834: 2012/03/30(金) 18:03:06 ID:wCxLOavU0
お待たせしました( ・ω・)ノ
それでは、最終投下始めていきたいと思います。
最初から:( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)【Lv.1】

前回:( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)【Lv.19】

836: 2012/03/30(金) 18:04:24 ID:wCxLOavU0
ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書 (デジタル版SE-MOOK)
838: 2012/03/30(金) 18:05:16 ID:wCxLOavU0




( ФωФ)「2匹目の人間よ。貴様にも問おうではないか。
        我の仲間になるがいい。さすれば――――――」


( ФωФ) 「――――――世界の半分を、お前にやろう――――――」





( A ;メ)


(メ;゜ω゜)





.

839: 2012/03/30(金) 18:06:03 ID:wCxLOavU0


太い石柱が立ち並ぶ広い空間。
大きな竜を象った燭台の炎が燃え盛る。


傍らには、戦友ドクオの姿。


('A ;メ)


彼もまた、この地に辿り着いていた。




(メメ^ω^)「お前が・・・竜王かお・・・」


無論、聞かずとも解っていた。


.

840: 2012/03/30(金) 18:06:57 ID:wCxLOavU0


        ( ФωФ)



自分達の二倍はあるかという身の丈。

王たる威厳を誇示するかのような装束を纏い、竜型の杖を持つ。

首からは、大きな水晶をはめ込んだ首飾り。
その石が、ゆらゆらと青白い霊妙な微光を放っている。


そしてありとあらゆる厄災を凝縮したかのような、絶大な妖気を醸し出して。


.

841: 2012/03/30(金) 18:07:43 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「いかにも」

( ФωФ)「我がこの世界を統べし王」



( ФωФ)「――――――“ 竜王 ”――――――なり!」




(メメ^ω^)「・・・」

(メメ^ω^)「“お前にも”・・・という事は」

(メメ^ω^)「その質問を、ドクオにもしたという事かお」



('A メ)「・・・・・・」


( ФωФ)「クク・・・そうだ」


.

842: 2012/03/30(金) 18:08:37 ID:wCxLOavU0


((メメ ω )「だったら――――――」ギリッ



剣を握る力を強めて。地を蹴り駆け出す。



('A`;メ)「!!ッ まて、ブーンッッ!?」



(メ#^ω^)「ドクオと同じッ!」


全体重をのせて跳び、竜王に斬り掛かった。


(メ#^ω^)「答えだおおおおッッ!!」


.

843: 2012/03/30(金) 18:09:17 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「愚か者めが・・・」

(( ФωФ)「・・・ふん・・・!」 ギュバッ!!


(((メ;゜ω゜)))「・・・うがっ・・・ はあぉっ・・・!?」 バギッ!



凄まじい杖の一振りで、跳ね返された。
数秒ほども滞空し、床に打ち付けられる。

体の芯に衝撃が伝わり、呼吸の自由意志が奪われ、のたうつ。


((メメ; ω )) (な・・・なんて力・・・! なんて速さ・・・!)



竜王にとっては、目の前の蠅を払うかのような動作だったのだろう。

それでも、戦士のブーンですら、その一撃を完全に知覚し
回避する事は出来なかった。

生物としての規格の差に、慄然とする。


.

844: 2012/03/30(金) 18:10:18 ID:wCxLOavU0


('A`;メ)「ブーン・・・!」


側にドクオが駆け寄った。


('A`メ)《・・・ベホイミ!!》


::(メメ ω ):: ヒュウゥ

(メ; -ω-)「お・・・ おお・・・」



ドクオは、ブーンに回復呪文を施した。
ブーンの傷ついた身体に光が染み込み、みるみる内に癒えていく。


.

845: 2012/03/30(金) 18:10:58 ID:wCxLOavU0


(メ; ^ω^)「こ・・・これは・・・!」


体に、力が涌いてくる。
先刻までの苦痛が嘘のように消えて、活力が漲(みなぎ)る。

外傷は消え、流血は止まり。
強烈な吐き気もなくなった。全身に血が戻ったようだ。

完全に治癒された訳ではないが、
それでも先程までの、呼吸すらままならない状態から脱出した事で、
ブーンの肉体は歓喜にうち震える。


::(-A メ):: 《ベホイミ・・・》


ドクオは、自身の傷も回復の魔法で癒す。


.

846: 2012/03/30(金) 18:11:52 ID:wCxLOavU0


(メ ^ω^)「ドクオ・・・」


('A`)「ブーン、よくここまで来た」

('A`)「お前なら・・・きっと生きてここまで辿り着くと思っていたぞ」


二人は、竜王の動きを警戒しながら会話する。
言葉を交わしながらも、武器を構え、視線と気は常に竜王の方へ。



(メ ^ω^)「ドクオもここまで・・・来たんだおね」

('A`)「ああ・・・なんとかな」



.

847: 2012/03/30(金) 18:12:44 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「ほう・・・貴様等は、知己の間柄であったか」

( ФωФ)「ここまで偶然辿り着いた者同士が、傍輩(ほうばい)であったとはな」

( ФωФ)「強者は強者を知る、というところか。ククク・・・」


(メ ^ω^)

('A`)



( ФωФ)「よもや、我の眼前に、人間を二匹も立たせる事になるとはな」

( ФωФ)「四天王などとは言いつつも、所詮は烏合の衆であったか・・・」

( ФωФ)「使えぬものどもよ・・・」


(メ ω゜)

('A )


.

848: 2012/03/30(金) 18:13:43 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「さりとて、たかが人間の一匹や二匹が増えようとも同じ事・・・」

( ФωФ)「やはり信じられるのは、我が力のみという事か」

( ФωФ)「くるがいい。脆弱な人間どもよ」


( ФωФ)「王の王たる所以を、その魂に焼き付け――――――」


( ФωФ) 「――――――そして絶望の中で、氏ぬがいい!」




    ビリビリッ ((メ  ω )) 「・・・ッッ!!」 (('A )) ビシビシッ


.

849: 2012/03/30(金) 18:15:12 ID:wCxLOavU0


竜王は、その装束を翻す。
凄まじいオーラが突風のように、ブーンとドクオに吹き付けられる。

そして一歩ずつ、こちらへ近づいて来る。


しかし、後退はしない。たじろぎはしない。



(メ ^ω^)

('A`)



戦士達はその気迫を、真正面から受け止められるほどに成長したのだ。


真っすぐに。 逸らさずに。 


自分たちの運命を、受け入れるように。


.

850: 2012/03/30(金) 18:16:38 ID:wCxLOavU0


('A`)「ブーン」

(メ ^ω^)

('A`)「兎に角にも、このタイミングでお前と合流できたことは、神が与えた僥倖(ぎょうこう)だ。
    これ以上ない、絶妙の好機・・・光明が見えてきた」

(メ ^ω^)


('A`)「勝機が到来した。俺一人じゃ無理だったが・・・」


('A`)「お前となら・・・・・・超えられる。 超えられるはずだ」

(メ ^ω^)「ドクオ・・・」


(メ ^ω^)「やるお・・・ 二人で・・・!」

(メ ^ω^)「ドクオと一緒になら、きっとあの怪物を打ち倒せるお・・・!!」


('A`)「ああ・・・!」


.

852: 2012/03/30(金) 18:17:34 ID:wCxLOavU0


竜王と、二人の戦士の距離が、ゆっくりと縮まってゆく。


そして――――――





(♯ФωФ) 「 クウ ウウ ゥゥウ ウアァ ア アァアアッッ!! 」




(メ#゜ω゜)「はああああッッ!!」


('A`#)「おおおおおッッ!!」



.

853: 2012/03/30(金) 18:18:57 ID:wCxLOavU0
6:43:13


ブーンが、突撃して竜王との間合いを詰める。

先ほどは一撃で跳ねられたものの、活力が戻った今、
己の最高の力を奮える。最高の速度で動ける。


(((メ#゜ω゜)「おおおおっッ!!」 ビヒュヒュッ!!

((( ФωФ)「フウゥン!!」 ガキッ!!



ブーンの剣の連撃を、竜王は杖で受ける。


((メ#゜ω゜))「ぐゥッ!!」


その一撃の重みは、斬り掛かったブーンの身体を痺れさせる。

しかし、尚も果敢に連撃を繰り出してゆく。


.

854: 2012/03/30(金) 18:19:59 ID:wCxLOavU0


ブーンが、突撃して竜王との間合いを詰める。

先ほどは一撃で跳ねられたものの、活力が戻った今、
己の最高の力を奮える。最高の速度で動ける。


(((メ#゜ω゜)「おおおおっッ!!」 ビヒュヒュッ!!

((( ФωФ)「フウゥン!!」 ガキッ!!



ブーンの剣の連撃を、竜王は杖で受ける。


((メ#゜ω゜))「ぐゥッ!!」


その一撃の重みは、斬り掛かったブーンの身体を痺れさせる。

しかし、尚も果敢に連撃を繰り出してゆく。


.

855: 2012/03/30(金) 18:20:56 ID:wCxLOavU0


('A`)《ベギラマ!!》


((::::: ωФ))) 「むぅ・・・ん・・・ッッ」 ズズン!



後方から、ドクオが呪文で支援する。
前線にブーンが立つ事で、心置きなく呪文の解放に専念できる。


((メ#゜ω゜)「ふぅおおッッ!!」


魔法による援助があるおかげで、
多少押されたとしても、全力で剣を振るえる。


.

856: 2012/03/30(金) 18:22:06 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「くっ・・・」

((( ФωФ))「ガアアアッッ!!」ブオンッ!!


((((((メ# ω ))))「あぎっ・・・!!」ドガァッ


('A`)《ベホイミ!!》


::(メ# ω ):: 「う・・・・・・」

((メ#゜ω゜)「・・・・・・ぉぉおおおおッッ・・・!!」


(♯ФωФ)「ぬうぅうん・・・!!」



ブーンとドクオは、二身一体となって、竜王に立ち向かう。



        (メ#゜ω゜)    ('A`#)



.

857: 2012/03/30(金) 18:23:27 ID:wCxLOavU0


美しくすらあるリズムで。
これ以上ない、完璧な連携。


飛び抜けた身体能力で剣術を振るい、前線に立つブーン。


          (メ#゜ω゜)


何者よりも優れた魔術を使い、後方から支援を送るドクオ。


            ('A`#)



互いが互いの弱さを補い、そして個々の強さを完璧に引き出してゆく。

各々に研ぎ澄まされた実力がある。

そして、信頼がある。

あいつになら、自分の命を預けられる。
だから、自分の全力を発揮出来る。


.

858: 2012/03/30(金) 18:25:04 ID:wCxLOavU0



       ((メ#゜ω゜))           (('A`#))



すべてのパズルのピースが揃ったかのように。

こうなる事が、まるで運命で定められていたかとでも言うように。

二人の呼吸は完全にひとつになった。




――――――だが。


.

859: 2012/03/30(金) 18:26:56 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「く・・・」

( ФωФ))「しゃらくさい・・・・・・」 ドウッ!


(((メ; ω )))「ぐくぅおッ・・・!!?」



凄まじい杖の一振りを喰らう。

地面に叩き付けられ、反動で撥ね飛ばされる。
ただの一撃で、骨の折れる音が肉に伝う。

その攻撃力は、あのジョルジュの鉄拳を彷彿とさせる。
いや、それ以上の破壊力か。

血の味が喉からせり上がり、噴出する。


.

861: 2012/03/30(金) 18:29:05 ID:wCxLOavU0


('A`;)「ブーン!! 《ベギラ・・・


( ФωФ) 《小癪だといっておる・・・!!》 カッ!


((((( A;メ))) 「ぐは・・・ッッ!!」ドゥンッ!!



竜王の放つ呪文の爆熱は、
ドクオの魔法を相頃し、さらに余力をもってドクオの身を吹き飛ばした。

連携の基盤が崩れかける。


.

