318: 2011/05/29(日) 22:49:00.72 ID:OlBJeEFF0
319: 2011/05/29(日) 22:49:47.68 ID:OlBJeEFF0

~ 5月10日 垣根宅 ~


トナリノトトロ♪ トトロォォォォォ!!♪


垣根「ん?」


垣根(削板から?)ポチッ


垣根「はいはい」


削板『もしもし……私、メリーさん』


垣根「あん!?」


削板『今、貴方の……後ろにいるの』
『三沢塾(かがくすうはい)』
320: 2011/05/29(日) 22:50:25.83 ID:OlBJeEFF0

垣根「」ビクッ



垣根は、振り向いた。無我夢中で振り向いた。
だが、彼の後ろにはいつもの自分の部屋の風景しか映らなかった。



垣根「……あんだ、誰もいねーじゃねーか」ホッ


削板『はははっ!! びびったか!!』


垣根「び、びびってねーよ!! つーか、悪戯かよ!?」


削板『いや、心理定規に垣根にこれやったらびびるわよ、って言われてな!!』


垣根(心理定規の奴……ぶっ頃す!!)


垣根「……それで、何か用か?」


削板『おう。実はな―――――――――――』

321: 2011/05/29(日) 22:51:05.37 ID:OlBJeEFF0

垣根「―――――――ほう。それはめでてぇじゃねーか」


削板『だろ!! だからあいつにお祝いがしたくてな』


垣根「ふんふん」


削板『だが、俺はそういうイベント事がよくわからんからな!! だから垣根に相談したわけだ』


垣根「何で俺なんだよっ!?」


削板『いやー……友達だろっ!?』


垣根(友達……)ピクッ


垣根「……」


垣根「よし、俺に任せろ。明日までに俺が全部準備してやる」キリッ

322: 2011/05/29(日) 22:51:41.41 ID:OlBJeEFF0

削板『おー、さすが根性ある奴だ!! 頼むぜ!!』


垣根「ああ。上条達にはもう伝えてあんのか?」


削板『いや、まだだ』


垣根「それじゃー、あいつと面識ある奴は俺が誘っておく」


削板『何から何まですまんな』


垣根「気にするな。俺達は、その……と、と、と……」


削板『?』


垣根「と、と、と……とりあえず、明日電話してやる!!」

323: 2011/05/29(日) 22:52:51.84 ID:OlBJeEFF0

削板『お、おう!! 俺もあいつに気づかれないように根性入れるぜ』


垣根「最高のサプライズパーティーを用意してやるぜ」ニヤリ


削板『頼んだ!! それじゃー、俺はこれからランニングだからまたな!!』プチッ



ツーツー



垣根(これからランニングだと?)


垣根(もう夜の11時じゃねーか……)


垣根(まー、いいか)


垣根「うし、即行動だぜ!!」

324: 2011/05/29(日) 22:53:38.38 ID:OlBJeEFF0

~ 5月13日 第三学区 ~



原谷「一体、何ですかー?」


心理定規「さー。私もあいつから詳しいこと聞かされてないから」


心理定規(全く……何で、私がこんなこと……)


原谷「……」


原谷「またトラブルに巻き込まれる予感が……」ボソッ



~ 個室サロン ~



心理定規「ここよ」


原谷「こんなお金かかるところに一体何が?」

325: 2011/05/29(日) 22:54:39.66 ID:OlBJeEFF0

心理定規「それはお部屋に行ってからの、お楽しみね」


原谷「はー……」


心理定規(確か14号室だったわね)


心理定規「行くわよ。ついてきなさい」


原谷「はーい」



コンコン



心理定規「どうぞ。先に入ってちょうだい」


原谷「はい」

326: 2011/05/29(日) 22:55:10.44 ID:OlBJeEFF0



ギー



原谷「失礼しまーす(って部屋、真っ暗だ……)」



パーン



原谷「」ビクッ


「原谷、レベルアップおめでとうー!!」


原谷「」


原谷「…………へ?」


削板「おう!!」


原谷「削板さん、これは一体?」

327: 2011/05/29(日) 22:56:07.79 ID:OlBJeEFF0

削板「うむ。実はな、原谷がレベル2から3に上がったんでお祝いがしたくてな!!」


削板「垣根に相談したら、個室サロンを借り切ってパーティーすることになったんだ!!」


原谷「そ、そうなんですか……」


上条「原谷、おめでとさん!」


垣根「おめでとさーん!!」


絹旗「超おめでとうございます!!」


フレンダ「おめでとう、原谷」


青ピ「おめでとさん、原谷君」

328: 2011/05/29(日) 22:57:08.55 ID:OlBJeEFF0

原谷「みんな……ありがとうございます……」ジーン


佐天「どうも、おめでとうございまーす」


原谷「ん? 君は?」


佐天「佐天涙子でーす!! 面識ないのに来ちゃってすいません!!」ペコリ


原谷「あっ、全然いいよ」アセアセ


垣根「おう、上条達誘ったときに、たまたま支部に佐天さんがいてな。1年半でレベル0からレベル3に上がったお前の話が、聞きたいっつーことで連れてきたんだよ」


原谷「そうだったんですか。僕なんかの話でよければいつでも」


佐天「ありがとうございます!!」


原谷「いえいえ」

329: 2011/05/29(日) 22:58:25.68 ID:OlBJeEFF0

心理定規「……」


垣根「よー。お前がこんなイベント事に顔出すなんて明日は大雨だな」ニヤニヤ


心理定規「うるさいわね。あの馬鹿に無理矢理頼まれたのよ」フンッ


垣根「ほほう……」ニヤリ


心理定規「な、何よ?」


垣根「別に(メリーさんのお返しだ。たっぷり弄ってやる)」ニヤリ


心理定規「……何だか不愉快な顔してるわね(心の距離を……)」


垣根「っ!?」


330: 2011/05/29(日) 23:01:36.57 ID:OlBJeEFF0

心理定規「うふふ。そういえば、貴方こそこういうイベント事の幹事をするなんてね」クスッ


垣根「そ、そうですね。心理定規さん!!」


垣根(こいつ、能力使いやがったなっ!!)



削板「んじゃー、そろそろ始めるかー!! 原谷、挨拶だ!!」


原谷「いっ!? 僕ですか?」


削板「そりゃー、お前が主役なんだから当たり前田のクラッカーだろうが。根性入れろよ!!」


原谷「は、はい……」



原谷「えーっと、ほ、本日はお日柄もよく気温も最適な温度で―――――」カチカチ


331: 2011/05/29(日) 23:02:36.49 ID:OlBJeEFF0

心理定規「うふふ。そういえば、貴方こそこういうイベント事の幹事をするなんてね」クスッ


垣根「そ、そうですね。心理定規さん!!」


垣根(こいつ、能力使いやがったなっ!!)



削板「んじゃー、そろそろ始めるかー!! 原谷、挨拶だ!!」


原谷「いっ!? 僕ですか?」


削板「そりゃー、お前が主役なんだから当たり前田のクラッカーだろうが。根性入れろよ!!」


原谷「は、はい……」



原谷「えーっと、ほ、本日はお日柄もよく気温も最適な温度で―――――」カチカチ


332: 2011/05/29(日) 23:03:40.29 ID:OlBJeEFF0

絹旗「原谷さんは、何を言ってるんですか?」


削板「どうやら緊張してるみたいだな」


青ピ「ボクと同じで、恥ずかり屋さんなんやね」


上フ絹「どこがだっ!!」ビシッ


青ピ「ナ、ナイス突っ込みや……」


佐天「あははは」



原谷「皆さん、こんな僕の為に集まってくれてありがとうございました!! これからもよろしくです!!」ペコリ



パチパチ



垣根「それじゃー、乾杯すっか」

333: 2011/05/29(日) 23:05:06.36 ID:OlBJeEFF0

上条「おう。皆、グラス手に持ってくれ」


一同「はーい」


上条「んじゃー、原谷」


原谷「は、はい」


原谷「それじゃー……乾杯!!」


一同「かんぱーい!!」



ワーワー



上条「いやー、それにしても凄いな、原谷」


原谷「いやいや、レベル3ですし削板さん達と比べたら僕なんて……」タハハ

334: 2011/05/29(日) 23:07:36.26 ID:OlBJeEFF0

垣根「いや、たった1年半でレベル0から3になったんだ。胸張っていいぜ?」


佐天(1年半で……凄いな……)


絹旗「そうですよ。超自慢していいくらいですよ」


フレンダ「結局、レベル4に上がるのも時間の問題ってわけよ」


原谷「レベル4だなんてっ!! 自分には無理ですよ!!」アセアセ


青ピ「またまた、謙遜しちゃって~」


削板「そうだぞ!! レベル4じゃなくて早くレベル5に上がって来い!!」


原谷「簡単に言うなー、この人は……」


335: 2011/05/29(日) 23:08:14.42 ID:OlBJeEFF0

絹旗「そうですよ。レベル5だって私もいつなれるやら……」


削板「根性があれば、何とかなる!!」フンスッ


上条「また根性かよ!!」


心理定規「この馬鹿に何を言っても無駄よ」


削板「馬鹿とは失敬な!! 俺のどこが馬鹿なんだっ!!」


一同「全部」


削板「」ションボリ


原谷「あははは……」

336: 2011/05/29(日) 23:08:53.78 ID:OlBJeEFF0

上条「そういえば、料理は?」


フレンダ「もう注文してあるわけよ。そのうち来ると思うよ」


絹旗「ぬ? フレンダにしては仕事が早いですね……」


フレンダ「なに、いつもは仕事が遅いみたいな言い方は?」


心理定規「あら、いつもアイテムで足引っ張ってたのだから事実じゃないかしら?」クスッ


絹旗「そこには同意してあげます」


フレンダ「むむむっ!! 超失礼なわけよ!!」









削板「うぉぉぉぉぉぉおお!!」モグモグ

337: 2011/05/29(日) 23:09:27.56 ID:OlBJeEFF0

佐天「す、凄い食欲ですね……」


原谷「ああ。削板さんはサイヤ人だからね」


佐天「そうなんですかっ!?」


原谷「嘘」


佐天「なんだ、冗談ですかー。あはは」


上条「原谷、お前皆にそう言ってるだろ?」


原谷「はい。半分の人は最初信じちゃいますけどね」


絹旗「まー、あの食べ方を見れば……」

338: 2011/05/29(日) 23:10:11.97 ID:OlBJeEFF0

フレンダ「少しは信じちゃうわけよ……」


垣根「だな……」



削板「ふごぉぉぉ、ふごぉぉぉ!!」


心理定規「ちょっと! こっちに飛ばさないでちょうだい!」


削板「わひゅい、わひゅい!! (悪い、悪い)」


心理定規「全く、もう……ほら、ほっぺにソースついてるわ」フキフキ


削板「しゅ、しゅないだー(すまんな)」



一同「」ジー

339: 2011/05/29(日) 23:10:49.87 ID:OlBJeEFF0

心理定規「っは!?」


垣根「ほほう」ニヤニヤ


絹旗「これはこれは」ニヤニヤ


青ピ「削板君にも恋人が……」


佐天「熱々ですねー」ニヤニヤ


上条「羨ましいですな」ニヤニヤ


フレンダ「むっ!?」グイッ


上条「痛い!?」

340: 2011/05/29(日) 23:11:16.05 ID:OlBJeEFF0

原谷「最近、あの二人いい感じなんですよ」ニヤリ



心理定規「ちょ、ちょっと何を見てるのかしら!?」アセアセ


削板「ははは。注目されることはいいことだ!!」


心理定規「それに、原谷君。変なこと言わないでくれるかしら?」



原谷「……僕は、事実を言ったまでですけど?」フフン


心理定規「うぐっ!?」


垣根「いやー、心理定規にいい人が見つかって兄さんは安心だぜ」


心理定規「誰が兄さんよ!!」

341: 2011/05/29(日) 23:13:58.48 ID:OlBJeEFF0

垣根「おいおい、あんなに一緒に修羅場潜った仲じゃねーか? 兄妹も同然だろ?」


心理定規「別に一緒に潜ったつまりはないのだけれど……」


削板「はははっ!! よかったな、兄貴がいて!!」


心理定規「貴方も真に受けないでちょうだい!!」



ワーワー ガヤガヤ



佐天「皆さん、元気ですねー」


原谷「ははは。そうだね。たまについていけないことがあるけど」


佐天「私も元気な方なんですけど、あの人達には負けちゃいます」


原谷「佐天さんくらいが丁度いいと思うよ」

342: 2011/05/29(日) 23:15:16.27 ID:OlBJeEFF0

垣根「おいおい、あんなに一緒に修羅場潜った仲じゃねーか? 兄妹も同然だろ?」


心理定規「別に一緒に潜ったつまりはないのだけれど……」


削板「はははっ!! よかったな、兄貴がいて!!」


心理定規「貴方も真に受けないでちょうだい!!」



ワーワー ガヤガヤ



佐天「皆さん、元気ですねー」


原谷「ははは。そうだね。たまについていけないことがあるけど」


佐天「私も元気な方なんですけど、あの人達には負けちゃいます」


原谷「佐天さんくらいが丁度いいと思うよ」

343: 2011/05/29(日) 23:16:49.96 ID:OlBJeEFF0

佐天「そうですかね? 後、お聞きしたいことが……」


原谷「あー、さっき言ってたやつだね。何かな?」


佐天「……えっとですね……私、レベルが0なんですよ……」


原谷「うんうん」


佐天「それで、レベル0から3にどうやって上がったのかお聞きしたくて……」


原谷「あー、なるほどね……って!?」


佐天「?」


佐天「ど、どうしたんですか?」

344: 2011/05/29(日) 23:17:51.02 ID:OlBJeEFF0

原谷(言えない……言えない……)






















原谷(ギャルゲやり始めてから、自然と能力が上がってきたなんて……)

345: 2011/05/29(日) 23:18:30.08 ID:OlBJeEFF0

佐天「どうしたんですか?」


原谷(こんな純粋無垢な中学生の子に言えるわけがないっ!!)


原谷「えっとね、特に特別なことはしてないんだけね――――――」


佐天「――――――――――――――ふむふむ!!」メモメモ



青ピ「カミやん」


上条「おう、青髪も来てくれてありがとな」


青ピ「祝い事なら大歓迎やで。皆、楽しそうでよかったやん」


上条「ああ。浜面も今日休みだったらよかったのにな」


346: 2011/05/29(日) 23:19:39.42 ID:OlBJeEFF0

青ピ「せやね。それより……」ションボリ


上条「どした?」


青ピ「あの削板君といい感じの子……」


上条「心理定規がどうかしたか?」


青ピ「運命の出会いと思ってのに……もうフラグ建てられてるなんて酷いやん……」シクシク


上条「結局、そっちかよ!!」


青ピ「ああ、そうや!! ボクも彼女が欲しいんや!!」

347: 2011/05/29(日) 23:20:31.13 ID:OlBJeEFF0

上条「まずは、その雑食癖を直さないと……」


青ピ「誰が雑食や!! 言い方が悪いで? ボクはウーマンオールラウンダーなんや!!」


上条「だから、そのウーマンオールラウンダーって何なんだよ!?」


青ピ「ようは、全ての女性の味方ってことや!! ええか? ボクは落下型ヒロインのみならず―――――――」


上条(また始まったよ……)


フレンダ「ドンマイ、当麻」


356: 2011/05/30(月) 22:05:25.86 ID:Pikj4OfR0

Great Teacher Amata

第6話「マイ・ドリンク・フレンド」



今日は、花金だ。おっと、氏語だったか?
仕事帰りの俺は、今ある居酒屋に向かっている。
キックボードを運転している、ウィリアム先生におんぶしてもらってな!!
飲酒運転なんか言語同断だぜ。



「着いたのである」


「どうもサンキューっす!! ウィリアム先生、本当に来ないんすか?」


「誘いは嬉しいのだが、今日は警備員の仕事があるのである」


「そうっすか……んじゃー、また今度で!!」



コクリと頷き、ウィリアム先生は猛スピードで俺の視界から消えた。



「うし、今日は朝まで飲んじゃうぜ~」

357: 2011/05/30(月) 22:06:28.98 ID:Pikj4OfR0

そう、明日は土曜日だから学校はお休み。
研究者時代は、土日など関係なかったから月から金曜日までの労働を今は楽しく感じている。
毎週、決まった休日があるというのは、この上ない幸せだ。



「18時半か……そろそろ、○○さんついてるかっな?」



今日の飲み相手は、職場の同僚ではない。
2ヶ月前に居酒屋で知り合ったサラリーマンの人だ。
何故か、意気投合して仲良くなったんだよな。
この年で、新しいダチが出来るなんてよ!! 俺って幸せ者だなぁ!!



