戸愚呂「勘違いしてないかね」

戸愚呂「国境に壁を作っているワケを」

幽助「……」

戸愚呂「メキシコはただ交渉のテーブルにつく「資格」を持ったに過ぎない」

戸愚呂「費用を支払わせたければ関税で十分なことを忘れるな」

戸愚呂「世界が難民に対して本気を出すきっかけを、保守層はずっと考えていた」

戸愚呂「テロか？　就職率か？　異文化の強制か？」

戸愚呂「保守層の持つ全ての票を集めるためなら、トランプは何だって利用するぞ」

コエンマ「ひどすぎる…」

桑原「狂ってやがる…トランプは完全なサドだ！」

桑原「難民への嗜虐心だけで言ってやがるんだ！」

戸愚呂「嗜虐心？　違うね」

戸愚呂「純然たる怒りだ。難民への怒りだけが動機だよ」

戸愚呂「嗜虐心などというものは片方が片方をあざ笑うための手段に過ぎん。このようにな…」

戸愚呂「難民受け入れ凍結！　やつらはテ口リストだ！」（ﾌﾞｼｭｳｳｳ）

マララ・ユスフザイ「うぐっ…うわあああああっ」（ﾊﾞｼｭｳｳｳ）

メリル・ストリープ「うっ…！」

酎「メリル！」

メリル「な、なんか胸が張り裂けそうで、頭を殴られたような衝撃が…」

酎「しっかりしろただの脅しだ！　どうせ反対にあって潰されるに決まってる！」

温子「にゃろー！　言いたい放題言いやがって！」

戸愚呂「トランプの政策は燃費が悪い…」

戸愚呂「実行までに多くの反発やリスクもあるだろう」

戸愚呂「だが大統領令は法律と同等の価値を持つ、極めて重い…。のんびりしてていいのかね？」

戸愚呂「カナダは難民を受け入れるそうだぞ…くくく」

難民「じょっ……」

難民「冗談じゃねぇええええーー！！　祖国に戻ってたまるか！！」

難民「早くカナダへ行くんだ！！　この際メキシコでもブラジルでもいい！」

幻海「ふざけんじゃないよ！　日本車には2.5％の関税かけてるじゃないか！」

幻海「アメ車が日本に来る時は関税ゼロだよ！」

戸愚呂「フー…、日本人はいつもそう言う…」

戸愚呂「アメ車が日本で売れないのは、アメリカで日本車が売れるのは、日本車のほうが性能がいいから…」

戸愚呂「アメ車は大きいばかりで実用性のないダメな車だと…」

戸愚呂「むしろ日本の車メーカーが、アメリカでの雇用に貢献していると…」

戸愚呂「そんな言葉が、どれだけアメリカ人の神経を逆なでしていると思う…？」

幻海「……！」

戸愚呂「アメ車も米国（こっち）で大きくなりすぎた」

戸愚呂「あれだけデカいと、自然発生の小さなひずみじゃ貿易黒字にできない」

戸愚呂「これで難民に雇用まで奪われたら、パイプライン通してでも雇用を確保しなくちゃねェ…」

左京「フ……。もちろんパイプラインの建設に難民は入れん」

左京「テ口リストが紛れ込んだら大変だからな……」

ほかにトランプの政策で気になることあります？

TPP脱退
アレはむしろやって欲しいが安倍が余計な譲歩しないか心配だ。むしろ譲歩してより不平等な条件になるまでがシナリオじゃないかと。

>>22
幽助「そ、そうだ！　TPP脱退！　アレはどうなんだ！」

幽助「TPPに加盟すれば米国でだぶついてる石油を輸出できるメリットが…」

戸愚呂「下らんな…石油を売りたければいくらでも方法はある」

戸愚呂「日本との関係で言えば二国間協定…FTAを結んで売ってやってもいい」

幽助「ふざけんじゃねえ！　どうせアメリカに有利なルールだろうが！」

戸愚呂「当たり前だろう……。自分の有利にならずに、貿易協定など結ぶわけもない」

戸愚呂「そのうち中東がまた火の海になる……。日本としては、原油の取引先は多いほうがいいだろう……？」

ぼたん「！　まさか、そのためにISISを攻める気かい！？」

戸愚呂「結果そうなる、というだけに過ぎんさ…」

蔵馬「なんてことだ…また燃料が値上がりか」

蔵馬「ただでさえ漁師などが、燃料高であえいでいるのに……」

戸愚呂「心配するな、日本人は優秀だ…」

戸愚呂「ノドグロも養殖に成功したそうじゃないか…。また燃料が節約できるな」

幽助「安倍がそんなことを飲むわけがねえ！」

戸愚呂「まだ分からないか？　飲まないに決まっている、というのは思考じゃない……」

幽助「……？」

戸愚呂「飲んだときに、日本人は安倍を辞めさせられるのか、政権交代ができるのか、という問題だ…」

幽助「グッ……」

戸愚呂「また民進党に政権を任せてみるかね……？　べつにアメリカはどちらでも構わんがな」

鈴駒「い、いやだ…それだけは……（ｶﾞﾀｶﾞﾀ）」

そもそも公約をよく知らなかった・・

>>26
戸愚呂「そう、マスコミはただ差別的だ、支持率が低い、そんな上っ面だけを語る…」

戸愚呂「歓迎するべき政策も数多くあるのにな……」

幽助「差別主義なのは本当だろうが！」

戸愚呂「それが全てではない…ということだ。忘れるな、そんなことは選挙中から散々言われていたことだ」

戸愚呂「それでも構わない、という票が存在するからトランプは当選したんだぞ…」

戸愚呂「そのような層を、差別的だの一点張りでは説得できるはずもない……」

幽助「ぐがぎぎ……」

そろそろ終わるよ

戸愚呂「メキシコが壁の代金を払わないならそれでもいい……。メキシコからの輸入に20％の関税をかけるだけだ」

幽助「ざ、ざけんな、その関税を払うのはアメリカ人だろうが！」

戸愚呂「フー……。それがどうした…？」

幽助「グッ……」

戸愚呂「分かっているはずだ。それで困るのはメキシコに進出している第三国の車メーカーであることを……」

戸愚呂「そしてメキシコは、それらのメーカーや工場がメキシコから撤退することを恐れてる…」

戸愚呂「忘れるなよ。ルールは常にアメリカが決めるということを」

幽助「うるせえ！　霊丸！！」

戸愚呂「うぎゃああーーーーーっ！！！」


おわり