863: 2012/03/30(金) 18:30:55 ID:wCxLOavU0


(メ; ω )「ど・・・ク・・・ 」


(( ФωФ)「か弱い・・・か弱い・・・」


竜王の踏みつぶし、蹴り。
広い空間の、天井近くまで突き上げられ、落下する。


(((メ#゜ω゜))「ああああがはぁっ・・・!!」


.

864: 2012/03/30(金) 18:32:05 ID:wCxLOavU0


相手は、竜王。


( ФωФ)


あのロトの勇者をも打ち破った、世界最強の魔族。
この熟練の二人の戦士をして、なお痛撃を与えるに至らず。




( A;メ)(つ、強い――――――強過ぎる・・・)

( A;メ)(俺とブーンの二人掛かりでも・・・まるで子供扱い)

( A;メ)(肉体の強さも、魔力の格も・・・俺達とはレベルが違う・・・)

( A;メ)(ここまで差があったなんて・・・)

( A;メ)(俺の魔力も、尽きかけてきている・・・)

( A;メ)(つけいる隙が・・・無い――――・・・)


.

865: 2012/03/30(金) 18:33:43 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「クックック・・・」

( ФωФ)「クハッハッハッはっは・・・・・・!!」


( A ;メ)


(メメ; ω )



( ФωФ)「貴様ら人間の力など、たかが知れておる・・・」

( ФωФ)「人間どもから奪い取った、この“光の玉”の力をもって、
        我の力は、まさに極限まで引き上げられておる・・・」

( ФωФ)「あのロトの勇者と相対したときよりも・・・」

( ФωФ)「何倍も・・・ 何十倍もな・・・!!」


.

866: 2012/03/30(金) 18:36:19 ID:wCxLOavU0


竜王は、首から下げる水晶をゆるりと撫でた。
水晶がそれに呼応するように、禍々しい紫光に染まる。


( ФωФ)「我は帝王、この世界に君臨すべき覇王なり」

( ФωФ)「ロト無き今、もはや我に敵うものなど、この世には存在せんのだ。
        貴様ら程度がどう歯向かおうともな・・・」

( ФωФ)「確かに人間の範疇で見れば、貴様等は比類なき力を持つのであろう」

( ФωФ)「我を討つ為に、氏ぬほどの鍛錬をした事も、理解(わか)る」

       
( ФωФ)「だがその力も・・・」


.

867: 2012/03/30(金) 18:38:14 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「  この竜王の前には、児戯、無力!!  」


( ФωФ)「貴様らのこれまでの人生など――――――」


( ФωФ) 「  我の力の前には、無為そのものよ!!クハハハハハ・・・!! 」




( A ;メ)


(メメ ω )


.

868: 2012/03/30(金) 18:40:41 ID:wCxLOavU0


(メメ ω )「・・・・・・じゃない・・・」


((メメ ω )「無為なんかじゃ・・・ 無いお・・・!」ユラ...



( ФωФ)


( A ;メ)「ブーン・・・」




震えながら、剣を頼りに立てて、ブーンは立ち上がる。



((メメ# ω )「無駄なんかじゃ・・・ないんだお・・・!」ユラ...



.

869: 2012/03/30(金) 18:42:18 ID:wCxLOavU0










ξ゚⊿゚)ξ『すごいわね・・・ブーンって』

( ^ω^)『おっ?』


.

870: 2012/03/30(金) 18:43:17 ID:wCxLOavU0


ξ゚⊿゚)ξ『自分の為、じゃなくて・・・“誰か”の為に、貴方は旅をしているんだから』

( ^ω^)『お・・・そうかお?』

ξ゚⊿゚)ξ『そうよ。大抵の人間は・・・皆誰だって、自分の為だけに生きているわ』

ξ゚⊿゚)ξ『他人の為に生きられるほど・・・人は強くないもの』

( ^ω^)『どうだろうかお・・・』

ξ゚⊿゚)ξ『いいえ、強いわ。きっと、誰よりも』


ξ゚⊿゚)ξ『だから私、祈るわ。貴方の為に』


( ^ω^)『ツン・・・』


.

873: 2012/03/30(金) 18:45:00 ID:wCxLOavU0


ξ゚⊿゚)ξ『貴方が他の誰かの為に戦うというなら、私は、“貴方”の為に』

ξ゚⊿゚)ξ『ブーンが傷つき果てないように・・・その願いを成就できるように』

ξ゚⊿゚)ξ『貴方の為に、毎日祈りを捧げるわ』

ξ゚⊿゚)ξ『それが、私が祈りが誰かの為になるって事になるんだと思う』

ξ゚⊿゚)ξ『ブーンのように・・・わたしも強くなりたいもの』


ξ゚⊿゚)ξ『私だけじゃないわ。貴方に関わった全ての人が』

ξ゚⊿゚)ξ『貴方に・・・願いを、希望を託しているはずよ。きっと』


( ^ω^)『・・・・・・』


ξ゚⊿゚)ξ『それでも・・・実際に剣をとって戦うブーンとは、
      比べる事なんてできないけれど・・・』

ξ ⊿ )ξ『許してちょうだい・・・祈る事だけしかできない、この私を・・・』

( ^ω^)『ツン。許すだなんて、とんでもないお』


.

876: 2012/03/30(金) 18:48:08 ID:wCxLOavU0
すいません、>>873は訂正です。修正前のはっちった
×ξ゚⊿゚)ξ『それが、私が祈りが誰かの為になるって事になるんだと思う』
○ξ゚⊿゚)ξ『それが、私の祈りが誰かの為になるって事になんだと思う』

877: 2012/03/30(金) 18:48:48 ID:wCxLOavU0



( ^ω^)『ツンの気持ち・・・確かに受け取ったお』


( ^ω^)『ツンの祈りを、きっとブーンの強さに変えてみせるお!』




ξ*゚⊿゚)ξ『ブーン・・・』


ξ*゚⊿゚)ξ『――――――ありがとう』



( ^ω^)



.

878: 2012/03/30(金) 18:50:12 ID:wCxLOavU0



(メメ ω )「無駄なんかじゃ決してないお・・・」

(メメ ω )「ブーンの人生も・・・ ドクオの人生も・・・!」

(メメ ω )「無駄な命なんて、決して在りはしないんだお・・・!」

(メメ ω )「託されて、受け継いで・・・ここまでやってきた・・・」


(メメ ω )「沢山の誓いと・・・屍を超えて・・・・・・  ブーン達はここに立っているんだお・・・!」


( A メ)


――――――――――――――――――――――――――――――



       (,,゚Д゚)
            (*゚ー゚)      ( ゚∀゚)
   J( 'ー`)し
               ( ´∀`)       ζ(゚ー゚*ζ
        川 ゚ -゚)          ( ・∀・)



――――――――――――――――――――――――――――――


.

879: 2012/03/30(金) 18:51:52 ID:wCxLOavU0


(メメ ω )「その人達の想いをも、命をも・・・意味が無いものだったなんて言わせないお・・・」

(メメ ω )「竜王――――――おまえは――――――」




(メ# ω ) 「  ブーン達が!絶対に!!」


(メ# ω ) 「――――――倒してみせるお!!!!」


( A メ)



( ФωФ)


.

880: 2012/03/30(金) 18:54:00 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「ふ・・・何を戯れ言を」

( ФωФ)「例え貴様等にどんな過去があったとしても・・・」

( ФωФ)「今、ここで貴様等が、劇的に強くなる訳でもあるまい・・・」

( ФωФ)「弱者の遠吠えに過ぎぬ――――――」



( A#メ) 《 ベギラマ――――――!! 》


((((::::::: ωФ)))) 「ぬうっッ!!?」ズズゥン...!!

((::::::: ωФ))「む・・・・・・っ」


((((メ#゜ω゜)「うおおおあああああッッ!!」


.

881: 2012/03/30(金) 18:56:07 ID:wCxLOavU0


( ;ФωФ)「ぐ・・・!?」ギィン!!


( A#メ)) 《はあああああっっ!!》


((メ#゜ω゜)「おおおおおおッッ!!」



( ;ФωФ)(く・・・バカな・・・こいつら・・・)

( ;ФωФ)(先刻より疲弊しているはず・・・なのに動きが良くなって――――――)


.

882: 2012/03/30(金) 18:56:56 ID:wCxLOavU0


そうだ。

俺達は、負けられない。



( A メ)



絶対に負けられないんだ。

誓いを交わした人々の為に。


.

883: 2012/03/30(金) 18:58:17 ID:wCxLOavU0


(゚、゚トソン『再びまた、ここに会いにきて頂きとうございます』



( A メ)《俺は・・・ 俺は・・・・・・ッ》



(*゚∀゚)『ぜったい、ぜったい~~~~~~ぜったい、もどってきて!』



( A メ)《この世界の為に・・・! 自分が帰るべき場所の為に・・・・・・!!》



川メ; -;) 『   竜王を・・・・・・  たお・・・  して・・・・・・   』



( A#メ)《あいつらとの、約束の為に――――――俺達は・・・・・・勝つ・・・!!》



.

885: 2012/03/30(金) 18:59:52 ID:wCxLOavU0


ドクオは、あらん限りの魔力を振り絞る。

全身全霊をかけて。


( A#メ)《ハァッ、ハァッ・・・!!》



ここまで辿り着くまでにも、多くの魔力を消耗した。

残りわずかのエネルギーを、凄まじい勢いで放出する。

魔力は、どんどん失われてゆく。

苦しくなってきた。意識が眩みもする。

それでも止まらない。

止められない。


.

887: 2012/03/30(金) 19:01:50 ID:wCxLOavU0


((((( ;ФωФ))))「ぐううううッッ!!」


その魔力の解放は、ドクオ自身の魂の叫び。

己が誓いに対する、力の限りの咆哮。



::(( A#メ)):: (!!) ドクンッ



ドクオのしている、首飾りが、光を放つ。
身体に、エナジーが注がれ、満ち満ちてくる。

温かい、優しさを帯びた力が流れ込む。



(( A メ))(これは――――――!!)


.

888: 2012/03/30(金) 19:03:38 ID:wCxLOavU0


――――――――――――――――――


       川 ゚ -゚)


――――――――――――――――――



(( A メ))(――――――ありがとう)






首飾りの力を吸収したドクオは、更なる力を解放する。
流星のように、呪文の閃光が降り注いだ。


.

889: 2012/03/30(金) 19:05:35 ID:wCxLOavU0


((((メ#゜ω゜)「はああああおおおおッッ!!」

( ;ФωФ)「ぐがぁ・・・ッ」


少しずつ、押している。

ドクオの呪文が隙を与え、ブーンの剣撃が命中し始める。
竜王の肉体に、ダメージが蓄積してゆく。



(((((♯ФωФ)))) 「――――――かァッッ・・・!!」ドゥッ!!



((メ# ω ))「くぅッ・・・!」

(( A#メ))「うおおッっ・・・」


竜王の魔力の発散により、ブーンとドクオは吹き飛ばされる。


.

890: 2012/03/30(金) 19:07:29 ID:wCxLOavU0


( ФωФ)「く・・・」

( ФωФ)「・・・なるほど。貴様等の力・・・見誤っていたと認めよう」

( ФωФ)「ニンゲン“如き”とは言えぬ。流石、ここまで辿り着く猛者である」

( ФωФ)「貴様等のその執念に対して――――――」


(( ФωФ))「我も全力を出して戦おうではないか・・・・・・」ビキッ...



竜王の持つ邪悪なる魔の気配が歪み、さらに禍々しいものへと変貌してゆく。

正視しているだけで、精神が崩壊しそうなほどの圧力(プレッシャー)を放ちながら。


そして、その肉体が隆起し――――――


.

