1: 2010/07/28(水) 21:07:41.42 ID:5cadnKS10
俺「別にいいじゃないか、本編では存在が消されてるんだ」

梓「先輩がギター使うとすぐ弦が傷むんです」

俺「えーいいじゃん」

梓「良くないです」

梓「それに先輩自分の持ってるじゃないですか?」

俺「梓のがいいー」

梓「し、知らないです!」
けいおん! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
3: 2010/07/28(水) 21:10:56.53 ID:5cadnKS10
梓「とにかく返してください」

俺「人でなし」

梓「どっちがですか!」

梓「大体なんでわたしの家に来てるんですか?」

俺「近いし」

梓「理由になってません」

俺「なんていうか……今日も御飯お願いします」

梓「またですか……」

5: 2010/07/28(水) 21:14:42.48 ID:5cadnKS10
俺「だってコンビニ弁当あきたもん」

梓「……なら自分で作ったらどうですか?」

俺「いやだ」

梓「子供みたいですね…」

俺「だって梓、俺と違う高校はいったし!」

梓「それは先輩が女子高いけってうるさいから……」

俺「男は穢れているからな」

俺「……俺も女に生まれればよかった…」

8: 2010/07/28(水) 21:17:54.75 ID:5cadnKS10
梓「何言ってるんですか……」

俺「女に生まれて、梓とイチャイチャしたかった……」

俺「どうせ、女子高の先輩とラブラブしてるんだろ!」

梓「してません!」

俺「怪しい……この前『あずにゃん』って呼ばれてるの聞いたぞ」

梓「そ、それは、先輩が勝手に……」

俺「俺もそう呼びたい!」

梓「だめです!」

9: 2010/07/28(水) 21:21:16.63 ID:5cadnKS10
俺「なんで」

梓「いちいち恥ずかしいじゃないですか……」

俺「恋人同士なら普通だろ」

梓「恋人じゃありません!」

俺「なんで」

梓「なんでって……ちゃんと告白とかしてないし……」

俺「あいらぶゆー」

梓「するなら日本語で!」

俺「いや、恥ずかしい。無理。御飯にしよう!」

梓「話が変わりすぎです…」

10: 2010/07/28(水) 21:24:31.88 ID:5cadnKS10
――――
――

俺「今日は泊まっていく」

梓「そんな場所ありません」

俺「梓のベッド」

梓「だ、だめに決まってます!」

俺「けちーどけちー」

梓「自分の家で寝てください」

俺「一人じゃ寂しいから……」

梓「野宿でもしたらいいじゃないですか」

俺「梓と寝たい」

梓「も、もう帰ってください!」

13: 2010/07/28(水) 21:28:17.22 ID:5cadnKS10
梓「……電気消しますよ」

俺「やった」

梓「やったって何ですか!」

俺「…やっぱり梓は優しいなー」

梓「そ、そんな事ないです」

俺「でも、俺もベッドがいい」

梓「地べたで我慢してください」

俺「最近腰が弱ってきてのう」

梓「若いんですから、頑張ってください」

14: 2010/07/28(水) 21:31:58.47 ID:5cadnKS10
俺「若い人たちが夜することと言ったら?」

梓「……わ、分かりませんー」

俺「あれだよ、あれ」

梓「っ……」

俺「枕投げ」

梓「せ、先輩!」

俺「ん?なんか他に期待してたの?」

梓「してませんよーだ!」

梓「おやすみなさいです!」

15: 2010/07/28(水) 21:36:45.41 ID:5cadnKS10
――コケコッコー――
――

梓「先輩朝ですよー、起きてください」
――ユサユサ

俺「ゆさゆさ」

梓「自分で言わないで下さい」

俺「姫は王子のキスで目覚めます」

梓「性別が逆です……」

俺「梓がキスしてくれないとやだ」

梓「…………」

俺「まあ、嘘だけど、おはよう」

梓「わわわっ」

俺「ど、どうした」

梓「もう知らないです!」

16: 2010/07/28(水) 21:39:01.60 ID:5cadnKS10
梓「…………」モグモグ

俺「なぁ、梓ー」

梓「………」モグモグ

俺「梓さーん」

梓「……」

俺「あずにゃん」

梓「ぷっ」

俺「おっ」

梓「ご ち そ う さ ま!」

18: 2010/07/28(水) 21:42:11.59 ID:5cadnKS10
