508: 2011/07/25(月) 19:33:37.96 ID:aC7LbjtB0

509: 2011/07/25(月) 19:34:25.22 ID:aC7LbjtB0

~ 15分後 ~



刀夜「着いたぞ」


上条「……へぇ、ここが俺の実家か」


刀夜「ああ。っと言っても当麻はここに来るの初めてだから実感ないだろ?」


上条「……まぁな」


フレンダ「え? そうなの?」


上条「ああ。ここ新築だからさ」


海原「どおりで随分綺麗なんですね」
『三沢塾(かがくすうはい)』
510: 2011/07/25(月) 19:34:57.14 ID:aC7LbjtB0

刀夜「あはは。ありがと」


海原「いえいえ」


上条(本当だったら去年に出来てたんだけどな……)




土御門「へっくし!!」


滝壺「」ビクッ


滝壺「びっくりした……」


土御門「驚かせてごめんだにゃー」


滝壺「大丈夫。夏風邪?」


土御門「いや……」

511: 2011/07/25(月) 19:35:34.58 ID:aC7LbjtB0

刀夜「母さん、ただいまー!!」



ガチャン



詩菜「刀夜さん、おかえりなさい」


上条「母さん、ただいま」


詩菜「当麻さんも。皆さんもどうぞ上がってください」


美琴「お邪魔します(相変わらず綺麗な人ね……)」ジー


フレンダ「お、お邪魔します!!(うわ、綺麗……)」ジー


垣根「お邪魔します(綺麗な人だ……)」ジー

512: 2011/07/25(月) 19:36:03.33 ID:aC7LbjtB0

海原「これから二日間お世話になります(綺麗な方ですね)」ジー


上条「ん? みんなどうしたんだ?」


フレンダ「え? いや、綺麗な人だなって……あっ」


詩菜「あらあら。照れちゃうわね」


刀夜「ははは。母さんの美貌は若い子にも通用するってことだよ」


詩菜「もう、刀夜さんったら」









上条(へぇ、結構広いな……)


刀夜「荷物はとりあえずあそこの和室に置いといてくればいい」

513: 2011/07/25(月) 19:36:31.53 ID:aC7LbjtB0

上条「あいよ」


詩菜「荷物置いてきましたら、お冷用意してるのでリビングにどうぞ」


「ありがとうございまーす」


詩菜「うふふ。賑やかね」


刀夜「どれ、女の子の荷物は父さんが持っていこう」ヒョイッ


フレンダ「あっ、すみません」


美琴「あ、ありがとうございます」


刀夜「いやいや。重たいものは男性に任せなさい」フンスッ

514: 2011/07/25(月) 19:37:03.08 ID:aC7LbjtB0

詩菜「あらあら……」ゴゴゴゴー!!


刀夜「」ビクッ


詩菜「刀夜さんったら、若い子にアピールかしら?」ニッコリ


刀夜「な、何を言ってるんだい? 母さん? 僕はただ荷物を……」ビクビク


詩菜「……ならいいんですけどね」ニコッ


フレンダ(凄い威圧感……)


美琴(相変わらずね……)


垣根(くっ!? 一方通行以上の威圧感だぜ……)

515: 2011/07/25(月) 19:37:31.98 ID:aC7LbjtB0


海原(邪悪な気が……)


上条「はぁ……」









上条「ぷはぁー。美味しい」


垣根「ああ。こんな美味い麦茶初めてだぜ」


海原「そうですね。第一七七支部のと比べても」


フレンダ「本当美味しいわけよ」


美琴「そうね」

516: 2011/07/25(月) 19:38:00.63 ID:aC7LbjtB0

刀夜「ははは。これは母さん特製麦茶だからね」


詩菜「うふふ。お口にあってよかったわ」



~ 19時 ~



刀夜「頂きます」


「いただきます」


詩菜「どうぞ召し上がれ」


上条(凄い豪華だな……インデックスがいたら独り占めされそうだ)


垣根「」モグモグ

517: 2011/07/25(月) 19:38:28.13 ID:aC7LbjtB0

垣根「うめぇぇぇぇぇぇ!!」


海原「美味ですね。特にこの竜田揚げは絶品ですね」


フレンダ(美味しい……料理教わろうかなぁ……)


美琴「うちのママのより美味しいです」


詩菜「あらあら、お世辞でも嬉しいわ」


海原「いえいえ。本心ですよ」


垣根「ああ。これが家庭の味ってやつだな!!」


刀夜「あはは。母さんの料理は世界一だからね」

518: 2011/07/25(月) 19:39:02.24 ID:aC7LbjtB0

詩菜「もう、刀夜さんったら」


フレンダ(仲いいなぁ……)


美琴(私はいつになったらこんなに素直になれるのかしら……)


上条「そういえば俺達が寝る部屋とか大丈夫なの?」


詩菜「ええ。2階のお部屋は2つ空いてるから男女分けて頂いて」


上条「そっか。わかった」


刀夜「それとも当麻はフレンダちゃんと一緒がいいのかな?」


上条「んなっ!?」

519: 2011/07/25(月) 19:39:30.63 ID:aC7LbjtB0

刀夜「それだったら1階の和室使っていいぞ」


フレンダ「い、一緒っ!? ///」


上条「だ、男女別でいいわっ///」


詩菜「あらあら。当麻さんったら照れちゃって」


上条「うぐぅ……」


上条(母さんにはやっぱり適わないな……)


刀夜「それとも去年みたいに親子三人で寝るか?」


上条「」ピクッ

520: 2011/07/25(月) 19:40:00.89 ID:aC7LbjtB0

垣根「親子三人?」


海原「去年みたいに?」


美琴「あんた、どういうこと?」


フレンダ「当麻?」


上条(しまった!! 去年のあれの時か……)


詩菜「あら懐かしいわね。旅館で私と刀夜さんの二人で寝てたら当麻さんが乱入して来て……」


刀夜「久しぶりに親子三人で寝たね、母さん」


詩菜「そうね。久しぶりに当麻さんの寝顔を間近で見れて嬉しかったわ」

521: 2011/07/25(月) 19:40:47.39 ID:aC7LbjtB0

刀夜「当麻ったら母さんの近くに寄るもんだから」アハハ


上条(それを言わないでくれ……)


垣根「ほう」ニヤニヤ


海原「これはこれは」ニヤニヤ


美琴「ふぅーん」ニヤニヤ


フレンダ「当麻は意外に甘えん坊なんだね」ニコッ


上条「不幸だ……」



この日を境に、上条当麻=マザコンという噂が流れ始めることとなる。
その範囲は、御坂美琴を元に世界中の"妹達"にも流れていることを上条当麻は知る由もなかった。

522: 2011/07/25(月) 19:41:20.74 ID:aC7LbjtB0

垣根「ふぅ、食った食った!!」


海原「ご馳走様でした」


フレンダ「ごちそうさまでした」


美琴「ごちそうさまです」


上条「ごちそうさま!!」


詩菜「全部平らげてくれて母さん、嬉しいわ」


刀夜「ははは。母さんの手料理を残す子がいたら父さんがお仕置きしていたところだよ」


垣根「上条、明日晩飯食ってから帰ろうぜ?」

523: 2011/07/25(月) 19:41:51.29 ID:aC7LbjtB0

上条「あん? 帰りが遅くなっちゃうだろ?」


詩菜「あらあら、そんなに気に入って貰えて嬉しいわ」


垣根「はい、毎晩食いたいぐらいです」キリッ


詩菜「あら、こんな若いイケメンの子に言われるなんて母さん照れちゃうわね」


刀夜「垣根君、食べたくなったらいつでも来てくれていいからな。当麻抜きでも」


垣根「はい。毎晩飛んできます」


刀夜「あはは。面白い冗談を言う子だ」


上条(いや、冗談じゃなく本当に飛んで行きそうだ)

524: 2011/07/25(月) 19:42:19.00 ID:aC7LbjtB0

詩菜「それじゃー、私は洗い物をしてくるので皆さんはお風呂でも入ってください」


フレンダ「あっ、お手伝いします」


美琴「私も」


詩菜「あら、悪いわね」


フレンダ「いえ、それぐらい」


海原「それでは自分も」


美琴「あんたはいいわよ。男なんだからここで待ってなさい」


海原「か、かしこまりました」

525: 2011/07/25(月) 19:42:58.06 ID:aC7LbjtB0


刀夜「お風呂どうする?」


上条「父さんから入ってきたら?」


垣根「だな」


海原「ええ。お風呂は一家の主が先に入るべきでしょう。自分達がお先とは愚考の極みです」


刀夜「難しいことを言う子だね……それじゃー、お先に頂いてくるよ」


上条「あいよー」




詩菜「うふふ。三人で洗い物すると楽だわ」


フレンダ「お世話になる身なのでこれくらいは……」


526: 2011/07/25(月) 19:43:25.61 ID:aC7LbjtB0

美琴「そうよね」


詩菜「そういえば御坂さんは、海原君といい仲なのかしら?」


美琴「!? なんでわかったんですか?」


詩菜「なんとなく雰囲気かしら? とても整った顔の子ね」


美琴「は、はい(実際の顔は違うんだけどね……まぁ、実際の顔もいいけど……)」


美琴(ってあたしは何言ってんのよ!! 面食いみたいじゃない!! ///)


詩菜「当麻さんもフレンダさんみたいにいい子がお相手でよかったわ」


フレンダ「い、いえ///」

527: 2011/07/25(月) 19:43:58.01 ID:aC7LbjtB0

詩菜「二人とも、これからも当麻さんのことよろしくね」


フレンダ「は、はい!!」


美琴「はい!!(まぁ、私が助けてもらってばかりだったんだけどね……)」


フレンダ「そ、そういえば当麻のママさん」


詩菜「あら、ママって新鮮でいいわね。なにかしら?」


フレンダ「あ、あの……」


フレンダ「明日、お料理教えてもらっていいですか?」


美琴「あっ、フレンダだけずるいじゃない。私もお願いしていいですか?」


528: 2011/07/25(月) 19:44:26.38 ID:aC7LbjtB0

詩菜「ええ。もちろんよ」ニコッ


フレンダ「あ、ありがとうございます」


美琴「ありがとうございます」


詩菜「うふふ。二人とも尽くすタイプなのね」クスッ


フレンダ「え? そ、そういうわけじゃ///」


美琴「う、うん///」




刀夜「ふぅ、さっぱりしたな」


垣根「次は上条入れよ?」

529: 2011/07/25(月) 19:45:01.97 ID:aC7LbjtB0

海原「そうですね。お先にどうぞ」


上条「おう、んじゃー行ってくるな」


刀夜「……さて、風呂上りにビール飲むかな。二人はいけるのかい?」


垣根「はい」キリッ


海原「じ、自分は未成年ですので……って垣根さんもですよね?」


垣根「こまけぇことは気にするな」


刀夜「そうそう。父さんも高校生の時から飲んでいたからね。ばれなければ大丈夫だよ」


海原「は、はぁ……ですが自分はご遠慮しておきます」

530: 2011/07/25(月) 19:45:29.49 ID:aC7LbjtB0

刀夜「そうか。それじゃー用意してくるから待っててね」


垣根「うぃーす!!」









刀夜「」ゴクゴク


垣根「」ゴクゴク


「ぷはぁぁぁぁぁぁぁ!!」


垣根「くぅ、美味いぜ!!」


刀夜「垣根君も随分、ビール好きみたいだね」

531: 2011/07/25(月) 19:46:00.45 ID:aC7LbjtB0

垣根「毎日は飲まないっすけどね」


刀夜「そうか。後、二人とも将棋は出来るかい?」


垣根「将棋? やったことないっすね」


海原「自分は人並み程度になら」


刀夜「!? そうかそうか、それじゃー、私の相手してくれるかな? 最近相手がいなくて寂しくてね」


海原「ええ。もちろん」


刀夜「それじゃー、用意してくるから待っててね」


海原「かしこまりました」

532: 2011/07/25(月) 19:47:26.89 ID:aC7LbjtB0

垣根「毎日は飲まないっすけどね」


刀夜「そうか。後、二人とも将棋は出来るかい?」


垣根「将棋? やったことないっすね」


海原「自分は人並み程度になら」


刀夜「!? そうかそうか、それじゃー、私の相手してくれるかな? 最近相手がいなくて寂しくてね」


海原「ええ。もちろん」


刀夜「それじゃー、用意してくるから待っててね」


海原「かしこまりました」

533: 2011/07/25(月) 19:47:58.24 ID:aC7LbjtB0

垣根「へぇ、お前将棋できんだ?」


海原「はい。囲碁も出来ますよ」


垣根「……意外だな」


海原「そうですか?」


垣根「御坂ともやったりしてるのか?」


海原「いえ。たまに病院で"妹達"の子やったりしますね」


垣根「まぁ、確かに御坂が囲碁とかイメージつかねぇもんな……」


海原「同感ですね」

534: 2011/07/25(月) 19:48:26.43 ID:aC7LbjtB0

刀夜「よし、それじゃーお手柔らかに頼むよ」


海原「こちらこそ」


刀夜「垣根君、テーブルにあるつまみ適当に食べていいからね?」


垣根「うぃーす!!」




詩菜「あら、お手拭用タオル変えなきゃ」


フレンダ「あっ、私が持ってきます」


詩菜「ありがとう。お風呂場にあるからお願いね」


フレンダ「はい」

535: 2011/07/25(月) 19:49:22.98 ID:aC7LbjtB0

~ 同時刻 お風呂場 ~



上条「んぅ、実家のお風呂か……」


上条「寮のより大きそうだな」ヌギヌギ


上条「よし、入るかな」スッポンポン



ギー



フレンダ「タオル、タオル♪」


上条「あっ……」


フレンダ「」


536: 2011/07/25(月) 19:50:13.53 ID:aC7LbjtB0

上条「……ど、どうも」


上条Jr.「(・ω・)ノおっす」


フレンダ「い、い……」


フレンダ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



美琴「フレンダ!?」


詩菜「あらあら、泥棒かしら?」



垣根「な、なんだ!?」


海原「今のはフレンダさんの悲鳴ですね」

537: 2011/07/25(月) 19:50:41.17 ID:aC7LbjtB0


刀夜「お風呂場からだ。行って見よう!!」


「はい!!」



フレンダ「当麻!! 隠してよぉぉぉぉぉぉ!! ///」


上条「お、おう///」アセアセ


上条(うげ、焦ってタオル落としちまった!!)バサッ



ギー



美琴「フレンダ!!」


垣根「大丈夫か!?」


538: 2011/07/25(月) 19:51:19.98 ID:aC7LbjtB0

海原「フレンダさん!!」


刀夜「フレンダちゃん!!」


詩菜「あらあら」ニッコリ



上条「あっ……」



美琴「いっ!? あんた何て格好してんのよ///」


垣根(俺のより大きい……)


海原「心配して損しましたよ」


刀夜「当麻、立派に成長したな!!」

539: 2011/07/25(月) 19:51:49.67 ID:aC7LbjtB0

詩菜「ほんと、昔はコークピッツ位でしたのに」ニッコリ


刀夜「フランクフルト位にはなったな」アハハ


フレンダ「///」
























上条「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

540: 2011/07/25(月) 19:52:24.85 ID:aC7LbjtB0

上条「不幸だ……」


垣根「まったく、汚物を見せやがって」


海原「本当ですね。御坂さんの視力が低下したらどうしてくれるんですか?」


上条「傷心モードの上条さんにこれ以上ダメージを与えないで下さい……」シクシク


刀夜「気にするな、当麻!! 見られても減るもんじゃないぞ!!」


上条「そういう問題じゃねーよ!!」


詩菜「うふふ。母さんは成長した当麻さんが見れて嬉しかったわ」


上条「か、母さん……」

541: 2011/07/25(月) 19:52:53.24 ID:aC7LbjtB0

~ 同時刻 風呂場 ~



美琴「まったく、あいつは本当に……」ヌギヌギ


フレンダ(これで2回目……///)ヌギヌギ


美琴「フレンダも大変ね」


フレンダ「う、うん……」ジー


美琴「どうしたのよ?」


フレンダ「……いや、仲間がいたなぁって思って」


美琴「……へ?」


フレンダ「……胸、大きくなるといいね♪」


美琴「んなっ///」


フレンダ「目指せ、Cカップってわけよ!!」


美琴「人の胸見て、勝手に仲間意識持つなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

542: 2011/07/25(月) 19:53:32.80 ID:aC7LbjtB0

~ 三十分後 ~



美琴「ただいま上がりました」


フレンダ「ただいまです」


詩菜「あら、おかえりなさい」


上条「ん、おかえり」モグモグ


美琴「あら、スイカじゃない」


フレンダ「本当だ」


詩菜「はい、美琴さんとフレンダさんも」スッ

543: 2011/07/25(月) 19:54:00.70 ID:aC7LbjtB0

美琴「ありがとうございます」


フレンダ「あ、すいません」


垣根「うめぇーな!!」


海原「月を眺めながらスイカを頂く……幸せですね」


刀夜「ははは、海原君は本当に渋い趣味をしてるね」


海原「そうですかね?」


垣根「ああ。おじさんみてーだな」


海原「失敬な……」

544: 2011/07/25(月) 19:54:32.90 ID:aC7LbjtB0

美琴「まぁ、確かにあんた趣味が年不相応よね」


海原「うっ……」


上条「まぁ、個性があっていいんじゃねーか」


上条「この中には、電話帳の登録件数が増えるのに幸せ感じてる奴もいるみたいだし」


垣根「」ギクッ


フレンダ「誰よ、それ」アハハ


美琴「それじゃ友達少ない人みたいじゃないのよ」アハハ


垣根「」グサッ

545: 2011/07/25(月) 19:55:02.00 ID:aC7LbjtB0

垣根(な、なんでばれた……)


上条(あんなに顔にやにやしながら原谷達と番号交換してればわかるっつーの)



~ 1時間後 上条達の寝室 ~



上条「んじゃー、電気消すぞ」


海原「はい」


垣根「おう」


上条「ほい」カチッ


上条「んじゃー、おやすみ」


垣根「おう」

546: 2011/07/25(月) 19:55:37.11 ID:aC7LbjtB0

海原「おやすみなさい」









垣根「」グーグー


上条(いびきうるせぇ……)


海原「……上条さん、起きてますか?」


上条「ん? ああ、起きてるぞ」


海原「……今日は自分と御坂さんを誘って頂きありがとうございました」


上条「そんなにかしこまって感謝しなくてもいいっつーの」


海原「いえいえ。感謝してますよ。こうして御坂さんといられるのも貴方のおかげですから」


上条「……それは違うだろ」


海原「え?」

547: 2011/07/25(月) 19:56:14.03 ID:aC7LbjtB0

上条「こうして御坂の近くにいられるようになったのもお前が頑張ったからだろ?」


海原「……」


上条「俺は何もしてねーよ」


海原「……そうですか」


上条「そうそう。上条さんは、他人にそんな感謝されるほどの人間じゃありませんのことよ」


海原(……彼の自分に対する自己評価の低さは相当ですね)


上条「海原」


海原「はい?」


上条「俺も手伝うけどさ、これからは……お前が御坂美琴と御坂の周囲の世界を守っていけよ?」


海原「……命に賭けても」


上条「……そんじゃー、おやすみ」


海原「おやすみなさい」

558: 2011/07/29(金) 18:30:11.97 ID:ceRoVXo/0

こんばんは。
投下します。

559: 2011/07/29(金) 18:30:47.33 ID:ceRoVXo/0

~ 翌日 8時 ~



上条「それじゃーいってきます」


「いってきます」


詩菜「気をつけてね」


刀夜「いってらっしゃい。どれ、父さんも仕事に行くか」



~ 十五分後 海 ~



垣根「うぉ!! 海だ!!」


上条「はしゃぎすぎだろ。ってか8時って早すぎないか?」

560: 2011/07/29(金) 18:31:23.18 ID:ceRoVXo/0


垣根「馬鹿野郎。朝早く海に行って、昼は詩菜さんの美味しいご飯を頂く。これ常識だろ?」


海原「初めて聞きましたけどね……」


上条「どんだけ母さんの料理気に入ってんだよ」



フレンダ「お待たせ!!」


美琴「」モジモジ



上条「おっ、着替え早かったな」


フレンダ「もう下に着てたからね」


美琴(うー……へ、変じゃないかな?)

561: 2011/07/29(金) 18:31:55.63 ID:ceRoVXo/0

垣根「なんだ、御坂の水着子供っぽ――――――――――」



ゴゴォォォォォォォォォォ!!



垣根(な、なんだ!? 殺気が!?)ビクッ


海原「」ギロリ


垣根「…………よし、準備体操するかな!! うん!!」アセアセ


美琴「……ど、どうかしら?」モジモジ


海原「はい。とても御似合いですよ」ニッコリ


美琴「そ、そう!?」


海原「ええ」

562: 2011/07/29(金) 18:32:44.58 ID:ceRoVXo/0

フレンダ「い、今海原君からとてつもない殺気が……」ヒソヒソ


上条「……いや、気のせいだろ」ヒソヒソ










美琴「えい!!」バシャッ


フレンダ「きゃ!! やったわね!?」バシャ



<キャキャッ♪



上条「随分、楽しそうだな」


垣根「まぁ、海にいれば嫌でも楽しくなるもんだからな」


海原「そうですね。気分が開放的になりますし」

563: 2011/07/29(金) 18:33:18.33 ID:ceRoVXo/0

美琴「ねー、あんた達も来なさいよー!?」


フレンダ「そうそう!!」



上条「……んじゃ、いきますか?」


垣根「おう」


海原「ええ」



垣根「おらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」バシャー


上条「ぐぼっ!?」


上条「」ゴホゴホ

564: 2011/07/29(金) 18:33:54.05 ID:ceRoVXo/0


上条「垣根、てめぇ、かけすぎだろ!?」


垣根「ははん!! 負け犬の遠吠えってやつだな」


上条「」ピクッ


上条「いいぜ、垣根。俺のことを負け犬と言うのなら……」


上条「まずはそのふざけた水掛け攻撃をぶっ頃す!!」


垣根「はん!! やってみやがれ!!」



<うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


<何!? 上条の右手から竜が!?

