28:◆hAKnaa5i0. 2017/09/22(金) 08:13:56.51 ID:hjH6/lnF0


前回:ケース1. 神谷奈緒

ケース2. 城ヶ崎美嘉

(事務所)

カチャ

美嘉「おはようございまーす★」

シーン……

美嘉「ありゃ? まだ誰も来てないっぽいね」

美嘉「……」

美嘉「(来るまでに汗かいちゃったなー。もう10月だってのに日差し強すぎ)」

美嘉「(飲み物欲しいな……ちょっと冷蔵庫覗いてみよ)」
【公式】二次元コスパ アイドルマスター シンデレラガールズ 一ノ瀬志希「実験中」 セリフアクリルスタンド
29: 2017/09/22(金) 08:14:27.73 ID:hjH6/lnF0
トコトコトコ……ガチャッ

美嘉「……ん? 変なラベルが貼ってある飲み物がある。茶色いし麦茶かな?」

【特製ドリンクだよん♪ ご自由にお飲みくださーい♪】

美嘉「……誰だろう。これ作ったの? 暑いから用意しといてくれたのかな?」

美嘉「……」

美嘉「まー、ご自由にってあるし。飲んじゃお。いただきまーす」

コトコトコト……グビッグビッグビッ……
プゥ……ボンッ!

美嘉「……」

30: 2017/09/22(金) 08:15:37.38 ID:hjH6/lnF0
(少しして)

カチャ

P「おはよう。美嘉。もう来てるか?」

美嘉「……」(ビクッ)

美嘉「お、おはよう。プロデューサー」

P「うん。今日も頑張ろうな」

美嘉「は、はぁっ!? 言われなくても頑張るしっ! 当たり前でしょ!?」

P「……」

美嘉「……な、何?」

P「いや。俺、変なこと言ったかなー、って」

美嘉「べ、別に普通っしょっ! もう気にしなくていいからっ!」

P「?」

美嘉「……」(ドキドキ)

31: 2017/09/22(金) 08:16:51.48 ID:hjH6/lnF0
美嘉「(やばい……プロデューサーが近くにいるだけで心臓がめっちゃバクバクしてるんだけど……)」

美嘉「(普段、そこまで意識してないのに……なんなのこの気持ち……)」

美嘉「(てか、まともに顔見られない……///)」

P「美嘉。ホントに大丈夫か?」

美嘉「だ、大丈夫だってば!」

P「具合悪そうだぞ?」

ズイッ

美嘉「(うわぁぁぁ! か、顔近いっ!!)」

P「もしかして熱でもあるんじゃ……」

美嘉「うるさいっ!! 大丈夫だって言ってるでしょっ!!」(キッ)

P「……」

美嘉「あっ! い、今のは違うの……その、ごめん。大声出しちゃって……」

P「いや。いいよ」

美嘉「れ、レッスン行ってくるね」

P「……おう。体調悪くなったらすぐに言えよ?」

美嘉「……ん」

32: 2017/09/22(金) 08:17:22.23 ID:hjH6/lnF0
スタスタスタ……

美嘉「(あー……もうっ! 何やってんの! あたしのバカバカバカ!)」

美嘉「(この気持ちはホントになんなの……っ!)」

美嘉「(うぅ……顔が熱いし……恥ずかしいし……プロデューサーに変な態度取っちゃったし……頭ん中ぐちゃぐちゃになってるよ……///)」

美嘉「(……落ち着いたらまた後でプロデューサーに謝ろ)」

33: 2017/09/22(金) 08:18:02.65 ID:hjH6/lnF0
(レッスン終了後)

トレーナー「どうした城ヶ崎。動きにキレがなかったぞ。何か集中を欠くようなことがあったのか?」

美嘉「い、いえ。なんでもないです。ただ、ちょっと調子が悪かっただけで……」

トレーナー「ふむ。まあいい。もし、疲れてるならゆっくり休め。もし、悩みがあるならプロデューサー殿にでも相談しろ。いいな?」

美嘉「なっ! な、な、なんでプロデューサーに!?」

トレーナー「……? プロデューサー殿に悩みを聞いてもらうことはそんなにおかしいことか?」

美嘉「いいい、いや、そんなことないですけど……っ!」

トレーナー「?」

美嘉「と、とにかく。お疲れ様でした!」

タッタッタ……バタン!

美嘉「(ああ……もぉっ!! 『プロデューサー』って言葉にいちいち反応しちゃうんだけど……///)」

34: 2017/09/22(金) 08:18:43.31 ID:hjH6/lnF0
(インタビューの仕事中)

インタビュアー「今日は2人に色々話を聞かせてもらったわけだけど、次が最後の質問ね」

莉嘉「はーい☆」

美嘉「OK。なんでも聞いちゃって★」

インタビュアー「それじゃあ、『Camcam』の雑誌アンケートで1番多かった質問よ」

インタビュアー「『城ヶ崎姉妹の美嘉ちゃんと莉嘉ちゃんは、好きな人ができた時はどうやってアプローチしてるんですか?』」

インタビュアー「……ですって。答えてもらえるかしら」

莉嘉「うぇー……アタシ。恋はまだあんまりよくわかんないなー……」

インタビュアー「あらあら。じゃあ、美嘉ちゃんにバトンタッチしましょうか」

美嘉「うぇっ!? あ、アタシ?」

インタビュアー「ええ。カリスマギャルの美嘉ちゃんなら恋愛経験も豊富でしょう?」

莉嘉「お姉ちゃん! ビシッとカッコいいのお願いね☆」

35: 2017/09/22(金) 08:19:18.75 ID:hjH6/lnF0
美嘉「え、えぇと……アタシは、その、えっと……」

インタビュアー「あら、恥ずかしいのかしら♪」

美嘉「ち、違いますって」

インタビュアー「ふふ。さ、聞かせてちょうだい♪」

美嘉「……」

美嘉「アタシは……その、好きだって気持ちを素直に伝える、かな」

莉嘉「おおー……!」

美嘉「うん。回りくどいのとか苦手かも。ちょっと不安だけど、好きな人の前では素の自分を見せるよ」

36: 2017/09/22(金) 08:19:45.64 ID:hjH6/lnF0
インタビュアー「美嘉ちゃんにアプローチされたら、ほとんどの男の子はメロメロになっちゃいそうね♪」

美嘉「あはは。どうなんだろ」

莉嘉「なるよ! なるなる! お姉ちゃんにコクハクされたら1発でノックアウトだよ☆」

美嘉「莉嘉。『ノックアウト』って言い方はちょっと古くない?」

莉嘉「えぇー! いいじゃん! 一撃必殺ってカンジで☆」

インタビュアー「ふふ。本当に2人は仲がいいのね。それじゃあ、今日はお疲れ様♪」

姉妹「「はーい。ありがとうございました★☆」」

39: 2017/09/22(金) 13:11:19.23 ID:MZcRXPe0O
(インタビュー後)

莉嘉「はぁー、疲れたっ!」

美嘉「こーら。あんたアイドルなんだから、人前ではしゃっきりしてなさいよ」

莉嘉「はぁーい」

美嘉「よし★」

莉嘉「ねぇねぇ! お姉ちゃん! この後どーする?」

美嘉「んー……レッスンはもう終わってるし……遊びに行っちゃおうか★」

莉嘉「やったぁ☆」

美嘉「よし。じゃあどこに……」

P「おー、美嘉と莉嘉じゃないか。仕事終わったのか? お疲れ様」

美嘉「!?」

40: 2017/09/22(金) 13:11:55.42 ID:MZcRXPe0O
莉嘉「あ! Pくんだーっ!!」

美嘉「どどど、どうしてプロデューサーがここにいんの!?」

P「や、たまたま2人を見かけたから声をかけただけだけど……」

莉嘉「ねーねー! いまからお姉ちゃんと遊ぶトコだったんだけど、Pくんも一緒に遊ばない?」

P「おー、いいぞ」

莉嘉「やったー☆ じゃあさ、じゃあさ! 3人でカラオケにでも……」

美嘉「ご、ごめん莉嘉! 急に用事思いました!」

莉嘉「?」

P「?」

美嘉「アタシ。帰るね!」

ダッ! タッタッタ……

莉嘉「あ! お姉ちゃん!?」

莉嘉「行っちゃった……変なの」

P「……」

41: 2017/09/22(金) 13:12:31.00 ID:MZcRXPe0O

(都内のカフェ)

美嘉「はぁ……またやっちゃった……」

美嘉「……なーにが『素の自分を見せる』よ……適当なことばっか言ってさ」

美嘉「都合が悪くなったら誤魔化して逃げるだけ……アタシ、ホントにサイテーだよね……」

カランカラン……
イラッシャイマセー

P「……」(キョロキョロ)

P「お、見つけた。ここにいたのか。美嘉」

美嘉「……!? ぷ、プロデューサー!?」

42: 2017/09/22(金) 13:13:06.70 ID:MZcRXPe0O
スタスタ……ストン

P「おす。悩んでる時はいつもこのカフェに来るって莉嘉に聞いたんだ」

美嘉「……」

P「何か考え事してるんだろ。よかったら話してくれないか?」

美嘉「え、えっと……」

P「……」

美嘉「……」(ドキドキドキドキ)

美嘉「(だ、ダメ……やっぱり平常心で話せない……)」

P「……」

美嘉「な、な、何でもない……よ」

P「……そっか」

美嘉「あはは……」

美嘉「……」(ポロポロポロ)

P「!」

美嘉「あれ……なんで涙が……」(ポロポロポロ)

P「だ、大丈夫か!? 美嘉っ!」

43: 2017/09/22(金) 13:13:56.92 ID:MZcRXPe0O
(少しして)

美嘉「……ぐずっ」

P「落ち着いた?」

美嘉「……ちょっとだけ」

P「悪かったな。言いづらいことだったか?」

美嘉「……」

P「無理に言わなくていい。ただ、どんな時でも俺は美嘉の味方だからな」

美嘉「……」

美嘉「……プロデューサー。心配かけてゴメン」

P「いいよ」

美嘉「……」

ドキドキドキドキ……

美嘉「やっぱ、ダメだな……」

P「うん?」

44: 2017/09/22(金) 13:14:38.95 ID:MZcRXPe0O
美嘉「……ねぇ。プロデューサーは担当するアイドルは素直な子がいいよね?」

P「いきなりなんだ」

美嘉「い、いいから。答えてよ」

P「……」

P「素直でも、素直じゃなくてもいいかな」

美嘉「はあ?」

P「だって担当するんだろ。どんな性格の子でも可愛いに決まってるじゃないか」

美嘉「な、何その親バカ的な受け入れ方は」

P「いままでもそうだったんだ。どんな性格でも、担当してきた子はみんな可愛い。美嘉だってそうだ」

美嘉「な!」

P「最初はちょっと派手な子だと思ったけど、みんなに気遣いができるし、努力家だし、いつも笑顔だし、絶対諦めない子だし……」

美嘉「ち、ちょい! いきなり褒めんの無しっ!!」

P「本当にそう思ってるからな?」

美嘉「え、あ、その……」

美嘉「……ありがと」

P「うん」

45: 2017/09/22(金) 13:15:05.72 ID:MZcRXPe0O
美嘉「……」

ドキドキドキドキ……

美嘉「……そ、そーゆうのずるくない?」

P「うん?」

美嘉「……もー……ばかっ」

P「美嘉」

美嘉「……な、何?」

P「顔真っ赤だぞ?」

美嘉「っ……うるさい/// プロデューサーなんか嫌い///」

カァァァッ……

P「?」

美嘉「……いつか。逆にドキドキさせてやんね……」(ぼそっ)

ケース2. 城ヶ崎美嘉 end

46: 2017/09/22(金) 13:15:58.70 ID:MZcRXPe0O
休憩するよ柚

47: 2017/09/22(金) 13:20:29.86 ID:MZcRXPe0O
最後の美嘉のセリフが微妙に違いました

正しくは「ドキドキさせてやるかんね」です
なんかミス多いな


引用: 志希「新薬! 『ツンデレ二ナール(ツンデレになる)』が出来たよ!」