チャロは透の犬
飼い主の透と散歩に来ていました
ところが何か手違いがあったのか 透はすでに帰りのバスの中です
一方　チャロはこの大きな公園で　ひとりぼっちになってしまいました

（学園都市　とある公園）

リトルチャロ「透…どこにいるの？」

自動販売機（ﾊﾞﾁｯ！、ｼﾞｰｶﾞｰ…、ｺﾞﾄﾝ）

リトルチャロ「あ！　優しそうなお姉さん」

御坂「…」

リトルチャロ「あの人に聞いてみよう…。ワンワン！！」

御坂「…？（誰よアイツ…みすぼらしい犬ね…）」

リトルチャロ「お姉さん　ぼくの飼い主知りませんか？」

御坂「だったら何よ…野良犬の世話ならお断りよ」

リトルチャロ「ぼく　透とはぐれちゃったんです」

御坂「（何よ、迷い犬か何か？シカトするに限るわね…こういうのは）」

リトルチャロ「ぼくチャロ！　My name is チャロ！！」

御坂「（はいはい無視無視。相手するとロクな事無いわ）」

リトルチャロ「ワンワン！！」

御坂「うっさいわねぇ！！まあ汚い！このフン、あんたの仕業ね？」

リトルチャロ「違うよ　そんなこと言わないで…」

御坂「(ﾋﾞｷｯ…）何よ、喧嘩売ってるワケ？(ﾊﾞﾁｯ）」

リトルチャロ「ぼくは　おうちに帰りたいだけだよ　お姉さん　助けてください」

御坂「…いい度胸ねぇ…。じゃあ、お望み通り保健所にぶちこんであげるわ(ﾊﾞﾁｯ)」

リトルチャロ「キャン！？」

御坂「何よ！今更逃げれるとでも思ってんの！？」

御坂が追ってきました　チャロを捕まえようとしています
走りだす自転車を見つけて飛び乗りました
しばらくすると　お店が見えてきました
チャロの　すてきな冒険が　こうして始まったのです

チャロと会話してるだと…

Episode 2 遠い龍崎家

リトルチャロ「おなかすいたなあ…」

チャロはもう腹ぺこです
交差点に差し掛かったとき　チャロは上を向いて　目を見張りました
なんてきれい！屋台がライトアップされていきます
赤ちょうちんに見覚えがありました

