270: 2014/01/02(木) 14:42:55.74 ID:0XO75WGz0

まゆの扱いをそれ程悪くしたつもりはなかったのですが、不快に思われた方がいらっしゃいましたら、
お詫び申し上げます。

今後の話でも時折、登場しますので、まゆの幸せはその際に。


最初から:渋谷凛『不思議なお店?』
前回:【モバマス】渋谷凛『不思議なお店?』第四話『枯れる』


アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(12) アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場 (電撃コミックスEX)
271: 2014/01/02(木) 14:43:40.88 ID:0XO75WGz0

非日常への憧れは時として人生の破滅に繋がる

それでも、普通の人は非日常に憧れてしまう。

例えば危険な場所への旅行

例えばお酒やドラッグ

例えば出会い系サイト

例えばいつもと違う道

例えばいつもと違う………


「アナタハ イマ カラ ニゲダシタイ デスカ?」


主要登場人物:島村卯月、本田未央、佐久間まゆ、小梅、あの子

不思議なお店 第五話「ループ」


275: 2014/01/03(金) 17:37:16.62 ID:AD+bl2mL0


島村卯月「今日もレッスン疲れたなぁ」ノビー

卯月「でも、まだまだ頑張らなくちゃ。凛ちゃんに置いていかれちゃうよ」pipipipi

卯月「はい。島村です」pi

佐久間まゆ「もしもし、佐久間まゆです」

卯月「あ、まゆちゃんどうしたの?」

まゆ「明日のお仕事の確認をしておこうと思いまして」

卯月「そっか、わざわざありがとう」

卯月「最近、お仕事増えてきて、スケジュール偶に忘れちゃうよ」

まゆ「いいことなんですけどねぇ」

卯月「明日は撮影だよね?リゾートの宣伝用の」

まゆ「そうですね。待ち合わせ時間が昨日変更になったので、一応確認しようと」

卯月「午後一時からに変更になったでいいのかな?」

まゆ「大丈夫ですよ」

卯月「……それで、何かあったの?」

まゆ「やっぱり、卯月ちゃんには分かっちゃいますか」

卯月「うーん、なんとなく声に元気が無い気がして」

まゆ「うふふ、ちょっと気になったことがありまして」

卯月「どうしたの?」

276: 2014/01/03(金) 17:38:16.84 ID:AD+bl2mL0


まゆ「このお仕事のお話って誰から聞きましたっけ?」

卯月「え、いつも通りプロデューサーさんか、ちひろさんだと思うけど」

まゆ「誰か覚えていますか?」

卯月「……うーん、ちょっと覚えていないかも」

まゆ「まゆもなんですよ」

卯月「他にも参加する人いるよね」

まゆ「ええ、響子ちゃん、ゆかりちゃん、智絵里ちゃんとまゆ達二人です」

まゆ「気になって全員に確認したんですけど、誰も覚えていなくって」

まゆ「皆さん結構、プロデューサーさんのお話を真面目に聞く方なのに」


277: 2014/01/03(金) 17:51:38.02 ID:AD+bl2mL0

卯月「プロデューサーさんに電話は?」

まゆ「昨日から法事でお義母様とお出かけに」

卯月「そっか、さすがに電話できないよね」

まゆ「ちひろさんも電話が通じなくて」

卯月「うーん、でも、別にいつも通りの仕事だよね?」

まゆ「それがちょっと変で」

卯月「んん?」

まゆ「プロデューサーさんの手帳に明日の仕事のことが書いてないんですよ」

卯月「事務所のホワイトボードには書いてあったよね?」

卯月(アレ?なんでまゆちゃんプロデューサーさんの手帳の中身知ってるんだろ?)

まゆ「だから、おかしいなぁって」


278: 2014/01/03(金) 18:18:16.37 ID:AD+bl2mL0

卯月「た、たまたま書いてなかっただけかな?」

卯月「あ、確かその話を聞いた時、未央ちゃんと一緒にいたはず」

まゆ「そうなんですか?」

卯月「うん、ちょっと電話して確認してみるね」

まゆ「お願いしますね」

卯月「またかけ直すね」pi

卯月(確か、二人でレッスンから帰る時だったはずだけど)

卯月(誰だったけ?)

卯月(電話して聞いてみよう)


279: 2014/01/03(金) 18:19:12.92 ID:AD+bl2mL0


卯月「もしもし?」

本田未央「お、しまむー。どうしたの?」

卯月「ごめんね、こんな時間に」

未央「別に大丈夫だよ」

卯月「一昨日のレッスンから帰って来た時のことって覚えてる?」

未央「しぶりんがいなかった日のこと?」

卯月「うん」

未央「だいたい覚えてるけど、どうかした?」

卯月「私にリゾート宣伝の撮影の話が来たのって覚えてる?」

未央「覚えてるよ~。確か、五人で行くんだよね?」

卯月「その話、最初にしていたのって誰だっけ?」

未央「えーと、    さんだよ」

卯月「ごめん、もう一回」

未央「電波無いのかなぁ、確か     さんだったよ」


280: 2014/01/03(金) 18:20:07.72 ID:AD+bl2mL0


卯月「$’&%$さんか、そっか、ありがとう」

未央「しまむー、どうかした?くぎゃらぢゅふぇさんからお仕事の話いつも貰ってるじゃん」

卯月「そうだよね。なんで忘れてたんだろう」

未央「今度、しぶりんも誘ってどっか出かける少し疲れてるんだよ」

卯月「うん!そうしよう!」

未央「だねー、今度のお休みにパーッと出かけよう」

卯月「あ、そういえば、#mdy|uraさんで思い出したんだけど」

未央「ん?」

卯月「なんで触手が紫なんだろう?」

未央「あれ、全員紫じゃなかったっけ?」

卯月「あれれ?」

未央「むむっ?」

卯月「緑?」

未央「紫?」

卯月「…明日見てみるね」

未央「うん、それじゃあ、オヤスミ」

卯月「うん、おやすみなさい。未央ちゃん」


281: 2014/01/03(金) 18:34:07.09 ID:AD+bl2mL0

卯月(まゆちゃんに電話しないと)

まゆ「はぁ~い。まゆです」

卯月「あ、まゆちゃん?今、確認したんだけど」

まゆ「誰でしたか?」

卯月「ごめん、未央ちゃんも覚えてなかった」

まゆ「そうですか。まゆはちょっと気になるのでもう少し調べてみますね」

卯月「うん、ありがとう」

卯月(明日も早いし、もう寝ないと)

卯月(これからも、ずっとアイドルでいられるといいな)


282: 2014/01/03(金) 19:13:57.16 ID:AD+bl2mL0

~とある電車の中~

『コイツ ハ ヤベエ』

小梅「う、うん。そうだね」

『ナニガ ヤバイッテ ヤバイノガ ヤバイ』

小梅「こ、これは都市伝説の『猿夢』かな?」

『ニテル ケド チガウ』

小梅「い、異常なのは夢じゃなくて」

『ゲンジツ』

小梅「う、後ろから三番目の席でいいはず」





【次は新婚~新婚です。お手元にブラックコーヒーをご用意ください】





小梅「あ、ブラック飲めない」

『シブイ オチャ デ ヨクネ?』

小梅「た、たぶん大丈夫」

『サテ タスケニ イキマスカ』

小梅「う、うん」

小梅「る、ループ(環状線)に捕まった皆を助けに」



287: 2014/01/04(土) 04:18:21.45 ID:Rc6Gj0p70


【まもなく新婚~新婚です】



小梅「つ、着いた」

『ヨソウ ドオリ ダナ』

まゆ「うふふ」ナデナデ

モバP「zzz」

まゆ「だ~れでーすかぁ。今、モバPさんはお休み中なんです」

小梅「こ、こんにちは」

『ヒャッハー』

まゆ「あら、小梅ちゃん。いらっしゃい」

まゆ「ごめんなさいね、ちょっと、今、動けなくて」ヒザマクラ

小梅「お、お構いなく」

『ヒュー コイツ ハ スゲェ』

小梅(壁がリボンと写真だらけ)

小梅(全部、お兄ちゃんと佐久間さんが映ってる)

小梅(サイコスリラーのワンシーンみたい)ワクワク

小梅(離れない様にリボンでお互いの薬指を固定してる)ワクワク

『エイガ ミザリー ミタイダナ』

小梅「そ、そうかも」

小梅(ハート柄が多い)

小梅(お仕事とかどうするんだろ?)

『ジッサイ フタリガ ケッコン シタラ ドスル?』

小梅「い、いい奥さんになると思うけど?」

『オモイケド ユウシュウ ナンダヨナ』


288: 2014/01/04(土) 04:19:20.03 ID:Rc6Gj0p70


小梅「あ、ぐっすりオルゴール」♪♩♬

小梅(眠りな賽子もある)

『ウチニ アルネ』

まゆ「あ、それですかぁ。小梅ちゃんの作品ですよね」

小梅「う、うん」

まゆ「いつも使わせてもらってますよぉ♪」

小梅「ご、ご利用ありがとうございます」

『ンデ ドウスルヨ?』

小梅「こ、ここじゃないから次へ」

小梅「お、お邪魔しました」

まゆ「また来てくださいね」


289: 2014/01/04(土) 04:21:04.64 ID:Rc6Gj0p70

~電車にて移動中~


小梅「わ、割と普通だった」ションボリ

『ソダネ』

『テカ ナンデ オチコンデルノ?』

小梅「お、お兄ちゃんの解体ショーとか見たかった」

『…ネェヨ』

小梅「ざ、残念」



【次は修羅場~修羅場です。巻き込まれないようご注意ください】



モバP「…」シロメ

和久井留美「………」

三船美優「……」

緒方智絵里「……」

水本ゆかり「…」

五十嵐響子「…」


『アカン』

小梅「す、凄くスプラッターになりそう」ワクワク

『ツギ! ツギイクゾ!』

小梅「な、なんで?」

『アカン コレハ アカン』

『イ ガ ヤバイ』

小梅「ゆ、幽霊なのに」

『ユウレイ デモ コワイモノ グライアル』


290: 2014/01/04(土) 04:22:21.58 ID:Rc6Gj0p70


【次はドールハウス~ドールハウスです。巧みな技の数々をご覧ください】


小梅「わ、わぁ」

『センパイ スゲェ』

小梅(ドールハウスで本物の町ができてる)

『モウ ハウス ジャナイナ コレ』

小梅(ガラス張りのエレベーターとかどうやって動いてるんだろ?)

小梅(レゴの部品とかも使ってるみたい)

小梅(あ、スカイツリー)

『パネェ』



294: 2014/01/04(土) 12:36:13.38 ID:V6rELOua0



【次はニュージェネレーション~ニュージェネレーションです。SAN値にご注意ください】


『SAN?』

小梅「な、なんだろう?」


【右が卯月~、左が未央になります】


小梅「あ、あれ?」

『シブリン ハ?』

小梅「み、道が二つしかない」

『イジメ?』

小梅「え、えーと。どうなんだろう?」

『トリアエズ ミギ?』

小梅「と、飛んだ方が早い」

『セヤネ』

小梅「ふ、不思議なダンジョン?」フワフワ

『ネタ フルイナ』

小梅(右が島村さんで、左が本田さんのはずなんだけど)フワフワ

小梅(繋がってて、円形のループになってる)フワフワ

小梅(どういうことなんだろう?)フワフワ


295: 2014/01/04(土) 12:37:11.48 ID:V6rELOua0

『ナンカ クトゥルフ ミタイ ナノガ イルケド?』

小梅「あ、いあいあ」

『ハスター!』

小梅「ど、どうしようか?」

『ヒャハハハハハ ムリゲー』

小梅(なんでクトゥルフみたいなのがいるのかな?)

小梅(あの道具は日常が壊れない様にするためのものなのに)

『ダレカ ワンパンマン ヨンデコイ』

小梅(あ、島村さん見つけた)

小梅(本田さんもいた)

『カエロウゼ』

小梅(う~ん、どうしようか?)

『カエロウヨ』

『オウチニ カエシテ クダサイ』

『ムリダッテ イクラナンデモ』

小梅「そ、そうかな?」

『ソウダヨ』

小梅「だ、だって、これって、ただの『普通の狂気』だよね」

『サザエサン ジクウ』

小梅「く、クトゥルフと未来の猫型ロボットどっちが強いかって話したら」

小梅「ぎ、銀河破壊爆弾とか持ってる未来の猫型ロボットの方が強いって」

小梅「ま、前川さんが」

『フザケンナ ミクニャン ノ ファン ヤメマス』


296: 2014/01/05(日) 00:11:51.15 ID:5wsLbv6G0

『デ ドウスレバイイ?』

小梅「た、たぶん、何もしなくてもいいと思う」

『ハ?』

小梅「ふ、普通にしていればいいと思う」

『イヤ マズイダロ』

小梅「だ、大丈夫」

『マジデ』

小梅「う、うん」

『イヤイヤ クツゥルフ イルンダケド?』

小梅「い、行ってくるね」フワフワ

『イイケドサ アタシ シンデルシ』


297: 2014/01/05(日) 00:12:56.02 ID:5wsLbv6G0

小梅「し、島村さん」

卯月「あ、小梅ちゃん。こんにちは」

小梅「こ、こんにちは」

小梅「な、何してるんですか?」

卯月「う~ん、なんだろうね。変わったモノ探しかな」

小梅「か、変わったモノ?」

卯月「うん!ほら、皆個性豊かだから、私も何か見つけないといけないなぁって」

『ジブンサガシ ノ タビ?』

小梅「し、島村さんは十分個性的だと思う」

『ブルマ トカ オシリ トカ』

卯月「そうかなぁ?」

卯月「モバPさんとかは一緒にいると安心するって言ってくれるけど」

卯月「島村卯月は『普通の子』って言われているから」

卯月「何かないかなって、ちょっと思ったんだけど」

小梅「ふ、普通の人はアイドルやらないと思う」

卯月「…うん、そうだね」

298: 2014/01/05(日) 00:14:11.82 ID:5wsLbv6G0

小梅「そ、それに普通ってよく分からない」

卯月「うん。そう、普通ってなんだろうね?」

卯月「毎日、少し違うけど、同じことを繰り返すことかな?」

卯月「学校に行って、卒業して、社会に出て、結婚することかな?」

卯月「普通ってなんだろうね?」

小梅(わあ、ちょっと、ドキドキする)ウズウズ

『エロス ハ フヘン』

小梅「よ、よく分からない」

卯月「ごめんね。変なこと聞いちゃって」

小梅「で、でも、お母さんが悩むのは考えてる証拠だって言ってた」

卯月「そっか」

小梅「あ、あと非日常は非日常だから面白いって」

卯月「なんか、その」

小梅「す、凄く普通なこと言ってた」

卯月「…」クスッ

小梅「フフフフ」

卯月「ありがとう、小梅ちゃん。なんか感覚的なことを悩むって変だね」

小梅「あ、そうだ!」

卯月「ん、どうしたの?」

小梅「ほ、欲しいモノがあって」

卯月「何かな?」


299: 2014/01/05(日) 00:16:37.48 ID:5wsLbv6G0

小梅「た、魂ください」カチャ

卯月「…え?」

小梅「イタダキマス」

『アレ? サッキマデ イイハナシ ダッタノニ』

卯月「…」カクン ポテッ

小梅「ろ、蝋人形♪」

『ウワッ マジデ ヤッタヨ』


300: 2014/01/05(日) 00:32:05.43 ID:5wsLbv6G0


小梅「す、凄く優しい味がする」

『オイオイ リアル ソウルイーター ジャン』

小梅「お、思いやりがあって優しいじゃダメなのかな?」

『ジュウブン ジャネ?リッパナ コセイ ダヨ』

小梅「ね♪」

『ドースルノ?』

小梅「あ、あとでドッキリみたいにして戻す」ウフフフ

『ヤッパ オヤコダ』

小梅「フフッ」

『ツギ イキマスカ』

小梅「…」フワフワ

『ナア ヤッパリ ソウセンキョ ノ ジュンイ』

小梅「ダ、ダメ」

『デモサ』

小梅「駄目」

『ハイ』


301: 2014/01/05(日) 00:43:27.87 ID:5wsLbv6G0

小梅(あ、いた)

小梅「ほ、本田さん」

未央「あ、小梅ちゃん。やっほー」

小梅「な、何してるんですか?」

未央「ん~、ご飯だよ」ムシャムシャ

小梅(ど、ドールハウス食べてる)ウキウキ

『テラシュール』ワロス

未央「ほら、皆の特技たくさんあるから、私も追いつかないとね」

『ポンポン クイヤガッタ』

未央「しぶりんみたいになれるかな♪」パクパク

小梅「あ、あまり関係ないと思います」

未央「むむっ、どうすればいいかな?」

小梅「え、えーと?」

『ロシュツ フヤス トカ?』

小梅「う、うーんと」


302: 2014/01/05(日) 01:15:55.96 ID:5wsLbv6G0

小梅「お、お兄ちゃんが悪いと思います」

未央「え、プロデューサーが?」

小梅「ちゃ、ちゃんとした仕事を取って来れないお兄ちゃんが悪いです」フンス

未央「ど、どうしたの小梅ちゃん?」

未央「え、えーと、別にそういうつもりじゃ」

小梅「で、でも、アイドルを魅力的にみせるのがプロデューサーの仕事だって」

未央「そ、そうなんだけど、そうなんだけどさ」アセアセ

小梅「し、叱っておきます」プンスカ

未央(カワイイ)ナデナデ

小梅「…♪」

未央「あはははっ、カワイイなぁ、ホント、小梅ちゃんは可愛いよ」


304: 2014/01/05(日) 01:35:43.88 ID:5wsLbv6G0

小梅「…♪」ニヤリ

『アッ ヤベェ』

未央「なーんか、ちょっと、モヤモヤしててさ」

未央「でも、小梅ちゃんナデナデしてたら、なんか落ち着いてっ!?」

小梅「イタダキマス」

『ハハッ ユウレイ ナノニ チビッタ』

小梅「……」モゴモゴ

『…アジハ?』

小梅「ば、バニラ風味」

『ワカラナイワ』

『テカ、イイノ?』

小梅「…も、物凄く普通だったから」

『ナニガ?』

小梅「ふ、普通に悩んで、普通に戸惑って、普通に工夫して、普通に頑張ってただけ」


305: 2014/01/05(日) 01:39:33.58 ID:5wsLbv6G0

小梅「で、でも、我慢し過ぎはダメ。心にモンスターができちゃうから」

『アレか』イアイア ハスター

小梅「ひ、人は普通に怪物を創れるんだよ。心の中に」

『フツウダネ』

小梅「う、うん。凄く普通」

『フツウッテ ナンダロウネ?』

小梅「よ、よく分からない」

『ワタシ モ ワカラナイ』

小梅「で、でも、当たり前のように求められる」

『コワイネ』

小梅「う、うん。ホラー映画より怖い」

『ナルホド モンスター ダ』

小梅「しょ、正体不明の普通って怪物」

『イツモ ツカッテルノニ』

小梅「だ、誰も正確な意味が分からない」

『コエー』

小梅「こ、怖いね」

『ナラ』

小梅「す、少しアブノーマルに」ウフフフ

『シチャオウ』ニヒヒヒヒ


306: 2014/01/05(日) 01:52:03.43 ID:5wsLbv6G0


モバP(私はこのCGプロダクションでプロデューサーを務めています)

モバP(実家の都合上、様々な不思議な光景を目撃してきましたが……)

モバP(正直、意味が解りません)

モバP(いや、ナニコレ?)

モバP(ここ、本当に事務所だよね?)

モバP(常識人だと思っていた卯月と未央が…)

モバP(何故か、物凄く精巧に作られたドールハウスに囲まれ)

モバP(ヘレンさんが宇宙レベルとか言いそうな技術を用いて作られた)

モバP(スカイツリーを、ブリッジした姿勢の背中に各々乗せている)

モバP(しかも、両手にはピンセットと虫眼鏡)

モバP(何?ブリッジして世界レベルのスカイツリー背中に乗せて、ドールハウス作ってたの?)

モバP(意味が分からん)

モバP(何、なんか変な趣味でも目覚めたの?)

モバP(個性的とかそういうレベルじゃないから)


307: 2014/01/05(日) 02:03:01.49 ID:5wsLbv6G0

モバP(まあ、あの二人は百歩譲ってなんかの練習だったとしよう)

モバP(残りはなんだ?)

モバP(岡崎泰葉さん。趣味はドールハウスの作成とのこと)

モバP(この信じられないレベルの創作はたぶん岡崎さん)

モバP(なのに、なんで本人キグルミ来てるの?)

モバP(羊のキグルミ、しかも、『世界レベル』って書いてあるし)

モバP(ヘレンさん?)

モバP(あと、あの六人は何しているの?)

モバP(まゆ、ゆかり、和久井さん、三船さん、智絵里、響子)

モバP(なんで、エクソシストに出てきそうな四つん這い形態で密集している!?)

モバP(怖いなんてレベルじゃない。小学生組が見たら泣くぞ)

モバP(一体何があった?)

モバP(あ、起きた)

310: 2014/01/05(日) 02:12:16.31 ID:5wsLbv6G0

卯月「…え!?」

未央「なにこれぇ!?」

モバP(こっちが聞きたいよ)

モバP「色々と考え直そう」ハァ

卯月「違うんです!よく分からないけど違うんです!」

未央「そう!全然わからないけど!私たち普通だから!」

未央「ノーマル!いつも通りだから!」

卯月「いつも通りの、普通の島村卯月です!」

モバP「うん。そうだね」

卯月「プロデューサーさん!」

未央「しまむー!なんか背中に引っ付いてる!スカイツリー引っ付いてる!」

卯月「ええ!?」

モバP(意味が分からん)


311: 2014/01/05(日) 02:19:44.56 ID:5wsLbv6G0


『ヒャハハハハハ マジカオス』

小梅「や、やり過ぎた」テヘッ

『デモ コレデ ダレモ ムコセイ トカ イエナイ』

小梅「う、うん」

『ケケケケ キャラ コスギ』

小梅「よ、よくある終わり方」

『ダレモ ナニモ オボエテナイ』

小梅「で、でも、正体不明のモンスターはいつもそこにいる」

『フツウッテ ループ ヲ クリカエシテ』

小梅「き、気になって意味があるのか、考え始めると」

『ホラ デテキタ』

小梅「こわーい、こわーい、みんなのなかの…」


『   』


312: 2014/01/05(日) 02:30:22.86 ID:5wsLbv6G0
不思議なお店 第五話『ループ』 は以上となります。

お目汚し大変失礼致しました。


普通って、なんでしょうか?

意味って、あるんでしょうか?

そんなことを夜中に考え始めると表現し難い不安に襲われます。そんな感覚を元にこの話を書きました。


大勢から『普通』って思われることは、実は大多数の理想像に最も近い。それはとても根気のいることだと思います。

私にはとても真似できません。




尚、本話では以下のアイディアを起用させていただきました。

>>53様のぐっすりオルゴール
>>172様の眠りな賽子

>>308様ご指摘ありがとうございます。改定する機会があれば修正させていただきます。


本作品は残り二話で完結の予定です。


引用: 渋谷凛『不思議なお店?』