1: 2011/09/29(木) 00:40:19.46 ID:QZWMjC/10
――――――

千鶴「」ダバー

向日葵「ああっ!? 大丈夫ですか、先輩!」フキフキ

千鶴「へいき」キリッ

――――――

櫻子「おっOい魔人め……私を差し置いて池田先輩のそっくりさんのよだれを拭くとはどういうことだ」

櫻子「向日葵には私の下僕であるという自覚が足りない!」プンプン

櫻子「どうにかして向日葵に私のよだれを拭かせたい」

櫻子「そんで最終的には私のよだれを拭く仕事に就かせたい」

櫻子「……」

櫻子「」ジュルリ

櫻子「おっと、よだれよだれ」グシグシ

櫻子「……それにしても」

櫻子「あの池田先輩のそっくりさんって、誰だったんだろ……?」ハテー
ゆるゆり: 22【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

9: 2011/09/29(木) 00:49:06.29 ID:QZWMjC/10
櫻子「でも、向日葵ってプライドもおっOい並にでかいからなぁ」

櫻子「直球勝負をしかけても……」

~妄想中☆~

櫻子「おいおっOい、ちょっと私のよだれ拭けよ」ダバー

向日葵「氏ね」

~ 終 了 ~

櫻子「……あかん」

櫻子「もっとこう、自然に、自然によだれを拭かせなくちゃ……」

櫻子「うーん……」

櫻子「……」

櫻子「……自然なよだれってなに?」

櫻子「うーーーん……」ムムム

11: 2011/09/29(木) 00:55:38.21 ID:QZWMjC/10
櫻子「あっ!」

櫻子「今日の給食……磯辺揚げが出る! やったー!」

櫻子「!」ピコーン

櫻子「そうだ、これだ!」

~妄想中☆~

櫻子「磯辺揚げうめえぜ、磯辺揚げうめえぜ」ガツガツ

向日葵「そりゃ良かったですわね」

櫻子「……」ジー

向日葵「な、なんですの……人の磯辺揚げをじっと見て」

櫻子「」ジュルリ

向日葵「ああっ!? もう、いやしんぼさん……」フキフキ

櫻子「ふへへ」

~ 終 了 ~

櫻子「ふへへ」

18: 2011/09/29(木) 01:02:12.41 ID:QZWMjC/10
~給食~

「「「「いただきまーす!」」」」

櫻子「(さあ、作戦開始だ!)」キラーン

櫻子「磯辺揚げうめえぜ、磯辺揚げうめえぜ」ガツガツ

向日葵「そりゃ良かったですわね……」

櫻子「(ん? なんか向日葵の反応が鈍い……? まあいいや、作戦続行!)」

櫻子「……」ジー

向日葵「……なんですの? 人の磯辺揚げをじっと見て」

櫻子「(ハイここでよだれカモン!)」

櫻子「」ジュルリ

向日葵「……」

櫻子「……」ダラー

向日葵「……ああ……」

向日葵「はい、あげますわ」ヒョイ

櫻子「!?」

24: 2011/09/29(木) 01:12:27.43 ID:QZWMjC/10
向日葵「今日は少し気分が悪くて……揚げ物を食べる気分じゃありませんの」

櫻子「ぁ……ぇ……?」ダバー

向日葵「……どうしたんですの櫻子、磯辺揚げが欲しかったんでしょう?」

櫻子「(ち、ちげーし! いや、磯辺揚げくれるんならほしーけど、でも今は……!)」

櫻子「ぁぅ……ぅ……」チラッ

向日葵「?」

櫻子「ぅ……ぅー……」チラッチラッ

櫻子「(届け! 私の気持ち、対面の向日葵に届け!)」

向日葵「磯辺揚げと私を交互に見比べて……」

櫻子「……」ダバダー

向日葵「……」

櫻子「……」ダバダバダー

向日葵「……ああ、そういうことですのね」

櫻子「!」

向日葵「はい、あーん」アーン

28: 2011/09/29(木) 01:16:10.12 ID:QZWMjC/10
櫻子「あーむ」パクッ

櫻子「」モグモグ

向日葵「美味しい?」

櫻子「」ゴクン

櫻子「うまい!」テーレッテレー

向日葵「そう、良かったですわ」

櫻子「ふへへ」

向日葵「うふふ」

あかり「∵」

ちなつ「∵」

……

櫻子「ちくしょう! よだれ拭いてもらえなかった!!」

櫻子「作戦は失敗だ!」

櫻子「おのれ向日葵ぃー!」ガー

35: 2011/09/29(木) 01:25:18.57 ID:QZWMjC/10
~翌日~

櫻子「ぐぬぬ……向日葵め、意外と手強い……」

櫻子「さすがは私のライバルだ」キリッ

櫻子「まあ、次期生徒会福会長は私だけどね」キリリッ

櫻子「次の作戦を練らないと……」

櫻子「うー、普段宿題してる時でもこんなに頭使わないよー」プシュー

櫻子「でも我慢だ我慢。これもすべては向日葵に私のよだれを拭かせるため……」ウン

櫻子「次こそ覚悟しろよ向日葵!」ダー

41: 2011/09/29(木) 01:35:15.93 ID:QZWMjC/10
櫻子「とはいえ、よだれを拭かせるにはまず私がよだれを垂らさないといけないんだよね」フム

櫻子「あのそっくりさんじゃあるまいし、普通に生活しててよだれを垂れ流す場面なんてそうないような……」フムム

櫻子「昨日みたいに給食の時間に毎日だばーしてればいいのかな」

櫻子「ううん……でもそれじゃなんかつまんない……地味だし……」

櫻子「うーーーん……」

櫻子「……」

櫻子「」zzZ

櫻子「」タリー

櫻子「」ハッ

櫻子「」ブンブンブンブンブン

櫻子「ぁぶねー……寝そうになった……」グシグシ

櫻子「……ん?」

櫻子「寝そうに……?」

櫻子「!」

櫻子「こ、これだ!」

44: 2011/09/29(木) 01:47:30.61 ID:QZWMjC/10
~休み時間~

向日葵「ねえ櫻子、お手洗い行きません、って……」

櫻子「ぐおー」zzZ

向日葵「寝てますの? さっきまで起きてたようなのに……」

櫻子「(ふふふ……寝たと思ったか? フリだよ!)」

櫻子「(このまま寝たフリをしてれば……)」

~妄想中☆~

向日葵「あら? 櫻子、あなた……」

櫻子「すやすや、すやすや」ダバー

向日葵「ああっ!? 今にもよだれが机に垂れそうですわ!」

櫻子「ずずずー」タリー...

向日葵「ああもうっ、世話のかかる……」フキフキフキフキ

櫻子「にゅふふ」

~ 終 了 ~

櫻子「にゅふふ」

51: 2011/09/29(木) 01:58:47.54 ID:QZWMjC/10
櫻子「(さあ向日葵、まんまと私のよだれを拭くがいい! よだれ来い!)」

櫻子「」ジュルリ

向日葵「!」

櫻子「」ダバー

向日葵「い、今にもよだれが机に……」

櫻子「(うんうん! ほれ、拭くなら今の内だよ、ハンケチーフ出せよオラァ!)」

向日葵「……」

櫻子「……」タリー...

向日葵「……ああもう、世話のかかる――」スッ

櫻子「(よっしゃ来、え――)」クイッ

ちゅー

63: 2011/09/29(木) 02:08:44.80 ID:QZWMjC/10
向日葵「ん……れろ、ちゅっ……」

櫻子「ん、んんんーっ!?」

向日葵「……もう、よだれ、こんなに……ぺろ、ちゅうっ、ちゅっ」

櫻子「ぅ、ぷぁっ……む……ん、ふぅ……!?」

向日葵「ああ……舐めても舐めても、次から次に……ちゅ、ちゅううううっ」

櫻子「ふむぅうっ……!? ゃ、れる……ちゅう……っぺぁ、ぇあ……っ」

向日葵「ちゅっ、ちゅるるっ……れるれちゅ、れちゃ、ぁ、ぅん……」

櫻子「んっんっ……ぁん、やっ……ちゅっ……くちゃ、はぅ……」

……

向日葵「おはよう、櫻子」ニコッ

櫻子「……ぉあよ」ニヘ

あかり「∵」

ちなつ「∵」

……

櫻子「またよだれ拭かせらんなかった……」ズーン

73: 2011/09/29(木) 02:23:23.75 ID:QZWMjC/10
~翌日~

櫻子「なぜ向日葵は私のよだれを拭かないのか」

櫻子「なぜだ……」

櫻子「考えろ……考えろ私……」ムムムムムムムム

櫻子「!」ピコーン

櫻子「そうだ、そうだよ! 今までは向日葵に拭かせる土台ができてなかったんだ!」

櫻子「考えてみれば、向日葵って自分のやったことには責任を持つタイプだけど、私がやらかしたことは大体スルーするタイプだった!」

櫻子「だからつまり、向日葵のせいで私がよだれを出す状況を作れば……?」

櫻子「向日葵はおっOいと同じくらいでっかい責任感に負け、私のよだれを拭く!」

櫻子「完璧じゃん……なにこれ完璧じゃん……!」プルプル

櫻子「いける、これならいける!」

櫻子「向日葵は私のよだれを拭かずにはいられなくなる!」

櫻子「やったー! 待ってろよ向日葵!」

向日葵「呼びまして?」

櫻子「!?」

78: 2011/09/29(木) 02:35:00.13 ID:QZWMjC/10
櫻子「ひ、向日葵!? どうしてここに!」

向日葵「どうしてって……廊下の端でぶつくさ言ってりゃ、いやでも気が付きますわ」

櫻子「(そうだったー!)」

向日葵「で、なにか私の名前を連呼していたようですけれど?」

櫻子「ぁう……そ、それは」

向日葵「それは?」

櫻子「それは……」

櫻子「(う……うろたえるんじゃあないッ! 次期生徒会福会長はうろたてたてゅっ!)」

櫻子「(かみました)」

櫻子「(とにかく、こうなったら今ここでよだれを出すしか……)」

櫻子「(でも、そんな急によだれなんてどうすれば……)」

櫻子「……」ウヌヌヌ

向日葵「(長考ですわね……)」

87: 2011/09/29(木) 02:59:17.66 ID:QZWMjC/10
櫻子「(よだれ……よだれ……)」

櫻子「(食べてるわけでもなく、寝てるわけでもなく、この状況でよだれを出すには……)」

櫻子「……」ムムムムムムムムムムム

櫻子「(……ん?)」

櫻子「(もし)」

櫻子「(もしも、池田先輩のそっくりさんがよだれを出す条件が池田先輩の鼻血と同じなら……?)」

櫻子「(ひょっとしたら、私も同じようにすればだばーってよだれが出るかも!?)」

櫻子「(そうと決まれば一か八か……!)」

櫻子「やい向日葵!」

向日葵「やっとですの?」

櫻子「……」

向日葵「またですの?」

櫻子「……」

櫻子「――」

櫻子「ッ!」クワッ

91: 2011/09/29(木) 03:11:39.34 ID:QZWMjC/10
~妄想中☆~

向日葵「櫻子……」

櫻子「どうしたんだい、向日葵?」キリッ

向日葵「あの……私……」モジッ

櫻子「ん?」キリッ

向日葵「私、私っ……櫻子のことが好き! 大好きなんですの! 好きすぎて、胸が苦しいくらいに!」

櫻子「……おっ、と……これはこれは……」キリッ

向日葵「ねえ、櫻子……助けて……」

櫻子「向日葵……」キリッ

向日葵「私を、この苦しさから開放して……」

向日葵「そのためなら……恥ずかしいけれど……」

向日葵「おっOい……好きに、して?」

櫻子「」ダバー

~ 終 了 ~

櫻子「」ダバー

96: 2011/09/29(木) 03:18:07.33 ID:QZWMjC/10
櫻子「やい向日葵!」ダバー

向日葵「だからなんですのよ」

櫻子「このよだれを見ろ!」ダバダー

向日葵「滝のようですわね」

櫻子「向日葵のせいだぞ!」ダバダバー

向日葵「なんでよ」

櫻子「向日葵のことを考えただけで、こんなになっちゃったんだぞ!」ダバダバダー

向日葵「え」

櫻子「向日葵のことを想うと、溢れて溢れて、止まらないんだからな!」シャバダバドゥー

櫻子「今もほら、もうぐちょぐちょで……」シュビドゥビドゥビドゥ

櫻子「だから」ダバッ



櫻子「責任……とってね?」

向日葵「」

向日葵「」ムラッ

98: 2011/09/29(木) 03:19:46.95 ID:QZWMjC/10














向日葵「」ムラッッッッッッッッッ!!!!!!!!!















106: 2011/09/29(木) 03:31:12.47 ID:QZWMjC/10
~保健室~

向日葵「櫻子、調子はどうですの?」

櫻子「……まだ腰が抜けてる……」

向日葵「そう。じゃあ私が先に出ますから」

櫻子「えー待ってよー。一緒に戻ろうよー」

向日葵「そういうわけにも行きませんわ。こんな場合には時間をズラして教室に戻るのがセオリーですの」

櫻子「ぶー」

向日葵「もう、拗ねないの。ほら、櫻子」

櫻子「……ん」

ちゅっ

向日葵「……それじゃあ、立てるようになるまで大事になさいね」ガラッ

ピシャン

櫻子「」ホワーン

櫻子「……」

櫻子「ふへへぇ」

112: 2011/09/29(木) 03:39:38.26 ID:QZWMjC/10
櫻子「……」モジモジ

櫻子「……」テレテレ

櫻子「……」モゾモゾ

櫻子「……」クネクネ

櫻子「……」ジタバタ

櫻子「……」ゴロゴロ

櫻子「」ハッ

櫻子「……」

櫻子「…………」

櫻子「………………」

櫻子「あっ」



櫻子「よだれ拭かせるの忘れた!!!」ガビーン



綾乃「∵」

116: 2011/09/29(木) 03:42:36.37 ID:QZWMjC/10
櫻子の戦いはまだ始まったばかりだ! 応援ありがとうございました!!

117: 2011/09/29(木) 03:42:42.27 ID:3J2FnTY40
毎度のことながらわろたww

118: 2011/09/29(木) 03:43:13.19 ID:/5Y4/PNk0
ちょ


続くんじゃないのか!?

119: 2011/09/29(木) 03:43:29.67 ID:VRtbuzs80
おwwwwwwつwwwwwwwww



引用: 櫻子「どうにかして向日葵に私のよだれを拭かせたい」