116: ◆L0dG93FE2w 2012/10/15(月) 19:58:06 ID:dsLeV61M
男「この手を、離さないぞ」幼馴染「う、うん」
続き、投下します
続き、投下します
117: 2012/10/15(月) 19:58:37 ID:dsLeV61M
男「この手、離さねーぞ?」 幼馴染「う、うん?」
118: 2012/10/15(月) 19:59:04 ID:dsLeV61M
幼「どうしたの?急に私の手をつかんだりして」
男「お前、どう言うつもりだ?」
幼「な、何?男ってば。ひょっとして告白?」
幼「いやぁ、こんな往来で、照れてしまいますなぁ!」
幼「でももっとさ、風情って物を考えてよ、男ってば!」
幼「粋じゃないよ!無粋だよ!」
幼「江戸っ子の名折れだよ!」
※ここからの話しは
男「騙された!」幼馴染「騙してない!」
の、続きの話しです
男「お前、どう言うつもりだ?」
幼「な、何?男ってば。ひょっとして告白?」
幼「いやぁ、こんな往来で、照れてしまいますなぁ!」
幼「でももっとさ、風情って物を考えてよ、男ってば!」
幼「粋じゃないよ!無粋だよ!」
幼「江戸っ子の名折れだよ!」
※ここからの話しは
男「騙された!」幼馴染「騙してない!」
の、続きの話しです
119: 2012/10/15(月) 19:59:28 ID:dsLeV61M
男「俺は船橋生まれの、船橋育ちだ!江戸っ子じゃねぇ!」
幼「え、マジで?」
男「おい!ごまかそうとしても無駄だぞ?」
幼「なーんのーことーだーかー?」
男「おもいだしてごーらんー?」
男「って、思い出のアルバムみたいに歌うな!」
男「幼稚園の卒園式か!」
幼「え、マジで?」
男「おい!ごまかそうとしても無駄だぞ?」
幼「なーんのーことーだーかー?」
男「おもいだしてごーらんー?」
男「って、思い出のアルバムみたいに歌うな!」
男「幼稚園の卒園式か!」
120: 2012/10/15(月) 19:59:49 ID:dsLeV61M
幼「ノってくる所は、さすが男!」
男「とぼけるつもりか?そうなんだな?」
幼「もう!そんなに怒る事ないじゃんかー」
男「怒ってる訳じゃないぞ、幼」
男「俺は説明を求めてるだけだ!」
幼「だってー。ディズニーランドに行きたくなっちゃったんだもん」
男「問題はそこじゃない!」
男「とぼけるつもりか?そうなんだな?」
幼「もう!そんなに怒る事ないじゃんかー」
男「怒ってる訳じゃないぞ、幼」
男「俺は説明を求めてるだけだ!」
幼「だってー。ディズニーランドに行きたくなっちゃったんだもん」
男「問題はそこじゃない!」
121: 2012/10/15(月) 20:00:38 ID:dsLeV61M
男「行きたいからって、年間パスを買うなよ!」
男「しかも、金はあの貯金箱から出したんだろ?」
男「バイトも何もしてない、月五千円の小遣いしかもらってない幼が!」
男「八万もする、2パーク年間パスなんて、買える訳がないよな?」
幼「そんな怒んないでよー」
男「お前、最近様子が変だぞ?」
幼「別に!変じゃないですけど!」
男「しかも、金はあの貯金箱から出したんだろ?」
男「バイトも何もしてない、月五千円の小遣いしかもらってない幼が!」
男「八万もする、2パーク年間パスなんて、買える訳がないよな?」
幼「そんな怒んないでよー」
男「お前、最近様子が変だぞ?」
幼「別に!変じゃないですけど!」
122: 2012/10/15(月) 20:01:34 ID:dsLeV61M
幼「年頃の女の子なんだから、ディズニーランドくらい行きたくなるよ!」
男「…沖縄旅行から帰ってきた辺りから、おかしいぞ?」
幼「…」
男「何だ?言いたい事あるなら言ってくれよ!」
幼「…鈍感!」
幼「手、離して!」
男「走って逃げずに、説明してくれるならな?」
男「…沖縄旅行から帰ってきた辺りから、おかしいぞ?」
幼「…」
男「何だ?言いたい事あるなら言ってくれよ!」
幼「…鈍感!」
幼「手、離して!」
男「走って逃げずに、説明してくれるならな?」
123: 2012/10/15(月) 20:02:22 ID:dsLeV61M
幼「…」
男「黙ってちゃ、わかんないよ、幼」
幼「じゃあさ…一つお願いがあるんだけど」
男「何だ?」
幼「男も、年間パス、買って!」
男「は?」
幼「いいでしょ?」
男「何でそうなるんだ?」
男「黙ってちゃ、わかんないよ、幼」
幼「じゃあさ…一つお願いがあるんだけど」
男「何だ?」
幼「男も、年間パス、買って!」
男「は?」
幼「いいでしょ?」
男「何でそうなるんだ?」
124: 2012/10/15(月) 20:02:51 ID:dsLeV61M
幼「男と一緒に、ディズニーランドとシーに行きたいの!」
幼「言わせないでよっ、恥ずかしいっ!」
男「照れ隠しのつもりか?」
幼「本心よっ!」
男「あの貯金箱の中、何の為に貯めてたのか、覚えてるか?」
幼「さーぁ?どうだったかなぁー」
男「…」
幼「言わせないでよっ、恥ずかしいっ!」
男「照れ隠しのつもりか?」
幼「本心よっ!」
男「あの貯金箱の中、何の為に貯めてたのか、覚えてるか?」
幼「さーぁ?どうだったかなぁー」
男「…」
125: 2012/10/15(月) 20:03:21 ID:dsLeV61M
幼「それじゃ、今度の金曜日、一緒にディズニーランドに行こうね!」
男「…」
幼「ね!?」
男「…解った。また、説明するつもりがないんだな?」
幼「それは男の答え次第だよっ!」
男「今度の金曜日、ディズニーな。解った」
幼「え?本当?」
男「…」
幼「ね!?」
男「…解った。また、説明するつもりがないんだな?」
幼「それは男の答え次第だよっ!」
男「今度の金曜日、ディズニーな。解った」
幼「え?本当?」
126: 2012/10/15(月) 20:04:11 ID:dsLeV61M
男「もう幼の分は年間パス買っちゃってる訳だし」
男「使わなきゃもったいないもんな」
幼「う、うん!そうだよ!そうだよ!」
男「はぁ…まったく、最近の俺は、お前に振り回されてばかりだな…」
幼「あんたがあんな事言わなければ、私だって…」ボソッ
男「ん?今何か言ったな?何だ?」
幼「鈍感君には絶対解らない暗号をつぶやきましたー!」
男「何だよ、それ」
幼「良いから、取り敢えず今日はもう帰ろう!」
男「…」
男「使わなきゃもったいないもんな」
幼「う、うん!そうだよ!そうだよ!」
男「はぁ…まったく、最近の俺は、お前に振り回されてばかりだな…」
幼「あんたがあんな事言わなければ、私だって…」ボソッ
男「ん?今何か言ったな?何だ?」
幼「鈍感君には絶対解らない暗号をつぶやきましたー!」
男「何だよ、それ」
幼「良いから、取り敢えず今日はもう帰ろう!」
男「…」
127: 2012/10/15(月) 20:05:01 ID:dsLeV61M
・
・
男(最近、幼の様子がおかしい…)
男(沖縄に旅行に行った時、確かにお互いの気持ちを伝えあったし)
男(流れに身を任せて、あんな事にもなっちゃったし…)
男(ひょっとしてアレが原因なのか?)
男(いや、でも、帰りの飛行機の中では大はしゃぎだったし)
男(数日はいつもの騒がしい幼だった…)
・
男(最近、幼の様子がおかしい…)
男(沖縄に旅行に行った時、確かにお互いの気持ちを伝えあったし)
男(流れに身を任せて、あんな事にもなっちゃったし…)
男(ひょっとしてアレが原因なのか?)
男(いや、でも、帰りの飛行機の中では大はしゃぎだったし)
男(数日はいつもの騒がしい幼だった…)
128: 2012/10/15(月) 20:05:39 ID:dsLeV61M
男(となると…原因は)
男(幼の誕生日…か?)
男(でもプレゼントは喜んでくれたよなー)
男(手作りだからって嫌な顔はしてなかったもんなー)
男(ん。そういえば、誕生日の次の日に変な事言ってたか…)
男(幼の誕生日…か?)
男(でもプレゼントは喜んでくれたよなー)
男(手作りだからって嫌な顔はしてなかったもんなー)
男(ん。そういえば、誕生日の次の日に変な事言ってたか…)
129: 2012/10/15(月) 20:06:16 ID:dsLeV61M
・
・
幼「私はギャングスターになるッ!」
男「…」
幼「なるッ!」
男「あぁ、なれなれ。ギャングスターにでも、脱獄囚にでも」
男「ヤンキー高校生にでも、海洋学者にでもなんにでもなれ?」
幼「ギャングになって、男の事なんか、ちょちょいっと消しちゃうんだからっ!」
男「はぁ…消されるのか、俺は」
・
幼「私はギャングスターになるッ!」
男「…」
幼「なるッ!」
男「あぁ、なれなれ。ギャングスターにでも、脱獄囚にでも」
男「ヤンキー高校生にでも、海洋学者にでもなんにでもなれ?」
幼「ギャングになって、男の事なんか、ちょちょいっと消しちゃうんだからっ!」
男「はぁ…消されるのか、俺は」
130: 2012/10/15(月) 20:07:14 ID:dsLeV61M
幼「だ、だから、イタリアには近付かない方が良いね!」
男「イタリア?」
幼「私、イタリアンマフィアのボスになるから!」
男「ボス」
幼「パッショーネのボスの正体を知っている男の事を」
幼「暗殺チームに命令して、消すよ!」
男「暗殺」
幼「だからイタリアには近付くなッ!」
幼「ボスの命令は絶対だから!」
男「…ボスね」
男「イタリア?」
幼「私、イタリアンマフィアのボスになるから!」
男「ボス」
幼「パッショーネのボスの正体を知っている男の事を」
幼「暗殺チームに命令して、消すよ!」
男「暗殺」
幼「だからイタリアには近付くなッ!」
幼「ボスの命令は絶対だから!」
男「…ボスね」
131: 2012/10/15(月) 20:08:01 ID:dsLeV61M
・
・
男(あれが誕生日の次の日…)
男(それから言動が怪しくなったような気がする)
男(JOJO好きなのは知ってたけど)
男(何で急にイタリアンマフィアになるんだ…)
男(取り敢えず、金曜日、ディズニーランドだな)
男(結婚資金としての貯金、年間パス買ったら、ほとんど無くなっちまうな)
男(バイト、本格的にお願いするかなぁ)
・
男(あれが誕生日の次の日…)
男(それから言動が怪しくなったような気がする)
男(JOJO好きなのは知ってたけど)
男(何で急にイタリアンマフィアになるんだ…)
男(取り敢えず、金曜日、ディズニーランドだな)
男(結婚資金としての貯金、年間パス買ったら、ほとんど無くなっちまうな)
男(バイト、本格的にお願いするかなぁ)
132: 2012/10/15(月) 20:09:00 ID:dsLeV61M
・
・
男「…おい、自分から時間指定しといて、遅刻ってどう言う事だよ!」
幼「えー?昨日の夜ー、デートに何着ていこうか、迷ってたらー」
幼「寝る時間が遅くなっちゃってー」
幼「ついつい遅刻しちゃいまいた!てへぺろっ!」
男「まぁ、良いけどさ…その服、すげー似合ってるぞ」
幼「えへへ、ありがとっ。気合入れてきましたからねっ!」
男「んじゃ、行くか!」
幼「おー!」
・
男「…おい、自分から時間指定しといて、遅刻ってどう言う事だよ!」
幼「えー?昨日の夜ー、デートに何着ていこうか、迷ってたらー」
幼「寝る時間が遅くなっちゃってー」
幼「ついつい遅刻しちゃいまいた!てへぺろっ!」
男「まぁ、良いけどさ…その服、すげー似合ってるぞ」
幼「えへへ、ありがとっ。気合入れてきましたからねっ!」
男「んじゃ、行くか!」
幼「おー!」
133: 2012/10/15(月) 20:09:28 ID:dsLeV61M
・
・
『ランド入口付近・チケット売り場』
男「はい、2パーク年間パスで」
男「はい、原付の免許証があります」
男「それじゃ、これ代金です」
男「どうもです」
男「ふぅ…八万か…」
男(高い買い物だな…)
・
『ランド入口付近・チケット売り場』
男「はい、2パーク年間パスで」
男「はい、原付の免許証があります」