「……今日も繁盛してんな、おい」


「おう、いらっしゃい。○○さん、もう来てんぞ?」


「おう。いつもの頼むぜ」


「あいよ。ところが……」


「「ぎっちょん!!」」


358: 2011/05/30(月) 22:07:31.98 ID:Pikj4OfR0

「……ちっ、常連にはもう通じねーか」


「ははん。流石にもう俺には、通用しねーよ」



このフランクな喋りをしてる人は、この居酒屋『サーシェス』の店長さんだ。
何でも傭兵だったみたいだが、今じゃ学園都市でベスト32に入る居酒屋の店長だ。
本当、人生何が起こるかわからーよな。



「ん?」


「木原さーん!!」


「ちーっす! 今日は野原さんの方が早かったすね」


「この日の為に、昨日である程度仕事終わらせましたからね」


「やりますねー、野原さん」

359: 2011/05/30(月) 22:08:32.93 ID:Pikj4OfR0

この方が、俺の飲み友達の野原ひろしさんだ。
双葉商事学園都市支社に勤務している。
何でも、元々は春日部に住んでおり今は単身赴任をしている。
春日部には、奥さん、お子様が二人残してきてるようだ。
家族の為に働くお父さん……くぅ~!! しびれんぜっ!!



「それじゃー……」


「「かんぱーーーい!!」」



仕事終わりのビール……たまんねぇな、たまんねぇぇぇぇぜぇぇぇぇ!



「いんやー、生き返る!!」


「野原さん、学園都市には慣れましたかー?」

360: 2011/05/30(月) 22:09:27.82 ID:Pikj4OfR0

「はい。もう3ヶ月目ですからね」


「3ヶ月かー……」


「そういう、木原さんも学校の方はどうですか?」


「俺っすか? 俺は変わらないっすよ。相変わらず女子生徒に舐められまくりっす」


「はははっ。若い女の子に相手されるだけ羨ましいですよ!!」



そんな他愛もない話をしながら、飲み続ける。
一般人ならごく当たり前のことだろ。
だが、俺はこのごく当たり前のことを幸せに感じている。
幸せっつーのはな、日常に溢れてるんだよ。
……おっと、酒が入ってちっとシリアスになっちまったな。くそったれが!!
まだまだ、俺達の夜は続くぜぇぇぇぇぇ!!



第6話 おわり

361: 2011/05/30(月) 22:10:18.95 ID:Pikj4OfR0

本編いきまーす

362: 2011/05/30(月) 22:11:07.21 ID:Pikj4OfR0








原谷「へー。佐天さんは絹旗さんと同じ中学なんだね」


佐天「はい!!」


絹旗「そういう原谷さんは、高校何処なんですか?」


原谷「あれ? 言ってなかったけ?」


佐絹「はい」コクリ


原谷「僕は削板さんと同じ、長点上機だよ」


佐天「」


絹旗「」

363: 2011/05/30(月) 22:11:52.21 ID:Pikj4OfR0

佐天「えー!! 凄い名門校じゃないですか!?」


絹旗「長点上機ってレベル3以下でも入れるものなんですか?」


原谷「うん。あそこは一芸に秀でていれば入れるからね」


佐天「そうなんですねー。絹旗さんと同じくてっきり常盤台と同じで、レベルが3以上じゃないと入れないのかと思ってましたよ」


原谷「まー、実際レベル3以上の人も多いけどね」


原谷「絹旗さんは、高校決めてるの?」


絹旗「いえ、超決めてません」


原谷「佐天さんは?」

364: 2011/05/30(月) 22:12:37.20 ID:Pikj4OfR0

佐天「私もです。というより無能力者の私がいける高校なんて限りがあるような……」苦笑


原谷「大丈夫じゃないかな?」


佐天「え?」


原谷「僕も中2まではレベル0だったし。佐天さんもそのうちレベル1になったりするかもよ」


佐天「……だといいんですけど」アハハ


絹旗「大丈夫ですよ。私も超協力しますから」フンスッ



削板「俺も協力するぞぉぉぉぉぉぉおお!!」



原谷「いや、削板さんのは参考にならないからいいですよ」ニコッ

365: 2011/05/30(月) 22:13:19.40 ID:Pikj4OfR0

絹旗「そうですね。どうせ根性としか超言わないでしょうし」


佐天「こ、根性でレベル上がればいいですよね……あはは……」



削板「」ガックシ



垣根「何の話してんだー?」


絹旗「佐天さんを超レベルアップ作戦です!!」


原谷「作戦って……」


垣根「なるほどな。まー、削板のは参考にならないだろうけど、俺も協力してやんぜ」


青ピ「ボクも協力するでー。デートしてくれるなら」ニコッ

366: 2011/05/30(月) 22:13:57.29 ID:Pikj4OfR0

上絹「ふんっ!!」ドガッ


青ピ「ぎゃんっ!?」


上条「お前は、一言多いんだよ」


絹旗「佐天さんに手を出したら、超許しませんよ!!」


佐天「あははは。皆さん、ありがとうございます」ペコリ


垣根「こんな可愛い子が困ってんだ。手助けしないほうがおかしいぜ」キリッ


佐天「またまたー、垣根さんはすぐそういうこと言うんですから~」


フレンダ「……すぐ?」

367: 2011/05/30(月) 22:14:43.73 ID:Pikj4OfR0

垣根「」ギクッ


フレンダ「……吹寄さんに言いつけちゃおうかな~」


垣根「フ、フレンダ!! てめぇ!!」


青ピ「『こんな可愛い子が困ってんだ。手助けしないほうがおかしいぜ』」キリッ


一同「」プププッ


青ピ「さすがていとくん、言うことが違うわっ!!」


佐天「て、ていとくんって……」クスクス


心理定規「あら、いいあだ名つけてもらったじゃない。垣根ていとくん」クスッ

368: 2011/05/30(月) 22:15:22.29 ID:Pikj4OfR0

「あははははは!!」


垣根「久々にムカついた……」


垣根「」バサァー



垣根の背中から、白く大きな翼が生み出される。
その光景を初めて見た原谷は、素直にこう思った。



原谷「ウイングゼロだ……」REC


青ピ「ああ、なんかに似てると思ってたらガンダムWやったか!!」


原谷「お、青髪さん、ガンダムいける口ですか?」


青ピ「初代からUCまで完全制覇や!!」ドヤッ

369: 2011/05/30(月) 22:16:13.25 ID:Pikj4OfR0

原谷「おお!! いいですね~。今度熱いトークでもしましょうか?」


青ピ「せやな。ボクの周りはガンダム詳しい人おらんかったから嬉しいで」


原谷「僕もですよ」


原青「はははははっ!!」



佐天「って、垣根さんを放っておいて大丈夫なんですか!?」アセアセ


絹旗「超大丈夫ですよ」


フレンダ「うん。当麻」


上条「はいよー」

370: 2011/05/30(月) 22:16:55.38 ID:Pikj4OfR0

垣根「誰がガンダムWだぁぁぁぁぁああ!!」


上条「はい、失礼」



上条が軽く垣根の白い翼に触れると、幻想頃しの通常通り、白い翼は完全に消滅した。



垣根「あっ……」


佐天「」ポカーン


上条「未元物質出す時は、場所を考えなきゃ駄目だろー」


フレンダ「慰安旅行の時も出してたもんね。全く垣根は……」


心理定規(垣根の未元物質をこうもあっさりと……)

371: 2011/05/30(月) 22:17:31.37 ID:Pikj4OfR0

削板「さすが上条!! 物凄い根性だ!!」


原谷「根性であんなの消せたら苦労しませんよ」


絹旗「佐天さん、どうしたんですか?」


佐天「えっと……なんで?」


絹旗「あー、佐天さんは"幻想頃し"のこと知らないですもんね」


佐天「幻想頃し?」


絹旗「えっとですね―――――――――――――――」


佐天「―――――――――――――そんな能力が!?」

372: 2011/05/30(月) 22:18:16.30 ID:Pikj4OfR0

絹旗「はい。超信じがたいですけど……」


原谷「僕も最初、見た時は凄い驚いたなー」


青ピ「カミやんしか、持ってない能力やしね」


垣根「能力ってカテゴリーですませていいものかもわからねーしな」


上条「まー、能力開発する前からだからなー」


心理定規「ということは、原石ってことかしらね?」


上条「どうなんだろうな? 削板は原石で間違いないんだろうけどな」


削板「うーん、俺もよくわからんがそう呼ばれてるみたいだな……」

373: 2011/05/30(月) 22:18:52.51 ID:Pikj4OfR0

心理定規「貴方も学園都市に来る前から、その力があったんでしょう?」


削板「おう!!」


佐天「っということは、あの都市伝説は本当だったんですね!!」


一同「都市伝説?」


佐天「はい。一時期、ネットで噂になってたんですよ。何でも、どんな能力も打ち消す右手を持った能力者がいるって……」


青ピ「それ、思いっきりカミやんのことやん」


上条「そんなこと、都市伝説になってたのか……」


絹旗「佐天さん、それっていつ頃から噂に超なってたんですか?」

374: 2011/05/30(月) 22:19:43.38 ID:Pikj4OfR0

佐天「えっと、確か夏休み前ですかね?」


上条(以前の俺、そんな目立つことやってたのかな? でも都市伝説だから目立ってないから都市伝説になってたのか?)


垣根「そういえば……思い出した」


一同「何を?」


垣根「研究所での書類を盗み見したことがあるんだけどな。何でも第三位の『超電磁砲』を軽くあしらう無能力者がいるって書いてあったわ」


上条「」タラー


佐天「御坂さんじゃないですか? 上条さん、御坂さんと戦ったことがあるんですか?」


上条「戦うというより、あっちが俺に一方的に電撃飛ばしてくるだけなんだけどな」

375: 2011/05/30(月) 22:20:16.00 ID:Pikj4OfR0

絹旗「それは超初耳ですね」


上条「なんか、会うたびに電撃浴びせてきたような気がするな……」


佐天(御坂さん、何やってるんですか……)


原谷「第三位の電撃浴びせられるって……普通、氏にますよね?」


垣根「まー、威力によるけど普通なら無事ではいられないだろうな」


フレンダ「当麻」ボソッ


上条「」ビクッ


フレンダ「後で、どういうことか詳しくお話してね」ニッコリ


上条「は、はひ……」

376: 2011/05/30(月) 22:20:55.80 ID:Pikj4OfR0

削板「……そういえば、俺も一回『超電磁砲』と戦ったことあるな」


一同「なぬっ!?」


削板「あの子も、根性がある凄い奴だったぜ!!」


絹旗「ど、どちらが勝ったんですか!?」


上条(御坂の奴……色んな奴に絡んでるのかよ……)


垣根(第三位と第七位が……初耳だな……)


削板「それが、よく思いだせないんだな……」


絹旗「そうですか……」


377: 2011/05/30(月) 22:21:27.95 ID:Pikj4OfR0

原谷「それなら、僕も見てましたね」


絹旗「超マジですか!?」


原谷「うん。凄い戦いだったよ。削板さんは、電撃をツッコミで処理したり、超電磁砲を顔面で受け止めてましたね」


一同「」


一同(ば、化け物……)


原谷「メダルを口でキャッチしたのは驚きましたよ」


削板「あー、あの子はゲーセンからメダルを持ち出してたからな……説教しといたぞ!!」


佐天(み、御坂さんの電撃を……しかも、説教って……)

378: 2011/05/30(月) 22:21:56.35 ID:Pikj4OfR0

上条(前に決闘申し込まれた時、受け流しといてよかった……)


垣根(相変わらず、意味不明な奴だな)


絹旗「それで原谷さん、最後はどうなったんですか?」


原谷「えっとね……なんか女の人が出てきて、削板さんと超電磁砲の喧嘩を止めてましたね」


絹旗「第三位と第七位の喧嘩を!? その女の人も超化け物ですかっ!?」


削板「上には、上がいるってことだな……」


原谷「あはははっ!」


青ピ「なんか、レベル5はやっぱり怪物ばっかりやね……」

379: 2011/05/30(月) 22:22:40.56 ID:Pikj4OfR0

絹旗「第六位が何を言ってるんですか」


心理定規(あら、彼が第六位だったのね……)


フレンダ「そうよ。あんたも、十分チートな能力持ってるわけよ、青髪」


上条「そうだな。お前の能力もかなり卑怯だよな」


佐天「えっ!? 青髪さんもレベル5なんですかっ!?」


垣根「あれ? 佐天さん、知らなかったのか?」


佐天「はい……」


青ピ「一応、レベル5やで。能力は『瞬間移動』や」

380: 2011/05/30(月) 22:23:40.21 ID:Pikj4OfR0

佐天「瞬間移動?」


絹旗「地球上なら何処でも、一瞬で超移動できるみたいですよ。自分も他人も……」


佐天「それ、卑怯すぎるじゃないですか……」


削板「青髪も物凄い根性の持ち主だからな!!」


心理定規「はいはい、相変わらずそれしか言わないんだから……」


原谷「削板さんの辞書には、『根性』しか載ってないですからね」


「あははははっ!!」


削板「なんか、今日の俺扱い酷くないかっ!?」

381: 2011/05/30(月) 22:24:25.15 ID:Pikj4OfR0

――――― 3時間後



垣根「うし、そろそろお開きにするか」


上条「そうだな」


削板「皆、今日は原谷の為に集まってくれてありがとなっ!!」


原谷「あん、僕の台詞取らないで下さいよ!!」


削板「言ったもん勝ちだ!!」


原谷「全くこの人は……」


垣根「それじゃー、俺会計してくるわ」


原谷「あっ、お金は?」

382: 2011/05/30(月) 22:25:02.53 ID:Pikj4OfR0

垣根「心配すんな。今日は俺達の奢りに決まってんだろ」


原谷「……何から何まで、本当すいません」ペコリ


垣根「すいません? そこは違うだろ?」


原谷「!? そうですね……ありがとうございました」


削板「おう。気にするな!!」


上条「そうそう、また皆で集まろうぜ」


絹旗「超賛成です」


フレンダ「うん。心理定規もね?」

383: 2011/05/30(月) 22:25:39.90 ID:Pikj4OfR0

心理定規「……検討しておくわ」


フレンダ「可愛くないんだから……」


削板「大丈夫だ!! 俺が根性で連れてくるからなっ!!」


心理定規「……」


絹旗「頼りになる彼氏さんですね」ニヤニヤ


フレンダ「本当。羨ましいってわけよ」ニヤニヤ


心理定規「……彼氏じゃないわよ。勘違いしないでくれるかしら?」


絹旗「はいはい。そういうことにしておいてあげますよ」

384: 2011/05/30(月) 22:26:14.57 ID:Pikj4OfR0

フレンダ「うん」


心理定規「……まー、貴方は幻想頃しに捨てられないよう、せいぜい頑張りなさい」クスッ


フレンダ「」ピキッ


フレンダ「……随分なこと、言ってくれるじゃない?」


心理定規「あら、癇に障ったかしら?」



バチバチ



佐天(これが女と女の戦いかぁー!! 面白ーい!!)


絹旗「佐天さん、超見ない方がいいですよ」


385: 2011/05/30(月) 22:26:50.15 ID:Pikj4OfR0

~ 同日21時 原谷宅 ~



トドカヌモノヤ カギリアルモノニ~♪



原谷(……垣根さんから?)ポチッ



―――――――――――――
受信トレイ
20XX/5/XX 21:03
From 垣根(ガンダムW)さん
Sub
――――――――――――――

今日はお疲れ様。
また遊ぼうぜ。

V.S.心理定規、どんどん弄ってやれ


      -END-
――――――――――――――

386: 2011/05/30(月) 22:28:03.94 ID:Pikj4OfR0

原谷「ははっ。VSって……」ピピピッ


原谷「送信っと」


原谷「さて、風呂入って来るかな」









原谷(9時半か……)


原谷(うし、アマガミやるかな)


原谷(今日は、七咲ルート制覇するぞぉぉぉぉおお!!)



第一八○支部所属の風紀委員、原谷矢文。
ギャルゲにはまる彼だが、彼がリアルの恋愛に奮闘するのはもう少し先のお話。

397: 2011/06/02(木) 22:36:57.89 ID:ryj7cNPn0

さー、流れを見極めな! が頭から離れない

投下します!

398: 2011/06/02(木) 22:37:36.13 ID:ryj7cNPn0

~ 5月15日 武里高校 ~



小萌先生「はーい、今日は以上で終了なのです」


青ピ「気をつけ、ありがとうございましたー」


クラス一同「あしたー」


小萌先生「皆さん、気をつけて帰るのです。あっ、それと……」


クラス一同「?」


小萌先生「来週から、中間テストなので皆さん頑張って下さいねー」


小萌先生「赤点取った子は、『新約すけすけみるみる』なのですよー」



<テストカー
<メンドウクサイ
<スケスケジョウトウヤデー!