565: 2011/07/29(金) 18:34:26.21 ID:ceRoVXo/0

<がはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


<gopjeojn水nbighro嫌uoqqprnwqqg



美琴「あいつら、子供ね」


フレンダ「本当ね」クスッ


海原(え? 竜の右手は無視ですか?)


美琴「……しかし、久しぶりの海だけどやっぱりいいわね」


フレンダ「海原君は、メキシコでも海よく行ってたの?」


海原「……え、ええ。とても綺麗ですよ」

566: 2011/07/29(金) 18:35:03.52 ID:ceRoVXo/0


フレンダ「へぇ、行ってみたいなぁ」


美琴(ったく、こいつは気緩めすぎなのよ……)


美琴「それにしてもこんな時間でも人結構いるもんね」


フレンダ「ねっ」


海原「サーファーの人とかもいますしね」


美琴「そういえば、フレンダ」


フレンダ「なに?」


美琴「私達、11時位に帰らないと」

567: 2011/07/29(金) 18:35:32.54 ID:ceRoVXo/0

フレンダ「あっ、そうだね」


海原「おや、随分早いですね。何か用事でも?」


美琴「内緒よ」


フレンダ「そうね」


海原「?」



垣根「はぁはぁ……」


垣根(くそ!! 形成は不利だ!!)


中条「qfewpfko弱hgoanooいouwojrn」

568: 2011/07/29(金) 18:36:10.90 ID:ceRoVXo/0

垣根(海の中でなら『未元物質』出しても他のやつらにばれないよな?)


垣根(うし、行くぜ!!)


垣根「」キリッ


中条「……」


垣根「いけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」ドバァァァ!!


垣根(高さ3メートルの波だ!! しかも上条の立つ位置に集中的に向かわせる!!)



ドバァァァァァァ!!



中条「……」

569: 2011/07/29(金) 18:36:53.94 ID:ceRoVXo/0

中条「」ニヤリ


中条「」ピカァァァァァ!!



垣根「くっ!!」


垣根(なんだ!? 光が!! 眩しくて見えねぇぇぇぇぇ!!)



バシャァァァァァァン!!



垣根「ん……」


垣根(なんだと!? 波が消えてる!!)


中条「」フッ

570: 2011/07/29(金) 18:37:31.04 ID:ceRoVXo/0

垣根「……」


垣根「俺の負けだ……」


中条「jokgbさgppnplqらafghtoばiuko」


中条「」スー


上条「……あれ? 俺どうしたんだ?」


垣根「ん?」


上条「……まぁ、どうせ不幸体質でサーフィンボードでも直撃して気絶してたんだろ」


垣根(なに言ってんだ? こいつ?)

571: 2011/07/29(金) 18:37:57.52 ID:ceRoVXo/0


上条「……そのわりには痛くもないけど、きっと頑丈になったんだな。俺の身体」


上条「垣根、一回浜に戻ろうぜ?」


垣根「あ、ああ……」



海原「」ポカーン


海原(自分は、まさかとんでもないものを見てしまったのでは?)


海原「……」


海原(まぁ、御坂さんと海を楽しむのが第一の目的なので別にいいでしょう)






572: 2011/07/29(金) 18:38:29.65 ID:ceRoVXo/0

【ビーチフラッグ対決】



フレンダ「位置について……」


上条「負けないぜ!!」


海原「こちらこそ!!」


垣根「脇役達は黙って負けてな!!」


フレンダ「よーい……ドン!!」



上条「うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダッ


海原「」ダダダッ


垣根「」ダダダッ

573: 2011/07/29(金) 18:39:06.17 ID:ceRoVXo/0

上条「あんぎゃ!!」バタン


フレンダ(なんでなにもないところでこけるわけよ。当麻……)



海原「負けません!!」


垣根「へっ!! 俺には勝てねぇ!!」


美琴「がんばれー!!」


海原(御坂さんが応援してくれている!!)


海原(……負けられない。自分には絶対負けられない理由がある!!)

574: 2011/07/29(金) 18:39:35.44 ID:ceRoVXo/0

垣根「うぉ!? ここでスピードが上がっただと!?」


海原「GETです!!」バシッ


垣根「くっ!?」



フレンダ「海原君が1位、垣根が2位!!」ピピー



海原「はぁはぁ……ふふふ、悪いですね」


垣根「ちっ……」


上条「残念だったな、垣根」


垣根「ドジっ娘は黙ってろ……」


上条「誰が娘じゃ!!」

575: 2011/07/29(金) 18:40:06.45 ID:ceRoVXo/0

フレンダ「1位の海原君にプレゼントなわけよ!!」



海原「それはありがたいですね」


美琴「プレゼント?」


垣根「なんだなんだ?」


上条「特に見当たらないけどな」



フレンダ「1位の海原君には……」
























フレンダ「美琴のキッスをプレゼントなわけよ!!」

576: 2011/07/29(金) 18:40:38.45 ID:ceRoVXo/0

海原「」


美琴「」


垣根「なるほど」


上条「F1レーサーもよくキスされてるもんな」



海原「おやおや、それはそれは……」


美琴「なっ、なっ、なっ///」


美琴「ちょっと!! フレンダ!! 勝手なこと言ってんじゃないわよ!! ///」


フレンダ「え? 別にいいじゃん。恋人同士なんだから」


577: 2011/07/29(金) 18:41:10.86 ID:ceRoVXo/0

美琴「っ///」


美琴「……だから、私とこいつはまだそこまでじゃないっつーの!!」


海原「……そ、そうですね!!」


フレンダ「……まだってことはそのうち恋人同士になるんだから大丈夫なわけよ♪」


美琴「んなっ!?」


フレンダ「大丈夫、美琴!! ほっぺでいいから」


美琴「ほ、ほっぺ!?」


海原「これはこれは急展開ですね」

578: 2011/07/29(金) 18:41:44.43 ID:ceRoVXo/0

垣根「フレンダのやつ、完全に遊んでやがるな」


上条「ああ」



美琴(ほっぺ……こいつのほっぺに……)チラッ


海原「ん? 御坂さん、無理しなくていいですからね」ニコッ


美琴(キス……キス……)ドキドキ


海原「あれ? 聞こえてますか?」


美琴(こいつと私がキス……日本語で言うと接吻……)ドキドキ


美琴「……」

579: 2011/07/29(金) 18:43:23.55 ID:ceRoVXo/0

美琴「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁ……」ヘナヘナ


海原「いっ!? 御坂さん!?」


フレンダ「あちゃ、ちょっとからかい過ぎたかな?」テヘッ


海原「……全く、純情な御坂さんをからかわないで下さいよ」


フレンダ「ごめんごめん!!」


海原「とりあえずタオル持ってきます」ダダダッ


フレンダ「……海原君、頼りになるなぁ」


美琴「」ピクピク

580: 2011/07/29(金) 18:43:54.96 ID:ceRoVXo/0

~ 11時 ~



美琴「それじゃー私達先に帰るから」


フレンダ「またお昼ね!!」


上条「おう」フリフリ


海原「お気をつけて」フリフリ


垣根「なんだ、あいつら。せっかくの海なのにもったいねーな……」


海原「まぁまぁ、女子には色々あるんですよ」


垣根「ふーん……」


上条「まぁ、俺達も12時前には帰るか」


垣根「ああ。詩菜さんの飯が待ってるからな!!」

581: 2011/07/29(金) 18:44:22.41 ID:ceRoVXo/0

~ 30分後 上条宅 ~



美琴「こ、こうですか?」


詩菜「そうそう。美琴ちゃん、飲み込みが早いわね」


美琴「そ、そうですかね///」


詩菜「フレンダちゃん、そっちはどう?」


フレンダ「じ、順調です!!」


詩菜「そう。若い子達と一緒にお料理するのも楽しいわね」ニコッ


美琴「詩菜さんは、うちのママとはいつも何して遊んでるんですか?」

582: 2011/07/29(金) 18:44:57.86 ID:ceRoVXo/0

詩菜「……そうねぇ。お茶したり、子供のお話したり、最近はカラオケも行ったかしら」


フレンダ(カラオケ? 演歌とか歌いそうな印象なわけよ)


美琴「……うちのママ、マイク中々離さなくないですか?」


詩菜「そうでもないわよ。一緒に椎名林檎も歌ったりするしねぇ」


フレンダ(椎名林檎!? 意外!!)


美琴「歌舞伎町の女王とかですか?」


詩菜「そっちは美鈴さんね。私は丸の内サディスティックが十八番なのよ」ニコッ


フレンダ(駄目だ、想像できないわけよ……)


583: 2011/07/29(金) 18:46:04.78 ID:ceRoVXo/0

詩菜「……そうねぇ。お茶したり、子供のお話したり、最近はカラオケも行ったかしら」


フレンダ(カラオケ? 演歌とか歌いそうな印象なわけよ)


美琴「……うちのママ、マイク中々離さなくないですか?」


詩菜「そうでもないわよ。一緒に椎名林檎も歌ったりするしねぇ」


フレンダ(椎名林檎!? 意外!!)


美琴「歌舞伎町の女王とかですか?」


詩菜「そっちは美鈴さんね。私は丸の内サディスティックが十八番なのよ」ニコッ


フレンダ(駄目だ、想像できないわけよ……)


584: 2011/07/29(金) 18:46:33.33 ID:ceRoVXo/0

美琴「へ、へぇ……」


詩菜「……それにしても最近の当麻さん、入院全くしなくて安心できわね」


美琴「そうですね。以前とは大違いですよね」


フレンダ「そんなに入院してたの?」


美琴「えっと……」


詩菜「病院が第二の家みたいのものね」


フレンダ「…………え?」


美琴「まぁ、あいつも色々厄介事が多かったから……」

585: 2011/07/29(金) 18:47:08.01 ID:ceRoVXo/0

詩菜「そうねぇ。このまま平和に暮らしていてもらえれば母さん、嬉しいんだけどねぇ……」


美琴「大丈夫です!! 私達も協力するので!! ね? フレンダ」


フレンダ「う、うん!! ママさん、安心して下さい!!」


詩菜「あらあら、頼もしいわね」ニッコリ




ピンポーン



詩菜「あら、帰ってきたかしら?」


フレンダ「あっ、私が行きます」

586: 2011/07/29(金) 18:47:39.22 ID:ceRoVXo/0









垣根「いやぁ、楽しかった!!」


海原「久しぶりの海水浴、最高でした」


上条「ははは。実家に呼んだ甲斐があったぜ」


詩菜「うふふ。いつでも来ていいからねぇ」コトン


垣根「うお!? これは!?」


海原「カレーですね」


詩菜「簡単なものでごめんなさいね」

587: 2011/07/29(金) 18:48:05.60 ID:ceRoVXo/0


海原「いえいえ。そんなことありません。ありがとうございます」


垣根「俺は詩菜さんの料理なら、何でもいいぜ!!」


詩菜「あらあら、嬉しいこと言ってくれるわね」


上条(母さんのカレーか……きっと以前は食べたことあるだろうな……)


詩菜「美琴ちゃんとフレンダちゃんも手伝ってくれたのよ」


海原「へぇ」


上条「だから早めに帰ったのか」


美琴「まぁね」

588: 2011/07/29(金) 18:48:35.88 ID:ceRoVXo/0

フレンダ「料理教わりたかったからね」


垣根「お前らもか……味が落ちてなければいいけどなぁ……」


美琴「ちょっと!! どういう意味よ!?」


フレンダ「垣根のだけ没収!!」スッ


垣根「あっ……おい、返せ!!」ウガー


フレンダ「垣根はこれだけ食べてればいいわけよ!!」ポンッ


垣根「福神漬けだけ食べてもしょうがねぇだろうがぁ!!」

589: 2011/07/29(金) 18:49:40.51 ID:ceRoVXo/0


<返せ、この野郎!!


<やだよー!!


<このアマァ!!


<このホスト崩れ!!




上条「ったく……」


海原「やれやれですね」


美琴「ほんと……」


詩菜「うふふ」

590: 2011/07/29(金) 18:50:16.45 ID:ceRoVXo/0

~ 14時 ~



上条「それじゃー、母さん、またね」


詩菜「ええ。気をつけてね」


垣根「お邪魔したました!!」


海原「二日間お世話になりました」ペコリ


美琴「お世話になりました」


フレンダ「ママさん、また来てもいいですか?」


詩菜「!? ええ、もちろん」ニッコリ


591: 2011/07/29(金) 18:50:45.57 ID:ceRoVXo/0


垣根「んじゃー、俺は明日行くかな」


上条「おい」


詩菜「あらあら、母さんは大歓迎よ」


垣根「ほら、見ろ」


上条「うるせぇ!! タクシーも来てんだから帰るぞ」


垣根「へいへい……」


上条「それじゃーね、母さん」フリフリ


詩菜「」フリフリ

592: 2011/07/29(金) 18:52:28.99 ID:ceRoVXo/0


バタン



詩菜「……」


詩菜「……また静かになっちゃいましたね」


詩菜「……」


詩菜(……でも、あの子達がいれば当麻さんは大丈夫ね。ね、刀夜さん)




~ 帰りの電車の中 ~



垣根「」グーグー


フレンダ「」スースー


上条「」スースー

593: 2011/07/29(金) 18:52:57.11 ID:ceRoVXo/0

美琴「……三人ともすっかり熟睡してるわね」ウトウト


海原「ええ。海も行きましたし遊び疲れたのでしょう。御坂さんも眠たそうですが?」


美琴「ちょっとね……」


海原「駅に着きましたら自分が起こしますので、寝ていいですよ?」


美琴「そ、そう……それじゃー……」コトン


海原「」ビクッ


美琴「ちょっと肩借りるわね……」ウトウト


海原「……え?」

594: 2011/07/29(金) 18:53:22.74 ID:ceRoVXo/0

美琴「」スースー


海原「……もう寝てる」


海原「」ドキドキ


海原「……なんだか緊張してしまいますね」ボソッ


美琴「」スースー


海原「」フッ


海原「ごゆっくりお休み下さい。御坂さん」

595: 2011/07/29(金) 18:53:57.10 ID:ceRoVXo/0

~ 同日20時 上条実家 ~



刀夜「ただいま、母さん」


詩菜「おかえりなさい」


刀夜「当麻達は、無事帰れたかな?」


詩菜「はい。当麻さんから連絡来ましたよ」


刀夜「そっか。みんないい子達だったね」


詩菜「そうですね。あら? 刀夜さん、そのネクタイは?」


刀夜「え? これかい。これはね同僚の子が私のネクタイをお茶で汚してしまってね。お詫びに買ってもらったんだよ」

596: 2011/07/29(金) 18:54:24.16 ID:ceRoVXo/0


刀夜「僕は別に構わないって言ったんだけどね。部下にも恵まれて嬉しいよ」


詩菜「刀夜さん、その同僚の方は女性の方でしょうか?」


刀夜「そうだよ。それがどうしたんだい母さん?」



ゴゴォォォォォォォォォ!!



詩菜「……あらあら、刀夜さんったら相変わらずなんですから」ニッコリ


刀夜「か、母さん? 後ろの黒いオーラはなんだい?」ブルブル


詩菜「……さぁ、なんでしょう」




<あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

597: 2011/07/29(金) 18:55:25.60 ID:ceRoVXo/0

今夜はここまでです。
次は8/1(月)に投下します。

次回は絹旗姉妹がメインです。

そうだ、上条さん家と美琴の家って隣同士だったんでしたっけか。
やっちまったぜ!!

610: 2011/08/01(月) 17:23:30.48 ID:5ejWEOXB0

~ 8月18日11時 あすなろ園 ~



絹旗「こんにちはー」


園長「あら、絹旗さん」


絹旗「どうも!! 深愛を迎えに来ました!!」


園長「深愛ちゃんね。今呼んでくるからね」


絹旗「はい」









深愛「おねーちゃーん!!」ギュ


絹旗「おっと!」ギュ

611: 2011/08/01(月) 17:24:03.27 ID:5ejWEOXB0

園長「うふふ。深愛ちゃん、前から今日のお泊まり楽しみにしてたのよ」


絹旗「そうなんですか?」


園長「ええ。また二日間、深愛ちゃんをよろしくね」


深愛「よろしくぅ~」


絹旗「はい!! それじゃー、深愛行きましょうか?」


深愛「うん!!」


絹旗「それじゃー、園長先生。失礼します」ペコリ


深愛「園長先生、またね~」フリフリ


園長「はいはい、気をつけてね」フリフリ

612: 2011/08/01(月) 17:24:30.62 ID:5ejWEOXB0

~ 30分後 ~



深愛「最愛お姉ちゃん、お腹すいたぁ」


絹旗「もう11時半ですか。そうですね、超お昼にしましょう」


深愛「わぁい!! 私、ハンバーグが食べたい!!」


絹旗「わかりました。ファミレスでも行きますか」


深愛「うん!!」



~ ファミレス ~



深愛「」パクパク


深愛「美味しい!!」


絹旗「深愛は、本当にハンバーグが好きですねぇ」

613: 2011/08/01(月) 17:25:13.26 ID:5ejWEOXB0

深愛「だって美味しいんだもぉん」


絹旗「ふふふ、そうですね」


深愛「今日は、どこかお出かけするのぉ?」


絹旗「……そうですね。二人で映画―――――――――」


深愛「映画は、いやっ!!」


絹旗「」ションボリ


絹旗「そ、それじゃー何処か行きたいところはありますか?」


深愛「うーんとねぇ……」


614: 2011/08/01(月) 17:25:40.73 ID:5ejWEOXB0

深愛「お馬さんとかに乗りたい」


絹旗(乗り物系ですか)


絹旗「わかりました。それじゃー、第六学区のデパート屋上に行きましょう」


絹旗(第七学区だと知り合いに会いそうですからね……)


深愛「はぁーい!!」



~ 第六学区のデパート ~



深愛「わぁい!! 最愛お姉ちゃん!!」フリフリ


絹旗「」フリフリ

615: 2011/08/01(月) 17:26:13.69 ID:5ejWEOXB0

絹旗(子供は本当に乗り物が好きですね)ニコッ


絹旗(さて、帰りは晩御飯の材料を超買わなくてはですね)



「あれ? 絹旗?」



絹旗「え?」


フレンダ「やっぱり絹旗だ。絹旗がここにいるなんて珍しいわけよ」


絹旗「フレンダっ!?」


フレンダ「……ちょっと驚きすぎなわけよ」


絹旗「どうしてここにいるんですか!?」

616: 2011/08/01(月) 17:26:43.88 ID:5ejWEOXB0

フレンダ「どうしてって言われても……フレメアと一緒に遊びにだけど」


絹旗(しまった!! まさかここで知り合いに会うとは……)


絹旗「フ、フレメアはどうしたんですか?」


フレンダ「フレメアなら、あそこの『魔性処Oまどか☆マジか?』のショーを見てるわけよ」


絹旗「あー、今年一番のヒットアニメですか」


フレンダ「うん。流石にあそこに一緒に行くのはきついからここで待ってるわけ」


絹旗「なるほど」


フレンダ「絹旗は一人なの?」

617: 2011/08/01(月) 17:27:21.83 ID:5ejWEOXB0

絹旗「……え、えっと……」


絹旗(ど、どうしますかね)



深愛「最愛お姉ちゃん!!」ダダダッ



絹旗「深愛」ギュ


フレンダ「最愛お姉ちゃん?」


深愛「お馬さん動かなくなっちゃったぁ」


絹旗「そ、そうですか。きっとお馬さんも超疲れたんでしょうね」


深愛「……そっかぁ。お馬さん疲れちゃったのかぁ。それじゃー、休ませてあげないとね!!」

618: 2011/08/01(月) 17:27:57.82 ID:5ejWEOXB0

絹旗「そ、そうですね。深愛は優しいですね」ナデナデ


深愛「えへへ///」


フレンダ「絹旗、その子は誰なわけよ?」


絹旗「」ギクッ


深愛「わたし? 私は絹―――――――」


絹旗「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ムグッ


深愛「んぐっ!?」


絹旗「こ、この子は深愛といって、あすなろ園の超後輩です!!」アセアセ


深愛「うぅぅぅぅ!?」ジタバタ

619: 2011/08/01(月) 17:28:23.67 ID:5ejWEOXB0

フレンダ「へ、へぇ……それまたなんで一緒にいるわけ?」


絹旗「そ、それは……色々ありまして!! たまにこの子の面倒を超見てあげてるんです!!」


フレンダ「そうなんだ。偉いね、絹旗」


絹旗「あ、ありがとうございます!! それじゃー、私たちは用事あるので超お先に失礼しますね!!」ダダダッ


フレンダ「う、うん……」フリフリ









絹旗「はぁはぁ……」


深愛「お姉ちゃん、どうしたのぉ?」

620: 2011/08/01(月) 17:29:10.86 ID:5ejWEOXB0

絹旗「……いえ」


深愛「」ピカーン


深愛「あぁ、わかったぁ」


絹旗「え?」


深愛「あの金髪のお姉ちゃん、悪者なんでしょう?」


絹旗「!? そ、そうなんです!! あの外人は超悪者なんです!!」


深愛「そうなんだぁ……怖いねぇ……」


絹旗「そ、そうですよ!! あの外人は爆弾を使う悪者なんです!!」

621: 2011/08/01(月) 17:29:58.12 ID:5ejWEOXB0


深愛「こわぁい……」


絹旗(フレンダ、超すいません……)


絹旗(でも、私が姉だと明かしていない以上は他の人にばれたくないんです……)


深愛「最愛お姉ちゃん、この後どこ行くのぉ?」


絹旗「そうですね。ちょっと時間早いですが晩御飯の為にスーパーに行きましょう」


深愛「今日の晩御飯はなぁにぃ?」


絹旗「ふふふ。深愛の好物の冷やし中華ですよ」


深愛「やったぁ!! 今日は食べれるといいね!!」

622: 2011/08/01(月) 17:30:23.63 ID:5ejWEOXB0

絹旗「うぐっ!?」グサッ


絹旗(あはは……確かにここ二回連続で失敗してコンビニ弁当になってますが……)


絹旗(今日こそは!!)キリッ


絹旗「それじゃー、スーパーに行きましょう」


深愛「はぁい!!」



~ 第七学区のスーパー ~



絹旗(このスーパーは、第一七七支部の中で上条さんくらい使用していないお店……)


絹旗(そしてその上条さんは、今日は出勤)

623: 2011/08/01(月) 17:30:53.55 ID:5ejWEOXB0

絹旗(つまり知り合いに会う確率は低いということです!!)


