375: 2015/03/30(月) 17:09:17.73 ID:LWmQ/aH10
最初から:【艦これ】提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」
前回:【艦これ】提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」第三話
深海
ル級「最近は妙な連中が増えてきた」
ル級「我らは負の存在。憎み、恨み・・・」
ル級「人類を根絶やしにすることこそが・・・」
ル級「我ら唯一の存在意義だと言うのにっ!!!」
ル級「何が非戦だ!何が平和だ!」
ル級「虫唾が走る・・・」
ル級「者共、腑抜けた連中の目を覚まさせる為・・・」
ル級「その鎮守府の艦娘共を沈めにいくぞ!」
ル級「行くぞ! 出撃!!」
リ級「了解」
チ級「了解」
ヌ級「ハイ」
ト級「了解」
ロ級「了解」
ル級「見ていろ・・・」
ル級「ワケのわからん天使や神など・・・」
ル級「そのようなものを妄信しているバカ共め・・・」
ロ級(・・・私も入信してるのは黙っておこう)
チ級「リーダー!」
ル級「なんだ!!」
ル級「最近は妙な連中が増えてきた」
ル級「我らは負の存在。憎み、恨み・・・」
ル級「人類を根絶やしにすることこそが・・・」
ル級「我ら唯一の存在意義だと言うのにっ!!!」
ル級「何が非戦だ!何が平和だ!」
ル級「虫唾が走る・・・」
ル級「者共、腑抜けた連中の目を覚まさせる為・・・」
ル級「その鎮守府の艦娘共を沈めにいくぞ!」
ル級「行くぞ! 出撃!!」
リ級「了解」
チ級「了解」
ヌ級「ハイ」
ト級「了解」
ロ級「了解」
ル級「見ていろ・・・」
ル級「ワケのわからん天使や神など・・・」
ル級「そのようなものを妄信しているバカ共め・・・」
ロ級(・・・私も入信してるのは黙っておこう)
チ級「リーダー!」
ル級「なんだ!!」
376: 2015/03/30(月) 17:12:51.86 ID:LWmQ/aH10
チ級「そろそろ海上に出ます!!」
ル級「よし、総員衝撃に備えろ!!」
ザバーン
ル級「海上に出たな・・・」
チ級「リーダー!」
ル級「なんだ!!」
チ級「前方に渡り鳥です」
リ級「おお・・・美しい」
ト級「美味しそう」
ヌ級「お腹すいたね」
ロ級(早く帰りたい・・・)
ヌ級「艦載機のカメラで撮っておきます」
ル級「許可しよう」フッ
チ級「リーダー!!」
ル級「今度はなんだ!」
チ級「2時の方向・・・クジラですっ!!」
ト級「でけぇ・・・」
ロ級「すごいなぁ・・・」
ル級「あまり無為に近寄るなよ・・・」
ル級「海の生物を意味も無く傷つけることは許さん」
チ級「分かってますって」
ル級「よし、総員衝撃に備えろ!!」
ザバーン
ル級「海上に出たな・・・」
チ級「リーダー!」
ル級「なんだ!!」
チ級「前方に渡り鳥です」
リ級「おお・・・美しい」
ト級「美味しそう」
ヌ級「お腹すいたね」
ロ級(早く帰りたい・・・)
ヌ級「艦載機のカメラで撮っておきます」
ル級「許可しよう」フッ
チ級「リーダー!!」
ル級「今度はなんだ!」
チ級「2時の方向・・・クジラですっ!!」
ト級「でけぇ・・・」
ロ級「すごいなぁ・・・」
ル級「あまり無為に近寄るなよ・・・」
ル級「海の生物を意味も無く傷つけることは許さん」
チ級「分かってますって」
377: 2015/03/30(月) 17:13:41.58 ID:LWmQ/aH10
ト級「あっ潜っちゃった」
リ級「最後に良いモノを見れたな」ハハハ
ヌ級「やめてよ。その最後の晩餐みたいなノリ」
リ級「なぁに所詮は噂だろ? 実際戦えば分かるさ・・・」
リ級「強いって噂の奴は大抵弱かったりするもんだ」
ト級「100戦練磨の私達が負ける方が難しい」
リ級「何時も通り沈めて、また人間共を頃しに行こう」
チ級「・・・っ リーダーッ!! 」
チ級「11時の方向、敵です!! 目標補足!!」
ル級「何ィ!!? よし!! 掛かれ!!」
ル級「これより、敵を殲滅するっ!!」
ル級「何時も通りにな・・・」
全員『了解っ!!』
ロ級(戦いたくないなぁ・・・髪が痛んじゃう)
そして彼女達は遠征帰りの
天龍の部隊に襲い掛かった。
リ級「最後に良いモノを見れたな」ハハハ
ヌ級「やめてよ。その最後の晩餐みたいなノリ」
リ級「なぁに所詮は噂だろ? 実際戦えば分かるさ・・・」
リ級「強いって噂の奴は大抵弱かったりするもんだ」
ト級「100戦練磨の私達が負ける方が難しい」
リ級「何時も通り沈めて、また人間共を頃しに行こう」
チ級「・・・っ リーダーッ!! 」
チ級「11時の方向、敵です!! 目標補足!!」
ル級「何ィ!!? よし!! 掛かれ!!」
ル級「これより、敵を殲滅するっ!!」
ル級「何時も通りにな・・・」
全員『了解っ!!』
ロ級(戦いたくないなぁ・・・髪が痛んじゃう)
そして彼女達は遠征帰りの
天龍の部隊に襲い掛かった。
385: 2015/03/31(火) 00:15:26.93 ID:pT3WuXnC0
鎮守府付近の海域
天龍「オラオラァーーーー!!!」
ト級「ギャァァァァ!!!?」マップタツ
ドカーーーーンッ
天龍「いきなり仕掛けて気やがって!!」
天龍「オラァっ!! どうした!? そんなもんか!!」
天龍「これでも俺は本来の戦闘力の1/6程度しか出してないんだがな・・・」
リ級「なん・・・だ・・・と!?」
ル級「皆!怯むなっ!! こけおどしだっ!!」
天龍「ふふふ・・・俺は力がありすぎてな・・・」
天龍「本来の戦闘力はSSSクラスではあるが・・・」
天龍「あえて力を抑え、Bクラスに甘んじている」
天龍「それでも貴様ら程度はそれで十分だがなっ!!!」
ル級「くっ・・・」
電(また設定が増えてるのです・・・)
天龍「俺を本気にさせてみやがれっ!!」
天龍「まだ左目の封印すら解いてないぞ?」
天龍「だが・・・それでいい」
天龍「封印が完全に解かれたとき、世界が終わるからな」
ロ級(・・・世界が終わる・・・?)
ロ級(まさか彼女も神の使いの・・・)
天龍「オラオラァーーーー!!!」
ト級「ギャァァァァ!!!?」マップタツ
ドカーーーーンッ
天龍「いきなり仕掛けて気やがって!!」
天龍「オラァっ!! どうした!? そんなもんか!!」
天龍「これでも俺は本来の戦闘力の1/6程度しか出してないんだがな・・・」
リ級「なん・・・だ・・・と!?」
ル級「皆!怯むなっ!! こけおどしだっ!!」
天龍「ふふふ・・・俺は力がありすぎてな・・・」
天龍「本来の戦闘力はSSSクラスではあるが・・・」
天龍「あえて力を抑え、Bクラスに甘んじている」
天龍「それでも貴様ら程度はそれで十分だがなっ!!!」
ル級「くっ・・・」
電(また設定が増えてるのです・・・)
天龍「俺を本気にさせてみやがれっ!!」
天龍「まだ左目の封印すら解いてないぞ?」
天龍「だが・・・それでいい」
天龍「封印が完全に解かれたとき、世界が終わるからな」
ロ級(・・・世界が終わる・・・?)
ロ級(まさか彼女も神の使いの・・・)
386: 2015/03/31(火) 00:16:21.48 ID:pT3WuXnC0
天龍「俺はこのクソみてぇな世界が好きなんだよ」
天龍「だから、あえて使わない」
天龍「てめぇらの罪(とが)と世界じゃ釣り合わないからなぁ!!」
電(相変わらず何言ってるか分からないのです)
ロ級(こんな恐ろしい者が地上に居たとは・・・)
天龍「なぁ・・・アカシックレコードよ・・・」
ロ級(・・・アカシックレコード!?)
ロ級(海底の古代遺跡に書いてあった・・・あの!?)
天龍「てめぇの言いなりには・・・ならねぇぞ?」
天龍「俺は運命に抗ってみせる・・・」
ロ級(運命に抗う? どういう意味?)
天龍「そのために今ここに居るんだからな」
ル級「なんだ・・・コイツはさっきから何を言っている・・・?」
ル級(よく分からんが・・・只者じゃない・・・)
ル級(眼が・・・眼がやばい・・・)
天龍「ふふふ・・・恐いか?」
雷「また始まったわね」
電「何時ものことなのです」
暁「・・・かっこいい」
響「・・・何時か夢から覚めるさ」
響「私もそうだった・・・」
響「そして苦しむことになる」
響「その時の反応を見て見たいね」
龍田(可愛いわぁ・・・)
天龍「だから、あえて使わない」
天龍「てめぇらの罪(とが)と世界じゃ釣り合わないからなぁ!!」
電(相変わらず何言ってるか分からないのです)
ロ級(こんな恐ろしい者が地上に居たとは・・・)
天龍「なぁ・・・アカシックレコードよ・・・」
ロ級(・・・アカシックレコード!?)
ロ級(海底の古代遺跡に書いてあった・・・あの!?)
天龍「てめぇの言いなりには・・・ならねぇぞ?」
天龍「俺は運命に抗ってみせる・・・」
ロ級(運命に抗う? どういう意味?)
天龍「そのために今ここに居るんだからな」
ル級「なんだ・・・コイツはさっきから何を言っている・・・?」
ル級(よく分からんが・・・只者じゃない・・・)
ル級(眼が・・・眼がやばい・・・)
天龍「ふふふ・・・恐いか?」
雷「また始まったわね」
電「何時ものことなのです」
暁「・・・かっこいい」
響「・・・何時か夢から覚めるさ」
響「私もそうだった・・・」
響「そして苦しむことになる」
響「その時の反応を見て見たいね」
龍田(可愛いわぁ・・・)
387: 2015/03/31(火) 00:16:49.72 ID:pT3WuXnC0
天龍「全く・・・皮肉なことをしてくれる・・・」
天龍「最悪を止めるために俺(さいあく)を使おうとするとはな」
天龍「まぁコレも世界の意思ってことか」ヤレヤレ
ロ級(世界の意思・・・!?)
天龍「だが・・・今は使われてやるさ」
天龍「裏に居る本当の黒幕を誘い出すまではなっ!!」
ロ級(黒幕・・・?)
ロ級(倒すべき真の敵は・・・別にいる?)
ロ級(分からない・・・)
ロ級(今は少しでも情報を・・・)
天龍「さて・・・次はどいつだ?」
天龍「冥府に誘う俺の剣の餌食になる奴は・・・」
天龍「コイツ(剣)はてめぇらの血を求めているみたいでな・・・」
天龍「衝動が抑えられねぇ・・・」
天龍「俺じゃなければ、とっくにコイツの衝動に呑まれて・・・」
天龍「体を支配されているだろうな・・・」
天龍「最強の魔剣と・・・」
天龍「それを制御できる最悪の使い手が出会っちまったワケだ・・・フッ」
ル級「ええいっ!!コケ脅しを!!!」
雷「この前は6対6の翼が生えるって言ってたのにね」
電「体を操られる設定に戻ったのです」
暁「・・・」ワクワクッ
天龍「最悪を止めるために俺(さいあく)を使おうとするとはな」
天龍「まぁコレも世界の意思ってことか」ヤレヤレ
ロ級(世界の意思・・・!?)
天龍「だが・・・今は使われてやるさ」
天龍「裏に居る本当の黒幕を誘い出すまではなっ!!」
ロ級(黒幕・・・?)
ロ級(倒すべき真の敵は・・・別にいる?)
ロ級(分からない・・・)
ロ級(今は少しでも情報を・・・)
天龍「さて・・・次はどいつだ?」
天龍「冥府に誘う俺の剣の餌食になる奴は・・・」
天龍「コイツ(剣)はてめぇらの血を求めているみたいでな・・・」
天龍「衝動が抑えられねぇ・・・」
天龍「俺じゃなければ、とっくにコイツの衝動に呑まれて・・・」
天龍「体を支配されているだろうな・・・」
天龍「最強の魔剣と・・・」
天龍「それを制御できる最悪の使い手が出会っちまったワケだ・・・フッ」
ル級「ええいっ!!コケ脅しを!!!」
雷「この前は6対6の翼が生えるって言ってたのにね」
電「体を操られる設定に戻ったのです」
暁「・・・」ワクワクッ
388: 2015/03/31(火) 00:17:28.83 ID:pT3WuXnC0
天龍「・・・お喋りも終わりだ」
天龍「さぁ・・・お前らを案内しよう」
天龍「暗く・・・奈落の底・・・」
天龍「どこまでも続く・・・無限の闇・・・」
天龍「全ての概念が届かない隔離された無の世界へ・・・」
天龍「カルマに溺れて朽ち果てろっ!!」
天龍「行くぞっ!!」
天龍「てんっ!! りゅーーーーざんっ!!!!」
天龍(やべっ!? 汗で剣が手からすっぽ抜けたっ!!)
ル級「ガッ」パンッ ドサ
チ級「リーダーっ!!!?」
ロ級(あの天龍とか言う艦娘が・・・)
ロ級(剣を高速で射出して・・・ル級の頭が吹っ飛んだ・・・)
ロ級(バラバラに・・・・)
リ級「貴様ァァァァッ!!!!!」
龍田「・・・五月蝿いなぁ」ボソッ
スパッ
リ級「・・・え」
ドカーーーーンッ
ロ級(・・・見えなかった)
ロ級(何かを軽く振り回したら・・・)
ロ級(リ級の上半身と下半身が別れて・・・)
ロ級(あああ・・・ああ・・・あ・・・)
天龍「さぁ・・・お前らを案内しよう」
天龍「暗く・・・奈落の底・・・」
天龍「どこまでも続く・・・無限の闇・・・」
天龍「全ての概念が届かない隔離された無の世界へ・・・」
天龍「カルマに溺れて朽ち果てろっ!!」
天龍「行くぞっ!!」
天龍「てんっ!! りゅーーーーざんっ!!!!」
天龍(やべっ!? 汗で剣が手からすっぽ抜けたっ!!)
