191: 2015/10/18(日)20:23:27 ID:ope
192: 2015/10/18(日)20:25:05 ID:ope
フタヨンマルマル
ドゥーンドゥーンドゥーン!ディジェーテートーク!ファファファファーン
明石(これ提督のREMIXなんですね)トンテンカン
提督「ーー♪ーーーッ♪」
赤城(提督ノリノリですね)
加賀「……♪……♪」ユラユラ
赤城(加賀さん、無表情だけど楽しそう)
明石(頭痛くなってきた、早く終わらせよ)
…コンコン
……トク
193: 2015/10/18(日)20:25:36 ID:ope
提督「イェア!フゥ!」ノリノリ
赤城「……?」
提督「イェスメーン!」ノリノリ
…トク!テイトク!
赤城「……あ」タラー
赤城「提督!提督!」ユサユサ
提督「なにー!?」
赤城「まずいですよ!誰か来ました!」
ドンドンドン!
提督「えっ、まじ!?誰!?」
赤城「分かりません!」
提督「とりあえず音楽止めて!」
ブツッ!シーーン
194: 2015/10/18(日)20:26:16 ID:ope
加賀「…♪……?」キョトン
提督「…で、誰が来たって?」
赤城「分かりませんが、確かにノックの音が聞こえました」
加賀「誰か来たの?」
pipipipipi!
提督「あ、川内だ」ピッ
提督「どうした?えっ?」
提督「………まじ?」
提督「…あぁ、多分もう遅いと思う」
提督「お前は部屋に戻ってな、後は大丈夫だから」
提督「うん、じゃあな」ピッ
赤城「…提督、なんと?」
提督「……鳳翔が、こっちに向かったって」
明石「てことは…」
提督「………」スタスタ
ドアノマエ
195: 2015/10/18(日)20:26:56 ID:ope
提督「…あのー」
ドアゴシ
??「開けなさい」
提督「ヒィ!」
赤城「」
加賀「」
明石「」
??「聞こえませんでしたか?」
提督「…い、いやー、えっと」
提督「……き、聞こえませんでした」
??「………」ガチャガチャ
シーーン
196: 2015/10/18(日)20:29:04 ID:ope
提督「……?」
CABOOOOM!!!!!
提督「ひぃぃぃい!」
赤城「きゃっ!!」ガバッ
明石「ウボァ」ウボァ
加賀「!!?」ギュウ
…パラパラ
提督「そ、そんな…執務室の扉が…」
サァァ…
鳳翔「………」デデンデンデデン!
赤城「…ほ、鳳翔さん」
鳳翔「………」
加賀「それ、私の烈風」
鳳翔「………」ギロ
加賀「…っ」ギュウ
鳳翔「…提督」
提督「ひっ」
鳳翔「何があったんですか?」ニコォ
提督「」
197: 2015/10/18(日)20:29:41 ID:ope
鳳翔「…提督?」
提督「」
明石「…え?」チラ
提督「」
加賀「…失神しているわ」ササエ
赤城「睨まれただけで?」
提督「」
鳳翔「…ならば仕方ありません」
鳳翔「提督には後程お話を伺うとして」
鳳翔「まずは、貴方達からです」ニコォ
赤城「」
加賀「」
明石「」
鳳翔「一言一句間違いなく、可及的速やかに報告しなさい」
鳳翔「分かりましたか?」ゴゴゴ
赤城「はい」
加賀「はい」
明石「はい」
鳳翔「よろしい」
ーーー
ーー
ー
198: 2015/10/18(日)20:30:26 ID:ope
ヒトロクマルマル
提督「食うのだけは勘弁してくれ!!!」ガバッ
提督「………?」
提督「あ、さ…か」
提督「……あー」ポリポリ
提督「はぁ…行くか」
スタスタ バタン
199: 2015/10/18(日)20:31:02 ID:ope
ー執務室ー
提督(あ、扉治ってる)
提督「うーい、おはよー」ガチャ
赤城「…おはようございます」
加賀「…おはようございます」
提督「…?加賀やんもいるんだ」ヨッコラショ
赤城「………」
加賀「………」
提督「…どしたの?」
赤城「…あの、提督」
提督「んー?」
赤城「鳳翔さんが…その」
提督「あー、そっか」
加賀「…提督、大丈夫?」
提督「大丈夫…と思う」
赤城「一晩経ってますから多少収まっているとは思いますが…」
提督「うん…行ってくる」
200: 2015/10/18(日)20:31:44 ID:ope
ーーー
赤城「…提督、大丈夫かしら」
加賀「………」シンパイ
ーーー
ーー
ー
201: 2015/10/18(日)20:32:20 ID:ope
ー居酒屋 鳳翔ー
トントン グツグツ
カラカラ…
提督「あ、あのー」
鳳翔「お店はまだですが」
提督「…いやー、あのね」
鳳翔「お仕事はいいのですか?」
提督「……えーと」
提督「ご迷惑をおかけしました」アタマサゲ
鳳翔「何を謝っているのでしょうか」
提督「いや、だからさ」
鳳翔「…もう少し、自覚をもってください」
提督「え?」
鳳翔「だから、提督としての自覚をもってくださいと言っているんです」
提督「あ…はい」
鳳翔「…それだけです」
提督「……はい」
提督「……すいませんでした」ペコ
カラカラ…ピシャ
鳳翔「…もう」
鳳翔「…仕方ない人なんですから」ハァ
205: 2015/10/21(水)23:16:04 ID:m5r
マルナナマルマル
ー廊下ー
提督「…はぁ」トボトボ
提督(ガツンと怒られてない分モヤっと感が残るなぁ…)
提督「……?」クル
サッ
提督「………」クル スタスタ
ジィー
提督「………」ピタ
提督「………」クル
サッ
206: 2015/10/21(水)23:16:46 ID:m5r
提督「……榛名」ボソ
コソ
提督「……あー」
提督「何か榛名に会いたいなー」ボウヨミ
榛名「はい!」バッ
提督「おー榛名じゃんか」
榛名「はい、榛名です」
提督「元気かな?」
榛名「今元気になりました!」
提督「そっかー、何でかなー?」
榛名「…えっと」モジ
榛名「……その」
提督「どうしたのー?」
榛名「…て、提督に…」モジモジ
提督「俺にー?」
榛名「…その…提督に…」カァァ
提督「うん、榛名は可愛いなぁ」ナデナデ
榛名「は、榛名はぁ」ナデラレ
榛名「……はぅ」ウットリ
提督「で、何で隠れてたのかなー?」
榛名「」
207: 2015/10/21(水)23:17:17 ID:m5r
提督「どうした?」
榛名「……榛名は」ウツムキ
提督「うん」
榛名「…大丈夫じゃ、ないんです」ギュウ
提督「どしたの?」
榛名「…提督は、空母の方々が好きです」
提督「うん……うん?」
榛名「なので提督は榛名達に構ってくれません」
提督「どうなんだろう」
榛名「間違いありません!」ドーン
提督「アッハイ」
208: 2015/10/21(水)23:17:55 ID:m5r
榛名「なのに提督は、いつも一航戦のお二人を侍らせています」
提督「侍らせるって」オイ
榛名「だから榛名は、提督にお近づきできるチャンスを伺っていたのです!」ハルナーン
提督「あいつらいても来たらよかったんに」
榛名「それはダメです」キッパリ
提督「なんでさ」
榛名「…一航戦のお二人は」
提督「うん」
榛名「榛名が提督に近づくと」
提督「うん」
榛名「ものすごく睨んでくるんです」ブルッ
提督「うん……そうなの?」
榛名「はい…すごく怖いです」
提督「あー、それは…」ワカル
榛名「今はお二人はいません!」ムン
提督「そうだね」
榛名「だから榛名は大丈夫なんです!」ダキッ
提督「おぉう!?」
209: 2015/10/21(水)23:18:25 ID:m5r
榛名「…はぁあああ、榛名提督に抱きついています///」スリスリ
提督「ちょ、榛名」
榛名「い、いえ!榛名は大丈夫です!」ギュウ
提督「いやいや、俺が大丈夫じゃないんだって」
榛名「……っ」スッ
提督「あれ?」
榛名「………」シュン
提督「…榛名?」
榛名「…提督は、榛名が抱きつくと大丈夫じゃないです」
榛名「…でしたら、榛名は…」シュン
提督「………」
提督「……ふむ」
榛名「…榛名は、失礼します」ペコリ
提督「榛名」ガシ
榛名「きゃっ」
ギュ
210: 2015/10/21(水)23:18:49 ID:m5r
提督「…構ってやれなくて、ごめんな?」
榛名「……はぃ」
提督「あいつらにも言っとくから」
榛名「…しかしそれは」
提督「まぁ、お互いに程々にな?」ニコ
榛名「…はい」テレ
榛名「…榛名は、大丈夫です♪」ギュウ
211: 2015/10/21(水)23:19:21 ID:m5r
マルハチマルマル
ー執務室ー
ガチャ
提督「うーい」
赤城「あら、提督」
加賀「早かったのね」
提督「うん、厳重注意で済んだよ」
赤城「そうでしたか、良かったです」ホッ
提督「加賀やん、書類整理手伝ってくれてたのね」ウンウン
加賀「提督」スタタ
提督「んー?」
加賀「構ってくださーー」ピタ
212: 2015/10/21(水)23:19:49 ID:m5r
加賀「………」ジト
提督「あれ、どうしたの?」
加賀「…高速戦艦の匂いがします」
赤城「………」ガタ スタスタ
赤城「………」スッ
赤城「………」ジト
提督「えっ、二人とも…」
加賀「どういうことですか?」
提督「いや、あのさ」
赤城「浮気ですか?」
提督「なんでやねん」ビシ
加賀「冗談ではありません」ジロ
提督「…なんでだよ」
213: 2015/10/21(水)23:20:23 ID:m5r
加賀「…あのエセ戦艦ですか?」ギラ
提督「違うよ」
赤城「カレー兵器ですか?」ギラ
提督「なんだよそれ」
加賀「七色眼鏡ですか?」
提督「初耳なんだけど」
赤城「だったら」
加賀「戦艦榛名ですね」
赤城・加賀「どうなんですか?」ズイッ
提督「…そうだけど」
アタマニキマシタ
ゲキオコデス
バタン!!!