俺「鍵開けてください、梓さん」

梓「そろそろ帰ったらどうですか?」

俺「いやだ」

梓「じゃ、知りません」

俺「あ、昨日のお風呂の水もう捨てた?」

梓「いえ、まだですけど」

俺「飲んでくる」

梓「ちょっと、待ってください、先輩!」

ガチャ

俺「スキアリ!」

19: 2010/07/28(水) 21:46:29.52 ID:5cadnKS10
俺「ふふははは、抜かったな、梓」

梓「ひとでなし、ひとでなし、ひとでなし!」

俺「って梓、下着とか服が……」

梓「しまってる途中でした!」

俺「記念に一枚……」

梓「返してください!」

俺「ほー梓もこんなのはく――ぐっ」

梓「先輩のエOチ!」

俺「すけっち?」

梓「言いません!」

20: 2010/07/28(水) 21:50:37.37 ID:5cadnKS10
俺「先輩に一枚くらいくれてもいいじゃないか」

梓「いけません!」

俺「梓ーけちになったなー」

梓「先輩がエOチになったんですよ……」

俺「梓は?」

梓「なってません」

俺「つまらない」

梓「それで良いんです」

21: 2010/07/28(水) 21:54:26.68 ID:5cadnKS10
俺「せっかくの休日だし、出かけよう」

梓「今日部活があるので」

俺「俺と部活どっちが大事なんだ!」

梓「そ、それは……」

俺「あ、一緒に部活行けば問題ないぞ」

梓「家族以外立ち入りできないと思います…」

俺「なら、結婚しよう、梓」

梓「ななななな……!」

22: 2010/07/28(水) 21:58:14.50 ID:5cadnKS10
梓「何言ってるんですか!」

俺「梓がいなくなったら暇なんだ」

梓「そんなこと言われてもですね…」

俺「……冗談はこれくらいにして帰るよ」

梓「あ、待ってください。準備するので途中まで一緒に行きましょう」

俺「あ、梓……!」

23: 2010/07/28(水) 22:01:10.90 ID:5cadnKS10
梓「それでは」

俺「うん」

梓「今晩も来るんですか?」

俺「いいの?」

梓「ま、まあ…」

俺「いく!いきまくる!」

梓「では、また今晩」

25: 2010/07/28(水) 22:04:37.75 ID:5cadnKS10
俺(ふむ、夜まで何しよう……)

俺(……夜に備えて寝よう)

俺(……梓はどう思ってるんだろうか?)

俺(中学のよしみとはいっても異性だしな……)

俺(まあいいや)

27: 2010/07/28(水) 22:08:35.63 ID:5cadnKS10
唯「あーずにゃん」

梓「は、はひ!」

唯「どうしたの?元気ないよ?」

紬「お菓子が口に合わなかった?」

梓「い、いえ、そんなことないです。ちょっとボーっとしてただけで……」

唯「そう? おやつーおやつー」

梓(練習……)

28: 2010/07/28(水) 22:12:07.28 ID:5cadnKS10
唯「帰りどっかよってかない?」

紬「あ、さんせーい」

梓「わたし、用事があるので……」

唯「そっか、じゃ今日はいっか」

梓「す、すいません」

唯「いいよー、また今度イコー」

梓「はい!」

30: 2010/07/28(水) 22:17:15.25 ID:5cadnKS10
梓「ただいま――せ、先輩!?」

俺「あ、おかえり」

梓「なんで玄関の前で!?いつから!?」

俺「ずっと」

梓「ずっとって……」

俺「いやー、梓の部屋に家のかぎ忘れたみたいで」

梓「なら連絡してくれれば…」

俺「部活の邪魔するのも悪いし」

梓(お茶飲んでました……)

32: 2010/07/28(水) 22:21:57.98 ID:5cadnKS10
梓「と、とりあえず家の中に……」

俺「梓ーだっこしてー」

梓「へ、へ?」

俺「力が出ないから抱っこしてー」

梓「む、無理ですよ……先輩わたしより大きいんですから」

俺「しーぬー」

梓「でも……」

俺「お願いします!一生のお願いです!女の子に抱っこされたいんです!」

梓「…………わ、わかりました……やってみます」

34: 2010/07/28(水) 22:25:28.91 ID:5cadnKS10
梓「ん、しょ…んん~~~!」

梓「無理ですよ……」

俺「頑張って」

梓「ん~、んー!」

梓「ぅぅ……んんん!」

梓「はぁ…はぁ……よ、と、っんん~~」

俺(か、かわいい)