店員「Who do you think you are！　シッシッ！！」

リトルチャロ「入れてよ！　前にも来たんだよ」

店員「失せろ！！」

よろけながら　店の路地裏で身を休めます
そのとき…

リトルチャロ「Oh！！」

そこには黒ぶちメガネのお兄さん

（学園都市　繁華街）

？？「いやー、ここが繁華街か。やっと着いたぜ」

店員「失せろ！（シッシッシッシッ）」

？？「ってーと、とりあえずどこ行きゃいいのかね…お？なんか追い出されてる犬が…」

リトルチャロ「入れてよ！　前にも来たんだよ」

？？「あの犬は野良か…。おーい！！」

リトルチャロ「Oh！！」

？？「いやいや、そこにいらっしゃるのは学園三位の嫌われ者、(糞害：騒音）こと野良犬さんではないでしょうか？」

リトルチャロ「ぼくは野良犬じゃないよ　飼い主とはぐれちゃったの」

？？「いやいや、お前も運が悪い。捕まったら保健所行きだねえ…」

リトルチャロ「うん　さっき怖いお姉さんに追いかけられたよ…お兄さん誰？」

？？「いやどうも、おれは詠矢…詠矢空希(ヨメヤ　ソラキ）ってもんだよろしくなー」

リトルチャロ「ぼくはチャロ！　My name is チャロ！」

詠矢「あ、おいおい、ついてくるなよ！（って…この犬どうするかね…）…ちょいとチャロさん、どこから来たんだ？」

リトルチャロ「それが　わからないの」

詠矢「わからない？」

リトルチャロ「ぼくは…My owner と散歩にきてたんだけど、気がついたらはぐれちゃって」

詠矢「いやー、これは捨て犬の可能性がでてきたな」

リトルチャロ「ぼく　おうちに帰りたい…助けてください」

詠矢「いいのかねえ、公共の場でペットを、こう公然と…」

リトルチャロ「WAAAAAAAAAH！」

とうとうチャロは泣き出してしまいました

詠矢「まいったねえ…」

黒ぶちメガネの少年「ヨメヤ　ソラキ」はチャロを抱えて歩きだしました
街の灯が　後ろに揺らめき―
心安らかになったチャロは　意識を失っていきました

key expressions

おどすように言った店員の一言に注目です
「Who do you think you are？（なにさまだと思ってるんだ）」
この場合は「are you」ではなく「you are」になります
ポイント―thの発音に注意

