1: 2012/07/20(金) 20:18:47 ID:RNCyFdiI
-魔王城 王座前-

勇者「これで終わりだああぁああぁ」

魔王「し・・・しまっt・・・・・」

ザンッ

魔王「我もここまで・・・か・・・・・とどめをさせ・・・・・・」

魔剣「ヒャッハー!血だ!もっと血を吸わせろ!!!!」

勇者「・・・・・」

カチャン

魔剣「おいテメェ!鞘に収めるんじゃねーよ」

4: 2012/07/20(金) 20:26:58 ID:RNCyFdiI
魔王「貴様・・・敗者を・・・・・愚弄するのか・・・勇者ぁぁぁ!!!」

魔剣「とどめだ!血だ!血をもっと吸わせろ!!!」

勇者「だが断る!!」

魔剣「おいテメェ!聞いt・・・・・」

勇者「五月蝿い黙れ」グググッ

魔剣「折れる!折れるからやめ・・・ミシミシ言っt・・・ギャアアアアアァ!?」

魔王「とどめをs・・・」

勇者「だが断る」

5: 2012/07/20(金) 20:51:58 ID:RNCyFdiI
勇者「敗者なら敗者らしく勝者に従ってもらいます」グググッ

魔王「貴様は氏すら奪う気か?この外道が!!」

魔剣「今、ピキッて鳴ったから!ねぇ聞いt・・・ギャアアアアアァ」メシメシメシッ

勇者「という訳で魔王には1000年の眠りについていただきます」グググッ

魔剣「」

6: 2012/07/20(金) 20:57:05 ID:RNCyFdiI
魔王「フハハハハッ!我を封印した事を後悔させてやる!1000年以内に復活s・・・」

勇者「では封印します。魔王封印~♪」

魔王「ちょ!?まだ我の話h・・・」

魔王は封印された

勇者「さーて村に帰りますかね」

7: 2012/07/20(金) 21:05:51 ID:RNCyFdiI

-勇者の故郷 田舎の村-

勇者「村に帰るのは3年ぶりだな」

王様「勇者よ!よくぞ魔王を倒した・・・褒めてつかわす」

勇者「王様は情報収集早いですね。わざわざ田舎村まで足を運ぶとは急用ですか?」

王様「実はじゃの・・・その何と言うか・・・・・」

8: 2012/07/20(金) 21:13:13 ID:RNCyFdiI
勇者「わかりました。村を出ていけばいいのですね?」

王様「すまん・・・全てはわしの力のなさ・・・英雄にする仕打ちにはあんまりじゃ・・・・・・」

勇者「王様は悪くないですよ。なんせ俺は化け物ですから・・・王様、最後の頼みを聞いてもらえますか?」

王様「わしに出来ることなら何でもきこう」

9: 2012/07/20(金) 21:19:39 ID:RNCyFdiI
勇者「あそこに見える山を俺にください」

王様「あの小さな山でよいのか?もっと大きな山でもいいんじゃよ?」

勇者「あの山で俺には充分です。お世話になりました。もう二度と会うことはないでしょう」

王様「勇者・・・すまん・・・・・」

10: 2012/07/20(金) 21:27:12 ID:RNCyFdiI
-小さな山-

勇者「ふむ・・・子供の時以来の山だが変わってないなあ」

魔剣「おいテメェ!何故隠居してんだよ!血を吸わせろよ」

勇者「湖も相変わらず綺麗なままだなー」

魔剣「おいテメェ!無視すんな!血を吸わせろt・・・」

勇者「おっと手が滑った。どうしよう(棒読み)」ポイッ

魔剣「滑ってねぇ!何投げt・・・」ガボカボガボッ

11: 2012/07/20(金) 21:32:48 ID:RNCyFdiI
勇者「惜しい剣をなくしたなー(棒読み)」

ぶくぶくぶく・・・

ピカッ!!!!!

女神「あなたが落としたのは結婚届けですか?それとも女神ちゃんですか?」

勇者「結婚届け?正しくは婚姻届けと言うのでは?」

女神「婚姻届けですね。では住所氏名年齢の記入とハンコもしくはサインでも結構です」

勇者「婚姻届けも女神も落としてない。落としたのは魔剣です」

12: 2012/07/20(金) 21:41:00 ID:RNCyFdiI
女神「チッ・・・」

勇者「女神様がチッとか言わないでください」

女神「勇者くん、相変わらずノリが悪いぞ☆」

勇者「結婚詐欺のあげくノリが悪いとはこれいかに・・・」

女神「3年ぶりの感動の再会なのにひどい・・・私とは遊びだったのね!」

勇者「女神様と付きあった覚えもありません。それに女神様が何故、湖の精霊をしているんですか?」

13: 2012/07/20(金) 22:19:30 ID:RNCyFdiI
女神「愚弟の罪を償う為に天界から降りてきました・・・惚れた?結婚してあげるよ」

勇者「惚れてないし結婚もしません。弟さんは封印しましたし罪を償う理由がないのでは?他に何か理由があるのでは?」

女神「はぁ・・・相変わらず君は鋭いね。君に女神ちゃんの力をあげたから天界から追い出されたの」

14: 2012/07/20(金) 22:25:44 ID:RNCyFdiI
女神「力を失った女神ちゃんは力を取り戻す為に1000年地上で暮らさないと駄目なのです」

勇者「そのせいで、力を与えられて氏なない身体にされた俺に謝れ」

女神「勇者は犠牲となったのだ・・・」

勇者「犠牲にしないでください。なんで俺が不氏身の勇者にされたんだよ」

女神「ダーツで投げたら君に刺さったから」

勇者「・・・・・」

15: 2012/07/20(金) 22:35:25 ID:RNCyFdiI
勇者「もういいです。俺は家作りしますんで失礼します」

女神「女神ちんを捨てないで」

勇者「拾ってませんからそれではさようなら」

女神「相変わらずドライな性格してるなあ」

17: 2012/07/20(金) 23:55:20 ID:RNCyFdiI
勇者「この大木でいいか・・・・フンッ」ズボッ

  「大木を引き抜き片手で持ち上げる。ハハッ俺、化け物だな・・・」

女神「おーっ!さすが女神ちんの力だ。大木がまるでうまい棒みたいだね」
  「女神ちんは勇者のうまい棒を食べたい」ドヤ

勇者「ドヤ顔言うな・・・仮にも女神なんだから下ネタはやめてください」

女神「君はノリが悪いなあ」

18: 2012/07/21(土) 00:06:38 ID:LHeepHDw
勇者「手刀でスパスパきれるな」シュンシュン

女神「まるでスポンジケーキみたいだねえ」

勇者「まあサクサク切って組み立てますかね」

女神「ダ~リン私達の家の為に頑張って~♪」

勇者「何も聞こえません」テキパキ

女神「女神ちんはそんな君が好きだよ」ニコ

勇者「組み立て作業に入ろう」

女神「ノリが悪いなあ」

19: 2012/07/21(土) 00:23:09 ID:LHeepHDw

 -1時間後-

勇者「まさか1時間で自宅が完成するとは・・・」

女神「チートだねえ」

勇者「あなたのせいでチートになったんですがね」

女神「あーあー聞こえーない」

勇者「随分と都合のよい耳ですね」

女神「照れるにゃ~///」
勇者「褒めてませんから」

女神「で、君はこれからどうするんだい?」

勇者「いきなりキャラ変えないでくださいよ。畑作りをします」

21: 2012/07/21(土) 09:22:34 ID:LHeepHDw
勇者「畑を耕す前に木の根に岩、草を除去しないと駄目か」

女神「女神ちんはか弱い乙女・・・・・応援しようじゃないか」

勇者「木の根と岩を引っこ抜くだけの簡単なお仕事です」ポイポイッ

女神「豪快だねぇ。鼻糞みたいに飛んでいくね」

勇者「その例えやめてください」

23: 2012/07/21(土) 09:41:47 ID:LHeepHDw
勇者「流石にこの岩は投げれない」

女神「大きな岩だねぇ。まるで巨人族のウンコみたいだねぇ」

勇者「女神様は黙ってください。仕方がない・・・・・最後の手段を使うか」

女神「最後の手段?」

勇者「必殺!!勇者パ~ンチ」ドコーン!!!!

女神「oh...壁殴り代行も真っ青なパンチ」

勇者「岩が塵になったけど気にしない」

  「次は草を刈るだけの簡単なお仕事です」

24: 2012/07/21(土) 09:55:07 ID:LHeepHDw
勇者「山を登る前に購入した鎌を使います」

  「左手で草を持ち右手首を曲げ草を刈る」スパッ

女神「へー君は草刈り上手だねぇ。知らなかったよ」

勇者「元農家出身なのです。農家から勇者にされましたけどね」スパスパスパ

女神「君が伝説の農耕民族か!?」

勇者「違います」スパスパスパ

25: 2012/07/21(土) 10:04:12 ID:LHeepHDw
女神「しょうがないにゃあ・・・女神ちんが草を捨ててきてあげようじゃないか」

勇者「干し草にするので捨てないでください」スパスパ

女神「女神ちんが一カ所に集めてあげるよ」

勇者「遠慮しときます」スパスパスパ

女神「夫婦は手助けして生きるんだよ?私達の畑じゃない!」

勇者「俺の畑だよ!夫婦になってませんから!!」

女神「チッ」

26: 2012/07/21(土) 20:27:35 ID:LHeepHDw

勇者「草刈りはここまでにして土を耕そうかな」

女神「君はなんで農業をするの?戦地や賞金稼ぎで楽に生きていけるのにさあ」

勇者「俺は化け物でチートだからノンビリ自給自足して暮らすんだ・・・・・よっと!!」ザクザクッ

女神「君が魔法使えば野菜も育ち放題だよ?」

勇者「魔法は使わないよ・・・・・時間はたっぷりあるし牧場も挑戦してみたいしね」ザクザクッ

女神「完全に農民だねぇ」

勇者「元農家ですから」ザクザクッ

28: 2012/07/21(土) 22:45:23 ID:LHeepHDw
勇者「畑を耕すのも3年ぶりだなあ」ザクザクッ

女神「ところで君は何を植える気なんだい?」

勇者「んっ?そうだね・・・・・トマト?カブ?カボチャ?きゅうり?一通り植えていいかなあ」

女神「女神ちんはトモロコシがいいな」ニコ

勇者「トウモロコシな」

女神「君はいちいち細かいなあ。そんな事じゃあ女神ちんに好かれないぞぉ~☆」

勇者「好かれようとも思ってません」ザクザクッ

29: 2012/07/21(土) 23:04:14 ID:LHeepHDw
女神「トモロコシ美味しいよ~。甘くていいと思うよ」

勇者「トウモロコシか・・・・・町に持っていって売るのもいいかもしれないね」ザクザクッ

女神「それに鶏の餌にも使えるし一石二鳥だよ」

勇者「本当は女神様が食べたいだけでしょ?」

女神「エヘヘッ///ばれちった」

勇者「はぁ~・・・・・うまくまるこめられた気もするけどトウモロコシにしようかな」ザクザクッ

女神「やった!トモコロシ♪トモコロシ♪」

勇者「トウモロコシですってば・・・」

31: 2012/07/21(土) 23:30:07 ID:LHeepHDw
勇者「ふぅ・・・」

女神「賢者タイム?」

勇者「違います。日が暮れてきたから終しまいにするんですよ」

女神「君の事だから夜通しすると思っていたんだよね」

勇者「農家は早寝早起きが基本ですから」

女神「なるほど!それは知らなかった」

勇者「女神様の発言じゃないですね。女神様は天界で何をしてたんですか?」

女神「えっ?昼ドラ見てた」

勇者「・・・・・」

32: 2012/07/21(土) 23:39:01 ID:LHeepHDw
勇者「では俺は後片付けしてから帰ります。女神様さようなら」

女神「お疲れ様。また後でね」ニコ

勇者「はぁ・・・・・まさか女神様がここにいるとは夢にも思わなかった」

  「女神様は魔力が消えてたから不覚にも気がつかなかったけど自分が情けない・・・」

  「片付けも終わった事だし帰るか・・・」

33: 2012/07/21(土) 23:58:08 ID:LHeepHDw
 -勇者の家-

勇者「今日から新居だな。長い付き合いになりそうだ。新居これからよろしくな」

ガチャ

勇者「ただいま!って言っても誰もいないんだけどね」

女神「おかえりなさ~い」

勇者「えっ?」

女神「ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も・女神ちん?///」

勇者「・・・・・」ガシッ

女神「あっ・・・・・もぉ~君は大胆だなあ///」

36: 2012/07/22(日) 12:11:56 ID:fATNkOgc
女神「お姫様抱っことは君も中々やるねぇ」

勇者「・・・・・」スタスタスタッ

女神「そっちはベッドじゃないよ?野外好きとは、またマニアックだねぇ」

勇者「そぉ~いっ!!」ポイッ

女神「えっ?」

勇者「お疲れ様でした」

バタンッ

女神「ちょ?ドア閉めないで?家に入れてよ~」

37: 2012/07/22(日) 12:19:35 ID:fATNkOgc
女神「あ~け~て~~~。勇者さ~ん!宅急便でーす」

勇者「頼んでません」

女神「鬼~悪魔~農民~」

勇者「農民は褒め言葉です。第一、女神様は3年山で暮らしてたんでしょ?」

女神「3年暮らしてないよ!3年サバイバルしてたんだよ」

勇者「3年サバイバルしてたら残り997年余裕ですよ」

女神「ばーかばーかばぅわぁーか!勇者の意地悪!いいもん、もう頼まない!ここで野垂れ氏んでやる~」ジタバタッ

38: 2012/07/22(日) 12:46:40 ID:fATNkOgc
勇者「人の家の前で暴れないでください」

女神「女神ちんがどこで暴れようが勝手でーす」プクッ

勇者「わかりました!わかりましたよ!!家に招待したらいいんでしょ?」

女神「やった!お礼に結婚してあげるよ?」

勇者「結婚はしません」

女神「ちぇ、まっいいか。今日から同棲だから落とす時間はたっぷりあるし」

勇者「はぁ~・・・・・変な事したら追い出しますからね」

女神「は~い」ニコニコ

40: 2012/07/22(日) 22:33:26 ID:fATNkOgc
女神「ふふふっ」

勇者「なんですかその笑みは?」

女神「できる通い妻は旦那の為に料理を用意しているのさ」

勇者「女神様が料理?材料ありましたっけ?」

女神「ふふん・・・・・ずっと前に買ったお米の残りでおにぎりを握っといたのさ」ドドンッ!!

勇者「ずいぶんと量がありますね」

女神「君の為に愛と憎しみをたくさん詰めこんだ、おにぎりだよ」ニコ

勇者「何か恐ろしい事を聞いた気がするが気にしないでおこう。」

  「それではいただきます・・・」

41: 2012/07/22(日) 22:45:40 ID:fATNkOgc
女神「たんと召し上がれ~」ニコニコ

勇者「この△おにぎりから食べよう」パクッ

  「・・・・・・・・・・・・・・・」
女神「どう美味しいかな?」(首を斜めに傾ける)

勇者「甘えええぇええええぇ!!!!!!!!」ブバッ

  「なんでおにぎりが甘いんだよぉぉぉぉぉ!!!!!」

女神「駄目・・・・・なの・・・?」

勇者「おにぎりは塩だよ!塩をつけて握るんだよ」

  「農家とお米さんに謝れえええぇええぇ!!!!」

42: 2012/07/22(日) 23:02:38 ID:fATNkOgc
女神「塩で握るの?」

勇者「砂糖じゃなく塩ですよ!塩で握るのが常識ですから」

女神「天界では砂糖おにぎりが常識だよ?」

勇者「へっ?」

女神「こんなに美味しいのに・・・・・ん~スィ~ツ♪」モグモグ

勇者「砂糖おにぎりが常識だと!?そんな馬鹿な・・・」ブツブツブツ

女神「たくさんあるから遠慮しないでね」ニコニコ

勇者「農家の苦労を無駄にしてはいけない・・・・・南無三!!」パクッ

  「苺の味がするぅぅぅぅ」ビクンビクン

女神「あっ・・・・・辺りだ!!女神ちんの好きな蜜柑だあ~♪」

43: 2012/07/22(日) 23:09:52 ID:fATNkOgc
女神「あんなにあったおにぎりが完食だね」

勇者「」

女神「あれ?返事がないなあ・・・・・あまりの美味しいさで寝ちゃったのか?」

勇者「」

女神「女神ちんは罪な女の子~♪風邪引かないように毛布かけて上げるね」

勇者「」

女神「女神ちん奥さんみたい///君ならこれぐらいなら許してくれるよね?」チュッ

勇者「」

女神「ありがとう勇者・・・・・おやすみなさい」

47: 2012/07/27(金) 18:30:13 ID:YSOcMnb.
-チチチチチッ…チュンチュン

勇者「」ビクン

  「はっ…!?ここはどこだ?確か殺人的なおにぎりを食べたはず…」

  「どうやってベットまでいったんd…」ムニュ

  「ムニュ…?なんだこのスライムみたいなのは?」モミモミ

女神「君は朝から大胆…アンッ…だ………ね…///」

勇者「くぁwせdrftgyふじこlp」

48: 2012/07/27(金) 18:42:14 ID:YSOcMnb.
女神「ふふっ…君は可愛いな」

勇者「女神様!服来てください!服をてかなんで全裸でくぁwせdrftgyふじこlp」

女神「女神ちんは就寝時は服をきないからさ」ドヤ

勇者「結婚もしていない相手と裸で朝を迎えるなんて鬱だ…氏にたい………」

女神「残念ながら事故展開ではないんだよね」

勇者「えっ」

女神「えっ」

49: 2012/07/27(金) 18:48:27 ID:YSOcMnb.
勇者「何もしてない?女神様……マジですか…?」

女神「君はチェリーボーイのままだよ。なんなら今から女神ちんを襲ってもいいのよ?」

勇者「っしゃぁぁぁぁ!チェリーボーイバンザイ!!童Oバンゼイ!!」

  「水浴びしながら魚とりじゃあああぁああぁ!!!!」ダダダッ

女神「いくら女神ちんでも傷ついて泣くぞ」グスッ

50: 2012/07/27(金) 18:56:15 ID:YSOcMnb.
女神「胸には自信があるけど勇者は小ぶりが好きなのかな…」ムニムニ


-湖での漁業-

勇者「鉄の銛!きみに決めた!!」シャキーン!!

女神「そんな装備で大丈夫か?」

勇者「大丈夫だ!問題ない…」

女神「1番いい魚を頼む!!」

勇者「任せろー」ブンブン

女神「やめて(銛を振り回さないで)」

勇者「せいっ!」ザブンッ

女神「焚火の準備してこよう」

52: 2012/07/28(土) 15:45:04 ID:dNms0uoY

勇者『さ~て……獲物はどこかな』キョロキョロ

ゴポォ…コポコポッ………

  『初漁業だし大物狙いだな。もう少し潜ってみるか』スイスイスイッ

キラッ

勇者『底で何か光った!?一度呼吸しに戻ろう…』

53: 2012/07/28(土) 15:54:45 ID:dNms0uoY
女神「燃~えろよ燃えろ~よ♪炎よ燃ーえーろ~♪」

勇者「ぷは~っ」

女神「随分と早いね~。お魚採れたのかい?」

勇者「底で何か光ったから酸素補給ですよ」

女神「湖の主?だとしたら焚火を強くしなきゃ」

勇者「期待されても困るけど、いってきます」ザブンッ

54: 2012/07/28(土) 16:07:38 ID:dNms0uoY

勇者『底まで約20mってところか?』スイスイスイッ

ゴポォ……コポコポッ………

勇者『水が濁っていて視界が悪いなあ』

  『あと5m……岩の中に隠れている?どうするか…』

ゴポォ……コポコポッ………

勇者『勇者パンチで岩を砕くとして大物を鉄の銛が耐えれるか?』

  『俺の素早さと握力で仕留める方が確率が上がるはず』

55: 2012/07/28(土) 16:15:08 ID:dNms0uoY
勇者『必殺…勇者パンチッ!!』ズドンッ

  『今だ!逃がしてなるものか!!!』ガシッ

ゴポォ……コポコポッ………

勇者『ん?この感触……懐かしいな』

魔剣『テメェ!来るのが遅せんだよ!!マジふざけんな!!!』

勇者『………』

魔剣『童O氏ね!』

勇者『ふんっ!!』ズンッ

魔剣『ちょ!?おまっ…湖の底に突き刺すn…』

勇者『酸素吸いに戻るか』

魔剣『ちょ!?おまっ!?』

56: 2012/07/28(土) 16:23:12 ID:dNms0uoY
勇者「ぷは~……女神様すみません。俺の勘違いでs…」

女神「ウラウラホ~レ!ウラウラホ~レ!」

ドンドコドンドコ♪

女神「ウラウラホ~レ!ウラウラホ~レ!」

ドンドコドンドコ♪

勇者「………」

女神「女神ちん張り切ってファイヤーしたよ!キャンプファイヤーもといお祭りみたいでしょ?」

ドンドコドンドコ♪

勇者「俺は何も見ていない…」ザブンッ

女神「ウラウラホ~レ!ウラウラホ~レ!」

58: 2012/07/28(土) 17:35:42 ID:dNms0uoY
女神「収穫は子魚二匹?」

ドンドコドンドコ♪

勇者「面目ない…」

女神「女神ちんは気にしないよ……ウラウラホ~レ!ウラウラホ~レ!」

勇者「女神様はいつまでファイヤーダンスするのですか?」

女神「雨乞いだからもう少しだけ。ウラウラホ~レ!ウラウラホ~レ!」

ドンドコドンドコ♪

勇者「雨乞い?」

女神「二週間近く降ってないからね、山も動物も苦しみ出す頃だからね」

ドンドコドンドコ♪

59: 2012/07/28(土) 17:45:00 ID:dNms0uoY
勇者「魚が焼けましたよ」

女神「ふぅ……雨乞い終~了!」ドヤ

勇者「一仕事終えた顔やめてください」

女神「数日後には雨で畑にもいいよ。はい焼き芋あげる」

勇者「またいつもの御冗談ですか?あっ、焼き芋頂きます」ハフッハフッ

女神「雨は降るよ……旦那を支える女神ちんはいい妻だよ?結婚したくなるでしょ?」

勇者「焼き魚ウメ~!!」モグモグッ

女神「花より団子ですか…」ションボリ

65: 2012/07/30(月) 23:53:51 ID:YKxbqHzQ
勇者「畑を耕しますかね」ザクザクッ

女神「女神ちんも手伝うよ~」

勇者「ではトウモロコシの種を巻いてください」

女神「一つ撒いては父の為~二つ撒いたら母の為~」

勇者「女神様が真面目に仕事をしている!?」

女神「君は何気に酷いこと言うね」

勇者「日頃の行いが悪いからです」

女神「女神ちんだって泣くぞ」

66: 2012/07/31(火) 23:16:38 ID:trtmyi5w
 -数週間後- 

ザザザッー

勇者「もう5日も雨が降ってる」

女神「雨乞いの成果は上場だね~」

勇者「腐っても女神様ですね」

女神「いや~それほどでも~///」

勇者「褒めてませんから」

女神「多分明日には止むから農作業は大丈夫だね」

勇者「農作業はある程度めどがたちましたから、明日から家畜小屋を作ろうと思います」

67: 2012/07/31(火) 23:40:10 ID:trtmyi5w
女神「家畜か~。君は何を飼うんだい?」

勇者「希望は牛ですが初めは鶏にしようと思います」

女神「鶏……ね…」

勇者「何か不服でもあります?新鮮な卵もとれますよ?」

女神「鶏は虐めると沢山の鶏が飛んで闘いにくるんだよ。正に数の暴力!鶏……恐ろしい子…」

勇者「ははっ…女神様は冗談が好きですね」

女神「本当だよ?女神ちんは嘘つかないし」

勇者「はいはいそう言う事にしときましょう」

女神(他の世界ではあるんだけどなあ…)

71: 2012/08/01(水) 22:58:12 ID:mfZQ5Yk6
勇者「あっ、雨が止んで月が見えますよ」

女神「綺麗な満月だね」

勇者「月を見ると兎と餅つきを連想しますよね!」

女神「えっ」

勇者「はい?」

女神「月にはね……月の民がいて名前変更してくれる兎がいるのさ」

  「その月には魔王がいてね、エビフライに乗って退治しに行くんだよ」

勇者「冗談が上手いですね!女神様は面白いなあ~」

女神(他の世界の話なんだけどね…)

女神「あはは~ばれちった~♪」

72: 2012/08/01(水) 23:06:02 ID:mfZQ5Yk6
勇者「明日からまた忙しくなりますし就寝しましょう」

女神「それもそうだね」

勇者「女神様」

女神「結婚する気になったのかい?」

勇者「いえまったく!」

女神「少しは悩んでほしいよ…まったく……」ブツブツ

勇者「また面白い話があったら聞かせてくださいね」

女神「うん!いいよ♪」

勇者「ありがとう女神様。おやすみなさい」

女神「おやすみなさい勇者」

89: 2012/08/03(金) 10:22:38 ID:fw3YUNmc
勇者「どうしてこうなった・・・」

女神「どうしてこうなった!?」

勇者「数日でトウモロコシが育つとかありえない」

女神「どうしてこうなった♪どうしてこうなった♪」

勇者「女神様!一体何をしたんですか?」

女神「どうやら雨乞いと種蒔きの時に女神の祝福が発動したみたいだね☆ミ」テヘペロ

勇者「確信犯かよ」

女神「黙秘します」キリッ

90: 2012/08/03(金) 10:42:49 ID:fw3YUNmc
女神「あのね……トモコロシの美味しい時期は今だよ?普通に育てたら間に合わないし来年に響くよ?」

勇者「確かにそうですけど俺は自給自足の生活がしたいんですよ」

女神「それに君は女神ちんを貧しい生活にさしたいの?」

女神は首を傾け上目遣い
で勇者を見つめる

勇者「うっ……わかりましたわかりましたよ!今回だけですからね」ハァー

女神「女神ちんは君のそういう所が好きだよ」ニコニコ

91: 2012/08/03(金) 10:56:40 ID:fw3YUNmc
勇者「軽く採取して午後から家畜小屋を作りますか」

女神「トモコロシ♪トモコロシ♪」


-トウモロコシ採取-

勇者「そぉーい!!ふむ……実がずっしり詰まっている」

女神「念願ののトモコロシを手に入れたぞ!」

勇者「女神様ふざけてないで早くこちらに渡してください。採取した瞬間から鮮度が落ちますから」

女神「な なにをする きさまらー!」

勇者「後2~3本採取しよう」

女神「そこは頃しでも奪い取るなのに」ブツブツ

97: 2012/08/03(金) 19:00:57 ID:fw3YUNmc
女神「それにしてもこっちのトモコロシは変わってるね」

勇者「トウモロコシは土から引き抜くのは常識ですよ」

女神「天界ではポキッっと折って採取なんだよ」

勇者「女神様……それは大根ですよ(笑)」

女神「君が知っている世界だけが全てではないんだよ」フフッ

勇者「俺の旅では見かけてませんよ?」

女神「こことは違う世界だからね。世界は夜空の星より多いんだよ」

勇者「う~ん……俺にはよくわからないや」

女神「真実は時に残酷だからね……無理に理解しなくてもいいよ」

98: 2012/08/03(金) 19:15:13 ID:fw3YUNmc
勇者「トウモロコシを焼きます?茹でます?」

女神「蒸します」

勇者「蒸す?」

女神「天界ではラップに包んでチンしますが下界では蒸してからラップに包んで放置してから食べます」

勇者「女神様は博学ですね。俺の知らない事がたくさんありますよ」

女神「だてに無駄に長生きしてないからね」ドヤァ

勇者「見た目は18歳、中身は……」

女神「天界人は長寿だからね。でもそれ以上言うとわかるよね」ニコリ

勇者「トウモロコシ蒸してきます」ダッ

女神「逃げ足は早いなあ」

99: 2012/08/03(金) 22:06:13 ID:fw3YUNmc
勇者「蒸しモロコシうめ~」ムシャムシャ

女神「蒸すと粒にシワができなくて歯ごたえがあるからね」

勇者「腹ごしらえが終わったら家畜小屋を作って明日は鶏を飼いにいきましょう」

女神「鶏を買う代金はあるのかい?」

勇者「明日トウモロコシを売ってその代金で鶏を買う予定です」

女神「なるほど!それはグッドアイデアだね」

勇者「じゃ俺は早速作業に行ってきます」ダダダッ

女神「せっかちだなあ……蒸しトモコロシ美味しいです」カリカリカリッ

101: 2012/08/05(日) 14:37:05 ID:X8u2sFGA

 -翌日-

勇者「女神さま東の村にトウモロコシを売りに行ってきます」

女神「荷台にトモコロシがいっぱいだね。牛か馬はいないのかい?」

勇者「俺が馬やがわりですよ」

女神「勇者なら一千万パワーはありそうだね」

勇者「一千パワー?」

女神「ああ気にしないでいいよ」

勇者「ではお留守番を頼みます」

女神「いってらしゃい」ニヤリ

102: 2012/08/05(日) 14:46:07 ID:X8u2sFGA
 -翌日-

勇者「女神さま東の村にトウモロコシを売りに行ってきます」

女神「荷台にトモコロシがいっぱいだね。牛か馬はいないのかい?」

勇者「俺が牛や馬がわりですよ」

女神「勇者なら一千万パワーはありそうだね」

勇者「一千パワー?」

女神「ああ気にしないでいいよ」

勇者「ではお留守番を頼みます」

女神「いってらしゃい」ニヤリ

103: 2012/08/05(日) 14:52:50 ID:X8u2sFGA
ガタゴト ガタゴト

勇者「今日はいい天気だなあ…お天と様もサンサンだ」

女神「まさしく露店日和だね~」

勇者「女神さまもそう思います?」

ガタゴト ガタゴト

女神「うん♪あっ!?あの雲見てみなよ。ワタアメみたいで美味しそうだよ」

勇者「そうですか?女神さまは食いしん坊ですね」

女神「いやあ~///」テレテレ
勇者「んっ?女神……さま………?」

104: 2012/08/05(日) 15:03:02 ID:X8u2sFGA
女神「んっ?どうしたんだい?」

勇者「なんで女神様が居るんですか?女神さまはお留守番でしょ」

女神「あんな山奥に盗賊や山賊もこないから大丈夫だよ」

勇者「でも…」

女神「それに君は今さら歩いて帰れと言うのかい?」

勇者「うっ……それは………言えません…」

女神「それに君に変な虫がついたら困るしね」ボソッ

勇者「何か言いました?」

女神「何でもないよ。東の村を目指してハイヨーシルバー♪」ニコニコ

106: 2012/08/06(月) 22:33:42 ID:K7bkWe9.

-東の村-

ワイワイガヤガヤ

女神「東の村は活気に溢れているね。村と言うかもはや街だね」

勇者「東の村は大陸の全土の人が集まる重要拠点ですから」

女神「こんなに人が沢山いる村で、君はどこで露店を開くつもりだい?」

勇者「知り合いがこの先で店を開いているのでそこに行く予定です」

女神「君に友達がいたんだ」

勇者「ぼっちの旅をしていても友達くらいいますよ」

107: 2012/08/06(月) 22:43:51 ID:K7bkWe9.
女神「意外だったものだからつい☆ミ」テヘペロ

勇者「いくら俺でも怒りますよ。友達くらいいますから!」

女神「君の友達がどんな人か楽しみだよ」

勇者「楽しみ?期待するほどでもないですよ」

女神「妻として友人関係を把握しとかないといけないからね(キリッ」

勇者「旦那になった覚えもありません」

女神「むぅ……君の心の装甲ははビクザム級だね」

勇者「つきましたよ。ここでs…」

?「勇者~久しぶりー!!」

108: 2012/08/06(月) 22:54:10 ID:K7bkWe9.
女商人「元気だった?」ダキッ

勇者「女商人。その抱きつく癖なんとかならない?」

女神「なっ…」パクパク

女商人「別にいいじゃん♪あたしと勇者の仲だし……ね?」ギュウギュウ

勇者「旅では色々お世話になったけど毎回抱きつかれるのは困ります」

女神「は……はなれろー!!この泥棒猫がああぁああぁ」グイッ

女商人「きゃ!?誰この人?」

109: 2012/08/06(月) 23:03:37 ID:K7bkWe9.
勇者「二人とも顔合わせは初めてだね。こちらは女神様」
「そしてこの子が友達の女商人です」

女商人「キャピキャピ18歳の女商人で~す」ダキッ

勇者「だから抱きつくなって!!」

女神「なっ…女神です。よろしくね」ワナワナワナ

女商人「よろしくね…お・ば・さ・ん♪」ボソッ

女神「ガルルルルッ!!」

勇者「女神様威嚇しないでください」

女神「だって…あの子が……」

勇者「だってもヘチマもありません」

女神「あぅ……」

女商人「ニヤニヤ」

女神「!?」

110: 2012/08/06(月) 23:12:08 ID:K7bkWe9.
女商人「勇者はなんの用事できたのかな♪」

勇者「このトウモロコシをみてくれよ」

女商人「どれどれ?わおっ!?実がズッシリでいいね」

女神「女神ちん特性のトモコロシだから当たり前だよ」ツーン

勇者「だろ?さっそく売りたいから露店場所確保してほしいんだよ」

女商人「それは無理だよ」

勇者「えっ」

女商人「今年はトウモロコシは豊作だから売れないよ」

女神「こんな上等なトモコロシが売れない訳がない」

111: 2012/08/06(月) 23:19:41 ID:K7bkWe9.
女商人「持ってくるのが一週間遅かったね。市場ではトウモロコシが溢れかえってるんだよね」

勇者「そんな……ブランクで読み間違えたなんて」クラッ

女神「大丈夫?気をしっかりもって」

女商人「仕方ないな~。あたしと勇者の仲だしこれくらいで買い取るよ?」パチパチ

勇者「えっ?そんな値段で!?」

女商人「かなりの上物だし、あたしなら売り切る自信があるからね」

勇者「女商人ありがとう!!君の店で鶏を買わしてもらうよ」

女商人「いいのよ♪あたしと勇者の仲だしね」チラッ
女神「!?」

112: 2012/08/06(月) 23:28:59 ID:K7bkWe9.
勇者「鶏は店の中かな?」

女商人「うん。安くするから選んできなよ♪」

勇者「ありがとう」


女神「さっきから挑戦的だね」

女商人「損して特しろですわ♪おばさん(笑)」

女神「小娘が調子にのるな(怒)」

女商人「ごめんなさ~い(笑)ピチピチのスタイル抜群ですから♪」

女神「貧Oの癖にスタイル抜群かよ…」ボソッ

女商人「牛乳がなんぼのもんじゃい」ピキピキ

女神「ガルルルルッ!!」

女商人「ガルルルルッ!!」

115: 2012/08/07(火) 22:15:18 ID:5MERi/BY
女商人「あたしと勇者は固い固い絆で結ばれてるもんね」フンッ

女神「女神ちんは勇者と同居してるもん」ムン

女商人「あたしは寛容な心だから気にしないし、優しい勇者がおばさんに振り回されてるだけよ」

女神「女神ちんは勇者を愛してるし性格の悪い小娘に渡すつもりはない」

女商人「勇者と結ばれて幸せになるのはあたしよ」

女神「残念ながら勇者と幸せな家庭を結ぶのは女神ちんです」

116: 2012/08/07(火) 22:32:51 ID:5MERi/BY
女商人「時代はピチピチの若さ……はりのある肌、弾力!!新鮮が大事なのよ。わかります?おばさん♪」

女神「時代は癒しと包容力で包む姉さん女房……旦那を支え陰から見守ること!小娘が人生を語るなぞ10年早い」

女商人「喧嘩なら買うわよ?」

女神「最近のキレる若者はやだね~」フフン

女商人「その発言そのまま返します♪おばさん臭い言動ですね」ププッ

女神「そう言う態度が青臭い小娘だね」

女商人「ガルルルルッ!!」

女神「ガルルルルッ!!」

117: 2012/08/07(火) 22:44:22 ID:5MERi/BY
勇者「この鶏と……あとこいつにするか」

女商人「ガルルルルッ!!」

女神「ガルルルルッ!!」

勇者「女商人、この鶏がほしいんだけどいいかな?」

女商人「んっ?鶏6羽でいいの?」ニコリ

女神(猫かぶりに騙されてるし…)

勇者「代金はいくらかな?」

女商人「そうね…」チラッ

女神「?」

女商人「久しぶりの再開だしタダでいいよ!サービスサービス」ダキッ

勇者「えっ?いいの?ってか抱きつくのはちょっと困る」

女商人「サービスするんだからいいじゃない♪」ニヤニヤ

女神「うぐぐっ…」

118: 2012/08/07(火) 22:53:13 ID:5MERi/BY
女神「離れろ~」グイ

女商人「きゃ!?」ドタン

勇者「女神様!女商人に何するんですか」

女神「女神ちんはそんなに強く引っ張ってないもん」

女商人「痛いよ…」グスグス

勇者「ケガをさして泣いてるじゃないか!謝ってください」

女商人「いたいよー」ベー

女神「勇者はなんで演技だと気づかないの?今だって後ろからアッカンベーだよ」

女商人「痛いよ」シクシク

勇者「女神様見苦しいですよ」

女商人「いたいよー」ニヤニヤ

119: 2012/08/07(火) 23:01:39 ID:5MERi/BY
勇者「女神様!!」

女神「女神ちん悪くないもん……」

勇者「いい加減怒りますよ…?」

女神「女神ちん悪くないもん…」ジワ

勇者「女神様!!!!」

女神「勇者の…ばがあ゙あ゙あ゙あ゙!!!!うっ…ひぐ……もう………じらな゙い゙よ゙…」スッ

シュン

女商人「あれ?急に消えた?」

勇者「瞬間移動呪文で帰ったんだよ」

女商人「勇者もあまり怒らないであげてね(完全勝利♪)」

120: 2012/08/07(火) 23:13:19 ID:5MERi/BY
勇者「ケガ大丈夫?」

女商人「心配してくれるの?手をぐねったけど大丈夫。ありがとう♪」

勇者「治療するから手を貸して」スッ

女商人「うん♪」

勇者(これは!?)

女商人「勇者は優しいね」ニコ

勇者「えっ?ああっ…治癒呪文大」キラキラキラ

女商人「痛みがひいていくよ!ありがとう♪」

勇者「………」

121: 2012/08/07(火) 23:20:42 ID:5MERi/BY
女商人「もう帰るの?ゆっくりしていけばいいのに……そうだ!!泊まってく?」

勇者「いや、やることがまだ沢山あるから遠慮しとくよ」

女商人「そうなの?残念……また遊びにきてね♪」

勇者「あっ…ああ……」

女商人「女神さんを怒らないでね。よろしくねと伝えといて♪」ニコリ

勇者「わかった……今日はありがとう。また来るよ…」

女商人「あたしと勇者の仲だし気にしないでいいよ♪またね~」ニコニコ

122: 2012/08/07(火) 23:34:33 ID:5MERi/BY
勇者(まいったな……これからどうするべきか)

ガラガラガラ

道具屋「薬草、毒消し草、5%offだよー」

勇者(女神さまは多分家にいるはず……どうしたらいいものか)

ガラガラガラ

商人「幻の酒魔王、砂漠の宝石スフィンクス入荷したよー」

武器屋「鋼の剣、桜の花飾り入荷したよー」

勇者(あっ……あれいいな)

勇者「あの……これいくらですか?」

?「これかい?値がはるよ?」

勇者「構いません。これで足りますか?」

?「少し足りないね」

勇者「そこをなんとかお願いします。そうだ!これを売ります」

?「んー……まあいいだろう」

勇者「ありがとうございます」

126: 2012/08/09(木) 23:14:34 ID:rxckyebg

-勇者の山小屋-

勇者「ただいま帰りました…」

シーン………

勇者「女神様がいないとなると……一体どこに?」

勇者(考えろ……女神様は山小屋に帰ってきたはずだ……この山に必ずいるはず)

ぽくぽくぽくぽくぽく………

ぽくぽくぽくぽく……

ぽくぽくぽく…ちーん!

勇者「湖だな」

127: 2012/08/09(木) 23:27:09 ID:rxckyebg

 -女神の湖-

勇者「女神様出てきてください」

シーン………

勇者「ならば石に文字を書き込む」カキカキ

女神様話し合いにきました

勇者「そぉい!!」ポイッ

ぼちゃん………



ぶくぶくぶく………

プカプカプカッ…

勇者「木が浮いてきた!?文字が書いてるな。えっと何々…」

女神ちんはここにいません。他をあたってください

勇者「居留守ってレベルじゃねーよ」

128: 2012/08/09(木) 23:37:23 ID:rxckyebg

勇者「女神様話があります!」

シーン………

勇者「ならばこのトウモロコシに紐をくくりつけ」ギュッギュッ

勇者「そぉい!!」ポイッ

ぽちゃん…

ぷかぷかっ…

勇者「………」

トウモロコシ「良い子は絶対に真似しないでね」

ぼちゃん!!

勇者「Fish!!」グイッ

女神「ひゃい!?」

129: 2012/08/09(木) 23:45:42 ID:rxckyebg

女神「こんな餌に釣られるなんて悔しい」ビクンビクン

勇者「女神様お話があります」

女神「女神ちんは話すことないもん」プクッ

勇者「女商人も悪かったですけd…」

女神「あーあー何も聞こえない!!」

勇者「ちゃんと俺の話を聞いてください」

女神「女神ちんは何も聞こえませーん」

勇者「女神様!!」ダキッ

女神「ひゃう!?」

131: 2012/08/10(金) 23:15:34 ID:ys9.NopA
勇者「女商人の嘘を見抜けなかった俺が悪かったです」

女神「うん……それで?」

勇者「女神様を傷つけてすみません。信じてあげなくてごめんなさい」

女神「騙される君は優しいけど女神ちんは辛くて辛くて悲しかったんだよ」

勇者「ほんの気持ちだけど女神様にこれをプレゼントします」ササッ

女神「プレゼントで許しをこうのかい?」

勇者「桜の花飾りです。東洋の国に咲く美しく綺麗な花です」

女神「とても珍しい装備品だね。確か凄い高価だった記憶があるけど?」

132: 2012/08/10(金) 23:25:33 ID:ys9.NopA
勇者「鶏とトウモロコシと俺の祝福のネックレスを売ってなんとか買えました」

女神「祝福のネックレスって確か君が大事にしてたじゃない!!」

勇者「俺には必要がないですから」

女神「女神ちんがそんな事してもらって嬉しいと思うの?」

勇者「ハハッ…そうですよね……そんな事で許してもらえると考えた俺が浅はかでしたよね…」

女神「……分………す」

勇者「えっ?」

133: 2012/08/10(金) 23:31:55 ID:ys9.NopA
女神「半分許すって言ってるの!!」

勇者「半分……ですか?」

女神「君が馬鹿な事をしたから半分だよ!!」

勇者「残り半分はどうしたら…?」

女神「……ュ………し………」

勇者「えっ?」

女神「……と………て……」

勇者「えっと…?」

女神「ギューっと抱きしめてと言ってるの!!」

勇者「はい。こうですか?」ダキ

女神「もっと強く………」

勇者「はい」ギュー

134: 2012/08/10(金) 23:39:45 ID:ys9.NopA
女神「苦しいからもういいよ」ムギュー

勇者「はい」

女神「次こんな事したら女神ちん許さないからね」

勇者「肝に命じておきます」

女神「ありがとう。一生大事にするから」ボソッ

勇者「何か言いました?」

女神「何でもないよバカ!」タタタッ

勇者「馬鹿ですみません」

女神「何してるの早く家に帰って晩御飯の支度するよ。負けた方が作るんだからね」タタタッ

勇者「女神様ずるい。待ってください」タタタッ

135: 2012/08/10(金) 23:56:26 ID:ys9.NopA

 -翌日の朝-

女神「家畜小屋はどうするんだい?」

勇者「一応鶏はいるんですが……ね…」

女神「鶏いるの?なら問題はないんじゃないの?」

勇者「見たらわかりますよ」



~家畜小屋~

女神「へぇ~いい家畜小屋じゃない。で鶏は~?」キョロキョロ

鶏「コケーコッコッコッコッコケー…」

女神「見事な鶏冠だね」

勇者「はい見事な鶏冠でしょ?」

女神「他の鶏は?」

勇者「………」

137: 2012/08/11(土) 00:11:04 ID:7arVIGSk
女神「今回ばかりは女神ちんが人肌脱ごう!任せなさい」

勇者「えっ」

女神「衣は脱がないよ?残念でした///」

勇者「つっこみませんからね」

女神「テッテレテッテ、テーテーテー!けいたいでんわ~♪」ドヤ

勇者「何の効果音ですか?けいたいでんわ?」

女神「青い狸ほど女神ちんも万能じゃないけど任せなさい」

勇者「青い狸???けいたいでんわって何ですか?」

女神「天界の発達した文明機器とだけ言っておこう」

140: 2012/08/12(日) 22:24:51 ID:ZaBWfIGg

女神「もしもし?」

天使「もしもし天使です」

女神「おひさー女神ちんだよ~♪あのね…」

天使「ただいま留守にしています。ピーっという発信音のあとにご用件をどうぞ……ピー♪」

女神「居留守はいいよ。あのね女神ちん頼みがあるんだ」

天使「嫌でもござる。絶対に嫌でござる」

141: 2012/08/12(日) 22:44:13 ID:ZaBWfIGg

女神「300年ほど前に助けてあげたの誰だっけ?」

天使「うっ」

女神「助けて上げなかったら今ごろ堕天使だよね?」

天使「それは…」

女神「堕天使なると地獄行きだった記憶がー」

天使「Sit!!わかりましたよ!話を聞けばいいんでしょ!」

女神「天使ならきっと聞いてくれると信じてたよ」

天使「電話出るんじゃなかった……お願いじゃなく恐喝じゃん」ブツブツ

142: 2012/08/12(日) 22:54:39 ID:ZaBWfIGg

女神「ちょっと別世界と繋げてよ」

天使「なんという無茶なお願い」

女神「繋げるのはα世界とβ世界で座標は~」

天使「無視ですか。よりよってその世界と繋げるのですか」

女神「女神ちんのいる山の上空100mでいいよ」

天使「時間は20分間です。それ以上は私の立場も危ういんで」

女神「うんいいよ♪ありがとう」

天使「じゃ切りますよ」

144: 2012/08/12(日) 23:05:01 ID:ZaBWfIGg

勇者「天使さん大丈夫なんですか?それに世界を繋げるって?」

女神「天使は女神ちんの幼馴染みなのだ。世界は見てたらわかるよ」

バリバリ!!ズゴゴゴゴッ!!!

勇者「空に穴があいた!?」

女神「時間もったいないし作戦を開始する」ムンズ

鶏「コケッ…?」

勇者「鶏をつかんでどうするんですか?」

女神「女神ちんは囮!君は捕獲」

勇者「はい?」

145: 2012/08/12(日) 23:10:07 ID:ZaBWfIGg

女神「いくよ!」ワシャワシャワシャワシャ!!

鶏「コケー!!!!!」

勇者「女神様。鶏を乱暴にしないで!」

ヒラヒラッ

コケーコッコッコッコッコケー

勇者「鶏の羽根と声…?」

バサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサバサ

コケーコッコッコッコッコケー!!コケーコッコッコッコッコケー!!

女神「きたよ!」

146: 2012/08/12(日) 23:19:04 ID:ZaBWfIGg

勇者「空一面に鶏の群が飛んできた!?」

バサバサバサバサバサバサバサバサ

コケーコッコッコッコッコケー!!!!

女神「うわあああああ!!勇者ー早く雌鶏を見つけて捕獲してー」ダダダダッ

勇者「ちょっ!?痛い痛い痛い!!この鶏、魔王軍より強い」

コケーコッコッコッコッコケー!!!!

この日、世界中の空に20分間鶏の群が飛び多大な被害がおきた
後の歴史に鶏を神と崇められるのはまた別の話である

148: 2012/08/13(月) 15:02:41 ID:oF7pnJas
女神「おお勇者よ…氏んでしまうとは情けない」

勇者「イテテテ……不氏身の肉体じゃなかったら氏んでましたよ」

女神「女神ちんが一肌脱いだおかげで鶏get♪」

勇者「そうですね。ありがとうございました。疲れたので少し昼寝をします」

女神「それはナイスアイデア昼寝しよう」

勇者「お休みなさい」

女神「お休みなさい」

149: 2012/08/13(月) 15:13:10 ID:oF7pnJas

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農家「随分長い夢を見た気がする…それにしても夢で俺が勇者とかどんな作り話だよ」ハハッ

農家「さて今日も畑仕事頑張りますかね」

女神「おめでとうございます。ダーツの抽選の結果、今日からあなたは勇者です」

農家「えっ?女神様?俺が勇者???まさかの正夢???」

女神「?」

150: 2012/08/13(月) 16:57:30 ID:oF7pnJas

女神「女神ちんよくわからないけど今日から勇者よろしくね。あとこれ魔剣ね」

魔剣「ヒャッハー!相棒よろしく頼むわ」

農家「えっ」


おわり

151: 2012/08/13(月) 16:59:51 ID:oF7pnJas
うん夢落ちですまない。二部構成は打ちきりしたんだ
支援読んでくれた人ありがとう

ないと思うが何か質問あったら答えます

152: 2012/08/13(月) 17:16:02 ID:0wL7L9FQ
何という打ち切り


続く:女神「あなたが落としたのは結婚届けですか?それとも・・・」【後編】