516: 2015/04/03(金) 21:11:50.76 ID:mcHZkQcw0


最初から:【艦これ】提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」

前回:【艦これ】提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」第四話


翌朝 朝礼

提督「突然でスマンが・・・俺は2日程、鎮守府を空ける」

艦娘達「!!!!!???」

提督「東京で会議があってな・・・」

提督「10:00時に出るから秘書艦の娘は一緒に出る準備を」

提督「出撃、遠征は何時も通りで構わん」

神通「あの、質問よろしいでしょうか」

提督「ああ、なんだ?」

神通「秘書艦の子は・・・提督と一緒に行くので?」

提督「申し訳ないが、そうなるな」

神通「・・・一泊すると!?」ガタッ

艦娘『!!!!?』

提督「軍の方で用意した宿泊施設に泊まると思うが・・・」

初霜「2人きりで・・・ですか・・・?」ハイライトオフ

翔鶴(なんで・・・昨日じゃないのよ・・・)ハイライトオフ

雷「2人きり・・・? 司令官と・・・秘書の子が・・・?」ハイライトオフ

プリンツ「・・・・・・」ハイライトオフ

夕立「・・・・・・2人きり? 同じ部屋で?」ハイライトオフ

艦娘『ざわ・・・ざわ・・・』
艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 艦娘型録 (カドカワデジタルコミックス)
517: 2015/04/03(金) 21:12:25.31 ID:mcHZkQcw0
提督「いや、流石に男女は別だから・・・」

電「・・・良かったのです」(司令官とその子が2人きりじゃなくて)

瑞鳳「そりゃそうよね・・・良かった」(秘書と提督と2人きりじゃなくて)

陸奥「でも提督は2日も空けるのよね? 2日も・・・」

提督「1泊2日だから今日の昼前に出て、明日中には帰ってくるよ」

陸奥(それまで持つかしら・・・精神が)

時雨「2日も!?・・・どうしよう・・・足が・・・震えてる」ガクガク・・・

川内「提督、護衛欲しくない?」

提督「いらん。ただの会議だぞ?」

川内「ちぇっ・・・」

扶桑「提督が・・・遠い地に・・・」フラッ・・・

山城「姉さまっ!!」ダキッ

提督「2日だけだから! すぐ戻るよ!!」

曙「ふんっ・・・2日も糞提督の顔を見なくて済むなんて清々するわ!」

提督「ははは・・・キツイなぁ」

曙(2日も・・・嫌・・・)ガクブルッ

摩耶「お土産期待してるぜ!」

摩耶(・・・2日くらいなら・・・ギリギリ・・・意識は持つかなぁ)

提督「分かった、分かった」

518: 2015/04/03(金) 21:13:01.68 ID:mcHZkQcw0
日向「で? 同行する秘書艦は誰なんだ?」

提督「確か・・・鈴谷だな」

バッ

皆、一斉に鈴谷を見た。

一糸、乱れず。

鈴谷「えへへ・・・あの・・・・?」

他の艦娘達「・・・・・・・」

鈴谷「皆・・・恐いって・・・仕事だよ? 仕事で行くだけだって」

鈴谷「電車内で寝たふりして提督に寄りかかったり・・・」

鈴谷「腕組んだり、2人だけで食事したり・・・」

鈴谷「お風呂に突撃して背中流したりとか・・・」

鈴谷「鈴谷、そんなこと、しようとも思ってないよ!!」

鈴谷「ほんとだよ!! 鈴谷、嘘つかない!多分!」

他の艦娘『・・・・・・』ギリ・・・

提督「何を騒いでいるんだ・・・とにかく、後のことは金剛、頼むぞ」

金剛「・・・・・・・・・」

比叡「・・・立ったまま気絶している」

榛名「 」

霧島「こっちも・・・白目・・・」

519: 2015/04/03(金) 21:13:38.42 ID:mcHZkQcw0
新幹線、駅のホーム

金剛「てぇいとぐぅ・・・・」グスッ

雪風「しれぇ・・・・・」グスッ

島風「すぐ戻るんだよね!! ねぇ!!」(半泣き)

提督「泣くなよ・・・すぐ戻るから」

提督「ほら、見送りに来て貰うのは嬉しいけど・・・」

提督「来すぎだからっ!!」

なんということでしょう。

ホームには100人近い鎮守府所属の艦娘が・・・

鎮守府を空にするわけに行かないので全員ではないが、

ほぼほぼ、全員が来ていた。

提督「ほら、発車するから・・・じゃあ、よろしくな」

鈴谷「ばいばーい!」ウィンクッ

雷(・・・勝ち誇ったような顔して)ギリッ

提督が乗った電車のドアが閉まり、動き出す・・・

520: 2015/04/03(金) 21:15:04.66 ID:mcHZkQcw0
神通「全員!!敬礼!!」ビシッ

艦娘達『・・・っ』ビシッ

提督「いや、いいからっ!! そういうのいいから!!」

乗客1「なにあれ?」

乗客2「何かのイベントかしら?」

乗客3「すごい人だかり・・・」

乗客4「映画の撮影?」

艦娘達は国旗を振り、泣きながら提督を見送った。

悲しみに耐えられず、泣き崩れて姉妹同士で抱き合う場面も。

一部は国歌の『君が代』を歌いだした。

また、別の一部は駅ホームの先端まで提督の乗る電車に並走していった。

提督(旧大戦時の出兵風景みたいだな・・・・)

鈴谷(なんか恥ずかしい・・・///)