ル級「ガッ」パンッ ドサ
チ級「リーダーっ!!!?」
ロ級(あの天龍とか言う艦娘が・・・)
ロ級(剣を高速で射出して・・・ル級の頭が吹っ飛んだ・・・)
ロ級(バラバラに・・・・)
リ級「貴様ァァァァッ!!!!!」
龍田「・・・五月蝿いなぁ」ボソッ
スパッ
リ級「・・・え」
ドカーーーーンッ
ロ級(・・・見えなかった)
ロ級(何かを軽く振り回したら・・・)
ロ級(リ級の上半身と下半身が別れて・・・)
ロ級(あああ・・・ああ・・・あ・・・)
389: 2015/03/31(火) 00:18:13.78 ID:pT3WuXnC0
天龍「ほら・・・来いよ?」
チ級「貴様ら・・・許さんぞ・・・」
天龍「ほぉ・・・良い眼だな・・・」
天龍「実に心地よい殺意だ」
天龍(・・・やばい・・・少し恐い)
天龍「名前を聞いておいてやろう」
チ級「・・・チ級だ」
天龍「・・・地球?」
天龍「・・・ハハハハハハっ!!」
天龍「そうか・・・テメェが『セカイ』か!!!」
チ級「な・・・何を言っている・・・?」
雷「ほら天ちゃん、さっき飛ばした剣よ」スッ
天龍「俺を三つ目のハゲみたいに呼ぶんじゃねぇよっ!!」←レベル82
雷「・・・・・・ふぅん?」←レベルMAX
天龍「・・・怒鳴ってスイマセンしたっ!!」ペコペコ
響(しまらないなぁ・・・)
天龍「・・・さて・・・セカイを壊すとするか」
チ級「ワケの分からないことをっ!!!」
チ級「仲間の仇・・・討たせてもらうぞ!!!」
天龍「おせぇよ・・・天龍式・古剣術、参の型・・・」
天龍「鳳凰殲滅(フェニックス・デストロイ)っ!!」
チ級「うばぁ!?」スパッ
ドガーーーンッ
響「ただ勢いで剣を振っただけだけどね」
電「何時ものことなのです。もう慣れっこなのですよ」
チ級「貴様ら・・・許さんぞ・・・」
天龍「ほぉ・・・良い眼だな・・・」
天龍「実に心地よい殺意だ」
天龍(・・・やばい・・・少し恐い)
天龍「名前を聞いておいてやろう」
チ級「・・・チ級だ」
天龍「・・・地球?」
天龍「・・・ハハハハハハっ!!」
天龍「そうか・・・テメェが『セカイ』か!!!」
チ級「な・・・何を言っている・・・?」
雷「ほら天ちゃん、さっき飛ばした剣よ」スッ
天龍「俺を三つ目のハゲみたいに呼ぶんじゃねぇよっ!!」←レベル82
雷「・・・・・・ふぅん?」←レベルMAX
天龍「・・・怒鳴ってスイマセンしたっ!!」ペコペコ
響(しまらないなぁ・・・)
天龍「・・・さて・・・セカイを壊すとするか」
チ級「ワケの分からないことをっ!!!」
チ級「仲間の仇・・・討たせてもらうぞ!!!」
天龍「おせぇよ・・・天龍式・古剣術、参の型・・・」
天龍「鳳凰殲滅(フェニックス・デストロイ)っ!!」
チ級「うばぁ!?」スパッ
ドガーーーンッ
響「ただ勢いで剣を振っただけだけどね」
電「何時ものことなのです。もう慣れっこなのですよ」
390: 2015/03/31(火) 00:19:14.94 ID:pT3WuXnC0
ロ級(チ級が・・・やられた・・・)
ロ級(だめだ・・・逃げないと・・・撤退・・・)スー
龍田「後はアイツだけね」
ヌ級「ふんっ・・・計算も出来ないのか・・・」
ヌ級(ロ級もまだ健在のハズ・・・)キョロキョロ
ヌ級「居ない!? 私一人だっ!?」
暁「だからそう言ってるじゃない」
響「一隻か・・・楽勝だね」
響「でも慢心はダメだ」
響「最後まで油断せず全力で叩き潰そう」
響「徹底的に」
ヌ級「馬鹿な・・・我らがこうも容易く・・・」
ヌ級(なんだこいつ等・・・)
ヌ級(この異常なまでな強さ・・・)
ヌ級(こいつ等の指揮官は危険だ・・・)
ヌ級(ここで消しておかなければ・・・)
電「ちょっと可愛そうなのです・・・」
暁「電?」
電「敵とは言え、戦意を喪失しているなら・・・」
電「殺さなくても・・・いいんじゃないんですか?」
雷「・・・またそんなことを」
電「戦意を取り戻して、再び目の前に現れたら・・・」
電「その時は情けを掛けず、戦えばいいのです」
電「どうせ何時でも殺せるのです」
ロ級(だめだ・・・逃げないと・・・撤退・・・)スー
龍田「後はアイツだけね」
ヌ級「ふんっ・・・計算も出来ないのか・・・」
ヌ級(ロ級もまだ健在のハズ・・・)キョロキョロ
ヌ級「居ない!? 私一人だっ!?」
暁「だからそう言ってるじゃない」
響「一隻か・・・楽勝だね」
響「でも慢心はダメだ」
響「最後まで油断せず全力で叩き潰そう」
響「徹底的に」
ヌ級「馬鹿な・・・我らがこうも容易く・・・」
ヌ級(なんだこいつ等・・・)
ヌ級(この異常なまでな強さ・・・)
ヌ級(こいつ等の指揮官は危険だ・・・)
ヌ級(ここで消しておかなければ・・・)
電「ちょっと可愛そうなのです・・・」
暁「電?」
電「敵とは言え、戦意を喪失しているなら・・・」
電「殺さなくても・・・いいんじゃないんですか?」
雷「・・・またそんなことを」
電「戦意を取り戻して、再び目の前に現れたら・・・」
電「その時は情けを掛けず、戦えばいいのです」
電「どうせ何時でも殺せるのです」
391: 2015/03/31(火) 00:19:47.51 ID:pT3WuXnC0
龍田「それもそうだけどね・・・」
龍田「敵を見逃せば・・・」
龍田「その敵が味方を頃すことになるのよ?」
龍田「助けた相手に自分が殺されることもあるかもしれない」
龍田「それがもし貴女の大事な人だったら・・・?」
電「そう・・・ですね」
ヌ級「・・・私は簡単には終わらんぞ!!」
ヌ級「最後の力で全艦載機を飛ばし・・・」
ヌ級「貴様らの鎮守府を火の海に変えてくれる!!」
ヌ級「貴様らの指揮官も終わりだなっ!!」
ヌ級「ハハハハハッ・・・・ハハ・・・は?」
ヌ級(なんだ・・・空気が変わった・・・?)
ヌ級(なんだ!? この寒気は・・・空気がピリピリしてる・・・?)
電「司令官を頃す? 頃す? コロ・・・」
電「それはダメなのです」ハイライトオフ
電「絶対に・・・ダメなのです」
電「それはあってはダメなこと・・・」
電「折角見逃してあげようと思ったのに・・・」
電「残念なのです」
電「貴女はもう氏ぬしかないのです」
電「氏んでください」スパッ
ヌ級(あれ・・・視界が2つに・・・違う・・私g)
ヌ級は一瞬でバラバラになった。
龍田「敵を見逃せば・・・」
龍田「その敵が味方を頃すことになるのよ?」
龍田「助けた相手に自分が殺されることもあるかもしれない」
龍田「それがもし貴女の大事な人だったら・・・?」
電「そう・・・ですね」
ヌ級「・・・私は簡単には終わらんぞ!!」
ヌ級「最後の力で全艦載機を飛ばし・・・」
ヌ級「貴様らの鎮守府を火の海に変えてくれる!!」
ヌ級「貴様らの指揮官も終わりだなっ!!」
ヌ級「ハハハハハッ・・・・ハハ・・・は?」
ヌ級(なんだ・・・空気が変わった・・・?)
ヌ級(なんだ!? この寒気は・・・空気がピリピリしてる・・・?)
電「司令官を頃す? 頃す? コロ・・・」
電「それはダメなのです」ハイライトオフ
電「絶対に・・・ダメなのです」
電「それはあってはダメなこと・・・」
電「折角見逃してあげようと思ったのに・・・」
電「残念なのです」
電「貴女はもう氏ぬしかないのです」
電「氏んでください」スパッ
ヌ級(あれ・・・視界が2つに・・・違う・・私g)
ヌ級は一瞬でバラバラになった。
392: 2015/03/31(火) 00:20:18.16 ID:pT3WuXnC0
天龍「こいつ・・・俺の提督を頃す・・・だと?」
天龍「フザケタこと言いやがって・・・」ハイライトオフ
龍田「ふふふ・・・ほんとうに・・・」ハイライトオフ
龍田「言っては行けないことを言ってくれたわねぇ・・・」
龍田「提督を頃す・・・?」
龍田「それは冗談でも許されないわね」
龍田「そんなことを言う者は世界から消さないと」
雷「そんな存在が居るってだけで虫唾が走るわね」
雷「司令官にそんなことを言う奴は・・・」
雷「塵一つ残さず消さないと・・・」ハイライトオフ
響「そうだね・・・あってはならないことだ」ハイライトオフ
響「絶対に・・・・絶対に」
暁「消さないと・・・」
暁「この世界から・・・・」ハイライトオフ
電「消滅させるのです」
既にバラバラになっていたヌ級の残骸に執拗に砲撃を加えた。
ヌ級だったモノはこの世からチリ一つ残さず完全消滅した。
天龍「フザケタこと言いやがって・・・」ハイライトオフ
龍田「ふふふ・・・ほんとうに・・・」ハイライトオフ
龍田「言っては行けないことを言ってくれたわねぇ・・・」
龍田「提督を頃す・・・?」
龍田「それは冗談でも許されないわね」
龍田「そんなことを言う者は世界から消さないと」
雷「そんな存在が居るってだけで虫唾が走るわね」
雷「司令官にそんなことを言う奴は・・・」
雷「塵一つ残さず消さないと・・・」ハイライトオフ
響「そうだね・・・あってはならないことだ」ハイライトオフ
響「絶対に・・・・絶対に」
暁「消さないと・・・」
暁「この世界から・・・・」ハイライトオフ
電「消滅させるのです」
既にバラバラになっていたヌ級の残骸に執拗に砲撃を加えた。
ヌ級だったモノはこの世からチリ一つ残さず完全消滅した。
393: 2015/03/31(火) 00:20:49.82 ID:pT3WuXnC0
龍田「さぁ帰りましょうか」
天龍「ふふふ・・・恐いか・・・」
雷(全然恐くないわ)
電(天ちゃんは可愛い系なのです)
電(ちょっと痛いけど)
響「しかし・・・なんで天龍は髪を伸ばしているんだい?」
電「腰まで髪の毛が伸びているのです」サワサワ
天龍「あ?」
響「他の鎮守府の天龍だと短髪じゃないか」
龍田「昔、忘年会の出し物として・・・」
龍田「天龍ちゃんが長髪のウィッグを付けたのよ」
龍田「そしたら提督が可愛いって言ってくれたみたいでね」
龍田「それから伸ばし始めたみたいよ?」
天龍「なっ!? 違げぇよっ!! ///」
天龍「気分だよ!! 気まぐれだ!!」
雷(嘘が下手ね・・・)
天龍「それにさ、長髪の方が剣を振ったときに・・・」
天龍「髪がファサッってなるしカッコいいだろ!!」
暁「それより早く帰って司令官に報告しましょ」
響「そうだね。資材も早く届けないと」
天龍「ふふふ・・・恐いか・・・」
雷(全然恐くないわ)
電(天ちゃんは可愛い系なのです)
電(ちょっと痛いけど)
響「しかし・・・なんで天龍は髪を伸ばしているんだい?」
電「腰まで髪の毛が伸びているのです」サワサワ
天龍「あ?」
響「他の鎮守府の天龍だと短髪じゃないか」
龍田「昔、忘年会の出し物として・・・」
龍田「天龍ちゃんが長髪のウィッグを付けたのよ」
龍田「そしたら提督が可愛いって言ってくれたみたいでね」
龍田「それから伸ばし始めたみたいよ?」
天龍「なっ!? 違げぇよっ!! ///」
天龍「気分だよ!! 気まぐれだ!!」
雷(嘘が下手ね・・・)
天龍「それにさ、長髪の方が剣を振ったときに・・・」
天龍「髪がファサッってなるしカッコいいだろ!!」
暁「それより早く帰って司令官に報告しましょ」
響「そうだね。資材も早く届けないと」
394: 2015/03/31(火) 00:21:26.02 ID:pT3WuXnC0
深海のどこか
ロ級「教祖様、戻りました」
ヲ級「どうでしたか」
ロ級「私には襲い掛かってきませんでした」
ヲ級「戦いに参加しなければ・・・襲い掛かってきません」
ヲ級「彼女達は天からの使いなのですから・・・」
ヲ級「襲われるのは邪悪な魂の持ち主のみです」
リ級「何か分かったのか?」
ロ級「断片的ですが・・・」
ロ級「どうやら・・・アカシックレコードに・・・」
ロ級「アクセスできる権限を持っているようです」
リ級「なん・・・だと・・・!?」
信者達『ざわ・・・ざわ・・・』『まじか』『うそっ!?』
ヲ級「やはり・・・運命は既に決まっているのですね・・・」
ロ級「私は運命に抗うと言う発言が気になりました」
リ級「抗う・・・? では神は・・・」
ヲ級「恐らく・・・破滅の運命にある世界を・・・」
ヲ級「変えようとしてくださっているのです」
信者達『おおっ!!!』
ロ級「それとまだ気になることが・・・」
ロ級「天龍と言う者がしきりに口にした言葉」
ロ級「『ふふふ恐いか』に何か意味があるように感じます」
ロ級「これは何かのメッセージなのでは?」
リ級「確かに何度も言うのは意味があるんだろうな」
ロ級「教祖様、戻りました」
ヲ級「どうでしたか」
ロ級「私には襲い掛かってきませんでした」
ヲ級「戦いに参加しなければ・・・襲い掛かってきません」
