239:◆qbWu2o7Q.Y 2013/12/24(火) 16:45:46.27 ID:muGsiqXe0
前回:【ダンロン×進撃】シンゲキロンパ【前編】
アルミン(まずはオーソドックスに自己紹介から始めたいと思う。
僕の名前はアルミン・アルレルトだ)
アルミン(外見は、ご覧の通り、どうしようもないほど平均的な普通の男子…)
アルミン(中身の方も同じ…いや、普通の子よりも弱虫で、
いつも親友に助けられてばかりいる)
アルミン(そんな弱虫の僕は、今…)
アルミン(兵団の訓練所という似つかわしくない場所に立っている訳だけど…
これには理由があるんだ)
240: 2013/12/24(火) 16:50:12.99 ID:muGsiqXe0
アルミン(今から2年前、超大型巨人と鎧の巨人の出現によって、
僕たちは故郷を失った)
アルミン(親友の母親は巨人に食われ…
僕の家族も、壁内の口減らしのために殺された)
???『駆逐してやる!!』
???『この世から…一匹残らず!!』
アルミン(かつて親友がそう誓ったように…)
アルミン(僕も強い意志を持って、訓練兵団への入団を決めた)
アルミン(そして…)
僕たちは故郷を失った)
アルミン(親友の母親は巨人に食われ…
僕の家族も、壁内の口減らしのために殺された)
???『駆逐してやる!!』
???『この世から…一匹残らず!!』
アルミン(かつて親友がそう誓ったように…)
アルミン(僕も強い意志を持って、訓練兵団への入団を決めた)
アルミン(そして…)
241: 2013/12/24(火) 17:35:49.66 ID:muGsiqXe0
???「ただいまより、第104期訓練兵団の入団式を行う!」
アルミン(そう…今日この日こそ、待ち望んでいた兵士への第一歩なのだ)
アルミン(正直不安はある。軟弱な僕が、
生き地獄とよばれる過酷な訓練に耐えられるのかどうか…)
???「私が運悪く貴様らを監督することになった…」
アルミン(でも、もう決めたんだ。自分の心で決めたんだ)
アルミン(僕は親友の…)
アルミン(そう…今日この日こそ、待ち望んでいた兵士への第一歩なのだ)
アルミン(正直不安はある。軟弱な僕が、
生き地獄とよばれる過酷な訓練に耐えられるのかどうか…)
???「私が運悪く貴様らを監督することになった…」
アルミン(でも、もう決めたんだ。自分の心で決めたんだ)
アルミン(僕は親友の…)
242: 2013/12/24(火) 17:38:06.30 ID:muGsiqXe0
アルミン(親友…の…)
243: 2013/12/24(火) 17:40:30.49 ID:muGsiqXe0
???「アルミン?」
アルミン(あれ…)
???「アルミン、しっかりして」
アルミン(おかしいな…眠っちゃってたのかな)
アルミン(じゃあ今のは…夢?)
???「アルミン、大丈夫?私がわかる?」
アルミン(誰かが僕を呼んでる…この声は…)
アルミン(あれ…)
???「アルミン、しっかりして」
アルミン(おかしいな…眠っちゃってたのかな)
アルミン(じゃあ今のは…夢?)
???「アルミン、大丈夫?私がわかる?」
アルミン(誰かが僕を呼んでる…この声は…)
244: 2013/12/24(火) 17:42:23.40 ID:muGsiqXe0
アルミン「ミカサ…?」
アルミン(僕が名前を呼ぶと、“その人”は呆れ顔で溜息をついた)
アニ「…なに寝ぼけてんの。アニだよ」
アルミン「…えっ」
アニ「もしかしてまだ意識が…」
アルミン「意識?」
アニ「あんたは今まで気絶してたんだ。もうかれこれ5時間だよ」
アルミン(僕が名前を呼ぶと、“その人”は呆れ顔で溜息をついた)
アニ「…なに寝ぼけてんの。アニだよ」
アルミン「…えっ」
アニ「もしかしてまだ意識が…」
アルミン「意識?」
アニ「あんたは今まで気絶してたんだ。もうかれこれ5時間だよ」
245: 2013/12/24(火) 17:44:15.74 ID:muGsiqXe0
アルミン「5時間?じゃあ今は…」
アニ「午後1時」
アルミン「…もしかしてアニは、ずっと僕の傍に?」
アニ「私が来たのはついさっきだよ。
それまではクリスタがあんたを看てた」
アルミン(訳がわからない…やっぱり夢じゃなかったのかな)
アルミン(…そう、たしかに僕は…)
アルミン(…僕は…)
アニ「午後1時」
アルミン「…もしかしてアニは、ずっと僕の傍に?」
アニ「私が来たのはついさっきだよ。
それまではクリスタがあんたを看てた」
アルミン(訳がわからない…やっぱり夢じゃなかったのかな)
アルミン(…そう、たしかに僕は…)
アルミン(…僕は…)
246: 2013/12/24(火) 17:46:17.48 ID:muGsiqXe0
アルミン(…)
アルミン「ねえ、アニ…エレンは?」
アルミン(僕はアニを見た)
アルミン(その整った顔からは、全く思考を読み取ることができない)
アルミン「ねえ、アニ…エレンは?」
アルミン(僕はアニを見た)
アルミン(その整った顔からは、全く思考を読み取ることができない)
247: 2013/12/24(火) 17:50:25.19 ID:muGsiqXe0
アニ「…」
アルミン(アニはしばらく何かを躊躇った後…)
アルミン(静かにこう告げた)
アニ「氏んだよ」
アルミン(アニはしばらく何かを躊躇った後…)
アルミン(静かにこう告げた)
アニ「氏んだよ」
250: 2013/12/25(水) 12:00:19.01 ID:+qRbuOlu0
アルミン「うわああああああああああああああああああああああ!!」
ダッダッダッダッ
ガシッ
アニ「どこに行く気…?」
アルミン「決まってるだろっ!
エレンを! エレンを! エレンを!!」
アニ「…さんざん確かめた。
エレンは間違いなく氏んでいたよ」
アルミン「イヤだっ! 僕は行くっ!!」
251: 2013/12/25(水) 16:00:18.51 ID:+qRbuOlu0
アルミン(僕はアニを突き飛ばそうとした)
アルミン(すると…)
ガン
アルミン「!?」ブンッ
アルミン(急に視界がぐるりと反転し…)
ゴッ
アルミン(気が付くと僕は、床に叩きつけられていた)
アルミン(すると…)
ガン
アルミン「!?」ブンッ
アルミン(急に視界がぐるりと反転し…)
ゴッ
アルミン(気が付くと僕は、床に叩きつけられていた)
252: 2013/12/25(水) 16:06:41.50 ID:+qRbuOlu0
アルミン「痛っっ…!な、何を…!」
アニ「アルミン…頼むから、あんたまで
私に手を掛けさせないでよ」
アルミン(そう言ったアニの顔は、先ほどまでの無表情ではなく…)
アルミン(とても苦しそうに歪んでいた)
アルミン「…アニ? それは…」
アニ「ミカサにやられた」
アルミン「…!」
アニ「まったく、とんでもないバケモノだよ…あいつは。
私とミーナの二人がかりでやっと縛り付けたんだから」
アニ「アルミン…頼むから、あんたまで
私に手を掛けさせないでよ」
アルミン(そう言ったアニの顔は、先ほどまでの無表情ではなく…)
アルミン(とても苦しそうに歪んでいた)
アルミン「…アニ? それは…」
アニ「ミカサにやられた」
アルミン「…!」
アニ「まったく、とんでもないバケモノだよ…あいつは。
私とミーナの二人がかりでやっと縛り付けたんだから」
253: 2013/12/25(水) 16:10:55.99 ID:+qRbuOlu0
モノクマ「そうそう!すごい見世物だったよね!」
モノクマ「猛獣を押さえつける二人の女兵士!
さながら情熱の国の闘牛ショーを見ているようだったよ!」
アルミン「…!!」
アルミン(いつの間にか部屋の片隅に佇んでいた“そいつ”は、
今朝と何も変わっていなかった)
アルミン(憎たらしいほど変わっていなかった)
アニ「…よくもやってくれたね」
モノクマ「うぷぷ…それは違うよ」
モノクマ「だって、やってくれたのはオマエラの方じゃーん!!」
モノクマ「猛獣を押さえつける二人の女兵士!
さながら情熱の国の闘牛ショーを見ているようだったよ!」
アルミン「…!!」
アルミン(いつの間にか部屋の片隅に佇んでいた“そいつ”は、
今朝と何も変わっていなかった)
アルミン(憎たらしいほど変わっていなかった)
アニ「…よくもやってくれたね」
モノクマ「うぷぷ…それは違うよ」
モノクマ「だって、やってくれたのはオマエラの方じゃーん!!」
254: 2013/12/25(水) 16:15:46.01 ID:+qRbuOlu0
モノクマ「ボクはちゃんと言ったはずだよ?」
モノクマ『今朝も言ったけど、信じる信じないはオマエラの自由だよ』
モノクマ『別にボクは絶対にコロシアイをしろと言っている訳でもないし、
絶対に訓練に参加しろと言っている訳でもない…』
モノクマ『ルールさえ守ってくれれば、どう動くかはオマエラ次第なんだ』
モノクマ「つまり、今回の事件はね…」
モノクマ「オマエラの中の誰かが自分で考えて、
自分の意志でやった事なんだよっ!」
モノクマ『今朝も言ったけど、信じる信じないはオマエラの自由だよ』
モノクマ『別にボクは絶対にコロシアイをしろと言っている訳でもないし、
絶対に訓練に参加しろと言っている訳でもない…』
モノクマ『ルールさえ守ってくれれば、どう動くかはオマエラ次第なんだ』
モノクマ「つまり、今回の事件はね…」
モノクマ「オマエラの中の誰かが自分で考えて、
自分の意志でやった事なんだよっ!」
255: 2013/12/25(水) 16:20:26.10 ID:+qRbuOlu0
アルミン(頭が混乱していた)
アルミン(僕らの中の誰かが…自分で考えて…)
アルミン(僕の…親友を…?)
モノクマ「うぷぷぷぷ…ていうかさぁ、
そんな風にボクに突っかかってる暇ないんじゃないの?」
モノクマ「もう時間はほとんど残されてないんだよ?」
アルミン「時間…?」
モノクマ「おやおや、キミはどこまでクマの話を…」
モノクマ「…ああそっか!気絶しててあの場にはいなかったんだっけ!」
アルミン「一体何の…」
モノクマ「じゃあレオンハートさん、
アルレルトくんに例のモノ見せてやって!」
アルミン(僕らの中の誰かが…自分で考えて…)
アルミン(僕の…親友を…?)
モノクマ「うぷぷぷぷ…ていうかさぁ、
そんな風にボクに突っかかってる暇ないんじゃないの?」
モノクマ「もう時間はほとんど残されてないんだよ?」
アルミン「時間…?」
モノクマ「おやおや、キミはどこまでクマの話を…」
モノクマ「…ああそっか!気絶しててあの場にはいなかったんだっけ!」
アルミン「一体何の…」
モノクマ「じゃあレオンハートさん、
アルレルトくんに例のモノ見せてやって!」
256: 2013/12/25(水) 16:25:15.97 ID:+qRbuOlu0
アルミン(モノクマに言われてアニが取り出したのは…)
アルミン(彼女の訓練兵手帳だった)
アニ「…」
アルミン(アニは無言で手帳を開き…)
アルミン(とある1ページを僕の前に広げてみせた)
アルミン(彼女の訓練兵手帳だった)
アニ「…」
アルミン(アニは無言で手帳を開き…)
アルミン(とある1ページを僕の前に広げてみせた)
257: 2013/12/25(水) 16:30:11.51 ID:+qRbuOlu0
■ 兵団規則 ■
1 訓練兵達はこの施設内だけで共同生活を行いましょう。
共同生活の期限はありません。
2 夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。
夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。
3 就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。
4 この施設について調べるのは自由です。
特に行動に制限は課せられません。
5 監督教官ことモノクマへの暴力を禁じます。
6 “物体X”の破壊を禁じます。
7 仲間の誰かを頃したクロは“卒業”となりますが、
自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。
8 訓練兵内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、
訓練兵全員参加が義務付けられる兵団裁判が行われます。
9 兵団裁判で正しいクロを指摘した場合は、
クロだけが処刑されます。
10 兵団裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、
クロだけが卒業となり、残りの訓練兵は全員処刑です。
11 訓練兵達は50日間の訓練を行います。
訓練への参加は強制ではありません。
12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
“ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。
13 倉庫から物品を持ち出す際は、
管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。
14 なお、兵団規則は順次増えていく場合があります。
1 訓練兵達はこの施設内だけで共同生活を行いましょう。
共同生活の期限はありません。
2 夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。
夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。
3 就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。
4 この施設について調べるのは自由です。
特に行動に制限は課せられません。
5 監督教官ことモノクマへの暴力を禁じます。
6 “物体X”の破壊を禁じます。
7 仲間の誰かを頃したクロは“卒業”となりますが、
自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。
8 訓練兵内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、
訓練兵全員参加が義務付けられる兵団裁判が行われます。
9 兵団裁判で正しいクロを指摘した場合は、
クロだけが処刑されます。
10 兵団裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、
クロだけが卒業となり、残りの訓練兵は全員処刑です。
11 訓練兵達は50日間の訓練を行います。
訓練への参加は強制ではありません。
12 訓練の総合成績が一番優秀だった者には、
“ファイナルデッドルーム”への挑戦権が与えられます。
13 倉庫から物品を持ち出す際は、
管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。
14 なお、兵団規則は順次増えていく場合があります。
258: 2013/12/25(水) 16:35:16.77 ID:+qRbuOlu0
アルミン(それは兵団規則だった)
アルミン(僕が知っている規則よりも
さらに新しい項目が追加されている)
アルミン(中でも気になったのが…)
アルミン「兵団…裁判……?」
モノクマ「そう!兵団裁判!」
アルミン「誰かを頃した人間は…すぐに卒業できるんじゃないの?」
モノクマ「うぷぷ…うぽぽぽぽ…」
モノクマ「…ぶひゃっひゃっひゃ!!」
アルミン(僕が知っている規則よりも
さらに新しい項目が追加されている)
アルミン(中でも気になったのが…)
アルミン「兵団…裁判……?」
モノクマ「そう!兵団裁判!」
アルミン「誰かを頃した人間は…すぐに卒業できるんじゃないの?」
モノクマ「うぷぷ…うぽぽぽぽ…」
モノクマ「…ぶひゃっひゃっひゃ!!」
259: 2013/12/25(水) 16:41:33.71 ID:+qRbuOlu0
アルミン「な、なんで…笑ってるんだよ…」
モノクマ「うぷぷ…だってさ…」
モノクマ「甘い…甘過ぎるッ!」
モノクマ「人を頃しただけで、簡単に出られると?」
モノクマ「そんなの大甘だよ! デビル甘だよ!
地獄甘だよっ!!」
モノクマ「むしろ…本番はこれからじゃん!!」
モノクマ「うぷぷ…だってさ…」
モノクマ「甘い…甘過ぎるッ!」
モノクマ「人を頃しただけで、簡単に出られると?」
モノクマ「そんなの大甘だよ! デビル甘だよ!
地獄甘だよっ!!」
モノクマ「むしろ…本番はこれからじゃん!!」
260: 2013/12/25(水) 16:45:11.40 ID:+qRbuOlu0
アルミン「本番…?」
モノクマ「では、ここで…!!
『卒業』に関する補足ルールの説明を始めます!!」
モノクマ「『誰かを頃した者だけが卒業出来る』という点は、
以前、説明した通りですが…」
モノクマ「その際に、守っていただかなければならない約束が
あったよね?」
モノクマ「では、ここで…!!
『卒業』に関する補足ルールの説明を始めます!!」
モノクマ「『誰かを頃した者だけが卒業出来る』という点は、
以前、説明した通りですが…」
モノクマ「その際に、守っていただかなければならない約束が
あったよね?」
261: 2013/12/25(水) 16:46:16.74 ID:+qRbuOlu0
アルミン「本番…?」
モノクマ「では、ここで…!!
『卒業』に関する補足ルールの説明を始めます!!」
モノクマ「『誰かを頃した者だけが卒業出来る』という点は、
以前、説明した通りですが…」
モノクマ「その際に、守っていただかなければならない約束が
あったよね?」
モノクマ「では、ここで…!!
『卒業』に関する補足ルールの説明を始めます!!」
モノクマ「『誰かを頃した者だけが卒業出来る』という点は、
以前、説明した通りですが…」
モノクマ「その際に、守っていただかなければならない約束が
あったよね?」
262: 2013/12/25(水) 16:50:05.18 ID:+qRbuOlu0
アニ「規則の7条目の項目だね…」
7 仲間の誰かを頃したクロは“卒業”となりますが、
自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。
アニ「自分が殺人を犯したクロだと、
他の訓練兵に知られてはならない…」
アニ「その点を言ってるんでしょ?」
モノクマ「そう、ただ頃すだけじゃ駄目なの。
他の訓練兵に知られないように殺さなければならないの!」
モノクマ「で、その条件がクリア出来ているかどうかを
査定する為のシステムとして…」
モノクマ「殺人が起きた一定時間後に、
『兵団裁判』を開く事とします!」
7 仲間の誰かを頃したクロは“卒業”となりますが、
自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。
アニ「自分が殺人を犯したクロだと、
他の訓練兵に知られてはならない…」
アニ「その点を言ってるんでしょ?」
モノクマ「そう、ただ頃すだけじゃ駄目なの。
他の訓練兵に知られないように殺さなければならないの!」
モノクマ「で、その条件がクリア出来ているかどうかを
査定する為のシステムとして…」
モノクマ「殺人が起きた一定時間後に、
『兵団裁判』を開く事とします!」
263: 2013/12/25(水) 16:55:39.20 ID:+qRbuOlu0
モノクマ「兵団裁判は、殺人が起きた数時間後に開催されます!」
モノクマ「兵団裁判の場では、
殺人を犯した“クロ”と…」
モノクマ「その他の訓練兵である“シロ”との対決が
行われるのですっ!!」
モノクマ「兵団裁判の場では、
殺人を犯した“クロ”と…」
モノクマ「その他の訓練兵である“シロ”との対決が
行われるのですっ!!」
264: 2013/12/25(水) 17:00:12.54 ID:+qRbuOlu0
モノクマ「兵団裁判では『身内に潜んだクロは誰か?』を、
オマエラに議論してもらいます」
モノクマ「その結果は、兵団裁判の最後に行われる
“投票”により決定されます」
モノクマ「そこで、オマエラが導き出した答えが
正解だった場合は…」
モノクマ「秩序を乱したクロだけが“おしおき”となりますので、
残った他のメンバーは共同生活を続けてください」
モノクマ「ただし…もし間違った人物を
クロとしてしまった場合は…」
モノクマ「罪を逃れたクロだけが生き残り、
残ったシロ全員が“おしおき”されてしまいます」
モノクマ「その場合、もちろん共同生活は強制終了となります!」
モノクマ「以上、これが兵団裁判のルールなのですッ!!」
オマエラに議論してもらいます」
モノクマ「その結果は、兵団裁判の最後に行われる
“投票”により決定されます」
モノクマ「そこで、オマエラが導き出した答えが
正解だった場合は…」
モノクマ「秩序を乱したクロだけが“おしおき”となりますので、
残った他のメンバーは共同生活を続けてください」
モノクマ「ただし…もし間違った人物を
クロとしてしまった場合は…」
モノクマ「罪を逃れたクロだけが生き残り、
残ったシロ全員が“おしおき”されてしまいます」
モノクマ「その場合、もちろん共同生活は強制終了となります!」
モノクマ「以上、これが兵団裁判のルールなのですッ!!」
265: 2013/12/25(水) 17:05:11.29 ID:+qRbuOlu0
アルミン「さっきから連呼している“おしおき”って…」
モノクマ「そう!この規則でいうと処刑ってやつだね!」
モノクマ「電気イスでビリビリ! 毒ガスでモクモク!
ハリケーンなんちゃらで体がバラったりってヤツだよ!」
アルミン「つ、つまり…」
アルミン「犯人を当てれば、犯人だけが殺されるけど…
もし犯人を外せば…」
アルミン「僕ら全員が処刑される?」
モノクマ「賢いチンパンジーだね!
さりげなく自分が犯人じゃないとアピる小技もグッド!」
モノクマ「そう!この規則でいうと処刑ってやつだね!」
モノクマ「電気イスでビリビリ! 毒ガスでモクモク!
ハリケーンなんちゃらで体がバラったりってヤツだよ!」
アルミン「つ、つまり…」
アルミン「犯人を当てれば、犯人だけが殺されるけど…
もし犯人を外せば…」
アルミン「僕ら全員が処刑される?」
モノクマ「賢いチンパンジーだね!
さりげなく自分が犯人じゃないとアピる小技もグッド!」
266: 2013/12/25(水) 17:10:06.19 ID:+qRbuOlu0
アルミン(混乱した頭にムチを打つ)
アルミン(ダメだ…考えるのをやめるな)
アルミン(考えろ…考えろ…)
モノクマ「わかってると思うけど…ボクは本気だよ」
モノクマ「逆らう訓練兵は…ハチの巣になったり爆発させられたり、
生き埋めにされたり溶かされたり……エトセトラ」
モノクマ「そんな風になりたくなかったら…
オマエラは、施設の規則にしっかりと従う事ッ!!」
アルミン(ダメだ…考えるのをやめるな)
アルミン(考えろ…考えろ…)
モノクマ「わかってると思うけど…ボクは本気だよ」
モノクマ「逆らう訓練兵は…ハチの巣になったり爆発させられたり、
生き埋めにされたり溶かされたり……エトセトラ」
モノクマ「そんな風になりたくなかったら…
オマエラは、施設の規則にしっかりと従う事ッ!!」
267: 2013/12/25(水) 17:15:30.00 ID:+qRbuOlu0
アルミン(考えろ…考えろ…)
アルミン(正面から向き合え…状況から逃げるな)
アルミン(僕が今やるべきことは…)
モノクマ「…もうゴチャゴチャとした説明はしないって言ったのに、
またずいぶんと喋っちゃった」
モノクマ「でもとりあえず、兵団裁判についての細かい説明は
これでおしまい!」
モノクマ「残り少ない時間をフルに使って、
有意義な捜査をしていってね!」
モノクマ「では後ほど、兵団裁判でお会いしましょう!」
ポヨヨーン
アルミン(正面から向き合え…状況から逃げるな)
アルミン(僕が今やるべきことは…)
モノクマ「…もうゴチャゴチャとした説明はしないって言ったのに、
またずいぶんと喋っちゃった」
モノクマ「でもとりあえず、兵団裁判についての細かい説明は
これでおしまい!」
モノクマ「残り少ない時間をフルに使って、
有意義な捜査をしていってね!」
モノクマ「では後ほど、兵団裁判でお会いしましょう!」
ポヨヨーン
268: 2013/12/25(水) 17:20:31.38 ID:+qRbuOlu0
アニ「…これでわかったでしょ?」
アニ「今あいつの氏を悲しんでる余裕はないんだ。
ここで正解を見つけなければ、私たちは…」
アルミン「わかってる」
アニ「え…?」
アルミン「犯人は僕が見つけてみせる。
エレンを…僕の親友の命を奪った人間は…」
アルミン「必ず…僕が追いつめてみせる」
アニ「今あいつの氏を悲しんでる余裕はないんだ。
ここで正解を見つけなければ、私たちは…」
アルミン「わかってる」
アニ「え…?」
アルミン「犯人は僕が見つけてみせる。
エレンを…僕の親友の命を奪った人間は…」
アルミン「必ず…僕が追いつめてみせる」
269: 2013/12/25(水) 17:25:14.49 ID:+qRbuOlu0
アルミン(心に火がともる)
アルミン(その火は僕の中で静かに燃えはじめ…)
アルミン(確固たる決意を僕に抱かせた)
アニ「…」
アルミン(その火は僕の中で静かに燃えはじめ…)
アルミン(確固たる決意を僕に抱かせた)
アニ「…」
270: 2013/12/25(水) 17:31:07.88 ID:+qRbuOlu0
アニ「…ふふっ」
アルミン「…えっ」
アニ「…いいね」
アニ「それでこそアルミンだ」
アルミン(見間違いだろうか)
アニ「…期待してるからね」
アルミン(その時、ずっと表情を見せなかったアニが…)
アルミン(ほんの少しだけ…僕に微笑んだ気がした)
271: 2013/12/25(水) 17:35:43.07 ID:+qRbuOlu0
― 捜 査 開 始 ―
276: 2013/12/26(木) 16:00:31.97 ID:5fXg6tUq0
アニ「まずはこれを渡しておくよ」
アルミン(そういってアニが差し出したのは…)
アルミン(一冊の黒いノートだった)
アルミン「これは?」
アニ「モノクマから全員に配られたものだよ。
あんたの分も貰っておいたんだ」
アルミン「えっ…」
アニ「あいつが言うには…」
アルミン(そういってアニが差し出したのは…)
アルミン(一冊の黒いノートだった)
アルミン「これは?」
アニ「モノクマから全員に配られたものだよ。
あんたの分も貰っておいたんだ」
アルミン「えっ…」
アニ「あいつが言うには…」
277: 2013/12/26(木) 16:05:45.37 ID:5fXg6tUq0
モノクマ『これはボクがまとめた氏体に関するファイル。
その名も…』
モノクマ『…ザ・モノクマファイル!!』
モノクマ『まぁ、結局のところオマエラは素人さんな訳だし、
氏体を調べるって言っても限度があるでしょうから…』
モノクマ『代わりに、ボクが氏亡状況や氏因っぽいのを
まとめておいてやったの!』
モノクマ『えっ? そういうお前は、
どうやって氏因なんかを調べたんだって?』
モノクマ『一部始終を見てたから、一目瞭然なのだっ!!』
その名も…』
モノクマ『…ザ・モノクマファイル!!』
モノクマ『まぁ、結局のところオマエラは素人さんな訳だし、
氏体を調べるって言っても限度があるでしょうから…』
モノクマ『代わりに、ボクが氏亡状況や氏因っぽいのを
まとめておいてやったの!』
モノクマ『えっ? そういうお前は、
どうやって氏因なんかを調べたんだって?』
モノクマ『一部始終を見てたから、一目瞭然なのだっ!!』
278: 2013/12/26(木) 16:15:20.63 ID:5fXg6tUq0
ジャン『な、なら…お前は…
あいつが殺された瞬間を見てたっていうのか!?』
ミーナ『そのとき現場にいたの!?』
モノクマ『うぷぷ…まあ、そういう事にしておこうかな』
ライナー『…? ずいぶん含みのある言い方だな』
アニ『じゃあ、あんたは知ってるんだね?