梓「や、やっぱりだめです……すみません……」

35: 2010/07/28(水) 22:31:10.75 ID:5cadnKS10
梓「――――先輩っ?何して」

俺「かわいかったから、つい」
――ギュウ

梓「だ、だだだめです!外で!誰かに見られますよ!」

俺「中ならいいの?」

梓「そういうこと言ってるんじゃないです……」

俺「……」

梓「せ、せんぱい……」

俺「…………よし、家へ戻ろう!」

梓「……え……て、立てるんですか?」

俺「うん」

梓「……ダブルひとでなし!」

36: 2010/07/28(水) 22:34:16.46 ID:lbwTdpyT0
俺は俺

37: 2010/07/28(水) 22:34:45.79 ID:5cadnKS10
――――
――

梓「ごちそうさまでした」

俺「ごちそうさま」

梓「先輩、お風呂どうします?」

俺「後でで」

梓「……覗かないで下さいよ?」

俺「気が向かなかったら」

梓「向かないで欲しいです…」

39: 2010/07/28(水) 22:41:25.21 ID:5cadnKS10
俺(向いた!)

俺(ばれても1週間くらいの無視だろう)

俺(全然OK)

梓「~~♪~~♪」

俺(ちっ、もやが邪魔だ……)

梓「~~♪…………はぁ……先輩……」

俺(い、今呼ばれた!?そ、そそそそそそそんはず)

俺「ぐわ――」
――ガシャン

梓「……ん?」
――ガラ

梓「…………先輩、何して……」

俺「……良い天気だなー!」

梓「もう!出てってください!」

俺「すみませんでしたー!」

40: 2010/07/28(水) 22:44:57.56 ID:5cadnKS10
梓「…………」

俺「梓ぁー」

梓「……」

俺「やっぱり僕、廊下で寝るんですか…」

梓「当たり前です」

俺(確かちょっと前にこんなことが……)

梓「ちゃんと反省してください」

俺「あずにゃん」

梓「…………ぅ」

42: 2010/07/28(水) 22:49:16.68 ID:5cadnKS10
俺「あずにゃーん」

梓「……うぅぅ」

俺「あーずにゃん」

梓「ぅぅ、ぅぅぅ」

俺「あーずにゃーん」

――ギュ

梓「はぅっ」

俺(……あれ?)

俺(……弱点発見?)

43: 2010/07/28(水) 22:54:17.34 ID:5cadnKS10
俺「あずにゃんの部屋で寝ていい?」

梓「……」
――コクコク

俺「さっきはごめん」

梓「……ん」
――コク

俺「あずにゃんの布団で寝ていい?」

梓「……ぅん」
――コクリ

俺「ずっとあずにゃんって呼んでもいい?」

梓「……」

俺(これはだめか……)

44: 2010/07/28(水) 22:57:35.00 ID:5cadnKS10
俺「で、電気消すけど……」

梓「……ん」

俺(さっきからずっとこの調子でやりにくい……)

俺「……本当にいいの?」

梓「……ぃぃ」

俺「襲うかもよ」

梓「……それは…」

俺「よ、よし!寝るか!」

梓「…うん」

45: 2010/07/28(水) 23:00:33.03 ID:5cadnKS10
梓「スースー」

俺「寝んのはや!」

梓「スー」

俺「こういうのってなんかあっても良いだろ…」

梓「……ん~…」

俺「お、俺も早く寝ないと!」

俺(大変なことになってしまいそうだ)

48: 2010/07/28(水) 23:03:03.07 ID:lrl2oMCP0
主人公が「>>1」じゃなくて「俺」でホントによかった

49: 2010/07/28(水) 23:04:36.47 ID:5cadnKS10
…………
……

俺「寝れるわけない……」

梓「~~ん~せんぱい、だめですよ……んむ~~」

俺「――!ね、寝言か……夢の中の俺は何をしてるんだ?」

梓「~~む、むねは……」

俺(夢の俺……代われ……!)

