15: 2012/10/13(土) 16:07:47 ID:wM3nAdWk

ディケ「~♪~♪」 ピッポッパッ

フリット「? ディケ、何してるの?」

ディケ「お、フリット」

ディケ「いやぁ、AGEシステムを使って、ちょっと実験しようと思って……」

フリット「……AGEシステムは、おもちゃじゃないんだから」

ディケ「そこだよ!」

フリット「え?」

ディケ「AGEシステムは、確かに兵器開発のためのディバイスだ」

ディケ「でも、この技術は やがて、民間にも使われるようになる」

フリット「そ、そうかな?」



16: 2012/10/13(土) 16:08:34 ID:wM3nAdWk

ディケ「だから、これからの未来のために」

ディケ「今の内から色々 試しておくべきなんだ」

フリット「…………」

ディケ「大丈夫だって!」

ディケ「別段、おっそろしい爆弾や ドッズライフルみたいなデータを」

ディケ「入れてるわけじゃないから!」

フリット「……どれどれ?」

フリット「…………」

フリット「……ディケ」

ディケ「何だ?」

フリット「何だ? じゃないよ」

フリット「これ、携帯ゲーム機のデータじゃないか」

17: 2012/10/13(土) 16:09:33 ID:wM3nAdWk

ディケ「だ、だから、実験だって、言ってるだろ!?」

ディケ「決して、新しいゲーム機が欲しいワケじゃないから!」

フリット(ウソくせ~……)

ディケ「で、でも、フリットだって興味あるだろ!?」

ディケ「AGEシステムが、どんな進化をさせるか」

フリット「……そりゃ、まあ……」

ディケ「じゃあ、決まり! やってみようぜ!」

フリット「…………」

フリット(いいのかなぁ……)

 (ナレ)たぶん ダメだと思います。

18: 2012/10/13(土) 16:10:19 ID:wM3nAdWk

ディケ「スイッチ、オン!」 ポチッとな!

     ゴウン ゴウン ゴウン…

     プシュー…

ディケ「なんか早いな?」

フリット「モノが小さいからじゃない?」

     トテ トテ トテ…

ディケ「さぁて! どんなゲーム機になったのかな……?」

ディケ「」

フリット「? どうした? ディケ?」

フリット「」

美少女「…………」

ディケ「…………」

フリット「…………」

19: 2012/10/13(土) 16:11:11 ID:wM3nAdWk

     ゴシ ゴシ ゴシ…(目をこする二人)

ディケ「…………」

フリット「…………」

ディケ「……何で女の子が、出来るんだ?」

フリット「……僕に聞かないでよ」

美少女「…………」 パチ(目を開けた)

ディケ「!」

フリット「!」

美少女「~♪~♪~♪」

ディケ「あれ!?」

フリット「どうした? これ何の曲を歌ってるの?」

20: 2012/10/13(土) 16:12:09 ID:wM3nAdWk

ディケ「こ、これ、ソ○ーのゲーム機が、起動した時に流れる曲だ!」

フリット「! なんだって!?」

フリット「…………いったい、どういう事?」

フリット「そうだ!」

フリット「ビルダー・コントロールパネルに」

フリット「何か、表示されてるかも!」

     タッ タッ タッ…

フリット「……! あった!」

フリット「えっと……何々?」

フリット「進化形 携帯式ゲーム機搭載 自動人形……」

フリット「OMS-01 DS子(ディスコ)!」

21: 2012/10/13(土) 16:13:10 ID:wM3nAdWk

ディケ「何だよそれ!?」

ディケ「だいたい何で、女の子型のロボットになるんだよ!?」

フリット「え~と……忘れ物防止の為……?」

ディケ「アラームとかで、いいだろ!? コスパ悪すぎだぜ!?」

フリット「知らないよ! AGEシステムが、そういう答えを出したんだから!」

ディケ「…………」

フリット「…………」

ディケ「ま、まあ……確かに”進化”だけどさ……」

ディケ「予想外の所から、パンチを入れられた気分だぜ……」

フリット「……とにかく、出来てしまった物は、しょうがない」

フリット「他にどんな機能があるのか、調べてみよう……」 ピ……ピピ……

22: 2012/10/13(土) 16:14:08 ID:wM3nAdWk

フリット「……全身は合成シリコン樹脂で覆われ、実際の人間と変わらない肌ざわりを実現」

フリット「マイクロ3D映写機能を全身に装備して、遮蔽物を気にせず3D画像を写す事が……」

ディケ「……何か無駄にスゲーな」

フリット「おっこれもすごいな」

フリット「今、現在まで発売されたゲームを DS子(ディスコ)にダウンロードさえすれば」

フリット「どんな物でもプレイ可能だ」

ディケ「! そうそう! そいうの待ってた!」

フリット「でも過去作は、テレビに端子を接続しないと いけない物があるってさ」

ディケ「……AGEシステムでも カバーしきれないモノがあったか」

フリット「技術の限界だね……」

フリット「後は……」

23: 2012/10/13(土) 16:14:53 ID:wM3nAdWk

フリット「自動充電機能に、性処理機能も搭載……」

ディケ「」

フリット「」


DS子「…………」


ディケ「…………」

フリット「…………」

ディケ「ワンモア リピート」

フリット「自動充電機能に、性処理機能も搭載……」

ディケ「…………」

フリット「…………」

24: 2012/10/13(土) 16:15:43 ID:wM3nAdWk

     ダダダダダダッ!!

ディケ「こ、こら! フリット! これは、俺のアイデアで作ったんだからな!?」

フリット「AGEビルダーで作ったモノの安全性を確かめるのは、僕がやるべきだ!」

ディケ「お前には、エミリーが居るだろうが! リア充!」

フリット「性処理を頼めるわけないだろ!?」

ディケ「大丈夫だ! 必ずやってくれるって!」

フリット「じゃかましい! とっとと、その手を放せ!!」


――その時――

――フリットに、ひとつのアイデアが浮かぶ――


フリット「あ」

ディケ「おわっと!?」 ズデ~ン…

ディケ「……? フリット?」

25: 2012/10/13(土) 16:16:39 ID:wM3nAdWk

フリット「……よく考えたら、データを元に」

フリット「もう一体、作ればいいんだ!」

ディケ「!!」

ディケ「フリット! お前、天才だな!!」

フリット「しかも、外見を好きな様に改変だって可能だ!!」

ディケ「な、なんだってー!?」

フリット「まあ、そのDS子(ディスコ)も パーツを取り替えれば、可能だけどな!」

ディケ「お前、本当に天才だ!!」

フリット「よっしゃー! 作るぜー!!」 ピポパピポ!

ディケ「おお! キ○・ヤマト並みの速度!」

ディケ「じゃ! 俺はDS子(ディスコ)の具合を試してみるな!」

フリット「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 ピポパピポ!

26: 2012/10/13(土) 16:17:46 ID:wM3nAdWk




こうして……DS子(ディスコ)mkⅡを ユリンの外見で制作したフリットは

そのあまりの高性能さにうつつを抜かし、エミリーにも愛想をつかされ

ヴェイガンの事など どうでも良くなった。



地球圏は、あっという間にヴェイガンに支配され、人口は10分の1にされたが

戦争は早々に終決した……。




     おしまい




27: 2012/10/13(土) 16:19:14 ID:wM3nAdWk
終了でーす!こんな外道フリットさん、どうでしょう!?

28: 2012/10/13(土) 19:51:34 ID:cWRIAvIM
乙乙
いい意味でなかなか酷かったww

引用: 【版権】SS深夜秋の短編祭【部門】