43: 2017/10/05(木) 23:41:53.57 ID:g8x6mEE50
前回:ケース2. 五十嵐響子
ケース3. 堀裕子
(5分前)
裕子「シキサン」
志希「ユッコチャン」
裕子「クスリ?」
志希「オイシイヨ」
裕子「サイキックデスネ!」
志希「イエス」
裕子「ノミマス。ゴクゴク」
志希「ニャハハ」
ボンッ!
44: 2017/10/05(木) 23:42:57.01 ID:g8x6mEE50
(現在)
P「志希の奴。どこに消えたんだまったく」
裕子「……」
P「おや。ユッコじゃないか。何をしているんだい?」
裕子「……」(しょんぼり)
P「どうした。何か落ち込んでいるな」
裕子「……プロデューサー……大変なんです……」
P「ん?」
裕子「もしかしたら……私のサイキックが消えてしまうかもしれないんです……!」
P「……」
P「(元からサイキックが使えたかどうかはともかく、この落ち込みようはどうしたものか)」
P「(とりあえず話を聞いて慰めようか)」
P「志希の奴。どこに消えたんだまったく」
裕子「……」
P「おや。ユッコじゃないか。何をしているんだい?」
裕子「……」(しょんぼり)
P「どうした。何か落ち込んでいるな」
裕子「……プロデューサー……大変なんです……」
P「ん?」
裕子「もしかしたら……私のサイキックが消えてしまうかもしれないんです……!」
P「……」
P「(元からサイキックが使えたかどうかはともかく、この落ち込みようはどうしたものか)」
P「(とりあえず話を聞いて慰めようか)」
45: 2017/10/05(木) 23:43:51.26 ID:g8x6mEE50
P「それは大変だな。どうして消えてしまうと思ったんだ?」
裕子「……振り返ってみれば最近、私のサイキックは肝心な時に発揮できませんでした」
P「ふむ」
裕子「猫が川に流されている時は自分で飛び込んで助けに行かなければなりませんでしたし……」
裕子「足を怪我したおばあさんを見かけた時はおんぶして家まで送らなければいけませんでした……」
P「キミは相変わらず身体を張っていいことをしているね」
裕子「本当はサイキックでちょちょいのちょいなんですよ!」
P「みんな助かっているからいいじゃないか」
裕子「しかし、それでは私のアイアンディディーが……」
P「ふむ」
P「(『アイアン』ではなく、『アイデン』だぞユッコ)」
P「(『ディディ』ではなく、『ティティ』だぞユッコ)」
P「(鉄のディディーコングになってるぞユッコ)」
注:わからない人のために参考画像
「ディディーコング(任天堂のキャラクター)」
裕子「……振り返ってみれば最近、私のサイキックは肝心な時に発揮できませんでした」
P「ふむ」
裕子「猫が川に流されている時は自分で飛び込んで助けに行かなければなりませんでしたし……」
裕子「足を怪我したおばあさんを見かけた時はおんぶして家まで送らなければいけませんでした……」
P「キミは相変わらず身体を張っていいことをしているね」
裕子「本当はサイキックでちょちょいのちょいなんですよ!」
P「みんな助かっているからいいじゃないか」
裕子「しかし、それでは私のアイアンディディーが……」
P「ふむ」
P「(『アイアン』ではなく、『アイデン』だぞユッコ)」
P「(『ディディ』ではなく、『ティティ』だぞユッコ)」
P「(鉄のディディーコングになってるぞユッコ)」
注:わからない人のために参考画像
「ディディーコング(任天堂のキャラクター)」
46: 2017/10/05(木) 23:44:33.47 ID:g8x6mEE50
裕子「サイキックがこのまま使えなければ……私は超能力者でなくなってしまうかもしれません……!」
P「大丈夫だと思うけど」
裕子「ああ! 心配です! 心配しすぎて……頭痛が……!」
キュィィィン……
P「ん?」
裕子「ぐぁぁ!」
スプーン「」(ぐねぐね)
P「なっ!? ユッコのスプーンペンダントが蛇みたいにぐねぐねしてるぅ!?」
裕子「ぐぁぁ!」
P「これはまさか。極度のストレスによってユッコの真のサイキックが引き出されてしまったというのか」
スプーン「」(びょーんぐねぐね)
P「大丈夫だと思うけど」
裕子「ああ! 心配です! 心配しすぎて……頭痛が……!」
キュィィィン……
P「ん?」
裕子「ぐぁぁ!」
スプーン「」(ぐねぐね)
P「なっ!? ユッコのスプーンペンダントが蛇みたいにぐねぐねしてるぅ!?」
裕子「ぐぁぁ!」
P「これはまさか。極度のストレスによってユッコの真のサイキックが引き出されてしまったというのか」
スプーン「」(びょーんぐねぐね)
47: 2017/10/05(木) 23:45:01.10 ID:g8x6mEE50
P「すごいぞ……本当のサイキックだ!」
裕子「くっ……」
シュゥゥン……
スプーン「」(ピタッ)
裕子「はぁはぁ……」
P「念力が止まったか……」
裕子「さ、サイキックが復活しましたね……」
P「とんでもない覚醒をしたな」
裕子「ふ、ふふふ……これこそがエスパーユッコに秘められていた力です!」
P「すごいすごい」
裕子「フッフーン♪」
裕子「くっ……」
シュゥゥン……
スプーン「」(ピタッ)
裕子「はぁはぁ……」
P「念力が止まったか……」
裕子「さ、サイキックが復活しましたね……」
P「とんでもない覚醒をしたな」
裕子「ふ、ふふふ……これこそがエスパーユッコに秘められていた力です!」
P「すごいすごい」
裕子「フッフーン♪」
48: 2017/10/05(木) 23:45:31.82 ID:g8x6mEE50
(しばらくして)
裕子「ふふふ……! 心配事が消えたいま! 私のさいきっくは敵なしです!」
P「ほほう。では、この空き缶を潰してみてくれるかい?」
裕子「楽勝です!」
裕子「ムム……ムムムーン!」
空き缶「」(シーン)
裕子「ムムム……ムーーーン!!!」
空き缶「」(シーン)
P「……あれ?」
裕子「はぁはぁ……ムムーン!!!」
空き缶「」(シーン)
裕子「ば、バカな……!」
P「そうか」
裕子「な、何ですか?」
P「きっと心配していないと、ストレスがかからないからサイキックが使えないんだ」
裕子「なーっ!?」
裕子「ふふふ……! 心配事が消えたいま! 私のさいきっくは敵なしです!」
P「ほほう。では、この空き缶を潰してみてくれるかい?」
裕子「楽勝です!」
裕子「ムム……ムムムーン!」
空き缶「」(シーン)
裕子「ムムム……ムーーーン!!!」
空き缶「」(シーン)
P「……あれ?」
裕子「はぁはぁ……ムムーン!!!」
空き缶「」(シーン)
裕子「ば、バカな……!」
P「そうか」
裕子「な、何ですか?」
P「きっと心配していないと、ストレスがかからないからサイキックが使えないんだ」
裕子「なーっ!?」
49: 2017/10/05(木) 23:46:04.73 ID:g8x6mEE50
(少しして)
裕子「つまり。私が心配を抱えているとサイキックの調子が良くなるわけですね?」
P「おそらく」
裕子「ならば……心配します!」(グッ)
P「そんな前向きな態度じゃ、無理じゃない?」
裕子「なせばなるのです!」
P「なるほど頑張れ」
裕子「はい!」
P「……」
裕子「……あの。プロデューサー」
P「ん?」
裕子「心配ってどうしたらできるんです?」
P「さあ?」
裕子「つまり。私が心配を抱えているとサイキックの調子が良くなるわけですね?」
P「おそらく」
裕子「ならば……心配します!」(グッ)
P「そんな前向きな態度じゃ、無理じゃない?」
裕子「なせばなるのです!」
P「なるほど頑張れ」
裕子「はい!」
P「……」
裕子「……あの。プロデューサー」
P「ん?」
裕子「心配ってどうしたらできるんです?」
P「さあ?」
50: 2017/10/05(木) 23:46:34.49 ID:g8x6mEE50
裕子「一緒に考えてください!」
ズイッ!
P「えー……心配ごとがないのは良いことじゃないの? 幸せだぞ?」
裕子「駄目です。さいきっくが使えなくなるので」
P「でも考えてみてよ」
裕子「はい?」
P「心配ごとがあって辛い人と、心配ごとがなくて楽しい人。どっちがお得かな?」
裕子「心配ごとがない人です!」
P「だろ?」
裕子「なるほど。心配なんてしなくていいんですね」
P「そうそう」
裕子「なーんだ。あはは」
P「はっはっは」
裕子「あれ? 何か変じゃないですか?」
P「気のせいだろ」
裕子「そうですかね?」
P「そうそう」
ズイッ!
P「えー……心配ごとがないのは良いことじゃないの? 幸せだぞ?」
裕子「駄目です。さいきっくが使えなくなるので」
P「でも考えてみてよ」
裕子「はい?」
P「心配ごとがあって辛い人と、心配ごとがなくて楽しい人。どっちがお得かな?」
裕子「心配ごとがない人です!」
P「だろ?」
裕子「なるほど。心配なんてしなくていいんですね」
P「そうそう」
裕子「なーんだ。あはは」
P「はっはっは」
裕子「あれ? 何か変じゃないですか?」
P「気のせいだろ」
裕子「そうですかね?」
P「そうそう」
51: 2017/10/05(木) 23:47:02.96 ID:g8x6mEE50
(しばらくして)
裕子「プロデューサー! 騙しましたね!」
P「遅っ」
裕子「心配出来なきゃサイキックが使えないじゃないですかぁ~!!」
ガッシーン……
P「ええい。腰にしがみつくな。離せぃ」
裕子「心配させてくださいぃー!」
P「知るかー」
裕子「めそめそ」
P「ユッコ。泣くな」
裕子「泣いてません。これはさいきっく嘘泣きです」
P「嘘泣きなんだな」
裕子「あ。いえ、本当泣きです」
P「墓穴を掘ったな」
裕子「ひぃーん」
裕子「プロデューサー! 騙しましたね!」
P「遅っ」
裕子「心配出来なきゃサイキックが使えないじゃないですかぁ~!!」
ガッシーン……
P「ええい。腰にしがみつくな。離せぃ」
裕子「心配させてくださいぃー!」
P「知るかー」
裕子「めそめそ」
P「ユッコ。泣くな」
裕子「泣いてません。これはさいきっく嘘泣きです」
P「嘘泣きなんだな」
裕子「あ。いえ、本当泣きです」
P「墓穴を掘ったな」
裕子「ひぃーん」
52: 2017/10/05(木) 23:47:37.01 ID:g8x6mEE50
(夕方)
P「結局、1日付き合ってやったけど、サイキックは復活しなかったな」
裕子「くぅぅ! 何故でしょう!」
P「裕子って普段悩むことある?」
裕子「はて?」
P「あ。ないならいいよ」
裕子「な、ないなんてことはありません!! 例えば、えっと、その……」
P「……」
裕子「……お昼ご飯は何食べよう、とか」
P「悩みのうちに入んねーよ。んなもん」
裕子「へぐぅ」
P「結局、1日付き合ってやったけど、サイキックは復活しなかったな」
裕子「くぅぅ! 何故でしょう!」
P「裕子って普段悩むことある?」
裕子「はて?」
P「あ。ないならいいよ」
裕子「な、ないなんてことはありません!! 例えば、えっと、その……」
P「……」
裕子「……お昼ご飯は何食べよう、とか」
P「悩みのうちに入んねーよ。んなもん」
裕子「へぐぅ」
53: 2017/10/05(木) 23:48:09.94 ID:g8x6mEE50
P「裕子。無理に心配事を見つけるのはやめよう」
裕子「そ、それは……私にさいきっくを諦めろと?」
P「そうじゃない」
裕子「では、どういう意味なんです?」
P「ユッコはさ、心配しようとしてもできないんだろ。だったら無理にしなくていい。その方がユッコらしくていい」
裕子「……でも」
P「もちろん、サイキックも諦めるわけじゃない。ユッコの個性だしな」
P「別の方法で使えるようにならないか探してみよう。だから元気出せよ」
裕子「……プロデューサー」
P「今日みたいに練習くらいなら付き合うから。一緒に頑張っていこう」
裕子「……」
裕子「……はい♪」
P「帰ろうか」
裕子「プロデューサー」
P「うん?」
裕子「ありがとうございます♪」(にっこり)
ケース3. 堀裕子 end
裕子「そ、それは……私にさいきっくを諦めろと?」
P「そうじゃない」
裕子「では、どういう意味なんです?」
P「ユッコはさ、心配しようとしてもできないんだろ。だったら無理にしなくていい。その方がユッコらしくていい」
裕子「……でも」
P「もちろん、サイキックも諦めるわけじゃない。ユッコの個性だしな」
P「別の方法で使えるようにならないか探してみよう。だから元気出せよ」
裕子「……プロデューサー」
P「今日みたいに練習くらいなら付き合うから。一緒に頑張っていこう」
裕子「……」
裕子「……はい♪」
P「帰ろうか」
裕子「プロデューサー」
P「うん?」
裕子「ありがとうございます♪」(にっこり)
ケース3. 堀裕子 end
54: 2017/10/05(木) 23:54:27.10 ID:g8x6mEE50
寝ますおやすみなさい
読んでくれている人。レスくれている人。ありがとうございます。モチベーションになってます。
徹夜を要求したり、およそ人間の食べるものではない兵器を使って脅してきたり、不思議とぼくの身体に容赦なくムチ打つようなレスが多い気もしますが愛のムチなんだろうなと信じてます。本当は身体をいたわってくれている優しい方々であると信じてます。
読んでくれている人。レスくれている人。ありがとうございます。モチベーションになってます。
徹夜を要求したり、およそ人間の食べるものではない兵器を使って脅してきたり、不思議とぼくの身体に容赦なくムチ打つようなレスが多い気もしますが愛のムチなんだろうなと信じてます。本当は身体をいたわってくれている優しい方々であると信じてます。
55: 2017/10/05(木) 23:55:33.62 ID:g8x6mEE50
追伸. あと1人くらい書く予定です
56: 2017/10/05(木) 23:57:45.14 ID:eInNVtUDO
ありす「兵器じゃありませんっ!」
柚「イチゴコワイ、パンケーキコワイ、パスタコワイ」
楓「食べて平気な人はいない。つまり生物(ナマモノ)兵器……ふふっ」
柚「イチゴコワイ、パンケーキコワイ、パスタコワイ」
楓「食べて平気な人はいない。つまり生物(ナマモノ)兵器……ふふっ」
57: 2017/10/06(金) 00:00:26.63 ID:hRGLGaHDO
心「三日前のご飯は?」
菜々「とっても強い(こわい)です」
比奈「ドラ○もんネタっスね」
奈緒「昔は意味がわからなかったけど……」
菜々「とっても強い(こわい)です」
比奈「ドラ○もんネタっスね」
奈緒「昔は意味がわからなかったけど……」
次回:ケース4. 双葉杏
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