深愛「最愛お姉ちゃん、これも食べたぁい」グイグイ


絹旗「スイカですか……そうですね、小さいサイズ買って夜にでも頂きましょう」


深愛「わぁい!!」ピョンピョン


絹旗「ふふふ」


絹旗「さて、次はと……」チラチラ



「あれ、きぬはた?」



絹旗「はい?」

624: 2011/08/01(月) 17:31:26.97 ID:5ejWEOXB0

滝壺「やっぱりきぬはただ」


絹旗「」


絹旗「滝壺さん!? 何でここにいるんですか!?」


滝壺「何でってお買い物だよ」


絹旗「た、滝壺さんがスーパーだなんて珍しいですね」


滝壺「そう? かみじょうに教えてもらってからよく来るよ?」


絹旗「そ、そうなんですか……」


絹旗(ええい、上条さんめ!!)

625: 2011/08/01(月) 17:31:55.82 ID:5ejWEOXB0

深愛「最愛お姉ちゃん、だぁれぇ?」


絹旗「……えっと、この方は滝壺さんです。私の超仲間です」


滝壺(仲間……)ニヘラ


滝壺「よろしくね。あなたのお名前は?」


深愛「わた――――――――――――」


絹旗「この子のお名前は深愛です。あすなろ園の超後輩なんです!! 今日と明日二日間私が面倒を見ることになりまして!!」


滝壺「そ、そこまでは聞いてないんだけど……」


深愛「むぅ……私が喋れなぁい……」

626: 2011/08/01(月) 17:32:25.06 ID:5ejWEOXB0


絹旗「あははは……」


滝壺「それよりきぬはたとしんあいは似てるね」


絹旗「」ギクッ


深愛「私と最愛お姉ちゃんがぁ?」


滝壺「」コクリ


深愛「やったぁ!! 私と最愛お姉ちゃん、似てるんだって!!」


絹旗「……そ、それはよかったですね」アハハ


滝壺「……」

627: 2011/08/01(月) 17:32:55.50 ID:5ejWEOXB0

絹旗(なんでこうも知り合いに立て続けに会うんですかぁ……)ションボリ


滝壺「……それじゃー、私はそろそろ行くね」


絹旗「は、はい……」


滝壺「きぬはた」


絹旗「はい?」


滝壺「深いところまでは聞かないでおいてあげる。けど何かあったら相談してね」ボソッ


絹旗「っ!?」


滝壺「それじゃー、ばいばい」


深愛「ばいばい」フリフリ


絹旗(滝壺さん……)


絹旗(滝壺さんには、たまに超驚かせてもらいますね……)

628: 2011/08/01(月) 17:33:26.45 ID:5ejWEOXB0

~ 18時半 絹旗宅 ~



絹旗「それじゃー、超頂きます」


深愛「いただきまぁす!!」


深愛「」モグモグ


絹旗「」ドキドキ


絹旗「ど、どうですか?」


深愛「……うん、美味しい!!」


絹旗「」ホッ

629: 2011/08/01(月) 17:33:58.27 ID:5ejWEOXB0

深愛「最愛お姉ちゃん、お料理マシになったんだね!!」ニッコリ


絹旗「」グサッ


絹旗(そ、そこはマシじゃなくて美味しくなった、って言って欲しかったです……)


深愛「あ、卵の黄身きらぁい……」ヒョイ


絹旗「あれ? 深愛は苦手なものあったんですか?」


深愛「うん。卵の黄身は苦手なのぉ……」


絹旗「そうだったんですか……」


絹旗(どうしますかね……やっぱり好き嫌いはなくさせたほうが? でも無理に食べさせるのも……)

630: 2011/08/01(月) 17:34:52.16 ID:5ejWEOXB0

絹旗(それにアレルギーがあるかもしれませんし……)


深愛「最愛お姉ちゃん?」


絹旗「」ウーン


絹旗(どうしましょう、どうしましょう……)



~ 1時間後 ~



深愛「ごしごし、ごしごし!!」フキフキ


絹旗「ふぅ、気持ちいいですよ、深愛」


深愛「ほんとぉ? それじゃー、こっちでもお背中擦ってみるねぇ!!」ヒョイッ

631: 2011/08/01(月) 17:35:24.33 ID:5ejWEOXB0

絹旗「え? こっち?」



ガリッ!!



絹旗「あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


深愛「」ビクッ


絹旗「し、深愛……何で背中擦ったんですか?」ポタポタ


深愛「……えっとぉ、これ……」スッ


絹旗「……た、たわし?」


深愛「お姉ちゃん痛かったぁ? ごめんなさい」ヒュン

632: 2011/08/01(月) 17:36:02.05 ID:5ejWEOXB0

絹旗「!? だ、大丈夫ですよぉ。お姉ちゃんは超丈夫なので……」


深愛「ほんとぉ?」


絹旗「はい。でも次からは、たわしで擦っちゃ駄目ですからね?」


深愛「はぁい!!」


絹旗(私の背中、どうなってるんでしょう……)


深愛「」ジー


絹旗「ど、どうしたんですか?」


深愛「……ううん、私のお胸とどっちが大きいかなぁって」

633: 2011/08/01(月) 17:36:37.09 ID:5ejWEOXB0

絹旗「」


絹旗(こ、子供に胸の大きさを比べられるなんて……)ズズーン


絹旗(絹旗に傷心……Byチェッカーズ……)ションボリ


深愛「お、お姉ちゃん!?」アセアセ



~ 10分後 ~



絹旗「そういえば、深愛は少し髪の伸びましたね?」


深愛「うん!!」ブーン


絹旗「綺麗な髪ですね」

634: 2011/08/01(月) 17:37:05.13 ID:5ejWEOXB0

深愛「さらさらするんなの♪」


絹旗「ふふふ、そうでしたね」


深愛「お姉ちゃんの髪も綺麗だよぉ」


絹旗「ありがとうございます」


深愛「黒子お姉ちゃんの髪も綺麗だよね」


絹旗「白井さんですか? そうですね」


深愛「浜面お兄ちゃんのは、ちょっと汚い」


絹旗「あ、あははは……」

635: 2011/08/01(月) 17:37:40.67 ID:5ejWEOXB0

絹旗(金髪=汚いイメージなんですかね?)


絹旗「……よし、髪も超乾きましたね」


深愛「ありがとう」


絹旗「はい。それでは私は洗い物とかするので深愛は、リビングでくつろいでて下さい」


深愛「私も手伝う!!」


絹旗「大丈夫ですよ。今なら面白い番組もやってますよ」


深愛「私も手伝うの!!」


絹旗「……うーん、わかりました。それじゃー、深愛はお皿を綺麗に拭いて下さい」


深愛「はぁい!!」

636: 2011/08/01(月) 17:38:11.74 ID:5ejWEOXB0

深愛「ふきふき、ふきふき」ゴシゴシ


絹旗「ふふふ、楽しいですか?」


深愛「うん!!」


絹旗「それならよかったです」クスッ


深愛「わたしねぇ、たまに園長先生のお手伝いするんだよぉ」


絹旗「そうなんですか?」


深愛「うん」


絹旗「それはいいことです。園長先生のこと助けてあげて下さいね」ナデナデ


深愛「はぁい!!」

637: 2011/08/01(月) 17:38:40.78 ID:5ejWEOXB0

~ 1時間後 リビング ~



深愛「ねぇ、最愛お姉ちゃん」


絹旗「はい?」


深愛「明日はどこいくの?」


絹旗「……ふふふ、明日はですね」


深愛「うん」


絹旗「深愛のお洋服を超買いにいきます!!」


深愛「わぁぁぁぁい!!」


絹旗「それに白井さんとついでに浜面も来ますよ」

638: 2011/08/01(月) 17:39:15.25 ID:5ejWEOXB0

深愛「黒子お姉ちゃんと浜面お兄ちゃんが? やったぁ!!」


絹旗「深愛に似合う可愛いお洋服を超買いましょう」


深愛「ありがとう、お姉ちゃん!!」


絹旗「いえいえ」


深愛「……なんだか眠たくなってきちゃったぁ」


絹旗「ではちょっと早いですがおねんねしますか?」


深愛「」コクリ


絹旗「それでは寝室に行きましょう」

639: 2011/08/01(月) 17:39:57.60 ID:5ejWEOXB0

深愛「おんぶぅ……」


絹旗「はいはい、本当に深愛は甘えん坊さんです」クスッ ヨイショ


深愛「えへへ///」


絹旗(温かい……)



絹旗「はい、夏場ですけどタオルケットちゃんとかけましょうね」


深愛「はぁい」


絹旗「それじゃー、おやすみなさい」


深愛「おやすみぃ……」

640: 2011/08/01(月) 17:40:36.38 ID:5ejWEOXB0

深愛「」スースー


絹旗「ふふふ、超寝つきがいい子ですね」


深愛「」スースー


絹旗「」ナデナデ


絹旗(フレンダ、滝壺さん……今日はすいませんでした)


絹旗(でも必ず……私が深愛に……自分が姉だと名乗ったら……必ず言いますから)


絹旗(それまで待ってて下さい)


絹旗(……さて、私も寝ますか)


絹旗「……おやすみなさい、深愛」


深愛「」スースー

641: 2011/08/01(月) 17:42:57.64 ID:5ejWEOXB0

今日はここまでです。
次は8/8(月)にでも。
仕事が急がしくSS書いてる暇ないためペースが週一位になります。すみません。

647: 2011/08/08(月) 17:28:50.99 ID:vRrvOTpT0

~ 翌日 とある服屋さん ~



黒子「お待たせ致しましたわ」


浜面「おっす」


絹旗「おはようございます」


深愛「黒子お姉ちゃん、おはよう!!」


黒子「深愛さんは、いつ見ても元気ですわね」クスッ


絹旗「それでは行きましょうか」


黒子「ええ」


深愛「うん!!」


浜面「あいよ」

648: 2011/08/08(月) 17:29:21.03 ID:vRrvOTpT0

絹旗「うーん、どれがいいですかね」


黒子「そうですね……」


深愛「私、これがいい!!」


絹旗「それは深愛じゃサイズが超合いませんよ」


深愛「」ションボリ


黒子「これなんてどうでしょうか?」スッ


絹旗「ちょ、ちょっと露出多くないですか?」


黒子「そうでしょうか?」


649: 2011/08/08(月) 17:29:47.93 ID:vRrvOTpT0

絹旗(しまった!! 白井さんはあれほどの水着を着てるってことは私服のセンスも!?)


絹旗(普段は制服しか見たことないから忘れてました!!)



<ワイワイ


<キャキャ



浜面「ふぅ……いづらいな……」


浜面(まぁ、絹旗妹のためだから仕方ないか)フッ


浜面(しかし……)チラッ


浜面(本当に女って洋服好きだよな……滝壺は別として)

650: 2011/08/08(月) 17:30:19.58 ID:vRrvOTpT0

~ 二時間後 ~



絹旗「超お待たせしました」


深愛「お待たせ~」


黒子「お待たせ致しましたわ」


浜面「」スースー


絹旗「って超熟睡してるじゃないですか!!」


黒子「まったくレディーを放っておいて居眠りなんて紳士失格ですの」


深愛「ですの!!」

651: 2011/08/08(月) 17:30:52.31 ID:vRrvOTpT0

黒子「し、深愛さん、私の真似はご遠慮下さいまし……」


絹旗「……仕方ない。起こしますか」


浜面「」スースー


絹旗(ふふふ、どうせなら……)


絹旗「浜面、浜面……」トントン


浜面「ふぇ?」ウトウト


絹旗「滝壺さんが哀れも無い姿になってますよぉ」ボソッ


浜面「な、なんだとっ!?」ガバッ

652: 2011/08/08(月) 17:31:24.51 ID:vRrvOTpT0

浜面「た、滝壺は!?」チラチラ


絹旗「冗談に決まってるじゃないですか。流石浜面ですね。キモイです」ジロー


浜面「うっ!?」


絹旗「そんなことより超ご飯に行きましょう。お荷物お願いします」


浜面「へいへい……」ヤレヤレ


深愛「おはよう!!」


浜面「おはようさん」


黒子「浜面さん、涎が垂れてますわよ」

653: 2011/08/08(月) 17:32:34.96 ID:vRrvOTpT0

浜面「おっと」フキフキ


黒子「……まったく、もっとしっかりしてくださいませ」


浜面「へいへい……」


深愛「もっとしっかりしてくださいですの!!」


黒子「深愛さん……」


絹旗「ですの!!」


黒子「絹旗さんまで真似しないで欲しいですの!!」ウガー

654: 2011/08/08(月) 17:33:04.61 ID:vRrvOTpT0

~ WA幸 ~



深愛「」モグモグ


深愛「美味しい!!」


浜面「おっ、深愛はとんかつ好きなんだな」


深愛「うん!!」


浜面「女の子にどうかと思ったけど口にあってよかったぜ」モグモグ


黒子「私もあまり口にしませんが、中々のお味で」パクパク


浜面「だろ? いつもファミレスばっかりだと深愛が飽きると思ったからよ」


655: 2011/08/08(月) 17:33:34.44 ID:vRrvOTpT0

絹旗「浜面にしては、GJですね」


浜面「うるせぇ!!」


絹旗「それより午後はどうしますかね? 服買うことしか考えてませんでした」


黒子「そうですわね……」


浜面「第六学区の雑貨屋とかにでも行くか?」


絹旗「そうですね、そうしましょう」


深愛「雑貨屋?」


黒子「色々な物が置いてあるお店ですわよ」


深愛「色々な?」


黒子「ええ」

656: 2011/08/08(月) 17:34:09.92 ID:vRrvOTpT0

~ 一時間後 雑貨屋 ~



浜面「お香、お香はと……」


絹旗「浜面がお香ですか? お線香で十分では?」


浜面「おい、うちに仏壇は置いてねーよ」


絹旗「いや、自分用に」


浜面「俺はまだ生きてる!!」


絹旗「超冗談ですよ。全く浜面はわかってませんね」


浜面「お前のことなんかこれぽっちもわかりたくないからな」


657: 2011/08/08(月) 17:34:37.42 ID:vRrvOTpT0

絹旗「」ムー


浜面「へへん」



<浜面ぁぁぁぁぁぁ!!


<ばか!! みぞおちはやめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!



黒子「やれやれですの……」


深愛「最愛お姉ちゃんと浜面お兄ちゃんはいつも仲良しだね!!」


黒子「そうですわね」クスッ


黒子「さて、うるさいお二人は放っておいて色々探してみますか」


深愛「あーい」

658: 2011/08/08(月) 17:35:13.05 ID:vRrvOTpT0

深愛「黒子お姉ちゃん、これなに?」


黒子「これは……貯金箱ですわね」


深愛「貯金箱?」


黒子「はい。お金を入れる箱ですの」


深愛「へぇ……」ジー


黒子(……しかし、人の形で右手の掌からお金を入れる貯金箱とは変わったデザインですわね)


黒子(……それに、誰かに似てるような)


深愛「変なのぉ」

659: 2011/08/08(月) 17:35:42.77 ID:vRrvOTpT0

深愛「こっちは?」


黒子「これは……ライターですわね」


深愛「ライターって火出るもののこと?」


黒子「そうですわ」


黒子(今度は赤いロン毛の方がデザインのライターですか……)


黒子(小さいバーコードが左頬にありますわね)


深愛「これはこれは?」


黒子「これは……人型のオルゴールですわね」

660: 2011/08/08(月) 17:36:10.68 ID:vRrvOTpT0

深愛「なんか面白い格好してるねぇ」


黒子「これは修道服。つまりシスターさんですわね」


深愛「しすたーさん?」


黒子「ええ」


黒子(今度は銀髪の少女ですか……これも見覚えがあるような……)ハテ



絹旗「深愛、白井さん」


浜面「なんだ、先に行ってたのかよ」

661: 2011/08/08(月) 17:36:38.88 ID:vRrvOTpT0

黒子「兄妹喧嘩は終わりましたの?」


絹旗「なっ!? 誰が超浜面なんかと!!」


浜面「俺もこんな生意気な妹持った覚えないぞ!!」


絹旗「私の何処が生意気なんですか!?」


浜面「全部だよ、全部!!」


黒子「やれやれ」


深愛「ですの!!」

662: 2011/08/08(月) 17:37:22.70 ID:vRrvOTpT0

~ 16時 あすなろ園 ~



深愛「園長先生、ただいまぁ!!」ギュ


園長「おかえりなさい、深愛ちゃん」ギュ


絹旗「こんにちは」


黒子「お久しぶりですの」ペコリ


浜面「どうも」


園長「あらあら、今日は大所帯ね」ニコッ


園長「深愛ちゃん、沢山遊んでもらった?」

663: 2011/08/08(月) 17:37:48.69 ID:vRrvOTpT0

深愛「うん!!」


園長「ならよかったわね」


絹旗「それじゃー、深愛のことよろしくお願いします」ペコリ


園長「はい。確かに」


深愛「最愛お姉ちゃん、またね!! 黒子お姉ちゃんと浜面お兄ちゃんも!!」


絹旗「はい、またですね」ナデナデ


黒子「ええ」


浜面「またな!!」フリフリ

664: 2011/08/08(月) 17:38:25.27 ID:vRrvOTpT0








絹旗「……」


浜面「」チラッ


浜面(こいつ……さっきまでとテンション違いすぎだろ)


浜面(まぁ、寂しいんだろうな……実の妹だもんな)


黒子「絹旗さん、そろそろ帰りましょう」


絹旗「……はい」


浜面「おい、絹旗」

665: 2011/08/08(月) 17:38:53.55 ID:vRrvOTpT0

絹旗「何ですか?」


浜面「スカート捲れてパンツ見えてるぞ?」


絹旗「」


絹旗「…………え!?」ガバッ


浜面「……なーんてな」ニヤリ


絹旗「んなっ!?」


浜面「ばーか!! 引っかかりやがった」ニヤニヤ


絹旗「こ、この……」

666: 2011/08/08(月) 17:39:21.80 ID:vRrvOTpT0

絹旗「浜面ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ウガー


浜面「やべっ!? ここは逃げるが勝ちだな!!」ダダダッ


絹旗「超待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



<ひゃははは!! 負け犬上等!!


<超頃す!!