ヲ級「彼女達は天からの使いなのですから・・・」
ヲ級「襲われるのは邪悪な魂の持ち主のみです」
リ級「何か分かったのか?」
ロ級「断片的ですが・・・」
ロ級「どうやら・・・アカシックレコードに・・・」
ロ級「アクセスできる権限を持っているようです」
リ級「なん・・・だと・・・!?」
信者達『ざわ・・・ざわ・・・』『まじか』『うそっ!?』
ヲ級「やはり・・・運命は既に決まっているのですね・・・」
ロ級「私は運命に抗うと言う発言が気になりました」
リ級「抗う・・・? では神は・・・」
ヲ級「恐らく・・・破滅の運命にある世界を・・・」
ヲ級「変えようとしてくださっているのです」
信者達『おおっ!!!』
ロ級「それとまだ気になることが・・・」
ロ級「天龍と言う者がしきりに口にした言葉」
ロ級「『ふふふ恐いか』に何か意味があるように感じます」
ロ級「これは何かのメッセージなのでは?」
リ級「確かに何度も言うのは意味があるんだろうな」
395: 2015/03/31(火) 00:22:22.78 ID:pT3WuXnC0
イ級「発言よろしいでしょうか」
ヲ級「許可します」
イ級「ふふふの部分ですが、『ふ』が3つあります」
イ級「これは奇数です」
リ級「確かに毎回3回なのに意味が?」
イ級「こうは考えられないでしょうか・・・」
イ級「3とは奇数、つまり割り切れない不完全な数字」
イ級「不完全な生命体の我々を表しているとしたら?」
リ級「何っ!?」
信者達『!!!』
リ級「つまり・・・」
リ級「『不完全な状態が恐いか?』と言う意味か?」
ヲ級「恐らく・・・それが神(提督)からのメッセージ」
ヲ級「救われたければ信じろ・・・そういうことなのです」
ヲ級「信じれば完全なる存在へなれる・・・」
ヲ級「そこに我等の求めるアルカディア(理想郷)が・・・」
ヲ級「戦わなくて良い・・・希望と平和に満ちた世界・・・」
ヲ級「やはり神は私達を見捨てては居なかったのです」
ヲ級「許可します」
イ級「ふふふの部分ですが、『ふ』が3つあります」
イ級「これは奇数です」
リ級「確かに毎回3回なのに意味が?」
イ級「こうは考えられないでしょうか・・・」
イ級「3とは奇数、つまり割り切れない不完全な数字」
イ級「不完全な生命体の我々を表しているとしたら?」
リ級「何っ!?」
信者達『!!!』
リ級「つまり・・・」
リ級「『不完全な状態が恐いか?』と言う意味か?」
ヲ級「恐らく・・・それが神(提督)からのメッセージ」
ヲ級「救われたければ信じろ・・・そういうことなのです」
ヲ級「信じれば完全なる存在へなれる・・・」
ヲ級「そこに我等の求めるアルカディア(理想郷)が・・・」
ヲ級「戦わなくて良い・・・希望と平和に満ちた世界・・・」
ヲ級「やはり神は私達を見捨てては居なかったのです」
396: 2015/03/31(火) 00:22:58.66 ID:pT3WuXnC0
ロ級「私の見立てですが天龍という者・・・」
ロ級「彼女はどうやら天使ではなく・・・」
ロ級「魔に近い存在と思われます」
ロ級「言動からの推測ですが、世界を終わらせる力があるように言ってました」
リ級「!!!!!?」
イ級「世界を終わらせる・・・?」
ロ級「左の眼がその鍵だという発言を聞きました」
信者達『恐ろしい・・・』『世界が終わる・・・?』『まるで悪魔だ・・・』
ロ級「さらに、龍田と言う者は・・・恐らく天使かと」
リ級「何を根拠に?」
ロ級「頭に輪がありました。間違いないかと」
イ級「天使に続き悪魔・・・そのような者まで従わせるとは・・・」
イ級「やはり神・・・神に戦いを挑む等愚かなこと」
リ級「その天使は大天使榛名様と同じ存在だと言う事か・・・」
ヲ級「恐らく違います」
ヲ級「榛名様の力を目の当りにした私には分かります」
ヲ級「あのお方の力はもはや別次元・・・」
ヲ級「絶対に敵対してはなりません」
ヲ級「我々が救われる為には・・・」
ヲ級「一度、神へ謁見する必要がありますね」
ヲ級「神よ・・・我等に救済を・・・」
皆『救済を・・・』
ロ級「彼女はどうやら天使ではなく・・・」
ロ級「魔に近い存在と思われます」
ロ級「言動からの推測ですが、世界を終わらせる力があるように言ってました」
リ級「!!!!!?」
イ級「世界を終わらせる・・・?」
ロ級「左の眼がその鍵だという発言を聞きました」
信者達『恐ろしい・・・』『世界が終わる・・・?』『まるで悪魔だ・・・』
ロ級「さらに、龍田と言う者は・・・恐らく天使かと」
リ級「何を根拠に?」
ロ級「頭に輪がありました。間違いないかと」
イ級「天使に続き悪魔・・・そのような者まで従わせるとは・・・」
イ級「やはり神・・・神に戦いを挑む等愚かなこと」
リ級「その天使は大天使榛名様と同じ存在だと言う事か・・・」
ヲ級「恐らく違います」
ヲ級「榛名様の力を目の当りにした私には分かります」
ヲ級「あのお方の力はもはや別次元・・・」
ヲ級「絶対に敵対してはなりません」
ヲ級「我々が救われる為には・・・」
ヲ級「一度、神へ謁見する必要がありますね」
ヲ級「神よ・・・我等に救済を・・・」
皆『救済を・・・』
397: 2015/03/31(火) 00:23:55.66 ID:pT3WuXnC0
南方棲鬼「ふんっ・・・くだらない」
南方棲鬼「最近、妙な連中が息巻いていると聞いて見に来て見れば・・・」
南方棲鬼「何よこれは・・・」
南方棲鬼「妄想もここまでくれば立派ね」
南方棲鬼「その榛名とやら・・・私が沈めてあげる」
南方棲鬼「私の部隊でね・・・」
南方棲鬼「その後はその鎮守府を壊滅させて・・・」
南方棲鬼「そうすれば妙な連中も黙るでしょう」
南方棲鬼「さぁて・・・頃しにいきましょうか」
南方棲鬼「南方部隊っ!! 出るわよ!」
配下達『仰せのままにっ!!』
南方棲鬼「目標は戦艦榛名! そしてその鎮守府!!」
配下達『戦艦一隻?』『楽勝だな』『少しは楽しめるのかね?』
南方棲鬼「頼もしいじゃない。フラグシップのこの子達だけでも十分かもね」
南方棲鬼「出撃する!! 殺戮の宴の始まりよ!」
配下達『うぉぉぉぉっ!!!』
少し離れた場所
戦艦棲姫(ほう・・・南方が動くか・・・)
飛行場姫(お手並み拝見といきましょうか・・・)
南方棲鬼「最近、妙な連中が息巻いていると聞いて見に来て見れば・・・」
南方棲鬼「何よこれは・・・」
南方棲鬼「妄想もここまでくれば立派ね」
南方棲鬼「その榛名とやら・・・私が沈めてあげる」
南方棲鬼「私の部隊でね・・・」
南方棲鬼「その後はその鎮守府を壊滅させて・・・」
南方棲鬼「そうすれば妙な連中も黙るでしょう」
南方棲鬼「さぁて・・・頃しにいきましょうか」
南方棲鬼「南方部隊っ!! 出るわよ!」
配下達『仰せのままにっ!!』
南方棲鬼「目標は戦艦榛名! そしてその鎮守府!!」
配下達『戦艦一隻?』『楽勝だな』『少しは楽しめるのかね?』
南方棲鬼「頼もしいじゃない。フラグシップのこの子達だけでも十分かもね」
南方棲鬼「出撃する!! 殺戮の宴の始まりよ!」
配下達『うぉぉぉぉっ!!!』
少し離れた場所
戦艦棲姫(ほう・・・南方が動くか・・・)
飛行場姫(お手並み拝見といきましょうか・・・)
420: 2015/04/01(水) 18:32:06.25 ID:IU8ir7cn0
憲兵司令部
司令官「視察の方はどうかね? 問題は?」
副官「特に大きな問題はありませんよ」
副官「幾つかの鎮守府は厳重注意で済んでいます」
司令官「ふむ、今の時代は世論が五月蝿いからな・・・」
司令官「かつては内輪で揉み消されたことも・・・」
司令官「すぐ表に出て問題になる」
司令官「取るに足らん些細なことでもな・・・」
司令官「悪事はないに越したことは無い」
司令官「だが、あまりに些細なことで・・・」
司令官「大事になるのは面倒なのだ」
司令官「我々にも責任が追求されるからな」
副官「世論と言うのは大概面倒なものです」
副官「実際は大したことないことでも・・・」
副官「大事のように報道しますからね」
副官「決まって騒ぐのは無関係の人間ですし」
司令官「何事も無く平和に、穏やかに・・・」
司令官「それが出来れば一番いいのだが・・・」
司令官「人が増えれば、何かしら問題も出てくる・・・」
司令官「仕方の無いことだ」
司令官「その問題が表に出る前に、処理しなければならん」
副官「分かっております」
司令官「視察の方はどうかね? 問題は?」
副官「特に大きな問題はありませんよ」
副官「幾つかの鎮守府は厳重注意で済んでいます」
司令官「ふむ、今の時代は世論が五月蝿いからな・・・」
司令官「かつては内輪で揉み消されたことも・・・」
司令官「すぐ表に出て問題になる」
司令官「取るに足らん些細なことでもな・・・」
司令官「悪事はないに越したことは無い」
司令官「だが、あまりに些細なことで・・・」
司令官「大事になるのは面倒なのだ」
司令官「我々にも責任が追求されるからな」
副官「世論と言うのは大概面倒なものです」
副官「実際は大したことないことでも・・・」
副官「大事のように報道しますからね」
副官「決まって騒ぐのは無関係の人間ですし」
司令官「何事も無く平和に、穏やかに・・・」
司令官「それが出来れば一番いいのだが・・・」
司令官「人が増えれば、何かしら問題も出てくる・・・」
司令官「仕方の無いことだ」
司令官「その問題が表に出る前に、処理しなければならん」
副官「分かっております」
421: 2015/04/01(水) 18:32:46.08 ID:IU8ir7cn0
司令官「引き続き、残りの鎮守府を視察し・・・」
司令官「早く終わらせよう」
副官「はっ!」ビシッ
司令官「で? 残りの鎮守府はどこかね?」
副官「リストはこちらに・・・」
司令官「・・・この舞鶴の第2鎮守府」
司令官「ここはいい」
副官「と言いますと?」
司令官「あの鎮守府の提督は良い男だ」
司令官「正義感に溢れ、部下だけでなく・・・」
司令官「町民からも慕われている」
司令官「艦娘を大事にしている男だ」
司令官「視察の必要はない」
司令官「問題は無い」
司令官「外したまえ」
副官「いえ、そういうワケには・・・」
司令官「私が問題がないと言っているのだ」
司令官「早く終わらせよう」
副官「はっ!」ビシッ
司令官「で? 残りの鎮守府はどこかね?」
副官「リストはこちらに・・・」
司令官「・・・この舞鶴の第2鎮守府」
司令官「ここはいい」
副官「と言いますと?」
司令官「あの鎮守府の提督は良い男だ」
司令官「正義感に溢れ、部下だけでなく・・・」
司令官「町民からも慕われている」
司令官「艦娘を大事にしている男だ」
司令官「視察の必要はない」
司令官「問題は無い」
司令官「外したまえ」
副官「いえ、そういうワケには・・・」
司令官「私が問題がないと言っているのだ」
422: 2015/04/01(水) 18:33:24.36 ID:IU8ir7cn0
司令官「視察したことにしておけ」
司令官「それがいい」
司令官「それでいこう」
司令官「それしかない」
副官「・・・司令?」
副官「お言葉ですが、上層部の命令は絶対です」
副官「司令と言えど、その発言は問題になりますぞ」
司令官「君は今年から配属だったな・・・」
副官「はい」
司令官「真面目なのはいいが・・・」
司令官「上官の命令には従うものだ」
副官「ですが、所詮は海の連中です・・・」
副官「信用できません」
副官「私は上層部の命に従い、全て視察すべきと考えます」
司令官「・・・そうか。では好きにしろ」
司令官「しかし、何かあった場合の責任は・・・」
司令官「君に取らせるぞ」
副官(・・・なんだと言うのだ)
副官(司令は何を・・・恐れている?)
副官「分かりました、失礼します」
ガチャ・・・バタン
司令官「それがいい」
司令官「それでいこう」
司令官「それしかない」
副官「・・・司令?」
副官「お言葉ですが、上層部の命令は絶対です」
副官「司令と言えど、その発言は問題になりますぞ」
司令官「君は今年から配属だったな・・・」
副官「はい」
司令官「真面目なのはいいが・・・」
司令官「上官の命令には従うものだ」
副官「ですが、所詮は海の連中です・・・」
副官「信用できません」
副官「私は上層部の命に従い、全て視察すべきと考えます」
司令官「・・・そうか。では好きにしろ」
司令官「しかし、何かあった場合の責任は・・・」
司令官「君に取らせるぞ」
副官(・・・なんだと言うのだ)
副官(司令は何を・・・恐れている?)