小萌先生「それじゃあー、また明日なのです」

399: 2011/06/02(木) 22:38:03.98 ID:ryj7cNPn0



<サヨナラー
<コモエセンセイ、マンツーマンデジュギョウヲ
<アイノジュギョウヲ!!



上条(ち、中間テスト……)


フレンダ「当麻、どうしたの?」


上条(やばい……全く勉強していない……)


上条「どうすっかな……」ブツブツ


フレンダ「当麻!!」


上条「うぉっ!? びっくりした……」


フレンダ「もうどうしたわけよ?」


上条「……いやー、中間テストに対する現実逃避ってやつですか?」


400: 2011/06/02(木) 22:38:46.31 ID:ryj7cNPn0

フレンダ「現実逃避?」


吹寄「ふん。日頃からたるんでるから痛い目にあうのよ」


姫神「上条君。補習の常連だもんね」


土御門「だにゃー」


青ピ「別名、赤点王とも言うで」


上条「うるさい! 誰が桜木花道だ! お前らも補習常連組だろうがっ!!」


土御門「でも赤点は、1~2教科くらいしかないぜい」


青ピ「ボクはわざとやでー」


401: 2011/06/02(木) 22:39:30.03 ID:ryj7cNPn0

フレンダ「わ、わざと? 何で?」


青ピ「そんなの決まってるやん。小萌先生の補習を受けるためや」


吹寄「……まー、そう言うと思ったわよ」


姫神「……ある意味。尊敬する」


フレンダ(レベル5が補習とか……)


上条「……仕方ない。今日から勉強っすかな……」ポリポリ


吹寄「テスト前だけじゃなくて、普段からしなさいよ」


上条「はいはい、吹寄先生は偉いですねー」

402: 2011/06/02(木) 22:40:13.28 ID:ryj7cNPn0

吹寄「学生の本分は、お勉強なのだから当たり前でしょう」


姫神「真面目」


フレンダ「私もテスト前くらいしか、勉強しないわけよ」


青ピ「ボクも普段から、勉強してるでー!!」


吹寄「あら、意外ね。わざと補習受けてるからお勉強してないと思ったわ」


青ピ「ふふふ。勉強と言ってもボクの場合は……」


一同「?」


青ピ「"性"のお勉強やけどね!! 保健体育ならボクに勝てる奴はおら――――――」

403: 2011/06/02(木) 22:40:50.90 ID:ryj7cNPn0

吹寄「ふんっ!!」ドガッ


青ピ「ぎゃんっ!?」バタン


姫神「出た。必殺」


土御門「吹寄おでこDXだにゃー」


吹寄「どうせ、そんなことだろうと思ったわ……」


青ピ「」チーン


上条「相変わらずだな……」


フレンダ「当麻」チョンチョン

404: 2011/06/02(木) 22:41:20.81 ID:ryj7cNPn0

上条「ん?」


フレンダ「あ、あのね……」


上条「うん?」


フレンダ「わ、私と一緒にお勉強しない?」


上条「え?」


フレンダ「えっと、当麻困ってるみたいだから私でよければ教えてあげようかな、って……」


上条「……」


フレンダ「余計なお世話だったかな?」ジー


405: 2011/06/02(木) 22:42:05.91 ID:ryj7cNPn0


少しの沈黙の後、上条は自身が最も得意とする行動に出た。
この行動に入る動作において、上条より勝る者はいないだろう。



フレンダ(ど、土下座!?)


上条「ありがとうございます!! 是非、よろしくお願いします!!」


フレンダ「と、当麻っ!? み、みんな見てるから立ってほしいわけよっ!!」アセアセ


上条「そ、そうか……」


フレンダ「全く、恥ずかしいじゃない……」


上条「悪い、悪い。それじゃー、よろしく頼むぜ」


フレンダ「うん」


土御門「いい彼女持ったにゃー。カミやん」

406: 2011/06/02(木) 22:42:52.55 ID:ryj7cNPn0

青ピ「ええなー。ボクにも誰か愛の個人レッスンしてくれへんやろうか……」


吹寄「青髪、貴様はそれしか頭にないのかっ!!」


姫神「……」


土御門「それより、そろそろ支部に行くぜい」


上条「あっ、そうだな」


フレンダ「遅れると固法さんに、怒られちゃうわけよ」


青ピ「むしろ、望むところやっ!!」


上条「はいはい……それじゃー、吹寄、姫神。またな」


フレンダ「また明日ね。ばいばい!」


土御門「お先に失礼するぜい」


青ピ「ほな、また~」


吹寄「うん、気をつけてね」


姫神「ばいばい」

407: 2011/06/02(木) 22:43:43.21 ID:ryj7cNPn0

~ 18時半 第一七七支部 ~



固法「それじゃー、今日もお疲れ様でしたー」


一同「お疲れ様でーす」


絹旗「それじゃー、初春さん、超行きましょう」


初春「はい!」


固法「あら、お二人でお出かけかしら?」


絹旗「いえ。佐天さんのお家で超テスト勉強です!」


初春「……と言っても、私と佐天さんが絹旗さんに教わるだけですけどね」テヘッ


固法「……中間テストの時期だもんね。絹旗さん、初春さんと佐天さんをよろしくね」ニコッ

408: 2011/06/02(木) 22:44:10.60 ID:ryj7cNPn0

絹旗「はい!! 超任せて下さい!!」


固法「うふふ。頼りになるわね」ナデナデ


絹旗「///」


初春「それじゃー、お先に失礼しまーす!」


絹旗「超お疲れ様でした!」


固法「お疲れ様。テスト勉強、頑張ってね」ニコッ



<オツカレー
<ボクニアイノコジンレッスンヲ
<ソゲブ



フレンダ「当麻、早速今日から始めるわよ」

409: 2011/06/02(木) 22:44:37.35 ID:ryj7cNPn0

上条「え? もう?」


フレンダ「善は急げってわけよ。今日から毎日、私のお家でお勉強だからね」


上条「ま、毎日ですか……」


フレンダ「そうよ。だって去年の当麻の成績を見たら、これでも遅いくらいなわけよ」


上条「」ショボーン



浜面「ははは。上条の奴、情けねーなー!!」


滝壺「……はまづらも人のこと言えないよ」


浜面「」ギクッ

410: 2011/06/02(木) 22:45:06.01 ID:ryj7cNPn0

滝壺「私達も、お勉強しようか?」


浜面「べ、勉強か……(面倒くせーな……)」


滝壺「ちなみに、赤点3つ取ったらゲームセンター1年間出入り禁止だからね」


浜面「……マジで?」


滝壺「」コクリ


浜面「滝壺先生、指導の程よろしくお願いします」ペコリ


滝壺「うん。うなばらも手伝ってくれる?」


海原「じ、自分ですか?」

411: 2011/06/02(木) 22:45:35.30 ID:ryj7cNPn0

滝壺「うん。はまづらは、かなりのおばかさんだから……私一人だけだと厳しいかも……」


浜面「か、かなりのおばかって……」ズズーン


海原「……自分でよければ、協力しますよ」


滝壺「ありがとう。はまづら、私とうなばらでビシビシいくからね」


海原「スパルタというものですね。了解しました。自分も厳しくいきましょう」


浜面「い、いや……ソフトでお願いします……」


滝壺「駄目。噂だと赤点三つ以上取ったら、修学旅行に行けないみたいだし」



フレンダ「えっ、そうなの!?」

412: 2011/06/02(木) 22:46:03.36 ID:ryj7cNPn0

滝壺「うん。あくまで、噂だけどね」


浜面「修学旅行ね……別に行かなくても……」


滝壺「はまづら」


浜面「」ビクッ


滝壺「はまづらは……私と修学旅行行きたくないの?」ジー


浜面「超行きたいです」キリッ


滝壺「なら、お勉強頑張ろうね」


浜面「はい!」

413: 2011/06/02(木) 22:46:30.29 ID:ryj7cNPn0

海原「おやおや、見せ付けてくれますね」


青ピ「修学旅行……すっかり、忘れてたで」


土御門「俺もだぜい」


上条(赤点三つ以上か……厳しいな……)


フレンダ「当麻」


上条「ん?」


フレンダ「こうなったら、頑張るしかないわけよ」


上条「そ、そうだな……」


414: 2011/06/02(木) 22:47:16.30 ID:ryj7cNPn0

フレンダ「それじゃー、早速私のお家に行くわよ!」


上条「おう。それじゃー、お先に」


フレンダ「みんな、またねー」



<オツカレー
<リアジュウ、シネー



~ 2時間後 フレンダ宅 ~



上条は、フレンダの家で食事を済ました後、早速英語の勉強に取り掛かっていた。



フレンダ「どう、できた?」


上条「お、おう」スッ


フレンダ「どれどれ?」

415: 2011/06/02(木) 22:47:45.92 ID:ryj7cNPn0

上条「……」


フレンダ「……」


上条「ど、どうだ?」


フレンダ「全然駄目なわけよ!!」


上条「え?」



英文 The town in which I was born is famous for its old castle.


和訳 私が生まれた町は古いお城で有名です。


上条回答 私の骨は、古いお城の為に有名です。

416: 2011/06/02(木) 22:49:15.83 ID:ryj7cNPn0

フレンダ「意味がわからないなわけよっ!!」


上条「す、すいません……」


フレンダ「……まずは、テスト範囲に出る単語も覚えないとね」


上条「お、おう……」



テクテク



フレメア「上条、頑張ってね」


上条「ありがとな。フレメア」


フレメア「にゃあ」



その後、フレンダによる個人レッスンは、テスト前日まで続いた。
フレンダは、上条に付きっ切りの為、自身の勉強が疎かになったのは言うまでもない。

417: 2011/06/02(木) 22:49:50.71 ID:ryj7cNPn0

~ 同時刻 滝壺宅 ~



滝壺「……31点」


海原「これほどできないとは、予想以上ですね」


浜面「」ズズーン


滝壺「得意と言っていた、現代文も42点だよ」


海原「42点で得意科目ですか」フッ


浜面「お前、今鼻で笑ったね?」


海原「これは失礼しました」クスッ


浜面「」イラッ

418: 2011/06/02(木) 22:50:55.57 ID:ryj7cNPn0

滝壺「こうなったら毎日特訓だね。目指せ全教科50点以上」


浜面「全教科!? 無理だろ……」


滝壺「はまづら……」


浜面「俺の頭じゃ無理だよ……」


滝壺「諦めたら、そこで試合終了だよ」


海原(滝壺さん、自分が貸したスラムダンクの8巻を何回も読み直してますね)


浜面「滝壺……」


滝壺「私と一緒に修学旅行でいい思い出作ろ?」ニコッ

419: 2011/06/02(木) 22:51:54.45 ID:ryj7cNPn0

浜面「」ドキッ


浜面「……おう!! やってやるぜ!! 負け犬上等ぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」


海原「負けちゃ駄目ですよ」


滝壺「うん。彼氏が負け犬なんていやだ」


浜面「」ションボリ


滝壺「それじゃー、次は数学だね。まずはこの問題集を自分なりにやってみて」


浜面「おう!!」









滝壺「うなばら、どう思う?」

420: 2011/06/02(木) 22:52:33.38 ID:ryj7cNPn0

海原「うーん、流石に全教科50点以上は厳しいんじゃないでしょうか?」


滝壺「うん。私もそう思う」


海原「では何故、それを目標としたのですか?」


滝壺「目指す地点が高くなることによって、はまづらのモチベーションが上がると思って」


海原「なるほど。まー、モチベーションなら滝壺さんの一言で十分上がるでしょうけどね」


滝壺「そうかな?」


海原「ええ。浜面さんは、滝壺さんを溺愛してますからね」


滝壺「えへへ」


海原「お二人の関係が羨ましいですよ」


滝壺「……うなばらもそういう人が、出来るといいね」


海原「…………ですね」

421: 2011/06/02(木) 22:53:34.12 ID:ryj7cNPn0

~ テスト返しの日 ~



アックア「次は上条である」


上条「は、はい」ガタッ



テクテク



上条(た、頼む……)


上条「」チラッ


アックア「上条にしては、頑張ったほうであるな」


上条「」ピカァー


アックア「次――――――――――」

422: 2011/06/02(木) 22:54:04.09 ID:ryj7cNPn0








アックア「以上で終了である。皆、よくやったである」



<キヲツケー アリガトウゴザイマシター



アックア「気をつけて帰るのである」


女子A「ウィリアム先生、さよならー」


女子B「さよならー」


アックア「うむ」



<キャー、シブイ
<キョウモシブカッタネ



フレンダ「……当麻、どうだった?」

423: 2011/06/02(木) 22:54:53.85 ID:ryj7cNPn0

上条「おう、見てくれ!!」ジャジャーン


フレンダ「78点!?」


上条「やったぜ!! フレンダのおかげだな!!」


フレンダ「ううん、当麻の頑張りの成果ってわけよ」


上条「いやいや、フレンダがいなかったら赤点だったと思うぜ」


フレンダ「……結局、現代文と生物は赤点だったけどね」


上条「ぎりぎりセーフってやつだな!!」


フレンダ「」ジロー

424: 2011/06/02(木) 22:55:22.89 ID:ryj7cNPn0

上条「す、すいません!! 調子乗りました!!」


フレンダ「……まっ、これで一緒に修学旅行に行けるね」ニコッ


上条「おう。上条さんだけ置いてけぼりなんて避けたかったからな」


青ピ「カミやん、よかったやん」


土御門「カミやんが赤点2つだけ。明日は大雨だぜい……」


上条「うるさい!! お前らはどうだったんだよ?」


青ピ「ボク? ボクはオール95点以上やけど?」


土御門「俺はオール90点以上だぜい」


425: 2011/06/02(木) 22:56:05.25 ID:ryj7cNPn0

上条「」


フレンダ「二人とも、凄いね!」


上条「……おい、青髪はわざと補習受けてたからわかるけど、土御門も頭よかったのかよ!!」


土御門「んー、ちょっくら勉強したくらいだにゃー」


上条「ちょっくらって?」


土御門「一日、三十分くらいかにゃー?」


上条「」


上条(……一日、三時間以上勉強してた俺って……)


上条「」ズズーン



姫神「あれ。上条君。どうしたの?」


フレンダ「……ちょっと、ハートブレイクってわけよ」


姫吹「?」

426: 2011/06/02(木) 22:56:46.45 ID:ryj7cNPn0

~ 同時刻 浜面のクラス ~



浜面(……あ、危なかったぜ……)