黒子「」フッ


黒子「やれやれですの」ニッコリ

667: 2011/08/08(月) 17:39:49.98 ID:vRrvOTpT0

※これは美琴が初めて番外個体に会った時のエピソードです。打ち止めとは実質二回目ですね。



美琴「」ジー


番外個体「お姉さま? 何ミサカのことジーっと見てるのかな? もしかしてお姉さまって同性愛者?」


打ち止め「なんと!? ミサカはミサカはお姉さまの趣味に驚愕してみたり!!」


美琴「ち、違うわよ!! ただ……」


番外個体「ただ?」


美琴「……む、む……」


番外個体「む? 海原さんの息子が欲しいとか? きゃは☆」


美琴「何言ってんのよ///」

668: 2011/08/08(月) 17:40:28.43 ID:vRrvOTpT0

美琴「胸よ、胸!!」


番外個体「胸?」


美琴「そうよ。なんで妹なのに私のより大きいのよ!!」


番外個体「うーん、ミサカにそんなことも言われてもな……肉体年齢はお姉さまより上に作られたわけだから……」


打ち止め「お姉さま様もぺちゃぱいに悩んでたんだね、ってミサカはミサカは同志を見つけて若干微笑んでみる」


美琴「ぺ、ぺちゃぱい……」ズズーン


番外個体「まぁ、お姉さまはまだ中三だからこれからじゃないかな?」


美琴「そ、そうかしら……」

669: 2011/08/08(月) 17:41:03.36 ID:vRrvOTpT0

番外個体「うん。それに胸を揉んでもらえば大きくなるって聞いたよ。海原さんに沢山揉んでもらえば? きゃはっ☆」


美琴「なっ///」


打ち止め「ということは黄泉川も沢山揉んでもらったのかな、ってミサカはミサカは軽い疑問を投げかけてみたり」


番外個体「いやぁ、あれは天然記念物じゃないの? あの性格で男はいないでしょ」


美琴(胸を……胸を……)


番外個体「そうだ、今夜あの人を誘惑してみようかな♪」


打ち止め「そんな計画は私がぶっ潰す!! ってミサカはミサカは高らかに宣言してみたり!!」

670: 2011/08/08(月) 17:41:32.90 ID:vRrvOTpT0

番外個体「ふぅん、やってみな」ニヤリ


打ち止め「むむむ!!」


美琴「む、む、む……」ブツブツ


美琴「ふわぁ……」バタン


番外個体「……あれ? お姉さま?」


打ち止め「わぁ、お姉さまが赤面しながら倒れちゃったってミサカはミサカは駆け寄ってみたり」


番外個体「お姉さまはこういうお話は苦手なんだ……ふぅーん」ニヤリ

671: 2011/08/08(月) 17:42:10.69 ID:vRrvOTpT0

~ 同時刻 喫茶店 ~



海原「あっ、コーヒーおかわりお願いします」


店員「かしこまりました」


海原(さて、今頃三人で仲良く話してますかね……)



ガラガラ イラッシャイマセー



<何名様ですか?


<三人


<ではこちらの席へどうぞ


<あーい

672: 2011/08/08(月) 17:42:44.16 ID:vRrvOTpT0

海原(もう一杯飲んだら隣の本屋にでも行きますか)


麦野「あれ? 海原じゃない」


佐天「あっ、本当だ。こんにちは!!」


初春「どうも」


海原「おや、これは麦野さんに佐天さんに初春さんじゃないですか」


麦野「あんた、一人なの?」


海原「いえ。人を待っておりまして。麦野さん達は何か用事でも?」


佐天「えへぇ。実は目の前の個室サロンで三人でカラオケしてたりしたんです♪」

673: 2011/08/08(月) 17:43:18.90 ID:vRrvOTpT0

海原「へぇ。それは楽しそうですね」


初春「あんなところでカラオケなんて新鮮でしたよ!!」


麦野「喜んでもらってよかったわ」


海原「ふふふ、こうしてみると三姉妹に見えますね」ニコッ


麦野「」ピクッ


麦野(三姉妹……)ニヘラ


佐天「そうですね。私が次女かなぁ」


初春「なんで私が三女になるんですかぁ!!」

674: 2011/08/08(月) 17:43:58.90 ID:vRrvOTpT0

佐天「見た目?」


初春「私が子供っぽいってことですか?」


佐天「少なくとも私よりは」


初春「むぅ……」


海原「あははは……」


麦野「海原、あんたお昼は?」


海原「いえ、まだですが」


麦野「好きなの注文しなさい。私が奢ってあげるわ」キリッ


海原「え? いいんですか?」


麦野「かまへん、かまへん!!」


佐天「何故、名倉師匠のネタが……」ヒソヒソ


初春「昨日見てたんじゃないんですかぁ?」ヒソヒソ


麦野(三姉妹かぁ……うふふふ……)ニヤニヤ

688: 2011/08/15(月) 18:11:22.49 ID:RrvUYyep0

~ 9月1日 武里高校 ~



校長「――――――――であるからして」


上条「ふぅ、夏休みもあっという間だったな……」


土御門「そんなもんだぜい」


青ピ「せやな。結局今年の夏も彼女出来ずかいな……」


姫神「どんまい」


吹寄「ほんと、青髪はそればっかね」


上条「そういえば9月といえば大覇星祭があるんだよな」


土御門「俺たちは風紀委員だから参加できないけどにゃー」


上条「そっか。パトロールとかしないといけないんだよな」


青ピ「ということで頑張ってや」


吹寄「ふん、貴様達がいなくても好成績を収めてやるわよ」


姫神「でもこの三人がいないと厳しいと思う。体力だけは凄いから」


「「「おい!!」」」

689: 2011/08/15(月) 18:13:42.49 ID:RrvUYyepo

浜面「」ボー


滝壺「はまづら、眠たいの?」


浜面「ん? ああ。徹夜しててよ……」


滝壺「徹夜は体に悪いから、あまりしちゃ駄目だよ?」


浜面「ああ。気をつけるよ」


滝壺「はまづらが倒れたら、私悲しいから」


浜面「滝壺……」



男子B(浜面!! 引導を渡す!!)


男子A「落ち着けよ、お前」

690: 2011/08/15(月) 18:14:13.75 ID:RrvUYyepo

~ 柵川中 ~



絹旗「また今日から学校ですか……超だるいですね」


佐天「ねぇ。遊び足りなかったかも……」


初春「十分に遊んだじゃないですか、佐天さん」


枝先「うん。色んな場所にも行けたしね」


春上「プールは楽しかったの」


佐天「そうなんだけどさぁ。何か物足りないんだよね……」


絹旗「物足りないんですか?」

691: 2011/08/15(月) 18:15:01.44 ID:RrvUYyepo

佐天「うん。……彼氏かな?」


「え?」


佐天「うん、友達は皆がいて充実してるし私に足りないもの……彼氏だ!!」


初春「なんでそうなるんですか?」


佐天「だって皆、恋人がいるんだもーん……」


絹旗「みんなって?」


佐天「垣根さんとか上条さんとか……」


枝先「みなさん、高校生だからね」


佐天「でも中二でいてもいいと思わない?」


春上「私は光貴お兄ちゃんがいるから十分なの♪」

692: 2011/08/15(月) 18:15:52.19 ID:RrvUYyepo

絹旗「そ、そうですね……」


佐天「……よし、決めた!!」


春上「何をなの?」


佐天「二学期までに彼氏を作る!! うん、これが私の目標!!」


初春「そんな簡単に出来るものですかね?」


佐天「やってみないとわからないでしょ!!」


絹旗「おお、佐天さんがいつにもましてやる気ですね」


初春「勉強もそれくらいやる気出してくれれば……」


佐天「うぐっ!?」


枝先「これは一本取られたね」クスッ

693: 2011/08/15(月) 18:16:30.24 ID:RrvUYyepo

~ 13時 第一七七支部 ~



海原「お疲れ様です」ガチャン


垣根「よ」


麦野「お疲れだにゃーん」


海原「おや、てっきり一番乗りかと思ったのですが……」


垣根「あー、家いてもやることないからきちまった」


麦野「私も」


海原「お二人とも、学校は?」

694: 2011/08/15(月) 18:17:00.28 ID:RrvUYyepo

垣根「俺の大学は十月からなんだよな」


麦野「そう。高校とは違うんだよね」


海原「なるほど。それじゃー、後一ヶ月夏休みが残ってるわけですね」


垣根「まぁな。お前は……学校行ってないんだったな」


海原「ええ、まぁ」


麦野「海原、あんた普段何してるの?」


海原「自分ですか? そうですね……」


海原(ショチトルのお見舞いと、御坂さんのSP)

695: 2011/08/15(月) 18:17:36.56 ID:RrvUYyepo

海原「妹のお見舞いと、読書や音楽鑑賞とかですかね」


垣根「お前、よく本読んでるもんな」


海原「ええ。いい暇つぶしになりますよ」



ガチャン



固法「あら、珍しい組み合わせね」


「お疲れ様です」


固法「三人とも、早いわね」


海原「自分は三番目でしたけどね。固法さんは学校終わって真っ直ぐ来たんですか?」

696: 2011/08/15(月) 18:18:07.10 ID:RrvUYyepo

固法「まぁね」


垣根「真面目だな。飯でも食ってくればいいのに」


固法「本当はそうしたかったんだけど、友達が彼氏とデートだったからね」


垣根「なるほどね。それは仕方ないな」


垣根「……ん? 今の状態」


固法「え?」


麦野「あん?」


垣根「残り物の二人が―――――――――――」

697: 2011/08/15(月) 18:19:21.68 ID:RrvUYyepo

麦野「しゃー!!」エルボー


固法「」バーンナックル


垣根「へぶしっ!!」バタン


固法「……今、何か言ったかしら?」


麦野「誰が残り物だぁぁぁぁぁぁ!! あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


垣根「す、すびばせんでした……」ドゲザ


海原(こ、怖い……)


固法「……そういえば、海原君は御坂さんと上手くいってるみたいね」

698: 2011/08/15(月) 18:20:31.01 ID:RrvUYyepo


海原「ええ、まぁ」


垣根「あいつ、すごいウブだよな。からかうとすぐ赤面するし」ニヤニヤ


麦野「へぇ、今度からかってみるか……」ニヤリ


海原「やめてくださいよ」


固法「そうよ。あまり御坂さんを苛めちゃ駄目よ」


麦野「冗談だって」


海原(本当ですかね……)

699: 2011/08/15(月) 18:21:00.48 ID:RrvUYyepo

~ 同時刻 常盤台中学 ~



黒子「お姉さま、今日はこの後、お暇ですか?」


美琴「うん。黒子も風紀委員休みなの?」


黒子「ええ。ですので久しぶりに一緒にお食事でもいかがですの?」


美琴「うん、いいわよ。またお昼済ませてなかったし」


黒子「それではいつものファミレスでも行きましょうか」


美琴「そうね」


黒子「では」スッ

700: 2011/08/15(月) 18:21:26.97 ID:RrvUYyepo



ヒュン



黒子「ふぅ、着きましたの」


美琴「ありがとう。本当便利よね」


黒子「私の力では、青髪さんと違って距離に制限があるので何回かしないと遠い場所には行けませんけど……」


美琴「それでも十分凄いわよ。さっ、中入りましょう」


黒子「はい」



店員「いらっしゃいませー。二名様ですか?」



美琴「はい」

701: 2011/08/15(月) 18:21:53.10 ID:RrvUYyepo

店員「それではお席、ご案内します」


美琴「」テクテク


黒子「」テクテク



佐天「あれ? 白井さんに御坂さんじゃないですか?」



美琴「佐天さん? それにみんなも」


黒子「これはこれは」



店員「お友達ですか?」



美琴「はい。この席でいいですか?」

702: 2011/08/15(月) 18:22:24.46 ID:RrvUYyepo

店員「はい。ご注文来ましたらお呼び下さい」


美琴「ありがとうございます」



美琴「佐天さん達もここでお昼だったのね」


佐天「はい」


初春「まだ行くまで時間もありましたので」



黒子「絹旗さん、どうもですの」


絹旗「こんにちは、白井さん」



佐天「そういえば、聞いてくださいよ!!」

703: 2011/08/15(月) 18:22:52.56 ID:RrvUYyepo

美琴「どうしたの?」


佐天「私、頑張って二学期中に彼氏を作ることにしました!!」


美琴「……そ、そうなんだ」


佐天「はい!!」


春上「さっきからずっとこの調子なの」


枝先「よっぽど彼氏が欲しいんだね」


佐天「まぁね!! 御坂さんもイケメンの彼氏がいて羨ましいですよ……」


美琴「え///」

704: 2011/08/15(月) 18:23:22.71 ID:RrvUYyepo

春上「光貴お兄ちゃんは、かっこいいの」


美琴「え、えっと……あいつとはまだ……その……」ゴニョゴニョ


佐天「御坂さん、海原さんとはどこまでいったんですか?」


美琴「ふぇっ!?」


春上「私も気になるの」


黒子「それは私も気になりますわね」


「「「私も」」」


美琴「ちょっ!?」

705: 2011/08/15(月) 18:23:58.82 ID:RrvUYyepo

佐天「キスはもうしましたか?」


美琴「し、してないわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ///」


黒子「まぁ、そうだったんですの。それじゃー黒子がお姉さまのファーストキスを」ンチュー


美琴「顔近づけんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ゲシッ


黒子「ぎゃん!?」バタン


美琴「まったく、黒子は……」ハァハァ


黒子「」ピクピク


絹旗「大丈夫ですかぁ? 白井さぁん?」ツンツン

706: 2011/08/15(月) 18:24:24.41 ID:RrvUYyepo

佐天「変態は放って置くとして、実際はどこまでいったんですか?」


美琴「……それは言わないと駄目なのかしら?」


「「「「「もちろん!!」」」」」


美琴「えぇ……」


美琴「わかった、わかった……言うわよ」


佐天「おぉ!!」


美琴「えっと、あいつとは……」


佐天「」ウンウン

707: 2011/08/15(月) 18:24:53.71 ID:RrvUYyepo






















美琴「……手を繋がせてもらいました///」

708: 2011/08/15(月) 18:25:36.94 ID:RrvUYyepo

一同「」


美琴「恥ずかしいこと言わせないでよね///」


佐天(どんだけ純情なんですか……)


春上(私もたまに繋ぐのは黙っていたほうがいいみたいなの……)


初春「そ、それはよかったですね……」


枝先「そ、そうだね……」


絹旗(超期待外れの答えでしたね)


黒子(私にもまだチャンスが……)

709: 2011/08/15(月) 18:26:08.25 ID:RrvUYyepo










海原「くしょん!!」



固法「あら? 大丈夫?」


海原「は、はい」


垣根「御坂の奴が、お前のこと噂してんじゃねーのか?」


海原「ははは、だといいんですどね」


麦野「けっ」

710: 2011/08/15(月) 18:26:44.57 ID:RrvUYyepo

~ 9月3日 セブンスミスト ~



フレンダ「ふんふーん♪」


上条「ご機嫌だなぁ」


フレンダ「うん、欲しかった服が手に入ったからね」


上条「服って前雑誌に載ってたやつか?」


フレンダ「そうだよ。人気あって売り切れしてたから入荷待ちだったわけ」


上条「へぇ。おっと、もう十二時か……昼飯どうする?」


フレンダ「そうね……たまにはマッ○でも行こうか?」

711: 2011/08/15(月) 18:27:12.58 ID:RrvUYyepo

上条「そうだな」



「ちょっとすいませーん!!」



上フ「はい?」


女「今、セブンスミスト内でカップルにインタビューをしておりましてお時間少々頂いてもよろしいですか?」


上条「…………へ?」


フレンダ「インタビュー?」


女「はい!! ちなみに生です☆」


上条「生っ!? ってことは今TVに……」

712: 2011/08/15(月) 18:28:04.19 ID:RrvUYyepo

女「はい、映ってますよ♪」


上条「マジかよ!!」


フレンダ(か、髪型おかしくないかな!? ってベレー帽被ってるんだった!!)


女「珍しい国際カップルなので是非お願いしたいんですが……」


上条(うーん、面倒くさいなぁ……)


フレンダ「い、いいですよ!!」


上条「フレンダ?」


フレンダ(これも何かの縁ってわけよ!!)


女「ありがとうございます!!」

713: 2011/08/15(月) 18:28:38.41 ID:RrvUYyepo

~ 同時刻 垣根宅 ~



<ありがとうございます!!


垣根「なぁ……」


吹寄「なぁに? 今麺茹でてるんだけど?」


垣根「上条とフレンダがTVに映ってる……」


吹寄「」


吹寄「……え!?」



<二人が知り合ったきっかけは?



吹寄「ほ、本当だ……」

714: 2011/08/15(月) 18:29:16.80 ID:RrvUYyepo

垣根「ここセブンスミストだよな。インタビューされてるみたいだな」


吹寄「そうね……まぁ、フレンダさんは目立つからターゲットにされたんでしょうね」


垣根「いいなぁ。俺達も映りたいよなぁ……」


吹寄「わ、私は恥ずかしいから嫌よ!!」


垣根「そうか? 折角、俺の可愛い彼女を学園都市中に見せつけられると思うんだけどな」


吹寄「な、何を言ってるのよ///」


垣根「照れるな、照れるな」アハハ


吹寄「う、うるさい!!」

715: 2011/08/15(月) 18:29:49.26 ID:RrvUYyepo

~ 場所戻りセブンスミスト ~



上条「知り合ったきっかけですか……(風紀委員のことを言っていいものか?)」


フレンダ「まぁ、バイトで知り合ったわけですかね」


上条(おお、フレンダナイス!!)


女「なるほど。同僚さんってわけですね」


フレンダ「はい。その後に私が彼の学校に転校してきたわけです」


女「彼を追いかけてですか?」


フレンダ「はい」

716: 2011/08/15(月) 18:30:21.73 ID:RrvUYyepo

女「随分、積極的ですねぇ」


フレンダ「それだけが取り合えなので」


女「それですぐ付き合えたんですか?」


上条「」ギクッ


フレンダ「えっと……それが彼が物凄い鈍感で付き合うのに出会ってから半年かかりました」


女「半年も!? 彼氏さん、彼女の好意に全く気づかなかったんですか?」


上条「え、えっと……まぁ……」



垣根「くくく、上条の奴顔がこわばってやがる」


吹寄「自分でも鈍感さを自覚してるんでしょうね」

717: 2011/08/15(月) 18:30:59.10 ID:RrvUYyepo

女「彼女もよく頑張りましたね」


フレンダ「え、ええ、まぁ」


女「ちなみに告白したのはどちらから?」


フレンダ「私です」


女「彼女さんからなんですか?」


フレンダ「はい。これは自分でいくしかないと思ってましたので……」


フレンダ(本当は後押しされたからなんだけどね……)


女「彼氏さんはすぐOKしたわけですか?」

718: 2011/08/15(月) 18:31:37.25 ID:RrvUYyepo

上条「そ、そうだす(んげっ……)」



垣根「そ、そうだす……くくく……」


吹寄「ちょっと笑っちゃ駄目よ」プププ



上条(あぁ、早く終わらねーかなぁ。注目されるの苦手なんだよなぁ……)


女「彼女さんは自信ありましたか?」


フレンダ「いえ。ライバルが多かったので……」


女「ほほう。彼はもててたんですねぇ」


フレンダ「はい。相当」

719: 2011/08/15(月) 18:32:17.77 ID:RrvUYyepo

上条「そうか? 俺のこと好きな奴なんてフレンダ意外いなかった気がするけどなぁ……」



美琴「」ピクッ


姫神「」イラッ



フレンダ「……このように、鈍感なんです」


女「なるほど。では最後に相手のいいところを一つ教えて下さい。彼女さんから」


フレンダ「……へ?」


上条「……な?」


上条(おいおい、なんでそこまで言わなきゃならないんだよ……)

720: 2011/08/15(月) 18:32:59.02 ID:RrvUYyepo

フレンダ「え、えっと……優しくて……困ってる時にはいつでも駆けつけてくれるところ///」


女「おお、べた褒めですね!! 彼氏さんは?」


上条「いっ!? えっと……えっと……」


上条「そ、その……なんだ……妹思いなところとか? ///」


女「なるほど。妹さんがいらっしゃるんですね。はい、ありがとうございました!!」


女「CMの後も引き続き、カップルインタビューお送りします♪」



垣根「ははは、上条もフレンダも顔真っ赤じゃねーか」


吹寄「ふふふ、月曜にでも学校でからかえるわね」

721: 2011/08/15(月) 18:33:24.60 ID:RrvUYyepo









上条「ああ、すげー緊張した……」


フレンダ「私はそうでもなかったけどなぁ」


上条「俺はあんまり目立つの好きじゃないんだよ」


フレンダ「そうなんだ。いつも目立ってるから意外だなぁ」


上条「そうか?」


フレンダ「うん。でも私はTVに映れてよかったわけよ」


上条「なんで?」

722: 2011/08/15(月) 18:34:20.78 ID:RrvUYyepo

フレンダ「それはね……」























フレンダ「……私の大好きな彼氏を皆に紹介できたから」ニコッ

770: 2011/09/23(金) 21:46:04.71 ID:nN4AVrruo
~ 9月5日 上条宅 ~


上条「やべ、ワックス切れてる……」

上条「仕方ない。今日はセットしないで行くか」ポリポリ

上条「……帰りに買わないとな」


上条がワックスを切らしてることに気づいた頃、隣の部屋の住人も上条と同じく嘆いていた。
土御門元春。上条の親友である。


土御門「しまったぜい。俺としたことがワックスを切らしてるのを忘れてたとは……」

土御門「……まぁ、一日位我慢するぜよ」

771: 2011/09/23(金) 21:46:38.80 ID:nN4AVrruo
~ 8時20分 武里高校 ~


上条「おはようさん」ガラガラ

姫神「あ。おはよ―――――」

上条「ん? どうした?」

姫神「上条君。その髪」

上条「ん? これか? 実はワックス切らしちゃってさ。今日は特になにもしてないんだ」

姫神「……そうなんだ。新鮮」

上条「そうか? まぁ、学校にノーセットで来るのは初めてかもな(記憶ないからわからんが)」

姫神「その髪型。いつもより若干優等生に見える」

772: 2011/09/23(金) 21:47:06.46 ID:nN4AVrruo
上条「上条さんは普段から優等生でございますとのことよ!?」

姫神「それは……」

上条「おい、言葉を詰まらすな!!」


ガラガラ


土御門「おはようだぜい」

上条「おう、土御門。おは―――――」

姫神「あ。おはよ―――――――」

土御門「……」

773: 2011/09/23(金) 21:47:32.51 ID:nN4AVrruo
土御門は即座に理解した。何故彼らの挨拶の言葉が途切れたのか。
そしてそれは自分の髪型が原因であることを。