男「それじゃ、これ代金です」
男「どうもです」
男「ふぅ…八万か…」
男(高い買い物だな…)
134: 2012/10/15(月) 20:10:08 ID:dsLeV61M
男「おーい、幼。買ったぞ、年間パス」
幼「…」
男「どうした?早く入ろうぜ?」
幼「男、ちょっとここで待ってて」
男「は?どうした?」
幼「さ、財布、お、落としちゃった、みたい…」
男「は?マジで?」
幼「…」
男「どうした?早く入ろうぜ?」
幼「男、ちょっとここで待ってて」
男「は?どうした?」
幼「さ、財布、お、落としちゃった、みたい…」
男「は?マジで?」
135: 2012/10/15(月) 20:11:03 ID:dsLeV61M
幼「で、電車に乗った時は持ってたし」
幼「改札から出た時も手に持ってた」
幼「だから多分、その直後に落としたんだと思う…」
幼「ちょっと、駅まで行ってくるから!」
男「おい!俺も行くよ!」
幼「良いから、待ってて!」
幼「私の方が、走るの早いし!」
幼「改札から出た時も手に持ってた」
幼「だから多分、その直後に落としたんだと思う…」
幼「ちょっと、駅まで行ってくるから!」
男「おい!俺も行くよ!」
幼「良いから、待ってて!」
幼「私の方が、走るの早いし!」
136: 2012/10/15(月) 20:12:15 ID:dsLeV61M
男「わかった。俺はこの周辺を探してみるから」
幼「うん!ちょっと行ってくる!」
タッタッタ
男「あのウォレット、落としちまったか…」
男「…また、作るかなぁ」
幼「うん!ちょっと行ってくる!」
タッタッタ
男「あのウォレット、落としちまったか…」
男「…また、作るかなぁ」
137: 2012/10/15(月) 20:14:23 ID:dsLeV61M
・
・
幼「見つからなかったらどうしよう…どうしようっ」
幼「男からのプレゼントなのに!」
幼「と、とにかくまずは駅員さんに、聞かなきゃ!」
タッタッタッ
・
・
幼「あ、あの、すんませんっ!」
ハアッハアッ
駅員「はい、なんでしょうか?」
・
幼「見つからなかったらどうしよう…どうしようっ」
幼「男からのプレゼントなのに!」
幼「と、とにかくまずは駅員さんに、聞かなきゃ!」
タッタッタッ
・
・
幼「あ、あの、すんませんっ!」
ハアッハアッ
駅員「はい、なんでしょうか?」
138: 2012/10/15(月) 20:15:11 ID:dsLeV61M
幼「あ、あの…お、落とし物で…財布、届いてませんか?」
ハァハァ
駅員「どんな財布でしょうか?」
幼「えっと…現金は…そんなに…入ってなくて」
ハァハァ
幼「ディズニーリゾートの年間パスポートが入ってて…」
ハァハァ
駅員「外見は?」
幼「あ、えっと、革で出来てて、茶色いです!」
ハァハァ
駅員「どんな財布でしょうか?」
幼「えっと…現金は…そんなに…入ってなくて」
ハァハァ
幼「ディズニーリゾートの年間パスポートが入ってて…」
ハァハァ
駅員「外見は?」
幼「あ、えっと、革で出来てて、茶色いです!」
139: 2012/10/15(月) 20:15:50 ID:dsLeV61M
駅員「ひょっとして、これかな?」
幼「あ!それ!それです!」
ハァフゥ
駅員「一応中身を確認させてもらってもいいですか?」
幼「はい!どうぞどうぞ!」
ハァフゥ
知らない女「あの、大丈夫ですか?」
幼「あ、うん。大丈夫大丈夫」
ハァ
幼「久々にちょーっと走って、息が切れてるだけだから」
フゥ
幼「あ!それ!それです!」
ハァフゥ
駅員「一応中身を確認させてもらってもいいですか?」
幼「はい!どうぞどうぞ!」
ハァフゥ
知らない女「あの、大丈夫ですか?」
幼「あ、うん。大丈夫大丈夫」
ハァ
幼「久々にちょーっと走って、息が切れてるだけだから」
フゥ
140: 2012/10/15(月) 20:16:28 ID:dsLeV61M
駅員「…間違いなさそうですね。はい、どうぞ」
幼「良かったぁ…」
駅員「この子がたった今届けてくれたんですよ」
幼「あ、ありがとうございます!」
幼「お礼、しなきゃね!」
財布を拾ってくれた女「あ、いえいえ。良かったですね見つかって」
幼「お礼するよ!遠慮しないで!」
幼「この財布、すっごく大切な物なんだー」
幼(あぁ…本当に、良かった!ラッキー!)
幼「良かったぁ…」
駅員「この子がたった今届けてくれたんですよ」
幼「あ、ありがとうございます!」
幼「お礼、しなきゃね!」
財布を拾ってくれた女「あ、いえいえ。良かったですね見つかって」
幼「お礼するよ!遠慮しないで!」
幼「この財布、すっごく大切な物なんだー」
幼(あぁ…本当に、良かった!ラッキー!)
141: 2012/10/15(月) 20:16:57 ID:dsLeV61M
財布を拾ってくれた女「…」
ジー
幼「ん?何?私の顔に何か付いてる?」
財布を拾ってくれた女「あ、じっと見ちゃってごめんなさい」
財布を拾ってくれた女「あの、私とどこかで会った事ありませんか?」
幼「んん?言われて見れば…どこかで会ったような?」
幼「うーん?どこで会ったっけ?」
幼・財布を拾ってくれた女「…」
ジー
幼「ん?何?私の顔に何か付いてる?」
財布を拾ってくれた女「あ、じっと見ちゃってごめんなさい」
財布を拾ってくれた女「あの、私とどこかで会った事ありませんか?」
幼「んん?言われて見れば…どこかで会ったような?」
幼「うーん?どこで会ったっけ?」
幼・財布を拾ってくれた女「…」
142: 2012/10/15(月) 20:17:29 ID:dsLeV61M
財布を拾ってくれた女「あ!思い出した!」
財布を拾ってくれた女「あの、てだこ祭りの浴衣コンテストで優勝した方ですよね?」
幼「うん?ううん?そうだけど…」
財布を拾ってくれた女「あ、私、あの時、2位だった者です!」
幼「あ!あぁ!あぁ!思い出した!」
幼「私にリゾートホテル宿泊券をくれた人!」
財布を拾ってくれた女「あの、てだこ祭りの浴衣コンテストで優勝した方ですよね?」
幼「うん?ううん?そうだけど…」
財布を拾ってくれた女「あ、私、あの時、2位だった者です!」
幼「あ!あぁ!あぁ!思い出した!」
幼「私にリゾートホテル宿泊券をくれた人!」
143: 2012/10/15(月) 20:18:03 ID:dsLeV61M
幼「ごめんごめん!髪下ろしてるから、わかんなかった!」
幼「あの時はありがとね!」
祭りで会った女「あ、いえいえ、こちらこそ!」
祭りで会った女「あの時はありがとうございました」
ペコッ
祭りで会った女「おかげさまで今日、ココにに来られました!」
幼「あ、そうなんだ?あの時の賞品で来てるんだ?」
祭りで会った女「はい、友達と二人で…」
幼「あの時はありがとね!」
祭りで会った女「あ、いえいえ、こちらこそ!」
祭りで会った女「あの時はありがとうございました」
ペコッ
祭りで会った女「おかげさまで今日、ココにに来られました!」
幼「あ、そうなんだ?あの時の賞品で来てるんだ?」
祭りで会った女「はい、友達と二人で…」
144: 2012/10/15(月) 20:18:42 ID:dsLeV61M
幼「あ、今からランドに行く感じ?」
祭りで会った女「はい、あそこで携帯いじってるのが、その…友達です」
幼「へー。ね、あれって彼氏?彼氏?」
祭りで会った女「あ、は、はい、そうですね。えへへ」
幼「へー?へー!あ、私もね、彼氏と来てるんだ!」
幼「あ!しまった!あいつの事、待たせてるんだった!」
幼「行かなきゃ!それじゃ!」
幼「拾ってくれてありがとね!」
祭りで合った女「あ、はい!さようなら」
幼「ばいばーい!」
タッタッタ
祭りで会った女「はい、あそこで携帯いじってるのが、その…友達です」
幼「へー。ね、あれって彼氏?彼氏?」
祭りで会った女「あ、は、はい、そうですね。えへへ」
幼「へー?へー!あ、私もね、彼氏と来てるんだ!」
幼「あ!しまった!あいつの事、待たせてるんだった!」
幼「行かなきゃ!それじゃ!」
幼「拾ってくれてありがとね!」
祭りで合った女「あ、はい!さようなら」
幼「ばいばーい!」
タッタッタ
145: 2012/10/15(月) 20:19:41 ID:dsLeV61M
・
・
男「…で?見つかったのか?」
幼「ほら、この通り!」
男「良かったな」
幼「うん!」
男「落とさないようにしろよ?」
幼「わかってるって!」
・
男「…で?見つかったのか?」
幼「ほら、この通り!」
男「良かったな」
幼「うん!」
男「落とさないようにしろよ?」
幼「わかってるって!」
146: 2012/10/15(月) 20:20:40 ID:dsLeV61M
男「年間パス、無駄にしたくないもんな」
幼「…年間パスなんてどうでもいいよ、マジで」
男「どうでもよくはねーだろ」
幼「男が作ってくれた、この財布が、大事なんだよ!」
男「おぅ。そう思ってくれてるなら、落とさないように、な」
幼「もう一生、落とさないから!」
男「おぅ…一生…な」
幼「…年間パスなんてどうでもいいよ、マジで」
男「どうでもよくはねーだろ」
幼「男が作ってくれた、この財布が、大事なんだよ!」
男「おぅ。そう思ってくれてるなら、落とさないように、な」
幼「もう一生、落とさないから!」
男「おぅ…一生…な」
147: 2012/10/15(月) 20:21:13 ID:dsLeV61M
幼「フフフ、ちょっと照れてる?」
男「照れてる訳じゃねーよ」
男「それにしても、よく見つかったな」
幼「丁度、親切な人が届けてくれた所でさ…」
幼「あ!しまった!」
男「どうした?」
幼「お礼するの忘れてた!」
男「おいおい…」
男「照れてる訳じゃねーよ」
男「それにしても、よく見つかったな」
幼「丁度、親切な人が届けてくれた所でさ…」
幼「あ!しまった!」
男「どうした?」
幼「お礼するの忘れてた!」
男「おいおい…」
148: 2012/10/15(月) 20:21:51 ID:dsLeV61M
幼「もう一回駅まで戻ろう!」
男「もう居ないだろ」
幼「実はさ、なんとその子がねー」
幼「沖縄でリゾートホテル宿泊券をくれた子だったんだー」
男「は?マジで?なんつー偶然!」
幼「今からランドに行くって言ってたらか、そこで会えるかも!」
男「いやいや、それは無理だろう…」
男「もう居ないだろ」
幼「実はさ、なんとその子がねー」
幼「沖縄でリゾートホテル宿泊券をくれた子だったんだー」
男「は?マジで?なんつー偶然!」
幼「今からランドに行くって言ってたらか、そこで会えるかも!」
男「いやいや、それは無理だろう…」
149: 2012/10/15(月) 20:22:14 ID:dsLeV61M
幼「まぁ、過ぎた事を悔やんでも仕方ない!取り敢えず、行こう!」
男「おう!俺も年間パス買ったしな」
幼「今日は楽しもうね!男!」
男「お、おう!」
男(なーんか、無理してるような気がするんだよなぁ)
男「おう!俺も年間パス買ったしな」
幼「今日は楽しもうね!男!」
男「お、おう!」
男(なーんか、無理してるような気がするんだよなぁ)
150: 2012/10/15(月) 20:22:53 ID:dsLeV61M
・
・
男「さて…取り敢えずファストパスも取ったし」
幼「なら、次行く場所は、わかってるよね?」
男「…あれはもう良いんじゃないか?」
幼「ノンノン!アレを見ないと、話しが始まらないよ!」
幼「さ!行こう!行こう!」
男「おー…」
・
男「さて…取り敢えずファストパスも取ったし」
幼「なら、次行く場所は、わかってるよね?」
男「…あれはもう良いんじゃないか?」
幼「ノンノン!アレを見ないと、話しが始まらないよ!」
幼「さ!行こう!行こう!」
男「おー…」
151: 2012/10/15(月) 20:24:26 ID:dsLeV61M
幼「ふんふーん♪」
男「ご機嫌だな…」
幼「まっねー。財布が無事に見つかったから…」
幼「…あれ?」
男「どうした?」
幼「あの、列の最後に並んでる二人…」
男「ん?」
幼「ちょっと、行こっ!」
タッタッタ
男「ご機嫌だな…」
幼「まっねー。財布が無事に見つかったから…」
幼「…あれ?」
男「どうした?」
幼「あの、列の最後に並んでる二人…」
男「ん?」
幼「ちょっと、行こっ!」
タッタッタ
152: 2012/10/15(月) 20:24:52 ID:dsLeV61M
幼「おーい!あなた達…」
さっきの女「あ、さっきの!」
男「誰?知り合い?」
幼「この子だよ、さっき話してた子」
幼「財布拾ってくれたの、この子なの」
男「あー、それはそれは」
男「あの時はありがとうざいました」
男「あなたがくれたリゾートホテル宿泊券のおかげで」
男「沖縄の旅が100倍楽しめました」
さっきの女「あ、さっきの!」
男「誰?知り合い?」
幼「この子だよ、さっき話してた子」
幼「財布拾ってくれたの、この子なの」
男「あー、それはそれは」
男「あの時はありがとうざいました」
男「あなたがくれたリゾートホテル宿泊券のおかげで」
男「沖縄の旅が100倍楽しめました」
153: 2012/10/15(月) 20:25:15 ID:dsLeV61M
さっきの女「えっと…いえいえ、こちらこそですよ」
幼「あ、自己紹介まだだったよね!」
幼「私は幼、こっちは男」
男「よろしくー」
さっきの女「私の名前は沖縄女って言います」
そばに居た男「沖縄男です、どうも」
幼「よろしくね!沖縄女さん!」
沖縄女「こちらこそ、幼さん」
幼「あ、自己紹介まだだったよね!」
幼「私は幼、こっちは男」
男「よろしくー」
さっきの女「私の名前は沖縄女って言います」
そばに居た男「沖縄男です、どうも」
幼「よろしくね!沖縄女さん!」
沖縄女「こちらこそ、幼さん」
154: 2012/10/15(月) 20:26:25 ID:dsLeV61M
男「で、今からこれに並ぶの?」
沖縄男「はい、人が並んでる奴なら面白いかと思って」
幼「ははーん、二人とも、初心者だね?」
沖縄女「はい、初めて来ましたから」
幼「それじゃあ、私たちが案内してあげよう!」
幼「いいよね?男!」
男「いやだっつっても行くんだろ?良いよ」
沖縄男「はい、人が並んでる奴なら面白いかと思って」
幼「ははーん、二人とも、初心者だね?」
沖縄女「はい、初めて来ましたから」
幼「それじゃあ、私たちが案内してあげよう!」
幼「いいよね?男!」
男「いやだっつっても行くんだろ?良いよ」
155: 2012/10/15(月) 20:27:14 ID:dsLeV61M
男「それに財布拾ってくれた恩も、きちっとかえさないとな」
沖縄女「そ、そんな、悪いですよ」
幼「まぁまぁ、あの賞品券、確か3泊4日だったでしょ?」
幼「今日で回り方覚えて、明日と明後日、二人で楽しめばいいじゃん!」
男「お礼がしたいんだよ、こいつ」
幼「こいつ言うな!」
沖縄女「そ、そんな、悪いですよ」
幼「まぁまぁ、あの賞品券、確か3泊4日だったでしょ?」
幼「今日で回り方覚えて、明日と明後日、二人で楽しめばいいじゃん!」
男「お礼がしたいんだよ、こいつ」
幼「こいつ言うな!」
156: 2012/10/15(月) 20:28:07 ID:dsLeV61M
沖縄女「わかりました、それじゃ道案内お願いします!」
沖縄女「良いよね、沖縄男?」
沖縄男「もちろん。よろしくお願いします!」
幼「うんうん!ダブルデートだね!」
沖縄女「は、はいっ」
幼「それじゃまずねー」
幼「この列に並ぶの止めてー」
沖縄女「良いよね、沖縄男?」
沖縄男「もちろん。よろしくお願いします!」
幼「うんうん!ダブルデートだね!」
沖縄女「は、はいっ」
幼「それじゃまずねー」
幼「この列に並ぶの止めてー」
157: 2012/10/15(月) 20:28:37 ID:dsLeV61M
・
・
・
沖縄男「す、凄かったなー」
沖縄女「そ、そうだね…凄かったね…」
幼「どう?初めてのディズニーランドは?」
沖縄女「はい!凄いですねー」
幼「最初に軽いがっかり感を味わった事が」
幼「他のアトラクションをより一層輝かせてるんだよ!」
男「それはどうかと思うがな…」
・
・
沖縄男「す、凄かったなー」
沖縄女「そ、そうだね…凄かったね…」
幼「どう?初めてのディズニーランドは?」
沖縄女「はい!凄いですねー」
幼「最初に軽いがっかり感を味わった事が」
幼「他のアトラクションをより一層輝かせてるんだよ!」
男「それはどうかと思うがな…」
158: 2012/10/15(月) 20:30:11 ID:dsLeV61M
幼「さぁ、次はこっちだよ、こっち!」
グイッ
沖縄男「ちょ、幼さん?」
幼「いいじゃん!早く行かないと!」
沖縄女「…」
男(沖縄女さん、複雑な顔してるなぁ…)
男「ごめんね、沖縄女さん」
男「あいつ、今、ちょっとおかしいんだ」
グイッ
沖縄男「ちょ、幼さん?」
幼「いいじゃん!早く行かないと!」
沖縄女「…」
男(沖縄女さん、複雑な顔してるなぁ…)
男「ごめんね、沖縄女さん」
男「あいつ、今、ちょっとおかしいんだ」
159: 2012/10/15(月) 20:30:34 ID:dsLeV61M
沖縄女「え?い、いえいえ、別に私は何も…」
幼「おーい!二人とも早く早く!」
幼「次のマウンテンに行くぞー!」
沖縄女「は、はーい」
沖縄女「…」
男「…」
男「おい!ちょっとこっち来い!」
幼「な、何よ!」
男「いいから、ちょっと来い!」
グイッ
幼「おーい!二人とも早く早く!」
幼「次のマウンテンに行くぞー!」
沖縄女「は、はーい」
沖縄女「…」
男「…」
男「おい!ちょっとこっち来い!」
幼「な、何よ!」
男「いいから、ちょっと来い!」
グイッ
160: 2012/10/15(月) 20:31:16 ID:dsLeV61M
・
・
幼「何よ、もう!」
男「あのなぁ、沖縄男君と、腕組むの止めろ!」
幼「あら、嫉妬ですかにゃ?くふふ」
男「まぁ、ある意味合ってるけどな」
男「沖縄女さんが可哀想だろ?」
男「せっかく沖縄から二人で旅行に来てるのに」
男「俺たちみたいな邪魔者が居るだけでも、アレなのに」
・
幼「何よ、もう!」
男「あのなぁ、沖縄男君と、腕組むの止めろ!」
幼「あら、嫉妬ですかにゃ?くふふ」
男「まぁ、ある意味合ってるけどな」
男「沖縄女さんが可哀想だろ?」
男「せっかく沖縄から二人で旅行に来てるのに」
男「俺たちみたいな邪魔者が居るだけでも、アレなのに」
161: 2012/10/15(月) 20:34:11 ID:dsLeV61M
男「これみよがしに、腕なんて組むなよ」
幼「う…沖縄女さん、気にしてた?」
男「俺の目にはそう見えたな」
幼「うぅ…謝らなきゃ…」
男「はしゃぎすぎなんだ、幼は」
幼「…ごめん」
男「んじゃ、ちゃんと二人に謝るんだぞ?」
幼「はいー」
幼「う…沖縄女さん、気にしてた?」
男「俺の目にはそう見えたな」
幼「うぅ…謝らなきゃ…」
男「はしゃぎすぎなんだ、幼は」
幼「…ごめん」
男「んじゃ、ちゃんと二人に謝るんだぞ?」
幼「はいー」
162: 2012/10/15(月) 20:35:16 ID:dsLeV61M
・
・
幼「ホントにごめんね?」
沖縄女「いえいえ!気にしないで下さいー」
沖縄女「楽しく行きましょうー」
幼「それじゃ、お詫びとして、色んなキャラを見せてあげよう!」
男「おい、気軽に言うなよ、そんな事」
幼「大丈夫!大丈夫!まずはキャプテンを見つけよう!」
・
幼「ホントにごめんね?」
沖縄女「いえいえ!気にしないで下さいー」
沖縄女「楽しく行きましょうー」
幼「それじゃ、お詫びとして、色んなキャラを見せてあげよう!」
男「おい、気軽に言うなよ、そんな事」
幼「大丈夫!大丈夫!まずはキャプテンを見つけよう!」
163: 2012/10/15(月) 20:36:10 ID:dsLeV61M
沖縄男「え?キャプテンって…さっきのキャプテンEOですか?」
幼「あはは、違う違うー。ジャック・スパロウだよ」
沖縄男「え?キャプテン・ジャック・スパロウ?」
幼「そう!カリブの海賊辺りに居るんだよ!」
幼「この時間なら…おそらく!」
沖縄男「は、早く行きましょう!」
男「え?ひょっとしてファンなの?」
沖縄女「は、はい…沖縄男は、あの映画の大ファンなんですよ」
幼「じゃあ、焦らず急いで行こう!」
幼「あはは、違う違うー。ジャック・スパロウだよ」
沖縄男「え?キャプテン・ジャック・スパロウ?」
幼「そう!カリブの海賊辺りに居るんだよ!」
幼「この時間なら…おそらく!」
沖縄男「は、早く行きましょう!」
男「え?ひょっとしてファンなの?」
沖縄女「は、はい…沖縄男は、あの映画の大ファンなんですよ」
幼「じゃあ、焦らず急いで行こう!」
164: 2012/10/15(月) 20:36:57 ID:dsLeV61M
・
・
沖縄男「ジャック…めちゃカッコ良かった…」
沖縄女「会えて良かったね?」
沖縄男「写真も撮れたし、満足…」
幼「そんなに感動して貰えたら、こっちも嬉しいよ!」
幼「でもまだまだ!他のキャラにも会いに行くよっ!」
沖縄女「は、はいっ!」
・
沖縄男「ジャック…めちゃカッコ良かった…」
沖縄女「会えて良かったね?」
沖縄男「写真も撮れたし、満足…」
幼「そんなに感動して貰えたら、こっちも嬉しいよ!」
幼「でもまだまだ!他のキャラにも会いに行くよっ!」
沖縄女「は、はいっ!」
165: 2012/10/15(月) 20:37:42 ID:dsLeV61M
・
・
沖縄女「ふふっ」
幼「えへへー楽しいね、沖縄女さんっ」
沖縄女「はい!とっても楽しいです!」
沖縄女「本当に来て良かったです」
幼「そう言ってもらえると、旅行券あげた私も心晴れ晴れだよ!」
男「その代わりに俺たちはリゾートホテルに泊まれたんだから」
男「おあいこだろ」
幼「それはそうだけどさー」グゥ
・
沖縄女「ふふっ」
幼「えへへー楽しいね、沖縄女さんっ」
沖縄女「はい!とっても楽しいです!」
沖縄女「本当に来て良かったです」
幼「そう言ってもらえると、旅行券あげた私も心晴れ晴れだよ!」
男「その代わりに俺たちはリゾートホテルに泊まれたんだから」
男「おあいこだろ」
幼「それはそうだけどさー」グゥ
166: 2012/10/15(月) 20:38:07 ID:dsLeV61M
全員「…」
沖縄女「そ、そういえば、お昼食べてませんでしたね」
幼「お恥ずかしい…でもさすがにお腹空いたー」
沖縄男「楽しすぎて、時間経つの忘れてました…もう夕方なんですね」
男「それじゃ、何か食べようか」
幼「賛成!賛成ー!」
沖縄女「そ、そういえば、お昼食べてませんでしたね」
幼「お恥ずかしい…でもさすがにお腹空いたー」
沖縄男「楽しすぎて、時間経つの忘れてました…もう夕方なんですね」
男「それじゃ、何か食べようか」
幼「賛成!賛成ー!」
167: 2012/10/15(月) 20:39:01 ID:dsLeV61M
幼「行きたいレストランは…って聞かれても解んないよね?」
沖縄女「はい、全然わかりませんー」
男「じゃ、カレー食べに行こう!」
幼「えー?またカレ-?違うやつにしようよー」
男「いいじゃん、カレー。な?二人はどうよ?」
沖縄女「えーっと…」
沖縄男「俺ら、全然わかんないんでお任せします!」
幼「いやいや!せっかくの旅行なのに!カレーとか!一番無い選択でしょ!」
男「…じゃあ、ブルーバイユーとか?」
幼「いいねー!今日は奮発して、そうしちゃおうよ!」
沖縄女「はい、全然わかりませんー」
男「じゃ、カレー食べに行こう!」
幼「えー?またカレ-?違うやつにしようよー」
男「いいじゃん、カレー。な?二人はどうよ?」
沖縄女「えーっと…」
沖縄男「俺ら、全然わかんないんでお任せします!」
幼「いやいや!せっかくの旅行なのに!カレーとか!一番無い選択でしょ!」
男「…じゃあ、ブルーバイユーとか?」
