21: ◆hAKnaa5i0. 2017/07/10(月) 18:09:19.75 ID:xPT92Ei00

前回:ケース5.「島村卯月」


ケース6.「塩見周子」

【公園】

トテトテトテ…

周子「…」(ぼーっ)

周子「ん? あれは…」

周子「おーい。志希ちゃーん」

志希「!」

志希「あ、シューコちゃんだー♪」

周子「おはよう志希ちゃん。どしたん? なんだか上機嫌じゃない?」

志希「んふふ~…♪ いまね~、訳あってプロデューサーと追いかけっこしてるんだ~♪」

周子「ほほー。また楽しそうなことしてるねぇ」

志希「てなわけで。はい、コレあげる♪」

周子「ん? 唐突に何?」

志希「魔法のドリンクだにゃー♪」

周子「んー…色は綺麗だね。色は」

P「しーきーぃぃぃ!! どこ行ったァァァァ!!」

志希「あ。やばっ♪ あたし逃げるね~…♪」

周子「ち、ちょ。これは?」

タッタッタッタッタッ…

周子「…行っちゃったよ」

周子「…」

きゅぽっ…スンスン…

周子「…匂いは…普通なんやけどなぁ」

周子「…」(ペロッ)

くぴっ…

周子「ふんふん…味も特に変わってはない、と」

周子「…」

周子「…んー。まいっか。飲んじゃえ」

ぐびぐびぐびぐび…

周子「…うぷっ」
【公式】二次元コスパ アイドルマスター シンデレラガールズ 一ノ瀬志希「実験中」 セリフアクリルスタンド
22: 2017/07/10(月) 18:10:12.22 ID:xPT92Ei00
P「しーきーぃぃぃ!!! ここかぁぁぁっっ!!!」

P「…って、周子か。おはよう」

周子「や、おはよ。プロデューサーさん」

P「ちくしょう。ここにもいないか…」

P「…周子。今日、どこかで志希を見なかったか?」

周子「志希ちゃん?」

周子「…」

周子「や。見なかったね」

P「そっか…ったく。奴め…一体どこへ失踪したんだ…」

周子「探してるの?」

P「ああ。ちょっとイタズラが過ぎるようだからお灸を据えてやろうと思ってな」

周子「へぇ~」

周子「…」

周子「…♪」(ニヤリ)

23: 2017/07/10(月) 18:11:03.04 ID:xPT92Ei00
P「…はぁ…これからどうしようか」

周子「ねぇ」

P「ん?」

周子「カモン」(ちょいちょい)

P「隣に座れってこと?」

周子「ん」

P「まあいいけど」

ストン

P「それで、何か話でもーーー」

周子「…」(ぎゅっ)

P「…」

P「いきなり腕に抱きついてきて、どうした?」

周子「…駄目なん?」

P「駄目ではないけど」

P「(なんで真顔で淡々と抱きついてくるんだ…)」

P「(意図がまったくわからんぞ…)」

周子「…♪」(ニヤリ)

24: 2017/07/10(月) 18:11:40.37 ID:xPT92Ei00
周子「…」

トスッ

P「…」

P「(今度はナチュラルに頭を肩にもたれてきやがった…)」

P「(てか、これ記者とかに見られたらヤバくないか? )」

P「(『塩見周子。白昼の公園デート』的な見出しで記事になりそうだ)」

周子「今日はいい天気だね」

P「お、おう」

周子「…」(スッ)

周子「ほら、あそこ見てよ。猫いるじゃん。猫」

P「…猫? あ、ホントだ。白猫か」

周子「可愛いっしょ…ずっとあの子見てたんだけど、気づいたら2時間くらい経っちゃってたんよねぇ」

P「ぼーっとしてたわけだ」

周子「せやね」

P「…どことなくあの白猫。周子に似てるな」

周子「そう? どの辺が?」

P「奔放なとことか。雰囲気とか」

周子「ほほーう」

P「何だよ。その含みのある笑いは」

周子「別に。ただ、まだ猫っぽく見られちゃってるんだなー、って思ってさ」

P「猫っていうより狐のイメージではあるけど」

周子「でも、フラフラしてる感じはあるんやろ?」

P「フラフラしてるってか自由人ね」

周子「ふーん」

周子「…」

周子「まあ当たらずとも遠からず、だけどさ」

P「うん?」

周子「いまはアイドルとして、ちゃんと止まり木があるわけだし、あんま奔放なイメージを持って欲しくないなぁ」

周子「…一応。飼い主さんもいるっちゃいるでしょ?」

P「…お、おう」

P「…」

周子「…」

スッ

P「(…手を重ねてきただとっ…!?)」

周子「…ちょっとだけこのままいさせてよ」(ボソッ)

P「…」

周子「…頼むわ」

P「…」

P「はいよ」

P「(京言葉の破壊力やべぇ…)」

周子「…♪」(ニヤリ)

25: 2017/07/10(月) 18:13:00.17 ID:xPT92Ei00
P「今日、この後の予定は?」

周子「んー…なーんも考えてないんだよねぇ」

周子「寮に戻ってもやることないしなぁ」

P「映画とかどうだ? オススメあるぞ」

周子「…何? 誘ってくれてるわけ?♪」

P「いや、俺のコレクションしてるDVDの方。『よかったら貸そうか』って意味な」

P「この後、俺は志希を探さないといけないし」

周子「つまらーん」

きゅっ

P「おぅ」

P「(あかん。手を這わせて…恋人つなぎの形になってきたぞ…!)」

P「(指と指が交差しかかってやがる…!)」

周子「こんなにカワイイシューコちゃんが隣にいるのに、スルーして他の子を探しに行くってどうなんよ?♪」

P「いや、志希をほっとくと天災レベルの被害が出るし」

周子「それ盛りすぎー」

P「でも、志希の作る薬はホントに心配なんだよなぁ」

周子「んー♪ 」(じっ)

P「な、なんだ」

周子「…でも、志希ちゃん探しは『仕事』ではないんやろ?」

P「…まあな」

周子「一緒にさ、どっか出かけない?♪ 遊びに付き合ってよ?」(こそっ)

P「なぜ耳元で囁く」

周子「…ゾクゾクしないん?♪」(こそっ)

P「…」

P「…正直、ちょっとは」

スッ

P「うぉ」

P「(つ、ついに完全な恋人つなぎになってしまった…!)」

周子「ほら、車でどっか行こーよ」

グイッ

P「引っ張るな。引っ張るな」

周子「しゅっぱーつ♪」

P「…」

P「(…今日は仕方ないか。志希の探索は諦めよう)」

P「(というか、何だか今日の周子…少し変じゃないか…?)」

P「(まさか…な?)」

32: 2017/07/16(日) 22:57:43.76 ID:nP56ArU+0
【ゲームセンター】

トッ、トッ、トッ

パラッパッパー♪

P「おー、すごい。ラスト一発は真ん中命中かぁ」

周子「イェイ」

P「ダーツ趣味ってライブで活かせないかなー」

周子「『あなたのハートを射止めます!』」

周子「…的なことを言いながらダーツでもする?」

P「絵面的に地味じゃないか?」

周子「じゃ、さらっと爆弾発言をしながらダーツやれば注目されるかも」

P「爆弾発言ってなによ」

周子「『付き合ってる人がいまーす』的な?♪」

P「…いるのか?」

周子「んー、ライブの日までにつくる」

P「はいはい」

周子「おーおー、冗談半分に受け取ってる?」

P「いや。完全に冗談だと受け取ってる」

周子「傷付くなぁ」

P「頑張れ頑張れ。負けるなシューコ」

周子「むぅ」

33: 2017/07/16(日) 22:58:11.69 ID:nP56ArU+0
P「さて、次は俺の番か」

P「見よ、我がダーツの腕を! シャキーン!」

周子「…」

P「せーの…っと」

ピトッ

P「ひょっ!?」

ひょーん、ポスッ!

周子「あら。残念大外れやなぁ♪」

P「…」

P「…なんで急に背中に抱きついてきたわけ?」

周子「いやいや、背中にゴミが付いてたから取ってあげようと思ってさ」

P「周子が背中にくっ付いてきたらゴミがさらに押し付けられるじゃないか」

周子「んー…言われてみればそうだね♪」

周子「まぁ。イイジャナイ♪」

ぎゅっ…

P「…おぅ」

周子「さ、ハンデだよ。これくらい跳ね除けて華麗に決めてよね~♪」

周子「決められたら…ご褒美あるかもよ♪」(ボソッ)

P「…」

P「せ、せいっ!」

ヒュッ、ポスッ!

周子「あらら、残念やなぁ」

P「…難しいな」

周子「あれー…もしかして、わざと?♪」

周子「それとも…本気で狙ってるのに緊張しちゃってるのかな~♪」

P「ほ、本気で投げてるさ」

周子「ふーん…♪」

P「…」

周子「…スOベ♪」

P「」

34: 2017/07/16(日) 22:58:41.10 ID:nP56ArU+0
(しばらくして)

周子「けーっきょく、全然うまくいかなかったね♪」

P「ぐぬぅ…腕のせいじゃない…腕のせいじゃないんだ…」

周子「おや。言い訳とはロックじゃないね♪」

P「なつきちみたいなことを言うんじゃない」

周子「ハイハイ。じゃ、負けたプロデューサーさんには罰ゲームを命じよう」

P「初耳だよ」

周子「いま初めて言ったんだもの」

P「だよね」

周子「じゃあ罰ゲームはね…」

P「…」

周子「…あたしにナニかしてよ♪」

P「ナニって何を?」

周子「任せる♪」

周子「…好きなことシテいーよ♪」(ボソッ)

P「ぐふぅ」

周子「…さ、どーすんの?♪」

P「…」

P「(あかん…なんだこの小悪魔…理性が飛ぶわちくしょう…っ!)」

P「(耐えろ…耐えるんだ…俺っ!!)」

P「…」

周子「…♪」

P「ぐぉぉぉっ!!!」



35: 2017/07/16(日) 22:59:19.55 ID:nP56ArU+0
P「ほい。罰ゲーム。バナナ・オレを買ってきたよ」

周子「ありがと」

ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ

周子「ぷー、うまっ。よく冷えてるねぇ」

ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ

P「ぷぅ。んまー」

周子「しっかし。地味な罰ゲームだね」

P「これくらいでいーんだよ」

周子「もったいなー」

くぴくぴくぴ…

周子「ぷぅ…」

周子「バナナ・オレってたまーに飲みたくなんない?」

P「なる。年1くらいでバナナ・オレの日があるよな」

周子「あたしは年に3回はあるな~」

周子「あたしの方がバナナ・オレ愛があるね」

P「俺も負けてないっての」

周子「いやいや、あたしの方がバナナ好きだよん♪」

P「ほー」

周子「…♪」

P「…なんでちょっとドヤ顔してるわけ?」

周子「やー、別に?♪」

P「…」

周子「♪」

36: 2017/07/16(日) 22:59:47.17 ID:nP56ArU+0
キャッキャキャッキャ

P「もうこんな時間か」

周子「プロデューサーさんと遊んでると日が暮れるのが早く感じるねー」

P「おだてても何も出ないぞ」

周子「ちぇー、何か奢ってもらおうと思ったのに」

P「散々奢ってあげたじゃないか。クレープやらバナナ・オレやら」

周子「まだシューコちゃんは食べ足りぬぞよー」

P「太るよ?」

周子「あたし太らない体質だし」

P「意外と体内脂肪になってるかもしれんよ」

周子「んー…どうなんだろ?」

周子「…♪ そだ、触って確かめてみる?♪」

ぺろん

P「!?」

周子「さ、どうぞ~♪」

P「たんま。お腹を出すんじゃない。しまいなさい」

周子「ほれほれ、摘んでごらんよ♪」

P「あかんあかん。誰かに見られたらどーすんのよ」

周子「えー、じゃあ。早く摘んでよー」

周子「じゃないとしまえないじゃーん♪」

P「ぐふっ。そうきたか」

周子「ん♪」

P「…」

P「失礼します」

プニプニ…

周子「…んっ」

P「…ふ、太ってないナー」

周子「んふふ…でしょ~♪」

P「…」

周子「…変態♪」

P「」

【しばらく周子と遊び、振り回されました】

ケース6.「塩見周子」end

37: 2017/07/16(日) 23:01:31.74 ID:nP56ArU+0
寝ます。おやすみなさい


引用: 志希「なんと!! イタズラッコニナールが出来てしまったよ~!♪」