提督と鈴谷は東京へ向かっていった・・・

525: 2015/04/03(金) 22:42:29.61 ID:mcHZkQcw0
執務室

金剛「提督のイス・・・」クンカクンカ

金剛「提督ぅ・・・」クチュクチュ

金剛「ハァハァ・・・」

コンコンッ

金剛「はっ!?」

金剛「どうぞ? 空いてますヨ」キリッ

明石「失礼します、提督代理」

金剛「どうしまシタ?」

明石「いえ、ちょっと見て欲しい物が・・・」

金剛「・・・?」





研究室

金剛「見せたいモノってなんデス?」

明石「提督が出張というのはある種、都合が良いかもしれません」

夕張「そうですね・・・」

金剛「どういうことデス?」

明石「これです・・・」バッ

金剛「・・・!!?」

526: 2015/04/03(金) 22:42:55.63 ID:mcHZkQcw0
夕張「どうです?」

金剛「て・・・提督っ!?」

明石「メカ提督・・・試作機です」

金剛「どう見ても本物みたいデス・・・」

夕張「でしょ? 精巧に作ってますから」

金剛「へぇ・・・」ツンツン

金剛「本当に人間の肌みたいデス」

夕張「苦労しました」

金剛「なんの目的で作ったんですか?」

明石「ロボットを作りたい・・・」

明石「最初はそんな好奇心から始まりました」

明石「どうせ人型にするなら・・・好きな形に・・・」

夕張「そしたら提督になっちゃいまして」

明石「本物と変わらぬ外見にするのに苦労したんですよ?」

金剛「どう見ても・・・ロボットに見えませんヨ」

夕張「作って見て思ったんですけど・・・」

明石「影武者にも使えるかなって・・・」


527: 2015/04/03(金) 22:43:30.19 ID:mcHZkQcw0
金剛「負けて逃げた武者? 提督は提督ですよ」

金剛「武者じゃないデース!」

夕張「それ、落ち武者じゃない?」

明石「提督の変わりに危険を引き受ける身代わりみたいな感じですよ」

金剛「なるほど。でも私が居る限り・・・」

金剛「提督に・・・もしもの時なんてありませんケド?」

夕張「まぁまぁ・・・例えばの話ですって」

明石「とにかく実働テストをしてみたかったんですよ」

夕張「提督が居ない今ならチャンスじゃないですか?」

金剛「確かに面白そうデース」

明石「代理の許可も得ましたし・・・」

夕張「もしも、何かあった場合は全責任をお願いしますね」

金剛「え!?」

明石「CPC設定完了。ニューラルリンケージ、イオン濃度正常。

メタ運動野パラメータ更新。原子炉臨界。パワーフロー正常。

全システムオールグリーン。メカ提督、システム起動!」

金剛「ちょっと待つデースっ!!」

メカ提督「ガガガ・・・・ギギ・・・」

528: 2015/04/03(金) 22:44:05.06 ID:mcHZkQcw0
金剛「動き出しまシタ・・・」

明石「やった! 本当に動いた!!」

夕張「起動成功・・・」

明石「立った!! 提督が立った!」

夕張「やったぁ!! 成功しました!!」

メカ提督『やぁ・・私はテイトクだ』

金剛「おお・・・喋ってまース!」

夕張「当然喋りますよ。AIは提督に近い思考をしています」

金剛「でも、なんで声にエフェクトが掛かってるんデス?」

夕張「ロボですので」

明石「当、鎮守府所属の艦娘の言うことはなんでも聞きますよ!」

金剛「本当ですか!? じゃあ・・・愛してるって言ってくださイ!」

メカ提督『金剛、愛してる』

金剛「・・・・・・っ!!! ///」

明石「これが・・・ヘブン状態って奴ですか」

夕張「提督、私にも!!」

金剛「私をお姫様だっこして鎮守府を歩き回るでーす!!」

メカ提督『わかった』


529: 2015/04/03(金) 22:44:44.54 ID:mcHZkQcw0
娯楽室

伊勢「メカ提督・・・?」

メカ提督『やぁ伊勢』

日向「どう見ても本物じゃないか」

夕立「ちゃんと提督の匂いもするっぽい!」クンクン

加賀「なんで、あなたをダッコしてるのかしら・・・?」ハイライトオフ

金剛「なんでも言うこと聞いてくれるネー」

翔鶴「なんでも・・・?」ゴクリッ

如月「ちょっと翔鶴さん・・・」

時雨「あんま五航戦みたいなこと考えないでよ」

睦月「そうですよ! 五航戦行為は禁止ですよ?」

卯月「本当に五航戦ぴょんっ」

翔鶴「!!?」

秋月「まぁまぁ・・・皆さん」

秋月「娼鶴さんも反省してますから・・・」

蒼龍「ホントいやらしいよね娼鶴」

翔鶴「なんか今、発音おかしくありませんでした!!?」

加賀「よく言ってくれました」

加賀「あんまり、はしたない真似はだめです」

加賀「将来、五航戦になっちゃいますからね」

瑞鶴「・・・くっ」



530: 2015/04/03(金) 22:45:17.48 ID:mcHZkQcw0
摩耶「・・・なんでも言うこと聞くのか?」

夕張「聞きますよ」

艦娘達『・・・・・ゴクリッ』

卯月「じゃあ、うーちゃんを肩車するぴょんっ!!」

メカ提督『ああ、お安い御用だ』ス・・・ヒョイッ

金剛(私・・・降ろされちゃいまシタ)

卯月「本当にやってくれたぴょんっ!!!」

卯月(ノーパンだから・・・あそこが擦れて・・・ぴょんっ///)

暁「次、私も!! 私もっ!!」

金剛「何かやって欲しい人は並んで待つでーす!」

艦娘達『はーい』

金剛「モラルの範囲内でお願いするデス!」

艦娘達(まだ昼だしね・・・)

夕張「うわぁ・・・すごい行列・・・」ズラーー

明石「ここから先は3時間待ちです!! 3時間待ちです!!」

夕張「今日中に終わるかなぁ・・・」

明石「お並びになっても、本日は参加できない可能性もございます!!」

夕張「拡声器使って案内・・・」

明石「やむ得ず、列を離れる再は前後の人に声を掛けてお願いします!!」

漣「年2回のお祭りを思い出してワクテカします!」

夕張「ですね」

吹雪「そうですね」


531: 2015/04/03(金) 22:45:52.63 ID:mcHZkQcw0
夕張「え? 吹雪もそういうの分かるんだ?」

吹雪「男同士の友情っていいじゃないですか」

夕張「・・・掛け算的な?」

吹雪「はい! 当たり前じゃないですか」

夕張「・・・どんなのが好きなの?」

吹雪「司令官が掘られる奴ですかねぇ」

漣「うわぁ・・・嫌じゃない? ご主人様が他の誰かにとか・・・」

吹雪「女性だったら嫌ですよ? それ浮気じゃないですか」

吹雪「そんなの絶対ダメです」ハイライトオフ

吹雪「でも・・・男性同士は純愛ですからセーフです」

漣「え?・・・そうですか?」

夕張「そういう物らしいわよ」ボソッ

漣「私はタダのネラーとアニオタなんで・・・」

夕張「私はアニメと工作専門だから・・・」

吹雪「夕張さんは色々メカを弄ってる印象が強いです」

夕張「プラモデルとかも作るわよ?」

漣「上手なんですよ夕張さん。執務室の武蔵(模型)も夕張さんの作品ですし」

吹雪「え!? そうだったんですか!?」


532: 2015/04/03(金) 22:46:27.07 ID:mcHZkQcw0
夕張「まぁねぇ!」ドヤァ

漣「しかも製品じゃなくて自作みたいですよ」

吹雪「へぇ・・・あんなの自作出来るんですねぇ」

夕張「よく聞いてくれました!! なんとフルスクラッチなのよ!」

夕張「木で作った胴体を、バキュームフォームでプラに置き換えてるのよ」

吹雪「ばきゅーむ?」

夕張「原型に熱したプラ板を押し付ける手法のこと」

吹雪「はぁ・・・」(よく分からないや)

夕張「殆どがプラ材とエポパテの自作ね」

夕張「パテだと重たいから完成後にレジンに置き換え・・・」

夕張「重さのことも考えて中空成形にしてるわ!」

夕張「手すりは市販のエOチングパーツの流用だけどねぇ・・・」

夕張「貼り線は鮎釣りのテグスを使っててね・・・」

夕張「細かいところまで精密に拘って作ってるんだ!!」

夕張「ちなみにモーターライズになってて、ラジコン化してるから一応動くのよ?」

漣「え? あれ動くんですか?」

夕張「うん。だけど壊されちゃいそうで恐いから・・・(駆逐艦に) 特に言ってないけどね」

吹雪「色々な世界があるんですねぇ」

漣「でも・・・まさか吹雪ちゃんがそっち側だって思わなかったよ」

533: 2015/04/03(金) 22:47:04.57 ID:mcHZkQcw0
吹雪「そうですか? 良いモノですよ・・・男×司令官は」

吹雪「後は・・・椅子×司令官とか?」

夕張「椅子ゥ!!!?」

漣「椅子って・・・あの座る椅子ですか!?」

吹雪「はい! 司令官が何時も座っている執務室のイスですよ!」

吹雪「見ていて思うんですよ・・・あのイスがもし美青年だったら・・・」

吹雪「ようは、イスの擬人化ですね」

吹雪「毎日執務室で椅子(美青年)の上に座って・・・司令官が・・・ハァハァ」

吹雪「アソコにアレが入って・・・何食わぬ顔で仕事・・・ハァハァ」

吹雪「何時も司令官が握ってるペンが擬人化でも良いですねぇ・・・」

吹雪「仕事中にナニを握ってるんですかねぇ・・・」ニヤニヤ

夕張(腐雪・・・)

漣(・・・レベルが・・・高すぎる・・・)

夕張「誰が描くのよソレ・・・」

吹雪「え? 秋雲さんですけど・・・?」

漣「こんな変態が鎮守府に2人も!!?」

吹雪「変態とは何ですかっ!!?」モー

金剛「シャラープッ!! そこ、さっきから五月蝿いネー!!!!」

547: 2015/04/04(土) 12:03:09.71 ID:NooQj7Ia0
新幹線


提督「東京まで後2時間くらいか」

鈴谷「結構あるねぇ」

提督「お昼はどうしようか?」

鈴谷「鈴谷、駅弁を食べて見たいなぁ」

提督「まぁ滅多に食べる機会なんてないしな」

鈴谷「あ!車内販売が来たよ!」

提督「すいませーん!」

車内販売の人「はーい」

提督「何にする?」

鈴谷「う~ん・・・」

鈴谷「じゃあこの、牛タン弁当で」

提督「俺は・・・春らんまん弁当で」

提督「あと、お茶2つください」

車内販売の人「ありがとうございます」

548: 2015/04/04(土) 12:03:36.58 ID:NooQj7Ia0
提督「しかし牛タンね・・・」

鈴谷「熊野がやたら神戸牛の話するからさー」

提督「まぁいいけどな。じゃあ頂きます」

鈴谷「頂きます!」

提督「味は間宮さんの飯と比べられないけど」

提督「こう・・・電車の中で食べるってなんかいいな」

鈴谷「うん!分かる!景色見ながらってオツだよねぇ」

鈴谷「旅行みたいで楽しいし」

提督「・・・一応仕事だぞ?」

鈴谷「分かってるって」

提督「鎮守府は大丈夫かなぁ・・・」

鈴谷「心配しすぎだって」

鈴谷「それよりさ、提督の弁当美味しそうだね」

提督「ん? ああ普通に旨いぞ」

鈴谷「あ~ん・・・」

提督「・・・・?」

鈴谷「だから一口ちょうだいって!!」

提督「しょうがないなぁ・・・ほれ」

鈴谷「んん~美味しいじゃん!」

鈴谷(よしっ!!間接キス!!)

549: 2015/04/04(土) 12:04:19.62 ID:NooQj7Ia0
鈴谷「ほら、提督も・・・あ~ん」

提督「いや、俺はいいよ」

鈴谷「ほらっ!!早くぅ!」

提督「分かった、分かった・・・」パクッ

鈴谷「どう? 美味しいでしょ?」

提督「ああ、旨いな。高いだけのことはある」

鈴谷「もう!嫌味?」

提督「そうじゃないさ。ごめんな」

鈴谷「だってこういう時は高いの頼んだほうがいいじゃん」

鈴谷「せっかく遊びに来てるんだしさぁ」

提督「仕事だよっ!!! 仕事で来てるんだよ!!」

鈴谷「分かってるってば。ふふ・・・」

提督「全く・・・オマエは・・・あれ?」

鈴谷「・・・何?」

提督「頬にゴハン粒付いてるじゃないか・・・」ヒョイ

提督「勿体無いなぁ」パクッ(無意識)

鈴谷「!!!!?」

提督「あっ・・・スマン。軽率だった」

鈴谷「・・・うん。いいよ///」

550: 2015/04/04(土) 12:05:08.87 ID:NooQj7Ia0
鈴谷「えっと・・・ありがとう?」

提督「・・・どういたしまして?・・・でいいのか?これ」

2人「「ぷっ・・・あははは」」

鈴谷「あんまり(他の)女の子にそういうことしちゃダメだよ?」

提督「あ、・・・ああ」

提督(意識せずだったからな・・・他の娘にも気をつけないと・・・)

提督(下手したらセクハラじゃないかこれ)

鈴谷「・・・提督? まさか他の娘にも?」ハイライトオフ

提督「いや、やってないぞ?」

提督「こんなことしたのは初めてだ」

提督(記憶にある限りだと・・・多分・・・いや恐らく・・・)

鈴谷「初めて・・・私が・・・初めて・・・///」

提督「・・・本当にすいませんでした」ペコリ

鈴谷「うむ、許す!・・・じゃあ罰ゲームね?」

提督「え? 罰ゲーム?」


551: 2015/04/04(土) 12:06:17.02 ID:NooQj7Ia0

鈴谷「これから鈴谷は寝ます!」

提督「まだ時間あるし構わんが・・・」

鈴谷「提督は鈴谷の枕になるのですっ」

提督「え?」

鈴谷「肘置きを後ろに下げて・・・こうすれば・・・」コテンッ

提督「寄りかかりたいだけか・・・」

鈴谷「人に寄りかかると楽なんだよ?」

提督「寄りかかられる人は重たいんだが・・・」

鈴谷「酷いなー! 女の子に重たいってさ!」

提督「いや、鈴谷は軽いんじゃないか?」

鈴谷「ブブー! もうダメですぅー! 鈴谷は傷つきました」

提督「ごめんな? そういうつもりじゃなかったんが」

鈴谷「・・・罰して着くまで・・・このままで居ること ///」

提督「・・・着くまでだからな?」ヤレヤレ

鈴谷「分かってるって! じゃあ、おやすみ~」

提督「じゃあ俺は本でも読むか・・・」パラ・・・

鈴谷(提督分補給~♪)スリスリ

後ろの客(チッ・・・イチャイチャしやがって・・・)

車内販売の人「・・・・・・ビXチめ」ボソッ(ハイライトオフ)

後ろの客「!!!?」ゾク

552: 2015/04/04(土) 12:07:22.91 ID:NooQj7Ia0
新幹線内 降車口付近

車内販売の人「・・・・・・」キョロキョロ

ピッ・・・プルルル

車内販売の人「もしもし?」

青葉『はい? 川内さんですか?』

車内販売の人(川内)「変装して車内に潜入したよ」

青葉『司令官の様子はどうです?』

車内販売の人「・・・今の所は」

青葉『そうですか・・・でも貴女の仕事は・・・』

車内販売の人「分かってる。鈴谷の監視はついでだって」

車内販売の人「東京に着くまでの・・・」

青葉『東京で2人きりにさせるのは不安ではありますが・・・』

青葉『今はやるべきことは別にありますので』

車内販売の人「うん。分かってる」

青葉『あまり無理しないでくださいね?』

青葉『見つかったら面倒になります』

車内販売の人「そんなヘマしないって。じゃあね」ピッ

564: 2015/04/04(土) 19:49:55.88 ID:NooQj7Ia0
町内

若者3「ヒマだなぁ」

若者1「なぁ・・・海に出て見ねぇ?」

若者2「海? ヤバくね?」

若者3「深海棲艦が出たらどうすんべ」

若者1「出ねーよ。この辺のは全部やっつけたって」

若者2「たまに出るらしいじゃん?」

若者4「たまにだろ?」

若者1「今日で春休み最後だしさ・・・最後なんかやりたいじゃん?」

若者4「度胸試しって奴か」

若者1「そうそう。度胸試し。マジパネー」

若者3「いいねぇ・・・行こうぜ」

若者2「マジ? マジでヤバくね?」

若者1「ヤベェから面白いんじゃん」

565: 2015/04/04(土) 19:50:21.70 ID:NooQj7Ia0
若者4「どうせ、なんも起きねぇよ」

若者1「ちょっと沖に出て、すぐ帰ればいいさ」

若者2(俺だけ非参加だとバカにされる・・・)

若者2(下手したら仲間から五航戦扱いだぜ・・・)

若者2「まぁ・・・いいんじゃね? 行くわ」

若者1「浜辺に手漕ぎのボートあったべ?」

若者3「手漕ぎwww マジ受けるww」

若者2(大丈夫かなぁ)


こうして、春休みで気が緩みきっていた

若者達4人は無断で沖へ出て行った。

漁師1「ん? あれは・・・」

漁師2「どうした?」

漁師1「たっ大変だ!! あれを見ろ!! ガキ共が・・・」

漁師2「何だって!? あれは・・・あの馬鹿共っ!!」

566: 2015/04/04(土) 19:51:05.71 ID:NooQj7Ia0
鎮守府近海

タ級「南方棲鬼様の先遣隊としての任務は偵察だが・・・」

リ級「倒せるなら・・・倒してもいいんですよね?」

チ級「ああ、やっちまおうぜ」

リ級「そうですよ! 我々エリート部隊に勝てる奴なんざ居ませんよ」

リ級「力の差を見せ付けてやりましょう!!」

タ級「しかし、榛名と言う戦艦・・・相当厄介そうだぞ?」

イ級「ならば、その鎮守府を爆撃して・・・」

イ級「指揮官を頃した方が早いのでは・・・?」

タ級「・・・確かに」

タ級(その鎮守府の提督を殺害すれば・・・)

タ級(鎮守府は機能しなくなる)

タ級(大手柄を立てれば・・・)

タ級(南方棲鬼様・・・いや、南方棲鬼を出し抜いて・・・)

タ級(私が南方海域のニューリーダーになれる・・・?)

タ級「ふふふ・・・私にも運が向いてきたようね」

ロ級「前方に何か居ます・・・」

ヌ級「人間のようですが・・・こちらに気付いたようです」

リ級「見つかって鎮守府へ報告されたら面倒ですね」

チ級「我々は隠密行動中だからな」

タ級「よし、皆頃しにしろ」

チ級「へへへ・・・あいつ等、怯えてやがるぜ・・・」

567: 2015/04/04(土) 19:51:54.41 ID:NooQj7Ia0
深海棲艦と遭遇した若者達は恐怖で震えていた。

若者2「やべぇよ!!深海棲艦だ!!」

若者4「まじ・・・?」

若者3「どうすんだよ! まじヤベーじゃん!!」

若者1「逃げんぞっ!! 早く!! お前らも漕げよ!!」

若者2「だから止めれば良かったんだよ!!」

若者1「うるせぇ!! 早く!! 逃げんぞ!!!」

若者3「こっち見たっ!! やべぇ!!見つかった!!!」

若者4「急げ!!早く陸地に・・・」

若者3「あいつ等っ! こっちに向かってきてるぞ!?」

若者2「逃げろ!!」

若者1(クソッ・・・全部俺のせいだ・・・)

若者1(俺が余計なこと言わなければ・・・)

若者1(こいつ等を巻き込まずに済んだのに・・・)

568: 2015/04/04(土) 19:52:23.60 ID:NooQj7Ia0
一方・・・

浜辺にある町の漁業組合では・・・

漁師1「どうすんだよ・・・」

漁師2「漁も限定的とは言え・・・出来るようになったのに」

漁師3「あのガキ共のせいで何かあったら・・・漁なんて出来なくなるぞ?」

漁師1「なんてことをしてくれたんだ・・・」

漁師2「でもよう・・・深海棲艦に遭遇するとは限らないだろ?」

漁師3「そうだけどよ・・・もし何かあったら?」

漁師1「提督さんにどう顔向けすりゃいいんだよ!! こんなに良くして貰って置いてよぉ」

漁師1「チクショウ・・・折角上手くいってたのに!!」

漁師4「すいません、その馬鹿ガキの一人は・・・多分ウチの息子です」

漁師1「なんだって・・・・!?」

漁師2「アンタのとこの・・・せがれか・・・」

漁師4「本当にすいませんっ!!」

漁師3「まぁ・・・何かあるって決まったワケじゃないしな・・・」

漁師5「大変だ!!! ガキ共が返ってきた・・・・」

漁師1「良かったじゃねぇか!! 何が大変なんだよ?」

漁師5「・・・深海棲艦を引き連れてきやがったっ!!」

他の漁師『!!!!?』

それは最悪の事態だった。

やむ得ず、鎮守府に連絡をすることになった。

569: 2015/04/04(土) 19:52:50.09 ID:NooQj7Ia0
鎮守府


雷「司令官・・・もっと強く抱きしめて・・・」

メカ提督『わかった』ギュー

雷「響! 写真! 写真撮って!!」

響「・・・早く変わってくれないか?」パシャ

皐月「早くしてよー」

三日月「私はナニしてもらおうかしら・・・」

弥生「・・・ゴクリ」(妄想中)