俺(……いいし!俺も夢で梓の夢見るし!)

50: 2010/07/28(水) 23:08:35.37 ID:5cadnKS10
――チュンチュン――
――

梓「先輩ー朝ですよー」

俺「んー、あと5分」

梓「5分前も同じ事言ってました」

俺「じゃあ、あと10分」

梓「はーやーく、おーきーてーくーだーさーい」

俺「姫は王子のキスで目覚めるのです」

梓「昨日も同じ事言ってました!」

俺「グーグー」

梓「…………」

51: 2010/07/28(水) 23:12:09.89 ID:5cadnKS10
梓「…………っん」
――チュ

俺「うお!」

梓「あ、本当に起きた」

俺「な……お前……」

梓「王子のキスでしか起きないんだからしょうがないんです!」

俺「俺……」

俺「もっかい寝るわ」

梓「せ、先輩!」

梓「…………し、仕方ないですね」

52: 2010/07/28(水) 23:15:36.89 ID:5cadnKS10
梓「…………先輩……っんん」

俺「うお!」

梓「早く。もう、8時ですよ」

俺「な……俺もう一回――」

梓「い、いい加減にしてください!」

俺「いやだ」

梓「せんぱ……」

梓「……です……きて」

53: 2010/07/28(水) 23:18:49.23 ID:5cadnKS10
梓「……ぱい……さ……す…き……」

俺「あずさー」

梓「せんぱい……さ……す……き……だ……」

俺「おれもだーあずさー」

梓「先輩!朝です、起きてください!」

俺「――――な、な、な」

54: 2010/07/28(水) 23:21:49.61 ID:5cadnKS10
――コケコッコー――
――

俺「王子のキスで――」

梓「昨日も聞きました!」

俺「グーグーグー」

梓「…………下でご飯作って待ってますね」

俺「……本当に深い眠りにつきたいよ……」

56: 2010/07/28(水) 23:25:08.15 ID:5cadnKS10
梓「先輩、おはようございます」

俺「おはよ……なんで起こしてくれなかったんだ」

梓「今日、日曜日ですから」

俺「……ちょっと家帰る」

梓「え、ご飯つくってますよ?」

俺「あぁ、すぐ戻るから」

梓「いってらっしゃい……?」

58: 2010/07/28(水) 23:29:02.57 ID:5cadnKS10
俺「ただいま!」

梓「おかえりっ――なんですか、その荷物!?」

俺「ここに住むことにした」

梓「え……?」

俺「梓がおはようのチューしてくれるまで」

梓「だ、だめですよ……!」

俺「一生のお願い」

梓「昨日も使いました……それ」

俺「梓の一生でのお願い」

梓「わたしの分勝手に使わないで下さい!」

59: 2010/07/28(水) 23:32:42.95 ID:5cadnKS10
俺「……あずにゃん」

梓「うぅっ……」

俺「お願い、あずにゃん」

梓「うぅぅぅぅぅ…」

俺「……」

梓「……なら、少しの間だけ」

俺「……!ありがと、あずにゃん!」

――ダキ

梓「…あぅぅぅ……」

62: 2010/07/28(水) 23:38:20.56 ID:5cadnKS10
俺「………………キスしていい?」

梓「え……?」

俺「おはようのが最初ってのはちょっと……」

梓「でも、でも、わたし!」

俺「俺、梓とキスしたい……」

梓「ぅ……」

俺「…………いい……?」

梓「………う、うん…」

64: 2010/07/28(水) 23:44:21.55 ID:5cadnKS10
梓「……んっ」

梓「……ぁ」

俺「梓…」

梓「先輩…………!」

俺「…………」

梓「…………」

梓「……ご、ごはん食べましょう!」

俺「あ、ああ!そうだな!ご飯サイコー!」

梓「せ、先輩、これもってってください!」

俺「り、了解!ただいま!」

梓「お茶でいいですよね!」

俺「も、もちろん!」

65: 2010/07/28(水) 23:49:00.52 ID:5cadnKS10
俺「今日のごはんは一段とおいしいなー!」

梓「そ、そうですか!ありがとうございます!」

俺「このお茶もいつもの何倍もおいしいぞ!」

梓「それ市販のですよ!」

俺「あ、梓が用意してくれたからかな!」

梓「それは良かったです!」


俺「ご、ごちそうさま!お、おいしかった!」

梓「お、おそまつさまです!片付けますね!」

俺「て、てて手伝うよ!」

66: 2010/07/28(水) 23:51:22.09 ID:5cadnKS10
梓「……」

俺「……」

梓「……部屋、戻りましょうか?」

俺「お、おう……そうしよう」

俺「あ、梓の部屋どこだっけ?」

梓「こ、こっちです…」

67: 2010/07/28(水) 23:56:26.35 ID:5cadnKS10
俺「よ、よし、ギターでもやろう…」

梓「せ、先輩が使うと弦が傷みます……」

俺「い、いいじゃん、うん」

梓「そ、そうですね、この際」

俺「――」
――ジャーンジャーン

――バチッ

俺「あ」

梓「あ」

70: 2010/07/29(木) 00:02:31.89 ID:8qkn1l9c0
梓「…………」

俺「…………」

梓「………………」

俺「………………」

梓「………………ぷ」

俺「………………はは」

梓「ぷふふ…ははははは……!」

俺「ぷくく…笑うなよ……はは……!」

梓「だから言ったじゃないですか、いたむって」

俺「しょうがないだろ」

梓「あははは……さ、弦張り替えましょうか?」

71: 2010/07/29(木) 00:07:06.72 ID:8qkn1l9c0
…………
……

俺「……弦の予備くらい用意しとけよ」

梓「すっかり忘れてました」

俺「…………ついでだし、どっかみてまわろっか?」

梓「はい!」

俺「わ、割り勘でな」

梓「もちろんです、貧乏学生さん」

俺「……泣けてくる」

梓「ふふ・・・…冗談ですよ」

73: 2010/07/29(木) 00:14:43.86 ID:8qkn1l9c0
――美術館――

俺「おーこれがモナリザか」

梓「でも、これレプリカですね」

――カラオケ――

梓「やばーい、とまれないー、とまらないー」

俺(かわいい…)

――M――

梓「……あむあむ」

俺「(かわいい!)」

――服屋――

梓「これ……どうかな……?」

俺「かわいい!!」

74: 2010/07/29(木) 00:19:40.09 ID:8qkn1l9c0
梓「結構使っちゃいましたね」

俺「梓の家に来なかったら、餓氏してたかもしれない」

梓「1食500円になりまーす」

俺「三日も持たない……」

梓「…でも、ちゃんと家事はしてくださいよ?」

俺(家事→洗濯→下着→梓の→ゲット)

俺「もちろんです!」

梓「あ、洗濯はわたしがやります」

俺「…………」

75: 2010/07/29(木) 00:23:32.29 ID:8qkn1l9c0
俺「今日も梓のベッドで寝ていい?」

梓「……ま、まあ」

俺「お風呂は?」

梓「まだダメです」

俺「そうか……”まだ”だめなんだ?」

梓「一生ダメです」

俺「けちー」

梓「恥ずかしいです!」

76: 2010/07/29(木) 00:26:15.67 ID:8qkn1l9c0
俺「キスし合った仲じゃないかー」

梓「あ、あれは、あずにゃんって言われて仕方なしに……」

俺「そのときは言ってないよ?」

梓「とにかく!ダメなものはダメなんです!」

俺「あずに……」

梓「わ、わたし、お風呂はいってきますから!」

78: 2010/07/29(木) 00:31:58.85 ID:8qkn1l9c0
梓「電気……」

俺「うん、消して」

梓「……」

俺「……」

俺「そんな離れなくても…」

梓「恋人同士でもないんですから、当然のことです!」

俺「…………梓……」

梓「……なんですか」

俺「なんていうか……あーその…」

梓「……うん」

79: 2010/07/29(木) 00:37:19.43 ID:8qkn1l9c0
俺「あー……す……すキ……す」

梓「っ……」

俺「す、すき……スキンシップ」

梓「ぇ……」

俺「スキンシップが好きなんだ、抱かせろ!」

梓「え、何言って――」

――ギュゥッ

梓「…先輩ぃ……」

81: 2010/07/29(木) 00:43:07.58 ID:8qkn1l9c0
俺「顔上げて」

梓「ぅ…………っん」

梓「せんぱいぃ……ん」

俺「梓……」

梓「だめ、ですよ……こんな時間に」

俺「でも俺……」

梓「それに明日月曜日で学校もあるし……」

俺「明日は海の日」

梓「ぁ……」

82: 2010/07/29(木) 00:46:52.32 ID:8qkn1l9c0
俺「……ディ、ディープキスしていいか?」

梓「でぃーぷきす?」

俺「べろちゅう」

梓「べべべべ、べろ!?」

俺「そ、それ」

梓「でででもそれ……」

俺「……」

梓「って、なに顔近づけてるんで――んんん!」

83: 2010/07/29(木) 00:52:28.08 ID:8qkn1l9c0
梓「ん――れろ――ぁむ」

梓「んん!――せ、先輩!」

俺「……ごめん、我慢できなくて」

梓「こういうのって……」

俺「?」

梓「こういうのって、恋人同士がするものですよね!?」

俺「で、でも、さ……」

梓「先輩、どうせ、女の子になら誰でもこういうことするんでしょう?」

俺「そんなことは……」

84: 2010/07/29(木) 00:56:44.72 ID:8qkn1l9c0
梓「さっきだって誤魔化したし」

俺「……」

梓「わたしがこんなに好きなのに、そんなこと知りもしないで!」

俺「…………」

梓「…………」

梓「……すみません……もう寝ますね」

俺「あ、ああ……」


俺(――いっそこれも夢であってくれ!)

85: 2010/07/29(木) 01:00:52.28 ID:8qkn1l9c0
――コケコッコー――
――

俺「んん、ふあ」

俺(朝か)

俺「まだ寝てる……」

俺(……酷い事をしてしまった)

俺「あーこのまま漫画の茶番みたいに解決してくれればなー」

俺「……さて、どうしようか」

86: 2010/07/29(木) 01:04:30.13 ID:8qkn1l9c0
梓「ん~~、ふわぁぁ」

梓「あ、せんぱい、おはようござ――」

梓「着替えなきゃ…」

俺「お、おはよう、出とくな……」

梓「……さきに朝済ましといてもいいですよ?」

俺「い、いや、待っとくよ」

梓「そうでうすか」

87: 2010/07/29(木) 01:07:28.15 ID:8qkn1l9c0
俺「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」

俺「打つ手――なし!」

俺「まあ、些細なことからやっていこう」

俺「そうすればチャンスが来るはずさ!」

88: 2010/07/29(木) 01:11:35.75 ID:8qkn1l9c0
俺「よおおお!梓!朝ごはん用意しといたぜ!」

梓「そうですか、いただきます」

俺「どうだ!?」

梓「普通です」

俺「合格点か、良かったよかった」

梓「……まずい」

俺「嫌よ嫌よも好きのうちっていうしな!」

梓「微妙」

俺「次は頑張るぞ、梓」

89: 2010/07/29(木) 01:15:26.52 ID:8qkn1l9c0
俺「ゲーム持ってきたからやろう」

梓「ゲーム嫌い」

俺「そういうと思ってLPも持ってきた、一緒に聞こう」

梓「1人で聴ける」

俺「2人でも聴ける」

梓「……お腹痛いからまた今度」

俺「正露丸も持ってきたぞ、梓」

91: 2010/07/29(木) 01:18:17.37 ID:8qkn1l9c0
梓「出かける」

俺「ボディガードしてやる」

梓「純と行くからいい」

俺「2人ともガードしてやる」

梓「……」

俺「もちろん、梓優先でだ」

93: 2010/07/29(木) 01:22:58.70 ID:8qkn1l9c0
――――
――

純「ねえ?後ろの男の人誰?」

梓「知らないっ」

純「今日、なんか不機嫌だね、梓」

梓「知らないもん」

純「……あの人が関係あるの?」

梓「か、関係ない!」

純「なんか嫌なことされたとか?」

梓「そんなんじゃないけど……」

純「……けど?」

94: 2010/07/29(木) 01:27:03.36 ID:8qkn1l9c0
俺(おいおい……誰かあの二人を襲えよ…)

俺(でないと、ただのストーカーになってしまう)

俺(ここで梓を助けて、)

俺梓『きゃー、せんぱーい、ほれなおしましたー!』

俺(という展開にしなければ)

俺(あんな可愛いの放って置くな男たちよ!)

96: 2010/07/29(木) 01:32:01.44 ID:8qkn1l9c0
純「うわぁ……ノロケ……」

梓「ち、違うもん」

純「そんなんどっちもどっち」

純「相手は努力してるんだから、次は梓が頑張る番でしょ」

梓「いや」

純「いやって、このままの状態が続いてもいいの?」

梓「いや」

純「なら終わりにするしかないよ」

梓「……いや」

純「……なら答えは決まったね」

97: 2010/07/29(木) 01:34:53.55 ID:8qkn1l9c0
純「あ、パフェ2つお願いします」

梓「あれ、今金欠なんじゃ」

純「梓のおごりだけど?」

梓「なんで!?」

純「助言料」

梓「鬼だ……」

純「まーまー」

梓「うぅ……」

98: 2010/07/29(木) 01:39:34.76 ID:8qkn1l9c0
俺(……なんか衝動買いしてしまった)

――切れない弦!!――1000円

俺(喜んでくれるだろうか…)

俺(ストーカーで終わってたまるか!)

俺(あ、別れた)

俺「ちゃああああんす!」

99: 2010/07/29(木) 01:40:34.02 ID:+DmIpI+A0
まさに俺得スレだなwwwwwww

101: 2010/07/29(木) 01:43:50.35 ID:8qkn1l9c0
――ドン

俺「え?」

不「あぁ?」

俺「え、あ、え、あ」

不「おい兄ちゃん」

俺「――切れない2弦!」

不「ぐお!いでっ、てめぇ…」

俺「切れない3弦!」

不「効くかっ」

俺「なっ」

102: 2010/07/29(木) 01:49:24.11 ID:8qkn1l9c0
不「喧嘩売ったんだな?おう、買ってやる、よぉっ」

俺「ぐぅっ」

不「おいおい、武器がなけりゃただの雑魚じゃねえか?」

俺「切れない4・5弦!」

不「こんなもん……ふぁっぬう!」

俺「切られた?」

不「ふははは――――ぐぁっ……」

俺「へへへ弦は6弦まであるのさ」

俺「――終わりだ、1弦っ――――」

――――
――

105: 2010/07/29(木) 01:54:30.73 ID:8qkn1l9c0
俺「ごめん!」

梓「い、いきなり、どうしたんですか?」

俺「切れない弦、折角買ったのに…切られてしまった」

梓「……よくわかりません…」

俺「あと……昨日の夜はすみませんでした」

梓「そ、そんな!頭上げてください!」

俺「でも……」

梓「あのときは、わたしも緊張してどうかしてました」

梓「わたしの方こそご免なさいです……」

106: 2010/07/29(木) 02:01:03.91 ID:8qkn1l9c0
俺「梓」

梓「は、はひ!」

俺「なんていうか…その……」

梓「はい……」

俺「あ…梓のこと…好きだ」

梓「……」

俺「今日一日すごく実感した」

俺「梓のことやきもきさせすぎた……でも、こんな俺で良いなら……」

梓「……はい!」

109: 2010/07/29(木) 02:04:34.63 ID:8qkn1l9c0
俺「ということで、一緒にお風呂入ろう」

梓「ダメです」

梓「いきなり雰囲気壊さないでください」

俺「えー別にいいじゃんか。減るもんじゃなしに」

梓「今の先輩なら減らしかねません」

俺「だ、大丈夫」

梓「でもダメです」

俺「……けちなのは変わらないんだな」

梓「先輩次第ですよ」

110: 2010/07/29(木) 02:11:43.60 ID:8qkn1l9c0
おしまい

107: 2010/07/29(木) 02:02:45.30 ID:GURadPpT0
感動した!

108: 2010/07/29(木) 02:03:25.91 ID:DQlJjp6/0
不良の下りいるかwwwwww

140: 2010/07/29(木) 04:10:03.39 ID:8qkn1l9c0
俺「梓の布団で寝るのも何度目だろう」

梓「ん、覚えてませんね」

俺「俺も」

梓「……布団、先輩の匂いがします……」

俺「ト、トンちゃんの臭いか?」

梓「ん?違いますよ?」

引用: 梓「わたしのギター勝手に使わないで下さい、先輩!」