うるせえよｗｗｗｗｗｗｗ

正直嫌いじゃない

なんて勉強になるスレなんだ

Episode 3 かけそばの思い出

しばらくして　目を覚ましたチャロ
夢ではありませんでした

詠矢「腹減ってないか？食えよ」

そのとき　チャロを前に差し出されたのはライスボールでした
チャロは　ライスボールに飛びつき食べ始めました
とても長い間　何も食べていなかったのです

（第７学区　路地裏）
店主「はーい、かけそばお待ちどう！」

詠矢「うーい、どうもー。（この犬どうするかなあ、エサも与えられてなかったみたいだし、虐待の可能性が濃厚だねえ）(ｽﾞﾙｽﾞﾙ)」

詠矢「（しかし俺のアパートペット禁止だからなあ）(ｽﾞﾙｽﾞﾙ)」

詠矢「お前、かけそばも食うか？」

リトルチャロ「…」

詠矢「どうした？かけそばは嫌いか？いやー、犬はかけそばなんか食わないよなあ」

リトルチャロ「大好きだよ」

詠矢「なら、早く食べないと麺がのびるぜ」

チャロは食べようとしますがよく見えません
目には涙がいっぱい

リトルチャロ「かけそば…透が最初に会ったときくれたんだ」

詠矢「トオル？」

リトルチャロ「ぼくの飼い主だよ　ぼく　生まれてすぐで氏にそうだったんだ」

リトルチャロ「おなかペコペコだったの　透が拾ってくれたんだ」

詠矢「ふーんでもお前、そいつに捨てられんじゃねえの？もう二度と会えないかもなあ（ｽﾞﾙｽﾞﾙ）」

リトルチャロ「え…透に二度と会えないの？」

リトルチャロ「会いたいよ　透に会いたいよぉ」

リトルチャロ「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAH！！」

突然　チャロは泣き声をあげました
困ってしまう詠矢
悲しくて泣いている子犬は　苦手なのです

詠矢「おいおい、勘弁してくれないかねえ…うるさいと店からつまみ出されるぜ。冷めないうちに食え」

リトルチャロ「うん　ありがと（ｽﾞﾙｽﾞﾙ）」

どんぶりに向かう詠矢　そのとき　チャロは感じました
詠矢のそばにいると　守られている気がすると

詠矢「ごちそうーさまー」

店主「あい、まいどー」

白井「ちょっと、そこの犬…」

Episode 4 いじわるな白井

詠矢という　心強い味方を得たチャロに　新たな出会いが訪れます
よく晴れた昼時　そば屋に大きな声が響いてきました

詠矢「あ、はい？俺のことっすか？」

白井「あなたじゃありませんの…そこの犬」

リトルチャロ「ぼく？」

白井「ジャッジメントですの！！(ﾋﾞｼｯ)」

詠矢「ジャッジメント…えーっと、確か、学園内の治安維持に努める学生で構成された組織…だったかな」

白井「お分かりなら話は早い…。ジャッジメントの権限にてこの犬を拘束します！」

詠矢「でーっ！！て、なんですかいきなり犬さらいですか！（流石にいろいろマズかったかな、学園で犬は…）」

白井「このみすぼらしい犬は保健所に連れていきます。素直に受け渡して頂けませんか？」

リトルチャロ「It's crazy girl！　この人　ぼくを追いかけたお姉さんの仲間だ」

詠矢「…」

リトルチャロ「ぼく保健所なんて行きたくないよ　助けてソラキ…」

白井「…お答えなさい！」

詠矢「…こいつの容疑は？」

白井「は？」

詠矢「チャロが拘束されるのは何の容疑だって聞いてるんだよ」

白井「…いえ、まだ罪状が確定したわけではありませんが…」

詠矢「容疑者じゃなけりゃ、任意同行にすらならねえだろう。不審者への職質レベルなら、従う必要はねえよな…」

白井「いえ、この犬には公園でフンをしたという疑いがありますわ！」

リトルチャロ「ぼくは　そんなことしてないよ」

詠矢「公園？って…もしかして、えー…チャロを追い回した人かな」

白井「そうですわ。薄汚い特徴から、先ほどお姉さまと関わったのはこの犬であることは明白！」

詠矢「そりゃ関わったかもしれんが、チャロはやってないと言ってる。因果関係が成立するか？」

白井「野良犬の戯言など聞く耳もちませんわ。捨てられた迷い犬と、ほのめかしていませんのこと？」

リトルチャロ「透はぼくを捨てたりしない　はぐれちゃっただけだよ」

詠矢「どうだったかなあ…。それに、俺はチャロの飼い主を探してる、お前はトオルを知ってるか？」

リトルチャロ「ソラキ！」

あわただしい学園都市　第七学区　路地裏―
温かい春の日差しの中で　輝いています

※歌で覚える英語のリズム

「「New York New York」」

New York New York Crowds of people fushing around
（ニューヨーク　ニューヨーク　足取り早い人の群れ）
New York New York It's the world's most fascinating
（ニューヨーク　ニューヨーク　魅惑の街　世界一）

みなさん発音に注意して歌ってみましょう

Episode 5 逃げて！ソラキ！

詠矢との飼い主探し　そこでチャロを待っていたのは？

チャロと詠矢は学園都市を歩いていました
まもなく　さっきの公園にたどりつきました

詠矢「着いたぜ、まず現場に戻る…捜査の鉄則だよなあ」

リトルチャロ「ありがとう　ソラキ！」

詠矢「とりあえず、今の段階では『聞き込み』だ」

詠矢は　次から次へと　トオルの手がかりを探して　聞き込みを始めました

詠矢「いやー、目撃者は見つからないねえ…」

リトルチャロ「ぼくがここに来たのはだいぶ前なの　透はぼくをおいて　帰っちゃったのかな…」

詠矢「いや、まだわかんないっしょ。確率的に」

リトルチャロ「ぼく　透に捨てられちゃったのかな？」

詠矢「おいおい、元気だせよチャロ」

リトルチャロ「うん！」

詠矢「（お、効果アリ…かな？）」

詠矢「あの女…？(お、結構かわいいじゃねえの。中学生ぐらいかね…)」

詠矢「ちょっといいかねえ？訪ねたいことがあるんだが…（ﾆﾔﾘ）」

佐天「はい？」

再現度高いなｗｗ

詠矢「いやー、この子犬の飼い主を探してるんだけどねえ…あんた見なかったかい？（ﾆﾔﾘ）」

佐天「やだ…痴漢…？」

詠矢「いやー、俺は飼い主のトオルを探してるだけっしょ」

佐天「きゃー！！」

リトルチャロ「お姉さん誤解だよ　ソラキはそんなことしないよ！」

警察「なんだって、痴漢だと？昼間からけしからん！」

詠矢「どおうわっ！！ヤバイヤバイ、ヤバイってマジで！」

リトルチャロ「逃げて！ソラキ！　Woh Woh！」

詠矢「あー、おれ逮捕されてるなあ…」

詠矢「うわこれどうしょうもなくね？…」

詠矢「…」

詠矢「……つまんねえ人生だったなー……」

おわり

なんだよｗｗｗ

I'm sorry。
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Good bay see you！