滝壺「はまづら、化学どうだった?」


浜面「おう!! 見てくれ!!」ジャジャーン


滝壺「……31点」


浜面「いやー、ぎりぎりセーフだったぜ!!」


滝壺「……本当、ぎりぎりだね」


浜面「これで赤点は二つ!! 修学旅行も一緒に行けるぜ、マイハニー!!」


滝壺「うん、そうだね」ニコッ

427: 2011/06/02(木) 22:57:29.60 ID:ryj7cNPn0



<マタ、ハマヅライチャツイテヤガル
<クソ、チンピラノクセニ
<ゴリノクセニ
<タキツボサン…



浜面「こらぁぁぁあ!! 聞こえてんぞぉぉぉおお!!」


男子A「うげっ!? こっちきやがった!?」


男子B「に、逃げろぉぉぉぉぉ!?」


浜面「待ちやがれぇぇぇぇええ!!」ダダダッ


滝壺「……」


滝壺「」ポチポチ


『もしもし?』

428: 2011/06/02(木) 22:58:47.79 ID:ryj7cNPn0

滝壺「今、大丈夫?」


海原『はい、いいですよ』


滝壺「はまづらなんだけどね、赤点二つだったよ」


海原『……では、修学旅行は行けるということですね』


滝壺「うん。うなばらもお勉強手伝ってくれてありがとね」


海原『いえいえ。ご友人の頼みですから』


滝壺(ご友人……)ニヘラ


滝壺「修学旅行でお土産、皆よりいい物をうなばらに買ってくるからね」


429: 2011/06/02(木) 22:59:23.05 ID:ryj7cNPn0

海原『ふふふ。楽しみにしてますよ』


滝壺「うん。それじゃー、また支部でね」


海原『はい。お気をつけて来て下さいね』


滝壺「ありがとう。ばいばい」


海原『はい。失礼します』プチッ



ツーツー



滝壺「……」


滝壺「ふれんだのクラスに行こうっと」

438: 2011/06/03(金) 22:48:48.73 ID:CfOBAr7z0

~ 5月26日 ~



修学旅行を前日に控えた上条達は、旅行に必要な物を買い揃える為、セブンスミストに足を運んでいた。



上条「いよいよ、明日か……」


フレンダ「楽しみだね。北海道!!」


吹寄「フレンダさんは。北海道初めてなの?」


フレンダ「うん。吹寄さんは行ったことあるわけ?」


吹寄「中学生の時にね。函館の夜景は最高よ」


フレンダ「夜景か……見てみたいな」


土御門「北海道と言えば、ラーメンだぜい」

439: 2011/06/03(金) 22:50:16.17 ID:CfOBAr7z0

姫神「確かに。ラーメンは有名」


青ピ「ふふふ。ボクは、ネットでリサーチ済やで!!」


滝壺「準備がいいね。あおがみは」


浜面「北海道か……馬に会いてーな」


青ピ「なんや、自分が馬面だから嫁さん探しかいな?」


滝壺「……そんなはまづらは、私は応援できないな」


浜面「ちげぇぇぇよぉぉぉ!! 引退した競走馬に会いたいんだよ!!」


青ピ「競馬かいな。なんや、浜面は競馬も好きなん?」

440: 2011/06/03(金) 22:50:59.90 ID:CfOBAr7z0

浜面「ああ。でもギャンブルよりはレースを見るのが好きなんだけどな」


青ピ「なら原谷君と気が合うかもしれへんね」


浜面「原谷と?」


青ピ「原谷君も競馬好きなんやて。めっちゃ詳しいで」


浜面「マジか!? んじゃー、今度飯でも誘うかな」


青ピ「ちなみにボクは、昨日原谷君とガンダムトークに花咲かせてきたところや」


浜面「いや、聞いてねーし」



姫神「……」

441: 2011/06/03(金) 22:51:44.05 ID:CfOBAr7z0

上条「ん? どうした? 姫神」


姫神「ううん。ただ。相変わらず貴方の周りは。個性ある人が多いな。と思って」


上条「そうかー? (まー、確かに魔術側はそうか……)」


滝壺「そんなことないよ」ヒョッコリ


上姫「」ビクッ


上条「びっくりした……」


姫神「えっと……」


滝壺「私は滝壺理后。さっきは、挨拶しそびれちゃったね」

442: 2011/06/03(金) 22:52:16.72 ID:CfOBAr7z0

姫神「あっ。私は姫神秋沙。よろしく」


滝壺「よろしくね、ひめがみさん」


姫神「うん。よろしく。滝壺さん」


滝壺「それでさっきのお話なんだけど、はまづらはそこまで個性ないよ?」


姫神「そうなの?」


滝壺「うん。だってどう見てもただのチンピラにしか見えないでしょ?」


上条「おい、彼氏に対して酷いな!!」


姫神「……確かに。三下臭が半端ないかも」

443: 2011/06/03(金) 22:53:53.02 ID:CfOBAr7z0

上条「お前も酷いなっ!!」


滝壺「そこは否定できない」


上条「少しは否定してやれよ!!」


姫神「上条君。さっきからツッコミ頑張るね」


上条「お前らのせいだよ!」


滝壺「大丈夫。あまり慣れていないツッコミを頑張る、そんなかみじょうを私は応援する」


上条「……あ、ありがとうございます」


姫神「」クスッ

444: 2011/06/03(金) 22:54:38.64 ID:CfOBAr7z0

滝壺「そういえば、姫神さんは今日は何を買うの?」


姫神「うん。パジャマとかかな」


滝壺「パジャマ……なら、お勧めのパジャマ教えてあげる」


姫神「本当? ありがとう」


滝壺「ううん。どういたしまして」


フレンダ「何の話してるのー?」


姫神「滝壺さんが。お勧めのパジャマを教えてくれるって」


吹寄「あら、私にも教えてくれる?」

445: 2011/06/03(金) 22:55:22.13 ID:CfOBAr7z0

滝壺「うん。もちろん」ニッコリ


フレンダ(……お勧めのパジャマって……もしかして……)


上条(……どうせ、ジャージだろうな)


滝壺「かみじょう、ふれんだ」


上フ「」ビクッ


滝壺「ジャージのことを悪く言ったら、許さないよ」キリッ


上条「お前は読心術持ってんのか!?」アセアセ


フレンダ「滝壺は、多重能力者だったわけ!?」アセアセ

446: 2011/06/03(金) 22:56:03.27 ID:CfOBAr7z0


美少女四人に、囲まれながら店内を歩く上条当麻。
男性なら誰でも羨むその光景を、少し後方から恨めしそうに眺めている哀れな男達がいた。



青ピ「……」


浜面「……」


土御門「なんか、こうして見るとカミやんがハーレム作ってるみたいだにゃー」


浜面「……ごめん、そのハーレムの中に俺の彼女がいるんだ。傷つくから言わないで」


青ピ「ドンマイやで、浜面……」


浜面「」グスッ


青ピ「」ナデナデ


土御門「彼女が出来ても、カミやんは相変わらずだぜい」ニヤニヤ

447: 2011/06/03(金) 22:57:03.53 ID:CfOBAr7z0









上条「それじゃー、2時間後に休憩所で集合でいいか?」


フレンダ「ちょっと待った。女の子の買い物に2時間は短いわけよ!!」


吹寄「そうよ。上条当麻。彼女がいるくせに女の子のこと全然わかっていないのね!?」


上条「うぐっ!?」


滝姫(私は1時間あればいいけど……)



浜面「ははっ、上条の奴。怒られてやがる」


青ピ「ざまーみろや!!」


浜青「はははははっ!!」


土御門(哀れな奴らだぜい……)

448: 2011/06/03(金) 22:57:52.63 ID:CfOBAr7z0

上条「そ、そんじゃー3時間でいいか?」


フレンダ「……そうね、それ以上掛かるようなら連絡するね」


吹寄「それがいいわね。姫神さん、滝壺さん、行きましょう」


滝壺「うん」


姫神「わかった」


フレンダ「それじゃー、当麻、また後でね」


上条「おう」


滝壺「はまづら、またね」


浜面「あいよー」

449: 2011/06/03(金) 22:58:27.12 ID:CfOBAr7z0

~ 男子組 ~



上条「お前らは、今日何買う予定なの?」


土御門「俺は、遊び道具かにゃー」


青ピ「ボクは、寝巻き買う予定や」


浜面「俺はバッグ。旅行用のやつ、持ってないんだよ」


上条「浜面もか。俺もだ」


土御門「んじゃー、とりあえず行くぜい」


「「「おう(せやな)」」」

450: 2011/06/03(金) 22:59:06.20 ID:CfOBAr7z0

~ 女子組 ~



姫神「滝壺さん。お勧めってこれ?」


滝壺「うん」


吹寄「確かに機動性はいいわね」


フレンダ(やっぱり)


滝壺「薄型ジャージだよ」ジャジャーン


姫神(ジャージ。学校のジャージ以外は。着たことない)


吹寄「滝壺さんって、ジャージ好きなの?」


滝壺「」コクリ

451: 2011/06/03(金) 22:59:39.75 ID:CfOBAr7z0

フレンダ(吹寄さん、ジャージは滝壺の体の一部と言ってもいいくらいなわけよ)


吹寄「私も寝る時はいつもジャージよ」


滝壺「そうなんだ。ふきよせさんもジャージ好き?」


吹寄「そうね。動き易いからね。流石に外では着ないけれど……」


滝壺「そっか……」


姫神「色んな色が。あるね」


フレンダ「そうね。滝壺はピンク持ってるんでしょ?」


滝壺「うん」

452: 2011/06/03(金) 23:00:16.71 ID:CfOBAr7z0

吹寄「」ヒラメイタ


吹寄「それじゃー、皆で色違い買って揃えてみる?」


滝壺「ふきよせさん、グッドアイディア」


姫神「面白いかも」


フレンダ(え? 私も?)


滝壺「ふれんだ?」ジー


フレンダ「えっと……そうね、皆で一緒に買おうか」アセアセ


フレンダ(流石に、この流れでは拒否れないわけよ……)

453: 2011/06/03(金) 23:01:18.03 ID:CfOBAr7z0

吹寄「それじゃー、私は青を」


姫神「私は。赤」


滝壺「私は、既にピンクを持ってるから……」


フレンダ「それじゃー、私は黄色で」









滝壺「これで四人、お揃いだね」


吹寄「そうね。旅行初日の夜に揃えて着ましょうか」


454: 2011/06/03(金) 23:02:03.29 ID:CfOBAr7z0

姫神「うん」


フレンダ「り、了解……」


滝壺(ジャージ仲間が増えた)ニヘラ


吹寄「次、ランジェリーショップ行っていいかしら?」


姫神「うん。新しいの?」


吹寄「そう。今のちょっときつくなっちゃってね」


滝壺「ふきよせさん、大きいよね」

455: 2011/06/03(金) 23:02:53.72 ID:CfOBAr7z0


吹寄「そうかしら?」


滝壺「うん」


吹寄「でも、肩凝るから邪魔なんだけどね」


フレンダ(一度でいいから、その台詞を言ってみたいわけよ……)ショボーン


姫神「よしよし」ナデナデ


フレンダ「ありがとう……」グスッ


吹滝「?」

456: 2011/06/03(金) 23:03:42.69 ID:CfOBAr7z0

~ 同時刻 男組 ~



上条「鞄、最後に買えばよかったな……」


浜面「ああ。邪魔だな……」


青ピ「お買い物は、ご計画的にや」


上条「ちょっと意味が違うぞ」


土御門「まー、俺達はそこまでお店まわらないから我慢するんだにゃー」


上浜「あいよ」


青ピ「せや、次CDショップ行ってええ?」


上条「俺はいいぞ。俺も欲しいのあるし」

457: 2011/06/03(金) 23:04:40.63 ID:CfOBAr7z0

浜面「俺もいいぞ」


土御門「俺もだにゃー」


青ピ「それじゃー、出発や!」



~ CDショップ ~



上条「青髪は、何が欲しいんだ?」


青ピ「今日はなー、某エクソシストアニメのOP曲や」


上条「あー、あれか。いい曲だよな」


青ピ「カミやんも見てん?」

458: 2011/06/03(金) 23:05:31.01 ID:CfOBAr7z0

上条「俺じゃなくてフレメアが見てるんだよ」


青ピ「フレメアちゃんが? いいセンスしてるで!!」


上条「んじゃー、俺もちょっくら探してくるわ」


青ピ「了解や」



浜面「♪」


土御門「浜面、何を聞いてるんだにゃー?」ポンポン


浜面「ん? KSB48(春日部48)だ」


土御門「ああ、今大人気のグループだにゃー」

459: 2011/06/03(金) 23:06:00.66 ID:CfOBAr7z0

浜面「おう。新曲の『夏しちゃってる坊主』なんか最高だぜ!!」


土御門「俺は、『ポニーテールと露出狂』が好きだぜい」


浜面「あれもいいよな」



上条(えっと……あった、あった!)


上条(『スタンド・バイ・ミー』と『ショーシャンクの空に』)


上条(これ、見たかったんだよなー! ってあれは?)



(うーん、今日は超不作ですね……)



上条「絹旗じゃないか?」

460: 2011/06/03(金) 23:06:49.57 ID:CfOBAr7z0

絹旗「え? 上条さん!?」


上条「よう! 奇遇だな」


絹旗「そうですね。上条さん、学校は?」


上条「あー、俺達明日から修学旅行だから半ドンなんだよ」


絹旗「そうなんですか。北海道羨ましいです」


上条「そういう絹旗は、学校は?」


絹旗「今日は、校長先生の上京記念日でお休みですよ」


上条「なんじゃ、そりゃ……」


461: 2011/06/03(金) 23:08:08.75 ID:CfOBAr7z0

絹旗「私も、超意味不明ですが名前の通りみたいです」


上条「凄い学校だな、そこ」


絹旗「普通の中学校なんですけどね」


上条「そっか。絹旗は、DVD探しか?」


絹旗「はい。上条さんも何か持ってますね?」


上条「ん? あー、これか」


絹旗「」ジー


絹旗「随分前のですね」

462: 2011/06/03(金) 23:09:36.01 ID:CfOBAr7z0

上条「今更って感じだろ? でも見たことなかったから見てみたくなってさ」


絹旗「なるほど。この二つは、B級映画好きの私でも好きな超A級映画です」


上条「超A級か……上条さん、期待しちゃいますよ?」


絹旗「超期待して下さい。私が、超保証します」


上条(ちょっくら、不安だ……)


絹旗「それじゃー、私は支部に行くのでお先に失礼します」ペコリ


上条「おう。頑張れよー」フリフリ


絹旗「お土産、超期待してますからね~」


上条「あいよ」



上条「……さて、レジ行くか」

463: 2011/06/03(金) 23:10:57.46 ID:CfOBAr7z0

~ 2時間後 女子組 ~



フレンダ「結構買ったね」


姫神「そうだね」


吹寄「意外に多くなっちゃったわ」


滝壺「ふれんだは、買いすぎ」ボソッ


フレンダ「うっ!? だって新しいのが入荷してからつい……」


姫神「フレンダさんは。洋服好きだからね」


吹寄「うん。うちの高校で一番お洒落さんかもね」

464: 2011/06/03(金) 23:14:44.60 ID:CfOBAr7z0

フレンダ「そんなことないわけよ。それよりね……」


「「「?」」」


フレンダ「まだ時間もあるし、折角だから皆でプリクラ取らない?」


滝壺「ぷりくら?」


姫神「うん。いいよ」


吹寄「いいわね。男達(あいつら)も?」


フレンダ「流石に、七人は入りきらないから女の子四人で!!」


滝壺「ふれんだ、ナイスアイディア」


フレンダ「それじゃー、ゲームセンターにレッツゴーってわけよ!」


「「「おー!」」」

465: 2011/06/03(金) 23:20:03.10 ID:CfOBAr7z0

~ 30分後 休憩所 ~



上条(旅行から帰ったら、ゆっくり見るかな)


浜面「女連中、まだこねーな」


青ピ「女の子は、遊びも時間かかるもんなんやで」


浜面「青髪に言われても、説得力ねーや……」


青ピ「なんやと!!」



フレンダ「ごめん! お待たせ!!」



土御門「……来たぜい」

466: 2011/06/03(金) 23:23:35.45 ID:CfOBAr7z0

上条「おかえり」


フレンダ「ごめんね! プリクラ撮ってたら遅くなっちゃった!!」


上条「いや、まだ時間あるし全然いいぞ」


滝壺「はまづら、お待たせ」


浜面「おう。いいの買えたか?」


滝壺「うん」コクリ


青ピ「プリクラええなー……」


姫神「プリクラ。初めて撮った」

467: 2011/06/03(金) 23:27:18.79 ID:CfOBAr7z0

土御門「姫神は、プリクラ撮ったことなかったのかにゃー?」


姫神「うん。色んな機能がついてて。驚いた」


吹寄「最近のは、ありすぎよね」


土御門「例えば?」


吹寄「目の大きさを変えられたりもするのよ」


青ピ「……そんなこともできるんや」


土御門「吹寄は、垣根とか……」


吹寄「何よ、悪い!?」


土御門「別に誰も悪いとは言ってないけどなにゃー」ニヤニヤ


468: 2011/06/03(金) 23:31:19.64 ID:CfOBAr7z0

吹寄「ぐぬぬっ!?」


吹寄(最近、土御門によくからかわれるわね。悔しい!!)