副官「分かりました、失礼します」
ガチャ・・・バタン
423: 2015/04/01(水) 18:33:58.34 ID:IU8ir7cn0
司令官(融通の利かない奴だ・・・)
司令官「かつての部下は・・・」
司令官「あの鎮守府から帰還後に退職した」
司令官「突然、神の声を聞いたと言い出して・・・」
司令官「その後、寺に入ったと聞く」
司令官「その前の奴は・・・チャライ男だった」
司令官「女好きではあったが仕事は真面目だった」
司令官「奴は帰還後に突然、女は恐いと言い出して・・・」
司令官「男に目覚めたと新宿でオカマバーに転職」
司令官「結局・・・次は私が自らが出向いて・・・」
司令官「出向いて・・・? あれ・・・? 記憶がない・・・」
司令官「私は何をしていた・・・?」
司令官「うう・・・頭が・・・ヒッ!? 嫌だ・・・」
司令官「やめろ・・・・やめてくれ・・・」
司令官「私は・・・人間だ・・・やめろぉぉぉぉ!!?」
司令官「ハッ!? ハァハァ・・・ あれ? 私は何を・・・」
司令官「そうだ、あの鎮守府は問題ないモンダイナイ」
司令官「モンダイナイ・・・モン・・・d」
司令官「かつての部下は・・・」
司令官「あの鎮守府から帰還後に退職した」
司令官「突然、神の声を聞いたと言い出して・・・」
司令官「その後、寺に入ったと聞く」
司令官「その前の奴は・・・チャライ男だった」
司令官「女好きではあったが仕事は真面目だった」
司令官「奴は帰還後に突然、女は恐いと言い出して・・・」
司令官「男に目覚めたと新宿でオカマバーに転職」
司令官「結局・・・次は私が自らが出向いて・・・」
司令官「出向いて・・・? あれ・・・? 記憶がない・・・」
司令官「私は何をしていた・・・?」
司令官「うう・・・頭が・・・ヒッ!? 嫌だ・・・」
司令官「やめろ・・・・やめてくれ・・・」
司令官「私は・・・人間だ・・・やめろぉぉぉぉ!!?」
司令官「ハッ!? ハァハァ・・・ あれ? 私は何を・・・」
司令官「そうだ、あの鎮守府は問題ないモンダイナイ」
司令官「モンダイナイ・・・モン・・・d」
424: 2015/04/01(水) 18:34:47.13 ID:IU8ir7cn0
作戦室
副官「という訳で・・・」
副官「貴様の部隊は舞鶴第二の視察へ迎え」
部下1「・・・え・・・え・・・?」
副官「どうした?」
部下1「第二・・・? あの・・・?」
部下1「あああ・・・ああああっーーーー!!!」
部下2「しっかりしろっ!!! どうした!?」
部下1「違う!! 俺は仕事をしに来ただけで!!」
部下1「なんだそれは!? 比叡カレー? やめろ・・・やめ・・・あああ」
部下1「体が・・・汚染されるっ!! 溶けるっ!!! うわぁぁぁ!!!」
部下1「ボクは ナニモ ミテマセン! ミテマセンっ!! ミ・・・」
部下1「助けてくださいっ!! 助けてっ!!! あああああっーーーー!!!」
部下2「錯乱して居ます!! すぐ医務室にっ!!」
部下3「衛生兵っ!! 衛生兵っ!!!!」
副官「その鎮守府・・・怪しいな」
副官「ここまで取り乱すとは・・・」
副官「何か良くないことでも・・・しているのではないか?」
副官(しかし・・・部下達が取り乱している)
副官(これでは使えないではないか・・・)
副官「やり方を変える」
副官「という訳で・・・」
副官「貴様の部隊は舞鶴第二の視察へ迎え」
部下1「・・・え・・・え・・・?」
副官「どうした?」
部下1「第二・・・? あの・・・?」
部下1「あああ・・・ああああっーーーー!!!」
部下2「しっかりしろっ!!! どうした!?」
部下1「違う!! 俺は仕事をしに来ただけで!!」
部下1「なんだそれは!? 比叡カレー? やめろ・・・やめ・・・あああ」
部下1「体が・・・汚染されるっ!! 溶けるっ!!! うわぁぁぁ!!!」
部下1「ボクは ナニモ ミテマセン! ミテマセンっ!! ミ・・・」
部下1「助けてくださいっ!! 助けてっ!!! あああああっーーーー!!!」
部下2「錯乱して居ます!! すぐ医務室にっ!!」
部下3「衛生兵っ!! 衛生兵っ!!!!」
副官「その鎮守府・・・怪しいな」
副官「ここまで取り乱すとは・・・」
副官「何か良くないことでも・・・しているのではないか?」
副官(しかし・・・部下達が取り乱している)
副官(これでは使えないではないか・・・)
副官「やり方を変える」
425: 2015/04/01(水) 18:35:25.00 ID:IU8ir7cn0
副官「私、自らが行こう」
副官「志願する者は付いて来いっ!!」
シーーーーン
副官「どうした誰も居ないのか?」
部下1「ハァ・・・ハァハァ・・・自分は無理です」
他の部下『無理です』
副官「情けない奴らだ・・・」
男憲兵「では・・・新参者ですが自分が」
女憲兵「では私も・・・」
副官「貴様ら・・・新顔だな」
男憲兵「ハッ、先日、着任したばかりであります!」
男憲兵「入隊したての若輩者ではありますが・・・」
男憲兵「憲兵隊の先輩方に恥じない働きをしてみせます!」ビシッ
女憲兵「自分も同じです!入隊したばかりでありますが・・・」
女憲兵「気持ちは同じであります!」ビシッ
副官「よし、では貴様ら2名は私について来い」
副官「明日、視察に向かう」
2人「「ハッ!!」」
部下1(まだ若いのに・・・可愛そうに・・・)
部下2(あの鎮守府は問題ないのに・・・ナイ・・・ノニ)
部下3(カユ・・・ウ・・・マ・・・)
副官「志願する者は付いて来いっ!!」
シーーーーン
副官「どうした誰も居ないのか?」
部下1「ハァ・・・ハァハァ・・・自分は無理です」
他の部下『無理です』
副官「情けない奴らだ・・・」
男憲兵「では・・・新参者ですが自分が」
女憲兵「では私も・・・」
副官「貴様ら・・・新顔だな」
男憲兵「ハッ、先日、着任したばかりであります!」
男憲兵「入隊したての若輩者ではありますが・・・」
男憲兵「憲兵隊の先輩方に恥じない働きをしてみせます!」ビシッ
女憲兵「自分も同じです!入隊したばかりでありますが・・・」
女憲兵「気持ちは同じであります!」ビシッ
副官「よし、では貴様ら2名は私について来い」
副官「明日、視察に向かう」
2人「「ハッ!!」」
部下1(まだ若いのに・・・可愛そうに・・・)
部下2(あの鎮守府は問題ないのに・・・ナイ・・・ノニ)
部下3(カユ・・・ウ・・・マ・・・)
436: 2015/04/01(水) 22:58:21.65 ID:IU8ir7cn0
翌日
副官「付いたな」
副官「男憲兵、貴様・・・」
男憲兵「なんでしょうか」
副官「貴様は町へ行け」
男憲兵「と言いますと?」
副官「町民から鎮守府の聞き込みをしてこい」
副官「何か黒い噂とかな・・・」
男憲兵「ハっ!分かりました!!」
鎮守府
提督「遠い所までご足労頂き、申し訳ない」
副官「いえ、任務ですので」
副官(この男が・・・提督か)
副官(まだ若い・・20代半ばくらいか)
副官(礼儀正しく、問題はないように見えるが・・・)
副官(こういう男こそ逆に怪しいものだ・・・)
副官「付いたな」
副官「男憲兵、貴様・・・」
男憲兵「なんでしょうか」
副官「貴様は町へ行け」
男憲兵「と言いますと?」
副官「町民から鎮守府の聞き込みをしてこい」
副官「何か黒い噂とかな・・・」
男憲兵「ハっ!分かりました!!」
鎮守府
提督「遠い所までご足労頂き、申し訳ない」
副官「いえ、任務ですので」
副官(この男が・・・提督か)
副官(まだ若い・・20代半ばくらいか)
副官(礼儀正しく、問題はないように見えるが・・・)
副官(こういう男こそ逆に怪しいものだ・・・)
437: 2015/04/01(水) 22:58:56.55 ID:IU8ir7cn0
提督「・・・何か?」
副官「いえ、なんでも」
副官「おい」ボソッ
女憲兵「なんですか?」ヒソヒソッ
副官「私が視察してる間・・・」ヒソヒソ
副官「提督殿の行動を監視していろ」ヒソヒソ
女憲兵「了解」ヒソヒソ
副官「では、施設の方を視察させて頂きます」
提督「どうぞ。秘書を案内にお付けします」
提督「何か分からないことはお尋ねください」
翔鶴「翔鶴と申します、よろしくお願いします」
副官「こちらこそ」
副官「では参りましょう」
ガチャ バタン
副官「いえ、なんでも」
副官「おい」ボソッ
女憲兵「なんですか?」ヒソヒソッ
副官「私が視察してる間・・・」ヒソヒソ
副官「提督殿の行動を監視していろ」ヒソヒソ
女憲兵「了解」ヒソヒソ
副官「では、施設の方を視察させて頂きます」
提督「どうぞ。秘書を案内にお付けします」
提督「何か分からないことはお尋ねください」
翔鶴「翔鶴と申します、よろしくお願いします」
副官「こちらこそ」
副官「では参りましょう」
ガチャ バタン
438: 2015/04/01(水) 22:59:31.63 ID:IU8ir7cn0
翔鶴「こちらが作戦立案を行う部屋です」
副官「ふむ」
翔鶴「こちらは建造を行う施設になります」
副官(今の所は問題がない)
副官(鎮守府内は清潔。手入れもされている)
副官(すれ違う艦娘達のコンディションも良いように見える・・・)
翔鶴「こちらは娯楽施設とでもいいましょうか・・・」
翔鶴「待機している艦娘が交流したり、娯楽を楽しむ憩いの場所ですね」
副官「テレビ・・・オセロやトランプ、将棋・・・」
副官「このような場所がある鎮守府は珍しい」
翔鶴「提督が娯楽は、心にゆとりを持たせると作ってくれまして・・・」
副官(艦娘のメンタルを考えてのことか・・・)
副官(この様子じゃ暴力等はなさそうだが・・・)
副官(表面だけは分からん・・・)
副官「ふむ」
翔鶴「こちらは建造を行う施設になります」
副官(今の所は問題がない)
副官(鎮守府内は清潔。手入れもされている)
副官(すれ違う艦娘達のコンディションも良いように見える・・・)
翔鶴「こちらは娯楽施設とでもいいましょうか・・・」
翔鶴「待機している艦娘が交流したり、娯楽を楽しむ憩いの場所ですね」
副官「テレビ・・・オセロやトランプ、将棋・・・」
副官「このような場所がある鎮守府は珍しい」
翔鶴「提督が娯楽は、心にゆとりを持たせると作ってくれまして・・・」
副官(艦娘のメンタルを考えてのことか・・・)
副官(この様子じゃ暴力等はなさそうだが・・・)
副官(表面だけは分からん・・・)
439: 2015/04/01(水) 23:00:13.62 ID:IU8ir7cn0
翔鶴「で、こちらが・・・」
副官(なんだろう。この翔鶴と言う娘・・・)
副官(美人で笑顔が可愛らしい・・・ハズなのだが・・・)
副官(人間を相手に話をして居ないような・・・)
副官(まるで私を・・・)
副官(そこら辺に転がってる、石か何かと同列に見ているような・・・)
副官(笑顔が・・・恐い・・・何故・・・)
副官(そうか・・・目だ・・・)
副官(目が笑ってないのだ・・・)
副官(まるでこちらを値踏みするような・・・)
副官(・・・冷たい目)
副官(いや・・・失礼だな)
副官(考えすぎだ)
翔鶴(・・・憲兵め)ギリッ
翔鶴(よりによって・・・なんで今日・・・)
翔鶴(私と提督の時間だったのに・・・)
翔鶴(氏ねばいいのに・・・)
副官(!!? なんだ? 今の寒気!?)ゾクッ
副官(なんだろう。この翔鶴と言う娘・・・)
副官(美人で笑顔が可愛らしい・・・ハズなのだが・・・)
副官(人間を相手に話をして居ないような・・・)
副官(まるで私を・・・)
副官(そこら辺に転がってる、石か何かと同列に見ているような・・・)
副官(笑顔が・・・恐い・・・何故・・・)
副官(そうか・・・目だ・・・)
副官(目が笑ってないのだ・・・)
副官(まるでこちらを値踏みするような・・・)
副官(・・・冷たい目)
副官(いや・・・失礼だな)
副官(考えすぎだ)
翔鶴(・・・憲兵め)ギリッ
翔鶴(よりによって・・・なんで今日・・・)
翔鶴(私と提督の時間だったのに・・・)
翔鶴(氏ねばいいのに・・・)
副官(!!? なんだ? 今の寒気!?)ゾクッ
440: 2015/04/01(水) 23:00:42.14 ID:IU8ir7cn0
一方・・・町では
男憲兵「あの・・・」
魚屋「ヘイ! らっしゃい!」
魚屋「おや、見慣れない顔だなぁ・・・」
魚屋「若い兄ちゃん、その服・・・軍人さんかい?」
男憲兵「はい、少し用がありまして」
男憲兵「急に失礼ですが、あそこの鎮守府をどう思いますか?」
魚屋「え? どうしてだい?」
魚屋「まぁいいが・・・」
魚屋「あそこの提督さんには感謝してもしきれねぇ・・・」
魚屋「20数年前・・・深海棲艦が出てからと言うもの・・・」
魚屋「漁業が廃れてな・・・」
魚屋「ウチは漁師で、取れた魚を店で販売してたんだ」
魚屋「爺さんの代からな・・・」
魚屋「ところが、海に出れない、海に近づけない・・・」
魚屋「これじゃ海水魚が入ってこないってワケだ」
魚屋「俺らにしても大打撃よ」
魚屋「入ってくるのは川魚や、陸地で養殖された魚」
魚屋「需要は上がり、値段も上がり・・・」
魚屋「庶民にも大打撃だわな・・・」
男憲兵「あの・・・」
魚屋「ヘイ! らっしゃい!」
魚屋「おや、見慣れない顔だなぁ・・・」
魚屋「若い兄ちゃん、その服・・・軍人さんかい?」
男憲兵「はい、少し用がありまして」
男憲兵「急に失礼ですが、あそこの鎮守府をどう思いますか?」
魚屋「え? どうしてだい?」
魚屋「まぁいいが・・・」
魚屋「あそこの提督さんには感謝してもしきれねぇ・・・」
魚屋「20数年前・・・深海棲艦が出てからと言うもの・・・」
魚屋「漁業が廃れてな・・・」
魚屋「ウチは漁師で、取れた魚を店で販売してたんだ」
魚屋「爺さんの代からな・・・」
魚屋「ところが、海に出れない、海に近づけない・・・」
魚屋「これじゃ海水魚が入ってこないってワケだ」
魚屋「俺らにしても大打撃よ」
魚屋「入ってくるのは川魚や、陸地で養殖された魚」
魚屋「需要は上がり、値段も上がり・・・」
魚屋「庶民にも大打撃だわな・・・」
441: 2015/04/01(水) 23:01:12.84 ID:IU8ir7cn0
魚屋「あの提督さんが来てから・・・」
魚屋「この近海から深海棲艦共が一掃されてな」
魚屋「条件付きで海へ出れるようになったのさ」
男憲兵「条件?」
魚屋「漁船の数と、漁に出れる日、時間、出れる海域・・・」
魚屋「鎮守府の艦娘さんが海上で護衛してくれるのさ」
男憲兵「危険ではないのですか?」
魚屋「近海では滅多に出ないとはいえ・・・」
魚屋「完全に駆逐されたワケじゃないから危険もあるだろうな」
魚屋「でも、それじゃ生活できないのさ」
魚屋「だから提督さんに相談したんだ」
魚屋「渋々だったけど、最終的には了解してくれたよ」
魚屋「あちらが護衛にまわせる日で時間と場所を決めて、」
魚屋「絶対に単独で海に出ないことっていくつかの条件でね」
魚屋「もちろん、命の危険もあるので・・・」
魚屋「町の漁業組合では万が一の時は自己責任ってことで・・・」
魚屋「家族の了承を得て、承諾して署名をしているよ」
魚屋「それでも、あの提督さんと、その艦娘さんなら安心だけどな」
魚屋「この近海から深海棲艦共が一掃されてな」
魚屋「条件付きで海へ出れるようになったのさ」
男憲兵「条件?」
魚屋「漁船の数と、漁に出れる日、時間、出れる海域・・・」
魚屋「鎮守府の艦娘さんが海上で護衛してくれるのさ」
男憲兵「危険ではないのですか?」
魚屋「近海では滅多に出ないとはいえ・・・」
魚屋「完全に駆逐されたワケじゃないから危険もあるだろうな」
魚屋「でも、それじゃ生活できないのさ」
魚屋「だから提督さんに相談したんだ」
魚屋「渋々だったけど、最終的には了解してくれたよ」
魚屋「あちらが護衛にまわせる日で時間と場所を決めて、」
魚屋「絶対に単独で海に出ないことっていくつかの条件でね」
魚屋「もちろん、命の危険もあるので・・・」
魚屋「町の漁業組合では万が一の時は自己責任ってことで・・・」
魚屋「家族の了承を得て、承諾して署名をしているよ」
魚屋「それでも、あの提督さんと、その艦娘さんなら安心だけどな」
442: 2015/04/01(水) 23:01:48.13 ID:IU8ir7cn0
魚屋「ああいう偉い人が・・・」
魚屋「俺らのような庶民のことを真剣に考えてくれてな・・・」
魚屋「感謝してもしきれないよ」
魚屋「お偉いさんなんか信用出来ないが、提督さんなら話は別だ」
男憲兵「その漁業の護衛で鎮守府にお金はいくのですか?」
魚屋「いいや? 特に金銭は要求されないから逆に恐縮でな・・・」
魚屋「取れた魚を少し譲って差し上げているよ」
魚屋「提督さんは、この町では神様みたいな人さ」
魚屋「爺婆世代なんて提督さんに手を合わせるくらいだ」
魚屋「神様と言えば・・・」
男憲兵「はい?」
魚屋「最近は海坊主なんてのも出てよ・・・」
男憲兵「海坊主?」
魚屋「海神様なんて呼ばれてるな。俺は見たことはないが・・・」
魚屋「深海棲艦を食べて人間を守るらしい」
男憲兵(聞いたことがないな・・・)
男憲兵(都市伝説のようなものだろう)
男憲兵(こんな時代だからな・・・)
魚屋「俺らのような庶民のことを真剣に考えてくれてな・・・」
魚屋「感謝してもしきれないよ」
魚屋「お偉いさんなんか信用出来ないが、提督さんなら話は別だ」
男憲兵「その漁業の護衛で鎮守府にお金はいくのですか?」
魚屋「いいや? 特に金銭は要求されないから逆に恐縮でな・・・」
魚屋「取れた魚を少し譲って差し上げているよ」
魚屋「提督さんは、この町では神様みたいな人さ」
魚屋「爺婆世代なんて提督さんに手を合わせるくらいだ」
魚屋「神様と言えば・・・」
男憲兵「はい?」
魚屋「最近は海坊主なんてのも出てよ・・・」
男憲兵「海坊主?」
魚屋「海神様なんて呼ばれてるな。俺は見たことはないが・・・」
魚屋「深海棲艦を食べて人間を守るらしい」
男憲兵(聞いたことがないな・・・)
男憲兵(都市伝説のようなものだろう)
男憲兵(こんな時代だからな・・・)
443: 2015/04/01(水) 23:02:27.53 ID:IU8ir7cn0
魚屋「所で兄ちゃんはどうしてこの町に?」
魚屋「あの鎮守府で働くのかい?」
男憲兵「いえ、自分は憲兵でして・・・」
魚屋「・・・何?」
魚屋「憲兵だとぉ?」
男憲兵「え・・・?」
男憲兵(急に攻撃的に!?)
