73: 2012/10/06(土) 20:43:33 ID:a4ZvTS/A

男「よお」

男友「おう」

男「…………」

男友「…………」

男「暇だな」

男友「暇だな……」

男「…………」

男「カラオケにでも行く?」

男友「行くべ行くべ~」
みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

74: 2012/10/06(土) 20:44:25 ID:a4ZvTS/A

男「何 歌うかな?」

男友「…………」 ピッピッピッ

男「はえーな」

男友「一発目はこれって決めてるから」

    ~ 心は○プシー ~

男「いきなりアニソン、しかもEDか」

男友「いいだろ、別に。 エンジン始動にちょうどいいんだ」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「いいねえ~。 やっぱ80年代のアニソンEDは、神だわ」

男友「だよな」

男友「でもケーシー・ランキンさん、亡くなったんだよな……」

男「マジか? 今知ったわ……」

75: 2012/10/06(土) 20:45:52 ID:a4ZvTS/A

    ~ い○もあなたが ~

男友「おめーもアニソンEDじゃねーかwwww」

男「すまんすまんwwww」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「う~ん……やっぱりいいねえ」

男「俺は、OPも神曲だと思ってる」

男友「禿同」

    ~ 真っ赤なス○ーフ ~

男「こ れ は wwwww」

男友「中二病全開だが、神曲だ!」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「いいねえ……心にくるわ~」

男友「だな」

76: 2012/10/06(土) 20:46:40 ID:a4ZvTS/A

    ~ 今日もどこ○でデビ○マン ~

男友「う は wwwwww」

男「兄貴を出さねばなるまいwwwwww」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「この歌もくるなぁ……」

男「ロマン満載だよな」

    ~ 夢光○ ~

男「宇宙船サジ○リウスか」

男友「アニメの内容は忘れたんだが……この歌は、すげえ記憶に残ってる」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

77: 2012/10/06(土) 20:47:21 ID:a4ZvTS/A

男「いいねえ……響くわぁ……」

男友「名曲だよな」

    ~ ときめ○メモリアル 女々○い野郎どもの詩 ~

男友「やwwwめwwwろwww」

男友「……つーか、本気で止めてください」

男「いいじゃねえか……たまにはよう……」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「俺の心にクリティカルヒットです……」

男「俺も自爆だったわ……」

78: 2012/10/06(土) 20:48:27 ID:a4ZvTS/A

    ~ The e○d оf the world ~

男「や め て く れ !」

男友「し か え し じゃ !」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「どうせなら最初のEDにしろよ……」

男友「おう……今、はげしく そうすれば良かったと思ってる……」

    ~ ガン○ーラ ~

男友「今の俺達の気分にぴったりだな……」

男「俺もそう思ってな……」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「行きたいわ……ユートピア……」

男友「真面目に泣きたくなってきた……」

79: 2012/10/06(土) 20:49:05 ID:a4ZvTS/A

    ~ 奴らの足音の○ラード ~

男「これもしんみりするよな……」

男友「俺個人には、癒しの歌」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「……そろそろ締めるか?」

男「そうだな」

男「じゃあ……俺はこれで行こう」 ピッピッピッ

80: 2012/10/06(土) 20:49:45 ID:a4ZvTS/A

    ~ 少○期 ~

男友「お前、俺を泣かす気だな? そうなんだな?」

男「どんだけ涙腺 弱いんだよ……」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男友「ドラ○も~ん!!」

男(うぜぇ……)

男友「じゃあ……俺の締めは、と……」 ピッピッピッ

男「嘘泣きかい!」

81: 2012/10/06(土) 20:50:31 ID:a4ZvTS/A

    ~ め○りあい ~

男「ガノタ、キター!」

男友「何とでも言え」

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

男「……くそう、歌詞が……今の俺にクリーンヒットすぎる……」

男友「俺にもブーメランだった……」

    アリガトウ ゴザイマシター

男「歌ったなー」

男友「歌ったなー」

男「…………」

男友「…………」

82: 2012/10/06(土) 20:51:31 ID:a4ZvTS/A

男「帰るか……」

男友「俺も帰れる所に帰るわ……」

男「じゃーな」

男友「おー……」

     テク テク テク…



この日、西暦2012年 10月06日……

この二人の男どもは、彼女にフラれて、三日目だった……。



     おしまい

83: 2012/10/06(土) 20:53:41 ID:0gWkISZ.

