1: 2013/06/16(日) 10:06:12.15 ID:HMP9uqhQ0
ミーナ「はぁ・・・どうしようかしら?」

坂本「ん?ミーナ、なにか悩み事か?」

ミーナ「んー」

坂本「ふむ。どうだ、少し話してみろ。力になれるかも知れん」

ミーナ「・・・そうね、美緒ならちょうどいいかしら」

ミーナ「悩み事というほどのことでもないのだけれど」

ミーナ「この書類、見てくれない?」

坂本「ふむ・・・これは…スオムスからの補給物資の引継ぎ一覧、か」

ミーナ「そうよ。でも、それ自体は問題ないのよ。事前報告のとおり」

ミーナ「でも、緊急で追加輸送されてきたものが、ね」

2: 2013/06/16(日) 10:07:46.26 ID:HMP9uqhQ0
坂本「ん?なにか問題があったのか?」

ミーナ「えぇ、とにかくその下の書類を見て」

坂本「ふむふむ・・・これはっ!」

ミーナ「”婚約解消宣言書”・・・らしいわよ?」

坂本「仮にも軍事基地の補給線を使った輸送だぞ?何故こんな私的なモノが?」

ミーナ「困ったことに送り主も、送り先も軍部に強い影響力のある方らしいのよ」

ミーナ「それで早急に送りたい物資があるとかで、私的なモノを今回の輸送に捻じ込んできたらしいのよ」

ミーナ「昨今のネウロイの戦線の北上、輸送の確実性を考えてのことだとはわかるけど・・・」

坂本「そうまでして捻じ込んだのが、この書類か?」

ミーナ「いいえ。それは同封されていた幾つかの書類の中の一枚なの」

ミーナ「こっちの箱が、婚約解消宣言書が同封されてた物資よ」

3: 2013/06/16(日) 10:08:34.56 ID:HMP9uqhQ0
坂本「むむむっ、なんというか…いや、一見普通の宝箱?のようにも見えるが」

ミーナ「そう、なぜか胡散臭い雰囲気が漂ってくるのよ~」

坂本「うむ」

ミーナ「…ウィッチとしての勘が、この箱の中身は危険物だと囁いてるし」

ミーナ「でも、カールスラント本国と関わりのない権力者の私的物資だから私(カールスラント軍人)が手を出すのも国際問題だし」

ミーナ「でもでも、連合軍統合戦闘航空団で隊を預かるものの責任として、安全確証のない危険物を輸送部隊に引き継いで何かあったら、それも国際問題だし」

ミーナ「でもでもでも、いたずらに危険な臭いのものに首を突っ込むのも・・・」

坂本「落ち着けミーナ。確かに悩みどころではあるな」

4: 2013/06/16(日) 10:09:33.48 ID:HMP9uqhQ0
ミーナ「ええ。でも、ちょうどいいから美緒に中身を検めてもらいたいのよ」

坂本「私にか?いや、しかし良いのだろうか?」

ミーナ「その判断も美緒に任せるわ、だって送り先は扶桑だもの」

坂本「なに?」

ミーナ「扶桑国軍は内部で目立った対立はないって聞くし、美緒なら顔も名前も効くでしょ?」

ミーナ「物資の検分は信頼できる階級の、大尉以上か佐官の監督がないといけないしね」

坂本「ふむ、その条件だとこの基地内では私しかいないな」

ミーナ「でしょ?送り先の人物と書類の内容を見て、検分するかどうか美緒が判断してくれない?」

坂本「了解した」

5: 2013/06/16(日) 10:10:50.13 ID:HMP9uqhQ0
ミーナ「はい、これが同封されたほかの書類よ」

坂本「あぁ、ありがとう…ふむふむ」ペラッ

坂本「・・・・・・・・・」フムフム

坂本「・・・・・・なるほど・・・・・・送り先は・・・あぁ・・・」

ミーナ「・・・どうなの?美緒?」

坂本「・・・・・・まぁ、この内容なら詳しく話しても構わんか」

ミーナ「どういうことかしら?」

坂本「いや、これの送り先は私の知人の家なんだ」

ミーナ「知人?」

坂本「あぁ、扶桑では知られている武門の家系でな。特に亡き先代当主は武の境地と云われていてな、扶桑国軍にも影響力のある家だ」

坂本「加えて現当主がウィッチでな。かなりお年を召してらっしゃるのだが魔力が未だに残っているのだ」

坂本「故に魔道の家としての側面も持っている。ウィッチである私も軍で世話になった」

ミーナ「まぁ、そうなの?」

6: 2013/06/16(日) 10:11:37.33 ID:HMP9uqhQ0
坂本「婚約云々も軍内部の一部では知れていることだし、調べたら大まかなことは誰でも知れることだろう」

ミーナ「有名なことなの?」

坂本「うむ、まぁカールスラントとも関わりがあるといえばあるか」

ミーナ「え?」

坂本「いや。なんでも今回の婚約話の発端が、元々繋がりのあったカールスラントの魔道の家が滅びたことに起因しているらしい」

ミーナ「カールスラント陥落で・・・」

坂本「あぁ。だからか、魔道の祖として同じ人物を仰ぐらしいスオムスの魔道の貴族の家と話をつける運びになったそうだ」

ミーナ「貴族ですって?」

坂本「そちらの現当首も元ウィッチであり、家系なのかあがりは迎えたが魔力減退も少なく、加えて双子なのでな」

坂本「一方、扶桑のほうは、現当主には一人息子しかおらず、魔道としての跡取りに困っていたのだ」

坂本「そこで家に伝わる魔道の祖の縁の品を対価に双子の片方を嫁として迎えようとしたらしい」

7: 2013/06/16(日) 10:13:02.16 ID:HMP9uqhQ0
ミーナ「魔道の祖の縁の品?それって、まさかっ!」

坂本「あぁ、この箱の中身だ。なぜかは知らんがスオムスから送り返されてきたようだな」

ミーナ「確かに、その箱の中から魔力を感じるわね。使い魔が怯えているわ」

坂本「ミーナは固有魔法が空間把握、探知系の魔法特性だからな。使い魔が敏感なんだろう」

坂本「無論、私の魔眼もだ・・・・・・うぅ封印されし右目が疼くぜぇ」ムハァー

ミーナ「っ美緒?!なんかおかしかったわよ今?」

坂本「?なんのことだ?この魔力に中てられたのか?」

ミーナ「やっぱり危険よこの魔力。具体的にはキャラ崩壊とか、ぶっとび展開とか、そういうメタな問題が起こりそうな予感がするわ」

坂本「ミーナ。お前がすでにメタな発言を強いられているぞ。探知というかすでに予知に片足を突っ込んでいる」

8: 2013/06/16(日) 10:14:02.44 ID:HMP9uqhQ0
ミーナ「んん・・・・・・少し、休まないといけないわね」フー

坂本「あぁ、休んで来い。その間に私が一人で検分しよう」

ミーナ「えぇ?!でも、危険よ!」

坂本「なぁに、箱を空けてみるだけだ、流血ものの惨事になるわけでもあるまいし」

ミーナ「はぁ、流血って・・・・・・ん?美緒、右手から少し怪我して血がでてるわよ?」

坂本「む?いつの間にか扶桑刀で切ったのだろうか」

ミーナ「・・・不吉・・・不吉だわっ」ざわっ

坂本「唾つけときゃ直るだろ」prpr

ミーナ「・・・・・・」ジー

坂本「はぁ~、心配しすぎだぞミーナ。疲れているんだお前は」

ミーナ「でも、やっぱり私も同席すr」

坂本「まったく。慎重なのはお前の美点だが、心労の元だぞ?」

坂本「これからもこれしきの雑務、部下に任せないと基地を回せんでしょう?―ヴィルケ中佐?」キリッ

ミーナ「―少佐っ」

9: 2013/06/16(日) 10:14:35.35 ID:HMP9uqhQ0
坂本「それに、これはやはり扶桑国の私的物資の問題だ。まさかとは思うが何か機密な内容も含まれていたら」

坂本「お前に下らん迷惑をかけたくはないぞ?」

坂本「先に休んでおけミーナ。後で報告書にして持っていくさ」ニコッ

ミーナ「美緒ぉ///」キュンッ

坂本「はっはっは、とにかくだ。ここは私に任せて、先にいけ」

ミーナ「えぇ、了解したわ。あなたも後で休むのよ?」バタンッ

11: 2013/06/16(日) 10:18:56.24 ID:HMP9uqhQ0
~~~~

ミーナ「まったく、さっきまでの私はどうかしてたわ」ハァ

ミーナ「・・・・・・でも、やっぱりなにか、ひっかかる・・・・・・」

ミーナ「美緒、何故だかあなたの笑い声が、頭から離れないの・・・・・・」

――――はっはっは

ミーナ「ふっ、まったく。考えすぎね」

ミーナ「・・・・・・」

ミーナ「・・・・・・ん?」


――――ここは私に任せて――――先にいけ――――


ミーナ「ハッ」ガバァッ!!

ミーナ「美緒っ!!」ダッ


ミーナ「はぁっ!!・・・はぁ・・・っはぁ!!」ダダダダダ

ミーナ「美緒っ美緒っ美緒ぉっ!!」ダダダダダダ

ミーナ「あなたっ・・・あなたのさっきの台詞っ」

12: 2013/06/16(日) 10:21:55.99 ID:HMP9uqhQ0
~~~一方そのころ~~~~~

坂本「さぁ、開けるぞ!」クワッ

ガチャ  キー

坂本「よし、開いたぞ」ゴクリッ

坂本「早速中身の検分をば・・・」

坂本「んん?なんだ、これは?」ヒョイ

坂本「・・・派手な飾りのついた、錫杖なのか?」

坂本「っなんだ、ビビらせおってからに」ハァー

13: 2013/06/16(日) 10:22:30.06 ID:HMP9uqhQ0
坂本「・・・・・・」

坂本「・・・・・・婚約、か」

坂本「いつか、このネウロイ戦争が終わったら私も・・・・・・・・ふふっ」

坂本「なーんて、な///」



ミーナ「美緒ぉおお!その台詞は、その台詞は!」

ミーナ「氏亡フラグなのよぉおお!!!」

    

  「あはー、なんたる乙女臭ビンビンな願い!もぅ、ルビーちゃんってばキュンキュンしちゃってます☆」

14: 2013/06/16(日) 10:24:47.06 ID:HMP9uqhQ0
坂本「ん?なんだか声が聞こえてくる?」

???「んん~少々お年を召してはおりますが、これはこれで!!でぃーぷでニッチでコアなファン層のハートをドッキュンしちゃいます♪」

坂本「な!だだだ、誰が年増だぁあああ!」

???「あらー、気にしちゃってましたか?それはそれでベネ!!かぁ~ゎぃぃ~衣装にコスチュームちぇんじ!後の羞恥Maxな仕草でさらにドッキュンです♪」

坂本「曲者かぁああ!どこにいる!であえ、であええええ!!」

???「ふふふふふ、百合百合しい空気漂う基地の中!凛々しい軍服姿の下に乙女な心を忍ばせて!!年に合わない少女の化身!!!咲かせて見せますその蕾(そして散らします)♪♪」

坂本「なっ?!錫杖から、尋常でない光と!虹色の魔力が!!!」

15: 2013/06/16(日) 10:26:40.45 ID:HMP9uqhQ0
???「さてさて、スレタイで某淫キュベーターや某魔砲魔王、はたまた中の人繋がりで某はにゃ~んを期待した間抜けなおともだち、ざまぁないです☆」

坂本「な、ななな錫杖が、声を上げてるだと?!」

???「あなたが私を握り、ホホポした時点ですでに私の勝ちです♪血液(データ)採取、強制接続!アクセス、アクセスぅ♪んん?あやや~並行世界と同期して初めてわかりましたが、なかなか特殊な魔術基盤の世界です!!でも、そんなの関係ねぇ☆」

坂本「呪具の類かっ・・・くぅっ!!!手、が離れん!!」グググ

???「あぁ、女の子にしか宿らない魔道の力!正に・・・正にっ私のための世界ですね?!そうですね?!あはー♪」

坂本「使い魔!っく、反応は・・・あるが、声が聞こえんだと?!チッ魔法を封じられたか!!」

???「憑依系使い魔が魔術刻印代わり?でも魔術回路さえあれば気にしない!世界の神秘が薄い気もしますが、さらに気にしない!メタな設定展開もやっぱり気にしないぃいいい」

坂本「あぁぁ、色々台無しにされていくのだけはわかるぞぉおお!」

16: 2013/06/16(日) 10:28:41.88 ID:HMP9uqhQ0
???「ふふふ、意識は優しく溶かしてあげます。ageage最高潮のときに、起こして差し上げますよ♪」

坂本「うぅぅう、こ、れは、意識が、乗っ取られr」

???「さぁさ、遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ!」

???「鏡界回廊最大展開!!そぉ~れ、ぴぴるぴるぴる多元転身!!!存分にキャラ崩壊になぁ~れ(はぁと」

坂本「あばばばばばば」


カッ

おしまい

33: 2013/06/16(日) 11:06:38.28 ID:xakZJqBB0
ぴぴるぴるぴる言ってるから一期の中の人繋がりか


23: 2013/06/16(日) 10:40:02.51 ID:jCPAEJJe0
ネタがわからない

26: 2013/06/16(日) 10:45:41.33 ID:XxUOQFJQ0
これは
Fate系か

プリヤの杖か?

31: 2013/06/16(日) 10:59:40.96 ID:qWJ0nL7+0
途中でカレイドステッキと気づいた
しかしもっさんか……

引用: 宮藤「えぇ?魔法少女ですかぁ?」