陽炎「まだぁ?」

蒼龍「しまった!カメラ持ってこなかった!」

飛龍「私を前に入れてくれるなら持って来るけど?」

蒼龍「ううーーー」

不知火「・・・・・・遅い」ボソッ

明石「はーい! 列を乱さないでね!」

放送『司令代理、至急執務室へ戻ってきてください』

金剛「どうしたんでしょウ・・・?」

570: 2015/04/04(土) 19:53:29.25 ID:NooQj7Ia0
執務室

金剛「どうしまシタ?」

大淀「付近の港から連絡があり、深海棲艦が現れたと・・・」

金剛「ホワイ!? すぐ艦隊を編成して・・・」

バーーーンッ

明石「ちょっと待った!!!」

金剛「なんデス?」

夕張「それが、待機中の第一艦隊はみんなヘブン状態で・・・」

金剛「え!? まともに動ける艦娘が居ない!? 皆何してるデース!!?」

大淀「しかし、6隻からなる通常の艦隊ですよ? 脅威ではありませんよ」

金剛「私一人でも十分デスけど・・・鎮守府を空ける訳には・・・」

大淀「一応、代理ですからねぇ」

明石「それなんですが、メカ提督を使って見てもよろしいですか?」

金剛「へ? あれ戦闘も出来るんデスか?」

夕張「元々は戦闘用ですからね・・・」

大淀「民間人に被害が出ると提督の評価が落ちます」

大淀「ただちに事態を収拾しなければいけませんね」

金剛「分かりまシタ。メカ提督を戦闘に出すのを許可しマス」

夕張「よしっ!! テストが出来る!!」


571: 2015/04/04(土) 19:54:13.17 ID:NooQj7Ia0
明石「遠隔操作で命令可能なんで・・・執務室のモニターで中継しましょう」

ポチ ウィーン

夕張「このモニターでメカ提督の様子を確認出来ます」

金剛「いいからさっさと出撃させてヨ!! 何かあってからじゃ遅いデス!」

大淀「一応民間人の救出を優先してくださいね? その後に敵を皆頃しにしましょう」

明石「では・・・メカ提督、発進、目標は近海漁港、民間人の救出を最優先・・・」ポチ



娯楽室

大鳳「やっと・・・私の番に・・・」

メカ提督『最優先コード受諾、作戦行動を開始する!』

大鳳「・・・え?」

メカ提督『提督ジェット・・・ON』 ゴォーーーーーー

ズカーーン パラパラ・・・

突如、メカ提督の背中に金属の翼が出現、天井をぶち破って飛んでいった。

それを、その場に居た艦娘達は口をぽかーんと開けて見ていた。

誰も事態を飲み込めなかったのだった。

大鳳「・・・私の・・・番・・・は?」



572: 2015/04/04(土) 19:55:02.16 ID:NooQj7Ia0
漁港

漁師1「早く!!ここまで来い!糞ガキ共っ!!」

若者1「あと少しだ!!」

陸地まで後100Mもない。逃げ切れるかは五分五分。

若者2「嫌だ!!氏にたくない!!!」

若者3「助けてぇぇぇ!!!」

若者4「もっと早く漕げよ!!」




ヌ級「艦載機発進・・・」ゴォーーー

無数の艦載機が若者目掛けて飛んでいった。

その場に居た人間は誰もが目をつぶった。

もうダメだと諦めた。

しかし、突如、何かが飛んできて艦載機は全て空中で爆発した。

ヌ級「なんだ!!!?」

573: 2015/04/04(土) 19:56:38.63 ID:NooQj7Ia0
次の瞬間、凄い速さでヌ級の頭部に蹴りを入れた存在が居た。

ヌ級は海面を数回バウンドすると巨大な水しぶきを立てて沈んだ。

直後、海中で爆発が起きて、凄まじい爆発音と共に再び海水が宙に舞う。

漁師1「・・・なんだ?」

漁師2「鳥・・・か? 飛行機か・・・?」

漁師3「あれは・・・」

漁師達『提督さんだっ!!!?』

そこには提督(メカ)が居た。空中に浮遊し、深海棲艦を睨みつけていた。

提督は若者達が乗る手漕ぎボートを掴むと、そのまま陸地に着地した。

若者達は事態を飲み込めておらず、皆呆けていた。

漁師1「て・・・提督さん・・・なのかい?」

提督『ああ、ここは危険だ、離れていなさい』

そう言うと、再び空を飛び、深海棲艦に向かう。

若者1「あの人が・・・提督・・・」

582: 2015/04/05(日) 02:23:39.84 ID:/SbmsM/A0
タ級「なんだあれは!?」

イ級「人間が飛んでいる?」

チ級「あの軍服・・・奴が提督なのでは?」

ロ級「提督って奴は空を飛べるのか!?」

リ級「考えて見れば・・・艦娘を指揮する者が・・・」

リ級「艦娘より弱いハズがない!!」

タ級「全力で奴を撃て!! かかれーーー!!!」



執務室

大淀「すごい・・・空を飛べるんですね」

明石「ええ、もちろん」

夕張「翼が大気中のイオンをなんちゃらかんちゃらしてまして」

金剛「民間人に被害が出る前で良かったデス」

大淀「さっさと敵を全て頃してください。被害が出る前に・・・」

金剛「ええ、騒ぎになると不味いデース!! 深海棲艦を早く皆頃しにするデース!!」

明石「そうですね、騒ぎが大きくなる前に終わらせましょう」

明石「デストロイモード・・・オン」ピッ

583: 2015/04/05(日) 02:24:17.46 ID:/SbmsM/A0
チ級「下等な人間如きが・・・図に乗るなよ!!」

提督『ピーーーー』

イ級「え!? なんだ・・・・?」

提督『デストロイモード ガ 発動シマシタ。 敵ヲ完全消滅サセマス』

ロ級(なんかヤバそう・・・)

提督はイ級に迫るとそのまま鷲づかみにする。

イ級「はっ離せっ!!!」

提督『破壊・・・破壊スル・・・』

イ級「ギャァァァァ!!!」メキメキ・・・グチャ

イ級はまるでアルミ缶のようにメキメキと潰されてボールになった

それを蹴り飛ばし、音速で飛んできた玉(元イ級)がチ級に直撃し、チ級は木っ端微塵になった。

ロ級は必氏に撃ち続け、応戦したが・・・空を自在に飛び回る提督には当たらず翻弄され、

ついには提督を見失ってしまった。

ロ級「なっ・・・・!?」

再び捉えた時には、目前に迫っており、提督の手から繰り出されたビームの刃が最後に見た光景だった。

リ級「糞っ!バケモノめ!!」

タ級「落ちろ!!! 落ちろぉぉ!!!!」

提督『提督・・・ビィィィムっ!!!!』

タ級「何っィィィ!!?」

リ級「ギャァァァ!!?」

目から放たれたビームの直撃により、リ級は爆発。

誰がどう見ても一方的な戦いであった。

584: 2015/04/05(日) 02:24:48.05 ID:/SbmsM/A0
漁師1「すげぇ・・・」

長老「おお・・・あれは・・・・」

漁師2「長老!? 逃げてなかったのか!?」

長老。漁師の中で最古参の老人である。

物知りで、仲間からは親しみを込められて「長老」と呼ばれていた。

長老「世界が危機に満ちたとき・・・天から戦いの神・・・武神が舞い降りる・・・」

長老は語りだす。

長老「戦いの神はその武を持って、争いを調停し・・・世界は光に包まれる・・・」

漁師3「なんです? それは」

長老「古い・・・神話じゃ・・・この地域に伝わるな・・・」

漁師1「・・・神話」

誰もが空を見上げたその時である・・・

ちょうど、雲が途切れ、隙間から差し込む太陽の光が提督を照らした。

まるで天から降りてきた神のようにも見えた。

長老「あの方は武人様の生まれ変わりにちげぇねぇ・・・」

長老「言い伝えの通りじゃ・・・天を翔け・・・悪を滅する・・・武神様・・・」

585: 2015/04/05(日) 02:25:21.52 ID:/SbmsM/A0
タ級「糞っ・・・なんだコイツは!?」

提督『提督・・・カッターーーー!!!』

タ級「ひっ!?」

提督『提督パーーーーンチっ!!』

タ級「腕が飛んで来た!!!?」

タ級(冗談じゃない・・・指揮官の方が遥かに危険じゃないかっ)

タ級(本当に人間かコイツ!?・・・もはやこれまでか)

タ級(南方棲鬼様・・・謀反を一度でも考えたことお許しください)

タ級(最後に・・・南方棲鬼様に奴のことを報告せねばっ)

提督『超・提督砲・・・フルパワー』

タ級「奴に気をつけてください・・・奴は・・・奴は・・・」

提督『ファイヤーーーー!!』

タ級「ぐわぁぁぁぁーーーーーーー!?」

タ級「馬鹿な・・・脆弱な人間如きに・・・』

タ級「この私が・・・・私がぁっ!!!!」

タ級「馬鹿なぁぁぁぁ!!!!」

タ級「認めん・・・認めんぞぉぉっーーーー!!」

タ級は体全体からバチバチとスパークを放出すると

力尽きて海面に倒れ、爆発して消滅した。姿を残さず完全に・・・

586: 2015/04/05(日) 02:25:57.50 ID:/SbmsM/A0
漁師達『やった! 倒した!! 助かったぞ!!』

漁師1「提督さんがこちらに来る・・・」

提督『大丈夫だったか』

漁師4「ありがとうございますっ!! 息子が・・・本当にすいませんでした!」

若者1「すいませんでした!!」

若者2「本当にすいません・・・」

若者3「俺達なんでもします!!」

若者4「ごめんなさい・・・こんなことになるなんて・・・」

漁師2「なぁ・・・提督さん・・・」

漁師2「こんなことになっちまったんだ・・・」

漁師2「もう・・・漁業は無理だろうか・・・」

漁師1「俺達は約束を破っちまった・・・」

漁師1「消して無断で海へ出ないって約束を」

若者2「そんな!! 悪いのは僕らです・・・処罰なら僕達が!!」

若者3「そうですよ!! 漁師の人は何もしてないです!」

提督『何か勘違いをしているようだな』

提督『処罰をするつもりはない』

全員『!!!』

587: 2015/04/05(日) 02:26:27.58 ID:/SbmsM/A0
提督『漁業も今まで通り続けて構わない』

漁師1「え・・・? いいのかい・・・?」

提督『若者よ』

若者達『はいっ!!』

提督『過ちは誰にでもある』

提督『人間だからな・・・』

提督『大切なのは、その過ちを二度と繰り返さないことだ』

提督『今後は軽率な行動は慎むんだ』

提督『その行動が・・・家族や周りの人を心配させること・・・』

提督『よく覚えておきなさい』

長老「武人様・・・お助けくださってありがとうございます」

長老「ありがたや・・・ありがたや・・・」

提督『当然のことをしただけです。では、私はこれで』

そう言うと提督は空へ飛び上がり帰っていった。

全員「ありがとぉーーーー!!」

その場にいた者は皆笑顔だった。

皆、実に清々しい気持ちだったのだ。

588: 2015/04/05(日) 02:27:03.01 ID:/SbmsM/A0
若者1「親父・・・いや、父さん・・・ゴメン」

漁師4「いや、いい。お前が無事だったんだから」

漁師4「親としては・・・それが一番嬉しいんだ」

若者1「俺達が・・・俺が・・・バカだったよ」

若者1「俺、心を入れ替える。沢山勉強して・・・」

若者1「沢山頑張って・・・人を救えるような仕事がしたいんだ」

若者1「あの・・・提督さんのように」

漁師4「ああ・・・ああ・・・」

若者1「泣くなよ父さん・・・俺も・・・泣いちまうじゃないか」

親子は抱き合い、大きな声で泣く。

他の人はその光景を優しく見ていた。

他の若者も心を入れ替え、別人のようにマジメになった。

それぞれの夢に向かい歩んでいくことになる。

この一連の騒動はすぐにウワサで広まり、提督は一部から『武神』やら

『戦いの神』などと、今まで以上に祭り上げられていくが・・・

本人は最後まで事情が飲み込めず分からなかったと言う・・・


589: 2015/04/05(日) 02:27:32.91 ID:/SbmsM/A0
執務室

金剛「あれ・・・やりすぎじゃないデスか!?」

大淀「なんでビームとか撃つんです!? 市民に見られてるのに!!」

明石「・・・てへぺろ☆」

金剛「・・・」イラッ

明石「ちょっ!!? 無言で殴りかからないでくださいよ!!」

夕張「ちょっと色々詰め込み過ぎたかな・・・でもビームは欲しかったし」

大淀「なんか性格変わってませんでした? メカ提督」

夕張「あれ? 性格設定が英雄モードになってました」

金剛「どうすんデスか!! あんなに大勢に見られて!!」

明石「まぁ・・・大丈夫ですよ(多分)」

夕張「人間って非現実なことは受け入れないですから・・・」

夕張「すぐに夢かなんかだって勘違いして噂も風化しますって」

金剛「なんかあったら怒られるのは私デースっ!!」

明石「あっ帰ってきました」

メカ提督『戻りました』バチバチッ

夕張「あれ・・・? なんか火花が散ってる?」

明石「あちゃ・・・ダメージ受けてますね」

金剛「・・・まさか爆発しないデスよね?」

明石「大丈夫ですよ」

590: 2015/04/05(日) 02:28:35.05 ID:/SbmsM/A0
ガチャッ

陸奥「なんかメカ提督がどっかに飛んでいったんだけど・・・・」

大淀「陸奥さん・・・?」

陸奥「あれ?ここに居たのね」

陸奥「持ってくけど良いかしら?」ガシッ

金剛(あっ このパターン・・・・)

明石「陸奥さんっ!! 触っちゃだめっ!!!」

メカ提督から出ていた火花が陸奥に飛び火した。

陸奥「きゃぁぁぁぁぁ!!!?」

提督『ほわぁぁぁぁぁあぁ!!?』

ドカーーーーーーーンッ

そして執務室は吹っ飛んた。

メカ提督はバラバラになり再生不可能になった。

591: 2015/04/05(日) 02:29:03.75 ID:/SbmsM/A0
入渠中

陸奥「なんで何時も・・・」ボロッ

金剛「全部、明石のせいダヨ!!」ボロッ

明石「ええ!? 私ですかっ!?」ボロッ

金剛「変なもの作るからっ!!」

夕張「そうですよ! どうしてくれるんですか!!」ボロッ

金剛「オメーもダヨ!!」

明石「しかし・・・なんでメカ提督のパーツ1個も見つからないの」

夕張「木っ端微塵に吹っ飛んだんですかねぇ」

結局、妖精さんに無理を言った結果、執務室は翌日までに修復された。

事前に危険性を感じて机の下に退避した大淀だけは無事だった。

大淀(陸奥さんが来た時点でこんな予感はしてました・・・)


592: 2015/04/05(日) 02:29:53.47 ID:/SbmsM/A0
一方・・・

別の海域

ル級「南方棲鬼様!!先遣隊から・・・連絡が」

南方「伝えよ」

ル級「え・・とですね・・・」

『提督に気をつけろ 奴は 空を飛ぶ、目から怪光線を出す 皆殺された』

ル級「とのことですが・・・どうします?」

南方「はぁ!?」

ル級「・・・ですよね」

南方「提督って人間の指揮官よね?」

ル級「そうですね。その認識でよろしいかと」

南方「あいつ等はマジメに任務を遂行しているのか!! くだらん嘘を・・・すぐに連絡しろ!」

ル級「それが・・・連絡がつきません」

南方「何が『ちょっと先行して見て来ます! なぁに・・・すぐ戻ります』よ・・・あいつ等め・・・」

ル級「どうされますか?」

南方「通信を切って遊んでいるとは良い身分だな・・・そんな奴らは知らん!! 捨て置け!!」

ル級「ハッ!」


593: 2015/04/05(日) 02:30:25.88 ID:/SbmsM/A0
金剛型姉妹部屋

榛名(えへへ・・・提督の頭部・・・捨てるなら貰ってもいいですよね)ハイライトオフ

榛名(キスの・・・練習を・・・ふふ///)チュッ

榛名(提督・・・提督・・・テイトク・・・)チュッチュッ


初春型の部屋

初霜(こっそり拾った提督の右腕・・・腕を組む練習・・・///)キャッ

初霜(たくましい腕・・・)

初霜(これ・・・腕枕も出来るかしら)ハイライトオフ


陽炎型の部屋

不知火(司令の・・・右足・・・)ハイライトオフ

不知火「・・・」ペロペロ

不知火「司令の味がします・・・」

陽炎「ちょっと・・・私にも貸しなさいよ」ハイライトオフ


白露型の部屋

春雨「司令官の・・・下腹部・・・ハァハァ」ハイライトオフ

村雨「ちょっと・・・私にも・・・」ハイライトオフ

夕立「見つけてきたの私っぽい!」ハイライトオフ

時雨「作り物だと分かっていても興奮するね・・・」ハイライトオフ

春雨「司令官のウィンナー・・・美味しい・・・」チュパチュパ



594: 2015/04/05(日) 02:30:55.40 ID:/SbmsM/A0
ドイツ部屋

プリンツ(提督さんの胸・・・・)ハイライトオフ

プリンツ「・・・ハァハァ」ペロペロ

Z1「そろそろ貸してよ・・・」ハイライトオフ

Z3「独り占めはよくないわ」ハイライトオフ

ビスマルク「そうよ・・・早く舐めさせて」ハイライトオフ


第六部屋

電(提督さんの左腕なのです・・・)

電(ゆびを・・・こうして)クチャクチャ

電「・・・はぅ////」

雷「早く・・・返して・・・」ハイライトオフ

雷「私の・・・テイトク・・・」

響「雷のじゃないだろう」ハイライトオフ

暁「長女である私のものよ」ハイライトオフ


五航戦の個室

翔鶴「提督に左足・・・ハァハァ・・・・提督ぅ」ハイライトオフ

翔鶴「踏んで・・・私を・・・ああっん・・・もっとぉ」

瑞鶴「・・・翔鶴姉ばかりずるいよ」ハイライトオフ

瑞鶴「私もやる・・・」ペロペロ

瑞鶴「提督さん・・・ハァハァ」

バラバラになったメカ提督は・・・

それぞれ別の人の手に渡って再利用されていた。

『資材の再利用』の任務はこうして達成されたのだった。



595: 2015/04/05(日) 02:35:40.08 ID:/SbmsM/A0
投下完了しました。

感想ありがとうございます。

>>580
未定ですがまた出すかもしれません

ちょっと風邪ぽくて熱あるので
次回は2~3日ほど先になるかもしれません。

イケそうでしたらイクのーってことで。
おやすみなさい。

596: 2015/04/05(日) 02:51:45.64 ID:/SbmsM/A0
×『資材の再利用』

   ↓

○『資源の再利用』

でした。

頭がぼーとしてて・・・申し訳ないです。
脳内保管してくださると助かります

597: 2015/04/05(日) 02:53:18.79 ID:xboe67x3o
乙やで

598: 2015/04/05(日) 02:56:01.46 ID:YDyq6gMCO
みんな喜んでるところ悪いんだけどさ、所詮ホンモノの提督じゃないよね…
やっぱりホンモノを捕まえてこそよ

599: 2015/04/05(日) 03:07:32.95 ID:DPf3YPcCO
本物に手を出すなんて五航戦だから

604: 2015/04/05(日) 10:31:57.11 ID:UMDVskAAO
メカ提督の断末魔的に、次週にしれっと復活してんじゃね?

605: 2015/04/05(日) 12:15:23.21 ID:NKnkg1DMo
メカ提督が爆発した瞬間に、パーツを回収したのかこいつらww


引用: 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」