少年期はあかん泣く

134: 2012/10/07(日) 11:03:24 ID:l0wK1ySA
投下します。

135: 2012/10/07(日) 11:05:25 ID:l0wK1ySA

男「よお」

男友「おう」

男「…………」

男友「…………」

男「暇だな」

男友「暇だな……」

男「…………」

男「喫茶店で、だべるか?」

男友「おう、だべるべ~」

136: 2012/10/07(日) 11:06:14 ID:l0wK1ySA

     カラン カラン… イラッシャイマセー

男「コーヒー。 ブレンドで」

男友「アールグレイ。 ホットで」

     カシコマリマシター

男「お前は、ギャラ○シー級の艦長か」

男友「個人的には、最初の声優さんの方が好きだ」

男「俺は、麦○派」

男「…………」

男友「…………」

137: 2012/10/07(日) 11:06:55 ID:l0wK1ySA

男友「そういや」

男「おう」

男友「最近、女ちゃんとは どうよ?」

男「…………」

男友「男?」

男「……フラレた」

男友「…………」

男友「……いつ?」

男「…三日……いや、もう四日前か」

男友「……エイプリルフールって可能性は、無しか」

138: 2012/10/07(日) 11:07:50 ID:l0wK1ySA

男友「でも、あの女ちゃんが? 信じられん……」

男「俺もだよ……。 何が悪かったのか……」 ハア…

男「そりゃ……『完璧だ』とは言えないけど」

男「電話も出来るだけ出たし、俺なりに大事にしてたんだけどな」

男友「…………」

男「お前は今どうなの? 女友ちゃんと付き合ってんだろ?」

男友「……実を言うと……俺もフラレた」

男「……マジ?」

男友「くしくも お前と同じ日にな」

男「うわっ……何? この嫌な偶然……」

男友「俺も正直、ないわ……って思った」

139: 2012/10/07(日) 11:08:33 ID:l0wK1ySA

男友「……でもまあ、俺の場合は フラレた理由、たくさん思い浮かぶ」

男「……当ててやろうか?」

男友「言ってみ」

男「普段から女友ちゃんに『やらせろ~』って言いまくってたからだろ?」

男友「愛情表現なのに」

男「明らかに セクハラレベルだっつーの。 女も引いてたわ」

男友「言った瞬間に 龍○乱舞 食らわされてるから、差し引きゼロだろ?」

男「お前のその発想が、キモイって気づけ!」

140: 2012/10/07(日) 11:09:12 ID:l0wK1ySA

男「……う~ん、後は」

男「あれだ、ガノタ決め台詞」

男友「かっこいいのに」

男「だから、普段の会話で使うなって」

男「いきなり『勝利の栄光を君に!』とか言われても 引かれるだけだろ……」

男友「勝負事での使い勝手は最高なのに……」

男「気持ちは 分かるけど、キモいだけだから、な?」

141: 2012/10/07(日) 11:09:56 ID:l0wK1ySA

男「……後は……う~ん、それくらいか?」

男友「甘いな、男女の付き合いは非常さ……そのくらいの事は考えてある」

男(あえて突っ込まんぞ……)

男友「まあ、強いて挙げるとすれば」

男友「デートをすっぽかした事かな」

男「……それは真面目に 理由として挙げられるな」

男「でも、事情を話せば 許してくれんじゃね?」

142: 2012/10/07(日) 11:10:46 ID:l0wK1ySA

男友「ああ俺もそう思って、話したんだけどな……」

男友「何故か、ガンプラを作ってて忘れてたって正直に言っ」

男「俺、お前と友達なのが 嫌になってきたわ」

男友「なんでだよ。 限りある時間を割いて、作ってたのに!」

男「どう考えても彼女だろ!? 彼女、優先しろよ!」

男友「ええーい、これだけ言っ」

男「ガノタは止めろ!」

     オキャクサマー……オシズカニ……ア、スミマセン

143: 2012/10/07(日) 11:11:31 ID:l0wK1ySA

男「お前のせいで怒られた……」

男友「俺は、とばっちりだな」

男(耐えろ……俺……)

男「まあ……そんなお前でも 付き合ってくれてた、女友ちゃんだったけど」

男「とうとう堪忍袋の緒が切れた、と」

男友「だろうな……」

男「自覚があるのなら、直せよ……」

男友「ガンプラは、止められん」

男「……お前のどこに惚れたんだろうな、女友ちゃん」

男友「やっぱり……この甘いマスク?」 キラン☆

男「俺、本気で お前の友達止めたい」

144: 2012/10/07(日) 11:12:13 ID:l0wK1ySA

男友「……けど」

男「うん?」

男友「少なくとも俺は、原因がはっきりしてて 改善できるけど」

男友「お前は……深刻だな」

男「…………」

男「……言っただろ? フラレたって」

男友「俺は、『もう限界! 別れる!!』だったけど」

男友「お前は、なんて言われた?」

男「……『もう別れましょう』ってだけ」

男友「……は? ……それだけ?」

男「ああ……」

145: 2012/10/07(日) 11:13:05 ID:l0wK1ySA

男友「会話の流れを 誤解したんじゃねーか?」

男「それは無い……真っ直ぐな目で、はっきり言われたから」

男友「……ふーん」

男友「で? どうすんだよ?」

男「……?」

男「どうするって、何をさ?」

男友「それでいいのかよ?って事だよ」

男「いいのかよっつっても……」

男「女にもう気持が無いのなら、しょうがないんじゃね?」

男友「……あー」

男「何だよ?」

男友「俺、なんとなく 女ちゃんの気持ち、わかったわ」

146: 2012/10/07(日) 11:13:44 ID:l0wK1ySA

男「は?」

男友「でも教えてやらない」

男「別にいいよ……」

男友「…………」

男友「……さて、と」 ガタッ…

男友「俺、そろそろ行くわ」

男「おー」

男友「もう一度……女友に会って、話をしてみる」

男「いきなりだな?」

男友「まあ……お前見てたら、なんとなくな」

147: 2012/10/07(日) 11:14:18 ID:l0wK1ySA

男友「ほい、俺の勘定ここに置いとく」 ジャラ…

男友「じゃあな」

     テク テク テク… アリガトウ ゴザイマシター

男「…………」

男「…………」 ズズッ…

男(うへぇ……冷めたコーヒー、まっじいな……)

男「……はあ」

男(まあ、悪いのは俺だけど)

148: 2012/10/07(日) 11:15:02 ID:l0wK1ySA

男「…………」 ゴソゴソ…

男(……この映画のチケット)

男(無駄になっちまったな……)

男(…………)

男(……俺、楽しみにしてたのに)

男(本当は この連休、ずうっと女と過ごしているハズだったのに……)

男(…………)

男「すみませーん。 勘定、お願いしまーす」 ガタッ…

     テク テク テク… ハーイ…

149: 2012/10/07(日) 11:15:58 ID:l0wK1ySA

男「…………」

男「……さて、どうすっかな」

男「…………」

男「適当にプラプラする、か……」

     テク テク テク…



 ……10月にしては 強い日差しの中、俺は、目的なく

賑やかな休日の街を歩き出した。 何もかもが、眩しく思えた。



     10月07日 おしまい

163: 2012/10/08(月) 17:45:19 ID:wOof./1I

男「よお」

男友「おう」

男「…………」

男友「…………」

男「暇だな」

男友「そうでもない」

男「……え?」

男「じゃあ、何で こんなとこに突っ立ってんだよ」

男友「女友と待ち合わせてんの」

男「…………」

164: 2012/10/08(月) 17:46:07 ID:wOof./1I

男「マジか?」

男友「こんな時に嘘ついて、どーすんだよ」

男「どんだけ心広いんだ、女友ちゃん……」

男「ニ○・パープ○トンを許したコウ・○ラキ 並だぞ……」

男友「お前……俺をガノタと言っておきながら、そんな罵り方をしやがって……」

女友「お待たせー、男友」

男友「おう、女友」

男(ホントに来た……)

女友「あ、男くん。 久しぶり」

男「あ、ああ、久しぶり……」

165: 2012/10/08(月) 17:47:03 ID:wOof./1I

男「えーっと、仲直り?出来て良かったね」

女友「まあ、ただで許しては、いないけどね」

男「へえ?」

女友「まず、ガノタ発言は一応セーフにしとくけど、セクハラ発言はNG」

女友「ガンプラも許すけど、デートを優先する事を約束させたの」

男「まあ妥当だな。 でも守れんのか? 男友……」

男友「何で お前の俺に対する信頼度は、そんなに低いんだよ? 泣くぞ?」

女友「それは大丈夫。 もし約束を破ったら、すりつぶすから」

男友「初耳なんですけど!? その○F7のティ○ァ発言!?」

男(……龍虎○舞かます女の子だからなぁ。 やりかねん……)

166: 2012/10/08(月) 17:47:58 ID:wOof./1I

女友「じゃ、あたし達行くね? 男くん」

男友「またな、男」

男「おう……」

     テク テク テク…

男「…………」

男「……さぁーて」

男「どうすっかな……」

男「…………」

男(街をプラプラするのも飽きたし……)

男(家でゲームでもするか?)

男(…………)

男(気分じゃないな……)

167: 2012/10/08(月) 17:49:05 ID:wOof./1I

     テク テク テク…

男(…………)

男(…………女)

男(どうしてるかな……)


女「ずっと、好きだったんだ。 男くんの事」 ///

女「何で? いいでしょ、別に!」 ///


男(…………)

168: 2012/10/08(月) 17:50:12 ID:wOof./1I

 ――午後――

女「はあ? こういう時は、お世辞でも『可愛いね』って言うものよ!」

女「じゃあ……次は男くんの服、見に行こう!」


男(…………)


 ――夕方――

女「最近、さ……ううん。 それよりも、喉が渇いたな。 ジュース飲まない?」

女「買ってきてあげるから、お金頂戴。 はあ? いいじゃない、それくらい」


男(…………)


 ――宵の口――

女「……今さ……どこを見てた? うん……」

女「そっか……ふうん」


男(…………)

169: 2012/10/08(月) 17:51:08 ID:wOof./1I

女「……………………」

女「ねえ、男……」


男(…………)


女「……………………私達」

女「……もう、別れましょう」


男(…………)

男(…………)

男(……結局、なんだったんだろ?)

男(女が、俺をフッた理由……)

170: 2012/10/08(月) 17:51:52 ID:wOof./1I

男(……未練、だな)

男(思えば、降って湧いた様に付き合い始めたっつーのに)

男(何やってんだ……俺)

男(…………)

男(いつの間にか、女が、隣に居る事が当たり前になってた)

男(なのに……)

男(…………)

男(…………) カチャ…(携帯オープン) ピッピッピッ

男(…………) ルルルルルル……ルルルルルル……

男(…………!) ガチャ…

女『……もしもし』

男「あ……。 その……俺……男、だけど」

男「もう一度だけ、会えないか?」

171: 2012/10/08(月) 17:52:51 ID:wOof./1I

―――――――――――

女「お待たせ」

男「いや……急に呼び出してゴメン」

女「で? 一体、何の用?」

男「…………その」

男「俺の、何がいけなかったのかな?と、思って……」

女「…………」

男「良かったら 教えてくれないか?」

女「…………」

女「……うん、いいよ」

女「でもね、最初に言っておくけど……」

女「その質問自体が、答えでもあるんだ」

172: 2012/10/08(月) 17:53:38 ID:wOof./1I

男「……え?」

女「一言で言うと……」

女「男は、あたしを知ろうと してくれなかったから……だよ」

男「……!」

女「例えばさ」

女「あたしが好きな食べ物は、チーズケーキじゃないし」

女「スカートも そんなに好きじゃない」

男「…………」

女「全部、男が好きなのかな?と思ってやってた事なの」

女「でも、男は全部それが、『あたしの好きな物』だと思ってたでしょ?」

男「…………」

173: 2012/10/08(月) 17:54:34 ID:wOof./1I

女「……いつも、そうだった」

女「聞くのは、あたしの方ばかり」

女「あなたは、聞けば答えてくれるけど……」

女「聞いた事以外は、話そうとはしなかった」

男「…………」

女「電話もおんなじね」

女「あたしの方からは、良く掛けるけど」

女「男からの電話は、必要な用事が出来た時だけ……」

男「…………」

女「そりゃあね、あたしの方から好きになって、勝手だなって思う……」

女「けど……気持ちが、冷めちゃった」

男「…………」

174: 2012/10/08(月) 17:55:23 ID:wOof./1I

男「…………どうしても」

男「どうやっても無理か?」

女「うん……無理」

     ガバッ…(土下座)

女「……!」

男「この通り、謝る。 俺のせいで、君を苦しめてしまった……」

男「でも、頼む。 もう一度、もう一度だけ! チャンスをくれ!」

男「俺は……! 女に傍に居て欲しいんだ!」

女「…………」

男「…………」

175: 2012/10/08(月) 17:56:27 ID:wOof./1I

女「…………」

女「……ゴメン、男」

男「…………っ」

女「だけど……初めて、あたしを知ろうと してくれたね」

女「……嬉しかったよ」 クスッ…

男「…………」

―――――――――――

男「…………」

男「…………ハハッ」

男「かっこわりぃな、俺……」

男「…………」

176: 2012/10/08(月) 17:57:06 ID:wOof./1I

男友「よお」

男「……! 男友……」

男「……いつからそこに?」

男友「女ちゃんが、『何の用?』って、たずねたとこから」

男「ほぼ、最初からじゃねーか」

男友「はは……すまん」

177: 2012/10/08(月) 17:57:45 ID:wOof./1I

男友「女友とデートの後、女ちゃんを見かけてな……」

男友「こんな時間にどうしたんだろう?と思って、ついてきたら……」

男「……そういう事ですか」

男「で? 俺を笑いに来たのか?」

男友「俺は、赤い口リコン大佐じゃない」

男友「ついでに言うと、お前は ア○ロでもないしな」

男「ハハハ……」

男友「…………」

男「…………」

178: 2012/10/08(月) 17:58:38 ID:wOof./1I

男友「フラレたな」

男「見事にな」

男友「きれいな土下座だったな」

男「お前も練習しとけ」

男友「役に立つかな?」

男「すりつぶされるのを 潰されるくらいには、減刑されるさ」

男友「お前、ホントに俺の事、なんだと思ってるの?」

男「節操無しのガノタ」

男友「俺、泣いちゃうよ?」

179: 2012/10/08(月) 17:59:20 ID:wOof./1I

男「…………」

男「……でもまあ」

男友「ん?」

男「そこそこには、いい奴かな」 クスッ

男友「……さいですか」 クスッ

男「…………」

男「お前、この後、予定ある?」

男友「うんにゃ」

男「じゃ、カラオケ、行かね?」

男友「おう、いいぜ?」

男友「80年代アニソンメドレーと洒落こもう!」

     ハハハ……

180: 2012/10/08(月) 17:59:54 ID:wOof./1I

男「…………」

男(!……そうだ) スッ…

男(…………)

     ビリ ビリ ビリ… ポイッ…

男(…………)

男友「おいおい、男。 何やってんだよ?」

男「清掃員の仕事、作ってた」

男友「一ミリも賛同できねーぞ?」

男「悪ぃ……でもな」

男「今、棄てておかないと いけない物だったから」

男友「…………」

男友「……そっか」

181: 2012/10/08(月) 18:00:39 ID:wOof./1I



2012年 10月08日……三連休の最終日。



ひんやりとした空気が、夜のとばりを包んでいた。

楽しみにしていた連休だったのに、気持ちはずっと重かった。

だが、乗り越える事は出来た。

そのおかげで、俺は少し……成長した気がした。



     おしまい

182: 2012/10/08(月) 18:05:48 ID:wOof./1I
よ、良かった。何とか20レス内に収まった……!
みなさんは、どんな三連休でしたか?
楽しく過ごせたのなら、うらやましいです。

183: 2012/10/08(月) 18:08:05 ID:/zl7q3Xo

なんという鬱エンド

引用: 【オリジナル】SS深夜秋の短編祭【部門1】