891: 2012/03/30(金) 19:09:20 ID:wCxLOavU0


(メ#^ω^)

(メ#^ω^)「ドクオ・・・ここからが本番だお・・・」


('A`メ)「ああ・・・・・・」



((((((;;::;:;:ω;;:;;:)))))) 「グギャオオオォオォオオォオオオオ!!」ベキバキ






('A`メ)「・・・ブーン、聞いてくれ」

(メメ^ω^)


.

892: 2012/03/30(金) 19:10:16 ID:wCxLOavU0


('A`メ)「俺には、奴を倒す事のできるかもしれない秘術がある」

('A`メ)「だが今の俺には、それを放つには少々時間がかかる・・・」

(メメ^ω^)「・・・・・・」


('A`メ)「それを用意している間・・・援護は出来ない」

('A`メ)「ブーン、頼む。 何とか、その時間を稼いでくれ」

('A`メ)「そうすれば、俺が奴に極大の魔法をぶつけてやれる・・・・・・!!」


(メメ^ω^)「・・・わかったお、ドクオ」

(メメ^ω^)「全力で、竜王(あいつ)を止めにいくお。だから・・・」

(メメ^ω^)「ブーンを信じて・・・・・・その技の力を溜めてくれお・・・!」


.

893: 2012/03/30(金) 19:12:36 ID:wCxLOavU0


:('A メ): 「ブーン――――――」

::( A#メ):: 《頼むぜ・・・・・・!!》




          「グルルルゥゥウウううぅぅ・・・・・・」





ミミ♯ФωФ彡 「ゴアアアアアァァアアアァアアアアアアアアア・・・・・・!!」





(メ#゜ω゜)


::( A#メ)::


.

894: 2012/03/30(金) 19:15:41 ID:wCxLOavU0






三*(‘‘)* 『ハインねえちゃん!!』 ドバーン!


((( ;゜ω゜)『どぅるぉあお!』ビクッ

((从; ゚∀从『うきょーーーーっっ!』 ビククッ


*(‘‘)* 『おねえちゃん、おべんとうください!あれ?ブーンにいちゃん!』


( ;^ω^)『ひ、久しぶりだおヘリカルちゃん』

*(‘‘)* 『いまふたりくっついてなかったー?』

( ;^ω^)『くくくくっついてないおうおうお!』

从; ゚∀从『どきどきどきどき!』


.

895: 2012/03/30(金) 19:18:14 ID:wCxLOavU0


*(‘‘)* 『ブーンにいちゃん、あそんであそんで!』

( ^ω^)『おお・・・ヘリカルちゃんは、いつも元気でいいおね』


从 ゚∀从『ヘリカル。今日は園の皆とピクニックだろ?
      ブーンと遊んでる暇は無いんじゃないのかい?』

*(‘‘)* 『そう!楽しみにしてたの』

从 ゚∀从『お弁当、出来上がってるよ。さ、もっていき』 ハイヨ

*(‘‘)* 『ありがとう!いってくる!』 トッタタ



( ;^ω^)『稲妻のように現れて去っていったお』

从 ゚∀从『今日は、園の方の計らいで、しばらくぶりのピクニックなんだ』

( ^ω^)『園』

从 ゚∀从『ヘリカルは、孤児なんだ』

( ^ω^)『養護施設かお・・・』

从 ゚∀从『ああ』


.

896: 2012/03/30(金) 19:20:50 ID:wCxLOavU0


从 ゚∀从『あいつは、まだ赤ん坊の頃に両親を魔物に殺されたんだ』

从 ゚∀从『頼れる親類もいなかったから、仕方なく施設に入ったんだけど』

从 ゚∀从『あいつの両親とアタシの家族も付き合いがあったからね。
      ときどき、飯作ったりしてやってるんだ』

从 ゚∀从『あいつなりに明るく生きてはいるけど、やっぱり親みたいな存在が欲しいんだ。
      アタシのところに、しょっちゅうやって来る』

( ^ω^)『・・・・・・』


从 ゚∀从『無情なもんだよ。こんな時代に生まれついて』

从 ゚∀从『あの娘は、青空の色すら知らないんだ』

( ^ω^)『あ・・・そういう世代かお』

从 ゚∀从『ああ』


.

897: 2012/03/30(金) 19:21:48 ID:wCxLOavU0


从 ゚∀从『アタシたちだって、久しく見てない』

从 ゚∀从『青空の景色の美しさなんて・・・もう、忘れかけちゃってるよ』

从 ゚∀从『みせてやりたいな。あの娘にも』

从 ゚∀从『 綺麗な、青空をさ・・・ 』

( ^ω^)



( ^ω^)『ハインさん』

( ^ω^)『いつかまた絶対に、青空を見る時がきますお』


( ^ω^)『陽の光の温かさを・・・ブーンが取り戻してみせますお!』





.

899: 2012/03/30(金) 19:23:33 ID:wCxLOavU0


ミミ ФωФ彡「グオオオぉ――――――」


ミミ ФωФ彡))「ふぬぅうん・・・・・・!!」ドゴォッ!!


((((メメ# ω )))「ぐあッ・・・!」ドカッ!!

((メメ# ω )) (ぐ・・・)



ついに竜の形態へと変化した竜王。

漆黒の鋼の鱗。 遥かに見上げる巨体。 先刻にも増して凄絶な妖気。

ひとつの身を振る攻撃だけで、体重をのせ盾で受けてなお、
簡単に弾き飛ばされる。その一撃は、途轍も無く重い。


.

900: 2012/03/30(金) 19:25:00 ID:wCxLOavU0


(((メメ# ω )))「くおぉ・・・・・・!!」ドゥッ


防御に徹する事でなんとか保っている。
攻撃をする必要はない。

例え一撃で弾き飛ばされても、すぐに起きて向かっていく。
盾を構え剣を振り、敵の注意をこちらに向けさせるのだ。



(((メメ# ω )))「がっ・・・・・・」バギィッ



::( A;メ):: (ブーン・・・!)


.

901: 2012/03/30(金) 19:26:36 ID:wCxLOavU0


起き上がる度に、敵の打撃で吹き飛ばされる。

被弾の度に、軋み、骨が折れ、肉が裂け、血を吐く。
それでも、ドクオからの呪文の支援は無い。


この身一つで、全てを耐えて受けきらねばならぬ。



ミミ ФωФ彡「ふしゅるる・・・」


(メメ# ω )(ぐ・・・あ――――――)




しかし、絶対に後ろには通すものか。

攻撃は、すべて自分のこの体で塞(せ)き止める。
ドクオの呪文の用意が整うまでは、断じて邪魔はさせない。

それが、今の自分の使命だからだ。


.

902: 2012/03/30(金) 19:27:48 ID:wCxLOavU0


ミミ ФωФ彡

ミミ ФωФ彡「貴様等・・・何か企んでいるな・・・」



(メ# ω )

::( A;メ)::



ミミ ФωФ彡「さっきから後ろのニンゲンからの攻撃が来ぬ・・・」

ミミ ФωФ彡「剣の戦士ばかりが前に出て耐えているのみ」

ミミ ФωФ彡「そして奥の者から感じられる魔力の高まり・・・」


ミミ ФωФ彡「何かを小細工を――――――したためているな・・・」



ばれた。


.

903: 2012/03/30(金) 19:29:17 ID:wCxLOavU0


(メ# ω )「く・・・」

((メ#゜ω゜)「・・・くおぉおおおっ!!」


ミミ ФωФ彡「・・・しゃらくさい!!」バギィッ!!

((((メ# ω ))))「がぁハァッ・・・!!」



横薙ぎの尾振りで、横方へ大きく弾かれる。
距離をつくられてしまった。

その隙に、竜王がドクオの方へ向かっていく。



((メ# ω )) (ぐああ・・・ど・・・)

((メ# ω ) (ドクオ――――――!!)


.

904: 2012/03/30(金) 19:30:00 ID:wCxLOavU0


ミミ ФωФ彡「グオオオアアァァアアア・・・・・・!!」


::( A メ):: 「ブーン・・・よくやった・・・」

::( A メ):: 《おかげで体勢が――――――整ったぜ》


ドクオの体が、強烈な魔力を帯びて光を放つ。 そして。






ミミ; ФωФ彡「――――――ッ!!?」



('A`#) 《   ベ   ギ   ラ   ゴ   ン   !!   》




竜の体が、閃熱の射砲に呑まれた。


.

905: 2012/03/30(金) 19:32:11 ID:wCxLOavU0


((((((((ミミメ; ωФ彡))))))) 「ぐごおあああ ああ あ・・・・・・!?」 ズズズドドォ...!!



直撃。


衝撃で、辺りに凄まじい鳴動と突風が起きた。

まともに受けた竜王の体は、光に押され吹き飛ばされる。
石柱を砕きながら、反対側の壁に激突した。

壁が崩れ、煙が舞う。


.

907: 2012/03/30(金) 19:33:51 ID:wCxLOavU0


(メ;゜ω゜)「お・・・おおおっ・・・!?」


i!('A;メ)i 「ふぅッ・・・ふう!」ガクッ


(メ;^ω^)「ドクオ・・・!大丈夫かお!」


ブーンも、ふらつきながらドクオの側に。



('A;メ)「ああ・・・俺は問題ない。それよりお前は大丈夫か?」

(メ;^ω^)「こっちも何とかだお!」


(メ;^ω^)「とんでもない威力だお・・・!」

(メ;^ω^)「ドクオ・・・やっぱりお前は凄い奴だお!」


.

910: 2012/03/30(金) 19:35:43 ID:wCxLOavU0


('A メ)「・・・・・・」

('A メ)「いや・・・ブーン・・・」

::('A;メ)::「体勢を整えろ・・・まだだ・・・」



::('A;メ)::「  まだ、終わっちゃいないッッ・・・!!  」



((メメ;゜ω゜)「!!」


.

911: 2012/03/30(金) 19:37:25 ID:wCxLOavU0



ミミ♯メ;;ФωФ;彡 「  キャギャオオ オ ォオ ォオオオ・・・!!  」



黒煙の中から、竜王が突進してくる。



(メメ;゜ω゜)(ば、ばかな・・・アレをくらってまだ・・・!)

::('A ;メ):: 「くっ!ブーン、もう一度だ!はや――――」

ミミ♯メФωФ彡「ガアアアァァアアアッッ!!」

::('A ;メ):: 「!!」



(メメ;゜ω゜)「!!ど、ドクオ」


(((メメ; ω ))) 「危ないッ!!」バッ

::('A;メ):: 「くぉ・・・っ!?」


.

912: 2012/03/30(金) 19:38:48 ID:wCxLOavU0


竜王の突進がドクオに照準を合わせ、目掛ける。
咄嗟に、ブーンはドクオを突き飛ばした



(((メ#;゜ω゜)「ぐあ  メキョ


代わりにブーンが突進に飲み込まれた。
竜王と一緒の勢いのまま、突き転がされる。


::('A;メ):: 「ブーンっっ!!」


.

914: 2012/03/30(金) 19:40:16 ID:wCxLOavU0


ミミ♯メФωФ彡「グルルルル・・・・・・!!」

((メメ# ω )「あああああああああッッ・・・!!」メキメキョ


竜王の鋭い爪が、ブーンの腕に食い込み血が吹き出る。

ブーンは体ごと持ち上げられ、竜王に捕まえられた。
竜王は、見よがしにブーンをドクオへ突きつける。



::('A;メ)::「う・・・」



ミミメФωФ彡「尚も魔力を蓄積しているな・・・先ほどの術だろう」

ミミメФωФ彡「確かに凄絶な技であった・・・」

ミミメФωФ彡「しかし、それを放てば、この者にも直撃するぞ。我はこいつを盾にする。
          そうすれば、間違いなくこいつは氏ぬ」

((メメ# ω )「ぐああ・・・あッ!!」メキメキ

ミミメФωФ彡「こいつの命が惜しければ、その術の解放を止めるのだ・・・!!」


.