土御門「あー、これはワックスを切らして……ってカミやんもセットしてないぜい?」

上条「俺もお前と同じだよ。ワックス切らしてた」

姫神「つまり二人は仲間ってことだね」

土御門「だにゃー」

上条「ははは、こういうこともあるもんだな」

姫神「男の子も以外に大変なんだね」

上条「そうでもないぜ」

774: 2011/09/23(金) 21:48:01.15 ID:nN4AVrruo
土御門「だにゃー。姫神の綺麗な黒髪の方がお手入れ大変だろうぜい」

姫神「そ、そうでもない///」


吹寄「何、朝からクラスメイトを口説いてるのよ土御門」


土御門「別にくどいてないぜい?」

吹寄「そう? ならいいけど……」ジー

土御門「うっ? 嫌な視線だぜい……」

上条「まぁ、今のは変な気を持たせそうなことを言った土御門が悪いな」

「「「お前が言うな!!」」」

上条「」ショボーン

775: 2011/09/23(金) 21:48:51.74 ID:nN4AVrruo
吹寄「それよりそろそろ先生来るわよ。席に着きましょう」

上条「ああ」

姫神「はーい」

土御門「了解だぜい」


ガラガラ


青ピ「ギリギリセーフや!!」ハァハァ

上条「お、青髪、おはようさん」

青ピ「なんとか間に合ったで……」

土御門「後一分で遅刻だったぜい?」

776: 2011/09/23(金) 21:49:20.93 ID:nN4AVrruo
姫神「そんな息切らして。寝坊?」

青ピ「せや。朝4時までアニメ見てたらつい寝てしまったで……」

吹寄「夜更かしし過ぎよ!!」

青ピ「……せ、せやな。それよりカミやんとつっちーの髪型」プププッ

吹寄「髪型? あっ」

上条「なんだよ、別におかしくないだろ?」

土御門「そうだぜい」

吹寄「なんだかぺったんこで気味が悪いわね、貴様ら」

上条「な、何故髪をセットしてないだけでそこまで言われるんでせう……」

777: 2011/09/23(金) 21:49:49.18 ID:nN4AVrruo
土御門「言葉の暴力だぜい……」


小萌先生「はいはーい、皆さん席についてくださーい」ガラガラ


姫神「あ。先生が来た」

吹寄「ほら、早く席に座るわよ」

上条「へいへい」

青ピ「それより、カミやん」

上条「なんだ?」

青ピ「フレンダちゃんはどないしたん?」

上条「……ああ、フレンダならなんかあの日で遅刻してくるってメールが来たぞ?」

青ピ「そ、そうなんや」

上条「あの日って何なんだろうな? あの花なら知ってるんだが……」

土御門「それは突っ込むの待ってるのかにゃー?」

上条「え?」


小萌先生「は、早く席に着いて欲しいのですぅ……」

778: 2011/09/23(金) 21:50:17.92 ID:nN4AVrruo
~ 16時 第一七七支部 ~


上条「お疲れ様」ガシャン

土御門「だにゃー」

青ピ「今日も一日頑張るでー!!」

固法「お疲れ様―――って上条君と土御門君、頭どうしたの?」

上条「実はワックス切らしまして」

土御門「右に同じくだぜい」

固法「……そうなの。なんか新鮮だわ」

上条「そうですかね?」

固法「ええ。でもそっちもいいんじゃない」クスッ

779: 2011/09/23(金) 21:50:43.38 ID:nN4AVrruo

上条「はは、ありがとうございます」

青ピ「ええな、褒められて……」


垣根「お、ぺったんこ二人組みじゃねーか」


土御門「人見てあまりぺったんこって言わないで欲しいぜい」

浜面「そうそう、ぺったんこなのは絹旗のむ――――」

絹旗「せいっ!!」バキッ

浜面「がはぁぁぁぁぁ!!」バタン

絹旗「誰が超ぺったんこですか!!」

浜面「」ピクピク

780: 2011/09/23(金) 21:51:17.21 ID:nN4AVrruo
上条「相変わらずいい突っ込みだな」

絹旗「超ありがとうございます」

浜面「つ、突っ込まれる側の身にもなりやがれ……」

青ピ「まぁ、今のは浜面が悪いから仕方ないやん」

絹旗「超その通りです!!」

青ピ「いくら絹旗ちゃんの胸がぺったんこでも本人の前で言っちゃ―――」

絹旗「せやっ!!」ゲシッ

青ピ「ごほぉぉぉぉ!!」バタン

絹旗「ぺったんこぺったんこって超季節外れの餅つきかつぅぅぅの!!」

781: 2011/09/23(金) 21:51:50.19 ID:nN4AVrruo
滝壺「大丈夫。ぺったんこでも頑張って生きてる、そんなきぬはたを私は応援する」

絹旗「滝壺さんまで……」ガックシ

土御門「気にするな。絹旗。大事なのは大きさじゃない……」

絹旗「土御門さん」

土御門「大事なのは柔らかさ―――」

固法「中学生に何言ってるの///」ゲンコツ

土御門「っ痛!!」

固法「まったくもう……」

絹旗「ふむふむ、柔らかさが超大事と」メモメモ

固法「そんなのメモするんじゃありません!!」アセアセ

782: 2011/09/23(金) 21:52:20.73 ID:nN4AVrruo
初春「なんだか会話に入りづらいですね……」

白井「胸の大きさなど関係ありませんの。大事なのは体と体の相性ですの」

初春「そ、それもどうかと……」

麦野「あら、初春さん。体の相性も大事なのよ」

初春「そ、そうなんですか!?」

麦野「ええ(経験ないけど)」

固法「そういえばフレンダさんは?」

上条「えっと、あの日で体調悪いんで休みです!!」

固法「……そ、そう///」

土御門「そんな大声で言うことじゃないぜい……」

783: 2011/09/23(金) 21:52:52.58 ID:nN4AVrruo
初春「///」

麦野「///」

青ピ「流石カミやんや。一瞬で第一七七支部の女子を赤面にさせたで」

白井「あの日だとさぞ大変でしょう。しっかり看病してあげて下さいまし、上条さん」

上条「ん? ああ」

滝壺「あの日って何?」

浜面「なんだろうなっ!?」アセアセ

青ピ「……」

垣根「全員じゃなくて二人を除いてだったな」

784: 2011/09/23(金) 21:53:18.52 ID:nN4AVrruo

~ 同日19時 上条宅 ~


上条「」モグモグ

垣根「」モグモグ

上条「なぁ」

垣根「なんだ?」

上条「生理って大変なのかな?」

垣根「俺も男だからわからなねぇけど大変なんじゃねぇか?」

上条「結構具合悪そうだったもんな……」

垣根「吹寄の場合は、それになると機嫌が悪くなるな」

上条「人によって様々な効果をもたらすんだな」

垣根「効果って程じゃねぇけどな」

785: 2011/09/23(金) 21:53:55.36 ID:nN4AVrruo
上条「……それより何当たり前のように俺とお前は一緒に飯を食ってるんだ?」

垣根「一人で食事するのが寂しいから」

上条「いや、そこは吹寄と食べれよ!!」

垣根「あいつは姫神さんと滝壺と外食中だ。女三人の中に俺が入っていけるわけねぇだろ?」

上条「……それもそうだな。お前、寂しがりやなんだな」

垣根「……ああ。そうなったのはお前達のせいだからな」ボソッ

上条「ん? 何か言ったか?」

垣根「別に……食べ終わったら土御門呼んで桃鉄でもしようぜ」

上条「ああ、いいけど風呂入ってからな?」

垣根「あいよ」

786: 2011/09/23(金) 21:54:24.15 ID:nN4AVrruo
~ 同時刻 姫神宅 ~


姫神「」パクパク

吹寄「それにしてもフレンダさんは残念だったわね」パクパク

滝壺「生理だから仕方ないよ」パクパク

姫神「滝壺さん。生理のこと知ってたんだ?」

滝壺「今日、むぎのに教えてもらった。大変なんだね」

吹寄「滝壺さんはあまりならないの?」

滝壺「……うーん、よくわからない。一時期はずっと体調悪かったから」

吹寄「……そう。健康になってよかったわね」

滝壺「ありがとう」

787: 2011/09/23(金) 21:54:53.42 ID:nN4AVrruo
姫神「健康といえば。相変わらず吹寄さんは。健康食品を?」ジー

吹寄「な、なによ? その目は!?」

姫神「……別に。ただ」

吹寄「ただ?」

姫神(お金がもったいない)

姫神「なんでもない」ニヤリ

吹寄「き、気になるじゃない!!」アセアセ

滝壺「相変わらず。健康食品とかに騙されてるふきよせを哀れんでるんだよ」

姫神(ストレートすぎる!?)

吹寄「」グサッ

吹寄「ち、違うわよ!! ちゃんと効果があるのよ!?」アセアセ

滝壺「……ほんとに?」ジー

吹寄「ほ、本当よ!!」

788: 2011/09/23(金) 21:55:20.11 ID:nN4AVrruo
滝壺「それじゃ、よく食べているパーソナルリアリティを高めるパンの効果は? 今のレベルは?」

吹寄「……レ、レベル0です」シュン

滝壺「」ニヘッ

姫神「」ニヘッ

吹寄「もう!! あまり苛めないでよ!!」

滝壺「」ヒソヒソ

姫神「」ヒソヒソ

吹寄「ちょっと、最近私弄られすぎじゃない!?」

滝壺「大丈夫。委員長キャラ→ツンデレキャラ→弄られキャラとすてっぷあっぷしていくそんなふきよせを私は応援している」

姫神「ステップアップというより。ダウン」ププッ

吹寄「」ウガー

789: 2011/09/23(金) 21:55:45.79 ID:nN4AVrruo
~ 同日25時 上条宅 ~


垣根「」スースー

上条「ったく、気持ちよさそうに寝ちゃってまぁ……」

上条「言いだしっぺが一番先に寝るなよな」

土御門「……そろそろ俺は自分の部屋に戻るぜい」スクッ

上条「ああ。またな」

土御門「」フリフリ ガシャン

上条「……さてと、俺もそろそろ寝るかな」

垣根「」グーグー

上条「……男二人でベッドは勘弁だな」ジー

上条「布団敷こうっと……」

790: 2011/09/23(金) 21:56:14.89 ID:nN4AVrruo
上条「電気を消してっと」ポチッ

上条「んじゃおやすみっと」

垣根「……違う!! 俺は胸なんかぁ!!」

上条「」ビクッ

垣根「」グーグー

上条「ね、寝言かよ……驚かせやがって」フゥ

上条「……寝よ、寝よ」

上条「……」

上条(今日も一日平和だったなぁ……)

上条(明日も続きますようにっと)

802: 2011/09/30(金) 17:59:16.78 ID:fn4iOZTlo
~ 9月19日 第一七七支部 ~


上条「おはようっす」ガチャ

固法「あら、上条君おはよう」

海原「おはようございます」

上条「二人とも早いな」

固法「ええ。だって今日は……『大覇星祭』の初日ですもの」ニコッ


そう、今日は学園都市の大型イベントの一つ、『大覇星祭』の初日である。
『大覇星祭』とは簡単に言えば学園都市の大運動会だ。
昨年は、『使徒十字』の事件でろくに競技に参加できなかった俺なんだが今年も競技に参加することは出来ない。
今年は、風紀委員として見回りをすることになっている。


海原「……はぁ」

上条「どうしたんだ? 海原」

803: 2011/09/30(金) 18:00:20.00 ID:fn4iOZTlo
固法「さっきからため息ばかりね」

海原「いえ。風紀委員の見回りがなければ御坂さんの応援に行けたのにな、と思いまして……」

上条「はいはい、さてと着替えるかな」

固法「私、紅茶出すわね」

海原「え? そっちから聞いといて流さないで下さいよ!」


初春「おはようございます!!」

絹旗「超おはようです」


上条「お、どんどん来たな」

海原「え? 完全無視?」


大運動会といいつつ、学校部門では長点上機学園が毎年優勝しているそうだ。
ただ、去年の優勝者の立役者である"あいつ"がいないのが長点上機学園の不安要素の一つだろう。

804: 2011/09/30(金) 18:01:30.95 ID:fn4iOZTlo
場所代わり第一八○支部。去年の長点上機学園優勝の立役者である削板軍覇は、心の中で葛藤をしていた。


削板「うーん、心配だ心配だ……」

心理定規「朝から何なのよ、落ち着きなさいよ」

原谷「恐らく自分が競技に参加出来ないので、学校の勝敗心配してるんでしょうね」

心理定規「……なるほどね。別にいいじゃない、たかが競技位」

削板「馬鹿野郎!! やるからには自分の学校が一番になってもらいたいだろうが!!」

心理定規「はいはい、暑苦しいからあっちにいってちょうだい」

原谷「それじゃ、僕は姫神さんと会ってきますんで後は彼女の心理定規さん、よろしくです」

心理定規「は? 誰が彼女よ!!」

原谷「それじゃ」ギー ガシャン

心理定規「……まったく、最近調子に乗ってるわね」

805: 2011/09/30(金) 18:04:14.86 ID:fn4iOZTlo
削板「心理定規がただなめられてるだけじゃないか?」

心理定規「誰のせいだと思ってるの?」

削板「それは……」

心理定規「……」

削板「お前のこん――――――――」

心理定規「」ビシッ

削板「ごほっ!?」

心理定規「……期待した私が馬鹿だったわ」

削板「ナイスチョップだ!!」

心理定規「はいはい……」

806: 2011/09/30(金) 18:04:46.84 ID:fn4iOZTlo
原谷「」ジー


心理定規「……は!?」

原谷「」ニヤニヤ

心理定規「早く行きなさいよ!!」

原谷「……失礼しました」アセアセ ダダダッ

心理定規「……まったく、もう」


削板「そう、朝から怒るなって。綺麗な顔が台無しだぞ」ナデナデ

心理定規「なっ///」

削板「うむ、相変わらず根性がある綺麗な髪だな」

心理定規「……な、何してんのよ」パシッ

削板「ぬっ、すまん」

心理定規「……本当に全く」ブツブツ

807: 2011/09/30(金) 18:09:01.38 ID:fn4iOZTlo
そして、そんなこんなで『大覇星祭』の開会式が始まった。
昨年は、学園都市第七位の削板軍覇と第五位の食蜂操祈がつとめた選手宣誓だが今年つとめるのは……


男子B「宣誓、我々選手一同はスポーツマンシップに乗っ取り」

吹寄「正々堂々と戦うことをここに誓います。学園都市生徒代表、吹寄制理」

男子B「同じく学園都市生徒代表兼彼女いない男子代表、男子B!!」

吹寄「……え?」


クスクス
カノジョイナインダ


吹寄「ちょっと」

男子B「付け加え……」


ナンダ?
コクハクカ?


男子B「『大覇星祭』でいいところを女子たちに見せ、この一週間で彼女をゲットしてみせます!!」

808: 2011/09/30(金) 18:09:39.06 ID:fn4iOZTlo


オー!!
ソウダ、オンナダオンナ!!


吹寄「」ポカーン

男子B「リア充とどれほどの性能差であろうと!
    今日の私は阿修羅すら凌駕する存在だ!!」


オー!!
グラハム!! グラハム!!


青ピ「へへ、やるやないか、彼」

原谷「ええ。彼の熱い魂……心に響きましたよ」グスッ

浜面「あいつ、何やってんだ……」


理事会「君、何をやってるんだ!! こんなこと許されんぞ!!」

男子B「そんな道理、私の無理でこじ開ける!!」

理事会「な、何なんだ君は……」

男子B「敢えて言わせてもらおう! 童Oであると!!」

809: 2011/09/30(金) 18:10:39.85 ID:fn4iOZTlo


ウォォォォォォ!!
ドウテイバンザイ!!


理事会「が、学園都市の恥だ……」


佐天「あはは、あの人面白い!!」

枝先「ど、童Oって///」

御坂「///」

春上「童Oって何?」

佐天「童Oはね……」

御坂「佐天さん!!」

佐天「は、はい!! すみません!!」


吹寄「……もう、いや」スタスタ

男子B「惚れたかい?」キリッ

吹寄「氏ね!!」


小萌「はわわわ、大変です……」

黄泉川「あははは、うちのクラスにも問題児がいたじゃんよ」

小萌「笑い事じゃないです、黄泉川先生!!」


その後、男子Bは『大覇星祭』後に二週間の停学処分となった。
しかし、彼はたった三分の出来事で学園都市の童O達の英雄となった。
信者たちは、彼をこう呼んだ。『童帝』と。

810: 2011/09/30(金) 18:11:09.44 ID:fn4iOZTlo
開会式後、『大覇星祭』の競技は順調に消化していった。
俺達も、特に問題が起きることなく『大覇星祭』の雰囲気を感じながら見回りに明け暮れていた。


上条「今年は何も問題なさそうだな」

土御門「だにゃー」

フレンダ「今年はって去年は何かあったの?」

上条「……まぁ、それなりに」

フレンダ「?」


ブルブル


土御門「お、垣根からだぜい」

土御門「もしもし?」

垣根『もしもし? そっちは特に問題ねぇか?』

土御門「ああ。垣根の方はどうなんだにゃー?」

垣根『まったく問題ねぇよ。だるいから早く終わって欲しいぜ』

土御門「それは同感だぜい」

垣根『んじゃ、またな』ブチッ

811: 2011/09/30(金) 18:11:35.54 ID:fn4iOZTlo
上条「垣根、なんだって?」

土御門「こっちは問題ないか、だって」

上条「垣根が真面目に仕事してるなんて!?」

フレンダ「明日は……大丈夫。晴れ」ピピッ

上条「ふぅ、よかった」


垣根「ん?」イラッ

初春「どうしたんですか?」

垣根「……いや、誰かに悪口言われてるような気がしてよ」

初春「え?」

絹旗「垣根さんなら、誰かに超恨まれててもおかしくないですね」

垣根「うるせー!!」

812: 2011/09/30(金) 18:12:51.27 ID:fn4iOZTlo
場所代わり、第七学区の駅通り。


海原「」ジー

滝壺「うなばら? どうしたの?」

浜面「……恐らくあれじゃないか?」

滝壺「あれ?」


浜面は、そう言うとビルに設置されている大型モニターを指差した。
そししてそのモニターには、海原の最愛の人の姿が映し出されていた。


海原(よし、一位だ!!)

滝壺「そんなに心配なら応援にいけばいいのに」

浜面「行ったら固法さんのお仕置きが待ってるから仕方ないさ。ほら、海原行くぞ」トントン

海原「……え? あ、はい」

813: 2011/09/30(金) 18:13:18.93 ID:fn4iOZTlo
原谷「……うーん、次のターゲットは幼馴染の親友か。よし、いくか」


第一八○支部所属の風紀委員、原谷矢文はギャルゲに集中していた。
風紀委員の腕章を堂々と身に着けながら。


心理定規「何処に行くの?」

原谷「」ギクッ

心理定規「この私が真面目に見回りしてるのにあなた、ギャルゲしてるの?」ピクピク

原谷「……えっと(くそ、まさか見つかるなんて……)」

原谷「ご、ごめんなさい」

心理定規「……まぁ、いいわ」

原谷「」ホッ

心理定規「でも彼、もう呼んじゃったから」

原谷「……え?」

814: 2011/09/30(金) 18:13:53.13 ID:fn4iOZTlo



削板「原谷ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


原谷「うわっ!? 削板さん!?」

削板「貴様、彼女がいながら浮気をしているだと!?」

原谷「いや、ギャルゲですって!! ちょっと心理定規さん!?」

心理定規「私、知ーらないっと」スタスタ

原谷「ちょっ」

削板「がっかりだぜ。原谷……」

原谷「誤解ですってば、削板さん」アセアセ


PSP<ワタシ、アナタノコトキニナルノ


原谷「……はっ!?」

削板「馬鹿野郎!!」パシッ ブーン!!

原谷「あぁぁぁぁぁ!? 僕のPSPがぁぁぁぁぁ!!」

削板「根性を入れなおせ。ばか者」スタスタ

815: 2011/09/30(金) 18:14:31.53 ID:fn4iOZTlo
原谷「あぅぅぅ……不幸だ……」

原谷「……仕方ない。スペアのPSPで最初からやり直そう」ピピッ


ツンツン


原谷「……はい?」クルリ

姫神「こんにちは」

原谷「」

姫神「」ニコッ

原谷「姫神さん!?」

姫神「私が頑張って競技をしてる中。ギャルゲをしてるなんていい身分」

原谷「えっと、その……」ダラダラ

姫神「私とした約束覚えてる?」

原谷「ギャルゲは禁止」

姫神「うん。はい」

原谷「え?」

姫神「没収。中古屋に売る」

原谷「……はい」スッ

原谷(ばいばい、僕の青春……)

817: 2011/09/30(金) 18:15:45.24 ID:fn4iOZTlo
~ どっこの競技会場 ~


青ピ「……こうして競技を見てると去年のこと思い出すで」

固法「あら? 何か特別なことあったの?」

青ピ「いや、対戦相手の学校の教師と担任の先生がボク達が原因で口論になったんや。それで担任の先生は泣いちゃって」

固法「……あら?」

青ピ「その結果、クラスが一致団結して格上の学校相手に見事、底辺校が勝利したというわけや」

固法「青春ね」

青ピ「あれから一年も経つと思うとあっというまに感じるで」

固法「そうね。大人になったらもっと早く時間を感じるのかしら」

青ピ「どやろね」

818: 2011/09/30(金) 18:16:27.14 ID:fn4iOZTlo
佐天「あ、青髪さんに固法さんじゃないですか」

春上「こんちにはなの」

枝先「どうも」ペコリ


固法「あら、競技見てたわよ。惜しかったわね」

佐天「いやぁ、あれが限界ですよ。頼りになるはずだった絹旗さんも不参加だし」

春上「風紀委員でも参加できたらいいと思うの」

固法「……そうね」

佐天「それじゃ、失礼しまーす」

枝先「失礼します」

春上「ばいばいなの」


固法「はい、またね」

青ピ「気をつけるんやで」フリフリ

819: 2011/09/30(金) 18:16:59.29 ID:fn4iOZTlo
固法「……」

青ピ「……」

固法「若いっていいわね」

青ピ「固法さんもまだ高三やん」

固法「そうね。私、何言ってるんだろ」

青ピ「そんなこと言ったらむぎのんなんか……いや、ここから先言葉にするのはやめとこ」

固法「正解ね」

青ピ「もしこの場にいたらと思うとゾっとするで……」

固法「くすっ。……時々ね、思うの」

青ピ「え?」

820: 2011/09/30(金) 18:17:52.49 ID:fn4iOZTlo
固法「私もずっと風紀委員してたから禄にこういったイベントに参加したことがなくてね」

青ピ「……」

固法「ちょっとあの子達が羨ましいな、って思っちゃうのよ。もちろん風紀委員になったことを後悔してるわけじゃなくて。ただ……」

青ピ「……たまにはあっち側にも行ってみたいな、ってことやろか?」

固法「そうね。……ごめん、変なこと言っちゃって」

青ピ「ボクなら全然かまへんで。……固法さん、いい案思いついたんやけど?」

固法「何?」

青ピ「十一月の一端覧祭なんやけど」

固法「うん」

青ピ「一端覧祭は外部向けのイベントやないから今回より警備や見回りの人員減るやろうし、固法さんは風紀委員のこと忘れて楽しんだらどうや?」

821: 2011/09/30(金) 18:18:31.50 ID:fn4iOZTlo
固法「そんなことできるわけないでしょ」

青ピ「……それなら風紀委員でも順番で自由時間を作るとかどやろか?」

固法「……そうね。検討してみるわ」

青ピ「よろしく頼むで!!」

固法「うふふ、青髪君にしてはいい案ね」

青ピ「ボクにしては、って何やねん!!」

固法「冗談よ。さ、次はあっちのスタンドの見回りに行くわよ」

青ピ「イエス、マイロード!!」

固法(ありがとね、青髪君)ニコッ

831: 2011/10/07(金) 20:40:38.05 ID:9QJFw842o
~ 大覇星祭二日目 第一七七支部 ~


上条「やっぱり長点上機と常盤台が圧倒的だな……」

フレンダ「そうだね。他の学校とは格が違うっていうか」

初春「霧が丘女学院はあまり成績よくないですね」

滝壺「あそこは希少価値な能力者を集う学校だからね。あまりイベント事にも力いれないし」

浜面「なるほどな」

海原「そんなことよりさすが御坂さんですね。個人部門で今のところ第一位です」

麦野「はいはい、お腹いっぱいだこと」

絹旗「超よかったですね」

垣根「よかったな、海原ちゃん」

海原「……なんて冷たいレスポンスですか」

滝壺「どんまい、うなばら」

固法「さ、今日もしっかり見回り頑張るわよ」

一同「おーう!!」

832: 2011/10/07(金) 20:41:34.36 ID:9QJFw842o
~ 二時間後 とある競技会場 ~


美琴「さて次は……借り物競争ね」

佐天「あれ、御坂さんじゃないですか」

美琴「佐天さんじゃない。佐天さんもこれ出るの?」

佐天「はい。5順目です」

美琴「私と一緒じゃない!?」

佐天「うげっ!? そうなんですか!?」

美琴「よーし、負けないわよ!!」

佐天「もう手加減して下さいよ……」

美琴「嫌よ。私、負けず嫌いなんだもの。知ってるでしょ?」

佐天「まぁ……(あちゃー、これなら一位狙えるかと思ったけど無理かな)」

833: 2011/10/07(金) 20:42:39.82 ID:9QJFw842o
審判「それでは位置についてよーい……」

美琴「……」

佐天(はは、他の人たちも御坂さんと一緒の組ということで戦士喪失してるな)

審判「どんっ!!」パァァァン!!

美琴「一気にいくわよ!!」ダダダッ

佐天「まっ、気軽に頑張りますか」ダダダッ


ワーワー
レールガン!!


海原「頑張れ!!」

白井「お姉さま!! 佐天さんも頑張って下さいまし!!」

固法「はいはい、モニターばっかり見てないで見回りよ、見回り」グイッ

海原「うぐっ、襟引っ張らないで下さい……」ズルズル

白井「おねぇさまぁぁぁぁぁぁ!!」ズルズル

834: 2011/10/07(金) 20:43:30.61 ID:9QJFw842o
美琴「」チラッ

美琴(佐天さんが二番手か……やるじゃない!!)

佐天(ふぅ、なんとか二位でフィニッシュを)

美琴(チェックポイントに着いたわ。えっと、私は……)スッ

美琴「若いわりに四十肩で残念な人!? ちょっとそんなのわからないわよ!!」

佐天「やっと着いたぁ……どれどれ」スッ

佐天(大学生の人か……ラッキー、簡単だ!!)

佐天(よし、垣根さんか麦野さんにメールだ!!)ピピッ

美琴「と、とりあえず大声で探すしかないわね……」ダダダッ

835: 2011/10/07(金) 20:44:00.61 ID:9QJFw842o
~ 会場付近の道 ~


美琴「若いのに四十肩の人いませんかー!?」スタスタ


シジュウカタ?
ナノリデルノハズカシイヨナ


美琴「……全然いないわね」


海原(四十肩の皮、四十肩の皮)アセアセ

海原「ない!!」

白井「わたくし、四十肩ですの!!」

固法「はいはい」グイッ

海原「ないです……」ズルズル

白井「四十肩ですのぉ……」ズルズル


美琴「……ん? 何か知り合いの声が? 気のせいかしら」

836: 2011/10/07(金) 20:44:52.84 ID:9QJFw842o
麦野「」ワクワク

佐天「麦野さーん!!」タタタッ

麦野「佐天さん」

佐天「すいません、見回り中に呼び出しちゃって」

麦野「別にいいわよ。しかし大学生って私にぴったりね」

佐天「はい。簡単なやつでよかったです」

麦野「さ、行きましょ」ギュ

佐天「はい」ギュ

麦野(うっし、佐天さんを一位にしてやるぜぇぇぇぇ!!)メラッ ダダダッ

佐天「うわっ」ダダダッ

837: 2011/10/07(金) 20:45:26.94 ID:9QJFw842o
~ 競技会場 ~


実況「おっ、一番早く戻ってきたのは……柵川中二年の佐天……なみだこ?」

佐天「るいこです!!」

麦野「てめぇ、ぶっ頃すぞ!!」ギロッ

実況「ひぃっ!?」

実況「つ、続いて常盤台中学の御坂美琴選手も戻ってきました!!」

美琴(佐天さんが先に!? よーし、追いつくわよ)ダダダッ


佐天「来た!?」

麦野「佐天さん、あともう少しよ」

佐天「はい」

美琴「くっ、ぎりぎりかしらね……」

838: 2011/10/07(金) 20:46:05.16 ID:9QJFw842o
麦野「」チラッ

美琴(あれ、あの人……)

麦野「」ギロッ

美琴「」ビクッ

麦野「あらやだ、能力が暴走しちゃった……」ドォォォォン!!

御坂「うわっ!?」バタリ

実況「おっと、佐天さんの連れ人から謎の光線が出て御坂選手の前方の土がめり込んだ!!」

麦野「ごめんなさーい」クスッ

御坂「……やってやろうじゃない」

美琴「えぇぇぇい!!」バチバチ

麦野「うぉ!?」ドォォォン!!

佐天「え? なんですか!?」アセアセ

839: 2011/10/07(金) 20:46:36.38 ID:9QJFw842o
美琴(くっ、駄目だったか!?)

麦野「残念だったな、超電磁砲!!」

佐天「ご、ゴールです!!」

麦野「しゃぁぁぁぁぁ!!」

実況「ゴール!! 一着はなんと御坂美琴選手ではなく佐天涙子選手だぁぁぁぁぁ!!」

実況「御坂選手はまさかの二着……二日目にして波乱が起きました!!」

佐天「はぁはぁ……」

麦野「佐天さん、やったじゃない」ナデナデ

美琴「くっ(むかつくけど佐天の前であいつと喧嘩するわけには……)」

麦野「」フフンッ

美琴(ここは我慢よ、我慢……)ワナワナ

佐天「……御坂さん、勝っちゃいました」アハハ

美琴「おめでと、佐天さん。負けたわ」ギュ

佐天「いえいえ、運がよかっただけですよ」ギュ

840: 2011/10/07(金) 20:47:05.01 ID:9QJFw842o
美琴「それも実力のうちよ。次は負けないからね」

佐天「もう当たるのは簡便です」タハハ

麦野「残念だったわね、超電磁砲」

美琴「……ええ。それより佐天さん、借り物は『OL』とかだったのかしら?」

麦野「」ピクッ

佐天「えっと、大学生ですよ」アセアセ

美琴「あら、そうだったの。てっきり大人な女性だからOLか主婦でも……」

麦野「」イラッ

麦野「てめぇ、ぶっころ――――――」

佐天「は、はい!! ここまで!! もう、仲良くしましょうよ」アセアセ

麦野「……」

美琴「……」

麦野「ふん、佐天さんに免じて見逃してやるわ」スタスタ

美琴「先に仕掛けてきたのはそっちじゃない」スタスタ

佐天「……ふぅ、疲れた」

841: 2011/10/07(金) 20:48:02.89 ID:9QJFw842o
その後も大覇星祭は順調に進行し、閉会式を迎えた。
そして結果は……


司会「……第二位、長点上機高等学校!!」


















司会「そして、第一位は常盤台中学校です!!」

842: 2011/10/07(金) 20:48:44.11 ID:9QJFw842o
御坂「やったわね!!」

婚后「ええ。常盤台中学での最後の大覇星祭で優秀の美を飾れましたわ」


削板「くそ、あいつら中学生に負けやがって……」

原谷「まぁまぁ、あっちは第三位がいるから仕方ないですよ」

削板「いや、あいつらの根性が足りないせいだ!!」

心理定規「ほんと、あなたって成長しないわね」


白井「去年のリベンジ達成致しましたわ」

海原「流石、御坂さんです」

白井「ええ。流石わたしのお姉さまですわ」

海原「いえいえ、流石自分の最愛の人です」

843: 2011/10/07(金) 20:49:14.74 ID:9QJFw842o
白井「」ピクッ

海原「」ニッコリ


バチバチ


上条「み、御坂のやつモテモテだな……」

フレンダ「でもあまり羨ましく感じないわけよ……」


垣根「はぁ、やっと終わったか……」

固法「一週間お疲れ様」

初春「次は一端覧祭ですね!!」

垣根「……それもあんのか。だるい」

初春「もうそんなこと言わないで下さいよ。楽しいじゃないですかぁ」

垣根「見回りとかなければな」

固法「まぁ、外部には公開しないから今回よりは楽になるわよ」

垣根「そうなるのを祈っておく」

844: 2011/10/07(金) 20:49:59.66 ID:9QJFw842o
滝壺「」Zzz

浜面「おーい、立ったまま寝るなって」ポンポン

絹旗「超器用ですね」

麦野「器用って言うのかしらね?」


土御門「うちの学校は駄目だったにゃー」

青ピ「まぁ、頑張ったほうちゃう?」

土御門「そうだにゃー」

青ピ「……」

土御門「どうしたんだ? 青ピ?」

青ピ「……いや、ボクが風紀委員になったせいで小萌先生の力になれなかったことを悔やんでるんや」

土御門「……はいはい」スタスタ

青ピ「ちょっと最後まで話聞いてくれやぁ」

846: 2011/10/07(金) 20:50:19.39 ID:9QJFw842o
原谷「姫神さん、お疲れ様でした」

姫神「うん。ところで見回りはしなくていいの?」

原谷「今日は休憩時間多いんで大丈夫ですよ」

姫神「そう。原谷君の学校は残念だったね」

原谷「まぁ、削板さんがいないのでなんとなく予想は出来てましたけどね」

姫神「……そっか」

原谷「はい。それより今日は一緒にご飯でも食べに行きませんか?」

姫神「うん」

原谷「今日は僕が奢りますよ」

姫神「……ギャルゲを大量に売ったお金で?」

原谷「はい……」グスッ

原谷(……まさかあの日に家にあるギャルゲ二百本全部売られるなんて……)

原谷(PCに入ってた画像データだけ消されなかっただけよしとしよう)

847: 2011/10/07(金) 20:51:13.46 ID:9QJFw842o
~ 17時 とある競技場 ~


美琴「……」

美琴「優勝か……」

美琴(……うん、中学三年で初の優勝。いい思い出が出来たわね)

美琴「……さてとそろそろ―――」


御坂妹「お姉さま」

ショチトル「なんだ、感傷に浸ってるのか?」


美琴「あんた? ショチトルも?」

美琴「……応援しに来てくれてたんだ」

ショチトル「勘違いするな。私は外の空気を吸いたかっただけだ」

御坂妹「おいおい、ツンデレキャラの席は既に満席だぜ、とミサカは警告します」

848: 2011/10/07(金) 20:51:54.56 ID:9QJFw842o
ショチトル「誰がツンデレだ!!」

御坂妹「お前だよ、お・ま・え」

ショチトル「」ムー

美琴「こらこら、あんまりショチトルを苛めちゃ駄目よ」

御坂妹「はい」

ショチトル「……まぁ、いい。それと……なんだ……」

美琴「?」

ショチトル「そ、その……お、お……」

ショチトル「お、おめでとう……」ボソッ

849: 2011/10/07(金) 20:52:33.24 ID:9QJFw842o
美琴「っ!?」

ショチトル「か、帰るぞ///」

御坂妹「……」

ショチトル「な、なんだ?」

御坂妹「」ニヘラ

ショチトル「な、なんだその嫌な笑いは!?」アセアセ

御坂妹「別になんでもありませんよ、とミサカは目をそらしながら解答します」

ショチトル「目をそらすな!!」

美琴「……ショチトル」

ショチトル「な、なんだ?」

美琴「ありがとね」ニッコリ

ショチトル「……あ、ああ///」

美琴「……さてと、三人でご飯にでも行きましょうか?」

850: 2011/10/07(金) 20:53:02.86 ID:9QJFw842o
ショチトル「いいのか?」

美琴「当然。私が奢るわよ」

御坂妹「イエイ、やったぜ! とお姉さまに焼肉食い放題奢ってもらえることにミサカは喜びを隠し通せません」

美琴「誰も焼肉なんて言ってないけどね」

御坂妹「いいからさっさと肉食わせろよ、とミサカは妹のわがままを露にします」

美琴「それ、わがままじゃなくて命令形になってるわよね?」

ショチトル「……ふっ」

美琴「……それと、あいつも呼んでやるかな」

ショチトル「……エツァリか?」

美琴「ま、まぁあいつだけ仲間外れっていうのもね///」

御坂妹「けっ、お腹一杯だぜ、とミサカは呟きます」

美琴「あら、お腹一杯ならあんたはご飯抜きでも大丈夫ね」ニヤリ

御坂妹「そ、そんなぁ……」

美琴「冗談よ、ほらさっさと行きましょ!!」

御坂妹「はい」

ショチトル「ああ」

851: 2011/10/07(金) 20:53:40.47 ID:9QJFw842o
そんな微笑ましい光景を影から見ている少年と少女がいた。
削板軍覇と心理定規だ。


削板「ぐすっ、いつまでも残っている奴らがいるからって連絡あったから来てくれば……根性ある奴らじゃねーか……」

心理定規「今のに泣く要素なんてあった?」

削板「……いや、あの三人も学園都市の暗部に苦しんでいた奴らだったからな」

心理定規「……そうね」

削板「やっぱり女の子は、あういう陽のあたる場所が似合うよな」

心理定規「……人に寄るんじゃないかしら?」

削板「そうか?」

心理定規「ええ。私なんかにはあそこは眩しすぎるもの」

削板「そんなことねぇだろ?」

心理定規「……」

削板「お前も十分陽のあたる場所で輝ける奴だと思うぞ?」

852: 2011/10/07(金) 20:54:19.61 ID:9QJFw842o
心理定規「……よく、そんな恥ずかしい台詞言えるわね」

削板「それは俺がこん―――――」


削板の言葉が途切れる。
原因は、心理定規が物理的に削板の口を自身の口で防いだからだ。


削板「……」

心理定規「そう、なら……私が再度暗闇に落ちないよう見守っててもらうわよ?」

削板「……ああ。当然じゃねーか」

心理定規「私のこと見捨てないでよね?」

削板「そんな根性がないこと俺がするわけないだろう!」

心理定規「……そうね」クスッ

削板「……ところで心理定規」

心理定規「なに?」

削板「なんで俺に接吻したんだ?」

心理定規「」

853: 2011/10/07(金) 20:54:58.98 ID:9QJFw842o
削板「なぁ?」

心理定規「……ほんと、呆れる根性馬鹿ね」

削板「す、すまん」

心理定規「そんなの……」

















心理定規「根性でなんとか理解しなさい」

862: 2011/10/14(金) 18:20:36.88 ID:IAx+vc+Io
時は遡り三月。学園都市第七位の超能力者、削板軍覇と相棒の原谷矢文は四月から風紀委員になることが決まり顔合わせの為、自身が所属する第一八○支部に出向いていた。


削板「四月から風紀委員になる削板軍覇だ!! よろしく頼むぜ!!」

先輩「削板君はなんと学園都市の第七位だ。きっと第一八○支部の大きな力になってくれると思う」


パチパチ


原谷「は、原谷矢文です! よろしくお願いします」

先輩「原谷君は削板君の相棒だ。彼も大いに貢献してくれるだろう」


ヨロシク


原谷(緊張した……)

削板「原谷、声が小さかったぞ」

原谷「緊張してたんですよ……」

削板「まったく根性が―――――」

原谷「あー、はいはい」

863: 2011/10/14(金) 18:22:59.83 ID:IAx+vc+Io
先輩「それと後一人、えっと自己紹介を」


心理定規「心理定規よ。よろしく」カチカチ

先輩「えっと……」

原谷(うわ、あの人携帯弄りながら挨拶してるよ。やる気ないのMAXだな……)

削板「おい」

心理定規「」カチカチ

削板「」パシッ

心理定規「……ちょっと返してくれないかしら?」

削板「挨拶する時くらい、携帯を弄るのやめろ。根性がねぇぞ」

心理定規「……根性根性って、ほんと噂通り暑苦しい男なのね。ナンバーセブン」

削板「俺は暑苦しいんじゃない!! 俺の心は常に燃えてるんだ!!」

原谷(痛い……その台詞は痛すぎるよ、削板さん)

864: 2011/10/14(金) 18:26:05.75 ID:IAx+vc+Io
心理定規「……ねぇ、挨拶済んだのだからもういいかしら?」

先輩「え? あ、ああ」

心理定規「そう。それじゃお先に失礼するわ」パシッ

削板「あっ」

心理定規「」スタスタ

削板「あいつ……」

原谷「す、凄い協調性ゼロの方ですね、あはは……先輩も頑張って下さい」

先輩「う、うん」シュン

削板「そうだ、先輩気にするな!!」パンパン

先輩「ごほっ、あ、ありがとう削板君。それより君達はどうする? もう少し見学していくかい?」

原谷「そうですね、どうします?」

削板「それじゃお言葉に甘えて見学させてもらうぜ!!」

先輩「うん」

865: 2011/10/14(金) 18:26:32.26 ID:IAx+vc+Io
風紀委員の活動ぶりを見学した後、削板と原谷は帰宅の途についていた。
その道中、彼らの視界に心理定規の姿が映りこんだ。
心理定規の傍らには四十代であろう男性の姿が見受けられる。


削板「あいつ……」

原谷「心理定規さんですね。あれってもしかして……(援助交際ってやつですか?)」

原谷(これだからリアルの女は……やっぱり女性は二次元に限る)

削板「原谷、お前は先に帰れ」

原谷「え?」

削板「頼む」

原谷「……わかりました。それじゃまた明日」

削板「ああ。気をつけてな!!」

削板(……さてと)

866: 2011/10/14(金) 18:27:15.48 ID:IAx+vc+Io
心理定規(一時間で十万か……まぁ、こんなもんかしらね)

心理定規(はぁ、暗部がなくなるのはいいけど大金が入る機会が少なくなるのは困ったものね)

削板「よぉ」

心理定規「……ナンバーセブン、私に何か用かしら?」

削板「いや、丁度お前と男の人の姿が目に入ったから声をかけてみたんだ!」

心理定規「そう……別に援助交際とかじゃないわよ?」

削板「……だろうな。元々暗部にいたお前がそんな根性がないことで金を稼ぐわけはないからな」

心理定規「っ!?」

削板「なんだ?」

心理定規(何故、私のことを知ってるのかしら? ナンバーセブンが暗部にかかわっていたという情報はなかったはず)

867: 2011/10/14(金) 18:27:57.29 ID:IAx+vc+Io
心理定規「私のこと知ってるのね?」

削板「それなりにな。レベル5ともなると根性がない情報がそこら辺から入ってきてしまうからな!!」

心理定規「……そう。それで改めて聞くわ。私に何か用なの?」

削板「……ああ。お前と……」

心理定規「……」

削板「友達になろうと思ってな!!」

心理定規「」

心理定規「…………は?」

削板「いや、これから同じ風紀委員として活動していくんだ。仲良くしていかないとだろ!?」

心理定規「……言ってる意味が理解できないのだけれど」

削板「なんだ、そんな簡単なこともわからないのか? やっぱしませてても中学生だな」

868: 2011/10/14(金) 18:28:26.49 ID:IAx+vc+Io
心理定規「」カチン

心理定規「根性馬鹿には言われたくないわね。あなたの格好こそ何よ?」

削板「これか? かっこいいだろ!!」

心理定規「いえ、全く」

削板「何!? 学校の奴らは全員かっこいいって言ってくれたぞ!? 原谷以外は……」

心理定規「それは貴方に気を使ったんじゃないかしら?」クスッ

削板「そ、そんな……」

心理定規「それより私は貴方たちと馴れ合うつもりはないわ。風紀委員もお金が欲しいから参加しただけ」

削板「そんな寂しいこと言うなって」

心理定規「……それに風紀委員も飽きたらやめるつもりだし。それじゃ私失礼するわね」

削板「……頑固な奴だな」

心理定規「放っておいて頂戴」スタスタ

削板「……」

869: 2011/10/14(金) 18:29:10.27 ID:IAx+vc+Io
その頃、原谷はと言うと……


原谷「ええ? ここは教室を開けたら幼馴染の女の子が体操着に着替えてるのを見ちゃって殴れらるシーンでしょ?」カチカチ

原谷「まさかライフルで撃たれるなんて……このゲーム、ハードル高いよ……」

原谷「とある魔術の禁書○録の主人公だったら二度目の氏どころじゃないぞ……」

原谷「……まぁいい。この僕に落とせない女の子なんていないんだからね」キリッ

原谷「ふふふ、はははは!!」


フレンダ「なに、あの人……」

上条「もしもし警備員ですか? 薬中と思われる人が一人」

870: 2011/10/14(金) 18:29:55.50 ID:IAx+vc+Io
~ 翌日 窓のないビル ~


アレイスター「やぁ、久しぶりだね」

削板「ああ。それよりおっちゃん、元暗部の奴が風紀委員になるなんて聞いてないぞ?」

アレイスター「おや、親船から伝わってなかったかい?」

削板「全く。大丈夫なのか?」

アレイスター「……私に言われても困るな。これは親船が言い出したことなのだから」

削板「ったく、相変わらず根性あることやりやがるぜ。親船のばあちゃんはよ……」

アレイスター「ふ、それで心理定規とはどうだった?」

削板「どうもこうも無愛想過ぎるぞ! 俺の根性が足りないのがいけないのかもしれないが……」

削板(それとどことなく寂しい目をしてたな……)

871: 2011/10/14(金) 18:32:13.06 ID:IAx+vc+Io
アレイスター「そうだな。お前の根性が足りないのが原因だ」

削板「……やっぱしか。もっと根性入れて今日からまた接するしかねーな!!」

アレイスター「その意気だ」

削板「それより頼んでいた人見つかったか?」

アレイスター「……いや、私も必氏に探してるんだがね」

削板「……そうか。そりゃ俺の似顔絵だけじゃ探すのは偉い根性がいるよな」

アレイスター「ああ……(目と鼻が3つもある似顔絵じゃね……)」

削板「……そんじゃ、俺学校行って来るぜ!!」

アレイスター「ああ。しっかり勉強したまえ」

削板「おうよ!!」

案内人「では」

削板「おう」

872: 2011/10/14(金) 18:32:43.52 ID:IAx+vc+Io
アレイスター「……流石にこう何度もオッレルスと戦わせるのはな」

アレイスター「ナンバーセブンが勝てるわけがない」

アレイスター「……そもそも能力者で彼に勝てる者など」

アレイスター「……まぁ、いい。それより『Angel Beats!』のBDを用意しろ」

部下「はっ!!」

アレイスター「天使ちゃんマジ天使」

風斬「私よりですか?」ヒュン

アレイスター「うん」

風斬「」シュン

エイワス「私よりもかい?」

アレイスター「」ジー

エイワス「完全無視!?」

873: 2011/10/14(金) 18:33:54.83 ID:IAx+vc+Io
~ 同日16時 ~


原谷「削板さん、今日ラーメン食べて行きません?」

削板「いや、今日はちょっと用事があってな。悪い、先に失礼するぜ!!」ブォォン!!

原谷「ごほっ、ごほっ」

原谷「……全く、走るだけで強風生み出すのやめてほしいな」


削板「うぉぉぉぉぉぉ!!」ダダダッ

横須賀「削板……ぶるへぇぇぇ!?」ピューン

削板「ん? なんかぶつかったか?」

削板「……まぁ、いいっか。電柱か看板とかだろ?」

削板(アレイスターの情報によると心理定規は、っと……いた!!)

874: 2011/10/14(金) 18:34:32.22 ID:IAx+vc+Io
心理定規「それじゃ、また今度」

男「ああ」

心理定規「……ふぅ」

削板「心理定規!!」

心理定規「……また貴方なの?」ハァ

削板「おう! 今から暇か?」

心理定規「あいにく予定があるの」

削板「そうか! よし、ついて来い」グイッ

心理定規「え? ちょ―――――」

削板「いくぜぇぇぇぇぇぇ!!」ビューーーン!!

心理定規「きゃぁぁぁぁぁ!」

875: 2011/10/14(金) 18:35:23.74 ID:IAx+vc+Io
心理定規「はぁはぁ……もう何なのよ! セットが崩れたじゃない」

削板「いや、お前とここで遊びたくてな」

心理定規「ここって……ゲーセン?」

削板「おう! 原谷とちょくちょく来るんだがこれまた面白くてな!」

心理定規「……悪いけど興味が―――」

削板「俺も最初はそうだったけどやってみたら面白いんだって」グイッ

心理定規「ちょ、ちょっと離してよ!」

削板「駄目だ! 俺はお前と友達になるんだからな!」

心理定規「なんで私にそんなに拘るのよ」パシッ

削板「……お前の目がな」

876: 2011/10/14(金) 18:36:03.10 ID:IAx+vc+Io
心理定規「え?」

削板「寂しい目をしてたからな……」

心理定規「……何言ってるの、貴方?」

削板「……お前、寂しいんじゃないか?」

心理定規「……」

削板「仲間だった垣根帝督や同じ暗部だったアイテムの連中が風紀委員を通して表社会で堂々と生きていく姿を見て自分だけ取り残された気分になってるんじゃないのか?」

心理定規「……そんなわけ――」

削板「ないとは言わせないぜ。何故なら以前、お前は垣根帝督に接触してるはずだからな」

心理定規「っ!?」

削板「アレイスターのおっちゃんから聞いたのさ。垣根って奴の顔は知らないけどな!」

877: 2011/10/14(金) 18:36:50.10 ID:IAx+vc+Io
心理定規「……貴方、どんだけ顔広いのよ」

削板「それは∞だ!! 俺の根性があれば人と人との繋がりなど世界、いや宇宙まで広げていけるはずだぜ!!」

心理定規「……はぁ、馬鹿らし過ぎるわ」

削板「馬鹿馬鹿言うな! それより図星だろ!!」エッヘン

心理定規「……そのドヤ顔はむつかくけれど……そうね、貴方の言うとおりかもね」

削板「……」

心理定規「寂しい……とまでは言わないけれど垣根達に取り残されていたという思いは若干あったかもね」

心理定規「……でも私は、あいつみたいに楽しく人となんて接すること出来ないもの」

削板「能力のせいか?」

心理定規「……いえ。能力に頼ってばかりだった私のせいね」クスッ

878: 2011/10/14(金) 18:38:11.88 ID:IAx+vc+Io
心理定規「もう人との付き合い方なんて忘れてしまったもの」

削板「まだ14だろ。そんな根性ないことを言うな」

心理定規「……普通、そこは『悲しいこと言うな』って台詞が妥当じゃないかしら?」

削板「そんなの俺には関係ない!!」

心理定規「……貴方、垣根と少しだけ似てるわ」

削板「なに? どこがだ!?」

心理定規「常識が通用しないところかしら?」

削板「……そ、そんな急に褒められても困るな」

心理定規「別に褒めてないわよ。まぁ、本題に戻りましょう。それで貴方は私のことが可哀想だからこうやって絡んでくるわけ?」

削板「別に可哀想だとは思ってないぞ?」

879: 2011/10/14(金) 18:38:53.61 ID:IAx+vc+Io
心理定規「え?」

削板「暗部に入ったのも、人を拒絶しているのも全部お前が選んできたことだ。俺は別に可哀想だとは思わない」

心理定規「……」

削板「……単純に、俺はお前と仲良くなりたいからこう接してるわけだ」

心理定規「……つまり自分がしたいようにしてるだけ、と?」

削板「ああ」

心理定規「……」

削板「?」

心理定規「……ふふ、あははは」

削板「な、なんだ!?」

心理定規「……貴方って本当面白い人ね」

削板「そこは『根性がある人ね』と訂正しろ!」

心理定規「嫌よ」

880: 2011/10/14(金) 18:39:26.47 ID:IAx+vc+Io
削板「うぐぅ……」

心理定規(もう一回だけ……人と接してみるのもいいかもね……)

心理定規「それより私と遊んでくれるんでしょ?」

削板「ん? ああ!!」

心理定規「ちゃんと奢ってよね。レベル5さん?」

削板「ああ!! 俺の根性が入った財布には小銭が沢山入ってるからな!!」ジャジャーン

心理定規(ど、ど根性がえるのデザインの財布? ないわ……)

削板「ちなみに100円玉が100万円分入ってるから一日遊ぶには十分足りるぞ!!」ハハハッ

心理定規「……そんなに入るわけないでしょ!!」

削板「根性で何とか入れてるのだ!!」

心理定規「……もう、いいわよ」

削板「ほら、行くぞ」グイッ

心理定規「あっ」

881: 2011/10/14(金) 18:40:28.86 ID:IAx+vc+Io
そして、時に現在に戻る。


心理定規「どう、理解できたかしら?」

削板「……その、つまりなんだ……」

心理定規「何? はっきり言って頂戴。こういうときは男が言うのが義務なのだから」

削板「……つ、つまりお前は……お、俺のことを……」ブツブツ

心理定規「……」

削板「慕ってくれてるということか」カァー

心理定規「……その言葉は好きじゃないわね。別の言い方で言って」

削板「……あ、あ……俺のことを……す……す……」

削板「好きってことでいいのか?」

882: 2011/10/14(金) 18:41:29.43 ID:IAx+vc+Io
心理定規「……そうよ。私は貴方のことが好きよ」

削板(こ、これが愛の告白ってやつか!?)ドキドキ

削板(くっ、なんだこの胸の鼓動は……)

心理定規「こんな私を見捨てないで接してくれた貴方のことが好き。大好きだわ」

削板「……」

心理定規「貴方の返事を聞かせてもらえると嬉しいのだけれど……」

削板「……そ、それは……」

削板(お、落ち着け! ここは根性で何とか踏ん張って……)

削板「……お、お、俺は……」

心理定規「」ドキドキ

883: 2011/10/14(金) 18:42:27.56 ID:IAx+vc+Io
削板「お、お、お前のことが……」

削板「す、す、す……」









削板「好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――」プシュー









884: 2011/10/14(金) 18:46:57.25 ID:IAx+vc+Io
削板「はぅ……」ヨロヨロ

心理定規「え? ちょっと」ガシッ ギュ

削板「あひゃひゃ……」

心理定規「お、オーバーヒートしてるのかしら?」

削板「……」

心理定規「……全く、根性が足りない人ね」クスッ

削板「……」

心理定規「……これからも私のこと見ててくれないと……許さないのだからね」


オーバーヒートしてしまった削板を抱きかかえたまま心理定規はそう囁く。
削板軍覇は、今後も彼女に光を与える道標になっていくだろう。
後日談として、翌日から原谷からの冷やかしがパワーアップしたのは言うまでもない。

学園都市の第七位、"愛"と根性の男、削板軍覇。
彼の伝説は始まったばかり。

896: 2011/10/21(金) 18:11:28.29 ID:JrCskb95o
~ 10月中旬 ~


チリチリーン


青ピ「ううう……」カシャン

青ピ「……8時かいな……そろそろ起きんと……」

青ピ「ふぁぁぁ。さて今日も一日頑張りますかい」


店長「青ピ、起きたかー?」


青ピ「はーい、今起きましたー!」

店長「なら早く手伝ってくれー」

青ピ「今いきまーす!」

897: 2011/10/21(金) 18:12:16.44 ID:JrCskb95o
青ピ「」フキフキ

青ピ「うん、ばっちりやな!!」

店長「お前、相変わらずマメだよなー」

青ピ「ふふふ、女性のお客さんが多いからね。何故ならボク――」

店長「あー、それは何回も聞いたから言わなくていいぞ」

青ピ「そんな~」

店長「それより今日法事があるから14時で閉店するからな」

青ピ「そうなんですか……」

店長「おお。だから夜は適当に頼むわ」

青ピ「了解です~」

店長「……8時55分か。そろそろ開店するか!」

青ピ「はい!」

898: 2011/10/21(金) 18:12:50.09 ID:JrCskb95o
半蔵「はよーっす。遅れましたー」ゼェゼェ

青ピ「……半蔵君、今日もぎりぎりやったね」

店長「ったく、時給下げんぞ」

半蔵「いや、ちょっと出産しそうな妊婦―――」

店長「うっせー。早く準備して来い」チョップ

半蔵「っ痛。うっす」タタタッ


彼の名前は半蔵君。ボクが下宿しているパン屋のバイトや。
まぁ、浜面からいいバイト先ないかを相談されたボクが店長にお願いしたんやけどね。
どうやら彼は高校には通ってないみたいや。まぁ、それ以上は詮索せえへんけど。

899: 2011/10/21(金) 18:13:23.90 ID:JrCskb95o
青ピ「今日も寝坊かいな?」

半蔵「ああ。浜面と深夜まで飲んでたらついな……」

青ピ「浜面も酒飲んでたん?」

半蔵「ああ。そうだけど?」

青ピ(うふひ、これは固法さんに報告やな)ニヤリ


ウィーン


青ピ「いらっしゃいませー」

半蔵「いらっしゃいませー」

青ピ「そういえば今日は店長用事があるから店14時までやで?」

半蔵「マジか? 収入が減る……」

900: 2011/10/21(金) 18:13:55.67 ID:JrCskb95o
青ピ「ドンマイやな」

半蔵「あー、俺も風紀委員してーな。浜面の報酬聞いたら羨ましくてしょうがねーよ」

青ピ「……まぁ、浜面は滝壺ちゃんが通帳握ってるから相変わらず質素な暮らししてるんやけどね」

半蔵「尻に敷かれてんなー、あいつ」

青ピ「そっちの方が上手くいくんちゃう?」

半蔵「まぁ、そうかもな」


「すいませーん、これお願いします」


青ピ「はーい、って原谷君に姫やんやん」

原谷「はは、どうも」

姫神「おはよう」

901: 2011/10/21(金) 18:14:41.96 ID:JrCskb95o
青ピ「なんや、朝からデートかいな。見せ付けてくれるで」

原谷「いいでしょう?」

姫神「でも午後からは。私用事あるから別れるけどね」

青ピ「そうなんや……そうや、原谷君、午後ボクとアニメイトンいかへん?」

原谷「バイト、午後は休みなんですか?」

青ピ「せや。店が14時で閉まるからな」

原谷「へぇ、いいですよ。それじゃ適当に待ち合わせしましょう」

青ピ「了解や」

姫神「青髪君」

902: 2011/10/21(金) 18:15:07.43 ID:JrCskb95o
青ピ「なんや?」

姫神「彼がギャルゲ買わないように見張っててね」ギロリ

原谷「」ビクッ

青ピ「り、了解やで……」

半蔵(目が怖ぇ……)


青ピ「ありがとうございましたー」

半蔵「あしたー」

半蔵「……青髪の友達か?」

青ピ「せや。女の子の方はクラスメイトで男の子の方は風紀委員やで」

903: 2011/10/21(金) 18:15:39.61 ID:JrCskb95o
半蔵「あいつも風紀委員かよ!? そうは見えねぇな……」

青ピ「それならボクもやろ?」

半蔵「自覚はあったんだな」

青ピ「まぁ、それなりに……彼とはアニメとか趣味が合うんや」

半蔵「ふぅん。そんな面白いのか?」

青ピ「面白いてもんやないで。アニメはボクの生きがいやからな!!」キリッ

半蔵「へぇへぇ……」

青ピ「半蔵も暇やったら見たほうがいいで」

半蔵「そのうちな」

904: 2011/10/21(金) 18:16:21.10 ID:JrCskb95o
~ 14時15分 ~


半蔵「そんじゃお疲れさんでしたー」

青ピ「ほな、ボクも出かけてきますわー」

店長「おお。鍵持ったかー?」

青ピ「持ってます~」


青ピ「それじゃボクはあっちやからまたね」

半蔵「おう。またな」


青ピ「さて」キョロキョロ

青ピ「時間もないことやし使っちゃいますか」ヒュン

905: 2011/10/21(金) 18:16:46.60 ID:JrCskb95o
~ 駅前 ~


青ピ「お待たー」

原谷「あ、どうもー」

青ピ「ごめんな、ちょっくら遅れたで」

原谷「全然大丈夫ですよ。それじゃ電車乗りましょうか」

青ピ「せやな」


「あ、原谷さんに青髪さんじゃないですか!!」


青ピ「ん?」

原谷「え? 佐天さん?」

佐天「どうもー」

906: 2011/10/21(金) 18:17:12.23 ID:JrCskb95o
青ピ「佐天ちゃん奇遇やな。買い物かいな?」

佐天「はい。と言っても暇つぶしにウィンドウショッピングですけど……」

青ピ「そうなんや」

原谷「……そういえば僕達、これからアニメイトン行くんだけど一緒に行く?」

佐天「アニメイトンですか!?」

原谷「うん。まぁ、特に買うもの決めてないんだけどね」

佐天「いいんですか?」

原谷「うん」

青ピ「もちろんやで」

佐天「そ、それではお邪魔させて頂きます!!」

907: 2011/10/21(金) 18:17:50.56 ID:JrCskb95o
~ 電車の中 ~


原谷「青髪さんは、買う物決まってるんですか?」

青ピ「せやね。あの花の五巻を」

佐天「あの花集めてるんですか? 今度貸して下さいよー」

青ピ「ええで。佐天ちゃんも好きなん?」

佐天「はい。でもBDとか揃えるとお金かかっちゃうんで……」

青ピ「せやね」

佐天「私も早くレベル上がりたいですよ。原谷さんコツ教えて下さいよ~」

原谷「あ、あははは(ギャルゲで『自分だけの現実』を高めたなんて言えるわけがない)

青ピ「ん?」

佐天「どうしたんですか?」

908: 2011/10/21(金) 18:18:47.88 ID:JrCskb95o
青ピ「妊婦さんがおる。席譲ってあげな」スッ

佐天「おー、優しいですね」


女性「……」

青ピ「さぁ、マダム。立ってるのは辛いでしょう。お腹の赤ちゃんの為にどうぞ」キリッ

女性「失礼ね!! 元からこういう体型よ!!」バキャッ

青ピ「ぐへぇぇ!!(ベビィじゃなくてヘビィやと!?)」

女性「ふん!!」スタスタ

青ピ「」ピクピク

佐天「」クスクス

909: 2011/10/21(金) 18:19:37.76 ID:JrCskb95o
原谷「ちょ……」プププッ

青ピ「」ピクピク

佐天「……もう笑わせないで下さいよ」

原谷「ほんと……」

青ピ「ぼ、ボクは真面目にやってるんやけどね……」ヨロヨロ

佐天「今度からは席譲るのも気をつけないと、ですね」

青ピ「き、肝に銘じておくで……」

青ピ(紳士になるには遠い道のりやで)

910: 2011/10/21(金) 18:20:05.59 ID:JrCskb95o
原谷「そういえば青髪さん、秋アニメ全部見てます?」

青ピ「流石に全部は無理やけど大体は見てるで」

佐天「ずばりお勧めは!?」

青ピ「ボクは未来日記、Fate/Zero、君と僕。やね」

佐天「へぇ、君と僕。は意外でしたね」

青ピ「あののほほんとした感じが見てて癒されるんや」

佐天「なんとなくわかります」

原谷「うんうん」

佐天「原谷さんは?」

911: 2011/10/21(金) 18:20:49.65 ID:JrCskb95o
原谷「僕はそうだな……やっぱりガンダムAGEかな?」

佐天「男の子ですね」

原谷「まぁね。今回のシリーズはガンダムが一機しか出ないからね。ガンダムの希少価値が―――」


~ 15分後 ~


原谷「――――とまぁ、こんな感じかな」ドヤッ

佐天「」スースー

青ピ「」グーグー

原谷「って寝てるのかよ!!」ガーン

912: 2011/10/21(金) 18:21:23.08 ID:JrCskb95o
~ 30分後 アニメイトン ~


青ピ「久しぶりやで」

原谷「僕は先週、姫神さんと行ったばかりです」

佐天「彼女さんもアニメ好きで?」

原谷「ううん。ただ僕の我侭に付き合ってもらったんだよ」

佐天「……いい彼女さんですね」

原谷「うん。僕に勿体無いくらい」

佐天「うわ、惚気てますな~。ああ、私も彼氏欲しいです」

青ピ「せやな。ボクも可愛い彼女が欲しいで」

佐天「どっかにいい人いないですかねー?」

青ピ「せやなー?」

原谷「……ん?」

青ピ「さー、買うで買うで!!」

佐天「私はお金ないのでパッケージの裏を見まくります!!」

原谷「悲しいね……」

913: 2011/10/21(金) 18:22:13.80 ID:JrCskb95o
~ 二時間後 ~


青ピ「ふぅ、随分長居しちゃったで」

佐天「ですね。もう夕方ですよ」

原谷「どうせならこのままご飯食べて行きません? 奢りますよ」

佐天「いいんですか?」

原谷「うん」

佐天「それじゃお言葉に甘えて焼肉を!!」

原谷「え? 手持ちがちょっと足りないかも……」

佐天「あはは、冗談ですよ」

原谷「なんだ、びっくりさせないでよ」

青ピ「原谷君」

原谷「なんです?」

914: 2011/10/21(金) 18:22:42.16 ID:JrCskb95o
青ピ「ボクも奢ってもらってええの?」

原谷「はい。もちろん」

青ピ「……どうしたん? 余ったお金はギャルゲに捧げてきた原谷君が?」

原谷「ふふふ、それは聞かないでください……」アハハハ

青ピ「?」

佐天「それで何処に行きますか? 原谷さんが奢ってくれるんですし原谷さんが決めて下さいよ」

原谷「僕? そうだね……天井ラーメンは?」

青ピ「ボクはええで」

佐天「はい。私もラーメン好きなのでOKです!!

原谷「それじゃ行こうか」

青ピ「了解や」

佐天「はい!!」

915: 2011/10/21(金) 18:23:21.18 ID:JrCskb95o
~ 天井ラーメン ~


店員「いらっしゃいませー」

青ピ「三人で~」

店員「あちらの席にどうぞ~」

青ピ「どもー」

原谷「さてさて今日は何食おうかなー」

原谷(この場所、つい姫神さんに告白した場所なんだよな……)

佐天「私は……シンプルに天井ラーメンで」

原谷「それじゃ僕は、チャーシュー麺」

青ピ「ほな、呼ぶで。店員さ~ん」フリフリ

916: 2011/10/21(金) 18:23:50.67 ID:JrCskb95o
店員「はーい、って君は?」

原谷「あはは、その節はどうも」

佐天(? そうか、あの告白した時の!!)

店員「彼女さんとは上手く?」

原谷「お、おかげさまで」

店員「それは何よりで。ご注文は?」







青ピ「なんや、知り合いなん?」

原谷「実はここでちょっと……」

佐天(尾行してたとは言えないなぁ……)

青ピ「そうなんや」

917: 2011/10/21(金) 18:24:20.11 ID:JrCskb95o
~ 二時間後 ~


青ピ「ふぅ、なんやかんやでぶらついてしもうたね」

佐天「楽しかったら別にいいですよ」

原谷「そうそう」

青ピ「んじゃそろそろお開きにしよか」

佐天「そうですね」

原谷「はい」ppp

原谷「……ん? ちょっと失礼しますね」

918: 2011/10/21(金) 18:25:20.76 ID:JrCskb95o
原谷「もしもし?」

姫神『私。今大丈夫?』

原谷「うん。大丈夫だけど何かあった?」

姫神『貴方に。ご飯を作ったのだけれど』

原谷「今すぐ行きます!」


原谷「……僕、用事が出来たので失礼します!! ドランザム!!」ダダダッ

青ピ「はやっ!?」

佐天「ははーん、さては彼女さんからの呼び出しですね」ニヤリ

青ピ「……ええな。佐天ちゃん、送るで?」

佐天「近いから大丈夫ですって」

青ピ「いやいや、ウーマンオールラウンダーとして女の子を一人で返すわけには」

佐天「……それじゃお願いします」

919: 2011/10/21(金) 18:26:09.21 ID:JrCskb95o
佐天「―――――というわけなんですよ」テクテク

青ピ「あんまり初春ちゃんのスカート捲ったらあかんで。ボクの前でならOKやけど」

佐天「駄目です。初春のスカートの中身は私のものなので」

青ピ「……佐天ちゃんってあっち系?」

佐天「違いますよ!! ちゃんと男の子が好きです!!」

青ピ「少し安心したで」

佐天「それに初春とかに二学期中に彼氏を作るって宣言しちゃったんですから……」

青ピ「そうなんや。それまた何で?」

佐天「そりゃ……羨ましいからですよ」

920: 2011/10/21(金) 18:26:45.22 ID:JrCskb95o
青ピ「羨ましい?」

佐天「はい。御坂さんや垣根さん……ていうか第一七七支部って彼氏彼女持ち多いじゃないですか」

青ピ「せやな(ボクいないけどね……)」

佐天「皆、幸せそうだなって……それで私も彼氏がいれば皆さんみたいにあんな顔出来るのかな、って思ったんですよ」

青ピ「なるほどね」

佐天「でも同じクラスの子とかはなんか子供っぽいっていうか……」

青ピ「まぁ、佐天ちゃんはよく年上とつるんでるからなぁ」

佐天「そうなんですよ。だから余計同学年が幼く見えるっていうか……」

青ピ「佐天ちゃんは大人っぽいしね」

佐天「褒めても何もでませんよー?」クスッ

921: 2011/10/21(金) 18:27:20.85 ID:JrCskb95o
青ピ「あら、残念やね」

佐天「なんだ、お世辞だったんですか?」

青ピ「いやいや、本心やって。中二にしては佐天ちゃんは大人っぽいと思うで?」

佐天「そ、そうですか(まじまじ褒められると……なんだが照れちゃうなぁ……)」

青ピ「まぁ、そんな焦るもんやないで」

佐天「そうですかね?」

青ピ「そうやで。恋っていうのはするもんやなくて堕ちるもんやで?」キリッ

佐天「……そんな台詞、なんかのアニメにありましたっけ?」

青ピ「いや、これはボクの名言や」

佐天「自分で名言って言っちゃってる!?」

922: 2011/10/21(金) 18:27:47.47 ID:JrCskb95o
佐天「それじゃ今日はありがとうございました」ペコリ

青ピ「ほな、またね」

佐天「はい。……そうだ」

青ピ「なんや?」

佐天「今度、また青髪さんのところのパン屋さん行くのでサービスして下さいね?」

青ピ「了解やで」

佐天「ありがとうございます! それじゃ」ペコリ ガシャン

青ピ「……さて、帰りますかね」ポリポリ

923: 2011/10/21(金) 18:31:50.43 ID:JrCskb95o
~ 佐天宅 ~


佐天「ふぅ、今日は楽しかったなぁ」ゴロゴロ

佐天「青髪さん、何回笑わせるんだろ?」プププッ

佐天「……」

佐天「……また遊びたいなぁ」

佐天「さてさてお風呂の用意しないと」スタッ


青ピ「」テクテク

青ピ「……ん?」

男「」グッタリ

青ピ「ど、どうしたんや!?」アセアセ

男「お腹が……お腹が……」

青ピ(盲腸とかやろか? こうなったら瞬間移動で病院に!!)


フィアンマ「減って力が出ない。ん? お前は上条当麻の友人だったな。おい、今から俺を外食に連れて行け」


青ピ「」

青ピ「不幸やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

939: 2012/01/08(日) 18:46:50.24 ID:78LyFm9Eo
こんばんは。
お久しぶりです。
投下します。

940: 2012/01/08(日) 18:47:19.22 ID:78LyFm9Eo
~ 上条のクラス ~


吹寄「……というわけで、『一端覧祭』の出し物を決めたいのだけれど誰か意見ないかしら?」

青ピ「」ピシッ

吹寄「嫌な予感しかないけど青髪」

青ピ「メイド喫茶で!!」

吹寄「却下!!」

青ピ「瞬殺!?」

吹寄「どうせ貴様は、女子のメイド服が見たいだけでしょ? 却下よ、却下」

青ピ「そんな殺生な……」

土御門「そうだにゃー! メイドこそ正義!! 俺もメイド喫茶に賛成だにゃー!!」

941: 2012/01/08(日) 18:48:09.53 ID:78LyFm9Eo
<そうだそうだ!!
<わいわいがやがや!!


上条「やれやれ、そんなにメイドがいいかねぇ、お前ら」

青ピ「」ピクッ

吹寄「あら、上条はメイド喫茶希望じゃないのね。何か意見あれば言ってごらんなさい」

上条「俺は……」

上条「管理人さん喫茶を押す!!」キリッ

吹寄「」ガクッ

フレンダ「か、管理人さん喫茶?」

上条「そうだ。内容は単純だ。女子が全員管理人さんの格好をするんだ」

吹寄「か、管理人さんというとマンションとかのよね? まぁ、メイドよりマシかもしれないけど……」

942: 2012/01/08(日) 18:48:37.90 ID:78LyFm9Eo
上条「違う!! これだ!!」

土御門「それは!?」

姫神「めぞん一刻」

フレンダ「なにそれ?」

上条「なに? フレンダはめぞん一刻を知らないのか!?」

フレンダ「うん。結局、昔の漫画なんか知らないわけよ」

上条「く、嘆かわしい。この名作も遠くカナダには届いていなかったか……」

上条「いいか、これはだな……」


その後、上条当麻の熱き語りは、一つのホームルームを潰した。

943: 2012/01/08(日) 18:49:07.42 ID:78LyFm9Eo
放課後、相も変わらず上条達はいつもどおり第一七七支部へ向かっていった。


上条「くそ、何で理解してくれないんだ」

青ピ「いや、ボクは結構いいと思うで」

土御門「メイドの次には、いいかもにゃー(ねーちん辺りが似合いそうだぜい)」

フレンダ「まさか当麻がここまで熱いこだわりを持ってるとは思わなかったわけよ……」

上条「あの母性、癒し、そして守ってあげたくなる感じ。たまねぇんだけどなぁ」

フレンダ「結局、当麻はマザコン気質があるってわけよ」

上条「なっ!? 言っただろ? あれは不可抗力で……」

土御門「いやー、16にもなって母親と一緒に寝るのに不可抗力もないと思うけどにゃー」

青ピ「流石カミやん。いつもボクの一歩先を進む存在や」

944: 2012/01/08(日) 18:49:43.99 ID:78LyFm9Eo
上条「俺はお前の中でどんな位置づけなんだ……」


絹旗「ほほう、上条さんは、超マザコンだったんですか」


上条「なっ? 絹旗!?」

絹旗「どうも。何を話してるかと思ったら超お得情報が手に入りました」

上条「何もお得じゃないし、俺はマザコンじゃない」

絹旗「お得ですよ。これを餌に脅して青髪さんが氏んだ時は、上条さんを映画に誘えることが出来ます」

青ピ「ボクまだ16や! 氏にとうない!!」

絹旗「超甘いですね。人間いつ氏ぬかわかりません。もしかして今日、青髪さんは幼女を襲って警備員に捕まり、自頃するかもしれません」

青ピ「そこまでボクのエピソードが出来上がってるんかい!?」

945: 2012/01/08(日) 18:50:22.77 ID:78LyFm9Eo
絹旗「私の能力が、窒素装甲だけだとは思わないことです」

上条「まさか多重能力者だと!?」

青ピ「そんな!? いつのまに!?」

絹旗「いえ、窒素装甲だけなんですけどね」

「」ガクッ

上条「くそ、そこまで引きずっておいてそれかよ……」

絹旗「超中学生にそこまで期待しないで下さい」

上条「なんだかもう中学生みたいな発音に聞こえるぞ」

絹旗「失礼。私の肉体からしたらまだ中学生というニュアンスが正確でした」

946: 2012/01/08(日) 18:50:54.26 ID:78LyFm9Eo
フレンダ「へっ」

絹旗「」ピクッ

絹旗「高2のくせに、平地の人に笑われるとは超屈辱です」

フレンダ「誰が平地ってわけよ!! そろそろBにはいく感じがしてるんだから!!」

絹旗「おや、誰が胸のことを言いました?」ニヤリ

フレンダ「」ムキー


上条「よし、先に行こう」

土御門「だにゃー」

青ピ「貧Oだって需要あるで。貧Oにアホ毛が主人公のアニメだってあるんや」ボソッ

947: 2012/01/08(日) 18:51:20.99 ID:78LyFm9Eo
~ 第一七七支部 ~


青ピ「さー、今日も一日頑張るでー」ギー

固法「あら、青髪君はいつも元気ね」ニコッ

青ピ「皆に、勇気と愛と元気を与える。それがボクの使命やからね」

上条「お前の愛なんていならないけどな」

土御門「勇気もいらないにゃー」

上条「元気……いや、自分の体力を他人に分け与えるだけで十分だよ」

青ピ「そんな都合がいいキャラになりとおない!!」

固法「そんなことよりフレンダさんは?」

上条「あー、絹旗と外で言い争ってるんでそろそろ来るかと」

固法「そう。それじゃ今日は人数が少ないけど頑張りましょう」

土御門「あれ? 今日は俺達だけかにゃー?」

固法「ええ。まぁ、大覇星祭も終わったし治安も問題ないしね」

土御門(学校行ってない海原は、何をしてるんだろうにゃー)

948: 2012/01/08(日) 18:51:47.60 ID:78LyFm9Eo
~ 常盤台中学 ~


海原「」ジー 

海原(よし、御坂さんが無事校門から出てきました)

海原(後は寮に着くまでしっかり見守って今日の仕事は終了ですね!!)


美琴「今日は、風紀委員お休みなんだ、黒子」

黒子「ええ。ですから今日はお姉さまとゆっくり出来ますわ。うふふふ」ギュ

美琴「だから腕に絡みつくなっつーの!!」ゲシッ

黒子「あふんっ! もっとですの……」ウットリ

美琴「うぇ!?」

949: 2012/01/08(日) 18:52:15.11 ID:78LyFm9Eo
海原(く、御坂さんがピンチだ! この空き缶を)ポンッ


黒子「あいたぁ……」

美琴(あれ? どこから?)

黒子「全く誰ですの……」ポリポリ

美琴(まぁ、いっか)

美琴「ほら、黒子。置いてくわよ」スタスタ

黒子「あー、お姉さま。待って下さいまし~!!」


海原(全く、白井さんは歩くセクハラですね。自分があの毒牙から守らなければ)ジー

950: 2012/01/08(日) 18:52:44.44 ID:78LyFm9Eo
~ コンビニ ~


美琴「♪」パラパラ

黒子「全く、また立ち読みですの?」

美琴「いいじゃない、学生の日常でしょ、立ち読みは」

黒子「いいですか、お姉さまは常盤台の模範生であり、学園都市第三位の―――――」

美琴(耳栓強めにしておこう)


海原(ふむ、いつも通りあと一時間は立ち読みですかね。さて、自分も向かいのスタ○で待機ですかね)

951: 2012/01/08(日) 18:53:11.67 ID:78LyFm9Eo


カランカラン


店員「いらっしゃいませー。あ、いつものでいいですか?」

海原「はい」

店員「ではお席に座ってお待ち下さいませ」

海原「はい」


海原(さて、コンビニが見えるここの席でいいですね)

海原(うんうん、立ち読みする御坂さんは物凄く幸せそうだ)

海原(そして店員が来るとさり気なく場所を移動する。気も使っていて完璧ですね)ニコッ

952: 2012/01/08(日) 18:53:43.60 ID:78LyFm9Eo


店員「お待たせしました」コトン


海原「ありがとうございます」

店員「ごゆっくり」

海原「これはこれは」


海原「」ズズー

海原(うん、立ち読みする御坂さんを眺めながらの一杯は格別ですね)


垣根「お、海原じゃねぇか?」


海原「げ」

953: 2012/01/08(日) 18:54:09.87 ID:78LyFm9Eo
垣根「」

海原「おや、垣根さんじゃないですか。奇遇ですね」ニコッ

垣根「いや、今思いっきり『げ』って言ったよな?」

海原「なんのことでしょう?」

垣根「……まぁいいや。隣いいか?」

海原「(´・ω・`)」

垣根「……」

海原「どうぞ」

垣根「お、おう……(何だか今物凄く嫌そうな顔をされたような)」

954: 2012/01/08(日) 18:54:37.35 ID:78LyFm9Eo
垣根「お前も今日休みなのか?」

海原「はい。垣根さんも?」

垣根「ああ。やることがなくてな。寒いしここに来ちまった」

海原「ははは、自分も同じですよ」

垣根「おいおい、遊ぶ友達とかいねぇのかよ? 寂しい奴だな」

海原「……そういう垣根さんこそ」

垣根「馬鹿野郎。遊び仲間が今日は全員出勤なんだよ」

海原(遊び仲間って上条さん達だけですか)

955: 2012/01/08(日) 18:55:10.56 ID:78LyFm9Eo
垣根「一人カラオケもいいけど、昨日行ってきたからよ。今日はやめとこうと思ってな」

海原「一人カラオケ? 一人でカラオケ行くんですか?」

垣根「おう。あいつらと一緒に行ったときに下手な歌聴かせられないからよ。練習だよ、練習」

海原(どんだけ気を使ってるんですか……)

垣根「まぁ、慣れれば気持ちいいもんだぜ。一人で部屋を独占出来るんだからな」

海原(しかしその心は、虚無感に独占されている)

垣根「この前なんてよ、98点取ったんだぜ。もう少しで……惜しかったぜ」

海原「なるほど。それは高得点ですね」

垣根「お前は、御坂とカラオケとか行かないのか?」

海原「……そういえば行ったことがないですね」

垣根「なら誘ってやれよ。相手は女子中学生だろ? カラオケに誘われれば嬉しいはずだぜ?」

海原「なるほど。これはいい意見を頂きました。是非、誘ってみます」

956: 2012/01/08(日) 18:55:38.96 ID:78LyFm9Eo
垣根「おう」

海原(御坂さんとカラオケか……)

海原「ふふふふふふふふふふ……」

垣根「おーい、帰ってこーい……」ユサユサ

海原「……はっ、しまった!!(コンビニから御坂さんがいなくなってる!?)」

海原「自分、急用が出来ましたのでこれで失礼します!!」ダダダッ

垣根「あ、ああ……」

垣根「……」

垣根「また一人になっちまった、てやんでい……」ズズー

957: 2012/01/08(日) 18:56:09.62 ID:78LyFm9Eo
~ とある病院 ~


浜面「」ドキドキ

滝壺「大丈夫、落ち着いてはまづら」

浜面「あ、ああ。けどよ……まさかあそこから出血するなんて俺病気なんじゃ……」

滝壺「大丈夫。ここのお医者さんは有終みたいだから」

浜面「字が違うぞ。それじゃ俺が人生の有終の美を飾っちまう」


<浜面さーん、浜面仕上さーん


浜面「……よし、行ってくる」

滝壺「うん」

958: 2012/01/08(日) 18:56:42.37 ID:78LyFm9Eo
浜面「失礼しまーす」

冥土帰し「やぁ、お待たせしたね」

浜面「いえいえ、混んでるのはわかってたんで。それで先生、俺は……」

冥土帰し「うむ、非常に言い辛いなのだけれどね?」

浜面「」ゴクリ

冥土帰し「検査の結果なんだが……」


















冥土帰し「切れ痔だね?」

959: 2012/01/08(日) 18:57:14.55 ID:78LyFm9Eo
浜面「」

浜面「…………は?」

冥土帰し「流石にその若さで切れ痔になるのは辛いだろうけど、薬を塗れば直るからね?」

冥土帰し「酷い人なんて手術が必要な人もいるんだよ? それを考えればマシだよね?」

浜面(切れ痔……俺が……)



滝壺「はまづら、どうだった?」ドキドキ

浜面「滝壺、俺ぁ……」

滝壺「まさか……」

浜面「俺……俺……」

浜面「切れ痔になっちまった……」ガクッ

960: 2012/01/08(日) 18:59:04.94 ID:78LyFm9Eo
はい、ここまでです。

長い間放置していてすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁ!!
仕事とリアル忙しくて書く時間がなく、いつ書けるかもわからない状態だったので放置してました。

一応、不定期……最低でも月に一回は投下していく予定です。

読んでくれてる人いるかわからないけどまた今度。

961: 2012/01/08(日) 19:11:14.92 ID:KjeYBkjUo
おかえり
俺は読んでるぜ!
これからも頑張ってくれ

962: 2012/01/08(日) 19:27:43.18 ID:ZwQ4Biog0
お帰り、無事で良かった
次も待ってる

引用: 土御門「新グループ結成だにゃー」R4