1: 2010/09/27(月) 21:36:50.28 ID:9M4coNecO
みつば「……ふたばぁ……ごめんね」
4: 2010/09/27(月) 21:42:58.41 ID:9M4coNecO
みつば「……」
ふたば「みっちゃん、どうしたの?朝ご飯食べないっスか?」
みつば「ん…ちょっと食欲ない」
ひとは「ダメだよきちんと食べないと…たくさん食べて太るのが仕事なんだから」
みつば「誰が家畜ですってぇ!?」
ひとは「言ってないし」
ピンポーン
ふたば「あ、しんちゃんだ!」
ふたば「みっちゃん、どうしたの?朝ご飯食べないっスか?」
みつば「ん…ちょっと食欲ない」
ひとは「ダメだよきちんと食べないと…たくさん食べて太るのが仕事なんだから」
みつば「誰が家畜ですってぇ!?」
ひとは「言ってないし」
ピンポーン
ふたば「あ、しんちゃんだ!」
7: 2010/09/27(月) 21:50:47.73 ID:9M4coNecO
ふたば「はーい、今行くっスー!」
トテチテトテチテ
みつば「……ごめん、やっぱいらない」
ひとは「みっちゃん……?……心配しなくても、出荷はまだ先だよ」
みつば「だから誰が豚よ!」
ふたば「みっちゃん、ひとは、行ってきまーっす」
みつば「……あたしたちもそろそろ行かないと、遅刻するわよ」
ひとは「?…うん」
トテチテトテチテ
みつば「……ごめん、やっぱいらない」
ひとは「みっちゃん……?……心配しなくても、出荷はまだ先だよ」
みつば「だから誰が豚よ!」
ふたば「みっちゃん、ひとは、行ってきまーっす」
みつば「……あたしたちもそろそろ行かないと、遅刻するわよ」
ひとは「?…うん」
8: 2010/09/27(月) 22:00:11.73 ID:9M4coNecO
テクテクテクテク
みつば(本当…仲いいっていうか…中3にもなって毎朝迎えに来るって、佐藤の奴…バレバレでこっちが恥ずかしいったらないわ)
みつば(っていうかふたば!あいつはいつまで小学生のノリで生きてんのよ!男子とあれだけベタベタして、ただの幼馴染みなんて通用するわけないじゃない!)
みつば(………)
みつば(…入る隙間なんて、ないのにな…)
ひとは(今日のみっちゃんはいつになくアンニュイ…悪い物でも食べたのかな)
みつば(本当…仲いいっていうか…中3にもなって毎朝迎えに来るって、佐藤の奴…バレバレでこっちが恥ずかしいったらないわ)
みつば(っていうかふたば!あいつはいつまで小学生のノリで生きてんのよ!男子とあれだけベタベタして、ただの幼馴染みなんて通用するわけないじゃない!)
みつば(………)
みつば(…入る隙間なんて、ないのにな…)
ひとは(今日のみっちゃんはいつになくアンニュイ…悪い物でも食べたのかな)
12: 2010/09/27(月) 22:13:01.65 ID:9M4coNecO
みつば「あ、みっちゃん、ひとー」
佐藤「おはよ、長女、三女」
みつば「お、おはよ」
ふたば「二人とも遅かったっスね」
ひとは「みっちゃんが拾い食いを止めなくて」
みつば「してないわよバカ!」
佐藤「長女は相変わらずだなあ」
ふたば「いっつも二人は仲良しだから!」
みつば(う~…佐藤の前でくらい、女の子させなさいよ…)
佐藤「おはよ、長女、三女」
みつば「お、おはよ」
ふたば「二人とも遅かったっスね」
ひとは「みっちゃんが拾い食いを止めなくて」
みつば「してないわよバカ!」
佐藤「長女は相変わらずだなあ」
ふたば「いっつも二人は仲良しだから!」
みつば(う~…佐藤の前でくらい、女の子させなさいよ…)
16: 2010/09/27(月) 22:24:38.54 ID:9M4coNecO
キーンコーン
ふたば「しんちゃん、ご飯食べよ!」
佐藤「うん、天気いいし屋上行くか」
みつば(また…笑っちゃうくらい、いつも一緒)
緒方「ふ、ふたばの奴また…!」
伊藤「今日も監視の目が必要みたい…」
加藤「ま、またお昼食べられないの?」
みつば(あいつらも飽きないわね)
ふたば「しんちゃん、ご飯食べよ!」
佐藤「うん、天気いいし屋上行くか」
みつば(また…笑っちゃうくらい、いつも一緒)
緒方「ふ、ふたばの奴また…!」
伊藤「今日も監視の目が必要みたい…」
加藤「ま、またお昼食べられないの?」
みつば(あいつらも飽きないわね)
19: 2010/09/27(月) 22:37:44.67 ID:9M4coNecO
ムシャコラムシャコラ
吉岡「ふわぁ~、いいなあふたばちゃん//青春って感じだよね//」
宮下「そうかあ?あたしは佐藤が不憫だね…いつまでたっても生頃しじゃん」
吉岡「やだ宮ちゃん…まだ二人は中学生なんだから、そういうのは早いよぉ//」
宮下「お前は何を想像してんだよ…」
杉崎「ま、子どものおままごとって感じ?財力のない男との恋愛なんて、お遊びみたいなものよ」
みつば「相手もいないのに何言ってんのよ」
杉崎「なっ…あんたも同じでしょ!幼稚園児みたいなパンツ履いてるくせに!」
みつば「いつの話してんのよ!」
吉岡「ふわぁ~、いいなあふたばちゃん//青春って感じだよね//」
宮下「そうかあ?あたしは佐藤が不憫だね…いつまでたっても生頃しじゃん」
吉岡「やだ宮ちゃん…まだ二人は中学生なんだから、そういうのは早いよぉ//」
宮下「お前は何を想像してんだよ…」
杉崎「ま、子どものおままごとって感じ?財力のない男との恋愛なんて、お遊びみたいなものよ」
みつば「相手もいないのに何言ってんのよ」
杉崎「なっ…あんたも同じでしょ!幼稚園児みたいなパンツ履いてるくせに!」
みつば「いつの話してんのよ!」
20: 2010/09/27(月) 22:48:56.87 ID:9M4coNecO
ひとは(うるさい…食事のときくらい静寂を尊べないだろうか)
松岡「それでね、二丁目のお寺に殺された女は埋葬されたんだけど、恨みを忘れられない亡霊が丑三つ時になると…」
ひとは「…あの…もう少し食事時にふさわしい話題はないの?」
松岡「そう?あ、交差点の所に2ヶ月で潰れちゃったパン屋があったじゃない?あれは実は店主が自頃して、夜な夜なパン生地をこねる音が…」
ひとは「むしろさらに食欲が失われるんだけど」
ガヤガヤ
みつば(…この連中とも、あと少しなのよね)
みつば(…佐藤とも)
松岡「それでね、二丁目のお寺に殺された女は埋葬されたんだけど、恨みを忘れられない亡霊が丑三つ時になると…」
ひとは「…あの…もう少し食事時にふさわしい話題はないの?」
松岡「そう?あ、交差点の所に2ヶ月で潰れちゃったパン屋があったじゃない?あれは実は店主が自頃して、夜な夜なパン生地をこねる音が…」
ひとは「むしろさらに食欲が失われるんだけど」
ガヤガヤ
みつば(…この連中とも、あと少しなのよね)
みつば(…佐藤とも)
23: 2010/09/27(月) 23:10:09.80 ID:9M4coNecO
放課後
千葉「おーい佐藤、帰ろうぜ」
佐藤「いいけど、お前進路希望出せって担任から言われてなかったか?」
千葉「やべえ!今日はいろいろ発売日なのに!」
佐藤「いろいろが何かは言わなくていいからな…」
ふたば「しんちゃん、帰ろ!みっちゃーん、ひと、一緒に帰ろ!」
みつば(!)
ひとは「ごめんちょっと頭のおかしい人に捕まっちゃったから…」
松岡「三女さん早く早く!」
みつば「あ、あたしは別にいいけど…じゃあ今日はまっすぐ帰るから」
杉崎「あ…勝手にすればいいじゃないっ」
吉岡「杉ちゃん寂しがってる~」
宮下「素直じゃないなあ」
千葉「おーい佐藤、帰ろうぜ」
佐藤「いいけど、お前進路希望出せって担任から言われてなかったか?」
千葉「やべえ!今日はいろいろ発売日なのに!」
佐藤「いろいろが何かは言わなくていいからな…」
ふたば「しんちゃん、帰ろ!みっちゃーん、ひと、一緒に帰ろ!」
みつば(!)
ひとは「ごめんちょっと頭のおかしい人に捕まっちゃったから…」
松岡「三女さん早く早く!」
みつば「あ、あたしは別にいいけど…じゃあ今日はまっすぐ帰るから」
杉崎「あ…勝手にすればいいじゃないっ」
吉岡「杉ちゃん寂しがってる~」
宮下「素直じゃないなあ」
24: 2010/09/27(月) 23:18:28.53 ID:9M4coNecO
ふたば「へへ~、みっちゃんと帰るの久しぶりっス」
佐藤「珍しい面子になったよな」
みつば「そ、それはあんたらが…(いつも2人で帰るからじゃないの)」
千葉「おーいふたばぁ!担任が進路調査票出せってさー!」
佐藤「お前もまだだったのか?」
ふたば「あ、忘れてたっス!」
佐藤「待ってるから行ってこいよ」
ふたば「んーん、先帰ってていいよ!みっちゃんが道端の物を食べないように見てあげて!」
トテチテトテチテ
みつば「あんたもひとはもあたしを何だと思ってんのよ!(……って、これって…)」
佐藤「…仕方ないなあ……んじゃ、帰るか」
みつば「そ………そうね」
佐藤「珍しい面子になったよな」
みつば「そ、それはあんたらが…(いつも2人で帰るからじゃないの)」
千葉「おーいふたばぁ!担任が進路調査票出せってさー!」
佐藤「お前もまだだったのか?」
ふたば「あ、忘れてたっス!」
佐藤「待ってるから行ってこいよ」
ふたば「んーん、先帰ってていいよ!みっちゃんが道端の物を食べないように見てあげて!」
トテチテトテチテ
みつば「あんたもひとはもあたしを何だと思ってんのよ!(……って、これって…)」
佐藤「…仕方ないなあ……んじゃ、帰るか」
みつば「そ………そうね」
25: 2010/09/27(月) 23:26:13.39 ID:9M4coNecO
みつば「…」
佐藤「…」
みつば「ま、毎日ふたばの迎えなんてご苦労なことね。何の得があるのかしら!」
佐藤「ん、まあ日課みたいなもんだし」
みつば「…昼休みだって律儀にふたばに付き合ってるじゃないの」
佐藤「一緒に食おうっていうのに断れないだろ」
みつば(くっ…何よこいつ…あんたふたばが好きなんじゃないの?)
みつば(そういう…なんでもないみたいな顔してるから…)
みつば(…期待…しちゃうんじゃん…)
佐藤「…」
みつば「ま、毎日ふたばの迎えなんてご苦労なことね。何の得があるのかしら!」
佐藤「ん、まあ日課みたいなもんだし」
みつば「…昼休みだって律儀にふたばに付き合ってるじゃないの」
佐藤「一緒に食おうっていうのに断れないだろ」
みつば(くっ…何よこいつ…あんたふたばが好きなんじゃないの?)
みつば(そういう…なんでもないみたいな顔してるから…)
みつば(…期待…しちゃうんじゃん…)
28: 2010/09/27(月) 23:36:09.48 ID:9M4coNecO
みつば「……あんたって進路はどうするわけ?」
佐藤「推薦でサッカーの強いとこ」
みつば「ふ、ふーん…脳筋バカにはお似合いの末路ね!」
佐藤「ひどいこと言うよな…まあ外人部隊になるし、末路にならないようにはするよ」
みつば「外人って…外国行くの!?」
佐藤「違うって。県外に行くってこと…2、3から誘われてるから、どのくらい遠くに行くかは分かんないけど…」
みつば「……」
佐藤「推薦でサッカーの強いとこ」
みつば「ふ、ふーん…脳筋バカにはお似合いの末路ね!」
佐藤「ひどいこと言うよな…まあ外人部隊になるし、末路にならないようにはするよ」
みつば「外人って…外国行くの!?」
佐藤「違うって。県外に行くってこと…2、3から誘われてるから、どのくらい遠くに行くかは分かんないけど…」
みつば「……」
30: 2010/09/27(月) 23:42:47.95 ID:9M4coNecO
丸井家
みつば(……ふう)
ふたば「みっちゃん元気ないっスね」
ひとは「あれは酸素すら取り込まないという新手の減量法だから、見守っておくがいいよ」
ふたば「みっちゃん!呼吸しないと氏んじゃうっスよ!」
みつば「好き勝手言ってんじゃないわよ!ひとは!ダイエットには有酸素運動が効果的なの知らないの!?」
ひとは「みっちゃんは動かないから無意味だね」
みつば「氏ね!光の速さで氏ね!」
みつば(……ふう)
ふたば「みっちゃん元気ないっスね」
ひとは「あれは酸素すら取り込まないという新手の減量法だから、見守っておくがいいよ」
ふたば「みっちゃん!呼吸しないと氏んじゃうっスよ!」
みつば「好き勝手言ってんじゃないわよ!ひとは!ダイエットには有酸素運動が効果的なの知らないの!?」
ひとは「みっちゃんは動かないから無意味だね」
みつば「氏ね!光の速さで氏ね!」
34: 2010/09/27(月) 23:54:23.61 ID:9M4coNecO
夜
コンコン
ふたば「はーい、開いてるっスよ…みっちゃんどうしたっスか?」
みつば「あ…のさ…聞きたいんだけど、佐藤の進路って知ってた?」
ふたば「?確かサッカーの強い高校に入るって言ってたっスよ」
みつば「なんか…結構遠いところに行くみたいよ」
ふたば「自分を磨きに武者修行…小生も憧れるっス!」
みつば「そうじゃなくって!……あんた、寂しくないの?ずっと…一緒だったのに」
ふたば「…仕方ないっス。やりたいことをやるのが一番っスから」
みつば(…なんか…敵わないや…)
ふたば「みっちゃんは?」
みつば「え?」
ふたば「みっちゃんは寂しいの?」
みつば「……それは」
ふたば「……」
コンコン
ふたば「はーい、開いてるっスよ…みっちゃんどうしたっスか?」
みつば「あ…のさ…聞きたいんだけど、佐藤の進路って知ってた?」
ふたば「?確かサッカーの強い高校に入るって言ってたっスよ」
みつば「なんか…結構遠いところに行くみたいよ」
ふたば「自分を磨きに武者修行…小生も憧れるっス!」
みつば「そうじゃなくって!……あんた、寂しくないの?ずっと…一緒だったのに」
ふたば「…仕方ないっス。やりたいことをやるのが一番っスから」
みつば(…なんか…敵わないや…)
ふたば「みっちゃんは?」
みつば「え?」
ふたば「みっちゃんは寂しいの?」
みつば「……それは」
ふたば「……」
35: 2010/09/28(火) 00:05:05.99 ID:gNGzEi00O
翌日
みつば(絶対気付かれたよね)
みつば(鈍い奴だって思いこんでたけど、あんなこと聞いてくるなんて)
みつば(……変な気を遣わせちゃったかな)
みつば(…ごめんね、ふたば。邪魔なんてしないし、出来もしないから、気にしないで)
みつば(絶対気付かれたよね)
みつば(鈍い奴だって思いこんでたけど、あんなこと聞いてくるなんて)
みつば(……変な気を遣わせちゃったかな)
みつば(…ごめんね、ふたば。邪魔なんてしないし、出来もしないから、気にしないで)
36: 2010/09/28(火) 00:23:05.59 ID:gNGzEi00O
ガチャ
みつば「先…行ってるから」
スタスタ
ひとは「あ、みっちゃん……また朝ご飯食べなかった…」
ふたば「最近ずっとっス…」
ふたば(原因は…分かってるっスけど)
ひとは「ね…どうしたらいいかな…」
ふたば「…小生に任せるっス!ひとは何も心配しないでいいっスよ」
ひとは「うん…」
みつば「先…行ってるから」
スタスタ
ひとは「あ、みっちゃん……また朝ご飯食べなかった…」
ふたば「最近ずっとっス…」
ふたば(原因は…分かってるっスけど)
ひとは「ね…どうしたらいいかな…」
ふたば「…小生に任せるっス!ひとは何も心配しないでいいっスよ」
ひとは「うん…」
37: 2010/09/28(火) 00:27:05.35 ID:gNGzEi00O
みつば(あれからずっとふたばの顔、まともに見れない)
みつば(こんなんじゃ心配かけるだけだって分かってるわよ)
みつば(…でも…もうあの2人が一緒にいるところ、見たくないよ)
みつば(ふたばはあたしのこと気にしてくれてるのに…あたしは自分のことばっかり)
みつば(自分が…一番嫌い)
みつば(こんなんじゃ心配かけるだけだって分かってるわよ)
みつば(…でも…もうあの2人が一緒にいるところ、見たくないよ)
みつば(ふたばはあたしのこと気にしてくれてるのに…あたしは自分のことばっかり)
みつば(自分が…一番嫌い)
39: 2010/09/28(火) 00:33:32.96 ID:gNGzEi00O
吉岡「みっちゃん、最近顔色悪いよ…大丈夫?」
杉崎「おおかた無理なダイエットでもしてるんでしょ?ダメよ、大食いはあなたの唯一の誇れるところなんだから」
みつば(……なんか言ってるけど、耳に入ってこない…)
宮下「おい、本当に大丈夫か?保健室行った方がいいんじゃないか?」
みつば(あ…やば…)
クラッ
杉崎「ちょ、ちょっとみつば!?いきなり何倒れてるのよ!…みつば!みつば!!」
杉崎「おおかた無理なダイエットでもしてるんでしょ?ダメよ、大食いはあなたの唯一の誇れるところなんだから」
みつば(……なんか言ってるけど、耳に入ってこない…)
宮下「おい、本当に大丈夫か?保健室行った方がいいんじゃないか?」
みつば(あ…やば…)
クラッ
杉崎「ちょ、ちょっとみつば!?いきなり何倒れてるのよ!…みつば!みつば!!」
41: 2010/09/28(火) 00:42:38.40 ID:gNGzEi00O
みつば「……ん……」
ふたば「みっちゃん?具合はどうっスか?」
みつば「…ふたば…?」
吉岡「よ、良かった~。みっちゃん突然倒れちゃったんだよ。貧血だって」
杉崎「ふん!断食なんて無駄なことしてるから、自業自得よ」
宮下「泣きそうな顔してたのに強がるなよ」
杉崎「な、泣いてない!」
宮下「ふたばが保健室まで背負ってくれたんだぞ」
みつば「ふたば……ありがと……」
ふたば「みっちゃん、今日はもう帰ろ?小生が家まで送るから」
ふたば「みっちゃん?具合はどうっスか?」
みつば「…ふたば…?」
吉岡「よ、良かった~。みっちゃん突然倒れちゃったんだよ。貧血だって」
杉崎「ふん!断食なんて無駄なことしてるから、自業自得よ」
宮下「泣きそうな顔してたのに強がるなよ」
杉崎「な、泣いてない!」
宮下「ふたばが保健室まで背負ってくれたんだぞ」
みつば「ふたば……ありがと……」
ふたば「みっちゃん、今日はもう帰ろ?小生が家まで送るから」
43: 2010/09/28(火) 00:49:48.77 ID:gNGzEi00O
ガラガラ
千葉「長女の荷物持ってきたぞ」
佐藤「長女、大丈夫か?」
みつば(…あ…佐藤…)
宮下「お前ら女の机漁るなんてどんな神経してんだよ」
千葉「ふたばに頼まれたんだよ!……うむ……しおらしくしている長女は…わ、悪くないな」
杉崎「病人をそんな目で見るんじゃないわよ!」
千葉「長女の荷物持ってきたぞ」
佐藤「長女、大丈夫か?」
みつば(…あ…佐藤…)
宮下「お前ら女の机漁るなんてどんな神経してんだよ」
千葉「ふたばに頼まれたんだよ!……うむ……しおらしくしている長女は…わ、悪くないな」
杉崎「病人をそんな目で見るんじゃないわよ!」
44: 2010/09/28(火) 00:54:11.74 ID:gNGzEi00O
千葉「普段偉そうな女が弱ってるってのはロマンだ!」
みつば(…千葉…後でコロス)
宮下「んじゃ、私らは戻るな」
吉岡「みっちゃん、お大事にね」
杉崎「せいぜい休むことね!ふ、ふたば、みつばをよろしくね」
みつば「ん…みんなありがと…」
みつば(…千葉…後でコロス)
宮下「んじゃ、私らは戻るな」
吉岡「みっちゃん、お大事にね」
杉崎「せいぜい休むことね!ふ、ふたば、みつばをよろしくね」
みつば「ん…みんなありがと…」
46: 2010/09/28(火) 01:01:17.84 ID:gNGzEi00O
千葉「俺らも戻ろうぜ。長女、あんまり妹に迷惑かけちゃ駄目だぜ?」
みつば「……」
千葉「なんたって長女だからな!お姉様らしくしないと、なあ佐藤」
佐藤「なんで俺にふるんだよ…まあそうかもな」
みつば(そう…そうだよね…あたし『お姉ちゃん』だもんね)
みつば(佐藤にとっても…ふたばの姉ってだけ…だから)
ゴゴゴゴゴゴゴ
ふたば「……しんちゃん、千葉氏、小生が帰ってくるまで正座してるっス」
千葉 佐藤「え?」
ドゴオン
ふたば「正座っス!」
みつば「……」
千葉「なんたって長女だからな!お姉様らしくしないと、なあ佐藤」
佐藤「なんで俺にふるんだよ…まあそうかもな」
みつば(そう…そうだよね…あたし『お姉ちゃん』だもんね)
みつば(佐藤にとっても…ふたばの姉ってだけ…だから)
ゴゴゴゴゴゴゴ
ふたば「……しんちゃん、千葉氏、小生が帰ってくるまで正座してるっス」
千葉 佐藤「え?」
ドゴオン
ふたば「正座っス!」
48: 2010/09/28(火) 01:05:39.35 ID:gNGzEi00O
みつば(…ふたば…?)
ふたば「さあみっちゃん、小生が負ぶって行くから捕まって」
みつば「うん…」
みつば(あ…そうだ…)
みつば「千葉…佐藤…荷物ありがと…ね」
佐藤「お、おう」
千葉(や、やっぱ工口いぜ…)
ふたば「2人とも正座!」
千葉 佐藤「な、なんだってんだよ…」
ふたば「さあみっちゃん、小生が負ぶって行くから捕まって」
みつば「うん…」
みつば(あ…そうだ…)
みつば「千葉…佐藤…荷物ありがと…ね」
佐藤「お、おう」
千葉(や、やっぱ工口いぜ…)
ふたば「2人とも正座!」
千葉 佐藤「な、なんだってんだよ…」
49: 2010/09/28(火) 01:09:40.61 ID:gNGzEi00O
トテチテトテチテ
みつば「…ごめんねふたば…重いでしょ」
ふたば「なーに言ってるっスか!漬物石みたいなものっスよ」
みつば「あんた覚えときなさいよ…」
みつば(…でも、しっかりしなきゃね…お姉ちゃん…だから…ね)
スースー
ふたば「みっちゃん?…寝ちゃったっスか」
みつば「…ご…めん…ね……ふたば」
ふたば「………」
みつば「…ごめんねふたば…重いでしょ」
ふたば「なーに言ってるっスか!漬物石みたいなものっスよ」
みつば「あんた覚えときなさいよ…」
みつば(…でも、しっかりしなきゃね…お姉ちゃん…だから…ね)
スースー
ふたば「みっちゃん?…寝ちゃったっスか」
みつば「…ご…めん…ね……ふたば」
ふたば「………」
50: 2010/09/28(火) 01:20:48.61 ID:gNGzEi00O
みつば「……ん……」
ふたば「あ!ちょうど起きてくれたよ」
ひとは「みっちゃん、大丈夫?」
みつば「あんたたち…学校終わったの?」
ふたば「大変だったんスよ~ひとなんて一日中心配そうにソワソワしてたんスから」
ひとは「もう…そんなことどうでもいいから…お粥作ったけど、食欲、ある?」
みつば「うん…もう大丈夫。ありがとひとは」
ひとは(…素直なみっちゃんなんてみっちゃんじゃないよ…//)
ふたば「あ!ちょうど起きてくれたよ」
ひとは「みっちゃん、大丈夫?」
みつば「あんたたち…学校終わったの?」
ふたば「大変だったんスよ~ひとなんて一日中心配そうにソワソワしてたんスから」
ひとは「もう…そんなことどうでもいいから…お粥作ったけど、食欲、ある?」
みつば「うん…もう大丈夫。ありがとひとは」
ひとは(…素直なみっちゃんなんてみっちゃんじゃないよ…//)
51: 2010/09/28(火) 01:26:26.79 ID:gNGzEi00O
ムシャコラムシャコラ
みつば「美味しかった!おかわり!」
ひとは「え…もうないよ」
みつば「何よ気が利かないわね。さっさと作ってきなさいよ!あ、あと卵落として、何か暖かい飲み物も!」
ひとは(前言撤回…やっぱりいつものみっちゃんだった…)
みつば「早く早く!5分以内だからね!」
ひとは「はいはい」フウ
トテトテ
ふたば「良かったっス、元気になって!」
みつば「…えと…そのことなんだけどね」
みつば「美味しかった!おかわり!」
ひとは「え…もうないよ」
みつば「何よ気が利かないわね。さっさと作ってきなさいよ!あ、あと卵落として、何か暖かい飲み物も!」
ひとは(前言撤回…やっぱりいつものみっちゃんだった…)
みつば「早く早く!5分以内だからね!」
ひとは「はいはい」フウ
トテトテ
ふたば「良かったっス、元気になって!」
みつば「…えと…そのことなんだけどね」
52: 2010/09/28(火) 01:32:05.67 ID:gNGzEi00O
みつば「ちょっと最近は変だったけど、もうあたし大丈夫だから!」
ふたば「みっちゃん…?」
みつば「いやー、杉崎の言う通り無理なダイエットは禁物ね!そもそもふくよかな方が女らしいわよね!スレンダーをもてはやすような愚かな大衆の価値観にあたしが合わせる必要はないわ!」
ふたば「……」
みつば「だからあんたももう気にしなくていいのよ?あたしのことなんて気にせず………」
みつば「気に…しないで…2人……で」
みつば「…………っ」グス
ふたば「みっちゃん…?」
みつば「いやー、杉崎の言う通り無理なダイエットは禁物ね!そもそもふくよかな方が女らしいわよね!スレンダーをもてはやすような愚かな大衆の価値観にあたしが合わせる必要はないわ!」
ふたば「……」
みつば「だからあんたももう気にしなくていいのよ?あたしのことなんて気にせず………」
みつば「気に…しないで…2人……で」
みつば「…………っ」グス
53: 2010/09/28(火) 01:36:32.36 ID:gNGzEi00O
みつば「……うっ……うあっ………うぅ~」
ふたば「みっちゃん…」
みつば「ごめ…ふたば…あたし……佐藤のこと…好き……っ」
みつば「今回の…ことだって……勝手に嫉妬して…いじけて、拗ねただけ……」
みつば「あんたたちの間に…入っていけるわけ、ないのに……諦め…られなくてっ」
ふたば「…………」
ふたば「みっちゃん…」
みつば「ごめ…ふたば…あたし……佐藤のこと…好き……っ」
みつば「今回の…ことだって……勝手に嫉妬して…いじけて、拗ねただけ……」
みつば「あんたたちの間に…入っていけるわけ、ないのに……諦め…られなくてっ」
ふたば「…………」
54: 2010/09/28(火) 01:39:45.83 ID:gNGzEi00O
みつば「こんな、こと…言ったって…ふたばを困らせるだけだって…分かってるのに」
みつば「……あた、し……ずるい…っ……ごめ、ごめん、ふたば……っ」
ふたば「……」
スッ
抱きっ
ナデナデ
ふたば「みっちゃんは優しいっス」
みつば「……あた、し……ずるい…っ……ごめ、ごめん、ふたば……っ」
ふたば「……」
スッ
抱きっ
ナデナデ
ふたば「みっちゃんは優しいっス」
55: 2010/09/28(火) 01:45:49.83 ID:gNGzEi00O
みつば「ふぇ……」
ふたば「昔からちっとも変わらないっス。自分の欲しい物はいつだって我慢して、小生やひとのことを考えてくれてたっス」
みつば「そんなこと…ない…あたし…いつだってわがままで…」
ふたば「そういうトコが優しいんスよ?小生はいっつも『お姉ちゃん』に甘えてたっス」
ふたば「ねえみっちゃん、小生は今、すっごく嬉しいんスよ」
ふたば「昔からちっとも変わらないっス。自分の欲しい物はいつだって我慢して、小生やひとのことを考えてくれてたっス」
みつば「そんなこと…ない…あたし…いつだってわがままで…」
ふたば「そういうトコが優しいんスよ?小生はいっつも『お姉ちゃん』に甘えてたっス」
ふたば「ねえみっちゃん、小生は今、すっごく嬉しいんスよ」
56: 2010/09/28(火) 01:49:52.40 ID:gNGzEi00O
ふたば「こんなに優しくて大好きなみっちゃんに、大好きな人ができたんっスから!」
みつば「……ふたば、ぁ」
ふたば「みっちゃん、もう泣かないで?小生はしんちゃんのこと大好きっス。でもみっちゃんのことは大、大、大好きなんスから!」
みつば「うん……ふたば、ありがと……」
みつば「……ふたば、ぁ」
ふたば「みっちゃん、もう泣かないで?小生はしんちゃんのこと大好きっス。でもみっちゃんのことは大、大、大好きなんスから!」
みつば「うん……ふたば、ありがと……」
57: 2010/09/28(火) 01:54:28.05 ID:gNGzEi00O
ふたば「どっちが先にしんちゃんの貞操を奪えるか、勝負っスよ!」
みつば「……あんたの頭ん中はそればっかなの?脳内ピンク一色魔神」
ふたば「照れるっス~」
みつば「褒めてないから!このド変態!」
ひとは(…………クス)
みつば「……あんたの頭ん中はそればっかなの?脳内ピンク一色魔神」
ふたば「照れるっス~」
みつば「褒めてないから!このド変態!」
ひとは(…………クス)
59: 2010/09/28(火) 02:01:03.04 ID:gNGzEi00O
ガチャ
ひとは「みっちゃん、出来たよ」
みつば「遅い!下僕ならもっとてきぱき行動しなさいよ!」
ひとは「…あんまり調子に乗ると、佐藤くんの前で口が滑っちゃうかもしれないよ」
みつば「なっ!あ、あ、あんたいつから聞いてたの!?」
ひとは「みっちゃんの泣き声…杉崎さんはいくらで買い取ってくれるかな」
みつば「ちょっとここに座りなさい!脳細胞を焼き尽くして記憶を破壊するから!」
ふたば「元気なみっちゃんが戻って来たっス!」
雌豚の戦いはこれからだ!!
ひとは「みっちゃん、出来たよ」
みつば「遅い!下僕ならもっとてきぱき行動しなさいよ!」
ひとは「…あんまり調子に乗ると、佐藤くんの前で口が滑っちゃうかもしれないよ」
みつば「なっ!あ、あ、あんたいつから聞いてたの!?」
ひとは「みっちゃんの泣き声…杉崎さんはいくらで買い取ってくれるかな」
みつば「ちょっとここに座りなさい!脳細胞を焼き尽くして記憶を破壊するから!」
ふたば「元気なみっちゃんが戻って来たっス!」
雌豚の戦いはこれからだ!!
60: 2010/09/28(火) 02:09:04.41 ID:3y9GsVLeO
おしまいですか?
61: 2010/09/28(火) 02:10:28.83 ID:nonjostv0
まさか終わりなんて言わないよな
62: 2010/09/28(火) 02:12:53.19 ID:gNGzEi00O
雌豚先生の次回作にご期待ください
68: 2010/09/28(火) 02:27:52.61 ID:DoOCwFrs0
みつどもえss初めて見たわ
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