魚屋「あの鎮守府が何かしたのか?」
魚屋「する訳ないだろうっ!!」
魚屋「まさかと思うが・・・」
魚屋「ある事ない事をでっち上げて・・・」
魚屋「提督さんを捕まえる気じゃないだろうなっ!?」
男憲兵「いえ、けしてそのようなことはっ!!」
町民『何!?憲兵だと!』『どいつだっ!?』『提督様を疑っているのか!?』『バチ当たりな!』
男憲兵(え・・・? いつの間にか・・・)
男憲兵(町民・・・数十人に・・・・)
男憲兵(囲まれている・・・・!?)
その後、数時間に渡り拘束され
提督の慈善事業と功績を強制的に聞かせられた。
魚屋「あの鎮守府で働くのかい?」
男憲兵「いえ、自分は憲兵でして・・・」
魚屋「・・・何?」
魚屋「憲兵だとぉ?」
男憲兵「え・・・?」
男憲兵(急に攻撃的に!?)
魚屋「あの鎮守府が何かしたのか?」
魚屋「する訳ないだろうっ!!」
魚屋「まさかと思うが・・・」
魚屋「ある事ない事をでっち上げて・・・」
魚屋「提督さんを捕まえる気じゃないだろうなっ!?」
男憲兵「いえ、けしてそのようなことはっ!!」
町民『何!?憲兵だと!』『どいつだっ!?』『提督様を疑っているのか!?』『バチ当たりな!』
男憲兵(え・・・? いつの間にか・・・)
男憲兵(町民・・・数十人に・・・・)
男憲兵(囲まれている・・・・!?)
その後、数時間に渡り拘束され
提督の慈善事業と功績を強制的に聞かせられた。
444: 2015/04/01(水) 23:03:06.37 ID:IU8ir7cn0
再び
鎮守府
翔鶴「こちらが食堂です」
副官「大きいですな」
翔鶴「人数が人数ですので・・・」
副官「・・・あれは?」
翔鶴「どうされましたか?」
副官「あの子達にお話を伺っても?」
翔鶴「・・・構いませんよ」
イムヤ「それでね、司令官のアレの玩具を2本、前と後ろに・・・」
イク「それ、イクは毎日やってるの!!」
ロー「ローちゃんも、それ大分上達しました! 2本入りました! はいっ!」
しおい「!!!?」
ハチ「みんな・・・」アレッ
イムヤ「え?」
副官「こんにちわ。少し、お話いいですか?」
副官(潜水艦の娘の過剰な労働が多いと聞く・・・)
副官(是非聞かなければ)
鎮守府
翔鶴「こちらが食堂です」
副官「大きいですな」
翔鶴「人数が人数ですので・・・」
副官「・・・あれは?」
翔鶴「どうされましたか?」
副官「あの子達にお話を伺っても?」
翔鶴「・・・構いませんよ」
イムヤ「それでね、司令官のアレの玩具を2本、前と後ろに・・・」
イク「それ、イクは毎日やってるの!!」
ロー「ローちゃんも、それ大分上達しました! 2本入りました! はいっ!」
しおい「!!!?」
ハチ「みんな・・・」アレッ
イムヤ「え?」
副官「こんにちわ。少し、お話いいですか?」
副官(潜水艦の娘の過剰な労働が多いと聞く・・・)
副官(是非聞かなければ)
445: 2015/04/01(水) 23:03:38.12 ID:IU8ir7cn0
イク「貴方は憲兵さんですか?」
副官「はい、視察に来ています」
ハチ「・・・なんの御用でしょうか」
副官「単刀直入に聞きます、ここでの生活に不満はありますか?」
イク「・・・は? いえ、どうしてでしょうか」
副官「潜水艦はオリョールでの資材集めに酷使される」
副官「そう言った事例が多くありまして・・・」
ゴーヤ「オリョールには行くでち・・・いえ、行きます。でも酷使はされてませんね」
ハチ「むしろ、出撃数は少ないくらいです」
ロー「そうだよね!ね!・・・いや・・・です!です!」
しおい「ええ、比較的緩い感じです」
イク「私達はもっと沢山出撃してもいいのですが・・・」
翔鶴(皆・・・ちゃんと敬語使えるのね・・・)
副官「隠さなくていいですよ?」
副官「提督殿に脅されましたか?」
副官「我々は貴女方、艦娘の生活改善になればと」
副官「こうして視察してるわけですから」
副官「心配なさらずとも、発言は匿名になりますのでご心配なく」
副官「重大な問題があるようでしたら・・・」
副官「問題を検証し、最悪更迭されて・・・」
副官「新しい提督が着任されるでしょう」
副官「はい、視察に来ています」
ハチ「・・・なんの御用でしょうか」
副官「単刀直入に聞きます、ここでの生活に不満はありますか?」
イク「・・・は? いえ、どうしてでしょうか」
副官「潜水艦はオリョールでの資材集めに酷使される」
副官「そう言った事例が多くありまして・・・」
ゴーヤ「オリョールには行くでち・・・いえ、行きます。でも酷使はされてませんね」
ハチ「むしろ、出撃数は少ないくらいです」
ロー「そうだよね!ね!・・・いや・・・です!です!」
しおい「ええ、比較的緩い感じです」
イク「私達はもっと沢山出撃してもいいのですが・・・」
翔鶴(皆・・・ちゃんと敬語使えるのね・・・)
副官「隠さなくていいですよ?」
副官「提督殿に脅されましたか?」
副官「我々は貴女方、艦娘の生活改善になればと」
副官「こうして視察してるわけですから」
副官「心配なさらずとも、発言は匿名になりますのでご心配なく」
副官「重大な問題があるようでしたら・・・」
副官「問題を検証し、最悪更迭されて・・・」
副官「新しい提督が着任されるでしょう」
446: 2015/04/01(水) 23:05:16.84 ID:IU8ir7cn0
イク「・・・ごめん皆、もう無理」ハイライトオフ
イムヤ「私も・・・限界かも」ハイライトオフ
ハチ「・・・うん」ハイライトオフ
ゴーヤ「・・・でち」ハイライトオフ
しおい「・・・」ハイライトオフ
ロー「・・・うん」ハイライトオフ
副官(ほれ見ろ・・・何か問題があったじゃないか)
副官「では提督殿に、どのようなことを命令されているか・・・」
副官「普段の様子を聞かせていただけますか?」
イク「何か勘違いしているみたいネ」
副官「・・・え?」
イムヤ「だから、不満はないっての」
ハチ「私は不満はあるよ?」
ハチ「今、憲兵さんが提督を悪く言っていること」
ハチ「私はそれが凄い・・・不満」
副官「え? え?」
ゴーヤ「黙って聞いてれば・・・何様でち」
ゴーヤ「提督はなんも悪いことしてない!!」
ゴーヤ「それを更迭?」
ゴーヤ「何を意味不明なこと言ってるの?」
イムヤ「私も・・・限界かも」ハイライトオフ
ハチ「・・・うん」ハイライトオフ
ゴーヤ「・・・でち」ハイライトオフ
しおい「・・・」ハイライトオフ
ロー「・・・うん」ハイライトオフ
副官(ほれ見ろ・・・何か問題があったじゃないか)
副官「では提督殿に、どのようなことを命令されているか・・・」
副官「普段の様子を聞かせていただけますか?」
イク「何か勘違いしているみたいネ」
副官「・・・え?」
イムヤ「だから、不満はないっての」
ハチ「私は不満はあるよ?」
ハチ「今、憲兵さんが提督を悪く言っていること」
ハチ「私はそれが凄い・・・不満」
副官「え? え?」
ゴーヤ「黙って聞いてれば・・・何様でち」
ゴーヤ「提督はなんも悪いことしてない!!」
ゴーヤ「それを更迭?」
ゴーヤ「何を意味不明なこと言ってるの?」
447: 2015/04/01(水) 23:06:18.52 ID:IU8ir7cn0
イムヤ「独り相撲も・・・ここまで来るとギャグね」
イムヤ「他の鎮守府では、どうか知らないけど・・・」
イムヤ「私、凄い大事にされてるから」
イムヤ(婚約者だし)
イク「イクもなの。酷使? バカじゃないの」ベー
イク(奥さん(私)を大事にしてくれる良い旦那様なの)
ハチ「こんなに良い環境はないと思う」
ハチ(恋人同士なのに毎日一緒に過ごせないのは不満だけど)
ゴーヤ「逆にこっちから毎日オリョクル申請したいくらいでち」
ゴーヤ(少しでも未来の旦那様の力になりたい・・・)
しおい「本当に恵まれてるよね」
しおい(彼氏(提督)も優しいし)
ロー「毎日楽しいですっ!ハイ!」
ロー(心から大好きな人(提督)と一緒ですし)
副官「私の前で嘘をつくのは止めてくれてもいいんだぞ?」
潜水娘達『・・・・・・・』
翔鶴「さっきから・・・貴方はなんなんです?」ハイライトオフ
翔鶴「誰も不満はないと言ってるでしょう」
副官「いや、しかし・・・え?」
気が付くと、大勢の艦娘が食堂に居た。
イムヤ「他の鎮守府では、どうか知らないけど・・・」
イムヤ「私、凄い大事にされてるから」
イムヤ(婚約者だし)
イク「イクもなの。酷使? バカじゃないの」ベー
イク(奥さん(私)を大事にしてくれる良い旦那様なの)
ハチ「こんなに良い環境はないと思う」
ハチ(恋人同士なのに毎日一緒に過ごせないのは不満だけど)
ゴーヤ「逆にこっちから毎日オリョクル申請したいくらいでち」
ゴーヤ(少しでも未来の旦那様の力になりたい・・・)
しおい「本当に恵まれてるよね」
しおい(彼氏(提督)も優しいし)
ロー「毎日楽しいですっ!ハイ!」
ロー(心から大好きな人(提督)と一緒ですし)
副官「私の前で嘘をつくのは止めてくれてもいいんだぞ?」
潜水娘達『・・・・・・・』
翔鶴「さっきから・・・貴方はなんなんです?」ハイライトオフ
翔鶴「誰も不満はないと言ってるでしょう」
副官「いや、しかし・・・え?」
気が付くと、大勢の艦娘が食堂に居た。
448: 2015/04/01(水) 23:06:55.48 ID:IU8ir7cn0
副官(何時の間に・・・・こんな人数が・・・)
副官(100人・・・いや・・・それ以上いる・・・)
100名以上の艦娘が自分を囲むように集まっていた。
副官(この鎮守府の全艦娘か・・・?)ゾクッ
副官(なんだ・・・? なんで寒気が・・・)
この場にいる艦娘。その全てに共通する点。
それはどこまでも・・・どこまでも冷たい目をしていた。
とても同胞に向ける視線ではない。
そして、誰もが無言。ただ見ているのだ。
そう、ただ見ているだけ。
言葉を発しず、ただ冷たく無言で・・・
まるで能面でも被ってるように無表情。
彼女達の整った容姿が、今は逆に不気味に感じる。
副官(なんだ・・・?)
足が震える。ガクガクと。
副官「諸君達も、提督殿への不満があるなら聞くぞ?」
辛うじて出た言葉。
だが・・・さらに視線は冷たくなる。
副官(100人・・・いや・・・それ以上いる・・・)
100名以上の艦娘が自分を囲むように集まっていた。
副官(この鎮守府の全艦娘か・・・?)ゾクッ
副官(なんだ・・・? なんで寒気が・・・)
この場にいる艦娘。その全てに共通する点。
それはどこまでも・・・どこまでも冷たい目をしていた。
とても同胞に向ける視線ではない。
そして、誰もが無言。ただ見ているのだ。
そう、ただ見ているだけ。
言葉を発しず、ただ冷たく無言で・・・
まるで能面でも被ってるように無表情。
彼女達の整った容姿が、今は逆に不気味に感じる。
副官(なんだ・・・?)