916: 2012/03/30(金) 19:41:54 ID:wCxLOavU0


::('A;メ)::「く・・・」

::('A;メ)::(まずい・・・魔力の充填が完了しつつある・・・)

::('A;メ)::(このままだと、放出してしまう・・・が、ここで充填をやめたところで・・・!)



((メメ# ω )「・・・・・・!!」


(メメ# ω )「構わんお・・・」

(メメ# ω )「ドクオ、撃てお。撃つんだお・・・!」



ミミ♯メФωФ彡「!」



(メメ# ω )「ブーンなら・・・大丈夫だお・・・ だから・・・思い切り・・・ やってやれお・・・!」


::('A;メ):: (ブーン・・・・・・!!)


.

917: 2012/03/30(金) 19:43:14 ID:wCxLOavU0


ミミメФωФ彡「クク・・・馬鹿な・・・できるはずは無い」

ミミメФωФ彡「ニンゲンというものは、何故だか知らんが、陳腐に馴れ合い、
          仲間の命を見捨てられん種族らしいからな・・・!」

ミミメФωФ彡「我がニンゲンというものを研究した結果、どいつもがそうだった・・・
          クーの報告でも、そのように言われておった・・・」

ミミメФωФ彡「貴様らニンゲンには、できまい・・・



(メ#゜ω゜)「ドクオ!!撃てお!!撃つんだお!」


(メ#゜ω゜)「ブーンに構わず、撃ってくれおおおおおお!!」



ミミメ;ФωФ彡「な・・・」


::( A ;メ)::


.

918: 2012/03/30(金) 19:44:35 ID:wCxLOavU0


::( A ;メ):: 「・・・・・・」

::( A メ):: 「ブーン・・・!」

::( A メ):: (お前の覚悟――――――)


::( A メ):: 「受け取った・・・!!」




('A`#メ) 《  ・・・・・・うおおおおッッ! ブーーーーーーンンッッ!!  》 カッ!!



ドクオは、放った。 躊躇無く、全力を込めて。




ミミメ;ФωФ彡「ば・・・ッ!?」

(メメ# ω )「ハァッ、はぁッ!!」


.

919: 2012/03/30(金) 19:45:55 ID:wCxLOavU0


( ・∀・)『おいおい、どうしたんだい。怖じ気づいちまったのかい?』


(メメ; ω )(・・・モララー)



(メメ; ω )(モララー・・・ 君はあのとき・・・すべてを覚悟していたのかお・・・)






(メメ  ω )「モララー・・・ 君の勇気を・・・!」


(メメ# ω )「 今! ブーンに!! 」


((メ#゜ω゜)づ 「――――――分けてくれおおおおおおおおおおおッッ!! 」



.

921: 2012/03/30(金) 19:47:24 ID:wCxLOavU0


ミミメ;ФωФ彡「!!?」


竜王の爪が肉に食い込み、がっしりと掴まれている。
そこにブーンは、渾身の力を込めて剣を振り下ろした。



腕を、切り落とす。


竜王の腕ではない。


自分の腕だ。



.

924: 2012/03/30(金) 19:49:15 ID:wCxLOavU0


ミミメ;ФωФ彡「な・・・」


腕からブーンの体が隔絶し重みが抜けた事で、一瞬気がとられる。



(メメ# ω ),.; 「おおッ・・・!」ブシュウッ

ミミメ;+ωФ彡 「くっ!?」


ブーンの腕から噴出する血が、竜王の視界を奪う。
そして、ブーンは落下しながら竜王の体を蹴り、反動で跳んだ。


.

926: 2012/03/30(金) 19:50:22 ID:wCxLOavU0


ミミメ;ФωФ彡「う・・・」

ミミメ;ФωФ彡「――――――は!!?」


竜王の目の前に迫りくる、熱。



(((((ミミメ; ;;; ω: ;;彡)) 「・・・・・・グォオオオオオおおおおッッ」 ズドドドドァッ!!!



二発目の、ベギラゴン。

再び竜王の巨体は吹き飛ばされる。


.

928: 2012/03/30(金) 19:51:40 ID:wCxLOavU0


::('A`;メ):: 「ブーンッ 大丈夫かっ!!」


ドクオは、すぐに魔力を充填しながらも、ブーンに駆け寄る。



(メメ#゜ω゜)「う・・・ぐ・・・あぐ・・・!」


腕の切断面に、炎の剣を振り、押し付ける。
激痛と、ジュウと肉が焦げる臭い。

止血はこれでいい。


::('A`;メ):: 「ブーン!」

(メメ# ω )「だ・・・大丈夫だお・・・!」


.

929: 2012/03/30(金) 19:53:14 ID:wCxLOavU0


左腕を失った。

これによって盾を構える事が出来なくなってしまったが、かまわない。

盾が必要になるというのであれば、自分の肉体を盾にして、
竜王に対する攻撃手段の要であるドクオを守ればいいだけだ。

それよりも、竜王にダメージを与えたという大きな功績が残る。



(メメ ω )(・・・・・・)


――――――――――――――――――


       从 ゚∀从


――――――――――――――――――



(メメ ω )(ハインさん・・・すいませんお)

(メメ ω )(包丁・・・握れなくなってしまいましたお・・・)


.

930: 2012/03/30(金) 19:54:47 ID:wCxLOavU0


::('A メ):: 「ブーン・・・まだ気を抜くなよ・・・」

(メメ ω )「わかってるお、ドクオ。まだ、“奴”の気配は・・・」

(メメ ω )「氏んじゃいないお・・・!」



ミミ♯メФωФ彡「グ・・・ゥ・・・!!」



あれほどの威力を受けて、なおも倒されぬ。
竜王は再起し、こちらをねめつける。


.

931: 2012/03/30(金) 19:56:26 ID:wCxLOavU0



ミミメ;ФωФ彡「・・・・・・」

ミミメ;ФωФ彡「何故だ・・・なぜそこまでする・・・」


ミミメ;ФωФ彡「それ程の損傷を負っては・・・」

ミミメ;ФωФ彡「仮に我を倒せたとしても・・・貴様らは・・・・・・」


('A メ)

(メメ ω )



(メメ ω )「わからんお」

(メメ ω )「今まで散々、他人を利用する事しか考えて来なかったお前に・・・」

(メメ ω )「自分以外の者の為に、力を尽くす事の尊さなんて理解できる筈がないお」


ミミメ;ФωФ彡


.

932: 2012/03/30(金) 19:57:28 ID:wCxLOavU0








( ^ω^)『ギコ、聞いたお!自警団員の、犯罪検挙率1位を獲得したって!』

(,,゚Д゚) 『ああ、サンキュー。まぁ、そんな大したことはねえよ』

( ^ω^)『いやいや、凄いお、偉いお』

(*゚ー゚) 『そうよ。もっと胸をはってもいいことよ、ギコ』

(,,゚Д゚) 『よせやい。本当に、そんなもんじゃないんだ』


.

933: 2012/03/30(金) 19:58:14 ID:wCxLOavU0


(,,゚Д゚) 『俺は・・・この街を守りたいだけだ。だから、ついムキにもなっちまう』

(,,゚Д゚)『お前やしぃが、安心して暮らせる街をな』

(,,゚Д゚)『そのためにゃ、俺は何だってするさ』

(,,゚Д゚)『それが俺の仕事だからな』


(*゚ー゚) 『ギコ・・・』

( ^ω^)『お前・・・・・・』





( ^ω^)『なに恥ずかしい事いってんだお』

(*゚ー゚) 『ちょっとくさいかな・・・うん』

(*,,゚Д゚)『畜生!おまえらが誘導したんだろが!』


.

934: 2012/03/30(金) 19:59:42 ID:wCxLOavU0


( ^ω^)『いや・・・でも、本当に凄いお』

(*゚ー゚) 『そういう風に馬鹿正直に言える事が、ギコのいいとこよね』

(,,゚Д゚)『ちっ・・・』ポリポリ


( ^ω^)『祝いで、何か美味いものでもつくってやるお!』

(,,゚Д゚)『おー!そらありがぇ!』

(*゚ー゚)『わたしも相伴していいかしら』

( ^ω^)『もちろんだお!』




( ^ω^)(ギコ、ブーンはお前を、心からカッコいいと思うお。おまえみたいに・・・)

( ^ω^)(なりたいお――――――!)



.

935: 2012/03/30(金) 20:00:46 ID:wCxLOavU0






ミミ♯メФωФ彡「ウウゥ・・・」

ミミ♯メФωФ彡「ウガアアアアアアアアアアアアアア!!」




::('A メ):: 「ブーン・・・悪いが、回復呪文はかけてやれない・・・」

::('A メ):: 「俺の残りの魔力は・・・すべて攻撃力にかける・・・!」

(メメ ω )「了解だお・・・ドクオ・・・ 頼んだお・・・!」


.

936: 2012/03/30(金) 20:02:32 ID:wCxLOavU0


ミミ♯メФωФ彡「くぅ、ふぅ――――――」


竜王の口から、光が漏れる。


(メメ;゜ω゜) 「!!」 ::('A ;メ)::



ミミ♯メФωФ彡「ニンゲンどもが・・・ナメルなああああああああッ!!」

ミミ♯メФωФ彡,.;、:.、,;  「バアオオオオォォオオオオオ大オオオオオオオオオオ!!!」



激しい炎熱が息吹かれる。
それは、この広い部屋全体にも行き渡るかの勢いで。

巨大な質量を伴うかのような高熱の突風が、ブーン達に襲いかかる。


.

937: 2012/03/30(金) 20:04:32 ID:wCxLOavU0


(((((メメ# ω ))))「ぐああああおっっ!?」

::(((( A#メ)))):: 「うおおお・・・!!」



ミミ♯メФωФ彡「ふぅ、ふぅ・・・!」

;(メメ# ω;),「あ・・・ あ・・・っ」

::(;A#メ)::; 「・・・・・・う」



ミミ♯メФωФ彡「グルルル・・・」

ミミ♯メФωФ彡「シャアアっ」


(メメ# ω )「・・・!!うおお・・・」



ブーンはドクオを庇おうと、よたよたと動く。
しかし、その動きにもはや精彩はない。

虚ろに剣を前に突き出しながら、竜王の前へ。


.

938: 2012/03/30(金) 20:05:29 ID:wCxLOavU0


ミミ♯メФωФ彡「どけええいッッ!!」ブンッ!!

((((メメ# ω )))「ぐ・・・ッ」ドゥッ!!

ミミ♯メФωФ彡「うぐ・・・・・・」


しかし、竜王もまた確実に消耗していた。

全盛の状態ならば、今の一撃でブーンの体中の骨肉が砕けていただろう。
剣で牽制するブーンに対し、思うように近づくことができない。


ミミメ;ФωФ彡(く・・・こいつ・・・)


.

939: 2012/03/30(金) 20:06:45 ID:wCxLOavU0


(メメ# ω )「とお・・・さない・・・ ここは・・・」

(メメ# ω )「竜・・・王・・・・・・!!」


ミミメ;ФωФ彡(ッ・・・ こいつ・・・不氏身か・・・!?)


もはやブーンを奮い立たせているものは、執念。
その気迫に、刹那押される。



ミミメ;ФωФ彡「ッ・・・」


ミミメ;ФωФ彡(なんだ・・・この感覚は・・・)

ミミメ;ФωФ彡(馬鹿な・・・こんな瀕氏のニンゲンに対して・・・)

ミミメ;ФωФ彡(ロトの勇者ですら、我を威圧することはできなかったというのに・・・!)

ミミメ;ФωФ彡(我が・・・畏怖など・・・!?)


.

940: 2012/03/30(金) 20:07:59 ID:wCxLOavU0


ミミ♯メФωФ彡「・・・ちいぃッッ」

ミミ♯メФωФ彡「・・・ガアアっ!!」ズバァッ!!

((((メメ# ω )))「ッ・・・・・・」


ブーンの剣を振り切り、竜王はドクオへ突貫する。

竜王の狙いは、あくまで魔術師ドクオ。
攻撃手段の根源を狙うべく。



::('A`;メ):: 「!!」



ミミ♯メФωФ彡「ふん!!」


大口をあけ、噛み付きの攻撃。


.

941: 2012/03/30(金) 20:09:08 ID:wCxLOavU0


::三(('A ;メ)):: 「くぅッ!」 バッ


転じながら、それを躱す。

竜王の歯が噛み合わせられる度に、
まるで断首台を引き下ろす様な、鋭利な音が響く。


ミミ♯メФωФ彡「ガフぅッ!!」ガッ!!

::(( A ;メ)):: 「ぐあああ!!?」



ついに、竜王の牙がドクオの腕をとらえた。
そのまま、持ち上げられる。


((メメ#゜ω゜)「ド・・・クオ・・・!!」


.

942: 2012/03/30(金) 20:10:46 ID:wCxLOavU0


ブーンは、先の攻撃の衝撃に倒れながら、必氏に動こうと。
だが、身体は言うことをきいてくれない。

視界暗く、血を吐きながら、震えるばかり。


(メメ# ω )(ああ・・・動け! 動け動け動け!!)



ミミ♯メФωФ彡「がグぅッ!!」バキィッ!!



::((( A ;メ)):: 「くあああああぁっ!!」



ドクオの腕が、噛み砕かれる音が、響いた。



(メメ#゜ω゜)「ど、ドクオーーーーッッ!!」


.

943: 2012/03/30(金) 20:12:58 ID:wCxLOavU0


::((( A#メ)):: 「――――――そ・・・」



::((( A#メ)):: 《 そっちは義手だよ・・・馬鹿野郎・・・!! 》 カッ!!


ミミメメ;ФωФ彡「な――――――!!?」




三発目。

極大の魔法の発動は、ドクオ自身をも巻き込んだ。



(((((ミミメ;;;;;;ω: ;;彡))「ガハァアアアアァアアアっっ!!」


.

945: 2012/03/30(金) 20:14:25 ID:wCxLOavU0


、,((;A#メ));、 《ギラ!!》


ドクオは、真上に向かって、呪文を放つ。
それは石天井を砕き、たちまち瓦礫の雨が降り注ぐ。


(((((ミミメ;;;;;;ω: ;;彡))「ぐあああああッッ!!?」ドガゴゴゴッ



((メメ#゜ω゜))「ドクオ・・・!!」


瓦礫が降り注ぐさなか、ブーンは走り寄り、
ドクオの身柄を回収し、距離をとる。


.

947: 2012/03/30(金) 20:15:41 ID:wCxLOavU0


そして、先ほど天井を砕いたからか、
あるいは竜王の魔力で支えられしこの城が、主の魔力が失われつつある故にか。

そこかしこに亀裂が入り始め、そして城全体に揺れが生じ始めた。

揺れの中で、ブーンはドクオを介抱する。



(メメ;^ω^)「ドクオ、ドクオしっかりしろお・・・!!」


( A#メ)「ブーン・・・俺は・・・なんとか・・・大丈夫だ・・・」


(メメ;゜ω゜)「あ・・・・・・」



( A#メ)「く・・・ぜぇ、ぜぇ」



(メメ;゜ω゜)「ど、ドクオ・・・お、お前・・・」


.

950: 2012/03/30(金) 20:17:59 ID:wCxLOavU0


( A#メ)


(メメ;゜ω゜)「お前・・・  眼が・・・・・・!」



至近距離からの閃熱、爆風は、術者の眼をも焼いた。

隻腕になり、焼け爛れ光を失った眼(まなこ)を向け、ドクオは語りかける。




('Aメ)

(メメ^ω^)

('Aメ)「ブーン・・・信じたくもないことだが・・・竜王はまだ・・・生きている・・・」

(メメ^ω^)「・・・・・・ああ・・・・・・」


崩れゆく瓦礫の落下の中、未だ竜王の気配氏なず。


.

953: 2012/03/30(金) 20:20:49 ID:wCxLOavU0


('Aメ)「もう・・・チャンスは一度しかないだろう」

(メメ^ω^)


('Aメ)「・・・次に・・・すべてを・・・かけるしかない・・・」

('Aメ)「しかし俺にはもう、ものが視えない・・・魔力の気配を察知して、
    呪文を当てる事は出来るかもしれないが・・・それでは可能性が低くなってしまう」

('Aメ)「だから、ブーン・・・」




('Aメ)「お前が俺の――――――“眼”になるんだ」



(メメ^ω^)



.

954: 2012/03/30(金) 20:22:37 ID:wCxLOavU0


('Aメ)「お前のその剣は、俺の魔力を練り込まれて創られている・・・」

('Aメ)「だから、俺の魔力に順応しやすい」

('Aメ)「強力な魔力の負荷が掛かっても、おそらく砕けずに数秒は保つだろう・・・」


(メメ^ω^)


('Aメ)「今から、お前の剣に、俺の全魔力を注ぎ込む・・・!」

('Aメ)「そいつで、お前が奴をぶった斬るんだ」

('Aメ)「俺の魔力と、お前の膂力(りょりょく)が加われば、その威力はさらに増幅されるはずだ・・・!」


.

957: 2012/03/30(金) 20:24:48 ID:wCxLOavU0



('Aメ)「俺の生命力をもギリギリまで注力して、その剣に託す」

('Aメ)「加えて、その剣を握る、お前の生命力も・・・
    エネルギーの源として還元する・・・いいな?ブーン」


(メメ^ω^)「ドクオ」



(メメ^ω^)「ここで今、お前とともに戦えていることを――――――」


(メメ^ω^)「ブーンは誇りに思うお」



('Aメ)「・・・はは」



ドクオは、笑った。



.

960: 2012/03/30(金) 20:26:56 ID:wCxLOavU0







            「・・・ブーン、いくぞ。いいな?」


                   「ああ、ドクオ。準備は万端だお」







.

962: 2012/03/30(金) 20:28:56 ID:wCxLOavU0



時の流れは止まったように、遅く流れていく。



ドクオがブーンの剣に触れ、魔力を注ぎ込む。




('A#メ)



ブーンの剣は、真っ赤に光り輝き、熱を帯びた。



 ╋──



.

963: 2012/03/30(金) 20:30:02 ID:wCxLOavU0



ブーンはそれをしかと握り、走り出す。



(メ#゜ω゜)




瓦礫を吹き飛ばして、その中から竜王が現れる。




ミミ♯メメФωФ彡



.

964: 2012/03/30(金) 20:32:10 ID:wCxLOavU0




     ((メ#゜ω゜)つ╋──                                   ミ ФωФメメ♯彡彡))




ブーンの握る剣の放つ高熱は、その手指をじりじりと焦がす。



痛みなど、最早どうでもよかった。



ただ強く、握りしめて。



向かってゆく。 清算の時だ。




.

965: 2012/03/30(金) 20:33:11 ID:wCxLOavU0




           ((メ#゜ω゜)つ╋──                        ミ ФωФメメ♯彡彡))




ブーンの目から、涙がこぼれ落ちる。



それが剣の熱にあてられ、消えていった。



涙の理由はわからない。



それを、逡巡している暇もない。




.

966: 2012/03/30(金) 20:35:03 ID:wCxLOavU0




              ((メ#゜ω゜)つ╋──          ミ ФωФメメ♯彡彡))




ブーンは捨てた。



自分の持てる全てをかなぐり捨て、赤熱の剣を握る。



いや、捨てたのではない。



賭したのだ。



その腕に、アレフガルドの願いを、希望をのせて。



その剣に、先に散っていった仲間達のすべての想いを込めて。




.

967: 2012/03/30(金) 20:36:43 ID:wCxLOavU0




さぁ、いけ。




いくのだブーン。




栄光を掴む為に。




平和の光を、この世界に再び降りそそがせる為に。




己が命に託されたすべてを、勝利の一撃への力へと換えよう。



.

968: 2012/03/30(金) 20:38:06 ID:wCxLOavU0




       ッ,; ((メ#゜ω゜)づ 「おおおおおおおおおおッッ!!」




ブーンは高く、高く跳躍した。




剣から炎の翼が生え、飛翔する。




さぁ、その剣にて、いざ果たさん。




.

969: 2012/03/30(金) 20:39:15 ID:wCxLOavU0




今、正義の領域からの刃をもってして――――――




光のアレフガルドを、取り戻すのだ。










( A#メ)   「・・・ブーン・・・・・・いけ・・・・・・・・!!」




.

971: 2012/03/30(金) 20:40:14 ID:wCxLOavU0





('A`#メ)  「――――――いっけぇぇぇえええええええええええええええええ!!!!」





          「竜ううううううううううううううううううううううぅううううううううううう
((((メ#゜ω゜)づ ううううううううううう王ぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
          おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!!」



           「グおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ミミ♯メФωФ彡 オオオオオオオオオオオガアアアアアアアアアアアア亜アアアアアアアアアア
            アアアアアアアアアアアアアアアああああアアアアアッッ!!!!!」






.

972: 2012/03/30(金) 20:41:35 ID:wCxLOavU0
次スレ立ててきますね

976: 2012/03/30(金) 20:45:48 ID:wCxLOavU0









                  会心の一撃。










.

977: 2012/03/30(金) 20:47:31 ID:wCxLOavU0



渾身の剣撃が炸裂する。


途轍も無い爆風に巻き込まれ、ブーンは吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。




(メメ#-ω-)


( A メ)




ブーンの剣は、砕けた。


その手に握られた柄のみを残して。


ブーンの周りの粉々になった剣刃が、赤光を煌めかせる。



.

978: 2012/03/30(金) 20:48:50 ID:wCxLOavU0



戦士達は、力尽き果て倒れ伏した。


もはや一滴の力も残ってはいない。



(メメ;-ω-)「ぅ・・・・・・」



( A メ)「・・・・・・ふ・・・」





はらはらと、煙がはれてゆく。


城全体が鳴動し、音を立てながらパラパラと崩れ出してゆく中で。


薄朧げな意識で、必氏に前を向いた。


ブーン達の、視線のその先にあるものは――――――



.

979: 2012/03/30(金) 20:49:56 ID:wCxLOavU0







      あの豪撃の受けてなお、その足で奮い立つ――――――





                竜王の姿だった。








to be continued.........




.

4: 2012/03/30(金) 20:59:33 ID:wCxLOavU0


最終話


.

6: 2012/03/30(金) 21:01:21 ID:wCxLOavU0




(メメ# ω )「・・・ぅ・・・ぐ・・・・・・」





( A メ)「・・・・・・っ・・・」





ミミ♯メメ; ωФ彡 「はぁ・・・ がふっ・・・っ!」




.

8: 2012/03/30(金) 21:02:20 ID:wCxLOavU0


ミミ♯メメ; ωФ彡「はぁ・・・ はぁ・・・・・・」



ミミメメ;ФωФ彡「ふ・・・ ふはは・・・」

ミミメメ;ФωФ彡「ふははは・・・!」



ミミメメ;ФωФ彡「勝った・・・勝ったぞ・・・!」



(メメ# ω )



( A メ)




.

9: 2012/03/30(金) 21:03:11 ID:wCxLOavU0


ミミメメ;ФωФ彡「お前達は、よくやった。敬意を表する・・・」

ミミメメ;ФωФ彡「よもやニンゲンの身でありながら、我をここまで追いつめるとは・・・」

ミミメメ;ФωФ彡「ここまで我の力に近づいたのは、ロトの勇者をも超えて、貴様らが初めてであろう」

ミミメメ;ФωФ彡「素直に驚嘆に値する・・・! ・・・・・・だが!!」



(メメ# ω )



( A メ)




.

11: 2012/03/30(金) 21:04:32 ID:wCxLOavU0



ミミメメ;ФωФ彡「もう貴様等には、反撃をする力は残っていまい・・・そして・・・」


ミミメメ;ФωФ彡「最後に立っているのは、竜王・・・!この戦いに勝利したのは・・・我!!」



ミミメメ;ФωФ彡  「        この竜王である・・・・・・!!!!        」





(メメ# ω )



( A メ)




.

12: 2012/03/30(金) 21:05:47 ID:wCxLOavU0



ブーン達は、もてる限りのすべてを尽くした。


困憊しきったその身を、動かす事すらままならない。


悔恨の涙すら、沸き起こる程の余力もなかった。


竜王を倒す牙は、失われた。



.

13: 2012/03/30(金) 21:07:05 ID:wCxLOavU0



それでも、出来る事がある。 たった一つだけ、出来る事がある。







         (メメ# ω )         ( A メ)







それは――――――“ 想う ”事だった。






.

14: 2012/03/30(金) 21:08:53 ID:wCxLOavU0



この世界の、平和を想う。

高らかに鳥が歌い、暖かく草木に満ちあふれたこの世界を。

人々が平和への賛美歌のもと、笑顔で暮らしてゆける世界を。

自分の大切が人が、そよ風と陽だまりの中で、安らかに夢をみる世界を。



(メ# ω )



自分たちは、ここまで竜王の力に接近した。
後一歩まで、追いつめることができた。

ならば、自分たちを超える者が現れてもおかしくはない。



( A メ)



最後までアレフガルドの平和を願い続ける事のみが、
氏力を尽くしきった今の戦士達に許された、最後の抵抗だった。


.

16: 2012/03/30(金) 21:10:31 ID:wCxLOavU0



(メメ ω )


ドクオ


よくやったお





( A メ)


ああ


ブーン おまえもな



.

18: 2012/03/30(金) 21:11:37 ID:wCxLOavU0



言葉は交わさない。


そんな力も、残ってはいない。


だが、語らずとも、通じるものが、そこにある。


確かに彼らはいっとき、一心同体だったのだ。



.

21: 2012/03/30(金) 21:12:38 ID:wCxLOavU0



伝説を紡ぐ事は、叶わなかった。


自分たちは、 “勇者” にはなれなかった。



竜王を討ち果たせなかった事は、無念だ。


口惜しさで、体が震える程に。


しかし、互いに全力を尽くしきった事だけは、氏の際まで誇りにする事ができる。


それだけは、誰にも否定させない。




.

23: 2012/03/30(金) 21:13:35 ID:wCxLOavU0





運命(さだめ)で結ばれた彼らは、二人でひとつ。






         (メメ ω )                ( A メ)







最期まで、共にあったのだ。








.

25: 2012/03/30(金) 21:14:46 ID:wCxLOavU0



ミミメメ;ФωФ彡「もはや、我の傘下に加われなどという無粋な事は言わぬ・・・」


ミミ♯メФωФ彡「我に残る最高の力でもってして、一思いに頃してくれる・・・・・・!」



炎熱の息吹を吹かんと、竜王が、大きく息を吸込む。








( A メ)(・・・・・・くそ・・・)



(メメ ω )(ギコ――――――お前のもとへ・・・いくお・・・・・・)



.

27: 2012/03/30(金) 21:15:58 ID:wCxLOavU0





              「待てッッ!!!!」






ミミメメ;ФωФ彡「!!?!?」








('A;メ)「・・・っっ?!」



(メ;゜ω゜)「・・・・・お・・・・・・」



.

33: 2012/03/30(金) 21:17:33 ID:wCxLOavU0


                 (メ#´∀`)




後方に、一人の男が立っていた。 その男もまた、ボロボロの出で立ちで。 その手に、剣を携えて。




ミミメメ;ФωФ彡「な――――――ば――――――っっ」


ミミメメ;ФωФ彡「き、貴様・・・・・・ッッ」


ミミメメ;ФωФ彡「馬鹿なああああぁッッ・・・・・・!!?」





('A;メ)「あ・・・  あれ・・・は・・・!?」



(メ;゜ω゜)(・・・ろ・・・ロトの勇者・・・モナー・・・・・・ ここに来て・・・ そ・・・)



(メ;゜ω゜)「  “蘇生”  ・・・したのか・・・お・・・・・・!!」



.

37: 2012/03/30(金) 21:19:16 ID:wCxLOavU0



((メ#´∀`)「竜王・・・! 貴様を・・・! 討つ・・・モナ!!」


ミミメメ;ФωФ彡「ぐううううおおおおおおおおおッッっ!!!?」




ロトの勇者、モナーの再来。

そして、竜王に向かって駆け出し始める。



('A;メ)「おお・・・・・・ッ」


(メ#゜ω゜)「モナー・・・・・・!!」





掛け替えのない好機が、再び訪れた。


ドクオの目に、光が戻る。

ブーンの体に、血が戻る。



.

40: 2012/03/30(金) 21:20:49 ID:wCxLOavU0


((メ# ∀ )「ぐっ・・・・・・!!」フラ



しかし、勇者もまた満身創痍だった。

駆けながらとっさに緩み、一瞬の隙が生じる。




ミミメメ;ФωФ彡「!!」

ミミメメ;ФωФ彡「今・・・!! ゴハアアアア――――――!!」




('A;メ)「あ・・・ 危・・・ない!!」


(メ#゜ω゜)「!・・・くおぉ――――――」




モナーの間隙をついて、竜王が炎熱の息吹を吐こうとする――――――!!



.

43: 2012/03/30(金) 21:22:06 ID:wCxLOavU0




( A#メ)「く・・・・・・」



( A#メ) 《――――――くおおおおおッッ、ギラアアアアアアアアアアッッ》



ドクオは、最後の力を振り絞り、呪文を唱えた。





((ミミ♯メメ;::::: ωФ彡)) 「ぐぅ・・・!!?」 ズズン!!



魔法の光熱が、竜王の意識を削ぐ。





.

46: 2012/03/30(金) 21:23:27 ID:wCxLOavU0




(メ#゜ω゜)「おおぉ――――――」



((メ#゜ω゜)づ 「おおおおおおおあああああああああああおッッ!!」



ブーンが、砕けた剣の破片を、渾身の力で投擲(とうてき)する。





ミミ♯メメ;Фω+彡))),, 「グウウゥウウウゥッッ!?」 ドカッ!!



それが、竜王の眼に突き刺さり、隙をつくる。




.

47: 2012/03/30(金) 21:24:31 ID:wCxLOavU0




(メ#´∀`) 「今モナ!!」



ミミ♯メメФωФ彡「グギャゴオオアアアアアアアアアアアアアアア!!」





モナーは、跳ぶ。


そして、竜王目掛けて、剣を振り下ろした。




それは、先にブーン達が与えた傷を、上書きするかのように。






.

49: 2012/03/30(金) 21:25:17 ID:wCxLOavU0




















.

50: 2012/03/30(金) 21:26:36 ID:wCxLOavU0




/ ,' 3 「やぁ、ナベさん、こんにちは。仕事はどうかね」

从'ー'从「あ、あらまきさん、こんにちわ!これから、お洗濯なんでお水を組んでくるんです」

从'ー'从「ふえぇ、お洗濯お洗濯・・・」



  / ,' 3   「!!」  从'ー'从



从'ー'从「あ――――――」

从'ー'从「あ・・・あらまきさ・・・・・・」



/ ,' 3 「こ・・・」

/ ,' 3 「・・・・・・これは・・・!?」




.

52: 2012/03/30(金) 21:27:21 ID:wCxLOavU0




(´・ω・`)「はい、次の方。診察室へどうぞ」



看護婦「せ・・・せんせい・・・・・・」



(´・ω・`)「・・・? 次の方?」


看護婦「先生・・・外を・・・・・・!!」

(´・ω・`)「いったい、どうしたって・・・




(´・ω・`)


(´・ω・`)「これは――――――」




.

53: 2012/03/30(金) 21:28:15 ID:wCxLOavU0




( ´_ゝ`)「なぁ・・・オトジャ」

(´<_ ` )「ああ・・・」

( ´_ゝ`)「いつぶりだろうな・・・こんな空は」

(´<_ ` )「ああ・・・本当に・・・いつぶりかな・・・」



( ´_ゝ`)「もしかして・・・もしかしたら・・・」

( ´_ゝ`)「あいつらが・・・やってくれたのかな」


(´<_ ` )「・・・・・・」



( ´_ゝ`)


(´<_ ` )




.

54: 2012/03/30(金) 21:29:08 ID:wCxLOavU0



 
( 、 トソン

( 、 トソン 「ごほっ、コホ・・・」

(゚、゚トソン


寝床に付した老人が、窓辺に視線を投げる。



(゚、゚トソン

(゚、゚トソン



( 、 トソン ス...




(-、-トソン




.

55: 2012/03/30(金) 21:29:50 ID:wCxLOavU0




(*゚∀゚)「お・・・おかあさん!おかああさああん!!」

(#゚;;-゚)「つー、どうしたの?」


(*゚∀゚)「そ、外をみて! 外にきてよっ!!」


(#゚;;-゚)「え・・・?」



(#゚;;-゚)「あ・・・」

(#゚;;-゚)「この感じ・・・まさか・・・・・・?」




(*゚∀゚) 「すごいすごい!お空がこんなに・・・・・・!」



(*゚∀゚) 「――――――ドクオお師匠・・・・・・!!」




.

56: 2012/03/30(金) 21:30:39 ID:wCxLOavU0




ξ゚⊿゚)ξ「!!」


ローラ姫の付けている片割れのブローチが、輝きを失なってゆく。


ξ゚⊿゚)ξ「これは――――――」




「お、王様!!あれを・・・!?」

( ;´W`)「おお・・・こ、これは・・・!?」

( ;´W`)「ローラ、来なさい! 外を、空をみるのじゃ!!」




ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」


ξ゚⊿゚)ξ「ブーン――――――・・・・・・!!」




.

58: 2012/03/30(金) 21:31:31 ID:wCxLOavU0




(´・_ゝ・`)「あ・・・・・・」



*(‘‘)*「すごい、すごい!!なにこれ、なにこれー!!?」

*(‘‘)*「ハインおねえちゃん、外きてきてー!!」



(´・_ゝ・`)

(´;_ゝ;`) ポロッ


(´;_ゝ;`) ボロボロ...


(´;_ゝ;`)「あ――――――か・・・神・・・様・・・」




.

60: 2012/03/30(金) 21:32:20 ID:wCxLOavU0


*(‘‘)*「ほらはやくはやく!!」


从 ゚∀从「なんだいなんだい、いったいどうしたってんだい・・・・・・」


从 ゚∀从「あ・・・」


从 ゚∀从









从 ゚∀从  「ブーン――――――」






.

62: 2012/03/30(金) 21:33:11 ID:wCxLOavU0





















.

63: 2012/03/30(金) 21:34:17 ID:wCxLOavU0







ミミメメ ω 彡





竜王は、倒れた。 ロトの勇者、モナーの剣の前に。








.

65: 2012/03/30(金) 21:35:27 ID:wCxLOavU0



(メ;´∀`)「や・・・やった・・・」

(メ;´∀`)「やった・・・ついにやったモナ!!」

(メメ^ω^)

('A`メ)


(メ;´∀`)「ついに竜王を・・・・・・竜王を、倒したんだモナ!!」

(メメ^ω^)

('A`メ)



(メ*´∀`)「君たちのおかげだモナ!!君たちが先に竜王を・・・・・・」


(メ ´∀`)「――――――ハッ!!?」



.

69: 2012/03/30(金) 21:37:03 ID:wCxLOavU0



(メ;´∀`)「こ、この二人――――――・・・・・・!!」



(メメ^ω^)


('A`メ)





(メ;´∀`) 「    氏んでいる・・・モナ・・・・・・!!    」



(メメ^ω^)


('A`メ)


             

.

73: 2012/03/30(金) 21:37:58 ID:wCxLOavU0










               (メメ^ω^)                ('A`メ)














.

76: 2012/03/30(金) 21:38:52 ID:wCxLOavU0



ゴゴゴゴゴゴゴ――――――。



(((メ;´∀`))「!! いかんモナ・・・」


(((メ;´∀`))「本格的な、城の崩壊が始まる・・・・・・!!」



(((メメ^ω^))


((('A`メ))



(((メ;´∀`)) (・・・・・・!!)



.

82: 2012/03/30(金) 21:40:26 ID:wCxLOavU0




モナーは、かろうじて竜王の城から脱出した。



そして城から距離をとった断崖に佇む。

城が半壊していく様子と、空を眺めながら。


いつまでも、いつまでも。


いつまでも、見続けていた。

 


.

84: 2012/03/30(金) 21:41:19 ID:wCxLOavU0
no title

87: 2012/03/30(金) 21:45:50 ID:wCxLOavU0
最終話の投下は、これで終わりです
ちょっと休憩をはさんで、22:00くらいから、エピローグの方を投下したいと思います。
(A;´∀`)長時間の投下は、やはりこたえます


支援・・・感謝ッ!!

圧倒的感謝ッ・・・・・・!!

103: 2012/03/30(金) 22:03:51 ID:wCxLOavU0


エピローグ


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105: 2012/03/30(金) 22:05:55 ID:wCxLOavU0



竜王に囚われし勇者モナーが、見事魔の手を振り切り、このラダトームに生還した。



( ´∀`)



その知らせを受け、国中すべての人間が集まり、彼を盛大に迎える。

空を仰ぎながら、竜王討伐を成し得たのかと、人々は問う。
勇者がそれに然りと答え、さらなる歓声と喝采が浴びせられた。


我が子を抱き、笑顔で勇者の偉大さを讃えるもの。

涙をとめず嗚咽しながら、地につきそうなほど頭を下げて、祈りを捧げるもの。

酒瓶を片手に、大声で唄いながら全身で喜びを表すもの。


皆それぞれが出来る、およそ最大限の表現をもって、
伝説の光の勇者の凱旋を歓迎した。


.

106: 2012/03/30(金) 22:07:50 ID:wCxLOavU0


          「ああ、神様!やっぱり、ロトの光の伝説は本当だったのだわ!」

    「流石は我らがロトだ、新たな伝説がまたここに生まれたぞ!」

                 「貴方様のおかげで、平和がもどりました!」

        「この世界の、すべての人々の恩人だ!王様もきっとお喜びでしょう!」
                  


村人「勇者さま、竜王を倒したときの気分はどうでしたか!?」

( ´∀`)「あ、いや・・・たしかに、竜王を倒したのは私だけれど・・・」

村人「いや、最高だ!素晴らしい、素晴らしい!」

( ;´∀`)「ちょ、あの・・・・・・」

村人「ロトの勇者、万歳!!」


「「「「「「「「 万歳!! 」」」」」」」」



.

109: 2012/03/30(金) 22:09:34 ID:wCxLOavU0


モナーは流されるように国民に見送られながら、ラダトームの王宮へと向かう。

城内では楽団が素晴らしい音楽を奏で、勇者を迎え入れる。



( ´W`)「おお、モナー!」


( ´W`)「よくぞやった・・・よくぞやってくれた!」

ξ゚⊿゚)ξ「モナー様・・・ご無事で何よりでございます」

( ´∀`)「ありがたきお言葉でございますモナ」


.

110: 2012/03/30(金) 22:12:00 ID:wCxLOavU0


( ´W`)「あの竜王を討つとは、ううむ、ううむ!」
    
( ´∀`)「己の使命を果たしたまで・・・そして・・・」

( ´∀`):o:: 「これが、竜王から取り戻した、“光の玉”でございますモナ」

( ´W`)「おお・・・!」



( ´W`)「“闇の竜つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん”」

( ´W`)「全ては、古い言い伝えのままであった・・・!そなたこそ、真の勇者じゃ!」


( ´∀`)「・・・・・・いえ」


.

111: 2012/03/30(金) 22:13:19 ID:wCxLOavU0


( ´∀`)「実は、竜王の最期に剣を与えたのは私ですが・・・・・・」

( ´∀`)「本当の功績者は、私ではありませんモナ」

( ´∀`)「私のまえに、竜王と戦っていた者達が、二人いたのです。
      我が剣は、最後の一押しをしたまで・・・」

( ´W`)「ふぅむ・・・ なるほど・・・そうじゃったか・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」



( ´W`)「いやしかし、そなたが竜王を倒したと言うのは事実じゃろう。
     そなたが偉大な功績を残した事には違いないものだ」

( ´W`)「民草も皆、“ロトの伝説”に酔いしれ、またそれを望んでおる」
     

( ´∀`)「はい・・・」


.

112: 2012/03/30(金) 22:14:54 ID:wCxLOavU0


( ´W`)「そして、光のロトの勇者モナーよ」

( ´W`)「この世界に平和を取り戻したそなたこそ、この世界を治めるに相応しい者・・・」

( ´W`)「わしに代わって王位を継ぎ、この国を治めてくれはしまいか?」

( ´W`)「そなたなら、立派に人を導ける。ついてゆかぬ者など、誰一人としておるまい」

( ´W`)「そしてどうか・・・わが娘、ローラをもらってやってはくれまいか」

ξ゚⊿゚)ξ



( ´∀`)「身に余るほど光栄なお話。ですが・・・・・・」

( ´∀`)「もし私の治める国というものがあるとするならば・・・」

( ´∀`)「それは私自身で探したいのですモナ」

( ´∀`)「また、さすらいの旅にでも出ましょう。
      そうして、自分の手で、見つけ出しますモナ」


.

114: 2012/03/30(金) 22:18:05 ID:wCxLOavU0


( ´W`)「ふぅむ・・・どうしても駄目か?」

( ´∀`)「決意はかたくございますモナ」

( ´W`)「そうか・・・無理に引き止めるわけにもいかぬ」

( ´W`)「惜しいものだが、そなたがそう言うのであれば、何も言えぬ。
     しかし、素晴らしき伝説のあった事を、きっと皆が忘れまい・・・」

( ´W`)「皆よ、笛を吹け、太鼓をならせ!」

( ´W`)「この若者の未来に、大きな祝福を与えん!」



( ´∀`)  ワ-ワ- パチパチパチパチ キャー


ξ゚⊿゚)ξ  ドンドン パパパパー パパパパッパパー 

115: 2012/03/30(金) 22:19:45 ID:wCxLOavU0





モナーは、ひとしきり歓迎の宴でもてはやされた後。

喧噪を離れ、一人城の屋上へと佇んでいた。


( ´∀`)




そうして、酒の杯を片手に、風に吹かれながら空を眺める。



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116: 2012/03/30(金) 22:22:10 ID:wCxLOavU0



( ´∀`)




ξ゚⊿゚)ξ「モナー様」

( ´∀`)「・・・おや。ローラ姫様」

ξ゚⊿゚)ξ「ここにおられたのですね。皆が、貴方を探しておりました」

( ´∀`)「はは・・・いや。あまり大仰にもてはやされるのは、性分でもありませんで・・・」

( ´∀`)「それにしても、よく私の居場所がわかりましたモナね」


ξ゚⊿゚)ξ「はい・・・なんとなく」

ξ゚⊿゚)ξ「ここにいるような気がして・・・」


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117: 2012/03/30(金) 22:23:20 ID:wCxLOavU0


モナーとローラ姫は、ともに空を仰いだ。



( ´∀`)

ξ゚⊿゚)ξ



ξ゚⊿゚)ξ「・・・モナー様」

( ´∀`)「はい」


ξ゚⊿゚)ξ「モナー様の前に、竜王と戦っていた二人とは・・・」


ξ゚⊿゚)ξ「どのような者達だったのでしょうか・・・名前などは・・・」


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119: 2012/03/30(金) 22:24:50 ID:wCxLOavU0


( ´∀`)

( ´∀`)「一人は柔和な顔の体格のいい戦士・・・一人は痩せ形の黒衣の魔術師・・・」

ξ゚⊿゚)ξ(・・・・・・!)


( ´∀`)「残念ながら、彼等の名前を知る事は、叶わなかったモナ。けれど・・・」

( ´∀`)「彼らの氏に際の顔は・・・なんというか・・・」



( ´∀`)「気高く・・・尊いものだったモナ」


ξ゚⊿゚)ξ



.

122: 2012/03/30(金) 22:26:31 ID:wCxLOavU0


( ´∀`)

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「・・・モナー様」

( ´∀`)「はい」


ξ゚⊿゚)ξ「モナー様は、旅に出るのでございましょう。でしたらわたしを・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「わたしを、一緒に連れて行ってはくれませんか」


( ´∀`)「姫様を、旅に?」

ξ゚⊿゚)ξ「はい」


( ´∀`)「・・・魔の恐怖が無くなったとはいえ、旅路とは辛いものですモナ」

( ´∀`)「過酷なものでございます。それに、姫様は一国の王女・・・」


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124: 2012/03/30(金) 22:27:45 ID:wCxLOavU0


( ´∀`)「危険な冒険に、連れ出すわけには・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「旅なら、多少の心得はございますわ」

ξ゚⊿゚)ξ「ぜひ、お供しとうございます。連れて行ってくださいますわね?」


( ´∀`)「いえいえ・・・お父上も心配されますし・・・それに」

ξ゚⊿゚)ξ「ぜひ、お供しとうございます。連れて行ってくださいますわね?」



( ´∀`)「いや・・・でも・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「ぜひ、お供しとうございます。連れて行ってくださいますわね?」



( ;´∀`)「・・・・・・」

ξ゚⊿゚)ξ


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130: 2012/03/30(金) 22:30:36 ID:wCxLOavU0


ξ゚⊿゚)ξ「モナー様・・・私は見たいのです。自分の目で、確かめたいのです」

ξ゚⊿゚)ξ「光に満ちあふれ、生まれかわった、このアレフガルドを・・・」


( ´∀`)「姫様・・・」




ξ゚⊿゚)ξ(ブーン・・・・・・)


ξ゚⊿゚)ξ(貴方が守り抜いた、広い世界の平和という美しさを・・・)


ξ゚⊿゚)ξ(感じたい)


ξ゚⊿゚)ξ(心から、味わってみたいの――――――)



( ´∀`)「・・・・・・」




.

132: 2012/03/30(金) 22:31:59 ID:wCxLOavU0



かくして再び、このアレフガルドに平和の光が訪れる事になる。



そして伝説は紡がれる。



ロトの系譜である勇者モナーが竜王を討ち、この世界に光を取り戻した。

それは、紛れもない事実であり、彼の栄光は確かなものだった。

人々はその伝説を、畏敬と感謝を込めて語り継いでゆくであろう。




また、この世界に闇が訪れる時がくるのかもしれない。

例え仮染めの、束の間の平穏の日々だとしても。

今ここに生きる人々は、確かな安らぎの中で生きてゆけるのだ。


ロトの伝説と、ともに。



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133: 2012/03/30(金) 22:34:26 ID:wCxLOavU0










              しかし、知っている。










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134: 2012/03/30(金) 22:35:17 ID:wCxLOavU0


爪゚∀゚) 「あー!極楽じゃ、極楽じゃ!」

爪゚ー゚) 「ふむ、これが温泉と言うものか。いいものだな」

爪゚A゚)「水があったけえ!ぬくい!」

爪゚ー゚)「こうして、賢者の三人が一堂に会する・・・いいものだな」

爪゚∀゚)「そうじゃのう・・・」

爪゚A゚)「ふえぇ・・・」


爪゚ー゚)「中々、気が合いそうだな・・・我々は」

爪゚A゚)「そうだのうお」

爪゚∀゚)「・・・のう。世界も平和になった事じゃし」

爪゚∀゚)「三人で、一緒に暮らさぬか?」

爪゚ー゚)「え?」


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135: 2012/03/30(金) 22:36:08 ID:wCxLOavU0


爪゚∀゚)「どうせ、三人とも身よりもなく孤独じゃろう。老い先も短い。
     だから、一緒に寄り添って、仲良く暮らしてみんかね」

爪゚A゚)「おお、賛成・・・!定住するなら、このマイラがいいのう。温泉もあるし」

爪゚ー゚)「・・・ふふ」

爪゚ー゚)「それも、いいか」ニコリ



/ ,' 3 「あー、ええ湯じゃのう・・・」


从'ー'从「あら、お爺さん方。湯加減どう?」



爪゚ー゚) 爪゚∀゚) 爪゚A゚) / ,' 3 「「「「 最高!! 」」」」





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136: 2012/03/30(金) 22:37:26 ID:wCxLOavU0










           この世界の、一部の人々は知っている。










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138: 2012/03/30(金) 22:38:50 ID:wCxLOavU0






(´・ω・`)「やぁ、この一杯はサービスだからまず飲んで落ち着いて欲しい・・・おや」


(´・ω・`)「君が来てくれるなんてね。
      この店のレイアウトは、君のところを参考にさせてもらったよ」

(´・ω・`)「うん。本当に、始めてみてしまったよ」



(´・ω・`)「ちなみにこのお店、昼は病院、夜は酒場営業と分立制なんだ。
      斬新だろう、ハハハ・・・」

(´・ω・`)「まぁね。大変だとは思う。でも・・・」


(´・ω・`)「これが僕の、“本当に”やりたい事だったからね」


(´・ω・`)「確かに英断だ。でも、後悔なんてしていないよ」

(´・ω・`)「平和にもなったしね。これも何かの機だと思ったんだ」


(´・ω・`)「うん・・・そうだな。それは・・・」


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139: 2012/03/30(金) 22:40:01 ID:wCxLOavU0



(´・ω・`)「僕に、“希望”を持つ事の素晴らしさを・・・・・・教えてくれた人間がいたんだ」



(´・ω・`)「人は、夢をみずには生きられないからね」

(´・ω・`)「それより、ここは酒場だ。話もいいけれど、お酒も飲んでみたらどうかな」

(´・ω・`)「一応、いいものはとり揃えてあるつもりだよ」



(´・ω・`)「さて、それじゃあ――――――」



(´・ω・`)「注文を聞こうか」






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140: 2012/03/30(金) 22:41:32 ID:wCxLOavU0








                 今、甘受するこの幸せが。


    決して、ロトの勇者一人の手によって齎(もたら)されたものでは無いという事を。








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142: 2012/03/30(金) 22:43:27 ID:wCxLOavU0






( ´_ゝ`)「ほう。ここが、噂の宿屋か」

(´<_ ` )「何でも、素晴らしい按摩(あんま)のサービスつきとか」

(´<_ ` )「至高の癒しを味わえるとの事で、大絶賛を浴びているらしい」

(´<_ ` )「ほうぼうで有名になってる。観光客も多いそうだ」


( ´_ゝ`)「ここんとこかなり忙しかったからな・・・たまの慰安じゃー」

(´<_ ` )「そうだな・・・ところでアニジャ、炎の剣の銘なんだが・・・
      あれ、今からでも変えたり出来ないかな?」

( ´_ゝ`)「よし、いくぞ!」

(´<_ ` )「無視すんなゴルァ」


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146: 2012/03/30(金) 22:44:36 ID:wCxLOavU0


( ´_ゝ`)「なるほどな・・・結構大きい家だのう」

(´<_ ` )「最近になって大幅に改築したらしいな。なんと主人は年端もいかぬ少女だとか」

( ´_ゝ`)「幼女!?」

(´<_ ` )「アニジャ、落ち着け。ま、早速入ってみよう」

l从・∀・ノ!リ人「楽しみなのじゃ!!」

( ´_ゝ`)「おお、イモジャ。ていうかいたんだ、そんなの」

(´<_ ` )「今更出てきても、もう出番ないからな」

l从・∀・ノ!リ人「ほんとはもっと早くでる予定だったのじゃ!忘られてたのじゃ!うわぁあん!」






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150: 2012/03/30(金) 22:46:40 ID:wCxLOavU0





              そう、知っている。


    自分達の安寧を、確かに守り抜いた人間達がいたという事を。


  そして何の恐怖も存在しない、このアレフガルドで。平和の光のもとで。


      それぞれの人生を、揚々と謳歌(おうか)していくのだ。





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153: 2012/03/30(金) 22:48:07 ID:wCxLOavU0






((*゚∀゚)っ 《ほっほっほいみ、ほいみっみぃー》ホワワ~

川*д川「ふわぁ~そこそこ、きもちいわぁ~・・・」


(  ゚∀゚ )「女将さん、客室の掃除おわりましたぁー」

('e')「夕飯の食事の準備もできておりまーす」

(*゚∀゚)「ほいほい!」

(#゚;;-゚)「そうしたら、次はお客さんの衣類の洗濯をお願いね。溜まってるから」

(  ゚∀゚ )('e') 「「うぃーっす」」


((*゚∀゚)っ《せっせ、うんしょ、ほいみほいみ》ホヨヨ


川*д川「あ~そこそこふぁ~、ぶるすこふぁ~・・・」


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157: 2012/03/30(金) 22:51:19 ID:wCxLOavU0


((*゚∀゚)っ(お師匠・・・ウチの宿屋も、こんなに繁盛するようになりました)


((*゚∀゚)っ(どんなに混んでも、お師匠の部屋だけは、いつでも空けておきます)


((*゚∀゚)っ(いつでも帰ってきて下さい。そしてまた僕に・・・)


((*゚∀゚)っ(“魔法”を、教えて下さい)



((*゚∀゚)っ(お師匠さま。いつでも、いつまでも)




((*゚∀゚)っ  「――――――まってます。」





川*д川「ほ、ほああ!ほああぁ~~~~っ!」ビクンビクン


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160: 2012/03/30(金) 22:53:12 ID:wCxLOavU0








     これは・・・・・・歴史には記録されない、刻まれる事の無い――――――



            勇敢に戦った、とある戦士達の物語。







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161: 2012/03/30(金) 22:54:31 ID:wCxLOavU0




ξ-⊿-)ξ


( ´∀`)(・・・・・・)





( ´∀`)(あのとき、私が彼処に辿り着く前に戦っていた、二人の戦士・・・)


( ´∀`)(彼らが竜王をあそこまで追いつめていなければ・・・
      きっと竜王を討ち果たす事は出来なかったモナ)


( ´∀`)(彼らこそが真の英雄モナ。 彼らこそが、本当の――――――)




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162: 2012/03/30(金) 22:56:09 ID:wCxLOavU0











     ――――――“伝説の勇者”達だったんだモナ――――――。












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163: 2012/03/30(金) 22:56:59 ID:wCxLOavU0





















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164: 2012/03/30(金) 22:57:50 ID:wCxLOavU0













(((((;=゚゚ω゚゚))))) 「ぃょょょょょよ~~~~う!!!!」



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166: 2012/03/30(金) 23:00:21 ID:wCxLOavU0


――――――ガライの街 『磯料理、タカオカ亭』



             「ねえ、こっち酒2つ追加ーー」ワイワイ

       「帆立のすり身と鰈の揚げ物!!」ガヤガヤ

  「すいませんけど、ちょっと拭くもの下さい!」ガッチャーン

           「タコと芋のスープに、海老のサンド頂戴~~」ワイガヤ

                「おーい酒注いでくれーーー」ガヤワイ



(((;=゚ω゚)ノノ 「は、は、はいただいま~~~~っっ」バタバタ


((;=゚ω゚))「くわぁああ、なんなんだようこの忙しさはょぅ!」

((;=゚ω゚))「平和になったからって、みんなお酒飲み過ぎだょぅ!」

((;=゚ω゚))「多忙すぎて、目が回るょぅ!」


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167: 2012/03/30(金) 23:02:13 ID:wCxLOavU0


从;゚∀从「あーしんど・・・ ちょっと外いって、きゅーけいしてくるわ」

(((;=゚ω゚)))「ええ~~~ッ!? ハインさんがいなくなったら、誰が料理をつくるんですかょぅ!」

从;゚∀从「いーんだよ・・・ちょっとくらい待たしとけ」

从;゚∀从「それとも、お前つくってみるか」

(((;=゚ω゚)))「ぼぼぼ僕には無理ですょぅ!」

(((;=゚ω゚)))「っていうか、ハインさんのその体で、通常営業してること自体おかしいんですょぅ!!」



「ちょっと、こっちにお酒マダーーーー?!」チンチンドコドコ!!



(((((;=゚゚ω゚゚))))) 「ががががょょょょょょ


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171: 2012/03/30(金) 23:03:47 ID:wCxLOavU0




ハインは、店の裏口から外に出た。



从 ゚∀从「・・・ふぅ」




顔に伝う汗を、ぐっと拭った。


海が見える。


心地のいい潮風が吹き抜けて、彼女の柔らかな茶髪を靡かせてゆく。


穏やかな潮騒の中で、暖かな陽射しを帯びながら。




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176: 2012/03/30(金) 23:05:06 ID:wCxLOavU0




从 ゚∀从「あ、蹴った」



ハインはそっと、新たな生命を宿し、大きくふくらんだ腹を優しく撫でた。


その躍動に、思わず微笑ませられて。





从 ゚∀从 「はやくかえってこいよ」


从 ゚∀从 「ブーン」




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179: 2012/03/30(金) 23:06:40 ID:wCxLOavU0





从 ゚∀从



ハインは、空を見上げる。



彼女の美しい蒼い海のように澄んだ、その瞳に映るものもまた――――――






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182: 2012/03/30(金) 23:07:50 ID:wCxLOavU0











一点の汚れもない――――――どこまでも遠く澄みきった、紺碧の “青空” だった。














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184: 2012/03/30(金) 23:10:20 ID:wCxLOavU0


























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185: 2012/03/30(金) 23:13:37 ID:wCxLOavU0













                ( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)













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186: 2012/03/30(金) 23:15:26 ID:wCxLOavU0



         As a mark of respect for SQUARE ENIX and Dragon Quest.
    (スクエアエニックス、そしてドラゴンクエストという偉大な作品に、敬意を評して)



                ( ^ω^)                ('A`)



              
              And, to all the readers concerned with this tale.
              (......この物語に関わった、すべて読者に対しても)






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187: 2012/03/30(金) 23:16:43 ID:wCxLOavU0







no title
 ( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)



    THE END......!!!!







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188: 2012/03/30(金) 23:17:06 ID:8cM8yLbgO
乙!!

189: 2012/03/30(金) 23:17:15 ID:VbMJ27YE0
( ;ω;)乙

211: 2012/03/30(金) 23:24:43 ID:wCxLOavU0
スタッフロール・・・じゃなくてあとがき。

以上で( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)の連載を終了致します。
初投下から1年と3ヶ月。ここまでなんとか頑張れたのも、
ひとえに読者さんの暖かい支援があったからに他なりません。

作者やってよかったなーって、心から思いました。
ありがたや、ありがたや。
感慨深いです、ハイ。


何か質問ありましたら、お答えさせて頂きます。

242: 2012/03/31(土) 00:05:15 ID:HvaVeROM0
乙です

終わっちまったんだよな······

243: 2012/03/31(土) 00:06:28 ID:VWHm78PM0
ありがとう
そして、ありがとう

252: 2012/03/31(土) 00:35:06 ID:FZbwMluU0
お疲れ様でした!

引用: ( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)