エレン・イェーガーを頃した犯人を…』
モノクマ『モチロンですともっ!!』
モノクマ『じゃなきゃ、兵団裁判のジャッジを
公正に下せないでしょ?』
アニ『そう、ジャッジは公正に下されるんだね。
それを聞いて少しだけ安心したよ…』
あいつが殺された瞬間を見てたっていうのか!?』
ミーナ『そのとき現場にいたの!?』
モノクマ『うぷぷ…まあ、そういう事にしておこうかな』
ライナー『…? ずいぶん含みのある言い方だな』
アニ『じゃあ、あんたは知ってるんだね?
エレン・イェーガーを頃した犯人を…』
モノクマ『モチロンですともっ!!』
モノクマ『じゃなきゃ、兵団裁判のジャッジを
公正に下せないでしょ?』
アニ『そう、ジャッジは公正に下されるんだね。
それを聞いて少しだけ安心したよ…』
279: 2013/12/26(木) 16:25:09.42 ID:5fXg6tUq0
アルミン「つまり、このファイルには…」
アルミン「エレンが氏んだときの状況が記されてる…?」
アニ「誰がやったかまでは書かれていなかったけどね…」
アニ「有力な情報もそれなりにあるから、
目を通しておいて損はないよ」
アルミン(確かに…現場に向かう前に、
事件の詳細を頭に入れておいた方がいいかもしれない)
アルミン(まずはこのファイルを見てみよう)
アルミン「エレンが氏んだときの状況が記されてる…?」
アニ「誰がやったかまでは書かれていなかったけどね…」
アニ「有力な情報もそれなりにあるから、
目を通しておいて損はないよ」
アルミン(確かに…現場に向かう前に、
事件の詳細を頭に入れておいた方がいいかもしれない)
アルミン(まずはこのファイルを見てみよう)
280: 2013/12/26(木) 16:30:20.40 ID:5fXg6tUq0
■ モノクマファイル 1 ■
被害者はエレン・イェーガー。
氏亡時刻は午前1時半頃。
氏体発見現場となったのは訓練所の一角、
立体機動の適性検査を行った場所。
被害者はそこにあった姿勢制御訓練の装置で、
半ば宙吊りの状態で氏亡していた。
氏因は頭部への打撃による頭蓋内圧の上昇。
その他、身体に目立った外傷は見られない。
被害者はエレン・イェーガー。
氏亡時刻は午前1時半頃。
氏体発見現場となったのは訓練所の一角、
立体機動の適性検査を行った場所。
被害者はそこにあった姿勢制御訓練の装置で、
半ば宙吊りの状態で氏亡していた。
氏因は頭部への打撃による頭蓋内圧の上昇。
その他、身体に目立った外傷は見られない。
281: 2013/12/26(木) 16:35:21.17 ID:5fXg6tUq0
アニ「…どう?」
アルミン「うん、これは確かに有力な情報だね」
【モノクマファイル 1】
アルミン(でも、これを見る限りだと…)
アルミン(今回の事件って…)
アニ「とにかく…
まずは現場となった“訓練所”に行こう」
アニ「あそこを調べない限り…何も始まらないからね」
アルミン「うん、これは確かに有力な情報だね」
【モノクマファイル 1】
アルミン(でも、これを見る限りだと…)
アルミン(今回の事件って…)
アニ「とにかく…
まずは現場となった“訓練所”に行こう」
アニ「あそこを調べない限り…何も始まらないからね」
285: 2013/12/27(金) 16:00:25.40 ID:RYe5HWEc0
― 訓練所 ―
クリスタ「アルミン!もう大丈夫なの!?」
アルミン「うん…」
アニ「あんたが行ってから間もなく目を覚ましたんだ」
アルミン「クリスタ…色々とありがとね」
クリスタ「そんなの気にしなくていいよ!
だって…あんな事があったら…!」
クリスタ「アルミン!もう大丈夫なの!?」
アルミン「うん…」
アニ「あんたが行ってから間もなく目を覚ましたんだ」
アルミン「クリスタ…色々とありがとね」
クリスタ「そんなの気にしなくていいよ!
だって…あんな事があったら…!」
286: 2013/12/27(金) 16:05:46.08 ID:RYe5HWEc0
アルミン(クリスタはそう言って涙を浮かべる)
アルミン(こんな状況でなければ、
その姿に魅了されない男性はいないだろう)
アルミン「…それで、エレンは?」
アルミン(クリスタは泣きそうな顔になった)
クリスタ「まだあの状態…」
クリスタ「降ろしてあげようって言ったんだけど…
現場の保存が第一だからって…」
アルミン「…うん、それでいいよ。その方が助かる」
クリスタ「ごめんなさい…」
アニ「謝るようなことじゃないよ。
それより早くエレンのところに行こう」
アルミン(こんな状況でなければ、
その姿に魅了されない男性はいないだろう)
アルミン「…それで、エレンは?」
アルミン(クリスタは泣きそうな顔になった)
クリスタ「まだあの状態…」
クリスタ「降ろしてあげようって言ったんだけど…
現場の保存が第一だからって…」
アルミン「…うん、それでいいよ。その方が助かる」
クリスタ「ごめんなさい…」
アニ「謝るようなことじゃないよ。
それより早くエレンのところに行こう」
287: 2013/12/27(金) 16:15:16.99 ID:RYe5HWEc0
アルミン(僕たちはそのまま訓練所の片隅…
事件現場となった装置の設置場所に向かった)
ドクン
アルミン(鼓動が早くなる)
アルミン(できれば見たくない)
ドクン
アルミン(でも、見なければならない)
アルミン(見なければ道は開けない)
事件現場となった装置の設置場所に向かった)
ドクン
アルミン(鼓動が早くなる)
アルミン(できれば見たくない)
ドクン
アルミン(でも、見なければならない)
アルミン(見なければ道は開けない)
288: 2013/12/27(金) 16:20:17.15 ID:RYe5HWEc0
― 訓練所(事件現場) ―
アルミン「…っ」
アルミン(エレンは相変わらずそこにいた)
アルミン(今朝に見た光景と何も変わらずに…)
アルミン(無残な抜け殻となって、エレンはそこにいた)
アルミン「…うっ」
アルミン(吐き気とともに様々な感情が押し寄せる)
アルミン(悲しみ、怒り、恐怖、憎悪…)
アルミン(そして…とてつもない絶望)
アルミン「…っ」
アルミン(エレンは相変わらずそこにいた)
アルミン(今朝に見た光景と何も変わらずに…)
アルミン(無残な抜け殻となって、エレンはそこにいた)
アルミン「…うっ」
アルミン(吐き気とともに様々な感情が押し寄せる)
アルミン(悲しみ、怒り、恐怖、憎悪…)
アルミン(そして…とてつもない絶望)
289: 2013/12/27(金) 16:25:13.94 ID:RYe5HWEc0
アニ「…アルミン」
アルミン(気が付くと、アニが僕の目を覗き込んでいた)
アニ「…」
アルミン(…わかってるよ)
アルミン(今はそんな場合じゃない)
アルミン(もうほとんど時間は残されていないんだ)
アルミン(気が付くと、アニが僕の目を覗き込んでいた)
アニ「…」
アルミン(…わかってるよ)
アルミン(今はそんな場合じゃない)
アルミン(もうほとんど時間は残されていないんだ)
290: 2013/12/27(金) 16:30:16.66 ID:RYe5HWEc0
クリスタ「…これってやっぱり、事故だったのかな」
アルミン(突然、クリスタが独り言のように呟いた)
アルミン「…え?」
クリスタ「だってあの恰好…あれってどう見ても、
【姿勢制御の訓練中の事故】だよね…?」
アルミン(クリスタはエレンに目を向ける)
アルミン(モノクマファイルにあった通り…
エレンは腰から宙吊りになって、頭を地面に接触させていた)
アルミン(突然、クリスタが独り言のように呟いた)
アルミン「…え?」
クリスタ「だってあの恰好…あれってどう見ても、
【姿勢制御の訓練中の事故】だよね…?」
アルミン(クリスタはエレンに目を向ける)
アルミン(モノクマファイルにあった通り…
エレンは腰から宙吊りになって、頭を地面に接触させていた)
291: 2013/12/27(金) 16:35:12.11 ID:RYe5HWEc0
アニ「モノクマファイルによると、
氏亡した時刻は午前1時半頃だったね」
クリスタ「うん…だからエレンは、
夜中にこっそり練習しようとして…」
クリスタ「それで…頭を打って氏んじゃったんじゃないかな」
アルミン「…」
クリスタ「そうとしか考えられないよ。
だって…私たちの中に殺人犯がいるなんて…」
クリスタ「どうしても信じられないよ…」
【クリスタの証言】
氏亡した時刻は午前1時半頃だったね」
クリスタ「うん…だからエレンは、
夜中にこっそり練習しようとして…」
クリスタ「それで…頭を打って氏んじゃったんじゃないかな」
アルミン「…」
クリスタ「そうとしか考えられないよ。
だって…私たちの中に殺人犯がいるなんて…」
クリスタ「どうしても信じられないよ…」
【クリスタの証言】
293: 2013/12/28(土) 16:00:44.46 ID:V8fXnCWy0
ライナー「アルミン」
アルミン「…! ライナー、ベルトルトも…」
ベルトルト「身体の方は大丈夫?」
アルミン「うん、おかげさまでね」
ライナー「…こういう時は何て言えばいいのかわからないんだが」
ライナー「その…気の毒だったな」
アルミン「…」
アルミン「…! ライナー、ベルトルトも…」
ベルトルト「身体の方は大丈夫?」
アルミン「うん、おかげさまでね」
ライナー「…こういう時は何て言えばいいのかわからないんだが」
ライナー「その…気の毒だったな」
アルミン「…」
294: 2013/12/28(土) 16:15:08.38 ID:V8fXnCWy0
アルミン「二人はここで何をやってるの?」
ベルトルト「えっ…」
ライナー「俺たちか?俺たちはまぁ…“見張り役”ってやつだな」
アルミン「“見張り役”?」
ライナー「現場を荒らされない為に監視する人間のことだ。
犯人に証拠を隠滅されたら、手詰まりになりかねないからな」
アルミン「それで…二人がその役目なの?」
ベルトルト「最初はライナーが一人で買って出てくれたんだけど…
ユミルが『こいつが犯人だったらどうするんだ?』って言い出してね」
アルミン「…」
アルミン(現場の見張りには二人以上の人間が必要…確かに理には適ってる)
アルミン(だけどこの二人は…)
ベルトルト「えっ…」
ライナー「俺たちか?俺たちはまぁ…“見張り役”ってやつだな」
アルミン「“見張り役”?」
ライナー「現場を荒らされない為に監視する人間のことだ。
犯人に証拠を隠滅されたら、手詰まりになりかねないからな」
アルミン「それで…二人がその役目なの?」
ベルトルト「最初はライナーが一人で買って出てくれたんだけど…
ユミルが『こいつが犯人だったらどうするんだ?』って言い出してね」
アルミン「…」
アルミン(現場の見張りには二人以上の人間が必要…確かに理には適ってる)
アルミン(だけどこの二人は…)
295: 2013/12/28(土) 16:30:12.95 ID:V8fXnCWy0
アニ「共犯者の可能性がある…」
アルミン「…!」
アニ「見張り役を二人にすれば証拠を隠滅される心配はなくなる。
ただし、それは単独犯の場合…」
アニ「この二人が共犯していたら話は別…そう言いたいんでしょ」
アルミン「なっ…なんでわかるの!?」
アニ「エスパーだから」
アルミン「は!?」
アニ「…なんてね」
アルミン「…!」
アニ「見張り役を二人にすれば証拠を隠滅される心配はなくなる。
ただし、それは単独犯の場合…」
アニ「この二人が共犯していたら話は別…そう言いたいんでしょ」
アルミン「なっ…なんでわかるの!?」
アニ「エスパーだから」
アルミン「は!?」
アニ「…なんてね」
296: 2013/12/28(土) 16:42:22.19 ID:V8fXnCWy0
ライナー「お、おいおい…いきなり何言ってんだ!?」
ベルトルト「僕たちがそんな事するわけない!
第一、見張り役を二人にしようと提案してきたのはアニじゃないか!」
アニ「落ち着きなよ。私はあんたらが共犯してたなんて思ってないから」
アルミン「え…?」
アニ「これは【単独犯】の仕業だよ。
共犯者がいたっていう線は限りなく薄いだろうね」
アルミン「…? どうして言い切れるの?」
アニ「“兵団規則”だよ。
あれを熟読すれば、誰だって察せると思うけどね」
【兵団規則】
ベルトルト「僕たちがそんな事するわけない!
第一、見張り役を二人にしようと提案してきたのはアニじゃないか!」
アニ「落ち着きなよ。私はあんたらが共犯してたなんて思ってないから」
アルミン「え…?」
アニ「これは【単独犯】の仕業だよ。
共犯者がいたっていう線は限りなく薄いだろうね」
アルミン「…? どうして言い切れるの?」
アニ「“兵団規則”だよ。
あれを熟読すれば、誰だって察せると思うけどね」
【兵団規則】
297: 2013/12/28(土) 17:00:15.37 ID:V8fXnCWy0
アニ「…と、話が逸れたね」
アルミン(アニはそう言うと、宙吊り状態のエレンの隣に屈んだ)
アニ「早く始めよう。アルミン、こっちに来て」
アルミン「…」コクッ
アルミン(アニはそう言うと、宙吊り状態のエレンの隣に屈んだ)
アニ「早く始めよう。アルミン、こっちに来て」
アルミン「…」コクッ
298: 2013/12/28(土) 18:10:28.06 ID:V8fXnCWy0
アルミン(アニの真似をするように、エレンの隣に屈む)
アルミン(そして、僕はエレンの氏体にそっと手を触れてみた…)
アルミン「…」
アルミン(医学の本で読んだように、
彼の手や首の脈を確かめてみたのだが…)
アルミン「………………」
アルミン「本当に…氏んでる……」
アルミン(そして、僕はエレンの氏体にそっと手を触れてみた…)
アルミン「…」
アルミン(医学の本で読んだように、
彼の手や首の脈を確かめてみたのだが…)
アルミン「………………」
アルミン「本当に…氏んでる……」
299: 2013/12/28(土) 18:23:21.46 ID:V8fXnCWy0
アニ「モノクマファイルによると、
致命傷となったのは頭部への打撃だったね」
アルミン(アニに促されるようにエレンの頭部を確認する)
アルミン(しかし、伸ばした手がエレンの髪に触れた瞬間…)
アルミン(僕は思わず腕を引っ込めてしまった)
アルミン「…!!」
アルミン(ベトリという嫌な感触。
手にこびり付いたドス黒いタール…)
アルミン(それが“血”であると理解するまで、
またしばらく時間が必要だった)
致命傷となったのは頭部への打撃だったね」
アルミン(アニに促されるようにエレンの頭部を確認する)
アルミン(しかし、伸ばした手がエレンの髪に触れた瞬間…)
アルミン(僕は思わず腕を引っ込めてしまった)
アルミン「…!!」
アルミン(ベトリという嫌な感触。
手にこびり付いたドス黒いタール…)
アルミン(それが“血”であると理解するまで、
またしばらく時間が必要だった)
300: 2013/12/28(土) 18:29:57.52 ID:V8fXnCWy0
アルミン「…っ、落ち着け…」
アルミン(考えてみれば当たり前の事だ)
アルミン(アニが言ったように、致命傷となったのは
頭部への打撃…)
アルミン(つまり、髪が血で濡れていたからといって、
何も不自然ではない…)
アルミン「…」
アルミン(…あれ?でも待てよ…)
アルミン(髪に…血…?)
【血で濡れた髪】
アルミン(考えてみれば当たり前の事だ)
アルミン(アニが言ったように、致命傷となったのは
頭部への打撃…)
アルミン(つまり、髪が血で濡れていたからといって、
何も不自然ではない…)
アルミン「…」
アルミン(…あれ?でも待てよ…)
アルミン(髪に…血…?)
【血で濡れた髪】
301: 2013/12/28(土) 18:54:14.48 ID:V8fXnCWy0
アルミン(…少し状況を整理してみよう)
クリスタ『うん…だからエレンは、
夜中にこっそり練習しようとして…』
クリスタ『それで…頭を打って氏んじゃったんじゃないかな』
アルミン(クリスタはさっき、
これは殺人ではなく事故であると主張していた)
アルミン(別にそれ自体は不自然な発想じゃない)
アルミン(現にモノクマファイルを始めて見た時…
僕だってその可能性を考えたのだから)
クリスタ『うん…だからエレンは、
夜中にこっそり練習しようとして…』
クリスタ『それで…頭を打って氏んじゃったんじゃないかな』
アルミン(クリスタはさっき、
これは殺人ではなく事故であると主張していた)
アルミン(別にそれ自体は不自然な発想じゃない)
アルミン(現にモノクマファイルを始めて見た時…
僕だってその可能性を考えたのだから)
302: 2013/12/28(土) 19:00:10.22 ID:V8fXnCWy0
アルミン「…」
アルミン(…もし、これがクリスタの言うように事故なのだとしたら)
アルミン(エレンは空中でバランスを崩し、
そのまま地面に頭をぶつけて氏んだ事になる)
アルミン(だとすると…)
アルミン(…もし、これがクリスタの言うように事故なのだとしたら)
アルミン(エレンは空中でバランスを崩し、
そのまま地面に頭をぶつけて氏んだ事になる)
アルミン(だとすると…)
303: 2013/12/28(土) 19:07:04.28 ID:V8fXnCWy0
アルミン「ねえアニ…ちょっと手伝ってもらっていいかな」
アニ「? いいけど」
アルミン(僕たちはエレンの身体に手をかけた)
ライナー「! おいおい、勝手に現場を荒らすんじゃ…」
アルミン「大丈夫、すぐに終わるから」
アニ「ていうか、そんなに心配なら注意して監視してなよ」
ライナー「…」
アニ「? いいけど」
アルミン(僕たちはエレンの身体に手をかけた)
ライナー「! おいおい、勝手に現場を荒らすんじゃ…」
アルミン「大丈夫、すぐに終わるから」
アニ「ていうか、そんなに心配なら注意して監視してなよ」
ライナー「…」
304: 2013/12/28(土) 19:17:33.74 ID:V8fXnCWy0
アルミン(僕たちはそのままエレンの身体を持ち上げ…)
アルミン(宙吊りの状態のまま、頭が置かれていた位置を少しずらした)
ベルトルト「…!」
アルミン「これは…」
アルミン(そうして姿を現した、エレンの頭の下にあったもの…)
アルミン(それは【地面から突き出た大きな石】だった)
アルミン(宙吊りの状態のまま、頭が置かれていた位置を少しずらした)
ベルトルト「…!」
アルミン「これは…」
アルミン(そうして姿を現した、エレンの頭の下にあったもの…)
アルミン(それは【地面から突き出た大きな石】だった)
305: 2013/12/28(土) 19:30:14.85 ID:V8fXnCWy0
アルミン「…すごく歪な形をしてるね。
エレンの血もべっとり付いてる」
アニ「間違いない…エレンはこれで頭をぶったんだ」
アルミン(僕やミカサと一緒に訓練をした時も、
エレンはバランスを崩して頭をぶつけていた)
アルミン(それにも拘わらず無事だったのは、
ぶつけた先が平らな地面だったからだ)
アルミン(クリスタが言うように、
エレンが夜中に練習をしていたのなら…)
アルミン(暗い中でこの石を見落としてしまっても不思議じゃない)
アルミン(そして、あの勢いでこの固い石に頭を突っ込んだら…
絶対にただでは済まないだろう)
【地面から突き出た大きな石】
エレンの血もべっとり付いてる」
アニ「間違いない…エレンはこれで頭をぶったんだ」
アルミン(僕やミカサと一緒に訓練をした時も、
エレンはバランスを崩して頭をぶつけていた)
アルミン(それにも拘わらず無事だったのは、
ぶつけた先が平らな地面だったからだ)
アルミン(クリスタが言うように、
エレンが夜中に練習をしていたのなら…)
アルミン(暗い中でこの石を見落としてしまっても不思議じゃない)
アルミン(そして、あの勢いでこの固い石に頭を突っ込んだら…
絶対にただでは済まないだろう)
【地面から突き出た大きな石】
306: 2013/12/28(土) 19:36:27.28 ID:V8fXnCWy0
ベルトルト「ちょ、ちょっと待って!これはおかしいよ!」
アルミン(ベルトルトが声を張り上げる)
ライナー「…そうだな。これはどう考えてもおかしい」
アニ「何がおかしいの」
ライナー「覚えてるか?今から大体3日前…
ここに連れて来られた初日の夜のことだ」
アルミン(ベルトルトが声を張り上げる)
ライナー「…そうだな。これはどう考えてもおかしい」
アニ「何がおかしいの」
ライナー「覚えてるか?今から大体3日前…
ここに連れて来られた初日の夜のことだ」
307: 2013/12/28(土) 19:45:19.35 ID:V8fXnCWy0
モノクマ『オマエラさあ、この外のあちこちに穴掘ったでしょ!』
ライナー『それがどうしたんだ』
モノクマ『何開き直ってんの!ちゃんと元に戻しなさいよ!』
ベルトルト『いや、でも流石にそこまでの時間はなくて…』
モノクマ『そんなのオマエラの都合でしょーが!とにかく穴を塞ぎなさい!
ヤリ逃げなんて許さないんだからね!』
ライナー「モノクマからああ言われた俺たちは、
徹夜で穴埋め作業をさせられた…」
ライナー「それはお前らも知ってるよな?」
アルミン「…うん」
ライナー「で、そもそも何故そんな事をさせられたかなんだが…」
ライナー『それがどうしたんだ』
モノクマ『何開き直ってんの!ちゃんと元に戻しなさいよ!』
ベルトルト『いや、でも流石にそこまでの時間はなくて…』
モノクマ『そんなのオマエラの都合でしょーが!とにかく穴を塞ぎなさい!
ヤリ逃げなんて許さないんだからね!』
ライナー「モノクマからああ言われた俺たちは、
徹夜で穴埋め作業をさせられた…」
ライナー「それはお前らも知ってるよな?」
アルミン「…うん」
ライナー「で、そもそも何故そんな事をさせられたかなんだが…」
308: 2013/12/28(土) 19:59:24.82 ID:V8fXnCWy0
モノクマ『大体、外が穴だらけだったら危なくて訓練できないでしょーが!』
アルミン「…そういえば、確かにそんな事を言ってたね」
ライナー「ああ…つまりアイツが穴を塞がせた理由は、
【訓練所の安全性を確保する為】だったんだ」
アニ「回りくどいよ。つまり何が言いたいの」
ベルトルト「穴を塞いだ後、僕らは訓練所を隈なくチェックさせられたんだ。
訓練に支障をきたすものが他にないか…徹底的にね」
アルミン「…そういえば、確かにそんな事を言ってたね」
ライナー「ああ…つまりアイツが穴を塞がせた理由は、
【訓練所の安全性を確保する為】だったんだ」
アニ「回りくどいよ。つまり何が言いたいの」
ベルトルト「穴を塞いだ後、僕らは訓練所を隈なくチェックさせられたんだ。
訓練に支障をきたすものが他にないか…徹底的にね」
309: 2013/12/28(土) 20:04:38.07 ID:V8fXnCWy0
アルミン「…なるほど、なんとなくわかってきたよ」
ライナー「そうだ…地面から飛び出してる石なんてあったら、
間違いなく俺たちが見つけているはずなんだ」
ベルトルト「そうでないと、モノクマにつべこべ言われるからね」
アニ「…」
ライナー「大体、この場所は昨日まで散々使われてただろ?
その時に誰も気付かないなんて…流石におかしいと思わないか?」
【ライナーとベルトルトの証言】
ライナー「そうだ…地面から飛び出してる石なんてあったら、
間違いなく俺たちが見つけているはずなんだ」
ベルトルト「そうでないと、モノクマにつべこべ言われるからね」
アニ「…」
ライナー「大体、この場所は昨日まで散々使われてただろ?
その時に誰も気付かないなんて…流石におかしいと思わないか?」
【ライナーとベルトルトの証言】
312: 2013/12/29(日) 13:16:48.35 ID:O2ihWxKc0
アニ「…」
アルミン「…? アニ、どうしたの?」
アニ「…ねえアルミン」
アニ「私も手伝ってくれない?」
アルミン「えっ?いいけど…」
アルミン「…? アニ、どうしたの?」
アニ「…ねえアルミン」
アニ「私も手伝ってくれない?」
アルミン「えっ?いいけど…」
313: 2013/12/29(日) 13:32:03.93 ID:O2ihWxKc0
アルミン(アニはそう言うとエレンに向き直り…)
アルミン(腰に付いた金具を外し始めた)
ライナー「! お、おいおい!いくらなんでもそれは…」
アニ「大丈夫、すぐに終わるから」
ライナー「お前らさっきもそう言ってただろ!」
アニ「いちいちうるさいね…
現場の保全にこだわり過ぎてたら何もできないでしょ」
アニ「今見つけた石だって、そのせいで見落としてたじゃない」
ライナー「…」
アニ「それにこれは…どうしても必要な事なんだよ」
アルミン(腰に付いた金具を外し始めた)
ライナー「! お、おいおい!いくらなんでもそれは…」
アニ「大丈夫、すぐに終わるから」
ライナー「お前らさっきもそう言ってただろ!」
アニ「いちいちうるさいね…
現場の保全にこだわり過ぎてたら何もできないでしょ」
アニ「今見つけた石だって、そのせいで見落としてたじゃない」
ライナー「…」
アニ「それにこれは…どうしても必要な事なんだよ」
314: 2013/12/29(日) 13:45:22.75 ID:O2ihWxKc0
アルミン(アニはそのまま金具を外すと、
食い入るように目を走らせた)
アニ「…」
ライナー「…」
アニ「…ねえライナー」
ライナー「…な、何だよ」
アニ「あんたって姿勢制御上手かったよね」
ライナー「…お前ほどじゃないけどな」
アニ「ちょっと私に見せてくれない?」
食い入るように目を走らせた)
アニ「…」
ライナー「…」
アニ「…ねえライナー」
ライナー「…な、何だよ」
アニ「あんたって姿勢制御上手かったよね」
ライナー「…お前ほどじゃないけどな」
アニ「ちょっと私に見せてくれない?」
315: 2013/12/29(日) 13:54:58.26 ID:O2ihWxKc0
ライナー「はぁ?今はそれどころじゃ…」
アニ「…」
ライナー「…わ、わかったよ」
アルミン(無言の圧力に負けたライナーは、
しぶしぶ隣の装置に向かっていった)
アルミン(自分の金具にロープを付け、
脇にいたベルトルトに声をかける)
ライナー「…いいぞ、上げてくれ」
アニ「…」
ライナー「…わ、わかったよ」
アルミン(無言の圧力に負けたライナーは、
しぶしぶ隣の装置に向かっていった)
アルミン(自分の金具にロープを付け、
脇にいたベルトルトに声をかける)
ライナー「…いいぞ、上げてくれ」
316: 2013/12/29(日) 14:11:04.92 ID:O2ihWxKc0
ベルトルト「いくよ」
キリキリキリキリキリキリ
アルミン(ベルトルトが困惑した様子でクランクを動かす)
アルミン(やがてライナーの足が浮き、その巨体が空中で静止した)
ライナー「…」
アルミン(いつの間にかライナーも集中していた)
アルミン(隅々まで神経を張り巡らせ、しかし余計に力むことなく、
空中でピタリとその肉体を止めている)
アルミン(…改めて見ると、やっぱり凄いな)
キリキリキリキリキリキリ
アルミン(ベルトルトが困惑した様子でクランクを動かす)
アルミン(やがてライナーの足が浮き、その巨体が空中で静止した)
ライナー「…」
アルミン(いつの間にかライナーも集中していた)
アルミン(隅々まで神経を張り巡らせ、しかし余計に力むことなく、
空中でピタリとその肉体を止めている)
アルミン(…改めて見ると、やっぱり凄いな)
317: 2013/12/29(日) 14:18:08.90 ID:O2ihWxKc0
ライナー「…これでいいか?」
アニ「うん、ありがとう」
アルミン(アニの返事を聞いたベルトルトは、
再びクランクを回してライナーを降ろした)
アニ「じゃあ、今度はこっちでやってみて」
ライナー「はぁ?まだやる…」
アニ「…」
ライナー「…」
アルミン(アニがそう言ってライナーに差し出した物…)
アルミン(それは、先ほど外したエレンの金具だった)
アニ「うん、ありがとう」
アルミン(アニの返事を聞いたベルトルトは、
再びクランクを回してライナーを降ろした)
アニ「じゃあ、今度はこっちでやってみて」
ライナー「はぁ?まだやる…」
アニ「…」
ライナー「…」
アルミン(アニがそう言ってライナーに差し出した物…)
アルミン(それは、先ほど外したエレンの金具だった)
318: 2013/12/29(日) 20:50:52.58 ID:O2ihWxKc0
アルミン(ライナーは不服そうに金具を付け替える)
アルミン(そして、そこにロープを繋ぐと、
ベルトルトに向けて目で合図をした)
ベルトルト「いくよ」
キリキリキリキリキリキリ
アルミン(前の動作を繰り返すように、
ベルトルトがクランクを動かす)
アルミン(その時だった)
ガン
ライナー「!?」ブンッ
ゴッ
アルミン(そして、そこにロープを繋ぐと、
ベルトルトに向けて目で合図をした)
ベルトルト「いくよ」
キリキリキリキリキリキリ
アルミン(前の動作を繰り返すように、
ベルトルトがクランクを動かす)
アルミン(その時だった)
ガン
ライナー「!?」ブンッ
ゴッ
319: 2013/12/29(日) 21:13:23.58 ID:O2ihWxKc0
アルミン(僕は目を疑った)
アルミン(お手本のように姿勢を維持してみせたライナーが…)
アルミン(今度は一瞬で地に額を打ったのだ)
ベルトルト「ライナー!」
ライナー「な…なんだこりゃ…!?」
アルミン(そして僕は気付く)
アルミン(宙で反転した身体、地面に向かって突っ込む頭、
ロープに吊られて逆さになるライナー…)
アルミン(それらはまるで…)
アルミン(お手本のように姿勢を維持してみせたライナーが…)
アルミン(今度は一瞬で地に額を打ったのだ)
ベルトルト「ライナー!」
ライナー「な…なんだこりゃ…!?」
アルミン(そして僕は気付く)
アルミン(宙で反転した身体、地面に向かって突っ込む頭、
ロープに吊られて逆さになるライナー…)
アルミン(それらはまるで…)
320: 2013/12/29(日) 21:23:07.83 ID:O2ihWxKc0
アニ「…なるほどね」
ライナー「お、おい!一体どうなってるんだ!?」
アニ「やっぱりあんたでも無理だったか」
ライナー「む、無理も何も…
こんなの【1秒だってもたない】ぞ!?」
アルミン(…どうやら間違いなさそうだ)
アルミン(アニが確かめたかったのは…)
【アニの実験】
ライナー「お、おい!一体どうなってるんだ!?」
アニ「やっぱりあんたでも無理だったか」
ライナー「む、無理も何も…
こんなの【1秒だってもたない】ぞ!?」
アルミン(…どうやら間違いなさそうだ)
アルミン(アニが確かめたかったのは…)
【アニの実験】
323: 2013/12/30(月) 08:54:49.87 ID:DHNzSASw0
アニ「そしてもう一つ」
ライナー「ま、まだ何かやるのか!?」
アニ「そうじゃなくて…そこ見なよ」
アルミン(アニが示した先…
そこはエレンが吊り下がっている装置だった)
ベルトルト「…! 確かに、今のライナーの状態って…」
アニ「だから、そうじゃなくて…」
ベルトルト「えっ?」
アニ「そこだよ、そこ」
ライナー「ま、まだ何かやるのか!?」
アニ「そうじゃなくて…そこ見なよ」
アルミン(アニが示した先…
そこはエレンが吊り下がっている装置だった)
ベルトルト「…! 確かに、今のライナーの状態って…」
アニ「だから、そうじゃなくて…」
ベルトルト「えっ?」
アニ「そこだよ、そこ」
324: 2013/12/30(月) 09:10:07.56 ID:DHNzSASw0
アルミン(アニはエレンに近づき、ある一点を指し示した)
アニ「さっき見つけた石の脇…血が飛び散ってるでしょ?」
ライナー「それがどうしたんだ?その石に頭ぶつけたんだから、
何も不思議じゃないだろ」
ベルトルト「…いや、ちょっと待って」
ライナー「?」
ベルトルト「この血痕…四角だよ」
アニ「さっき見つけた石の脇…血が飛び散ってるでしょ?」
ライナー「それがどうしたんだ?その石に頭ぶつけたんだから、
何も不思議じゃないだろ」
ベルトルト「…いや、ちょっと待って」
ライナー「?」
ベルトルト「この血痕…四角だよ」
325: 2013/12/30(月) 09:16:52.38 ID:DHNzSASw0
ライナー「…は?」
ベルトルト「血痕が途切れてるんだ。その形が…四角なんだよ」
ライナー「四角…?途切れてる…?」
アニ「…ねえアルミン、これってどういう事だと思う?」
アルミン「…」
【途切れた血痕】
ベルトルト「血痕が途切れてるんだ。その形が…四角なんだよ」
ライナー「四角…?途切れてる…?」
アニ「…ねえアルミン、これってどういう事だと思う?」
アルミン「…」
【途切れた血痕】
326: 2013/12/30(月) 11:41:29.45 ID:u0O4p+jX0
アルミン(クリスタの証言、兵団規則…)
アルミン(血で濡れた髪、地面から突き出た大きな石…)
アルミン(ライナーとベルトルトの証言、アニの実験…)
アルミン(そして、途切れた血痕…)
アルミン「…」
アルミン(必氏に動揺を抑えて得た手がかり…)
アルミン(繋がる気がする…一つに…)
アルミン(血で濡れた髪、地面から突き出た大きな石…)
アルミン(ライナーとベルトルトの証言、アニの実験…)
アルミン(そして、途切れた血痕…)
アルミン「…」
アルミン(必氏に動揺を抑えて得た手がかり…)
アルミン(繋がる気がする…一つに…)
327: 2013/12/30(月) 11:45:27.50 ID:u0O4p+jX0
アルミン(でも…)
アルミン「…」
アルミン(まだ…足りない)
アニ「…決まりだね」
アルミン「…えっ」
アニ「今度はあそこに行こう」
アルミン「…」
アルミン(まだ…足りない)
アニ「…決まりだね」
アルミン「…えっ」
アニ「今度はあそこに行こう」
328: 2013/12/30(月) 11:55:04.43 ID:u0O4p+jX0
― 倉庫 ―
アルミン「…? サシャ?」
サシャ「ひいっ!?」
アルミン「おわっ!…ぼ、僕だよ、アルミンだ」
サシャ「な、何もやってませんから!」
アルミン「え?」
サシャ「私やってませんから!!」
アニ「…まだ何も言ってないんだけど」
アルミン「…? サシャ?」
サシャ「ひいっ!?」
アルミン「おわっ!…ぼ、僕だよ、アルミンだ」
サシャ「な、何もやってませんから!」
アルミン「え?」
サシャ「私やってませんから!!」
アニ「…まだ何も言ってないんだけど」
329: 2013/12/30(月) 12:04:17.82 ID:u0O4p+jX0
アルミン(次に僕たちが訪れたのは倉庫だった)
アルミン(てっきり誰もいないと思ってたけど…
思わぬ先客がいたのだ)
アルミン「それにしても奇遇だね…サシャもここの捜査に?」
サシャ「え…ええ、まあ…ハハハ…」
アニ「…へぇ、じゃあ聞くけど」
アニ「昨日の夜は何をやってたの?」
アルミン(てっきり誰もいないと思ってたけど…
思わぬ先客がいたのだ)
アルミン「それにしても奇遇だね…サシャもここの捜査に?」
サシャ「え…ええ、まあ…ハハハ…」
アニ「…へぇ、じゃあ聞くけど」
アニ「昨日の夜は何をやってたの?」
330: 2013/12/30(月) 12:36:14.75 ID:u0O4p+jX0
アルミン(…え?)
サシャ「…!!」
アニ「昨日の夜は何をやってたの?」
サシャ「…何をって…
…何を…言ってるんですか…?」
アニ「昨日の夜…それも、かなり遅くに…
あんたは寄宿舎から出て行ってるよね?」
サシャ「そ、そんな…まさか…」
サシャ「見てたんですか…!?」
331: 2013/12/30(月) 12:42:33.31 ID:u0O4p+jX0
アルミン(…え?)
サシャ「…ハッ!しまっ…」
アニ「…」
サシャ「ち、違うんです!違うんですよ!」
アニ「何がどう違うの?」
サシャ「本当に違うんですって!
何だったらジャンに聞いてみてくださいよ!」
332: 2013/12/30(月) 13:01:39.56 ID:u0O4p+jX0
アルミン(…え?)
アニ「なんでそこでジャンが出てくるのさ」
サシャ「とにかく!私は違いますから!
ジャンに聞けばわかりますから!」
サシャ「私は…何もやましい事なんてやってませんから!!」
ダッダッダッダッ
【サシャの証言】
336: 2013/12/31(火) 07:38:28.46 ID:cPdKrLFw0
アニ「…どう思う?」
アルミン「どう思うって…」
アルミン(いきなりすぎて何が何だか…)
アルミン「寄宿舎を出て行くサシャを見たっていうのは本当なの?」
アニ「ウソだよ。鎌をかけたんだ」
アルミン「それにしても…アニには確信があるように思えたんだけど」
アニ「まあね」
アルミン「どう思うって…」
アルミン(いきなりすぎて何が何だか…)
アルミン「寄宿舎を出て行くサシャを見たっていうのは本当なの?」
アニ「ウソだよ。鎌をかけたんだ」
アルミン「それにしても…アニには確信があるように思えたんだけど」
アニ「まあね」
337: 2013/12/31(火) 07:44:59.29 ID:cPdKrLFw0
アルミン(アニは入り口付近から何かを取り出す)
アルミン(それはヒモで綴じられた紙の束だった)
アニ「これ見てみなよ」
アルミン「…?」
アルミン(それはヒモで綴じられた紙の束だった)
アニ「これ見てみなよ」
アルミン「…?」
338: 2013/12/31(火) 08:11:44.40 ID:cPdKrLFw0
物品 ショベル、つるはし
名前 ライナー・ブラウン
持出 DAY 01 11:54
返却 DAY 02 06:45
物品 工具セット
名前 ジャン・キルシュタイン
持出 DAY 03 19:25
返却 DAY 04 00:20
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
名前 ライナー・ブラウン
持出 DAY 01 11:54
返却 DAY 02 06:45
物品 工具セット
名前 ジャン・キルシュタイン
持出 DAY 03 19:25
返却 DAY 04 00:20
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
339: 2013/12/31(火) 08:43:38.85 ID:cPdKrLFw0
アルミン「これって…」
アニ「部屋で手帳を見せたでしょ?
規則の13条目…新しく追加された項目だよ」
13 倉庫から物品を持ち出す際は、
管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。
アルミン「じゃあ、これが…」
アニ「ここで言うところの“管理表”だね」
【倉庫の物品管理表】
アニ「部屋で手帳を見せたでしょ?
規則の13条目…新しく追加された項目だよ」
13 倉庫から物品を持ち出す際は、
管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。
アルミン「じゃあ、これが…」
アニ「ここで言うところの“管理表”だね」
【倉庫の物品管理表】
340: 2013/12/31(火) 08:52:55.76 ID:cPdKrLFw0
アルミン(なるほど…これなら確かに理解できるかもしれない)
アルミン(サシャが寄宿舎を抜け出した理由も、
アニがその事実を知っていた理由も…)
アルミン(そして、サシャがあんな事を言った真意も…)
アルミン「…どうやら、詳しく話を聞かなきゃいけない人がいるみたいだね」
アニ「うん、まあ…」
アニ「そうしたいところなんだけど…」
アルミン「?」
アルミン(サシャが寄宿舎を抜け出した理由も、
アニがその事実を知っていた理由も…)
アルミン(そして、サシャがあんな事を言った真意も…)
アルミン「…どうやら、詳しく話を聞かなきゃいけない人がいるみたいだね」
アニ「うん、まあ…」
アニ「そうしたいところなんだけど…」
アルミン「?」
341: 2013/12/31(火) 09:07:46.01 ID:cPdKrLFw0
「キーン、コーン… カーン、コーン」
モノクマ『えー、ボクも待ち疲れたんで…
そろそろ始めちゃいますか?』
モノクマ『お待ちかねの…』
モノクマ『兵団裁判をっ!!』
342: 2013/12/31(火) 09:09:00.51 ID:cPdKrLFw0
モノクマ『ではでは、集合場所を指定します!』
モノクマ『施設のフロア末端にある、
赤い扉にお入りください』
モノクマ『うぷぷ、じゃあ後でね~!!』
343: 2013/12/31(火) 09:41:54.27 ID:cPdKrLFw0
アルミン「…!!」
アニ「どうやらここまでみたいだね」
アルミン「そんな…!僕はまだ…」
アニ「仕方ないよ。そもそも、
あんたにはロスタイムがあったから」
アルミン(ロスタイム…そうだ)
アルミン(僕があそこで気絶なんかしなければ…)
アニ「どうやらここまでみたいだね」
アルミン「そんな…!僕はまだ…」
アニ「仕方ないよ。そもそも、
あんたにはロスタイムがあったから」
アルミン(ロスタイム…そうだ)
アルミン(僕があそこで気絶なんかしなければ…)
344: 2013/12/31(火) 09:49:06.52 ID:cPdKrLFw0
アルミン「くそっ!」
アルミン(はがゆい気持ちを抱えながら、僕は倉庫から出ようとした)
アニ「待って」
アルミン「…?」
アニ「最後に…これを渡しておくよ」
【訓練成績】
アルミン(はがゆい気持ちを抱えながら、僕は倉庫から出ようとした)
アニ「待って」
アルミン「…?」
アニ「最後に…これを渡しておくよ」
【訓練成績】
345: 2013/12/31(火) 10:02:31.29 ID:cPdKrLFw0
アルミン「…? これは?」
アニ「モノクマに頼んだらね…くれたんだ」
アニ「昨日までの訓練成績、それを全員分まとめたものだよ」
アルミン「訓練成績…?なんでそんなものを…」
アニ「ちなみにこの成績表、モノクマに頼んだのは
私が初めてじゃないらしいよ」
アニ「昨日の夜…エレンにせがまれて渡したみたいなんだ」
アルミン「えっ!?」
アニ「モノクマに頼んだらね…くれたんだ」
アニ「昨日までの訓練成績、それを全員分まとめたものだよ」
アルミン「訓練成績…?なんでそんなものを…」
アニ「ちなみにこの成績表、モノクマに頼んだのは
私が初めてじゃないらしいよ」
アニ「昨日の夜…エレンにせがまれて渡したみたいなんだ」
アルミン「えっ!?」
346: 2013/12/31(火) 10:16:58.23 ID:cPdKrLFw0
アルミン(慌てて成績表に目を落とす)
アルミン(アニの言った通り…そこには全員分の訓練成績がまとめられ、
付けられた点数によって順位が示されていた)
アルミン「…」
アルミン(特に不自然な点は見られない)
アルミン(おそらく…昨日までの訓練に参加した者であれば、
その順位は極めて妥当だと答えるだろう)
アルミン(アニの言った通り…そこには全員分の訓練成績がまとめられ、
付けられた点数によって順位が示されていた)
アルミン「…」
アルミン(特に不自然な点は見られない)
アルミン(おそらく…昨日までの訓練に参加した者であれば、
その順位は極めて妥当だと答えるだろう)
347: 2013/12/31(火) 10:30:23.97 ID:cPdKrLFw0
アルミン(…何だ?)
アルミン(アニが言うように、この成績表をエレンが欲したのだとすれば…
その理由は何だ?)
アルミン(アニはどうして…これに目を付けたんだ?)
アニ「行こう…ここまで来たらやるしかない」
アニ「逃げ道なんてどこにもないんだ」
アルミン「ねえ、アニ…」
アニ「…前にも言ったけど」
アニ「あんたには…期待してるから」
アルミン(アニが言うように、この成績表をエレンが欲したのだとすれば…
その理由は何だ?)
アルミン(アニはどうして…これに目を付けたんだ?)
アニ「行こう…ここまで来たらやるしかない」
アニ「逃げ道なんてどこにもないんだ」
アルミン「ねえ、アニ…」
アニ「…前にも言ったけど」
アニ「あんたには…期待してるから」
350: 2014/01/01(水) 04:04:27.92 ID:9jh2ND7u0
― 赤い扉 ―
アニ『施設の壁…このフロアの末端だね、そこに【赤い扉】があった』
エレン『…! まさか出口か!?』
アニ『さあね。どっちにしろ、そこも施錠されていたよ』
アルミン(初日の報告会でアニが言っていた赤い扉…)
アルミン(今や11人となった僕らは、
鍵の開いた扉を開けて中に入っていた)
アニ『施設の壁…このフロアの末端だね、そこに【赤い扉】があった』
エレン『…! まさか出口か!?』
アニ『さあね。どっちにしろ、そこも施錠されていたよ』
アルミン(初日の報告会でアニが言っていた赤い扉…)
アルミン(今や11人となった僕らは、
鍵の開いた扉を開けて中に入っていた)
351: 2014/01/01(水) 04:17:34.44 ID:9jh2ND7u0
コニー「ん?兵団裁判ってのはここでやるのか?」
モノクマ「そんな訳ないじゃん!!」
サシャ「ひいっ!?」
モノクマ「裁判所はここじゃないよ。もう少し進んだ先」
クリスタ「あの金網の扉のことを言ってるの…?」
モノクマ「そうそう。んじゃ、さっさと全員乗り込んじゃって」
モノクマ「そんな訳ないじゃん!!」
サシャ「ひいっ!?」
モノクマ「裁判所はここじゃないよ。もう少し進んだ先」
クリスタ「あの金網の扉のことを言ってるの…?」
モノクマ「そうそう。んじゃ、さっさと全員乗り込んじゃって」
352: 2014/01/01(水) 04:26:38.29 ID:9jh2ND7u0
アルミン(モノクマに促され、
次々と金網の扉に入っていく訓練兵達…)
アルミン(僕はさっきから、
その中の一人が気になって仕方なかった)
ミカサ「…」
次々と金網の扉に入っていく訓練兵達…)
アルミン(僕はさっきから、
その中の一人が気になって仕方なかった)
ミカサ「…」
353: 2014/01/01(水) 04:36:59.51 ID:9jh2ND7u0
ジャン『ミ…ミカサ…!?』
ミカサ『…』
ミーナ『え、なんで!?ちゃんと縛っておいたはずなのに…』
ミカサ『自分で解いた』
ライナー『…どうやって、ってのは聞かない方がいいんだろうな』
ミカサ『今朝は取り乱してしまって悪かった。私はもう大丈夫』
ミカサ『…』
ミーナ『え、なんで!?ちゃんと縛っておいたはずなのに…』
ミカサ『自分で解いた』
ライナー『…どうやって、ってのは聞かない方がいいんだろうな』
ミカサ『今朝は取り乱してしまって悪かった。私はもう大丈夫』
354: 2014/01/01(水) 04:39:40.63 ID:9jh2ND7u0
アルミン『ミ、ミカサ…本当に…』
ミカサ『私はもう大丈夫』
アルミン『でも…』
ミカサ『アルミン』
アルミン『え…?』
ミカサ『今は感傷的になってる場合じゃない』
ミカサ『私はもう大丈夫』
アルミン『でも…』
ミカサ『アルミン』
アルミン『え…?』
ミカサ『今は感傷的になってる場合じゃない』
355: 2014/01/01(水) 04:43:57.11 ID:9jh2ND7u0
アルミン(ミカサはああ言っていたけど…)
ミカサ「…」
アルミン(…ダメだ。考えたって仕方ない)
アルミン(本人が大丈夫だと言っている以上、
僕が何か言ったところでどうしようもないんだ)
アルミン(それに今は…)
ミカサ「…」
アルミン(…ダメだ。考えたって仕方ない)
アルミン(本人が大丈夫だと言っている以上、
僕が何か言ったところでどうしようもないんだ)
アルミン(それに今は…)
356: 2014/01/01(水) 05:09:25.71 ID:9jh2ND7u0
パンパン
アルミン(気を引き締めるように、自らの頬を両手で叩く)
アルミン(そうだ…今はそんな場合じゃない)
アルミン(ここで真実を言い当てなければ…
僕たちもエレンの後を追うことになるんだ)
アルミン「行こう、ミーナ」
アルミン(僕は傍らにいた人物に声をかけ、
金網の扉へと足を踏み出した)
アルミン(気を引き締めるように、自らの頬を両手で叩く)
アルミン(そうだ…今はそんな場合じゃない)
アルミン(ここで真実を言い当てなければ…
僕たちもエレンの後を追うことになるんだ)
アルミン「行こう、ミーナ」
アルミン(僕は傍らにいた人物に声をかけ、
金網の扉へと足を踏み出した)
357: 2014/01/01(水) 05:13:40.88 ID:9jh2ND7u0
ミーナ「…」
アルミン「…? ミーナ?」
ミーナ「…ごめんね、アルミン」
アルミン「えっ…」
ミーナ「私があの時…エレンを止めていれば…」
アルミン「…? ミーナ?」
ミーナ「…ごめんね、アルミン」
アルミン「えっ…」
ミーナ「私があの時…エレンを止めていれば…」
358: 2014/01/01(水) 05:20:41.11 ID:9jh2ND7u0
アルミン(…え?)
ミーナ「実はね…私、エレンに会ってるの」
ミーナ「あれは確か、昨夜のモノクマアナウンスがあった後…
午後10時半の前だったかな」
アルミン「…!!」
359: 2014/01/01(水) 05:26:14.68 ID:9jh2ND7u0
アルミン(午後10時半の前…)
アルミン(ライナーとベルトルトの話を聞いた後、
僕が部屋に戻った時間帯…!)
アルミン「そ、それで…エレンは何か言ってた!?」
ミーナ「うん、何て言うか…」
ミーナ「普通じゃなかったよ…」
アルミン(ライナーとベルトルトの話を聞いた後、
僕が部屋に戻った時間帯…!)
アルミン「そ、それで…エレンは何か言ってた!?」
ミーナ「うん、何て言うか…」
ミーナ「普通じゃなかったよ…」
360: 2014/01/01(水) 05:33:07.76 ID:9jh2ND7u0
ミーナ『エレン…?』
エレン『! ミーナか』
ミーナ『どうしたの?そんなに怖い顔して…』
エレン『…オレは』
ミーナ『え?』
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
エレン『! ミーナか』
ミーナ『どうしたの?そんなに怖い顔して…』
エレン『…オレは』
ミーナ『え?』
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
361: 2014/01/01(水) 05:42:58.61 ID:9jh2ND7u0
アルミン「“あいつの御守にはなりたくない”?」
ミーナ「うん…確かにそう言ってた」
アルミン「それで、その後は?」
ミーナ「わかんない…そのまま怖い顔してどこかに行っちゃったから…」
アルミン「…」
【ミーナの証言】
ミーナ「うん…確かにそう言ってた」
アルミン「それで、その後は?」
ミーナ「わかんない…そのまま怖い顔してどこかに行っちゃったから…」
アルミン「…」
【ミーナの証言】
362: 2014/01/01(水) 05:48:56.69 ID:9jh2ND7u0
エレン『それじゃあ駄目なんだッ…!』
アルミン(もしかして…)
モノクマ「おいコラ!そこの二人!」
アルミン「!」
モノクマ「何イチャついてんのさ!
そういうの見せつけられると腹立つんだけど」
363: 2014/01/01(水) 05:58:07.73 ID:9jh2ND7u0
アルミン「ごめん…今行くよ」
ミーナ「て、ていうか!そういうのじゃないから!」
モノクマ「顔真っ赤にして言われたって全然説得力ないよ?」
ミーナ「…!」
モノクマ「あーもう余計にムカつく!よし決めたぞ!
オマエラをおしおきする時は爆発させてやる!ってか爆発しろ!」
アルミン「縁起でもないこと言わないでよ…」
ミーナ「て、ていうか!そういうのじゃないから!」
モノクマ「顔真っ赤にして言われたって全然説得力ないよ?」
ミーナ「…!」
モノクマ「あーもう余計にムカつく!よし決めたぞ!
オマエラをおしおきする時は爆発させてやる!ってか爆発しろ!」
アルミン「縁起でもないこと言わないでよ…」
364: 2014/01/01(水) 06:07:59.77 ID:9jh2ND7u0
アニ「…ねえ、いつまで無駄話してるの」
モノクマ「ああ、メンゴメンゴ!全員乗ったね!
それじゃあ出発しましょーか!」
コニー「ん?ここでやるんじゃないのか?」
モノクマ「だから、こんな狭苦しい場所でやる訳ないじゃん…えいっ」
ポチッ
モノクマ「ああ、メンゴメンゴ!全員乗ったね!
それじゃあ出発しましょーか!」
コニー「ん?ここでやるんじゃないのか?」
モノクマ「だから、こんな狭苦しい場所でやる訳ないじゃん…えいっ」
ポチッ
365: 2014/01/01(水) 06:18:26.60 ID:9jh2ND7u0
ガコン
コニー「!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジャン「な…なんだ…!?」
ベルトルト「部屋が…動いてる!?」
モノクマ「いやっほうううううううう!」
モノクマ「上へ参りまーす!!」
コニー「!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジャン「な…なんだ…!?」
ベルトルト「部屋が…動いてる!?」
モノクマ「いやっほうううううううう!」
モノクマ「上へ参りまーす!!」
367: 2014/01/02(木) 06:59:15.53 ID:tMD8bq/+0
ウィィィィィィィィン
アルミン(僕たちが入った小部屋は、そのままゆっくりと上昇していった)
アルミン(ゴウン、ゴウンと耳障りな音を響かせながら…)
ユミル「…昇降機か」
クリスタ「え?」
ユミル「壁の上に馬や物資を載せるために作られた装置のことだ。
多分これもその一種だろう」
アルミン(僕たちが入った小部屋は、そのままゆっくりと上昇していった)
アルミン(ゴウン、ゴウンと耳障りな音を響かせながら…)
ユミル「…昇降機か」
クリスタ「え?」
ユミル「壁の上に馬や物資を載せるために作られた装置のことだ。
多分これもその一種だろう」
368: 2014/01/02(木) 07:05:18.23 ID:tMD8bq/+0
ウィィィィィィィィン
アルミン(僕らの不安な気持ちをよそに、
小部屋はどんどん上へと昇っていった…)
ユミル「…」
サシャ「…」
ミーナ「…」
アルミン(誰も何も話さない)
アルミン(重苦しい静寂…)
アルミン(僕らの不安な気持ちをよそに、
小部屋はどんどん上へと昇っていった…)
ユミル「…」
サシャ「…」
ミーナ「…」
アルミン(誰も何も話さない)
アルミン(重苦しい静寂…)
369: 2014/01/02(木) 07:10:09.91 ID:tMD8bq/+0
クリスタ「…」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
ジャン「…」
ミカサ「…」
アルミン(そして…)
370: 2014/01/02(木) 07:17:14.46 ID:tMD8bq/+0
― 裁判場 ―
モノクマ「にょほほ! いらっしゃ~い!」
モノクマ「どう、これって、
いかにも裁判場って感じじゃない?」
モノクマ「某Hクラスのリアルな再現性じゃない?」
ジャン「どこがだ…悪趣味な空間だぜ…」
モノクマ「はいはい、じゃあオマエラは、
自分の名前が書かれた席に着いてくださいな」
モノクマ「ハリーアップ、ハリーアップ!!」
モノクマ「にょほほ! いらっしゃ~い!」
モノクマ「どう、これって、
いかにも裁判場って感じじゃない?」
モノクマ「某Hクラスのリアルな再現性じゃない?」
ジャン「どこがだ…悪趣味な空間だぜ…」
モノクマ「はいはい、じゃあオマエラは、
自分の名前が書かれた席に着いてくださいな」
モノクマ「ハリーアップ、ハリーアップ!!」
371: 2014/01/02(木) 07:24:31.65 ID:tMD8bq/+0
アルミン(モノクマに言われるまま、
僕らは、指定された席へと向かった)
アルミン「…」
アルミン(一同が、円状に陣取るように配置された席…)
アルミン(みんなの顔が、
ぐるりと見回せるようになっている)
アニ「…」
コニー「…」
アルミン(互いの緊張感が、互いへと飛び火し…)
アルミン(その場の空気は、
一気に重苦しいものへと変化していった)
僕らは、指定された席へと向かった)
アルミン「…」
アルミン(一同が、円状に陣取るように配置された席…)
アルミン(みんなの顔が、
ぐるりと見回せるようになっている)
アニ「…」
コニー「…」
アルミン(互いの緊張感が、互いへと飛び火し…)
アルミン(その場の空気は、
一気に重苦しいものへと変化していった)
372: 2014/01/02(木) 07:28:56.30 ID:tMD8bq/+0
アルミン(そして、幕は開く…)
アルミン(命がけの裁判…)
アルミン(命がけの騙し合い…)
アルミン(命がけの裏切り…)
アルミン(命がけの謎解き…命がけの言い訳…命がけの信頼…)
アルミン(命がけの…兵団裁判……)
373: 2014/01/02(木) 07:37:44.65 ID:tMD8bq/+0
兵団裁判 開廷!
376: 2014/01/03(金) 18:17:29.11 ID:EB4Seubi0
モノクマ「まずは、兵団裁判の簡単な説明から始めましょう!」
モノクマ「兵団裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます」
モノクマ「正しいクロを指摘出来れば、クロだけがおしおき。
だけど…もし間違った人物をクロとした場合は…」
モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが
晴れて卒業となりまーす!」
モノクマ「兵団裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます」
モノクマ「正しいクロを指摘出来れば、クロだけがおしおき。
だけど…もし間違った人物をクロとした場合は…」
モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが
晴れて卒業となりまーす!」
377: 2014/01/03(金) 18:21:12.46 ID:EB4Seubi0
ライナー「…ちょっと待て」
モノクマ「はい?」
ライナー「議論の前に聞いておきたいんだが…あれってどういう意味だ?」
アルミン(ライナーの指差した先には、空いた席に立てられた顔写真があった)
アルミン(エレンの写真だ。大きなバッテン印が描かれている)
モノクマ「氏んだからって、仲間外れにするのは可哀想でしょ?
友情は生氏を飛び越えるんだよ」
ユミル「じゃああれは何だ?私たちは12人なのに、どうして席が16もあるんだよ」
モノクマ「深い意味はないよ。16人収容可能な裁判所ってだけ」
モノクマ「はい?」
ライナー「議論の前に聞いておきたいんだが…あれってどういう意味だ?」
アルミン(ライナーの指差した先には、空いた席に立てられた顔写真があった)
アルミン(エレンの写真だ。大きなバッテン印が描かれている)
モノクマ「氏んだからって、仲間外れにするのは可哀想でしょ?
友情は生氏を飛び越えるんだよ」
ユミル「じゃああれは何だ?私たちは12人なのに、どうして席が16もあるんだよ」
モノクマ「深い意味はないよ。16人収容可能な裁判所ってだけ」
378: 2014/01/03(金) 18:37:36.45 ID:EB4Seubi0
モノクマ「では、くだらない前置きはこれくらいにして、
とっとと始めちゃってくださいな!」
コニー「始めるっつってもよ、何を話し合えばいいんだ?」
ユミル「…ルール聞いてたのか?」
アニ「事件の状況を照らし合わせて、誰が殺人犯かを議論する」
アニ「もし当てることができれば犯人は処刑され、
外せば犯人以外が処刑される…そういうことだよ」
とっとと始めちゃってくださいな!」
コニー「始めるっつってもよ、何を話し合えばいいんだ?」
ユミル「…ルール聞いてたのか?」
アニ「事件の状況を照らし合わせて、誰が殺人犯かを議論する」
アニ「もし当てることができれば犯人は処刑され、
外せば犯人以外が処刑される…そういうことだよ」
379: 2014/01/03(金) 18:39:51.38 ID:EB4Seubi0
ジャン「んなもん全部…テメーの仕業だろ、モノクマ」
モノクマ「ボクはそんな事しないよっ! それだけは信じてっ!!」
モノクマ「規則違反をされない限りは、
ボクは自ら手を下したりしません」
モノクマ「この訓練兵生活の趣旨に反するような事は
決してしませんッ!」
モノクマ「ボクって、クマ1倍ルールにはうるさいって
サファリパークでも有名だったんだから!!」
モノクマ「ボクはそんな事しないよっ! それだけは信じてっ!!」
モノクマ「規則違反をされない限りは、
ボクは自ら手を下したりしません」
モノクマ「この訓練兵生活の趣旨に反するような事は
決してしませんッ!」
モノクマ「ボクって、クマ1倍ルールにはうるさいって
サファリパークでも有名だったんだから!!」
380: 2014/01/03(金) 18:52:31.41 ID:EB4Seubi0
アルミン(ついに始まった兵団裁判…)
アルミン(開廷早々に混沌となる裁判場…)
ガヤガヤ ガヤガヤ…
ザワザワザワザワ…
アルミン(そこに最初の一石を投じたのは…)
アルミン(あの人だった)
アルミン(開廷早々に混沌となる裁判場…)
ガヤガヤ ガヤガヤ…
ザワザワザワザワ…
アルミン(そこに最初の一石を投じたのは…)
アルミン(あの人だった)
381: 2014/01/03(金) 18:55:27.59 ID:EB4Seubi0
ミカサ「犯人ならもう判っている」
アルミン「…え?」
ミカサ「犯人はあなた達以外には考えられない」
ミカサ「そうでしょう?」
ミカサ「ライナー、ベルトルト」
382: 2014/01/03(金) 19:04:35.58 ID:EB4Seubi0
ライナー「…!!」
ベルトルト「なっ…何を言っているんだ!
僕たちはそんな…」
ミカサ「とぼけたって無駄。私は聞いている」
ライナー「なに…?」
ミカサ「私は…昨日の夜に聞いている」
ミカサ「あなた達が【裏切り者】だという証拠を!!」
ベルトルト「なっ…何を言っているんだ!
僕たちはそんな…」
ミカサ「とぼけたって無駄。私は聞いている」
ライナー「なに…?」
ミカサ「私は…昨日の夜に聞いている」
ミカサ「あなた達が【裏切り者】だという証拠を!!」
383: 2014/01/03(金) 19:08:20.65 ID:EB4Seubi0
― 議 論 開 始 ―
▶【兵団規則】
384: 2014/01/03(金) 19:18:49.51 ID:EB4Seubi0
ミカサ「私は聞いている」
ミカサ「その二人は昨日の夜に…」
ミカサ「自分たちは記憶喪失だとアルミンに打ち明けていた」
ライナー「…!!」
ミーナ「記憶喪失…?」
ミカサ「そんな都合のいい話…ある訳がない」
ミカサ「つまりそれこそが、二人が裏切り者であるという証拠…」
ミカサ「【二人が共謀して】エレンを頃したという何よりの証拠!」
ベルトルト「ちょ…ちょっと待ってくれ!」
ユミル「なあ、一体何の話をしてるんだ?」
アルミン(ミカサ…やっぱり冷静じゃない)
ミカサ「その二人は昨日の夜に…」
ミカサ「自分たちは記憶喪失だとアルミンに打ち明けていた」
ライナー「…!!」
ミーナ「記憶喪失…?」
ミカサ「そんな都合のいい話…ある訳がない」
ミカサ「つまりそれこそが、二人が裏切り者であるという証拠…」
ミカサ「【二人が共謀して】エレンを頃したという何よりの証拠!」
ベルトルト「ちょ…ちょっと待ってくれ!」
ユミル「なあ、一体何の話をしてるんだ?」
アルミン(ミカサ…やっぱり冷静じゃない)
385: 2014/01/03(金) 19:21:01.34 ID:EB4Seubi0
ミカサ「私は聞いている」
ミカサ「その二人は昨日の夜に…」
ミカサ「自分たちは記憶喪失だとアルミンに打ち明けていた」
ライナー「…!!」
ミーナ「記憶喪失…?」
ミカサ「そんな都合のいい話…ある訳がない」
ミカサ「つまりそれこそが、二人が裏切り者であるという証拠…」
ミカサ「【二人が共謀して】
それは違うよ!
ミカサ「その二人は昨日の夜に…」
ミカサ「自分たちは記憶喪失だとアルミンに打ち明けていた」
ライナー「…!!」
ミーナ「記憶喪失…?」
ミカサ「そんな都合のいい話…ある訳がない」
ミカサ「つまりそれこそが、二人が裏切り者であるという証拠…」
ミカサ「【二人が共謀して】
それは違うよ!
386: 2014/01/03(金) 19:27:57.56 ID:EB4Seubi0
アルミン「ミカサ、ちょっと待って。
二人が共謀したっていう線はかなり薄いと思うよ」
ミカサ「…何を言うの…アルミン…」
アルミン「兵団規則だよ。あれを思い出して欲しいんだ」
7 仲間の誰かを頃したクロは“卒業”となりますが、
自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。
8 訓練兵内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、
訓練兵全員参加が義務付けられる兵団裁判が行われます。
9 兵団裁判で正しいクロを指摘した場合は、
クロだけが処刑されます。
10 兵団裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、
クロだけが卒業となり、残りの訓練兵は全員処刑です。
二人が共謀したっていう線はかなり薄いと思うよ」
ミカサ「…何を言うの…アルミン…」
アルミン「兵団規則だよ。あれを思い出して欲しいんだ」
7 仲間の誰かを頃したクロは“卒業”となりますが、
自分がクロだと他の訓練兵に知られてはいけません。
8 訓練兵内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、
訓練兵全員参加が義務付けられる兵団裁判が行われます。
9 兵団裁判で正しいクロを指摘した場合は、
クロだけが処刑されます。
10 兵団裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、
クロだけが卒業となり、残りの訓練兵は全員処刑です。
387: 2014/01/03(金) 19:49:45.57 ID:EB4Seubi0
アルミン「ここでいう“クロ”っていうのは殺人犯…
つまり実際に殺人を行った人物だと定義づけられているよね?」
ミカサ「それがどうしたと言うの。今回はその二人がクロだっただけ」
アルミン「いや…人を頃すってことは、
その人に致命傷を与えるってことなんだ」
アルミン「特殊なケースを除けば、
人が氏ぬ致命傷っていうのは一つだけなんだよ」
ミカサ「…よくわからない。何が言いたいの」
アルミン「つまり、致命傷が一つだけだということは、
それを与えた人間も一人だけということになる」
アルミン「だって…二人以上の人間が同時に一つの致命傷を与えたなんて、
なんだか不自然じゃない?」
つまり実際に殺人を行った人物だと定義づけられているよね?」
ミカサ「それがどうしたと言うの。今回はその二人がクロだっただけ」
アルミン「いや…人を頃すってことは、
その人に致命傷を与えるってことなんだ」
アルミン「特殊なケースを除けば、
人が氏ぬ致命傷っていうのは一つだけなんだよ」
ミカサ「…よくわからない。何が言いたいの」
アルミン「つまり、致命傷が一つだけだということは、
それを与えた人間も一人だけということになる」
アルミン「だって…二人以上の人間が同時に一つの致命傷を与えたなんて、
なんだか不自然じゃない?」
388: 2014/01/03(金) 20:02:57.02 ID:EB4Seubi0
コニー「?? なあ、さっぱり話についていけてねーんだけど…」
アニ「つまりこういうことだよ。
被害者が一人だった場合、殺人犯も一人だけ」
アニ「ミカサが主張するように、その二人が共謀していた場合…」
アニ「殺人を実行したのはどちらか一人だけで、
もう一人はそれ以外…現場工作なんかを手伝ったってことになる」
アニ「兵団規則に当てはめてみると、殺人を実行したのがクロ、
その手伝いをしたのがシロってことになるんだよ」
アニ「つまりこういうことだよ。
被害者が一人だった場合、殺人犯も一人だけ」
アニ「ミカサが主張するように、その二人が共謀していた場合…」
アニ「殺人を実行したのはどちらか一人だけで、
もう一人はそれ以外…現場工作なんかを手伝ったってことになる」
アニ「兵団規則に当てはめてみると、殺人を実行したのがクロ、
その手伝いをしたのがシロってことになるんだよ」
389: 2014/01/03(金) 20:13:06.37 ID:EB4Seubi0
サシャ「…すみません、私もよく理解できません」
アルミン「要するに、現場工作なんかを手伝ったところでシロはシロなんだ。
殺人を犯していない限り、クロにはなり得ないんだよ」
ユミル「…なるほどな。卒業できるのは実行犯であるクロだけ」
ユミル「つまり共謀して手伝ったところで、
クロじゃない方には何の得にもならないってことか」
クリスタ「と、得にならないどころか…」
ミーナ「他のメンバーと一緒に殺されちゃうんだから、それこそ大損だよね…」
アルミン「要するに、現場工作なんかを手伝ったところでシロはシロなんだ。
殺人を犯していない限り、クロにはなり得ないんだよ」
ユミル「…なるほどな。卒業できるのは実行犯であるクロだけ」
ユミル「つまり共謀して手伝ったところで、
クロじゃない方には何の得にもならないってことか」
クリスタ「と、得にならないどころか…」
ミーナ「他のメンバーと一緒に殺されちゃうんだから、それこそ大損だよね…」
390: 2014/01/03(金) 20:23:24.77 ID:EB4Seubi0
アルミン「これが二人が共謀していないっていう根拠だよ」
アルミン「…どうかな、ミカサ?」
ミカサ「…っ!」
モノクマ「うぷぷ…なかなかやるねぇ、アルレルトくん」
モノクマ「規則の条文からそこまで導き出せるなんて、
とんだダークホースが現れたものですなぁ!」
ジャン「ちなみに確認しておくけどよ…
今言ったように、共犯者の可能性は省いていいんだな?」
モノクマ「うん、省いていいよ」
モノクマ「今回の事件に【共犯者はいません】。
オマエラが見つけるべきはクロただ一人…それだけなのです!」
アルミン「…どうかな、ミカサ?」
ミカサ「…っ!」
モノクマ「うぷぷ…なかなかやるねぇ、アルレルトくん」
モノクマ「規則の条文からそこまで導き出せるなんて、
とんだダークホースが現れたものですなぁ!」
ジャン「ちなみに確認しておくけどよ…
今言ったように、共犯者の可能性は省いていいんだな?」
モノクマ「うん、省いていいよ」
モノクマ「今回の事件に【共犯者はいません】。
オマエラが見つけるべきはクロただ一人…それだけなのです!」
394: 2014/01/04(土) 10:35:55.23 ID:gIOVaPVL0
モノクマ「では、無事に疑問を解消したところで、
とっとと再開させちゃってくださいな!」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ!疑問ならまだあるぞ!」
モノクマ「はい?」
クリスタ「ライナーとベルトルトが記憶喪失…
確かにそう言ってたよね?」
ライナー「…!!」
クリスタ「ミカサ…どういう事なのか、
もう一度説明してくれないかな」
とっとと再開させちゃってくださいな!」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ!疑問ならまだあるぞ!」
モノクマ「はい?」
クリスタ「ライナーとベルトルトが記憶喪失…
確かにそう言ってたよね?」
ライナー「…!!」
クリスタ「ミカサ…どういう事なのか、
もう一度説明してくれないかな」
395: 2014/01/04(土) 10:47:57.31 ID:gIOVaPVL0
ミカサ「…」
アルミン「ミカサ…」
ミカサ「…」
アニ「ミカサ、話して」
ミカサ「…」
ミカサ「…昨日の夜」
ミカサ「あれはそう、モノクマの“声”が聞こえてきた時間…
午後10時ごろだった」
アルミン「ミカサ…」
ミカサ「…」
アニ「ミカサ、話して」
ミカサ「…」
ミカサ「…昨日の夜」
ミカサ「あれはそう、モノクマの“声”が聞こえてきた時間…
午後10時ごろだった」
396: 2014/01/04(土) 11:00:21.06 ID:gIOVaPVL0
アルミン『え…?』
ライナー『俺とベルトルトには、
この施設に連れて来られるまでの記憶が一切なかった』
ライナー『自分の出身はもちろん、家族の名前や
小さい頃の思い出なんかが全部…抜け落ちてしまっているんだ』
アルミン『き、記憶が…ない?』
ベルトルト『唯一覚えていたのは自分の名前と、
日常生活や壁の中についての知識…』
ベルトルト『それと、“自分は兵士にならなきゃいけない”っていう…
異様な使命感だけなんだよ』
ライナー『俺とベルトルトには、
この施設に連れて来られるまでの記憶が一切なかった』
ライナー『自分の出身はもちろん、家族の名前や
小さい頃の思い出なんかが全部…抜け落ちてしまっているんだ』
アルミン『き、記憶が…ない?』
ベルトルト『唯一覚えていたのは自分の名前と、
日常生活や壁の中についての知識…』
ベルトルト『それと、“自分は兵士にならなきゃいけない”っていう…
異様な使命感だけなんだよ』
397: 2014/01/04(土) 11:16:22.42 ID:gIOVaPVL0
ミカサ「エレンを探していたとき、
その二人とアルミンが一緒にいるのを見た」
ミカサ「気になったので…物陰から様子を伺っていたら、
二人がアルミンにそんな話をしていた」
アルミン『そうなんだ…僕はてっきり、
二人は古くからの友人だと思っていたんだけど』
ライナー『…信じられねえのはわかる。
だから俺たちも言い出せなかった』
ライナー『特に【裏切り者】の存在が示唆された今…
真っ先に怪しまれるのは俺たちだろうからな』
その二人とアルミンが一緒にいるのを見た」
ミカサ「気になったので…物陰から様子を伺っていたら、
二人がアルミンにそんな話をしていた」
アルミン『そうなんだ…僕はてっきり、
二人は古くからの友人だと思っていたんだけど』
ライナー『…信じられねえのはわかる。
だから俺たちも言い出せなかった』
ライナー『特に【裏切り者】の存在が示唆された今…
真っ先に怪しまれるのは俺たちだろうからな』
398: 2014/01/04(土) 13:13:31.21 ID:gIOVaPVL0
ミカサ「そして二人は…」
ミカサ「アルミンに口止めもしていた…!」
ベルトルト『…ねえアルミン、
虫のいい頼みだっていうのは承知してる。だけど…』
アルミン『…わかってる。この件は誰にも言わないよ』
ライナー『…すまねえな』
ミカサ「これが二人を怪しいと思う根拠」
ミカサ「確かに共謀していた線は薄いかもしれない…
でもだからと言って、二人への疑惑が晴れたわけじゃない!」
ベルトルト「ミ、ミカサ!だから僕たちは!」
ミカサ「黙れ!二人のどちらかが勝手に動いたか、
自らの犠牲を覚悟で手伝っていた可能性もある!」
ミカサ「アルミンに口止めもしていた…!」
ベルトルト『…ねえアルミン、
虫のいい頼みだっていうのは承知してる。だけど…』
アルミン『…わかってる。この件は誰にも言わないよ』
ライナー『…すまねえな』
ミカサ「これが二人を怪しいと思う根拠」
ミカサ「確かに共謀していた線は薄いかもしれない…
でもだからと言って、二人への疑惑が晴れたわけじゃない!」
ベルトルト「ミ、ミカサ!だから僕たちは!」
ミカサ「黙れ!二人のどちらかが勝手に動いたか、
自らの犠牲を覚悟で手伝っていた可能性もある!」
399: 2014/01/04(土) 13:22:51.93 ID:gIOVaPVL0
アニ「…なるほどね。それぞれの言い分は理解できたよ」
ベルトルト「アニ、信じてくれ!僕たちは誓って…」
アニ「で、この話を聞いた上でみんなに確認するけど…」
コニー「?」
アニ「この中で…」
アニ「その二人のように、自分の記憶がない人はいる?」
ベルトルト「アニ、信じてくれ!僕たちは誓って…」
アニ「で、この話を聞いた上でみんなに確認するけど…」
コニー「?」
アニ「この中で…」
アニ「その二人のように、自分の記憶がない人はいる?」
404: 2014/01/05(日) 13:08:13.13 ID:RSycHaF10
ミーナ「えっ…」
サシャ「記憶…ですか?」
アニ「そう。他にいる?」
コニー「俺はあるぞ。父ちゃんや母ちゃん、
兄弟の名前だってちゃんと言えるし」
ジャン「右に同じだ」
クリスタ「私も…小さい頃の記憶、あるよ」
アニ「…そっか」
アニ「やっぱりみんな気付いてないんだね」
サシャ「記憶…ですか?」
アニ「そう。他にいる?」
コニー「俺はあるぞ。父ちゃんや母ちゃん、
兄弟の名前だってちゃんと言えるし」
ジャン「右に同じだ」
クリスタ「私も…小さい頃の記憶、あるよ」
アニ「…そっか」
アニ「やっぱりみんな気付いてないんだね」
405: 2014/01/05(日) 13:22:41.29 ID:RSycHaF10
アルミン(…え?)
モノクマ「ボクもあるよ。付き合ってた雌ネコの性癖とか、
サポートセンターのお姉さんの3サイズだってちゃんと言えるし」
ユミル「お前には聞いてねえよ」
モノクマ「ていうかさぁ、なんだか話逸れてない?」
モノクマ「今議論してるのは『イェーガーくんを頃したのは誰か』であって、
『裏切り者は誰か』ではないんだよ?」
407: 2014/01/05(日) 13:34:45.72 ID:RSycHaF10
ミーナ「別に逸れてないでしょ。この中に裏切り者がいるんだとしたら、
そいつが殺人犯だって考えるのが自然なんじゃないの?」
モノクマ「自然?何が自然なの?無農薬栽培か何か?」
モノクマ「短絡的だなあ。実に短絡的。
そうやって思考停止するから、今時の子どもは学力不足なんて言われるんだよ」
アニ「…ずいぶん突っかかってくるんだね。
それ以上触れられたら不都合な事でもあるの?」
モノクマ「キミの方こそ。そういうあからさまな話題転換って、
いかにも犯人がやりそうな戦略じゃない?」
そいつが殺人犯だって考えるのが自然なんじゃないの?」
モノクマ「自然?何が自然なの?無農薬栽培か何か?」
モノクマ「短絡的だなあ。実に短絡的。
そうやって思考停止するから、今時の子どもは学力不足なんて言われるんだよ」
アニ「…ずいぶん突っかかってくるんだね。
それ以上触れられたら不都合な事でもあるの?」
モノクマ「キミの方こそ。そういうあからさまな話題転換って、
いかにも犯人がやりそうな戦略じゃない?」
408: 2014/01/05(日) 13:54:10.04 ID:RSycHaF10
コニー「…ってことは、まさかアニが!?」
アニ「…」
アルミン「ちょ、ちょっと待って。
そんな事で犯人を決めたら、それこそ短絡的だよ」
アルミン「まずはさ…既にわかっている事から話し合ってみない?」
クリスタ「既にわかっている事…?」
アニ「…」
アルミン「ちょ、ちょっと待って。
そんな事で犯人を決めたら、それこそ短絡的だよ」
アルミン「まずはさ…既にわかっている事から話し合ってみない?」
クリスタ「既にわかっている事…?」
409: 2014/01/05(日) 13:58:01.34 ID:RSycHaF10
― 議 論 開 始 ―
▶【モノクマファイル 1】
【クリスタの証言】
【兵団規則】
410: 2014/01/05(日) 14:08:28.63 ID:RSycHaF10
アルミン「悔しいけど、モノクマの言う事にも一理あるよ」
アルミン「今僕たちが見つけ出すべきなのは裏切り者じゃない…」
アルミン「エレンを頃した犯人なんだ」
ミーナ「だからさ、単純に【裏切り者=殺人犯】なんじゃないの?」
アルミン「そんな風に考えてたらキリがないよ」
アルミン「もっと地に足を付けて…わかっている事から考えてみよう」
コニー「けどよ…ただでさえ今回の一件はわからない事だらけなんだぜ?」
コニー「むしろ、【わかってる事なんて一つもない】って」
アルミン(確かに…今回の事件にはわからない事が多過ぎる)
アルミン(でも、まったくわからないって訳でもないはずだ)
アルミン「今僕たちが見つけ出すべきなのは裏切り者じゃない…」
アルミン「エレンを頃した犯人なんだ」
ミーナ「だからさ、単純に【裏切り者=殺人犯】なんじゃないの?」
アルミン「そんな風に考えてたらキリがないよ」
アルミン「もっと地に足を付けて…わかっている事から考えてみよう」
コニー「けどよ…ただでさえ今回の一件はわからない事だらけなんだぜ?」
コニー「むしろ、【わかってる事なんて一つもない】って」
アルミン(確かに…今回の事件にはわからない事が多過ぎる)
アルミン(でも、まったくわからないって訳でもないはずだ)
411: 2014/01/05(日) 14:12:21.38 ID:RSycHaF10
アルミン「悔しいけど、モノクマの言う事にも一理あるよ」
アルミン「今僕たちが見つけ出すべきなのは裏切り者じゃない…」
アルミン「エレンを頃した犯人なんだ」
ミーナ「だからさ、単純に【裏切り者=殺人犯】なんじゃないの?」
アルミン「そんな風に考えてたらキリがないよ」
アルミン「もっと地に足を付けて…わかっている事から考えてみよう」
コニー「けどよ…ただでさえ今回の一件はわからない事だらけなんだぜ?」
コニー「むしろ、【わかってる事なんて一つもない】
それは違うよ!
アルミン「今僕たちが見つけ出すべきなのは裏切り者じゃない…」
アルミン「エレンを頃した犯人なんだ」
ミーナ「だからさ、単純に【裏切り者=殺人犯】なんじゃないの?」
アルミン「そんな風に考えてたらキリがないよ」
アルミン「もっと地に足を付けて…わかっている事から考えてみよう」
コニー「けどよ…ただでさえ今回の一件はわからない事だらけなんだぜ?」
コニー「むしろ、【わかってる事なんて一つもない】
それは違うよ!
412: 2014/01/05(日) 14:22:12.84 ID:RSycHaF10
アルミン「いや、わかってる事ならあったはずだよ」
コニー「え?」
アルミン「モノクマファイルだよ。コニーだって貰ってるよね?」
コニー「黒い冊子のことか?胡散臭くて読むのやめたけど」
ジャン「…難しい語句が多くて、の間違いじゃないのか?」
コニー「え?」
アルミン「モノクマファイルだよ。コニーだって貰ってるよね?」
コニー「黒い冊子のことか?胡散臭くて読むのやめたけど」
ジャン「…難しい語句が多くて、の間違いじゃないのか?」
413: 2014/01/05(日) 14:33:56.66 ID:RSycHaF10
クリスタ「けど…コニーが言いたい事もわかるよ。
だって、モノクマから渡された物なんだし…」
モノクマ「コラーッ!どこまで疑り深いんだよチミは!」
モノクマ「そもそもさぁ、あのファイルは
ボクの親切心の塊なんだよ?」
ユミル「…そういうところが胡散臭いんだよ」
モノクマ「あのねぇ…あのファイルはね、
いわば兵団裁判をスムーズに進める為の潤滑剤なんだ」
モノクマ「議論が滞ったとき…ちょうど今のような状態のときに、
助け舟としてオマエラを支えてくれる存在なんだ」
モノクマ「冷静に考えてみなよ。
ボクがそんなキーアイテムに不正を施すと思う?」
だって、モノクマから渡された物なんだし…」
モノクマ「コラーッ!どこまで疑り深いんだよチミは!」
モノクマ「そもそもさぁ、あのファイルは
ボクの親切心の塊なんだよ?」
ユミル「…そういうところが胡散臭いんだよ」
モノクマ「あのねぇ…あのファイルはね、
いわば兵団裁判をスムーズに進める為の潤滑剤なんだ」
モノクマ「議論が滞ったとき…ちょうど今のような状態のときに、
助け舟としてオマエラを支えてくれる存在なんだ」
モノクマ「冷静に考えてみなよ。
ボクがそんなキーアイテムに不正を施すと思う?」
414: 2014/01/05(日) 14:54:54.02 ID:RSycHaF10
サシャ「すみません…冷静に考えてみても、
不正を施す光景しか浮かばないんですが…」
モノクマ「ショボーン…そこまで言われちゃったらぐうの音も出ないよ…」
モノクマ「じゃあ好きにすれば…好きに疑って、間違った結論に達して、
みんなで仲良く処刑されちゃえば…?」
サシャ「い、いじけないでくださいよ!」
ライナー「…だが、これはモノクマの言う通りだろう。
信じない事には何も始まらないんじゃないか?」
ミカサ「裏切り者が何を言う…!」
ライナー「そう思うならそれでも構わん。
ただな…これだけは言っておくぜ」
ライナー「エレンの仇をとりたいのなら、もう少し頭を冷やせ」
不正を施す光景しか浮かばないんですが…」
モノクマ「ショボーン…そこまで言われちゃったらぐうの音も出ないよ…」
モノクマ「じゃあ好きにすれば…好きに疑って、間違った結論に達して、
みんなで仲良く処刑されちゃえば…?」
サシャ「い、いじけないでくださいよ!」
ライナー「…だが、これはモノクマの言う通りだろう。
信じない事には何も始まらないんじゃないか?」
ミカサ「裏切り者が何を言う…!」
ライナー「そう思うならそれでも構わん。
ただな…これだけは言っておくぜ」
ライナー「エレンの仇をとりたいのなら、もう少し頭を冷やせ」
415: 2014/01/05(日) 15:06:01.77 ID:RSycHaF10
ミカサ「何をっ…!!」
アニ「ミカサ、落ち着いて。このままじゃ話が進まないよ」
ミカサ「…ッ」
アニ「…議論を戻そう。ここからは、
モノクマファイルが正しいという前提で考えていくよ」
アニ「あのファイルによると、この事件を語る上では欠かせない、
ある重要な情報が記されていたね」
コニー「ある重要な情報…?」
アニ「アルミンならわかってるでしょ?」
アニ「ミカサ、落ち着いて。このままじゃ話が進まないよ」
ミカサ「…ッ」
アニ「…議論を戻そう。ここからは、
モノクマファイルが正しいという前提で考えていくよ」
アニ「あのファイルによると、この事件を語る上では欠かせない、
ある重要な情報が記されていたね」
コニー「ある重要な情報…?」
アニ「アルミンならわかってるでしょ?」
416: 2014/01/05(日) 15:09:34.95 ID:RSycHaF10
アルミン(アニの言う重要な情報とは…)
▶【エレンの氏因】
【エレンの性別】
【エレンの好物】
これだ!
▶【エレンの氏因】
【エレンの性別】
【エレンの好物】
これだ!
417: 2014/01/05(日) 15:19:13.65 ID:RSycHaF10
アルミン「それって、エレンの氏因だよね?」
アニ「そう。モノクマファイルによると、
エレンの氏因は頭部への打撃による頭蓋内圧の上昇…」
アニ「これは実際に捜査した所見とも一致するんだよ。
エレンの身体には、頭部以外の外傷は見られなかった」
ユミル「私も確認したが、それは間違いない。つまり…」
ライナー「少なくともその点においては、
モノクマファイルにある内容が嘘ではないということだな」
アニ「そう。モノクマファイルによると、
エレンの氏因は頭部への打撃による頭蓋内圧の上昇…」
アニ「これは実際に捜査した所見とも一致するんだよ。
エレンの身体には、頭部以外の外傷は見られなかった」
ユミル「私も確認したが、それは間違いない。つまり…」
ライナー「少なくともその点においては、
モノクマファイルにある内容が嘘ではないということだな」
418: 2014/01/05(日) 15:31:37.11 ID:RSycHaF10
アルミン(エレンの氏因は頭部への打撃によるもの…)
アルミン(これだけで何かが決まる訳じゃないけど…
それでも、これは間違いなく重要な情報だ)
アニ「エレンの氏因…これが一つ目」
コニー「ん? まだあんのか?」
アニ「重要な情報はもう一つあった…」
アニ「…そうだよね、アルミン?」
アルミン(これだけで何かが決まる訳じゃないけど…
それでも、これは間違いなく重要な情報だ)
アニ「エレンの氏因…これが一つ目」
コニー「ん? まだあんのか?」
アニ「重要な情報はもう一つあった…」
アニ「…そうだよね、アルミン?」
419: 2014/01/05(日) 15:36:18.96 ID:RSycHaF10
アルミン(もう一つの重要な情報とは…)
【犯人の名前】
【犯人の性別】
▶【エレンの氏亡時刻】
これだ!
【犯人の名前】
【犯人の性別】
▶【エレンの氏亡時刻】
これだ!
420: 2014/01/05(日) 15:50:25.73 ID:RSycHaF10
アルミン「エレンの氏亡時刻…だよね」
アニ「その通り。モノクマファイルには氏因の他に、
氏亡時刻が午前1時半頃だと明記されている」
コニー「それって夜中じゃねーか!」
ミーナ「今更!?」
ジャン「でも、それがどうしたんだ?
そんな事もうわかり切ってるっつーか…」
アニ「わかり切ってるなら…わかるでしょ?」
ジャン「は?」
アルミン(アニは何を言おうとしているのか…)
アルミン(わかる気がする…何か…)
アルミン(何か閃きそうだ…)
アニ「その通り。モノクマファイルには氏因の他に、
氏亡時刻が午前1時半頃だと明記されている」
コニー「それって夜中じゃねーか!」
ミーナ「今更!?」
ジャン「でも、それがどうしたんだ?
そんな事もうわかり切ってるっつーか…」
アニ「わかり切ってるなら…わかるでしょ?」
ジャン「は?」
アルミン(アニは何を言おうとしているのか…)
アルミン(わかる気がする…何か…)
アルミン(何か閃きそうだ…)
421: 2014/01/05(日) 15:58:43.84 ID:RSycHaF10
― 閃 き ア ナ グ ラ ム 開 始 ―
422: 2014/01/05(日) 16:05:12.87 ID:RSycHaF10
イ バ ア リ
ア バ イ リ
ア リ イ バ
ア リ バ イ
そうか わかったぞ!
423: 2014/01/05(日) 16:13:32.30 ID:RSycHaF10
アルミン「そうだ!アリバイだ!」
サシャ「ア…アリバイ?」
アルミン「エレンの氏亡時刻は既にわかっている…」
アルミン「ということは、その時間帯のみんなのアリバイを確認すれば、
犯人も絞り込めるんじゃないかな!?」
クリスタ「そっか…氏亡時刻っていうのはつまり、
エレンが殺された時刻ってことだもんね」
ユミル「その時間帯にアリバイのない人間が必然的に怪しくなる…
そういうことか?」
サシャ「ア…アリバイ?」
アルミン「エレンの氏亡時刻は既にわかっている…」
アルミン「ということは、その時間帯のみんなのアリバイを確認すれば、
犯人も絞り込めるんじゃないかな!?」
クリスタ「そっか…氏亡時刻っていうのはつまり、
エレンが殺された時刻ってことだもんね」
ユミル「その時間帯にアリバイのない人間が必然的に怪しくなる…
そういうことか?」
426: 2014/01/06(月) 17:19:27.86 ID:ZBi82++Q0
アニ「まあ、怪しいとまでは言い切れないけど…
参考にはなると思うよ」
ベルトルト「でも、それって夜中の1時半だよね。
そんな時間のアリバイがある人なんているの?」
コニー「だよなあ…俺なんか部屋で爆睡してたし」
ユミル「私はあるぞ」
コニー「え?」
ユミル「私とクリスタはあの夜一緒に過ごしてたからな」
参考にはなると思うよ」
ベルトルト「でも、それって夜中の1時半だよね。
そんな時間のアリバイがある人なんているの?」
コニー「だよなあ…俺なんか部屋で爆睡してたし」
ユミル「私はあるぞ」
コニー「え?」
ユミル「私とクリスタはあの夜一緒に過ごしてたからな」
427: 2014/01/06(月) 17:25:48.20 ID:ZBi82++Q0
ジャン「はあ!?」
ライナー「い、一緒って…クリスタと寝たのか!?」
ユミル「ああ。『ユミル怖いよ一緒に寝て』って、
涙目になって頼まれたもんで」
クリスタ「頼んでないっ!ユ、ユミルの部屋で話し込んでたら
うっかり寝ちゃっただけでしょ!」
ライナー「なんて羨ま…」
アニ「…」
ライナー「…じゃなかった。それって規則違反じゃないのか?」
ライナー「い、一緒って…クリスタと寝たのか!?」
ユミル「ああ。『ユミル怖いよ一緒に寝て』って、
涙目になって頼まれたもんで」
クリスタ「頼んでないっ!ユ、ユミルの部屋で話し込んでたら
うっかり寝ちゃっただけでしょ!」
ライナー「なんて羨ま…」
アニ「…」
ライナー「…じゃなかった。それって規則違反じゃないのか?」
428: 2014/01/06(月) 17:37:20.32 ID:ZBi82++Q0
3 就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。
他の部屋での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。
ベルトルト「個室以外で寝る事は禁止されてたけど…
他人の個室で寝る事までは禁止されてなかったから…」
ベルトルト「だから、問題ないって事なんじゃないかな」
モノクマ「うん、問題ないね」
モノクマ「男女の寝泊りなら色々と言いたいところだけど、
ユミルさんはああ見えて女の子だし…」
モノクマ「…ハッ!もしかして二人はそっち系なの!?
闇夜に咲く一輪の百合だったり!?」
ユミル「いちいちうるさい野郎だな…」
429: 2014/01/06(月) 18:01:51.75 ID:ZBi82++Q0
コニー「つーかお前らって、そんなに仲良かったっけ?」
ユミル「何言ってんだ。私とクリスタはずっとラブラブだったろ」
クリスタ「ラ、ラブラブって…」
ミーナ「でも、これではっきりしたね。
少なくともその二人にはアリバイがあった…」
ジャン「逆に言うと、他は全員アリバイなしってことか…
全然絞れてねえな」
ユミル「何言ってんだ。私とクリスタはずっとラブラブだったろ」
クリスタ「ラ、ラブラブって…」
ミーナ「でも、これではっきりしたね。
少なくともその二人にはアリバイがあった…」
ジャン「逆に言うと、他は全員アリバイなしってことか…
全然絞れてねえな」
430: 2014/01/06(月) 18:07:31.15 ID:ZBi82++Q0
ユミル「いや…そうでもないぞ」
ジャン「あん?」
ユミル「確かに、私とクリスタ以外に
アリバイのあるヤツはいない…」
ユミル「だが一人だけ…
“不自然に”アリバイのないヤツがいたんだ」
ユミル「そうだよなぁ? 芋女」
サシャ「…!!」
ジャン「あん?」
ユミル「確かに、私とクリスタ以外に
アリバイのあるヤツはいない…」
ユミル「だが一人だけ…
“不自然に”アリバイのないヤツがいたんだ」
ユミル「そうだよなぁ? 芋女」
サシャ「…!!」
432: 2014/01/07(火) 12:00:28.33 ID:ResqLu8U0
― 議 論 開 始 ―
【クリスタの証言】
【ライナーとベルトルトの証言】
▶【サシャの証言】
【ミーナの証言】
433: 2014/01/07(火) 12:15:11.70 ID:ResqLu8U0
ベルトルト「不自然にアリバイがない…?」
ユミル「昨日の夜、私の部屋にいたのはクリスタだけじゃない」
ユミル「【そいつもいた】んだよ…途中までな」
ミーナ「え…?」
ライナー「サシャは部屋に泊まらなかったのか?」
ユミル「話の途中でそいつは【急に部屋を出て行った】んだ」
ユミル「行き先を聞いても口を濁すだけだった」
ユミル「どう考えても怪しいよなぁ?」
サシャ「ち、違いますよ! 私は…」
サシャ「私は【倉庫に行ってた】んです!」
コニー「倉庫…?真夜中にか?」
ユミル「そいつはまた苦しい言い逃れだな…ならはっきりと言ってやろうか」
ユミル「お前はエレンを頃しに行っていた。【倉庫なんかには行ってない】」
ユミル「そうなんだろ? 芋女さんよぉ!」
サシャ「だ、だから違いますって!」
アルミン(サシャは本当に言い逃れをしているんだろうか?)
アルミン(もしそうだとしたら…あんな事を言うだろうか?)
ユミル「昨日の夜、私の部屋にいたのはクリスタだけじゃない」
ユミル「【そいつもいた】んだよ…途中までな」
ミーナ「え…?」
ライナー「サシャは部屋に泊まらなかったのか?」
ユミル「話の途中でそいつは【急に部屋を出て行った】んだ」
ユミル「行き先を聞いても口を濁すだけだった」
ユミル「どう考えても怪しいよなぁ?」
サシャ「ち、違いますよ! 私は…」
サシャ「私は【倉庫に行ってた】んです!」
コニー「倉庫…?真夜中にか?」
ユミル「そいつはまた苦しい言い逃れだな…ならはっきりと言ってやろうか」
ユミル「お前はエレンを頃しに行っていた。【倉庫なんかには行ってない】」
ユミル「そうなんだろ? 芋女さんよぉ!」
サシャ「だ、だから違いますって!」
アルミン(サシャは本当に言い逃れをしているんだろうか?)
アルミン(もしそうだとしたら…あんな事を言うだろうか?)
434: 2014/01/07(火) 12:20:15.15 ID:ResqLu8U0
ベルトルト「不自然にアリバイがない…?」
ユミル「昨日の夜、私の部屋にいたのはクリスタだけじゃない」
ユミル「【そいつもいた】んだよ…途中までな」
ミーナ「え…?」
ライナー「サシャは部屋に泊まらなかったのか?」
ユミル「話の途中でそいつは【急に部屋を出て行った】んだ」
ユミル「行き先を聞いても口を濁すだけだった」
ユミル「どう考えても怪しいよなぁ?」
サシャ「ち、違いますよ! 私は…」
サシャ「私は【倉庫に行ってた】んです!」
コニー「倉庫…?あんな時間にか?」
ユミル「そいつはまた苦しい言い逃れだな…ならはっきりと言ってやろうか」
ユミル「お前はエレンを頃しに行っていた。【倉庫なんかには行ってない】
それは違うよ!
ユミル「昨日の夜、私の部屋にいたのはクリスタだけじゃない」
ユミル「【そいつもいた】んだよ…途中までな」
ミーナ「え…?」
ライナー「サシャは部屋に泊まらなかったのか?」
ユミル「話の途中でそいつは【急に部屋を出て行った】んだ」
ユミル「行き先を聞いても口を濁すだけだった」
ユミル「どう考えても怪しいよなぁ?」
サシャ「ち、違いますよ! 私は…」
サシャ「私は【倉庫に行ってた】んです!」
コニー「倉庫…?あんな時間にか?」
ユミル「そいつはまた苦しい言い逃れだな…ならはっきりと言ってやろうか」
ユミル「お前はエレンを頃しに行っていた。【倉庫なんかには行ってない】
それは違うよ!
435: 2014/01/07(火) 12:25:23.26 ID:ResqLu8U0
アルミン「待って、サシャは確かに倉庫に行っていると思うよ」
ユミル「お前まで何言ってんだ…
どう見てもそいつの言動は怪しいだろ」
アルミン「じゃあ、【証人がいる】としたら?」
クリスタ「証人…?」
サシャ「そ、そうですよ!私には証人がいます!」
ユミル「へぇ…じゃあ言ってもらおうか」
ユミル「その証人ってのは誰なんだよ?」
ユミル「お前まで何言ってんだ…
どう見てもそいつの言動は怪しいだろ」
アルミン「じゃあ、【証人がいる】としたら?」
クリスタ「証人…?」
サシャ「そ、そうですよ!私には証人がいます!」
ユミル「へぇ…じゃあ言ってもらおうか」
ユミル「その証人ってのは誰なんだよ?」
436: 2014/01/07(火) 12:30:21.30 ID:ResqLu8U0
― 人 物 を 指 名 し ろ ―
437: 2014/01/07(火) 12:45:25.79 ID:ResqLu8U0
【ミカサ・アッカーマン】
【ライナー・ブラウン】
【ベルトルト・フーバー】
【アニ・レオンハート】
【エレン・イェーガー】
▶【ジャン・キルシュタイン】
【コニー・スプリンガー】
【サシャ・ブラウス】
【クリスタ・レンズ】
【アルミン・アルレルト】
【ミーナ・カロライナ】
【ユミル】
これが僕の答えだ!
438: 2014/01/07(火) 14:00:39.93 ID:ResqLu8U0
アルミン「証人はジャンだよ」
ジャン「…!!」
ライナー「ん…?なんでここでジャンが出てくるんだ?」
アルミン「実は捜査のとき、昨日の夜中のアリバイを
サシャに問い詰めたんだけど…」
アルミン「こんな事を言ってたんだ」
ジャン「…!!」
ライナー「ん…?なんでここでジャンが出てくるんだ?」
アルミン「実は捜査のとき、昨日の夜中のアリバイを
サシャに問い詰めたんだけど…」
アルミン「こんな事を言ってたんだ」
439: 2014/01/07(火) 14:10:36.03 ID:ResqLu8U0
サシャ『本当に違うんですって!
何だったらジャンに聞いてみてくださいよ!』
アルミン「本当に言い逃れをするつもりなら、
こんなウソをつくはずないよ」
アルミン「だってそんなの…
ジャンに確認すれば一発でわかっちゃうからね」
ベルトルト「確かに…」
ユミル「そいつがそれほどの間抜けだったら話は別だがな」
サシャ「だ、だから違いますよ!私は無実潔白ですから!」
サシャ「ねっ?そうですよね、ジャン!」
何だったらジャンに聞いてみてくださいよ!』
アルミン「本当に言い逃れをするつもりなら、
こんなウソをつくはずないよ」
アルミン「だってそんなの…
ジャンに確認すれば一発でわかっちゃうからね」
ベルトルト「確かに…」
ユミル「そいつがそれほどの間抜けだったら話は別だがな」
サシャ「だ、だから違いますよ!私は無実潔白ですから!」
サシャ「ねっ?そうですよね、ジャン!」
440: 2014/01/07(火) 14:15:11.53 ID:ResqLu8U0
ジャン「…」
サシャ「…? ジャン?」
ジャン「何言ってんだ」
サシャ「…はい?」
ジャン「オレは昨日の夜…お前なんかと会ってねえぞ」
アルミン(…え?)
サシャ「…? ジャン?」
ジャン「何言ってんだ」
サシャ「…はい?」
ジャン「オレは昨日の夜…お前なんかと会ってねえぞ」
アルミン(…え?)
442: 2014/01/08(水) 18:00:14.07 ID:EZl/ES/A0
― 議 論 開 始 ―
【モノクマファイル 1】
【血で濡れた髪】
【地面から突き出た大きな石】
▶【倉庫の物品管理表】
443: 2014/01/08(水) 18:15:12.42 ID:EZl/ES/A0
ジャン「オレが証人?笑わせんな」
ジャン「オレは昨日の夜、【サシャとは会ってない】」
ジャン「それなのにどうしてオレが…」
ジャン「サシャが倉庫にいたことの証人になるんだ?」
サシャ「な…何言ってるんですか!」
サシャ「ジャンと私は昨日の夜中に…」
サシャ「【倉庫で会ってる】じゃないですか!」
コニー「え?ジャンまで倉庫に行ってたのか?」
ジャン「そいつが言ってることはウソだ!信じるんじゃねえ!」
サシャ「ど、どうしてそんなウソつくんですかぁ!」
アルミン(わからない…)
アルミン(どうしてあの人はあんなウソを…?)
ジャン「オレは昨日の夜、【サシャとは会ってない】」
ジャン「それなのにどうしてオレが…」
ジャン「サシャが倉庫にいたことの証人になるんだ?」
サシャ「な…何言ってるんですか!」
サシャ「ジャンと私は昨日の夜中に…」
サシャ「【倉庫で会ってる】じゃないですか!」
コニー「え?ジャンまで倉庫に行ってたのか?」
ジャン「そいつが言ってることはウソだ!信じるんじゃねえ!」
サシャ「ど、どうしてそんなウソつくんですかぁ!」
アルミン(わからない…)
アルミン(どうしてあの人はあんなウソを…?)
444: 2014/01/08(水) 18:45:17.21 ID:EZl/ES/A0
ジャン「オレが証人?笑わせんな」
ジャン「オレは昨日の夜、【サシャとは会ってない】
それは違うよ!
ジャン「オレは昨日の夜、【サシャとは会ってない】
それは違うよ!
445: 2014/01/08(水) 18:50:17.64 ID:EZl/ES/A0
アルミン「ジャン、今の発言は…おかしいよ」
ジャン「な…何がおかしいんだよ!」
アルミン「僕たちは別に【サシャに会ったかどうか】を
聞いているんじゃない…」
アルミン「【サシャが倉庫に行ったことを証言できるかどうか】を
聞いているんだ」
ジャン「…!!」
アルミン「実際に会わなくても…サシャが倉庫に行くのを
見聞きしたってだけでも、十分証人になり得るはずだよ」
アルミン「それなのに、まるで君は…」
ジャン「な…何がおかしいんだよ!」
アルミン「僕たちは別に【サシャに会ったかどうか】を
聞いているんじゃない…」
アルミン「【サシャが倉庫に行ったことを証言できるかどうか】を
聞いているんだ」
ジャン「…!!」
アルミン「実際に会わなくても…サシャが倉庫に行くのを
見聞きしたってだけでも、十分証人になり得るはずだよ」
アルミン「それなのに、まるで君は…」
446: 2014/01/08(水) 19:00:10.77 ID:EZl/ES/A0
ジャン「そ、そんなのこじつけじゃねーか!
それだけでオレを疑うってのかよ!」
アルミン「もちろん…それだけじゃないよ。
決定的な証拠だってあるんだ」
ジャン「なっ…!!」
ユミル「何なんだ?その決定的な証拠ってのは」
アルミン「これだよ。ちょっと見てくれるかな」
それだけでオレを疑うってのかよ!」
アルミン「もちろん…それだけじゃないよ。
決定的な証拠だってあるんだ」
ジャン「なっ…!!」
ユミル「何なんだ?その決定的な証拠ってのは」
アルミン「これだよ。ちょっと見てくれるかな」
447: 2014/01/08(水) 19:25:15.62 ID:EZl/ES/A0
物品 ショベル、つるはし
名前 ライナー・ブラウン
持出 DAY 01 11:54
返却 DAY 02 06:45
物品 工具セット
名前 ジャン・キルシュタイン
持出 DAY 03 19:25
返却 DAY 04 00:20
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
名前 ライナー・ブラウン
持出 DAY 01 11:54
返却 DAY 02 06:45
物品 工具セット
名前 ジャン・キルシュタイン
持出 DAY 03 19:25
返却 DAY 04 00:20
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
448: 2014/01/08(水) 20:00:14.01 ID:EZl/ES/A0
ミーナ「…? 何これ?」
アルミン「【倉庫の物品管理表】だよ」
13 倉庫から物品を持ち出す際は、
管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。
クリスタ「そういえば…兵団裁判のルール説明を受けたとき、
みんなでメモを取ったけど…」
ベルトルト「確かに、こんな規則もあったね。
新しく追加されたんだっけ?」
ライナー「この管理表なら俺も書かされたな…
このショベルとつるはしは穴を掘ったときに借りたやつだ」
アルミン「【倉庫の物品管理表】だよ」
13 倉庫から物品を持ち出す際は、
管理表に必要事項を記入しましょう。返却時も同様です。
クリスタ「そういえば…兵団裁判のルール説明を受けたとき、
みんなでメモを取ったけど…」
ベルトルト「確かに、こんな規則もあったね。
新しく追加されたんだっけ?」
ライナー「この管理表なら俺も書かされたな…
このショベルとつるはしは穴を掘ったときに借りたやつだ」
449: 2014/01/08(水) 20:15:10.29 ID:EZl/ES/A0
モノクマ「そうそう。こうすれば物品紛失の防止になるでしょ?」
モノクマ「本当はね、こんな当たり前の事まで
ルールで縛りたくなかったんだけど…」
ミカサ『“この施設について調べるのは自由です。 特に行動に制限は課せられません。”
…兵団規則にはそうあったはず』
ライナー『ミカサの言う通りだ。俺はその一項を確認したからこそ、
ああいう行動に踏み切ったんだ。何も問題はないはずだぞ?』
モノクマ『ムキーッ!そうやっていちいち規則で縛らないと行動できないの!?
まったくこれだからゆとり世代は!』
モノクマ「どうやらオマエラは、縛らないと何もできない
ドМ世代のようだから…」
モノクマ「ボクも心をドSにしたってわけ!」
モノクマ「本当はね、こんな当たり前の事まで
ルールで縛りたくなかったんだけど…」
ミカサ『“この施設について調べるのは自由です。 特に行動に制限は課せられません。”
…兵団規則にはそうあったはず』
ライナー『ミカサの言う通りだ。俺はその一項を確認したからこそ、
ああいう行動に踏み切ったんだ。何も問題はないはずだぞ?』
モノクマ『ムキーッ!そうやっていちいち規則で縛らないと行動できないの!?
まったくこれだからゆとり世代は!』
モノクマ「どうやらオマエラは、縛らないと何もできない
ドМ世代のようだから…」
モノクマ「ボクも心をドSにしたってわけ!」
450: 2014/01/08(水) 20:20:50.98 ID:EZl/ES/A0
ユミル「だが待てよ?この表によると…」
物品 工具セット
名前 ジャン・キルシュタイン
持出 DAY 03 19:25
返却 DAY 04 00:20
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
ユミル「ジャンが物品を返却した時間と
芋女が物品を持ち出した時間が…」
ミーナ「本当だ!同じだよ!」
物品 工具セット
名前 ジャン・キルシュタイン
持出 DAY 03 19:25
返却 DAY 04 00:20
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
ユミル「ジャンが物品を返却した時間と
芋女が物品を持ち出した時間が…」
ミーナ「本当だ!同じだよ!」
451: 2014/01/08(水) 20:35:12.46 ID:EZl/ES/A0
アルミン「そう…これが決定的な証拠だよ」
アルミン「物品の返却と持出が同じ時間である以上、
二人は倉庫で顔を合わせているはずなんだ!」
ジャン「…っ!!」
ユミル「ちなみに聞いておくが…
この表に虚偽の記載をした場合はどうなるんだ?」
モノクマ「そんなの決まってんじゃん!
規則違反でおしおきだよ!」
モノクマ「ウソを書いた場合も、何も書かなかった場合も…」
モノクマ「初日のお芋さんと同じ運命を辿る事になりまーす!」
サシャ「…!」ビクッ
アルミン「物品の返却と持出が同じ時間である以上、
二人は倉庫で顔を合わせているはずなんだ!」
ジャン「…っ!!」
ユミル「ちなみに聞いておくが…
この表に虚偽の記載をした場合はどうなるんだ?」
モノクマ「そんなの決まってんじゃん!
規則違反でおしおきだよ!」
モノクマ「ウソを書いた場合も、何も書かなかった場合も…」
モノクマ「初日のお芋さんと同じ運命を辿る事になりまーす!」
サシャ「…!」ビクッ
452: 2014/01/08(水) 20:48:09.34 ID:EZl/ES/A0
ベルトルト「つまり、この表に書かれているのは本当の事で…」
ライナー「ジャンとサシャは間違いなくこの時間…
午前12時20分に倉庫にいたってことか!」
ジャン「ぐっ…!」
コニー「でもよ…なんでお前らはそんな時間に倉庫にいたんだ?」
ミーナ「それにその物品名…」
ミーナ「ジャンの借りた【工具セット】は使い道がわからないし、
サシャの借りた【詰め合わせスペシャル】に至っては何の事だか…」
ライナー「ジャンとサシャは間違いなくこの時間…
午前12時20分に倉庫にいたってことか!」
ジャン「ぐっ…!」
コニー「でもよ…なんでお前らはそんな時間に倉庫にいたんだ?」
ミーナ「それにその物品名…」
ミーナ「ジャンの借りた【工具セット】は使い道がわからないし、
サシャの借りた【詰め合わせスペシャル】に至っては何の事だか…」
453: 2014/01/08(水) 21:00:10.26 ID:EZl/ES/A0
アニ「そう…問題はそこだよね」
サシャ「あっ…こ、これはですね…」
アニ「ねえジャン…」
アニ「あんたはその【工具セット】で、
エレンの金具を弄ろうとしたんじゃないの?」
サシャ「あっ…こ、これはですね…」
アニ「ねえジャン…」
アニ「あんたはその【工具セット】で、
エレンの金具を弄ろうとしたんじゃないの?」
457: 2014/01/09(木) 15:15:16.20 ID:63gUQW/G0
クリスタ「えっ…?」
ジャン「…!!」
アニ「エレンが装着していた腰のベルトを
よく調べてみたんだけど…」
アニ「そこの金具には、こじ開けたような跡があったんだ」
ベルトルト「こ、こじ開けたような跡だって…?」
アニ「おそらくあれは工具を使った跡…」
アニ「この施設で工具が入手できる場所は倉庫、
そして倉庫からそれを持ち出したのはジャンのみ…」
アニ「これらの情報を併せて考えれば、
誰がそんな跡を付けたのかは明白だよね」
ジャン「…!!」
アニ「エレンが装着していた腰のベルトを
よく調べてみたんだけど…」
アニ「そこの金具には、こじ開けたような跡があったんだ」
ベルトルト「こ、こじ開けたような跡だって…?」
アニ「おそらくあれは工具を使った跡…」
アニ「この施設で工具が入手できる場所は倉庫、
そして倉庫からそれを持ち出したのはジャンのみ…」
アニ「これらの情報を併せて考えれば、
誰がそんな跡を付けたのかは明白だよね」
458: 2014/01/09(木) 15:35:17.82 ID:63gUQW/G0
クリスタ「ちょ、ちょっと待って。
どうしてジャンはエレンの金具をこじ開け…」
ジャン「…っ」
クリスタ「…まさか」
ミーナ「ジャンがエレンの金具に細工をしたせいで、
エレンは姿勢を保てずに頭を打って氏んだ…」
ミーナ「つまり今回のクロは…」
どうしてジャンはエレンの金具をこじ開け…」
ジャン「…っ」
クリスタ「…まさか」
ミーナ「ジャンがエレンの金具に細工をしたせいで、
エレンは姿勢を保てずに頭を打って氏んだ…」
ミーナ「つまり今回のクロは…」
459: 2014/01/10(金) 00:00:10.47 ID:tcS3BLK10
ジャン「ち、ちげえ!それは誤解だ!」
ユミル「何が誤解なんだ?そもそもなんでお前は、
サシャと会ってないなんてウソをついたんだよ」
サシャ「そ、そうですよ!
おかげで変な疑いかけられたじゃないですか!」
ジャン「…確かにオレはサシャと会った。
その事についてウソをついたのも認める」
ジャン「でもなぁ!だからって、
サシャへの疑いまで晴れる訳じゃねえぞ!」
ユミル「何が誤解なんだ?そもそもなんでお前は、
サシャと会ってないなんてウソをついたんだよ」
サシャ「そ、そうですよ!
おかげで変な疑いかけられたじゃないですか!」
ジャン「…確かにオレはサシャと会った。
その事についてウソをついたのも認める」
ジャン「でもなぁ!だからって、
サシャへの疑いまで晴れる訳じゃねえぞ!」
460: 2014/01/10(金) 00:05:10.99 ID:tcS3BLK10
サシャ「えっ!?」
ジャン「こいつを見てみろよ!」
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
ジャン「この物品名を見ろ!【詰め合わせスペシャル】だぞ!?」
ジャン「一体何が入ってたんだ!そこには工具とか、
殺人道具まで詰め込まれてたんじゃねえか!?」
サシャ「そんな訳ないじゃないですか!だからあれは…」
アニ「…ジャン、そんな言いがかりは
ますます怪しく見られるだけだよ」
ジャン「うるせえ!そこに工具が入っていた可能性がある以上、
こじ開けたのがオレだとは断定できねーだろ!」
ジャン「こいつを見てみろよ!」
物品 詰め合わせスペシャル
名前 サシャ・ブラウス
持出 DAY 04 00:20
返却 DAY 04 13:48
ジャン「この物品名を見ろ!【詰め合わせスペシャル】だぞ!?」
ジャン「一体何が入ってたんだ!そこには工具とか、
殺人道具まで詰め込まれてたんじゃねえか!?」
サシャ「そんな訳ないじゃないですか!だからあれは…」
アニ「…ジャン、そんな言いがかりは
ますます怪しく見られるだけだよ」
ジャン「うるせえ!そこに工具が入っていた可能性がある以上、
こじ開けたのがオレだとは断定できねーだろ!」
461: 2014/01/10(金) 00:10:04.30 ID:tcS3BLK10
アルミン「いや、それはないと思うよ」
ジャン「あぁ!?」
アルミン「サシャが持ち出した物に
工具が入っていたとは考えられないんじゃないかな」
アルミン「あの【詰め合わせスペシャル】っていうのは、
そういう代物じゃなかったはずだよ」
ジャン「テメーまで何言ってやがる!
それなら何が入ってたってんだよ!!」
アルミン(サシャが持ち出した物…【詰め合わせスペシャル】)
アルミン(その正体は多分…)
ジャン「あぁ!?」
アルミン「サシャが持ち出した物に
工具が入っていたとは考えられないんじゃないかな」
アルミン「あの【詰め合わせスペシャル】っていうのは、
そういう代物じゃなかったはずだよ」
ジャン「テメーまで何言ってやがる!
それなら何が入ってたってんだよ!!」
アルミン(サシャが持ち出した物…【詰め合わせスペシャル】)
アルミン(その正体は多分…)
462: 2014/01/10(金) 00:15:04.90 ID:tcS3BLK10
― 閃 き ア ナ グ ラ ム 開 始 ―
463: 2014/01/10(金) 00:20:12.35 ID:tcS3BLK10
べ も の た
た の べ も
た べ の も
た べ も の
そうか わかったぞ!
466: 2014/01/11(土) 08:05:32.11 ID:2mdzWxpY0
アルミン「あれはきっと…食べ物だったんだよ」
ジャン「は…!?」
サシャ『だって…朝ごはんも食べてないんですよ…?』
ミーナ『昨日の夜がっつり食ってたじゃん…』
サシャ『それとこれとは別ですよ…
昨日の夜中も食堂に行ったのに閉まってたし…』
エレン『お、おい!あれだけ食って
さらにつまみ食いしようとしてたのかよ!』
サシャ『ああ…おなかが減って力が…』
アルミン「サシャってほら、すごく食い意地が張ってたでしょ?
夜中に食堂に行こうとするほど…」
サシャ「うぐっ…」
アルミン「でも夜時間は食堂に入れない。それでサシャは、
倉庫で食糧を探すことを思いついたんじゃないかな」
ジャン「は…!?」
サシャ『だって…朝ごはんも食べてないんですよ…?』
ミーナ『昨日の夜がっつり食ってたじゃん…』
サシャ『それとこれとは別ですよ…
昨日の夜中も食堂に行ったのに閉まってたし…』
エレン『お、おい!あれだけ食って
さらにつまみ食いしようとしてたのかよ!』
サシャ『ああ…おなかが減って力が…』
アルミン「サシャってほら、すごく食い意地が張ってたでしょ?
夜中に食堂に行こうとするほど…」
サシャ「うぐっ…」
アルミン「でも夜時間は食堂に入れない。それでサシャは、
倉庫で食糧を探すことを思いついたんじゃないかな」
467: 2014/01/11(土) 08:38:18.99 ID:2mdzWxpY0
ユミル「食い物探しに行ってたのかよ…
だったら、なんであの時そう言わなかったんだ?」
サシャ「だって…食い意地張ってるとか思われたくないですし…」
ミーナ「いや、手遅れだと思うよ」
ジャン「ちょ、ちょっと待て!
それが食い物だったなんて単なる憶測…」
だったら、なんであの時そう言わなかったんだ?」
サシャ「だって…食い意地張ってるとか思われたくないですし…」
ミーナ「いや、手遅れだと思うよ」
ジャン「ちょ、ちょっと待て!
それが食い物だったなんて単なる憶測…」
468: 2014/01/11(土) 09:25:04.83 ID:2mdzWxpY0
ムシャリ
モノクマ「もふもふ…
何これ…うまいもんだなぁ」
モグモグ
コニー「ぎゃああ! クマが肉食ってるぅぅぅぅぅ!!」
ライナー「…いや、それって普通じゃねえか?」
サシャ「ちょ、ちょっと!
それ私の【詰め合わせスペシャル】じゃないですか!」
モノクマ「生まれて初めて食べたよ。
なんて言うかその…野生の頃を思い出す味だ」
モノクマ「もふもふ…
何これ…うまいもんだなぁ」
モグモグ
コニー「ぎゃああ! クマが肉食ってるぅぅぅぅぅ!!」
ライナー「…いや、それって普通じゃねえか?」
サシャ「ちょ、ちょっと!
それ私の【詰め合わせスペシャル】じゃないですか!」
モノクマ「生まれて初めて食べたよ。
なんて言うかその…野生の頃を思い出す味だ」
469: 2014/01/11(土) 09:47:21.52 ID:2mdzWxpY0
サシャ「ひ…酷い!あんまりですよ!
そのお肉は最後に食べようと思ってたのに!」
モノクマ「うるせえなぁ。オマエラの議論があんまり退屈だから、
おつまみでも食べないとやってらんねーんだよ」
モノクマ「おっと! つい野性的な一面が出ちゃったよ。
さっきのお肉の影響かしら?」
アニ「ちなみに聞いておくけど、
その【詰め合わせスペシャル】に工具は入ってる?」
モノクマ「工具?そんなのある訳ないじゃん」
モノクマ「ドングリしか食べないブタの薫製肉とか、
メタボリックなガチョウの肝臓で作ったソースとか…」
モノクマ「これはそういう珍味の詰め合わせなの!!」
そのお肉は最後に食べようと思ってたのに!」
モノクマ「うるせえなぁ。オマエラの議論があんまり退屈だから、
おつまみでも食べないとやってらんねーんだよ」
モノクマ「おっと! つい野性的な一面が出ちゃったよ。
さっきのお肉の影響かしら?」
アニ「ちなみに聞いておくけど、
その【詰め合わせスペシャル】に工具は入ってる?」
モノクマ「工具?そんなのある訳ないじゃん」
モノクマ「ドングリしか食べないブタの薫製肉とか、
メタボリックなガチョウの肝臓で作ったソースとか…」
モノクマ「これはそういう珍味の詰め合わせなの!!」
470: 2014/01/11(土) 09:59:09.29 ID:2mdzWxpY0
ベルトルト「ということは、やっぱり工具を持ち出したのって…」
クリスタ「ジャン…だけ…?」
ジャン「…!!」
ミカサ「ジャン…あなたがエレンを…?」
ジャン「だ、だから、それは誤解だ!」
ユミル「だったら説明しろよ。
お前は何の為に【工具セット】なんか持ち出したんだ?」
ジャン「そ…それは…!」
コニー「っていうか思い出したぞ!確か初日の夜に…」
クリスタ「ジャン…だけ…?」
ジャン「…!!」
ミカサ「ジャン…あなたがエレンを…?」
ジャン「だ、だから、それは誤解だ!」
ユミル「だったら説明しろよ。
お前は何の為に【工具セット】なんか持ち出したんだ?」
ジャン「そ…それは…!」
コニー「っていうか思い出したぞ!確か初日の夜に…」
471: 2014/01/11(土) 12:44:11.93 ID:2mdzWxpY0
ガタッ
ガラガラ…
ジャン『…おい』
エレン『あ?』
ジャン『悪かったな』
エレン『…?』
ジャン『別にあんたと喧嘩したかった訳じゃないんだ。
ただ、俺は正直者なんでね』
ジャン『思ったことはすぐ口に出しちまう。
それでよく顰蹙も買うが…悪気があってやってるんじゃない』
ガラガラ…
ジャン『…おい』
エレン『あ?』
ジャン『悪かったな』
エレン『…?』
ジャン『別にあんたと喧嘩したかった訳じゃないんだ。
ただ、俺は正直者なんでね』
ジャン『思ったことはすぐ口に出しちまう。
それでよく顰蹙も買うが…悪気があってやってるんじゃない』
472: 2014/01/11(土) 12:52:24.43 ID:2mdzWxpY0
エレン『いや、別に謝らなくてもいいっつーか…
突っかかったのはオレの方なんだからよ』
ジャン『そうか…』
エレン『…』
スッ
ジャン『…これで手打ちにしようぜ』
エレン『ああ…』
パシッ
突っかかったのはオレの方なんだからよ』
ジャン『そうか…』
エレン『…』
スッ
ジャン『…これで手打ちにしようぜ』
エレン『ああ…』
パシッ
473: 2014/01/11(土) 13:00:48.71 ID:2mdzWxpY0
ジャン『…』
ミカサ『…』
ジャン『…!』
ミカサ『?』
ジャン『い、いや…すまない。
見慣れない顔立ちだったから…』
ジャン『その…とても綺麗な黒髪だ』
ミカサ『…どうも』
ミカサ『…』
ジャン『…!』
ミカサ『?』
ジャン『い、いや…すまない。
見慣れない顔立ちだったから…』
ジャン『その…とても綺麗な黒髪だ』
ミカサ『…どうも』
474: 2014/01/11(土) 13:11:02.56 ID:2mdzWxpY0
ジャン『あ、あのっ…』
ミカサ『エレン』
エレン『な…なんだよ』
ミカサ『すぐ感情的になるのはやめた方がいい。
でないと、いずれ足をすくわれる』
エレン『ぐっ…そういうお前はもう少し感情的になれよ。
いっつも無愛想な顔しやがって』
ミカサ『エレンがそう言うなら努力しよう』
エレン『ったく…ほら、早く寄宿舎に行くぞ』
ミカサ『うん』
ジャン『…!』
ミカサ『エレン』
エレン『な…なんだよ』
ミカサ『すぐ感情的になるのはやめた方がいい。
でないと、いずれ足をすくわれる』
エレン『ぐっ…そういうお前はもう少し感情的になれよ。
いっつも無愛想な顔しやがって』
ミカサ『エレンがそう言うなら努力しよう』
エレン『ったく…ほら、早く寄宿舎に行くぞ』
ミカサ『うん』
ジャン『…!』
475: 2014/01/11(土) 13:20:17.48 ID:2mdzWxpY0
コニー『…』
ズリ
コニー『いッ!!』
ジャン『…』
コニー『オ…オイ!!お前 何 人の服で手ぇ拭いてんだ!?』
ジャン『…』
コニー『何拭ったんだお前…』
コニー『…!?』
ジャン『人との…信頼だ…』
ズリ
コニー『いッ!!』
ジャン『…』
コニー『オ…オイ!!お前 何 人の服で手ぇ拭いてんだ!?』
ジャン『…』
コニー『何拭ったんだお前…』
コニー『…!?』
ジャン『人との…信頼だ…』
476: 2014/01/11(土) 13:29:54.78 ID:2mdzWxpY0
コニー「あの時は何の事かわからなかったけど…」
コニー「まさかお前は…ミカサに振られた腹いせに…」
ジャン「そんなセコい理由で頃す訳ねーだろうが!!」
ミーナ「な、なら…アレが理由?」
モノクマ『【巨人に関する重大なヒミツ】をプレゼントしまーす!!』
ミーナ「【巨人に関する重大なヒミツ】…
もしかして、それを手に入れる為に…」
ジャン「…ッ!!」
コニー「まさかお前は…ミカサに振られた腹いせに…」
ジャン「そんなセコい理由で頃す訳ねーだろうが!!」
ミーナ「な、なら…アレが理由?」
モノクマ『【巨人に関する重大なヒミツ】をプレゼントしまーす!!』
ミーナ「【巨人に関する重大なヒミツ】…
もしかして、それを手に入れる為に…」
ジャン「…ッ!!」
477: 2014/01/11(土) 13:37:48.66 ID:2mdzWxpY0
ジャン「ふざけんじゃねえ!!」
サシャ「ひいッ!?」
ジャン「どいつもこいつもわかってねえ!
何もわかっちゃいねえ!」
ジャン「なら百歩譲って、オレがエレンの金具を弄る為に
工具を持ち出したとしようか!?」
ジャン「でもなぁ、それならいつ細工するんだ!?
金具はあいつが肌身離さず持ち歩いてたんだぞ!」
ジャン「まさか本人の目の前で堂々とやった…
なんて馬鹿な事言うヤツはいねえよなぁ!?」
サシャ「ひいッ!?」
ジャン「どいつもこいつもわかってねえ!
何もわかっちゃいねえ!」
ジャン「なら百歩譲って、オレがエレンの金具を弄る為に
工具を持ち出したとしようか!?」
ジャン「でもなぁ、それならいつ細工するんだ!?
金具はあいつが肌身離さず持ち歩いてたんだぞ!」
ジャン「まさか本人の目の前で堂々とやった…
なんて馬鹿な事言うヤツはいねえよなぁ!?」
478: 2014/01/11(土) 13:47:38.87 ID:2mdzWxpY0
サシャ「そ、そんなの…
エレンが寝てる時に部屋に忍び込んだんじゃ…」
モノクマ「無理無理。寄宿舎の個室には
ピッキング防止加工が施してあるから…」
モノクマ「そこのドアをこじ開けるなんて、
某三代目の怪盗さんでも不可能だよ!」
ミーナ「それなら一体どうやって…」
ジャン「だから言ってんだろ!
オレがエレンの金具を弄るなんてできっこねーんだ!」
エレンが寝てる時に部屋に忍び込んだんじゃ…」
モノクマ「無理無理。寄宿舎の個室には
ピッキング防止加工が施してあるから…」
モノクマ「そこのドアをこじ開けるなんて、
某三代目の怪盗さんでも不可能だよ!」
ミーナ「それなら一体どうやって…」
ジャン「だから言ってんだろ!
オレがエレンの金具を弄るなんてできっこねーんだ!」
479: 2014/01/11(土) 14:47:35.22 ID:2mdzWxpY0
アルミン「…本当にそうかな?」
ジャン「あぁ!?」
アルミン「エレンに気付かれずに金具に細工をする機会…
本当に全くなかったのかな?」
ジャン「話聞いてたのか!金具はあいつが常に…」
アルミン「持ち歩いていたね。今の僕らだってそうだ」
アルミン「でも一度だけ…」
アルミン「エレンが個室以外で金具を外して、
一時的にその場から離れる機会が…あったはずだよ」
ジャン「デタラメ言うんじゃねえ!そんなもんある訳ねえだろ!」
アルミン(ここで引く訳にはいかない)
アルミン(全ての真実を明らかにする為にも…!)
ジャン「あぁ!?」
アルミン「エレンに気付かれずに金具に細工をする機会…
本当に全くなかったのかな?」
ジャン「話聞いてたのか!金具はあいつが常に…」
アルミン「持ち歩いていたね。今の僕らだってそうだ」
アルミン「でも一度だけ…」
アルミン「エレンが個室以外で金具を外して、
一時的にその場から離れる機会が…あったはずだよ」
ジャン「デタラメ言うんじゃねえ!そんなもんある訳ねえだろ!」
アルミン(ここで引く訳にはいかない)
アルミン(全ての真実を明らかにする為にも…!)
480: 2014/01/11(土) 14:51:00.69 ID:2mdzWxpY0
― マ シ ン ガ ン ト ー ク バ ト ル 開 始 ―
485: 2014/01/12(日) 12:58:10.63 ID:fh/f/XdF0
ジャン「オレが【工具セット】を持ち出したのが夜の7時25分!
そしてそれを返却したのが12時20分!」
ジャン「その間たったの5時間だ!たったの5時間だぞ!?」
ジャン「そんな時間で何ができる!
どうすればエレンに気付かれずに細工できる!」
ジャン「オレたちは常に金具を持ち歩いている!
それから目を離すのは寝る時ぐらいだ!」
ジャン「でもモノクマは言ってたよなぁ!?
個室のドアをこじ開けて侵入するのは不可能だってよ!」
ジャン「就寝は個室以外では禁じられてる!
つまり寝てる隙を狙うには部屋に忍び込むしかねえんだ!」
ジャン「それができねえ以上、エレンの金具に細工できるチャンスなんて
一時たりともねえだろうが!」
ジャン「エレンが個室以外で金具を外して
一時的にその場から離れる機会があったァ!?」
ジャン「よくもまぁそんなデタラメが言えたもんだなァァ!!」
そしてそれを返却したのが12時20分!」
ジャン「その間たったの5時間だ!たったの5時間だぞ!?」
ジャン「そんな時間で何ができる!
どうすればエレンに気付かれずに細工できる!」
ジャン「オレたちは常に金具を持ち歩いている!
それから目を離すのは寝る時ぐらいだ!」
ジャン「でもモノクマは言ってたよなぁ!?
個室のドアをこじ開けて侵入するのは不可能だってよ!」
ジャン「就寝は個室以外では禁じられてる!
つまり寝てる隙を狙うには部屋に忍び込むしかねえんだ!」
ジャン「それができねえ以上、エレンの金具に細工できるチャンスなんて
一時たりともねえだろうが!」
ジャン「エレンが個室以外で金具を外して
一時的にその場から離れる機会があったァ!?」
ジャン「よくもまぁそんなデタラメが言えたもんだなァァ!!」
486: 2014/01/12(日) 13:06:07.69 ID:fh/f/XdF0
ジャン【そんな機会ある訳ねえ!エレンの金具に細工できる時間なんてある訳ねえ!!】
【大浴場】
これで証明するよ!
487: 2014/01/12(日) 13:22:19.78 ID:fh/f/XdF0
アルミン「機会ならあったはずだ!大浴場だよ!」
ジャン「!!」
ライナー『寄宿舎の方はどうだった、ミーナ?』
ミーナ『けっこう立派な建物だったよ。大浴場なんかもあったし…』
アルミン「僕たちは夕食後に、
女子、男子の順で大浴場を利用していたよね?」
クリスタ「う、うん…まだ3日しか使ってないけど、
もう習慣みたいになってたね」
コニー「汗まみれで寝るのはイヤだからなぁ。
風呂なんてあそこくらいしかねーし…」
ジャン「!!」
ライナー『寄宿舎の方はどうだった、ミーナ?』
ミーナ『けっこう立派な建物だったよ。大浴場なんかもあったし…』
アルミン「僕たちは夕食後に、
女子、男子の順で大浴場を利用していたよね?」
クリスタ「う、うん…まだ3日しか使ってないけど、
もう習慣みたいになってたね」
コニー「汗まみれで寝るのはイヤだからなぁ。
風呂なんてあそこくらいしかねーし…」
488: 2014/01/12(日) 14:06:13.83 ID:fh/f/XdF0
ベルトルト「そうか…!入浴時はさすがに金具を外すよね」
ユミル「脱いだ衣服と一緒に放置してたな。
まさかそこを狙って…」
ライナー「待てよ?確か昨日の晩、お前は…」
ガララッ
ライナー『ん?もう上がるのか?』
ジャン『あ、ああ…なんか逆上せちまってよ…』
コニー『は?少ししか浸かってなかったじゃねーか』
ジャン『う…うるせえ!とにかくオレは逆上せたんだ!
一足先に出てるからな!』
ユミル「脱いだ衣服と一緒に放置してたな。
まさかそこを狙って…」
ライナー「待てよ?確か昨日の晩、お前は…」
ガララッ
ライナー『ん?もう上がるのか?』
ジャン『あ、ああ…なんか逆上せちまってよ…』
コニー『は?少ししか浸かってなかったじゃねーか』
ジャン『う…うるせえ!とにかくオレは逆上せたんだ!
一足先に出てるからな!』
489: 2014/01/12(日) 16:20:30.34 ID:P67bcrWS0
ライナー「一人だけやけに早く、風呂から上がってたよな?」
ミーナ「じゃ、じゃあ…その時に…」
ジャン「ぐっ…!」
アニ「さっきも言ったけど、
金具には工具でこじ開けられたような痕跡があった」
アニ「この施設で工具が入手できる場所は倉庫、
そして倉庫からそれを持ち出したのはジャンのみ…」
アニ「そして一人だけ早く大浴場を後にしたというなら、
エレンの金具に近づける機会もあったはず」
ジャン「…ッ!!」
アニ「ジャン…もう言い逃れはできないよ」
ミーナ「じゃ、じゃあ…その時に…」
ジャン「ぐっ…!」
アニ「さっきも言ったけど、
金具には工具でこじ開けられたような痕跡があった」
アニ「この施設で工具が入手できる場所は倉庫、
そして倉庫からそれを持ち出したのはジャンのみ…」
アニ「そして一人だけ早く大浴場を後にしたというなら、
エレンの金具に近づける機会もあったはず」
ジャン「…ッ!!」
アニ「ジャン…もう言い逃れはできないよ」
490: 2014/01/12(日) 16:28:44.16 ID:P67bcrWS0
ミカサ「…ジャン」
ジャン「…っ!?」
ミカサ「許さない…あなただけは…」
ジャン「ち、違う!それは違う!
だから誤解だって言ってんだろ!」
ユミル「往生際が悪いぞ。さっさと投了しろ」
ジャン「だからオレは…!」
ジャン「オレは…あいつの金具を直そうとしただけなんだ!!」
ジャン「…っ!?」
ミカサ「許さない…あなただけは…」
ジャン「ち、違う!それは違う!
だから誤解だって言ってんだろ!」
ユミル「往生際が悪いぞ。さっさと投了しろ」
ジャン「だからオレは…!」
ジャン「オレは…あいつの金具を直そうとしただけなんだ!!」
493: 2014/01/13(月) 08:23:06.42 ID:eSlp5qzs0
クリスタ「えっ?」
コニー「は…?」
ジャン「…っ」
ライナー「じゃあ何だ…お前はエレンの金具に細工した訳じゃなくて、
もともと壊れていた物を直そうとしたと?」
ジャン「…そうだよ。結局無理だったけどな」
ユミル「ちょっと待て。それなら何故そう言わなかったんだ?」
コニー「は…?」
ジャン「…っ」
ライナー「じゃあ何だ…お前はエレンの金具に細工した訳じゃなくて、
もともと壊れていた物を直そうとしたと?」
ジャン「…そうだよ。結局無理だったけどな」
ユミル「ちょっと待て。それなら何故そう言わなかったんだ?」
494: 2014/01/13(月) 08:38:09.61 ID:eSlp5qzs0
ジャン「言える訳ねえだろ…」
ジャン『オレは逆に教えてほしい』
ジャン『あんな無様な姿晒しておいて
正気を保って保っていられる秘訣とかをよぉ…』
エレン『お…お前ら
人が頭下げて頼んでるのに…』
ジャン「オレはあいつが嫌いだった」
ジャン「理想論ばかり並べて現実を見ようとしない…
そんなバカ丸出しのあいつが鼻について仕方なかった」
ジャン「それに…」チラ
ミカサ「…」
ジャン「なのに…なのによ…」
ジャン「オレがそんなあいつの金具を直そうとしてたなんて…
言える訳ねえだろうが…!!」
ジャン『オレは逆に教えてほしい』
ジャン『あんな無様な姿晒しておいて
正気を保って保っていられる秘訣とかをよぉ…』
エレン『お…お前ら
人が頭下げて頼んでるのに…』
ジャン「オレはあいつが嫌いだった」
ジャン「理想論ばかり並べて現実を見ようとしない…
そんなバカ丸出しのあいつが鼻について仕方なかった」
ジャン「それに…」チラ
ミカサ「…」
ジャン「なのに…なのによ…」
ジャン「オレがそんなあいつの金具を直そうとしてたなんて…
言える訳ねえだろうが…!!」
495: 2014/01/13(月) 08:47:41.23 ID:eSlp5qzs0
ライナー「おいおい…あんなに怪しい言動しておいて今更…」
ミーナ「そ、そうだよ!まさか今の話信じたりしないよね?」
アニ「ジャンの言ってる事は本当だと思うよ」
ミーナ「えっ…?」
アニ「アルミン、あんたならわかるんじゃない?」
ミーナ「そ、そうだよ!まさか今の話信じたりしないよね?」
アニ「ジャンの言ってる事は本当だと思うよ」
ミーナ「えっ…?」
アニ「アルミン、あんたならわかるんじゃない?」
496: 2014/01/13(月) 08:58:02.22 ID:eSlp5qzs0
アルミン(ジャンは本当の事を言っている)
アルミン(その根拠は…)
▶【2日目のエレン】
【2日目のジャン】
【2日目のコニー】
これだ!
アルミン(その根拠は…)
▶【2日目のエレン】
【2日目のジャン】
【2日目のコニー】
これだ!
497: 2014/01/13(月) 09:08:02.21 ID:eSlp5qzs0
アルミン「確かに、ジャンは本当の事を言ってると思う」
アルミン「だってエレンの金具は…2日目の時点で壊れていたんだから」
ライナー「なに…?」
エレン『…は…?』
ジャン『…』プクク
コニー『…』ニヤニヤ
エレン『…な…な…』
エレン『…なんだよ…これ…』
アルミン「だってエレンの金具は…2日目の時点で壊れていたんだから」
ライナー「なに…?」
エレン『…は…?』
ジャン『…』プクク
コニー『…』ニヤニヤ
エレン『…な…な…』
エレン『…なんだよ…これ…』
498: 2014/01/13(月) 09:18:59.30 ID:eSlp5qzs0
ミカサ「じゃああれは…エレンが出来ていなかった訳じゃなくて…」
アルミン「うん。エレンの金具だけに不備があったんじゃないかな」
ミカサ「…!!」
アニ「ジャンが工具を持ち出したのは3日目の夜…」
アニ「なのに2日目の時点でその状態だったってことは、
ジャンが細工をしたせいであんな風になった訳じゃないんだよ」
アルミン「うん。エレンの金具だけに不備があったんじゃないかな」
ミカサ「…!!」
アニ「ジャンが工具を持ち出したのは3日目の夜…」
アニ「なのに2日目の時点でその状態だったってことは、
ジャンが細工をしたせいであんな風になった訳じゃないんだよ」
499: 2014/01/13(月) 09:35:07.44 ID:eSlp5qzs0
ユミル「待てよ。それでも2日目の時点で
金具に不備があったと言い切れるのか?」
サシャ「そ、そうですよ!エレンの金具だけなんて不自然ですし、
単にエレンが下手なだけだった可能性も…」
アニ「ないよ。見てごらん」
カチャカチャ
クリスタ「それって…」
アニ「エレンの金具だよ」
カチャカチャ
カチッ
金具に不備があったと言い切れるのか?」
サシャ「そ、そうですよ!エレンの金具だけなんて不自然ですし、
単にエレンが下手なだけだった可能性も…」
アニ「ないよ。見てごらん」
カチャカチャ
クリスタ「それって…」
アニ「エレンの金具だよ」
カチャカチャ
カチッ
500: 2014/01/13(月) 09:48:26.66 ID:eSlp5qzs0
アニ「エレンの金具には確かにこじ開けられた痕跡があった」
アニ「でもその中には…細工をした跡は見つからないんだよ」
ユミル「…?」
コニー「いや、そんなん見せられたってわかんねーよ。
中の仕組みが複雑すぎて…」
モノクマ「あーもうっ、めんどくさいなぁ!」
モノクマ「レオンハートさんの言う通りだよ!
イェーガーくんの金具には初めから欠陥があったの!」
モノクマ「って、ぎゃああああ!認めちゃったー!
監督教官の責任問題だよ!記者会見で何て言おう…」
アニ「でもその中には…細工をした跡は見つからないんだよ」
ユミル「…?」
コニー「いや、そんなん見せられたってわかんねーよ。
中の仕組みが複雑すぎて…」
モノクマ「あーもうっ、めんどくさいなぁ!」
モノクマ「レオンハートさんの言う通りだよ!
イェーガーくんの金具には初めから欠陥があったの!」
モノクマ「って、ぎゃああああ!認めちゃったー!
監督教官の責任問題だよ!記者会見で何て言おう…」
501: 2014/01/13(月) 10:02:43.96 ID:eSlp5qzs0
ジャン「な、なら、お前は…」
ジャン「お前はオレが犯人じゃないとわかってて、
オレをあんなに追いつめたってのか!?」
アニ「あんたが犯人だなんて一言も言ってないよ」
ジャン「なっ…!」
アニ「私は一つ一つの事実を明らかにしたかっただけ。
不確定要素を一つでも省きたかっただけ」
ジャン「て、てめぇ…」
アニ「…ふぅ。それじゃあ始めようか」
アニ「ここからが本題だよ」
ジャン「お前はオレが犯人じゃないとわかってて、
オレをあんなに追いつめたってのか!?」
アニ「あんたが犯人だなんて一言も言ってないよ」
ジャン「なっ…!」
アニ「私は一つ一つの事実を明らかにしたかっただけ。
不確定要素を一つでも省きたかっただけ」
ジャン「て、てめぇ…」
アニ「…ふぅ。それじゃあ始めようか」
アニ「ここからが本題だよ」
506: 2014/01/14(火) 18:55:35.90 ID:EG/vGqI00
― 議 論 開 始 ―
【クリスタの証言】
▶【ライナーとベルトルトの証言】
【サシャの証言】
【ミーナの証言】
507: 2014/01/14(火) 19:14:48.25 ID:EG/vGqI00
アニ「ジャンが細工をしていないのなら…」
アニ「どうしてエレンは氏んだんだろうね」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ!」
コニー「俺はまだ納得した訳じゃねーぞ!」
モノクマ「もー!何度言えばわかるのさ!」
モノクマ「イェーガーくんの金具には【最初から欠陥があった】んだって!」
ミーナ「あんたの言う事なんて信じられないよ!」
サシャ「じゃあ、やっぱりジャンは細工をしてて…」
サシャ「それで姿勢を崩したエレンは、【たまたま地面から突き出ていた石】に…?」
ジャン「だから違うっつってんだろ!!」
アルミン(あれ…? あの人の発言っておかしいよな…
僕の知っている情報とは明らかに矛盾するぞ…)
アニ「どうしてエレンは氏んだんだろうね」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ!」
コニー「俺はまだ納得した訳じゃねーぞ!」
モノクマ「もー!何度言えばわかるのさ!」
モノクマ「イェーガーくんの金具には【最初から欠陥があった】んだって!」
ミーナ「あんたの言う事なんて信じられないよ!」
サシャ「じゃあ、やっぱりジャンは細工をしてて…」
サシャ「それで姿勢を崩したエレンは、【たまたま地面から突き出ていた石】に…?」
ジャン「だから違うっつってんだろ!!」
アルミン(あれ…? あの人の発言っておかしいよな…
僕の知っている情報とは明らかに矛盾するぞ…)
508: 2014/01/14(火) 19:18:03.34 ID:EG/vGqI00
アニ「ジャンが細工をしていないのなら…」
アニ「どうしてエレンは氏んだんだろうね」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ!」
コニー「俺はまだ納得した訳じゃねーぞ!」
モノクマ「もー!何度言えばわかるのさ!」
モノクマ「イェーガーくんの金具には【最初から欠陥があった】んだって!」
ミーナ「あんたの言う事なんて信じられないよ!」
サシャ「じゃあ、やっぱりジャンは細工をしてて…」
サシャ「それで姿勢を崩したエレンは、【たまたま地面から突き出ていた石】
それは違うよ!
アニ「どうしてエレンは氏んだんだろうね」
コニー「ちょ、ちょっと待てよ!」
コニー「俺はまだ納得した訳じゃねーぞ!」
モノクマ「もー!何度言えばわかるのさ!」
モノクマ「イェーガーくんの金具には【最初から欠陥があった】んだって!」
ミーナ「あんたの言う事なんて信じられないよ!」
サシャ「じゃあ、やっぱりジャンは細工をしてて…」
サシャ「それで姿勢を崩したエレンは、【たまたま地面から突き出ていた石】
それは違うよ!
509: 2014/01/14(火) 19:25:47.22 ID:EG/vGqI00
アルミン「あの石ってさ…最初からあった物なのかな」
サシャ「え?」
アルミン「あの場所は昨日まで、僕たちも使ってたんだよ?」
アルミン「思い出してみてよ。姿勢制御の訓練で、
あんな場所に石なんてあった?」
サシャ「え?」
アルミン「あの場所は昨日まで、僕たちも使ってたんだよ?」
アルミン「思い出してみてよ。姿勢制御の訓練で、
あんな場所に石なんてあった?」
510: 2014/01/14(火) 19:39:12.45 ID:EG/vGqI00
ユミル「…言われてみれば、確かに妙だな」
ユミル「あんなに危ない物があったら誰か気付くはずだ。
でも私の記憶では…」
クリスタ「…うん、そんなのなかったよ」
アルミン「それにこの事は、あの二人が言っていた事とも矛盾するんだ」
アルミン「…そうだよね? ライナー、ベルトルト」
ユミル「あんなに危ない物があったら誰か気付くはずだ。
でも私の記憶では…」
クリスタ「…うん、そんなのなかったよ」
アルミン「それにこの事は、あの二人が言っていた事とも矛盾するんだ」
アルミン「…そうだよね? ライナー、ベルトルト」
511: 2014/01/14(火) 19:49:01.56 ID:EG/vGqI00
モノクマ『オマエラさあ、この外のあちこちに穴掘ったでしょ!』
ライナー『それがどうしたんだ』
モノクマ『何開き直ってんの!ちゃんと元に戻しなさいよ!』
ベルトルト『いや、でも流石にそこまでの時間はなくて…』
モノクマ『そんなのオマエラの都合でしょーが!とにかく穴を塞ぎなさい!
ヤリ逃げなんて許さないんだからね!』
ライナー「アルミンの言う通りだ。知っての通り、
俺たち二人は訓練所の穴埋め作業をさせられたんだが…」
ベルトルト「ついでに危険物のチェックもしたんだよ。
訓練に支障をきたすものが他にないか…」
ベルトルト「それこそ、地面から石なんか突き出ていないか…徹底的にね」
ライナー『それがどうしたんだ』
モノクマ『何開き直ってんの!ちゃんと元に戻しなさいよ!』
ベルトルト『いや、でも流石にそこまでの時間はなくて…』
モノクマ『そんなのオマエラの都合でしょーが!とにかく穴を塞ぎなさい!
ヤリ逃げなんて許さないんだからね!』
ライナー「アルミンの言う通りだ。知っての通り、
俺たち二人は訓練所の穴埋め作業をさせられたんだが…」
ベルトルト「ついでに危険物のチェックもしたんだよ。
訓練に支障をきたすものが他にないか…」
ベルトルト「それこそ、地面から石なんか突き出ていないか…徹底的にね」
512: 2014/01/14(火) 19:57:08.28 ID:EG/vGqI00
ユミル「つまり、それならあんな石を見逃すはずがない…
そういうことか?」
ベルトルト「うん。姿勢制御装置の真下にあるようなものなら、尚更ね」
コニー「え?それっておかしくねえか?」
アニ「そう、おかしいんだよ」
アニ「あるはずのない場所に石が突き出ていた…
これは一体どういう事だろうね?」
そういうことか?」
ベルトルト「うん。姿勢制御装置の真下にあるようなものなら、尚更ね」
コニー「え?それっておかしくねえか?」
アニ「そう、おかしいんだよ」
アニ「あるはずのない場所に石が突き出ていた…
これは一体どういう事だろうね?」
513: 2014/01/14(火) 19:59:21.14 ID:EG/vGqI00
― 議 論 開 始 ―
【モノクマファイル 1】
▶【血で濡れた髪】
【地面から突き出た大きな石】
【倉庫の物品管理表】
514: 2014/01/14(火) 20:17:55.10 ID:EG/vGqI00
コニー「な、なんだかよくわかんなくなってきたぞ…」
コニー「なんで【あるはずのない場所に石があった】んだ…?」
ジャン「…まさか、あの石は最初からあった訳じゃなくて」
ジャン「【誰かが仕組んだもの】だってのか!?」
ミーナ「だ、誰かが仕組んだって…それじゃあ…」
ミーナ「あの石を【装置の真下に埋めて】…」
ミーナ「【エレンが頭を打って氏ぬようにした】の!?」
サシャ「ひ…酷い!鬼です悪魔ですっ!」
アルミン(いや…そんなに生易しいものじゃない)
アルミン(これはもっと悪意に満ちてる…!)
コニー「なんで【あるはずのない場所に石があった】んだ…?」
ジャン「…まさか、あの石は最初からあった訳じゃなくて」
ジャン「【誰かが仕組んだもの】だってのか!?」
ミーナ「だ、誰かが仕組んだって…それじゃあ…」
ミーナ「あの石を【装置の真下に埋めて】…」
ミーナ「【エレンが頭を打って氏ぬようにした】の!?」
サシャ「ひ…酷い!鬼です悪魔ですっ!」
アルミン(いや…そんなに生易しいものじゃない)
アルミン(これはもっと悪意に満ちてる…!)
515: 2014/01/14(火) 20:21:56.25 ID:EG/vGqI00
コニー「な、なんだかよくわかんなくなってきたぞ…」
コニー「なんで【あるはずのない場所に石があった】んだ…?」
ジャン「…まさか、あの石は最初からあった訳じゃなくて」
ジャン「【誰かが仕組んだもの】だってのか!?」
ミーナ「だ、誰かが仕組んだって…それじゃあ…」
ミーナ「あの石を【装置の真下に埋めて】…」
ミーナ「【エレンが頭を打って氏ぬようにした】
それは違うよ!
コニー「なんで【あるはずのない場所に石があった】んだ…?」
ジャン「…まさか、あの石は最初からあった訳じゃなくて」
ジャン「【誰かが仕組んだもの】だってのか!?」
ミーナ「だ、誰かが仕組んだって…それじゃあ…」
ミーナ「あの石を【装置の真下に埋めて】…」
ミーナ「【エレンが頭を打って氏ぬようにした】
それは違うよ!
516: 2014/01/14(火) 20:30:44.83 ID:EG/vGqI00
アルミン「違う…エレンはあれに頭を打って氏んだんじゃない」
ミーナ「ち、違うって…
だってエレンの氏因は頭部への打撃によるものでしょ?」
ライナー「まさかモノクマファイルの内容を疑うのか?
でもあれに書かれているのは事実だって…」
アルミン「…髪」
ライナー「え?」
アルミン「エレンの髪が…血で濡れていたんだよ」
ミーナ「ち、違うって…
だってエレンの氏因は頭部への打撃によるものでしょ?」
ライナー「まさかモノクマファイルの内容を疑うのか?
でもあれに書かれているのは事実だって…」
アルミン「…髪」
ライナー「え?」
アルミン「エレンの髪が…血で濡れていたんだよ」
517: 2014/01/14(火) 20:40:11.67 ID:EG/vGqI00
ジャン「それがどうしたってんだよ。
氏因とも一致するし、石にだって血が付いてたんだろ?」
クリスタ「姿勢を崩したエレンがその石に頭を打った。
そう考えるのが自然だと思うけど…」
アルミン「それならどうして髪が血で濡れるの?」
クリスタ「えっ?」
アルミン「エレンが姿勢を崩した姿はみんなも見てるよね?」
氏因とも一致するし、石にだって血が付いてたんだろ?」
クリスタ「姿勢を崩したエレンがその石に頭を打った。
そう考えるのが自然だと思うけど…」
アルミン「それならどうして髪が血で濡れるの?」
クリスタ「えっ?」
アルミン「エレンが姿勢を崩した姿はみんなも見てるよね?」
518: 2014/01/14(火) 20:48:27.22 ID:EG/vGqI00
エレン『…は…?』
ジャン『…』プクク
コニー『…』ニヤニヤ
エレン『…な…な…』
エレン『…なんだよ…これ…』
アルミン「あの時のエレンはどうなってた?」
ライナー「どうなってたって…そりゃ盛大な転びようだったな」
ベルトルト「ビックリしたよね。いきなりクルンと回ったと思ったら、
顔から地面に向かって勢いよく…」
ジャン『…』プクク
コニー『…』ニヤニヤ
エレン『…な…な…』
エレン『…なんだよ…これ…』
アルミン「あの時のエレンはどうなってた?」
ライナー「どうなってたって…そりゃ盛大な転びようだったな」
ベルトルト「ビックリしたよね。いきなりクルンと回ったと思ったら、
顔から地面に向かって勢いよく…」
519: 2014/01/14(火) 20:55:02.61 ID:EG/vGqI00
ベルトルト「…あれ?でもそうすると…」
アルミン「そう…額や顔にケガをするはずだよね。
少なくともエレンはそうだったよ」
アルミン「それなのにどうして…髪が血で濡れていたの?」
ライナー「…!!」
アルミン「それなのにどうして…」
アルミン「エレンの後頭部に…あんな傷があったんだよ…!」
アルミン「そう…額や顔にケガをするはずだよね。
少なくともエレンはそうだったよ」
アルミン「それなのにどうして…髪が血で濡れていたの?」
ライナー「…!!」
アルミン「それなのにどうして…」
アルミン「エレンの後頭部に…あんな傷があったんだよ…!」
520: 2014/01/14(火) 21:08:35.46 ID:EG/vGqI00
サシャ「後頭部…!?」
アニ「血で濡れていたのは後頭部の髪だったんだ」
アニ「そして確かに、額には傷があったけど…
後頭部にはそれよりも大きな、もっと深い傷があった」
ジャン「な…なんだって…!?」
アニ「つまりこういう事だよ」
アニ「エレンはあの石に頭をぶって氏んだんじゃない。
あの石で頭をぶたれて氏んだんだ」
アニ「金具に細工とかせせこましい話じゃない…
もっとシンプルな、明確な殺意をもった人間の犯行なんだよ」
アニ「血で濡れていたのは後頭部の髪だったんだ」
アニ「そして確かに、額には傷があったけど…
後頭部にはそれよりも大きな、もっと深い傷があった」
ジャン「な…なんだって…!?」
アニ「つまりこういう事だよ」
アニ「エレンはあの石に頭をぶって氏んだんじゃない。
あの石で頭をぶたれて氏んだんだ」
アニ「金具に細工とかせせこましい話じゃない…
もっとシンプルな、明確な殺意をもった人間の犯行なんだよ」
524: 2014/01/15(水) 15:13:27.94 ID:uVGfMC+d0
ミカサ「…!!」
サシャ「な…な…」
ジャン「エレンは殴られて氏んだってのか!?
頭をぶつけた訳じゃなくて…」
アニ「そうだよ」
ライナー「だ、だが…それならどうして、
あの石が地面から突き出てたんだ?」
アニ「簡単なことさ。エレンを殴り頃した後、
犯人は凶器の石を地面に埋めたんだよ」
アニ「エレンが頭をぶつけたと見せかける為にね」
サシャ「な…な…」
ジャン「エレンは殴られて氏んだってのか!?
頭をぶつけた訳じゃなくて…」
アニ「そうだよ」
ライナー「だ、だが…それならどうして、
あの石が地面から突き出てたんだ?」
アニ「簡単なことさ。エレンを殴り頃した後、
犯人は凶器の石を地面に埋めたんだよ」
アニ「エレンが頭をぶつけたと見せかける為にね」
525: 2014/01/15(水) 15:20:18.19 ID:uVGfMC+d0
アルミン「…さっきアニも言ったけど、
エレンの額には傷があったんだ」
アルミン「だからこういう事だと思う。
エレンが姿勢を崩して地面に額を打った後…」
アルミン「その上から…犯人がエレンをめがけて
石を振り下ろした」
ミカサ「…ッ!」
ジャン「ウ、ウソだろ…そんな事やった人間が…」
ジャン「この中に…いるってのかよ!?」
エレンの額には傷があったんだ」
アルミン「だからこういう事だと思う。
エレンが姿勢を崩して地面に額を打った後…」
アルミン「その上から…犯人がエレンをめがけて
石を振り下ろした」
ミカサ「…ッ!」
ジャン「ウ、ウソだろ…そんな事やった人間が…」
ジャン「この中に…いるってのかよ!?」
526: 2014/01/15(水) 15:25:39.54 ID:uVGfMC+d0
アルミン(僕たちは互いの顔を見回していた)
アルミン(困惑した表情を浮かべる者、
怒りのまなざしを向ける者…)
アルミン(でも、この中に一人いるはずだ)
アルミン(ウソの仮面を被った人間が…)
アルミン(困惑した表情を浮かべる者、
怒りのまなざしを向ける者…)
アルミン(でも、この中に一人いるはずだ)
アルミン(ウソの仮面を被った人間が…)
527: 2014/01/15(水) 15:40:14.92 ID:uVGfMC+d0
モノクマ「うぷぷ…やっと議論も本筋に入ってきたみたいだね」
モノクマ「でもさあ、誰がクロなのか早く決めてくれないかな?
ボクが飽きたら時間切れになっちゃうんだよ?」
ベルトルト「そう言われても…」
ミーナ「凶器や頃し方はわかったけど、肝心の犯人が不明のままだよね…」
クリスタ「そんな…それじゃあ…」
サシャ「は、破滅です!もう私たちはおしまいですよ!」
モノクマ「でもさあ、誰がクロなのか早く決めてくれないかな?
ボクが飽きたら時間切れになっちゃうんだよ?」
ベルトルト「そう言われても…」
ミーナ「凶器や頃し方はわかったけど、肝心の犯人が不明のままだよね…」
クリスタ「そんな…それじゃあ…」
サシャ「は、破滅です!もう私たちはおしまいですよ!」
528: 2014/01/15(水) 15:50:27.76 ID:uVGfMC+d0
アニ「落ち着きなよ」
サシャ「落ち着いていられますかぁ!
ここで犯人当てなかったら私たち殺されるんですよ!」
モノクマ「で、出たー!さりげなく犯人じゃないとアピる小技!
ベリィグーッド!」
サシャ「ち、違いますよ!私は食い意地が張ってるだけで!」
アニ「だから落ち着きなって。
犯人につながる手がかりならもうあるから」
サシャ「落ち着いていられますかぁ!
ここで犯人当てなかったら私たち殺されるんですよ!」
モノクマ「で、出たー!さりげなく犯人じゃないとアピる小技!
ベリィグーッド!」
サシャ「ち、違いますよ!私は食い意地が張ってるだけで!」
アニ「だから落ち着きなって。
犯人につながる手がかりならもうあるから」
529: 2014/01/15(水) 16:00:09.35 ID:uVGfMC+d0
アルミン(…え?)
アニ「アルミン、私たちはエレンの金具を使って実験をしたよね?」
アニ『…』
ライナー『…』
アニ『…ねえライナー』
ライナー『…な、何だよ』
アニ『あんたって姿勢制御上手かったよね』
ライナー『…お前ほどじゃないけどな』
アニ『ちょっと私に見せてくれない?』
530: 2014/01/15(水) 16:15:17.84 ID:uVGfMC+d0
ライナー「ああ…あれのことか」
アニ「あそこに隠されてるよ。犯人につながる手がかりが」
ベルトルト「えっ?」
アニ「アルミン…よく考えてみて」
アニ「あそこに隠されてるよ。犯人につながる手がかりが」
ベルトルト「えっ?」
アニ「アルミン…よく考えてみて」
534: 2014/01/16(木) 18:57:20.13 ID:YXuDHU1w0
― 閃 き ア ナ グ ラ ム 開 始 ―
535: 2014/01/16(木) 19:09:23.99 ID:YXuDHU1w0
う き ゃ り ょ く し ょ
き ょ り し ょ う く ゃ
き ょ う り し ょ ゃ く
き ょ う り ょ く し ゃ
そうか わかったぞ!
536: 2014/01/16(木) 19:21:20.85 ID:YXuDHU1w0
アルミン「そうか!【協力者】がいたんだ!」
コニー「え?この事件に共犯者はいないって…」
アルミン「共犯者じゃなくて【協力者】だよ!」
エレン『…今度こそできる気がする。
上げてくれアルミン!』
アルミン『いくよ』
キリキリキリキリキリキリ
アルミン「あの姿勢制御訓練は一人じゃできない…」
アルミン「誰かにクランクを回してもらわないと、
宙に浮き上がることはできないんだ!」
コニー「え?この事件に共犯者はいないって…」
アルミン「共犯者じゃなくて【協力者】だよ!」
エレン『…今度こそできる気がする。
上げてくれアルミン!』
アルミン『いくよ』
キリキリキリキリキリキリ
アルミン「あの姿勢制御訓練は一人じゃできない…」
アルミン「誰かにクランクを回してもらわないと、
宙に浮き上がることはできないんだ!」
537: 2014/01/16(木) 19:33:50.89 ID:YXuDHU1w0
サシャ「じゃ、じゃあ…
エレンは夜中に一人で訓練をしていた訳ではなくて…」
ライナー「それを手伝った人間がいるってことか…?」
アルミン「うん、そういう事だよ」
コニー「ん?だったら何でその【協力者】ってのは、
エレンの訓練を手伝ったって言わなかったんだ?」
アニ「言う訳ないでしょ。だってその人間こそが犯人なんだから」
エレンは夜中に一人で訓練をしていた訳ではなくて…」
ライナー「それを手伝った人間がいるってことか…?」
アルミン「うん、そういう事だよ」
コニー「ん?だったら何でその【協力者】ってのは、
エレンの訓練を手伝ったって言わなかったんだ?」
アニ「言う訳ないでしょ。だってその人間こそが犯人なんだから」
538: 2014/01/16(木) 19:41:47.33 ID:YXuDHU1w0
― 議 論 開 始 ―
【モノクマファイル 1】
【兵団規則】
【血で濡れた髪】
【地面から突き出た大きな石】
【倉庫の物品管理表】
▶【訓練成績】
539: 2014/01/16(木) 20:03:05.17 ID:YXuDHU1w0
コニー「は…!? なんだって!?」
ジャン「【協力者が犯人】だと…?」
サシャ「い、一体誰なんですか!早く挙手してください!」
ユミル「アホか、挙げる訳ねーだろ…」
コニー「じゃあどうすんだよ…」
コニー「誰が手伝ってたかなんて【目星つかねえ】ぞ…?」
サシャ「や、やっぱり破滅です!おしまいですよぉぉ!!」
アルミン(そうか!だからアニは…!)
ジャン「【協力者が犯人】だと…?」
サシャ「い、一体誰なんですか!早く挙手してください!」
ユミル「アホか、挙げる訳ねーだろ…」
コニー「じゃあどうすんだよ…」
コニー「誰が手伝ってたかなんて【目星つかねえ】ぞ…?」
サシャ「や、やっぱり破滅です!おしまいですよぉぉ!!」
アルミン(そうか!だからアニは…!)
540: 2014/01/16(木) 20:05:28.21 ID:YXuDHU1w0
コニー「は…!? なんだって!?」
ジャン「【協力者が犯人】だと…?」
サシャ「い、一体誰なんですか!早く挙手してください!」
ユミル「アホか、挙げる訳ねーだろ…」
コニー「じゃあどうすんだよ…」
コニー「誰が手伝ってたかなんて【目星つかねえ】
それは違うよ!
ジャン「【協力者が犯人】だと…?」
サシャ「い、一体誰なんですか!早く挙手してください!」
ユミル「アホか、挙げる訳ねーだろ…」
コニー「じゃあどうすんだよ…」
コニー「誰が手伝ってたかなんて【目星つかねえ】
それは違うよ!
541: 2014/01/16(木) 20:14:46.73 ID:YXuDHU1w0
アルミン「いや…目星ならつくと思うよ」
コニー「えっ…?」
サシャ「ほ、本当ですか、アルミン!?」
アルミン「うん…」
アニ「…」
アルミン「みんな、ちょっとこれを見てくれるかな」
コニー「えっ…?」
サシャ「ほ、本当ですか、アルミン!?」
アルミン「うん…」
アニ「…」
アルミン「みんな、ちょっとこれを見てくれるかな」
542: 2014/01/16(木) 20:25:35.21 ID:YXuDHU1w0
名前 PT
ミカサ・アッカーマン 10
ミーナ・カロライナ 10
アニ・レオンハート 09
ライナー・ブラウン 09
ベルトルト・フーバー 09
ユミル 09
ジャン・キルシュタイン 08
コニー・スプリンガー 08
サシャ・ブラウス 07
クリスタ・レンズ 07
アルミン・アルレルト 06
エレン・イェーガー 00
ミカサ・アッカーマン 10
ミーナ・カロライナ 10
アニ・レオンハート 09
ライナー・ブラウン 09
ベルトルト・フーバー 09
ユミル 09
ジャン・キルシュタイン 08
コニー・スプリンガー 08
サシャ・ブラウス 07
クリスタ・レンズ 07
アルミン・アルレルト 06
エレン・イェーガー 00
543: 2014/01/16(木) 20:34:11.38 ID:YXuDHU1w0
サシャ「…? 何ですかこれ」
アルミン「みんなの訓練成績だよ。昨日までのね」
ジャン「は…?そんなもんが何の役に立つんだよ」
アニ「よく考えてみて」
アニ「エレンは夜中に姿勢制御の練習をしようとした。
そしてその為には、誰かに手伝ってもらう必要があった」
アニ「…ここまではいいよね?」
アルミン「みんなの訓練成績だよ。昨日までのね」
ジャン「は…?そんなもんが何の役に立つんだよ」
アニ「よく考えてみて」
アニ「エレンは夜中に姿勢制御の練習をしようとした。
そしてその為には、誰かに手伝ってもらう必要があった」
アニ「…ここまではいいよね?」
544: 2014/01/16(木) 20:40:12.96 ID:YXuDHU1w0
ライナー「ああ…それがどうしたんだ?」
アニ「仮にあんたがエレンだったとしたら、
練習の手伝いはどんな人に頼む?」
ライナー「どんな人って…そりゃ頼みやすそうな奴とか、
姿勢制御が抜群に上手かった奴とか…」
アニ「…」
ライナー「…え?」
ベルトルト「ま、まさか…」
アニ「仮にあんたがエレンだったとしたら、
練習の手伝いはどんな人に頼む?」
ライナー「どんな人って…そりゃ頼みやすそうな奴とか、
姿勢制御が抜群に上手かった奴とか…」
アニ「…」
ライナー「…え?」
ベルトルト「ま、まさか…」
545: 2014/01/16(木) 20:42:28.64 ID:YXuDHU1w0
― 人 物 を 指 名 し ろ ―
546: 2014/01/16(木) 20:44:53.30 ID:YXuDHU1w0
【ミカサ・アッカーマン】
【ライナー・ブラウン】
【ベルトルト・フーバー】
【アニ・レオンハート】
【エレン・イェーガー】
【ジャン・キルシュタイン】
【コニー・スプリンガー】
【サシャ・ブラウス】
【クリスタ・レンズ】
【アルミン・アルレルト】
▶【ミーナ・カロライナ】
【ユミル】
これが僕の答えだ!
547: 2014/01/16(木) 20:52:29.68 ID:YXuDHU1w0
アルミン「君だよ…ミーナ」
ミーナ「…!!」
アルミン「君こそがエレンの訓練の協力者…」
アルミン「そして、エレンを殴り頃した犯人なんだ」
ミーナ「な…な…」
ミーナ「何言ってるの…アルミン…?」
ミーナ「…!!」
アルミン「君こそがエレンの訓練の協力者…」
アルミン「そして、エレンを殴り頃した犯人なんだ」
ミーナ「な…な…」
ミーナ「何言ってるの…アルミン…?」
548: 2014/01/16(木) 20:53:23.33 ID:YXuDHU1w0
今日はここまで
549: 2014/01/16(木) 20:54:20.80 ID:WTxzCCHOo
乙
マジ何者なんだろうなミーナ
マジ何者なんだろうなミーナ
550: 2014/01/17(金) 15:10:19.96 ID:VdNfZBSI0
― 議 論 開 始 ―
【クリスタの証言】
【ライナーとベルトルトの証言】
【サシャの証言】
▶【ミーナの証言】
551: 2014/01/17(金) 15:15:14.86 ID:VdNfZBSI0
アルミン「君は訓練の成績がトップだった」
アルミン「だから、エレンが練習の手伝いを頼むとしたら…」
アルミン「君だと考えるのが自然なんだ!」
ジャン「おい…【ミーナが犯人】ってマジなのか…!?」
ミーナ「ち、違う!私はやってない!」
ミーナ「そもそも、訓練成績だけで疑われるのなら…」
ミーナ「【同点だったミカサだって怪しい】じゃない!」
ミカサ「私がエレンを頃す訳ない!!」
アルミン(確かに、トップだったのはミーナだけじゃない)
アルミン(だけどエレンは…)
アルミン「だから、エレンが練習の手伝いを頼むとしたら…」
アルミン「君だと考えるのが自然なんだ!」
ジャン「おい…【ミーナが犯人】ってマジなのか…!?」
ミーナ「ち、違う!私はやってない!」
ミーナ「そもそも、訓練成績だけで疑われるのなら…」
ミーナ「【同点だったミカサだって怪しい】じゃない!」
ミカサ「私がエレンを頃す訳ない!!」
アルミン(確かに、トップだったのはミーナだけじゃない)
アルミン(だけどエレンは…)
552: 2014/01/17(金) 15:20:11.42 ID:VdNfZBSI0
アルミン「君は訓練の成績がトップだった」
アルミン「だから、エレンが練習の手伝いを頼むとしたら…」
アルミン「君だと考えるのが自然なんだ!」
ジャン「おい…【ミーナが犯人】ってマジなのか…!?」
ミーナ「ち、違う!私はやってない!」
ミーナ「そもそも、訓練成績だけで疑われるのなら…」
ミーナ「【同点だったミカサだって怪しい】
それは違うよ!
アルミン「だから、エレンが練習の手伝いを頼むとしたら…」
アルミン「君だと考えるのが自然なんだ!」
ジャン「おい…【ミーナが犯人】ってマジなのか…!?」
ミーナ「ち、違う!私はやってない!」
ミーナ「そもそも、訓練成績だけで疑われるのなら…」
ミーナ「【同点だったミカサだって怪しい】
それは違うよ!
553: 2014/01/17(金) 15:30:10.31 ID:VdNfZBSI0
アルミン「いや…いくら同点だったからって、
エレンがミカサに頼んだとは考えられないよ」
ミーナ「な…なんでよ!エレンとミカサは幼馴染だったんでしょ!?」
ミーナ「私なんか知り合ってまだ3日だったんだよ!?
練習の手伝いを頼むとしたら、私より仲の良かったミカサだよ!」
アルミン「違うよ。だってその根拠は…
他でもない君が言ってたじゃないか」
ミーナ「…!?」
エレンがミカサに頼んだとは考えられないよ」
ミーナ「な…なんでよ!エレンとミカサは幼馴染だったんでしょ!?」
ミーナ「私なんか知り合ってまだ3日だったんだよ!?
練習の手伝いを頼むとしたら、私より仲の良かったミカサだよ!」
アルミン「違うよ。だってその根拠は…
他でもない君が言ってたじゃないか」
ミーナ「…!?」
554: 2014/01/17(金) 15:35:47.71 ID:VdNfZBSI0
ミーナ『エレン…?』
エレン『! ミーナか』
ミーナ『どうしたの?そんなに怖い顔して…』
エレン『…オレは』
ミーナ『え?』
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
エレン『! ミーナか』
ミーナ『どうしたの?そんなに怖い顔して…』
エレン『…オレは』
ミーナ『え?』
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
555: 2014/01/17(金) 16:20:24.09 ID:VdNfZBSI0
アルミン「“あいつの御守にはなりたくない”」
アルミン「エレンがそう言っていたのなら…
その“あいつ”ってミカサの事だったんじゃないかな」
ミカサ「…!」
ミカサ『私がいる限り、【裏切り者】を一番にはさせない。
エレンもアルミンも…私が無事にここから出す』
エレン『それじゃあ駄目なんだッ…!』
アルミン「エレンがそう言っていたのなら…
その“あいつ”ってミカサの事だったんじゃないかな」
ミカサ「…!」
ミカサ『私がいる限り、【裏切り者】を一番にはさせない。
エレンもアルミンも…私が無事にここから出す』
エレン『それじゃあ駄目なんだッ…!』
556: 2014/01/17(金) 16:32:52.19 ID:VdNfZBSI0
アルミン「つまり…エレンはミカサの世話になる事を嫌っていたんだ」
アルミン「そう考えれば、ミカサに頼むなんてあり得ないんだよ!」
ミーナ「…!!」
アルミン「それに君も言ったよね?」
ミーナ『私なんか知り合ってまだ3日だったんだよ!?
練習の手伝いを頼むとしたら、私より仲の良かったミカサだよ!』
アルミン「それなら逆に聞くけど、
どうして“知り合ってまだ3日”だった君が…」
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
アルミン「エレンからあんな事を打ち明けられたんだよ!」
アルミン「そう考えれば、ミカサに頼むなんてあり得ないんだよ!」
ミーナ「…!!」
アルミン「それに君も言ったよね?」
ミーナ『私なんか知り合ってまだ3日だったんだよ!?
練習の手伝いを頼むとしたら、私より仲の良かったミカサだよ!』
アルミン「それなら逆に聞くけど、
どうして“知り合ってまだ3日”だった君が…」
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
アルミン「エレンからあんな事を打ち明けられたんだよ!」
557: 2014/01/17(金) 16:39:30.97 ID:VdNfZBSI0
ミーナ「…っ」
アルミン「ねえミーナ、本当のことを教えてよ」
アルミン「本当は…あの証言には続きがあったんじゃないの?」
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
エレン『あいつに守られるんじゃなくて…オレがあいつを守ってやりたいんだ』
エレン『だから…』
エレン『頼むミーナ!オレの練習に付き合ってくれ!!』
続く:【ダンロン×進撃】シンゲキロンパ【後編】
アルミン「ねえミーナ、本当のことを教えてよ」
アルミン「本当は…あの証言には続きがあったんじゃないの?」
エレン『オレはもう、あいつの御守にはなりたくないんだ…!』
エレン『あいつに守られるんじゃなくて…オレがあいつを守ってやりたいんだ』
エレン『だから…』
エレン『頼むミーナ!オレの練習に付き合ってくれ!!』
続く:【ダンロン×進撃】シンゲキロンパ【後編】
558: 2014/01/17(金) 16:45:10.53 ID:VdNfZBSI0
今日はここまで
559: 2014/01/17(金) 17:15:49.85 ID:hQzogBpk0
乙ー
引用: シンゲキロンパ
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