提督「何であいつら金剛型を目の敵にしてるんだ?」
提督「………」
提督「…参ったなぁ」ハァ
214: 2015/10/21(水)23:20:50 ID:m5r
マルキュウマルマル
ー金剛型の部屋ー
金剛「エェ!?テイトクとハグしたんデスカ!?」
榛名「はい」ホッコリ
比叡「羨ましい!」ヒエー
金剛「ぐぬぬ…流石mysisterデース」
榛名「榛名は…えへへ」ニヨニヨ
霧島「………」メガネフキフキ
金剛「フーム、姉妹でも油断できないネー」
金剛「ワタシも早速テイトクにーー」
ガチャ
215: 2015/10/21(水)23:24:41 ID:m5r
加賀「失礼します」
金剛「へーイ、まだノックの返事もしてないネー」
加賀「それどころではありません」
金剛「常識知らずもホドホドにしてくだサーイ」
加賀「………」イラ
金剛「まぁ、それはいいデス。何の用デスカ?」
加賀「提督を誑かした貴女の妹に用があります」
榛名「」ビク
金剛「…嫉妬デスカ?」
加賀「……っ」
金剛「テイトクが嫌がっていた訳ではないでショウ?」
加賀「………」
金剛「見苦しいデース」
加賀「…例え見苦しくても」
加賀「提督の隣は、譲れません」キッ
金剛「…フゥーン」
216: 2015/10/21(水)23:25:07 ID:m5r
金剛「でも、秘書艦の座は譲れるんですネ」
加賀「………」
金剛「テイトクの隣、簡単に捉えれば秘書艦デス」
金剛「ソノ権利を赤城が牛耳っているのに、テイトクの隣は譲れないんデス?」
金剛「アナタの言う、テイトクの隣とは何なのデスか?」
加賀「……に」ボソ
金剛「?」
加賀「…貴女なんかに、何が分かると言うの?」ギリ
加賀「…分かったかの様に言いたい放題言って」
加賀「私がどんな思いでいるかも知らないで」
加賀「いい加減にしなさい」イッコウセンニラミ
金剛「加賀の気持ちなんて知らないネー」
金剛「ワタシはただ、聞きたい事をーー」
加賀「………」ドン!
金剛「何デスか?」ジロ
加賀「貴女、私を舐めるのも大概にして欲しいものね」イッコウセンニラミ
金剛「だったら」ニィ
217: 2015/10/21(水)23:29:30 ID:m5r
金剛「勝負、しますカ?」
加賀「勝負ですか、いいでしょう」
加賀「鎧袖一触よ」
ーーー
ーー
ー
218: 2015/10/21(水)23:30:05 ID:m5r
ー同時刻 赤城の自室ー
赤城「………」ゴロ
赤城(加賀さんは戦艦寮に殴り込みに行きましたが…)
赤城(私は…行けませんでした)
赤城(提督が榛名さんと仲良くしていた)
赤城(それを考えただけで…)
赤城(とても嫌な気持ちになりました)
赤城(まるで心に雲がかかったようになって)
赤城(…榛名さんも提督をお慕いしているのでしょう)
赤城(そして恐らく、ただじゃれ合っていただけなんでしょう)
赤城(分かってはいるんですが…)
赤城「………」ゴロ
赤城(…提督にも、強く当たってしまいました)
赤城(もし、愛想を尽かされていたら…)
赤城「……っ」ウル
219: 2015/10/21(水)23:34:08 ID:m5r
赤城(加賀さんは、不器用に見えて)
赤城(提督に曲がりなりにも真っ直ぐに好意を、気持ちをぶつけています)
赤城(から回る事もありますが、それでも…)
赤城(提督の隣に居たいと、努力しています)
赤城(それに比べて私は…)
赤城(秘書艦であるのをいい事に)
赤城(心の何処かに余裕を持っていました)
赤城(提督の一番は私、だと)
赤城(その自信が戦力としてなのか)
赤城(それとも、違う感情によるものなのかは自分でも分かりません)
赤城(ですが、加賀さんは着任から一度も旗艦を務めていないにも関わらず)
赤城(気が付けば練度は同じ…)
赤城(加賀さんは恐らく)
赤城(秘書艦が無理ならば、別の方法で提督の側にいようと…)
赤城(それも、秘書艦より更に近い関係に)
赤城(ーーーケッコンカッコカリ)
220: 2015/10/21(水)23:35:55 ID:m5r
赤城「………」
赤城(今のままでは加賀さんに負ける)
赤城(提督の、一番が…)
赤城「……私では…」
コンコン
赤城「……?」モゾ
赤城「…はい」
加賀「私です」
赤城「か、加賀さん?」ガチャ
赤城「どうしたのですか?」アセ
加賀「…単刀直入に言います」
赤城「え?」
加賀「高速戦艦姉妹と、勝負する事になりました」
赤城「勝…負?」キョトン
赤城(今のままでは加賀さんに負ける)
赤城(提督の、一番が…)
赤城「……私では…」
コンコン
赤城「……?」モゾ
赤城「…はい」
加賀「私です」
赤城「か、加賀さん?」ガチャ
赤城「どうしたのですか?」アセ
加賀「…単刀直入に言います」
赤城「え?」
加賀「高速戦艦姉妹と、勝負する事になりました」
赤城「勝…負?」キョトン
221: 2015/10/21(水)23:37:26 ID:m5r
ヒトマルマルマル
ー執務室ー
提督「…何だって?」
長門「だから、一航戦と金剛型が提督を独占する為に勝負をしていたぞ、と言ってるんだ」
提督「また何でそんな事…」ハァ
長門「提督は慕われているんだな」
提督「まぁ、提督冥利に尽きるが…」アタマカカエ
長門「しかし、仲間内での争い事は見逃せない…と?」
提督「それもあるが、独占って何だよ」ハァ
長門「英雄色を好む、と言うからな」フム
提督「馬鹿野郎、逆だよ」
長門「そうなのか?私はてっきり…」
提督「皆まで言うなよ?このSSはR18指定してないんだぞ」
222: 2015/10/21(水)23:37:53 ID:m5r
長門「何だそれ」
提督「いや、何でもない」
長門「まぁなんだ、少し見に行かないか?」
提督「…それが目的だったんだな」
長門「それもあるが、提督を慕っての行動だぞ?」
長門「可愛いもんじゃないか」ウンウン
提督「だがなぁ…」
長門「勿論内密に、だぞ?」
提督「…うーん」ナヤミ
長門「提督として、鎮守府内部の争い事を無視するのか?」
提督「卑怯だな」
長門「まぁ、な」ニコ
223: 2015/10/21(水)23:38:14 ID:m5r
提督「しゃあない、あんまり酷かったら止めるからな」ヨッコイショ
長門「そうこなくてはな」ヨッコイショ
ーーー
ーー
ー
224: 2015/10/21(水)23:38:56 ID:m5r
ー地下闘技場ー
提督「」
長門「どうした?」
提督「ここなに?僕しらない」ガクガク
長門「ここか?地下闘技zーー」
提督「そういう事じゃねぇんだよ」
長門「…?何が言いたい」
提督「オレ ココノ テイトク」ユビサシ
長門「そうだな」
提督「テイトク ココデ イチバンエライ」
長門「しかし、提督はそれをひけらかす事をしないからな」
長門「私も、信頼しているぞ」グッ
提督「そこじゃねぇけどありがとよ」
長門「?」
225: 2015/10/21(水)23:40:04 ID:m5r
提督「だーかーらー」
提督「何で俺の鎮守府に俺の知らない施設があるのかって聞いてんだよ!」
長門「あぁ、そんな事か」
提督「そんな事だぁあ?」ハンニャ
長門「そう怒るな、提督は怒ったら怖い」
提督「そうか?」スッ
長門「あぁ怖い、そして強い」ウンウン
長門「何で艦娘を相手に力で勝つんだ?」
226: 2015/10/21(水)23:40:32 ID:m5r
提督「男はな、意地で生きるもんなんだよ」
長門「ほう」
提督「…ことに腕力に関しては特にそうあるんだ」
長門「………」
提督「お前らは艦娘である以前に女だと俺は思っている」
長門「そ、そうか?」テレ
提督「うん、だからこそ負けられないんだよ」
長門「…どっかで聞いたようなセリフだな」
提督「…受け売りだが俺の意思でもあるからな」
長門「フフ…そうか」
提督「まぁ、な」
長門「…でも、カッコよかったぞ」プイ
提督「お、おう」テレ
227: 2015/10/21(水)23:40:58 ID:m5r
提督「……だからそうじゃねぇって」マジデ
ーーー
ーー
ー
228: 2015/10/21(水)23:41:44 ID:m5r
ワーワーキャーキャー
青葉「皆さん恐縮です!青葉ですぅ!」
青葉「建設以来初めての使用となる、ここ!地下闘技場で今回行われるのは…」
青葉「一航戦VS金剛型一番艦三番艦によるー!」
青葉「『チキチキ!空母VS戦艦!提督の心は誰のもの!?3番勝負!』です!!」
ワーワーナンダソレー
青葉「はい!青葉もそう思います!」
229: 2015/10/21(水)23:42:39 ID:m5r
ー物陰ー
提督「俺もそう思う」ウン
長門「私は面白そうで良いと思う」ウン
230: 2015/10/21(水)23:43:10 ID:m5r
青葉「さて!それではメインの方々に登場してもらいましょう!どうぞ!」
青葉「まずはー…」
青葉「提督ForeverLove!この人無しに美味しい紅茶など有り得ないッ!」
青葉「提督Love勢筆頭(自称)!金剛型一番艦!金剛ッッ!!」
金剛「へーイ!!」バッ
231: 2015/10/21(水)23:44:46 ID:m5r
青葉「続いてはーッ!」
青葉「いつも影から見守っています!自慢のダズル迷彩は提督をも幻惑するのかー!?」
青葉「榛名は提督の隣なら大丈夫です!金剛型三番艦!榛名~ッッ!」
榛名「その紹介の仕方は大丈夫ではありません!///」カァァ
232: 2015/10/21(水)23:49:00 ID:m5r
金剛「イエー!」デース
榛名「……うぅ」ハルナーン
ワーワー!
青葉「あ、補足ではないですが」
青葉「金剛型の残りのお二人についてですね」
青葉「金剛型二番艦比叡さんは、勝負の内容の一部に料理が含まれているので参加不可」
青葉「金剛型四番艦霧島さんは、眼鏡が決まらないとかなんとか」
ー物陰ー
提督「あ、危ねぇ…」ヒキ
長門「よかったな」ポン
233: 2015/10/21(水)23:50:44 ID:m5r
青葉「それでは逆サイドの登場です!」
青葉「我が鎮守府最強の矛!提督の隣は絶対に譲れません!」
青葉「提督になら飛行甲板もお触りOK!加賀型航空母艦一番艦!加賀ァァ!」
加賀「鎧袖一触よ」
234: 2015/10/21(水)23:51:42 ID:m5r
青葉「続いて~ッ!」
青葉「我が鎮守府最強の盾!制空権より提督!大盛りより提督!」
青葉「提督には慢心しても!戦場での慢心はダメ!赤城航空母艦一番艦!赤城ィィ!!」
赤城「私だけカッコ悪くないですか?」
235: 2015/10/21(水)23:53:22 ID:m5r
加賀「…提督に会いたいわ」カガーン
赤城「私もです」アカギーン
ヤバイニゲナキャ!ズイカクドコニイクノ!?
青葉「さて!双方揃ったところで意気込みをお聞きしましょう!」
青葉「まずは金剛さん!今のお気持ちをどうぞ!」
金剛「ハーイ!」
236: 2015/10/21(水)23:55:04 ID:m5r
金剛「正妻気取りの空母には絶対負けまセン」
金剛「テイトクに相応しいのはワタシ達だってことを証明してみせマス」
青葉「はい!煽りまくりでしたね!続いて榛名さん!」
榛名「はい!お二人ばかり提督のお近くにいるのはずるいです!」ムン
榛名「それでは榛名、大丈夫ではありません!」ハルナーン!
青葉「はい!頑張って下さい!」
青葉「それでは!一航戦のお二人にお聞きしましょう!」
青葉「加賀さん!一言お願いします!」
237: 2015/10/21(水)23:55:37 ID:m5r
加賀「………」
青葉「あれ?加賀さん?」
加賀「………」イッコウセンオーラゼンカイ
青葉「」タラー
青葉「で、では赤城さん!お願いします!」
赤城「は、はい!ががが頑張ります!」カチコチ
青葉「はい!ありがとうございます!」
ワーワーイイゾーハヤクヤレー
238: 2015/10/21(水)23:56:11 ID:m5r
ー物陰ー
提督「何だろう…加賀やんが怖えぇ」
長門「MIの時より気合い入っている様に見えるな」
243: 2015/10/29(木)00:40:34 ID:3fj
ヒトヒトマルマル
ー地下闘技場ー
青葉「さて!最初の勝負です!」
青葉「勝負の内容はもうすぐお昼ご飯ということで!」
青葉「『ランチキ!提督に手作りお昼ご飯!その舌を唸らせるのはどっちのランチ!?』です!」
ナンダソレー(アイノテ)
ー物陰ー
提督「何だろう」
長門「何だろうな」
244: 2015/10/29(木)00:41:04 ID:3fj
青葉「はい!ありがとうございます!では簡単なルール説明をします!」
青葉「本当に単純明快!司令官にお昼ご飯を作ってどっかが美味しいかを競う!」
青葉「女たるものまずは胃袋を掴め!ということですねー」
青葉「制限時間は1時間!司令官のお昼ご飯に合わせています!これは遅れるわけにはいきませんね!」
青葉「司令官は執務室にいらっしゃると思うので、そこで判定していただきます!」
青葉「なお、司令官はこの勝負の事を知りません!ついでに誰が作ったお昼ご飯かも伝えずにジャッジしてもらいます!」
青葉「そうでないと司令官は空母勢に贔屓する可能性がありますからね!」ニヤ
245: 2015/10/29(木)00:41:33 ID:3fj
ー物陰ー
提督「してねぇよ…してねぇよな?」
長門「…自分の胸に手を当ててみろ」
提督「してない」
長門「提督がそう言ってる内は争いが絶えないと思っておくんだな」フン
提督「なんなんだよ…」
提督「てかこれ、戻んないとまずいやつだね」
長門「そうみたいだな」
提督「あと、知らない体になってるね」
長門「それに関してはすまないと思ってる」
提督「まぁ上手くやるよ」
長門「そっちが落ち着いたら戻ってくるのか?」
提督「一応そのつもりだ、じゃあな」コソコソ
ーーー
ーー
ー
246: 2015/10/29(木)00:42:13 ID:3fj
青葉「皆さんキッチンスペースにつきましたね!それでは!レディー…ゴー!!」
ゴワァァァン!!
金剛「さーて、手早く済ませますヨ!」
榛名「私達は何を作るのですか?」
金剛「それはーーー」
加賀「さて、私達も始めましょう」
赤城「私、料理は…」シュン
加賀「大丈夫です、赤城さんにも出来ることはありますから」
赤城「は、はい!」
青葉「おー、流石皆さん」
青葉「本妻の座を狙っているだけはありますね、手際が違いますね!」
青葉「さて皆さんが調理をしている間、観客の皆さんにはコレを見ていていただきましょう!」
青葉「執務室前に衣笠さんを中継しています!衣笠さーん!」
ーーー
247: 2015/10/29(木)00:42:40 ID:3fj
オッキイモニター
衣笠「はーい、こちら司令室前より衣笠さんでーす」
衣笠「みんなの調理が終わるまでの間つなぎは衣笠さんにお任せーってことで」ガチャ
提督「お、おう衣笠か」ゼェハァ
衣笠「?…何か息が切れてるけど大丈夫?」
提督「あ、あぁ…大丈夫だ」
衣笠「そう?それなら早速だけど…」
提督「…どうした?」(お昼ご飯か?)
衣笠「提督に質問のコーナー!ぶっちゃけ金剛型と一航戦ってどうなの?からでーす!」
提督「…えっ?」
ーーー
金剛「ホワッツ!?」ガタン
榛名「えええっ!?」ビクン
提督「何それ!?」
ーーー
248: 2015/10/29(木)00:44:00 ID:3fj
衣笠「それでは聞いてみましょう!」
衣笠「金剛さんってどう思います?」マイクサッ
提督「…お前質問の仕方下手だな」
衣笠「もー!衣笠さんの事はいいのー!」
提督「あ、あぁ…でもどう思います?って聞かれてもなぁ」
衣笠「えーと、じゃあ…」
衣笠「好きなの?」
ーーー
金剛「な、何を聞いてるんデス!?」
ーーー
提督「またど直球な聞き方だなぁ」
衣笠「で、どうなの?」
提督「うーん」
提督「嫌いじゃない、寧ろ好印象なのを前提にだけど…」
衣笠「だーけーどー?」
提督「金剛なぁ、あいつ加賀やんとしょっちゅう喧嘩するからなぁ…」
ーーー
金剛「」チーン
ーーー
衣笠「つまり?」
提督「だからそれが気がかりなだけで嫌いとかじゃないんだよ、仲良くして欲しいだけ」
衣笠「うーん、微妙な返答だね」
提督「悪かったな」
衣笠「じゃあ!榛名さんは?」
249: 2015/10/29(木)00:44:33 ID:3fj
ーーー
金剛「え!?ワタシのターン終わりデスか!?」ガーン
榛名「え、えっと…榛名はえぇと…」アタフタ
ーーー
提督「榛名か?あいつ可愛いよな」
衣笠「おおおっ!可愛いいただきました!」
ーーー
加賀「」ピタ
赤城「」ピタ
金剛「榛名との扱いの差に絶望デース」
榛名「かっ、かわわわわ」プシュー
ーーー
衣笠「で!?どこらへんが可愛いの!?」ワクワク
提督「何だろうこう、守ってあげたくなるというか…」
衣笠「うんうん」
提督「褒めたら喜ぶし、寂しいとシュンってするし、そこら辺が可愛いよね」
衣笠「なるほど~」
ーーー
250: 2015/10/29(木)00:44:55 ID:3fj
加賀「ズルい女ですね」
赤城「彼女はあれが素だから怖いんです」
ーーー
衣笠「…でもそれってチワワ的なアレだよね」
提督「あぁー、それに近いな」
ーーー
金剛「…アチャー」ミケンオサエ
榛名「」
加賀「………」フッ
赤城「………」ホッ
ーーー
提督「何だろうなぁ、こう保護欲を擽られるようなそれだよね」
ーーー
榛名「榛名はそれでも大丈夫です」
金剛「顔が笑ってないネー」
ーーー
251: 2015/10/29(木)00:45:15 ID:3fj
衣笠「なら一航戦の二人はどうなの?練度も二人がツートップだし、何かあるんじゃないの?」
提督「そうさなぁ…」
衣笠「なら、加賀さんから!」
提督「加賀やんかぁ…あいつはな…」
ーーー
加賀「………」バックンバックン
ーーー
提督「加賀やんは普段、感情の起伏が超緩やかだろ?」
衣笠「確かにそうよねー」
提督「でもな?あいつすっごい可愛い時あるんだよ」
ーーー
252: 2015/10/29(木)00:45:42 ID:3fj
加賀「!!」キラキラ
赤城(多分提督はこういうのを言ってるんでしょうね)
ーーー
衣笠「へぇー、以外だなぁ」
衣笠「で?どの辺が可愛いの?」
提督「掻い摘んで話すけど…」
提督「まず、加賀やんはもんのすごい構ってちゃんなんだよそれでそれを遠まわしにせずにストレートで伝えてくるのそれがすっごい可愛いくて決して甘えた声とか表情とかはない普段の凛とした加賀やんなのにそこから発せられる要求が構ってだぜ?それはもうチート級だよ
それとな?まだあるんだ加賀やんの魅力はなんといってもーー」
衣笠「全然掻い摘んでない!」
提督「これからがいいとこなのに」
ーーー
金剛「ぐぬぬ」
加賀「気分が高揚します」ウットリ
赤城「加賀さん!焦げてしまいますよ!?」
ーーー
253: 2015/10/29(木)00:46:09 ID:3fj
衣笠「じゃあ、赤城さんは?」
提督「赤城か、あいつはな…」
ーーー
赤城「………」ドキドキ
ーーー
提督「普段は頼れる秘書艦なんだけどな?」
衣笠「なんだけど?」
提督「あいつ…すっごい可愛い時あるんだよ」
ーーー
赤城「かわっ!?」ビクン
加賀「…はぁ、提督」モジモジ
ーーー
衣笠「えっ?」
提督「どうした?」キョトン
衣笠「いや、加賀さんの時と同じだなぁって」
提督「そうだっけ?まぁ聞いてよ」
衣笠「掻い摘んでね?」
提督「あぁ、赤城はな…」
254: 2015/10/29(木)00:46:35 ID:3fj
提督「まず、赤城が何かを食べてるところを見るだろ?そしたら幸せそうな笑顔で食べてるんだよそれがたまらなく可愛くておはぎが好きなとことかもう堪らんよなあとたまに積極的になる時があってな普段感じさせない可愛さみたいなのを醸し出してるよな
それにこの前も一生懸命ハンバーグを作ってくれてすごい嬉しかっーー」
衣笠「以上!執務室からでした!」
提督「お、おい!何でーー」
プチュン
赤城「//////」プシュー
加賀(赤城さん、よかったわね)
金剛「………」チーン
榛名「………」チーン
金剛「……ハッ、気を失ってる場合ではありまセン!」
榛名「そ、そうでした!」
加賀「私達も仕上げにかかりましょう」
赤城「そうですね!」
255: 2015/10/29(木)00:47:11 ID:3fj
ヒトフタマルマル
ー執務室ー
コンコン
衣笠「あ、きたね!」ガチャ
提督「あぁ、さっき言ってたお昼ご飯か」
衣笠「そうだよ!」
提督「あれ?配膳台だけ?」
衣笠「うん、誰が作ったか教えられないからね」
提督「そ、そーなの?」
衣笠「うん、恥ずかしいんだって!」
提督「そうなんだー」ボウヨミ
衣笠「?」
提督「…どうした?」
衣笠「いや、なんでもないよ」
衣笠「じゃあ、お昼ご飯食べちゃう?」
提督「ああ、いただこうかな」
ーーー
256: 2015/10/29(木)00:47:37 ID:3fj
青葉「さぁ!モニターをご覧下さい!司令官の元に二チームの料理が届きました!」
赤城「ねぇ加賀さん…本当に大丈夫でしょうか?」
加賀「私達の提督よ、問題があると思って?」
赤城「そうですが…」
金剛「何やら向こうは雲行きが怪しそうデース」ニヤ
榛名「この勝負、いただきました!」ムン
ーーー
提督「ん?フードカバーがふたつあるな」
衣笠「そうなの!提督にお昼ご飯を作ったのは1人じゃないからね!」
提督「へ、へー…嬉しいなー」
衣笠「?」
衣笠「じゃあまずはこっちからねー」
衣笠(これ、どっちがどっちの料理なの?)
パカ
提督「…これは」
提督「カツ丼か」フム
衣笠「美味しそうだね!」
提督「うん、カツ丼好きだしね」
ーーー
257: 2015/10/29(木)00:48:04 ID:3fj
青葉「おーっと!最初の料理はカツ丼だー!」
金剛「ハーイ!前にテイトクがカツ丼好きって言ってましタ!」
榛名「これなら大丈夫です!」
ーーー
提督「じゃあいただこうかな」
提督(これは…どっちかな?)モグ
提督「………」モグモグ
衣笠「……どう?」
提督「…、…うん!美味しいな!」モグモグ
提督(これは、多分金剛達だな)
提督(トンカツの下拵えにおろしたニンニクを少し使ってる…赤城はともかく、加賀は俺の食べる料理にニンニクを絶対使わない)
提督(…俺が、ニンニク料理で胃がもたれる事を知ってるからな)
提督(そんなだから俺もニンニクの味に敏感になってる部分もある…まぁ下味位なら問題ないし、ニンニクが嫌いってわけじゃない)
提督(味も俺の好みに合わせてるし、美味しいのは間違いないな)
ーーー
258: 2015/10/29(木)00:48:25 ID:3fj
青葉「おぉー!美味しいいただきました!」
金剛「イエーイ!」
榛名「やりましたね!」
加賀「………」
加賀(提督が一瞬眉を潜めました)
加賀(あの反応…カツ丼の何処かの工程で大蒜を使いましたね)
加賀(提督は大蒜の刺激に敏感なんです)
加賀(そんな事も知らないで提督に料理を振舞おうなどと…)
加賀「……っ」ギリ
赤城「………」
赤城(さっきの提督…一瞬でしたが…)
赤城(本当はカツ丼苦手なんですかね…)
赤城(いえ…そんな事はない筈ですが)
赤城(…と言うか加賀さんがすごく怖い顔をしています)アセ
ーーー
259: 2015/10/29(木)00:48:50 ID:3fj
提督「…ふぅ」カンショク
衣笠「次の食べれそう?」
提督「おう、大丈夫」
衣笠「じゃあ今度はこっちー」
パカ
提督「…これは」
提督「肉じゃがに…ハンバーグ?」
ーーー
青葉「おーっと!これは変わった料理をだしましたねー!」
加賀「私達の得意な料理であり、提督が好きな料理のトップ2です」ドヤァ
金剛「ナン…ダト…」
榛名「…そんな」
青葉「さすがは正妻と言える把握能力!しかし肉じゃがの中にハンバーグが浸かっているのは異彩ですねー」
ーーー
260: 2015/10/29(木)00:49:10 ID:3fj
提督(ふむ、ハンバーグの焼き加減が絶妙だな)
提督(煮込みハンバーグと同じか…いや、汁気が多い分もう一つ手間をかけている)
提督(多分加賀が手ほどきを加えたんだろうが、形があの時のハンバーグと似てるな)
提督(隕石みたいな、歪な形…普通の人が見れば顔をしかめそうなものだが…)
提督(俺からすれば特別なハンバーグだ、赤城…頑張ったな)ウン
衣笠「なんかすごいね」
提督「確かにな」
衣笠「美味しい…のかな?」
提督「ん?美味しいさ」イタダキマース
衣笠「なんで分かるの?」
提督「なんででもさ」モグモグ
提督「うん、美味しいねぇ」
ーーー
261: 2015/10/29(木)00:49:34 ID:3fj
青葉「……なんか、もうこれーー」
金剛「皆まで言わないでくだサーイ」イラ
榛名「…いいなぁ」
加賀「やりました」
赤城「上々ね」
青葉「さて!司令官が二組の料理を完食しましたので…ジャッジをしていただきましょう!」
ー客席ー
鳳翔「二人共…そんな料理漫画風脳内解説をしなくても…」クス
鳳翔「加賀さん、成長しましたね」ニコ
ーーー
衣笠「それじゃあ決めてもらおうかな!」
提督「な、何を?」
衣笠「そりゃあどっちが美味しかったかに決まってるでしょー」
提督「…えー」
衣笠「さぁさぁ!どっちが美味しかった!?」
提督「……えーと」
ーーー
262: 2015/10/29(木)00:50:54 ID:3fj
青葉「どっちでしょうか」ドキドキ
金剛「………」チラ
加賀「………」チラ
金剛「………」フンッ
加賀「………」ムカ
赤城「………」ドキドキ
榛名「………」イイナァ
ーーー
提督「…どっちも、美味しかった」
提督「じゃあ、だめ?」
衣笠「……へっ?」キョトン
提督「いやさ、せっかく作ってくれたのに、優劣なんてつけれないって」
提督「重ねて言うけど、どっちも本当に美味しかったしね」
衣笠「な、なるほど」
ーーー
263: 2015/10/29(木)00:51:13 ID:3fj
青葉「なっ、なんとぉー!」
青葉「一回戦目は…ドローです!」
加賀「そんな…」
金剛「ドロー、ですカ」ホッ
赤城「………」
加賀「…納得できません」
赤城「加賀さん」
加賀「なんですか?」
赤城「私達の、提督なのでしょう?」ニコ
加賀「………」
加賀「そうですね」
長門「…提督、ずるいな」クス
264: 2015/10/29(木)00:51:40 ID:3fj
ヒトサンマルマル
青葉「それでは二回戦目をはじめます!」
青葉「第二回戦の勝負はー?」
『アイラブ提督をどこまで知ってる!?ストーカーギリギリサドンデスクイズ対決!』
青葉「…これ、誰が考えてるんですかね」
赤城「知りませんよそんなの」
青葉「名前はともかくルール説明です!」
青葉「先攻後攻を決めてもらって、あとは青葉の出すクイズに答えていただきます!」
青葉「交互に答えていって不正解が出たところで終了!不正解者のチームが負け、と言うものです!」
青葉「補足として相手にパスが各自1回、相方にパスが各自1回、シンキングタイムは毎10秒とさせていただきます!」
265: 2015/10/29(木)00:52:02 ID:3fj
青葉「あ!あとですね!」
青葉「一回戦目が終わったあと、衣笠さんが司令官に事情を説明し許可をいただきました!」
キョカトルノオソーイ
青葉「私もそう思います!」
青葉「それで!今回の対決からは、執務室からの中継で司令官もご覧になりますので!」
提督「はーい、俺に内緒でこんなもの作った無作法者共、存分に楽しんでくれたまえよー」
青葉「は、ははっ」ニガワライ
加賀「…私も知りませんでした」シラ
赤城「あっ!加賀さんだけずるいですよ!?」
金剛「私は建設計画に直接加担してますから…バレたらヤバいネー」ボソ
提督「金剛聞こえたからな」
金剛「OMG!」
266: 2015/10/29(木)00:52:21 ID:3fj
青葉「それでは開始しましょう!」
青葉「加賀さん、金剛さん!前へ!」サッ
加賀「なんですか?殴り合いなら歓迎です」
金剛「ハァン?殴り合いは戦艦の十八番デスガ?」
加賀「は?」イッコウセンニラミ
金剛「あ?」ギロ
青葉「お、落ち着いて下さい!」
青葉「ただ、順番を決めるだけですから!」
加賀「そうですか」
金剛「つまらないネー」
青葉「まぁまぁ、それではジャンケンして下さい!」
青葉「はい!最初はグー」
青葉「ジャンケン…」
ポン!
267: 2015/10/29(木)00:52:44 ID:3fj
加賀「………」チョキ
金剛「………」グー
青葉「金剛さんの勝ちですね!」
金剛「ヘェーイ、ワタシの勝ちデース」ヘラヘラ
加賀「……くっ」
金剛「ヘェーイヘェーイ、弱いネー」オラオラ
加賀「ジャンケンに勝った位で…」ワナワナ
金剛「勝ちは勝ちネー!」
加賀「……っ」
金剛「ヘヘェーイ!何か言ってみるデース」アオリアオリ
加賀「…な、何が…ジャンケン位で…」プルプル
金剛「泣くんデスカー?ねぇねぇ泣いちゃうノー?」ニンマリ
加賀「……てい、とく」ジワァ
268: 2015/10/29(木)00:53:46 ID:3fj
扉バァン!!
加賀「!!」ビク
金剛「why!?」
提督「………」オニハンニャフェイス
赤城「提督…執務室にいたのでは?」
榛名「というか…あの顔」ガクガク
提督「………」スタスタ
金剛「ア、アァ…」
提督「…オイ、コンゴウ」
金剛「テ、テイトク…その…」
提督「…カガヤンヲナカセタナ」
金剛「ご、ごめんナサイ…マジで」ガタガタ
提督「…ツギハナイカラナ」クル
金剛「は、ハイ」ヘタリ
提督「………」スタスタ
269: 2015/10/29(木)00:54:08 ID:3fj
加賀「…提督」
提督「………」
加賀「…ごめんなさい、お手を煩わせてしまいました」
提督「…大丈夫か?」ニコ
加賀「……っ」ギュウ
提督「よしよし」
加賀「…提督」
提督「ん?」
加賀「…何でもありません」ギュウゥ
提督「そっか」ナデナデ
加賀「……やり、ました」グスッ
提督「そうやね」ナデリコ
サ、ミンナミテルカラ
イヤデス
…ハイハイ
榛名「」ポカーン
青葉「」ポカーン
金剛「」チーン
ソノタオオゼイ「」ポカーン
赤城「………」
270: 2015/10/29(木)00:54:39 ID:3fj
ヒトヨンマルマル
青葉「さ、さぁ!気を取り直して続きと行きましょうか!」
加賀「鎧袖一触よ」キラキラ
赤城「………」
金剛「………」
榛名「………」
青葉「あ、あれ?」
青葉「どうしたんですか皆さん!?」アセアセ
金剛「だってサー」
青葉「はい!金剛さん何でしょう?」
金剛「あんなの見せられたら最早勝負が意味を成さないデス」
榛名「もう、私達の取り尽く島が無いように感じてしまいました」シュン
赤城「………」
青葉「そんなぁ!?」
271: 2015/10/29(木)00:55:12 ID:3fj
金剛「元からデキレースみたいな物だったんデス、もう不戦敗でいいカラーー」
青葉「あ!そういえばさっき司令官がですね」スッ
金剛「………」
青葉「進行を止めてすまないと言って、こんな物を青葉に手渡しました」ピラッ
つ『間宮年間フリーパス』×2
赤城「!!」ガタ
金剛「oh」
榛名「なぁ!?」
加賀「………」キラキラ
青葉「おー、皆さん目の色が変わりましたねぇ」ニヤ
青葉「皆さん?続き…やりますか?」
四人「やります」
青葉「はい!では勝利したお二人にはこれを差し上げます!勝負は続行といきましょう!」
ーーー
272: 2015/10/29(木)00:55:38 ID:3fj
青葉「順番が整いましたので勝負開始です!」
青葉「ではでは!『アイラブ提督をどこまで知ってる!?ストーカーギリギリサドンデスクイズ対決!』開始ぃ!!」
ゴワァァアン!!
ー物陰ー
長門「あの大きな銅鑼はどの位の鋼材を使ったんだ?」ハテ
ーーー
青葉「あ、そういえばーー」ピッ
提督「はーい」モニターウツリ
青葉「司令官も準備OKですかー?」
提督「おう…?準備って…ここで観戦してればいいんじゃないの?」
青葉「まぁ…そうなんですけどね」ニヤ
提督「?」
青葉「それでは先攻の金剛さんから!」
金剛「かかってこいネー」フンス
273: 2015/10/29(木)00:56:14 ID:3fj
デデン!
問1
提督が今一番気に入っている靴の色は?
金剛「…楽勝!赤デース!」
ピンポン
金剛「イエース!」グッ
青葉「流石に簡単過ぎましたか!ではどんどん行きましょう!」
青葉「次は加賀さんですね!」
加賀「鎧袖一触よ」ムン
問2
提督が最近新しく変えた歯ブラシの柄は何色?
加賀「…青よ」
ピンポン
加賀「やりました」
問3
提督が昨日履いていたパンツの色は?
榛名「あ、黒ですっ!」カァ
ピンポン
提督「何で知ってんの!?」
問4
提督が最近気にしているのは?
赤城「鼻毛の伸びの速さです」
ピンポン
提督「」
274: 2015/10/29(木)00:56:36 ID:3fj
問5
提督がお風呂で歌う十八番は?
金剛「…加賀岬デス」チッ
ピンポン
提督「バレてる!?」
問6
提督の好みのタイプは?
加賀「物静かで髪を横に結っている女性です」
ピンポン?
金剛「今のはどうなんデスカ!?」
青葉「…はい、それも書いてあるんです」
榛名「…も?」
青葉「はい、独自の調査によるものなので信憑性は微妙なんですが…」
青葉「司令官の好みは…」
275: 2015/10/29(木)00:57:03 ID:3fj
良く食べる女性
料理が上手な女性
サイドテールの女性
黒髪ロングの女性
弓道着の女性
赤い女性
青い女性
烈風な女性
青葉「てなってます」
金剛「特定余裕じゃないデスか!」
青葉「まぁ、いつもの司令官を調査したからですねぇ」
金剛「…てことは、テイトクに直接聞いたわけではないんデスね?」
青葉「そうですが…」
金剛「なら大丈夫デス!心の内は違う可能性は充分デース!」
提督「いや概ね合ってるぞ」
金剛「……デース」
榛名(く、黒髪ロング…)ドキドキ
加賀「やりました」キラキラ
赤城「………」グッ
長門「烈風な女性てなんだ?」
276: 2015/10/29(木)00:57:27 ID:3fj
問7
提督の通り名は?
榛名「確か…宿毛の空母馬鹿…だったかと」
ピンポン
提督「え?そうなの?」ハツミミ
赤城「…有名ですよ」
問8
提督が好きなおやつは?
赤城「和菓子…とくに破れ饅頭とおはぎです」
ピンポン
提督「赤城なら知ってるだろ」
問9
提督のパンツは全部で何枚?
金剛「ボクサーが26枚とブリーフが1枚デス」
ピンポン
提督「だから何で知ってんだよ!」
277: 2015/10/29(木)00:58:04 ID:3fj
問10
提督のお風呂で最初に洗う場所は?
加賀「左腕です」
ピンポン
提督「まぁ、そうだけど」
問11
提督がトイレに入っている時は?
榛名「ズボンとパンツは全部脱ぎます」
ピンポン
提督「……えー」ヒキ
問12
提督のお気に入りのパンツは?
赤城「迷彩柄に烈風のワンポイントが入ったボクサーです」
ピンポン
提督「お前ら何で俺のパンツ事情に詳しいの!?てかパンツネタ多くね!?」
青葉「さぁ、三周しましたが皆さん余裕ですね!」
青葉「司令官?これまで観戦してどうでしょう?」
提督「う、うん…大丈夫なんじゃないかな」
ーーー
ーー
ー
278: 2015/10/29(木)00:58:41 ID:3fj
問97
提督のピーーのピーーは?
金剛「ピーーはピーーデス」
ピンポン
提督「」
問98
提督がピーーの時ピーーなのは?
加賀「ピーーです」
ピンポン
提督「」
問99
提督はピーーのピーー?
榛名「ピーーがピーーです」
ピンポン
提督「」
青葉「す、すごいと言うか青葉も含め皆さん軽く引いてしまう程ですが…」
提督「」
青葉「司令官はとっくに轟沈しています…」
青葉「さて、残り一問になりました!ここで赤城さんが不正解なら金剛型の勝利です!」
赤城「緊張しますね」
加賀「赤城さんなら大丈夫です」
279: 2015/10/29(木)00:59:01 ID:3fj
金剛(間違えろ間違えろ間違えろ間違えろ間違えろ間違えろ間違えろ間違えろ間違えろ)
青葉「では!ラストクエスチョン!」
デデン!
問100
提督が一番好きな艦娘は?
金剛「エッ!?」
榛名「……っ」
加賀「………」
赤城「………」
赤城「……それはーーー」
281: 2015/11/01(日)21:26:23 ID:1d6
ちょっと再開します
283: 2015/11/01(日)21:27:53 ID:1d6
ヒトゴーマルマル
青葉「さて!クイズもドローに終わって最後の勝負!」
『提督を見つけて想いを伝えろ!ファイナル鬼ごっこ!』
青葉「本当にこれ…企画したの誰なんですかね」ウラガエシ
考案者:明石
青葉「………」シラ-
青葉「…ではルール説明をしますねー」
青葉「提督にはこれから鎮守府内を逃走していただきます!」
青葉「四人はスタートと同時に提督を探して下さい!」
青葉「で!見事提督を発見したチームが勝利、という訳です!」
青葉「あと、艤装及び艦載機の使用は禁止とします!」
加賀「…チッ」
金剛「…チッ」
青葉「一部の方々から不満が漏れていますね…」
284: 2015/11/01(日)21:28:11 ID:1d6
赤城「提督は見つけるだけでいいのですか?」
青葉「あ、はい!そうですが?」
赤城「いえ、大丈夫です」
青葉「…想いを伝えるかどうかは本人次第ってことですよ」ボソ
赤城「っ」ピク
榛名「榛名!頑張ります!」フンス
青葉「司令官!準備はいいですか!?」
提督「あ、あぁ…大丈夫だけど…」
青葉「では今から5分待ちますので適当に逃げて下さい!」
提督「逃げるったってなぁ…まぁ分かったよ」スタタ バタン
ーーー
ーー
ー
285: 2015/11/01(日)21:28:34 ID:1d6
ー5分後ー
青葉「それでは5分経ちましたのでスタートします!」
ヨーイ…
加賀「………」ジリ
金剛「………」チラ
榛名「………」ムン
赤城「………」フゥー
パァン!!
加賀「いきます」タッ
金剛「………」スッ
加賀「あっ」アシヒッカカリ
ステーン!
金剛「さっきの仕返しデース」スタタタタ
加賀「…くっ」オキアガリ
赤城「加賀さん、大丈夫ですか?」
加賀「大丈夫です」スク
榛名「あの、金剛お姉様が…」
榛名「…失礼な真似を、すいません」
加賀「…黙りなさい」ギロ
赤城「榛名さんは悪くないですよ」マァマァ
286: 2015/11/01(日)21:28:55 ID:1d6
加賀「…青葉さん」
青葉「はい!なんですか?」
加賀「妨害は、許可されていて?」
青葉「んー、まぁあまり過剰なのでなければ…」
加賀「先程のは、どうなのかしら」
青葉「あまり良しとは言えませんが、ギリギリということで」
赤城「成程」
加賀「分かりました」
加賀「赤城さん、行きましょう」ゴゴゴ…
赤城「はい」スタタ
榛名「………」
ーーー
ーー
ー
287: 2015/11/01(日)21:29:52 ID:1d6
ー執務室ー
ガチャ
金剛「とりあえず最初はここデース」ヒョコ
金剛「灯台もと暗しとはこの事ネー」
金剛「ソシテー」スゥ
金剛「テェートクゥー、見つけたデース!」
…シーーン
金剛「ウーン、違いましたカ」
ゴソゴソ、ガチッ
金剛「…?」
金剛「………」ドアガチャ
ガチャガチャ
ガチャガチャ
金剛「…マサカ」タラ
288: 2015/11/01(日)21:30:25 ID:1d6
加賀「…馬鹿な戦艦ね」ドアゴシ
金剛「…早く開けるデス」
加賀「嫌に決まってるでしょう」
赤城「当然の報いですね」
金剛「貴様ラ…」
加賀「勝負が終わるまでそこにいることね」
赤城「面倒臭い相手が1人減りましたね」
金剛「…後悔させてやるデス」ジャキン
赤城「加賀さん!離れて!」
加賀「っ!」サッ
CABOOOOM!!!!
パラパラ…
赤城「…扉、治したばかりなのに」ギロ
加賀「艤装の使用は禁止の筈ですが」ギロ
金剛「閉じ込めた奴に言われたくありまセン」
加賀「先に仕掛けたのは貴女ではなくて?」
金剛「何の事でショウ?」ニヤ
加賀「…汚い女」イッコウセンニラミ
赤城「流石に見逃せませんね」イッコウセンニラミ
289: 2015/11/01(日)21:30:46 ID:1d6
金剛「フン、力でテイトクの隣を独占している貴様ラに言われたくないデス」
加賀「なら力で奪い返して見たらどう?戦艦なんでしょう、貴女」
赤城「そういう思考だからダメなんですよ」
金剛「…ゴチャゴチャと御託ばかり」ジャキン!
金剛「並べてんじゃネーデス!!」ドッゴォォン!
パラパラ…モクモク
金剛「模擬弾デスが、気を失う位はしたでショウ…サテ」クルッ
ブゥーーン!!
金剛「…チッ!」ガチャ!
パラララ!
金剛「…グッ」ヒダン
ブゥーン!!
金剛「次ッ!?」
ドゴォォン!!
金剛「グウッ!」ヒダン
290: 2015/11/01(日)21:31:04 ID:1d6
加賀「甘いわ、ノーコン戦艦」ギソウテンカイ
赤城「舐めて貰っては困ります」ギソウテンカイ
金剛「………」
金剛(やはりツートップ相手は部が悪いデスね)チラ
金剛(榛名ハ…いませんカ…)
加賀「…貴女は危険だわ」ユミカマエ
赤城「昔の貴女を見てる様です」ユミカマエ
金剛「昔の…ワタシ…」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
291: 2015/11/01(日)21:31:28 ID:1d6
ー2年前ー
金剛「…は?」ギロ
提督A「お前の素行は目に余るものがあるんだよ!」
提督A「独断先行、対上司暴言、他艦娘への暴力…挙げだしたらキリがない!」ドン!!
金剛「ソレは貴方デショウ?元帥の息子だからって身勝手過ぎマス」
提督A「うるさい!艦隊は個人プレーじゃない!貴様が艦隊にいると輪が乱れるんだよ」
提督A「だから演習も勝てないんだ!」
金剛「負ける度に暴力振るわれタラ、士気だって上がりマセンよ」
金剛「それニ、ココで一番練度が高いのはワタシです、それなのに…」
提督A「力の強さは、免罪符にならねぇんだよ!大和型より弱いくせに偉そうにするな!」
金剛「…フゥン」
提督A「親父は金剛型を使いこなせないと大和型は無理だと言ってる!お前のせいで俺には大和型が来ないんだよ!」バン!
金剛「………」
提督A「…今度下士官の鎮守府と演習だ、格下相手に負けたらどうなるか分かってるよな?」
提督A「以上だ、下がれ」
金剛「……チッ」バタン!!
提督A「………」
提督A「あんなの轟沈すりゃあいいんだよ!!」ドカッ
トビラゴシ
金剛「聞こえてんダヨ、能無しガ」ペッ
ーーー
ーー
ー
292: 2015/11/01(日)21:32:41 ID:1d6
ー演習の日ー
金剛「向こうのアレが演習相手デスか」
提督「よし、烈風の配備は万端だな」ドヤ
赤城「何でスロット全てが烈風なんですか!?」
飛龍「あ、私は1スロだけだ」
蒼龍「私もー」
翔鶴「あら、私もです」ニコ
瑞鶴「ちょっと提督さん!?」←スロットカラッポ
加賀「私は烈風改があります」キラキラ
提督「うんうん…あ、ずいずいの忘れてた」
提督「はいこれ」スッ
瑞鶴「全部烈風!?」
赤城「なんで加賀さんだけ烈風改なんですか!?」
翔鶴「ずるいですよ!前も加賀さんだったじゃないですか!」ムー
飛龍「私は友永隊がいいな…」
蒼龍「今度はじゃんけんって言ったのにー!」ムキー
瑞鶴「ふてくされるぞー!」ムキー
提督「まぁまぁ」ドウドウ
カガサンダケヒイキスルナー
ゼンインヲアイセヨー
ゼンインスキダゾ?
ス、スキ!?//////
293: 2015/11/01(日)21:33:11 ID:1d6
金剛「艦隊が全員空母デスか」
加賀「貴女がそちらの旗艦なのね」
金剛「…舐めてマス」イラ
赤城「はい?」
金剛「舐めてるって言ってんダヨ!!」
瑞鶴「おお、こわ」
金剛「オマケに他所の鎮守府に出向いているのにイチャイチャと」イライラ
飛龍「…羨ましいのかな?」ボソ
蒼龍「ちょっと…聞こえちゃうよ」ボソ
金剛「バッチリ聞こえてるネ!!」
翔鶴「柄の悪い戦艦ですねぇ」ニコ
金剛「ドイツもコイツも……ブッ殺シテやりマス」ジャキン
提督A「上官相手に舐めやがって!負けるんじゃねぇぞ!!」
ーーー
ーー
ー
294: 2015/11/01(日)21:33:42 ID:1d6
金剛「なっ…」ゴウチンハンテイ
その他艦娘「………」ボロボロ
金剛「つ、強い」
金剛(何故…空母のみの編成でコンナ戦い方が…)
金剛(航空戦は圧倒的物量で制空権を取ラレ…)
金剛(後の砲撃戦…マルデ最初から決まっていたかの様な個々の洗練された動き…)
金剛(相手は無傷…コッチは満身創痍)
金剛(練度だってそんな差があったワケじゃないノニ)
金剛(一体ナニが…)
加賀「流石提督です、素晴らしい作戦指揮でした」
飛龍「空母使わせたら提督が宇宙一だよ!」
提督「褒めてもナデナデしかしないぞー」
瑞鶴「ち、ちょっと!」ナデラレ
蒼龍「私もー」クイクイ
金剛(ナルホド…フザケてる様に見えて指揮能力はピカイチなんデスね)
金剛(ウチの能無しと大違いデス)
295: 2015/11/01(日)21:35:48 ID:1d6
提督A「………チッ」
提督A「……なんてザマだ!!」ドカッ
金剛「あうッ!」ドサッ
提督A「あんな舐めた編成に負けやがって!?俺の立場はどうなる!えぇ!?」ドカッドカッ
金剛「…グッ、ハァッ」ケラレ
金剛(演習でやられて…力が入りマセン…)
提督A「お前が!弱いから!負けたんだ!」ガスガス
テイトク!アイテノテイトクガ!
ナンカアッタノ?
金剛「ゲホッ…や、やめる…デス」ボロボロ
提督A「あぁ!?何時もの態度はどこいったよ!?えぇ!?」ドカドカ
金剛「…演習、見てなかったん、デスカ?」
提督A「それがどうした!」
金剛「だったラ、分かった筈デス…何で負けたか、なんて」
提督A「俺のせいだと言いたいのか?」ワナワナ
金剛「…他に、何があるんデスか?」ペッ
提督A「俺の指揮は完璧なんだよ!それを遂行できないお前が悪いんだよ!!」
提督A「ポンコツ戦艦のお前がなぁ!!」グワッ
金剛「ッ!」カガミ
ガシ
296: 2015/11/01(日)21:36:52 ID:1d6
提督A「……あぁ?」ツカマレ
提督A「……何だお前」クル
大和「………」ツカミ
提督A「…おぉ!大和型だ!遂に来たか!」
大和「…はい?」テハナシ
提督A「親父にずっと催促していたかいがあったぜ!」
大和「……提督?」
提督A「なんだ!?」
大和「いえ、貴方ではありません」シラ
提督A「……は?」
大和「私の提督は後にも先にもこの方だけですので」スッ
提督「いやぁ部下が失礼を」ペコ
提督A「…あ?」ギロ
提督「次は第二艦隊の演習をーと思ったんですが何やら揉めている様でしたので」ニコ
金剛「………」
297: 2015/11/01(日)21:37:48 ID:1d6
提督A「……この大和は、貴様のか?」ギロ
提督「…えぇ、そうですが」
提督A「何故貴様が持っている?」
提督「まぁ、色々ありまして」ハハハ
提督A「…そうか」ズイ
提督「?」
提督A「貴様に提案だ」
提督「なんでしょう」
提督A「貴様の大和をこちらに配属してもらおう」
提督「………」
提督A「勿論タダとは言わない」ガッ
金剛「い、痛いデス!」グイ
提督A「こいつとトレードだ、金剛型とじゃ釣り合わないだろうが、練度はそこの大和より高いからな」
提督「………」
提督A「貴様の艦隊の金剛型はこいつ以外配属しているんだろ?だったら丁度いいじゃないか」
提督「………」
提督A「何か言ったらどうなんだ?」
298: 2015/11/01(日)21:38:10 ID:1d6
提督「…とりあえず」
提督A「あぁ?」
提督「その手を離してはどうでしょう」
提督A「…は?」ギロ
提督「金剛が痛がっているではないですか」
提督A「いいんだよ!こんな使えない奴!」
提督「…使えない?」ピク
提督A「そうだ!こいつは貴様の様な舐めた編成相手にもろくすっぽ勝てない無能戦艦なんだよ!」ガッ
提督「………」
金剛「……ッ」ドサ
加賀「頭にきました」
赤城「許せません」
提督「落ち着いて。赤城、加賀やん」
赤城「ですが!」
提督「俺に任せて」
加賀「しかし提督ーーっ!」ビク
提督「………」
299: 2015/11/01(日)21:41:33 ID:1d6
提督「……おい」
提督A「あぁん?」ギロ
提督「………」ドカッ
提督A「ぐはッ!!」ドサ
提督「………」チャキ
提督A「何だーーーッッ!!」
金剛「!」
提督A「なっ!何をしている!?」
提督「………」ゲキテツオコシ
提督A「や、やめろ!!」
金剛「………」
提督A「き、貴様ァ!!」
提督「氏ね」チャキ
提督A「やめろぉぉぉ!!」
300: 2015/11/01(日)21:42:28 ID:1d6
赤城「駄目です!!」ギュウ
加賀「提督!」ギュウ
提督「………」スッ
提督A「………」ヘナヘナ ペタン
提督A「ぁ…あぁあ…」オモラシ
大和「提督、これは一旦預からせていただきますね?」ジュウトリアゲ
提督「……あぁ」
金剛「………」
加賀「………」ギュウゥ
赤城「やめて下さい!」ギュウゥ
提督「二人共、もう大丈夫だから」ポンポン
加賀「……よかったです」ハナレ
赤城「はぁぁ」ヘタリ
提督「…さて」スタスタ
金剛「……っ」
提督「えーと、大丈夫かな?」
金剛「…ハイ」
提督「うん、よかった」ニコ
金剛「ッ!」プイ
301: 2015/11/01(日)21:43:27 ID:1d6
提督「…とりあえずこいつを大本営に引き渡そう、証拠は沢山ある筈だからね」
提督A「ふ、ふざけやがって。貴様らどうなるか…」
提督「………」ギロ
提督A「あばばばば」
提督「…お前は黙ってろ」テイトクニラミ
提督A「……あふぅ」キゼツ
提督「…てなわけだから」ニコ
赤城「手配しておきます」
提督「よし、なら事態が収まるまでここで待機してようか」
加賀「了解しました」
提督「金剛?すぐ憲兵さん達が来ると思うから、みんな連れて今の内にバケツ被っておいで」
提督「これから忙しくなると思うよ」ニコ
金剛「は、ハイ」カァ
加賀「!」ムッ
加賀「提督」ギュウ
提督「…加賀やん?どうしたの?」
加賀「なんでもありません」ギュウ
提督「……?」
ーーー
ーー
ー
302: 2015/11/01(日)21:45:20 ID:1d6
ー色々あってー
提督「では、よろしくお願いしますね」
憲兵「はい、ご報告感謝します」
提督「いえいえ」
憲兵「一連の出来事は大本営に通達しておきますので、後はお任せを」
提督「了解、こっちの事は任せておいて」
憲兵「重ね重ね感謝します、では失礼!」バタン
提督「珍しく礼儀正しい憲兵さんだったね」
提督「…てなわけで」クル
金剛「………」
提督「今回の事件で一番の被害者だった君は、特別に他鎮守府への異動が認められたんだけど」
金剛「………」
提督「もしよかったら、俺の同期で超絶ホワイトな鎮守府があるから、こそで良ければ紹介するけど…」
金剛「……嫌デス」
提督「心配しなくて大丈夫だよ、あいつの所は本当にホワイーーおぅ?」
303: 2015/11/01(日)21:48:57 ID:1d6
金剛「………」ギュゥ
提督「……んー」ポリポリ
金剛「……アナタのトコロがいいデス」
提督「…でもほら、ウチは見ての通り空母メインだからさ」
提督「大和ですら、第二艦隊なんだよ?」
金剛「…それでもいいデス」ギュウ
提督「…もっと活躍できる鎮守府の方がいいんじゃない?」
金剛「……やデス、なら解体して下サイ」
提督「本当にいいの?」
金剛「……しつこいデス」ギュウ
提督「そっか」
提督「………」フゥ
304: 2015/11/01(日)21:50:51 ID:1d6
提督「…そういえば」
提督「…ウチには金剛、いないんだよなぁ」
提督「…比叡や榛名、メガn霧島も会いたがってるんだよなぁ」
金剛「!…なら」ウル
提督「…ようこそ宿毛へ、てか?」ニコ
金剛「………!!」ギュウゥ ポロポロ
提督「うん、辛かったね」ナデナデ
金剛「………」ギュウ
提督「もう、大丈夫」ナデナデ
金剛「……ハイ」ギュウ
305: 2015/11/01(日)21:51:18 ID:1d6
金剛「……テイトク?」ウワメ
提督「はいよ」
金剛「……ッ」ゴクッ
提督「……?」
金剛「…バ、バーニング」
金剛「…ラァブ、デース」カァ
提督「………」
金剛「……あぅ」カァ
提督「…ありがと」ニコ
金剛「……ハイ///」ギュウゥ
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
306: 2015/11/01(日)21:51:38 ID:1d6
金剛「………」
加賀「…動きが止まりましたね」
赤城「どうしたんでしょうか」
金剛「………」
金剛「…ワタシは」
金剛「…本当ハ、分かっていたんデス」
金剛「あの時カラ…」スッ
金剛「…テイトクの一番は、アナタ達デシタ」ギソウカイジョ
金剛「………」
金剛「……デモ、それでもワタシは…」
金剛「…テイトクが好きデス」
加賀「………」
赤城「………」
307: 2015/11/01(日)21:51:58 ID:1d6
金剛「…だから、負けマセン」
金剛「モット強くなって」
金剛「…あの人の一番頼レル存在に」
金剛「なってみせマス」
金剛「それが、あの人に拾って貰っタ」
金剛「恩返しに、なりますカラ」
金剛「…今回は譲りマス」クル
スタスタスタ
308: 2015/11/01(日)22:01:26 ID:1d6
加賀「…それでも譲れません」
赤城「いやいや!何いい話で終わらそうとしてるんですか!?」
赤城「執務室、廃墟みたいになってますよ!?」
加賀「…あの戦艦が悪いです」メソラシ
赤城「……はぁ」タメイキ
加賀「…赤城さんの烈風も、急降下爆撃していました」
赤城「………」ギク
加賀「…後で一緒に謝りましょう」
赤城「…そうですね」
309: 2015/11/01(日)22:07:52 ID:1d6
ヒトロクマルマル
ー艦娘寮・中庭ー
スタスタスタ…
ピタ
提督「榛名、か」
榛名「………」
提督「いるんだろ?出ておいで」
榛名「…榛名です」
提督「見つかってしまったね」
榛名「…はい」
提督「……?」
提督「どうした?勝ったのに元気がないように見えるけど」
榛名「……榛名は」
提督「うん」
榛名「……えっと」
提督「………」
榛名「…は、榛名は」
提督「落ち着いて?ゆっくりでいいから」ナデ
310: 2015/11/01(日)22:08:07 ID:1d6
榛名「榛名…やっぱり」ウルウル
提督「うん」
榛名「提督を独占なんて、できません」ウル
提督「なんでそう思ったの?」ナデ
榛名「それはーー」
ーーー
ーー
ー
311: 2015/11/01(日)22:08:31 ID:1d6
ー倉庫前ー
提督「………」スタスタ
ーーー
ーー
ー
榛名『…提督の事を想っている方は、沢山います』
榛名『そして赤城さんと加賀さん、他の空母の方々が提督に良くしてもらっています』
榛名『…他の鎮守府でも』
榛名『戦艦が好きな提督がいたり、駆逐艦が好きな提督がいたりするでしょう』
榛名『それは好みだから、仕方がありません』
榛名『でも、提督は空母以外の私達を蔑ろにしたりはしません』
榛名『皆に優しくて、皆を守ってくれる』
榛名『そんな提督だから、榛名はお慕いしているんです』
312: 2015/11/01(日)22:09:19 ID:1d6
榛名『…でも』
榛名『もし、榛名が提督を独占してしまったら』
榛名『提督は榛名を嫌いになるかもしれません』
提督『そんなことはーー』
榛名『提督だけではありません』
榛名『空母の方々は皆、納得しないでしょう』
313: 2015/11/01(日)22:09:46 ID:1d6
榛名『…赤城さんや加賀さんは』
榛名『ちょっと提督を独り占めしてるとは思いますが』
榛名『それは、提督も空母が好きなので』
榛名『……両想い、ですから』
榛名『だからみんな許せているんだと思います』
榛名『提督の、子供みたいに烈風と…空母が大好きなところ』
榛名『そして、この鎮守府の最大戦力が空母であること』
榛名『これは古参の艦娘でなくても知っている事です』
榛名『そして、そんな鎮守府の方針に誰一人嫌悪感を抱いていません』
榛名『他の鎮守府へ異動希望者がいないことが』
榛名『何よりの証明です』
榛名『金剛お姉様も加賀さんといがみ合っていますが』
榛名『それ以上に、提督の事が大好きです』
榛名『…榛名も、皆もそうです』
314: 2015/11/01(日)22:10:30 ID:1d6
榛名『…だから、榛名は今の関係を、皆のバランスを崩したくありません』
榛名『その為に榛名は……』
榛名『榛名はっ…』ウルウル
提督『…身を、引くと?』
榛名『…は、はい』ポロポロ
榛名『いけません、こんな事では…』グシ
榛名『提督に、ご迷惑を…』グシュ
提督『榛名』
榛名『…はい』
提督『…こんな提督の元で、ごめんね』
榛名『!!』
榛名『そ、そんな!榛名は!』
提督『うん、榛名はいい娘だからね』
提督『我慢、させてたね』
榛名『我慢だなんて!』
提督『…だからってわけじゃないけど』
315: 2015/11/01(日)22:10:55 ID:1d6
榛名『………?』
提督『もう少し、自分を出してもいいんじゃないかなって』
榛名『自分を…出す…ですか?』
提督『そう、嫌なものは嫌。ああして欲しいこうして欲しい、とか』
榛名『………』
提督『分かりやすく言えば…』
提督『ちょっとだけ、悪い子になってもいいってことだよ』
榛名『悪い子…』
提督『うん、我侭とも言うのかな?』
榛名『榛名は…我侭になってもいいんですか?』
提督『まぁ、度が過ぎると困っちゃうけどね』ハハハ
316: 2015/11/01(日)22:11:14 ID:1d6
榛名『…では』
提督『うん』
榛名『今から、榛名はちょっとだけ我侭になってもいいでしょうか?』
提督『うん、いいんじゃないかな』
榛名『では、提督』
榛名『目を、瞑って下さい』
提督『ん、こうかな?』ツムリ
榛名『は、榛名が良いと言うまで開けないで下さい』
提督『(…ビンタでもされるのかな)』
提督『(まぁ、それでスッキリするんならーー)』
317: 2015/11/01(日)22:11:42 ID:1d6
チュ
318: 2015/11/01(日)22:12:13 ID:1d6
提督『……え?』
榛名『…もう、いいですよ』
提督『……榛名』パチ
榛名『…は、榛名は』
榛名『ちょっとだけ悪い子になりました』カァ
榛名『それと…私は、提督を見つけていません』///
榛名『他のところを、探します』///
タタタッ、クル
榛名『提督』
提督『ん?』
榛名『榛名は、大丈夫です!』ニコ
提督『そりゃよかった』ニッ
榛名『はい!』
タタタッ
ーーー
ーー
ー
319: 2015/11/01(日)22:13:03 ID:1d6
提督「…赤城は、カウントするのかな」ツイ
ガサ
提督「…ん?」
??「…提督」ヒョコ
提督「加賀やんか」
加賀「そうです」
提督「うん、よく見つけたね」
加賀「…頑張りました」スタタ
加賀「………」ミアゲ
提督「はいはい、おいで」
加賀「…はい」ギュウ
提督「加賀やんは甘えん坊だね」ナデナデ
加賀「………」ギュウ
加賀「…一航戦が甘えん坊では、いけませんか?」
提督「加賀やんは加賀やんだよ、一航戦の肩書きなんて関係ないさ」ナデナデ
加賀「…そうですか」ギュウ
提督「…それに」スッ
加賀「……?」
320: 2015/11/01(日)22:14:50 ID:1d6
提督「…あんな事があったからなぁ」
加賀「……もういいんです」
加賀「あの時のおかげで、私は提督に出会えたのですから」
提督「…でも、辛かったろう」
加賀「…今でも鮮明に覚えています」
加賀「あれはーー」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
321: 2015/11/01(日)22:15:55 ID:1d6
今日はここまでですー
次回:提督「赤城のヤキモチ」【その4】
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります