」ガシャン

飛龍「そしてそのまま喰らいやがれー!!」ドッゴーン

ギャオオオオオ

サクヤ「成功したわ!」

リンドウ「よし!ズラかるぞ!」

プップー

飛龍「ん?あれは・・・。」

ブレンダン「リンドウさん、サクヤさん!!大丈夫ですか!?」

カノン「飛龍さん!!」

サクヤ「これはチャンスね!急ぎましょう!」

飛龍「ああ!」

タタタタタ

リンドウ「全員乗った!すぐに発進させろ!!」

タツミ「はい!」

ブロロロロロ

ギャオオオオオウ

66: 2015/01/18(日) 19:15:57 ID:FqJR1H7Q
車の中

飛龍「ディアウス・ピターか・・・。次に会うときは戦わなきゃいけないだろうな・・・。」

リンドウ「そうだな。いやー……今回はマジで駄目かと思ったぜ……お前等もありがとよ。」

ブレンダン「でも、本当に運が良かったです。もう少し第一班の報告が遅れてたと思うと……。」

カノン「一番頑張ったのはリュウガさんですよね。」

飛龍「うん。あの時の事を繰り返したくなかった・・・。それだけだ。」

サクヤ「あの時の事?」

飛龍「教えてあげるよ・・・。あの時の事を・・・。」

ブロロロロロ

67: 2015/01/18(日) 19:30:43 ID:FqJR1H7Q
エントランス

ツバキ「なるほど。そのような事があったのか・・・。」

飛龍「ええ。全て事実です。」

ツバキ「まあ、とりあえずは全員無事で良かった。だが、アリサは精神不安定の為、病室に運ばれた。」

飛龍「となると、彼女を落ちつかせる必要がありますね。」

ツバキ「ここはお前の出番だ。アリサを救ってこい!」

飛龍「はっ!」

タタタタタ

コウタ「まさかあいつにそのような過去があったなんて・・・。」

ソーマ「だが、あいつはそれを乗り越える事に成功した。俺も乗り越える事ができるのだろうか・・・。」

タタタタタ

飛龍(アリサ・・・。無事でいてくれ・・・。)

続く

68: 2015/01/18(日) 19:38:19 ID:FqJR1H7Q
次回予告

飛龍はアリサを落ち着かせた後、彼女の過去を覗き込んだ。

それはあまりにも残酷な物で、アリサを洗脳した者の正体まで映しだされた。

そしてアリサが原隊復帰した後、彼女は単独で任務に行ってしまった。

それに気付いた飛龍はアリサを助けに向かい始めた。果たして間に合う事ができるのか!?

次回、アリサとの誓い。青き龍よ、奇跡を起こせ!

69: 2015/01/18(日) 19:38:52 ID:FqJR1H7Q
第4話 アリサとの誓い

70: 2015/01/18(日) 19:44:18 ID:FqJR1H7Q
病室前

アリサ「嫌アアアアア――――!!」

飛龍「この声・・・、アリサだ!」

コツコツ

「ちょっと待ちたまえ。」

飛龍「あなたは?」

「私の名は大車ダイゴ。彼女の専属医だ。」

飛龍「俺の名は皇飛龍だ。」

オオグルマ「お前の噂は聞いているよ。だが、彼女との面会は無理だ。あの調子じゃ・・・。」

飛龍「いえ、それでも大丈夫です。」

オオグルマ「いや、無理だって・・・。」

飛龍「心配しないでくださいよ。こういうのには慣れてるんで。」

ウィーン

アリサ「パパ・・・、ママ・・・、違うの・・・。」ガタガタ

飛龍「かなり酷い状態だな・・・。だったら俺が・・・。」スッ

ガシッ
パアアアアア

飛龍「な、何だ?」

アリサ「あ・・・、ああ・・・。ひ、飛龍?」

飛龍「良かった。落ち着いたみたいだな。」

オオグルマ「お、収まった!?失礼する!」

タタタタタ

飛龍「あいつ、どう見えても怪しいな・・・。」

71: 2015/01/18(日) 20:31:35 ID:FqJR1H7Q
アリサ「飛龍・・・。今、貴方と触れ合った時、変な映像が流れていました。」

飛龍「俺も同じだ。アリサの小さい頃や、洗脳した奴の正体まで見えていた。」

アリサ「そうですか・・・。飛龍、まずは貴方の過去から教えてくれませんか?」

飛龍「ああ。俺は皇族である皇天女の長男として産まれた。しかも生まれた時から青き龍の魂を持っていた。」

飛龍「小学4年の頃から戦争に参加。その頃には爺ちゃんも亡くなってしまったんだ・・・。」

飛龍「戦争が続くたびに、次々と人が倒れていった・・・。俺はそういう出来事を何回も見たからな。」

飛龍「そして2年前には親交の深かったゴルバ隊長も亡くなってしまった・・・。そこから俺は決意したんだ。大切な仲間を失いたくないって。」

アリサ「そうだったんですか・・・。私は9歳の頃、両親を亡くしてしまいました。最初は少し困らせようとしただけなんです。かくれんぼのつもりで・・・。」

飛龍「そこでアラガミが来た……と。」

アリサ「私があんなことしなければ……パパとママもあんなことには……。」

飛龍「・・・。」

アリサ「そして私が新型の適合者だって聞いた時は、これでパパとママの仇が討てるって思ったんです……。『あのアラガミ』を倒せるって……。」

飛龍「その映像って・・・、まさか!?」

72: 2015/01/18(日) 20:37:50 ID:FqJR1H7Q
カタカタカタピコーン

飛龍「なるほど。オオグルマという医師が、アリサにリンドウを倒せと命じたという事だったのか。ふざけやがって・・・。」

アリサ「う……く……。」

飛龍「いい。今は休め」

アリサ「でも……でも……。」

ギュッ

アリサ「ごめんなさい……自分でも分からないの……。」

飛龍「そんなもんだ……人ってのは理屈じゃない……最初はこんなものだ。お前の親御さんの犠牲になってしまった事は残念だけど、俺はお前が生きてくれてよかったと思ってる。あの時お前が氏んでたらお前と出会えなかった……。俺はお前と出会えてよかったと思ってる。」

アリサ「な、なんで……。」

飛龍「出会いを喜ぶことに理由も理屈もいらねない。それがつまり、『仲間』ってものだ。」

アリサ「!!」

飛龍「お前は自分のせいだとか考えてるようだけどお前は悪くない。お前はこの時を生きるためにあの時生き残って、こうしてゴッドイーターになったんだ。そもそも人が生きることに罪も何もない。」

アリサ「そんなことない……私さえいなければ……パパとママも……。それに私がいたらきっと……今回のように……もう自分が信じられなくて……。」

飛龍「それを何とかするのは俺の役目だ。」

アリサ「!?」

73: 2015/01/18(日) 20:40:45 ID:FqJR1H7Q
飛龍「自分のことが分からなくなったら自分を信じるな!俺を信じろ!」

アリサ「え?」

飛龍「道を見失ったら俺が連れ戻す!だから自信が無くなったら俺を信じろ!!お前を信じる俺を信じろ!」

アリサ「私を……信じる?……あなたが……。私を……信じてくれるんですか……?」

飛龍「当たり前だぜ。アリサは俺の大切な仲間だからな!」

アリサ「飛龍・・・。」ポロポロ

飛龍「だ、大丈夫か!?」

アリサ「ごめんなさい……悲しいんじゃないの……ただ……うぅ……ふええええぇぇぇぇん!」ガバッ

飛龍「アリサ・・・。」ギュッ

ツバキ「どうやら私達が出るまでも無かったな。」

リンドウ「ああ。2人だけにしておくか。」

74: 2015/01/18(日) 20:47:56 ID:FqJR1H7Q
それから数日後

コウタ「今日から原隊復帰だったよな?アリサ。」

飛龍「まあな。」

コウタ「大丈夫かな?リンドウさんのこともあるし、入院前のことだって……。」

飛龍「おっ、噂をすれば・・・。」

コツコツ

アリサ「本日付で原隊復帰となりました……またよろしくお願い致します……。」

コウタ「実戦にはいつ復帰なの?」

アリサ「まだ……分かりません……。」

コウタ「そうなんだ……。」

男A「おいおい聞いたか?例の新型の片割れ、やっと復帰するみたいだぜ?」

男B「あぁ、リンドウさんを新型のヴァジュラと一緒に閉じ込めた野郎だろ。」

男A「ところが、あんなに威張り散らしてたくせに結局戦えなくなったんだってよ。」

男B「ははは!結局口ばっかじゃねえか。」

ドン

飛龍「お前等・・・、さっきから聞いていれば、コソコソと女々しく陰口叩きやがって・・・。そもそもアリサのことを何も知らない貴様等が彼女を貶める権利はない。知った風な口であいつを語るな!!」

男達「すいませんでしたー!!」ドビューン

飛龍「ったく・・・、変なところを見せてしまったな。」

コウタ「あ、あぁ……。」

アリサ「いえ、大丈夫です……。」

飛龍「そっか。やっぱり2人はいい人達だよ。」

コウタ「にしても凄かったな。さっきの。すげえ迫力だった。」

飛龍「あのくらいは普通だ。ここの奴らは本気と威嚇の区別もできねえからチョロイもんだ。」

コウタ「あれ、威嚇だったのかよ……。」

75: 2015/01/18(日) 20:50:53 ID:FqJR1H7Q
飛龍「あー、まあ……さっきのような奴のことなんて気にするな。少なくともこの第一部隊でお前を嫌ってる奴はいないから。」

アリサ「でも……でもあなたが……。」

飛龍「いいよ。こういうのは俺の宿命みたいなものだ。」

アリサ「あの・・・、飛龍・・・。」

飛龍「ん?」

アリサ「えっと……さっきはありがとうございました。今日はこれで失礼します。」

飛龍「あぁ……またな……。」

コツコツ

アリサ(これ以上彼に甘えちゃダメだ。これまでも随分と甘えてしまった・・・だから自分で解決しなきゃ!そのためには強くならないと・・・。)

76: 2015/01/18(日) 21:05:17 ID:FqJR1H7Q
平原エリア

ザッザッ

アリサ(討伐対象はシユウ……他にもザイゴートを引き連れての行動。多少の乱戦は仕方ない……。)

アリサ(飛龍……あなたの力を少しでもいい……私に貸してください。)

アリサ「よし!」

ダッ

77: 2015/01/18(日) 21:14:32 ID:FqJR1H7Q
時間は戻り、エントランス

飛龍「……ヒバリさん。何か見られている気がするんだけど。」

ヒバリ「あはは……。最近は飛龍さんに関する噂があるんですよ。」

飛龍「噂?」

ヒバリ「『新型に手を出すと殺される』って。」

飛龍「だったら期待通りにぶちのめしてやる必要があるな。覚悟しろ!!」

男性陣『『『ぎゃあああぁぁぁ!!』』』ドドドドド

ヒバリ「止めてください!!もっとひどくなりますよ!!」

飛龍「そうだったな・・・。それにしてもポンポン出てくる噂に左右されやがって・・・。」

ヒバリ「そう言えば飛龍さんは異世界出身でしたよね。確か平和な世界だとか・・・。」

飛龍「まあな。けど、俺は小学4年の頃から戦争に参加していたからな。異世界のさまざまな戦争に巻き込まれたものだよ。」

ヒバリ「そうだったんですか・・・。飛龍さんのいい所って見てるだけじゃ分からないけど、話したりすると案外分かりやすいんですね。」

飛龍「そ、そうなのか?」

ヒバリ「いいんじゃないんですか?私はありのままのリュウガさんが好きですよ?」

飛龍「ヒバリさん・・・。」

ヒバリ「こんな職業してるとこれから戦いに行くゴッドイーターの人たちと顔を合わせるんです。任務を受けた人たちをちゃんと笑って見送って、笑って迎え入れるのが私の役目ですから。」

飛龍「そうだな……待ってくれる奴がいると気合のハリという物も違ってくるからな。」

ヒバリ「だから見送った時、ほとんどの人が緊張と不安、恐怖を抱いてるのが分かるんです。その中にはそれ以降帰ってこない人もいるからその人が最期に残すかもしれない顔を覚えていくようになりました。その中でもリュウガさんは人一倍輝いているように見えました。他の人よりも一生懸命だって凄く伝わってくるんです。」

飛龍「まあ、そうしないと生きていけないし……やっぱ生きてる以上は楽しみたいからね。」

ヒバリ「そういう所を皆さんに伝えていけばいいんだと思います。そうすれば皆さんも本当のリュウガさんに気付いてくれますよ。噂じゃない、本当のリュウガさんを。」

飛龍「ヒバリさん・・・。」

ヒバリ「だから困ったことがあったら何でも言ってください。リュウガさんを見送るときが不謹慎ですが楽しいって思えるんです。不安や悲しみでその顔が無くなっちゃうのは駄目ですから。」

飛龍「ああ。ありがとな。今度くらいはタツミさんにも付き合ってやったらどうだ?同じ男としてあなたを放っておくほうが無理があるからな。」

ヒバリ「それなら予行演習でお食事しませんか?飛龍さんの奢りで。」

飛龍「分かった。」

78: 2015/01/18(日) 21:16:44 ID:FqJR1H7Q
コウタ「やあ、何か楽しそうじゃん。」

飛龍「コウタか。ちょっと良いことがあっただけだ。」

コウタ「なになに?今度はヒバリさんとか?タツミさんにどやされるぞ。」

飛龍「だったらお前も早く“フラグ”って奴を立てろ。お前はアホさえしなきゃいい線いってると思うんだよな。少しは成長しろ。」

コウタ「余計なお世話だコラァァァァ!」

ヒバリ「あれ?コウタさんが行ったんじゃないんですか?」

コウタ「え?何に?」

ヒバリ「本日、アリサさんが平原エリアへ同行者を連れてシユウの討伐任務へと向かって行ったと引き継かされて……。」

飛龍「という事は・・・、すぐに行かないと!」ダッ

コウタ「お、おい!飛龍!」

79: 2015/01/18(日) 21:21:05 ID:FqJR1H7Q
時は戻り、平原エリア

アリサ「うっ!」ガキン

ズザアアアア

ドゴーン

アリサ「そんなもの・・・。」

―――もういいかい?

アリサ「っ!?」

ドゴオオオオ

アリサ「ああああぁぁぁ!!」ヒュルルルル

アリサ「かはっ!」ドガッ

カラーン

ギュオオオオ

アリサ「だ、誰か・・・、た、す・・・けて・・・。」

飛龍「最初からそう言ってくれればいいじゃないか。」

アリサ「へ?飛龍?」

飛龍「ギリギリセーフといったところだな。それよりもまずはアイツを何とかするぞ!」

アリサ「はい!」

80: 2015/01/18(日) 21:32:20 ID:FqJR1H7Q
アリサ「飛龍・・・。なんであなたはそこまでするんですか!?どうして・・・私なんかのために!これまでこの支部の人たちに散々言ってきた私に同情でもしたんですか!?そういうのが一番迷惑なんですよ!もう放っておいてください!私なんか・・・生きてたって・・・。」

飛龍「そんな顔をしている人を見捨てていくわけにはいかないからな。」

アリサ「あ・・・。」

飛龍「泣いてる奴がいたら男だろうが女だろうが手を差し伸べてやるしかない。お前が嫌われてもお前が俺を嫌っても関係ない。お前の涙は俺が全部吹き飛ばしてやるぜ。」

アリサ「飛龍・・・。」ギュッ

飛龍「あ、アリサ・・・。けど今は・・・、こいつを倒さないとな!」

ギュイーン

飛龍「アリサを傷つけた罪は、お前の命で支払ってもらうぜ!」バッ

<フレイムモード!炎の力で焼き焦がせ!>

ゴオオオオオ

飛龍「爆炎羅刹斬!!」ズバアアアア

ドッゴーン

飛龍「始末完了。それよりもアリサ。病み上がりなのに同行者も付けずに一人で無茶していたそうだな。俺がなきゃ間違いなく氏んでいたぞ。」

アリサ「はい・・・。」

飛龍「そんなになるくらいなら……なんで俺を頼らなかったんだよ……本当に氏ぬとこだったんだぞ。」

アリサ「だって……あなたは優しいから……。私、こんなんだから……きっとあなたは私を庇う……。そんなことして傷付くのはあなた……だからっ!」

飛龍「そんなくだらない事でお前が氏んでしまう方がよほど痛い。俺は傷ついても治るが、アリサが氏んでしまったら、二度と戻れないんだ!」

アリサ「それは・・・。」

飛龍「だったら存分に迷惑でも何でもかけろ!悩むくらいなら俺だけにでも吐き出してくれ!!」

飛龍「目の前で大事な物が消えるくらいなら、傷ついても構わない。だってアリサは俺の大切な仲間だから!」

アリサ「飛龍・・・。」

ギュッ

アリサ「ごめ”んなざい……今までずっど……酷いことばかり言って……。」ポロポロ

飛龍「気にするなよ。もう過去の事は忘れたからな。」

アリサ「うぅ……ひっ……。」

81: 2015/01/18(日) 21:33:54 ID:FqJR1H7Q
コウタ「えっと……。」

ソーマ「ふん……。」

リンドウ「おーおー、青春だねえ。」

サクヤ「リンドウ……でも大丈夫そうね。うふふ。」

飛龍「ふう・・・。来るのが遅いぜ・・・。アリサ、もう大丈夫か?」

アリサ「え、ええ・・・。もう大丈夫です。」

飛龍「んじゃ、帰ろうか。俺達の住む場所へ。」

アリサ「はい!」

タタタタタ

続く

82: 2015/01/18(日) 21:42:29 ID:FqJR1H7Q
次回予告

飛龍「アリサとの訓練も順調に進んだある日、ツバキ教官からヴァジュラの討伐指令が下された。」

アリサ「そして街エリアに入り、2手に別れて行動しました。」

コウタ「ところが俺達はヴァジュラに気付かれて戦う事になり、サクヤさん達もきてくれたが、あとちょっとのところで逃げられてしまった!」

飛龍「そしてヴァジュラを見つけ、俺がアリサにアドバイスをしたその時、アリサの神機が光り出した!」

アリサ「こ、これって・・・、もしや・・・!」

飛龍「次回、『アリサ、覚醒。』。青き龍の魂は、我の心の中にあり!」

83: 2015/01/18(日) 22:21:59 ID:FqJR1H7Q
緊急予告

さまざまな次元を管理するワールド・フロンティア。平和そうな次元だったが、スカルウィザーズによって支配されてしまった!

さらに追い打ちを掛けるように、ハーレム系小説の原作主人公たちが次々と闇に染まり、多くの次元が侵略されてしまったのだ!

その事を知った皇天女はすぐに飛龍達だけでなく、様々な世界から選ばれし戦士達を呼び集めた。

アリサ「まさかこのような事態になっていたなんて・・・。」

飛龍「母上!これはもう戦うしか方法はありません!」

皇天女「ええ。戦いましょう。全ての次元を解放するためにも!」

飛龍達「おーっ!!!」

そして飛龍達が宣戦布告すると同時に、スカルウィザーズも動き始めた!

スカリアル4世「良いか!何としてでも皇飛龍を倒すのだ!!」

兵士達「おーっ!!!」

光と闇の勢力が激突するとき、史上最大の戦争が起こる!!

84: 2015/01/18(日) 22:40:36 ID:FqJR1H7Q
剣心VS一誠

剣心「貴様の実力では拙者には絶対に勝てぬ。」

一誠「へっ!やってみなきゃ分からないぜ!」

両津VS一夏

両津「貴様にISを使う資格はない!」

一夏「黙れ!俺の何が分かるんだ!」

カービィVS才人

デルフ「相棒!徹底的に奴を叩きのめそうぜ!」

カービィ「ぽよ!」

才人「俺はそう簡単に倒れないぜ!」

マサルVSキンジ

マサル「見せてやろう!セクシーコマンドーの奥義を!」

キンジ「お前なんかにやられてたまるか!」

カナVS真尋

カナ「お前がニャル子達の気持ちを踏みにじったんだ。その罪は重いぞ!」

真尋「僕は普通の生活が欲しかっただけだ!」

ソニックVS智樹

ソニック「お前にイカロス達は絶対に渡す物か!」

智樹「俺の邪魔をする奴は叩きのめすのみだ!」

バク丸VS仲人

バク丸「お前なんかにくるみ達は渡さない!自分の力で強く生きる事は出来ないのか!」

仲人「それができるなら、苦労はしていないよ!」

85: 2015/01/18(日) 22:54:15 ID:FqJR1H7Q
クロ、アリシア、リエラ、そに子、小鳩VSアキラ、ヒカル、クリス、エド、ジェシカ

クロ「テメー等にヒーローのパートナーとなる権利はないんだよ!」

ジェシカ「何ですって!?それならそっくり返してあげるわ!」

アリシア「貴方達は戦うべき人間じゃない。おとなしく引きなさい!」

アキラ「俺は往生際が悪いんだよ!」

リエラ「あなたの気持ちはよくわかるわ。だけどこれは戦争よ。」

クリス「分かってる。戦うしか方法はない。」

そに子「まさかこんな事態になってしまうなんて・・・。」

ヒカル「僕も同じだ。けど、戦うしか方法はない。」

小鳩「貴方を倒します!」

エド「戦うしかないみたいだね・・・。」

流牙VS月音

流牙「萌香達をお前には渡さない!」

月音「俺はお前を倒す!」

クロノアVS龍之介

クロノア「ヌクヌクは渡さない!」

龍之介「僕の邪魔をするなら容赦しないよ。」

86: 2015/01/19(月) 20:48:59 ID:CdYr1HJc
トムVS一刀

トム「桃香達に手を出すな!」

一刀「邪魔をするなら容赦はしない!」

主人公同士の避けられない宿命。さらにさまざまな作品の敵達が飛龍達に襲い掛かる!

シャルル「我が野望を邪魔する者は叩きのめす!」

ルルーシュ「シャルル!」

玉露「まさかあなたもここに来ていたとはね・・・。」

リベラ「覚悟はできている?

流牙「玉露、リベラ・・・。」

スコール「久しぶりね、原始人。」

オータム「あの時の借りは返すぜ!」

マドカ「覚悟しろ。ゴリラ。」

両津「貴様等、わしをバカにしやがって・・・!覚悟しろ!!」

ジェイル「久しぶりだな。ソニック。」

ソニック「ジェイル!」

コーン守「まさかこんなところで会うなんてね・・・。」

ヤッ太郎「コーン守!」

87: 2015/01/19(月) 21:12:00 ID:CdYr1HJc
さらに最大の宿敵が飛龍の前に姿を現した!

「俺の名はハウト・ブロディアス!スカルウィザーズの騎士団長だ!」

飛龍「貴様が相手か・・・。戦うしか方法はないな。」

そしてワールド・フロンティアから2人の戦士が姿を現した。

「私の名はフィーリア・エルドラス。ワールド・フロンティアを収めるプリンセスです。」

「俺はヴォルフ・スティンガー。フィーリアを守る聖騎士だ。」

飛龍「貴方達はなぜ俺達の世界に?」

フィーリア「あなたに頼みがあります。私達の世界であるワールド・フロンティアを救ってください!」

飛龍「じゃあ、スカルウィザーズとの戦争が起こっていたのは・・・、まさか!?」

ヴォルフ「そのまさかだ。」

ドゴーン

88: 2015/01/19(月) 21:24:15 ID:CdYr1HJc
BGM:少女の頃に戻ったみたいに

アリサ「貴方なんかに私は屈したりしない!」

シェルフィア「やれるものならやってみなさい。」

瑞希「必ず生きて帰りましょう!皆がいる場所に!」

楓「そうだな。私達がこんなところでやられては、ソーマ達に申し訳ないからな。」

美紀「そうですよ!私達はいつでも一緒ですから!」

香菜「そうね。さっ、行きましょう!」

ヴォルフ「ゲイル!貴様だけは許さん!」

ゲイル「スティンガー一族の生き残りか。いいだろう。かかって来い!」

スカリアル4世「青き龍よ!その力を見せてみろ!」

飛龍「俺はこんなところで屈したりしない!全ての次元を取り戻し、お前を倒すと決めたんだ!青き龍の魂は・・・・我の心の中にあり!」

青き龍の最後の戦いが、今、始まる。勝つのは光か、闇か・・・。その結末は、君自身の目で確かめろ!

クロス・オブ・ファンタジア Dragon Soul

最大の戦いを・・・、見逃すな・・・。

89: 2015/01/19(月) 21:24:46 ID:CdYr1HJc
第5話 アリサ、覚醒。

90: 2015/01/19(月) 21:56:16 ID:CdYr1HJc
鉄塔の森

アリサ「もう少しで倒れます!止めを!」

飛龍「心得た!」ジャキッ

ズバアアアアア

ズドーン

飛龍「ふう・・・。これで全てだな。それにしても、全てのアラガミを打ち破るにつれてアリサの自信が戻って来たな。」

アリサ「ええ。これも飛龍が一緒に同行してくれたおかげです。」

飛龍「そうか。ありがとな。」

アリサ「では、そろそろ戻りましょう。」

飛龍「ああ。」

ザッザッ

91: 2015/01/19(月) 22:02:17 ID:CdYr1HJc
次の日

飛龍「これが今回の任務内容か。相手はヴァジュラだな。」

サクヤ「ええ。前のような変異種ではないから今の私達も大丈夫ね。」

ツバキ「ああ。それに近々アリサには本格的に復帰させようと思っていた所だ。飛龍、アリサと任務を行っているお前からしたらどうだ?」

飛龍「ええ。彼女はうまくやっていますよ。最近はコンビネーションもうまくいってますし。」

ツバキ「そうか。で、アリサは?」

アリサ「もちろん大丈夫です!」

ツバキ「よく言った。では、出動せよ!」

飛龍達「イェッサー!!」ビシッ

コウタ「なぜイェッサー?」

飛龍「さあな。」

92: 2015/01/19(月) 22:19:12 ID:CdYr1HJc
街エリア

ザッザッ

コウタ「アリサの奴、お前のおかげで自信がついたようだな。」

飛龍「ああ。今ではすっかり俺の事をパートナーと認識しているからな。」

コウタ「なるほどね・・・。しかしお前は羨ましいよな・・・。女性達と一緒にいられてさ・・・。」

飛龍「馬鹿を言うなよ・・・。女性達の面倒を見るのはそんなに楽じゃないからな・・・。」

コウタ「そ、そうか・・・。」

ギャオオオオ

飛龍「ついに来たか。行くぞ!!」

コウタ「ああ!」

ドゴーンドガーン

飛龍「よし!尻尾を破壊しろ!」

コウタ「うっしゃ!」ドギュン

ドゴーン

サクヤ「お待たせ!」

飛龍「ようやく来たか!アリサ、サクヤさん、援護を!」

アリサ「はい!」

93: 2015/01/19(月) 22:44:18 ID:CdYr1HJc
ドゴーンドガーン

飛龍「よし!止めだ!」

ドドドドド

コウタ「逃げた!」

飛龍「よし!ここは2手に別れて行動するぞ!」

タタタタタ

アリサ「いったい何処に逃げたのでしょうか?」

飛龍「もしかしてあれじゃないか?」

ドスドス

アリサ「ええ・・・。でも、私にできるでしょうか?」

飛龍「大丈夫だ。自分を信じれば必ず成功する。その事を忘れるな!」

アリサ「飛龍・・・。」

ピカアアアア

アリサ「神機が光り始めた!?」

飛龍「どうやらアリサも俺と同じ力に目覚めたようだな。」

94: 2015/01/20(火) 20:14:02 ID:VCTJoCrM
ドドドドド

飛龍「来たぞ!撃て!!」

アリサ「何だか知らないけど、やるしかない!」ジャキッ

ドギューン

飛龍「命中した!」

ズドーン

アリサ「今の銃弾・・・。いつもとは違うし、威力も前より違っていた・・・。どういう事ですか?」

飛龍「それはお前が覚醒したおかげで、神機が光り出したのさ。だから今の銃弾もいつもと違っていたのさ。」

アリサ「そうだったんですか・・・。私、本当の力を手に入れたんですね・・・。」

飛龍「そういう事だ。よくやったぞ。」

アリサ「ありがとうございます!」

コウタ「あれ?もう終わったのか?」

サクヤ「私達が駆けつけるまでもなかったわね。」

飛龍「まあな。んじゃ、帰るとするか!」

95: 2015/01/20(火) 20:23:12 ID:VCTJoCrM
エントランス

ツバキ「そうか。アリサが本当の力を手に入れたという事か。」

飛龍「ええ。あとはその力をうまく使えるかどうかですね。」

ツバキ「そうだな。あと執行部からの辞令が降りた。今回の任務の完了を以て飛龍をフェンリル極東支部、保守局第一部隊の副隊長に任命する、とのことだ。」

飛龍「俺がですか!?」

ツバキ「ああ。これまでの行動と任務の達成率や成長性から白羽の矢が立ったとのことだ。これからもよろしく頼むぞ。」

飛龍「ありがとうございます!」

コツコツコツ

アリサ「まだまだ不安な部分もありますが、これからも宜しくお願いしますね。」

飛龍「ああ。こちらこそ!」

ガシッ

ソーマ「ふん・・・・。」

96: 2015/01/20(火) 20:26:23 ID:VCTJoCrM
通路

リンドウ「姉上は何か掴んだんですかい?」

ツバキ「教官と呼べ。それに何のことだ?」

リンドウ「アリサが錯乱したあの日の任務……履歴がすっぽりと抜けてたぜ。任務履歴を消すなんざ下っ端にはまず無理ってもんだ。」

ツバキ「上が何かしている……と?」

リンドウ「さあな。」

ツバキ「滅多なことは口に出すな。仮にそうだとしても現時点でお前にできることはない。」

リンドウ「だよな……まあ、色々とらしくなく考えてみたってだけのことさ。」

ツバキ「ならいい、あまり面倒は起こすなよ?」

リンドウ「へいへい。」

ツバキ「返事は一回!それと上官への口の聞き方もどうにかしろ!」

リンドウ「はい!失礼いたしました!」

コツコツ

ツバキ「異世界から来た戦士が隊長か・・・。これはもしかしたら運命かも知れないな・・・。」

続く

97: 2015/01/20(火) 21:10:23 ID:VCTJoCrM
次回予告

エリックと共にソーマの過去を見た飛龍は、彼と共に特務に向かった。

そこでソーマの心の声を感じ取り、彼を励ましながらボルグ・カムランを撃破する事に成功した。

さらにカノンと共に任務に出撃したその時、シユウが姿を現した!

カノンが神機を構えたその時、アリサと同じく自分の神機が光り出したのだ!

次回、ソーマの過去とカノンの覚醒。青き龍よ、奇跡を起こせ!

98: 2015/01/20(火) 21:10:52 ID:VCTJoCrM
第6話 ソーマの過去とカノンの覚醒

99: 2015/01/20(火) 21:36:52 ID:VCTJoCrM
エントランス

パンパンパーン

飛龍「な、何だ!?」

タツミ「よ、リーダー就任おめでとう!」

カノン「飛龍さん凄いです!」

ブレンダン「あぁ、大したものだ。」

飛龍「皆・・・。」

カレル「今度から副隊長だろ? 高額な仕事が来たら俺にも回せよ。いいな?」

シュン「来た早々で副隊長だからって調子に乗るんじゃねーぞ!俺が先輩だからな。」

飛龍「また身ぐるみ全部むしり取ってやろうか?」

シュン「てめぇ……倍にして返してやるからな。」

カノン「あ、あの・・・。」アタフタ

ジーナ「安心しなさい。ああ見えて飛龍はあの二人と上手くやれてるのよ。」

カノン「ジーナさん……。」

ジーナ「あの二人、新型の飛龍から金を巻き上げようとポーカーを挑んだんだけどね、返り討ちにされて全裸にまでされるほどむしり取られたことがあるのよ。その時からあの三人、結構話すようになったらしいわ。」

カノン「仲が良いって訳でも……いえ、でもあのお二人に対してあそこまで堂々と話せる飛龍さんも……。」

ジーナ「私も飛龍はいいと思うわ。仲間思いで性格は真っ直ぐな良い子よ。」

カノン「は、はぁ……。」

ジーナ「それに、アラガミと戦うときの無謀さはお見事だわ。自らを差し出すような無謀さ……ふふふ……。」

カノン「……。」

100: 2015/01/20(火) 21:46:48 ID:VCTJoCrM
リッカ「やったね、飛龍。」

飛龍「リッカ、サンキュ―。」

リッカ「君の活躍は本当にすごいね。おかげで皆、彼に負けない様頑張っているらしいよ。」

飛龍「そうか。だったら俺もしっかりしないとな。」

エリック「やあ飛龍くん。副隊長就任おめでとう。」

飛龍「エリックさん。副隊長だからって大袈裟なんじゃ・・・。」

エリック「そんなことはないさ。君の華麗な戦歴を見てもリンドウさんを除いたら間違いなく隊長になれると僕は思っている。君には一度救われたしね。」

リッカ「そうそう。リンドウさんって忙しいから実質、君が第一部隊の隊長だよ。」

飛龍「なるほどね・・・。普通はサクヤさんかソーマだと思うんだけど・・・。」

エリック「それもそうなんだけど……ソーマか……。」

リッカ「ソーマくんね……。」

飛龍「?」

101: 2015/01/20(火) 21:53:44 ID:VCTJoCrM
飛龍「そう言えばソーマは?」

エリック「ああ。興味ないと言って、自室に戻ったそうだ。」

飛龍「そうか。残念だな・・・。」

リッカ「まっ、今はパーティを楽しんじゃおうよ。」

飛龍「ああ。そうさせてもらうよ。」

102: 2015/01/21(水) 22:17:41 ID:gupU0fBU
通路

コツコツ

飛龍「ソーマの奴、大丈夫かな・・・。」

ポトッ

エリック「ん?何か落ちたそうだね。」

飛龍「何だろう?」スッ

エリック「ディスク・・・のようだね。」

飛龍「ああ。部屋に戻って調べてみよう。」

103: 2015/01/21(水) 22:30:35 ID:gupU0fBU
飛龍の部屋

カタカタカタカタ

エリック「ん?これって・・・、シックザール支部長とサカキ博士。もう一人の女性は誰だろう?」

飛龍「見かけない顔だな。え-と、確か・・・。アイーシャ・ゴーシュだ。彼女はアラガミ総合研究所の所長だそうだ。」

エリック「ん?彼女のお腹が膨らんでいるぞ。お腹の中には・・・・まさか!?」

飛龍「そう。ソーマが中に入っていたんだ。つまりアイーシャは彼の母親という事さ。」

エリック「じゃあ、シックザール支部長が父親という事か。」

飛龍「場面が変わった。これは・・・。」

エリック「どうやら手術室の様だね。」

飛龍「ん?シックザール支部長が何かを取り出したぞ。」

エリック「これってP73偏食因子・・・・。一体何をする気だ?」

104: 2015/01/21(水) 22:38:23 ID:gupU0fBU
飛龍「ま、まさかP73偏食因子を投入させるんじゃ・・・。」

エリック「なんだって!?という事は、ソーマはシックザール支部長によって今の姿となってしまったのか・・・。」

飛龍「まさか支部長がこんな事をしていたなんて・・・。」

プツーン

エリック「どうやら彼が氏神と呼ばれているのもそういう事だったのか・・・。」

飛龍「どういう事だ?」

エリック「ああ。ソーマは他の人と比べて体力の回復が早い。そのため、彼と任務を共にしたゴッドイーターは戦氏する確率が高かった。」

飛龍「だから氏神と呼ばれていたのか・・・。」

エリック「そうだ。飛龍くん、ソーマを見捨てないでやって欲しい。ソーマは君たちを大事に想っているからこそ君たちを遠ざけようとしているだけなんだ! 本当の彼は人の痛みを分かってやれる誰よりも気のいい奴なんだ!」

飛龍「分かった!ソーマは俺の大切な仲間だからな。仲間が辛い思いを抱えていると知った以上は、黙っているわけにはいかないしね。」

エリック「ありがとう。君がソーマと同じ隊でよかったよ。これからも副隊長として華麗に戦ってくれたまえよ。」

飛龍「ああ!」

105: 2015/01/21(水) 22:41:44 ID:gupU0fBU
平原

飛龍「今回は特務か。確かボルグ・カムランが2体だったな。」

ソーマ「ああ。さっさと終わらせて帰還しないとな。」

ギャオオオオオ

飛龍「来たぞ!」

ソーマ「よし!」

ドゴーンドガーン

飛龍「くっ!そう簡単に一筋縄ではいかないみたいだな!」

ソーマ「ああ。だったらここはやるのみだ!」ダッ

飛龍「お、おい!」

ドガッ

ソーマ「うおっ!」

ドサァァ

飛龍「ソーマ!」

ソーマ「くっ・・・。」

106: 2015/01/21(水) 22:52:38 ID:gupU0fBU
ズンズン

飛龍「ソーマ。何で俺を呼ばずに単独に走った?あの二体の実力はお前の方が承知だったはずだ。」

飛龍「信じがたいぜ・・・。リンドウさんの言った通りだ。放っておけば勝手に氏にに行くって話は間違いじゃなかったな。俺を嫌うことくれえならそれで良かったのだが、だったら後で隊長権限使ってお前を俺の前に引きずり出してやる。何度でもな!」

ソーマ「言ったはずだ。俺みたいな化物にさえ関わるなと……。」

飛龍「急に自分を化物呼ばわりか?答えになってないぜ。」

ソーマ「すぐに壊れるような、安心して背中を預けられない奴等なんて最初からいないほうがマシだ……そういうことだ。」

飛龍「ふざけるな!人は一人で生きていけるほど強くないんだ!」

ソーマ「俺は……他の奴等とは違うんだよ!!生まれた時からアラガミを頃すことを宿命づけられた化物だ!!化物が……アラガミが人間のお前たちと一緒に生きるなんて無理なんだよ!!何も知らねえくせに偉そうな説教垂れるんじゃねえっ!!!」

飛龍「お前が何も言ってくれないから分からないんだ!今まで自分だけの力だけで生きてこれて粋がるな!」

ソーマ「!!」

飛龍「ソーマだって今まで助けられ、想われている人がいる!リンドウさん、サクヤさん、そしてエリックさんがいるんだ!この事を自覚していないからそういう事になったんだぞ!!」

ソーマ「そうだったのか・・・。フッ、お前には参ったよ・・・。」

ジャキッ

ソーマ「アンタのおかげで目が覚めたぜ。んじゃ、早速倒すとするか。」

飛龍「ああ。全力で行くぞ!」

ソーマ「了解!」

ドゴーンドガーン

飛龍「はっ!」ドギューン

ソーマ「今だ!飛龍!」

飛龍「うおおおおおおお!!!」バッ

ズバアアアアアアア
ズドーン

107: 2015/01/21(水) 22:54:14 ID:gupU0fBU
飛龍「ようやく倒したな・・・。」

ソーマ「ああ。飛龍の言葉が無ければ、早く終わらなかったかも知れないな。感謝してるぜ。」

飛龍「別にいいよ。ソーマは俺の大切な仲間だから!」

ソーマ「仲間か・・・・。悪くないな。」

飛龍「だろ?んじゃ、帰るぞ。」

ソーマ「ああ。」

108: 2015/01/21(水) 22:55:30 ID:gupU0fBU
エントランス

飛龍「えっ?同行のお願い?」

カノン「はい。私も自分自身を強くしたいんです。そこで同行をお願いいただけないかと・・・。」

飛龍「分かった。もちろん同行するよ。」

カノン「お願いします!」

109: 2015/01/21(水) 22:58:49 ID:gupU0fBU
鎮魂の寺

飛龍「そう言えば、確かカノンさんは誤射が多いって聞いたな。」

カノン「はい・・・。それが悩みなんです・・・。この間もカレルさんから固定砲台って言われちゃいました・・・。」

飛龍「そうだったのか・・・。大丈夫。カノンさんの火力は凄まじい威力を持っている。あとは狙いさえ定めればバッチリだ。」

カノン「本当に大丈夫でしょうか?」

飛龍「大丈夫だ。自分を信じて立ち向かえば、必ず成功できるはずだ。一緒に頑張ろうぜ!」

カノン「飛龍さん・・・。はい!」

飛龍「んじゃ、行くか!」

ザッザッ

110: 2015/01/21(水) 23:02:33 ID:gupU0fBU
飛龍「おっ!標的のシユウだ。すぐに攻撃するぞ!」

カノン「はい!」

カノン(飛龍さんが私を励ましてくれたんだ・・・。だったら私がしっかりしなきゃ!)ジャキッ

ピカアアアアア

カノン「へ?私の神機が光り出した!?」

飛龍「どうやらアリサと同じく覚醒したようだな。さあ、その力をアラガミにぶつけてみろ!」

カノン「よし!」ジャキッ

ドゴーン

飛龍「おお!直撃した!しかも威力が前より上がってるぞ!」

カノン「当たった・・・。まさか当たるなんて・・・。」

111: 2015/01/21(水) 23:06:11 ID:gupU0fBU
ギャオオオオオ

カノン「まだ生きている・・・。だったらお仕置きしないとね!」

ドゴーンドガーン

飛龍「すごい・・・。豹変した事でさらに威力が上がっている・・・。狙いは覚醒する前と同じだけどな・・・。」

カノン「今だ!」

飛龍「よし!斬空剣!!」

ズバアアアアア
ドシーン

飛龍「やっと終わったか・・・。お見事だったぞ、カノンさん。」

カノン「あ、ありがとうございます・・・・。いっ・・・!」

飛龍「どうした?」

カノン「ちょ、ちょっと足が痛くて・・・。」

112: 2015/01/21(水) 23:09:50 ID:gupU0fBU
バッ

カノン「へ?」

飛龍「大丈夫。俺が運んであげるよ。しっかり捕まってな。」

カノン「あ、あわわわ・・・!な、なんだか恥ずかしいです・・・。」

飛龍「気にするなよ。カノンさんも俺の大切な仲間だからな。んじゃ、帰るとするか!」

カノン「飛龍さん・・・。」ギュッ

ビュンビュン

カノン(どうしよう・・・。私、飛龍さんの事を好きになっちゃいました・・・。)

113: 2015/01/21(水) 23:16:14 ID:gupU0fBU
エントランス

アリサ「へ?飛龍がそのような事を?」

カノン「ええ。怪我をした私をお姫様抱っこして運んだのですよ。」

アリサ「飛龍・・・。これはどういう事ですか?」

飛龍「い、いや、これはその・・・。」

アリサ「これは説明してもらう必要がありますね・・・。」ジャキッ

飛龍「お、おい!なんで武器なんか持っているんだよ!少しは落ち着け!!」

ワーワーギャーギャー

コウタ「なんで飛龍ばっかりモテるんだよ・・・。羨まし過ぎるぜ・・・。」

タツミ「まさかカノンが飛龍に好意を持つとは・・・。」

ブレンダン「これからどうなるか見当がつかないな・・・。」

飛龍「誰か助けてくれ~!」

続く

114: 2015/01/22(木) 19:17:03 ID:eQmXzjx.
次回予告

カノンが覚醒した事で、彼女の神機が新型に変わってしまった。

それにより、飛龍、アリサ、カノンの3人で新たなチーム『特殊部隊『青龍』』が結成されたのだ。

それから数日後、サカキの依頼で鎮魂の寺に向かった飛龍達。するとそこには白き少女がいたのだ。

しかもその少女は、とある秘密を持っていた・・・。

次回、アラガミの少女。青き龍よ、奇跡を起こせ!

115: 2015/01/22(木) 19:17:24 ID:eQmXzjx.
第7話 アラガミの少女

116: 2015/01/22(木) 20:10:09 ID:eQmXzjx.
エントランス

飛龍「ええーっ!?神機が変わった!?」

カノン「はい。飛龍さんのおかげで覚醒した事によって、適性検査の結果が変わっちゃいました。」

アリサ「という事は・・・、カノンさんも私達と同じ新型となったのですね!」

カノン「はい!これからも宜しくお願いします!」

飛龍「こちらこそ!」

ツバキ「アリサとカノンが飛龍の力によって覚醒し、彼と同じ能力を得たとはな・・・。これはチームを作る必要がある。」

アリサ「ち、チームですか?」

ツバキ「ああ。お前達3人で新たなチームを結成する事だ。」

カノン「私達3人でチームですか・・・。それはいいアイデアですね!」

ツバキ「そうか。気に入ってくれて何よりだ。あとはチーム名だが・・・。」

飛龍「そうなると思って考えておきました。特殊部隊『青龍』はどうでしょうか?」

ツバキ「なるほど。それはいい名だな。では、本日よりお前達は特殊部隊『青龍』で活動してもらう。これからの活躍に期待しているぞ。」

飛龍・アリサ・カノン「はい!!」

カノン「ですが、私が抜けた第二部隊や、飛龍さんとアリサさんが抜けた第一部隊はどうなるのでしょうか?」

ツバキ「その事についてだが、第二、三部隊のメンバー5人は防衛班として活動。第一部隊にはエリックが入る事になった。さらにお前達は自分達のメンバーが増えるまでは、第一部隊と共に活動してもらう。」

飛龍「それなら安心ですね。その方法でいきましょう。」

ツバキ「うむ。」

117: 2015/01/22(木) 20:39:03 ID:eQmXzjx.
飛龍の部屋

ウィーン

データ:台場カノンの新たな神機
刀身:ロングブレード『超電磁ブレード』
銃身:ブラスト『320式キャノン』
装甲:タワーシールド『鋼氷タワー』

飛龍「なるほど。この組み合わせにしたのか。」

カノン「ええ。飛龍さんとアリサさんが同じ刀身なので、私もそれにしました。」

アリサ「なるほど・・・。確かにそちらの方がいいかも知れませんね。」

飛龍「俺もそう思うな。とりあえず今日はゆっくり休んで、明日から頑張ろうぜ。」

カノン「はい!」

118: 2015/01/22(木) 20:56:24 ID:eQmXzjx.
数日後

飛龍「サカキ博士。こちらのディスクを落としていました。」

サカキ「おお。これはご苦労。で、中身は見ていないよね?」

飛龍「み、見ていませんよ!」

サカキ「それならいい。で、君達には重要な任務を受けてもらう。」

飛龍「重要な任務ですか?」

サカキ「ああ。かなりのね。」

119: 2015/01/22(木) 21:05:51 ID:eQmXzjx.
鎮魂の寺

サクヤ「で、今回の任務はかなり重要な任務って言ったけど、いったい何なのかしら?」

飛龍「分からない。だが今は、目の前にいるアラガミを倒さなければ。」

アリサ「そうですね。では・・・!」

ドゴーンドガーンズドーン

飛龍「止めだ!」ズバアアアアア

ズドーン

飛龍「んじゃ、さっさとコアを・・・。」

サカキ「それ、ちょっと待った。」

飛龍「博士!?どうしてここに!?」

サカキ「大丈夫だよ。護衛も連れて来た。」

飛龍「リンドウさん!ソーマ!エリックさん!コウタまで!」

エリック「僕も分からないんだよ。急に博士から護衛を任されちゃって。」

飛龍「いったいどういう事だ?」

サカキ「そろそろだね。皆、隠れるんだ。」

ビュンビュン

飛龍「隠れたのはいいけど・・・。これから・・・、あ。」

ザッザッ

リンドウ「何だありゃ!?」

ソーマ「ちっ!」

ジャキンジャキン

「アー……」

コウタ「ひっ!」

「ウアー!」

ヒュン

エリック「隠れてしまったようだね・・・。」

120: 2015/01/22(木) 21:10:39 ID:eQmXzjx.
飛龍「ここは俺に任せろ。」

ガシャン

カノン「神機を置いた!?いくら何でも危険すぎます!」

飛龍「怖がらなくていい。俺は何もしないから。それでもまだ怖いか?」

「コ……ワイ……?」

コウタ「喋った!?」

飛龍「俺はお前に何もしないし、こいつらも手を出さないから安心しろ。」

「……」

飛龍「おいで。」

トテトテトテ

「ダー♪」スリスリ

飛龍「よしよし。」ナデナデ

サカキ「素晴らしい!出会ったばかりの『彼女』を懐かせるなんて流石だ!実に興味深い!。」

ソーマ「御託はいい……どういうことか説明してもらおうか。」

サカキ「簡単に言えば『彼女』を誘い出すためにここら一帯の『餌』を根絶やしにしたのさ。」

サクヤ「だから最近、このエリアでの任務をやらせてたんですね……。」

ソーマ「悪知恵だけは一人前だな……。」

飛龍「で、こいつは何なんです?」

サカキ「その話は僕のラボで話そう。ここでの立ち話は僕も辛いからね。」

飛龍「そうですね。」

121: 2015/01/22(木) 21:17:08 ID:eQmXzjx.
ラボ

飛龍達「ええっ!?この子がアラガミ!?」

サカキ「そう。この子はとても珍しい個体だ。とりあえずの進化の袋小路に迷い込んだ存在……この子は完成系でもあるし、不完全な存在でもある。」

サカキ「だがこの子は私たちを捕食しないよ。知っての通りアラガミには『偏食』の特徴を有しているんだ。」

飛龍「アラガミの好き嫌いということですね。」

コウタ「え!?飛龍、知っているのか?」

飛龍「ああ。アラガミの事についてよく勉強しているからな。」

ソーマ「お前も少しは飛龍を見習って勉強したらどうだ。神機使いの常識だ。」

コウタ「ソーマからもバッシングを……。」

サカキ「よく誤解されがちだが、アラガミは生まれた時は特徴なんて持ち合わせていない。あれは捕食を通して他の生物の特徴を取り込み、凄まじい早さで進化しているようなものなんだ。」

エリック「つまりこの子は……。」

サカキ「我々と同じ『とりあえずの進化の袋小路』に迷い込んだもの。ヒトに近しい進化を遂げたアラガミなんだ。」

ソーマ「人間に近い、アラガミだと?」

カノン「そんな個体もいるんですね……。」

サカキ「調べてみた所、この子の頭部神経節が脳の働きをしているんだ。数ある個体の中で彼女は更に特別なんだ。」

「ウバー」

飛龍「じゃあこいつ言葉も教えれば喋れるのか?」

サカキ「可能だろうね。」

飛龍「すごいなお前。見た目は子供、頭脳は大人だな。」

「アウー。」

122: 2015/01/22(木) 21:32:29 ID:eQmXzjx.
サクヤ「でも、流石にこのことは支部長と教官に報告を……。」

サカキ「ヨハンは今、別件で連絡は取れないよ。とは言っても僕は報告しない方が良いと思うよ。」

サクヤ「それはどういう……。」

サカキ「じゃあ報告すると仮定しよう。人類最後の砦であるゴッドイーターがアナグラの中にアラガミを連れて来た、とでも言うのかい?」

サクヤ「……。」

リンドウ「エグいマネするぜまったく。俺たちは気付かぬうちにあんたの共犯ってか。」

サカキ「そういうことさ。君も将来有望な新人たちを斬り捨てるのは心が痛むだろう?」

リンドウ「こいつらは……。」

サカキ「それに、君がやっている活動に余計な突っ込みは入れられたくはないだろう?」

リンドウ「……!ったく、勘弁してくれよ。」

サカキ「流石はリンドウくん。やってくれるね?」

リンドウ「ああ。」

123: 2015/01/22(木) 21:36:39 ID:eQmXzjx.
サカキ「皆も飛龍くんのように積極的に彼女と仲良くやって欲しい。ソーマ、君も頼むよ」

ソーマ「ふざけるな!どれだけ人間を真似しようがバケモノはバケモノだ……。」

飛龍「そう言うな。こいつは俺たちを襲ったりしない。」

ソーマ「お前もお前だ飛龍。アラガミがどういう存在か忘れたのか?」

飛龍「忘れてなんかいない。人々を脅かす化物だ。」

ソーマ「なら、なんでそいつの肩を持つ?今は何もしねえようだが、いずれお前を食おうとするかもしれねえんだぞ。」

飛龍「確かにな。最初はこいつには何か胸騒ぎを覚えたのは確かだ。どんな姿をしてようがこいつがアラガミってことくらい分かってる。」

ソーマ「なら……」

飛龍「だけど、それは悪い意味じゃない。こいつは敵ではないってそう思えるんだ。俺はそう信じているからな。」

ソーマ「・・・なるほどな。だがあまり深追いするなよ。」

飛龍「分かってるって。んじゃ、俺達はこれで。」

ウィーン

サカキ(ヨハン……君はまだ人に絶望しているというならそれは間違いだ。人はまだ前を向いて歩くほどの力が残っている。人が神になるか、神が人になるか……競争の始まりだ。)

124: 2015/01/22(木) 21:44:24 ID:eQmXzjx.
エントランス

飛龍「結局大変な事になってしまったな・・・。これを見たら見逃せないし・・・。」

コウタ「見た目は女の子だしな~……。もしかしたら既にあんなのがめっちゃいて俺たちの知らない社会とかあったりしてな。」

飛龍「幾らなんでもそれはないだろ。博士もあれは珍しいって言ってたし。」

コウタ「でも、これからあるかもな。生きてりゃ幾らでも不思議は起こるからな。それに昔はこんな悲惨な未来になるって誰も思ってなかったんじゃないかな。家に帰れば家族もいて、美味しいご飯もあって、寝るときは楽しいこと考えて……。」

飛龍「そうかもな。」

コウタ「でも、誰が悪い訳じゃないんだよな。この先どうなるかも分からないし、不安だらけ……そんな不安を家族にさせないために俺はゴッドイーターになったんだ。エイジス計画を守るために……アダッ!」バシッ

飛龍「そんなに湿気るな。どんな計画でも俺は立ち向かう。たとえどんなに手強い奴でも俺は一歩も引かないからな。」

コウタ「飛龍・・・。お前ってすごい奴だな。あっ、そうだ!そう言えばさ、この前ノゾミが作ってくれたんだよ!ソックリだろ。」ヒョイ

飛龍「へえ。愛されているんだな。」

コウタ「だろ?今度お土産一杯持って帰るんだ!そうだ!その時はお前も来いよ!」

飛龍「いや、俺は……。」

コウタ「母さんには友達として紹介してやりたいんだ。お前ならノゾミとも仲良くできるしな。」

飛龍「そうだな。何か土産を持って来るよ。」

コウタ「期待してろよ!母さんの料理メッチャ美味いからさ!」

飛龍「そりゃ楽しみだな。ところで何か忘れていないか?」

コウタ「そう言えば・・・、あ!名前を忘れてた!」

飛龍「だろうな・・・。すぐにラボへ行くか。」

125: 2015/01/22(木) 21:54:03 ID:eQmXzjx.
ラボ

サカキ「と、言う訳でリュウガくんの提案の下で彼女の名前を決めようと思う。」

カノン「名前……ですか?」

サカキ「これから共に過ごすのだから名前が無いと不便だと思うんだ。どうかな?」

「どうかなー。」

コウタ「じゃあ、ノラミってのはどうだ?」

アリサ「ドン引きです。」

コウタ「なんだよ!他にいい案があるのかよ!」

アリサ「な、なんで私がそんなことを!」

コウタ「へー、自分のセンス晒すのが怖いんだなー。」

アリサ「そ、そんな訳ないでしょ!えーっと……。」

飛龍「名前か・・・。じゃあ、君の名前は分かるか?」

カノン「飛龍さん。いくらその子に聞いても・・・。」

「シオ!」

カノン「それがあなたの名前なのですか?」

シオ「そうだよ。」

飛龍「そういえば最近ソーマ見てないな……。」

エリック「どうやら、一足先にここにいない誰かが名付け親になってしまったようだね。」

コウタ「え~、やっぱノラミの方が……。」

シオ「嫌だ。」

コウタ「何だよチクショー!」

飛龍「では、任務ですのでこれにて失礼します。アリサ、カノン。行くぞ!」

アリサ・カノン「はい!!」

タタタタタ

126: 2015/01/22(木) 21:58:52 ID:eQmXzjx.
リンドウ「あいつら、ちゃんとやれてるんだな。」

サカキ「そうだね。人は誰しもきっかけさえあれば変わるものだよ。彼らくらいの多感な時期なら尚更だ。」

シオ「?」

リンドウ「にしてもソーマも随分と変わったな……あからさまに飛龍を気にするようにもなったな。」

エリック「最近はソーマの評判も少しずつだけど回復しているそうですよ。元々は根拠も無い噂だったですけどね。」

サカキ「この十数年で築かれたソーマの心の壁は硬く、厚かった。本当は私とヨハンが何とかすべきだったんだけどね。」

リンドウ「それを言うなら俺たちもだよ。あいつとは長い間組んできたけど結局は変わらなかった。そんなあいつを変えてくれたのが飛龍だよ。最初会った時はヴァジュラを撃破した戦士だったのによ。」

サクヤ「あ、それ覚えてる。訓練の初日ではコンゴウを倒したりしてたわね。」

エリック「それに僕がピンチの時も助けてもらいましたし。」

リンドウ「俺がピンチの時も助けてもらったし、アリサもソーマも飛龍によって変わったからな。」

サカキ「彼らの自分を変えるきっかけが飛龍くんということだね。彼の予想もできない行動は私の予想の上を行く……実に面白いよ彼は。」

シオ「飛龍がどうしたのー?」

サクヤ「えっとね、飛龍は凄いってこと。」

シオ「すごい?すごいっていいことか!?」

サクヤ「うふふ。そうね。」

シオ「そーかー。リュウガはすごいのかー。」

ハハハハハ

続く

127: 2015/01/22(木) 22:24:29 ID:eQmXzjx.
次回予告

飛龍「シオの問題は大方解決したが、あとは服だけとなった。」

シオ「きちきちちくちくやだ~。」

飛龍「それなら素っ裸にした方がいいんじゃ・・・。」

アリサ「そんなことできるわけないじゃないですか!!こんな子をは、は、裸にしたいだなんてドン引きです!!」

カノン「そしてアリサさんとサクヤさんがシオちゃんに服を着せようとしたら、壁をぶち壊して何処かに行ってしまいました!」

飛龍「こうしちゃいられない!すぐに探さなければ!」

カノン「次回、『キチキチチクチク騒動』。お楽しみに!」

128: 2015/01/22(木) 22:25:11 ID:eQmXzjx.
第8話 キチキチチクチク騒動

129: 2015/01/22(木) 22:39:48 ID:eQmXzjx.
ラボ

コウタ「オッス!」

シオ「おっす!」

アリサ「何ですかその挨拶。止めてください。」

コウタ「えー、いいじゃんよー。」

シオ「じゃんよー。」

アリサ「駄目だよシオちゃん。バカが移っちゃうよ。」

コウタ「ひでえ……。」

アリサ「ほら、こんにちは。」

シオ「こんにちは。」

アリサ「うん、偉い偉い。」ナデナデ

カノン「大分言葉覚えましたね。」

サカキ「君たちがこうやって接してくれているからだよ。人並みの知能を持ちながらアラガミの生存競争を生き抜いてきたんだ。コミュニケーションに飢えているんだろうね。」

飛龍「ええ。」

サカキ「では本題に入ろう。遂に危惧していた問題が発生した。」

飛龍「ああ。備蓄していたアラガミのコアが切れたという事ですね。」

サカキ「その通りだ。そこで皆にはシオとデートしてほしいんだ。」

アリサ「つまり、アラガミ食わせればいいんですよね?」

コウタ「それなら仕方ないですね……。」

ソーマ「ふざけるな。何で俺が……。」

飛龍「よし、行くか」

ソーマ「おい!勝手に受けるな!」

飛龍「仕方がないだろ。これも人助けなんだから。」

アリサ「無駄ですよ。飛龍は困った人を放って置けるわけにはいきませんから。」

ソーマ「だったな・・・。だったら受けるとするか。」

飛龍「そう来ないとな。んじゃ、行くぞ!」

シオ「おーっ!!」

130: 2015/01/22(木) 22:44:48 ID:eQmXzjx.
空母エリア

飛龍「あれが今回のターゲットだ。たとえ種類が違っても、同じアラガミである事には間違いない。行くぞ!」

アリサ・カノン「了解!」

ビュンビュン

飛龍「そこだ!」ズドン

ソーマ「ふっ!」ズバッ

アリサ・カノン「やあっ!」ズバアアア

シオ「えーい!」ズバッ

コウタ「おっ!だいぶダメージを与えられたな。あともう少しというところだな。」

エリック「ああ。このまま一気に倒しに行くぞ!」

ドゴーンドガーン

飛龍「これで終わりだ!」ズバッ

ズドーン

飛龍「シオ。後は頼む。」

シオ「いただきます!だな!」

ガブガブ

エリック「うわ・・・。生々しいな・・・。」

飛龍「同感だぜ・・・。」

131: 2015/01/22(木) 22:47:40 ID:eQmXzjx.
シオ「ソーマー。いっしょにたべよー。」

ソーマ「!?」

コウタ「おいおいシオ。ソーマは人間だからアラガミは食べないんだよ。」

シオ「えー、でも、ソーマのアラガミはたべたいってー。」

コウタ「え?」

アリサ「ソーマのアラガミ……?」

飛龍「おい、シオ!」

ソーマ「ふざけるな!!お前みたいなバケモノと一緒にするんじゃねえ!」

エリック「おいソーマ!」

ザッザッ

シオ「シオ、ずっとひとりだった。」

ソーマ「……。」

シオ「だれもシオとあそんでくれなかった……だけど、んーと、だから、ソーマをみつけたときはうれしかった。でね、ソーマがシオをさがしてくれていたのはもっとうれしかった。だから……。」

ザッザッ

エリック「やれやれ。まだ気にしているみたいだね・・・。」

アリサ「エリックさん。何か知っているのですか?」

エリック「ああ。実は・・・。」

132: 2015/01/22(木) 22:49:06 ID:eQmXzjx.
アリサ「つまり、ソーマは自分がお母さんを頃したって思ってるんですね……。」

カノン「けど、それを一人で抱え込むなんて・・・。」

飛龍「だけど俺たちはいつもと変わりなく過ごすだけだ。そうすれば何とかなるはずさ。」

アリサ「そうかも知れませんね。」

飛龍「ああ。」

135: 2015/01/23(金) 20:01:00 ID:Nqb2ypkI
ラボ

飛龍「服?」

サカキ「ああ。シオも言葉を覚えてきて大分人間らしくなったのは皆にも分かるね。だけど彼女には人間として一番足りないものがある。それが服だよ。」

シオ「きちきちちくちくやだ~。」

飛龍「じゃあ、真っ裸にしたらどうだ?」

アリサ「そんなことできるわけないじゃないですか!!こんな子をは、は、裸にしたいだなんてドン引きです!!」

サカキ「とにかく、今回はシオの服のことで女性陣の力を貸してもらいたいんだ。」

ソーマ「なら何故俺を呼ぶ……戻るぞ。」

リンドウ「俺も役には立てなさそうだし、帰るわ。何かあったら呼んでくれ。」

コウタ「バガラリーの途中だったんだよな。」

エリック「じゃあ、僕も・・・。」

コツコツ

飛龍「行っちゃった。」

サクヤ「まったく、薄情な男共ね。」

アリサ「ほら、シオちゃん。こっちいらっしゃい。」

ゾロゾロ

136: 2015/01/23(金) 20:03:17 ID:Nqb2ypkI
サカキ「こうしてみるとアラガミも私たちと変わらない人間に見えないかい?」

カノン「そうですね。何か想像もできませんでした。」

サカキ「そんな想定外のことにも君たちは対応している。それに飛龍君の行動だって私たちの予想を遥か上にいくことばかりだ。」

飛龍「そうでしょうか?」

サカキ「君たちのような柔軟さと多様性、そして好奇心が予測できない未来を生むのかもね。」

ドゴーン

飛龍「何だ!?」

アリサ「ゲホッゴホッ……あの、シオちゃんが……。」

サクヤ「壁を壊して外に……。」

カノン「……逃げたのですね。」

サカキ「やはり、予測できない……。」

飛龍「言ってる場合か!早く連れ戻すぞ!」

アリサ・カノン「はい!」

サクヤ「ええ!」

137: 2015/01/23(金) 20:05:55 ID:Nqb2ypkI
ドガッバキッドゴッドガッ

カノン「ひ、飛龍さん!いくら何でも強引すぎです!」

飛龍「仕方がないだろ!早く急がなければいけないんだから!」

サクヤ「あ~あ、後で知らないわよ……。」

飛龍「その時はその時だ。早く急ぐぞ!」

アリサ「え、ええ・・・。」

138: 2015/01/23(金) 20:08:16 ID:Nqb2ypkI
鎮魂の寺

ソーマ(ったく、いくら何でも強引すぎるぜ・・・。まっ、飛龍はさっきシメたからな。)

ソーマ(おっ、ここだな。)

ザッザッ

ソーマ「出て来い。遊びは終わりだ。」

シオ「だれもいないよー。」

ソーマ「さっさと帰るぞ。」

シオ「ちくちくやだー。」

ソーマ「ふっ、所詮はバケモノか……。」

シオ「ソーマ。」

ソーマ「あぁ?」

シオ「まだ、おこってる?」

ソーマ「……。」

139: 2015/01/23(金) 20:10:52 ID:Nqb2ypkI
シオ「ソーマ、あのときおこってた。」

ソーマ「お前には関係ねえ。」

シオ「あのときソーマにいやなことしたもんな……シオ、えらくなかったもんな。」

ソーマ「……。」

シオ「えらくなかったときはごめんなさいしろって飛龍もいってた。」

ソーマ「一丁前な口利きやがって……。俺もお前みたいに自分のことなんか考えずに生きていけたら楽なのにな。」

シオ「ソーマ。」

ソーマ「なんだ?」

シオ「じぶんってうまいのか?」

ソーマ「ふっ、ははは!そういうのは自分で考えろ。俺もお前も互いに自分を知らない出来損ないだな。」

シオ「おぉ、やっぱりいっしょか!」

ソーマ「だから一緒にするなと……。」

シオ「いっしょにじぶんさがしだな!」

ソーマ「やれやれ・・・。」

140: 2015/01/23(金) 20:15:10 ID:Nqb2ypkI
飛龍『ソーマー!まさかシオと駆け落ちなんかしているんじゃないだろうなー!』

リンドウ『それとももうラブってんのかー!!羨ましいなぁオイ!』

サクヤ『止めなさいリンドウ。』

ソーマ(飛龍とリンドウ・・・。あとでぶん殴る・・・。)ワナワナ

シオ「あっ、みんな来た!」

ソーマ「あいつらはアラガミと戦うために自分からオラクル細胞を摂取したんだ……俺より救われねえ奴等さ。」

シオ「んー、でも、みんなもなかまだってわかるよ!」

ソーマ「そうか。」

シオ「それにね、飛龍はソーマたちみんなとであえてよかったっていってた。シオもそうおもう!」

ソーマ「……そうか。あいつ・・・。」

シオ「ソーマわらった!」

ソーマ「や、止めろ……。」

シオ「もういっかいみせて!」

ソーマ「近寄るな!」

続く

141: 2015/01/23(金) 20:18:43 ID:Nqb2ypkI
おまけ 虫歯

飛龍「いつつ・・・。いつの間に虫歯ができていたとは・・・。これは歯医者に行かないとな・・・。」

アリサ「私達も虫歯になっちゃいました・・・。」

カノン「早く歯医者に行かないといけませんね。」

サカキ「そんな事しなくても僕が治してあげるよ。」

飛龍「本当ですか?」

サカキ「実は歯医者専用機械の実験をしていたところだ。丁度実験台を探していたんだよ。」

飛龍「実験台って・・・、まさか!?」

142: 2015/01/23(金) 20:31:05 ID:Nqb2ypkI
実験室

ガシャンガシャンガシャンガシャン

飛龍「な、何故手足を縛りつける必要があるんですか!?」

サカキ「いやー。暴れたら困るのでね。」

アリサ「しかもドリルがでかいじゃないですか!あれでやったら氏にますよ!」

サカキ「大丈夫。安全は保障するから。」

カノン「安全って、いったい何をする気でしょうか?」

サカキ「さあね。では、3つの内どれかを選んでくれ。」

飛龍「なになに?A・歯の治療+リラックスマッサージ、B・歯の治療+サラダバー、C・歯の治療+ドリンクバー。サービスも付くなんてなかなかいいですね。じゃあ、俺はAを。」

アリサ「私はBで。」

カノン「じゃあ、私はCですね。」

サカキ「決定だね。んじゃ、ちょっと待ってね。」

143: 2015/01/23(金) 20:53:13 ID:Nqb2ypkI
数分後

サカキ「準備できたよ。」

飛龍「あ、はい・・・。ん?」

「ベティです。ヨロシクしゃっちょさん。」

飛龍「マッサージ嬢つけられたー!しかも不細工じゃないか!」

アリサ「じゃあ、私は・・・。」

バリボリ

アリサ「サラダを食べるただの婆じゃないですか!」

サカキ「因みに彼女はドレッシング派だ。」

アリサ「そんな事はどうでもいいです!」

カノン「じゃあ、私は・・・。」

グビグビ

カノン「ど、ドリンクを飲んでいるだけの御婆さんじゃないですか!」

サカキ「因みに彼女はジンジャーエールが大好きだ。」

カノン「どうでもいいですよ・・・。」

サカキ「では、始めるよ。口を開いて。」

飛龍(ちょっと待て。心の準備が・・・。)

ギュイーン、ガリガリ

飛龍・アリサ・カノン「ギャアアアアアアアアアア!!」

144: 2015/01/23(金) 21:02:30 ID:Nqb2ypkI
実験室の外

ギャアアアアアアア

コウタ「お、奥の方から悲鳴が聞こえているぞ・・・。」

シオ「歯医者ってこんなに怖いのか?」

エリック「ああ。だが、いくら何でもこんな歯医者はないのだが・・・。」

ソーマ「どうやらサカキのおっさんが何かをやらかしているに違いないな。」

リンドウ「そう思うな・・・。だが今はあの3人の無事を祈ろう。」

サクヤ「そうね。」

145: 2015/01/23(金) 21:23:30 ID:Nqb2ypkI
実験室

ギュイーン

サカキ「大丈夫だよ。治療の痛みが彼女達によって軽減してくれるのさ。」

飛龍(それによって彼女達の苦しみ方が怖いんですけど!)

アリサ(見ていられません!)

カノン(いくら何でも可哀想です!)

グオオオオオオ

飛龍(しかも痛みは彼女たちにいってるじゃねーか!頼むからそんな目で見ないでくれ!)

アリサ(私達は悪くありませんよ!)

カノン(これ以上は見ないでください!)

飛龍(ん?なんか変なビジョンが頭に流れ込んでくる。もしかしてベティの走馬灯じゃないのか?って、なに勝手に記憶をねつ造しているんだ。お前とこんな事をした覚えはないぞ。やめろ。妙なもん見せるな。俺はなにも悪くない。俺関係ないし、改造されて迷惑しているのこっちだ。)

アリサ(あれ?なんだろうコレ?妙な映像が勝手に頭に流れ込んでくる。これって走馬灯?サラダ婆の走馬灯?って、サラダ婆のろくな思い出、サラダとの絡みしかないじゃないの。サラダ婆いいの?これでろくな思い出ないままで。イヤいい。私は歯を治すの。サラダ婆なんて知らないんだから。)

カノン(あれ?妙な映像が・・・、これってドリンク婆の走馬灯!?しかもろくな思い出がないじゃないの!ドリンクとの絡みしかないし。いや、私は歯を治すの。ドリンク婆の事なんて知ったこっちゃないんだから。)

飛龍・アリサ・カノン(悪くない、悪くない、悪くない、悪くない、俺(私)は何も悪くなーい!!)

146: 2015/01/23(金) 21:27:28 ID:Nqb2ypkI
そして・・・。

飛龍「結局虫歯は治ったが、アイツ等の顔を見ると今でも震えそうだぜ・・・。」

アリサ「ええ。夢にでも出てきそうです・・・。」

カノン「だいたい何で私達が虫歯にならなきゃいけないのですか?」

リッカ「その事については知っているよ。聞きたい?」

飛龍「頼む。教えてくれ!」

リッカ「実はね・・・。」

飛龍・アリサ・カノン「」ゴクリ

リッカ「作者が虫歯になったから。」

※事実です。

飛龍・アリサ・カノン(そんな人に書かれている俺(私)達っていったい・・・。)

147: 2015/01/23(金) 22:04:28 ID:Nqb2ypkI
次回予告

ウロヴォロスとの激戦を制した飛龍達の元に、緊急連絡が入った。

それは第一部隊がディアウス・ピター討伐に向かうので、援軍に来てほしいという内容だった。

飛龍達は素早く第一部隊と合流した後、ディアウス・ピターを発見した。

だが敵はそれだけではなかった。プリヴィティ・マータはもちろんの事だが、予想外の敵まで姿を現したのだ!

果たして飛龍達は最大の難関を突破する事ができるのか!?

次回、限界を超えろ!史上最大の激闘!!

飛龍「最後までやらなきゃ、青き龍として失格だぜ!」

148: 2015/01/23(金) 22:04:57 ID:Nqb2ypkI
第10話 限界を超えろ!史上最大の激闘!!

149: 2015/01/23(金) 22:17:00 ID:Nqb2ypkI
平原エリア

ドゴーンドガーン

飛龍「ちっ!いくら何でも強すぎるぜ!」

アリサ「ウロヴォロスは今まで以上に手ごわい相手ですが、力を合わせれば倒せるはずです。」

カノン「でしたら銃形態でやるしかありません!」

飛龍「誤射はするなよ!」

カノン「大丈夫ですって!」

ジャキッ

カノン「脳天ぶちまけようか?」

飛龍「出た!裏カノン!」

ドゴーン

飛龍「おわっ!」

カノン「射線上に入るなって、私、言わなかった?」

アリサ「やっぱりこうなっちゃいましたね・・・。」

151: 2015/01/23(金) 23:19:42 ID:Nqb2ypkI
飛龍「ええい!こうなったら・・・、最大限解放!アンリミテッドモード!!」

<アンリミテッドモード!限界を超えて戦え!>

ギュイーン

飛龍「覚悟しやがれ!セイハ―!!」ブンブン

ドゴーン

アリサ「アンリミテッド・ブレイド!」ズバアアアア

カノン「ファイナル・キャノンΩ!」ドゴオオオオ

ズドーン

飛龍「ふう・・・。やっと倒す事ができた・・・。」

アリサ「コアも回収しましたし、そろそろ帰りましょうか。」

カノン「ええ。」

ビービー

飛龍「通信だ。」

ピッ

アリサ「はい。アリサですが。」

ツバキ『任務は無事に終わったようだな。だが、お前達には今から新たな任務を受けてもらう。』

飛龍「その任務とは?」

152: 2015/01/23(金) 23:29:40 ID:Nqb2ypkI
ツバキ『ディアウス・ピターの討伐に向かう第一部隊の援護だ。だが多くの敵も存在する為、戦いは困難になるだろう。』

飛龍「つまり俺達が助太刀するということですね。」

ツバキ『そういう事だ。必ず生きて帰って来い。以上だ。』

ピッ

飛龍「ディアウス・ピター・・・。そう言えばリンドウさんを助けた時もあのアラガミが出たんだよな・・・。」

アリサ「ええ。あの時の私はかなり錯乱していましたからね・・・。」

カノン「あの・・・、ディアウス・ピターというのはどんなアラガミでしょうか?」

飛龍「ヴァジュラの亜種だが、かなりの強敵だ。半端な覚悟で行くと氏ぬだけじゃ済まないぞ。」

カノン「分かっています。たとえどのような強敵でも、気を引き締めて戦うのみです!」

飛龍「その通りだ。すぐに増援に向かうぞ!」

アリサ・カノン「はい!」

<GO!ウィングモード!>

ドギューン

153: 2015/01/23(金) 23:36:05 ID:Nqb2ypkI
街エリア

リンドウ「そろそろだな・・・。」

ギュイーン

飛龍「お待たせしました!」

サクヤ「ようやく来たわね。」

アリサ「あれ?第一部隊は二人だけですか?」

リンドウ「ああ。コウタとソーマ、エリックの3人は別任務だそうだ。」

カノン「そうですか。とりあえず集まりましたし、早速・・・。」

飛龍「いや、もう姿を現したぜ。」

カノン「へ?」

ギャオオオオ

アリサ「こ、これがディアウス・ピター・・・。パパとママを頃したアラガミ・・・。」

カノン「す、すごいです・・・。」

グルルルル

リンドウ「いや、それだけじゃない。プリヴィティ・マータまでいるぜ。」

サクヤ「さすがに数が多いとやりづらそうね。」

飛龍「へっ。あんなアラガミ共、俺の敵では・・・。」

「それを言っていられるのも今の内だ。」

飛龍「な、何だ!?」

154: 2015/01/23(金) 23:54:31 ID:Nqb2ypkI
ギュオオオオオ

アリサ「な、何ですかあの人は!?」

カノン「私達と同じく空を飛んでいます!」

スタッ

飛龍「何者だ!?」

「我が名はフレイル・エストリア。我が主の命でお前の命を頂戴する!」

飛龍「何だって!?じゃあ、これらのアラガミを出したのもお前の仕業なのか!?」

フレイル「ディアウス・ピターは違うがな。」

飛龍「ふざけやがって・・・。お前は絶対に許さん!」ジャキッ

フレイル「やれ!」バッ

ギャオオオオ

飛龍「たとえ数が多くても、俺は一歩も引かないぜ!メテオモード!」

<メテオモード!∞パワー全開!>

ドゴオオオオ

飛龍「喰らいやがれー!!」ズバアアアアア

ドッゴーン

アリサ「ならば私も!シャインモード!」

<光の魂よ。我の元に集え!>

パアアアアア

アリサ「今だ!シャインブレイク!!」ズゴオオオ

ドッゴーン

155: 2015/01/24(土) 00:13:25 ID:2C0RhCAo
カノン「私も!ストライクモード!」

<百発百中!狙いを定めろ!>

パアアアアア

カノン「お前等にはこれで十分だ!ストライクキャノンα!」ドゴーン

ドカーン

リンドウ「よし!これで多くのアラガミは倒された!」

サクヤ「残るはディアウスとあなただけよ!」

フレイル「おのれ!こうなれば・・・、ディアウス・ピターよ、力を借りるぞ!」バッ

飛龍「何をするつもりだ!?」

フレイル「俺は様々なモンスターをメダルに変え、その力を利用して鎧を作り出すのだ!変身!」

<ディアウス・ピターアーマー、装着!>

ガシャンガシャンガシャン

リンドウ「う、嘘だろ!?アラガミがアーマーになった!?」

フレイル「それだけじゃない!技も強力な力を持っている!」ギュオオオ

アリサ「あ、あの技は!?」

フレイル「サンダーブラスト!」ドゴオオオ

リンドウ「ぐわああああああ!!」

飛龍「リンドウさん!」

サクヤ「よくもリンドウを!」ジャキッ

フレイル「甘い!」ドガッ

サクヤ「がは・・・。」

アリサ「サクヤさん!」

156: 2015/01/24(土) 00:31:54 ID:2C0RhCAo
フレイル「さあ、次はお前等の番だ。」

飛龍「そっちがアラガミを鎧に変えるなら、こっちは青き龍の鎧で相手にしてやるぜ。」

アリサ「青き龍の鎧?」

飛龍「ああ。俺が6歳の頃に母上から授けられた。その姿を見せてやろう。発動せよ!」

<青龍の鎧、発動!青き龍の戦士よ。真の力を見せてやれ!>

パアアアアアア

フレイル「青き龍の鎧だと!?まさかこいつが青き龍の戦士なのか!?」

飛龍「今頃気づいたようだな。青き龍はアラガミより強いという事を証明してやるぜ!」

フレイル「そんなのは見かけ倒しだ!この俺を止めることなど不可能に過ぎない!」

飛龍「それはやらなきゃ分からないぜ!アリサとカノンさんはリンドウさんとサクヤさんを!」

アリサ「分かりました!あまり無茶はしないでくださいね!」

飛龍「分かった!」

157: 2015/01/24(土) 11:33:55 ID:2C0RhCAo
フレイル「小癪な!ギガントサンダー!!」バリバリバリ

飛龍「おっと!」ヒョイ

ドドーン

飛龍「さすがにそう簡単には倒せないな。」

フレイル「これでも喰らえ!サンダーランス!」バッ

飛龍「くっ!」ガキン

アリサ「危なかったですね。」

飛龍「ああ。だがこのままだとまずいな。ここは一気に接近して倒すしかない!」ダッ

フレイル「そうはさせるか!サンダーボール!」ギュンギュン

飛龍「動きが遅い!」ヒュンヒュン

フレイル「か、かわしただと!?」

飛龍「はっ!」ズバッ

フレイル「ぐおっ!」

ズドーン

飛龍「倒れた今がチャンスだ!」ダッ

フレイル「そうはさせるか!出でよ、ザク!」

飛龍「何!?」

ヒュルルルル、ズドーン

アリサ「な、何ですかあれは!?」

飛龍「あれはザク。俺達の世界にあるロボットだ。」

カノン「それにしてもでかいです・・・。」

飛龍「まあ、大体の大きさはこんな物だ。」

アリサ「でも、どうやって倒せば・・・。」

飛龍「そっちがその気なら・・・、ガンダムAGE-1、召喚!」

アリサ・カノン「へ?」

158: 2015/01/24(土) 12:26:42 ID:2C0RhCAo
<ガンダムプログラム発動!ガンダムAGE-1、召喚!>

ギュイーン、ズドーン

アリサ「ええっ!?ガンダムを呼び出した!?」

飛龍「俺はガンダムを召喚する事も可能なのさ。セットイン!」

ギュイーン

飛龍「これで準備完了だ。さあ、行くぜ!」

ドゴーンドガーン

アリサ「すごい・・・。これがガンダムの戦い・・・。」

カノン「かっこいいです・・・。」

フレイル「くっ!マシンガンで倒してくれる!」ドガガガガ

飛龍「そんな攻撃が効くか!」ズバッ

フレイル「うぐ・・。」バチバチ

アリサ「今の攻撃でザクが倒れそうです!早く止めを!」

飛龍「分かった!」

<タイタンモード!>

ドギューン

飛龍「これで終わりだ!ビームラリアット!!」

ドゴオオオオ

フレイル「ぐわああああああ!!」

ドッゴーン
カランカラン

アリサ「これって・・・、アラガミメダル?」

サクヤ「確かフレイルがディアウス・ピターをメダルに変えたわね。で、そのフレイルは?」

飛龍「ああ。爆発に巻き込まれて氏んでしまった。」スタッ

リンドウ「という事は・・・。」

パアアアアア

カノン「あ。」

ギャオオオオオ

飛龍「当然そうなるよな。」

159: 2015/01/24(土) 13:28:24 ID:2C0RhCAo
アリサ「まっ、どの様な状態でも私達はディアウス・ピターを始末しなければいけませんからね。」

リンドウ「そういうこった。んじゃ、さっさと倒そうぜ!」

飛龍「はい!」

ズバッドガッバキィィ

飛龍「ある程度の結合崩壊はしたが、いくら何でもしつこすぎるぜ・・・。」

リンドウ「ああ。それにある程度ダメージを受けてしまったからな・・・。」

サクヤ「このままだとやられちゃうわね・・・。」

飛龍「アースブレイドの魔力も限界だ。こうなったら一か八かだ!」ダッ

アリサ「何をする気ですか!?」

飛龍「奴の脳天を叩き割るのみだ!」バッ

カノン「あっ!電撃を放とうとしています!」

飛龍「させるかー!!」ブン

ズバアアアアア
ズドーン

飛龍「始末完了。」ジャキッ

アリサ「あなたの今の行為はハラハラしましたよ。いくら何でも無謀過ぎます・・・。」

飛龍「ああ・・・。その事に関しては済まない。それにしてもフレイルは誰の命令によってここに来たのだろうか?」

リンドウ「もしかしたら・・・、まさかな。」

飛龍「どうしました?」

リンドウ「いや、何でもない。」

飛龍「?」

160: 2015/01/24(土) 13:36:51 ID:2C0RhCAo
ラボ

ウィーン

コウタ「飛龍か!大変な事があった!」

飛龍「どうしたんだよ、そんなに慌てて。」

エリック「実はシオの様子がとんでもない状態となっているんだ!」

飛龍「なんだって!?彼女の容態は!?」

サカキ「落ち着きたまえ。今のところは落ち着いて眠りに付いている。ただ……。」

ソーマ「ただ?何だ?」

サカキ「彼女の錯乱……というより“何か”が発作的に起こっている。しばらくは戦闘に出さない方が良い。」

アリサ「そんな……何か方法は無いんですか!?」

サカキ「……彼女は人とアラガミの境にいる存在だからね。彼女は迫られているのかもしれない。」

ソーマ「迫られる?何を?」

サカキ「人かアラガミか……その狭間で揺れているんだ。」

ソーマ「……どういうことだ?」

サカキ「元々彼女はアラガミでありながら中身は人間として“どちらでもあって、どちらでもない”……言わば人間で言う思春期でもある。」

リンドウ「つまり、反抗期とも言う訳だ。」

161: 2015/01/24(土) 13:41:47 ID:2C0RhCAo

サカキ「そう。原因は不明だが彼女の押し込められていたアラガミとしての本能が目覚め始めた。今まさに人とアラガミの理性がぶつかり合っているような繊細な状態なのだ。」

サクヤ「つまり、精神が不安定なのね……。」

サカキ「同時に分岐点でもある。アラガミか人か……どちら側になるかとね。」

カノン「そんな……。」

飛龍「いや、今さら人だとか、アラガミだとか俺にはどうでもいい。俺たちが今まで通りあいつを信じればいいんだ。」

エリック「そうかも知れないね。」

コウタ「そうだよな!俺たちが今まで通りシオと接すればいいだけだよな!」

リンドウ「若いっていいねえ。悩みも簡単にぶっ飛んじまうんだからなー。若かりし時代に戻りてえなあ。」

サクヤ「あら、私はまだまだいけるわよ?年とったのはリンドウだけじゃないの?」

リンドウ「うるせえ。」

コツコツ

リンドウ(不思議な奴だなお前は。諦めかけていた希望を繋ぎ止め、皆を導く力と優しさを持っているとはな。俺もそろそろ腹をくくるか。この先自分がいなくてもやっていける。飛龍たちは自分が教えたことを全て、いや、教えたこと以上のことを身に付けた。これから先の不安や問題も今回みたいに団結して何とかするだろうな。)

リンドウ「後は頼んだぜ……隊長さんよ。」

コツコツ

サクヤ「・・・。」

続く

162: 2015/01/24(土) 13:48:11 ID:2C0RhCAo
次回予告

エイジス島に潜入したリンドウはサクヤと出会い、エイジス計画の真実を掴み取った。

その事を聞いた飛龍達はその計画に反対するが、コウタだけはその計画に賛成していたのだ。

コウタの話を聞いた飛龍は彼と別れ、皆を連れてある場所に向かい始めた。

それは・・・、飛龍の故郷である世界だった・・・。

次回、エイジス計画の真実。青き龍よ、奇跡を起こせ!

163: 2015/01/24(土) 13:52:38 ID:2C0RhCAo
暗いドームの中

コツコツ

リンドウ「大分工事も進んだようだな……。」

ビービー

リンドウ「くそっ!防犯装置は全て切ったはずだぞ!」

キラーン

リンドウ「こりゃあなるようになれ、てことか。」ジャキッ

ズドーン

リンドウ「!?」

サクヤ「あなたにしては爪が甘かったんじゃない?リンドウ。」

リンドウ「サクヤ!?おま、どうして!?」

サクヤ「何か隠していると思ったら……水臭いじゃない?」

リンドウ「あ~~ったく!もう後戻りはできねーぞ?」

サクヤ「あなたも同じでしょ?」

「とうとうここまで来てしまったか……リンドウくん。」コツコツ

サクヤ「支部長!?何がどうなって……。」

ヨハネス「それにサクヤくんもか……全く、実に惜しいよ。」

164: 2015/01/24(土) 13:53:29 ID:2C0RhCAo
第11話 エイジス計画の真実

165: 2015/01/24(土) 14:10:30 ID:2C0RhCAo
リンドウ「支部長……やっぱりあんたの差し金だったんだな……。」

ヨハネス「やはりここまで辿り着いてしまったのか……リンドウくん。」

リンドウ「あぁ、あの時、あのイレギュラーの日……可愛い後輩が俺を助けてくれた日のこともあんたが……。」

ヨハネス「ご名答。あの時が最初で最後のチャンスだった……あの時、エイジス計画の真実を掴みつつある君は危険すぎた。」

サクヤ「まさか……。アリサまでリンドウを頃す道具にしたんですか……?」

ヨハネス「否定はしない。そうでもしない限りこの計画は成り立たなくなる危険性があったのだ。人類の救済にはどうしてもこの計画が……。」

リンドウ「よく言うぜ。あんたがやろうとしていることは大量殺人だ。いや、それどころかこの世界そのものを滅ぼすことだ。」

サクヤ「どういうこと?」

ヨハネス「このエイジス計画……本当の名を『アーク計画』は強制的に終末捕食を起こし、全てを無に帰すことだ。」

サクヤ「何ですって!?それじゃあ……!」

リンドウ「俺たちは騙されてたってことだ。」

ヨハネス「騙したつもりはない。何も余計なことをしなければ君たちには新時代へのチケットを送ったのだよ。」

リンドウ「ゴッドイーターとその血縁者を宇宙船で宇宙に避難させた後、その他の人々をアラガミと共に終末捕食で頃すことが救済だと!?ふざけるな!そんなものは救済でも希望でもない!ただのまやかしだ!今でもこの世にはあんたの計画を信じ、その希望を頼りに生きている奴等だっているんだよ! それをあんたは……何故そんなに残酷なことができる!?」

ヨハネス「これが我々に残された最後の希望だよ。選ばれた有能な人間を生かし、終末捕食によってアラガミの消えた世界を復興し、再建する。これがエイジス計画、これこそがアーク計画だ!」

サクヤ「支部長……!!」

166: 2015/01/24(土) 14:20:30 ID:2C0RhCAo
リンドウ「やっぱりあんたをこのままにしてはいられねえ!!」

ヨハネス「……やはり君はこっちには来ないのか。サクヤくんは?」

サクヤ「着いて行くとでも?」

ヨハネス「だろうね。」

サクヤ「残念だけど残りの装置も破壊させてもらったわ。」

ヨハネス「そうか。それは困った。」

パッ

リンドウ「こ、これは……。」

サクヤ「何……あれ……。」

ヨハネス「どうだね?これが終末捕食を起こすアラガミ……『ノヴァ』だ。」

リンドウ・サクヤ「「!?」」

ヨハネス「今すぐには終末捕食は起こせない。後はコアとなる『特異点』さえあれば準備は完了するのだ。」

リンドウ「それさえあんたに渡さなければ終末捕食は起こせない……って訳か。」

ヨハネス「私がさせると思うか?」パチン

シュルシュル

リンドウ「なるほど……シオの発作の原因はドンピシャだったって訳か……。」

サクヤ「それならエイジス島に反応したのも頷けるわね。」

ヨハネス「特異点の場所はあらかた予想は付いている。後は消去法で虱潰しに探せばいいだけのことだ。」

リンドウ「遅すぎたか・・・。」

ヨハネス「実に惜しいよ……君たちを失うのは。」

サクヤ「こうなったら・・・。」カチッ

ギュイーン

ヨハネス「逃げたか……面倒なことを……。」

オオグルマ「どうする?知られる前に始末しますか?」コツコツ

167: 2015/01/24(土) 14:25:40 ID:2C0RhCAo
ヨハネス「放っておけ。今さら知られた所でどうということはない。いや、そろそろ振るいに掛けなければ。」

オオグルマ「そうだな。となれば、後は特異点……。」

ヨハネス「彼等の密告は必ずサカキに伝わる。となれば必ず動きはある。」

オオグルマ「奴等が特異点を知っていると?」

ヨハネス「私が極東から遠ざかった時の行動が私でも把握しきれない。まず、特異点に関係しているのは間違いない。」

オオグルマ「なるほど。それならそちらは任せましたよ。」

ヨハネス「ああ。」

168: 2015/01/24(土) 14:39:26 ID:2C0RhCAo
飛龍の部屋

飛龍「なんだって!?エイジス計画の正体がアーク計画なのか!?」

リンドウ『ああ。人類を滅ぼし、再生する。これがエイジス計画の真の目的……アーク計画の全容だ。』

飛龍「くっ・・・!」

コウタ「エイジス計画が……嘘……。」

エリック「そんな・・・。いくら何でも酷すぎる!」

リンドウ『とにかく俺たちはまたエイジス島に侵入しようと思う。』

サクヤ『私たちは支部長の凶行を止めなければならないの。』

リンドウ『今回通信したのはお前たちにだけでも真実を伝えたくてな。この話を聞き、どうするかはお前たちが決めろ。』

アリサ「何言ってるんですか水臭い!私たちは……!」

リンドウ『お前たちが気にすることは無い。たとえお前たちがアーク計画に乗り、俺たちと敵対しても恨みもしねえし、何もしねえよ。』

アリサ「私はこんな計画には反対です!罪なき人を犠牲にしていいはずがありません!」

ソーマ「ふん……そもそも俺はあいつに賛成も否定もしない。俺は俺の考えで計画を潰す。」

リンドウ『でもよ、支部長……お前の親父さんはリストにお前もいれてんだ……やっぱりお前が可愛いんだろうよ。』

ソーマ「知るか。」

エリック「もちろん僕も反対です。」

カノン「私もです!」

飛龍「俺も同じだ。あんな計画をするくらいなら、ぶち壊される方がまだマシだぜ!」

169: 2015/01/24(土) 14:48:04 ID:2C0RhCAo
サクヤ『そう……そう言ってくれると心強いわ。』

リンドウ『そろそろ切るぞ。やばくなったらすぐに手を引けよ。じゃあな。』

ピッ

アリサ「どうします? これからは私たち以外の人を警戒しなければ……。」

ソーマ「それに奴等はシオも狙ってくる。しばらくシオをどこかに隠すか……。」

コウタ「ごめん……俺、アーク計画に乗るよ。」

エリック「なんだって!?リンドウさんの話を聞いていなかったのか!?」

コウタ「分かってるよ……この計画がどれだけの人を巻き込むかなんて……。」

エリック「だったら!」

コウタ「全てだったんだ……。」

カノン「え?」

コウタ「この計画は……俺の全てだったんだ! 俺は氏んだ父さんに代わって母さんや妹を護らなくちゃならないんだ!そのためにゴッドイーターにもなったんだ!」

アリサ「それは、そうですけど……。」

コウタ「俺は強くないから……自分の家族しか護れないから!もうこれしか無いんだよ!」

アリサ「コウタ……。」

飛龍「それがお前の答えだな。」

コウタ「ああ。」

170: 2015/01/24(土) 14:51:44 ID:2C0RhCAo
飛龍「よく言った……お前はそれでいい。」

コウタ「え?なんで……俺が憎くないのか?」

飛龍「寝言は寝てから言え。お前が腹くくって出した決断だろうが。それを否定する事は俺にはできない。」

アリサ「飛龍!それでいいんですか!?」

飛龍「ああ。コウタは今日までこの計画のために頑張ってきた。譲れない想いと護りたいもののためにな。コウタ、“でも”とか“だけど”とかに惑わされるな。お前が胸に決めたことがお前だけの真実だ。その強い気持ちがお前だけの未来だ。」

コウタ「飛龍……。」

飛龍「分かったらウジウジ悩まず、家族のところに行って来い。」

コウタ「・・・分かった。それじゃ。」

タタタタタ

飛龍「お前と会えて楽しかったぜ。じゃあな。」

コウタ「!?」

ウィーン

171: 2015/01/24(土) 14:52:11 ID:2C0RhCAo
エレベーターの中

コウタ「う……くっ……。」

ギュイーン

172: 2015/01/24(土) 14:55:57 ID:2C0RhCAo
飛龍の部屋

アリサ「あの、コウタのこと……良かったんですか?」

飛龍「いいんだよ。あいつは家族が大事だからな。」

ソーマ「多少だが、コウタのことは見直した。あいつにも覚悟があったんだな。」

アリサ「ソーマまで……。」

エリック「これからどうするんだい?シオのこともあるし、何よりここにはあいつが……。」

カノン「できればサクヤさんたちと同じようにどこかで身を隠せれば……。」

飛龍「その事については心配ない。俺にいい考えがあるんだ。」

175: 2015/01/24(土) 15:01:12 ID:2C0RhCAo
支部長室

ヨハネス(サカキが特異点を確保しているのは間違いない……それだけは間違いないと思う。通常業務を続けるだけで何の音沙汰も無い……ここまで静かだと逆に不気味なものだ。サカキの心当たりのあるラボはどうにでもなる。計画もすぐそこまで完成しつつある……冷静になれ。利は私にある。)

局員A「支部長。緊急事態です!」バン

ヨハネス「どうした?」

局員A「先ほど、ペイラー・榊博士が拉致されました!!」

ヨハネス「な!?このアナグラに侵入したとでもいうのか!?」

局員A「いえ、外出中に拉致されたとのことです!尚、容疑者と思しき複数犯は武器を所持!輸送トラックをジャックして逃走しております!」

ヨハネス「どんな手を使ってでも確保しろ!どうせアラガミ装甲からは出られはせん!!」

局員A「はっ!」

タタタタタ
ダン

ヨハネス「よくやるな……サカキ!!」

176: 2015/01/24(土) 15:28:14 ID:2C0RhCAo
一方、飛龍達は・・・。

ドギューン

飛龍「くそっ!まだ追いついて来るとは・・・。」

アリサ「ですが、距離は遠ざかっています!」

ソーマ「だが逃げる場所は何処にあるんだ!?」

飛龍「こういう事さ!」パチン

ウィーン

カノン「な、何ですか!?」

飛龍「これはゲイトだ。様々な世界へとつながっている。」

エリック「まさか、その穴に飛び込むのか!?」

飛龍「ご名答!」カチッ

ギュイーン
パアアアアア

局員B「くっ!逃げられたか・・・。」

177: 2015/01/24(土) 16:14:54 ID:2C0RhCAo
ワープホール内

アリサ「ここがワープホール内・・・。すごいところですね・・・。」

飛龍「もう少しで目的地に辿り着く。しっかり捕まってくれ。」

アリサ「はい!」

ギュイーン

何処かの世界

ギュイーン

飛龍「ふう・・・。ようやく着いたようだな。」

エリック「ここはいったい・・・?」

飛龍「俺の故郷さ。」

アリサ達「こ、故郷!?」

178: 2015/01/24(土) 17:12:53 ID:2C0RhCAo
飛龍「ああ。この世界では自然があるのはもちろん、平和そうなところが多いからな。」

カノン「そうですか・・・。アラガミのいない世界なんて初めて見ました。」

アリサ「ここでの生活も悪くないですね。」

飛龍「ああ。いい景色・・・ん?」

ヒュルルルル

エリック「み、ミサイル!?」

飛龍「かわせ!」

ドゴーン

ソーマ「な、何故ミサイルが!?」

「お見事です。まさか奇襲攻撃をかわすなんて・・・。」

飛龍「お、お前は・・・、まさか・・・・。瑞希!?」

瑞希「久しぶりですね。飛龍君。」ニカッ

アリサ・カノン「えええええええええええ!!??」

続く

179: 2015/01/24(土) 17:40:49 ID:2C0RhCAo
次回予告

幼馴染の瑞希と再会した飛龍は、アリサ達と共に彼の家に向かった。

辿り着いた飛龍達は門の中に入ると、多くの兵士達だけでなく、皇居まであったのだ。

疑問に思ったアリサ達が飛龍に質問すると、彼が皇族である事が判明された。

その夜、母親である皇天女が飛龍をとある部屋に案内した。

そう。それは飛龍の祖父である大作が開発した。彼への新たなパワードスーツだったのだ・・・。

次回、飛龍の正体と新たな力。青き龍よ、奇跡を起こせ!

180: 2015/01/24(土) 17:41:10 ID:2C0RhCAo
第11話 飛龍の正体と新たな力

181: 2015/01/24(土) 17:54:47 ID:2C0RhCAo
アリサ「お、幼馴染ですか?」

飛龍「ああ。小学生の頃からの同級生だ。」

瑞希「姫路瑞希です。貴方達の事は飛龍君から聞きました。よろしくお願いします!」ペコリ

ガシッ

飛龍「ん?」

アリサ「飛龍?これはどういう事ですか?」

ヒュウウウウ

カノン「飛龍さん。私の他に女の子がいたなんて・・・。」

瑞希「飛龍君?」

飛龍「い、いや、これはその・・・、ギャアアアアアアア!!!」

ドカバキボカスカ

シオ「へー。飛龍ってすごいモテるんだな。」

エリック「ああ。けどあんな人にはなっちゃダメだよ。」

ソーマ「馬鹿が移るからな。」

飛龍「そんな事言ってないで助けてくれー!!」

182: 2015/01/24(土) 18:56:15 ID:2C0RhCAo
数分後

飛龍「いつつ・・・。まだ体のあちこちが痛いぜ・・・。」

アリサ「自業自得ですよ。」

サカキ「しかし瑞希君も飛龍君と同じ能力を持っているとは驚いたよ。」

瑞希「ええ。いつも飛龍君から魔術だけでなく、武術も教えてもらっているので。」

カノン「へー。」

飛龍「けど、彼女は料理が苦手なんだ。去年、彼女の手作り料理を食べてみたけど、一瞬で病院送りとなってしまったからな・・・。」

瑞希「それ以来、飛龍君の姉である恵理さんに料理を教わっているのです。少しは上達しましたけどね。」

アリサ「料理か・・・。実は私も料理がダメでして・・・。」

瑞希「アリサさんもですか!?奇遇ですね。」

アリサ「ええ。あなたとは何故か親近感を感じます。」

瑞希「私もです!」

カノン「ふふっ。すっかり仲良くなっちゃいましたね。」

飛龍「ああ。そろそろ着いたぞ。」

シオ「ここが飛龍の家なのか?」

飛龍「いいや。あれは門。俺の家は門の向こうにあるんだ。」

エリック「どんな家なんだい?」

飛龍「それは中に入ってみれば分かるさ。」

183: 2015/01/24(土) 20:06:47 ID:2C0RhCAo
ギイイイイイ

ソーマ「門が開き始めたか。いったいどんな家だ?」

バターン

アリサ「す、すごい!宮廷じゃないですか!」

兵士達「お帰りなさいませ。飛龍様!」

飛龍「お出迎えご苦労だ。すぐに中へ入る。」

兵士A「はっ!」

コツコツ

シオ「おー。兵士達が飛龍に敬礼している。どういう事だ?」

「それは飛龍がここの王子様だという証拠ですよ。」

飛龍「母上!」

「お久しぶりですね。飛龍。」

アリサ「飛龍。そちらの方は?」

「私の名は皇天女。飛龍の母親でもあり、ここの女王です。」

アリサ「じ、じゃあ、飛龍は・・・、王子様!?」

飛龍「正確に言えば皇太子というところだ。」

カノン「す、すごいです・・・。」

飛龍「では、早速中を案内してあげるよ。」

コツコツ

アリサ(まさか飛龍が王子様だったなんて・・・。)

カノン(信じられないです・・・。)

184: 2015/01/24(土) 21:18:16 ID:2C0RhCAo
王の間

ギイイイイ

「ほう。久しぶりだな、飛龍。」

飛龍「お久しぶりです。仮面ライダーの皆さん。」

「あっ、飛龍!」

飛龍「恵理姉!エリエル姉!ティファ姉まで!」

ティファ「ふふっ。飛龍は相変わらず変わってないね。」コン

飛龍「仕方がないだろ・・・。ったく。」

エリエル「ねえ、飛龍。ゴッドイーターの世界で何があったのか教えてくれる?」

飛龍「ああ。丁度皆にも話そうと思ったところなんだ。実は・・・。」

事情説明中

恵理「ええっ!?この子がアラガミ!?」

飛龍「ああ。それを巡って大騒動が起こっているんだ。」

V3「だが、アラガミは人を喰らう邪悪な化け物だぞ。この子をここに連れて来ていいのか?」

皇天女「その事については私が調べましょう。」

オーズ「皇天女様!」

コツコツ

皇天女「あなたがこの子を連れて来た張本人ですね。」

ソーマ「ああ。そうだが・・・。」

皇天女「確かにアラガミをここに持ってきたのは正解ですが、何でそのような事を?」

185: 2015/01/24(土) 21:29:12 ID:2C0RhCAo
飛龍「護りたいからです。」

恵理「えっ!?」

飛龍「彼女はアラガミですが、心があります。俺たちとは上手くやっています。理屈なんかじゃない。シオは俺たちの仲間です!!仲間に手を出すのなら容赦はしません!!」

皇天女「全世界を敵に回しても?」

飛龍「関係ありません。邪魔する者が誰であろうとも、俺は一歩も引きません!!」

皇天女「見事です。まさかここまで成長をするとは・・・。」

エリエル「本当に驚いたわ。それにこの子、悪い気がしないし。」

恵理「そうね。せっかくだし、飛龍の里帰りを祝して宴会を開いちゃいましょう!」

瑞希「いいですね!」

皇天女「ええ。では、早速準備を!」

恵理達「はっ!!」

186: 2015/01/24(土) 22:49:03 ID:2C0RhCAo
その後、宴会では飛龍が剣舞を見せた。その舞はとても美しく、しなやかだった。

宴会後の夜

アリサ「これから私たち……どうなるんでしょう?」

ソーマ「……さあな。」

瑞希「まだ起きていたんですね。」

アリサ「瑞希ちゃん・・・。」

瑞希「早く寝ないと体に毒ですよ。」

アリサ「あ、はい・・・。」

瑞希「そう言えばソーマさん。あなたは支部長の息子だそうですね。」

ソーマ「……あんな奴、父親と思ったことは無い。」

瑞希「血は繋がっているじゃないですか。飛龍君から聞いたけど、全然似てませんね。」

ソーマ「あんたには関係ない。」

カノン「そう言えば、飛龍君とは幼馴染だって言ってましたね。いったい何があったのか教えてくれませんか?」

瑞希「ええ。飛龍君とは小学4年の時に初めて知り合いました。当時の私はまだ体が弱かったのです。」

瑞希「ですが、その悩みを感じ取った彼は、私を強く鍛えさせてくれました。」

瑞希「おかげで病弱な体はもちろんですが、超人的な能力も身についたのです。それから飛龍君を好きになっちゃいました。」

アリサ「そうだったんですか。じゃあ、魔術も飛龍から教わったのですね。」

瑞希「ええ。」

187: 2015/01/24(土) 23:24:57 ID:2C0RhCAo
カノン「で、魔術の腕前は?」

瑞希「ええ。飛龍君と同レベルです。」

アリサ「だったら私達も負けてはいられませんね。」

カノン「ええ。飛龍さんの役に立つためにも、私達がしっかりしないと!」

瑞希「ふふっ。ライバルが増えちゃいましたね。」

エリック「ところで飛龍くんは?」

瑞希「ええ。彼なら皇天女様と共にとある部屋に向かっているそうです。」

エリック「ある部屋?」

瑞希「ええ。」

188: 2015/01/24(土) 23:59:19 ID:2C0RhCAo
とある部屋

ギイイイ

飛龍「この部屋に来るのも久しぶりだな・・・。母上、見せたい物があるって聞きましたが・・・。」

皇天女「ええ。大作さんが飛龍が立派な成長を遂げた時に渡せと言われたのを思い出しました。」

飛龍「爺ちゃんが!?」

皇天女「こちらです。」スッ

飛龍「これって・・・、ドラゴンテッカマンの鎧!?でも、カラーなどが全然違う・・・。」

皇天女「そう。これはドラゴンテッカマンの鎧を最大限に改良して作られました。名前はドラゴンテッカマンMrk-?"メサイア"です。」

飛龍「メサイア・・・。確か救世主という意味でしたね。」

皇天女「では、早速装着を。」

飛龍「はい。」

ガシャンガシャン

メサイア「おお!今まで装着したドラゴンテッカマンの鎧とは違う!しかも違和感があまりない!」

皇天女「どうやら気に入ったようですね。この力を駆使して、大切な仲間達を助けなさい。貴方の活躍に期待してますよ。」

メサイア「母上、ありがとうございます!」

皇天女「うふふ・・・。」

190: 2015/01/25(日) 09:47:30 ID:TqvLsi4.
それから数日後

ギュイーン

W「なるほど。シオがこの世界に連れて来られた事によって、向こうの世界は大パニックになっているな。」

ライダーマン「ああ。飛龍、ヨハネスは彼女を利用して何をするつもりだ?」

飛龍「奴は彼女を利用してこの世界の終末捕食を企んでいる。つまり世界の破壊という訳さ。」

ストロンガー「なんて酷い奴だ。」

アマゾン「絶対許サナイ。」

クウガ「まあ、ゴッドイーターたちも自分が助かりたい一心で特異点であるシオを躍起になって探す者がほとんどだ。そんな中にも己の信念に沿って計画の参加を断ったり、一般人を見捨てることへの良心の呵責に耐えきれない者、少数派としては支部長の暴挙に愛想を尽かせて去る者もいるだろう。」

アギト「確かにアナグラ内はそうだが、外部居住区の方はそうでもないみたいだぞ。」

ファイズ「本当だ。やけに静かだな。」

飛龍「ん?」

ブレイド「どうした?」

飛龍「あの人、もしかして・・・。ちょっと音声を付ける。」

クウガ「あ、ああ。」

ピピピピピ

191: 2015/01/25(日) 09:50:13 ID:TqvLsi4.
コウタの家

ノゾミ「ねえ、今日はここで食べてくの?」

コウタ「ああ!今日はビッグニュースもあるし、たくさんお土産持ってきたんだ!」

ノゾミ「ホント!?」

コウタ「さらに飯ん時には俺の活躍を全て聞かせてやる!手に汗握る俺の伝説さ!」

ノゾミ「やったー!楽しみー!」

コウタ母「ふふ、ならもう一人分多めに作るわね。」

コウタ「なんかごめん。色々あって連絡が遅れちゃって……。」

コウタ母「いいわよ。一人分足すだけだから手間はかからないし、こうやって帰って来てくれる時が一番安心だから。」

コウタ「うん!久々に食べるぞー!」

コウタ(―――ごめん……母さん、ノゾミ。)

192: 2015/01/25(日) 09:56:38 ID:TqvLsi4.
ピッ

飛龍「あいつ、苦労しているんだな・・・。」

鎧武「ああ。家族さえも騙そうとしている罪悪感も感じているだろう。」

ウィザード「確かにそうだな。で、飛龍。ヨハネスと戦う決心はついたのか?」

飛龍「もう決まっている。」

オーズ「その答えは?」

飛龍「これ以上奴の好きにさせるわけにはいかない!明日、エイジスに向かって決着を着けに行く!」

フォーゼ「なら決定だな。俺達も協力するぜ!」

ドライブ「飛龍が戦っているのを黙ってみる訳にはいかないからな。」

キバ「たとえアラガミでも俺達は一歩も引かないからね。」

飛龍「なら決定だな。すぐに緊急会議を開きましょう!」

ライダー達「おう!!!」

タタタタタ

飛龍(支部長の思い通りには絶対にさせない!シオだけじゃない。ゴッドイーターの世界の人達を守るんだ!)

続く

193: 2015/01/25(日) 10:05:00 ID:TqvLsi4.
次回予告

ゴッドイーターの世界に戻った飛龍達。そこでリンドウ達と再会した後、エイジスに向かい始めた。

そこでヨハネスと遭遇し、彼と戦う事になった。

だが彼はノヴァに取り込まれ、アルダーノヴァとなってしまったのだ。

それに乗じて飛龍もメサイアに変身し、仲間達と共にアルダーノヴァに戦いを挑んだ。

ようやくアルダーノヴァを倒したその時、アルダーノヴァが覚醒して真の姿となったのだ!

そして飛龍もメサイアの姿からある姿に変わった。それは・・・、正真正銘の青き龍だった・・・。

次回、無印編最終回!エイジスでのラストバトル!青龍魂よ、燃え上がれ!

飛龍「青き龍の魂は、我の心の中にあり!」

195: 2015/01/25(日) 13:20:54 ID:TqvLsi4.
第12話 エイジスでのラストバトル!青龍魂よ、燃え上がれ!

196: 2015/01/25(日) 13:54:32 ID:TqvLsi4.
ゴッドイーターの世界

ギュイーン

シン「ひどい有様だ。まさかこんな世界があるとは・・・。」

アリサ「ええ。人類からアラガミを守るのが、ゴッドイーターの仕事なのです。」

ブラック「なるほど。ゴッドイーターがいるからこそ、人類は生きているという証拠なのか。」

ドドドドド

ブラックRX「お、おい!あれ・・・。」

飛龍「どうやら俺達が来たことに気付いたようだな。奴等の狙いはシオだ。」

スーパー1「ああ。徹底的に叩きのめすぞ!」

1号「よし!戦闘開始だ!」

飛龍達「おう!!!」ダッ

197: 2015/01/25(日) 14:12:22 ID:TqvLsi4.
ドゴーンドガーン

カブト「動きが遅い!」ズバッ

電王「引っ込んでろ!」バキィッ

キバ「そこだ!」ズバッ

ウィザード「はっ!」ドゴオオ

ゼクロス「ZXイナズマキック!」ドゴオオオ

2号「飛龍!テッカマンに変身だ!」

飛龍「心得た!テッカマンモード!」バッ

<テッカマンプログラム発動!鋼鉄の戦士よ、正義の名のもとに戦え!>

パアアアアアア

局員B「き、貴様は何者だ!?」

メサイア「俺はドラゴンテッカマン2世"メサイア"!正義の名のもとに、お前達を成敗する!」

局員C「成敗だと!?笑わせるな!撃て!」

キンキンキン

メサイア「お前達の攻撃は効かないぜ!テックランサー!」ブンブン

ズババババ

局員たち「ギャアアアアアアア!!!」

198: 2015/01/25(日) 14:17:46 ID:TqvLsi4.
アリサ「よし!私達も!」

瑞希・アリサ・カノン「アンリミテッドモード!」ジャキッ

<アンリミテッドモード!限界を超えて戦え!>

パアアアアア

アリサ「セイハ―!!」ズババババ

瑞希「えーい!」ドゴオオオ

カノン「ヒャハハハハ!!」ドッゴーン

ソーマ「す、すげえ・・・。多くの兵士達が吹き飛んでいやがる・・・。」

エリック「だったら僕達も負けるわけにはいかないみたいだね。さあ、華麗なる伝説の始まりだ!」

ドゴーンドガーン

サカキ「残りあと半数。気を引き締めてくれ!」

飛龍達「おう!!!」

199: 2015/01/25(日) 14:22:57 ID:TqvLsi4.
一方、外部居住区では・・・。

ザッ

コウタ母「アナグラに行くのね……。」

コウタ「・・・。」

コウタ母「変だと思ったのよ。エイジス計画で忙しいはずなのに、急に帰って来るなんて……。」

コウタ「……。」

コウタ母「それに何か思いつめてるんでしょ?母さんにはお見通しなんだから……。」

コウタ「俺……ノゾミに嘘言った……母さんにも……。皆が笑って暮らせる方法なんて……最初からなかったんだ……。」

コウタ母「コウタ。母さんね、分かってたわ。」

コウタ「え!?」

コウタ母「この前ね、ポストに同じカードと助かる人たちの制限……全部ね。」

コウタ「なんで……黙ってたんだよ……俺は二人を騙そうとしてたのに……何で怒らないんだよ……こんな最低な奴を……!」

コウタ母「優しいコウタを怒れるもんですか。私たちのためにしてくれたことなんでしょ?嬉しかったわ。」

コウタ「でも、俺は友達も……!」

飛龍『自分が胸に決めたことがお前だけの真実だ。その強い気持ちがお前だけの未来だ。』

コウタ「あ・・・。俺が胸に決めたことが……俺の真実……。」

200: 2015/01/25(日) 14:25:19 ID:TqvLsi4.

ノゾミ「あれ? お兄ちゃんもう行っちゃうの?」

コウタ「ノゾミ……。」

ノゾミ「じゃあ早く行ってアラガミを倒して!皆を護って、優しいお兄ちゃんはノゾミの自慢だから!」

コウタ「!!」

コウタ「あぁ!あっちにいるお兄ちゃんの友達を助けに行くんだ!」

ノゾミ「友達って飛龍って人のこと?何だかお兄ちゃんと一緒でヒーローみたいだね。」

コウタ「だからさ、今度は家に連れてくるよ。」

ノゾミ「本当!?」

コウタ「あぁ!すごくいい奴だからノゾミとも友達にすぐなれるさ!」

ノゾミ「やったー!」

コウタ「すぐ帰って来るから、その時は美味しい物たっくさん作ってよ! 」

コウタ母「その時はお友達も連れてきてね。」

ノゾミ「ノゾミも待ってるから!」

コウタ「行ってきます!」

コウタ母「行ってらっしゃい。」

ノゾミ「行ってらっしゃい!!」

201: 2015/01/25(日) 14:29:46 ID:TqvLsi4.
アナグラ入口

ソーマ「どういうことだ……静かすぎる。」

アリサ「任務……ってわけでもなさそうですね。」

サカキ「どうやら、アーク計画が始まりつつあるようだね。」

飛龍「なりふり構っていないようだ……尚更ここで止めないと。」

リンドウ「あぁ、その通りだ。」

飛龍達「!?」

飛龍「リンドウさん!無事だったのか!?」

リンドウ「へっ、人間から逃げるのとアラガミから逃げるの……どっちがきついと思う?」

飛龍「それもそうだな。」

カノン「でも、なんでここに?リンドウさんも支部長の異変に気付いたんですか?」

サクヤ「それとはちょっと違うかしら。」

アリサ「サクヤさん!やっぱり無事だったんですね!」

ソーマ「こいつらは頃しても氏なん奴等だ。生きてなきゃおかしい。」

サクヤ「そう言うソーマも相変わらずね。安心したわ。」

ソーマ「ふん。」

202: 2015/01/25(日) 14:34:25 ID:TqvLsi4.
サクヤ「話を戻すけれど、私たちがここへ戻って来たのは本当に偶然なの。エイジスへの侵入経路を探しに戻って来たってわけ。」

エリック「それほどガードが固いのかい?」

サクヤ「正直打つ手なしね……急に外部からの侵入をシャットダウンされてもしや、と思ったんだけど、悪い予感は当たらなくて良かったわ。」

シオ「?」

リンドウ「だが、計画に必要なシオを手に入れてないのにどうしてこんな強行策をしたんだ?」

アリサ「シオちゃんの居場所をつきとめられれば奪い返せると思ったんじゃないでしょうか?」

エリック「あの慎重な支部長がそんな短絡的なことをするのも微妙だな……。」

エリエル「何か別の目的?それともそうしなければならない事情ができたとか……。」

飛龍「今更そんなこと考えても仕方ない。罠があろうが無かろうがここまで来た以上、後は進むしかない!どの道支部長とは決着を着けなきゃならないんだ!!」

恵理「飛龍の言う通りね。すぐにアナグラへ向かいましょう!」

フォーゼ「そう来ないとな!突撃だ!!」

飛龍達「おう!!!」

ドドドドド

ソーマ「早くしないとあいつ等、何をしでかすか分からないぞ。」

アリサ「分かってますよ。」

タタタタタ

203: 2015/01/25(日) 14:38:16 ID:TqvLsi4.
アナグラ内

瑞希「誰もいない!?どうやらゴッドイーター全員を引き連れて行っちゃいましたね・・・。」

ブラック「くっ!ここで打ち止めなのか!?」

コウタ「エイジスに続く通路なら多分、地下にあるはずだよ。」

エリック「コウタ!?」

ソーマ「お前、計画に乗ったんじゃなかったのか?」

コウタ「家族と色々あってさ……やっぱり他の人を犠牲にするアーク計画には乗れなかった。」

アリサ「そうですか……戻って来てくれてよかったです。」

サクヤ「そうね。自分の道は自分で決めろって言っといてなんだけど……個人的にはとても心強いわ。」

リンドウ「大したもんだよお前は。」

ソーマ「ふん。お前なりに考えた結果なら俺からは何も言わねえ。」

シオ「コウタ!ひさしぶりー!」

飛龍「お前、家族のことはどうすんだ?」

コウタ「護るさ。」

飛龍「頼みの綱のアーク計画無しで?」

コウタ「アーク計画なんてなくても……俺が家族を護る。」

飛龍「よく言った。それでこそ俺の仲間だ。」

コウタ「ああ。」

204: 2015/01/25(日) 14:46:47 ID:TqvLsi4.
コウタ「それでエイジスへの道なんだけど……もしかしたら地下にあるかもしれないんだ。」

ウィザード「その道を案内してくれないか?」

コウタ「はい。こちらです。」

タタタタタ

カノン「ここは……。」

コウタ「前に旧居住区予定地を見たくて忍び込んだ時に見つけたんだ。それに博士が講義でアナグラのプラントのリソースがエイジス建設に使われているって講義で言ってたのを思い出して……もしかしたら輸送路が地下にあるかもって……。」

サカキ「ほう、いつもは寝ていると思っていたけれど……講義は無駄じゃなかったようだね。感心感心。とはいえ、今までここのことに気付かなかったのはちょっと痛かったけど。」

フォーゼ「やるじゃないか!気に入ったぜ!」ポン

コウタ「ハハハ・・・。けど、ロックが掛かっているんだよね・・・。」

リンドウ「まっ、ここは普通の分隊長では入れない場所だしな。」

飛龍「だったら俺にいい考えがある。全員、最大奥義でぶち壊すぞ!」

ジャキンジャキン

アリサ「え!?ちょっ!」

ソーマ「おいよせ!変なことはするな!」

飛龍「邪魔する奴等は徹底的に叩きのめす!たとえ頑丈な扉であろうとも!」

瑞希「全員、最大奥義の態勢に入りました!」

飛龍「では、行くぞ!せーの!!!」

ツバキ「バカ者共!!何を血迷ったことをしている!!」

飛龍達「ひゃあああああ!!」

飛龍「つ、ツバキ教官!?」

瑞希「ええっ!?あの人が極東支部での鬼教官と呼ばれるツバキさん!?」

W「マジかよ・・・。」

205: 2015/01/25(日) 14:51:03 ID:TqvLsi4.
ツバキ「まったく……勝手をさせるとすぐにこれだ。ここに来て正解だった。」

リンドウ「姉上!?なんでここに!?」

ツバキ「弟の不始末を放り出す姉に見えるのか?」

リンドウ「……ごもっともです。」

ツバキ「そしてお前たち、よくもまあ、派手に動いてくれたな。」

飛龍達「」ゴクリ

ツバキ「よく頑張った。」

飛龍「ツバキさん・・・。」

ギイイイイ

ツバキ「気付いているようだが、ここからならエイジスに行ける。ここのキーなら心配するな。私が持っている。」

リンドウ「てことは……。」

ツバキ「その通りだ。ここから先、お前たちに任せた。」

飛龍「分かりました。必ず全員無事で帰ってきます。」

ツバキ「頼んだぞ。お前達。」

飛龍「よし!今から俺達はエイジスへと突入する!必ず全員生きて帰るのはもちろん、支部長の野望をぶち壊すぞ!!」

アリサ達「おう!!!」

リンドウ「勢いがあるっていいな~。若くて。」

サクヤ「やっぱりこうでなくちゃね。うふふ。」

1号「ああ。それにあの姿は私の若い頃にそっくりだな。」

2号「俺達も彼等に負けないようにしっかりしないとな。」

206: 2015/01/25(日) 14:58:51 ID:TqvLsi4.
エイジス島

アマゾン「ヨウヤク着イタ。」

J「しかしヨハネスは何処にいるんだ?」

ヨハネス「まさかここまで来るとは……正直、君たちの実力を侮っていたよ。」

サカキ「ヨハン……。やはり、ここへおびき寄せられたのは我々だったのか。」

ヨハネス「飛龍くんの采配は考えなしに見えるが、実に合理的だ……追い詰められれば他人にその特異点を任せるよりも手元に置くだろうと予想はできていた。そして、予想通りだ。」

シオ「うぅ……。」

ザッ

ヨハネス「どうやらその特異点と仲良くなったようだなソーマ。だが、それは愚かな選択というものだぞ息子よ。」

ソーマ「黙れ!!俺はてめえを親父だと思ったことはねえ!!俺とこいつを玩具としか見ねえことが気に食わねえんだよ!!」

ヨハネス「それが愚かだと言うのだ。」

サカキ「ヨハン。これが君の目指してきた答えなのかい? 僕が知る君を考えればとてもナンセンスな選択だと思うけどね。」

ヨハネス「今こうしている間にもアラガミの犠牲になっている人たちがどれだけいるか知らないわけではないだろう?もはや悠長にしている時ではないのだよ。」

サカキ「その答えに行きつくには悲観的すぎだとは思わないか?」

ヨハネス「ふふん。君はあまりにロマンチスト過ぎた。君のやり方では時間も犠牲も計り知れないことになることにまだ気付かないのか?」

サカキ「だから小を生かし、大を見捨てろと?」

ヨハネス「君こそアラガミと共存できるとでも?」

コウタ「何だよ?何の話をしてるんですか!?」

サカキ「……私がシオに見出した可能性は人間に近いアラガミを生み出し、人間との共存だ。」

カノン「なんですって!?」

アリサ「そんなことが……。」

サカキ「無理と言われればそれまでかもしれない……だけど現に君たちはシオと共生できていた。一つの事例があるのなら、それは夢じゃなくなる。」

ヨハネス「それでも終末捕食を遅らせる程度でしかない。」

サカキ「否定はしないよ。だから君の策も悲観的すぎると言うのだ。ヨハン。」

207: 2015/01/25(日) 15:12:02 ID:TqvLsi4.
ヨハネス「私はとうの昔に人間には諦めている。だが、これまでにおいて繁栄をもたらしたのもまた、人間なのだ!!人間の果てしない欲がアラガミというバケモノを生み出したのかもしれない。私は知っている……重い業を背負っていても人間は生にしがみ付く。それでも人間は賢しく生きようとする誇り高い種族だということを!今も、そしてこれからも! 人間は神であるべきなのだ!!」

飛龍「ふざけるな!それは逃げていると一緒だ!」

1号「そんな計画で皆頃しをするのはいくら何でも酷すぎる!お前に世界中の人々の命を弄ぶ権利はない!」

ヨハネス「違うな。これから神になるのだよ。」

フォーゼ「何者にもなれやしねえよ……大事なモンを忘れちまったあんたは神どころか……人間さえも止めようとしてんのにまだ気付いちゃいねえ……そんな野郎に地球の命運を握られるなんざ我慢ならねえ!」

ヨハネス「君達も犠牲無しで事を済ませられると思っているのかい?そうだとしたらとんだ甘ちゃんだ。」

鎧武「そんな事言ってるんじゃない!大事を成すのは何かを捨て、何かを得ることは避けられないことは俺にも分かる!だが、まだ諦める時じゃない!」

瑞希「それにな、まだ勝負を投げ出すのは早すぎます。 人間だって今日までしぶとく生きてきました。これからも乗り越える事だってできます!」

ヨハネス「何も知ろうともしない愚か者共が!お前のような楽観主義者に私の何が分かる!?」

飛龍「分かりたくもない!戦うことを止めるような腰抜けの気持ちなんてな!」

ヨハネス「貴様・・・!」

飛龍「世界の救済がなんだ。俺達は自分自身の力で前に進み続けるのみだ!!」

ヨハネス「そこまで言うなら私が相手になってやる!ノヴァよ!我と同化せよ!!」

ゴオオオオオ

アリサ「ノヴァと同化し始めた!?」

カノン「い、嫌な予感がします・・・。」

パアアアアアア

アルダノーヴァ『人の業から背を向ける愚か者め!この朽ち逝く世界と共に、幻想を抱いて氏ぬがいい!!』

飛龍「そっちがその気なら、メサイアに変身だ!」バッ

<テッカマンプログラム発動!鋼鉄の戦士よ、正義の名のもとに戦え!>

パアアアアアア

メサイア「これで準備万端だ。さあ、戦闘開始だ!」

アリサ達「おう!!!」

208: 2015/01/25(日) 15:20:10 ID:TqvLsi4.
ドドドドド

X「兵士達が来たようだな。ここは我々に任せろ!」

メサイア「お願いします!」

ヒュンヒュンヒュン

メサイア「さてと、遠慮なく暴れさせてもらうぜ!」

アルダノーヴァ『ソコダ!』ブン

アリサ「甘い!エクストラブレイド!」ズバッ

アルダノーヴァ『クッ!』

サクヤ「銃ならあの輪っかが有効みたいね。コウタ、一気にいくわよ。」

コウタ「はい!」

アルダノーヴァ『コシャクナ!!』

コウタ「あれは!?」

サクヤ「コウタ!」

ドギューン

瑞希「させません!ミラーガード!」パアアアア

ドギューン、キン、ドゴーン

アルダノーヴァ『グオオオオオオ!!』

サクヤ「助かったわ。」

瑞希「どういたしまして。それよりもまだ攻撃をしようとしています。気をつけてください!」

リンドウ「だったら破壊するのみだ!」

ソーマ「くたばれ!」

ガキン

リンドウ「うひゃー。これはすごい固いぜ・・・。」

メサイア「だったら俺達が行くしかない!アリサ、カノン。準備はいいか!?」

アリサ・カノン「はい!」

アルダノーヴァ『面白イ。マズハ貴様等カラダ!』ブン

メサイア「かわせ!」

ビュン

209: 2015/01/25(日) 15:25:57 ID:TqvLsi4.
アルダノーヴァ『カワシタダト!?』

アリサ「今です!セイハ―!」ズバアアアアア

カノン「アンタはこれで終わりだよ!デス・ブラスト!」ドゴーン

メサイア「ソードモード!龍王斬撃!!」ズババババババ

スタッ

メサイア「これで終了だな。」パチン

アルダノーヴァ『ガハッ・・・!』

キキッ

メサイア「さて、ここからはショータイムだ。ナックルモード!」バッ

ドギューン

アルダノーヴァ『オノレ!ココデ叩キノメス!』バッ

メサイア「行くぜ!無限ラッシュ!!」ドガガガガガガ

アルダノーヴァ『ヌオオオオオオオ!!』

メサイア「そして最大の一撃!シャイニングパンチ!!」

ドガアアア

アルダノーヴァ『グギャアアアアアアアアアアアアァァァァ!!ナゼダ!!ナゼワタシガコンナ、オロカモノドモニ……コンナコトガァ!』

メサイア「最後はこれで終わりだ!ボルテッカ!!」

ドギューン

アルダノーヴァ『グオオオオオオオ!!』

ドドーン

210: 2015/01/25(日) 15:31:02 ID:TqvLsi4.
メサイア「これで終わりだな。」

アリサ「飛龍!」

カノン「飛龍さん!」

瑞希「飛龍君!」

ダキキッ

メサイア「まったく。俺なら心配ないぜ。この通りピンピンしているから。」

恵理「ふう・・・。まさかナックルでアラガミを倒すなんて驚いたわ。」

エリエル「でも、結果オーライならそれでいいかもね。」

サカキ「大したものだ。ゴッドイーターたち。」

アリサ「博士……。」

シオ「ソーマ!」ダキッ

ソーマ「!シオ……。」

リンドウ「博士。大丈夫か?」

サカキ「私は大丈夫だ……ただ、ソーマが……。」

ソーマ「別にアンタのためにしたことじゃねえ……どの道、やることは変わりなかっただろうな。」

サカキ「だが……。」

ソーマ「それに、あいつもこうなることを覚悟の上でやったことだ……悲しむのは筋違いってもんだ。」

サカキ「そうか。」

サカキ(アイーシャ……君の息子は無事に育った……後はヨハンを迎えてやってくれ。)

―――ウオオオオオオオオオオオオオォォォォ!!

メサイア「な、何だ!?」

アリサ「この産声・・・。まさか!?」

212: 2015/01/25(日) 21:32:06 ID:TqvLsi4.
アルダノーヴァ『ドウヤラ……タダゴトデハナサソウダ。』

メサイア「う、嘘だろ・・・。まだ生きていたのか!?」

アルダノーヴァ『フフ……セイメイリョクガ、ツヨスギルノモカンガエモノダ……シズカニネムルコトモデキナイ……。』

ソーマ「親父・・・。」

アルダノーヴァ『オソラクダガ……ノヴァハ、コアヲチュウシュツサレナイママゲンジュウニホカンサレテイタ……キョウマデハ。』

アリサ「どういうことですか!?」

サカキ「……これは想像だが、ノヴァは保管されていた状態から不安定な環境……様々なことが起こりうる戦場に出された。それに対し、過酷な環境に耐えるために自分でコアを作り上げた。」

カノン「そんな!?」

リンドウ「なんてこった……!」

瑞希「それじゃあ……!」

サカキ「あぁ、ノヴァは完全なアラガミとなり、いずれ暴走する!特異点を探し出すために、世界を喰らい尽くす最悪のアラガミだ!!」

フォーゼ「マジかよ!いくら何でも相手に出来るわけないだろ!」

瑞希「皆さん!無事だったんですね!」

ウィザード「ああ。後はアイツをどうにかしない限り、大変な事になるだろう。何とかしなければ・・・。」

メサイア「いや。まだ手はある。」

ドライブ「手はあるって・・・、まさか!?」

メサイア「その通りだ!青龍、発動!」

<青龍、発動!青き龍の真の力、解放せよ!>

ゴオオオオオオ

メサイア「うおおおおおおお!!!」

アリサ「い、いったい何が始まるんですか!?」

瑞希「飛龍には青き龍に変身する事ができるのです。しかも正真正銘の・・・。」

カノン「まさか・・・!?」

ギャオオオオオオ

フォーゼ「青龍キター!!」

飛龍「この姿になるのは久しぶりだな。さあ、戦闘再開だ!」

213: 2015/01/25(日) 21:46:31 ID:TqvLsi4.
アルダノーヴァ『マダテイコウスルキナノカ!?』

飛龍「当然だ。どんな相手だろうが背中は見せない!!お前が世界を喰らう“神”なら、俺は厄を切り裂く“青き龍”だ!!」

飛龍「青き龍の最強戦士、皇飛龍!いざ、参る!!」

アルダノーヴァ『グルアアアアアアアアアアァァァァァァ!!』

ドガッドゴッバキィ

ZO「おお!飛龍の奴、アルダノーヴァと互角に戦っているぞ!」

1号「よし!我々も戦うぞ!」

恵理「たとえ相手が強くても、飛龍はこんなところで引き下がるわけにはいかない。だったら私達も戦うしか方法はないわね。」

エリエル「ええ。お姉ちゃんとしての意地を見せてやるわ!」

瑞希「私も飛龍君の手助けになるように頑張ります!」

1号「よし!突撃だ!!」

瑞希達「おう!!!」

アマテラス「アオーン!」

ドドドドド

アリサ「私達も行きましょう!飛龍は私達をいつも助けてくれた。今度は私達が助ける番です!」

カノン「ええ!飛龍さんのおかげで誤射が少なくなりました!」

エリック「僕も彼に助けてくれたからね。彼は決して諦めない強さと、誰にでも分け与える優しさを見せてくれた。」

コウタ「だから俺達は共に戦う事を誓ったんだ。」

ソーマ「ああ。こんなところで退くわけにはいかないからな。」

シオ「シオわかるよ!飛龍はノヴァとたたかってる!ほんとうはシオがやらなくちゃいけないことをしてくれてる!飛龍はシオをたすけてくれた!!」

シオ「飛龍もいなきゃだめ!みんなかなしむ!ソーマだって、アリサだって、コウタだって、シオだって飛龍のことがすきだから!!シオたちがまもらなきゃいけないんだ!」

リンドウ「後輩がここまで頑張ってんだ。俺たちがヘバってる暇はねえな。」

サクヤ「えぇ!しっかり付いてきてよリンドウ!」

リンドウ「あいよ!」

214: 2015/01/25(日) 21:55:48 ID:TqvLsi4.
サカキ「どうだいヨハン?これを見てもまだロマンチストだと断言できるのかい?」

アルダノーヴァ『……。』

サカキ「シオが特異点だったのは事実……だけど、彼女が人の心を知った時、自分の危険も顧みずに戦う。アラガミは人と共存できる可能性を裏付けてくれるとは思わないかい?」

アルダノーヴァ『ダガ、イッポマチガエレバ“カノジョ”ガセカイをホショクシテイタノカモシレナイ。』

サカキ「そうだね。一歩間違っていたら彼女は人を憎んでいたのかもしれない。今よりももっと最悪な状況だったのかもしれない。」

アルダノーヴァ『ソレヲ飛龍ガタスケテクレタトイウコトカ・・・。皇飛龍・・・。カレハイッタイナニモノダロウカ・・・。』

サカキ「青き龍の魂を持つ異世界から来た戦士であることには間違いないが、彼は奇跡を起こす存在かもしれないね。」

アルダノーヴァ『ソウカモシレナイナ・・・。』

ゴオオオオオオ

飛龍「龍王の鉤爪!」ズババババ

ギャオオオオオオ

飛龍「よし!聞いている!最後はこれで決めさせてもらうぜ!」

ギュイイイイイイイイイン

飛龍「龍王無限波動砲!!」ゴオオオオオ

ギャオオオオオオオ
ドッゴーン

飛龍「ハァ・・・、ハァ・・・。勝ったぜ・・・。」

パアアアアアア

飛龍「ふう・・・。」ユラッ

バターン

アリサ「飛龍!」

215: 2015/01/25(日) 22:05:38 ID:TqvLsi4.
瑞希「大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

飛龍「ハハハ・・・。ちょっと疲れただけさ・・・。」

カノン「驚かさないでくださいよ!びっくりしたじゃないですか!」

飛龍「悪い悪い・・・。」

アマテラス「クーン・・・。」

飛龍「迷惑かけてごめんな。アマテラス。」ナデナデ

アルダノーヴァ「オワッタヨウダナ。」

ソーマ「親父……。」

アルダノーヴァ「マサカ、コンナケッカニナロウトハ……ワカラナイモノダ。」

飛龍「そうかも知れないな。」

アルダノーヴァ『皇飛龍。オマエハフシギナヤツダ。ドンナニフリナジョウキョウデモイッポモヒカズ、ユウカンニタチムカウトハ・・・。』

飛龍「俺は仲間を守るためだけでなく、生きるために戦っているんだ。皆と共にな。」

アルダノーヴァ『ソウカ。ヤハリキミニハカナワナカッタナ。コレナラ、アトハマカセラレル。」

サカキ「!ヨハン、その身体……。」

サクヤ「支部長……あなた最初から……。」

アルダノーヴァ「……ジンルイニタダイナギセイヲシイタチョウホンニンダ……モトヨリココデナニモカモオワラセルツモリダッタ。」

ソーマ「氏ぬ気……だったってのか……勝手なことばかりしやがって……。」

アルダノーヴァ「ソーマ……イママデクロウカケタナ……。」

ソーマ「!?」

アルダノーヴァ「コレダケハイイタカッタ……オマエハワタシノ“ムスコ”ダカラナ……。」

ソーマ「……馬鹿野郎が……。」ホロリ

アルダノーヴァ「……サイゴニヒトツダケ……イイカナ?」

飛龍「何だ?」

アルダノーヴァ「……ワタシハワタシナリニイキタ……ダカラ……。」

ヨハネス「期待してるぞ。ゴッドイーターたちよ。」

パアアアアアア

飛龍「ヨハネス・フォン・シックザール・・・。アンタの言葉、忘れないぜ・・・。」

1号「ああ。皆の元へ帰ろう。」

飛龍「そうだな。帰るとするか!」

216: 2015/01/25(日) 22:26:36 ID:TqvLsi4.
数日後

飛龍「あの戦いから随分経ったな。それと同時にアナグラの騒動も収まったし。」

アリサ「ええ。彼等を目覚めさせるのは大変でしたね。」

エリック「ああ。それにしてもまさかタライで目を覚ますとは驚いたよ。」

コウタ「それにシオも正式なゴッドイーターになったもんな。」

ソーマ「ああ。大勢の協力の元、シオは特異点でもアラガミとしてではなく、“飛龍たちの仲間”として生きていけるようになったからな。」

飛龍「どうした?何か空に浮いてるのか?」

シオ「う~……やっぱりわかんないなー。」

リッカ「何を探しているの?」

シオ「おそらにのぼっていったアラガミ。まえならよんでる、ってわかったんだけどなー。」

飛龍「大丈夫だ。」

シオ「?」

飛龍「あいつは行きたいところに行って休んでいるだけだ。だからお前のことを見てるはずだ。」

シオ「ほんとう?」

飛龍「もちろんだ。こっちから見えないけど、あっちで楽しくやってるさ。だからそっとしといてやれ。」

シオ「ふーん。それならわかった!」

飛龍「よし、いい子だ!」ナデナデ

シオ「ヒャハハ。」

飛龍(さまざまな世界で戦いが起こっている分、悲劇も起こっているだろう。だけどこれだけは忘れない。それでも世界は周り、命は生きていくということを……。)

ED:ラブ・スコール

第一部、完

一方、エイジス島

コツコツ

―――まだだ、こんな所で終わらんよ……なぁ、アリサ。

217: 2015/01/25(日) 22:48:04 ID:TqvLsi4.
予告

エイジスの戦いから1か月後、極東支部に飛龍の姉である恵理、エリエル。彼の幼馴染である瑞希がゴッドイーターになり、飛龍達の部隊に入ったのだ!

飛龍「ええっ!?ゴッドイーターになったの!?」

エリエル「そっ。母上からの命令でね。飛龍の面倒を見てくれって。」

飛龍「俺は子供じゃないんだからさ・・・。」

動き出す新たな事件!

飛龍「なんだって!?オオグルマが!?」

サカキ「ああ。彼は終末捕食を起こそうと企んでいる。」

瑞希「何としてでも止めなければ!」

襲い掛かる最強の刺客

「貴様がフレイルを倒した張本人か。」

飛龍「何者だ!?」

「我等はトランプナイツ!オオグルマに仕えるアサシン達だ!」

カノン「という事は、フレイルはオオグルマが放った刺客だったのですか!?」

そしてオオグルマとの激闘!

オオグルマ「邪魔をする奴は倒すのみだ!」

飛龍「お前の思い通りにさせてたまるか!!」

第2部、バースト編。飛龍達の新たな戦いをご覧あれ!

218: 2015/01/25(日) 22:51:51 ID:TqvLsi4.
オリキャラ紹介

ドラゴンテッカマン2世"メサイア"
武器:ダブルセイバー、ナックル、ソード、パイル、ヘイロウ、ツインマシンガン
武器名:ブルードラゴンブレード(ダブルセイバー)、メテオアグリック(ナックル)、蒼龍剣(ソード)、エウリストン(パイル)、アルキモルスーカ(ヘイロウ)、イーグル&ホーク(ツインマシンガン)

飛龍のもう一つの姿。腕輪型通信機にあるテッカマンプログラムを押す事で変身可能。
歴代のテッカマンよりも戦闘力がとても高く、技や武器も豊富である。
しかも両肩から出るボルテッカの威力もとても高いのだ。

皇恵理 ♀(CV:田中理恵)
・フェンリル極東支部特殊部隊『青龍』隊員
使用神機:刀身:ショートブレード:ファルスタッフ
     銃身:スナイパー:オルランド
     装甲:シールド:キング・リア
使用魔術:全て
能力:ガンダム等の召喚・回復術・さまざまな次元に行ける能力
容姿:『牧場物語 ハーベストムーン for ガール』の女主人公
服装:赤と白のチェックシャツと青いオーバーオール(『牧場物語 ハーベストムーン for ガール』の女主人公と同じ衣装)

飛龍の一番上の姉。心優しく面倒見がいい性格で、家事も上手。また歌唱力にも自信がある。

皇エリエル ♀(CV:田村ゆかり)
・フェンリル極東支部特殊部隊『青龍』隊員
使用神機:刀身:バスターブレード:機鋼大刀乙肆型
       銃身:アサルト:機鋼小銃乙参型
       装甲:シールド:機鋼盾肆型
使用魔術:全て
能力:ガンダム等の召喚・さまざまな次元に行ける能力・錬金術
容姿:『トライAンジェル』のエリエル
服装:1・天使衣装2・白いチューブブラと青いオーバーオール(『トライAンジェル』のエリエルと同じ衣装)

飛龍の二番目の姉。活発的で姉の恵理が大好き。
スポーツ万能の良さは弟の飛龍と同レベル。

引用: GOD EATER 青き龍の魂を継ぐ者