足が震える。ガクガクと。
副官「諸君達も、提督殿への不満があるなら聞くぞ?」
辛うじて出た言葉。
だが・・・さらに視線は冷たくなる。
449: 2015/04/01(水) 23:07:36.55 ID:IU8ir7cn0
副官(なんだ・・・どうしたんだ・・・・)
副官(あの目・・・)
副官(そう、まるで・・・害虫でも見るような・・・)
極寒の海へ裸で放り出されたような急激な寒さが襲う。
喋ろうとしても、上手く口が開かない。体中が震えている。
思わず、後ろに一歩下がろうとしたが、体が上手く動かず、
尻餅をついてしまった。
副官「あ・・・ああ・・・」
一歩・・・また一歩・・・この場の全ての艦娘が
ゆっくり・・・歩き出した。こちらに来る。
副官(捕まったら・・・殺されるっ!!)
何故かそう思った。
立ち上がろうとしても、足が笑って立ち上がれない。
無様に、みっともなく、情けなくはあるが、
何度も転びながら、ようやく立ちあがる。
生まれたての小鹿のように足はおぼつかない。
副官(あの目・・・)
副官(そう、まるで・・・害虫でも見るような・・・)
極寒の海へ裸で放り出されたような急激な寒さが襲う。
喋ろうとしても、上手く口が開かない。体中が震えている。
思わず、後ろに一歩下がろうとしたが、体が上手く動かず、
尻餅をついてしまった。
副官「あ・・・ああ・・・」
一歩・・・また一歩・・・この場の全ての艦娘が
ゆっくり・・・歩き出した。こちらに来る。
副官(捕まったら・・・殺されるっ!!)
何故かそう思った。
立ち上がろうとしても、足が笑って立ち上がれない。
無様に、みっともなく、情けなくはあるが、
何度も転びながら、ようやく立ちあがる。
生まれたての小鹿のように足はおぼつかない。
450: 2015/04/01(水) 23:08:22.87 ID:IU8ir7cn0
副官「うわぁぁぁぁーーーー!!!?」
恐怖のあまり駆け出すが、何かにぶつかり再び、転んだ。
副官(・・・なんだ?)
見上げると・・・艦娘。
確か戦艦・・・長門。
長門「急に走り出して・・・どこに行くのだ?」ハイライトオフ
無表情。
彼女の目はギ口リと自分を見ていた。
汚物でも見るような・・・とても同胞の人間に向けない目で・・・
私は恐怖心が決壊し、感情を爆発させて悲鳴を上げた。
大の男が出さないような、とても大きな悲鳴を・・・・
恐怖のあまり駆け出すが、何かにぶつかり再び、転んだ。
副官(・・・なんだ?)
見上げると・・・艦娘。
確か戦艦・・・長門。
長門「急に走り出して・・・どこに行くのだ?」ハイライトオフ
無表情。
彼女の目はギ口リと自分を見ていた。
汚物でも見るような・・・とても同胞の人間に向けない目で・・・
私は恐怖心が決壊し、感情を爆発させて悲鳴を上げた。
大の男が出さないような、とても大きな悲鳴を・・・・
469: 2015/04/02(木) 20:36:18.37 ID:TnMYQxM80
執務室
提督「どうぞ、ソファーにおかけになってください」
女憲兵「いえ、自分は・・・」
提督「客人を立たせておく訳には行きませんよ」
女憲兵「恐れ入ります。では、失礼します」
提督「どうぞ」
女憲兵「早速ですが・・・提督殿は・・・」
提督「はい、なんでしょう」
女憲兵「艦娘をどのようにお考えですか?」
提督「私個人の考えですが・・・」
提督「家族のように思っております」
女憲兵「家族ですか・・・」
提督「一般で言う所の、本当の家族と言うものが・・・」
提督「どんなものか分かりませんがね」
女憲兵「お分かりになられない? 何故です?」
提督「調べれば分かることですが・・・」
提督「私には血の繋がった家族がおりません」
女憲兵「と言いますと?」
提督「父も母も、物心付く前に他界しておりまして・・・」
女憲兵「ご病気か何かで?」
提督「殺された・・・と聞きます」
女憲兵「殺された!?」
提督「どうぞ、ソファーにおかけになってください」
女憲兵「いえ、自分は・・・」
提督「客人を立たせておく訳には行きませんよ」
女憲兵「恐れ入ります。では、失礼します」
提督「どうぞ」
女憲兵「早速ですが・・・提督殿は・・・」
提督「はい、なんでしょう」
女憲兵「艦娘をどのようにお考えですか?」
提督「私個人の考えですが・・・」
提督「家族のように思っております」
女憲兵「家族ですか・・・」
提督「一般で言う所の、本当の家族と言うものが・・・」
提督「どんなものか分かりませんがね」
女憲兵「お分かりになられない? 何故です?」
提督「調べれば分かることですが・・・」
提督「私には血の繋がった家族がおりません」
女憲兵「と言いますと?」
提督「父も母も、物心付く前に他界しておりまして・・・」
女憲兵「ご病気か何かで?」
提督「殺された・・・と聞きます」
女憲兵「殺された!?」
470: 2015/04/02(木) 20:36:45.29 ID:TnMYQxM80
提督「ええ、深海棲艦に・・・らしいです」
提督「と言っても私も後になってから知りましたが・・・」
女憲兵「それは・・・さぞお辛いでしょう」
女憲兵「では、復讐の為に提督に?」
提督「・・・違うと思います」
提督「全く、憎くないと言うと嘘になるでしょうね」
提督「でも、憎しみは殆ど・・・ないんですよ」
提督「物心付く前のことで、事実を知ったのも大分後ですし」
女憲兵「では何故、提督に?」
提督「そうですね・・・自分みたいな境遇の人間を増やさないため・・・」
提督「なんでしょうかね?」
提督「少しでも早く、戦いを終わらせて・・・」
提督「平和になって欲しい。その思いが一番強いです」
女憲兵「ご立派だと思います」
提督「それと父の友人が海軍の提督でして・・・」
提督「色々面倒を見てくださって・・・・」
提督「その人の姿がカッコイイと・・・」
提督「子供の頃から憧れていたのもありますね」
女憲兵「良い方に恵まれたのですね・・・」
提督「はい」
提督「と言っても私も後になってから知りましたが・・・」
女憲兵「それは・・・さぞお辛いでしょう」
女憲兵「では、復讐の為に提督に?」
提督「・・・違うと思います」
提督「全く、憎くないと言うと嘘になるでしょうね」
提督「でも、憎しみは殆ど・・・ないんですよ」
提督「物心付く前のことで、事実を知ったのも大分後ですし」
女憲兵「では何故、提督に?」
提督「そうですね・・・自分みたいな境遇の人間を増やさないため・・・」
提督「なんでしょうかね?」
提督「少しでも早く、戦いを終わらせて・・・」
提督「平和になって欲しい。その思いが一番強いです」
女憲兵「ご立派だと思います」
提督「それと父の友人が海軍の提督でして・・・」
提督「色々面倒を見てくださって・・・・」
提督「その人の姿がカッコイイと・・・」
提督「子供の頃から憧れていたのもありますね」
女憲兵「良い方に恵まれたのですね・・・」
提督「はい」
471: 2015/04/02(木) 20:37:22.15 ID:TnMYQxM80
女憲兵(特に問題ないどころか・・・)
女憲兵(めっちゃ良い人っぽいじゃないですかぁ)
女憲兵(どう育ったら・・・ここまで真っ直ぐに・・・)
女憲兵(私より少し年上なだけで・・・)
女憲兵(こんなに・・・しっかりした人間になれるんだ)
女憲兵(良い人な上に、カッコイイ・・・)
女憲兵(こりゃモテそうだわ・・・)
女憲兵(彼女いるのかなぁ・・・)
女憲兵(って会ったばかりで何考えてるんだ私・・・)
提督「で、こちらが最近の出撃の資料になります」
女憲兵「え? あっハイ・・・どもっす」
女憲兵(やばっ言葉遣い!!)
提督「・・・はははっ 楽にしてくれて大丈夫です」
提督「どうせ、今は我々しか居ませんし」
女憲兵「いえ、そういう訳には・・・」
その後、雑談で結構盛り上がった。
女憲兵(めっちゃ良い人っぽいじゃないですかぁ)
女憲兵(どう育ったら・・・ここまで真っ直ぐに・・・)
女憲兵(私より少し年上なだけで・・・)
女憲兵(こんなに・・・しっかりした人間になれるんだ)
女憲兵(良い人な上に、カッコイイ・・・)
女憲兵(こりゃモテそうだわ・・・)
女憲兵(彼女いるのかなぁ・・・)
女憲兵(って会ったばかりで何考えてるんだ私・・・)
提督「で、こちらが最近の出撃の資料になります」
女憲兵「え? あっハイ・・・どもっす」
女憲兵(やばっ言葉遣い!!)
提督「・・・はははっ 楽にしてくれて大丈夫です」
提督「どうせ、今は我々しか居ませんし」
女憲兵「いえ、そういう訳には・・・」
その後、雑談で結構盛り上がった。
472: 2015/04/02(木) 20:38:04.74 ID:TnMYQxM80
コンコンッ
提督「ん?誰だ? はい、どうぞ」
夕立(改2)「提督さん、この前の遠征結果の報告書、持って来たよ」
提督「ありがとう」
夕立「お礼より! 撫でて! 撫でて!!」
提督「分かった、分かった・・・よく頑張ったな」ヨシヨシ
夕立「へへへ~ 提督さんの為なら、もっと頑張るっぽいっ!!」
女憲兵(まるで人懐っこい犬みたい。尻尾ぶんぶん振ってそう・・・)
夕立「所で・・・・」
夕立「誰?」
夕立「その女」ボソッ
提督「ああ、東京から視察に来られた憲兵さんだよ」
夕立「ふ~ん・・・へ~」
女憲兵「こんにちわ」
夕立「・・・・コンニチワ」
女憲兵(・・・なんだろう? なんか怒ってる?)
女憲兵(怒らせるようなことしちゃったかなぁ・・・)
???『うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!?』
提督「なんだ!!? 食堂の方だ・・・」
提督「ん?誰だ? はい、どうぞ」
夕立(改2)「提督さん、この前の遠征結果の報告書、持って来たよ」
提督「ありがとう」
夕立「お礼より! 撫でて! 撫でて!!」
提督「分かった、分かった・・・よく頑張ったな」ヨシヨシ
夕立「へへへ~ 提督さんの為なら、もっと頑張るっぽいっ!!」
女憲兵(まるで人懐っこい犬みたい。尻尾ぶんぶん振ってそう・・・)
夕立「所で・・・・」
夕立「誰?」
夕立「その女」ボソッ
提督「ああ、東京から視察に来られた憲兵さんだよ」
夕立「ふ~ん・・・へ~」
女憲兵「こんにちわ」
夕立「・・・・コンニチワ」
女憲兵(・・・なんだろう? なんか怒ってる?)
女憲兵(怒らせるようなことしちゃったかなぁ・・・)
???『うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!?』
提督「なんだ!!? 食堂の方だ・・・」
473: 2015/04/02(木) 20:38:43.88 ID:TnMYQxM80
提督「すいませんが、少し見てきますのでこちらに居てください」
女憲兵「わかりました、お待ちしております」
ガチャ・・・バタン
女憲兵(上官からも・・・ここに居ろと言われてますし)
女憲兵(下手に動かないほうがいいですね)
夕立「・・・・・・」
女憲兵(それにしても・・・無言・・・何か話さないと・・・)
女憲兵「ねぇ・・・貴女は提督殿をどう思ってるの?」
夕立「・・・・・・どういう意味かしら」
女憲兵(さっきまでの無邪気さが・・・無くなってる・・・)
女憲兵(なんだろう・・・この冷たい感じ・・・)
女憲兵(この部屋・・・こんなに寒かったけ)ブルッ
女憲兵「いえ・・・艦娘から見た提督殿はどうなのかと・・・」
夕立「誰にも渡せない・・・命より大切な人っぽい・・・」
夕立「それより・・・貴女、提督さんとお話してたよね?」
夕立「楽しそうに・・・」
夕立「全部見てたよ? ・・・全部・・・全部・・・ゼ ン ブ 」
女憲兵(え・・・? この娘は何を・・・・)ゾクッ
夕立「楽しそうにっ!! 提督から笑顔を向けられてた!!」
女憲兵「わかりました、お待ちしております」
ガチャ・・・バタン
女憲兵(上官からも・・・ここに居ろと言われてますし)
女憲兵(下手に動かないほうがいいですね)
夕立「・・・・・・」
女憲兵(それにしても・・・無言・・・何か話さないと・・・)
女憲兵「ねぇ・・・貴女は提督殿をどう思ってるの?」
夕立「・・・・・・どういう意味かしら」
女憲兵(さっきまでの無邪気さが・・・無くなってる・・・)
女憲兵(なんだろう・・・この冷たい感じ・・・)
女憲兵(この部屋・・・こんなに寒かったけ)ブルッ
女憲兵「いえ・・・艦娘から見た提督殿はどうなのかと・・・」
夕立「誰にも渡せない・・・命より大切な人っぽい・・・」
夕立「それより・・・貴女、提督さんとお話してたよね?」
夕立「楽しそうに・・・」
夕立「全部見てたよ? ・・・全部・・・全部・・・ゼ ン ブ 」
女憲兵(え・・・? この娘は何を・・・・)ゾクッ
夕立「楽しそうにっ!! 提督から笑顔を向けられてた!!」
474: 2015/04/02(木) 20:39:11.72 ID:TnMYQxM80
女憲兵「え・・・」
夕立「私の提督さんと楽しそうに・・・」ギリッ
夕立「17分38秒も楽しそうにっ! お喋りしてたっ!!」
女憲兵「ひっ!?」
女憲兵(これは・・・嫉妬・・・?)
女憲兵(まぁ年頃の女の子だし・・・)
女憲兵(自分達の提督殿を・・・)
女憲兵(盗られるって思っちゃてるのね)
女憲兵(大事にされている彼女達からすれば・・・)
女憲兵(父親みたいなものですものね)
女憲兵(そうだ・・・提督殿を褒めて、なだめようっ!!)
女憲兵(そうすれば怒りも嫉妬も収まるハズ!)
女憲兵「そっそれにしても・・・ステキな提督ですよね!!」
夕立「ええ、そうね・・・」
女憲兵「大事にされてるんですね」
夕立「・・・当たり前っぽい」(結婚してるし)
女憲兵「羨ましいなぁ・・・」
夕立「・・・・・・」
女憲兵「あんな優しそうな人に大事にされて・・・」
夕立「私の提督さんと楽しそうに・・・」ギリッ
夕立「17分38秒も楽しそうにっ! お喋りしてたっ!!」
女憲兵「ひっ!?」
女憲兵(これは・・・嫉妬・・・?)