青ピ「姫やん、今度ボクと一緒にプリクラ撮ろうや!!」


姫神「丁重に。お断りします」


青ピ「即答!?」ガビーン


上条「相変わらずだな、青髪は……」


フレンダ「それでこそ、青髪ってわけよ」


上条「んじゃー、そろそろ帰るか!?」


「おう(うん)」

478: 2011/06/05(日) 22:24:03.88 ID:6dswGeQY0

~ 5月27日 第二十三学区空港 ~



小萌先生「はーい、これから搭乗するのですよー。皆さん、しっかり着いてくるのです」


クラス一同「はーい!」



<ヒコウキ,ヒサシブリ
<ツイラクシナイヨナ
<カミジョウイルカラドウダロ



上条「はぁ……」


フレンダ「当麻? 不幸体質のことなら気にしちゃ駄目だよ?」


上条「ああ、違うんだよ。飛行機にちょっとトラウマがあってさ……」


フレンダ「トラウマ?」


土御門「大丈夫だ、カミやん。今回のは流石に普通の飛行機だぜい」

479: 2011/06/05(日) 22:24:53.37 ID:6dswGeQY0

上条「乗るまでは、安心しないことにしてます」


土御門「……重病だな」


フレンダ「土御門、どういうことよ?」


土御門「……ノーコメントで」


フレンダ「?」



~ 浜面のクラス ~



浜面「いよいよ、北海道か」


滝壺「楽しみだね、はまづら」


浜面「おう!」


480: 2011/06/05(日) 22:26:43.20 ID:6dswGeQY0

黄泉川「浜面、あんまりハメを外しちゃ駄目じゃん?」


浜面「はずさーねよ!! ってか俺以外の奴らにも言えよ!!」


黄泉川「うちのクラスは、お前を除いて優等生ばっかりだからね」


浜面「差別だ!!」


滝壺「大丈夫。劣等生のレッテルを張られている、そんなはまづらを私は応援する」


浜面「滝壺までっ!?」


黄泉川「あははっ。いい彼女じゃんよ」

481: 2011/06/05(日) 22:27:49.80 ID:6dswGeQY0

浜面「うっせーよ!! さっさと行けよ!!」


黄泉川「ぬ? 先生に向かってその口の利き方はないじゃん」ゴツッ


浜面「痛っ!?」


黄泉川「んじゃー、搭乗するじゃん♪」


浜面「……」


滝壺「大丈夫? はまづら」


浜面「……あのアマ、やっぱりむかつくぅぅぅぅ!!」

482: 2011/06/05(日) 22:28:25.99 ID:6dswGeQY0

~ 飛行機内 ~



上条「普通の飛行機だ」ホッ


土御門「だから言っただろうが」


青ピ「なんや、カミやん。ステルスでも乗ったんかいな?」


上土「」ビクッ


上条「2回ほどな……」


青ピ「2回も!? ボクは1回だけや。羨ましい……」


上条「羨ましい!?」


青ピ「せや。あの感覚……最高やん」ウットリ


上条「……そうなのか? 土御門」


土御門「いや、特に気持ちいわけじゃないと思うけどにゃー……」

483: 2011/06/05(日) 22:28:59.73 ID:6dswGeQY0

姫神「」ガクガク


フレンダ「ど、どうしたの? 姫神さん」


姫神「飛行機初めてだから。怖い」


吹寄「あら、姫神さん、初めてだったのね」


フレンダ「だ、大丈夫なわけよ」


姫神「うん。でも怖いから離陸するまで。袖掴んでていい?」


フレンダ「う、うん。いいよ」


姫神「あ。ありがとう」ギュ

484: 2011/06/05(日) 22:29:35.86 ID:6dswGeQY0

フレンダ(……怯えてる姫神さん……ちょっと可愛い)


吹寄「フレンダさんは、よく飛行機乗るの?」


フレンダ「最近は、あんまりだけど昔は結構乗ってたよ。吹寄さんは?」


吹寄「私は、これで3回目。耳鳴りが苦手なのよね」


フレンダ「耳鳴り? 私は、あんまりしなかったけど……」


吹寄「個人差があるみたいなのよ。今回はならないといいんだけど……」


フレンダ「そっか。大変なんだね……」



アナウンス<この度は、テッラ航空をご利用いただきありがたく思いますねー。では、そろそろ出発しまーす。

485: 2011/06/05(日) 22:30:07.16 ID:6dswGeQY0

姫神「ん」ギュー


フレンダ「ひ、姫神さん……強く握りすぎなわけよ」


姫神「ご。ごめんなさい」ギュー


フレンダ(……まっ、可愛いから別にいいわけよ)クスッ


吹寄「姫神さん、怖がりすぎ」クスッ




上条(ん? テッラ?)


土御門(まさかにゃー?)


青ピ「いよいよやね!」

487: 2011/06/05(日) 22:32:37.54 ID:6dswGeQY0

浜面「随分、変な声の機長さんだなー」


男子A「なんか聞いたことある声じゃね?」


浜面「そうか?」


男子B「うーん、俺も聞いたことあるような……」


浜面「気のせいだろ」


男子A「かな……」


男子B「思い出せない……」


浜面(有人飛行気って安心するな……)

488: 2011/06/05(日) 22:33:32.11 ID:6dswGeQY0

滝壺「」スースー


女子A「滝壺さん、もう寝てるよ……」


女子B「……寝顔、可愛いね。キスしたい」ハァハァ


女子A「」


女子A「…………え?」


女子B「大丈夫。舌は入れない」ジュルリ


女子A「そこじゃねーよ」

489: 2011/06/05(日) 22:34:02.98 ID:6dswGeQY0

~ 同時刻 アイルランドのとあるホテル ~



フィアンマ「暇だし、テレビでも見てやるか」ポチッ



TV<今日は、政治評論家のビアージオさんに来て貰いました~


TV<どうも。ビアージオです。イエス、ウィー、チャレンジ!



フィアンマ「何をやってるんだ、こいつは……」



バタン



レッサー「ふぅ~、さっぱりしました♪」


フィアンマ「おい、下着でうろつくなと言っただろうが」

490: 2011/06/05(日) 22:36:13.41 ID:6dswGeQY0

レッサー「上着はちゃんと着てますけど?」


フィアンマ「下もはけ。露出狂が」


レッサー「うふふ。欲情しちゃいましたかー?」


フィアンマ「……誰か、助けろ」



TV<CM♪


TV<イギリス、アイルランドで今、大人気の航空会社がいよいよアジアにも進出!


TV<お客様へ「安らぎと癒しを上位に、利益を下位に」テッラ航空です!


TV<快適な空の旅を、貴方に贈りたいですねー


TV<ジャンジャン♪

491: 2011/06/05(日) 22:37:16.46 ID:6dswGeQY0

フィアンマ「」


レッサー「」


レッサー「……えっと、今のはまさか……」


フィアンマ「…………言うな」


フィアンマ(全く、ローマ正教は変人ばっかりなのか……)


レッサー(ローマ正教はどんな方向性を目指してるんでしょうか……)


フィアンマ(本当にローマ正教に戻るのやめて、イギリス清教に移籍するかな……)

492: 2011/06/05(日) 22:38:28.70 ID:6dswGeQY0

~ 飛行機内 ~



上条「土御門、新千歳空港までどんくらいかかんの?」


土御門「一時間半くらいかにゃー」


青ピ「結構、早いやん」


上条「だな。あっ、煎餅食うか?」モグモグ


土御門「おっ、悪いぜい」ヒョイ


青ピ「ありがと、カミやん」ヒョイ


「「「」」」モグモグ

493: 2011/06/05(日) 22:39:17.94 ID:6dswGeQY0

青ピ「そういえば、カミやん学ランの下、いつもと違うTシャツやね」


土御門「あっ、本当だぜい」


上条「ふふふ。これはフレンダに選んでもらったやつだぜ」


青ピ「なんや、のろけかいな。聞いて損したわ」


土御門「フレンダが……どうりでカミやんにしては、まともなの着てると思ったぜい」


上条「」グサッ


上条「そうだよ、どうせ俺は洋服のセンスねーよ……」


494: 2011/06/05(日) 22:40:26.74 ID:6dswGeQY0

姫神「ありがとう。落ち着いた」


フレンダ「うん。そんなに怖くなかったでしょ?」


姫神「うん。なんとか大丈夫そう」


吹寄「私も耳鳴り、そんなにしなかったわ」


フレンダ「よかったね、吹寄さん」


吹寄「ええ。あっ、着くまで暇だからトランプでもしない?」


フレンダ「いいね! 何やる?」


姫神「ここは。ポーカーで」

496: 2011/06/05(日) 22:41:04.78 ID:6dswGeQY0

吹寄「いいわよ。やるからには負けないわけよ!」キリッ


フレンダ「私だって!!」


姫神「格の違いを。見せ付けてあげる」



浜面(やることねーし、音楽でも聴いてるかな……)


浜面「♪」


浜面(限りなく広がる真っ白な~♪)


浜面(いい曲だぜ)

497: 2011/06/05(日) 22:41:38.68 ID:6dswGeQY0

滝壺「」スースー


女子B「ぐふふふ。溜まりませんな」ジュルリ


女子A「あんたに、そんな趣味があるとは思わなかったわよ」


女子B「男なんて不潔よ」


女子A「今のあんたの顔の方が、絶対不潔だと断言できるけどね」


女子B「写真撮っておこう」カシャッ


女子B「うへへへ……最高だねェ……」


女子A「誰か席替わって頂戴……」


滝壺「むにゃむにゃ……」

498: 2011/06/05(日) 22:42:17.61 ID:6dswGeQY0

~ 1時間半後 ~



アナウンス<当機は、まもなく着陸に入りますよー。そろそろシートベルトをして欲しいですねー。



上条「そろそろか」ガチャッ


土御門(やっぱり左方のテッラか……後で、イギリス清教に連絡しておくか)


青ピ「いよいよやね!」



姫神「」ギュッ


フレンダ「あははは……」


吹寄(何故か、フレンダさんが羨ましく感じる……)

499: 2011/06/05(日) 22:43:11.48 ID:6dswGeQY0


男子A「浜面、そろそろ着くからシートベルトしろってさ」


浜面「……ん? あー、悪いな」


男子A「おう、気にするな」クスッ


男子B「」プププッ


浜面「?」



浜面が、自身のおでこに悪戯書きをされたことに気がついたのは、2時間後にトイレで自分の顔を見てからだった。



女子B「滝壺さーん、着くから起きて~」


滝壺「ん……ありがとう」

500: 2011/06/05(日) 22:43:52.03 ID:6dswGeQY0

女子B「ううん」ジュルリ


滝壺「? 涎が垂れてるよ」フキフキ


女子B「あふん!!」キュン


滝壺「……大丈夫?」


女子A「その子は、もう手遅れよ」



アナウンス<着陸完了しましたねー。皆さん、本日はテッラ航空をご利用頂き誠にありがとうございましたー。

アナウンス<なお、降おりの際は、期間限定で小麦粉をプレゼントしているので、是非貰ってくださーい♪

アナウンス<優先する。皆さんの旅が快適になることを上位に、ヴェントの出番を下位に。



502: 2011/06/05(日) 22:45:18.49 ID:6dswGeQY0

青ピ「なんや、面白い機長さんやったね」


上条「だな。ユニークな人だ」


土御門「だにゃー(前方のヴェント?)」


土御門(……しかし、何故神の右席がパイロットを……)


土御門(……これもアレイスターの仕業なのかっ!?)




小萌先生「はいはーい。皆さん、順番に降りるのですよー」


一同「はーい」


520: 2011/06/06(月) 22:20:46.93 ID:oN04P6Uj0

~ 移動バス ~



小萌先生「はーい。今日は千歳を観光してからホテルに行くのですよー」


小萌先生「折角の北海道なので、皆さん思いっきり楽しむのです!!」



<シャー
<チトセー、サイコウ
<オレガチトセダ!



小萌先生「それじゃー、運転手さん。今日から三日間よろしくお願いします」ペコリ


運転手「当然。車内で快適な時間を約束する」


小萌先生「頼りになるお言葉なのですよ~!」



小萌先生「皆さん、まずはキッコ○マンの工場見学なのでーす」

521: 2011/06/06(月) 22:21:31.29 ID:oN04P6Uj0


<ナゼ、キッコーマン
<ショウユトイエバ



青ピ「ボク、乗馬が楽しみやでー」


上条「あー、今日の最後によるところか」


土御門「カミやんは、馬に蹴られるだろうからやめといた方がいいぜい」


上条「心配するな。自覚はある」


フレンダ「それは、誰かさんの台詞なわけよ」


吹寄「工場ね。中々見る機会ないから楽しみだわ」


姫神「疲れた」

522: 2011/06/06(月) 22:22:10.65 ID:oN04P6Uj0

~ 醤油工場 ~



上条「機械がかなり多いんだなー」


青ピ「せやね。ほとんど機械が作業してるようなもんや」


土御門「今の時代なら、どこの工場も同じだにゃー」


吹寄「へー、こういう風になってるのね」


フレンダ「物珍しいよね」


姫神「うん。でも。なんで修学旅行に醤油工場?」


吹寄「予算の都合じゃないかしら? うち、名門校でもないし」


上条「だよな。名門校ならもっといい場所行きそうだ」

523: 2011/06/06(月) 22:22:42.94 ID:oN04P6Uj0

土御門「いや、名門校は高能力者が多い分、学園都市外に出るイベントはないところもあるんだにゃー」


姫神「確かに。霧が丘女学院は。修学旅行とかなかった」


フレンダ「私がいた愛和学院も、なかったわけよ」


吹寄「そうなの? 名門校も名門校なりに大変なのね」


青ピ「せやな。ボク、無能力者でよかったわ」


上土フ(嘘をつけ、このペテン師……)



三時間後、武里高校一同は工場を見学した後、千歳サケのふるさと館、名水ふれあい公園を堪能し、乗馬牧場に来ていた。

524: 2011/06/06(月) 22:23:25.03 ID:oN04P6Uj0

小萌先生「はーい、それじゃー順番にお馬さんに乗れるのでーす」


青ピ「小萌先生は、乗らんの?」


小萌先生「せ、先生は大人だからいいのです!!」アセアセ


小萌先生(体が小さくて、断られたなんて恥ずかしくて言えないです……)



土御門「んじゃ、お先に行ってくるぜい」


上条「おう」









上条「次は、俺か」ゴクリ

525: 2011/06/06(月) 22:24:03.43 ID:oN04P6Uj0

馬「(^ω^)」


上条「よ、よろしくな」


馬「(`・ω⊂)」


上条「?」


係り「それじゃー、気をつけて乗って下さいね。乗った後は、馬がゆっくり歩いて一周するので」


上条「はい。よいしょ……」


馬「(゜Д゜)」ヒヒーン


上条「…………へ?」

526: 2011/06/06(月) 22:24:55.92 ID:oN04P6Uj0

馬(俺が徒歩で一周? まずは、そのふざけた案内をぶっ壊す!!)ダダダッ


上条「だぁぁぁぁぁぁああ!!??」


係り「き、きみぃぃぃぃぃぃぃぃいい!!」


馬(俺は、俺は……風になる!!)ダダダッ



<助けてくれー!!
<不幸だぁぁぁぁぁああ!!
<上条ちゃぁぁぁぁぁん!!



「……」


フレンダ「だ、大丈夫かな……」

527: 2011/06/06(月) 22:25:29.56 ID:oN04P6Uj0

姫神「彼なら。かすり傷くらいで帰ってくると思う」


青ピ「カミやんは、タフネスやしね」


吹寄「そうね」


土御門「それにしても、予想通りのオチだにゃー」


土青「ははははっ!!」


フレンダ「いや、私にとっては笑い事じゃないわけよ……」




浜面「何やってんだ、あいつは……」


滝壺「相変わらず、かみじょうを見てると飽きない」

528: 2011/06/06(月) 22:26:16.68 ID:oN04P6Uj0

浜面「確かに」


滝壺「そんなことより……」ナデナデ


子馬「(´∀`)」


滝壺「可愛い」ニヘラ


浜面「ほんとだ、可愛いな。俺も」ナデナデ


子馬「(`Д´)」ガブリッ


浜面「」


浜面「いってぇぇぇぇぇぇぇええ!!」

529: 2011/06/06(月) 22:26:54.77 ID:oN04P6Uj0

浜面「な、何しやがる!! この野郎!!」


滝壺「はまづら、子馬さんをいじめちゃ駄目だよ」


浜面「いや、こいつ俺の手思いっきり噛みやがったぞ!!」


子馬「(´・ω・`)」ヒーン


滝壺「……きっと、はまづらと相性が悪かったんだよ。ねー?」ナデナデ


子馬「(^ω^)」


浜面「相性の問題かよっ!?」



女子B「子馬と戯れる、滝壺さん……」ハァハァ


女子A「おい、欲情してんな」

530: 2011/06/06(月) 22:27:46.58 ID:oN04P6Uj0

~ 17時半 ホテル ~



小萌先生「はーい。それじゃー、19時まで部屋でゆっくりしてて下さいねー」


一同「はーい」



上条「俺は……土御門と青髪と同じ部屋か」


土御門「よろしくだぜい、カミやん」


青ピ「結局、いつもの面子やね」


上条「おう」


土御門「そんじゃー、晩飯まで部屋でくつろぐとしようぜい」


上条「おう」


青ピ「せやな」

531: 2011/06/06(月) 22:28:43.94 ID:oN04P6Uj0

フレンダ「よかった。私達も同じ部屋だね」


吹寄「本当だ。偶然ね」



運転手「偶然。それも重なり続ければ必然に変わる」



フ吹「あ、運転手さん。今日はありがとうございました」ペコリ


運転手「当然。自分の仕事をしたまで。ゆっくりくつろぎたまえ」テクテク


フ吹「はい」


姫神(あの声。聞き覚えが……)

532: 2011/06/06(月) 22:30:05.27 ID:oN04P6Uj0

浜面「おい、俺、部屋一人かよ」


黄泉川「あー、悪い、悪い。うちのクラスは二人部屋で男子が奇数だから一人あまるじゃんよ」


浜面「まー、いいけどさ」


黄泉川「浜面」


浜面「あん?」


黄泉川「ホテルで彼女とよろしくやるのは、我慢するじゃん?」


浜面「し、しねぇぇぇぇよぉぉぉぉぉ!!」

533: 2011/06/06(月) 22:30:49.98 ID:oN04P6Uj0

黄泉川「なら、結構。食事に遅れんなよ?」


浜面「たくっ、嫁入り前の女が言うことかよ……」



滝壺「相部屋、よろしくね」


女子A「うん。それじゃー、行こうか?」


滝壺「」コクリ



テクテク



女子B(滝壺さんとは、違う部屋か……まー、後で遊びに行けばいいかな♪)

534: 2011/06/06(月) 22:31:54.87 ID:oN04P6Uj0

~ 上条達の部屋 ~



上条「おー、結構いい部屋じゃねーか」


青ピ「せやな。ベッドも結構大きいで」


土御門「弾力性も中々だぜい」ポンポン


上条「上条さんの家のベッドよりいいな」


青ピ「ボクの下宿先は、和室やからベッドとか久しぶりや」


上条「和室なんだ」


青ピ「うん。洋室もあったけど、和室の方が落ち着くから気に入ってるんやで」


上条「そっか。なら、土御門の実家なんかお前にぴったしだぞ?」

535: 2011/06/06(月) 22:32:43.01 ID:oN04P6Uj0

青ピ「そうなん? そういえばGWにつっちーの実家行ってたね」


土御門「まー、うちは大きいだけのボロ屋敷だけどにゃー」


上条「いやいや、立派なお屋敷だったぞ。そこらの旅館以上だ」


青ピ「へー。なら、来年はボクも連れてってーなー」


土御門「……あんまり、うちの父親には会わせたくないんだけどにゃー」


上条「あははっ。いい親父さんだったじゃねーか」


土御門「それを言うならカミやんの親父さんの方が、いい親父さんだぜい」


上条「そうか?」

536: 2011/06/06(月) 22:33:20.47 ID:oN04P6Uj0

青ピ「……」


青ピ(父親か……)


青ピ「……二人の親父さんに、ボクも会ってみたいな~」


上条「何言ってんだ? お前、俺の父さんとは……って……」


上条(そうか、あん時は青髪とインデックスが入れ替わって……)


上条(やべー、こいつの水着姿思い出したら吐き気が……)


上条「うっ……」ダダダッ


青ピ「カミやん、急にどうしたんや?」


土御門「俺にもわからないぜい」

537: 2011/06/06(月) 22:33:50.77 ID:oN04P6Uj0

~ フレンダ達のお部屋 ~



吹寄「あら、結構素敵なお部屋じゃない」


フレンダ「そうだね。広いし」


姫神「……眠い」ウトウト


吹寄「姫神さん、寝ていいよ? 時間になったら起こすから」


姫神「あ。ありがとう」


フレンダ「おやすみー」









姫神「」スースー

538: 2011/06/06(月) 22:35:19.53 ID:oN04P6Uj0

フレンダ「……本当に寝ちゃった」


吹寄「慣れない飛行機とかで疲れてたのかしらね」クスッ


フレンダ「飛行機といえば、姫神さん可愛かったね」


吹寄「確かに。あんなに怯えてる姫神さん、初めて見たかも」


フレンダ「帰りも見れるかな?」


吹寄「じゃない? そういえば、お風呂は何時からだっけ?」


フレンダ「確か20時~22時だったような……」


吹寄「そっか。折角だからゆっくり入りたいわね」


フレンダ「うん。お風呂行く時、滝壺も誘おうか?」

539: 2011/06/06(月) 22:35:49.29 ID:oN04P6Uj0

吹寄「そうね。四人で行きましょ」


フレンダ「それじゃあー、後で滝壺にメールしておくね」


吹寄「ええ」



~ 浜面の部屋 ~



浜面「……」


浜面「結構、旅行で一人部屋って寂しいもんだな……」



シーン



浜面「やることねーしな……」


浜面「滝壺にメール送ったけど返ってこねーし……」


浜面「しょうがねー。上条達の部屋にでも行くか」



浜面「さっきから、俺独り言ばっかだな……」

540: 2011/06/06(月) 22:36:45.74 ID:oN04P6Uj0

~ 滝壺の部屋 ~



滝壺「」スースー


女子A「本当、よく寝るな~」クスッ


滝壺「」スースー


女子A「……大丈夫。滝壺さんの貞操は私が守るからね」


女子A(……しかし、あの子にあんな性癖があったなんてね)


女子A(5年の付き合いだけど、初めて知ったな……)


滝壺「ん……」


女子A「あ、起きた?」

541: 2011/06/06(月) 22:37:13.80 ID:oN04P6Uj0

滝壺「」コクリ


女子A「夜ご飯までまだ時間あるよ?」


滝壺「……大丈夫。睡眠ばっちし」フンスッ


女子A「そっか」クスッ



コンコン



女子A(きやがった……)



ガチャン



女子B「やっほー♪」

542: 2011/06/06(月) 22:38:03.52 ID:oN04P6Uj0

滝壺「やっほー」


女子A「ん」


女子B「暇だから遊びに来ちゃった」


女子A「そう……」


女子B「……暇だから三人でゲームしない?」


滝壺「ゲーム?」


女子B「うん。王様ゲーム」


女子A「古いね……」

543: 2011/06/06(月) 22:38:39.10 ID:oN04P6Uj0

女子B「ルールは私がずっと王様で「却下!!」」


女子B「」ションボリ


滝壺「どんまい」ポンッ


女子B「っ!?」


女子B(た、滝壺さんが励ましてくれた!!)


女子B(ど、どんまいって……かわいいぃぃぃぃぃいい!!)ハァハァ


女子B(いいねェ、いいねェ、最高だねェェェェェ!!)タラー

544: 2011/06/06(月) 22:39:06.27 ID:oN04P6Uj0

滝A「あっ」


女子B「え?」タラー


滝壺「鼻から血出てるよ?」


女子B「え? 嘘!? お手洗い行ってくる!!」ダダダッ


女子A「……」


滝壺「……面白い人だね」


女子A「あははは……」


女子A(しばらく、あの子と距離置こうかな……)

545: 2011/06/06(月) 22:39:55.10 ID:oN04P6Uj0

~ 21時 男湯 ~



上条「ふぅ~、いい湯だな」


浜面「極楽、極楽」


青ピ「疲れが一気に取れる気がするわ~」


土御門「お前ら、親父くさいぜい」


上条「気持ちいいんだから、仕方ねーだろ」


浜面「そうそう。日本人でよかった~ってな」


土御門「まー、たまにはこういうのも悪くないぜい」


青ピ「せやせや。混浴じゃないのが残念やけどね」

546: 2011/06/06(月) 22:40:33.82 ID:oN04P6Uj0

上条「相変わらずぶれないね、お前さんは……」


青ピ「確固たるパーソナルリアリティを持っとるからね、ボクは!!」


上条「はいはい……」


浜面「そういえば、明日は自由行動だろ? お前らどうすんの?」


土御門「俺達は、この男子三人とフレンダ、吹寄、姫神の六人で行動する予定だにゃー」


上条「浜面と滝壺も一緒にまわるか?」


浜面「あ、いい?」


上条「いいに決まってんだろ」

547: 2011/06/06(月) 22:41:06.19 ID:oN04P6Uj0

浜面「サンキュー。滝壺にも言っておく」


上条「滝壺ならもうフレンダ達に誘われてるんじゃねーか? あいつら一緒にお風呂入るって言ってたし」


浜面「……そっか」


青ピ「よし、ここは瞬間移動で……」


上条「させねーよ!!」ガシッ


青ピ「くっ!? 『幻想頃し』本当厄介やわっ!!」


土御門「流石の第六位もカミやんの右手には、適わないにゃー」


浜面「……」

548: 2011/06/06(月) 22:42:01.89 ID:oN04P6Uj0

青ピ「ん? 浜面、どないしたん?」


浜面「ん? いや、俺と滝壺高校入ってよかったなー、ってさ」


浜面「最初は、凄い面倒だったけどクラスでも友達出来たし、何より……滝壺が楽しそうな顔してんだよな」


上条「浜面……」


浜面「昨日の買い物もさ、前日から凄い楽しみにしててよ。あいつの顔見てたらやっぱり転入してよかったなー、て……」


青ピ「……せやね。女の子は笑顔が一番や」


浜面「麦野に強制的に転入させられたけど、感謝しなくちゃな……後、土御門にもな」


土御門「……別に、俺は何にもしてないぜい」


549: 2011/06/06(月) 22:43:25.31 ID:oN04P6Uj0

上条「」フッ


土御門「カミやん、何鼻で笑ってるんだにゃー?」


上条「いや、この前からお前よく感謝されるなー、って思ってよ」


青ピ「いいことやん」


土御門「感謝されるのは、慣れてないから苦手だぜい……」


浜面「あ、俺もだ……」


青ピ「ボクなんか、何年感謝されていないことか……」


上条「それは、お前に問題があんだよ」

550: 2011/06/06(月) 22:44:06.80 ID:oN04P6Uj0

青ピ「なんやと!! このウーマンオールラウンダーのボクの何処に問題があるんやっ!?」


上条「髪型?」


浜面「ピアス?」


土御門「喋り方?」


青ピ「全部、ボクの特徴やん……」ズズーン


浜面「青髪……」ポンッ


青ピ「……なんや?」


浜面「お前も……感謝される人間になれよ?」キリッ

551: 2011/06/06(月) 22:44:47.01 ID:oN04P6Uj0

青ピ「」イラッ


青ピ「……」


浜面「痛っ!?」ドンッ


浜面「あ、頭にたるが落ちてきやがった!! 何しやがる!?」


青ピ「……あんま調子乗ったこと言うと、女子風呂に移動させるで?」ニヤリ


浜面「」


浜面「す、すいませんでしたぁぁぁぁああ!!」


青ピ(ピアス外してきてよかったわ)


土御門「結局、浜面は最後に謝るハメになれるわけだにゃー」


上条「いつもどおりですな」

570: 2011/06/09(木) 22:10:30.72 ID:og1mzY2J0

こんばんは!

女子AとBはA子とB美にしときます!
回答ありがとうございました。

それでは投下します!

571: 2011/06/09(木) 22:11:18.13 ID:og1mzY2J0

~ 女風呂 ~



フレンダ「うわー、ひろーい!!」


姫神「たまに行くお銭湯と。大違い」


吹寄「ほんと、広いわね」


滝壺(湯気が凄い)


吹寄「そういえば、滝壺さん同部屋の子は大丈夫なの?」


滝壺「うん。何か用事あるみたいだから、先にお風呂行っててって」


吹寄「そうなの」

572: 2011/06/09(木) 22:11:45.65 ID:og1mzY2J0

その頃、滝壺の部屋では……



B美「」ピクピク


C恵「ねー? 本当に大丈夫なの?」


A子「うん。ありがとうね。これで滝壺さんの貞操は大丈夫よ」


C恵「? まー、私の電撃なら気絶させるくらいしかできないけどね」


A子「だからお願いしたの」ニコッ


C恵(よくわからないけど、まっいいか)


A子「お礼にジュースでも奢るね!」

573: 2011/06/09(木) 22:12:22.09 ID:og1mzY2J0

フレンダ「あっ、シャンプーとリンス忘れちゃった……」


姫神「お部屋に?」


フレンダ「うん……」


姫神「私ので。よければ」スッ


フレンダ「ありがとう、姫神さん!」


姫神「ううん」


フレンダ「」ジー


姫神「どうかした?」

574: 2011/06/09(木) 22:13:06.63 ID:og1mzY2J0

フレンダ「ううん。姫神さんの黒髪、綺麗だなー、って思って」


姫神「そ。そうかな……」


フレンダ「うん!」



滝壺「」ジー


吹寄「どうしたの? 滝壺さん」


滝壺(やっぱり大きい)モミュ


吹寄「ひゃん!?」ビクッ


滝壺(麦野のよりも断然に大きい。黄泉川先生といい勝負かも)モミモミ

575: 2011/06/09(木) 22:13:43.79 ID:og1mzY2J0

吹寄「た、滝壺さん! な、何をっ!?」アセアセ


滝壺(私のより、弾力性もある……)モミモミ


吹寄「ひあ……あ……」


姫神「滝壺さん。積極的」ジー


フレンダ(や、やっぱり大きいわけよ……)


吹寄「み、見てないで助けてよ……あんっ……」



~ 同時刻 垣根宅 ~



垣根(なんだ……)


垣根(急にムラムラしてきやがった……)バサァー

576: 2011/06/09(木) 22:14:26.74 ID:og1mzY2J0

滝壺「ごめんね。吹寄さん」


吹寄「だ、大丈夫……」ハァハァ


姫神「滝壺さんと吹寄さんが。そんな関係だったとは……」


吹寄「ち、違うわよ!!」アセアセ


滝壺「うん。ただ大きかったから揉んでみたかっただけ」


フレンダ「滝壺は、何気に行動力あるわよね……」


滝壺「そうかな? そういえば、フレメアはどうしたの?」


フレンダ「フレメアなら絹旗にお願いしたわけよ」

577: 2011/06/09(木) 22:14:54.82 ID:og1mzY2J0

姫神「絹旗。さん?」


フレンダ「うん。風紀委員の同僚のね」


吹寄「そうなの。フレメアちゃん、フレンダさんがいなくて寂しがってないかしら?」


フレンダ「んー、どうだろうね?」アハハ



~ 同時刻 絹旗宅 ~



深愛「おねーちゃん、髪の毛乾かして~」


フレメア「絹旗、私も私も!」


絹旗「はいはい、順番に乾かすので超待ってて下さい!」ドタバタ


深愛「あーい」


578: 2011/06/09(木) 22:15:30.56 ID:og1mzY2J0

フレメア「わかったー」


絹旗(洗剤オッケーですね。スタートっと)ポチッ


絹旗(よし、次はドライヤー出して……)



ガラガラ



絹旗「超お待たせしました。では深愛から先に乾かしましょう」


深愛「あーい」


フレメア「深愛ちゃんのお髪、さらさらだね」

579: 2011/06/09(木) 22:16:31.34 ID:og1mzY2J0

深愛「うん! さらさらするんなの♪」


フレメア「さらさらするん?」


深愛「うん! さらさらするん♪」


フレメア(大体、可愛い……)


絹旗(ふぅ……流石に、お二人の相手は超疲れますね)ブーン



~ 30分後 上条達の部屋 ~



上条「札幌、楽しみだなー」ゴクゴク


浜面「ああ。滅多に来れないだろうから十分楽しまないとな」ゴクゴク


青ピ「明日は、食いまくるで~!!」ゴクゴク

580: 2011/06/09(木) 22:17:12.44 ID:og1mzY2J0

土御門「女子もいるんだから、そこまで食えないと思うけどにゃー」ゴクゴク


青ピ「せやった……まー、女子いるから仕方ないわ」


浜面「やけに素直だな」


青ピ「ボクは、何事も女性優先で物事進める性格やらかね」キリッ


上条「いいこと言ってるんだろうけど、青髪が言うと卑猥に聞こえるな……」


青ピ「なんでやねん!!」


一同「あはははははっ!!」


浜面「まー、日頃の行い―――――――」ボトン ビチャ

581: 2011/06/09(木) 22:17:49.71 ID:og1mzY2J0

上条「うおっ!?」


浜面「思いっきしジュースこぼしちまった……わりぃ、上条……」


上条「あー、気にするな(げ、パンツまで濡れてやがる……)」


上条「ちょっと下着替えるから、あっち向いててくれないか?」


青ピ「別に下着くらい見たってええやん」


土御門「だにゃー。カミやんは、どこの女の子ぜよ?」


上条「ちげーよ! 下着まで濡れちゃったから下着も穿き替えるの!!」


浜面「マジで? すまねーな……」


582: 2011/06/09(木) 22:18:38.86 ID:og1mzY2J0

上条「気にするな」


青ピ「なら素直にあっち向いとるわ。男のナニを見ても気色悪いだけやし……」


土御門「だにゃー。終わったら声掛けて欲しいぜい」


上条「おう、悪いな……」


上条(さて、パンツとハーパンっと……)ゴソゴソ


上条(パンツ、臭い残るよな……ホテルの洗濯機って借りれるかな?)



コンコン ギー



フレンダ「当麻ー! 遊びに来たよー!!」


姫神「お邪魔します」

583: 2011/06/09(木) 22:19:23.16 ID:og1mzY2J0

吹寄「貴様達、お酒飲んでないでしょうね!?」


滝壺「おじゃまします」


上条「あ…………」


女子一同「」



その時、女子一同が目にした光景は、下半分がすっぽんぽんの上条当麻の姿だった。
あいにく、この女子四人の中に男性の裸に免疫がある者はいなかった。
より、正確にいえば男性の生殖器に。



上条「え……えっと……」ダラダラ


上条Jr.「(・ω・)ノ よっ!」

584: 2011/06/09(木) 22:20:07.39 ID:og1mzY2J0

フレンダ「きゃあぁぁぁぁぁぁああ!!」


姫神(いやん。上条君のが///)


吹寄「上条当麻!! 貴様は!!」


滝壺「」ポカーン



フレンダと吹寄から、上条に向かって用意してきた御菓子やペットボトルなどが次々と投げられる。
開いている扉を閉めれば、上条の哀れな光景が視界からなくなるはずだが思考が乱れている現在の彼女達では、その冷静な判断は出来なかった。



上条「い、いたっ…………」アセアセ


フレンダ「は、早く下はいてよっ!!」


吹寄「そうよ!! ハ、ハレンチな!!」

586: 2011/06/09(木) 22:20:59.05 ID:og1mzY2J0

姫神(あの子も。見たことあるのかな?)


滝壺「ぞ、ぞうさん……」


浜面「滝壺ぉぉぉぉぉ!! 眼を閉じろぉぉぉぉぉぉ!!」


土御門「流石カミやん!! 今度は自分が見られる立場になるなんて!!」


青ピ「逆To LOVEる!? 羨ましすぎるで!!」


上条「いいから、ドア閉めてくれよぉぉぉぉ!!」


フレンダ「……あっ、そっか……」



バタン



上条「……」

587: 2011/06/09(木) 22:21:30.29 ID:og1mzY2J0

上条「うぅぅぅ……女子にあんな姿見られるなんて、不幸だ……」シクシク


土御門「カミやん、出血大サービスだにゃー」ニヤニヤ


青ピ「ええな、カミやん! ボクも見せたかったで~」


浜面(滝壺が俺のより早く上条のを……)ブツブツ



フレンダ「あ、焦った……(ていうか、彼氏の"あれ"を友達に見られるってどういうわけよ!!)」


吹寄(男性の……間近で見ちゃった///)


姫神(あの人。いつもは反対の立場なのに)


滝壺「」ボケー

588: 2011/06/09(木) 22:22:21.03 ID:og1mzY2J0

~ 5分後 ~



上条「さっきは、本当にすいませんでした!!」ドゲザ


フレンダ「う、ううん! こっちも確認もしないで入っちゃってごめんなさい」ペコリ


吹寄「事情があったらなら仕方ないわ。顔を上げなさい、上条当麻」


姫神「そうそう」


滝壺「かみじょう、気にしないで」


上条「……そう言ってもらうと助かるよ」


土御門「そうそう。別に見られたって減るもんじゃないし、気にしないのが一番だにゃー」


青ピ「せやね。ボクのならいつでも公開する―――――――」

589: 2011/06/09(木) 22:23:24.01 ID:og1mzY2J0

フレンダ「えいっ!!」チョップ


吹寄「ふん!!」ズツキ


姫神「魔法のステッキ」ビリビリ


青ピ「あばばばばばっ!!」


青ピ「」ピクピク


フレンダ「全く、青髪の変態さには、あきれ返るわけよ」


吹寄「本当ね。全く成長しないんだから、貴様は!!」


滝壺「あおがみは、何を公開するの?」


浜面「大丈夫だ。お前が気にする必要はない」

590: 2011/06/09(木) 22:24:06.66 ID:og1mzY2J0

フレンダ「それより、お菓子とジュース持ってきたからお喋りしようよ」


上条「お、おう!」


吹寄「折角の修学旅行の夜だものね。でもお酒は禁止だからね?」


土御門「……なぜ、そこで俺の顔を見るんだにゃー?」


吹寄「なんとくなくよ」


土御門(こいつ、意外に勘が鋭いぜい……持参したウィスキーの出番はなしか……)


姫神「お酒は。十八歳になってから」


青ピ「そんなことよりお喋りしようや!! 時間勿体無いで!!」

591: 2011/06/09(木) 22:25:28.98 ID:og1mzY2J0

上条「飲酒は20歳からだからな、姫神」


姫神「わざと」


滝壺「あおがみ、復活」


浜面「凄い回復力だよな」









フレンダ「―――――――それで、姫神さん私の袖をずっと掴んでたわけよ」


上条「姫神がねー。見たかったなー」


土御門「怯える姫神。確かに貴重だにゃー」


青ピ「くそっ、生で見たかったわ!!」

592: 2011/06/09(木) 22:26:20.93 ID:og1mzY2J0

浜面「ほほう」


滝壺「私も見たかった」


姫神「は。恥ずかしいから言わないで」


フレンダ「でも、普段とは違う姫神さんが見れて新鮮だったわけよ」


姫神「そ。そうかな」


吹寄「うん。姫神さんの新しい一面が見れて嬉しかったよ」ニコッ


姫神(吹寄さん。女版上条君みたいなこと言う……)


青ピ「せや。せっかくなんやし皆でゲームでもせーへん?」

593: 2011/06/09(木) 22:27:30.34 ID:og1mzY2J0

一同「ゲーム?」


青ピ「うん。ベタに王様ゲームなんてどうや?」


フレンダ「何それ?」


吹寄「フレンダさん、知らないの?」


フレンダ「うん」


吹寄「えっと、王様ゲームっていうのはね―――――――――」


フレンダ「――――――――――へー、結構面白そう……やってみたい!!」


吹寄「そうね……皆はどう?」

594: 2011/06/09(木) 22:29:31.36 ID:og1mzY2J0

上条「俺はいいぞ」


浜面「俺も」


土御門「俺はどっちでもいいぜい」


姫神「変な。命令さえなければ」


滝壺「私もやってみたい」ワクワク


吹寄「それじゃー、やってみましょうか。青髪!」


青ピ「は、はい!」


吹寄「下らない命令はなしだからね? わかった?」


青ピ「イエス・マイ・ロード!!」キリッ

595: 2011/06/09(木) 22:30:07.60 ID:og1mzY2J0

土御門「最初は俺が王様だにゃー」


土御門「それじゃー、まずは3番が……」


吹寄「」ピクッ


土御門「5番に……」


姫神「」ピクッ


土御門「肩揉みされるんだにゃー」


吹姫「」ホッ


吹寄「3番は私よ」


姫神「5番は。私」

596: 2011/06/09(木) 22:30:50.18 ID:og1mzY2J0

姫神「それじゃー。失礼するね」


吹寄「うん」


姫神「」カタモミモミ


吹寄「んっ……結構気持ちいいかも……」


姫神「お客さん。凝ってますね」


吹寄「ん……あ、そこ……」


男子一同(声だけ聞いてると工口イな……)


フレンダ「当麻」


上条「」ビクッ


滝壺「はまづら」


浜面「」ビクッ

597: 2011/06/09(木) 22:31:17.46 ID:og1mzY2J0

フレンダ「次は私が王様ってわけよ!」


フレンダ「それじゃー、4番が2番にビンタで!」


滝壺「4番は私」


上条「に、2番は俺だ……(何故、俺だけビンタ……)」


フレンダ「それじゃー、いってみようってわけよ♪」


上条(フレンダ、楽しんでんな……)


滝壺「それじゃー、かみじょういくよ?」


上条「お、おう!」


598: 2011/06/09(木) 22:32:15.71 ID:og1mzY2J0

滝壺「えい」バシッ


上条「へぶしっ!?」


上条「…………結構痛いな」ヒリヒリ


滝壺「ごめんね、かみじょう」


上条「あー、気にするな(女の子に殴られる……俺はそういう宿命なのか……)」


土浜(ざまーみやがれ……)


青ピ(メッチャ羨ましいで、カミやん……)ガッデム



姫神「次は。私が王様」


姫神「6番は……」


青ピ(きたぁぁぁぁああ!!)

599: 2011/06/09(木) 22:32:58.18 ID:og1mzY2J0

姫神「1番の足に……」


フレンダ「」ピクッ


青ピ(この反応、フレンダちゃんが1番かいな……)


青ピ(フレンダちゃんの足に、足に、足にぃぃぃぃぃぃいい!?)ドキドキ
























姫神「気をつけて」

600: 2011/06/09(木) 22:33:41.24 ID:og1mzY2J0

青ピ「」ズシャー


フレンダ「…………え?」


青ピ「な、なんやねん! その命令は!!」


姫神「え。駄目だった?」


吹寄「駄目じゃないけど、ちょっと違うわね」クスクス


滝壺「ちなみに誰が1番と6番だったの?」


フレンダ「私が1番」ハイ


青ピ「ボクが6番や……」ガックシ


吹寄「……姫神さん、今の命令で正解だったかも」


青ピ「どういうことやねん!!」

601: 2011/06/09(木) 22:34:37.78 ID:og1mzY2J0

~ 1時間後 上条達の部屋 ~



姫神「……いつのまにか。三人だけになったね」


土御門「だにゃー。余り者同士だぜい」


青ピ「今頃いちゃついてるんやろうか」


姫神「吹寄さん。彼氏さんからお電話来て、慌てて出て行ったもんね」


土御門「あれだけ慌ててる吹寄は、初めて見たんだにゃー」


青ピ「そういえば、ボクもやね。垣根と今頃、愛を語ってるんやろか?」


姫神「その言い方。ちょっと気持ちが悪い」


土御門「だにゃー。そういえば、姫神はカミやんの他にいい人できたのかにゃー?」

602: 2011/06/09(木) 22:35:30.67 ID:og1mzY2J0

姫神「」


姫神「……え? 何で。上条君のことを……」


青ピ「いや、フレンダちゃん程じゃないにしろ皆にバレバレやったで……」


姫神「嘘?」


土御門「……姫神も意外に鈍感なんだにゃー」


姫神「みんなにばれてた。ちょっとショック」


青ピ「大丈夫やって」


土御門「だにゃー。んで、いい人はできたのかにゃー?」


姫神「…………ううん。特に他に気になる人は。いないかな」

603: 2011/06/09(木) 22:36:27.01 ID:og1mzY2J0

土御門「そうか……まー、姫神にもいつか素敵な彼氏が出来ると思うぜい」


姫神「……ありがとう。土御門君はどうなの?」


土御門「俺は舞夏一筋だぜい!!」


青ピ「このシスコンが!!」


土御門「シスコンの何処が悪いんだにゃー?」


青ピ「うぐっ!? あ、姫やん、ボクならいつでもウェルカムやで!?」


姫神「豪快に。お断りします」ピキッ


青ピ「そ、そんな嫌な顔せんでも……」ションボリ

612: 2011/06/10(金) 21:14:59.69 ID:7CI2yb0D0

~ 同時刻 フレンダ達の部屋のベランダ ~



上条「へー、結構綺麗な夜景じゃねーか」


フレンダ「そうだね」ギュー


上条「あ、あのフレンダさん? さっきからくっつきすぎでは……」


フレンダ「二人っきりなんだからいいじゃない。駄目?」ジー


上条(うっ!? 上目遣いで見るな!! 卑怯だ!!)


上条「……駄目じゃないです」


フレンダ「なら、よかった♪」コトン


上条(こ、今度は頭を肩に乗せてきた!?)ドキドキ

613: 2011/06/10(金) 21:15:38.86 ID:7CI2yb0D0

フレンダ「ねー、当麻」


上条「ん?」


フレンダ「私、この学校に転入してきてよかったよ」


上条「そっか。友達も沢山出来たもんな」


フレンダ「うん。きっと滝壺も同じこと思ってると思うわけよ」


上条「だな」


フレンダ「……それにね、こうして当麻と一緒にいられるしね」ニコッ


上条「」ドキッ

614: 2011/06/10(金) 21:16:07.42 ID:7CI2yb0D0

上条「そ、そうだな……お、おでもフレンダと一緒にいられて嬉しいぞ?」


上条(やべ、おでって何だよ! おでって!!)


フレンダ「ほんと?」


上条「本当だよ。当たり前だろ?」


フレンダ「……なら、証明して欲しいかも」


上条「……へ? 証明って?」


フレンダ「ん……」


上条「!?」

615: 2011/06/10(金) 21:16:51.43 ID:7CI2yb0D0

上条(よ、よし……)



上条は、フレンダの両肩をしっかりと掴み、目を閉じる恋人の顔へそっと顔を近づける。
そして少年と少女の唇が重なり合う。
恋人同士なら何でもないことであるが、恋愛偏差値が乏しい上条にとっては、中々勇気がいる行動だった。



上条「……」


フレンダ「…………えへへ、夜景をバックにキスなんて当麻もやるね?」


上条「そ、そっちから目閉じてきたんだろうが!?」アセアセ


フレンダ「駄目だった?」ジー


上条「……だ、駄目じゃないです」

616: 2011/06/10(金) 21:17:32.06 ID:7CI2yb0D0

フレンダ「それじゃー……もう一回して?」


上条「……わ、わかった」


フレンダ「どうぞ……」


上条「ん……」



再度、上条の唇がフレンダの唇と重なる。
二回目の接吻は、一回目と違いお互いの唇が離れるのを拒否しているように、長く重なり合った。



フレンダ「……長いよ、当麻」


上条「わ、悪い……つい……」


フレンダ「別に嬉しいからいいけどね……」ボソッ


上条「ん? よく聞こえなかったんだけど何て言ったんだ?」


フレンダ「なんでもなーいわけ♪ 部屋に戻ろう」テクテク


上条「おーい、フレンダさーん!?」

617: 2011/06/10(金) 21:18:18.47 ID:7CI2yb0D0

~ とあるロビー ~



吹寄「ちゃんとご飯食べてるんでしょうね?」


垣根『あー? 面倒くさいから外食だけどちゃんと食ってるぞ』


吹寄「そう、ならいいけど……」


垣根『それより、制理に会えなくて俺は寂しいんだけど……』


吹寄「んなっ///」


垣根『今から札幌まで飛んでっていいかー?』


吹寄「」


吹寄「…………え!?」


垣根『……なーんて、冗談だけどな』

618: 2011/06/10(金) 21:18:49.55 ID:7CI2yb0D0

吹寄「!?」


吹寄「お、驚かせないでよ!! ばかっ!!」


垣根『わりぃ、わりぃ』


吹寄「期待しちゃったじゃないのよ、この馬鹿」ボソッ


垣根『ん? 今、よく聞き取れなかったんだけど何か言ったか?』


吹寄「」カァー


吹寄「な、何も言ってないわよ!! 帝督の馬鹿!!」ブチッ


垣根『あ、おい!?』



ツーツー



吹寄「……つい、切っちゃった」


吹寄「……」


吹寄「しょうがないから電話してやるかな……って私が悪いんだけどね……」

619: 2011/06/10(金) 21:19:42.09 ID:7CI2yb0D0

~ 浜面の部屋 ~



滝壺「」スースー


浜面「完全に寝ちゃってるよ……」


滝壺「」スースー


浜面「今日は楽しかったか?」ナデナデ


滝壺「」スースー


浜面「俺は楽しかったぞ。お前の楽しそうな顔が見れたからな」


浜面「……」


浜面「ちょっくら飲み物、買ってくるかな……」

620: 2011/06/10(金) 21:21:30.28 ID:7CI2yb0D0

浜面「アクエリでいいっかな……」ポチッ ガラガラ


B美「あ、浜面君!!」


浜面「ん? どうした?」


B美「滝壺さん知らない?」


浜面「……滝壺なら俺の部屋で寝てるけど」


B美「そっか……なら、私が滝壺さんのお部屋まで連れていこうか?」


浜面「いいのか? でも大変じゃないか?」


B美「大丈夫。私体格いいし、滝壺さんくらいなら軽くおんぶできるよ!!」フンスッ

621: 2011/06/10(金) 21:22:15.43 ID:7CI2yb0D0

浜面「そっか、ならお願いすっかな」


B美「任せなさい!!」


「そうはさせないわよっ!!」


浜面「へ?」


C恵「」バチバチバチ


B美「あばばばばばばっ!!??」


浜面「な、なんだ!?」アセアセ


B美「」チーン

622: 2011/06/10(金) 21:22:45.07 ID:7CI2yb0D0

A子「ふぅー、危なかったわね……」


C恵「そうだね。それじゃー、連れて帰ろうか」


A子「うん。それじゃーね、浜面君!」


C恵「ばいばい。後で滝壺さん起こしてねー!」


B美「」ズルズル


浜面「」ポカーン


浜面「な、何だったんだ……」

623: 2011/06/10(金) 21:23:33.77 ID:7CI2yb0D0

~ 翌日 6時 ~



土御門「ん……6時か……」


土御門「カミやんと青髪は……」チラッ


上条「」スースー


青ピ「」カキクケココケケケ


土御門「熟睡してるんだにゃー」


土御門「どれ、10分くらい散歩でもしてみるかにゃー」









土御門「んー、今日もいい天気だぜい」テクテク

624: 2011/06/10(金) 21:24:15.23 ID:7CI2yb0D0

女子D「あれ、土御門君?」


女子E「あ、本当だ」


土御門「ん? おはようだぜい。お前らも早起きだにゃー」


女子D「まーね(珍しくサングラスしてない)」


女子E(やだ、素顔イケメンじゃない……)


土御門「お前らも散歩かにゃー?」


女子E「う、うん!」


女子D「土御門君も散歩なの?」

625: 2011/06/10(金) 21:24:47.49 ID:7CI2yb0D0

土御門「10分くらいだけどにゃー」


女子E「あ、あのね……」


土御門「?」


女子E「私達も一緒に散歩していいかな?」


女子D「あ、それいいね! 土御門君、いい?」


土御門「もちろんオッケーだぜい。そんじゃー、行くぜい」


女子D、E「はーい!!」


土御門(朝から元気だにゃー)

626: 2011/06/10(金) 21:25:30.05 ID:7CI2yb0D0

~ 8時半 ~



小萌先生「はーい、今日は自由行動なのでーす。18時までにはホテルに戻ってきて下さいねー!」


一同「はーい!!」


小萌先生「遅刻した子には、コロンブスの卵なのでーす!」



ワーワー ガヤガヤ



上条「うし、全員いるかー?」


一同「おう(はーい)」


上条「んじゃー、札幌観光行きますかー!!」


一同「おう!!」

627: 2011/06/10(金) 21:25:57.00 ID:7CI2yb0D0

~ とある大学キャンパス ~



吹寄「まずはここよね」


上条「大学生じゃなくても普通に入れるんだな」


青ピ「ここは、人気の観光スポットやからね」


姫神「自然豊かだね」カシャ


滝壺「本当だ。学園都市にもこういうのあるといいのになー」


フレンダ「流石に学園都市じゃ難しいわけよ」


青ピ「綺麗な女子大生おらへんかな?」


浜面「お前はそればっかりだな」


土御門「青髪は、ぶれないぜい」

628: 2011/06/10(金) 21:26:30.96 ID:7CI2yb0D0

~ とある公園 ~



青ピ「ここの目玉は、なんと言ってもガラスのピラミッドやね」


上条「すげー建物だな」


フレンダ「そうね。お洒落……」


吹寄「夜だとライトアップされてもっと綺麗みたいよ」


姫神「それは。残念」カシャッ


滝壺「凄いね、はまづら」


浜面「おう、そうだな」


土御門(今度、舞夏と二人で札幌観光したいぜい)

629: 2011/06/10(金) 21:27:15.48 ID:7CI2yb0D0

~ とあるラーメン屋 ~



店員「らっしゃい!! 天井ラーメンへようこそ!!」


上条「えーっと、俺はチャーシューメン。麺の固さはレベル4で」


フレンダ「私は醤油ラーメンで。固さはレベル1でお願いします」


女子一同「私も」


土御門「俺はみそラーメン頼むぜい。固さはレベル3で」


浜面「俺もチャーシューメンの大盛りで! 固さはレベル6!」


青ピ「ボクは、醤油ラーメンで。固さはお任せするで~」

630: 2011/06/10(金) 21:28:00.18 ID:7CI2yb0D0

店員「かしこまりました~」


店員「店長!! レベル6入りました!!」


天井「あいよ~!! レベル6キタァァァァァ!!」



青ピ「ここが今、話題の天井ラーメンやで」


上条「確かに話題だけあって、結構混んでたもんな」


吹寄「11時であれだけ混んでるのだから、お昼時はもっと混んでるんでしょうね」


青ピ「せやね。12時過ぎると2時間待ちもあるみたいやで」


姫神「2時間も。待てない」

631: 2011/06/10(金) 21:28:36.34 ID:7CI2yb0D0

滝壺「私も」


姫滝「ねー?」


青ピ「だから早めにしたんや。後、ジンギスカンも食いたいし」


浜面「ジンギスカンは、俺も食いたいな!」


土御門「けど女子そんなに食えるかにゃー?」


吹寄「あら? 私は大丈夫よ」


姫神「私も」


フレンダ「多分……」


632: 2011/06/10(金) 21:29:39.76 ID:7CI2yb0D0

滝壺「私はわからない」


上条「まー、残ったら浜面が食うさ」


青ピ「せやね。頼むで、浜面」


土御門「期待してるぜい」


浜面「何で俺だけなんだよ!!」









上条「うん、超美味いな」ズルズル


フレンダ「うん。ラーメンはあまり食べないけど、これは美味しいわけよ」チュルチュル


633: 2011/06/10(金) 21:30:37.29 ID:7CI2yb0D0
滝壺「確かに美味しい」チュルチュル


姫神「これは。はまる」チュルチュル


土御門「流石札幌だぜい」ズルズル


浜面「ああ。こんな美味いラーメンは初めてだ」ズルズル


吹寄「そうね。青髪、よく見つけたわね」チュルチュル


青ピ「せやろ!? 皆、満足してそうでよかったわ~」ズルズル


上条(インデックスがいたら、10杯は軽く食いそうだな)

634: 2011/06/10(金) 21:31:09.34 ID:7CI2yb0D0

~ 17時 とある時計台 ~



上条「うぷっ……食いすぎたたな……」


土御門「だにゃー……うぷっ……」


浜面「流石に、3人分はきつかったぜ……うぷっ……」


青ピ「美味しかったから別にええやん……うぷっ……」


フレンダ「男子達、辛そうだね……」


吹寄「まー、あれだけ食べればね……」

635: 2011/06/10(金) 21:32:36.42 ID:7CI2yb0D0

滝壺「吹寄さんは大丈夫なの?」


吹寄「ええ。ジンギスカンはミニを頼んだから」


姫神「なるほど。頭がいい……うぷっ……」


吹寄「それより、ラストは時計台でしめる……青髪にしてはいいアイディアね」


青ピ「せやろ!? 早い時間行くより夕方の方がいいと思ったんや」


上条「確かに……後で外出たら写真撮ろうっと」


男子一同「その前に……」


女子一同「?」


男子一同「トイレ行ってくる!!」

651: 2011/06/13(月) 22:12:39.22 ID:GcbX1pbS0

~ 19時 ホテル ~



小萌先生「はーい、北海道最後の夜なのです! 食事も昨日より豪勢なのですよ!!」


黄泉川「たっぷり食べるじゃんよ!!」


生徒一同「……」


生徒一同(食べ過ぎてもう無理……)


上条「削板なら全部食うんだろうな……」ゲッソリ


フレンダ「そうね……」


土御門「と、とりあえず食うぜい……」モグモグ

652: 2011/06/13(月) 22:13:27.52 ID:GcbX1pbS0

青ピ「せ、せやね……作ってくれた人に申し訳ないさかい……」モグモグ


浜面「あ、ああ……」モグモグ


滝壺「あおがみは、偉いね。ちょっと見直した」


姫神「うん。だからご褒美に私の分あげる」スッ


青ピ「え? ちょっ!?」


滝壺「はまづら、しっかり食べて大きくなってね?」スッ


浜面「え!?」


上条「」モグモグ

653: 2011/06/13(月) 22:14:25.68 ID:GcbX1pbS0

フレンダ「は、半分位は食べよう……」モグモグ


吹寄「そ、そうね……」モグモグ


土御門「」モグモグ


女子D、E「土御門くーん!」


土御門「な、何だにゃー?」


女子D、E「私達、もう食べれないからあげるよ」スッ


土御門「え、いらな――――――――」


女子D,E「それじゃーね!!」アセアセ


土御門「……」


土御門「くっ……術式使うより辛いぜい……」ボソッ

654: 2011/06/13(月) 22:15:43.66 ID:GcbX1pbS0

~ 1時間後 上条達の部屋 ~



上条「だー、もう食えねー!!」ドサッ


土御門「俺もだぜい……」ドサッ


青ピ「ボク達は頑張った!!」ドサッ


上条「……今日は、もう動きたくねーな……」


土御門「でも、風呂入らないといけないぜい」


上条「そ、そうだな……」


青ピ「さ、流石に一日五食はきつかったかもしれへんね……」

655: 2011/06/13(月) 22:16:39.32 ID:GcbX1pbS0

上条「……まー、折角の札幌だし後悔はしてないけどな」


土御門「俺は、最後の夕食だけ後悔してるぜい……」


青ピ「少し、横になったらお風呂いこか?」


上土「……」


上土「ああ(だにゃー)」



~ 1時間後 ~



トントン ガシャ



フレンダ「お邪魔しまーす」

656: 2011/06/13(月) 22:17:21.74 ID:GcbX1pbS0

土御門「ん? フレンダだけかにゃー?」


フレンダ「う、うん。滝壺ははまづらのお部屋に、吹寄さんと姫神さんはもう寝ちゃった……」


青ピ「今日は沢山歩いたし疲れたんやね」


フレンダ「と、当麻は?」


土御門「ん」チョイチョイ



上条「」グーグー



土御門「すっかり熟睡してるぜい」


青ピ「風呂上がってからすぐにバタンや」

657: 2011/06/13(月) 22:17:53.85 ID:GcbX1pbS0

フレンダ「そ、そうなんだ」


土御門「……どれ、俺と青髪はちょっと出てくるからカミやんのことは任せたぜい」


フレンダ「え? こんな時間に?」


青ピ「こんな時間だからこそや!!」


土御門「夜の街にお出かけだにゃー」


フレンダ「で、でも先生達にばれたら……」


青ピ「大丈夫やで。ボクの能力があれば一瞬で戻ってこれるで」


フレンダ「そ、そっか……気をつけてね?」

658: 2011/06/13(月) 22:18:44.50 ID:GcbX1pbS0

土御門「ああ。カミやんのこと頼むぜい」


青ピ「フレンダちゃん、ばいばい」



手を振りながら、青髪ピアスと土御門は、フレンダの前から姿を消した。
夜の街で黄泉川と小萌に見つかることも知らずに。



フレンダ「……気を使ってくれたのかな?」


上条「」スースー


フレンダ「全く、修学旅行最後の夜なのに、のん気に寝ちゃって……」


上条「」スースー


フレンダ「こら、聞いてるのー?」ツンツン


上条「ん……」スースー


フレンダ「……」


フレンダ「まー、いいっか。お疲れ様、当麻」チュッ

659: 2011/06/13(月) 22:19:27.22 ID:GcbX1pbS0

~ 翌日 8時 ~



小萌先生「はいはーい。今日で修学旅行は最後なのでーす」


黄泉川「今日で北海道ともお別れじゃん」


小萌先生「今日は、午前中観光して、午後3時くらいに学園都市に着く予定なのですよ」


黄泉川「今日もしっかり楽しむじゃん」



「はーい!!」



上条「今日で、北海道ともお別れか」


フレンダ「また行きたいね」


上条「ああ。京都といい行かなきゃいけないところが増えてくな」

660: 2011/06/13(月) 22:20:35.29 ID:GcbX1pbS0

フレンダ「そうだね」


上条「今日は、フレメア達にお土産買ってこないとな」


フレンダ「うん(そうだ、絹旗にはお土産2倍約束したんだった……)」



~ 11時 とあるお土産屋さん ~



上条「これでいいっかな」


フレンダ「当麻は、もう決まったの?」


上条「ああ。つっても支部の仲間達くらいだけどな」


フレンダ「そっか。私もう少しかかるから待っててね?」


上条「あいよ」

661: 2011/06/13(月) 22:21:30.45 ID:GcbX1pbS0

吹寄「えっと、帝督に頼まれたのは、っと……」


滝壺「ていとく?」ピクッ


吹寄「ひゃ!? 滝壺さん、いたの?」


滝壺「うん。ふきよせさん、ていとくって呼んでるんだね」


吹寄「え、えっと///」


滝壺(顔が赤い……)


吹寄「ふ、二人きりの時は///」

662: 2011/06/13(月) 22:22:27.90 ID:GcbX1pbS0

滝壺(やだ、可愛い……)


吹寄「滝壺さんは、二人きりの時はどうなの?」


滝壺「私は、はまづらって呼んでるよ」


吹寄「そうなんだ……」


滝壺「……でも、今度下の名前で呼んでみようかな……」ボソッ


吹寄「え?」


滝壺「何でもない」ニコッ

663: 2011/06/13(月) 22:23:18.56 ID:GcbX1pbS0


土御門(これは舞夏の分。これは母さんの分)


土御門(兄貴はまた海外だしいらないとして……親父には……)


土御門(これでいいかにゃー……)ニヤリ


青ピ「あれ、つっちー、そんなもん買ってどうすんねん?」


土御門「これは、親父の分のお土産だぜい」


青ピ「え、それが?」


土御門「だにゃー。何か問題でもあるかにゃー?」


青ピ「え、えっと……別に……」

664: 2011/06/13(月) 22:24:22.58 ID:GcbX1pbS0

土御門「んじゃー、会計してくるぜい」


青ピ「う、うん……」


青ピ「……」


青ピ(流石に、お土産にポテトチップスはないで……)



浜面「あれ、姫神さんはお土産もう済んだのか?」


姫神「うん。だって……」


浜面「?」


姫神「特にお土産あげる人が。いないから」ズズーン

665: 2011/06/13(月) 22:25:27.28 ID:GcbX1pbS0

浜面(うっ!? 負のオーラが……)


姫神「私は。お友達が少ないから」ズズーン


浜面「え、えっと……俺もあんまりあげる人がいないから同じだぞ?」アセアセ


浜面「あげるのは、風紀委員の奴らに、元スキルアウトの連中に、それと……あっ……」


姫神「」ズズーン


浜面(やっべぇぇぇ!! 余計、落ち込ませちまったぁぁぁぁああ!!)


姫神「どんまい。私」

666: 2011/06/13(月) 22:26:17.44 ID:GcbX1pbS0

~ 13時 飛行機内 ~



アナウンス<本日は、テッラ航空をご利用頂き誠にありがとうございまーす。


アナウンス<まもなく、離陸致しますのでシートベルトを着用して欲しいですねー。



上条(これで北海道ともお別れか……)


上条(いいところだったなー)


青ピ「なんや、カミやん、外見つめちゃって」


土御門「センチなカミやんなんか、見たくないぜい」


上条「うるせーな、たまにはセンチな気分にさせろ!」

667: 2011/06/13(月) 22:27:02.69 ID:GcbX1pbS0

滝壺「」スースー


A子「よいしょ、よいしょ」ガチャ


B美「あん! 私が滝壺さんにシートベルトしてあげたかったのに……」


A子「あんたがやると、危険だからね」


B美「A子のい・け・ず♪」


A子「あら、殺意が芽生えてきたわ」


滝壺「むにゃむにゃ……」

668: 2011/06/13(月) 22:27:41.21 ID:GcbX1pbS0

姫神「」ギュー


フレンダ「大丈夫よ、姫神さん。私達がついてるわけよ!」


吹寄「うん」


姫神「あ。ありがとう」ギュー


フ吹(か、可愛い……)



浜面(あばよ、北海道。また来るぜい……)


浜面(滝壺と……子供を連れてな」キリッ


男子B「黄泉川先生~、浜面が子作り宣言してますけど~」

669: 2011/06/13(月) 22:28:36.68 ID:GcbX1pbS0

浜面「うげっ!? 声に出しちまった……」


男子A「滝壺さんと子供だぁ? 俺達に喧嘩売ってるな?」


男子B「そうだ、そうだ!! リア充爆破しろ!!」


浜面「……はんっ!! 悔しかったらお前らも彼女作ってみやがれ!!」


男子B「うぐっ!? 貴様……」


男子A「……まー、俺も彼女できたけど」


男子B「え? いつのまに?」


男子A「昨日、告白されてよ。あははは」

670: 2011/06/13(月) 22:29:15.29 ID:GcbX1pbS0

浜面「おう、よかったな。おめでとさん」


男子A「サンキュー」


男子B「……」


男子B「堪忍袋の緒が切れた! 許さんぞ! リア充!!」


浜面「うおっ!? 逆切れかよ!!」


男子B「殺意を抱くよ。興味以上の対象だということさ」


浜面「なに、この人怖い……」


男子B「敢えて言わせてもらおう! 童Oであると!!」

671: 2011/06/13(月) 22:30:13.27 ID:GcbX1pbS0






アナウンス<それでは、離陸しまーす。


アナウンス<ジャンボエクシア。左方のテッラ、出ますよ!


アナウンス<優先する。旅の思い出を上位に。ヴェントの出番を下――――


アナウンス<ふさけんじゃないわよぉぉぉぉ!! テッラァァァァァァァ!!


アナウンス<ヴェント!? 何故ここに!? ぐがぁぁぁぁぁぁああ!!

672: 2011/06/13(月) 22:32:37.53 ID:GcbX1pbS0

今日は以上で終了です。

また明日投下します。

姫神「次は。私が主役」

675: 2011/06/13(月) 22:58:56.19 ID:ykJ9OfdDO


姫神のお相手はだれかな
みことかな?

土御門「新グループ結成だにゃー」R3【後編】

引用: 土御門「新グループ結成だにゃー」R3