幼「いいねー!今日は奮発して、そうしちゃおうよ!」
168: 2012/10/15(月) 20:39:49 ID:dsLeV61M
幼「ちょこーっとお高いけど、カレーよりは良いよね?」
沖縄男「俺らは大丈夫です!」
沖縄男「観光地のご飯が少々お高いのはわかってますから!」
幼「なら、レッツゴー!」
男「俺ら普段は軽いやつしか食べないんだよ」
男「食費削る感じだからさ」
幼「でもでも!今日くらいは良いよね?」
男「まぁ、そうだな。今日は特別だな」
沖縄女「じゃあ、行きましょう!私もお腹空きましたー」
沖縄男「俺らは大丈夫です!」
沖縄男「観光地のご飯が少々お高いのはわかってますから!」
幼「なら、レッツゴー!」
男「俺ら普段は軽いやつしか食べないんだよ」
男「食費削る感じだからさ」
幼「でもでも!今日くらいは良いよね?」
男「まぁ、そうだな。今日は特別だな」
沖縄女「じゃあ、行きましょう!私もお腹空きましたー」
169: 2012/10/15(月) 20:40:53 ID:dsLeV61M
・
・
『レストラン』
男「席、空いてて良かったなー」
沖縄男「なにせウチには、幸運の女神様がいますからね」
沖縄男「そういえば、ちょっと質問が」
男「ん?何?」
沖縄男「お二人、何歳ですか?」
男「二人とも17歳、高2だよ」
沖縄男「おっと、同い年だったとは!?」
・
『レストラン』
男「席、空いてて良かったなー」
沖縄男「なにせウチには、幸運の女神様がいますからね」
沖縄男「そういえば、ちょっと質問が」
男「ん?何?」
沖縄男「お二人、何歳ですか?」
男「二人とも17歳、高2だよ」
沖縄男「おっと、同い年だったとは!?」
170: 2012/10/15(月) 20:41:27 ID:dsLeV61M
男「え?」
幼「え?マジで?タメなの?」
沖縄女「えー。お二人、年上だと思ってました」
男「完全に年下だと思ってた…」
幼「同じ17歳…どうしてこんなに差が…」
沖縄女「え?」
幼「ちょっと沖縄女さん…こっち来て」
沖縄女「はい?」
男「おい、また変な事言ったりすんなよ?」
幼「うっさい!」
幼「え?マジで?タメなの?」
沖縄女「えー。お二人、年上だと思ってました」
男「完全に年下だと思ってた…」
幼「同じ17歳…どうしてこんなに差が…」
沖縄女「え?」
幼「ちょっと沖縄女さん…こっち来て」
沖縄女「はい?」
男「おい、また変な事言ったりすんなよ?」
幼「うっさい!」
171: 2012/10/15(月) 20:41:59 ID:dsLeV61M
・
・
男「行っちまったな…」
沖縄男「ですね」
男「ごめんなー。本当は二人で回りたかったよなー?」
沖縄男「全然!気にしないで下さい!」
沖縄男「回り方教えてくれたの、ホント感謝してます」
沖縄男「それに、お二人と居ると、楽しいですよ」
・
男「行っちまったな…」
沖縄男「ですね」
男「ごめんなー。本当は二人で回りたかったよなー?」
沖縄男「全然!気にしないで下さい!」
沖縄男「回り方教えてくれたの、ホント感謝してます」
沖縄男「それに、お二人と居ると、楽しいですよ」
172: 2012/10/15(月) 20:43:32 ID:dsLeV61M
男「そう言ってくれると、救われるよ」
男「…あいつ、最近おかしくてさ」
男「ちょっと原因が解らなくて、困ってるんだ…」
男「あ、ごめんな、愚痴っちまって」
沖縄男「構わないですよ」
沖縄男「お二人は付き合い長いんですか?」
男「いやー、正式に付き合い始めたのは1ヶ月くらい前だよ」
男「…あいつ、最近おかしくてさ」
男「ちょっと原因が解らなくて、困ってるんだ…」
男「あ、ごめんな、愚痴っちまって」
沖縄男「構わないですよ」
沖縄男「お二人は付き合い長いんですか?」
男「いやー、正式に付き合い始めたのは1ヶ月くらい前だよ」
173: 2012/10/15(月) 20:45:00 ID:dsLeV61M
男「あの、てだこ祭りの時に色々あってさ」
男「確かにお互い好き同士なはずだったんだけどさー」
男「最近、変な言動が…あ、あいつの言動が変なのはいつもなんだけど」
男「意味不明な事つぶやいたり、イライラしたりさー」
男「なんか、正直よくわかんなくなってきてさー」
沖縄男「でも、傍で見てて思いますけど」
沖縄男「お二人、とっても息が合ってますよね」
男「そう?本当にそう見える?」
男「確かにお互い好き同士なはずだったんだけどさー」
男「最近、変な言動が…あ、あいつの言動が変なのはいつもなんだけど」
男「意味不明な事つぶやいたり、イライラしたりさー」
男「なんか、正直よくわかんなくなってきてさー」
沖縄男「でも、傍で見てて思いますけど」
沖縄男「お二人、とっても息が合ってますよね」
男「そう?本当にそう見える?」
174: 2012/10/15(月) 20:45:47 ID:dsLeV61M
沖縄男「そう言えば、浴衣コンテストの時も、漫才みたいでしたよね」
男「ハハハ。あいつと話してると、自然とあんな感じになっちゃうんだ」
沖縄男「それって心から信用しきってるからじゃないですか?」
男「そう…かな?」
沖縄男「俺はそう思いますよ」
沖縄男「だから男さんが思ってる事、正直に聞けばいいんじゃないですかね?」
男「聞こうとしても、はぐらかされるんだよなぁ」
沖縄男「心当たりはないんですか?」
男「ハハハ。あいつと話してると、自然とあんな感じになっちゃうんだ」
沖縄男「それって心から信用しきってるからじゃないですか?」
男「そう…かな?」
沖縄男「俺はそう思いますよ」
沖縄男「だから男さんが思ってる事、正直に聞けばいいんじゃないですかね?」
男「聞こうとしても、はぐらかされるんだよなぁ」
沖縄男「心当たりはないんですか?」
175: 2012/10/15(月) 20:46:35 ID:dsLeV61M
男「んー。沖縄から帰って来た直後はご機嫌だったんだけど」
男「あいつの誕生日に、革の財布をプレゼントしたんだ。手作りでね」
沖縄男「革の財布を手作りですか?凄いですね!」
男「へへ。時間かかったんだけどさ」
沖縄男「それが気に入らなかった…とか、ですか?」
男「いや、大層喜んでくれたんだよ」
男「でも、その直後から、様子が変なんだよ」
沖縄男「どうやら、その辺りが鍵じゃないですか?」
男「あいつの誕生日に、革の財布をプレゼントしたんだ。手作りでね」
沖縄男「革の財布を手作りですか?凄いですね!」
男「へへ。時間かかったんだけどさ」
沖縄男「それが気に入らなかった…とか、ですか?」
男「いや、大層喜んでくれたんだよ」
男「でも、その直後から、様子が変なんだよ」
沖縄男「どうやら、その辺りが鍵じゃないですか?」
176: 2012/10/15(月) 20:49:22 ID:dsLeV61M
男「やっぱそうかなー」
男「財布自体は大切にしてくれてるんだけどさ」
男「…まあ、今日は落としちまってたけど」
沖縄男「フフッ。でも必氏に駅まで走って来たらしいじゃないですか」
男「あいつ足速いから。普段から元気の塊みたいなやつだからなー」
沖縄男「元気の塊!まさにそんな感じですねー」
男「でもそれが切っ掛けで、二人と知り合いになれたんだから」
男「それはラッキーって事かな?」
沖縄男「ウチの幼馴染のラッキーパワーを侮ってもらっては困りますよ?」
男「財布自体は大切にしてくれてるんだけどさ」
男「…まあ、今日は落としちまってたけど」
沖縄男「フフッ。でも必氏に駅まで走って来たらしいじゃないですか」
男「あいつ足速いから。普段から元気の塊みたいなやつだからなー」
沖縄男「元気の塊!まさにそんな感じですねー」
男「でもそれが切っ掛けで、二人と知り合いになれたんだから」
男「それはラッキーって事かな?」
沖縄男「ウチの幼馴染のラッキーパワーを侮ってもらっては困りますよ?」
177: 2012/10/15(月) 20:50:24 ID:dsLeV61M
男「へぇ?二人、幼馴染なんだ?」
沖縄男「そうですよ。家が隣り同士なんです」
男「へー!ウチらもそうなんだよ!」
沖縄男「何か、俺ら、似てますね?」
男「だなー。お互い、漫画みたいな幼馴染関係だな」
沖縄男「それ、俺も常々思ってますよ、漫画みたいだなぁって」
男「ハハハ。そうだよなぁ」
沖縄男「フフフ。ですよねー」
沖縄男「そうですよ。家が隣り同士なんです」
男「へー!ウチらもそうなんだよ!」
沖縄男「何か、俺ら、似てますね?」
男「だなー。お互い、漫画みたいな幼馴染関係だな」
沖縄男「それ、俺も常々思ってますよ、漫画みたいだなぁって」
男「ハハハ。そうだよなぁ」
沖縄男「フフフ。ですよねー」
178: 2012/10/15(月) 20:51:32 ID:dsLeV61M
幼「おまたせ、お二人さん!」
男「おう。話しは終わった?」
幼「有益な話しが出来ましたー」
男「そりゃあ重畳」
沖縄男「沖縄女?何か顔赤いぞ?大丈夫か?」
沖縄女「だ、大丈夫。何ともないから!」
沖縄男「そうか?無理はするなよ?」
沖縄女「う、うん…」
男「おう。話しは終わった?」
幼「有益な話しが出来ましたー」
男「そりゃあ重畳」
沖縄男「沖縄女?何か顔赤いぞ?大丈夫か?」
沖縄女「だ、大丈夫。何ともないから!」
沖縄男「そうか?無理はするなよ?」
沖縄女「う、うん…」
179: 2012/10/15(月) 20:52:24 ID:dsLeV61M
・
・
幼「お腹いっぱいー」
男「だなー」
沖縄男「美味しかったですね」
男「ちょーっと高いけどね」
幼「あ、いつかさ、予約が取れたらさ」
幼「今度はランチショーとディナーショーを見ると良いよ!」
幼「あれは凄いから!」
・
幼「お腹いっぱいー」
男「だなー」
沖縄男「美味しかったですね」
男「ちょーっと高いけどね」
幼「あ、いつかさ、予約が取れたらさ」
幼「今度はランチショーとディナーショーを見ると良いよ!」
幼「あれは凄いから!」
180: 2012/10/15(月) 20:53:19 ID:dsLeV61M
幼「まぁ、予約にはクレジットカードが必要だから」
幼「社会人になってから、だけどね」
沖縄男「頑張ります!」
幼「それでも予約取るの、大変だけどね」
沖縄男「でも何とかなると思うんですけどね」
男「幸運の女神様が、居るんだもんな?」
沖縄男「です!」
幼「それって私の事?」
男「違う。沖縄女さんの事だ」
男「お前はどっちかって言うと、トラブルメーカーだな」
幼「社会人になってから、だけどね」
沖縄男「頑張ります!」
幼「それでも予約取るの、大変だけどね」
沖縄男「でも何とかなると思うんですけどね」
男「幸運の女神様が、居るんだもんな?」
沖縄男「です!」
幼「それって私の事?」
男「違う。沖縄女さんの事だ」
男「お前はどっちかって言うと、トラブルメーカーだな」
181: 2012/10/15(月) 20:54:18 ID:dsLeV61M
幼「トラブル上等!人生は苦難があってこそ、楽しめるってもんよ!」
男「お前が起こすトラブルは大抵意味のないトラブルだけどな?」
幼「むー!何だと、間抜け面!」
男「何だ、しみったれた小娘が!」
沖縄女「あの、喧嘩しないで下さい!」
沖縄男「これ、喧嘩じゃないよ、沖縄女」
沖縄男「ね?男さん?幼さん?」
男「まぁ、じゃれ合ってるって感じ?」
幼「日常会話だから、気にしないで、沖縄女さん!」
沖縄女「は、はぁ…」
男「お前が起こすトラブルは大抵意味のないトラブルだけどな?」
幼「むー!何だと、間抜け面!」
男「何だ、しみったれた小娘が!」
沖縄女「あの、喧嘩しないで下さい!」
沖縄男「これ、喧嘩じゃないよ、沖縄女」
沖縄男「ね?男さん?幼さん?」
男「まぁ、じゃれ合ってるって感じ?」
幼「日常会話だから、気にしないで、沖縄女さん!」
沖縄女「は、はぁ…」
182: 2012/10/15(月) 20:54:50 ID:dsLeV61M
・
・
幼「さぁ、お腹も膨れた所で!時間も丁度いい感じ!」
幼「最後はいよいよお待ちかねの!」
男「パレードね。早めに行って場所取ろう」
幼「いい場所知ってるからね!付いて来て!」
沖縄女「はいっ!」
・
幼「さぁ、お腹も膨れた所で!時間も丁度いい感じ!」
幼「最後はいよいよお待ちかねの!」
男「パレードね。早めに行って場所取ろう」
幼「いい場所知ってるからね!付いて来て!」
沖縄女「はいっ!」
183: 2012/10/15(月) 20:55:15 ID:dsLeV61M
・
・
『パレード』
沖縄男「すっげー…」
沖縄女「本当に、凄い…」
男「何度見ても綺麗だな、幼」
幼「そ、そうだね…」
幼「本当に…綺麗だね…」
・
『パレード』
沖縄男「すっげー…」
沖縄女「本当に、凄い…」
男「何度見ても綺麗だな、幼」
幼「そ、そうだね…」
幼「本当に…綺麗だね…」
184: 2012/10/15(月) 20:55:54 ID:dsLeV61M
幼「あと、何回、一緒にこのパレードを見られるのかな…」
男「はぁ?何だそれ。何回だって見られるだろ?」
幼「…うぐっ」
男「ん?どうした?…おい、泣いてるのか?」
沖縄女「千葉女さん?どうかしたの?」
幼「な、何でもない!何でもないからっ!」
男「何でもない奴が泣くかよ!」
男「はぁ?何だそれ。何回だって見られるだろ?」
幼「…うぐっ」
男「ん?どうした?…おい、泣いてるのか?」
沖縄女「千葉女さん?どうかしたの?」
幼「な、何でもない!何でもないからっ!」
男「何でもない奴が泣くかよ!」
185: 2012/10/15(月) 20:56:32 ID:dsLeV61M
幼「今日のパレードはひときわ綺麗だなーって!」
幼「感動してたんだよっ!」
男「おい…嘘つくなよ、幼」
幼「わ、私は…私はっ!」
ダッ
男「おいっ!」
男「あー、二人とも、ごめん!俺も行くわ!」
男「パレード、楽しんでな!」
男「縁が有ったらまた会おう!じゃな!」
沖縄女「は、はい!千葉女さんによろしくって!」
沖縄男「また!」
幼「感動してたんだよっ!」
男「おい…嘘つくなよ、幼」
幼「わ、私は…私はっ!」
ダッ
男「おいっ!」
男「あー、二人とも、ごめん!俺も行くわ!」
男「パレード、楽しんでな!」
男「縁が有ったらまた会おう!じゃな!」
沖縄女「は、はい!千葉女さんによろしくって!」
沖縄男「また!」
186: 2012/10/15(月) 20:57:26 ID:dsLeV61M
・
・
男「おい!待て!幼っ!」
ガシッ
男「やっと捕まえた!」
幼「…」
男「この手、離さないぞ?」
幼「痛いよ!手を離してよっ!」
男「断る!もう追いかけっこは嫌だからな!」
・
男「おい!待て!幼っ!」
ガシッ
男「やっと捕まえた!」
幼「…」
男「この手、離さないぞ?」
幼「痛いよ!手を離してよっ!」
男「断る!もう追いかけっこは嫌だからな!」
187: 2012/10/15(月) 20:57:59 ID:dsLeV61M
幼「…」
男「パレードはもういいのか?」
幼「いい…」
男「花火は見なくていいのか?」
幼「もう帰る…」
男「まぁ、また見に来れば良いしな」
幼「帰り、タクシーで帰りたい…」
男「贅沢だな、おい」
幼「タクシーが駄目なら、ハイヤーでも良い…」
男「贅沢のランクが上がってるじゃねーか!」
幼「駄目なら、歩いて帰る…」
男「パレードはもういいのか?」
幼「いい…」
男「花火は見なくていいのか?」
幼「もう帰る…」
男「まぁ、また見に来れば良いしな」
幼「帰り、タクシーで帰りたい…」
男「贅沢だな、おい」
幼「タクシーが駄目なら、ハイヤーでも良い…」
男「贅沢のランクが上がってるじゃねーか!」
幼「駄目なら、歩いて帰る…」
188: 2012/10/15(月) 20:58:30 ID:dsLeV61M
男「ったく。んじゃ、タクシー拾える所まで行くか」
幼「うん…」
幼「あの2人には悪い事しちゃった…」
男「そうだな」
幼「最後にケチつけちゃった…」
男「まぁ、そうだな」
幼「うん…」
幼「あの2人には悪い事しちゃった…」
男「そうだな」
幼「最後にケチつけちゃった…」
男「まぁ、そうだな」
189: 2012/10/15(月) 20:59:18 ID:dsLeV61M
幼「後でメールしとく…」
男「アドレス交換してたのか?」
幼「レストランでね」
男「そっか」
男「お、タクシー丁度来たな」
男「ほら、先に乗れよ、幼」
幼「…うん」
男「アドレス交換してたのか?」
幼「レストランでね」
男「そっか」
男「お、タクシー丁度来たな」
男「ほら、先に乗れよ、幼」
幼「…うん」
190: 2012/10/15(月) 21:02:01 ID:dsLeV61M
・
・
男「ほら、着いたぞ、幼」
幼「…うん」
男(結局タクシーの中でも一言も会話出来なかったな…)
幼「じゃあね、男。バイバイ!」
男「おい!ちょっと待て、幼!」
幼「覚悟は出来てるか?私は出来てるッ!」
男「はぁ?覚悟?」
幼「今日はもう、寝るから!」
男「なぁ、一体どうしたんだよ、幼」
幼「と、とにかく!寝る前に、机の上を見てから、寝てよね!」
幼「じゃ!おやすみっ!」
男「…机の上?」
・
男「ほら、着いたぞ、幼」
幼「…うん」
男(結局タクシーの中でも一言も会話出来なかったな…)
幼「じゃあね、男。バイバイ!」
男「おい!ちょっと待て、幼!」
幼「覚悟は出来てるか?私は出来てるッ!」
男「はぁ?覚悟?」
幼「今日はもう、寝るから!」
男「なぁ、一体どうしたんだよ、幼」
幼「と、とにかく!寝る前に、机の上を見てから、寝てよね!」
幼「じゃ!おやすみっ!」
男「…机の上?」
191: 2012/10/15(月) 21:02:30 ID:dsLeV61M
・
・
男「机の上にカセットテープが置いてある…」
男「今朝の遅刻の原因はコレを仕込んでたからと見た!」
男「しっかし、今どきカセットテープって…」
男「再生する機器が俺の部屋にはねーよ!」
男「…ん?一緒に手紙が入ってるな」
ガサガサ
・
男「机の上にカセットテープが置いてある…」
男「今朝の遅刻の原因はコレを仕込んでたからと見た!」
男「しっかし、今どきカセットテープって…」
男「再生する機器が俺の部屋にはねーよ!」
男「…ん?一緒に手紙が入ってるな」
ガサガサ
192: 2012/10/15(月) 21:03:27 ID:dsLeV61M
男「なになに…『心配ご無用!ベッドの下を見てみなさい!』?」
ゴソゴソ
男「あ、小さいラジカセ…これ確かおじさんの部屋にあった…」
男「わざわざこんな小細工を…」
男「まぁ取り敢えず、聞いてみるか」
ガチャガチャ
カチッ
ゴソゴソ
男「あ、小さいラジカセ…これ確かおじさんの部屋にあった…」
男「わざわざこんな小細工を…」
男「まぁ取り敢えず、聞いてみるか」
ガチャガチャ
カチッ
193: 2012/10/15(月) 21:04:32 ID:dsLeV61M
テンテーテケテーテケテーテケテン…
男「え?これって落語の出囃子?しかも…ロッキーのテーマ?」
男「どんなセンスだ」
幼『ゴホン。えー』
男「始まったか」
幼『男へ。あなたがこれを聞いていると言う事は私はもう…』
幼『…』
男「え?これって落語の出囃子?しかも…ロッキーのテーマ?」
男「どんなセンスだ」
幼『ゴホン。えー』
男「始まったか」
幼『男へ。あなたがこれを聞いていると言う事は私はもう…』
幼『…』
194: 2012/10/15(月) 21:05:09 ID:dsLeV61M
幼『なんて事もなく、きっと隣りの家の私の部屋に居る事でしょう』
幼『カセットテープで言葉を贈るなんて、良いアイディアだと思わない?』
幼『こんな事、思いつくなんて』
幼「私ってばcool!! cool!! cool!!!」
男「何言ってんだ、あいつは…」
幼『直接でも、電話でも、どうしても話しが逸れちゃうから』
男「まぁ、主にお前のせいで逸れるんだけどな?」
幼『今、お前のせいで話しが逸れるとか、つっこんだでしょ!』
男「…」
幼『カセットテープで言葉を贈るなんて、良いアイディアだと思わない?』
幼『こんな事、思いつくなんて』
幼「私ってばcool!! cool!! cool!!!」
男「何言ってんだ、あいつは…」
幼『直接でも、電話でも、どうしても話しが逸れちゃうから』
男「まぁ、主にお前のせいで逸れるんだけどな?」
幼『今、お前のせいで話しが逸れるとか、つっこんだでしょ!』
男「…」
195: 2012/10/15(月) 21:05:45 ID:dsLeV61M
幼『フフフ、私の超能力に、ビビっているでしょうよ!』
男「そう言うのがあるから、話しがそれるんだ、アホめ」
幼『今度は、カセットじゃなくて、直接話してるんじゃね?とか思ったでしょ!』
男「思ってねーよ」
幼『まぁ、そんな枕はここまでにして!』
男「あぁ、枕だったのか、今のは」
男「そう言うのがあるから、話しがそれるんだ、アホめ」
幼『今度は、カセットじゃなくて、直接話してるんじゃね?とか思ったでしょ!』
男「思ってねーよ」
幼『まぁ、そんな枕はここまでにして!』
男「あぁ、枕だったのか、今のは」
196: 2012/10/15(月) 21:06:34 ID:dsLeV61M
幼『今日のディズニーランドは楽しかったよね?』
幼『年間パスも買っちゃった事だろうし』
幼『来年の夏までは一緒にディズニーランドに行こうね!』
幼『何度も行こうね!』
幼『沢山、思い出作ろうね…』
幼『きっと、明日の…じゃなくて、今日の私、頑張ったと思う』
幼『これで男の夢、応援してあげられる』
男「は?」
幼『年間パスも買っちゃった事だろうし』
幼『来年の夏までは一緒にディズニーランドに行こうね!』
幼『何度も行こうね!』
幼『沢山、思い出作ろうね…』
幼『きっと、明日の…じゃなくて、今日の私、頑張ったと思う』
幼『これで男の夢、応援してあげられる』
男「は?」
197: 2012/10/15(月) 21:07:38 ID:dsLeV61M
幼『イタリアで立派な革細工職人に、なって下さい』
男「はぁ?イタリア?」
幼『私、ずっと待ってるからね!』
幼『男の隣りは私の指定席なんだから!』
幼『あんまり帰りが遅くなるようだったら」
幼「私、イタリアに押しかけ女房に行くからねっ!』
幼『そ、それまで、浮気とかしたら、許さないから!』
男「…」
男「はぁ?イタリア?」
幼『私、ずっと待ってるからね!』
幼『男の隣りは私の指定席なんだから!』
幼『あんまり帰りが遅くなるようだったら」
幼「私、イタリアに押しかけ女房に行くからねっ!』
幼『そ、それまで、浮気とかしたら、許さないから!』
男「…」
198: 2012/10/15(月) 21:08:30 ID:dsLeV61M
幼『男の事、本当に、愛してるからね』
幼『男も私の事、愛してくれてるって信じてるから』
幼『…』
幼『えー、つまり、私が愛している男に言いたいのは』
幼『一生一緒にイテァーリァと、こう言う訳ですな』
幼『お後がよろしいようで』
テンテーテケテーテケテーテケテン…
カチッ
幼『男も私の事、愛してくれてるって信じてるから』
幼『…』
幼『えー、つまり、私が愛している男に言いたいのは』
幼『一生一緒にイテァーリァと、こう言う訳ですな』
幼『お後がよろしいようで』
テンテーテケテーテケテーテケテン…
カチッ
199: 2012/10/15(月) 21:09:08 ID:dsLeV61M
男「…イテァーリァ?」
男「全然オチてねぇ!てか意味がわからん!」
ガラッ
ガンガン!
男「おい!鞄持ち!よく言って前座!顔出せ!」
ガンガン!
男「最後のオチ、別に上手くねーから!」
男「全然オチてねぇ!てか意味がわからん!」
ガラッ
ガンガン!
男「おい!鞄持ち!よく言って前座!顔出せ!」
ガンガン!
男「最後のオチ、別に上手くねーから!」
200: 2012/10/15(月) 21:10:36 ID:dsLeV61M
ガラッ!
幼「前座は無いでしょ!二つ目位の腕前はあったでしょ?」
幼「最後、上手かったでしょ!一生一緒にイテァーリァ!」
幼「三木道三リスペクトだよ!」
男「あぁ…『一生一緒に居てくれや』と、かけたのか」
男「全然意味わからんかった」
幼「ショック!せっかく考えたのに!」
幼「前座は無いでしょ!二つ目位の腕前はあったでしょ?」
幼「最後、上手かったでしょ!一生一緒にイテァーリァ!」
幼「三木道三リスペクトだよ!」
男「あぁ…『一生一緒に居てくれや』と、かけたのか」
男「全然意味わからんかった」
幼「ショック!せっかく考えたのに!」
201: 2012/10/15(月) 21:11:53 ID:dsLeV61M
男「幼、ちょっとこっち来い」
幼「…嫌だ」
男「んじゃ、俺がそっち行くわ」
スタッ
幼「不法侵入!深夜に!うら若き乙女の部屋に賊が侵入!」
幼「アルソック!アルソックはまだ来ぬか!」
男「おい、深夜って程じゃねーけどさ」
男「もう大概良い時間なんだから、大声だすなよ」
男「近所迷惑だろ?」
幼「…嫌だ」
男「んじゃ、俺がそっち行くわ」
スタッ
幼「不法侵入!深夜に!うら若き乙女の部屋に賊が侵入!」
幼「アルソック!アルソックはまだ来ぬか!」
男「おい、深夜って程じゃねーけどさ」
男「もう大概良い時間なんだから、大声だすなよ」
男「近所迷惑だろ?」
202: 2012/10/15(月) 21:12:20 ID:dsLeV61M
幼「窓をガンガン叩くのはぁー近所迷惑じゃないんですかぁー?」
男「まぁ、それはすいませんでした」
幼「…せっかくの私の粋な計らいが、台無しじゃん!」
男「テープの事か?」
幼「それ以外ないでしょ!」
幼「明日からはまた、普通に笑えると思ったのに…」
幼「今、顔見たら、決心鈍るじゃんか!」
男「まぁ、それはすいませんでした」
幼「…せっかくの私の粋な計らいが、台無しじゃん!」
男「テープの事か?」
幼「それ以外ないでしょ!」
幼「明日からはまた、普通に笑えると思ったのに…」
幼「今、顔見たら、決心鈍るじゃんか!」
203: 2012/10/15(月) 21:12:59 ID:dsLeV61M
男「一応聞くけど、何の決心だ?」
幼「男を笑顔で見送る決心だよ!」
男「俺がどこに行くのを見送るんだ?」
幼「イターリアー」
男「何で?」
幼「え?」
男「何で俺がイタリアに行く事になってるんだ?」
幼「男を笑顔で見送る決心だよ!」
男「俺がどこに行くのを見送るんだ?」
幼「イターリアー」
男「何で?」
幼「え?」
男「何で俺がイタリアに行く事になってるんだ?」
204: 2012/10/15(月) 21:13:36 ID:dsLeV61M
幼「え?だって、高校卒業したら、革細工職人の修行しに」
幼「イタリアに行くんでしょ?」
男「だから、何でイタリア?」
幼「え?イタリア在住の叔父さんのところに修行に行くって…」
男「そんな事、一言も言ってないぞ?」
幼「え?」
男「俺が革細工習いに行ってるのは、鬼高の叔父さんの所だ」
幼「イタリアに行くんでしょ?」
男「だから、何でイタリア?」
幼「え?イタリア在住の叔父さんのところに修行に行くって…」
男「そんな事、一言も言ってないぞ?」
幼「え?」
男「俺が革細工習いに行ってるのは、鬼高の叔父さんの所だ」
205: 2012/10/15(月) 21:14:38 ID:dsLeV61M
幼「え?鬼高って、市川の?」
男「そうだ」
幼「えぇ?ウチから歩いて行ける距離じゃん!」
男「俺が何の為に原チャリを買ったと思ってるんだ?」
幼「え?原チャリで通うん?」
男「実はもう通ってる」
幼「えー!?なに、その驚愕の事実!」
男「声がデカいよ、幼」
男「そうだ」
幼「えぇ?ウチから歩いて行ける距離じゃん!」
男「俺が何の為に原チャリを買ったと思ってるんだ?」
幼「え?原チャリで通うん?」
男「実はもう通ってる」
幼「えー!?なに、その驚愕の事実!」
男「声がデカいよ、幼」
206: 2012/10/15(月) 21:15:34 ID:dsLeV61M
幼「え?でも、だって…」
男「イタリアで修行した叔父さんに、革細工を習ってる」
男「俺が言ったのはそれだけだぞ?」
幼「イタリア…叔父さん…革細工…」
男「どんな聞き間違いだよ、まったく…」
幼「う…」
男「イタリアで修行した叔父さんに、革細工を習ってる」
男「俺が言ったのはそれだけだぞ?」
幼「イタリア…叔父さん…革細工…」
男「どんな聞き間違いだよ、まったく…」
幼「う…」
207: 2012/10/15(月) 21:17:44 ID:dsLeV61M
男「幼にあげたウォレットな」
幼「う、うん」
男「あれだって、叔父さんに習いながら半年かけて作ったんだぜ?」
幼「マジで?」
男「まだ大きな物は作れないけどさ」
男「実は叔父さんの店で、俺が作った小物、売りに出してもらってるんだ」
男「店番もちょっとやってるし、まぁバイト兼見習いだな」
幼「マジで?まぁ、男、器用だもんね」
男「実は進路もそんな感じで選ぼうかと思ってる」
幼「う、うん」
男「あれだって、叔父さんに習いながら半年かけて作ったんだぜ?」
幼「マジで?」
男「まだ大きな物は作れないけどさ」
男「実は叔父さんの店で、俺が作った小物、売りに出してもらってるんだ」
男「店番もちょっとやってるし、まぁバイト兼見習いだな」
幼「マジで?まぁ、男、器用だもんね」
男「実は進路もそんな感じで選ぼうかと思ってる」
208: 2012/10/15(月) 21:18:17 ID:dsLeV61M
男「大学か、専門学校かは、まだ決めてないけどな」
幼「そ、それ!それだ!」
男「ん?」
幼「私の誕生日にも、そんな感じの話ししてた!」
男「あぁ、将来の事な?」
幼「それで、イタリアとか、革細工の修行とか言うから…」
男「まぁ、イタリアには行かないから安心しろ」
幼「…そっか」
幼「そ、それ!それだ!」
男「ん?」
幼「私の誕生日にも、そんな感じの話ししてた!」
男「あぁ、将来の事な?」
幼「それで、イタリアとか、革細工の修行とか言うから…」
男「まぁ、イタリアには行かないから安心しろ」
幼「…そっか」
209: 2012/10/15(月) 21:18:51 ID:dsLeV61M
男「幼は馬鹿だなぁ」
幼「馬鹿とはなんだ!」
男「ちゃんと人の話しを聞きましょう」
幼「うぅ…」
男「取り敢えず、誤解は解けたな?」
幼「すみません、聞き間違えて、暴走してました…」
男「まったく…そんなんで一ヶ月近く、様子が変だったのか」
幼「馬鹿とはなんだ!」
男「ちゃんと人の話しを聞きましょう」
幼「うぅ…」
男「取り敢えず、誤解は解けたな?」
幼「すみません、聞き間違えて、暴走してました…」
男「まったく…そんなんで一ヶ月近く、様子が変だったのか」
210: 2012/10/15(月) 21:19:34 ID:dsLeV61M
幼「だ、だって!男が遠くに行っちゃうと思ったら…」
幼「胸がチクチクして、ザワザワして…」
幼「どうにもならないくらい、不安だったんだよっ!」
男「俺の事、思ってくれてるのは嬉しいよ」
男「でも俺がお前の傍から居なくなるはずないだろ?」
幼「…そんなの、解んないじゃんか!」
男「あーもう!」
ギュッ
幼「胸がチクチクして、ザワザワして…」
幼「どうにもならないくらい、不安だったんだよっ!」
男「俺の事、思ってくれてるのは嬉しいよ」
男「でも俺がお前の傍から居なくなるはずないだろ?」
幼「…そんなの、解んないじゃんか!」
男「あーもう!」
ギュッ
211: 2012/10/15(月) 21:20:15 ID:dsLeV61M
幼「ふわぁっ!?」
男「落ち着けよ、幼」
幼「…」
男「俺は居なくならないから」
男「ずっと傍に居るから」
男「俺を信じてくれよ」
幼「…うん」
男「落ち着けよ、幼」
幼「…」
男「俺は居なくならないから」
男「ずっと傍に居るから」
男「俺を信じてくれよ」
幼「…うん」
212: 2012/10/15(月) 21:21:55 ID:dsLeV61M
男「手に職つけたいから、革細工の修行してるけど」
男「それは、早く自立したいからなんだぜ?」
男「早く一人前になって、幼を…その、嫁に下さいって」
幼「よ、嫁…お嫁さん…」
男「ちゃんと、おじさんとおばさんに言えるようにって」
幼「…先の事、本当に考えてるんだね」
男「あぁ、真剣に考えてるぞ」
男「それは、早く自立したいからなんだぜ?」
男「早く一人前になって、幼を…その、嫁に下さいって」
幼「よ、嫁…お嫁さん…」
男「ちゃんと、おじさんとおばさんに言えるようにって」
幼「…先の事、本当に考えてるんだね」
男「あぁ、真剣に考えてるぞ」
213: 2012/10/15(月) 21:22:35 ID:dsLeV61M
幼「超、嬉しい…」
男「泣くなよ、幼」
幼「男…愛してるよ」
男「俺もだ、幼」
?「そこだ!チューしろ!」
?「それはまだ早いわよ!」
男「泣くなよ、幼」
幼「男…愛してるよ」
男「俺もだ、幼」
?「そこだ!チューしろ!」
?「それはまだ早いわよ!」
214: 2012/10/15(月) 21:23:12 ID:dsLeV61M
?「いや、今がその時だ!行け!男君!」
?「雰囲気が大事よ!もう少し抱擁の余韻に浸るべきよ!」
?「流れ的にチューするタイミングだろう?」
?「まだです。あなたは本当に解ってないわね」
?「そっちこそ!そんなんじゃ、将来の息子に罵倒されちゃうぞ?」
?「なんであたしが罵倒されなきゃならないのよ!」
?「雰囲気が大事よ!もう少し抱擁の余韻に浸るべきよ!」
?「流れ的にチューするタイミングだろう?」
?「まだです。あなたは本当に解ってないわね」
?「そっちこそ!そんなんじゃ、将来の息子に罵倒されちゃうぞ?」
?「なんであたしが罵倒されなきゃならないのよ!」
215: 2012/10/15(月) 21:23:58 ID:dsLeV61M
?「声がデカいっつーの!見つかったらどうすんだ!」
?「あなたが変な事言うからでしょ?」
?「こういうのはな!タイミングを逃すと、しにくくなるんだよ!」
?「そのタイミングが今じゃないって言ってるの!」
?「なんだとー?」
?「なによ!やるって言うの?」
?「表出ろや、コラァ!」
?「上等だ!誰のヘアスタイルがサザエさんだ、このスットコがぁ!」
?「あなたが変な事言うからでしょ?」
?「こういうのはな!タイミングを逃すと、しにくくなるんだよ!」
?「そのタイミングが今じゃないって言ってるの!」
?「なんだとー?」
?「なによ!やるって言うの?」
?「表出ろや、コラァ!」
?「上等だ!誰のヘアスタイルがサザエさんだ、このスットコがぁ!」
216: 2012/10/15(月) 21:25:01 ID:dsLeV61M
男・幼「…」
幼「お父さん、お母さん…もうそろそろつっこんでも良い?」
幼父「はっ!?」
幼母「しまったっ!」
男「二人で何してるんすか?」
幼父「いや、ほら…その…なぁ?」
幼母「えーっと、あの…あ!」
幼母「窓をガンガン叩いてる音が聞こえたから!」
幼「お父さん、お母さん…もうそろそろつっこんでも良い?」
幼父「はっ!?」
幼母「しまったっ!」
男「二人で何してるんすか?」
幼父「いや、ほら…その…なぁ?」
幼母「えーっと、あの…あ!」
幼母「窓をガンガン叩いてる音が聞こえたから!」
217: 2012/10/15(月) 21:25:59 ID:dsLeV61M
幼母「幼ちゃんの部屋に侵入者でもと思って!」
幼父「そ、そうそう!最近は物騒だから、なー?」
男「ウチと、この家、30センチしか隙間無いじゃないですか」
幼父「人が侵入するには充分だろう」
男「さすがに無理がありますよ、おじさん」
幼父「コラ!おじさんじゃないだろう、男君!」
幼父「いやさ、男!」
男「呼び捨て?」
幼父「そ、そうそう!最近は物騒だから、なー?」
男「ウチと、この家、30センチしか隙間無いじゃないですか」
幼父「人が侵入するには充分だろう」
男「さすがに無理がありますよ、おじさん」
幼父「コラ!おじさんじゃないだろう、男君!」
幼父「いやさ、男!」
男「呼び捨て?」
218: 2012/10/15(月) 21:26:24 ID:dsLeV61M
幼父「だって、息子に君付けなんて、おかしいだろ?」
男「あ、あの…」
幼母「ふふふ。照れちゃって…かわいいんだから」
幼母「こんなかわいい息子が出来て、嬉しいわー」
幼「お父さん!お母さん!」
幼母「大丈夫よ、幼ちゃん。解ってるからね!」
幼母「ずっと夢見てきたんだもんね?」
男「あ、あの…」
幼母「ふふふ。照れちゃって…かわいいんだから」
幼母「こんなかわいい息子が出来て、嬉しいわー」
幼「お父さん!お母さん!」
幼母「大丈夫よ、幼ちゃん。解ってるからね!」
幼母「ずっと夢見てきたんだもんね?」
219: 2012/10/15(月) 21:27:07 ID:dsLeV61M
男「夢?」
幼母「男ちゃんのお嫁さんになる事!」
幼母「夢、叶うね!」
幼「あ、あぅ…」
幼父「取り敢えず、男。一発殴って良い?」
男「え?普通に嫌ですけど」
幼父「えー?俺すっげえ憧れてたのになー」
幼母「男ちゃんのお嫁さんになる事!」
幼母「夢、叶うね!」
幼「あ、あぅ…」
幼父「取り敢えず、男。一発殴って良い?」
男「え?普通に嫌ですけど」
幼父「えー?俺すっげえ憧れてたのになー」
220: 2012/10/15(月) 21:27:51 ID:dsLeV61M
幼父「娘は嫁にやる!代わりに一発殴らせろ!って」
幼父「リア充みたいじゃん?」
幼母「それは右手で殴るんですか?」
幼父「ノゥ!ノゥ!ノゥ!」
幼母「左手ですかぁ?」
幼父「ノゥ!ノゥ!ノゥ!」
幼母「ひょっとして、オラオラですかぁ?」
幼父「イェス!イェス!イェス!」
幼父「リア充みたいじゃん?」
幼母「それは右手で殴るんですか?」
幼父「ノゥ!ノゥ!ノゥ!」
幼母「左手ですかぁ?」
幼父「ノゥ!ノゥ!ノゥ!」
幼母「ひょっとして、オラオラですかぁ?」
幼父「イェス!イェス!イェス!」
221: 2012/10/15(月) 21:28:28 ID:dsLeV61M
男「オラオラだと、一発じゃないじゃないですか…」
男「それに、本当に戦ったら、勝てそうな気もするんですけどね」
幼父「でも、一発くらい良いだろ?」
幼父「手塩にかけて育てた娘を嫁に出すんだ」
幼父「大丈夫、手加減して、人中にチョップ程度で許すから!」
男「グーで頬っぺ殴られる方が安全な気がします…」
幼母「あなた!そんな事したら、息子に嫌われますよ…って」
幼母「私は止めれば良いのよね?」
男「それに、本当に戦ったら、勝てそうな気もするんですけどね」
幼父「でも、一発くらい良いだろ?」
幼父「手塩にかけて育てた娘を嫁に出すんだ」
幼父「大丈夫、手加減して、人中にチョップ程度で許すから!」
男「グーで頬っぺ殴られる方が安全な気がします…」
幼母「あなた!そんな事したら、息子に嫌われますよ…って」
幼母「私は止めれば良いのよね?」
222: 2012/10/15(月) 21:28:53 ID:dsLeV61M
幼の両親「ひゃーーーーーー!リア充っぽい!」
幼の両親「イェーーーーイ!」
パシッ
幼「何で今、ハイタッチしたの?」
幼父「これはな、幼」
幼父「お父さん達の儀式みたいなもんだ」
幼母「お約束ってやつね」
幼の両親「イェーーーーイ!」
パシッ
幼「何で今、ハイタッチしたの?」
幼父「これはな、幼」
幼父「お父さん達の儀式みたいなもんだ」
幼母「お約束ってやつね」
223: 2012/10/15(月) 21:30:30 ID:dsLeV61M
幼父「それにしてもなぁ」
幼母「そうねぇ」
幼父「ウチの娘がリア充になるなんてなぁ」
幼母「全く…ねぇ」
幼「いや、あんたたちもリア充でしょ?」
幼父「娘よ、何を言う!?」
幼母「そうよ、幼ちゃん!親に向かって何て事言うの!」
幼母「そうねぇ」
幼父「ウチの娘がリア充になるなんてなぁ」
幼母「全く…ねぇ」
幼「いや、あんたたちもリア充でしょ?」
幼父「娘よ、何を言う!?」
幼母「そうよ、幼ちゃん!親に向かって何て事言うの!」
224: 2012/10/15(月) 21:32:24 ID:dsLeV61M
幼母「良い?私たちはね…」
幼の両親「世のリア充に爆発しろって叫ぶ側!」
幼父「なのだよ」
幼「…なのだよ、じゃないわよ!」
幼「なんで二人ともドヤ顔なのよ!」
男「あの、おじさん…ちょっと…」
幼父「おじさん、じゃないだろう!お義父さんだろ?息子よ!」
男「あぁの…さっきの聞いてたんですよね、全部」
幼の両親「世のリア充に爆発しろって叫ぶ側!」
幼父「なのだよ」
幼「…なのだよ、じゃないわよ!」
幼「なんで二人ともドヤ顔なのよ!」
男「あの、おじさん…ちょっと…」
幼父「おじさん、じゃないだろう!お義父さんだろ?息子よ!」
男「あぁの…さっきの聞いてたんですよね、全部」
225: 2012/10/15(月) 21:33:47 ID:dsLeV61M
幼父「親として、当然じゃないか」
男「あのー、それでですね…娘さんとですね」
幼父「あぁ、解ってる!解ってるから!」
幼母「そうよ、男ちゃん。全部解ってるからね?」
男「う…」
幼父「さ!どうぞどうぞ!」
幼母「結婚の報告よね?あ、まずは婚約からかしら?」
男「あのー、それでですね…娘さんとですね」
幼父「あぁ、解ってる!解ってるから!」
幼母「そうよ、男ちゃん。全部解ってるからね?」
男「う…」
幼父「さ!どうぞどうぞ!」
幼母「結婚の報告よね?あ、まずは婚約からかしら?」
226: 2012/10/15(月) 21:34:44 ID:dsLeV61M
男「ぎ、逆に言いづらいんですけど…」
幼「…」
男「俺まだ高校生だし」
男「世間の事何も知らないガキですけど」
男「娘さんを一生幸せにしますんで!」
幼父「うんうん」
幼母「幼ちゃんの事、任せたわよ?男ちゃん」
幼「…」
男「俺まだ高校生だし」
男「世間の事何も知らないガキですけど」
男「娘さんを一生幸せにしますんで!」
幼父「うんうん」
幼母「幼ちゃんの事、任せたわよ?男ちゃん」
227: 2012/10/15(月) 21:35:29 ID:dsLeV61M
男「精一杯努力します」
幼「一生一緒にイテァーリァ」
男「それ、全然上手くないからな?」
幼「もう!ノリ悪いなぁ、男は!」
男「ボケるならちゃんとボケろよ」
男「ツッコミにくいわ!」
幼父「さすが幼馴染!息ピッタリ!」
幼母「将来安泰ね!」
幼「一生一緒にイテァーリァ」
男「それ、全然上手くないからな?」
幼「もう!ノリ悪いなぁ、男は!」
男「ボケるならちゃんとボケろよ」
男「ツッコミにくいわ!」
幼父「さすが幼馴染!息ピッタリ!」
幼母「将来安泰ね!」
228: 2012/10/15(月) 21:36:01 ID:dsLeV61M
男「あ、はぃ…」
幼「もう!二人とも!男が困ってるでしょ!」
男「主に君が原因なんですけどね」
幼「そんな事じゃ2013年のキングオブコントには輝けないよ?」
男「そんな物に出るつもりはありません」
幼父「賑やかで楽しいなぁ!」
幼母「ホントにね!リア充も良い物ね!」
幼「もう!二人とも!男が困ってるでしょ!」
男「主に君が原因なんですけどね」
幼「そんな事じゃ2013年のキングオブコントには輝けないよ?」
男「そんな物に出るつもりはありません」
幼父「賑やかで楽しいなぁ!」
幼母「ホントにね!リア充も良い物ね!」
229: 2012/10/15(月) 21:36:52 ID:dsLeV61M
幼父「テンション上がってきたー!」
幼父「男!外でキャッチボールでもするか?」
男「こんな夜にですか…?」
幼父「時間の事考えてなかった!」
男「幼が考えなしに喋るのは、おじさんに似たんですよね」
幼父「そんなに褒めるなよ、男」
男「…」
幼父「男!外でキャッチボールでもするか?」
男「こんな夜にですか…?」
幼父「時間の事考えてなかった!」
男「幼が考えなしに喋るのは、おじさんに似たんですよね」
幼父「そんなに褒めるなよ、男」
男「…」
230: 2012/10/15(月) 21:37:29 ID:dsLeV61M
幼母「じゃあ、お赤飯!お赤飯炊きましょう!」
男「こんな時間からですか…?」
幼母「あら、赤飯に時間は関係ないんじゃないかしら?」
男「幼が勢いだけで行動するのは、おばさんに似たんですよね」
幼母「あら、そんなに褒めても、お赤飯くらしか出ませんよ、うふふ」
男「…」
男「こんな時間からですか…?」
幼母「あら、赤飯に時間は関係ないんじゃないかしら?」
男「幼が勢いだけで行動するのは、おばさんに似たんですよね」
幼母「あら、そんなに褒めても、お赤飯くらしか出ませんよ、うふふ」
男「…」
231: 2012/10/15(月) 21:38:21 ID:dsLeV61M
幼「…と、取り敢えず、二人とも、解ったでしょ?」
幼の両親「解りました!」
幼父「おい、男。今日泊まって行けよ?」
男「えー?」
幼母「お家には私から電話しておくから、ね?」
男「いや、自分で言ってきますけど…」
男「て、いうか良いんですか?」
幼父「あたぼうよ!」
幼の両親「解りました!」
幼父「おい、男。今日泊まって行けよ?」
男「えー?」
幼母「お家には私から電話しておくから、ね?」
男「いや、自分で言ってきますけど…」
男「て、いうか良いんですか?」
幼父「あたぼうよ!」
232: 2012/10/15(月) 21:39:11 ID:dsLeV61M
・
・
男「…なんか、成り行きで泊まる事になったけど」
男「良いの?」
幼「良いよ良いようん。むしろ大歓迎だよ!」
男「んじゃぁそろそろ寝るか?」
幼「う、うん…そうだね」
幼「あ!そうだ!」
男「ん?」
・
男「…なんか、成り行きで泊まる事になったけど」
男「良いの?」
幼「良いよ良いようん。むしろ大歓迎だよ!」
男「んじゃぁそろそろ寝るか?」
幼「う、うん…そうだね」
幼「あ!そうだ!」
男「ん?」
233: 2012/10/15(月) 21:39:56 ID:dsLeV61M
幼「沖縄女ちゃんにメールしなきゃ」
男「いつのまにアドレス交換したんだ?」
幼「レストランでね」
ピッ
男「メールに何書くつもりだ?」
幼「私たちの事!」
ピッピッ
男「もう寝てるんじゃないか?」
男「いつのまにアドレス交換したんだ?」
幼「レストランでね」
ピッ
男「メールに何書くつもりだ?」
幼「私たちの事!」
ピッピッ
男「もう寝てるんじゃないか?」
234: 2012/10/15(月) 21:40:33 ID:dsLeV61M
幼「いーや、起きてると思うよ」
ピッピッ
幼「送信っと」
ピッ
男「何で起きてると思うんだ?」
幼「そりゃあ…」
幼「あ!そうか!でも…いや、まぁ、もう一通送ればいいか!」
ピッピッ
ピッピッ
幼「送信っと」
ピッ
男「何で起きてると思うんだ?」
幼「そりゃあ…」
幼「あ!そうか!でも…いや、まぁ、もう一通送ればいいか!」
ピッピッ
235: 2012/10/15(月) 21:41:21 ID:dsLeV61M
男「変なメール送るなよ?」
幼「全然!変な事じゃないから!」
幼「二通目、送信っと」
ピッ
幼「あとは、私たちの話しだもんね」
男「ん。もう寝るんじゃないのか?」
幼「いや、寝る寝る!もう超寝るけどさ!」
幼「全然!変な事じゃないから!」
幼「二通目、送信っと」
ピッ
幼「あとは、私たちの話しだもんね」
男「ん。もう寝るんじゃないのか?」
幼「いや、寝る寝る!もう超寝るけどさ!」
236: 2012/10/15(月) 21:41:59 ID:dsLeV61M
男「超寝るって何だよ」
幼「何で床に布団なんか敷いてるの?」
男「は?俺に直で床に寝ろと?」
男「まぁ、暑いからそのまま床でも良いけどさ」
男「起きたとき、身体の節々が痛くなる事があるから…」
幼「じゃなくて!こっち!」
ポンポン
幼「何で床に布団なんか敷いてるの?」
男「は?俺に直で床に寝ろと?」
男「まぁ、暑いからそのまま床でも良いけどさ」
男「起きたとき、身体の節々が痛くなる事があるから…」
幼「じゃなくて!こっち!」
ポンポン
237: 2012/10/15(月) 21:43:11 ID:dsLeV61M
男「何だよ、その『察しなさいよ』みたいな顔」
幼「え?そこが読めてて、何故肝心な部分が読めないの?」
男「読む?」
幼「私の心…よ」
男「お前のドヤ顔はウザイなぁ」
幼「婚約者に向かって、ウザイって言うな!」
男「でもそんなウザさも好きだぜ、幼」
幼「え?そこが読めてて、何故肝心な部分が読めないの?」
男「読む?」
幼「私の心…よ」
男「お前のドヤ顔はウザイなぁ」
幼「婚約者に向かって、ウザイって言うな!」
男「でもそんなウザさも好きだぜ、幼」
238: 2012/10/15(月) 21:43:39 ID:dsLeV61M
幼「…バーカ」
バフッ
男「照れて枕に顔うずめてる幼も可愛いよ」
幼「私が照れるって解ってて、そう言う事言うの止めてよねっ!」
男「…俺もベッドで寝るって事だよな、それは?」
幼「そうでーす」
男「暑くないか?」
バフッ
男「照れて枕に顔うずめてる幼も可愛いよ」
幼「私が照れるって解ってて、そう言う事言うの止めてよねっ!」
男「…俺もベッドで寝るって事だよな、それは?」
幼「そうでーす」
男「暑くないか?」
239: 2012/10/15(月) 21:44:16 ID:dsLeV61M
幼「へいクーラー!ガンガン行こうぜ!」
ピッピッピ
ゴバー
男「わかったわかった…わかったから、設定温度もうちょい上げてくれ」
幼「じゃあ20度くらい?」
男「28度で良いだろ」
幼「暑くなると、思うよ?」
男「…ばーか」
幼「照れてる?照れてる?へへへー」
ピッピッピ
ゴバー
男「わかったわかった…わかったから、設定温度もうちょい上げてくれ」
幼「じゃあ20度くらい?」
男「28度で良いだろ」
幼「暑くなると、思うよ?」
男「…ばーか」
幼「照れてる?照れてる?へへへー」
240: 2012/10/15(月) 21:45:11 ID:dsLeV61M
男「…お邪魔します」
ゴソゴソ
幼「あ、もうあっついね」
男「確かにな…」
男「俺やっぱ床で…」
ギュッ
幼「駄目!それは駄目!」
男「…」
幼「今日は、一緒に寝るの!」
ゴソゴソ
幼「あ、もうあっついね」
男「確かにな…」
男「俺やっぱ床で…」
ギュッ
幼「駄目!それは駄目!」
男「…」
幼「今日は、一緒に寝るの!」
241: 2012/10/15(月) 21:45:42 ID:dsLeV61M
男「またおじさん達に覗かれるかも…って思ったらさ」
幼「大丈夫!あの二人だって、空気くらい読めるよ!」
幼「私の両親だよ?」
男「知ってるから、不安なんだよ…」
幼「本当に大丈夫だから、ね?」
男「わかったよ…」
幼「ギューってして欲しい」
男「…」
ギューッ
幼「大丈夫!あの二人だって、空気くらい読めるよ!」
幼「私の両親だよ?」
男「知ってるから、不安なんだよ…」
幼「本当に大丈夫だから、ね?」
男「わかったよ…」
幼「ギューってして欲しい」
男「…」
ギューッ
242: 2012/10/15(月) 21:46:18 ID:dsLeV61M
幼「ずっと傍に居てよね、男」
ギューッ
男「こっちの台詞だっつーの」
幼「相方として、傍に居てね?」
男「おう…ツッコミは任せろよ」
幼「うん…この手、離さないよ?」
ギューッ
男「…それは俺の手でも握って、言ってくれよ」
幼「…」
ギューーーーッ
ギューッ
男「こっちの台詞だっつーの」
幼「相方として、傍に居てね?」
男「おう…ツッコミは任せろよ」
幼「うん…この手、離さないよ?」
ギューッ
男「…それは俺の手でも握って、言ってくれよ」
幼「…」
ギューーーーッ
243: 2012/10/15(月) 21:46:45 ID:dsLeV61M
男「ちょっと苦しい!苦しいんですけど!ベアハッグかよ!」
男「ギブ!ギブアップです!」
幼「…照れ隠しですー」
男「解ってるよ」
男・幼「…」
男「愛してるぞ、幼」
幼「えへへ、私もだよ、男…」
チュッ
男「ギブ!ギブアップです!」
幼「…照れ隠しですー」
男「解ってるよ」
男・幼「…」
男「愛してるぞ、幼」
幼「えへへ、私もだよ、男…」
チュッ
244: 2012/10/15(月) 21:49:05 ID:dsLeV61M
幼「久しぶりのキス、だね?」
男「…そうだな」
幼「今夜は、いっぱい男を感じたいよ…」
男「恥ずかしい事言うなよ」
幼「照れ隠しですー…えへへ」
男「あんまり俺の理性を甘く見るなよ?」
幼「知ってるよ、四天王で例えるなら、土、なんだよね?」
男「…悔しいが、その通りだ」
チュゥッ
男「…そうだな」
幼「今夜は、いっぱい男を感じたいよ…」
男「恥ずかしい事言うなよ」
幼「照れ隠しですー…えへへ」
男「あんまり俺の理性を甘く見るなよ?」
幼「知ってるよ、四天王で例えるなら、土、なんだよね?」
男「…悔しいが、その通りだ」
チュゥッ
245: 2012/10/15(月) 21:50:12 ID:dsLeV61M
・
・
・
幼「おーい、男ー!起きろー」
ガンガン
ガラッ
男「起きてるっつーの…何だ?」
幼「今からお出かけしよっ!」
男「んー?良いけど、どこに?」
幼「空港」
男「は?」
幼「沖縄女さん達、今日帰るんだよ」
男「見送りに行くのか?」
幼「そうでーす」
男「解った、準備するよ」
幼「40秒でね!」
・
・
幼「おーい、男ー!起きろー」
ガンガン
ガラッ
男「起きてるっつーの…何だ?」
幼「今からお出かけしよっ!」
男「んー?良いけど、どこに?」
幼「空港」
男「は?」
幼「沖縄女さん達、今日帰るんだよ」
男「見送りに行くのか?」
幼「そうでーす」
男「解った、準備するよ」
幼「40秒でね!」
246: 2012/10/15(月) 21:52:06 ID:dsLeV61M
・
・
『空港』
男「何時の便だ?」
幼「JTAの16時45分発だよ…こっちだね、多分」
男「見つからなかったらどうするんだ?」
幼「電話番号知ってるんだから、電話するよ」
幼「でも一応、サプライズだから、ギリまで探す!」
男「サプライズなのか…」
幼「多分、お土産売り場のどこかに居ると思うんだー」
男「おいおい、どれだけ広いと思ってるんだよ…」
幼「それでも私たちはッ!決してッ!くじけないッ!」
・
『空港』
男「何時の便だ?」
幼「JTAの16時45分発だよ…こっちだね、多分」
男「見つからなかったらどうするんだ?」
幼「電話番号知ってるんだから、電話するよ」
幼「でも一応、サプライズだから、ギリまで探す!」
男「サプライズなのか…」
幼「多分、お土産売り場のどこかに居ると思うんだー」
男「おいおい、どれだけ広いと思ってるんだよ…」
幼「それでも私たちはッ!決してッ!くじけないッ!」
247: 2012/10/15(月) 21:52:43 ID:dsLeV61M
男「お?あれじゃないか?」
幼「え?あ、ホントだ。良かった、見つかってラッキー」
男「沖縄女さんはすげーラッキーらしいからな」
男「そのお陰じゃねーか?」
幼「…」
男「…どうした、声かけないのか?」
幼「…ちょっとこっちに」
男「何で物陰に隠れるんだ?」
幼「いいから!」
男・幼「…」
幼「え?あ、ホントだ。良かった、見つかってラッキー」
男「沖縄女さんはすげーラッキーらしいからな」
男「そのお陰じゃねーか?」
幼「…」
男「…どうした、声かけないのか?」
幼「…ちょっとこっちに」
男「何で物陰に隠れるんだ?」
幼「いいから!」
男・幼「…」
248: 2012/10/15(月) 21:54:00 ID:dsLeV61M
幼「…メールメール」
ピッピッ
幼「『またねっ!』っと」
ピッ
男「おい、二人にさよならとかしなくていいのか?」
幼「フッ…男、あの二人を見てよ…」
男「さっきから見てるけどな?」
幼「すっごく幸せそうな顔…きっとあの二人、結ばれたと思うんだー」
幼「手の繋ぎ方も、恋人繋ぎじゃない?」
男「お、おぅ…そうか?そうだな」
ピッピッ
幼「『またねっ!』っと」
ピッ
男「おい、二人にさよならとかしなくていいのか?」
幼「フッ…男、あの二人を見てよ…」
男「さっきから見てるけどな?」
幼「すっごく幸せそうな顔…きっとあの二人、結ばれたと思うんだー」
幼「手の繋ぎ方も、恋人繋ぎじゃない?」
男「お、おぅ…そうか?そうだな」
249: 2012/10/15(月) 21:54:38 ID:dsLeV61M
幼「あと、私、沖縄女ちゃんに、ゴム渡したし!」
男「なっ!?」
幼「あれはきっとそう言う感じだよ!」
男「お前なぁ…マジちょっと考えて行動しろよ?」
幼「ふふん。相方がヘタレだと、女の方は苦労するんだよ!」
男「うぐぅ…それ言われると…」
幼「それに、沖縄女ちゃんも、ちゃんと覚悟決めて来てたみたいだし」
男「なっ!?」
幼「あれはきっとそう言う感じだよ!」
男「お前なぁ…マジちょっと考えて行動しろよ?」
幼「ふふん。相方がヘタレだと、女の方は苦労するんだよ!」
男「うぐぅ…それ言われると…」
幼「それに、沖縄女ちゃんも、ちゃんと覚悟決めて来てたみたいだし」
250: 2012/10/15(月) 21:55:28 ID:dsLeV61M
幼「私はちょこっと後押ししただけだもん」
男「まぁ、あの二人が幸せそうだから、良いけどな」
幼「そう言う事!だから私たちはクールに去るぜっ!」
男「はいはい…cool!cool!!cool!!!」
幼「言い方が何かあの漫画みたくなってる…貴様、馬鹿にしているなッ?」
男「ハハハ!バレたか!さすが俺の相方!」
幼「…もう!アホ!」
男「まぁ、あの二人が幸せそうだから、良いけどな」
幼「そう言う事!だから私たちはクールに去るぜっ!」
男「はいはい…cool!cool!!cool!!!」
幼「言い方が何かあの漫画みたくなってる…貴様、馬鹿にしているなッ?」
男「ハハハ!バレたか!さすが俺の相方!」
幼「…もう!アホ!」
251: 2012/10/15(月) 21:58:13 ID:dsLeV61M
男「アホって言うな、間抜け面!」
幼「そんじゃ、私たちも行こうか!」
男「おう!帰るか!」
幼「私たちも手、繋ごうよ」
男「おう!」
ギュ
幼「ね、男が、しょぼくれたじいさんになってもさ」
男「おう?」
幼「この手、離さないでね?」
ギュッ!
男「嫌がったって離さねぇよ、絶対!」
ギュッ!
おわり
幼「そんじゃ、私たちも行こうか!」
男「おう!帰るか!」
幼「私たちも手、繋ごうよ」
男「おう!」
ギュ
幼「ね、男が、しょぼくれたじいさんになってもさ」
男「おう?」
幼「この手、離さないでね?」
ギュッ!
男「嫌がったって離さねぇよ、絶対!」
ギュッ!
おわり
252: 2012/10/15(月) 22:02:15 ID:dsLeV61M
これで終わりです
最後まで読んでくれた人が居たら嬉しいです
次スレは
幼馴染「ちっちゃい……」
ってタイトルでスレ立てると思います
見かけたら読んでくれると嬉しいです
では。
最後まで読んでくれた人が居たら嬉しいです
次スレは
幼馴染「ちっちゃい……」
ってタイトルでスレ立てると思います
見かけたら読んでくれると嬉しいです
では。
253: 2012/10/15(月) 22:11:12 ID:KZlzoWoI
乙でした!
次も期待です!
次も期待です!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります