1: 2012/10/21(日) 21:44:06.31 ID:2cFClehX0
ss初執筆&初投稿なんで色々不手際があるかもしれないですがご了承ください


ゼロレクイエムから5年後
―合衆国ブリタニア

リヴァル「はぁ、夜勤は疲れるなー。うちの社長、人使い粗いんだよなぁ」

ニーナ「あれ?ねぇミレイちゃん。あそこに居るのリヴァルじゃない?」

ミレイ「あ、ホントだ。おーい!リヴァル~!」

リヴァル「あ・・・会長ぉー!ニーナ!」

ニーナ「イレブ・・・ニッポンから帰国して1回会って以来だね」

ミレイ「久しぶりね!昔と変わらずね♪」

リヴァル「1年くらいじゃ、そんな変わりませんよぉ!」
コードギアス 復活のルルーシュ

2: 2012/10/21(日) 21:47:57.40 ID:2cFClehX0

ニーナ「相変わらず毎日がデスマーチ状態なの?」

リヴァル「そうなんだよー。社長は新作のピザ食ってイチャもんつけて寝てるだけなのに、格差社会を感じずにはいられないよ」

ミレイ「地元の有名なピザ屋に就職して安泰と思いきや、とんだブラック企業だったワケね」

リヴァル「そういう会長はお天気お姉さんが板につきましたね!ニーナは今何してるんだ?」

ニーナ「私はロイド先生のお手伝いをしているの」

リヴァル「あの伯爵かぁー!」

ミレイ「元、でしょ。帝国が崩壊して爵位や家名は意味を為さなくなったんだから」

リヴァル「でも、それって・・・その・・・ルルーシュが氏んでから2年くらいの間だけじゃないすか。最近は元貴族が復権しようと露骨に勢力争いしているし・・・。それにニッポンも・・・」


3: 2012/10/21(日) 21:50:42.67 ID:2cFClehX0


ミレイ「そうね・・・」

リヴァル「帝国時代の尾を引いてニッポン人がブリタニア人に対して迫害をはじめてオレたちもニッポンに居られなくなって・・・。オレたちが帰国してからニッポンはどうなってるんすか?情報規制されてるのかニュースにもインターネットにも迫害の話だけ全然出てこないですよ。会長はテレビ局で働いてるし何か知りませんか?」

ミレイ「今日は丁度その話をニーナとしていたの」

リヴァル「どういうことすか?」

ミレイ「そうね。リヴァルには話しておいた方が良いかも。今から話す事はオフレコよ?絶対誰にも話しちゃダメ。良い?」

リヴァル「はい・・・」


4: 2012/10/21(日) 21:52:55.37 ID:2cFClehX0



ミレイ「立ち話も何だからどこかで落ちつきましょうか。出来れば人が少ない所で」

リヴァル「だったら、ここからすぐ近くだしオレの職場でどうっすか?応接室なら今日1日空いてるんで誰も来ないっすよ」

ミレイ「良いわね。美味しいピザを御馳走になりにいこー♪」

リヴァル「ははは。会長相変わらずっすね」



5: 2012/10/21(日) 21:55:48.51 ID:2cFClehX0



―ピザ屋応接室

リヴァル「こちらが新作のカレーうどんピザでござい~」

ニーナ「独特な味・・・」

ミレイ「ほんっとエルツーピザって王道から変則まで何でも揃ってるのね~。どれも美味しいし、よくこんなメニュー考え付くよね」

リヴァル「うちの社長のピザ愛はホンモノっすよ。ここ7年ぐらいピザしか食ってないそうですから」

ニーナ「健康に悪そう」

リヴァル「それで、会長。食べながらで良いんで話の続きを・・・」

ミレイ「ニッポンでブリタニア人の迫害が続いてるかどうかって話だったわね。ブリタニア人への迫害は変わらず続いている。そして、ニッポンでは何かが起きているのは間違いないよ」


6: 2012/10/21(日) 21:58:17.92 ID:2cFClehX0


リヴァル「どういうことっすか?」

ミレイ「3日前からニッポンの国会議事堂で大爆発が起きたってニュースが流れてるじゃない?」

リヴァル「はい。確か第二次東京決戦の時に使用された不発弾が今頃爆発してニッポンの首相らが亡くなったんですよね?」

ニーナ「・・・」

ミレイ「表向きは不発弾が爆発してる事になってるわね。でも、事件直後に撮られた ある写真にはニッポンの警察のKMF以外に1機のKMFが写っていたんだって」

リヴァル「なんすか?」

ニーナ「・・・ランスロット」


7: 2012/10/21(日) 22:00:13.53 ID:2cFClehX0


リヴァル「えぇ!?ランスロットって・・・」

ニーナ「実は1週間前にブリタニア記念博物館に展示してたランスロットが盗まれたの。丁度メンテナンスする為に地下格納庫に入れてたから騒ぎにならず、外部にはごまかせてるけど・・・ずっと裏で捜索してた所で、ジノからランスロットが写ってる写真が送られてきて」

リヴァル「ジノ!?あいつ探検家になって世界を飛び回ってると思ったらニッポンに戻ってたのか」

ニーナ「それで事件の事を調べるためにミレイちゃんから色々話を聞きたいと思って連絡したの」

リヴァル「なるほどー、そういう事だったのか。でもランスロットってまさか・・・」

ニーナ「・・・」

リヴァル「だってスザクは・・・」



8: 2012/10/21(日) 22:02:41.30 ID:2cFClehX0


ニーナ「ううん。スザクは生「懐かしい顔が揃ってるようだな」

リヴァル「社長!?」

ミレイ(あれ、この人どっかで見た事あるような)

ニーナ「し、C.C.さん!?」

C.C.「久しぶりだな、ニーナ」

リヴァル「社長どうしてここに・・・いつもならピザ食べた後のお昼寝タイムじゃ。ってか、ニーナと知り合い!?」

ニーナ「ここの社長ってC.C.さんだったんだ・・・」

C.C.「監視カメラにお前たちが映ってるのが見えてな。面白そうだから盗み聞きさせて貰った」

ニーナ「C.C.さん、今回の事件についてどう思いますか?それともまさか貴女が?」



10: 2012/10/21(日) 22:05:14.28 ID:2cFClehX0


C.C.「ニーナ、お前は5年前私の何を見ていた?」

ニーナ「ピザ食べてる所しか・・・」

C.C.「ダメだな、全然ダメだ。私の華麗な仕事っぷりを見逃していたとは。まぁ、良い。私は今回の件に関しては何もしていない。ランスロットの話も今初めて聞いた。ついでに・・・」

C.C.「私は坊やの共犯者だ。私の共犯者が信じたアイツを私は信じているがな」

リヴァル「坊や?共犯者?信じる?社長、どういう事っすか?」

C.C.「ニーナ、お前はどう思っているんだ?僅かな時間だが、あいつらの覚悟を傍で見たお前は」



11: 2012/10/21(日) 22:08:32.35 ID:2cFClehX0


ニーナ「・・・私は、今でもイレブンは怖いし・・・ユーフェミア様を頃したゼロが憎い。だけど・・・信じたい・・・あの人たちを」

リヴァル「何でそこでゼロの話が・・・?」

ミレイ「ニーナ・・・」

C.C.「上出来だ。人手不足なんだろ?私もランスロットを探してやる」

ニーナ「いいの?」

C.C.「あぁ。リヴァル、暫く会社はお前に任せる」

リヴァル「はぁ!?社長はどうするんスか!?」

C.C.「ニッポンへ行く」

リヴァル(まぁ、社長何もしてないし居ても居なくても変わんないけど)




12: 2012/10/21(日) 22:13:05.02 ID:2cFClehX0


数日後
―ニッポン

青年1「ブリキってホントうざいよなー。消えてくんないかなぁ」

青年2「存在自体が悪だよな。帝国時代は権力かざして偉そうにしてよぉ。帝国の後ろ盾がなくなってからは仲良くしようとか言いだしやがって。謝罪と賠償が足りねぇんだよなぁ!」

青年1「ホントだぜ!なぁ、飯でも食いに行かね?奢るぜ!この前ブリキのオッサンが道歩いてたからよ。ムカついてぶん殴ってやったんよ。んで、殴るの止める変わりに財布の中身全部貰ったから金あんだよ。無くなったらまたブリキ狩りすりゃいいしな!」

青年2「生かしておいてやるなんて優しいな!ゴチになるぜ!ぎゃはは」



13: 2012/10/21(日) 22:18:13.60 ID:2cFClehX0


カレン「・・・」

ジノ「・・・どこも大体こんな感じだったよ。ブリタニア人はブリタニア領以外では、まともな職業に就く事すら出来ず何処へ行っても差別され、時には暴行を加えられる。超合衆国参加国やEUはブリタニアに対して帝国時代の戦争被害賠償金をもっと寄越せと騒いでいる。戦争が終わった後、ナナリー様が皇室の財産で各国が求める金額全てを賠償したにも関わらずだ。後から色々理由をつけて常に謝罪と賠償を求めてくる。それだけじゃない。超合衆国はブリタニアに住む元ナンバーズたちに対して、働かなくても暮らしていけるだけの金を渡して人権保障しろとブリタニア政府に圧力をかけているそうだ。ルルーシュ皇帝亡き直後は人種関係なく手を取り合い、助け合っていたのにな」

カレン「許せない」

ジノ「カレン?」

カレン「こんな世界を作る為に、ルルーシュは氏んだんじゃない」

ジノ「カレン・・・」

カレン「早く玉城の店に行きましょ。ジノ、ちゃんと帽子深く被りなさいよ。この前みたいに絡まれたら面倒だから」

ジノ「分かってるって」


14: 2012/10/21(日) 22:23:06.14 ID:2cFClehX0


―玉城の店

カレン「こんにちはー」

玉城「おぅ、カレン!ジノ!よく来たな!」

C.C.「カレンか。相変わらずツマらない顔してるな」

カレン「C.C.!?なんでアンタがここに!?」

C.C.「言わなくても分かるだろ?」

カレン「分かんないわよ!」

藤堂「紅月、ジノくん。座りたまえ」

ジノ「藤堂も居るのか!あと・・・えっと・・・北と埼玉だっけ?」

南&千葉「南と千葉だ!」

ジノ「そうだそうだ!あはは、久しぶりだなー!」



15: 2012/10/21(日) 22:28:15.24 ID:2cFClehX0


藤堂「では、全員揃った所で話をはじめるか。今日集まって貰ったのは他でもない。ここ最近の騒動と白兜についてだ」

南「まずは今までの社会情勢をまとめよう。ルルーシュが氏んだあと、復興が進んで生活が安定した辺りから反ブリタニア活動が世界各地で盛んになってきた。最初は反ブリタニアデモをするくらいだったが、やがて差別に変わり国によっては暴動やテロも行われるようになった」

千葉「黒の騎士団も最初の頃は暴動を止めようとしていたが、ブリタニアの肩を持っているとして超合衆国参加国のゼロや黒の騎士団に対する不信感が強まり黒の騎士団は解体されてしまった。ここでゼロは行方不明になりシュナイゼルは拘束された」

カレン「超合衆国の中でも神楽耶様と天子様が黒の騎士団の正当性を訴えていただけど、危険分子として星刻と一緒に幽閉されてしまったのよね・・・」

南「幽閉先は現在調査中だ。場所が分かり次第救出へ向かう」



17: 2012/10/21(日) 22:34:10.89 ID:2cFClehX0


C.C.「今そんな事になってるのか」

カレン「はぁ?知らなかったの?連日大きなニュースとして取り上げられているのに」

C.C.「ブリタニアでは、そんなニュース全く流れてなかったぞ?こっちではブリタニア人への差別の話は全然話題にならず元貴族どもの勢力争いが問題となっている」

南「情報統制か・・・。それにしても、この期に及んでまた権力争いとは」

C.C.「そういう風に教育されてきたからな、シャルルに。力で勝ち取る昔のやり方が抜けきらないんだろ」

ジノ「・・・」

C.C.「それで、ニッポンはどうなったんだ?」



18: 2012/10/21(日) 22:40:29.90 ID:2cFClehX0

玉城「ニッポンでも反ブリタニア活動が活発になったんだよ。んで、連日ニュースや新聞でも反ブリタニアの話が流れるようになった。国のトップの嫁がブリタニア人っつー事で扇に対する世間の風当たりも強くなった。それでアイツはサイテーな行動を取ったんだ」

C.C.「何したんだ?」

南「売ったんだよ。ブリタニア人を」

玉城「自分の家族に手を出さない事を条件に、反ブリタニア団体の要望を通して新しい法律を作ったんだ。ブリタニアの血を引く人間を傷つけたり頃しても罪に問わない、ってな。アイツは・・・カレンの事すら目に入ってなかったんだよ!!」



20: 2012/10/21(日) 22:44:44.61 ID:2cFClehX0


南「よくよく振り返ってみれば、アイツはそういう奴だったんだよ。自分と彼女さえ無事なら他はどうでも良かったんだ。ゼロを追放した時だってシュナイゼルとアイツが・・・」

藤堂「よせ。それは我々の責任でもある」

千葉「藤堂さん・・・」

藤堂「我々は確かにニッポンの独立を望んでいた。しかし、このような虐殺がまかり通る世界は望んでいない。だから我々はニッポン政府から身を引いた」

千葉「紅月にも危険が迫る可能性を考えたら許せないからな」

C.C.「政府から抜けて、お前たちはどうしたいんだ?」



23: 2012/10/21(日) 22:52:02.15 ID:2cFClehX0


藤堂「昔のニッポンは他国から憧れられる存在だった。それはニッポン人に優しさがあったからだ。今のニッポンにはそれがない。だから我々の手で形だけのニッポンではなく、真のニッポンを取り戻す。その為に反ブリタニア団体を叩き、件の法律を撤廃させる」

C.C.「そうか。では、話を戻すが法律が出来てからどうなったんだ?」

南「法律が通る前に多くのブリタニア人はブリタニアに帰国した。だが、金のないブリタニア人はニッポンに残ったままだ。そして、在日ブリタニア人狩りが始まった」

千葉「惨状を目の当たりにしたヴィレッタは扇を見限って子供を連れてブリタニアに帰国したそうだ。扇はもう完全に反ブリタニア人団体の言いなりになっていた」

藤堂「そして、先日国会議事堂で反ブリタニア人勢力の集まりがあった。そこには扇も居た」

C.C.「そこで、例の事件が起きたわけか」

玉城「あれで扇や反ブリタニア人勢力の多くが氏んだ」



26: 2012/10/21(日) 22:58:39.61 ID:2cFClehX0


ジノ「ようやく本題だな。オレは探検も一段落してカレンに会おうと思ってトウキョウに来たんだ。そんとき燃える国会議事堂とKMFを見たんだ。そう、ランスロットだ」

C.C.「私はニーナからランスロットが盗まれたって話を聞いて、事件を調べるためにニッポンに来たんだ。お前たちなら何か知ってると思ってな」

カレン「知らない。むしろ私はてっきりアンタたちがまた何かしたのかと思ってた」

C.C.「アテが外れたな」

千葉「紅月。枢木はあの時倒したんだよな?」

カレン「それは・・・」

C.C.「枢木スザクは生きているよ」

玉城「なんだって!?」

藤堂「やはりか」

カレン「C.C.!?」

C.C.「ルルーシュの望む世界にはならなかったからな。もう隠す事もないだろう」



27: 2012/10/21(日) 23:03:37.88 ID:2cFClehX0


C.C.はルルーシュの事、ゼロレクイエムの事を包み隠さず話した


南「そんな事が・・・」

C.C.「もっとも神楽耶は早い段階でルルーシュのしようとしていた事に気付いたみたいだけどな。・・・ルルーシュに近い所に居たカレンですら気付かなかったのにな?」

カレン「うるさい」

ジノ「じゃあ、ランスロットに乗っていたのはスザクなのか?」

C.C.「それはないな」

藤堂「何故言いきれる?」

C.C.「ルルーシュが枢木スザクを信じていたからだ」

玉城「なんだそりゃ」



29: 2012/10/21(日) 23:08:13.02 ID:2cFClehX0


カレン「C.C.・・・」

藤堂「私もスザク君では無いと考えている。スザク君は戦う力を持っていない人間を一方的に頃したりしない」

千葉「[ピーーー]対象がニッポン人なら尚更ですね」

玉城「じゃあよぉ、一体誰なんだよ。誰がランスロットに乗ってんだ!?」

藤堂「恐らく今回の事件は計画的犯行だろう。犯人は反ブリタニア勢力に敵対している人物だと考えられる」

カレン「ブリタニア人、ですか・・・?」



31: 2012/10/21(日) 23:12:40.33 ID:2cFClehX0
禁止表現だった!
千葉「標的がニッポン人なら尚更ですね」に変更で




藤堂「その可能性が高いだろう。いずれにしても、もっと情報が欲しい」

C.C.「お前たちはランスロットとパイロットを見つけてどうするつもりなんだ?」

藤堂「出来れば我々の同志になって貰いたいところだがな」

C.C.「ランスロットを使って、力で反ブリタニア団体を潰すつもりか?それで本当に上手くいくのか疑問だがな」

カレン「ちょっとアンタ!」



35: 2012/10/21(日) 23:17:33.73 ID:2cFClehX0


C.C.「イレブン時代、ブリタニアに理不尽な扱いを受けたり大事な人を奪われた人間は数えきれないだろう。ブリタニア帝国が合衆国ブリタニアに変わった所でそう割り切れるもんでもない。割り切れない人間が復讐に走っているのが今の現状だ。そういった奴らをブリタニア帝国のように力で抑えつけるのか?それではまた同じことの繰り返しになるのではないか?」

ジノ「言ってくれるねぇ。・・・正論だがね」

玉城「じゃあよぉ!オメーは今の状況で良いって言うのかよ!?」

C.C.「やり方を考えろと言っている。下手に動いたら状況が悪化するという話だ」

藤堂「何か策があるのか?」



39: 2012/10/21(日) 23:22:53.55 ID:2cFClehX0
>>34 アドバイスありです!



C.C.「あるワケないだろ。私はゼロではないのだからな」

カレン「何も案なしなの!?偉そうに好き勝手言ってるくせに!」

C.C.「そうとも。私はC.C.だからな」

テレビ「番組の途中ですが、臨時ニュースです。先日亡くなった扇首相に変わりまして、澤崎氏が新首相に就任しました」



40: 2012/10/21(日) 23:28:14.72 ID:2cFClehX0



藤堂「澤崎だと?」

南「キュウシュウ戦役の時のアイツか」

テレビ「こんにちは、ニッポン人の皆さん。新しく首相になった澤崎です。私たちはブリタニアに虐げられてきました。沢山のニッポン人の命とサクラダイトをはじめとする貴重な資源が奪われてきました。今度はそのお返しをしましょう。準備が整い次第ブリタニアに戦争を仕掛けます。恐れる事はありません。超合衆国全ての国が協力してくれます。彼らと共に、この正義の戦争に勝利し、沢山の人間を頃してきたコーネリア代表とブリタニアに正義の裁きを与えましょう!」

藤堂「むぅ・・・」

ジノ「なんだって!?ブリタニアが・・・」

千葉「また戦争がはじまるのか」

C.C.「人は同じ過ちを繰り返す・・・全く」

藤堂「・・・」ソワソワ



42: 2012/10/21(日) 23:32:49.51 ID:2cFClehX0


カレン「ブリタニアには生徒会の皆やナナリーが・・・」

カレン(私たちはどうすれば良いの?ねぇ、助けてよ。ルルーシュ・・・)

南「・・・」ガタッ

南「藤堂さん・・・ブリタニアを守りましょう!」キリッ

藤堂「」ピクッ

千葉「南!?」

南「放っておいたらブリタニア人が滅びるまで戦いは続くでしょう。そんな事続けてたら世界はフレイヤの海になってしまう。そうなったらニッポンだって無事ではすまないでしょう」



43: 2012/10/21(日) 23:37:23.78 ID:2cFClehX0


ジノ「はは、南良い事言うなぁ」

南(何よりオレはブリタニアンの幼女が見れない世界なんて認めない!天子様や神楽耶様も育ってしまったし・・・これしかもう楽しみが無い!)

藤堂「南。考える事は一緒だな・・・私もブリタニアを守りたいと考えていた所だ!」

藤堂(愛国キャラで通しているから皆には言えないが、実のところ私はブリタニアの幼女が一番好きだからな。彼女らの涙は見るわけにはいくまい!)

千葉「藤堂さんについていきます (藤堂さん・・・ステキです。この戦いが終わったら・・・)」

玉城「へへ、腕がなるぜ!」



45: 2012/10/21(日) 23:41:25.93 ID:2cFClehX0


カレン(そうよ、ルルーシュはもう居ない。ルルーシュが残してくれた世界を私が守らなきゃ)

カレン「やりましょう!みんな!」

南「ブリタニアへ行ってコーネリア達と合流しよう!」

C.C.「なら仲間を増やさなくてはな」

藤堂「アテがあるのか?」

C.C.「あぁ、オレンジ君だ。あいつは信頼出来る。連絡を取っておく」

ジノ「ジェレミア卿か。アーニャもまだ一緒に居んのかな~」



47: 2012/10/21(日) 23:45:40.40 ID:2cFClehX0


1週間後
―ブリタニア ブリタニア記念博物館

ジェレミア「セシル、久しいな。知らせを頂き感謝している」

ジノ「おっ、アーニャ!久しぶりだなー!元気にしてたか?」

アーニャ「うん。ジノも相変わらず」

ジノ「あれ?“ジノ、記録”とか言うと思ったら言わないのか」

アーニャ「もう必要なくなった」

ジノ「何かよく分かんないけどアーニャも成長したんだな」



48: 2012/10/21(日) 23:48:18.44 ID:2cFClehX0


ジェレミア「私の剣はどちらに?」

セシル「サザーランドジークは第5ブロックに、モルドレッドは第4ブロックにあります」

アーニャ「見てくる」

ジノ「アーニャ、案内しよう!」

ジェレミア「藤堂たちは居ないのか?」

セシル「藤堂さんたちはラクシャータさんを迎えに行っています。カレンさんとC.C.さんは第5ブロックに居ます」

ジェレミア「承知した」



49: 2012/10/21(日) 23:52:34.49 ID:2cFClehX0


カレン「あのコーネリアが私たちにKMFを簡単に貸してくれるなんて・・・よっぽど切羽つまってるのね。紅蓮、また私に力を貸してね」

C.C.「初期型ランスロットしか無いとは・・・。決戦までにピンクに塗り替えさせないとな」

カレン「はぁ?色なんて何でも良いじゃない」

C.C.「ダメだな。全然分かっていない。これだから突撃癖のある女は」

カレン「何よ」

C.C.「紅蓮が見慣れた赤色でなく白色になったらどう思う?まるで燃え尽きた廃人のように見えてヤルキなくなるだろ?」

カレン「例えがよく分かんないけど・・・確かに赤じゃなくなったら戸惑うわね」

C.C.「それと同じだ」

カレン「あっそ」



50: 2012/10/21(日) 23:55:10.83 ID:2cFClehX0


ジェレミア「変わっていませんな」

C.C.「ジェレミアか」

ジェレミア「ご無沙汰しています」

C.C.「お前の機体はあそこにあるぞ」

ジェレミア「ふむ。我が剣も変わりないようだ」

カレン「アーニャは一緒じゃなかったの?」

ジェレミア「アーニャはジノと共にモルドレッドの所へ行っている」

カレン「そう」

C.C.「ジノと二人っきりにさせたくないか?」



51: 2012/10/21(日) 23:58:09.56 ID:2cFClehX0


カレン「何言ってんのよ、私は別にジノの事なんか」

C.C.「ルルーシュの事が忘れられないか?」

カレン「はぁ!?な、何言ってんのよ!アンタは!?」

C.C.「ふふ、分かりやすいな。お前」

ジェレミア「陛下も貴女の事を大事に想われていた。貴女が陛下を想ってくれているのであれば、陛下も浮かばれるであろう」

カレン「え?ルルーシュが・・・?でもルルーシュは私にやろうとしてる事を教えてくれなかったし・・・」

C.C.「大事なモノほど遠ざけておく所は父親そっくりだ。ゼロレクイエム後、お前に日陰者の生活をさせない為に誘わなかったんだろう」

カレン「ルルーシュ・・・」



52: 2012/10/22(月) 00:01:23.34 ID:l3vmhxTQ0


C.C.「まぁ、アイツと私はそういったものすら超越した関係だったけどな」

カレン「ふん。どうでも良いよ、そんなの」

C.C.「ふふっ」

ジェレミア(亡くなられた後も陛下を巡って二人の婦女子が火花を散らしている。さすが我が陛下!イエス、ユァマジェスティ、フォーエバー!)

カレン「そういや、ジェレミアさんはここ数日各地で暴れているランスロットについて何か知りませんか?」

ジェレミア「最近情報メディアでランスロットや戦争の話で持ちきりだな。しかし、残念ながら私もそこで公開されている情報程度の事しか知らん」

カレン「そうですか・・・。澤崎との決戦にランスロットは来るのかな。来たら共闘してくれるのかしら」

ジェレミア「どうだろうな。もしかしたら、あのランスロットの標的は反ブリタニア勢力だけでは無いかもしれないがな」

カレン「どういう事です?」



53: 2012/10/22(月) 00:05:51.65 ID:l3vmhxTQ0


ジェレミア「すまん、特に意味はない。ただの勘だ。だが、例え誰が敵であろうとルルーシュ様の求めた明日の為に私は最後まで戦ってみせる」

カレン「私もです!」

C.C.「熱血だな。だが、悪くない」

ジノ「おーい、カレーン!藤堂たちがラクシャータ連れて帰って来たぞー!これからミーティングを始めるそうだから会議室に来いってよー!」

カレン「だってさ。行きましょうか」

C.C.「あぁ」

ジェレミア「すまないが先に行っててくれないか?すぐ行く」

カレン「分かりました」

ジェレミア「・・・おや」

ジェレミア「蜃気楼もここに飾ってあったのだな」

ジェレミア「・・・ニュースで見た時、あのランスロットから悲しみと覚悟が伝わってきた。C.C.も恐らく気付いているであろう。あれは・・・」



54: 2012/10/22(月) 00:08:07.58 ID:l3vmhxTQ0


ラクシャータ「・・・じゃあ、そういうことでぇ改良型のユグドラシル・ドライブと新しいOSを各機に取り付けるってことでヨロシク~。これで敵の第十世代ともそれなりに戦えるようになるハズさ」

南「では、時間も限られているし各々自分の機体の改良を始めよう!ラクシャータ博士がマニュアル本作ってくれたからこれを見ながらやってくれ!」テキパキ

ラクシャータ「あ、C.C.とセシルはちょっと残ってねぇ」

カレン「ブリタニアを守ろうと決めてからの南さん凄い気合いの入り方ですね」

藤堂「ふっ。ニッポン男児は守るものがあると強くなるからな」

千葉「さすが藤堂さん・・・ポッ」

藤堂&南(全てはブリタニアの幼女の為に!!)



55: 2012/10/22(月) 00:11:31.56 ID:l3vmhxTQ0


ラクシャータ「セシルのレポート見せて貰ったよ。プリン伯爵抜きであれだけのモノを作るなんて成長したわねぇ」

セシル「いえ、そんな・・・」

ラクシャータ「プリン伯爵はまだ蒸発したままなのかい?」

セシル「えぇ・・・。この間までは連絡が取れたのですが・・・」

ラクシャータ「ふーん・・・。セシルが記していた問題点の解決策を考えてきたから今から試しにいこうかぁ。C.C.もおいで」

C.C.「さっきから何の話だ?」



56: 2012/10/22(月) 00:14:15.65 ID:l3vmhxTQ0


ラクシャータ「セシルが作った第10世代KMF“マーリン”の所へ行くんだよ。C.C.がパイロットだからねぇ」

C.C.「新型ならカレンか藤堂が良いんじゃないのか?」

セシル「あの二人はどちらかというと攻撃が得意だから。マーリンは支援型のKMFなの」

C.C.「そうか」



C.C.「これがマーリンか」

ラクシャータ「フレイヤを無効化する事が出来るマーリンロッド、フレイヤの組成に合わせてマーリンロッドを調整する自動演算装置と大規模探索装置を頭部に搭載しているのが大きな特徴だねぇ」

C.C.「杖に三角帽子のような頭か。まるで魔女だな・・・ふふ」

ラクシャータ「じゃあ早速調整に取りかかろうかぁ」



57: 2012/10/22(月) 00:17:16.57 ID:l3vmhxTQ0


―1カ月後

コーネリア「ついに決戦の時が来たか」

藤堂『無人偵察機の映像によると、あちらの戦力はこちらの10倍以上のようだな』

ギルフォード『それでもマシな方です。ランスロットがこの1カ月の間、各地の軍事基地を潰してくれたお陰ですね』

コーネリア『うむ。我々が勝たなければ民間人も危なくなる。絶対に勝利するぞ』

ギルフォード『イエス、ユァハイネス!』

コーネリア『お前たちにも感謝している。頼りにしているぞ』

ジェレミア『イエス、ユァハイネス!』

藤堂『うむ』

カレン(コーネリア・・・私たちに感謝するなんて少し変わった?)

玉城『っしゃあ!いっちょやってやるぜ!』

コーネリア『では各機、戦闘態勢に入れ!』

カレン「ランスロット・・・来るのかな・・・?」



58: 2012/10/22(月) 00:20:55.75 ID:l3vmhxTQ0


コーネリア『敵が来たぞ!各機敵を迎撃しながら澤崎を討て!!』

玉城「いっくぜぇー!!」

ジノ「ブリタニアを守るんだ!いくぞトリスタン!」

アーニャ「敵が多くて厄介、ちょっとだけ」

南「オールヘィイルゥ!ブリタァーニアァンガァールゥー!!」

藤堂「うぉー!!」

千葉「藤堂さんと南すごい気合いだ・・・」

ジェレミア『やれるか?』

C.C.『当然だ。マーリンには愛着もあるのでな。簡単には落とされないさ』

カレン「まさかニッポン人と敵対する事になるとはね。でもね、アンタたちを認めるわけにはいかないよ!!」

ギルフォード「頼もしい同志が多くて心強いな」



60: 2012/10/22(月) 00:24:15.35 ID:l3vmhxTQ0


澤崎『敵は旧世代のKMFばかりな上に数は圧倒的にこちらが上だ。恐れる事はない。我々の手で真の平和を勝ち取ろう!全軍ブリタニアを破壊せよ!』

超合衆国連合軍『おおおお!!』

超合衆国大佐「そこだ、落ちろ!」

カレン「そんな武器なんかぁ!」

超合衆国大佐「ええぃ、無傷だと!?元黒の騎士団エースは化け物か」

カレン「はじけろぉっ!!」

超合衆国大佐「うわぁー!」どかーん

玉城「やるじゃねぇかカレン!オレも負けてられねぇ!」

千葉『玉城!うしろだ!!』

玉城「あん?」どっかーん

玉城「うわぁ!何でいつもオレだけぇー!!」

千葉「毎度のことながら見事なやられ方だな。しっかり味方エリアに飛ばされている」

南「どぉけぇー!!澤崎はどこに居るぅ!?オレはぁ!澤崎をー!!」

千葉「南が無双している・・・。アイツ、あんなKMFの操縦上手かったのか」



62: 2012/10/22(月) 00:27:31.47 ID:l3vmhxTQ0


―ブリタニア軍 作戦司令室

ラクシャータ『C.C.、マーリンの3次元探索システムの方はどう?』

C.C.『丁度探索が完了した。戦艦5隻がフレイヤを搭載しているようだ。フレイヤを搭載している戦艦の座標を全軍に転送する』

コーネリア『フレイヤ・カウンターはお前しか居ない。撃墜されるなよ』

C.C.『あぁ』

セシル「善戦してはいますが、やはり数が違いすぎます。このまま長引くと・・・」

ラクシャータ「こっちもフレイヤがあれば楽になるんだけどねぇ」

セシル「戦後条約でフレイヤの全廃棄と二度と持たない事を約束していたのですから無いのは仕方ありませんよ。せめて戦後協定以降の理不尽な賠償金を拒否出来ていれば軍のKMFを新調出来たのですが・・・」

ラクシャータ「・・・鍵になるのは白兜と蒸発したプリン伯爵かねぇ」



63: 2012/10/22(月) 00:31:48.26 ID:l3vmhxTQ0


フレイヤ「イキマース」ヒューッ

千葉『!! フレイヤが来るぞぉー!!』

C.C.『任せろ。マーリンロッド』

フレイヤ「アレレー?オカシイゾー?」

シュンッ

澤崎「フレイヤが消滅した?我々ですら作れなかったフレイヤ・キャンセラーの技術をあいつらは持っているというのか・・・。しかし、数を打てば無効化しきれまい。敵の作戦司令部に向けてフレイヤ全弾を発射したまえ」

超合衆国作戦参謀「恐れながら、それは非効率であり、ここぞという時に使える分を残すべきであると考えます」

澤崎「君は誰にむかって発言しているのかね?総指令は私だよ?私の言う通りに出来ないのであれば下がっていなさい」



64: 2012/10/22(月) 00:34:07.49 ID:l3vmhxTQ0


超合衆国作戦参謀「・・・はっ。失礼しました。それでは自軍へ射程範囲外への回避通告を出し各艦にフレイヤ発射準備を行わせます」

澤崎「いや・・・回避通告は出さなくて良い。この陣形でフレイヤを打つとは敵も思わないだろう。これで戦いは終わりだ。ふふふ」

超合衆国作戦参謀「しかし、それでは友軍が・・・」

澤崎「犠牲が多ければ多いほどブリタニアへの憎しみが増え、後の美談にもなる。より良い未来の為に氏ねるんだ。本望だろう。君も英雄として世界史で語り継がれるよ」

超合衆国作戦参謀「英雄・・・。良い響きですな。やらせて頂きます」

澤崎「頼むよ。ふふふ」



65: 2012/10/22(月) 00:37:09.64 ID:l3vmhxTQ0


千葉「この白い奴・・・強い!」

南「例えこの身と眼鏡が砕けようともぉ!」

超合衆国軍槽「そこぉ!」

南「ぐぁ!」どかーん

千葉「南!」

南「ぐぅ・・・フロートぐらいでぇ!」

藤堂「落ちろっ!」ザシュッ

超合衆国軍槽「そんな・・・やられた!?」どかーん

南『助かりました、藤堂さん』

藤堂『大丈夫か?一度帰還して補給してこい』

南『はい。すぐ戻ります!』

千葉「さすが藤堂さん・・・私と南二人がかりで倒せなかった相手を一撃で」ポッ



67: 2012/10/22(月) 00:40:19.10 ID:l3vmhxTQ0


ジノ「ふっ。さすがにシンドイな・・・ん?」

アーニャ「うそ?あれ・・・」

ジェレミア「なんだ・・・あれは!?フレイヤが連打で来ただと!?」

コーネリア「馬鹿な・・・あの量は・・・」

ギルフォード「姫さま・・・!」

C.C.「くっ・・・やらせる訳には!」

セシル「いけない!皆逃げてー!!」

ラクシャータ「フレイヤは全部この作戦司令室に向けて発射されたようだねぇ・・・あの量は捌ききれないだろう・・・」

カレン「そんな・・・お兄ちゃん、みんな・・・ルルーシュ・・・」


「システム“聖杯”作動」
ヒューッ

カレン「光が・・・広がっていく・・・」

シュパーンッ
「・・・」



68: 2012/10/22(月) 00:43:23.32 ID:l3vmhxTQ0


澤崎「何だ今のは・・・?」

超合衆国作戦参謀「フ、フレイヤが爆発せず全て消失しています・・・」

澤崎「なんだと!?何が起きたんだ・・・!?」

藤堂「何が起きた?」

コーネリア「あれは・・・」

カレン「ランスロット!?」

アーニャ「何アレ?・・・ネコ?」

超合衆国作戦参謀「ラ、ランスロットを確認!更にネコのようなシルエットのKMF1機と戦艦も出現しました・・・!」

澤崎「馬鹿な!?今までレーダーに反応なかったというのに・・・」

超合衆国作戦参謀「つ、通信が入っています。回線開きます!」



69: 2012/10/22(月) 00:45:46.46 ID:l3vmhxTQ0


ラクシャータ「ランスロットと一緒に居るKMFとアヴァロンみたいな戦艦は・・・」

セシル「あ、あれは・・・むかしロイドさんの計画書で見た・・・」

玉城「おい、通信が来てんぞ。回線ひらけ!」

ラクシャータ「玉城・・・いつの間にこっちに戻ってたんだい・・・」



※色々考えたのですが、ここで2通りの結末に分けたいと思います。
なので、ここを分岐点として2通りの展開を書かせて頂きますm(_ _)m



71: 2012/10/22(月) 00:49:37.68 ID:l3vmhxTQ0


Case.1 Disappointment end ※若干話が粗いです。伏線色々未回収



ゼロ『我が名はゼロ。超合衆国各位へ。欲望にまみれた貴様たちをここで断罪する』

澤崎「馬鹿な・・・ゼロはシュナイゼルと共に頃したハズでは・・・。ゼロがランスロットに乗っていたというのか・・・」

カレン「ゼロ・・・!?スザクなの・・・?」

澤崎「ゼロも敵だ!ブリタニア共々討てぇ!」

超合衆国一般兵1「世界は今泣いているんだ!だから・・・僕は君たちを討つ!」

超合衆国将軍「先に全てを奪ったのはブリタニアなのだ!そんなブリタニアの為に戦う貴様らなどに、この私は倒せん!それに今日の吾輩は特に・・・絶好調である!」

ゼロ「そんな攻撃なんて!」

超合衆国一般兵1「避けられた!?」

ゼロ「はぁー!」クルクルクルッキック

超合衆国一般兵1「うわぁ!」バキィッ!

藤堂「あれは・・・!クルクルキック!やはりランスロットにはスザク君が!」

カレン「スザク!じゃあ、あのネコには誰が乗っているの!?」



73: 2012/10/22(月) 00:53:39.22 ID:l3vmhxTQ0


「終わりにしましょう?全てを・・・」ヒュッ

超合衆国エース「はやい!?おのーれぇ!」ドカーンッ

「未完成の機体ですが、あなた達の相手は今のスペックでも十分です」

ジノ「なんだアレ・・・」

千葉「動きが全く読めない」

カレン「紅蓮や白兜と同じくらいのスペック!?でも、それだけじゃない・・・」

藤堂「明らかに紅月やスザク君よりも・・・強い!」

超合衆国作戦参謀「100機以上のKMFが撃墜されました!5分も経たずに・・・!!」

澤崎「馬鹿な・・・」

ギルフォード「凄い。あのKMF。瞬きする間に数多の敵を撃墜している。まるで血の紋章事変の再現を見ているようだ。一体パイロットは誰なんだ・・・」

ジェレミア「あの動き・・・忘れもしない。まさに閃光だ」

コーネリア「あの動き・・・まさか・・・マリアンヌ様!?」



75: 2012/10/22(月) 00:56:15.06 ID:l3vmhxTQ0


超合衆国作戦参謀「わ、我々以外全て撃墜されました・・・」

澤崎「そんな・・・たかが2機のKMFが増えただけで・・・こんなにも・・・」

超合衆国作戦参謀「つ、通信が入りました」

ナナリー『澤崎・・・消えて下さい』

澤崎「な、ナナリー・ヴィ・ブリタニア!?行方知らずと聞いていたが・・・」

カレン「え?うそ・・・?」

ジェレミア「ナナリー様!」

コーネリア「ナナリーだと!?」

ナナリー『沢山のブリタニア人を苦しめ頃した事、自分達の思い通りに動かなかったシュナイゼルお兄様や神楽耶様、天子様とその側近を頃した事・・・そして何よりもお兄様が生命をかけて作った世界を穢した事・・・万氏に値します』

コーネリア「兄上が・・・!?」

藤堂「そんな!?神楽耶様が・・・!?」

南「うわぁぁー!!神楽耶様!?天子様!?嘘だろぉぉぉ!!!」



76: 2012/10/22(月) 00:59:23.74 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー『地獄へ落ちて下さい』ヒュッ

澤崎「うわぁぁぁ!!!!」どかーん

ギルフォード「超合衆国軍を一瞬で全滅させた・・・なんて強さだ・・・」

ゼロ『ナナリー・・・』

ナナリー『分かっています』

カレン「通信が・・・」

ナナリー『お久しぶりです。皆様・・・』

コーネリア『ナナリー・・・今までどこに・・・』

ナナリー『そんな話は今となってはどうでも良いです。皆さんに伝える事があります』

千葉「何か様子がおかしくないか?」

ナナリー『私は・・・人類を私の管理下に置く事にしました』



78: 2012/10/22(月) 01:02:41.37 ID:l3vmhxTQ0


コーネリア『馬鹿な!?ナナリー・・・何を言って・・・』

ナナリー『コーネリア姉さまも知っているでしょう?世界は憎しみで溢れています。何故こうなったのですか?それは悪意を持った野獣と利権を得る為に必氏な屑、そして情報操作に踊らされる愚民が居るからです。こういった人間が出てくるのは民主主義により中途半端に自由を保障しているからです。だから、私は全ての人類を私の管理下に置きます。優しい世界を作る為に』

コーネリア『ふざけるな!ナナリー!それではダモクレスで兄上がしようとしていた事と変わらないぞ!』

ナナリー『いいえ、違います。シュナイゼルお兄様は甘いです。フレイヤの恐怖で、各国に戦う事を控えさせようとしただけなのですから。私は力で抑えつけた後、徹底的に戦う牙を抜きます。そして二度と誰も傷つかないような法の整備と教育を行います。特権階級の人間が潤う為の独裁政治ではなく、皆が優しくなる為の独裁政治を行います』

コーネリア『ナナリー・・・私たちはそれを認める訳にはいかない!』

ナナリー『そうですか。では氏んでください』ニコッ
シュッ

コーネリア『な、ナナり・・・』どかーんっ



80: 2012/10/22(月) 01:05:54.44 ID:l3vmhxTQ0


ギルフォード『姫さまぁ!!ナナリー様と言えど・・・許せん!!』

ナナリー『そうです。大切な人を失うのは苦しいでしょう?だから、そんな世界はこれで終わりにするんです』

ゼロ『ギルフォード卿!』
ザシュッ

ギルフォード『ら、ランスロット・・・』どかーんっ

ジェレミア「ナナリー様・・・枢木スザク・・・」

ナナリー『私たちも無暗に人を頃したくありません。私たちに力を貸して下さい』

カレン「ナナリー・・・」

C.C.「さすがお前の妹だ。やる事が派手だな。・・・なぁ、ルルーシュ?」

セシル「ナナリーさん・・・」



81: 2012/10/22(月) 01:08:37.15 ID:l3vmhxTQ0


ロイド『そんなワケだからさぁ。降伏してくれないかなぁ?』

セシル『ろ、ロイドさん!?』

ラクシャータ『やっぱりアンタが絡んでいたのかい』

ロイド『僕は壊れているからね。けど、もうこれ以上壊れる人間を出さない為に出来る事をしようと思うだけの理性は残っているよぉ』

ニーナ『ユーフェミア様みたいな犠牲者を出さないためにもナナちゃんに委ねるべきです』

セシル『ニーナさんまで・・・』

ラクシャータ『認めないよ。私は・・・プリン伯爵・・・』

セシル『ロイドさんたちのしようとしている事は・・・間違っていると思います』

ロイド『セシルくん・・・ラクシャータ・・・』

ナナリー『カレンさん、C.C.さん。貴女達はお兄様と親しかったはずです。お兄様の目指した優しい世界を一緒に作りましょう?』

C.C.「・・・(ナナリー、壊れてしまったのか・・・。なら、せめて・・・)」



82: 2012/10/22(月) 01:11:16.87 ID:l3vmhxTQ0


カレン『ナナリー・・・違うよ。ルルーシュは力で抑えつける世界を望んじゃいなかった!』

ナナリー『力で抑えつけるのは最初だけです。教育が進み平和の大切さを、人を傷つける事の悲しさを全ての人たちに分からせれば、KMFも必要のない世界になるはずです』

カレン『ナナリー。そんなやり方は・・・』

ナナリー『カレンさんや私のように兄弟を、大切な人を失わなくてすむ世界を作る為には・・・綺麗事や過程にこだわる余裕はありません!』

カレン「ナオトお兄ちゃん・・・ルルーシュ・・・私は・・・」



83: 2012/10/22(月) 01:14:22.56 ID:l3vmhxTQ0


ジノ『カレン!耳を貸すな!!独裁を許してはならない!』

ゼロ『ジノ!君がかつて忠誠を誓ったシャルル皇帝は独裁では無かったと言うのか?』

ジノ『スザク・・・!私は世界を知ってブリタニア帝国は間違っていたと感じた!だから、同じ事を繰り返すわけには!』

ゼロ『同じ事は繰り返さない!ブリタニア帝国のように利益を追求した政治をナナリーは行ったりしない!!』

ジノ『コーネリア様やギルフォード卿を頃しておいて信じられるか!スザク!罪を償え!』

ゼロ『前にも言ったはずだ。ジノ、君では僕に勝てない!』シユッ

ジノ『すざ・・・く・・・』どかーんっ

ゼロ「必要なのは・・・結果だ!」

カレン「ジノ!!」

アーニャ「ジノ・・・」

玉城「なんだよぉ・・・一体どうなってんだよぉ!?」


85: 2012/10/22(月) 01:17:54.99 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー『私もかつては人類を信じていました。笑いあえる世界を作っていけると。だから、ブラックリベリオンを起こしたゼロを私は許せませんでした。もっと優しいやり方で世界を変えていけると信じていましたから』

カレン「・・・ナナリー・・・」

ナナリー『しかし、全ての罪を背負って魔王と呼ばれた男が文字通り命を捨てて繋いでくれた明日を・・・今の世界を見てどうですか?笑いあうどころか今までより更に憎しみあい奪い合い頃し合っています。誰もが幸せを求めているハズなのに、傷つきたくない、奪われたくないはずなのに何故ですか?何故こうも世界は争いばかりなのですか?一人に憎しみを集めるだけでは、もう負の連鎖は止まらない所まで来ているんです。だから、誰かが歯止めを利かせなければ争いはなくなりません。それが、力による制圧だとしても。邪道だと罵られようとも』

ジェレミア「ナナリー様・・・」



86: 2012/10/22(月) 01:22:44.86 ID:l3vmhxTQ0


千葉『と、藤堂さん・・・どうすれば・・・』

藤堂『ニッポンを守るためにも退くわけには・・・』

ナナリー『藤堂さん、その考えがナンセンスなのです。旧世紀の歴史を思い出して下さい。争いの原因の多くは国、言語、人種、宗教の違いからです。争いになるくらいなら全て統一してしまった方が良いんです。それとも藤堂さんたちは自分たちのプライドを守るためだけに戦うのですか?沢山の大切な人を奪い合ってでも・・・。お互いが譲歩しあえるなら、文化やプライドを持つのも良いと思います。しかし、今の人類は欲望に忠実すぎます。自分達のポリシーを守るためだけに命の奪い合いをするのは・・・!それなら、争いの元を断つしかないです』

藤堂「それは・・・」


88: 2012/10/22(月) 01:26:46.43 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー『ジェレミアさん。お兄様に忠誠を誓った最高の騎士だと存じます。お兄様亡き今、妹の私に力を貸して頂けないでしょうか?優しい世界を作る為に・・・』

ジェレミア『ナナリー様・・・。良いでしょう、私は貴女に全てを捧げます。しかし、貴女の作る世界が本当の意味で優しくなるとは私は思っていません。しかし主の妹君である貴女に忠誠を尽くす事が我が主への忠義になると信じております』

藤堂『ジェレミア!?』

ゼロ『感謝します。ジェレミア卿』

ジェレミア『藤堂、貴殿程の男ならばナナリー様や枢木スザクの戦いを見て分かるハズだ。だからこそ、いま戸惑っているのであろう?』

藤堂『・・・』

千葉『どういう事だ?』

藤堂『スザク君たちの剣からは、悲しみと覚悟を感じるのだ・・・。人を頃す事に苦しんでいる。しかし、世界を敵にまわしてでも何かを成し遂げようとする意思がある・・・』

カレン「ナナリー・・・スザク・・・」

アーニャ『ジェレミアが信じるなら私も信じてみる・・・』

ジェレミア『アーニャ・・・修羅の道を進む事になるかもしれないぞ?』

アーニャ『じゃあ、守って』

ジェレミア『・・・ふっ。良いだろう』

ナナリー『ありがとうございます。ジェレミアさん、アーニャさん』



90: 2012/10/22(月) 01:30:18.99 ID:l3vmhxTQ0


藤堂『ナナリー、誓う事が出来るか?争いのない世界を作る為に私利私欲に動かない事を。どんな修羅の道であろうともやり遂げる事を』

ナナリー『誓います。それが私の使命です』

藤堂『かつて私たちはシュナイゼルと扇に踊らされてルルーシュを信じきれずに裏切った。その償いはルルーシュの妹であるナナリーを信じる事で果たしたい。だから、私もお前たちに賭けよう』

藤堂(ひとまずこれでブリタニアの幼女を守れるわけだしな!)

千葉『藤堂さん・・・では、私も・・・』

南『まぁ・・・正直このままじゃ世界がどうなるか分かったもんじゃないからな。ナナリーに賭けても良いんじゃないか・・・(ナナリーも可愛いしな!どぅふふふ)』

セシル『ロイドさんやスザク君、ナナリーさんが正しいとは思いませんが・・・今のままでは世界はダメな事も分かります。だから・・・』

ラクシャータ『癪だけど仕方ないねぇ・・・』

ロイド『おめでとぉー!戦わなくてすんだよ!』



91: 2012/10/22(月) 01:33:09.88 ID:l3vmhxTQ0


C.C.『なぁ、カレン。ナナリーのやり方が正しいとは言い切れない。だが、実際この世界はもう憎しみに染まりすぎている。せめてナナリーが道を踏み外さないよう見守るしかないんじゃないか?』

カレン『C.C.・・・そうかもね・・・。分かったわ。ナナリー、力を貸すよ・・・』

ナナリー『ありがとうございます!』

ゼロ『良かった・・・戦わずに済んで・・・本当に・・・』

玉城『コーネリア達は氏んじまったけど、うまくおさまったみたいだな・・・』

コーネリア『こらー!勝手に人を頃すなー!』

玉城「コーネリア、ギルフォード、ジノ・・・脱出してたのか。あいつらもオレ並に脱出技術があんだな、へへ」

カレン「ジノ達も生きていたんだ・・・良かった・・・」



93: 2012/10/22(月) 01:35:50.07 ID:l3vmhxTQ0


―3年後

カレン「ねぇ、ルルーシュ。あれから世界は変わったわ。それが偽りだとしても・・・国民に笑顔が無くても・・・戦争はおろか殺人事件や暴力事件すら起きない世の中になったよ。・・・恐怖政治のお陰でね。ナナリーは私利私欲なく世界の為に頑張ってる。最初は反対していたコーネリアやジノもナナリーの努力に影響を受けて今では積極的に力を貸している。これからも本当の意味で皆が笑える世界は来ないかもしれない。だけど、人の傷つかない世界が優しい世界だと言うのなら多分これも優しい世界なんだよね。私達、間違ってないよね?・・・ねぇ、ルルーシュ・・・?」

ひとまずEnd.


もう1パターンはコミカル路線です。話の展開が大分変わります。
少し休憩挟んで始めたいと思う次第であります。

94: 2012/10/22(月) 01:49:31.36 ID:l3vmhxTQ0
>>69 の続き



Case.2 Good End

C.C.「間に合ってくれたか・・・」

神楽耶『こちら超合衆国の皇神楽耶です。超合衆国連合よ、剣を収めなさい。これ以上の戦いは無意味です』

天子『収めてください』

カレン「神楽耶様!?天子様も・・・捕まっていたんじゃ・・・」

澤崎「皇と天子が!?馬鹿な・・・処刑したはずでは・・・」

神楽耶『あなた方が金で人を雇い反ブリタニアデモや暴動を起こさせ、マスコミと癒着する事で世界各地に反ブリタニア思考を広めていったという事実を確認する事が出来ました』

天子『世界各地で証拠映像と共に反ブリタニア団体の実態が現在報道されています』



95: 2012/10/22(月) 01:52:03.73 ID:l3vmhxTQ0


澤崎「なんだと・・・!?テレビ回線を開け!」

超合衆国作戦参謀「世界中で扇元首相を脅迫しているシーンや問答無用で皇、天子、シンクーを捕まえているシーン、シュナイゼルを拘束したシーンなどが流れています・・・!」

澤崎「馬鹿な・・・どうやって映像が撮られた?いや、それよりも4年以上かけて全世界のマスコミを私の管理下に置いてきたのに何故我々が不利になる報道が!?」

カレン「すごい・・・反ブリタニア団体のリストと容疑も報道されている」

藤堂「神風だ・・・勝機は今!」

超合衆国作戦参謀「せ、世界各地で反ブリタニア団体に対する批判が生中継されています!


澤崎「く・・・!まだだ!この戦いに勝利すればいくらでも誤魔化す事は出来る!数の上では圧倒的にこちらが有利なのだ!戦闘を続行せよ!!」



96: 2012/10/22(月) 01:55:05.43 ID:l3vmhxTQ0


超合衆国一般兵1「世界は今泣いているんだ!だから・・・僕は君たちを討つ!」

超合衆国エース「先に全てを奪ったのはブリタニアなのだ!そんなブリタニアの為に戦う貴様らなどに、この私は倒せん!それに今日の吾輩は特に・・・絶好調である!」

千葉「また敵が攻撃を開始した!?」

神楽耶「・・・残念ですわ。最早貴方がたに明日を迎える資格はありません。覚悟してくださいまし」

ロイド「あは~。おめでとぉ~。僕の最高傑作アーサーとランスロットの戦いを記録出来るよ。ニーナ君のフレイヤ広範囲キャンセラー“聖杯”が一番美味しい所もっていっちゃったけどね」

ニーナ「そんな・・・ロイド先生のご指導があればこそです。悲劇はもう・・・繰り返さない」

神楽耶『アーサー、ランスロット。お願いします』

『あぁ。分かっている』
『にゃー』



97: 2012/10/22(月) 01:59:02.68 ID:l3vmhxTQ0


「はぁー!」クルクルクルッ・・・ドカッ

超合衆国一般兵1「うわぁー!!」どかーんっ

カレン「あれは・・・あの動きは!」

藤堂「クルクルキック!やはりランスロットはスザク君か!」

スザク「はっ!つい癖でやってしまった。今ので、僕だって何人かにバレたかな・・・。まぁ、仕方ないか。一気にいく!」

「うふっ、遅すぎます」シュッ

超合衆国エース「ぬわーっ!!」どかーん

「サクサクいきます」ヒューッ

コーネリア「あれはやっぱり枢木なのか?相変わらず鬼人の如き強さだ。だが、それ以上にもう1機のKMF・・・あれはまるで・・・」

カレン「なに、あのKMF・・・。動きが全く読めない上に速い。紅蓮や白兜よりも機体スペックが上なの!?でも、それだけじゃない・・・」

ジノ「間違いなくカレンやスザクより強い!だが、私と五分五分くらいかな」フフッ

セシル「あんな動きするKMF見た事ありません!あのパイロットは一体だれが・・・」



98: 2012/10/22(月) 02:02:15.80 ID:l3vmhxTQ0


ギルフォード「凄い。あのKMF。瞬きする間に数多の敵を撃墜している。まるで血の紋章事変の再現を見ているようだ。一体パイロットは誰なんだ・・・」

ジェレミア「あの動き・・・忘れもしない。まさに閃光だ」

コーネリア「あの動き・・・まさか・・・マリアンヌ様!?」

C.C.「血は争えないなぁ、マリアンヌ?」

ナナリー「敵が止まってみえます。私たちは誰にも負ける気がしません!」

「そうだな。そしてこの状況から澤崎の取る行動は1つ。・・・あいつらにも動いてもらうか」

カレン「ん?音声通信?」ピッ

『聞こえるか?C.C.、カレン、ジェレミア。おまえ達は各々転送した座標へ移動してくれ。これで敵にチェックをかける』

ジェレミア『・・・! 承知いたしました!』

カレン『え?えぇ・・・!?その声・・・まさか・・・!?』

C.C.『カレン。今は指示に従え』

カレン『う、うん。そこのKMF!戦闘が終わったら残りなさいよ!話があるんだから』



99: 2012/10/22(月) 02:06:03.64 ID:l3vmhxTQ0


超合衆国作戦参謀「ひゃ、150機のKMFが撃墜されました・・・。3分も経たずに・・・」

澤崎「くそっ。こんな事が・・・これではゼロと枢木の息子と戦った時と同じじゃないか・・!」

超合衆国作戦参謀「KMFの残り数が逆転しました。数の上でも・・・こちらが不利です・・・」

澤崎「・・・撤退する!私たちが生き延びればまだ望みはある!全軍を私たちの壁にして退け!」

超合衆国作戦参謀「だ、ダメです・・・。四方八方敵に囲まれています」

澤崎「馬鹿な・・・こんな事が・・・私の世界が・・・終わると言うのか・・・!?」

ナナリー「トドメをさしますか?お兄様」

ルルーシュ「いや、動力部だけを破壊してくれ。混乱した世界を収束する為に澤崎は法廷に引きずりだす必要がある。出来るかい?」

ナナリー「はい、朝飯前です。これで終わりにしましょう」

ルルーシュ「行くぞ、ナナリー!ハドロンソード最大出力!超ッ重ッ斬!」

ナナリー「にゃん!」

澤崎「うわぁぁぁ!!」
ドカーン



100: 2012/10/22(月) 02:09:28.83 ID:l3vmhxTQ0


セシル「敵司令艦撃墜しました!終戦です!」

スザク「最強の操縦技術を持った者と最凶の頭脳を持った者が動かすKMF・・・さすがに強いな」

コーネリア「終わったか・・・」

カレン「ルルーシュ・・・」

ルルーシュ『ミッションコンプリートだ。ナナリー、スザク』

神楽耶『さすがですわ、ルルーシュ様♪』

天子『もう撤退しますか?』

ルルーシュ『いや、神楽耶様と天子様は反ブリタニア団体のデータを持ってブリタニア軍幹部と合流してください。今まで手伝ってくださりありがとうございました。貴女達はもう自由です』

神楽耶『自由ですか?では、ルルーシュ様の元に戻ってくるのも自由ですわね。やるべき事をやり終えたらお会いしに行きますわ』

ナナリー「・・・ちっ」



101: 2012/10/22(月) 02:12:25.48 ID:l3vmhxTQ0



―アヴァロン

ロイド「おつかれさまぁ~」

スザク「お疲れ様です。ナナリーはやっぱり凄いな」

ナナリー「お兄様が居ればこそです」

ルルーシュ「いや、ナナリーは本当に凄い。母上の血が濃いのだろうな」

ロイド「いやぁ~。最高のデヴァイサーだなぁ、ナナリー様」

スザク「ニーナの聖杯のお陰で悲劇を繰り返さなくて済んだ。本当にありがとう」

ニーナ「ううん・・・。これが私なりの罪の償い方だから。昔はゴメンね。スザクにフレイヤを撃たせて・・・」

スザク「ニーナ・・・」

ニーナ「スザク・・・私・・・」

ナナリー(ラブロマンスの始まりの予感です!?)



103: 2012/10/22(月) 02:15:03.22 ID:l3vmhxTQ0


スザク「あぁ。僕たちはこれからもユフィ親衛隊として仲良くしていこう」

ニーナ「うん。生涯ユーフェミア様だけに愛を捧げようね」

ナナリー「・・・って、オイ!」

神楽耶「ルルーシュ様!やはり夫は貴方しか居ませんわ~!」

ナナリー「はっ!?」クルッ

ルルーシュ「神楽耶様。私はゼロではありません。婚約関係など・・・」

神楽耶「今日からルルーシュ様の妻になる事に決めました。ぜひ誓いの口づけを」

カレン「こらぁー!何のほほんと話こんでんだぁー!」



104: 2012/10/22(月) 02:18:27.46 ID:l3vmhxTQ0

ルルーシュ「カ、カレン!?誰がアヴァロンに入れた!?」

咲世子「着艦したいオーラが紅蓮から溢れ出ていましたので許可しました」

ルルーシュ「おま・・・」

カレン「ルルーシュ!アンタ何イチャついてんだぁー!!」

ズドンッ・・・ミシミシッ・・・ボキッ
ルルーシュ「ぐはっ」・・・バタッ

神楽耶「ルルーシュさまぁ!」

天子「きゃあ!」

ナナリー「お兄様ぁ!」(カレンさん、ナイスタイミングです!)



105: 2012/10/22(月) 02:21:09.09 ID:l3vmhxTQ0


ジェレミア「わ、我が主が!?」

カレン「私が今までどんな気持ちで居たと思ってんのよ・・・」グスッ

C.C.「おいおい。お前が殴ったら、このモヤシじゃ生氏に関わる重傷になってしまうぞ」ニヤニヤ

スザク「カレンだけじゃなく、C.C.やジェレミア卿も来たのか」

ルルーシュ「」

カレン「る、ルルーシュ?」

C.C.「おい、まさか本当に・・・?」

ナナリー「お兄様!?せっかく生き返らせたのに!」

神楽耶「婚姻当日に未亡人なんてイヤですわぁ!」

ワイワイガヤガヤ



106: 2012/10/22(月) 02:24:07.22 ID:l3vmhxTQ0


ルルーシュ「っつう・・・」

C.C.「気がついたか」

ナナリー「お兄様!」

ルルーシュ「・・・ここは?」

スザク「神根島のアジトだよ」

ルルーシュ「オレはどれくらい気を失っていた?」

スザク「半日くらいかな・・・。神楽耶と天子様はブリタニア軍と合流してロイドさんとニーナはセシルさんに会いに行ったよ。咲世子さんとジェレミア卿は晩御飯の支度をしている。今夜はオレンジ風味のピザだってさ」

カレン「ごめん・・・。まさか気絶するとは思わなくて・・・」

ルルーシュ「いや、良い。殴られて当然の存在なんだ。オレは」

カレン「早速だけど、聞かせてよルルーシュ。今までの事を・・・」



107: 2012/10/22(月) 02:27:06.68 ID:l3vmhxTQ0


ルルーシュ「まだ聞いてなかったのか?スザクから」

カレン「アンタが起きるまで我慢してたのよ。さぁ、話して!」

ルルーシュ「と言っても、オレが関与したのはここ2週間くらいだけだからな。初めの方の話はスザクとナナリーから頼む」

スザク「そうだね」

スザク「5年前、僕たちが世界の憎しみ全てを集め氏ぬ事で世界から憎しみを無くそうとした。その為にルルーシュは氏に、僕はゼロになった」

ルルーシュ「ゼロレクイエムだな」

カレン「うん・・・。っていうか何であの時ひとこと言ってくれなかったのよ!私は・・・!」

C.C.「その話は後でじっくり聞かせて貰え。話が脱線する」

カレン「っつ・・・分かったわよ」



108: 2012/10/22(月) 02:30:04.69 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー「・・・お兄様が亡くなった時、私は全てを理解しました。その後、お兄様が残してくれた世界を守るために皇室の財産を使って戦後の復興などの活動を行いました」

スザク「僕もゼロとしてシュナイゼル殿下に協力してもらいナナリーの手伝いをしたり超合衆国をまとめてきた」

カレン「あの頃は皆で手を取り合って良い感じだったもんね」

スザク「異変を感じはじめたのはゼロレクイエムから2年後。超合衆国の各国代表が僕らに対して余所余所しくなった。それからすぐに反ブリタニアのデモが世界中で行われているというニュースが世界中で流れるようになった。このニュースが流れた直後、僕は世界各国をまわってみたけど反ブリタニアの様子なんてどこへ行っても微塵にも感じなかった。むしろ人種問わず皆仲良く笑っていた。日が経つにつれ世界中で流れるニュースや新聞の内容はどんどん過激になっていった。世界中で起きている犯罪の9割がブリタニア人だとかブリタニア人が他の人種を見下しているとか帝国時代の余罪とか・・・」

ルルーシュ「情報操作か・・・」

スザク「そういった事が1年ほど続いた。生活が安定して時間と心にゆとりが出来てきた事によって、ニュースや新聞に耳を傾ける人も増えていった。そしてブリタニア人への憎しみが増えていったんだ・・・」

カレン「ひどい・・・」



109: 2012/10/22(月) 02:35:07.13 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー「その頃から私の所にヴィレッタさんから手紙が届くようになりました。扇が最近おかしい、柄の悪い連中としょっちゅう出かけている・・・と」

カレン「その話は私もヴィレッタさんから聞いたわ。そして扇はヴィレッタさんと自分を守るためにブリタニア人を傷つけたり頃しても罪にならない法律を作った」

ナナリー「あのクズにその話を持ちかけた首謀者が澤崎だと言う事が咲世子さんの調べで分かりました。スザクさんにこの事を相談して、以降も澤崎をマークしていました」

ルルーシュ(暫く見ぬ間にナナリーの口が悪くなっているな・・・。だが、そんなナナリーも良い!いや、しかしここは兄として叱らないと・・・しかし、罵られたい・・・あぁ、ナナリィー!)

スザク「僕はナナリーに話を聞いた翌日に超合衆国の暗殺者に命を狙われた。その時神楽耶と天子様、シンクーが反ブリタニアの流れに反対して幽閉された事を知った。シュナイゼル殿下は僕を逃がす時間を稼ぐ為に自ら捕まった。そして僕はナナリーと合流して身を隠した」

ナナリー「ちなみに各国代表の多くが澤崎に脅され、マスコミの多くが脅されたり金の為に偏向報道していたり軍需産業が澤崎に力を貸している事が後の調べで分かりました。ブリタニアと戦争を起こす事で発生する特需のおこぼれを貰う約束を澤崎らとしていたそうです」

ルルーシュ「澤崎・・・キュウシュウ戦役の際に始末しておくべきだったか」

ナナリー「私も捕まる可能性を考え、表だった行動を取る事をやめ、スザクさんと共に身を隠しました」



110: 2012/10/22(月) 02:39:42.93 ID:l3vmhxTQ0


スザク「僕らはブリタニアへ渡り、ナナリーを通してコーネリア代表に反ブリタニアの流れが起きている事を話した。コーネリア代表はブリタニア国民がパニックを起こさないよう反ブリタニアの情報を規制し、元貴族が権力争いをしているという架空の報道をする事で誤魔化す事にした」

C.C.「あぁ、それでブリタニアでは反ブリタニアの話が流れなかったのか」

ルルーシュ「それだと何も知らずに海外旅行へ行こうとする人が出てきて危ないんじゃないか?」

スザク「元貴族の権力争いと絡ませて色々理由つけて海外へ行く手段を断っていたんだ。航空会社などはずっと営業停止さ」

C.C.「そのせいで私は裏のルートを使ってニッポンへ行かなければならず大変だったな」

スザク「それからブリタニアで情報を集める日々が続いた。ある日、ニッポンの国会議事堂で澤崎を始めとする反ブリタニア団体の集まりがあるという噂を聞いた。ここで全員を摘発出来ればすべてが終わると僕らは考えた。僕はロイドさんに全てを話し、ロイドさんに協力してもらってランスロットを盗まれたという形で手に入れる事が出来た」

C.C.「ニーナに、その情報を伏せていたせいで私はランスロットを探すハメになったんだがな」



111: 2012/10/22(月) 02:43:30.22 ID:l3vmhxTQ0


スザク「ニッポンの国会議事堂に到着したら、煙が上がっていた。ニッポン警察のKMFが国会議事堂を攻撃していたんだ。澤崎は首相になる為に邪魔な扇と裏切る可能性のありそうな反ブリタニア団体の一部を始末したという事が咲世子さんのスパイ活動により判明した」

カレン「前から思ってたけど咲世子さんって何者・・・?万能すぎない?」

ルルーシュ「咲世子だからな、それぐらい朝飯前だろう」

スザク「僕らは咲世子さんがスパイ活動で得た澤崎の証言を各国の要人やマスコミに流した。しかし全く相手にされなかった。もう彼らは恐怖や利権への欲望により完全に澤崎の手に落ちていたんだ。澤崎は首相になりブリタニアへ宣戦布告した」

カレン「スザク・・・アンタ頑張ってたんだね」

スザク「僕はブリタニアへ戻りナナリーやロイドさん、ニーナと共に守るための力を準備しはじめた。怖いのはやはりフレイヤだ。それも連発されたら現在の技術じゃどうにもならない。だからニーナはフレイヤの広範囲無効化技術を研究した。ロイドさんは元々構想していた第10世代KMFワンオフ機”アーサー”の開発とアヴァロンの改修を行った。その間僕は決戦になる前に少しでも戦力を叩くべく各国の軍事基地から戦う力を奪っていった。」

ナナリー「人手不足でしたから私もロイドさんのお手伝いと言う事でテストパイロットをさせて頂きました。その時私のパイロット適性が極めて高いという事が分かりました」



112: 2012/10/22(月) 02:47:05.48 ID:l3vmhxTQ0


スザク「シミュレーション3回目で僕のハイスコアを超えたからね。驚いたよ」

カレン「ナナリー凄いね・・・」

C.C.「さすがマリアンヌの娘だな」

ナナリー「そんな日々が続きましたがフレイヤ広範囲キャンセラーもアーサーも問題点が出てきました。その問題を解決する為には高度な知恵が必要でした。決戦の日が刻一刻と迫って、このままでは負けてしまうという焦りもありました。そこで私はふと思い出したのです。ギアスの事を・・・。私はコーネリアお姉さまとコンタクトを取りC.C.さんに会わせて頂きました」

カレン「C.C.、ナナリーに会ってたの!?どうして教えてくれなかったの?」

C.C.「私もマーリンの調整などで忙しかったからな。話すヒマがなかった」

ナナリー「ギアスはお兄様のように他人に命令をくだす力だけではありません。ユーザーが望む力が与えられる傾向があるそうです。だから、賭けに出ました。C.C.さんと契約しギアスを得ました」

ルルーシュ「全く。ナナリーに呪われた力を与えるなんて・・・C.C.のヤツ・・・」ブツブツ



113: 2012/10/22(月) 02:52:01.75 ID:l3vmhxTQ0


カレン「どんな力を得たの?」

ナナリー「一度だけ、一人だけ氏んだ人を生き返らせる力です。これでお兄様を生き返らせました。この力を得た時、私は本当に嬉しかったです」

スザク「許しあう事から優しい世界が始まる。そう思ったから、僕もルルーシュを許そうと思っていた。だからルルーシュが生き返った時は素直に嬉しかったよ。これでユフィやシャーリーも戻ったら最高だったけどね・・・」

ルルーシュ「スザク・・・」

C.C.「何も無い所にいきなり全裸のルルーシュが表れてビックリしたぞ。デカいのは態度だけじゃなかったんだな」ニヤニヤ

ルルーシュ「黙れ魔女!」

カレン(・・・私も見たい!)ドキドキ

ナナリー「私たちはお兄様に全てを話ました。そしてお兄様はフレイヤ広範囲キャンセラーの問題をあっさり解決しました。アーサーも複座敷にして二人で制御する事で問題解決しました。それだけではなくアーサーの見た目をネコみたいにして欲しいと言う私の願いを叶えて頂きました。さすがお兄様です♪」

カレン(あのシルエットはナナリーの趣味だったのね・・・)



114: 2012/10/22(月) 02:56:34.15 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー「問題が解決した頃に咲世子さんが神楽耶様やシュナイゼル兄様達の幽閉場所を見つけたので、お兄様が作戦を立てて鮮やかに救出してくださいました」

ルルーシュ「シンクーとシュナイゼルは身体が弱っていた為に即病院送りだったがな」

ナナリー「そして更にお兄様は澤崎に脅されている合衆国代表がたに神楽耶さんを通して通信を送りました。”ブリタニアとの決戦で澤崎を必ず捕まえる。戦いの映像をリアルタイムで送信するから澤崎たちを追い詰めた段階でも良い。澤崎たちの実態を公表し反ブリタニア団体を消滅させ平和な世界を作ろう。脅しに屈するな、自分たちを信じろ”と」

スザク「で、交渉後決戦地へ向かい丁度フレイヤ連打してたからフレイヤ広範囲キャンセラー“聖杯”を使って無効化し、カレンたちと合流したわけさ」

カレン「何で私たちにその話してくれなかったのよ!ルルーシュが生き返った事だって・・・」
C.C.「私たち、じゃなくて 私に だろう?」ニヤニヤ

カレン「うっさい!」

ルルーシュ「カレン。答えは簡単だ」

カレン「な、何・・・」



115: 2012/10/22(月) 02:59:16.76 ID:l3vmhxTQ0


ルルーシュ「オレはまたすぐ氏ぬつもりだからだ。だからわざわざ伝える必要はなかった。オレは生きていてはいけないんだ」

ナナリー「お兄様!?まだそんな事を言っているのですか!?」

ルルーシュ「ナナリー。分かってくれ・・・」

C.C.「なぁ、ルルーシュ・・・」

ルルーシュ「なんだ?」

C.C.「おまえ、ほんっとに自分が好きだなぁ」

ルルーシュ「な、なに!?」

C.C.「罪の意識を持っている事は十分伝わっている。しかし、それ以上に悲劇のヒーロー演じてる自分に酔ってるんじゃないか?このナルシストめ」

ルルーシュ「そんなことは!」



116: 2012/10/22(月) 03:03:17.74 ID:l3vmhxTQ0


スザク「あるだろ?じゃなきゃ、また氏ぬ意味が分からない。確かに最初の氏には意味があった。君に憎しみが集まっていたから。でも今回はどうだ?もう君は何も背負っていない。これからもまた事件が起きるかもしれない。いま氏んで楽になるよりも、また問題が起きた時解決する為に全てを捧げる方がよっぽど罪の償いになると思わないか?」

ルルーシュ「・・・」

カレン「そうよ、ルルーシュ!アンタは生きる事で罪を償いなさい!」

ナナリー「そうです!お兄様は生きるべきです!」

C.C.「ふふっ。正論言われるとさすがに反論出来ないだろ。諦めて生きろ」

ルルーシュ「・・・お前らの言う通りかもな。分かった。オレは例え今後泥臭い道を進む事になろうとも・・・生きる!それが昨日でもなく今日でもなく明日を求めたオレのすべき事なんだな」

ナナリー「お兄様ぁ!」



117: 2012/10/22(月) 03:07:49.11 ID:l3vmhxTQ0


―天井裏

ジェレミア「仕える主が居る喜び・・・このジェレミア・ゴッドバルド。感激の極み」

咲世子「ルルーシュ様・・・良かった・・・」

ジェレミア「咲世子、君もここ数年よく頑張ったな。勝利のオレンジを君に!プレゼントしよう」

咲世子「ジェレミアさん・・・」

ジェレミア「咲世子・・・」

咲世子「私、ルルーシュ様一筋なので」キッパリ

ジェレミア「ごふっ!!」

咲世子「というよりも貴方にはアーニャさんが居るのでは・・・」

ジェレミア「アーニャとは親子のようなものだ」

咲世子(はぁ・・・鈍感ですねぇ・・・この従者にしてあの主人アリと言いますか)



118: 2012/10/22(月) 03:10:48.93 ID:l3vmhxTQ0


―半年後

カレン「ねぇ、ルルーシュ。あれから世界は随分と優しくなったわ。また貴方が氏んだ直後のように皆が手を取り合っている」

ルルーシュ「そうだな。これも神楽耶様や天子様、姉上兄上が頑張ってくれているお陰だろう。澤崎に協力していた各人、各企業も法廷で裁きを受けたしな。それに・・・」

カレン「それに?」

ルルーシュ「今回の件で得られたものもある」チラッ

カレン「なに?」ドキドキ

ルルーシュ「澤崎達はゼロを失脚させ表舞台から消した。そして澤崎たちを捕まえた際にもゼロは現れなかった。今まではゼロに頼りがちだった世界がゼロのカリスマ性を必要としなくなったんだ。世界が自立したと言っても良い。これは大きな一歩だろう」

カレン「あ、うん・・・そうかもね。じゃあさ、世界も落ちついてきたし・・・そろそろじゃない?」

ルルーシュ「何がだ?」



119: 2012/10/22(月) 03:14:41.29 ID:l3vmhxTQ0


カレン「生きて罪を償うんでしょ?それは私に対しても償うのよね?」

ルルーシュ「あぁ。何でも言ってくれ。オレに出来る事であれば何でもする」

カレン「じゃあ~・・・わ、私をお、お・・・お嫁「ルルーシュさまぁー!」

ルルーシュ「神楽耶様・・・お仕事は大丈夫なのですか?」

神楽耶「今日はオフの日ですわ。せっかくの休みの日ですし愛を深めに参りましょう!」

カレン「ちょっと神楽耶様、ルルーシュは今忙しいんです。また今度にしてくれませんか?」

神楽耶「あら、カレンさん。貴方もルルーシュ様を狙っていらっしゃるの?」

カレン「ちょ・・・!?違います!誰がこんなモヤシ・・・」

ナナリー「お兄様ぁー!」

ルルーシュ「ナナリー!どうしたんだい?そんなに急いで」

神楽耶「・・・一番厄介な人が来ましたわ」



120: 2012/10/22(月) 03:18:24.44 ID:l3vmhxTQ0


ナナリー「お兄様が危ない目にあっている気がして心配で・・・」

ルルーシュ「全然危ない目にあってないよ、ナナリー」

ナナリー「良かったです。お兄様・・・」

C.C.「ん?なんだお前達。そんな所で固まって。何してるんだ?」

神楽耶「C.C.様!私これからルルーシュ様と愛を深めに行ってまいりますの」

カレン&ナナリー「はぁ!?」

C.C.「ほぉーう。じゃあ、神楽耶が終わったら次は私と愛を深めるか?ルルーシュ」ニヤニヤ

ルルーシュ「おま・・・」

咲世子「C.C.様の次を予約しておきます」

カレン「咲世子さんいつの間に!?」

C.C.「まぁ、お前もそろそろ嫁を選んでも良いんじゃないか?なぁ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「おい!」



121: 2012/10/22(月) 03:21:03.33 ID:l3vmhxTQ0


神楽耶「そうですわね。私も今が旬ですしカレンさんや咲世子様に至ってはもう行き遅れと呼ばれても可笑しくない年頃ですし。そろそろルルーシュ様の本心が聞きたいですわ」

カレン「コラァー!なんてことを!!そりゃあ、ルルーシュより5歳も年上になっちゃったけど・・・私はまだ・・・誰とも・・・」

咲世子「若い皆様と違って、私はルルーシュ様が拾ってくれないと生涯孤独の身になりそうです。助けてくださいルルーシュ様」

神楽耶&カレン&ナナリー(この人・・・!牽制をチャンスに変えた!?)

ルルーシュ(なんだこれは!?どうなっている・・・!?)



122: 2012/10/22(月) 03:24:08.91 ID:l3vmhxTQ0


C.C.「おやおや、モテる男は大変だな。はやく選んでやったらどうだ?」(はやく私と一緒になると宣言しろ)

ナナリー「お兄様ぁ!今までも、これからも、いつまでも私たちは一緒ですよね!?」

カレン「ルルーシュ!貴方が暴漢に襲われたりしても私が守るから!だから・・・!」

神楽耶「ルルーシュ様!ご決断くださいまし!」

咲世子「掃除洗濯炊事、夜のお勤め、育児、不審者の排除。完璧にこなしてみせます」

ルルーシュ(これはもう、逃げられない・・・!?)

ルルーシュ「・・・分かった。覚悟を決めよう。オレは・・・・!!」



123: 2012/10/22(月) 03:27:07.37 ID:l3vmhxTQ0


―その頃

千葉「玉城、最近藤堂さんを見かけないんだが何か知らないか?」(早くプロポーズしたいのに・・・私もう35だよ・・・もう待てない!)

玉城「あれ?知らねぇの?藤堂と南、ブリタニアの幼女に執拗に話しかけて捕まったぜ」

千葉「」チーン



おわり



125: 2012/10/22(月) 03:29:09.66 ID:l3vmhxTQ0
以上で終わりです。
大まかなストーリーを決めて望んだものの、眠気に負けてテキトーになってしまい中盤以降グダグダでした。
次の機会があれば、もっとコンパクトに分かりやすくまとめたいと思います。
レス下さった方、読んでくださった方ありがとうございました。
ではオヤスミなさい

127: 2012/10/22(月) 08:09:42.70 ID:DjjLx79IO
おつー

引用: ルルーシュ「ブリタニア人が迫害されている?」