女憲兵(まぁ年頃の女の子だし・・・)
女憲兵(自分達の提督殿を・・・)
女憲兵(盗られるって思っちゃてるのね)
女憲兵(大事にされている彼女達からすれば・・・)
女憲兵(父親みたいなものですものね)
女憲兵(そうだ・・・提督殿を褒めて、なだめようっ!!)
女憲兵(そうすれば怒りも嫉妬も収まるハズ!)
女憲兵「そっそれにしても・・・ステキな提督ですよね!!」
夕立「ええ、そうね・・・」
女憲兵「大事にされてるんですね」
夕立「・・・当たり前っぽい」(結婚してるし)
女憲兵「羨ましいなぁ・・・」
夕立「・・・・・・」
女憲兵「あんな優しそうな人に大事にされて・・・」
475: 2015/04/02(木) 20:39:42.94 ID:TnMYQxM80
夕立「ねぇ・・・」
女憲兵「はい?」
夕立「貴女は・・・提督さんをどう思うの?」
夕立(あることないこと・・・でっちあげるの?)
夕立(提督さんを捕まえるの?)
夕立(提督さんは・・・何も悪いことしてないのに・・・)
夕立(憲兵め・・・憲兵のくせに・・・)
夕立(提督さんと・・・)ギリッ
女憲兵「それはもう、ステキな殿方だと思うわよ?」
女憲兵「紳士的で優しく礼儀正しくて・・・」
女憲兵「あんな人を彼氏に出来たら良いですよね」
女憲兵「もう私が恋人に立候補しちゃおうかな・・・なんて」アハハ・・・
女憲兵「・・・・え」
気が付くと夕立と呼ばれる少女の顔がすぐ近くにあった。
キスでもするんじゃないかってくらいの近距離。
彼女の血のように紅い瞳は冷たく、攻撃的で・・・
まるで、これから捕食する獲物を狙う・・・獰猛な肉食獣のよう。
タラリ・・・と背中に冷たい汗が流れた。
女憲兵「はい?」
夕立「貴女は・・・提督さんをどう思うの?」
夕立(あることないこと・・・でっちあげるの?)
夕立(提督さんを捕まえるの?)
夕立(提督さんは・・・何も悪いことしてないのに・・・)
夕立(憲兵め・・・憲兵のくせに・・・)
夕立(提督さんと・・・)ギリッ
女憲兵「それはもう、ステキな殿方だと思うわよ?」
女憲兵「紳士的で優しく礼儀正しくて・・・」
女憲兵「あんな人を彼氏に出来たら良いですよね」
女憲兵「もう私が恋人に立候補しちゃおうかな・・・なんて」アハハ・・・
女憲兵「・・・・え」
気が付くと夕立と呼ばれる少女の顔がすぐ近くにあった。
キスでもするんじゃないかってくらいの近距離。
彼女の血のように紅い瞳は冷たく、攻撃的で・・・
まるで、これから捕食する獲物を狙う・・・獰猛な肉食獣のよう。
タラリ・・・と背中に冷たい汗が流れた。
476: 2015/04/02(木) 20:40:21.90 ID:TnMYQxM80
室内は無音、たった数秒のことなのに・・・
時間が止まったかのように感じた。
蛇に睨まれた蛙。そんな言葉が今の状況に当てはまる。
自分の心臓の音がドクン、ドクン、と五月蝿く耳障りだった。
女憲兵(五月蝿い・・・静かにしてよ・・・)
じっと・・・ただ、冷たく私を見ている。
少しでも動いたら、その瞬間に命を刈り取られるような感覚。
恐い。恐い。怖い。
本能が告げている。逃げろ。
ニゲロ ニゲロ ニゲロと・・・・
だが体は金縛りにあったように動かない。
目を逸らすことも出来ない。
女憲兵「ああ・・・あう・・・」
何かを喋らないと・・・この沈黙が恐かった。
早くっ!! 早く誰か来て・・・早く・・・
早く私をここから出して! この空間から出して!!
嫌・・・ここは嫌だ・・・恐い・・・寒い・・・助けて・・・
時間が止まったかのように感じた。
蛇に睨まれた蛙。そんな言葉が今の状況に当てはまる。
自分の心臓の音がドクン、ドクン、と五月蝿く耳障りだった。
女憲兵(五月蝿い・・・静かにしてよ・・・)
じっと・・・ただ、冷たく私を見ている。
少しでも動いたら、その瞬間に命を刈り取られるような感覚。
恐い。恐い。怖い。
本能が告げている。逃げろ。
ニゲロ ニゲロ ニゲロと・・・・
だが体は金縛りにあったように動かない。
目を逸らすことも出来ない。
女憲兵「ああ・・・あう・・・」
何かを喋らないと・・・この沈黙が恐かった。
早くっ!! 早く誰か来て・・・早く・・・
早く私をここから出して! この空間から出して!!
嫌・・・ここは嫌だ・・・恐い・・・寒い・・・助けて・・・
477: 2015/04/02(木) 20:40:53.07 ID:TnMYQxM80
どれくらい立っただろう・・・
やがて夕立と呼ばれる少女は私の耳元で囁いた。
夕立「会って数分で・・・」
夕立「提督さんのこと知りもしない癖に・・・」
夕立「 あ ん ま り 調 子 に 乗 ら な い で 」
女憲兵「ひっ・・・・・・!!?」
夕立「 提 督 さ ん は 貴 女 達 に 渡 さ な い か ら 」
女憲兵「あ・・・は・・・い・・・ああ・・・」
夕立「 絶 対 に 」
嫌悪や殺意のこもった冷たい声だった。
声だけで人を殺せそうな・・・
心臓を鷲づかみされたような感覚に、体は震えた。
一瞬、恐怖のあまり・・・呼吸の仕方すら忘れるほどに。
下半身がじわっと湿っていくのを感じた。
気持ち悪い生暖かさ。
女憲兵(・・・わたし・・・漏らしちゃった・・・)
そして意識を手放した。
それだけが・・・この恐怖から逃れる手段だったのだ。
やがて夕立と呼ばれる少女は私の耳元で囁いた。
夕立「会って数分で・・・」
夕立「提督さんのこと知りもしない癖に・・・」
夕立「 あ ん ま り 調 子 に 乗 ら な い で 」
女憲兵「ひっ・・・・・・!!?」
夕立「 提 督 さ ん は 貴 女 達 に 渡 さ な い か ら 」
女憲兵「あ・・・は・・・い・・・ああ・・・」
夕立「 絶 対 に 」
嫌悪や殺意のこもった冷たい声だった。
声だけで人を殺せそうな・・・
心臓を鷲づかみされたような感覚に、体は震えた。
一瞬、恐怖のあまり・・・呼吸の仕方すら忘れるほどに。
下半身がじわっと湿っていくのを感じた。
気持ち悪い生暖かさ。
女憲兵(・・・わたし・・・漏らしちゃった・・・)
そして意識を手放した。
それだけが・・・この恐怖から逃れる手段だったのだ。
478: 2015/04/02(木) 20:41:45.07 ID:TnMYQxM80
食堂
提督「何事だ!!?」
提督「どうした? こんなに集まって」
長門「提督・・・いや、憲兵殿が急に錯乱してな・・・」
提督(どうしたんだ? うずくまって震えている・・・?)
提督「大丈夫ですか?」
副官(・・・え? この声は提督殿・・・?)
副官(・・・助かった)
ちょうどその時である、
顔をあげ、提督を見上げた副官には見えたのだ。
提督の後ろに金色の光が・・・
ただの室内灯の光であったのだが、
それは後光のようであった。
自分を救いに来た仏。
少なくても、今の彼にはそう見えた。
まるで雲の上から地獄に垂らされた一本の糸。
提督「何事だ!!?」
提督「どうした? こんなに集まって」
長門「提督・・・いや、憲兵殿が急に錯乱してな・・・」
提督(どうしたんだ? うずくまって震えている・・・?)
提督「大丈夫ですか?」
副官(・・・え? この声は提督殿・・・?)
副官(・・・助かった)
ちょうどその時である、
顔をあげ、提督を見上げた副官には見えたのだ。
提督の後ろに金色の光が・・・
ただの室内灯の光であったのだが、
それは後光のようであった。
自分を救いに来た仏。
少なくても、今の彼にはそう見えた。
まるで雲の上から地獄に垂らされた一本の糸。
479: 2015/04/02(木) 20:42:22.08 ID:TnMYQxM80
提督「立てますか・・・?」
差し伸べられた手。
もう、先ほどまでの恐怖心は無かった。
副官(提督殿・・・いや・・・この御方は・・・・)
副官(現世に舞い降りた仏だとでもいうのか・・・そうか・・・)
副官はその時、世の理(ことわり)の全てを悟った感覚に囚われた。
提督「一体何があったんですか?」
副官「いえ、なんでもないですよ」
提督「いや、しかし・・・悲鳴が・・・」
副官「ちょっと疲れていただけなんです」
提督「え?」
副官「ですが、今はとても清々しい・・・」
副官「生まれ変わった気分ですよ」
提督「え? え?」
副官「私が今日、ここに来たのは天命だったようです」
提督「はぁ・・・」
提督(え? なんで俺を拝んでいるんだ・・・?)
そして、執務室で寝ていた女憲兵と、町の公園のベンチで
氏んだ目をして何かを呟いていた男憲兵を回収すると、
副官達は敬礼をし、帰っていった。
提督「よく分からん・・・」
憲兵隊の視察は無事終了したのだった。
差し伸べられた手。
もう、先ほどまでの恐怖心は無かった。
副官(提督殿・・・いや・・・この御方は・・・・)
副官(現世に舞い降りた仏だとでもいうのか・・・そうか・・・)
副官はその時、世の理(ことわり)の全てを悟った感覚に囚われた。
提督「一体何があったんですか?」
副官「いえ、なんでもないですよ」
提督「いや、しかし・・・悲鳴が・・・」
副官「ちょっと疲れていただけなんです」
提督「え?」
副官「ですが、今はとても清々しい・・・」
副官「生まれ変わった気分ですよ」
提督「え? え?」
副官「私が今日、ここに来たのは天命だったようです」
提督「はぁ・・・」
提督(え? なんで俺を拝んでいるんだ・・・?)
そして、執務室で寝ていた女憲兵と、町の公園のベンチで
氏んだ目をして何かを呟いていた男憲兵を回収すると、
副官達は敬礼をし、帰っていった。
提督「よく分からん・・・」
憲兵隊の視察は無事終了したのだった。
489: 2015/04/03(金) 01:40:28.56 ID:mcHZkQcw0
後日・・・
憲兵司令部
司令官「帰還したか」
副官「はい、ただいま戻りました」
副官「問題は全くありませんでした」
司令官「それは良かった。ほらみたことか」
副官「私は・・・仏を見ました」
司令官「・・・・え?」
副官「現世に顕現しておりました」
副官「あの方こそ、世界を救済してくださるのです」
副官「そう確信致しました」
司令官「・・・は?」
副官「・・・これを」スッ
司令官「え? まさか退職するって言うのか?」ガタッ
副官「いえ、休暇申請です」
司令官「そっ・・・そうか。 たまには休むといい」
司令官「ゆっくりと頭を・・・」
副官「私は暫く山に篭ります」
憲兵司令部
司令官「帰還したか」
副官「はい、ただいま戻りました」
副官「問題は全くありませんでした」
司令官「それは良かった。ほらみたことか」
副官「私は・・・仏を見ました」
司令官「・・・・え?」
副官「現世に顕現しておりました」
副官「あの方こそ、世界を救済してくださるのです」
副官「そう確信致しました」
司令官「・・・は?」
副官「・・・これを」スッ
司令官「え? まさか退職するって言うのか?」ガタッ
副官「いえ、休暇申請です」
司令官「そっ・・・そうか。 たまには休むといい」
司令官「ゆっくりと頭を・・・」
副官「私は暫く山に篭ります」
490: 2015/04/03(金) 01:41:02.27 ID:mcHZkQcw0
司令官「・・・は?」
副官「天に近い場所で己を鍛え・・・」
副官「自らの心の穢れを取り・・・」
副官「少しでも世の救済の力になりたいと思ってます」
副官「あの御方の為に」
男憲兵「私も同感です。お供させてください」
副官「ああ、では行こう・・・救済の為に」
2人「では失礼しました」
ガチャ バタン
司令官「え?・・・ねぇっ!! ちょっとまってくれない!?」
司令官「おい君、あの2人に何があったんだ?」
女憲兵「何も」
女憲兵「何も無いですよ」
女憲兵「私は職務に戻ります、失礼しました」
司令官「え・・・? ああ・・・頼む」
ガチャ バタン
副官「天に近い場所で己を鍛え・・・」
副官「自らの心の穢れを取り・・・」
副官「少しでも世の救済の力になりたいと思ってます」
副官「あの御方の為に」
男憲兵「私も同感です。お供させてください」
副官「ああ、では行こう・・・救済の為に」
2人「では失礼しました」
ガチャ バタン
司令官「え?・・・ねぇっ!! ちょっとまってくれない!?」
司令官「おい君、あの2人に何があったんだ?」
女憲兵「何も」
女憲兵「何も無いですよ」
女憲兵「私は職務に戻ります、失礼しました」
司令官「え・・・? ああ・・・頼む」
ガチャ バタン
491: 2015/04/03(金) 01:41:38.54 ID:mcHZkQcw0
司令官「だから関わるなと・・・うっ・・・頭が・・・」
司令官「ダメだ・・・思い出すな・・・思い出すな・・・」
司令官「あれ・・・? 私は何を・・・?」
司令官「記憶が飛んでる・・・?」
司令官「そうだ、そうだ、最後の鎮守府も問題なしっと・・・」ペタン
司令官「無事終わってよかった ヨカッタ」
廊下
女憲兵「提督さん・・・」ハイライトオフ
女憲兵(気絶していた私を優しく・・・抱きかかえてくれた)
女憲兵(恐い娘から助けてくれた・・・)
女憲兵(優しくしてくれた・・・)
女憲兵「偉くなって・・・貴方に・・・」
女憲兵「少しでも貴方の力に・・・」ブツブツ
司令官「ダメだ・・・思い出すな・・・思い出すな・・・」
司令官「あれ・・・? 私は何を・・・?」
司令官「記憶が飛んでる・・・?」
司令官「そうだ、そうだ、最後の鎮守府も問題なしっと・・・」ペタン
司令官「無事終わってよかった ヨカッタ」
廊下
女憲兵「提督さん・・・」ハイライトオフ
女憲兵(気絶していた私を優しく・・・抱きかかえてくれた)
女憲兵(恐い娘から助けてくれた・・・)
女憲兵(優しくしてくれた・・・)
女憲兵「偉くなって・・・貴方に・・・」
女憲兵「少しでも貴方の力に・・・」ブツブツ
492: 2015/04/03(金) 01:42:27.70 ID:mcHZkQcw0
夕方
執務室
提督「ふむ、問題なく査察も終わって良かった」
翔鶴「そうですね」
翔鶴(良かった・・・誰も手を汚さなくて・・・)
提督「さて・・・さっさと書類を終わらせるか・・・」
翔鶴「この分でしたら、すぐ終わりそうですね」
提督「ああ・・・」
提督「これは・・・こう・・・」ペタン
翔鶴「そう言えば、要望箱はどうなってます?」
提督「最近はあまり意見がなくてね・・・」
提督「いや、必ず毎週1通はあるんだが・・・」
翔鶴「どのような内容なんですか?」
提督「流石に叶えてあげられそうにない」スッ
匿名『戦艦になりたい』
翔鶴「・・・確かに無理ですね」
提督「だろう? どうしたものか」
翔鶴「明石さんにでも頼みますか?」
執務室
提督「ふむ、問題なく査察も終わって良かった」
翔鶴「そうですね」
翔鶴(良かった・・・誰も手を汚さなくて・・・)
提督「さて・・・さっさと書類を終わらせるか・・・」
翔鶴「この分でしたら、すぐ終わりそうですね」
提督「ああ・・・」
提督「これは・・・こう・・・」ペタン
翔鶴「そう言えば、要望箱はどうなってます?」
提督「最近はあまり意見がなくてね・・・」
提督「いや、必ず毎週1通はあるんだが・・・」
翔鶴「どのような内容なんですか?」
提督「流石に叶えてあげられそうにない」スッ
匿名『戦艦になりたい』
翔鶴「・・・確かに無理ですね」
提督「だろう? どうしたものか」
翔鶴「明石さんにでも頼みますか?」
493: 2015/04/03(金) 01:43:01.96 ID:mcHZkQcw0
提督「止めておこう」
提督「きっと大変なことになる」
翔鶴「・・・ですね。ふふっ」
提督「ふぅ・・・書類のチェックは終わったか」
翔鶴「お疲れ様です。コーヒーを入れてきますね」
提督「ああ、頼む」
翔鶴(お湯を沸かして・・・と)
翔鶴(今日は・・・何事もなく終わって良かった)
翔鶴(食堂では・・・どうなることかと・・・)
翔鶴(オーダー66・・・)
翔鶴(最悪のプランを実行せずに済んで本当に良かったです)
翔鶴「提督、お待たせしました・・・」
翔鶴(提督・・・お疲れだったのですね)
提督「・・・zzz」
翔鶴(居眠りをするなんて珍しい・・・)
翔鶴(お疲れですし・・・ベッドで休ませてあげないと)
翔鶴「執務室は提督の部屋へ通じてますし・・・」
ガチャ
提督「きっと大変なことになる」
翔鶴「・・・ですね。ふふっ」
提督「ふぅ・・・書類のチェックは終わったか」
翔鶴「お疲れ様です。コーヒーを入れてきますね」
提督「ああ、頼む」
翔鶴(お湯を沸かして・・・と)
翔鶴(今日は・・・何事もなく終わって良かった)
翔鶴(食堂では・・・どうなることかと・・・)
翔鶴(オーダー66・・・)
翔鶴(最悪のプランを実行せずに済んで本当に良かったです)
翔鶴「提督、お待たせしました・・・」
翔鶴(提督・・・お疲れだったのですね)
提督「・・・zzz」
翔鶴(居眠りをするなんて珍しい・・・)
翔鶴(お疲れですし・・・ベッドで休ませてあげないと)
翔鶴「執務室は提督の部屋へ通じてますし・・・」
ガチャ
494: 2015/04/03(金) 01:43:50.54 ID:mcHZkQcw0
翔鶴(艤装・・・展開)パァ
翔鶴(提督、失礼しますね・・・)ヒョイ
翔鶴(艤装のおかげとは言え・・・)
翔鶴(男の人をお姫様だっこする女の子って)
翔鶴(なんか馬鹿力っぽくて嫌ね)
翔鶴(提督はベッドで寝かせました・・・)
翔鶴(憲兵対策で外したので・・・今、この部屋は・・・)
翔鶴(カメラも盗聴器もない・・・)
翔鶴(添い寝しても・・・バレない・・・?)
翔鶴(提督っ!! 失礼しますね!)スッ
翔鶴(提督と2人きりで・・・同じ布団で・・・)ドキドキ
翔鶴(提督ぅ・・・)ギューーー
翔鶴(・・・あれ? 私も眠く・・・)
翔鶴(提督のそばだと・・・安心でき・・・ます・・・)スヤッ
翔鶴(提督、失礼しますね・・・)ヒョイ
翔鶴(艤装のおかげとは言え・・・)
翔鶴(男の人をお姫様だっこする女の子って)
翔鶴(なんか馬鹿力っぽくて嫌ね)
翔鶴(提督はベッドで寝かせました・・・)
翔鶴(憲兵対策で外したので・・・今、この部屋は・・・)
翔鶴(カメラも盗聴器もない・・・)
翔鶴(添い寝しても・・・バレない・・・?)
翔鶴(提督っ!! 失礼しますね!)スッ
翔鶴(提督と2人きりで・・・同じ布団で・・・)ドキドキ
翔鶴(提督ぅ・・・)ギューーー
翔鶴(・・・あれ? 私も眠く・・・)
翔鶴(提督のそばだと・・・安心でき・・・ます・・・)スヤッ
495: 2015/04/03(金) 01:44:48.11 ID:mcHZkQcw0
廊下
瑞鶴「可笑しい・・・翔鶴姉が戻らない・・・」
瑞鶴(・・・まさか・・・抜けがけ・・・?)
瑞鶴「・・・・・・」
瑞鶴「・・・いや・・・まさか・・・」
瑞鶴「でも・・・・」ムムムッ
執務室
コンコン
瑞鶴「失礼しまーす」
瑞鶴「あれ? 提督も居ない・・・」
瑞鶴「ん? 提督の部屋へ通じるドアが・・・」
瑞鶴「少し開いている?」
瑞鶴「・・・お邪魔します」
瑞鶴「・・・!!!」
瑞鶴(なんで・・・2人で・・・)ハイライトオフ
翔鶴「むにゃ・・・? ひゃれ? 瑞鶴?」
瑞鶴「翔鶴姉・・・なんで・・・」
瑞鶴「提督さんのベッドで2人で寝てるのかなぁ?」
瑞鶴「可笑しい・・・翔鶴姉が戻らない・・・」
瑞鶴(・・・まさか・・・抜けがけ・・・?)
瑞鶴「・・・・・・」
瑞鶴「・・・いや・・・まさか・・・」
瑞鶴「でも・・・・」ムムムッ
執務室
コンコン
瑞鶴「失礼しまーす」
瑞鶴「あれ? 提督も居ない・・・」
瑞鶴「ん? 提督の部屋へ通じるドアが・・・」
瑞鶴「少し開いている?」
瑞鶴「・・・お邪魔します」
瑞鶴「・・・!!!」
瑞鶴(なんで・・・2人で・・・)ハイライトオフ
翔鶴「むにゃ・・・? ひゃれ? 瑞鶴?」
瑞鶴「翔鶴姉・・・なんで・・・」
瑞鶴「提督さんのベッドで2人で寝てるのかなぁ?」
496: 2015/04/03(金) 01:45:16.36 ID:mcHZkQcw0
翔鶴「・・・なんでって・・・そこに提督がいて・・・」
翔鶴「熟睡してて、カメラも盗聴器も無かったら・・・」
翔鶴「普通、やるでしょう?」
翔鶴「同じ立場なら貴女だって・・・」
翔鶴「やるでしょ?」ハイライトオフ
瑞鶴「・・・やるけどっ!!」
瑞鶴「絶対やるけどっ!!」
翔鶴「ダメよ瑞鶴? 静かにしなさい?」
翔鶴「提督が起きちゃうでしょ?」
瑞鶴「翔鶴姉のせいでしょ・・・」
翔鶴「それに、今日の秘書艦は私よ?」
翔鶴「憲兵のせいで・・・」
翔鶴「一緒に居れなかった分は補いたいの」
翔鶴「少しでも提督分を補給しないと・・・」
翔鶴「気が狂いそうになるもの」
翔鶴「ようやく体の震えも止まったのよ」
翔鶴「熟睡してて、カメラも盗聴器も無かったら・・・」
翔鶴「普通、やるでしょう?」
翔鶴「同じ立場なら貴女だって・・・」
翔鶴「やるでしょ?」ハイライトオフ
瑞鶴「・・・やるけどっ!!」
瑞鶴「絶対やるけどっ!!」
翔鶴「ダメよ瑞鶴? 静かにしなさい?」
翔鶴「提督が起きちゃうでしょ?」
瑞鶴「翔鶴姉のせいでしょ・・・」
翔鶴「それに、今日の秘書艦は私よ?」
翔鶴「憲兵のせいで・・・」
翔鶴「一緒に居れなかった分は補いたいの」
翔鶴「少しでも提督分を補給しないと・・・」
翔鶴「気が狂いそうになるもの」
翔鶴「ようやく体の震えも止まったのよ」
497: 2015/04/03(金) 01:45:53.21 ID:mcHZkQcw0
瑞鶴「でも・・・これは・・・」
瑞鶴「レギュレーション違反してるじゃない!」
翔鶴「・・・分かってるわ」
翔鶴「でも、これはチャンスなのよ?」
翔鶴「監視カメラもなく、盗聴器もなく・・・」
翔鶴「提督も一度眠ると・・・ちょっとや、そっとじゃ起きない・・・」
翔鶴「凄い・・・大チャンスなのよ?」
翔鶴「それこそ、太陽系の惑星が全部一列に並ぶくらいの・・・」
翔鶴「そんな奇跡が起きているのよ?」
瑞鶴「・・・じゃあ私も・・・やるもん」
翔鶴「え? ちょっと・・・・?」
瑞鶴「私は右側、翔鶴姉は左側、提督さんは真ん中」
瑞鶴「これならいいでしょ」
瑞鶴「私も提督さんを堪能しちゃうもん」ギュー
瑞鶴(失われたテイトクニウムが・・・満たされていく・・・)
翔鶴「もう・・・しょうがないわね」ギュー
提督「・・・う?・・・・う・・・? 」
提督は満員電車に押し込められる夢を見てうなされた。
瑞鶴「レギュレーション違反してるじゃない!」
翔鶴「・・・分かってるわ」
翔鶴「でも、これはチャンスなのよ?」
翔鶴「監視カメラもなく、盗聴器もなく・・・」
翔鶴「提督も一度眠ると・・・ちょっとや、そっとじゃ起きない・・・」
翔鶴「凄い・・・大チャンスなのよ?」
翔鶴「それこそ、太陽系の惑星が全部一列に並ぶくらいの・・・」
翔鶴「そんな奇跡が起きているのよ?」
瑞鶴「・・・じゃあ私も・・・やるもん」
翔鶴「え? ちょっと・・・・?」
瑞鶴「私は右側、翔鶴姉は左側、提督さんは真ん中」
瑞鶴「これならいいでしょ」
瑞鶴「私も提督さんを堪能しちゃうもん」ギュー
瑞鶴(失われたテイトクニウムが・・・満たされていく・・・)
翔鶴「もう・・・しょうがないわね」ギュー
提督「・・・う?・・・・う・・・? 」
提督は満員電車に押し込められる夢を見てうなされた。
498: 2015/04/03(金) 01:46:32.18 ID:mcHZkQcw0
執務室
卯月「司令官!! 仕事終わったぴょん?」
卯月「たまには、一緒に遊ぶぴょん!!」
卯月「ベッドの上でプロレスごっこがしたいぴょんっ!!」
卯月「うーちゃん、最近構ってくれなくて寂しいぴょん!」
卯月「あれ・・・? 居ない・・・ぴょん?」
卯月(自室かな?)コンコンッ
卯月「しれーかん? 中に居るぴょん・・・?」
ガチャ・・・
卯月「・・・ぴょん」ハイライトオフ
卯月は熟睡する提督と、それに左と右からくっ付く
五航戦姉妹を見て言葉を失った。
翔鶴に至っては、ほぼ全裸であった。
すぐに他の艦娘も集まり、五航戦姉妹は捕まって怒られた。
以後、鎮守府内に置いて抜け駆け行為や浅ましい行為の総称に
『五航戦』と言う言葉が暫くの間、使われることになった。
なお、その騒ぎの中でも提督は熟睡しており、
睡眠スペシャリスト(プロ)の初雪を唸らせたと言う。
卯月「司令官!! 仕事終わったぴょん?」
卯月「たまには、一緒に遊ぶぴょん!!」
卯月「ベッドの上でプロレスごっこがしたいぴょんっ!!」
卯月「うーちゃん、最近構ってくれなくて寂しいぴょん!」
卯月「あれ・・・? 居ない・・・ぴょん?」
卯月(自室かな?)コンコンッ
卯月「しれーかん? 中に居るぴょん・・・?」
ガチャ・・・
卯月「・・・ぴょん」ハイライトオフ
卯月は熟睡する提督と、それに左と右からくっ付く
五航戦姉妹を見て言葉を失った。
翔鶴に至っては、ほぼ全裸であった。
すぐに他の艦娘も集まり、五航戦姉妹は捕まって怒られた。
以後、鎮守府内に置いて抜け駆け行為や浅ましい行為の総称に
『五航戦』と言う言葉が暫くの間、使われることになった。
なお、その騒ぎの中でも提督は熟睡しており、
睡眠スペシャリスト(プロ)の初雪を唸らせたと言う。
499: 2015/04/03(金) 01:47:10.15 ID:mcHZkQcw0
「五航戦」の使用例
そんな意地汚い真似やめなさい
↓
そんな五航戦な真似やめなさい
抜け駆けする気ですか?
↓
五航戦する気ですか?
馬鹿なんですか?
↓
五航戦なんですか?
※「鎮守府内の期間限定ローカル・ルールブック」
2巻より抜粋
著者・・・青葉
表紙・・・秋雲
冊子内説明イラスト(125枚)・・・秋雲
そんな意地汚い真似やめなさい
↓
そんな五航戦な真似やめなさい
抜け駆けする気ですか?
↓
五航戦する気ですか?
馬鹿なんですか?
↓
五航戦なんですか?
※「鎮守府内の期間限定ローカル・ルールブック」
2巻より抜粋
著者・・・青葉
表紙・・・秋雲
冊子内説明イラスト(125枚)・・・秋雲
501: 2015/04/03(金) 01:48:59.03 ID:mcHZkQcw0
感想ありがとうございますでち
投下しました。
また近いうちに投下します。
オヤスミナサイ
投下しました。
また近いうちに投下します。
オヤスミナサイ
503: 2015/04/03(金) 02:00:21.77 ID:KlVw/YToo
乙
鎮守府総加賀化wwwwwwww
鎮守府総加賀化wwwwwwww
505: 2015/04/03(金) 03:10:43.19 ID:b6aK9HvnO
平和だなぁ
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります